JP2007129524A - 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007129524A
JP2007129524A JP2005320570A JP2005320570A JP2007129524A JP 2007129524 A JP2007129524 A JP 2007129524A JP 2005320570 A JP2005320570 A JP 2005320570A JP 2005320570 A JP2005320570 A JP 2005320570A JP 2007129524 A JP2007129524 A JP 2007129524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gain
image
image processing
white balance
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005320570A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Okuda
耕平 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005320570A priority Critical patent/JP2007129524A/ja
Publication of JP2007129524A publication Critical patent/JP2007129524A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】三原色の各信号のゲインに応じて適切に色ノイズを除去する。
【解決手段】このデジタルカメラでは、色ノイズ除去処理を行う際、ステップS310でホワイトバランスゲインRc,Bcを読み出した後、ステップS320でホワイトバランスゲインRc,Bcの各値に対応するフィルタ処理回数nを読み出し、ステップS330で色差信号Cr,Cbに対しその読み出したフィルタ処理回数nだけローパスフィルタを施すことにより平滑化処理を行う。したがって、ホワイトバランスゲインRc,Bcを用いてR,Bの値を変更したことにより色ノイズの大きさが変化したときであっても適切に色ノイズを除去することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムに関する。
従来より、画像に発生したノイズを除去する画像処理装置が知られている。例えば特許文献1の画像処理装置では、画像データを輪郭部分と非輪郭部分とに分類し、画像データを構成する信号である輝度信号と色差信号とのうち輝度信号に発生する輝度ノイズに対しては、非輪郭部分にノイズを除去するための平滑化処理を実行する。一方、色差信号に発生する色ノイズに対しては、輪郭部分か非輪郭部分かにかかわらず注目画素に色ノイズが発生しているか否かを判定し、色ノイズが発生していると判定された部分に平滑化処理を実行する。このように、画像中の輪郭を表しやすい輝度信号に対しては輪郭部分での平滑化処理を行わないのに対し、画像中の輪郭を表しにくい色差信号に対しては輪郭部分についても平滑化処理を行う。したがって、画像全体にわたって一律に平滑化処理を行う場合に比べ、画像の輪郭部分をぼやかしてしまうことなく、輝度ノイズや色ノイズを除去することができる。
特開2003−274180号
ところで、画像処理としては、上述の平滑化処理の他に、例えばホワイトバランス処理のように画像データを構成する三原色の各信号つまりRGBをそれぞれ定められたゲインを用いて画像データを補正するものが知られている。このとき、ゲインによりRGBを増幅するとそのゲインに応じて色ノイズも増幅されるため、色ノイズが補正前よりも大きくなってしまう。しかしながら、RGBの補正時のゲインに応じて色ノイズを除去する装置や方法などについては知られていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、画像データを構成する三原色の各信号のゲインに応じて適切に色ノイズを除去することができる画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
すなわち、本発明の画像処理装置は、
画像データを構成する三原色の各信号ごとのゲインを用いて前記三原色うち少なくとも1つの信号の振幅を変更する振幅変更手段と、
前記画像データに発生した色ノイズを除去する平滑化処理を行う平滑化処理手段と、
前記振幅変更手段により振幅が変更された各信号に対して前記ゲインに応じて異なる平滑化処理を行うよう前記平滑化処理手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
この画像処理装置では、ゲインを用いて三原色の各信号の少なくとも1つの振幅を変更したときには振幅が変更された信号に対しそのゲインに応じた異なる平滑化処理を行う。したがって、ゲインを用いて信号の振幅を変更したことにより色ノイズの大きさが変化したときであっても、各信号のゲインに応じて適切に色ノイズを除去することができる。
本発明の画像処理装置において、前記制御手段は、前記ゲインが大きいほど前記平滑化処理を行う回数が多くなる傾向を示すよう前記平滑化処理手段を制御するとしてもよい。三原色の各信号の振幅を変更する際、ゲインが大きければ色ノイズも大きくなる。したがって、ゲインが大きいときには平滑化処理の回数を多くすることにより、ノイズ除去の処理不足を防止することができる。また、ゲインが小さいときには平滑化処理の回数を少なくすることにより過剰な平滑化処理の実行を抑制するため、過剰な平滑化処理に起因した画質の劣化を防ぐことができる。このように、色ノイズの大きさに見合った平滑化処理を行うことができる。
