JP2013242830A - 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フィルタリング処理後の画像の色ずれを補正できる。
【解決手段】 画像処理装置10は、処理対象画像31を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得部108−2と、処理対象画像31にフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部108−5と、処理対象画像31を複数の補正領域に分割する分割部108−8と、補正領域の画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する平均値算出部108−9と、補正領域の画素の画素値を補正する補正部108−10と、を有する。補正部108−10は、少なくとも、フィルタリング処理部108−5がフィルタリング処理を実行する前後に平均値算出部108−9が算出した補正領域平均値を用いて、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する画像情報を取得する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像データに含まれるノイズを低減するフィルタリング処理機能を備える画像処理装置と画像処理プログラムと画像処理方法に関するものである。
デジタルカメラやスキャナ等の撮像装置により撮影された画像データ(以下「画像」ともいう。)には、撮像装置に含まれる撮像素子や回路の特性上、ショットノイズ、暗電流ノイズなどのノイズが含まれる。これら撮影された画像から高画質の画像を得るために、画像中のノイズを低減する必要がある。
しかし、画像に対して単純にローパスフィルタを用いてノイズを低減すると、エッジなどの画像中の重要な要素も同時に失われてしまい、画質が劣化する。そこで、画像データのノイズ低減においては、画像の領域の特性に応じて、適応的にノイズ低減を行うことが必要となる。
画像データに関するノイズ低減を行うフィルタリング処理技術の一つとして、εフィルタが考案されている(非特許文献1参照。)。εフィルタでは、注目画素との信号差が一定閾値以下となる周辺画素をフィルタ処理に用いることで、エッジなどの信号差の大きい成分を保存しつつノイズを低減することができる。
また、カラー画像に対する信号依存性のノイズ低減を、より少ない計算コストで実現する技術が知られている(特許文献1参照。)。この特許文献1の技術は、εフィルタに準ずる原理で注目画素周辺の類似画素群を選択して、その類似画素群の性質をεフィルタの演算結果と処理対象画素値との差分の変換処理に反映させる。このような特許文献1の技術は、エッジ以外で細かな信号差が発生することで目立ちやすい画像中の輝度ノイズに対しては有用である。
さらに、画像のエッジ部分に影響を与えることなく平坦部の色ノイズ除去を行う技術として、補正の目標値を算出して色差信号を特定の値に収束するように補正する技術が知られている(特許文献2参照。)。
しかし、従来の技術は、補正領域と未補正領域の段差がなくなるように補正するものであり、画像に対してフィルタリング処理を繰り返すことにより、フィルタリング処理後の画像に色ずれが生じるという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、フィルタリング処理後の画像の色ずれを補正できる画像処理装置と画像処理プログラムと画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、処理対象画像に含まれるノイズを低減するために処理対象画像に対してフィルタリング処理を行う画像処理装置であって、処理対象画像を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得部と、処理対象画像に対して、フィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部と、処理対象画像を複数の補正領域に分割する分割部と、補正領域に含まれる画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する平均値算出部と、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する補正部と、を有してなり、補正部は、少なくとも、フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に平均値算出部が算出した補正領域平均値と、フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行した後に平均値算出部が算出した補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する、ことを特徴とする。
本発明によれば、フィルタリング処理後の画像の色ずれを補正できる。
本発明に係る画像処理装置の実施の形態を示す撮像装置の正面図である。 上記撮像装置の上面図である。 上記撮像装置の背面図である。 上記撮像装置の電気的制御系統の例を示す機能ブロック図である。 上記撮像装置における画像処理装置の機能ブロック図である。 上記画像処理装置による色ずれ補正処理の概略を示す模式図である。 上記画像処理装置によるフィルタリング処理を示すフローチャートである。 処理対象画像の一例を示す図である。 上記画像処理装置により算出された注目画素との信号値の差分の絶対値の一例を示す図である。 上記画像処理装置により抽出された類似画素の一例を示す図である。 抽出画素平均値と、分散の算出を模式的に説明する図である。 上記画像処理装置により算出された抽出画素平均値の一例を示す図である。 上記フィルタリング処理における画素値に対するノイズの分散を示すグラフである。 上記フィルタリング処理における類似画素群の抽出画素平均値に対するノイズ量の推定関数を示すグラフである。 抽出画素平均値と処理対象画素値との差分を一次元の特定方向に射影して行う加重加算の一例を示す図である。 上記フィルタリング処理の処理回数に対するノイズ量の推定関数を示すグラフである。 上記画像処理装置のノイズ低減処理におけるフィルタリング処理の処理回数を決定するテーブルの一例を示す図である。 上記色ずれ補正処理を示すフローチャートである。 上記色ずれ補正処理における分割部による領域分割処理の遷移の一例を示す模式図である。 上記領域分割処理における補正領域の画素数と階調値との関係を示すヒストグラムの一例を示す図である。 上記色ずれ補正処理における画素値加算処理の一例を示す模式図である。 上記色ずれ補正処理における画素値加算処理で用いる補正値テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明に係る画像処理装置と画像処理プログラムと画像処理方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本発明に係る画像処理装置は、後述するように、撮像装置が撮影した画像データのノイズを低減するフィルタリング処理を行う装置である。画像処理装置の実現方法としては、処理対象の画像データを撮影する撮像装置の一機能として実現されるようにしてもよいし、あるいは、撮像装置とは別の装置として実現されるようにしてもよい。ここで、以下の説明では、撮像装置の一機能として画像処理装置が実現される場合を例に説明する。
●画像処理装置の実施の形態●
図1は、画像処理装置の実施の形態を示す図であり、画像処理装置としての撮像装置の正面図である。図1において、撮像装置1の筐体であるカメラボディCBの正面には、ストロボ発光部3、ファインダ4の対物面、リモコン受光部6及び撮像レンズを含む撮像光学系を構成する鏡胴ユニット7が配置されている。カメラボディCBの一方の側面部には、メモリカード装填室及び電池装填室の蓋2が設けられている。
