JP2003179922A - 画像伸張方法及びプログラム並びにディジタルカメラ - Google Patents

画像伸張方法及びプログラム並びにディジタルカメラ

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JP2003179922A
JP2003179922A JP2001378611A JP2001378611A JP2003179922A JP 2003179922 A JP2003179922 A JP 2003179922A JP 2001378611 A JP2001378611 A JP 2001378611A JP 2001378611 A JP2001378611 A JP 2001378611A JP 2003179922 A JP2003179922 A JP 2003179922A
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JP2001378611A
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Kazuhiro Sakamoto
和洋 坂本
Hiroshi Oshige
博士 大重
Kazuto Mogami
和人 最上
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の劣化を抑制しつつ画像データの伸張処
理を高速化する画像伸張方法及びプログラム並びにディ
ジタルカメラを提供する。 【解決手段】 符号表を用いてジグザグ順序でブロック
ごとに所定数のDCT係数の量子化代表値を復元し(ス
テップS210及びS215)、前記ブロックごとに残
部のDCT係数の量子化代表値を0に設定し(ステップ
S220)、量子化代表値を逆量子化してDCT係数を
復元し、ブロックごとにDCT係数をIDCTして画像
データを復元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伸張方法及び
プログラム並びにディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DCT、量子化及びエントロピー
符号化を用いた画像データ圧縮方法、エントロピー復号
化、逆量子化及びIDCT(Inverse Discrete Cosine
Transform)を用いた画像データ伸長方法が知られてい
る。
【0003】圧縮画像データのファイル形式としては、
例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)
ファイル形式が広く利用されている。JPEGファイル
形式の圧縮画像データを作成するための圧縮処理では、
始めにオペレータにより圧縮率が指定され、DCT(Di
screte Cosine Transform)、圧縮率に基づいて設定さ
れる量子化表を用いた量子化、ハフマン符号表を用いた
エントロピー符号化等の処理を行うことにより、画像デ
ータ本体を表すビットストリームを作成する。
【0004】一方、JPEGファイル形式の圧縮画像デ
ータを伸長するための伸長処理では、ハフマン符号表と
圧縮に用いた量子化表とを用いて圧縮とは逆に圧縮画像
データのビットストリームをエントロピー復号化、逆量
子化、IDCT等の処理を行うことで圧縮画像データを
伸長する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルカメラやイ
メージスキャナ等の解像度及び階調表現は年々向上して
おり、それに伴ってディジタルカメラやイメージスキャ
ナ等により作成される画像データのサイズが増大してい
る。画像データのサイズが大きくなると、圧縮・伸長時
の処理量が増大するため、圧縮・伸長に要する時間が長
くなってきているという問題がある。
【0006】本発明は、上述の問題を解決するために創
作されたものであって、画質の劣化を抑制しつつ画像デ
ータの伸張処理を高速化する画像伸張方法及びプログラ
ム並びにディジタルカメラを提供することを目的とす
る。
【0007】また、本発明は、画質の劣化を抑制しつつ
画像データの圧縮処理を高速化する画像圧縮方法、プロ
グラム及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像伸張方
法は、圧縮画像データのビットストリームをエントロピ
ー復号化することでDCT係数の量子化代表値を復元す
るエントロピー復号化段階であって、符号表を用いてジ
グザグ順序でブロックごとに所定数のDCT(Discrete
Cosine Transform)係数の量子化代表値を復元し、前
記ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0
に設定するエントロピー復号化段階と、量子化代表値を
逆量子化してDCT係数を復元する逆量子化段階と、D