本発明の画像処理装置において、前記制御手段は、前記ゲインが大きいほど前記平滑化処理1回あたりに色ノイズを除去する度合が強くなる傾向を示すよう前記平滑化処理手段を制御するとしてもよい。こうすれば、色ノイズが大きくても平滑化処理を行う回数は少なくてすむため、効率的に色ノイズを除去することができる。
本発明の画像処理装置において、前記振幅変更手段は、前記画像データのホワイトバランス補正として前記各信号のゲインを用いて前記振幅を変更するとしてもよい。ホワイトバランス補正では、画像を画像データとして取り込む際の光源や情景に応じて三原色の各信号のうちいずれか1つのゲインが他のゲインに比べて大きくなったり、逆に小さくなったりすることがある。このような場合であっても各信号ごとの色ノイズの大きさに見合った平滑化処理を行うため、本発明を適用する意義が大きい。
本発明の画像処理方法は、
画像データに発生した色ノイズを除去する平滑化処理を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる画像処理方法であって、
(a)前記画像データを構成する三原色の各信号ごとのゲインを用いて前記三原色のうち少なくとも1つの信号の振幅を変更するステップと、
(b)前記ステップ(a)で振幅が変更された各信号に対して前記ゲインに応じて異なる平滑化処理を行うステップと、
を含むものである。
この画像処理方法では、ゲインを用いて三原色の各信号の少なくとも1つの振幅を変更したときには振幅が変更された信号に対しそのゲインに応じた異なる平滑化処理を行う。したがって、ゲインを用いて信号の振幅を変更したことにより色ノイズの大きさが変化したときであっても、各信号のゲインに応じて適切に色ノイズを除去することができる。なお、本発明の画像処理方法に、上述した画像処理装置のいずれかの機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明の画像処理プログラムは、上述したいずれかの画像処理方法を、1又は2以上のコンピュータに実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像処理方法が実行されるため、上述した画像処理方法と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はデジタルカメラ10の概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、図1に示すように、中央演算処理装置としてのCPU20aや各種処理プログラムを記憶するROM20b、一時的にデータを記憶するRAM20cなどを中心として構成されている。デジタルカメラ10は、撮影系として、レンズや絞りなどにより構成された光学系22と、光学系22により結像される光学像を光電変換して得られる電荷を受光セル毎に一定時間蓄積し受光セル毎の受光量に応じた電気信号を出力する撮影素子としてのカラーCCD23と、カラーCCD23を駆動するために必要な駆動パルスをカラーCCD23に出力する駆動回路としてのCCDコントローラ24と、カラーCCD23から出力されるアナログの電気信号をデジタル信号に変換するアナログフロントエンド(AFE)部25と、AFE部25から出力されたデジタル信号に対して画像形成処理,ホワイトバランス補正,γ補正,色変換等を施してデジタル画像を出力するデジタル画像処理部26と、デジタル画像の系列変換(離散コサイン変換やウェーブレット変換等)及びエントロピー符号化(ランレングス符号化やハフマン符号化等)を行なうことによりデジタル画像を圧縮しそれらの逆変換を施すことによりデジタル画像を伸張する圧縮伸張部27とを備える。また、デジタルカメラ10は、撮影系の他に、液晶ディスプレイ28の1画面分の画像データを格納するVRAM29や、VRAM29に格納されたデジタル画像に基づいて液晶ディスプレイ28を駆動するための表示回路を有するディスプレイコントローラ30、ユーザによる指示の入力を行う各種ボタン34からの入力や着脱可能な記憶媒体であるメモリカード36への入出力を司る入出力インタフェース38などを備えている。ここで、各種ボタン34としては、ユーザが押下したときに画像を取り込むシャッタボタン34aなどが設けられている。なお、デジタル画像処理部26により画像処理された画像データや圧縮伸張部27により圧縮・伸張された画像データは、一旦RAM20cに書き込まれ、その後、撮影順にIDとしてファイル名が付与されて画像ファイルとして入出力インタフェース38を介してメモリカード36に保存される。また、メモリカード36に保存された画像ファイルは、必要に応じてメモリカード36から読み出される。
次に、こうして構成された本実施形態のデジタルカメラ10の動作、特に撮影した画像データに現像処理を施したのちJPEG形式でメモリカード36に保存するときの動作について説明する。CPU20aは、シャッタボタン34aがオンされたときにROM20bに記憶されている画像処理ルーチンを読み出してこれを実行する。図2は画像処理ルーチンのフローチャートである。
このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、光学系22を通じてカラーCCD23上に結像した画像を電気信号に変換したのちデジタル信号に変換する(ステップS110)。このデジタル信号は、1画素につきRGBのいずれか1つのデータを持つ。一般に、デジタルカメラ10に使用されるカラーCCD23は、図3に示すように、CCDの上に2画素×2画素の窓23aが1つの単位として構成されるカラーフィルタが被せられて形成されている。この窓23aは、RとBとが対角線上にそれぞれ1つずつ、Gが対角線上に2つ配置されており、個々の素子がそれぞれR,G,Bのいずれかの色を認識できるようになっている。これにより、1画素につきRGBのいずれか1つのデータを持つことになる。続いて、このデジタル信号に対しオプティカルブラック補正処理を行う(ステップS110)。ここで、オプティカルブラック補正処理とは、カラーCCD23の外周部に貼られた遮光膜により光学的にマスクされた部分(オプティカルブラック部)を基準としてディジタル信号を補正する処理であり、これにより暗電流等のノイズ成分を除去することができる。オプティカルブラック補正処理を行うと、次に、図4に示すホワイトバランス補正処理ルーチンを実行する(ステップS120)。