図2は、撮像装置1の上面図である。図2において、カメラボディCBの上面には、レリーズスイッチSW1、モードダイヤルSW2及びサブ液晶ディスプレイ(サブLCD)(以下「液晶ディスプレイ」を「LCD」という。)11が配置されている。
図3は、撮像装置1の背面図である。図3において、カメラボディCBの背面には、ファインダ4の接眼部、AF用発光ダイオード(以下「発光ダイオード」を「LED」という。)8、ストロボLED9、被写体画像と拡大画像及び各種設定画面を表示する表示手段であるLCDモニタ10、電源スイッチ13、広角方向ズームスイッチSW3、望遠方向ズームスイッチSW4、セルフタイマの設定及び解除スイッチSW5、メニュースイッチSW6、上移動及びストロボセットスイッチSW7、右移動スイッチSW8、ディスプレイスイッチSW9、下移動及びマクロスイッチSW10、左移動及び画像確認スイッチSW11、OKスイッチSW12、クイックアクセススイッチSW13、が配置されている。
●撮像装置の機能ブロック●
次に、撮像装置1の機能ブロックの例について説明する。図4は、撮像装置1の機能構成例を示す機能ブロック図である。撮像装置1の各種動作(処理)は、デジタル信号処理IC(集積回路)等で構成されるデジタルスチルカメラプロセッサ104(以下「プロセッサ104」という。)と、プロセッサ104において動作する撮像プログラムによって制御される。画像処理手段であるプロセッサ104は、第1のCCD(電荷結合素子)信号処理ブロック104−1と、第2のCCD信号処理ブロック104−2と、CPU(中央処理ユニット)ブロック104−3と、ローカルSRAM(SRAM:Static Random Access Memory)104−4と、USB(Universal
Serial Bus)ブロック104−5と、シリアルブロック104−6と、JPEGコーデック(CODEC)ブロック104−7と、リサイズ(RESIZE)ブロック104−8と、TV信号表示ブロック104−9と、メモリカードコントローラブロック104−10と、を有してなる。これら各ブロックは相互にバスラインで接続されている。
プロセッサ104の外部には、RAW−RGB画像データ、YUV画像データ及びJPEG画像データを保存するためのSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)103、RAM107、内蔵メモリ120及び撮像プログラムである制御プログラムが格納されているROM108、が配置されており、これらはバスラインを介してプロセッサ104に接続している。プロセッサ104は、ROM108に格納されている各種制御プログラムを実行し、各種制御プログラムによる機能を実現する。SDRAM103は、フレームメモリに相当する。ROM108に格納されている各種制御プログラムには、本発明に係る画像処理プログラム20が含まれる。つまり、撮像装置1において、ROM108に格納される画像処理プログラム20をプロセッサ104に実行させることで、後述する本発明に係る画像処理方法が実現される。
プロセッサ104は、主にCPUブロック104−3等がバスで接続されたコンピュータを実体とする。CPUブロック104−3がROM108に記憶された画像処理プログラム20を実行することで、画像データに対して以下に説明するノイズ低減処理と色ずれ補正処理とが施される。
なお、画像処理プログラム20に代えて、ASIC(Application
Specific Integrated Circuit)等のハードウェア(不図示)によりノイズ低減処理や色ずれ補正処理を実現してもよい。
画像処理プログラム20は、あらかじめ、ROM108に記憶される。ここで、画像処理プログラム20は、メモリカード192に記憶させてもよい。この場合、画像処理プログラム20は、メモリカードスロット191を介してROM108に読み込ませることができる。あるいは、画像処理プログラム20は、ネットワーク(不図示)を介してダウンロードさせて、ROM108に読み込ませてもよい。
鏡胴ユニット7は、ズーム(ZOOM)レンズ7−1aを有するズーム光学系7−1、フォーカス(FOCUS)レンズ7−2aを有するフォーカス光学系7−2、絞り7−3aを有する絞りユニット7−3を備える。また、鏡胴ユニット7は、メカニカルシャッタ(メカシャッタ)7−4aを有するメカシャッタユニット7−4、を備える。これらの鏡胴ユニット7の要素により、撮像光学系が構成される。
ズーム光学系7−1は、ズーム(ZOOM)モータ7−1bによって駆動される。また、フォーカス光学系7−2は、フォーカスレンズ移動手段としてのフォーカス(FOCUS)モータ7−2bによって駆動される。また、絞りユニット7−3は、絞りモータ7−3bによって駆動される。さらに、メカシャッタユニット7−4は、メカシャッタモータ7−4bによって駆動される。
ズームモータ7−1b、フォーカスモータ7−2b、絞りモータ7−3b及びメカシャッタモータ7−4bの各モータは、モータードライバ7−5によって駆動される。モータードライバ7−5はプロセッサ104のCPUブロック104−3によって動作が制御される。
鏡胴ユニット7を構成するズームレンズ7−1aとフォーカスレンズ7−2aは、撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)101の受光面上に被写体像を結像させる撮像レンズを構成する。CCD101は、受光面に結像された被写体像を電気的な画像信号に変換してF/E−IC(フロントエンドIC)102に出力する。
なお、本実施の形態において、撮像素子は、CCDに限らず、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いてもよい。
F/E−IC102は、CDS(相関2重サンプリング部)102−1、AGC(自動利得制御部)102−2及びA/D(アナログ−デジタル)変換部102−3を有する。F/E−IC102は、被写体像から変換された画像信号に対して、所定の処理を施し、デジタル信号に変換する。変換されたデジタル画像信号は、CCD信号処理ブロック104−1に入力される。これらの信号処理動作は、プロセッサ104のCCD信号処理ブロック104−1から出力されるVD信号(垂直駆動信号)とHD信号(水平駆動信号)により制御される。また、これらの信号処理動作は、TG(タイミングジェネレータ)102−4を介して制御される。
CCD信号処理ブロック104−1は、CCD101からF/E−IC102を経由して入力されたデジタル画像データに対して、ホワイトバランス調整及びγ調整等の信号処理を行うとともに、VD信号及びHD信号を出力する。
また、CPUブロック104−3は、不図示のストロボ回路を制御して動作させることによってストロボ発光部3から照明光を発光させる。
USBブロック104−5は、USBコネクタ122に結合される。シリアルブロック104−6は、シリアルドライバ回路123−1を介してRS−232Cコネクタ123−2に結合される。
TV信号表示ブロック104−9は、LCDドライバ117を介してLCDモニタ10に結合され、ビデオアンプ(AMP)118を介してビデオジャック119にも結合される。
メモリカードコントローラブロック104−10は、メモリカードスロット191のカード接点に結合されている。メモリカード192がメモリカードスロット191に装填されると、メモリカードスロット191の接点がメモリカード192の接点に接触して電気的に接続される。その結果、装填されたメモリカード192には、画像ファイルが記憶される。
●撮像装置の動作●
