JP2003179636A - VoIPネットワークの輻輳制御システム - Google Patents
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Abstract
することができるVoIPネットワークの輻輳制御シス
テムを提供する。 【解決手段】本発明によるシステムは、VoIPネット
ワーク中の中継ルータを通過し且つパケットが所定の優
先度に従って転送されるパケットフローを監視し、新た
なパケットフローの発生によって輻輳が発生する場合
に、前記新たなパケットフローの発生前に確立し且つ前
記所定の優先度で転送されるパケットフローのパケット
の転送状態を維持するための輻輳制御を実行する。
Description
ネットワークを用いて転送する、いわゆるVoIP(Voi
ce over Internet Protocol)技術に関し、中継ルータ内
の輻輳を原因として発生するパケット破棄(パケットロ
ス)、揺らぎ等の音声品質劣化要因を極力する技術に関
する。
IPネットワーク(IPNW)を用いたVoIP技術によ
る音声通信への移行が急速に進んでいる。図22は、V
oIPネットワークの一例を示す図である。図22にお
いて、VoIPネットワークは、VoIPゲートウェイ
(VoIP-GW),CA(Call Agent:「ゲート・キーパー」と
も呼ばれる),中継ルータにより構成される。VoIP
−GWは、一般に、既存回線交換網(PSTN:Public Switc
hed Telephone Network)とIPNWとの間に配置され、
PSTN側のPCM(Pulse Code Modulation)音声デー
タがパケット化された音声パケットをIPNW側に送出
したり、IPNWからのパケットをPCM音声データに
変換してPSTN側に送出したりする。音声パケットの
IPレイヤの上位レイヤには、RTP/UDPが用いら
れ、UDP−Port番号を用いて発側ユーザ、着側ユ
ーザが識別される。CAは、PSTNとともに発着信等
の呼制御を行う。図22に示すように、IP電話がIP
ネットワークに直接収容されている場合には(この場合
のIP電話はエッジルータを介してIPネットワークに
接続される)、CAは、このIP電話に対しH.323
に基づく呼制御を行う。このH.323の呼制御におい
て、CAは、VoIP−GWに対し、相手先のVoIP
−GWのIPアドレス、UDP−Port、コーデック
形式(例えば、G.711,G.723,G.729)等を指示する。一
方、CAは、例えば、Megaco(MediaGateway Cont
rol)を用いてVoIP−GWを制御する。中継ルータ
は、VoIP−GW、エッジルータが送受信する音声パ
ケット及びその他データのIPパケットを中継(フォワ
ーディング)する。
て転送する際には、いかにリアルタイム性を保ち、パケ
ットロス、揺らぎ等による音声劣化を少なくするかが重
要となる。従来、IPネットワークでは、一般的に、I
P−ToS(Type of Service)を用いたDiffser
ve(Diff-serv:Differentiated Service)、或いは帯域
予約制御のためのRSVP(Resource Reservation Prot
ocol)によるQoS(Quality of Service)制御が行われ
ている。
制御を示す図である。Diffserveでは、中継ル
ータが、所定の優先度(例えば、“高優先”,“中優
先”,“低優先”)が割り当てられた複数のキューを持
ち、受信パケットをそのヘッダに設定されたToSの値
を参照して優先度に応じたキューに振り分け、その後、
優先度に従った読み出し制御を実施する。このとき、
“高優先”に設定されたパケットは、優先的に読み出さ
れ、次ホップへ転送される。これによって、パケットの
遅延が抑えられる。VoIPが適用される場合、音声パ
ケットには、“高優先”に相当するToSが設定され、
データパケットよりも優先的に転送されるような設定が
施される。
声パケットフローと他のデータフローとを優先度の面で
差別化(例えば音声パケットは高優先、他のデータパケ
ットは低優先)して転送する技術であり、通話に必要な
音声フロー帯域を通話毎に(音声パケットフロー毎に)保
証するものではない。このため、図24に示すように、
高優先度に振り分けられるフローに輻輳が発生した場合
は、各音声フローにおいてパケットロス(キューのオー
バーフローによる音声パケットの廃棄)が発生し、互い
の影響で品質劣化を及ぼす可能性があった。
ド―エンド間で帯域やバッファ等のリソースを確保し、
QoS制御を実現する。このため、図25に示すよう
に、エンド−エンド間でコネクションが設定され、この
コネクション上を転送されるパケットを中継する全ての
中継ルータにてRSVPによる帯域予約制御が実行さ
れ、フロー識別、帯域監視等が実行される。
ー、呼接続・切断が頻繁なアプリケーションである。こ
のため、RSVPでVoIPを扱うと、中継ルータが頻
繁にRSVPの実行及びこれに基づく帯域監視等を実行
しなければならないので、中継ルータの負担が大きくな
る。また、ネットワークの規模が大きくなり、コネクシ
ョン上の中継ルータが増える程、RSVPによるQoS
制御が大規模化、複雑化する。このように、RSVPに
よるQoS制御は、スケーラビリティにおいて問題があ
り、キャリアネットワークのような大規模ネットワーク
で採用するのは現実的ではなかった。
に比べて簡易な手法で所望の品質を持つ音声通信を提供
することができるVoIPネットワークの輻輳制御シス
テムを提供することである。
決するために、以下の構成を採用する。
ク中の中継ルータを通過し且つパケットが所定の優先度
に従って転送されるパケットフローを監視する監視手段
と、新たなパケットフローの発生によって輻輳が発生す
る場合に、前記新たなパケットフローの発生前に確立し
且つ前記所定の優先度で転送されるパケットフローのパ
ケットの転送状態を維持するための輻輳制御を実行する
輻輳制御手段と、を含むVoIPネットワークの輻輳制
御システムである。
たなパケットフローの優先度が、前記所定の優先度より
も低い優先度に変更される、ように構成するのが好まし
い。
前記新たなパケットフローが切断される、ように構成す
るのが好ましい。
定の優先度を持つ新たなパケットフローが設定される場
合に、輻輳が発生するときには、その新たなパケットフ
ローの優先度を低くしたり、切断したりするための輻輳
制御が行われる。これによって、新たなパケットフロー
が、既に確立している所定の優先度のパケットフローに
対して影響(パケットの停滞、オーバーフローによるパ
ケット破棄等)を与えない。このため、既に確立してい
るパケットフローについては、良好な状態でのパケット
転送が実行される。これによって、このパケットフロー
を転送される音声パケットを用いる通話は、所望の音声
品質で提供される。
タを通過し且つ所定の優先度で転送される1以上のパケ
ットフローの使用帯域の合計値を保持し、新たなパケッ
トフローの発生によって、前記合計値が所定の許容値を
越える場合に輻輳が発生したと判定する、ように構成す
るのが好ましい。
トが所定の優先度で転送されるパケットフローを特定す
るためのフロー特定情報を記憶するフロー特定情報記憶
手段と、フロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段
に記憶された1以上のパケットフローの使用帯域の合計
値を記憶する合計値記憶手段と、前記所定の優先度のパ
ケットフローによる使用帯域の許容値を記憶する許容値
記憶手段とをさらに含み、前記監視手段は、前記中継ル
ータがパケットを受信した場合に、このパケットの優先
度を特定し、特定した優先度が前記所定の優先度である
場合に、前記フロー特定情報記憶手段を参照し、このパ
ケットのフロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段
に記憶されていない場合には、このパケットのパケット
フローの使用帯域を算出し、算出した帯域値を前記合計
値記憶手段に記憶された合計値に加算し、この加算結果
が前記許容値記憶手段に記憶された許容値を越えるか否
かを判定する、ように構成するのが好ましい。
先度で転送されるパケットフローの全てが音声パケット
フローであり、前記監視手段は、前記中継ルータが新た
に発生した音声パケットフローの音声パケットを受信し
た場合に、この音声パケットに含まれたRTPペイロー
ドタイプとIPパケット長とに基づいて、この音声パケ
ットの音声パケットフローの使用帯域を算出する、よう
に構成するのが好ましい。
おける音声パケットフローの設定システムである。この
システムは、VoIPネットワークを通じた通話呼を確
立するために、自身と着呼側のVoIPゲートウェイと
の間に、発呼側から着呼側へ向かう第1の方向の音声パ
ケットフローを設定する発呼側のVoIPゲートウェイ
と、前記通話呼を確立するために、自身と発呼側のVo
IPゲートウェイとの間に、着呼側から発呼側へ向かう
第2の方向の音声パケットフローを設定する着呼側のV
oIPゲートウェイと、前記第1および第2の方向の各
音声パケットフロー上を転送される音声パケットを中継
する中継ルータと、を含み、前記発呼側のVoIPゲー
トウェイは、前記第1および第2の方向の音声パケット
フローが設定される場合に、これらの音声パケットフロ
ー上を転送される音声パケットに設定される所定の優先
度を持ち且つこれらの音声パケットフロー上を転送され
る試験用パケットを前記着呼側のVoIPゲートウェイ
へ向けて送信し、前記中継ルータは、自身を通過し且つ
パケットが前記所定の優先度に従って転送されるパケッ
トフローを監視し、前記試験用パケットが前記着呼側の
VoIPゲートウェイを折り返して前記発呼側のVoI
Pゲートウェイに戻るまでの間にに前記試験用パケット
を前記第1および第2の方向で夫々受信し、受信した試
験用パケットを用いて前記第1の方向および前記第2の
方向の音声パケットフローの設定によって輻輳が発生す
るか否かを判定し、輻輳が発生する場合には、この試験
用パケットに設定された前記所定の優先度を変更して転