ここで、図4のホワイトバランス補正処理ルーチンについて説明する。このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、今回の撮影の際に設定されていたホワイトバランス設定モードを判定する(ステップS210)。ここで、ホワイトバランス設定モードとは、画像データを適切な白色の基準レベルに調整するよう撮影時の光源や情景の種類を指定するものであり、シャッタボタン34aをオンする前にユーザにより設定される。このホワイトバランス設定モードとしては、本実施形態では、ホワイトバランスの調整を自動的に行うAWBモードや、日陰での撮影の際に設定する日陰モード、曇り空の下の屋外での撮影の際に設定する曇天モード、晴天の屋外での撮影の際に設定する晴天モード、蛍光灯の下での撮影の際に設定する蛍光灯モード、白熱電球の下での撮影の際に設定する白熱電球モードがある。このうち、AWBモード以外のモードを以下マニュアルモードと総称して説明する。
そして、ステップS210でホワイトバランス設定がAWBモードのときには、画像データの全画素につき、Rの値を積算したΣR、Gの値を積算したΣG、Bの値を積算したΣBをそれぞれ算出し(ステップS220)、これらの積算した値ΣR,ΣG,ΣBに基づいてホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを算出する(ステップS230)。図5はゲインRc,Gc,Bcに関する説明図である。これらのゲインRc,Gc,Bcは、図5に示すように、ΣRとΣGとΣBとの値が一致するようにΣGを基準としてこれらの値を補正するときにΣR,ΣG,ΣBのそれぞれに乗算する係数であり、次式(1)〜(3)で表される。算出したホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcについては、RAM20cの所定領域に保存しておく。
Rc=ΣG/ΣR ・・・(1)
Bc=ΣG/ΣB ・・・(2)
Gc=ΣG/ΣG=1 ・・・(3)
一方、ステップS210でホワイトバランス設定モードがマニュアルモードのときには、CPU20aは、ホワイトバランス設定の各モードに対応するホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを設定する(ステップS240)。ここで、マニュアルモード時のホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcは、各モードごとにそれぞれ実験により予め設定されており、テーブルとしてROM20bに記憶されている。このテーブルでは、例えば、日陰モードであれば、日陰で撮影したときに生じる画像の青白さを取り除くためにゲインRcの値がマニュアルモードの中で最も大きい最大値Rmax、ゲインBcの値が最も小さい最小値Bminに設定されている。これに対し、白熱電球モードでは、白熱電球の下で撮影したときに生じる画像の赤みを取り除くためにゲインRcの値がマニュアルモードの中で最も小さい最小値Rmin、ゲインBcの値が最も大きい最大値Bmaxに設定されている。なお、ゲインGcについては、すべてのモードで値1になっている。CPU20aは、このテーブルの中からホワイトバランス設定の各モードに対応するホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを選び出すことにより、マニュアルモード時のゲインRc,Gc,Bcを設定する。
ステップS230又はステップS240でホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを設定すると、CPU20aは、画像データの全画素のRGBの各値にRAM20cに保存したそれぞれのゲインRc,Gc,Bcを乗算し、乗算後の値をホワイトバランス補正処理後のRGBの値とし(ステップS250)、本ルーチンを終了する。
さて、図2の画像処理ルーチンに戻り、ステップS120でホワイトバランス補正処理ルーチンを実行すると、CPU20aは、画素補間処理を実行する(ステップS130)。画素補間処理とは、AFE部25で変換されたデジタル信号に含まれる各画素のデータはRGBのいずれか1つのデータであることから、各画素につき周りの画素の色から推測することによりその画素以外の色を補う処理である。続いて、入力信号に対する明るさの変化が線形となるように補正するガンマ補正処理を行い(ステップS140)、色データとしてのRGBを輝度信号Yと2つの色差信号Cr,Cbとに変換する色変換処理を行う(ステップS150)。ここで、RGBをYCrCbに色変換するのは、色差信号Cr,Cbのデータ量を半分にしたとしても画質の劣化にはほとんど影響を及ぼさないため、その後の圧縮処理で画像データを効率的に圧縮することができるからである。その後、図6に示す色ノイズ除去処理ルーチンを実行する(ステップS160)。