次に、撮像装置1の動作について説明をする。図1から図3に示した撮像装置1において、モードダイヤルSW2を操作し、「記録モード」を選択すると、撮像装置1は記録モードでの動作を開始する。より詳しくは、図3に示した操作keyユニット(SW1〜SW13)に含まれるモードダイヤルSW2の状態が記録モード−オンになったことを、CPUブロック104−3が検知することで、記録モードでの動作が開始する。
CPUブロック104−3はモータードライバ7−5を制御し、鏡胴ユニット7を撮像可能な位置に移動させる。さらに、CCD101、F/E−IC102及びLCDモニタ10等の各部に電源が投入されて動作が開始される。各部の電源が投入されると、ファインダモードでの動作が開始する。
ファインダモードで動作中の撮像装置1では、撮像レンズを介してCCD101の受光面に結像された被写体像が画像信号に変換される。変換された画像信号は、CDS102−1に出力される。このアナログRGB信号は、AGC(自動利得制御回路)102−2を介してA/D変換器102−3にてデジタル画像信号に変換される。
このデジタル画像信号に含まれるR・G・Bの各信号は、プロセッサ104内の第2のCCD信号処理ブロック104−2が具備するYUV変換手段によって、YUV画像データに変換される。
YUV画像データは、フレームメモリとしてのSDRAM103に記録される。なお、第2のCCD信号処理ブロック104−2は、RGB画像信号に対してフィルタリング処理等の適切な処理を施してYUV画像データへと変換する。
YUV画像データは、CPUブロック104−3によって読み出されて、ビデオ信号表示ブロック104−9を介してビデオアンプ118及びビデオジャック119に送られて、これに接続されたTV(テレビジョン)にて表示される。
また、CPUブロック104−3によって読み出されたYUV画像データは、LCDドライバ117を介してLCDモニタ10に送られて表示に供される。この処理が1/30秒間隔で行われて表示が更新され、撮影者が撮像対象とする被写体をLCDモニタ10の表示によって視認しながら撮像することができるファインダモードでの動作となる。
CCD101は複数の駆動モード(駆動条件)を設定することができる。この駆動モードによって、CCD101から出力される画像信号の出力条件を変更することができる。駆動モードには、例えば、以下のものがある。まず、「モード1」として、『水平画素の「加算と間引き」をせずに、垂直画素の「加算と間引き」もしないモード』がある。また、「モード2」として、『水平画素を「2画素加算」し、垂直画素を「2画素加算」するモード』がある。また、「モード3」として、『水平画素を「4画素加算」し、垂直画素を「2画素間引き」するモード』がある。さらに、「モード4」として、『水平画素の「加算と間引き」をせず、垂直画素を「4画素加算」とするモード』がある。
●画像処理装置の機能●
図5は、撮像装置1によって実現される画像処理装置100の機能ブロック図の一例である。以下の画像処理装置100の各手段は、CPUブロック104−3が画像処理プログラム20を実行することで実現される。
画像処理装置100は、後述するフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段100aと、後述する色ずれ補正処理を行う色ずれ補正処理手段100bとを有してなる。
フィルタリング処理手段100aは、画像取得部108−1、画像情報取得部108−2、カメラ設定情報記憶部51、処理回数算出部108−3、処理回数カウント部108−4、フィルタリング処理部108−5、加重加算部108−6、ノイズ分散推定関数記憶部41、フィルタリング補正部108−7を有する。
フィルタリング処理部108−5は、画像取得部108−1が取得した画像データ(以下「処理対象画像31」という。)を入力データとして、画像情報取得部108−2が取得した画像情報に基づいて処理回数算出部108−3が算出した処理回数のフィルタリング処理を繰り返し行う。加重加算部108−6は、フィルタリング処理部108−5が処理した処理対象画像31に対して、抽出画素平均値と画素値との加重加算を行う。フィルタリング補正部108−7は、加重加算部108−6が算出した加重加算値を処理対象画像31に加算する処理を行うことで、ノイズ低減画像32を出力する。
一方、色ずれ補正処理手段100bは、分割部108−8、領域平均値算出部108−9、記憶部108−10、色ずれ補正部108−11を有する。
図6は、画像処理装置100による色ずれ補正処理の概略を示す模式図である。色ずれ補正処理とは、フィルタリング処理手段100aによってフィルタリング処理されたノイズ低減画像32に対して、フィルタリング処理によって生じた色ずれ(フィルタリング処理前後における所定の領域に含まれる画素の画素値の平均値の相違)を解消するために行われる処理である。
分割部108−8は、フィルタリング処理前の処理対象画像31を複数の補正領域に分割する。
領域平均値算出部108−9は、処理対象画像31と上述のフィルタリング処理を行ったノイズ低減画像32の少なくともいずれか一方の補正領域に含まれる画素の画素値から、補正領域における各画素の画素値の平均値である補正領域平均値を算出する。
なお、補正領域平均値には、処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値とが含まれる。処理前補正領域平均値とは、フィルタリング処理前の処理対象画像31の補正領域における各画素の画素値の平均値である。また、処理後補正領域平均値とは、フィルタリング処理後のノイズ低減画像32の補正領域における各画素の画素値の平均値である。
記憶部108−10は、処理対象画像31に含まれる処理前補正領域平均値と、ノイズ低減画像32に含まれる処理後補正領域平均値との少なくともいずれか一方に関連付けられた補正値が記憶されている。
色ずれ補正部108−11は、処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値の少なくともいずれか一方に基づいた補正値を算出する。ここで、色ずれ補正部108−11は、例えば、処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値との差分に基づいて補正値を算出する。あるいは、色ずれ補正部108−11は、記憶部108−10に記憶されている処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値との少なくともいずれか一方に関連付けられた補正値を用いて補正値を定めてもよい。
また、色ずれ補正部108−11は、算出した補正値をノイズ低減画像32に加算して、フィルタリング処理前後に生じる画素値の平均値の相違を解消した色ずれ補正後画像40を出力する。
●フィルタリング処理●
次に、撮像装置1が実行する画像データのノイズを低減するための、フィルタリング処理と、このフィルタリング処理の処理回数の決定処理とを含む画像データのノイズ低減処理の一例について説明する。ここでは、一つの画素がRGBの3成分を持つカラー画像から、画素値に大きさが依存するノイズを低減する際に処理対象画像全体に対してフィルタリング処理を繰り返す例を示す。
図7は、画像処理装置100によるフィルタリング処理を示すフローチャートである。以下、画像処理装置100によるフィルタリング処理について、図7のフローチャートに沿って説明する。
画像処理装置100がフィルタリング処理を開始すると、画像取得部108−1が、SDRAM103から処理対象画像31を取得する(S101)。処理対象画像31は、画像処理装置100が含まれる撮像装置1によって撮影された画像データであるが、それ以外の画像データ(例えば、他の撮像装置によって撮影された画像データ)でもよい。
処理対象画像31が取得されると、画像情報取得部108−2は、処理対象画像31から画像情報として撮影時のカメラ設定情報や、画像特性情報を取得する(S102)。
