JP2003178716A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2003178716A
JP2003178716A JP2002265998A JP2002265998A JP2003178716A JP 2003178716 A JP2003178716 A JP 2003178716A JP 2002265998 A JP2002265998 A JP 2002265998A JP 2002265998 A JP2002265998 A JP 2002265998A JP 2003178716 A JP2003178716 A JP 2003178716A
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fluorescent lamp
light source
source device
heat
heat conducting
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Application number
JP2002265998A
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English (en)
Inventor
Shinji Otokuni
伸次 乙訓
Hirosuke Koishikawa
啓輔 小石川
Hiroyuki Karasawa
弘行 唐澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光ランプに温度勾配が発生することがなく、
簡単かつコンパクトな構成で、前記蛍光ランプを良好に
冷却することを可能にする。 【解決手段】光源装置16は、蛍光ランプ68とケーシ
ング72とを備える。蛍光ランプ68の周面には、発熱
量が相対的に大きな部分に対応して熱伝導部材80が接
触するとともに、前記熱伝導部材80は、形状記憶合金
製の支持部材82の他端82bに固着される。この支持
部材82の一端82aは、放熱部材であるケーシング7
2の底板部74に固着され、蛍光ランプ68が設定温度
より高い際、および低い際に、前記支持部材82がそれ
ぞれ所定の形状に変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプを冷却
する機構を備えた光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、放射線(X線、α線、β線、γ
線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネ
ルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照
射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を
示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等
の被写体の放射線画像情報を写真感光材料等に再生し、
あるいはCRT(Cathode Ray Tube)等に可視像として
出力させるシステムが知られている。
【0003】具体的には、人体等の被写体の放射線画像
情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体
シート(画像記録担体)に一旦記録(撮影)し、この蓄
積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光(光ビーム)を
照射することにより輝尽発光光を発生させた後、この輝
尽発光光を光電的に読み取って得られた画像信号に基づ
いて、写真感光材料等の記録媒体やCRT等の表示装置
に被写体の放射線画像情報を可視像として出力(再生)
させる種々の画像形成装置が採用されている。
【0004】上記の画像形成装置では、励起光の照射に
より読み取り処理が施された蓄積性蛍光体シートに残存
する放射線画像情報を消去するために、消去光源部とし
て光源装置が組み込まれている。これは、残存する放射
線画像情報を確実に消去して、蓄積性蛍光体シートを新
たな放射線画像情報の記録に使用するためである。
【0005】一方、例えば、光定着型感熱記録材料が用
いられる画像形成装置では、この光定着型感熱記録材料
に画像記録部を介して画像が記録された後、前記画像の
定着を行うために、発光装置として光源装置が組み込ま
れている。
【0006】ところで、この種の光源装置は、通常、光
源として蛍光ランプを使用しているが、前記蛍光ランプ
は、温度に影響され易い特性を有している。例えば、蛍
光ランプ内の水銀蒸気圧は、該蛍光ランプの始動電圧に
影響を与え、低温では水銀原子密度(水銀蒸気圧)が小
さくなって始動し難くなる一方、高温では前記水銀原子
密度が大きくなって再び始動し難くなる。
