JP4779588B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムに関する。
従来より、画像データを構成する各画素のうち異常な値を出力する画素(以下、欠陥画素という)のデータを補正する画像処理装置が知られている。例えば特許文献1の画像処理装置では、画像データの有する欠陥画素の総数をカウントし、その総数が予め設定された個数よりも多いときには、画像の中央領域に位置する欠陥画素から優先して補正する。したがって、コスト面等の理由から欠陥画素の補正可能な個数に制約が設けられている場合であっても、画面上で目立ちやすい中央付近に欠陥画素由来のキズが現れるのを抑制することができる。
特開2002−84463号
しかしながら、上述した特許文献1では、画像処理などによって各画素の有する色情報のデータ(例えばRGB)の各値を変更した場合については考慮されていない。つまり、例えば、ホワイトバランス補正の際にホワイトバランスゲインを用いてRGBの各値を増幅したときには、増幅前には異常な値を出力せず欠陥画素に該当しないものであってもそのゲインの大きさによっては欠陥画素に相当するデータを有することになる場合がある。それにもかかわらず、ホワイトバランス補正によって欠陥画素に相当することになった画素については補正対象とされないため、そのまま画像として表示することによりこの画素に起因する白キズが画像上に現れてしまう。このため、上述の特許文献1では、異常なデータを有する画素に起因した画像上でのキズの発生を十分に抑制しているとは言えなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、異常なデータを有する画素に起因した画像上でのキズの発生を十分に抑制することができる画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
すなわち、本発明の画像処理装置は、
複数の画素を所定の明るさで露光した後の各画素が有する色情報のデータを記憶するデータ記憶手段と、
欠陥画素候補の各画素から出力される電気信号のデータ(色情報のデータ)を取得するデータ取得手段と、
前記各画素が有する色情報のデータを補正するデータ補正手段と、
前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として選出する画素選出手段と、
前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行う欠陥補正手段と、
を備えたものである。
この画像処理装置では、各画素が有する色情報のデータを補正した後のデータが第1異常判定範囲内にある場合には、その画素はみなし欠陥画素に該当するとして欠陥補正を行う。つまり、色情報のデータを補正することによりデータが異常となった画素については欠陥補正の対象とする。したがって、異常なデータを有する画素に起因した画像上でのキズの発生を十分に抑制することができる。
ここで、第1異常判定範囲は、例えば真っ暗な状態で所定時間露光したときに各画素で発生する電荷に相当する色情報のデータが異常と判断される値の下限値として実験により求めるとしてもよい。この場合、第1異常判定範囲に入る画素は画像上に白キズを発生しやすい。あるいは、所定の明るい環境下で所定時間露光したときに各画素で発生する電荷に相当する色情報のデータが異常と判断される値の上限値として実験により求めるとしてもよい。この場合、第1異常判定範囲に入る画素は画像上に黒キズを発生しやすい。
本発明の画像処理装置において、前記画素選出手段は、前記各画素が有する色情報のデータが第2異常判定範囲内か否かを判定し前記色情報のデータが該第2異常判定範囲内の画素については欠陥画素として選出し、前記色情報のデータが前記第2異常判定範囲内でない画素については前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として選出し、前記欠陥補正手段は、前記欠陥画素又は前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行うとしてもよい。当初から何らかの異常を有する欠陥画素については補正する必要性が高いところ、こうすれば、欠陥画素については補正後のデータの大きさにかかわらず漏れなく補正対象とすることができる。ここで、第2異常判定範囲は、第1異常判定範囲よりも色情報のデータが小さい範囲としてもよいし、大きい範囲としてもよいし、略同じ範囲としてもよい。このとき、本発明の画像処理装置において、前記画素選出手段は、前記欠陥画素を選出するにあたり、前記色情報のデータが前記第2異常判定範囲内の画素については前記データ補正手段により補正した後のデータが第3異常判定範囲内か否かを判定し該第3異常判定範囲内の画素を欠陥画素として選出するとしてもよい。こうすれば、データを補正することにより第3異常判定範囲よりも小さくなった画素に対し無駄な欠陥補正をしなくて済むため、過剰な補正による画質の低下を防止することができる。ここで、第3異常判定範囲は、第2異常判定範囲よりも色情報のデータが小さい範囲としてもよいし、大きい範囲としてもよいし、略同じ範囲としてもよい。
本発明の画像処理装置において、前記データ補正手段は、前記各画素が有する色情報のデータをゲインを用いて補正するとしてもよい。こうすれば、補正後の色情報のデータを推測することができる。
本発明の画像処理装置において、前記データ補正手段は、前記各画素が有する色情報のデータを画質に関与するパラメータに基づいて算出したゲインを用いて補正するとしてもよい。各画素のデータは画質に関わる種々の設定に基づいて補正されるため、こうすれば、補正後の各画素のデータをより的確に把握することができる。ここで、画質に関与するパラメータとしては、例えば、RGBのバランスや色マトリクス、コントラスト、色合い、彩度などが挙げられる。