送し、前記発呼側のVoIPゲートウェイは、自身に戻
ってきた試験用パケットに設定された優先度が変更され
ている場合には、前記第1の方向の音声パケットフロー
の優先度を前記所定の優先度よりも低い優先度に変更す
る,または前記第1の方向の音声パケットフローを切断
し、前記着呼側のVoIPゲートウェイは、前記第1の
方向の音声パケットフローの優先度が前記所定の優先度
より低い優先度に変更される場合には前記第2の方向の
音声パケットフローの優先度を前記変更後の優先度に設
定し、前記第1の方向の音声パケットフローが切断され
る場合には前記第2の方向の音声パケットフローを切断
する。
あり、このVoIPゲートウェイ装置は、VoIPネッ
トワークを通じた通話呼を確立するために、自身と着呼
側のVoIPゲートウェイとの間に発呼側から着呼側へ
向かう所定の優先度を持つ新たな音声パケットフローを
設定する設定手段と、設定された音声パケットフロー上
を転送される音声パケットを中継する中継ルータで前記
新たなパケットフローの設定による輻輳が検出された場
合に、前記通話呼の加入者に前記新たなパケットフロー
の制御内容を問い合わせる問い合わせ手段と、前記加入
者からの回答に従って前記新たな音声パケットフローに
設定される優先度を前記所定の優先度よりも低い優先度
に設定する,または前記新たな音声パケットフローを切
断するための制御手段と、を含む。
あり、このVoIPゲートウェイ装置は、VoIPネッ
トワークを介した通話呼を確立するために通話の発呼側
から着呼側へ向かう第1の方向の音声パケットフローと
着呼側から発呼側へ向かう第2の方向の音声パケットフ
ローとが自身と着呼側のVoIPゲートウェイとの間に
設定される場合に、前記第1および第2の方向の音声パ
ケットフローに設定される優先度を持ち且つこれらの音
声パケットフロー上を転送される試験用パケットを送信
する送信手段と、前記着呼側のVoIPゲートウェイを
折り返して自身に戻ってきた試験用パケットを受信する
受信手段と、、受信された試験用パケットに設定された
前記所定の優先度が他の優先度に変更されている場合に
は、前記第1の方向の音声パケットフローの優先度を前
記所定の優先度よりも低い優先度に設定,または第1の
方向の音声パケットフローを切断するための制御手段と
を含む。
中継ルータは、自身を通過し且つパケットが所定の優先
度に従って転送されるパケットフローを監視する監視手
段と、新たなパケットフローの発生によって輻輳が発生
する場合に、前記新たなパケットフローの発生前に確立
し且つ前記所定の優先度で転送されるパケットフローの
パケットの転送状態を維持するための輻輳制御を実行す
る輻輳制御手段と、を含む。
用いて説明する。実施形態の構成は、例示であり、本発
明は、実施形態の構成に限定されない。
トワークにおいて、輻輳を検出した中継ルータが輻輳し
た旨をCAへ通知し、通知を受けたCAがVoIP−G
Wを制御する第1の方法を示す図である。図2,3,4
は、図1に示した第1の方法のシーケンスを示す図であ
る。
は、図1に示すように、複数のVoIP−GW(以下、
単に“GW”と表記する)と、複数の中継ルータと、C
Aとを備えている。さらに、VoIPネットワークは、
エッジルータを介してIP電話機を収容することもでき
る。図1は、GW1〜4と、中継ルータ11〜16と、
CA5と、複数のIP電話機31および32を収容する
エッジルータ6を例示する。
優先制御に係る構成を除き、従来と同様の機能を持つ。
即ち、加入者電話間,加入者電話−IP電話間,及びI
P電話間の通話(呼:音声回線)を確立させる機能,各G
Wが、PSTNからのPCM音声データを音声パケット
に変換してIPNWに送出したり、IPNWからの音声
パケットをPCM音声データに変換してPSTNに送出
したりする機能,中継ルータが音声パケットをその宛先
に従ってフォワーディングする機能等は、従来と同様で
ある。
間,及びIP電話間で通話が行われる場合、VoIPネ
ットワークには、通話の音声パケットを転送するための
音声パケットフローが発生する。この音声パケットフロ
ー上を転送される音声パケットのIPヘッダのToSフ
ィールド(Type of Service:図11(A)参照)には、G
Wにおいて、最高位の優先度(“高優先(H)”)を示す値
が原則として(デフォルトとして)設定され、中継ルータ
において、この優先度に従ったDiffserveによ
る優先制御が行われる。これによって、音声通信のリア
ルタイム性が確保されるようになっている。
トワークでは、以下のようなQoS制御が実施される。
例えば、図1に示すように、電話機21−IP電話機3
2間,電話機22−電話機23間,電話機26−電話機
24間,IP電話機31−電話機28間において、通話
が夫々行われる場合には、図2のシーケンス図に示すよ
うな通話呼を確立するための処理(呼制御及びGWの制
御)が行われる。
電話機21−PSTN間の呼制御,PSTN−CA5間
の呼制御,CA5−IP電話機32間の呼制御,及びC
A5によるVoIP−GW1の制御によって確立する。
このとき、VoIPネットワークでは、GW1−中継ル
ータ11−中継ルータ13−中継ルータ14−中継ルー
タ16−エッジルータ6のルートを順方向および逆方向
にたどる二つの音声パケットフロー(VoIP)が発生す
る(図1参照)。
確立することによって、GW1−中継ルータ11−GW
2のルートを順方向および逆方向にたどる二つの音声パ
ケットフローが発生する(図1参照)。
確立することによって、GW3−中継ルータ15−中継
ルータ14−中継ルータ13−中継ルータ12−GW2
のルートを順方向および逆方向にたどる二つの音声パケ
ットフローが発生する(図1参照)。
通話が確立することによって、VoIPネットワークで
は、エッジルータ6−GW4のルートを順方向および逆
方向にたどる二つの音声パケットフローが発生する(図
1参照)。
が設定され、自身を通過する音声パケットフローによっ
て使用される帯域の合計値を算出し保持する。所定の優
先度は、例えば、最高位の優先度“高優先(H)”であ
る。この優先度は、音声パケットフローのみに設定され
るようにするのが望ましいが、音声パケットフローとデ
ータパケットフローとの双方に設定されるようにしても
良い。但し、説明を簡単にするため、以降の説明では、
帯域の合計値を算出・保持する優先度(“高優先”)は、
音声パケットフローのみに設定されるものとする。
継ルータ14は、電話機21−IP電話機32間の通話
(音声パケットフロー)に対する帯域と、電話機26−電
話機24間の通話(音声パケットフロー)に対する帯域と
の合計値を保持する。
電話機27に対して音声通話を発呼すると、電話機25
とPSTNとの間,PSTNとCA5との間,およびP
STNと電話機27との間で、電話機25と電話機27
とを接続する(通話を確立する)ための呼制御が実行され
る。
対向側GWのIPアドレスおよびUDP−Portを指
示する。これによって、GW3とGW4との間で、各中
継ルータ15,14,13,12を経由する新たな音声パ
ケットフローが発生する。この新たな音声パケットフロ
ーも、他の音声パケットフローと同様に、優先度“高優
先(H)”が設定される。
の新たな音声パケットフローによる音声パケット(GW
3からの音声パケット,およびGW4からの音声パケッ
ト)を検出すると、輻輳判定を行う。輻輳判定は、“高
優先(H)”のパケットフローによって使用される帯域の
合計値が、各中継ルータにて予め設定されている値(輻
輳判定の閾値)を越えるか否かによって行われる。
な音声パケットフローの発生により、“高優先(H)”の
パケットフローによって使用される帯域の合計値が、輻
輳判定の閾値を越えたとする。
した旨をCA5へ通知する。このとき、中継ルータ14
は、輻輳の原因となった新たな音声パケットフローの音
声パケット(この例では、GW4からの音声パケット)の
ヘッダに格納されていた送信元IPアドレス(Source IP
address)、宛先IPアドレス(Destination IP addres
s)、送信元UDPポート番号(SourceUDP-Port)、宛先U
DPポート番号(DestinationUDP-Port)を抽出し、輻輳
通知としてCA5に与える。これにより、CA5におい
て、輻輳の起因となった新たな音声パケットフローが特
定される。
変更シーケンス(図3参照)、または切断シーケンス(図
4参照)が実行される。優先度変更シーケンスと切断シ
ーケンスとの何れを実行するかは、予めCA5に設定さ
れている。さらに、優先度変更シーケンスが実施される
場合には、優先度変更後の優先度が予めCA5に設定さ
れる。
が実行される場合には、CA5は、中継ルータ14で指
定された音声パケットフローに係るGW(GW3,4)に
対し、当該音声パケットフローの優先度変更を指示す
る。この指示は、変更後の優先度を含むようにすること
ができる。但し、変更後の優先度をGWが予め持つよう
にしても良い。
5から受け取ると、ユーザ(電話機25,27)に対し、
輻輳のために優先度を変更する旨の通知(輻輳メッセー
ジ(優先度変更通知))を与える。その後、各GW3,4
は、該当する音声パケットフローの優先度をCA5から
指示された優先度へ、例えば“高優先(H)”から“中優
先(M)”へ変更する。即ち、GW3,4で音声パケット
のToSフィールドに設定される値が、“高優先”より
低い優先度“中優先(M)”を指す値に変更される。
て、電話機25−電話機27間の音声通話に係る音声パ
ケットフローの優先度は、“高優先”よりも低くなる。
このため、中継ルータ14において、“高優先”に振り
分けられるパケットフローの帯域が減少し、既に通話状
態である高優先の音声パケットフローへの影響が回避さ
れる。
が実行される場合には、CA5は、中継ルータ14で指
定された音声パケットフローに係るGW(GW3,4)に
対し、この音声パケットフローの切断指示を与える。
けとると、ユーザ(電話機25,27)に対して輻輳のた
め切断する旨の通知(輻輳メッセージ(切断通知))を与え
る。その後、各GW3,4は、当該音声パケットフロー