ここで、図6の色ノイズ除去処理ルーチンについて説明する。このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、ホワイトバランスゲインRc,Gc,BcのうちゲインRc,BcをRAM20cから読み出す(ステップS310)。このとき、撮影時に設定されていたホワイトバランス設定モードがAWBモードのときには図4のホワイトバランス補正処理ルーチンのステップS230で算出したゲインRc,Bcを読み出し、マニュアルモードのときにはステップS240でテーブルから読み出したゲインRc,Bcを読み出す。続いて、読み出したホワイトバランスゲインRc,Bcに対応するフィルタ処理回数nを後述するフィルタ処理回数設定テーブルから読み出してRAM20cに記憶する(ステップS320)。ここで、フィルタ処理回数nとは、各画素の色差信号Cr,Cbに色差ローパスフィルタを施す回数を示すものであり、色差信号Cr,Cbごとに設定される。色差ローパスフィルタ52は、図7に示すように、3画素×3画素の大きさで構成されており、中心に配置される処理したい画素52aと周囲の画素とに異なる係数を与えた加重平均フィルタである。このフィルタ52は予めROM20bに記憶されている。そして、ステップS320で色差信号Cr,Cbごとにフィルタ処理回数nを決定すると、各画素の色差信号Cr,Cbに対してフィルタ処理回数nだけ色差ローパスフィルタ52を用いて平滑化処理を実行し(ステップS330)、本ルーチンを終了する。なお、本実施形態では、色差信号Cr,Cbに対してのみ平滑化処理を行い、輝度信号Yに対しては平滑化処理を行わない。
ここで、フィルタ処理回数設定テーブルについて説明する。表1及び表2はフィルタ処理回数設定テーブルである。このフィルタ処理回数設定テーブルは、ホワイトバランスゲインRc,Bcとフィルタ処理回数nとの対応関係を色差信号Cr,Cbごとに実験により予め設定したものであり、ROM20bに記憶されている。具体的には、2つの色差信号Cr,Cbのうち色差信号Crに対しては、下記の表1に示すように、ホワイトバランスゲインRcがノイズの増幅にほとんど影響を及ぼさない程度に小さいことを表す第1範囲(Rc<R1)に入っているときにはフィルタ処理回数nをゼロに設定し、ノイズは増幅されるものの比較的小さいことを表す第2範囲(R1≦Rc<R2)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値1に設定し、ノイズの増幅が中程度であることを表す第3範囲(R2≦Rc<R3)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値2に設定し、ノイズの増幅の程度が比較的大きいことを表す第4範囲(R3≦Rc<R4)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値3に設定し、ノイズの増幅の程度が大きいことを表す第5範囲(Rc≧R4)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値4に設定する。また、色差信号Cbに対しても同様に、下記の表2に示すように、ホワイトバランスゲインBcがノイズの増幅にほとんど影響を及ぼさない程度に小さいことを表す第1範囲(Bc>B1)に入っているときにはフィルタ処理回数nをゼロに設定し、ノイズは増幅されるものの比較的小さいことを表す第2範囲(B1≦Bc<B2)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値1に設定し、ノイズの増幅が中程度であることを表す第3範囲(B2≦Bc<B3)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値2に設定し、ノイズの増幅の程度が比較的大きいことを表す第4範囲(B3≦Bc<B4)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値3に設定し、ノイズの増幅の程度が大きいことを表す第5範囲(Bc≧B4)に入っているときにはフィルタ処理回数nを値4に設定する。このように、ホワイトバランスゲインRc,Bcの値が大きくなるほど色差信号Cr,Cbに施すフィルタ処理回数nが多くなるよう設定するのは、ステップS120のホワイトバランス補正処理によりRGBにゲインRc,Gc,Bcを乗算する際、ゲインRc,Bcが大きければそれに応じてデジタル信号のノイズも大きく増幅されるからである。
Figure 2007129524
Figure 2007129524
さて、図2の画像処理ルーチンに戻り、ステップS160で色ノイズ除去処理ルーチンを実行すると、CPU20aは、人間の感度が鈍い色情報を間引きしたり画像を小さなブロックごとに分けて色をまとめたりすることによりファイル容量を小さくするJPEG圧縮を行い(ステップS170)、JPEG圧縮したあとのJPEGファイルをファイル名を付けてメモリカード36に保存し(ステップS180)、このルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のデジタル画像処理部26が本発明の振幅変更手段や平滑化処理手段に相当し、CPU20aが制御手段に相当する。なお、本実施形態はデジタルカメラ10の構成及び作用の説明をすることにより、本発明の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの各例を説明した。
以上詳述した本実施形態の画像処理装置10によれば、ホワイトバランス補正処理としてRGBのうちR,Bの各値にそれぞれホワイトバランスゲインRc,Bcを乗算することによりR,Gの値を変更したときには、ホワイトバランスゲインRc,Bcの各値に対応するフィルタ処理回数nを読み出し、色差信号Cr,Cbに対しその読み出したフィルタ処理回数nだけ色差ローパスフィルタ52を施して平滑化処理を行う。したがって、ホワイトバランス補正処理でRGBの振幅を変更したことにより色ノイズの大きさが変化したときであっても適切に色ノイズを除去することができる。