CT係数をIDCT(Inverse Discrete Cosine Transf
orm)して画像データを復元するIDCT段階と、を含
むことを特徴とする。量子化代表値とは各区間の同一値
をいう。尚、逆量子化段階において、全ての量子化代表
値について量子化表を用いて逆量子化してもよいし、ブ
ロックごとに所定数の量子化代表値については量子化表
を用いて逆量子化し、ブロックごとに残部の量子化代表
値については量子化表を用いずにDCT係数を0に変換
してもよい。この画像伸張方法によると、ブロックごと
にジグザグ順序でDCT係数の量子化代表値を復元する
とき、ブロックごとに所定数の量子化代表値については
符号表を用いて復元することで、低い空間周波数のDC
T係数については圧縮時の量子化代表値を正確に復元す
る。また、この画像伸張方法によると、ブロックごとに
残部のDCT係数の量子化代表値を0に設定すること
で、高い空間周波数のDCT係数については符号表を用
いて量子化代表値を復元する処理を簡略化し、エントロ
ピー復号化の処理量を低減している。人間の視覚特性を
考慮すると、エントロピー復号化において高い空間周波
数のDCT係数を0とみなしても画質の劣化が顕在化し
にくい。したがって、この画像伸張方法によると、画質
の劣化を抑制しつつ画像データの伸張処理を高速化する
ことができる。
【0009】さらに前記エントロピー復号化段階におい
て、符号表を用いてジグザグ順序で前記ブロックごとに
10個のDCT係数の量子化代表値を復元した後、前記
ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0に
設定することが望ましい。
【0010】本発明に係るディジタルカメラは、被写体
像を走査し被写体像を表す画像データを作成する撮像手
段と、前記画像データをDCT、量子化及びエントロピ
ー符号化して圧縮画像データを作成し、前記圧縮画像デ
ータを記録媒体に格納する記録手段と、前記圧縮画像デ
ータのビットストリームをエントロピー復号化すること
でDCT係数の量子化代表値を復元するエントロピー復
号化手段であって、符号表を用いてジグザグ順序でブロ
ックごとに所定数のDCT係数の量子化代表値を復元
し、ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を
0に設定するエントロピー復号化手段と、量子化代表値
を逆量子化してDCT係数を復元する逆量子化手段と、
DCT係数をIDCTして画像データを復元するIDC
T手段と、前記IDCT手段によって復元された画像デ
ータに基づいて被写体像を画面表示する手段と、を備え
ることを特徴とする。このディジタルカメラによると、
画面表示される被写体像の画質の劣化を抑制しつつ画像
データの画面表示処理を高速化することができる。
【0011】本発明に係る画像圧縮方法は、画像データ
のDCT係数を量子化する量子化段階と、符号表を用い
てジグザグ順序でブロックごとに所定数のDCT係数の
量子化代表値をエントロピー符号化し、前記ブロックご
とに残部のDCT係数の量子化代表値を0とみなしてエ
ントロピー符号化する符号化段階と、を含むことを特徴
とする。尚、量子化段階において、全てのDCT係数に
ついて量子化表を用いて量子化してもよいし、ブロック
ごとに所定数のDCT係数については量子化表を用いて
量子化し、ブロックごとに残部のDCT係数については
量子化表を用いずに量子化代表値を0に変換してもよ
い。この画像圧縮方法によると、ブロックごとにジグザ
グ順序でDCT係数の量子化代表値をエントロピー符号
化するとき、ブロックごとに所定数の量子化代表値につ
いては符号表を用いて符号化することで、低い空間周波
数のDCT係数については可逆処理する。またこの画像
圧縮方法によると、ブロックごとに残部の量子化代表値
を0とみなすことで、高い空間周波数のDCT係数につ
いては符号表を用いて量子化代表値を符号化する処理を
簡略化し、エントロピー符号化の処理量を低減してい
る。人間の視覚特性を考慮すると、エントロピー符号化
処理において高い空間周波数のDCT係数を0とみなし
ても画質の劣化が顕在化しにくい。したがって、この画
像圧縮方法によると、画質の劣化を抑制しつつ画像デー
タの圧縮処理を高速化することができる。
【0012】また、本発明は方法の発明として特定でき
るだけでなく、プログラムの発明としても、装置の発明
としても特定することができる。尚、本発明に係る装置
に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定
されるハードウェア資源とプログラムにより機能が特定
されるハードウェア資源との任意の組み合わせにより実
現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が
物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現される