ここで、撮影時のカメラ設定情報は、画像がJPEG(Joint
Photographic Experts Group)であればデジタルカメラなどで一般的に付加されるExif(Exchangeable
Image File Format)情報や、各カメラメーカーが独自に画像データのファイル内に書き込んでいる情報(メーカーノート)から取得することができる情報である。カメラ設定情報から取得する情報としては、例えば、ISO(International Organization for Standardization)感度、光源(WB(White Balance)を含む)情報などがある。
フィルタリング処理部108−5が撮像装置1内部の機能としてフィルタリング処理を行う場合には、撮像装置1内のカメラ設定情報記憶部51に撮影時のカメラ設定情報が保持されている。そのため、画像情報取得部108−2は、カメラ設定情報記憶部51からカメラ設定情報を取得する。
また、画像特性情報は、撮影した処理対象画像31から輝度値、標準偏差を算出して取得される情報である。画像特性情報の算出方法については後述する。
処理回数算出部108−3は、画像情報取得部108−2が取得したカメラ設定情報と、画像特性情報に基づいて内蔵メモリ120内にある処理回数テーブルとを参照して、フィルタリング処理を繰り返す処理回数を決定する(S103)。処理回数の決定方法については後述する。
処理回数カウント部108−4は、フィルタリング処理を行うたびにフィルタリング処理の処理回数を加算して、フィルタリング処理の処理回数をカウントする(S104)。
フィルタリング処理の処理回数が決定されると、フィルタリング処理部108−5は、処理対象画像31に含まれる画素の中から注目画素を選択する(S105)。注目画素の選択方法としては、例えば、ラスタ走査により水平方向に1画素ずつ移動させて注目画素を選択する方法を採用することができる。
図8は、処理対象画像31の一例を示す図であり、処理対象画像31を構成する25個の画素の中から1つの画素33が注目画素として選択されていることを示している。
ただし、注目画素33の選択方法は上述のものに限らず、いかなるものであってもよい。
注目画素の決定後、フィルタリング処理部108−5は、注目画素の近傍領域から類似画素を抽出する(S106)。類似画素の抽出方法としては、例えば、注目画素を中心としたウィンドウを設定し、注目画素との信号値の差分の絶対値が特定閾値以下のものを抽出する方法を採用することができる。
図9は、画像処理装置100により算出された注目画素との信号値の差分の絶対値の一例を示す図である。フィルタリング処理部108−5は、処理対象画像31の各画素について、注目画素33の画素値との差分を算出する。
図10は、画像処理装置100により抽出された類似画素の一例を示す図である。図10に示すように、フィルタリング処理部108−5は、注目画素33の画素値との絶対差分値が所定の閾値、閾値範囲内の画素を類似画素として抽出する。この処理により、画像処理装置100は、エッジなどの信号値が急峻に変わる部分の信号値の影響を避けることができる。
なお、注目画素との信号値の類似度としては、注目画素との信号値の差分の絶対値に限らず、RGB空間におけるユークリッド距離や、その他にも種々の値を基準に用いることができる。
図11は、抽出画素平均値と、分散の算出を模式的に説明する図である。例えば、図11に示すように、ウィンドウ内の画素をL空間にマッピングし、その空間でのユークリッド距離を使って類似度を算出してもよい。また、類似度の数値としては、ユークリッド距離に限らずLpノルムを使用してもよい。
図12は、画像処理装置100により算出された抽出画素平均値の一例を示す図である。フィルタリング処理部108−5は、図10で抽出した類似画素の平均値を抽出画素平均値34(RGBの3次元ベクトル)として算出する(S107)。フィルタリング処理部108−5は、抽出画素平均値34を注目画素33に対応するフィルタリング処理結果とする。
フィルタリング処理部108−5は、処理対象画像31中のすべての画素を注目画素として選択して上述のS105からS107の処理を行ったか否かを判定する(S108)。すべての画素を選択した場合は次ステップへ進む。すべての画素を選択していない場合、フィルタリング処理部108−5は、S105の処理に戻り、処理対象画像31中の別の画素を注目画素としてS105からS108までの処理を行う。
次に、フィルタリング処理部108−5は、処理回数カウント部108−4のカウント回数が処理回数算出部108−3で算出した処理回数を終了しているか判定する(S109)。算出した処理回数を終了している場合は次ステップに進む。算出した処理回数を終了していない場合はS104の処理に戻り、算出した処理回数に到達するまでS104からS109までの処理を繰り返す。
処理対象画像31の全ての画素について抽出画素平均値を算出後、加重加算部108−6は、処理対象画像31の各画素において、抽出画素平均値と画素値の加重加算を行う(S110)。この加重加算について定式化すると、処理対象画像31の画素値y(RGB3次元ベクトル)、類似画素群の抽出画素平均値μ(RGB3次元ベクトル)、重み係数行列W(3×3行列)、単位行列I(3×3行列)を用いて、式(1)で補正値x(RGB3次元ベクトル)を算出する。

(1)
補正値xは、重み係数行列Wの対角成分が1に近いほど抽出画素平均値μに近付き、0に近いほど元の画素値yに近付く。処理対象画像31の平坦な部分やノイズの多い部分でWを大きく(1に近く)設定すれば、抽出画素平均値μに近付き、より多くのノイズを低減することができる。また、処理対象画像31のテクスチャのある部分やノイズの少ない部分でWを小さく設定すれば、元の画素値yに近付き、微細な信号成分を残すことができる。このように加重加算を用いることで、局所領域の特性に合わせた適応的なノイズ低減が可能となる。
次に、重み係数行列Wは、RGBごとのノイズの分散τ 、τ 、τ 、類似画素群の抽出画素平均値μ、μ、μ、設計パラメータαを用いて式(2)で算出する。

(2)
ノイズの分散τ 、τ 、τ は、一定の設計値を用いてもよいし、加重加算の都度に推定してもよい。
図13は、上記フィルタリング処理における画素値に対するノイズの分散を示すグラフである。S110にてノイズの分散τを推定する方法について説明する。一般にCCDやCMOS等の撮像した画像に現れるショットノイズは、画素値が大きくなるにつれてノイズのサイズが大きくなる。このように、画素値とノイズの分散の相関性は高いので、回帰によって画素値からノイズの分散を良好な精度で推定することができる。ただし、真の画素値はノイズ低減画像からは特定できないため、類似画素群の抽出画素平均値μで真の画素値を代替する。
図14は、フィルタリング処理における類似画素群の抽出画素平均値に対するノイズ量の推定関数を示すグラフである。本実施形態では、このような推定関数をあらかじめ設定しておき、μからτを推定する。
なお、ノイズ量の推定関数は、ノイズ分散推定関数記憶部41にルックアップテーブルで実装してもよいし、多項式などの関数をノイズ分散推定関数記憶部41に用意してプロセッサ104により計算してもよい。推定関数は、例えばカラーチャート(Macbeth Color Checkerなど)を撮影し、カラーチャートの各カラーパッチの画素値バラツキをノイズと見なすことで、最小二乗法等を利用して同定することができる。カラー画像の場合、ノイズの分散τ 、τ 、τ に対するノイズ推定関数をRGB成分のそれぞれに用意する。
また、推定関数が撮影条件によって異なる場合は、撮影条件ごとに別の関数を用意して用いればよい。例えば、ISO感度によってノイズの大きさは変わるため、設定されたISO感度によって使用する推定関数を切り替えることができる。この場合に、ノイズ分散推定関数記憶部41には、複数種の推定関数を保持するのがよい。