本発明の画像処理装置において、前記データ補正手段は、前記各画素が有する色情報のデータについて少なくともホワイトバランス補正を行うとしてもよい。ホワイトバランス補正では、画像データを取り込む際の光源や情景の影響を受けることにより、色情報のデータを補正するゲインが他の画像処理に比べて大きく設定されやすいため、本発明を適用する意義が大きい。
本発明の画像処理装置において、前記みなし欠陥画素よりも前記欠陥画素に対して優先的に欠陥補正を行い、前記みなし欠陥画素のうち前記データ補正手段により補正した後のデータが該みなし欠陥画素と判定される所定のしきい値から大きく離れたものに対して優先的に欠陥補正を行うとしてもよい。こうすれば、補正対象の個数に制約が設けられているときに、画像上にキズとして現れやすい画素のデータを優先して補正することができる。ここで、所定のしきい値は、例えば、第2異常判定範囲の下限値又は上限値としてもよい。
本発明の画像処理方法は、
複数の画素を所定の明るさで露光した後の各画素が有する色情報のデータを記憶するデータ記憶手段と、前記各画素が有する色情報のデータを補正するデータ補正手段と、を利用して画素の欠陥補正を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる画像処理方法であって
(a)前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として選出するステップと、
(b)前記ステップ(a)で選定された前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行うステップと、
を含むものである。
この画像処理方法では、各画素が有する色情報のデータを補正した後のデータが第1異常判定範囲内にある場合には、その画素はみなし欠陥画素に該当するとして欠陥補正を行う。つまり、色情報のデータを補正することによりデータが異常となった画素については欠陥補正の対象とする。したがって、異常なデータを有する画素に起因した画像上でのキズの発生を十分に抑制することができる。なお、本発明の画像処理方法に、上述した画像処理装置のいずれかの機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明の画像処理プログラムは、上述したいずれかの画像処理方法を、1又は2以上のコンピュータに実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像処理方法が実行されるため、上述した画像処理方法と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はデジタルカメラ10の概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ10は、図1に示すように、中央演算処理装置としてのCPU20aや各種処理プログラムを記憶するROM20b、一時的にデータを記憶するRAM20cなどを中心として構成されている。デジタルカメラ10は、撮影系として、レンズや絞りなどにより構成された光学系22と、光学系22により結像される光学像を光電変換して得られる電荷を受光セル毎に一定時間蓄積し受光セル毎の受光量に応じた電気信号を出力する撮影素子としてのカラーCCD23と、カラーCCD23を駆動するために必要な駆動パルスをカラーCCD23に出力する駆動回路としてのCCDコントローラ24と、カラーCCD23から出力されるアナログの電気信号をデジタルデータに変換するアナログフロントエンド(AFE)部25と、AFE部25から出力されたデジタルデータに対して画像形成処理,ホワイトバランス補正,γ補正,色変換等を施してデジタル画像を出力するデジタル画像処理部26と、デジタル画像の系列変換(離散コサイン変換やウェーブレット変換等)及びエントロピー符号化(ランレングス符号化やハフマン符号化等)を行なうことによりデジタル画像を圧縮しそれらの逆変換を施すことによりデジタル画像を伸張する圧縮伸張部27とを備える。また、デジタルカメラ10は、撮影系の他に、液晶ディスプレイ28の1画面分の画像データを格納するVRAM29や、VRAM29に格納されたデジタル画像に基づいて液晶ディスプレイ28を駆動するための表示回路を有するディスプレイコントローラ30、ユーザによる指示の入力を行う各種ボタン34からの入力や着脱可能な記憶媒体であるメモリカード36への入出力を司る入出力インタフェース38などを備えている。ここで、各種ボタン34としては、ユーザが押下したときに画像を取り込むシャッタボタン34aやホワイトバランス設定の各種モードを選択するWBボタン34bなどが設けられている。ここで、ホワイトバランス設定モードとしては、日陰での撮影の際に設定する日陰モード、曇り空の下の屋外での撮影の際に設定する曇天モード、晴天の屋外での撮影の際に設定する晴天モード、蛍光灯の下での撮影の際に設定する蛍光灯モード、白熱電球の下での撮影の際に設定する白熱電球モードがあり、ユーザが撮影時の光源や情景に応じて適宜選択可能になっている。なお、デジタル画像処理部26により画像処理された画像データや圧縮伸張部27により圧縮・伸張された画像データは、一旦RAM20cに書き込まれ、その後、撮影順にIDとしてファイル名が付与されて画像ファイルとして入出力インタフェース38を介してメモリカード36に保存される。また、メモリカード36に保存された画像ファイルは、必要に応じてメモリカード36から読み出される。
次に、こうして構成された本実施形態のデジタルカメラ10の動作、特に欠陥補正処理の補正対象を設定する動作と撮影した画像データに対し欠陥補正処理や現像処理を施したのちJPEG形式でメモリカード36に保存するときの動作について説明する。図2は補正対象選定ルーチンのフローチャートであり、図3は画像処理ルーチンのフローチャートである。以下には、まず補正対象選定ルーチンについて説明し、その後画像処理ルーチンについて説明する。
