JP2009251732A - プロセッサ間通信制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のプロセッサからのデータ通信が集中する受信プロセッサPU(RX)が通信処理からデータ処理へ移行する際に遅延が発生すると、監視プロセッサSVPは、自身が備えているネットワーク構成情報生成・記憶部からネットワーク構成情報を取得して送信プロセッサを特定し、タイムテーブルTBLを更新して送信プロセッサPU(TX)に配付することでスループットを向上させる。
【選択図】図12
Description
また受信プロセッサは、タイムテーブルにしたがった所定時間内に所定の処理が終わらない場合は、監視プロセッサにタイムテーブルの生成変更を要求するタイムテーブル変更要求手段を設け、監視プロセッサは、タイムテーブルの生成変更の要求を受けると、タイムテーブルの再生成を行うようにしたプロセッサ間通信制御装置も知られている。(特許文献2参照)
以下、この発明の実施の形態1におけるプロセッサ間通信制御装置について図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるプロセッサ間通信制御装置のシステム構成を示す図、図2は図1に示すプロセッサユニットを送信側プロセッサと受信側プロセッサで表した構成図、図3は図2に示す送信プロセッサの構成図、図4は図2に示す受信プロセッサの構成図、図5はこの発明の実施の形態1におけるプロセッサ間通信制御装置に設けられる監視プロセッサの構成図、図6はこの発明の実施の形態1に設けられるプロセッサの属性情報の例を示す図、図7はこの発明の実施の形態1に設けられるプロセッサユニット構成情報の例を示す図、図8はこの発明の実施の形態1に設けられるネットワーク構成情報の例を示す図、図9はこの発明の実施の形態1におけるタイムテーブルの例を示す図、図10はこの発明の実施の形態1における受信プロセッサから監視プロセッサに送付される遅延通知パケットの例を示す図、図11はこの発明の実施の形態1における信号処理の機能ブロック図、図12はこの発明の実施の形態1におけるプロセッサ間通信制御装置の動作フローを示す図、図13はこの発明の実施の形態1におけるプロセッサユニット構成情報生成と収集のフロー図、図14はこの発明の実施の形態1における受信遅延検出から通知のフロー図、図15はこの発明の実施の形態1における受信遅延通知受信から監視プロセッサグループ内調整のフロー図、図16はこの発明の実施の形態1におけるプロセッサユニット構成情報の取得と更新タイムテーブルの配付のフロー図である。
なおこの実施形態1では、ネットワークハブ9は監視プロセッサ6のグループがネットワーク11を介して接続され、ネットワークハブ10はプロセッサ1〜5のグループがIPネットワーク12を介して接続されるように、ネットワークハブが2つに分離されている構成を示しているが、監視プロセッサ6のグループとプロセッサ1〜5のグループを1つのネットワークハブに接続する構成にしてもよい。
このような構成で、送信プロセッサPE(TX)はIPネットワーク12を介して受信プロセッサPE(RX)にデータを送信するとともに、受信プロセッサPE(RX)は送信データを受信し、受信したデータに基づきデータ処理を行う。
このような構成で送信プロセッサPE(TX)は、監視プロセッサSVPからのタイムテーブルをタイムテーブル解析部34で解析して、タイムテーブルを受信した時刻を起点とするスケジュールに基づいてデータ生成およびデータ送信を実施する。
なお受信プロセッサPE(RX)は、自身の状態を所定時に監視プロセッサSVPに報告するようにしたり、あるいは監視プロセッサSVPが受信プロセッサPE(RX)の状態を監視している。こうして監視プロセッサSVPはこれの状態に基づいてタイムテーブルを作成している。
図7はプロセッサユニットPUの構成情報の例を示す図で、タイムテーブルTBLを発行した監視プロセッサSVPの識別番号71、プロセッサユニットPUに格納されているプロセッサPEの個数72、プロセッサユニットPUに格納されている各プロセッサPEのIPアドレス73〜77、送受信しているプロセッサ全体の信号処理装置(後述する)に含まれる監視プロセッサSVPの最大数78からなっている。
図8はネットワーク構成情報の例を示す図で、自プロセッサユニットPUのプロセッサ識別番号81、プロセッサPEのIPアドレス82、対向プロセッサのIPアドレス83、対向プロセッサが属するプロセッサユニットPUの監視プロセッサSVPの識別番号84からなっている。
図10は受信プロセッサPE(RX)から監視プロセッサSVPに送付される遅延通知パケットの例を示す図で、プロセッサPEのIPアドレス62、受信遅延発生ステージ101からなっている。