の切断処理を実行し、切断処理が完了した旨をCA5に
通知する。通知を受けたCA5は、電話機25と電話機
25との間の通話呼を切断するための呼制御を実行す
る。
W3−GW4間の音声通話に係る音声パケットフローは
切断され、優先度変更と同様に、既に通話状態である高
優先音声パケットフローへの影響が回避される。
される呼接続の度にRSVPのような帯域予約プロトコ
ルを実行することなく、また中継ルータにおいて帯域監
視等の複雑な処理を用いずに、比較的簡易な方法を用い
て、STM(Synchronous Transfer Mode)交換による転
送と同等な音声品質に近づけることができるVoIP転
送が実現される。
法)は、音声メッセージにより通知する方法,或いは、
例えばDTMF(Dual Tone Multifrequency)等の信号を
用いて通知する方法を適用することができる。
した旨をVoIP−GWを経由してCAへ通知し、通知
を受けたCAがVoIP−GWを制御する第2の方法を
示した図であり、図6および図7は、図5に示す第2の
方法のシーケンスを示す図である。
よって、図5に示すように、電話機21−IP電話機3
2間,電話機22−電話機23間,電話機26−電話機
24間,IP電話機31−電話機28間において、通話
が夫々行われている場合において、新たに電話機25と
電話機27との通話呼が確立し、GW3とGW4との間
で新たな音声パケットフローが発生したとする。
W4またはGW3からの新たな音声パケットフローに係
る音声パケットを検出し、第1の方法と同様の輻輳判定
を行い、“高優先”の帯域の合計値が閾値を越えた(新
たな音声パケットフローを“高優先”に追加できない)
と判定したとする。
定に際して検出した音声パケット(図6,7の例ではGW
4からの音声パケット)から、輻輳の原因となった音声
パケットフローを特定するための情報として、送信元I
Pアドレス,宛先IPアドレス,送信元UDPポート番
号,宛先UDPポート番号を抽出する。
IPアドレス,および送信元/宛先UDPポート番号を
含む輻輳通知を、第1の方法と異なり、当該音声パケッ
トの送信元のGW(図6,7の例ではGW4)に与える。
を、CA5へ転送する。CA5が輻輳通知を受けとる
と、CA5に予め施された設定に従って、第1の方法と
同様の優先度変更シーケンスと切断シーケンスとの一方
が実行される。図6は、中継ルータ14による輻輳判定
および優先度変更シーケンスを示し、図7は、中継ルー
タ14による輻輳判定および切断シーケンスを示す。
出した場合には、その輻輳判定に用いた音声パケットの
送信元IPアドレス宛に輻輳通知を送信すれば良い。即
ち、第2の方法は、中継ルータが、輻輳通知の宛先とし
て、CA5やGWのIPアドレスを予め保持することを
必要としない。
した旨をVoIP−GWへ通知し、通知を受けたVoI
P−GWが自律で制御する第3の方法を示した図であ
り、図9および図10は、図8に示した第3の方法のシ
ーケンスを示した図である。
よって、図8に示すように、電話機21−IP電話機3
2間,電話機22−電話機23間,電話機26−電話機
24間,IP電話機31−電話機28間において、通話
が夫々行われている場合において、新たに電話機25と
電話機27との通話呼が確立し、GW3とGW4との間
で新たな音声パケットフローが発生したとする。
W3またはGW4からの新たな音声パケットフローに係
る音声パケットを検出し、第1の方法と同様の輻輳判定
を行い、“高優先”の帯域の合計値が閾値を越えた(新
たな音声パケットフローを“高優先”に追加できない)
と判定したとする。
定に際して検出した音声パケット(図9,10の例ではG
W4からの音声パケット)から、輻輳の原因となった音
声パケットフローを特定するための情報として、送信元
IPアドレス,宛先IPアドレス,送信元UDPポート
番号,宛先UDPポート番号を抽出する。
IPアドレス,および送信元/宛先UDPポート番号を
含む輻輳通知を、第1および第2の方法と異なり、当該
音声パケットの送信元および宛先のGW(図9,10の例
ではGW3およびGW4)に与える。送信元/宛先GW
のIPアドレスは、音声パケットのIPヘッダから割り
出すことができる。
自身に施された設定に従い、自律的に、当該音声パケッ
トフローに対する優先度変更処理または切断処理を実行
する。図9に示すように、各GW3,4は、自律的に優
先度を変更する場合には、ユーザ(電話機25,27)に
対して輻輳のため優先度を変更する旨の通知(輻輳メッ
セージ)を与え、優先度変更処理を実行し、優先度を変
更した旨をCA5に通知する。
は、自律的に切断を実行する場合には、ユーザ(電話機
25,27)に対して輻輳のため切断する旨の通知(輻輳
メッセージ)を与え、切断処理を実行し、切断処理が完
了した旨をCA5に通知する。CA5は、各GW3,4
からの切断処理の完了通知を受け取ると、電話機25−
電話機27間の通話呼を切断するための呼制御を行い、
通話呼が切断される。
しくは音声通話を切断するか、更に優先度変更の場合は
変更後の優先度を何にするかは、各GWに予め設定され
る。また、第2および第3の方法は、第1の方法に適用
される輻輳メッセージの通知方法を適用することができ
る。なお、第1〜第3の方法におけるユーザへの輻輳メ
ッセージ(優先度変更/切断通知)の付与は、必須の手順
ではない。
法と同様に、輻輳通知の宛先アドレスとして、VoIP
−GWおよびCAのIPアドレスを予め保持しておく必
要がない。さらに、第3の方法は、CA5による輻輳制
御のためのVoIP−GW制御を必要としない。
トとしてのRTPパケットのフォーマットを示す図であ
る。音声パケットはRTP(Real Time Protocol)を用い
て転送される。RTPパケットは、図11(A)に示すよ
うに、更にUDP/IPヘッダを付加して転送される。
さらに、データリンク層では、図11(B)に示すPPP
フレームが用いられ、物理層では、図11(C)に示すイ
ーサネット(登録商標)フレーム(Etherフレーム)が用
いられる。
施に際して実行される中継ルータにおける輻輳制御方法
を示す図である。この輻輳制御方法は、VoIPネット
ワーク中の各中継ルータにおいて実行される。なお、以
下の処理は、例えば、中継ルータに搭載されているプロ
セッサ(CPU)が所定のプログラムを実行することによ
って実現することができる。
iffserveを実施するための構成の概要を説明す
る。図20に示すように、中継ルータは、複数の音声パ
ケットフローからのパケットを受信するための複数の入
力インターフェイス(入力IF)と、入力IFで受信され
たパケットを送出するための複数の出力インターフェイ
ス(出力IF)を持つ。各出力IFは、ToS判定/振分
部と、優先度に応じて用意された複数のキュー(図20
は、優先度“高優先”,“中優先”及び“低優先”に応
じた3つのキューを例示)と、読出制御部とを含む。図
20では、高優先に対する読出制御部と、中及び低優先
に対する読出制御部とが例示されている。
通じて入力される各パケットのToSフィールドの値に
基づいてパケット(パケットフロー)の優先度を判定し、
パケットを優先度に応じたキューに振り分ける。読出制
御部は、優先度に従った読出制御を行う。例えば、読出
制御部は“高優先”のキューにパケットが蓄積される
と、それを直ちに読み出して次ホップへ転送する。この
ように、読出制御部は、高優先のパケットが中及び低優
先よりも常に先に送出されるように各キューからのパケ
ットの読出制御を実行する(図23参照)。
ット(データリンク/物理レイヤのフレームを含む)を受
信すると(S1)、パケット転送優先度を、ToS値にて
判定する(S2)。即ち、中継ルータのToS判定/振分
部は、入力IFで受信された音声パケットが入力される
と、この音声パケットからToS値(IPヘッダのTo
Sフィールドに格納されている)を取り出し、このTo
S値に対応する優先度を、ToS−優先度対応テーブル
41から読み出す。読み出された優先度が、この音声パ
ケットに対する優先度となる。なお、ToS−優先度対
応テーブルは、中継ルータに搭載された記憶装置上に予
め用意されている。
る場合(S2;M)または“低優先(L)”である場合(S
2;L)には、音声パケットは、これらの優先度に応じ
たキューに蓄積され、読出制御部により優先度に応じた
読み出しタイミングでキューから読み出され、次ホップ
に転送される(図20参照)。これに対し、優先度が“高
優先(H)”である場合には、帯域値を算出すべきパケッ
トフロー(“高優先使用フロー”)であるものとして、処
理がステップS3に進む。
声パケットが転送される音声パケットフローが高優先使
用フローとして登録済みか否かを判定する。具体的に
は、中継ルータは、音声パケットから、送信元IPアド
レス(S−IP),宛先IPアドレス(D−IP),送信元
UDPポート番号(S−Port),および宛先UDPポ
ート番号(D−Port)を抽出する。これらの情報は、
パケットフローを特定するためのフロー特定情報として
機能する。
特定情報が中継ルータ内の記憶装置上に設けられたフロ
ー特定情報の登録テーブル42に格納されているか否か
を判定する。
oIPネットワークにて発生しており、且つこの中継ル
ータを通過する“高優先(H)”のパケットフロー(この
例では、音声パケットフロー)のフロー特定情報を登録
しておくテーブル(記憶領域)である。登録テーブル42
は、例えば、CAM(Content Addressabl Memory)を用
いて構成することができ、このようにすれば、フロー特
定情報の参照の高速化を図ることができる。登録テーブ
ル42は、本発明のフロー特定情報記憶手段に相当す
る。
報が登録テーブル42に既に格納されている場合(S
3;YES)には、音声パケットは、優先度“高優先
(H)”に応じたキューに蓄積され、この優先度に応じた
読み出しタイミングでキューから読み出され、次ホップ
に転送される(図20参照)。
報が登録領域42に格納されていない場合(S3;NO)
には、中継ルータは、この音声パケットの音声パケット
フローが新たに発生したものと認識し、この音声パケッ
トフローの使用帯域を算出する。