【0007】さらに、蛍光ランプの効率は、管壁温度が
所定の温度範囲内で最大となっており、この範囲よりも
低温および高温では、効率が低下してしまう。さらにま
た、蛍光ランプの輝度特性は、周囲温度の変化に対して
敏感に変化してしまう。このため、一般的に、冷却用フ
ァンを用いて蛍光ランプの温度制御を行っている。
【0008】ところが、蛍光ランプは、軸方向に沿って
部分的に温度が異なる特性を有しており、具体的には、
図9に示すように、前記蛍光ランプの軸方向両端側が中
央側よりも高温になり易い。これにより、冷却用ファン
を介して蛍光ランプ全体を均一な温度に調整することが
できず、効率が低下するおそれがある。しかも、冷却用
ファンを設置するためのスペースが必要になり、光源装
置全体が大型化するという不具合があるとともに、前記
冷却用ファンを駆動するための電力が必要になってしま
う。
【0009】そこで、例えば、特許文献1に開示されて
いる照明器具が知られている。図10に示すように、照
明器具1の器具本体2には、放熱用開口部3が設けられ
ており、この放熱用開口部3の内側に冷却手段4が配設
される。冷却手段4は、放熱部5aを設けた放熱体5を
備えており、この放熱体5に熱伝導性の高いゴム製の当
接部6が取り付けられるとともに、前記当接部6が蛍光
ランプ8の先端部に押し付けられている。これにより、
蛍光ランプ8の熱が当接部6から放熱体5を介して器具
本体2の外側に放出されている。
【0010】
【特許文献1】特開平11−191314号公報(図
1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、蛍光ランプ8の先端部に冷却手段4が設
けられているため、特にこの蛍光ランプ8の周面部で高
温となる部分7を効率的に冷却することができない。従
って、蛍光ランプ8全体を均一温度に維持することが困
難になり、前記蛍光ランプ8の効率が低下するという問
題が指摘されている。
【0012】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、蛍光ランプに温度勾配が発生することがなく、簡単
かつコンパクトな構成で、前記蛍光ランプを良好に冷却
することが可能な光源装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光源装置で
は、蛍光ランプの周面に、発熱量が相対的に大きな部分
に対応して熱伝導部材が、直接、接触するとともに、前
記蛍光ランプの熱が前記熱伝導部材を介して放熱部材か
ら放熱される。このため、簡単な構成で蛍光ランプ全体
を均一な温度に維持することができ、前記蛍光ランプの
効率を向上させることが可能になる。しかも、冷却用フ
ァンが不要になり、省スペース化および省電力化が容易
に図られる。
【0014】また、形状記憶合金で構成された支持部材
を備えており、蛍光ランプの温度が設定温度より高い際
に、前記蛍光ランプの熱が周面から前記熱伝導部材を介
して放熱部材により放熱される一方、前記蛍光ランプの
温度が設定温度より低い際に、前記蛍光ランプの周面の
熱が前記放熱部材により放熱されず、該蛍光ランプを保
温することができる。これにより、簡単な構成で、フィ
ードバック制御が可能になるとともに、蛍光ランプの温
度を、常時、一定の温度範囲内に維持することができ
る。
【0015】さらに、熱伝導部材は、蛍光ランプの周面
に対して電極に対応する位置に接触している。このた
め、蛍光ランプの発熱量が最大となる部分を確実に冷却
するとともに、前記蛍光ランプの使用範囲内に熱伝導部
材が配置されることがなく、該蛍光ランプの照度が低下
することを阻止することが可能になる。
【0016】さらにまた、熱伝導部材は、蛍光ランプの
周面形状に対応して変形可能な弾性部材で構成されてい
る。従って、熱伝導部材を蛍光ランプの周面に沿って確
実に接触させることができ、前記蛍光ランプの冷却効率
が有効に向上することになる。
【0017】また、光源装置は、蓄積性蛍光体シートに
励起光を照射して前記蓄積性蛍光体シートに担持されて
いる放射線画像情報を読み取った後、前記蓄積性蛍光体
シートに残存する放射線画像情報を消去する消去光源部
を構成することができる。これにより、蓄積性蛍光体シ
ートに残存する放射線画像情報を効率的かつ確実に消去
することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る光源装置を組み込む放射線画像情報記録読取装置
(画像形成装置)10の概略構成図を示す。
【0019】放射線画像情報記録読取装置10は、人体
等の被写体18の放射線画像情報を蓄積性蛍光体シート
IPに一旦記録する放射線記録部12と、前記蓄積性蛍
光体シートIPにレーザ光等の励起光Lを照射し、放射
線の強度に応じて発光する輝尽発光光Rを光電的に読み
取る読み取り部14と、蓄積性蛍光体シートIPに残存
している放射線エネルギを放出させる光源装置(消去光
源部)16とを備えている。