補正対象選定ルーチンは、ユーザがデジタルカメラ10のWBボタン34bを操作してホワイトバランス設定モードを変更したときにCPU20aによって実行される処理である。このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、候補ナンバーnを値1にセットする(ステップS102)。この候補ナンバーnについては後述する。続いて、欠陥画素候補テーブルの中から候補ナンバーnの画素情報Inを読み出す(ステップS104)。ここで、欠陥画素候補テーブルとは、カラーCCD23の各画素のうち異常な値を出力する可能性の高い画素をカラーCCD23から抽出し、テーブルとして予めROM20bに記憶したものである。具体的には、真っ暗な状態で所定時間露光したときカラーCCD23の各画素から出力される電気信号を12ビットのデジタルデータとして示した値が例えば値100以上となる画素を欠陥画素候補として工場出荷時に抽出し、その抽出した画素の画素情報をテーブルとして示したものである。表1は欠陥画素候補テーブルである。表1に示すように、抽出した画素には値1から順に候補ナンバーnが割り振られ、各画素の画素情報Inとしてアドレス情報AnやRGB情報、デジタルデータDnがそれぞれ記憶されている。このうち、アドレス情報AnはカラーCCD23上での画素の位置を示すものであり、RGB情報はその画素がRGBのいずれのデータを有するかを示すものである。一般に、デジタルカメラ10に使用されるカラーCCD23は、図4に示すように、CCDの上に2画素×2画素の窓23aを1つの単位として構成されるカラーフィルタが被せられている。この窓23aには、RとBとが対角線上にそれぞれ1つずつ、Gが対角線上に2つ配置されており、個々の素子がそれぞれR,G,Bのいずれかの色を認識できるようになっている。これにより、1画素につきRGBのいずれか1つのデータを持つことになる。なお、図4における斜体数字は各画素のアドレス情報Anを示す。
Figure 0004779588
続いて、CPU20aは、読み出した画素情報InのうちデジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えるか否かを判定する(ステップS106)。ここで、欠陥判定値Dthaとは、真っ暗な状態で所定時間露光したときにカラーCCD23の各画素から出力される電気信号を12ビットのデジタルデータとして示した値がその画素が何らかの欠陥を有すると判断される異常な値(例えば値150)をいう。そして、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えるときには、候補ナンバーnの画素は欠陥画素であるとしてその画素情報InをRAM20cの所定の補正対象保存領域に保存する(ステップS108)。
一方、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えないときには、CPU20aは、ホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcの中から現在設定されているホワイトバランス設定モードと画素情報Inに含まれるRGB情報とに対応するゲインを読み出す(ステップS110)。ここで、ホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcとは、撮影した画像データを適切な白色の基準レベルに調整するために、撮影後の画像処理の1つであるホワイトバランス補正処理の際にRGBの各値に乗算する係数である。一般に、1画像中に存在する無彩色画素のRGBの各値を積算すると、その積算した値は各色で略等しくなる。しかしながら、撮影時の光源や情景に応じて積算したRGBのバランスが崩れてしまうため、現像により得られた画像が実際の被写体よりも赤みを帯びたり青みを帯びたりする。この色のバランスを補正するのに用いるのがホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcである。このホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcは、ホワイトバランス設定の各モードごとにそれぞれ実験により予め設定されており、図示しないホワイトバランスゲイン設定テーブルとしてROM20bに記憶されている。したがって、ホワイトバランス設定のモードとRGB情報とに対応するゲインを読み出すには、このテーブルからホワイトバランス設定モードに対応するホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcを選び出し、その中から候補ナンバーnのRGB情報に対応するゲインを読み出す。具体的には、例えば候補ナンバーnのRGB情報が「R」のときにはホワイトバランスゲインRc、Gc、BcのうちゲインRcを読み出すことになる。
ステップS110でゲインを読み出すと、CPU20aは、候補ナンバーnのデジタルデータDnにステップS110で読み出したゲインを乗算し(ステップS112)、その乗算後のデジタルデータDn*がみなし欠陥判定値Dthbを超えるか否かを判定する(ステップS114)。ここで、みなし欠陥判定値Dthbは、本実施形態では欠陥判定値Dthaよりも大きい値(例えば値200)に設定している。このように、みなし欠陥判定値Dthbを欠陥判定値Dthaよりも大きく設定したのは、みなし欠陥画素の欠陥補正の対象数を減らすためであり、これにより補正処理の時間が過度にかかりすぎたりROM20bやRAM20cに記憶するデータが膨大となったり過剰な補正によって画質が低下したりするのを防止する。そして、乗算後のデジタルデータDn*がみなし欠陥判定値Dthbを超えるときには、候補ナンバーnの画素はみなし欠陥画素であるとしてその画素情報Inと乗算後のデジタルデータDn*とをRAM20cの所定領域に保存する(ステップS116)。つまり、みなし欠陥画素とは、欠陥画素には該当しないがデジタルデータDnにホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcのいずれかを乗算することにより欠陥画素に相当するデータを有することになる画素である。このみなし欠陥画素は、欠陥補正することなくそのままのデジタルデータを基に画像として表現したときには画像上で白キズとして目立ちやすくなる。