て、音声パケットのRTPヘッダ内PT(Payload Typ
e:ペイロード・タイプ)フィールドから音声データレー
ト(r0)を導き出す(音声データの帯域を識別する)。例
えば、ペイロード・タイプの値が“0”(PT=0)であ
れば、PCM音声データのコーデック種別はG.711
であり、音声データ帯域は64kbit/sである。
ローの使用帯域r[bit/s]を、下記式を用いて算出する
(S5)。 〈式〉使用帯域r=r0*(LIP+LH0)/(LIP−LH1) 但し、上記式において、LIP[Byte]は、音声パケットの
IPヘッダ内のTotal Length(IPパケッ
ト長)の値である。また、LH0[Byte]は、データリンク
層および物理層フレームの各ヘッダ長+各トレイラ長の
和である。また、LH1[Byte]は、RTP/UDP/IP
ヘッダ長の和である。
は、データリンク層/物理層のヘッダおよびトレイラを
含めたフレーム長を指す。また、“(LIP−LH1)”は、
音声パケット(IPパケット)からRTP/UDP/IP
ヘッダ長を差し引いた音声データ長を指す。
t/s] となる。
の使用帯域rを算出すると、帯域値保持テーブル43か
ら現状使用帯域の値“R”と、最大許容帯域の値“Rma
x”を読み出し、使用帯域rと現状使用帯域Rとの和(R
+r)が最大許容帯域Rmaxを越えているか否かを判定す
る(S6)。
搭載された記憶装置上に作成されており、既に発生して
いる“高優先”の音声パケットフローの使用帯域の合計
値としての現状使用帯域Rの値と、“高優先”の使用帯
域の最大許容値ととしての最大許容帯域Rmaxとを記憶
している。Rmaxの値は、“高優先(H)”の音声パケッ
トがSTMによる音声通信と同等の品質が得られるよう
な状態で転送されるように定められる。帯域値保持テー
ブルは、本発明の合計値記憶手段及び許容値記憶手段に
相当する。
許容帯域Rmaxを越えていないと判定した場合(S6;N
O)には、帯域合計値(R+r)を新たな現状使用帯域R
として帯域値保持テーブル43に格納する(現状使用帯
域Rの値を上書きする)(S7)。
フローのフロー特定情報を登録テーブル42に登録する
(S8)。その後、当該音声パケットフローの音声パケッ
トは、“高優先(H)”のキューに振り分けられ、“高優
先(H)”に従った読み出しタイミングで読み出され、次
ホップに転送される。
て、帯域合計値(R+r)が最大許容帯域Rmaxを越えて
いると判定した場合(S6;NO)には、輻輳通知を所定
の宛先へ送信する(S10)。
フローの音声パケットの優先度を変更するか、廃棄する
(S11)。例えば、優先度変更シーケンスが実施される
場合には、中継ルータは、音声パケットのToSフィー
ルドの値を、音声パケットが“中優先”または“低優
先”に振り分けられるように変更し、対応するキューに
挿入する。一方、例えば、切断シーケンスが実施される
場合には、中継ルータはその音声パケットを廃棄する。
但し、中継ルータによる優先度変更とともに、切断シー
ケンスが実施されるようにしても良く、また、中継ルー
タによるパケット廃棄とともに優先度変更シーケンスが
実施されるようにしても良い。
は切断シーケンスの実施によって音声パケットフローに
対する設定を変更するまでの間に中継ルータが受信する
当該音声パケットフローの音声パケットに対して実行さ
れる。
は、中継ルータは、自身に予め設定されているCA5の
アドレスを取得し、このアドレスを宛先とする輻輳通知
を送信する。これに対し、第2の方法が適用される場合
には、中継ルータは、音声パケットの送信元IPアドレ
ス(音声パケットの送信元のGWのIPアドレス)を取り
出し、このアドレスを宛先とする輻輳通知を送信する。
これに対し、第3の方法が適用される場合には、中継ル
ータは、音声パケットの送信元/宛先IPアドレス(音
声パケットの送信元および宛先GWのIPアドレス)を
取り出し、これらのアドレスを宛先とする輻輳通知を送
信する。
3の方法の何れか)に従った優先度変更シーケンスまた
は切断シーケンスが実行される。
には、中継ルータは、当該音声パケットフローの音声パ
ケットを受信しなくなる。一方、優先度変更シーケンス
が実行された場合には、当該音声パケットフローの音声
パケットの優先度は、“中優先(M)”または“低優先
(L)”となる。従って、この音声パケットは、ステップ
S2の判断に従い、その優先度に従って転送される。
ップS1〜S9の処理を実行することによって、本発明
による監視手段を持つ装置として機能する。また、中継
ルータは、少なくともステップS10の処理を実行する
ことによって、本発明による輻輳制御手段を持つ装置と
して機能する。
を実行することで、RSVPのような帯域予約制御を実
行せずに、中継ルータが自律で音声パケットフローの使
用帯域を知ることができる。また、中継ルータが全ての
“高優先”の音声パケットフローの合計帯域を監視する
ことができるので、例えば、各フロー毎の使用帯域を監
視する方法であるLeaky Bucketアルゴリズ
ムを用いた方法のような複雑な帯域監視制御を実行しな
くて済む。このようにして、輻輳制御(QoS制御)にお
ける中継ルータの負担が軽減されている。
の発生によって高優先音声パケットフローの使用帯域が
所定値(Rmax)を越えた場合には、その音声パケットフ
ローの優先度変更または切断が、第1〜第3の方法の何
れかによって、実施される。
声パケットが停滞したり(音声パケットの遅延が発生し
たり)、キューから音声パケットがオーバーフローして
パケットが紛失したりすることが防止される。このた
め、既に発生している高優先の音声パケットフローに対
する影響が発生しない。
パケットフローが良好に次ホップへ転送される状態を維
持することができ、新たな音声パケットフローが発生す
る前に確立していた通話呼の品質(QoS)を良好な状態
で維持することができる。
切断した場合に、各中継ルータにおける高優先音声パケ
ットフロ−の登録を削除する方法を示した図である。図
13の例は、電話機25と電話機27との間で通話呼が
確立し、中継ルータ14は、GW3からGW4への音声
パケットフローを、“高優先”で登録したが、GW4か
らGW3への音声パケットフローについては輻輳を検出
した場合の例を示す。
ット転送の優先度変更、または切断を実施した各GW3
および4は、対向側のGW(GW3に対するGW4,G
W4に対するGW3)に対し、パケット転送優先度変更
または切断の完了を通知するためのパケット(通知パケ
ット)を送信する。
通知パケットを検出すると、この通知パケットに対応す
る高優先音声パケットフローを高優先音声パケット登録
(登録テーブル42)から削除し、削除対象の高優先音声
パケットフローにて使用していた帯域分を、帯域値保持
テーブル43にて保持していた現状使用帯域Rの値から
除く(現状使用帯域Rから減じる)。
に関しては、中継ルータ14が輻輳を検出した時点で、
“高優先”に登録されず、これより低い優先度(例え
ば、“低優先”)に変更される(優先度変更シーケンスが
実施される場合)。このため、各中継ルータ14,13お
よび12は、当該音声パケットフローを“高優先”とし
て登録しない。
(輻輳制御)でGW4が優先度を変更するまでの間に、他
の音声パケットフローが切断され、中継ルータ24にて
帯域が空いた場合には、当該音声パケットフローが“高
優先”として登録される可能性がある。
び12は、GW4からGW3への通知パケットを受信し
た場合に、この通知パケットに対応する音声パケットフ
ローが“高優先”として登録テーブル42に登録されて
いるときには、この音声パケットフローの登録を削除
し、この音声パケットフローの帯域を現状合計帯域Rか
ら減じる。
らGW3への音声パケットフローと、逆方向であるGW
3からGW4への音声パケットフローの、双方の音声パ
ケットフローにかかわる各中継ルータ内の高優先音声パ
ケット用の帯域を開放することができる。
先度変更および切断を自律で判定する方法を示した図で
ある。この方法は、図13に示した方法(中継ルータが
GWからの通知パケットに従って登録削除および現状使
用帯域を変更する方法)の変形例として説明される。
“高優先”の音声パケットフローを登録する場所とし
て、登録テーブル42の代わりに、登録テーブル42A
を持つ。 登録テーブル42Aは、音声パケットフロー
毎に、“高優先”の音声パケットフローのフロー特定情
報とともに、この音声パケットフローにかかわる音声パ
ケットが中継ルータにて継続して受信されていることを
示すフラグを保持する。登録テーブル42Aは、本発明
のフロー特定情報記憶手段に相当する。
音声パケットフローとして登録済みであった場合(図1
4(A)、S3;YES)、および帯域に空きがあったた
め高優先音声パケットとして登録する場合(図14
(A)、S8)に、この“高優先”音声パケットフローに
対応する存続中フラグをオンに設定する(S8A)。
の処理(ステップS12〜S15)を実行する。即ち、中
継ルータは、周期的に登録テーブル42Aの存続中フラ
グを確認し(S12)、その状態がオンであった場合(S
12;ON)には、その状態をオフに設定する。
13のループ処理)を登録テーブル42Aに登録された
高優先音声パケットフローの全てに対して実施する。こ
のループ処理は、各高優先音声パケットフローについ
て、パケット受信間隔(例えば20ms(ミリ秒))より大
きい間隔をもつ周期(例えば1s(秒))で実行される。
存続中フラグの状態がオフであった場合(S12;OF
F)には、中継ルータは、該高優先音声パケットフロー
を高優先音声パケット登録(登録テーブル42A)から削
除し(S14)、この高優先音声パケットフローの使用帯
域分を、帯域保持テーブル43の現状使用帯域Rの値か
ら減じる(S15)。図14(B)は、或る音声パケットフ
ローに対する存続中フラグの状態例を示す図である。
パケット転送優先度変更または切断の完了を示す通知
(通知パケット)が無くても、存続中フラグがオフの音声
パケットフローを検出することで、この音声パケットフ
ローに対する優先度変更シーケンスまたは切断シーケン
スが実施されたことを知ることができる。そして、中継