【0020】放射線記録部12は、放射線Sを発生させ
る放射線源20と、被写体18を所定位置に保持する放
射線透過性の撮影台22とを備えている。撮影台22の
後方には、フォトタイマ23と、散乱線除去用のグリッ
ド24とが配置されており、前記グリッド24のさらに
後方には、蓄積性蛍光体シートIPが所定の撮影位置に
保持されている。
【0021】読み取り部14は、蓄積性蛍光体シートI
Pに担持された放射線画像情報を光電的に読み取るスキ
ャナユニット34と、前記スキャナユニット34を副走
査方向である鉛直方向(矢印Y方向)に移動させる副走
査系35とを備えている。
【0022】スキャナユニット34は、主方向(矢印Y
方向に略直交する方向)に配列される複数個のレーザダ
イオード36と、集光レンズアレイ38を設けるCCD
ラインセンサ(光電変換手段)40とを備え、前記レー
ザダイオード36、前記集光レンズアレイ38および前
記CCDラインセンサ40が、主方向に延在してスキャ
ナヘッド42に装着される。
【0023】レーザダイオード36は、励起光出射側が
蓄積性蛍光体シートIPから離間する方向に向かって配
置されるとともに、前記レーザダイオード36から発せ
られる発散光状態の励起光Lは、シリンドリカルミラー
46で反射されて励起光Lとして蓄積性蛍光体シートI
Pに対し主方向に向かって線状に照射される。
【0024】集光レンズアレイ38は、輝尽発光光Rを
水平方向と鉛直下方向とに振り分ける機能を有する。C
CDラインセンサ40は、集光レンズアレイ38の側方
に所定間隔ずつ離間して、例えば、3つ配置されるとと
もに、前記集光レンズアレイ38の下方に、例えば、2
つ配置される。3つのCCDラインセンサ40と2つの
CCDラインセンサ40とは、一部を重ね合わせるよう
にして配置され、5つのCCDラインセンサ40全体と
して主方向の読み取りを行うように構成されている。
【0025】副走査系35は、矢印Y方向一端(上端)
側に配置される回転駆動源54を備え、この回転駆動源
54から延在する回転軸(図示せず)の両端には、駆動
プーリ58が固定される。各駆動プーリ58から矢印Y
方向に所定の間隔だけ離間して従動プーリ60が配置さ
れ、前記従動プーリ60と前記駆動プーリ58とにベル
ト64が架け渡される。ベルト64にスキャナヘッド4
2が固定されるとともに、このスキャナヘッド42は、
矢印Y方向に延在する一対のガイドレール66に支持さ
れている。
【0026】光源装置16は、蓄積性蛍光体シートIP
に対し読み取り部14を挟んで対向して配置される。光
源装置16は、蓄積性蛍光体シートIPに消去光Qを照
射して該蓄積性蛍光体シートIPに残存している放射線
エネルギを放出させるものである。光源装置16は、図
2に示すように、蓄積性蛍光体シートIPの幅方向(X
方向)以上の長さを有する蛍光ランプ68を、該蓄積性
蛍光体シートIPの長さ方向(Y方向)に複数個配設
し、前記蓄積蛍光体シートIPの全画像領域に消去光Q
が照射されるように構成されている。
【0027】図2および図3に示すように、蛍光ランプ
68の両端に設けられている口金70がケーシング72
の内壁に接続されており、このケーシング72は、アル
ミニウム等の金属製の反射板(放熱部材)を構成してい
る。ケーシング72の底板部74には、必要に応じて冷
却フィン74aを設けてもよい。
【0028】蛍光ランプ68は、両端縁部に電極76を
有するとともに、ガラス管78によって前記電極76が
囲繞されている。ガラス管78の周面には、発熱量が相
対的な大きな部分、すなわち、電極76に対応する位置
に熱伝導部材80が接触するとともに、この熱伝導部材
80は、支持部材82を介して底板部74の内壁に支持
されている。
【0029】支持部材82は、形状記憶合金で構成され
ており、一端82aが底板部74に固着されるととも
に、他端82bに熱伝導部材80が固着される。支持部
材82は、蛍光ランプ68の温度が設定温度よりも高く
なる際に、図3に示す形状を維持して、熱伝導部材80
を前記蛍光ランプ68を構成するガラス管78の周面に
接触させる。一方、支持部材82は、蛍光ランプ68の
温度が設定温度より低い際に、図4に示す形状に変形し
て、熱伝導部材80をガラス管78の周面から離間させ
る。
【0030】熱伝導部材80は、熱伝導性能の高い材料
で構成されており、シリコンまたはグラファイトを主成
分としたシート状、あるいは容易に変形可能なゲル状部
材により構成されている。この熱伝導部材80は、蛍光
ランプ68の使用範囲Hの外方に対応して配置される。
【0031】このように構成される放射線画像情報記録
読取装置10の動作について、以下に説明する。
【0032】まず、被写体18の放射線画像情報の記録
を行うべく、患者が放射線記録部12に移動すると、医
師等の操作によって撮影台22を昇降させる等の記録位
置合わせが行われる。次いで、患者の患部である被写体
18が撮影台22に配置された状態で、医師等によって