フィルタリング補正部108−7は、処理対象画像31中の画素値を補正値で置換してノイズ低減画像32を出力する(S111)。出力されたノイズ低減画像32には、後述する色ずれ補正処理が行われる。
以上のように、画像処理装置100は、カラー画像データである処理対象画像31に対して、信号依存性のノイズの解像感を落とすことなく低い処理コストでノイズを低減することができる。
なお、以上説明した実施形態では、処理対象画像31がRGB成分を持つカラー画像であるものとして説明したが、本発明はYCCやLなど任意の色空間で表現されたカラー画像に対して、同様に適用することができる。また、本発明は、nバンドの分光画像に対しても、本実施形態における画素値をn次元ベクトルとみなすことで、適用可能である。
また、以上説明した実施形態では、処理対象画像に含まれる画素ごとにフィルタリング処理を実行するものとして説明したが、本発明ではこれに限定されない。例えば、フィルタリング処理として、複数の画素の画素値をまとめて行ってもよい。
●S110の変形例
次に、S110の加重加算処理の変形例について説明する。上述のS110において、加重加算処理の一例として、RGBの3次元空間での加重加算を説明したが、抽出画素平均値と処理対象画素値との差分を一次元の特定方向eに射影してから加重加算を行うこともできる。
図15は、抽出画素平均値と処理対象画素値との差分を一次元の特定方向に射影して行う加重加算の一例を示す図である。上記特定方向としては、例えば、類似画素群の抽出画素平均値のRGB比率一定の方向や輝度の方向、最大分散の方向を考えることができる。ここで、wは重み係数(スカラー)であり、例えば式(3)のように設定できる。

(3)
1次元に射影することで、計算量を低減し、かつ、特定方向e上に射影を行うことでeに直交する方向のノイズを強制的に0にすることができる。
●画像特性情報の算出方法
次に、S102の処理対象画像31から画像特性情報を算出する方法について説明する。処理対象画像31から算出する画像特性情報としては、輝度値と標準偏差が挙げられる。
輝度値Yの算出は処理対象画像31に含まれる画素ごとに行われ、RGB信号に対して式(4)で算出される。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B (4)
また、標準偏差σの算出は処理対象画像全体に対して行われ、式(5)で算出される。

(5)
ここで、nは処理対象画像31の画素数、xiは注目画素の信号量、xは信号の抽出画素平均値である。標準偏差の算出は、輝度値、RGBそれぞれに算出するとよい。輝度値は処理対象画像31内で平均を算出して使用する。
●処理回数決定処理
次に、処理回数算出部108−3による、処理回数決定処理について説明する。図16は、フィルタリング処理の処理回数に対するノイズ量の推定関数を示すグラフである。図16に示すように、処理回数を増やすと色ノイズ量が減少し、処理回数が増えるにつれて色ノイズ低減量は徐々に小さくなる傾向にある。このような特性を有するフィルタリング処理における、その処理回数の決定方法を説明する。
上述のように、S103では、処理回数算出部108−3が、画像情報取得部108−2で取得した画像情報と処理回数テーブルとに基づいて、処理回数を算出する。処理回数算出部108−3により取得される画像情報には、輝度、標準偏差、ISO感度(センサゲイン)、光源(WB)がある。以下に、各情報での処理回数決定方法について説明する。
●輝度値に基づく処理回数決定方法
まず、画像特性情報に含まれる輝度に基づく処理回数決定方法について説明する。画像データにおいて、色ノイズが目立つのは画像の比較的暗い領域である。
図17は、画像処理装置100のフィルタリング処理の処理回数を決定するテーブルの一例を示す図である。
図17(a)は、輝度値に基づく処理回数テーブルの一例である。処理回数決定処理にあたり、図17(a)のようにあらかじめ輝度値に対して閾値を設定し、閾値で区切られた領域ごとに処理回数を設定する。処理回数の設定について、例えば、色ノイズの目立ちやすい低輝度領域の処理回数を多くし、中間輝度から高輝度に向けて徐々に少なくなるように設定する。処理回数算出部108−3が、処理対象画像31から取得した輝度情報が処理回数テーブルのいずれの輝度値領域に入るのかを判断することによって、処理回数が決定される。
●標準偏差に基づく処理回数決定方法
標準偏差に基づく処理回数決定方法について説明する。この方法は、画像特性情報に基づいて算出される標準偏差に対して閾値を定め、この閾値に対して処理回数をあらかじめテーブルに設定する。処理回数算出部108−3は、算出された値とテーブルの閾値とを照合して処理回数を決定する。
標準偏差に基づく処理回数の決定にあたっては、ノイズが多い領域では標準偏差が高くなるが、エッジを多く含む場合にも標準偏差が高くなる傾向がある。そのため、処理回数の設定には注意が必要である。すなわち、処理回数の設定にあたっては、標準偏差がある値以上では処理回数を増やさないような設定が必要となる。
図17(b)は、標準偏差に基づく処理回数テーブルの一例である。標準偏差に基づく処理回数テーブルにおいて、ある標準偏差の領域に向けて処理回数が多くなるように設定している。また、標準偏差に基づく処理回数テーブルでは、ある標準偏差の領域を超えるとエッジを保持する目的で処理回数が少なくなるように設定している。
●ISO感度(センサゲイン)に基づく処理回数決定方法
ISO感度(センサゲイン)に基づく処理回数決定方法について説明する。画像データにおいて、ISO感度が高くなるとノイズが増える傾向にある。そこで、ISO感度に対して閾値を設定して、閾値で区切られた領域ごとに処理回数を設定する。
図17(c)は、ISO感度に基づく処理回数テーブルの一例である。ISO感度に基づく処理回数テーブルでは、高ISO感度ほど処理回数が多くなるようにし、低ISO感度になるにつれて徐々に少なくなるように設定している。
●光源情報に基づく処理回数決定方法
光源情報に基づく処理回数決定方法について説明する。様々な光源下で撮影される中で、WB(White Balance)制御では白い被写体を画像データ上で白に見せるために、最も感度の高いG信号量にR信号量とB信号量のレベルを合わせるようにR信号量とB信号量にゲインを乗算する。すなわち、WB制御では、色温度が低い光源下で撮影された場合には、青色の光が少ないためWBのBゲインが高い値となり青色の色ノイズが多くなる。
光源情報に基づく処理回数決定方法において、画像から取得可能な光源情報としては、WBゲインやWB情報(白熱灯、蛍光灯、曇天など)がある。WBゲインの場合には、RゲインとBゲインからある程度撮影時の光源色温度を推定することができる。WB情報であれば対応する色温度(例えば、白熱灯:3000K、蛍光灯:4000K、曇天:6000Kなど)で判定を行う。
光源情報に基づく処理回数の決定にあたり、推測された光源色温度に閾値を設定し、閾値で区切られた領域ごとに処理回数を設定する。
図17(d)は、光源情報としての光源色温度に基づく処理回数テーブルの一例である。光源情報に基づく処理回数テーブルでは、青色の色ノイズの目立ちやすい低色温度の処理回数を多く、高色温度になるにつれて徐々に少なくなるように設定している。
●複数の方法の組み合わせによる処理回数決定方法
上記のように個々の画像特性情報から処理回数を決定する方法に代えて、複数の画像特性情報を組み合わせることでより精度の高い処理回数決定が可能となる。複数の画像特性情報の組み合わせによる処理回数の決定方法の一例として、ISO感度と標準偏差の組み合わせによる処理回数の決定方法について説明する。