ものに限定されない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図2は、本発明の一実施例による
ディジタルスチルカメラ1の構成を示すブロック図であ
る。図示するようにディジタルスチルカメラ1には制御
部10、撮像部20、駆動部30、処理部40、操作部
50及び表示部60が設けられている。
【0014】制御部10は、CPU11、ROM12及
びRAM13を備えるマイクロコンピュータである。C
PU11は、ROM12に記憶されているコンピュータ
プログラムを実行することで、操作部50等から入力さ
れる制御データに基づいて撮像部20、駆動部30、処
理部40及び表示部60を制御し、被写体像を表す圧縮
画像データを作成し記録媒体に格納する。ROM12
は、CPU11が各種の制御を実行するためのコンピュ
ータプログラムや、後述するディジタル画像処理部45
における量子化処理に用いる量子化表等を格納したメモ
リである。RAM13は、各種のプログラムやデータ等
を一時的に記憶するためのメモリである。
【0015】撮像部20は、光学系と、センサ(エリア
イメージセンサ)23とを備えている。光学系は、ズー
ムレンズ21、光学絞り22、光学的ローパスフィルタ
等で構成される。ズームレンズ21は、予め設定された
倍率で被写体像をエリアイメージセンサ23の受光部に
結像する。光学絞り22はエリアイメージセンサ23へ
の入射光量を調整する。エリアイメージセンサ23は、
C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びG(Gre
en)の4色の補色フィルタで構成されたカラーフィルタ
アレイをオンチップで形成したリニアセンサであり、受
光した光を光電変換して得られる電荷を一定時間蓄積
し、光電変換素子毎の受光量に応じた電気信号を処理部
40に出力する。なお、カラーフィルタアレイは、CM
Yの3色の補色フィルタで構成してもよいし、R(Re
d)、G(Green)、B(Blue)の原色フィルタで構成し
てもよい。
【0016】駆動部30は、レンズ駆動部31、絞り駆
動部32及びセンサ(エリアイメージセンサ)駆動部3
3を備え、エリアイメージセンサ23の入出力を制御す
る。レンズ駆動部31は、ズームレンズ21を駆動して
ズーム機能又は焦点調節機能を実現する。絞り駆動部3
2は光学絞り22を駆動してエリアイメージセンサ23
への入射光量を調節する。エリアイメージセンサ駆動部
33は、エリアイメージセンサ23を駆動するために必
要な駆動パルスを生成しエリアイメージセンサ23に出
力する電子回路である。
【0017】処理部40は、アナログフロントエンド部
41、ディジタル画像処理部45及びデータ格納処理部
46を備えている。アナログフロントエンド部41は、
相関二重サンプリング(CDS)回路42、オートゲイ
ンコントロール(AGC)回路43及びA/D変換器4
4を有する。CDS回路42は、アナログ電気信号に含
まれる雑音の低減処理を行う。AGC回路43は、ゲイ
ンの調整によりアナログ電気信号のレベルの調整を行
う。A/D変換器44は、上記各処理の施されたアナロ
グ電気信号を所定階調のディジタルの画像信号に量子化
しその画像信号をディジタル画像処理部45に出力す
る。
【0018】ディジタル画像処理部45は、DSP(Di
gital Signal Processor)を備え、アナログフロントエ
ンド部41から出力された画像信号に基づいて、圧縮画
像データに格納するためのビットストリームを作成する
処理を行う。
【0019】データ格納処理部46は、記録媒体として
のリムーバブルメモリとそのリムーバブルメモリに対す
るデータの記録及び読出し動作を制御する制御回路を備
え、被写体像を表す圧縮画像データを格納する。このリ
ムーバブルメモリはディジタルスチルカメラ1本体に取
り外し可能に設けられている。リムーバブルメモリとし
ては、コンパクトフラッシュ(登録商標)やカード型I
CメモリであるSSFDC等の記録媒体を使用できる。
なお、リムーバブルメモリの代わりに、ディジタルスチ
ルカメラ1本体から取り外し不能な記録媒体を使用して
もよい。
【0020】操作部50は、オペレータからの入力を受
け付けるために設けられており、電源のON/OFFを
行うための電源スイッチ、撮像実行の指示をするための
レリーズスイッチ、ズームレンズの倍率を設定するため
のズームボタン等を備えている。
【0021】表示部60は、液晶ディスプレイ(LC
D)及びLCD駆動回路を備えている。LCDは、LC
D駆動回路により制御されることで、ディジタル画像処
理部45で復元された画像データに基づいて当該画像デ
ータが表す被写体像を画面表示する。具体的には、復元
された画像データからCPU11により縮小画像データ
を生成し、生成した縮小画像データをLCDに出力す