ステップS108で欠陥画素をRAM20bに記憶したあと、ステップS114で乗算後のデジタルデータDn*がみなし欠陥判定値Dthbを超えないとき、又はステップS116でみなし欠陥画素をRAM20bに記憶したあとは、CPU20aは、欠陥画素候補テーブルのすべての候補ナンバーnの画素情報Inを読み出したか否かを判定し(ステップS118)、すべての候補ナンバーnの画素情報Inを読み出していないときには候補ナンバーnを値1だけカウントアップし(ステップS120)、ステップS104に戻る。ここで、すべての候補ナンバーnの画素情報Inを読み出したか否かは、候補ナンバーnの最大値nmaxを予めROM20bに記憶しておき、現在の候補ナンバーnが最大値nmaxか否かにより判定する。一方、すべての候補ナンバーnの画素情報Inを読み出したときには、ステップS108でRAM20cの所定の補正対象保存領域に記憶した欠陥画素の総数xを算出し(ステップS122)、みなし欠陥画素の補正可能個数yを算出する(ステップS124)。ここで、本実施形態では、欠陥補正処理により補正可能な画素数は補正限界総数zまでであるとして補正個数に制限が設けられている。この補正限界総数zは、補正処理にかかる時間や補正による画質の低下、ROM20bとRAM20cとのメモリ許容値などを考慮して決定されたものである。また、欠陥画素の総数xとみなし欠陥画素の総数との和が補正限界総数zを超えるときには、欠陥画素が優先的に補正されるよう両者の補正数を設定する。なお、本実施形態では、欠陥画素の総数xが補正限界総数zを超えることがないよう欠陥判定値Dthaが設定されている。したがって、みなし欠陥画素の補正可能個数yは補正限界総数zから欠陥画素の総数xを差し引いた残余の値となる。
続いて、CPU20aは、ステップS116でみなし欠陥画素としてRAM20cに保存した画素のうち各画素の乗算後のデジタルデータDn*が大きい方からy個をみなし補正対象画素として選定し、その画素情報InをRAM20cの所定の補正対象保存領域に保存し(ステップS126)、本ルーチンを終了する。なお、欠陥画素の総数xとみなし欠陥画素の総数との和が補正限界総数z以下のときには、RAM20cに記憶された全てのみなし欠陥画素をみなし補正対象画素とする。
ここで、補正対象の画素を選定する方法について具体的に説明する。なお、この説明中ではホワイトバランスゲインRcは値2.0とする。表1のうちRGB情報が「R」である候補ナンバー値1の画素は、工場出荷時に真っ暗な状態で所定時間露光したときに検出されたデジタルデータDnが値215である。この値は、欠陥判定値Dthaである値150よりも大きい。したがって、候補ナンバー値1の画素は何らかの異常を有すると判断され、欠陥画素として欠陥補正の対象とする。一方、候補ナンバー値4の画素(表1参照)では、デジタルデータDnは値105であり、欠陥判定値Dthaである値150よりも小さい。したがって、欠陥画素には該当しない。しかしながら、このデジタルデータDnにホワイトバランスゲインRcを乗算すると、その乗算した値Dn*は値210となる。この値は、みなし欠陥判定値Dthbである値200よりも大きい。つまり、ホワイトバランスゲインを用いてデータDnを補正するとそのデータDnが異常な値を示すため、候補ナンバー値4の画素に対しても欠陥補正を行う必要がある。したがって、この画素をみなし欠陥画素として欠陥補正の対象とする。なお、みなし欠陥画素の総数が多くなりみなし欠陥画素の補正可能個数yを超えるときには乗算した値Dn*が大きいものを優先的に補正対象とする。
次に、画像処理ルーチンについて図3に基づいて説明する。画像処理ルーチンは、デジタルカメラ10のシャッタボタン34aがオンされたときにCPU20aによって実行される処理である。このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、光学系22を通じてカラーCCD23上に結像した画像を電気信号に変換したのち各画素のカラーフィルタの色に対応するRGBのいずれかのデジタルデータに変換してRAM20cに保存する(ステップS202)。ここで、本実施形態では、デジタルデータのカラー階調は12ビットで表される。続いて、図5の欠陥補正処理ルーチンを実行する(ステップS204)。
ここで、図5の欠陥補正処理ルーチンについて説明する。このルーチンが開始されると、CPU20aは、まず、RAM20cの所定の補正対象保存領域に記憶された欠陥画素とみなし補正対象画素とのアドレス情報Anのうち最も小さいアドレス情報Anを読み出し(ステップS302)、読み出したアドレス情報Anから補正対象の画素を特定する(ステップS304)。補正する画素を特定すると、その画素に近接する同色の4つの画素のデジタルデータをRAM20cから読み出し(ステップS306)、それらのデジタルデータの平均値を補正対象の画素のデジタルデータとして置き換える(ステップS308)。具体的には、図6に示すように、補正対象の画素52がRのデータを有しているときには、その画素52に最も近くに位置するRの画素54a〜54dのデジタルデータの平均値を画素52のデジタルデータとする。その後、所定の補正対象保存領域に記憶された補正対象の全ての画素ついて欠陥補正を実行したか否かを判定し(ステップS310)、補正対象の全ての画素について欠陥補正を実行していないときには、RAM20cの所定の補正対象保存領域に記憶された未だ読み出していないアドレス情報Anのうち最も小さいアドレス情報Anを読み出し(ステップS312)、ステップS306に戻る。一方、補正対象の全ての画素について欠陥補正を実行したときには、そのまま本ルーチンを終了する。