また、平滑化処理を行う際は、ホワイトバランスゲインRc,Bcが大きいほどフィルタ処理回数nを多くするため、ゲインRc,Bcにより色ノイズが大きくなったときであってもその色ノイズを除去することができる。また、ホワイトバランスゲインRc,Bcが小さいときにはフィルタ処理回数nを少なくするため、過剰な平滑化処理に起因した画質の劣化を防ぐ。
更に、ホワイトバランス補正処理では、例えば日陰で撮影したときにはゲインRcが大きくなるのに対しゲインBcは小さくなる。これに対し、白熱電球の下で撮影したときにはゲインRcが小さくなるのに対しゲインBcは大きくなる。このように、ホワイトバランス補正処理では撮影時の光源や情景に応じてゲインRcとゲインBcとの値がそれぞれ大きく異なることがあるため、本発明を適用する意義が大きい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態の図6の色ノイズ除去処理ルーチンでは、ホワイトバランスゲインRc,Bcに基づいて決定したフィルタ処理回数nに応じた平滑化処理を実行したが、ホワイトバランスゲインRc,Bcに基づいて決定した色差ローパスフィルタ52の強度に応じた平滑化処理を実行するとしてもよい。具体的には、図8の色ノイズ除去処理ルーチンを採用するとしてもよい。図8において、図6と同じ処理については図6と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。図8の色ノイズ除去処理ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS310の処理を実行したあと、予めROM20bに記憶された複数の色差ローパスフィルタ52の中からホワイトバランスゲインRc,Bcに対応する色差ローパスフィルタ52をフィルタ設定テーブルから把握し、そのフィルタをROM20bから読み出す(ステップS420)。ここで、複数の色差ローパスフィルタ52としては、本実施形態では、第1〜第4フィルタの4つのローパスフィルタがあり、第1フィルタから第4フィルタになるにしたがって色差ローパスフィルタ52の強度が強くなるつまり処理したい画素52aが周囲の画素の影響を受けやすくなるように各画素の係数が設定されている。また、フィルタ設定テーブルは、表3及び表4に示すように、ホワイトバランスゲインRc,Bcの値が大きいほど強度が強い色差ローパスフィルタ52になるよう各ゲインRc,Bcに対応するフィルタを設定している。その後、RAM20cに記憶した色差ローパスフィルタ52を用いて平滑化処理を実行する(ステップS430)。この場合にも、ホワイトバランスゲインRc,Bcに応じて異なる平滑化処理を行うため、上述した実施形態と同様の効果が得られる。また、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcの大きさに応じて色差ローパスフィルタ52の強度を変更するため、色ノイズが大きくても色差ローパスフィルタ52を施す回数は少なくてすむ。
Figure 2007129524
Figure 2007129524
上述した図4のホワイトバランス補正処理ルーチンでは、ステップS220で画像データの全画素についてΣR,ΣG,ΣBをそれぞれ算出したが、画像データの無彩色領域を検出し該検出した無彩色領域についてΣR,ΣG,ΣBをそれぞれ算出するとしてもよい。
上述した実施形態では、ノイズを除去する際に色差ローパスフィルタ52として加重平均フィルタを用いたが、メディアンフィルタを用いてもよいし、クロマ抑制処理等のノイズ除去方法を用いてもよい。
上述した図2の画像処理ルーチンでは、色差信号Cr,Cbに対して平滑化処理を行ったが、RGBに対して平滑化処理を行うとしてもよい。
上述した実施形態では、ホワイトバランス補正に用いるゲインRc,Bcに応じて色差ローパスフィルタ52を施す回数nを変更する場合について説明したが、色データのゲインを変更するものであれば特にこれに限定されない。例えば、彩度やガンマカーブなどの補正により色データのゲインを変更した際に本発明を適用するとしてもよい。
上述した図6の色ノイズ除去処理ルーチンでは、ステップS320でホワイトバランスゲインRc,Bcに対応するフィルタ処理回数nをフィルタ処理回数設定テーブルから読み出したが、ホワイトバランス設定モードのうちマニュアルモードとフィルタ処理回数nとの対応関係をテーブルとして予めROM20bに記憶しておき、このテーブルからマニュアルモードの各モードに対応するフィルタ処理回数nを読み出すとしてもよい。このとき、ホワイトバランス設定モードがAWBモードに設定されているときには、撮影時の光源や情景がどのマニュアルモードに相当するかをホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcの値や色温度から推定することによりそのモードに対応するフィルタ処理回数nを読み出してもよい。
上述した実施形態では、撮影時の現像処理について説明したが、例えば、メモリカード36に保存されたRAWファイルを現像するときに適用するとしてもよい。ここで、RAWファイルとは、画像データとしてデジタルデータ化した未加工データであるRAWデータを有するファイルをいう。
上述した実施形態では、画像処理装置の一例としてデジタルカメラ10に本発明を適用したが、画像処理を行う装置であれば特にこれに限定されない。例えば、携帯電話やデジタルビデオカメラ、スキャナなどに本発明を適用してもよい。また、コンピュータを用いてRAWデータを現像する場合に本発明を適用してもよいし、コンピュータなどからプリンタに出力した画像データをプリンタ内で画像処理を施して印刷する場合に適用するとしてもよい。