る。
【0022】特許請求の範囲に記載の「撮像手段」の機
能は、制御部10による制御の下で撮像部20、駆動部
30及び処理部40が被写体像を走査し、被写体像を表
す画像データを作成する機能に対応する。
【0023】図3は、ディジタル画像処理部45のプロ
セス及びデータの流れを表すデータフロー図である。
尚、図3に示す各プロセスはディジタル画像処理部45
に限らず例えば制御部10で発生するものであってもよ
い。また、各プロセスから出力されるデータの格納場所
はディジタル画像処理部45の内部のレジスタ等の記憶
媒体であっても外部のRAM13等の記憶媒体であって
もよい。
【0024】画像データ作成プロセス71は、アナログ
フロントエンド部41から出力された画像信号のガンマ
補正、画素補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバラ
ンスの補正、画像信号の鮮鋭化、手振れによる影響の補
正、CMYGの色空間からRGBの色空間への色空間変
換等の処理を行って被写体像を表すRGBの各色毎のデ
ータを生成し、3×3行列による線形変換により輝度を
表す輝度信号(Y)、「青み」成分を表す色差信号
(U)及び「赤み」成分を表す色差信号(V)のYUV
の色空間に変換して画像データを出力する。YUVの色
空間への変換には例えば、 Y= 0.2990R+0.5870G+0.1140
B U=−0.1687R−0.3313G+0.5000
B+128 V= 0.5000R−0.4187G−0.0813
B+128 という変換式を用いることができる。
【0025】DCTプロセス72は、画像データ作成プ
ロセス71から出力された画像データを8×8要素から
なる複数のブロックに分割するブロック化を行い、ブロ
ック毎にDCTを行う。これにより、DCT係数を格納
した8×8のテーブル形式のDCT係数テーブルをブロ
ック毎に作成し、量子化プロセス73に出力する。量子
化プロセス73は、DCTプロセス72から出力された
ブロック毎のDCT係数テーブルの各DCT係数を量子
化表の対応する区間幅で割ることにより、すなわち量子
化することにより各DCT係数の量子化代表値を求め
る。これにより、DCT係数の量子化代表値を格納した
8×8のテーブル形式の量子化データテーブルをブロッ
ク毎に作成し、エントロピー符号化プロセス74に出力
する。例えば、図4に示す量子化データテーブルは、図
5に示すDCT係数テーブルを図6に示す量子化表で量
子化したときの結果を表している。エントロピー符号化
プロセス74は、量子化プロセス73から出力されたブ
ロック毎の量子化データテーブルをハフマン符号表を用
いてエントロピー符号化し、ビットストリームを出力す
る。エントロピー復号化プロセス75は、圧縮画像デー
タのビットストリームをハフマン符号表を用いてエント
ロピー復号化し、ブロック毎の量子化データテーブルを
復元する。逆量子化プロセス76は、エントロピー復号
化プロセス75で復元されたブロック毎の量子化データ
テーブルの各DCT係数の量子化代表値に量子化表の対
応する区間幅を掛けることによりブロック毎のDCT係
数テーブルを復元し、IDCTプロセス77に出力す
る。IDCTプロセス77は、逆量子化プロセス76か
ら出力されたブロック毎のDCT係数テーブルをIDC
Tして画像データを制御部10のRAM13に出力す
る。
【0026】図7は、DCT係数テーブルにおけるDC
T係数の配置を示す説明図である。DCTを行って得ら
れるDCT係数テーブルにおいては、図示するように左
上に画質の劣化が顕在化しやすい低い空間周波数のDC
T係数が配置され、右下に向かうほど画質の劣化が顕在
化しにくい高い空間周波数のDCT係数が配置される。
【0027】図8は、量子化データテーブルに格納され
ている量子化代表値をエントロピー符号化する順序及び
エントロピー復号化された量子化代表値を量子化データ
テーブルに格納する順序を表す図である。図示するよう
に、量子化代表値を左上から右下に向かってジグザグの
順序でエントロピー符号化又は格納することから、この
順序を一般にジグザグ順序あるいはジグザグシーケンス
という。従って、例えばこのジグザグ順序の順にエント
ロピー復号化を行うと、低い空間周波数のDCT係数を
表す量子化代表値ほど先に復元される。
【0028】図9は、被写体像を表す圧縮画像データを
作成し記録媒体に格納する処理の流れを示すフローチャ
ートである。以下、図9に示すフローチャートに沿って
説明する。
【0029】オペレータは、まず被写体を撮像する(ス
テップS105)。オペレータにより撮像が行われる
と、被写体像を表す画像信号がアナログフロントエンド
部41からディジタル画像処理部45に出力される(ス
テップS110)。ディジタル画像処理部45は、アナ
ログフロントエンド部41から出力された画像信号に対
し後述する処理を行ってビットストリームを出力する