放射線源20が駆動される。この放射線源20から出力
された放射線は、被写体18を透過して蓄積性蛍光体シ
ートIPに到達することにより、前記蓄積性蛍光体シー
トIPに被写体18の放射線画像情報が記録される。
【0033】被写体18の放射線画像情報が蓄積性蛍光
体シートIPに記録された後、読み取り部14を構成す
るレーザダイオード36が駆動されるとともに、副走査
系35を構成する回転駆動源54が駆動される。蓄積性
蛍光体シートIPの主方向に配列されているレーザダイ
オード36から出力されてシリンドリカルミラー46で
反射された励起光Lが、蓄積性蛍光体シートIPに対し
主方向に沿って照射される。
【0034】一方、副走査系35を構成する回転駆動源
54の駆動作用下に、回転軸56を介して駆動プーリ5
8が回転すると、この駆動プーリ58と従動プーリ60
とに架け渡されているベルト64の周回走行作用下に、
前記ベルト64に固着されているスキャナヘッド42が
矢印Y方向(副走査方向)に移動する。このため、放射
線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光体シートIPは、励
起光Lによって2次元的に走査され、この蓄積性蛍光体
シートIPが前記放射線画像情報に応じた輝尽発光光R
を発する。
【0035】この輝尽発光光Rは、集光レンズアレイ3
8を介してCCDラインセンサ40に入射される。この
CCDラインセンサ40では、輝尽発光光Rが入射する
と、この輝尽発光光Rが電気信号に変換されて蓄積性蛍
光体シートIPの放射線画像情報が光電的に読み取られ
る。
【0036】次いで、放射線画像情報の読み取りが行わ
れた蓄積性蛍光体シートIPに対して、光源装置16を
構成する蛍光ランプ68から消去光Qが照射される。従
って、蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線エネル
ギの放出が行われ、この蓄積性蛍光体シートIPは次の
撮影に供されることになる。
【0037】この場合、第1の実施形態では、放射線画
像情報記録読取装置10が運転開始直後である際、ある
いは、比較的長い時間停止されている際、蛍光ランプ6
8の温度が比較的低温となっている。このため、各蛍光
ランプ68の両端縁部に対応して配置されている熱伝導
部材80は、図4に示すように、前記蛍光ランプ68か
ら離間する位置に配置されている。支持部材82が、低
温側の第1形状である略直線状の形状に変形しているか
らである。
【0038】これにより、各蛍光ランプ68は、熱伝導
部材80に接触することがなく、この熱伝導部材80に
よる不要な放熱が回避されて、有効に保温されるという
利点が得られる。
【0039】そこで、光源装置16による放射線画像情
報の消去処理が行われると、蛍光ランプ68の温度が上
昇する。そして、蛍光ランプ68の周面温度が、設定温
度より高くなると、支持部材82が高温側の第2形状に
変形する(図5参照)。このため、支持部材82の他端
82bに固着されている熱伝導部材80は、蛍光ランプ
68を構成するガラス管78の端部側、すなわち、発熱
量が最大となる電極76に対応する位置に接触する。
【0040】従って、蛍光ランプ68の熱は、熱伝導部
材80から支持部材82を介して放熱部材である底板部
74に伝わり、この底板部74から外部に放熱され、前
記蛍光ランプ68は、軸方向(矢印X方向)にわたって
均一な温度に維持される。これにより、第1の実施形態
では、蛍光ランプ68の起動特性、効率および輝度特性
等が所望の状態に確実に維持され、蓄積性蛍光体シート
IPに残存する放射線画像情報の消去処理が効率的に遂
行されるという効果が得られる。
【0041】しかも、蛍光ランプ68に接離可能な熱伝
導部材80と、形状記憶合金製の支持部材82とを備え
るだけでよく、構成が簡素化されるとともに、省スペー
ス化が図られる。さらに、従来の冷却用ファンが不用に
なり、光源装置16全体の省スペース化および省電力化
が容易に遂行されるという利点がある。
【0042】その上、冷却用ファンによる温度調整を行
わないため、汚れによる照度低下が低減されるという効
果もある。すなわち、冷却用ファンが使用されると、外
気が光源装置16内に導入されるため、経時によってフ
ィルタや反射板(ケーシング72)が汚れてしまい、例
えば、10%以上の照度低下が惹起されてしまう。従っ
て、冷却用ファンを不要とする第1の実施形態では、所
望の照度を確実に維持することができる。
【0043】さらにまた、熱伝導部材80を、常時、蛍
光ランプ68に接触させることがない。このため、前記
蛍光ランプ68の保温が良好に行われるとともに、形状
記憶合金製の支持部材82を用いることによって、フィ
ードバック制御による外壁温度の温調が容易に可能にな
る。
【0044】また、熱伝導部材80は、蛍光ランプ68
の使用範囲Hの外方で、電極76に対応してこの蛍光ラ