ルータは、上記判断に基づき、自律的に音声パケットフ
ローの登録削除および現状使用帯域Rの変更を実行する
ことができる。
った優先度変更シーケンスを示す図であり、図16は、
発側(発呼側)加入者の選択に従った切断シーケンスを示
す図である。図15および図16に示す方法は、発呼側
の加入者が優先制御を実施する第4の方法に相当する。
14が輻輳を検出するまでの過程は、図2及び図3と同
じであるので説明を省略する。図15および図16にお
いて、発呼側のGW(図に示す例ではGW3)は、中継ル
ータ(例えば中継ルータ14)にて、“高優先”の音声パ
ケットフローの使用帯域がRmaxを越えた場合(輻輳が検
出された場合)には、この中継ルータ14から直接また
はCA5を経由して、輻輳通知を受け取る。この輻輳通
知は、優先度変更または切断の対象となる音声パケット
フローのフロー特定情報を含んでいる。
取ると、パケット転送優先度変更または切断を実行する
前に、発呼側の加入者(図に示す例では電話機25のユ
ーザ)に対して輻輳中である旨(輻輳メッセージ)を通知
し、優先度変更または切断の実行を問い合わせる。
とった場合には、優先度を変更するか、もしくは音声通
話を切断するか、さらに優先度変更の場合は変更後の優
先度を何にするかを選択することができる。そして、加
入者の選択による回答が、発呼側のGW(GW3)に与え
られる。
答(選択結果)に従って、優先度変更シーケンス(図15)
または、切断シーケンス(図16)を実行する。図15
は、優先度シーケンスにおける二つの方法を示してい
る。一つ目の方法では、GW3が優先度変更通知を音声
パケットフロー上の各中継ルータを経由して着呼側のG
W(GW4)に与える。二つ目の方法では、GW3が優先
度変更通知をCA5に与え、CA5が着呼側のGW(G
W4)に優先度変更通知に基づく優先度変更指示を与え
る。優先度変更通知/指示は、加入者によって選択され
た変更後の優先度(例えば、“低優先(L)”)を含んでい
る。発呼/着呼側のGWは、音声パケットのToSフィ
ールドに書き込む値を、変更後の優先度に対応する値に
変更する。
方法を示している。一つ目の方法では、GW3が切断通
知を音声パケットフロー上の各中継ルータを経由して着
呼側のGW(GW4)に与える。二つ目の方法では、GW
3が切断通知をCA5に与え、CA5が着呼側のGW
(GW4)に切断通知に基づく切断指示を与える。発呼/
着呼側のGWは、切断対象の音声パケットフローの切断
処理を実行し、切断処理が終了すると、その旨をCA5
に与える。CA5は、電話機25と電話機27との通話
呼を切断するための呼制御を実行する。
輻輳発生時の通話を優先度を落として継続するか、もし
くは切断するかを選択することができる。なお、図15
及び図16に示す発呼側のGW3は、本発明による設定
手段,問い合わせ手段及び制御手段を含むVoIPゲー
トウェイ装置として機能する。
P−GWにおける輻輳判定方法を示した図である。図1
7は、CAまたはVoIP−GWによる第1の輻輳判定
方法を示す。図18は、CAまたはVoIP−GWによ
る第2の輻輳判定方法を示す。
を制御するCA5,またはVoIP−GWは、中継ルー
タからの輻輳通知を所定回数(1回以上)受信したことを
条件に、パケット転送優先度を変更もしくは切断するた
めにVoIP−GWを制御する。
25と電話機27との通話呼について、中継ルータ24
がGW4からGW3への音声パケットフローについての
輻輳を検出し、これについての輻輳通知を、音声パケッ
トを受信する毎に送信している。なお、図17の例で
は、中継ルータ24は、輻輳の検出に伴い、音声パケッ
トの優先度変更を実施している。
は、予め定められた宛先、即ち、CA5またはGW3へ
伝達される。CA5またはGW4は、或る音声パケット
フローに対する輻輳通知の受信回数が所定回数以上とな
った場合に、GW4の制御によって、優先度変更または
切断シーケンスを実施する。ここで、GWの制御主体が
CA5である場合には、第1の方法による優先度変更ま
たは切断シーケンスが実施される。一方、GWの制御主
体がGWである場合には、第2または第3の方法による
優先度変更または切断シーケンスが実施される。
ンスは、音声パケットフローに係るGWの制御主体(C
AまたはGW自身)が、輻輳通知を所定回数受信したこ
とをトリガ(契機)として実施されるようにすることがで
きる。
(GWの制御主体)による輻輳通知の受信回数を2以上に
設定することによって、制御主体における輻輳判定の感
度を調整することができる。即ち、新たな音声パケット
フローの第1番目のパケットでの判定ではなく、ある一
定期間、中継ルータにおける高優先帯域の確保を試みる
ことができる。
を制御するCAおよび自身を制御するVoIP−GW
は、中継ルータから、発呼側から着呼側への音声パケッ
トフローが輻輳により高優先転送ができない旨の通知
と、着呼側から発呼側への音声パケットフローが輻輳に
より高優先転送ができない旨の通知の双方の通知を受信
したことを条件に、パケット転送優先度を変更もしくは
切断するためにVoIP−GWを制御する。
27との通話呼について、中継ルータ14が、GW3
(発呼側のGW)からの音声パケットに基づく輻輳通知
を、その宛先(GWの制御主体)に対応するCA5または
GW3に与え、GW4(着呼側のGW)からの音声パケッ
トに基づく輻輳通知をCA5またはGW3に与える。
着呼側の双方の音声パケットに基づく輻輳通知を受け取
った場合に、図17の例と同様に、所定の設定に従っ
て、優先度変更シーケンスと切断シーケンスとの一方を
実施する。
した音声パケットフローの一方(例えば、発呼側から着
呼側への音声パケットフロー)が、中継ルータにおいて
高優先帯域を確保でき、他方の音声パケットフロー(例
えば、着呼側から発呼側への音声パケットフロー)が高
優先帯域を確保できなかった場合に、中継ルータは、他
方の音声パケットフロー(着呼側から発呼側への音声パ
ケットフロー)について輻輳を検出するまでの間、この
音声パケットフローに対する高優先帯域の確保を試み続
けることができる。例えば、他の音声パケットフローが
切断された場合には、他方の音声パケットフローの高優
先帯域を確保することができる。従って、優先度を変更
したり切断したりする必要がなくなる。
験パケットを用いて輻輳判定する方法を示した図であ
る。発呼側VoIP−GW(図19の例ではGW3)は、
呼接続直前に、これから接続する高優先音声パケットフ
ローと同一の送信元IPアドレス、送信先IPアドレ
ス、送信元UDPポート、送信先UDPポートによる試
験用パケットを生成し、優先度“高優先(H)”で送信す
る(図19(A),(B),(C)参照)。
継する各中継ルータ(図19の例では各中継ルータ12,
13,14および15)は、試験用パケットを受信した時
に、輻輳を検出した場合には、この試験用パケットの優
先度を変更して転送する(図19(B)参照)。変更後の優
先度は、最初の優先度よりも低いもの(例えば“低優先
(L)”)が設定される。
W4)は、試験用パケットを受信すると、発呼側VoI
P−GWに対して折り返す。これによって、試験用パケ
ットは、逆方向(着呼側→発呼側)の音声パケットフロー
の試験用パケットとなる。
トを中継する各中継ルータ(図19の例では各中継ルー
タ12,13,14および15)は、試験用パケットを受
信した時に、輻輳を検出した場合には、この試験用パケ
ットの優先度を変更して転送する(図19(C)参照)。変
更後の優先度は、最初の優先度よりも低いもの(例えば
“低優先(L)”)が設定される。
呼側VoIP−GWは、受信した試験用パケットの優先
度(ToS値)が“高優先(H)”であった場合はその後の
音声パケットフローの優先度を“高優先(H)”に設定す
る。これに対し、GWは、折り返された試験用パケット
の優先度(ToS値)が“低優先(L)”であった場合に
は、その後の音声パケットフローの優先度を“低優先
(L)”に設定する(変更後の優先度に変更する),あるい
は、音声パケットフローを切断し、その旨を着呼側Vo
IP−GWへ通知する。
パケット転送優先度変更または切断の判断は、予めVo
IP−GWに設定しておく方法と、図16に示す発側加
入者の選択に従う方法との何れをも適用することができ
る。
−GWからの通知内容に従って、パケット転送優先度を
変更したり、切断したりする。
の通話呼にかかわる音声パケットフローのパケット転送
優先度を確定することができる。また、所望の優先度が
得られない場合には、切断することもできる。図19に
示した発呼側のGW3は、本発明による送信手段,受信
手段及び制御手段を含むVoIPゲートウェイ装置とし
て機能する。
用パケットに対し、新たな高優先音声パケットフローの
第1番目のパケットと同じ動作を行えば、試験用パケッ
トとしての特別な動作を必要としない。
来に比べて簡易な方法を用いて、各中継ルータが自律分
散的に高優先音声パケットフローの帯域を管理・確保す
る。そして、所定の帯域を越えた音声パケットフローが
下位の優先度へ変更されたり、切断されたりする。これ
によって、各中継ルータ内の高優先音声パケットフロー
用キューのオーバフローが防止される(図20参照)。
a〜Heが既に確立している場合において、高優先の音
声パケットフローHf〜Hjが夫々発生し、Hf〜Hj
を高優先で転送すると輻輳が発生する場合において、H
f〜Hiの優先度が高優先から中または低優先に変更さ
れ、Hjが切断された例を示している。
ケットフロー(図20のHa〜He)に遅延やパケットロ
スが発生しない。これによって、これらの音声パケット
フローの通話呼についての、IPネットワーク(VoI
Pネットワーク)における音声品質劣化要因が排除され
る。
高品質状態に保ち、後から接続した音声通話により中継
ルータが輻輳状態になったとしても、優先度変更もしく
は切断により、その輻輳を発生させた通話が既接続音声
通話の高品質状態に影響を及ぼさない。このようなST
M交換網における輻輳制御方法と同様の概念をVoIP
転送に取り入れることができる。
声通話において、従来方法であるSTM交換を用いた帯
域保証通信と同等の高品質通信と、更に選択に応じて、