(ステップS115)。制御部10は、出力されたビッ
トストリームにハフマン符号や量子化表等を付加し、J
PEGファイル形式に準拠した圧縮画像データとしてデ
ータ格納処理部46の記録媒体に格納する(ステップS
120)。
【0030】図1は、エントロピー復号化プロセス75
において、圧縮画像データに含まれるビットストリーム
から量子化データテーブルを復元する処理の流れを示す
フローチャートである。
【0031】エントロピー復号化プロセス75は、まず
データ格納処理部46の記録媒体に格納された圧縮画像
データを読み取り、圧縮画像データのヘッダからハフマ
ン符号表と量子化表とを復元する(ステップS20
5)。次に、圧縮画像データのビットストリームから1
ブロック分の量子化データテーブルをエントロピー符号
化した情報を取得し(ステップS205)、10個のD
CT係数の量子化代表値を復号するまでハフマン符号表
を用いてエントロピー復号化し(ステップS210)、
復号した10個の量子化代表値をジグザグ順序で量子化
データテーブルに格納する(ステップS215)。次
に、量子化データテーブルの残部の54個のDCT係数
の量子化代表値を全て0に設定する。図10は、復元し
た量子化データテーブルの一例を示す図である。図示す
るように、ジグザグ順序で左上から右下に向かって最初
の10個まではエントロピー復号化した量子化代表値が
格納され、残部には全て0が格納されている(ステップ
S220)。全てのブロックの量子化データテーブルの
復元が完了したかどうかを判定し、完了していれば処理
を終了し、完了していなければステップS210に戻っ
て処理を繰り返す(ステップS225)。これによりエ
ントロピー復号化が完了する。
【0032】以上、圧縮画像データに含まれるビットス
トリームから量子化データテーブルを復元する処理につ
いて説明した。さらに、エントロピー符号化プロセス7
4においても以下のように符号化を高速にすることがで
きる。図11は、エントロピー符号化プロセス74にお
いて、量子化データテーブルをハフマン符号表を用いて
エントロピー符号化しビットストリームを出力する処理
の流れを示すフローチャートである。
【0033】エントロピー符号化プロセス74は、ブロ
ック毎の量子化データテーブルからジグザグ順序の順に
10個のDCT係数の量子化代表値を取得し(ステップ
S305)、取得した10個のDCT係数の量子化代表
値を順にエントロピー符号化する(ステップS31
0)。次に、残部の54個のDCT係数の量子化代表値
を全て0と見なし、54個の0をエントロピー符号化す
る(ステップS315)。全ての量子化データテーブル
のエントロピー符号化が完了したかどうかを判定し、完
了していれば処理を終了し、完了していなければステッ
プS305に戻ってプロセスを繰り返す(ステップS3
20)。これにより、画像データのビットストリームが
作成される。
【0034】以上、量子化データテーブルをハフマン符
号表を用いてエントロピー符号化しビットストリームを
出力する処理について説明した。以下、本実施例の効果
について説明する。
【0035】本実施例のディジタルスチルカメラ1によ
ると、エントロピー復号化プロセス75は、量子化デー
タテーブルをエントロピー復号化する際に各量子化デー
タテーブルにつきDCT係数の量子化代表値を10個ま
でしかエントロピー復号化しない。これにより、残部の
54個のDCT係数の量子化代表値について符号表を参
照する処理に要する時間分だけ画像データの伸長処理を
高速化することができる。さらに、エントロピー復号化
プロセス75は、エントロピー復号化する10個のDC
T係数の量子化代表値をジグザグ順序で取得するため、
低い空間周波数のDCT係数の量子化代表値が復号化さ
れ、高い空間周波数のDCT係数である残部の54個の
DCT係数の量子化代表値をエントロピー復号化しなく
ても画質の劣化は顕在化しにくい。したがって、画質の
劣化を抑制しつつ画像データの伸長処理を高速化するこ
とができる。
【0036】さらに、本実施例のディジタルスチルカメ
ラ1によると、エントロピー符号化プロセス74は、量
子化データテーブルをエントロピー符号化する際に各量
子化データテーブルにつきDCT係数の量子化代表値を
10個までしかエントロピー符号化しない。これによ
り、残部の54個のDCT係数の量子化代表値について
符号表を参照する処理に要する時間分だけ画像データの
圧縮処理を高速化することができる。さらに、エントロ
ピー符号化プロセスDCT係数は、エントロピー符号化
する10個のDCT係数の量子化代表値をジグザグ順序
で取得するため、低い空間周波数のDCT係数の量子化
代表値が符号化され、高い空間周波数のDCT係数であ
る残部の54個のDCT係数の量子化代表値をエントロ
ピー符号化しなくても画質の劣化は顕在化しにくい。し
たがって、画質の劣化を抑制しつつ画像データの圧縮処
理を高速化することができる。