本実施形態のデジタルカメラ10の概略構成を示すブロック図。 画像処理ルーチンのフローチャート。 カラーCCD23の説明図。 ホワイトバランス補正処理ルーチンのフローチャート。 ホワイトバランス補正のゲインRc,Gc,Bcの説明図。 色ノイズ除去処理ルーチンのフローチャート。 色差ローパスフィルタ52の説明図。 他の色ノイズ除去処理ルーチンのフローチャート。
符号の説明
10 デジタルカメラ、20a CPU、20b ROM、20c RAM、22 光学系、23 カラーCCD、23a 窓、24 CCDコントローラ、25 AFE部、26 デジタル画像処理部、27 圧縮伸張部、28 液晶ディスプレイ、29 VRAM、30 ディスプレイコントローラ、34 各種ボタン、34a シャッタボタン、36 メモリカード、38 入出力インターフェース、52 色差ローパスフィルタ、52a 画素。

Claims (6)

  1. 画像データを構成する三原色の各信号ごとのゲインを用いて前記三原色うち少なくとも1つの信号の振幅を変更する振幅変更手段と、
    前記画像データに発生した色ノイズを除去する平滑化処理を行う平滑化処理手段と、
    前記振幅変更手段により振幅が変更された各信号に対して前記ゲインに応じて異なる平滑化処理を行うよう前記平滑化処理手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記ゲインが大きいほど前記平滑化処理を行う回数が多くなる傾向を示すよう前記平滑化処理手段を制御する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記ゲインが大きいほど前記平滑化処理1回あたりに色ノイズを除去する度合が強くなる傾向を示すよう前記平滑化処理手段を制御する、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記振幅変更手段は、前記画像データのホワイトバランス補正として前記各信号のゲインを用いて前記振幅を変更する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 画像データに発生した色ノイズを除去する平滑化処理を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる画像処理方法であって、
    (a)前記画像データを構成する三原色の各信号ごとのゲインを用いて前記三原色うち少なくとも1つの信号の振幅を変更するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で振幅が変更された各信号に対して前記ゲインに応じて異なる平滑化処理を行うステップと、
    を含む画像処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
JP2005320570A 2005-11-04 2005-11-04 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム Pending JP2007129524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320570A JP2007129524A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005320570A JP2007129524A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007129524A true JP2007129524A (ja) 2007-05-24

Family

ID=38151816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005320570A Pending JP2007129524A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007129524A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232218A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mega Chips Corp 画像処理装置
JP2009232217A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mega Chips Corp 画像処理装置
JP2013242830A (ja) * 2012-05-23 2013-12-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法
JP2015207825A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
US9445067B2 (en) 2013-02-28 2016-09-13 Hitachi Industry & Control Solutions, Ltd. Imaging device and image signal processor with color noise correction

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003141531A (ja) * 2001-11-08 2003-05-16 Olympus Optical Co Ltd ノイズリダクションシステム、ノイズリダクション方法、ノイズリダクションプログラム、及び電子カメラ
JP2003189236A (ja) * 2001-10-09 2003-07-04 Seiko Epson Corp 画像データの出力画像調整