データ供給装置13から供給されるデータは信号処理装置110に入力される。信号処理装置110は、データ供給装置13から供給されたデータを信号処理装置内部の他のプロセッサに送信するデータ分配プロセッサ111と、データ分配プロセッサ111から送信されたデータを信号処理して送信する複数の送信プロセッサ112〜114と、送信プロセッサ112〜114が送信するデータを受信してビデオ合成の処理などを行う受信プロセッサ115とで構成される。
図11においては、データ分配プロセッサ111から各送信プロセッサ112〜114への通信は1対3だが、各送信プロセッサ112〜114から受信プロセッサ115への通信は3対1であるので、前者における送信プロセッサPU(TX)と後者における受信プロセッサPU(RX)の受信処理を比較すると後者の方が負荷が高い状態で実施されていることになる。
(1)複数のプロセッサからひとつのプロセッサへのデータ送信が短い時間に集中する。
(2)データを受信するプロセッサが演算処理実施中にデータ送信が発生する。
ことが挙げられる。
これらの要因の発生頻度を抑えるため、通信と演算が開始されるタイミングを管理する手段としてタイムテーブルTBLが導入されているが、このようにタイムテーブルで指定されたタイミングで処理しきれないような輻輳状態が生じる場合に、この発明の実施形態では、受信プロセッサPE(RX)は遅延が発生することを自身が格納されるプロセッサユニットPUの監視プロセッサSVPに通知し、更に送信プロセッサPE(TX)が属するプロセッサユニットPUの監視プロセッサSVPに通知するようにして、タイムテーブルTBLを更新するようにしたものである。
(1)システムを構成する全プロセッサPEの属性
(2)自身が関わるデータ転送の対向プロセッサPE
(3)対向プロセッサPEのタイムテーブル
である。またフェーズ開始を同期させる手段を設け、各プロセッサPEおよび監視プロセッサSVPには属性として
(1)IPアドレス
(2)所属プロセッサユニットPUの監視プロセッサSVPのID
を付与する。
これらについては図6〜図10に示した通りである。
(1)自プロセッサユニットPU内の受信プロセッサPU(RX)から通知される遅延
発生情報を受信する。
(2)プロセッサユニットPU内のプロセッサPEが関与する通信のログ(LOG;送
信プロセッサPEと宛先プロセッサPEのペア)を記憶する。
(3)一定周期でプロセッサユニットPU内のLOGとTBLをネットワークSVG経
由で監視プロセッサSVPに同報する。
(4)他プロセッサユニットPUの監視プロセッサSVPから送られてきたTBLとL
OGをもとに自プロセッサユニットPU内のプロセッサPEに配付するTBLを
更新する。
図12には、左側に送信プロセッサPU(TX).PEが格納されるプロセッサユニットPU(TX)を、左側に受信プロセッサPU(RX).PEが格納されるプロセッサユニットPU(RX)を示し、送信側のプロセッサユニットPU(TX)には監視プロセッサPU(TX).SVPが、また受信側のプロセッサユニットPU(RX)には監視プロセッサPU(RX).SVPがそれぞれ設けられている。
このような構成で、送信プロセッサPU(TX).PEと受信プロセッサPU(RX).PEでデータの送受信を行っている信号処理装置110について説明する。
信号処理装置起動時の初期設定では、ステップS1201において、監視プロセッサPU(TX).SVP、PU(RX).SVPは自プロセッサユニットPUに実装されるプロセッサPEの構成を検査して、プロセッサユニット構成情報生成・記憶部53でプロセッサユニット構成情報を生成し、記憶する。記憶したプロセッサユニット構成情報をネットワークSVG経由で他の監視プロセッサSVPに配付し、他の監視プロセッサSVPは配付されたプロセッサユニット構成情報を記憶する。
併せて、監視プロセッサPU(TX).SVP、PU(RX).SVPは、自プロセッサユニットPUに含まれるプロセッサPEと自身のIPアドレスを取得し、配付されたプロセッサユニット構成情報をもとにネットワーク構成情報生成・記憶部54でネットワーク構成情報を生成し、記憶する。
続いて自身が属するプロセッサユニットPUのプロセッサユニット構成情報を参照して、各プロセッサPEに配付するタイムテーブルTBLを生成し、プロセッサバスPUBを介して送付する。
ステップS1203においては、送信プロセッサPU(TX).PEがタイムテーブルTBLの内容にしたがって、ネットワークPEN経由で受信プロセッサPU(RX).PEにデータを送信する。
ステップS1204においては、受信プロセッサPU(RX).PEはタイムテーブルTBLの内容にしたがって、送信プロセッサPU(TX).PEからデータを受信する。
監視プロセッサPU(RX).SVPは、送信プロセッサPU(TX).PEが設けられているプロセッサユニットPUの監視プロセッサPU(TX).SVPに対して、ネットワークSVG経由で遅延が発生したことを通知する。