ベストエフォート通信との双方を提供可能である(図2
1参照)。
ることができる。 (付記1)VoIPネットワーク中の中継ルータを通過
し且つパケットが所定の優先度に従って転送されるパケ
ットフローを監視する監視手段と、新たなパケットフロ
ーの発生によって輻輳が発生する場合に、前記新たなパ
ケットフローの発生前に確立し且つ前記所定の優先度で
転送されるパケットフローのパケットの転送状態を維持
するための輻輳制御を実行する輻輳制御手段と、を含む
VoIPネットワークの輻輳制御システム。 (付記2)前記輻輳制御によって、前記新たなパケット
フローの優先度が、前記所定の優先度よりも低い優先度
に変更される、付記1記載のVoIPネットワークの輻
輳制御システム。 (付記3)前記輻輳制御によって、前記新たなパケット
フローが切断される、付記1記載のVoIPネットワー
クの輻輳制御システム。 (付記4)前記輻輳制御手段は、輻輳通知をVoIPゲ
ートウェイの制御装置に与え、前記制御装置は、前記輻
輳通知を受け取った場合に、前記新たなパケットフロー
に係るVoIPゲートウェイを制御して、前記新たなパ
ケットフローの優先度を、前記所定の優先度よりも低い
優先度に変更させる、付記1記載のVoIPネットワー
クの輻輳制御システム。 (付記5)前記輻輳制御手段は、輻輳通知をVoIPゲ
ートウェイの制御装置に与え、前記制御装置は、前記輻
輳通知を受け取った場合に、前記新たなパケットフロー
に係るVoIPゲートウェイを制御して、前記新たなパ
ケットフローを切断させる、付記1記載のVoIPネッ
トワークの輻輳制御システム。 (付記6)前記輻輳制御手段は、輻輳通知を前記新たな
パケットフローに係るVoIPゲートウェイに与え、前
記VoIPゲートウェイは、前記輻輳通知を受け取った
場合に、この輻輳通知を自身の制御装置に与え、前記制
御装置は、前記VoIPゲートウェイを制御して、前記
新たなパケットフローの優先度を、前記所定の優先度よ
りも低い優先度に変更させる、付記1記載のVoIPネ
ットワークの輻輳制御システム。 (付記7)前記輻輳制御手段は、輻輳通知を前記新たな
パケットフローに係るVoIPゲートウェイに与え、前
記VoIPゲートウェイは、前記輻輳通知を受け取った
場合に、この輻輳通知を自身の制御装置に与え、前記制
御装置は、前記輻輳通知を受け取った場合に、前記Vo
IPゲートウェイを制御して、前記新たなパケットフロ
ーを切断させる、付記1記載のVoIPネットワークの
輻輳制御システム。 (付記8)前記輻輳制御手段は、輻輳通知を前記新たな
パケットフローに係るVoIPゲートウェイに与え、前
記VoIPゲートウェイは、前記輻輳通知を受け取った
場合に、前記新たなパケットフローの優先度を、前記所
定の優先度よりも低い優先度に変更する、付記1記載の
VoIPネットワークの輻輳制御システム。 (付記9)前記輻輳制御手段は、輻輳通知を前記新たな
音声パケットフローに係るVoIPゲートウェイに与
え、前記VoIPゲートウェイは、前記輻輳通知を受け
取った場合に、前記新たな音声パケットフローを切断す
る、付記1記載のVoIPネットワークの輻輳制御シス
テム。 (付記10)前記監視手段は、前記中継ルータを通過し
且つ所定の優先度で転送される1以上のパケットフロー
の使用帯域の合計値を保持し、新たなパケットフローの
発生によって、前記合計値が所定の許容値を越える場合
に輻輳が発生したと判定する、付記1記載のVoIPネ
ットワークの輻輳制御システム。 (付記11)前記中継ルータを通過しパケットが所定の
優先度で転送されるパケットフローを特定するためのフ
ロー特定情報を記憶するフロー特定情報記憶手段と、フ
ロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段に記憶され
た1以上のパケットフローの使用帯域の合計値を記憶す
る合計値記憶手段と、前記所定の優先度のパケットフロ
ーによる使用帯域の許容値を記憶する許容値記憶手段と
をさらに含み、前記監視手段は、前記中継ルータがパケ
ットを受信した場合に、このパケットの優先度を特定
し、特定した優先度が前記所定の優先度である場合に、
前記フロー特定情報記憶手段を参照し、このパケットの
フロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段に記憶さ
れていない場合には、このパケットのパケットフローの
使用帯域を算出し、算出した帯域値を前記合計値記憶手
段に記憶された合計値に加算し、この加算結果が前記許
容値記憶手段に記憶された許容値を越えるか否かを判定
する、付記10記載のVoIPネットワークの輻輳制御
システム。 (付記12)前記監視手段は、前記加算結果が前記許容
値記憶手段に記憶された許容値を越えないと判定した場
合には、前記パケットのフロー特定情報を前記フロー特
定情報記憶手段に登録し、前記加算結果を新たな合計値
として前記合計値記憶手段に記憶する、付記11記載の
VoIPネットワークの輻輳制御システム。 (付記13)パケットが前記所定の優先度で転送される
パケットフローの全てが音声パケットフローであり、前
記監視手段は、前記中継ルータが新たに発生した音声パ
ケットフローの音声パケットを受信した場合に、この音
声パケットに含まれたRTPペイロードタイプとIPパ
ケット長とに基づいて、この音声パケットの音声パケッ
トフローの使用帯域を算出する、付記10記載のVoI
Pネットワークの輻輳制御システム。 (付記14)前記監視手段は、フロー特定情報が前記フ
ロー特定情報記憶手段に記憶されたパケットフローの優
先度変更または切断が実施された場合に、このパケット
フローのフロー特定情報を前記フロー特定情報記憶手段
から削除するとともに、このパケットフローの使用帯域
の値を前記合計値記憶手段に記憶されている合計値から
減じる、付記11記載のVoIPネットワークの輻輳制
御システム。 (付記15)前記監視手段は、フロー特定情報が前記フ
ロー特定情報記憶手段に記憶された各パケットフローに
ついて、前記中継ルータが所定期間内にパケットを受信
したか否かを確認し、前記所定期間内にパケットを受信
していないパケットフローのフロー特定情報を、前記フ
ロー特定情報記憶手段から削除するとともに、このパケ
ットフローの使用帯域の値を前記合計値記憶手段に記憶
されている合計値から減じる、付記11記載のVoIP
ネットワークの輻輳制御システム。 (付記16)前記輻輳が発生した場合に、輻輳通知が前
記新たなパケットフローに係るVoIPゲートウェイに
与えられ、前記VoIPゲートウェイは、前記新たなパ
ケットフローを用いて通話を行う加入者に問い合わせを
行い、前記加入者からの回答に基づいて、前記新たなパ
ケットフローの優先度を前記所定の優先度よりも低い優
先度に設定,または前記新たなパケットフローを切断す
る、付記1記載のVoIPネットワークの輻輳制御シス
テム。 (付記17)前記輻輳通知が、前記新たなパケットフロ
ーを用いた通話の発呼側のVoIPゲートウェイに与え
られ、前記発呼側のVoIPゲートウェイは、前記加入
者からの回答に基づいて前記新たな音声パケットフロー
の優先度を変更または切断した場合に、直接にまたはV
oIPゲートウェイの制御装置を介して、自身の制御内
容を前記通話の着呼側のVoIPゲートウェイに伝え、
前記着呼側のVoIPゲートウェイは、前記発呼側のV
oIPゲートウェイの制御内容に基づいて、前記通話に
対応する前記新たなパケットフローと逆側の新たなパケ
ットフローの優先度を前記所定の優先度よりも低い優先
度に設定,または切断する、付記16記載のVoIPネ
ットワークの輻輳制御システム。 (付記18)前記制御装置は、所定回数、前記輻輳通知
を受け取った場合に、前記新たなパケットフローに係る
VoIPゲートウェイを制御して、前記新たなパケット
フローの優先度を、前記所定の優先度よりも低い優先度
に変更させる、付記4記載のVoIPネットワークの輻
輳制御システム。 (付記19)前記制御装置は、所定回数、前記輻輳通知
を受け取った場合に、前記新たなパケットフローに係る
VoIPゲートウェイを制御して、前記新たなパケット
フローを切断させる、付記5記載のVoIPネットワー
クの輻輳制御システム。 (付記20)前記VoIPゲートウェイは、所定回数、
前記輻輳通知を受け取った場合に、この輻輳通知を自身
の制御装置に与え、前記制御装置は、前記VoIPゲー
トウェイを制御して、前記新たなパケットフローの優先
度を、前記所定の優先度よりも低い優先度に変更させ
る、付記6記載のVoIPネットワークの輻輳制御シス
テム。 (付記21)前記VoIPゲートウェイは、所定回数、
前記輻輳通知を受け取った場合に、この輻輳通知を自身
の制御装置に与え、前記制御装置は、前記輻輳通知を受
け取った場合に、前記VoIPゲートウェイを制御し
て、前記新たなパケットフローを切断させる、付記7記
載のVoIPネットワークの輻輳制御システム。 (付記22)前記VoIPゲートウェイは、所定回数、
前記輻輳通知を受け取った場合に、前記新たなパケット
フローの優先度を、前記所定の優先度よりも低い優先度
に変更する、付記8記載のVoIPネットワークの輻輳
制御システム。 (付記23)前記VoIPゲートウェイは、所定回数、
前記輻輳通知を受け取った場合に、前記新たな音声パケ
ットフローを切断する、付記9記載のVoIPネットワ
ークの輻輳制御システム。 (付記24)前記制御装置は、新たな通話に係る発呼側
のVoIPゲートウェイを送信元とする新たな音声パケ
ットフローが輻輳によって前記所定の優先度で転送でき
ない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲートウェイを
送信元とする新たな音声パケットフローが輻輳によって
前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳通知とを受け
取った場合に、前記新たなパケットフローに係るVoI
Pゲートウェイを制御して、前記新たなパケットフロー
の優先度を、前記所定の優先度よりも低い優先度に変更
させる、付記4記載のVoIPネットワークの輻輳制御
システム。 (付記25)前記制御装置は、新たな通話に係る発呼側