JP2005303731A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Fuji Photo Film Co Ltd 信号処理装置、信号処理方法及びデジタルカメラ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189236A (ja) * 2001-10-09 2003-07-04 Seiko Epson Corp 画像データの出力画像調整
JP2003141531A (ja) * 2001-11-08 2003-05-16 Olympus Optical Co Ltd ノイズリダクションシステム、ノイズリダクション方法、ノイズリダクションプログラム、及び電子カメラ
JP2005303731A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Fuji Photo Film Co Ltd 信号処理装置、信号処理方法及びデジタルカメラ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232218A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mega Chips Corp 画像処理装置
JP2009232217A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mega Chips Corp 画像処理装置
JP2013242830A (ja) * 2012-05-23 2013-12-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法
US9445067B2 (en) 2013-02-28 2016-09-13 Hitachi Industry & Control Solutions, Ltd. Imaging device and image signal processor with color noise correction
JP2015207825A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7697044B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
KR101099401B1 (ko) 화상 처리 장치 및 컴퓨터가 판독 가능한 기록 매체
WO2007058126A1 (ja) 画像処理システム、画像処理プログラム
US20060215908A1 (en) Image pickup apparatus and image processing method
JP2007094742A (ja) 画像信号処理装置及び画像信号処理プログラム
JP2003224769A (ja) デジタルカメラ
JPWO2006134923A1 (ja) 画像処理装置、コンピュータプログラム製品および画像処理方法
US8885078B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and recording medium storing image processing program
US10091415B2 (en) Image processing apparatus, method for controlling image processing apparatus, image pickup apparatus, method for controlling image pickup apparatus, and recording medium
US11798143B2 (en) Image processing apparatus and control method thereof
JP2004363853A (ja) 画像信号のノイズ低減方法及びノイズ低減装置
JP2007129524A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
JP2009171062A (ja) 画像処理装置、撮像装置、方法およびプログラム
JP2004246644A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6685198B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法及びプログラム
JP6700798B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4880375B2 (ja) 画像信号処理装置及び画像信号処理方法
JP2006333113A (ja) 撮像装置
US8755622B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP4596069B2 (ja) ノイズ除去フィルタ処理回路、画像処理回路、撮像装置及びノイズ除去プログラム
JP2009081526A (ja) 撮像装置
JP4779588B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
JP2006311501A (ja) 画像信号のノイズ低減方法、ノイズ低減装置及び撮像装置
JP3992403B2 (ja) 画像信号処理装置および画像信号処理方法
US8854256B2 (en) Image capture apparatus and method of controlling the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100413