さて、図3の画像処理ルーチンに戻り、ステップS204で欠陥補正処理を実行すると、CPU20aは、デジタル信号に対しオプティカルブラック補正処理を行う(ステップS206)。ここで、オプティカルブラック補正処理とは、カラーCCD23の外周部に貼られた遮光膜により光学的にマスクされた部分(オプティカルブラック部)を基準としてデジタル信号を補正する処理であり、これにより暗電流等のノイズ成分を除去することができる。オプティカルブラック補正処理を行うと、次にホワイトバランス補正処理を実行する(ステップS208)。具体的には、WBボタン34bで設定されたホワイトバランス設定モードに対応するホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcをホワイトバランスゲイン設定テーブルから読み出し、読み出したホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcのうちそれぞれの色に対応するゲインをRGBの各値に乗算してRGBの各値を補正する。
ステップS208でホワイトバランス補正処理を実行すると、CPU20aは、画素補間処理を実行する(ステップS210)。画素補間処理とは、AFE部25で変換されたデジタル信号に含まれる各画素のデータはRGBのいずれか1つのデータであることから、各画素につき周りの画素の色から推測することによりその画素以外の色を補う処理である。続いて、入力信号に対する明るさの変化が線形となるように補正するガンマ補正処理を行い(ステップS212)、JPEG形式の階調表現に合わせるために12ビットのデジタル信号を8ビットのデジタル信号に変換する(ステップS214)。その後、色データとしてのRGBを輝度信号Yと2つの色差信号Cr,Cbとに変換する色変換処理を行う(ステップS216)。ここで、RGBをYCrCbに色変換するのは、色差信号Cr,Cbのデータ量を半分にしたとしても画質の劣化にはほとんど影響を及ぼさないため、その後の圧縮処理で画像データを効率的に圧縮することができるからである。
色変換処理を実行した後、CPU20aは、色ノイズ除去処理を実行する(ステップS218)。ここで、色ノイズ除去処理とは、暗電流などを原因としてデジタル信号に発生するノイズを取り除くためにデジタル信号にローパスフィルタなどを用いた平滑化を実行する処理である。ここでは、YCrCbのうち色差信号Cr,Cbに対して平滑化処理を実行する。続いて、人間の感度が鈍い色情報を間引きしたり画像を小さなブロックごとに分けて色をまとめたりすることによりファイル容量を小さくするJPEG圧縮を行い(ステップS220)、JPEG圧縮したあとのJPEGファイルをファイル名を付けてメモリカード36に保存し(ステップS222)、このルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のROM20bが本発明のデータ記憶手段に相当し、CPU20aとデジタル画像処理部26とがデータ補正手段や欠陥補正手段に相当し、CPU20aが画素選出手段に相当する。なお、本実施形態はデジタルカメラ10の構成及び作用の説明をすることにより、本発明の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの各例を説明した。
以上詳述した本実施形態のデジタルカメラ10によれば、真っ暗な状態で所定時間露光したときの各画素のデジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超える画素については、その画素は欠陥画素に該当するとして欠陥補正を行う。一方、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えなかった画素については、その画素のデジタルデータDnをホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正した後のデータDn*がみなし欠陥判定値Dthbを超える場合にその画素はみなし欠陥画素に該当するとして欠陥補正を行う。したがって、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正することにより異常なデータを有すことになった画素に起因した画像上での白キズの発生を十分に抑制することができる。また、欠陥画素については補正後のデータの大きさにかかわらず漏れなく補正対象とすることができる。
また、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えなかった画素については比較的大きな値に設定されやすいホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いてデジタルデータDnを補正するため、画像上での白キズの発生を効果的に抑制することができ、本発明を適用する意義が大きい。
更に、欠陥補正の際にはみなし欠陥画素よりも欠陥画素に対して優先的に欠陥補正を行うとともにみなし欠陥画素のうち補正後のデータDn*が大きいものに対して優先的に欠陥補正を行うため、補正対象の個数に制約が設けられていても画像上に白キズとして現れやすい画素のデータを優先して補正することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した図2の補正対象選定ルーチンでは、ステップS112でホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いてデジタルデータDnを補正したが、特にこれに限定されない。例えば、画質に関するパラメータとして色マトリクス、コントラスト、色合い、彩度などを用いてデジタルデータDnを補正するとしてもよい。このとき、複数のパラメータを用いてデジタルデータDnを補正するとしてもよい。画像処理において各画素のデータは画質に関わる種々の設定に基づいて補正されるため、こうすれば、画像処理によってデジタルデータを補正した後の各画素のデータをより的確に把握することができる。