のVoIPゲートウェイを送信元とする新たな音声パケ
ットフローが輻輳によって前記所定の優先度で転送でき
ない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲートウェイを
送信元とする新たな音声パケットフローが輻輳によって
前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳通知とを受け
取った場合に、前記新たなパケットフローに係るVoI
Pゲートウェイを制御して、前記新たなパケットフロー
を切断させる、付記5記載のVoIPネットワークの輻
輳制御システム。 (付記26)前記VoIPゲートウェイは、新たな通話
に係る発呼側のVoIPゲートウェイを送信元とする新
たな音声パケットフローが輻輳によって前記所定の優先
度で転送できない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲ
ートウェイを送信元とする新たな音声パケットフローが
輻輳によって前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳
通知とを受け取った場合に、この輻輳通知を自身の制御
装置に与え、前記制御装置は、前記VoIPゲートウェ
イを制御して、前記新たなパケットフローの優先度を、
前記所定の優先度よりも低い優先度に変更させる、付記
6記載のVoIPネットワークの輻輳制御システム。 (付記27)前記VoIPゲートウェイは、新たな通話
に係る発呼側のVoIPゲートウェイを送信元とする新
たな音声パケットフローが輻輳によって前記所定の優先
度で転送できない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲ
ートウェイを送信元とする新たな音声パケットフローが
輻輳によって前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳
通知とを受け取った場合に、この輻輳通知を自身の制御
装置に与え、前記制御装置は、前記輻輳通知を受け取っ
た場合に、前記VoIPゲートウェイを制御して、前記
新たなパケットフローを切断させる、付記7記載のVo
IPネットワークの輻輳制御システム。 (付記28)前記VoIPゲートウェイは、新たな通話
に係る発呼側のVoIPゲートウェイを送信元とする新
たな音声パケットフローが輻輳によって前記所定の優先
度で転送できない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲ
ートウェイを送信元とする新たな音声パケットフローが
輻輳によって前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳
通知とを受け取った場合に、前記新たなパケットフロー
の優先度を、前記所定の優先度よりも低い優先度に変更
する、付記8記載のVoIPネットワークの輻輳制御シ
ステム。 (付記29)前記VoIPゲートウェイは、新たな通話
に係る発呼側のVoIPゲートウェイを送信元とする新
たな音声パケットフローが輻輳によって前記所定の優先
度で転送できない旨の輻輳通知と、着呼側のVoIPゲ
ートウェイを送信元とする新たな音声パケットフローが
輻輳によって前記所定の優先度で転送できない旨の輻輳
通知とを受け取った場合に、前記新たな音声パケットフ
ローを切断する、付記9記載のVoIPネットワークの
輻輳制御システム。 (付記30)VoIPネットワークを通じた通話呼を確
立するために、自身と着呼側のVoIPゲートウェイと
の間に、発呼側から着呼側へ向かう第1の方向の音声パ
ケットフローを設定する発呼側のVoIPゲートウェイ
と、前記通話呼を確立するために、自身と発呼側のVo
IPゲートウェイとの間に、着呼側から発呼側へ向かう
第2の方向の音声パケットフローを設定する着呼側のV
oIPゲートウェイと、前記第1および第2の方向の各
音声パケットフロー上を転送される音声パケットを中継
する中継ルータと、を含み、前記発呼側のVoIPゲー
トウェイは、前記第1および第2の方向の音声パケット
フローが設定される場合に、これらの音声パケットフロ
ー上を転送される音声パケットに設定される所定の優先
度を持ち且つこれらの音声パケットフロー上を転送され
る試験用パケットを前記着呼側のVoIPゲートウェイ
へ向けて送信し、前記中継ルータは、自身を通過し且つ
パケットが前記所定の優先度に従って転送されるパケッ
トフローを監視し、前記試験用パケットが前記着呼側の
VoIPゲートウェイを折り返して前記発呼側のVoI
Pゲートウェイに戻るまでの間にに前記試験用パケット
を前記第1および第2の方向で夫々受信し、受信した試
験用パケットを用いて前記第1の方向および前記第2の
方向の音声パケットフローの設定によって輻輳が発生す
るか否かを判定し、輻輳が発生する場合には、この試験
用パケットに設定された前記所定の優先度を変更して転
送し、前記発呼側のVoIPゲートウェイは、自身に戻
ってきた試験用パケットに設定された優先度が変更され
ている場合には、前記第1の方向の音声パケットフロー
の優先度を前記所定の優先度よりも低い優先度に変更す
る,または前記第1の方向の音声パケットフローを切断
し、前記着呼側のVoIPゲートウェイは、前記第1の
方向の音声パケットフローの優先度が前記所定の優先度
より低い優先度に変更される場合には、前記第2の方向
の音声パケットフローの優先度を、前記変更後の優先度
に設定し、前記第1の方向の音声パケットフローが切断
される場合には、前記第2の方向の音声パケットフロー
を切断する、VoIPネットワークの音声パケットフロ
ーの設定システム。 (付記31)VoIPネットワークを通じた通話呼を確
立するために、自身と着呼側のVoIPゲートウェイと
の間に発呼側から着呼側へ向かう所定の優先度を持つ新
たな音声パケットフローを設定する設定手段と、この音
声パケットフロー上を転送される音声パケットを中継す
る中継ルータで前記新たなパケットフローの設定による
輻輳が検出された場合に、前記通話呼の加入者に前記新
たなパケットフローの制御内容を問い合わせる問い合わ
せ手段と、前記加入者からの回答に従って前記新たな音
声パケットフローに設定される優先度を前記所定の優先
度よりも低い優先度に設定する,または前記新たな音声
パケットフローを切断するための制御手段とを含むVo
IPゲートウェイ。 (付記32)前記加入者からの回答に基づいて前記新た
な音声パケットフローの優先度を変更または切断した場
合に、直接にまたはVoIPゲートウェイの制御装置を
介して、前記制御内容を前記着呼側のVoIPゲートウ
ェイに伝える、付記31記載のVoIPゲートウェイ。 (付記33)VoIPネットワークを介した通話呼を確
立するために通話の発呼側から着呼側へ向かう第1の方
向の音声パケットフローと着呼側から発呼側へ向かう第
2の方向の音声パケットフローとが自身と着呼側のVo
IPゲートウェイとの間に設定される場合に、前記第1
および第2の方向の音声パケットフローに設定される優
先度を持ち且つこれらの音声パケットフロー上を転送さ
れる試験用パケットを送信する送信手段と、前記着呼側
のVoIPゲートウェイを折り返して自身に戻ってきた
試験用パケットを受信する受信手段と、受信された試験
用パケットに設定された前記所定の優先度が他の優先度
に変更されている場合には、前記第1の方向の音声パケ
ットフローの優先度を前記所定の優先度よりも低い優先
度に設定,またた第1の方向の音声パケットフローを切
断するための制御手段とを含む、VoIPゲートウェ
イ。 (付記34)前記第1の方向の音声パケットフローの優
先度を変更または切断した場合に、直接にまたはVoI
Pゲートウェイの制御装置を介して、前記制御内容を前
記着呼側のVoIPゲートウェイに伝える、付記31記
載のVoIPゲートウェイ。 (付記35)自身を通過し且つパケットが所定の優先度
に従って転送されるパケットフローを監視する監視手段
と、新たなパケットフローの発生によって輻輳が発生す
る場合に、前記新たなパケットフローの発生前に確立し
且つ前記所定の優先度で転送されるパケットフローのパ
ケットの転送状態を維持するための輻輳制御を実行する
輻輳制御手段と、を含む中継ルータ。 (付記36)前記輻輳制御手段は、前記新たなパケット
フローの優先度を前記所定の優先度よりも低い優先度に
変更する、または前記新たなパケットフローを切断する
ための輻輳通知を出力する、付記35記載の中継ルー
タ。 (付記37)前記監視手段は、前記中継ルータを通過し
且つ所定の優先度で転送される1以上のパケットフロー
の使用帯域の合計値を保持し、新たなパケットフローの
発生によって、前記合計値が所定の許容値を越える場合
に輻輳が発生したと判定する、付記35記載の中継ルー
タ。 (付記38)前記中継ルータを通過しパケットが所定の
優先度で転送されるパケットフローを特定するためのフ
ロー特定情報を記憶するフロー特定情報記憶手段と、フ
ロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段に記憶され
た1以上のパケットフローの使用帯域の合計値を記憶す
る合計値記憶手段と、前記所定の優先度のパケットフロ
ーによる使用帯域の許容値を記憶する許容値記憶手段と
をさらに含み、前記監視手段は、前記中継ルータがパケ
ットを受信した場合に、このパケットの優先度を特定
し、特定した優先度が前記所定の優先度である場合に、
前記フロー特定情報記憶手段を参照し、このパケットの
フロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段に記憶さ
れていない場合には、このパケットのパケットフローの
使用帯域を算出し、算出した帯域値を前記合計値記憶手
段に記憶された合計値に加算し、この加算結果が前記許
容値記憶手段に記憶された許容値を越えるか否かを判定
する、付記37記載の中継ルータ。 (付記39)前記監視手段は、前記加算結果が前記許容
値記憶手段に記憶された許容値を越えないと判定した場
合には、前記パケットのフロー特定情報を前記フロー特