ステップS1209においては、送信プロセッサPU(TX).PEはデータ送信に復帰する。そしてステップS1210において、受信プロセッサPU(RX).PEは送信プロセッサPU(TX).PEから送信された更新後のタイムテーブルTBLに基づいてデータを受信する。
ステップS1605は、タイムテーブルTBLを更新し、ステップS1606で更新したタイムテーブルTBLを各送信プロセッサPEに配付する。
7:プロセッサユニットバス 8:プロセッサユニットPU
9:監視プロセッサ用ネットワークハブ 10:プロセッサ用ネットワークハブ
11:監視プロセッサ用ネットワークSVG 12:プロセッサ用ネットワークPEN
13:データ供給装置
31:データ生成部 32:データ送信部
33:タイムテーブル受信部 34:タイムテーブル解析部
41:PENインタフェース 42:データ受信部
43:データ処理部 44:タイムテーブル受信部
45:タイムテーブル解析部 46:遅延検出部
47:SVP通信部
51:SVGインタフェース 52:PENインタフェース
53:プロセッサユニット構成情報生成・記憶部
54:ネットワーク構成情報生成・記憶部
55:タイムテーブルTBL生成部 56:タイムテーブルTBL更新部
57:ログLOG生成部
61:監視プロセッサの識別番号ID 62:プロセッサのIPアドレス
71:PUに格納されているPEの個数、
72〜77:PUに格納されている各PEのIPアドレス
78:信号処理装置に含まれるSVPの最大数
81:自プロセッサユニットPUのプロセッサ識別番号
82:プロセッサPEのIPアドレス 83:対向プロセッサのIPアドレス
84:対向プロセッサが属するPUの監視プロセッサSVPの識別番号
91:TBLを実行するPEのIPアドレス 92:TBLに含まれるステージ数
93:1ステージの実行時間 94a〜94j:各ステージで実行される処理
95a〜95j:処理が通信である場合の通信相手のIPアドレス
101:受信遅延発生ステージ 100:信号処理装置
111:データ分配プロセッサ 112〜114:送信プロセッサPE(TX)
115:受信プロセッサPE(RX)
PU(TX):PE(TX)が格納されるプロセッサユニットPU
PU(RX):PE(RX)が格納されるプロセッサユニットPU
PU(TX).SVP:送信プロセッサが属するあるPUの監視プロセッサSVP
PU(RX).SVP:受信プロセッサが属するあるPUの監視プロセッサSVP。
Claims (4)
- インターネット・プロトコルで通信するネットワークに複数のプロセッサが接続され、前記複数のプロセッサのうち、送信プロセッサからデータを送信するとともに、受信プロセッサで前記データを受信し、前記受信プロセッサは受信したデータに基づきデータ処理を行うプロセッサ間通信制御装置において、監視プロセッサを設け、前記監視プロセッサは、前記受信プロセッサの状態に基づいてデータの必要な処理ステージを割り付けたタイムテーブルを生成するタイムテーブル生成部と、前記複数のプロセッサが接続されるネットワーク構成情報を生成し記憶するネットワーク構成情報生成・記憶部と、前記受信プロセッサから前記タイムテーブルに従ってデータ受信、データ処理ができないような遅延発生が通知されると、前記ネットワーク構成情報生成・記憶部から情報を取得して、タイムテーブルを再生成するタイムテーブル更新部とを備えてなるプロセッサ間通信制御装置。
- 受信プロセッサは、データ受信部およびデータ処理部のデータに基づき処理時間を計測し、タイムテーブルに格納された処理ステージの時間と比較することにより、遅延発生の有無を検出する遅延検出部と、この遅延検出部で遅延が検出されると、監視プロセッサに通知する通知部とを備えてなる請求項1に記載のプロセッサ間通信制御装置。
- 受信プロセッサは、自身の状態を所定時に監視プロセッサに報告するようにし、前記監視プロセッサは該報告された受信プロセッサの状態に基づいてタイムテーブルを生成し、送信プロセッサは前記監視プロセッサからの前記タイムテーブルに従ってデータ生成とデータ送信を実施し、前記受信プロセッサは前記監視プロセッサからの前記タイムテーブルに従ってデータ受信、データ処理を実施するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロセッサ間通信制御装置。
- 監視プロセッサは、ネットワーク構成情報生成・記憶部からの情報に基づいて、遅延が発生している受信プロセッサにデータを送信している送信プロセッサを特定するようにした請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプロセッサ間通信制御装置。
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