上述した図2の補正対象選定ルーチンでは、みなし欠陥判定値Dthbを欠陥判定値Dthaよりも大きい値としたが、みなし欠陥判定値Dthbを欠陥判定値Dthaと略同じ値としてもよい。
上述した図2の補正対象選定ルーチンにおいて、欠陥画素と認定された画素のうちホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正したデータDn*が欠陥判定値Dthaを超えるか否かを判定し、欠陥判定値Dthaを超えた画素に対してのみ欠陥補正を行うとしてもよい。具体的には、図7に示す補正対象選定ルーチンを採用するとしてもよい。図7において、図2と同じ処理については図2と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。図7の補正対象選定ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS102〜S106の処理を実行し、ステップS106でデジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えるときには、ホワイトバランスゲインRc、Gc、Bcの中から現在設定されているホワイトバランス設定モードと画素情報Inに含まれるRGB情報とに対応するゲインを読み出す(ステップS402)。続いて、読み出したホワイトバランスゲインをデジタルデータDnに乗算してデータDnを補正し(ステップS404)、補正後のデータDn*が欠陥判定値Dthaを超えるか否かを判定する(ステップS406)。そして、補正後のデータDn*が欠陥判定値Dthaを超えるときには、補正対象の欠陥画素であるとしてその画素の画素情報InをRAM20cの所定の補正対象保存領域に保存する(ステップS408)。ステップS406で補正後のデータDn*が欠陥判定値Dthaを超えないとき、又はステップS408で補正対象の欠陥画素の画素情報Inを保存した後は、ステップS118以降の処理を実行して本ルーチンを終了する。こうすれば、デジタルデータDnをゲインを用いて補正した後のデータDn*が欠陥判定値Dthaよりも小さくなった画素に対しては無駄な欠陥補正をしなくて済むため、過剰な補正による画質の劣化を防止することができる。このとき、ステップS406では、欠陥判定値Dthaに基づいて判定する代わりに、みなし欠陥判定値Dthbに基づいて判定するとしてもよいし、欠陥判定値Dthaやみなし欠陥判定値Dthbとは異なる別の判定値に基づいて判定するとしてもよい。
上述した図2の補正対象選定ルーチンでは、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正したデータDn*についてみなし欠陥判定値Dthbを超えるか否かを判定したが、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcのうち値1の色についてはみなし欠陥判定値Dthbを超えるか否かを判定しないとしてもよい。具体的には、図8の補正対象選定ルーチンを採用するとしてもよい。図8において、図2と同じ処理については図2と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。なお、図8のルーチンではホワイトバランスゲインGcが値1とする。図8の補正対象選定ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS102〜S106の処理を実行し、ステップS106でデジタルデータDnが欠陥判定値Dthaを超えないときには、画素情報InのRGB情報がR又はBか否かを判定する(ステップS602)。そして、RGB情報がR又はBのときにはステップS110以降の処理を実行する。一方、RGB情報がGのときにはステップS110〜S116の処理は実行せず、ステップS118以降の処理を実行する。一般に、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを設定する際はRGBのうちGのデジタルデータを基準にして各値を設定するため、ゲインGcは値1になることが多い。この場合、RGBのうちGについてはステップS110〜S116の処理を実行しないことにより、補正対象を選定する際の処理速度を向上させることができる。
上述した図2の補正対象選定ルーチン及び図3の画像処理ルーチンでは、ホワイトバランス設定は撮影時の光源や情景に応じたモードをユーザが適宜選択して設定したが、ホワイトバランスの調整を自動的に行うAWBモードを設けこのAWBモードが設定されたときにはホワイトバランスの調整を自動的に行うとしてもよい。この場合、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcは撮影した後に設定されるため、補正対象選定ルーチンは撮影後に実行する。すなわち、図3の画像処理ルーチンの代わりに図9の画像処理ルーチンを採用するとしてもよい。図9において、図3と同じ処理については図3と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。図9の画像処理ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS202及びS206の処理を実行した後ホワイトバランス補正処理を実行する(ステップS602)。ここで、AWBモードでのホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcは、画像データの全画素につきRの値を積算したΣR、Gの値を積算したΣG、Bの値を積算したΣBをそれぞれ算出し、ΣRとΣGとΣBとの値を一致させるようΣR,ΣG,ΣBのそれぞれに乗算する係数である。これは、1画像中の全画素のRGBを各色ごとに積算するとその積算したそれぞれの値は略一致するという前提に基づくものである。そして、ホワイトバランス補正処理を実行すると、次に補正対象選定ルーチンを実行する(ステップS604)。この補正対象選定ルーチンは、ホワイトバランス補正処理が実行されたあとに開始される点以外は図2と同様である。その後、図5の欠陥補正処理ルーチンを実行し(ステップS606)、ステップS210〜S222の処理を実行して本ルーチンを終了する。