定情報記憶手段に登録し、前記加算結果を新たな合計値
として前記合計値記憶手段に記憶する、付記38記載の
中継ルータ。 (付記40)パケットが前記所定の優先度で転送される
パケットフローの全てが音声パケットフローであり、前
記監視手段は、前記中継ルータが新たに発生した音声パ
ケットフローの音声パケットを受信した場合に、この音
声パケットに含まれたRTPペイロードタイプとIPパ
ケット長とに基づいて、この音声パケットの音声パケッ
トフローの使用帯域を算出する、付記37記載の中継ル
ータ。 (付記41)前記監視手段は、フロー特定情報が前記フ
ロー特定情報記憶手段に記憶されたパケットフローの優
先度変更または切断が実施された場合に、このパケット
フローのフロー特定情報を前記フロー特定情報記憶手段
から削除するとともに、このパケットフローの使用帯域
の値を前記合計値記憶手段に記憶されている合計値から
減じる、付記38記載の中継ルータ。 (付記42)前記監視手段は、フロー特定情報が前記フ
ロー特定情報記憶手段に記憶された各パケットフローに
ついて、前記中継ルータが所定期間内にパケットを受信
したか否かを確認し、前記所定期間内にパケットを受信
していないパケットフローのフロー特定情報を、前記フ
ロー特定情報記憶手段から削除するとともに、このパケ
ットフローの使用帯域の値を前記合計値記憶手段に記憶
されている合計値から減じる、付記38記載の中継ルー
タ。
法で所望の品質を持つ音声通信を提供することができ
る。
た旨をCAへ通知し、通知を受けたCAがVoIP−G
Wを制御する第1の方法を示す図である。
スを示す図である。
ス(優先度変更シーケンス)を示す図である。
ス(切断シーケンス)を示す図である。
た旨をCAへ通知し、通知を受けたCAがVoIP−G
Wを制御し呼を切断する第2の方法を示す図である。
ス(優先度変更シーケンス)を示す図である。
ス(切断シーケンス)を示す図である。
た旨をVoIP−GWを経由してCAへ通知し、通知を
受けたCAがVoIP−GWを制御する第3の方法を示
す図である。
ス(優先度変更シーケンス)を示す図である。
ケンス(切断変更シーケンス)を示す図である。
ットを示す図であり、図11(B)は、PPPフレームの
フォーマットを示す図であり、図11(C)は、イーサネ
ットフレームのフォーマットを示す図である。
法を示した図である。
は切断された場合に、各中継ルータにおける高優先音声
パケットフロ−の登録を削除する方法が示された図であ
る。
切断を自律で判定する方法を示した図である。
変更もしくは切断するシーケンスを示した図である。
変更もしくは切断するシーケンスを示した図である。
知受信回数による輻輳判定方法を示した図である。
ける双方向の輻輳通知受信による輻輳判定方法を示した
図である。
いて輻輳判定する方法を示した図である。
るVoIP転送動作を示した図である。
ークにおける輻輳発生例を示した図である。
示す図である。
るVoIP優先制御を示す図である。
るVoIP優先制御の問題点を示す図である。
おけるQoS制御例を示す図である。
憶手段)
Claims (10)
- 【請求項1】 VoIPネットワーク中の中継ルータを
通過し且つパケットが所定の優先度に従って転送される
パケットフローを監視する監視手段と、 新たなパケットフローの発生によって輻輳が発生する場
合に、前記新たなパケットフローの発生前に確立し且つ
前記所定の優先度で転送されるパケットフローのパケッ
トの転送状態を維持するための輻輳制御を実行する輻輳
制御手段と、を含むVoIPネットワークの輻輳制御シ
ステム。 - 【請求項2】 前記輻輳制御によって、前記新たなパケ
ットフローの優先度が、前記所定の優先度よりも低い優
先度に変更される、請求項1記載のVoIPネットワー
クの輻輳制御システム。 - 【請求項3】 前記輻輳制御によって、前記新たなパケ
ットフローが切断される、請求項1記載のVoIPネッ
トワークの輻輳制御システム。 - 【請求項4】 前記監視手段は、前記中継ルータを通過
し且つ所定の優先度で転送される1以上のパケットフロ
ーの使用帯域の合計値を保持し、新たなパケットフロー
の発生によって、前記合計値が所定の許容値を越える場
合に輻輳が発生したと判定する、請求項1記載のVoI
Pネットワークの輻輳制御システム。 - 【請求項5】 前記中継ルータを通過しパケットが所定
の優先度で転送されるパケットフローを特定するための
フロー特定情報を記憶するフロー特定情報記憶手段と、 フロー特定情報が前記フロー特定情報記憶手段に記憶さ
れた1以上のパケットフローの使用帯域の合計値を記憶
する合計値記憶手段と、 前記所定の優先度のパケットフローによる使用帯域の許
容値を記憶する許容値記憶手段とをさらに含み、 前記監視手段は、前記中継ルータがパケットを受信した
場合に、このパケットの優先度を特定し、特定した優先
度が前記所定の優先度である場合に、前記フロー特定情
報記憶手段を参照し、このパケットのフロー特定情報が
前記フロー特定情報記憶手段に記憶されていない場合に
は、このパケットのパケットフローの使用帯域を算出
し、算出した帯域値を前記合計値記憶手段に記憶された
合計値に加算し、この加算結果が前記許容値記憶手段に
記憶された許容値を越えるか否かを判定する、請求項4
記載のVoIPネットワークの輻輳制御システム。 - 【請求項6】 パケットが前記所定の優先度で転送され
るパケットフローの全てが音声パケットフローであり、 前記監視手段は、前記中継ルータが新たに発生した音声
パケットフローの音声パケットを受信した場合に、この
音声パケットに含まれたRTPペイロードタイプとIP
パケット長とに基づいて、この音声パケットの音声パケ
ットフローの使用帯域を算出する、請求項4記載のVo
IPネットワークの輻輳制御システム。 - 【請求項7】 VoIPネットワークを通じた通話呼を
確立するために、自身と着呼側のVoIPゲートウェイ
との間に、発呼側から着呼側へ向かう第1の方向の音声
パケットフローを設定する発呼側のVoIPゲートウェ
イと、 前記通話呼を確立するために、自身と発呼側のVoIP
ゲートウェイとの間に、着呼側から発呼側へ向かう第2
の方向の音声パケットフローを設定する着呼側のVoI
Pゲートウェイと、 前記第1および第2の方向の各音声パケットフロー上を
転送される音声パケットを中継する中継ルータと、を含
み、 前記発呼側のVoIPゲートウェイは、前記第1および
第2の方向の音声パケットフローが設定される場合に、
これらの音声パケットフロー上を転送される音声パケッ
トに設定される所定の優先度を持ち且つこれらの音声パ
ケットフロー上を転送される試験用パケットを前記着呼
側のVoIPゲートウェイへ向けて送信し、 前記中継ルータは、自身を通過し且つパケットが前記所
定の優先度に従って転送されるパケットフローを監視
し、前記試験用パケットが前記着呼側のVoIPゲート
ウェイを折り返して前記発呼側のVoIPゲートウェイ
に戻るまでの間にに前記試験用パケットを前記第1およ
び第2の方向で夫々受信し、受信した試験用パケットを
用いて前記第1の方向および前記第2の方向の音声パケ
ットフローの設定によって輻輳が発生するか否かを判定
し、輻輳が発生する場合には、この試験用パケットに設
定された前記所定の優先度を変更して転送し、 前記発呼側のVoIPゲートウェイは、自身に戻ってき
た試験用パケットに設定された優先度が変更されている
場合には、前記第1の方向の音声パケットフローの優先
度を前記所定の優先度よりも低い優先度に変更する,ま
たは前記第1の方向の音声パケットフローを切断し、 前記着呼側のVoIPゲートウェイは、前記第1の方向
の音声パケットフローの優先度が前記所定の優先度より
低い優先度に変更される場合には前記第2の方向の音声
パケットフローの優先度を前記変更後の優先度に設定
し、前記第1の方向の音声パケットフローが切断される
場合には前記第2の方向の音声パケットフローを切断す
る、VoIPネットワークの音声パケットフローの設定
システム。 - 【請求項8】 VoIPネットワークを通じた通話呼を
確立するために、自身と着呼側のVoIPゲートウェイ
との間に発呼側から着呼側へ向かう所定の優先度を持つ
新たな音声パケットフローを設定する設定手段と、 設定された音声パケットフロー上を転送される音声パケ
ットを中継する中継ルータで前記新たなパケットフロー
の設定による輻輳が検出された場合に、前記通話呼の加
入者に前記新たなパケットフローの制御内容を問い合わ
せる問い合わせ手段と、 前記加入者からの回答に従って前記新たな音声パケット
フローに設定される優先度を前記所定の優先度よりも低
い優先度に設定する,または前記新たな音声パケットフ
ローを切断するための制御手段と、を含むVoIPゲー
トウェイ。 - 【請求項9】 VoIPネットワークを介した通話呼を
確立するために通話の発呼側から着呼側へ向かう第1の
方向の音声パケットフローと着呼側から発呼側へ向かう
第2の方向の音声パケットフローとが自身と着呼側のV
oIPゲートウェイとの間に設定される場合に、前記第
1および第2の方向の音声パケットフローに設定される
優先度を持ち且つこれらの音声パケットフロー上を転送
される試験用パケットを送信する送信手段と、 前記着呼側のVoIPゲートウェイを折り返して自身に
戻ってきた試験用パケットを受信する受信手段と、 受信された試験用パケットに設定された前記所定の優先
度が他の優先度に変更されている場合には、前記第1の
方向の音声パケットフローの優先度を前記所定の優先度
よりも低い優先度に設定,または第1の方向の音声パケ
ットフローを切断するための制御手段と、を含むVoI
Pゲートウェイ。 - 【請求項10】 自身を通過し且つパケットが所定の優
先度に従って転送されるパケットフローを監視する監視
手段と、 新たなパケットフローの発生によって輻輳が発生する場
合に、前記新たなパケットフローの発生前に確立し且つ
前記所定の優先度で転送されるパケットフローのパケッ
トの転送状態を維持するための輻輳制御を実行する輻輳
制御手段と、を含む中継ルータ。
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