【0037】以上、本実施例の効果について説明した。
尚、本実施例では、逆量子化プロセス76において全て
の量子化代表値について量子化表を用いて逆量子化して
いるが、10個の量子化代表値については量子化表を用
いて逆量子化し、残部のDCT係数については量子化表
を用いずにDCT係数を0に変換してもよい。
【0038】また、本実施例では、10個のDCT係数
の量子化代表値をエントロピー復号化しているが、任意
数のDCT係数をエントロピー複合化してよく、例えば
伸長処理をより高速化したい場合は10個以下でもよい
し、画質を向上させたい場合は10個以上であってもよ
い。同様に、エントロピー符号化するDCT係数の数に
ついても適宜変更してよい。
【0039】また、本実施例では、ディジタルスチルカ
メラを例として説明したが、ディジタルビデオカメラに
本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディジタルスチルカメ
ラがビットストリームから量子化代表値を復元する処理
の流れを示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例によるディジタルスチルカメ
ラの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すディジタル画像処理部の処理及びデ
ータの流れを表すデータフロー図である。
【図4】量子化代表値が格納されているテーブルの一例
を示す図である。
【図5】DCT係数が格納されているテーブルの一例を
示す図である。
【図6】量子化表の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例によるDCT係数を格納する
テーブルにおけるDCT係数の配置を説明する図であ
る。
【図8】本発明の一実施例によるディジタルスチルカメ
ラが量子化代表値をエントロピー復号する順序を表す図
である。
【図9】本発明の一実施例によるディジタルスチルカメ
ラが圧縮画像データを作成する処理の流れを示すフロー
チャートである
【図10】量子化代表値が格納されているテーブルの一
例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例によるディジタルスチルカ
メラが量子化代表値をエントロピー符号化する処理の流
れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディジタルスチルカメラ 10 制御部 20 撮像部 21 ズームレンズ 23 エリアイメージセンサ 30 駆動部 40 処理部 41 アナログフロントエンド部 45 ディジタル画像処理部 46 データ格納処理部 50 操作部 60 表示部 71 画像データ作成プロセス 72 DCTプロセス 73 量子化プロセス 74 エントロピー符号化プロセス 75 エントロピー復号化プロセス 76 逆量子化プロセス 77 IDCTプロセス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 最上 和人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA13 AB00 5C059 KK01 KK15 MA00 MA23 MC01 MC14 MC38 ME01 PP01 PP16 SS11 UA02 5C078 BA57 CA31 DA02 DB18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮画像データのビットストリームをエ
    ントロピー復号化することでDCT係数の量子化代表値
    を復元するエントロピー復号化段階であって、符号表を
    用いてジグザグ順序でブロックごとに所定数のDCT係
    数の量子化代表値を復元し、前記ブロックごとに残部の
    DCT係数の量子化代表値を0に設定するエントロピー
    復号化段階と、 量子化代表値を逆量子化してDCT係数を復元する逆量
    子化段階と、 前記ブロックごとにDCT係数をIDCTして画像デー
    タを復元するIDCT段階と、を含むことを特徴とする
    画像伸張方法。
  2. 【請求項2】 前記エントロピー復号化段階において、
    符号表を用いてジグザグ順序で前記ブロックごとに10
    個のDCT係数の量子化代表値を復元した後、前記ブロ
    ックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0に設定
    することを特徴とする請求項1に記載の画像伸張方法。
  3. 【請求項3】 圧縮画像データのビットストリームをエ
    ントロピー復号化することでDCT係数の量子化代表値
    を復元するエントロピー復号化手順であって、符号表を
    用いてジグザグ順序でブロックごとに所定数のDCT係