撮像装置1内で本実施形態の処理を行う場合は、撮影時に用いる撮像素子は単一となる可能性が高い。一方で、PC等で本実施形態の処理を行う場合は、撮影に用いられた撮像装置は複数存在することになり、撮影で使用される撮像素子は様々なものとなる可能性がある。一般的に画像データに発生するノイズ量は撮像素子のサイズに起因する場合が高く、撮像素子のサイズが小さいほどノイズ量は多くなる。
撮像装置は、一般にISO感度の数値を選択できるようになっているが、同じISO感度であっても撮影に使用した撮像素子によってノイズ量は全く異なる。このような場合に、ISO感度のみで処理回数を決定するとノイズ量の少ない画像に対して過剰にノイズ低減処理を行ってしまうおそれや、ノイズ量の多い画像に対してノイズ低減処理が不足するおそれがある。
そこで、撮像装置外で本実施形態のノイズ低減処理を行う場合に好適な処理回数の決定方法として、ISO感度に対して、さらに標準偏差を組み合わせることができる。このような方法によれば、様々な撮像素子に最適な処理回数を決定することができる。
処理回数の決定方法の組合せ方法は、例えば以下の方法が挙げられる。まず、画像から取得したISO感度から図17(c)に従ってISO感度での処理回数N1を算出する。次に、処理対象画像31から取得した標準偏差から図17(b)に従って標準偏差での処理回数N2を算出する。
N1とN2を算出した後、あらかじめ定めたN1とN2の優先順位に従って、フィルタリング処理の処理回数を決定する。例えば、ISO感度と標準偏差から算出したそれぞれの処理回数で、N1≧N2の場合にはN2を使用し、N1<N2の場合にはN1の処理回数を使用する。
一例として、ISO感度がISO1600で、標準偏差σが1.2であった場合、ISO感度での処理回数N1は4回、標準偏差での処理回数N2は2回となり、N1≧N2となるため、N2の2回を採用する。
以上説明した決定方法では、ISO感度による処理回数と標準偏差による処理回数とを比較して、回数が少ない処理回数を実際の処理回数として決定する。そのため、この決定方法によれば、フィルタリング処理回数が増加してエッジが潰れてしまうのを防ぐことができる。
また、別の例として、ISO感度がISO1600で、標準偏差σが4.5であった場合、ISO感度での処理回数N1は4回、標準偏差での処理回数N2は6回となり、N1<N2となるため、N1の4回を採用する。
以上説明した決定方法によれば、処理対象画像31にエッジを含むことにより標準偏差が高くなったとしてもISO感度による処理回数が使用されることで処理回数が抑制され、処理回数が過剰となってエッジが潰れることを防ぐことができる。また、処理回数の設定としては、ISO感度側に最大繰り返す回数を設定してもよい。
●色ずれ補正処理●
次に、画像処理装置100によるフィルタリング処理後の色ずれ補正処理について説明する。
図18は、画像処理装置100による色ずれ補正処理を示すフローチャートである。SDRAM103から処理対象画像31を取得すると、分割部108−8は、処理対象画像31に対して補正領域の分割処理(領域分割処理)を行う(S201)。
ここで、領域分割処理を行う理由としては、階調値の違いやエッジなどのパターンの有無により、処理対象画像31とノイズ低減画像32との画素値の変化量が画素ごとに異なるためである。
なお、画像処理装置100によるフィルタリング処理の対象となるフィルタリング領域と色ずれ補正処理の対象となる補正領域とについて、共通の領域としても(一致しても)よいし、別の領域としても(一致しなくても)よい。
図19は、色ずれ補正処理における分割部108−8による領域分割処理の遷移の一例を示す模式図である。つまり、領域ごとに算出される色ずれ補正値の最適化を図るため、分割部108−8では、処理対象画像31を処理対象画像31a〜処理対象画像31eのように複数の補正領域(図19において鎖線で分割された領域)に分割または結合する。
図20は、領域分割処理における補正領域の階調値と画素数との関係を示すヒストグラムの一例を示す図である。分割部108−8は、補正領域の分割または結合にあたり、例えば、補正領域ごとに補正領域内の画素の階調値と画素数との関係についてヒストグラムを生成する。
領域の分割または結合の判断の方法としては、例えば、分割部108−8は、対象となるヒストグラムの山が1つになる場合は分割不要あるいは結合可能と判断し、複数のヒストグラムの山になる場合は分割可能または結合不要と判断する、などの方法が考えられる。
領域分割の例とヒストグラムとの対応を説明すると、分割部108−8は、処理対象画像31aの補正領域31a1について、ヒストグラムの山が複数になる(図20(a))と判断して、処理対象画像31bの複数の補正領域31b1〜31b4に分割する。
また、領域結合の例とヒストグラムとの対応を説明すると、分割部108−8は、処理対象画像31cの補正領域31c1と31c2とのヒストグラムの山が1つになる(図20(b))と判断して、処理対象画像31dの補正領域31d1に結合する。
以上の分割または結合処理を繰り返して、1つの補正領域においてヒストグラムの山が1つであり、隣接する他の補正領域と結合してもヒストグラムの山が1つにはならない場合は、分割部108−8は領域分割処理を終了する。このときの補正領域を均一な補正領域という。
なお、分割または結合の判断方法について、上述のようなヒストグラムにより判断する方法のほかには、補正領域内の階調値または画素値の差が基準値以下になる領域を求める方法などが考えられる。
補正領域の分割処理を終了すると、領域平均値算出部108−9が、処理前補正領域平均値を算出する(S202)。
処理前補正領域平均値を算出後、フィルタリング処理部108−5が、図7のS101〜S111に示したフィルタリング処理を行う(S203)。
フィルタリング処理後、領域平均値算出部108−9は、ノイズ低減画像32の補正領域についての各画素の画素値の平均値である、処理後補正領域平均値を算出する(S204)。
図21は、色ずれ補正処理における画素値加算処理の一例を示す模式図である。図21において、フィルタリング処理前の処理対象画像31には、補正領域310a(処理対象画像31において白抜きの領域)と補正領域310b(処理対象画像31において網掛けの領域)とがある。
一方、フィルタリング処理後のノイズ低減画像32において、補正領域310aに対応する領域は補正領域320aであり、補正領域310bに対応する領域は補正領域320bである。
また、色ずれ補正処理後の色ずれ補正後画像40において、補正領域310aと補正領域320aに対応する領域は補正領域400aであり、補正領域310bと補正領域320bに対応する領域は補正領域400bである。
フィルタリング処理前の補正領域310aの処理前補正領域平均値が200であるのに対して、フィルタリング処理後の補正領域320aの処理後補正領域平均値が180である。また、フィルタリング処理前の補正領域310bの処理前補正領域平均値が100であるのに対して、フィルタリング処理後の補正領域320bの処理後補正領域平均値が70である。
色ずれ補正部108−11は、フィルタリング処理の前後少なくともいずれか一方の補正領域平均値に基づいて、色ずれ補正値を算出する(S205)。
なお、以下の説明では、処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値との差分を求めて、その差分によりノイズ低減画像32に加算する補正値を定める例について説明する。
色ずれ補正部108−11による色ずれ補正値算出処理の一例について説明する。フィルタリング処理の前後の補正領域平均値を比較すると、補正領域320aと補正領域310aとの補正領域平均値の差分が20であり、補正領域320bと補正領域310bとの補正領域平均値の差分が30である。つまり、これらの補正領域平均値の差分が、フィルタリング処理によって生じた色ずれの変化量である。この変化量をフィルタリング処理後の処理後補正領域平均値に加算すれば、フィルタリング処理前後の画素値の平均値に差が生じない(色ずれが生じない)ことになる。