上述した図2の補正対象選定ルーチンでは、ステップS106及びS108で欠陥画素を選定したが、これらの処理を行うことなく、欠陥画素候補の全ての画素のデータDnをホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正し、補正後のデータDn*に基づいて補正対象を選定するとしてもよい。具体的には、図10の補正対象選定ルーチンを採用するとしてもよい。図10において、図2と同じ処理については図2と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。図10の補正対象選定ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS102及びS104の処理を実行し、ステップS106及びS108の処理を実行せずにステップS110〜S120の処理を実行する。そして、ステップS118で欠陥画素候補テーブルの全ての画素情報Inを読み出したときには、みなし欠陥画素のうち補正後のデータDn*が大きい方から補正限界総数z分の画素を選定し、RAM20cの所定の補正対象保存領域に保存する。この場合にも、ホワイトバランスゲインRc,Gc,Bcを用いて補正することにより異常なデータを有すことになった画素を補正対象とするため、この画素に起因した画像上でのキズの発生を十分に抑制することができる。
上述した図2の補正対象選定ルーチンでは、欠陥画素とみなし欠陥画素との和が補正限界総数zを超えるときには全てのみなし欠陥画素を補正しないとしたが、欠陥画素又はみなし欠陥画素と判定されたものについては全て欠陥補正するとしてもよい。具体的には、図2において、ステップS102〜S118の処理を実行した後、ステップS118で全ての補正対象の画素を読み出したと判定されたときには、ステップS122〜S126を実行せずに本ルーチンを終了するとしてもよい。このとき、ステップS116ではみなし欠陥画素の画素情報InをRAM20cの所定の補正対象保存領域に保存する。
上述した実施形態では、工場出荷時に予めROM20bに記憶した欠陥画素候補テーブル中の各画素について欠陥画素又はみなし欠陥画素を選定したが、デジタルカメラ10が欠陥画素又はみなし欠陥画素を抽出する機能を有する場合には、この機能を利用してカラーCCD23から欠陥画素又はみなし欠陥画素を選定するとしてもよい。欠陥画素又はみなし欠陥画素を抽出する機能としては、例えば、光学系22のレンズがカバーなどで被覆されたままの状態で各種ボタン34に設けられた図示しない欠陥検出設定ボタンがオンされることにより所定時間露光したときにカラーCCD23の各画素から出力される電気信号を検出し、この電気信号の値に基づいて欠陥画素又はみなし欠陥画素を選定するとしてもよい。
上述した実施形態では、デジタルデータが正常な範囲を超えた画素を欠陥画素又はみなし欠陥画素として補正対象を特定したが、正常な範囲を下回る画素を欠陥画素又はみなし欠陥画素として補正対象を特定するとしてもよい。具体的には、図11の補正対象選定ルーチンを採用するとしてもよい。図11において、図2と同じ処理については図2と同じステップ番号を付してその説明を省略するものとする。図11の補正対象選定ルーチンが開始されると、CPU20aは、ステップS102の処理を実行した後、図示しない黒キズ用の欠陥画素候補テーブルから候補ナンバーnの画素情報Inを読み出す(ステップS802)。ここで、黒キズ用の欠陥画素候補テーブルは、例えば、所定の明るい環境下で所定時間露光したときカラーCCD23の各画素から出力される電気信号を12ビットのデジタルデータとして示した値が所定の値以下となる画素を欠陥画素候補として工場出荷時に抽出し、その抽出した画素の画素情報をテーブルとして示したものである。続いて、読み出した画素情報InのデジタルデータDnが黒キズ用の欠陥判定値Dthcを下回るか否かを判定し(ステップS804)、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthcを下回るときには欠陥画素として補正対象とする(ステップS108)。一方、デジタルデータDnが欠陥判定値Dthc以上のときには、ステップS110及びS112の処理を実行してゲインを用いてデジタルデータDnを補正した後、その補正後のデータDn*が黒キズ用のみなし欠陥判定値Dthdを下回るか否かを判定し(ステップS806)、補正後のデータDn*が黒キズ用のみなし欠陥判定値Dthdを下回るときにはみなし欠陥画素とする(ステップS116)。その後、ステップS118〜S124の処理を実行し、みなし欠陥画素のうち補正後のデータDn*が小さいものを優先的に補正対象として特定し(ステップS808)、本ルーチンを終了する。こうすれば、画像上での黒キズの発生を抑制することができる。
上述した実施形態では、撮影時の現像処理について説明したが、例えば、メモリカード36に保存されたRAWファイルを現像するときに適用するとしてもよい。ここで、RAWファイルとは、画像データとしてデジタルデータ化した未加工データであるRAWデータを有するファイルをいう。
上述した実施形態では、画像処理装置の一例としてデジタルカメラ10に本発明を適用したが、画像処理を行う装置であれば特にこれに限定されない。例えば、携帯電話やデジタルビデオカメラ、スキャナなどに本発明を適用してもよい。また、コンピュータを用いてRAWデータを現像する場合に本発明を適用してもよいし、コンピュータなどからプリンタに出力した画像データをプリンタ内で画像処理を施して印刷する場合に適用するとしてもよい。また、本発明の画像処理装置は、デジタルカメラ10などだけでなく、CPU20aを中心とするコントローラなどの画像処理を行う装置を含むものである。