    数の量子化代表値を復元し、前記ブロックごとに残部の
    DCT係数の量子化代表値を0に設定するエントロピー
    復号化手順と、 量子化代表値を逆量子化してDCT係数を復元する逆量
    子化手順と、 前記ブロックごとにDCT係数をIDCTして画像デー
    タを復元するIDCT手順と、をコンピュータに実行さ
    せることを特徴とする画像伸張プログラム。
  4. 【請求項4】 前記エントロピー復号化手順において、
    符号表を用いてジグザグ順序で前記ブロックごとに10
    個のDCT係数の量子化代表値を復元した後、前記ブロ
    ックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0に設定
    することを特徴とする請求項3に記載の画像伸張プログ
    ラム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の画像圧縮プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 被写体像を走査し前記被写体像を表す画
    像データを作成する撮像手段と、 前記画像データをDCT、量子化及びエントロピー符号
    化して圧縮画像データを作成し、前記圧縮画像データを
    記録媒体に格納する記録手段と、 前記圧縮画像データのビットストリームをエントロピー
    復号化することでDCT係数の量子化代表値を復元する
    エントロピー復号化手段であって、符号表を用いてジグ
    ザグ順序でブロックごとに所定数のDCT係数の量子化
    代表値を復元し、前記ブロックごとに残部のDCT係数
    の量子化代表値を0に設定するエントロピー復号化手段
    と、 量子化代表値を逆量子化してDCT係数を復元する逆量
    子化手段と、 DCT係数をIDCTして画像データを復元するIDC
    T手段と、 前記IDCT手段によって復元された画像データに基づ
    いて前記被写体像を画面表示する手段と、を備えること
    を特徴とするディジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記エントロピー復号化手段は、符号表
    を用いてジグザグ順序で前記ブロックごとに10個のD
    CT係数の量子化代表値を復元した後、前記ブロックご
    とに残部のDCT係数の量子化代表値を0に設定するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のディジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 画像データのDCT係数を量子化する量
    子化段階と、 符号表を用いてジグザグ順序でブロックごとに所定数の
    DCT係数の量子化代表値をエントロピー符号化し、前
    記ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0
    とみなしてエントロピー符号化する符号化段階と、を含
    むことを特徴とする画像圧縮方法。
  9. 【請求項9】 画像データのDCT係数を量子化する量
    子化手順と、 符号表を用いてジグザグ順序でブロックごとに所定数の
    DCT係数の量子化代表値をエントロピー符号化し、前
    記ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0
    とみなしてエントロピー符号化する符号化手順と、をコ
    ンピュータに実行させることを特徴とする画像圧縮プロ
    グラム。
  10. 【請求項10】 画像データをブロックごとにDCTす
    るDCT手段と、 前記画像データのDCT係数を量子化する量子化手段
    と、 符号表を用いてジグザグ順序でブロックごとに所定数の
    DCT係数の量子化代表値をエントロピー符号化し、前
    記ブロックごとに残部のDCT係数の量子化代表値を0
    とみなしてエントロピー符号化する符号化手段と、を備
    えることを特徴とする画像圧縮装置。
JP2001378611A 2001-12-12 2001-12-12 画像伸張方法及びプログラム並びにディジタルカメラ Withdrawn JP2003179922A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102740065A (zh) * 2011-03-31 2012-10-17 富士通株式会社 图像编码方法和系统
CN102740065B (zh) * 2011-03-31 2015-11-25 富士通株式会社 图像编码方法和系统

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