よって、本実施の形態において、処理前補正領域平均値と処理後補正領域平均値との差分をノイズ低減画像32に加算する補正値とする。
色ずれ補正部108−11は、算出した(読み出した)補正領域ごとの色ずれ補正値を補正領域内の各画素の画素値に加算して、色ずれ補正後画像40を生成する(S206)。色ずれ補正後画像40において、補正領域400aの補正領域平均値が200で補正領域400bの補正領域平均値が100であり、フィルタリング処理前の処理対象画像31の補正領域の補正領域平均値と差が生じていない。
なお、以上説明した色ずれ補正処理は、フィルタリング処理を複数回繰り返した後のノイズ低減画像32に対して行うものとして説明したが、フィルタリング処理の回数は複数回に限られない。つまり、以上説明した色ずれ補正処理は、1回のフィルタリング処理によって生じた色ずれに対して行ってもよい。
また、色ずれ補正値の算出にあたっては、上述のようなフィルタリング処理前後の補正領域平均値の差分から算出する以外の方法、例えば以下のようにあらかじめ補正領域平均値に関連付けて定めた色ずれ補正値のテーブルから加算する補正値を算出してもよい。
図22は、色ずれ補正処理における画素値加算処理で用いる補正値テーブルの一例を示す図である。補正値テーブルには、あらかじめ補正領域平均値と色ずれ補正値とが関連付けて記憶されている。すなわち、例えば、補正領域平均値が「1」のときの色ずれ補正値は「−1」、補正領域平均値が「70」のときの色ずれ補正値は「+30」である。色ずれ補正部108−11は、フィルタリング処理前またはフィルタリング処理後の少なくとも一方の補正領域平均値に基づいて、補正値テーブルを格納する記憶部108−10を参照して色ずれ補正値を読み出す。
●実施形態の作用・効果●
画像処理装置100は、処理対象画像31に含まれるノイズを低減するためにフィルタリング処理を行う装置である。画像処理装置100は、フィルタリング処理を行う機能として、処理対象画像31を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得部108−2と、処理対象画像31に対してフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部108−5を有する。また、画像処理装置100は、処理対象画像31を複数の補正領域に分割する分割部108−8と、補正領域に含まれる画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する領域平均値算出部108−9と、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する色ずれ補正部108−11と、を有してなる。
そして、色ずれ補正部108−11は、少なくとも、フィルタリング処理部108−5がフィルタリング処理を実行する前に領域平均値算出部108−9が算出した処理前補正領域平均値と、フィルタリング処理部108−5がフィルタリング処理を実行した後に領域平均値算出部108−9が算出した処理後補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する。
画像処理装置100では、階調値やエッジなどのパターンの有無の影響を考慮して処理対象画像31を複数の補正領域に分割する。また、画像処理装置100では、フィルタリング処理前後のフィルタリング領域内の画素の画素値の補正領域平均値に変化が生じないように補正値を算出する。
ここで、画像処理装置100は、フィルタリング処理前後いずれか一方の補正領域平均値に基づいた色ずれ補正値をフィルタリング処理後の画素の画素値を加算する。そのため、階調値やエッジなどのパターンの有無の影響を受けることなく、フィルタリング処理による色ずれは、補正できる。
また、画像処理装置100では、色ずれ補正部108−11が、フィルタリング処理を実行する前の処理前補正領域平均値と、フィルタリング処理を実行した後の処理後補正領域平均値との差分を算出する。そして、画像処理装置100では、差分に基づいて補正値を決定し、補正値を用いて補正する。
以上のような画像処理装置100によれば、フィルタリング処理前後の画素値の平均値に差分を生じることなく(色ずれすることなく)、フィルタリング処理を行うことができる。
また、画像処理装置100では、取得された画像情報に基づいてフィルタリング処理の処理回数を決定する処理回数算出部108−3を備える。フィルタリング処理部108−5は、処理回数算出部108−3により決定された処理回数だけフィルタリング処理を繰り返す。色ずれ補正部108−11は、少なくとも、フィルタリング処理を実行する前の処理前補正領域平均値と、決定された処理回数だけフィルタリング処理を繰り返した後に算出された処理後補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、補正領域に含まれる画素の画素値を補正する。
以上のような画像処理装置100によれば、フィルタリング処理を複数回繰り返した画像に対しても、フィルタリング処理前後で色ずれすることなく、フィルタリング処理を行うことができる。
また、画像処理装置100では、色ずれ補正部108−11は、フィルタリング処理を実行する前の処理前補正領域平均値と、決定された処理回数だけフィルタリング処理を繰り返した後に算出された処理後補正領域平均値と、の差分を算出する。そして、色ずれ補正部108−11は、差分に基づいて補正値を決定し、補正値を用いて補正する。
以上のような画像処理装置100によれば、フィルタリング処理を複数回繰り返した画像に対しても、フィルタリング処理前後の画素値の平均値に差分を生じることなく(色ずれすることなく)、フィルタリング処理を行うことができる。
また、画像処理装置100では、補正領域平均値と色ずれ補正値とが関連付けて記憶されている記憶部108−10を備える。色ずれ補正部108−11は、フィルタリング処理を実行する前の処理前補正領域平均値、または、フィルタリング処理を実行した後に算出された処理後補正領域平均値の少なくともいずれか一方に関連付けて記憶部108−10に記憶されている色ずれ補正値を用いて補正する。
以上のような画像処理装置100によれば、記憶部108−10に記憶された補正値テーブルを用いるから、迅速に補正領域平均値に基づいた色ずれ補正値を読み出すことができる。
1 :撮像装置
2 :蓋
3 :ストロボ発光部
4 :ファインダ
6 :リモコン受光部
7 :鏡胴ユニット
10 :LCDモニタ
13 :電源スイッチ
20 :画像処理プログラム
31 :処理対象画像
32 :ノイズ低減画像
33 :注目画素
34 :抽出画素平均値
40 :色ずれ補正後画像
41 :ノイズ分散推定関数記憶部
51 :カメラ設定情報記憶部
100 :画像処理装置
101 :CCD
103 :SDRAM
104 :デジタルスチルカメラプロセッサ
107 :RAM
108 :ROM
108−1 :画像取得部
108−2 :画像情報取得部
108−3 :処理回数算出部
108−4 :処理回数カウント部
108−5 :フィルタリング処理部
108−6 :加重加算部
108−7 :フィルタリング補正部
108−8 :分割部
108−9 :領域平均値算出部
108−10:記憶部
108−11:色ずれ補正部
117 :LCDドライバ
118 :ビデオアンプ
119 :ビデオジャック
120 :内蔵メモリ
122 :USBコネクタ
191 :メモリカードスロット
192 :メモリカード
310 :補正領域
320 :補正領域
400 :補正領域
特開2010−218110号公報 特開2011−160168号公報