本実施形態のデジタルカメラ10の概略構成を示すブロック図。 補正対象選定ルーチンのフローチャート。 画像処理ルーチンのフローチャート。 カラーCCD23の説明図。 欠陥補正処理ルーチンのフローチャート。 欠陥補正の説明図。 他の補正対象選定ルーチンのフローチャート。 他の補正対象選定ルーチンのフローチャート。 他の画像処理ルーチンのフローチャート。 他の補正対象選定ルーチンのフローチャート。 他の補正対象選定ルーチンのフローチャート。
符号の説明
10 デジタルカメラ、20a CPU、20b ROM、20c RAM、22 光学系、23 カラーCCD、23a 窓、24 CCDコントローラ、25 AFE部、26 デジタル画像処理部、27 圧縮伸張部、28 液晶ディスプレイ、29 VRAM、30 ディスプレイコントローラ、34 各種ボタン、34a シャッタボタン、34b WBボタン、36 メモリカード、38 入出力インターフェース、52,54a〜54d 画素。

Claims (8)

  1. 欠陥画素候補の各画素から出力される電気信号のデータを取得するデータ取得手段と、
    前記欠陥画素候補の各画素から取得した電気信号のデータを補正するデータ補正手段と、
    前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として前記欠陥画素候補から選出する画素選出手段と、
    前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行う欠陥補正手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記画素選出手段は、前記欠陥画素候補の各画素から取得した電気信号のデータが第2異常判定範囲内か否かを判定し該電気信号のデータが該第2異常判定範囲内の画素については欠陥画素として選出し、該電気信号のデータが前記第2異常判定範囲内でない画素については前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として選出し、
    前記欠陥補正手段は、前記欠陥画素及び前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行う、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画素選出手段は、前記欠陥画素を選出するにあたり、前記電気信号のデータが前記第2異常判定範囲内の画素については前記データ補正手段により補正した後のデータが第3異常判定範囲内か否かを判定し該第3異常判定範囲内の画素を欠陥画素として選出する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記欠陥補正手段は、前記みなし欠陥画素よりも前記欠陥画素に対して優先的に欠陥補正を行い、前記みなし欠陥画素のうち前記データ補正手段により補正した後のデータが該みなし欠陥画素として判定される所定のしきい値から大きく離れたものに対して優先的に欠陥補正を行う、
    請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記データ補正手段は、前記欠陥画素候補の各画素から取得した電気信号のデータをゲインを用いた補正又はホワイトバランス補正をする、
    請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記データ取得手段は、欠陥画素候補の画素を特定するための情報と、該画素を所定の明るさで露光したときに該画素から出力される電気信号のデータである欠陥画素候補色データとを含むデータを取得し、
    前記画素選出手段は、前記欠陥画素候補の前記欠陥画素候補色データに基づいて前記異常判定範囲を設定する
    請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 欠陥画素候補の各画素から出力される電気信号のデータを取得するデータ取得手段と、前記欠陥画素候補の各画素から取得した電気信号のデータを補正するデータ補正手段と、を利用して画素の欠陥補正を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる画像処理方法であって
    (a)前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として前記欠陥画素候補から選出するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で選定された前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行うステップと、
    を含む画像処理方法。
  8. 欠陥画素候補の各画素から出力される電気信号のデータを取得するデータ取得手段と、前記欠陥画素候補の各画素から取得した電気信号のデータを補正するデータ補正手段と、を利用して画素の欠陥補正を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる画像処理方法を1又は複数のコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    (a)前記データ補正手段により補正した後のデータが第1異常判定範囲内か否かを判定し該補正した後のデータが該第1異常判定範囲内の画素をみなし欠陥画素として前記欠陥画素候補から選出するステップと、
    (b)前記ステップ(a)で選定された前記みなし欠陥画素につき欠陥補正を行うステップと、
    を実行させるための画像処理プログラム。
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