原島博, 小田島薫, 鹿喰善明, 宮川洋, "ε-分離非線形ディジタルフィルタとその応用," 電子情報通信学会論文誌 A , Vol.J65-A, No.4, pp.297-304, 1982

Claims (10)

  1. 処理対象画像に含まれるノイズを低減するために上記処理対象画像に対してフィルタリング処理を行う画像処理装置であって、
    上記処理対象画像を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得部と、
    上記処理対象画像に対して、フィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部と、
    上記処理対象画像を複数の補正領域に分割する分割部と、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する平均値算出部と、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する補正部と、
    を有してなり、
    上記補正部は、少なくとも、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行した後に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記補正部は、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行した後に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、の差分を算出し、上記差分に基づいて補正値を決定し、上記補正値を用いて補正する、
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記取得された画像情報に基づいて上記フィルタリング処理の処理回数を決定する処理回数算出部、
    を備え、
    上記フィルタリング処理部は、上記処理回数算出部により決定された上記処理回数だけ上記フィルタリング処理を繰り返し、
    上記補正部は、少なくとも、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理部が上記処理回数だけフィルタリング処理を繰り返した後に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する、
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 上記補正部は、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理部が上記処理回数だけフィルタリング処理を繰り返した後に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と、の差分を算出し、上記差分に基づいて補正値を決定し、上記補正値を用いて補正する、
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 上記補正領域平均値と補正値とが関連付けて記憶されている記憶部、
    を備え、
    上記補正部は、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と関連付けて上記記憶部に記憶されている上記補正値、または、上記フィルタリング処理部がフィルタリング処理を実行した後に上記平均値算出部が算出した上記補正領域平均値と関連付けて上記記憶部に記憶されている上記補正値、のいずれか一方を用いて補正する、
    請求項1または3記載の画像処理装置。
  6. 上記フィルタリング処理部は、上記処理対象画像に含まれるフィルタリング領域を構成する画素ごとに、フィルタリング処理として、
    所定の画素を注目画素として特定し、
    上記フィルタリング領域に含まれる画素の中から、上記注目画素の画素値と類似度の高い類似画素を抽出し、
    上記注目画素の画素値と上記類似画素の画素値との平均値をフィルタリング領域平均値として算出し、
    上記注目画素の画素値を上記フィルタリング領域平均値で置換し、
    上記フィルタリング領域を構成する画素ごとに各々上記フィルタリング領域平均値で置換されて生成された置換画像を新たな処理対象画像とする、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 上記フィルタリング領域は、上記補正領域と一致する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 上記フィルタリング領域は、上記補正領域と一致しない、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 処理対象画像に含まれるノイズを低減するために上記処理対象画像に対してフィルタリング処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    上記コンピュータを、
    上記処理対象画像を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    上記処理対象画像に対して、フィルタリング処理を実行するフィルタリング処理ステップと、
    上記処理対象画像を複数の補正領域に分割する分割ステップと、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する平均値算出ステップと、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する補正ステップと、
    を実行する画像処理装置として機能させ、
    上記補正ステップは、少なくとも、上記フィルタリング処理ステップでフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出ステップで算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理ステップでフィルタリング処理を実行した後に上記平均値算出ステップで算出した上記補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 処理対象画像に含まれるノイズを低減するために上記処理対象画像に対してフィルタリング処理を画像処理装置に実行させる方法であって、
    上記画像処理装置が、
    上記処理対象画像を特徴付ける画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    上記処理対象画像に対して、フィルタリング処理を実行するフィルタリング処理ステップと、
    上記処理対象画像を複数の補正領域に分割する分割ステップと、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値の平均値を補正領域平均値として算出する平均値算出部ステップと、
    上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する補正ステップと、
    を有してなり、
    上記補正ステップは、少なくとも、上記フィルタリング処理ステップでフィルタリング処理を実行する前に上記平均値算出ステップが算出した上記補正領域平均値と、上記フィルタリング処理ステップでフィルタリング処理を実行した後に上記平均値算出ステップで算出した上記補正領域平均値と、のいずれか一方を用いて、上記補正領域に含まれる画素の画素値を補正する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
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