ンプ68に接触している。従って、蛍光ランプ68の最
も温度の高い部分からの放熱が可能になるとともに、反
射率(照度)の低下を惹起することがなく、効率的な放
射線画像情報の消去処理が遂行される。
【0045】さらにまた、熱伝導部材80は、ゴム状ま
たはゲル状の弾性部材で構成されている。このため、熱
伝導部材80が蛍光ランプ68に接触する際に、この蛍
光ランプ68を構成するガラス管78に損傷を与えるこ
とがない。
【0046】図6は、本発明の第2の実施形態に係る光
源装置100の一部断面説明図である。なお、第1の実
施形態に係る光源装置16と同一の構成要素には同一の
参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0047】光源装置100は、各蛍光ランプ68の電
極76に対応する部位に装着される熱伝導部材102
と、前記熱伝導部材102に対して接離可能な形状記憶
合金製の支持部材104とを備える。熱伝導部材80
は、例えば、円筒形状に構成されており、各蛍光ランプ
68を構成するガラス管78に外装されて電極76に対
応する位置に配置される。
【0048】支持部材104は、一端104aが放熱部
材であるケーシング72の底板部74に固定されるとと
もに、その変形側の他端104bが熱伝導部材102に
接触および離間可能である。
【0049】このように構成される光源装置100で
は、蛍光ランプ68の温度が設定温度より高い際に、支
持部材104が高温側の形状に変形して他端104bを
熱伝導部材102に接触させる(図6中、実線参照)。
【0050】このため、蛍光ランプ68の端部側の熱、
すなわち、高温側の熱が熱伝導部材102から支持部材
104を介して底板部74に伝わり、この底板部74を
介して外部に放熱される。従って、蛍光ランプ68は、
軸方向に均一な温度に維持される。
【0051】一方、蛍光ランプ68の温度が設定温度よ
りも低い際に、支持部材104が低温側の形状に変形
し、他端104bを熱伝導部材102から離間させるこ
とになる(図6中、2点鎖線参照)。このため、蛍光ラ
ンプ68の熱が、底板部74を介して放熱されることが
なく、前記蛍光ランプ68を有効に保温することができ
る。
【0052】これにより、第2の実施形態では、蛍光ラ
ンプ68を任意の温度に温調可能であるとともに、前記
蛍光ランプ68全体を均一な温度に維持することでき、
効率的かつ高精度な消去処理が遂行される等、第1の実
施形態と同様の効果が得られる。
【0053】なお、第2の実施形態では、支持部材10
4の一端104aを底板部74に固定しているが、この
支持部材104の他端104bを熱伝導部材102に固
着する一方、前記一端104aを前記底板部74に対し
て近接および離間可能に構成してもよい。
【0054】また、第1および第2の実施形態で使用さ
れた蛍光ランプ68に代替して、図7に示す蛍光ランプ
110を使用してもよい。この蛍光ランプ110は、ガ
ラス管78の内周面に拡散層112が塗布されるととも
に、この拡散層112の内周に蛍光体114が設けられ
る。拡散層112は、例えば、酸化イットリウム(Y 2
3)を含んでいる。
【0055】このように構成される蛍光ランプ110で
は、ガラス管78内で光の拡散方向が変わるため、前記
ガラス管78の軸方向に沿って略均一化された光量分布
を得ることができるという効果がある。すなわち、図8
には、拡散層112の有無によるガラス管78(蛍光ラ
ンプ110)の軸方向の光量分布が示されている。
【0056】これにより、拡散層112が設けられない
場合、ガラス管78の中央部の光量が相当に多くなるも
のの、前記ガラス管78の両端側の光量が少なくなって
しまう。従って、照度が低い両端側の光量を所定量に維
持しなければならず、中央部が必要以上に高い照度とな
ってしまう。これに対して、拡散層112が設けられる
場合、ガラス管78の軸方向に光量が均一化され、照度
が必要以上に高くなることがなく、蓄積性蛍光体シート
IPに残存する放射線エネルギの放出処理が効率的に遂
行可能になる。
【0057】また、第1および第2の実施形態では、光
源装置16、100が画像形成装置である放射線画像情
報記録読取装置10に組み込まれているが、これに限定
されるものではなく、別体に形成された他の放射線画像
情報記録装置で放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光
体シートIPを装填して放射線画像情報の読み取りを行
う装置や、光定着型感熱記録材料が用いられる画像形成
装置等にも適用することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る光源装置では、蛍光ランプ
の周面に、発熱量が相対的に大きな部分に対応して熱伝
導部材が、直接、接触するとともに、前記蛍光ランプの
熱が前記熱伝導部材を介して放熱部材から放熱される。
このため、蛍光ランプ全体を均一な温度に維持すること
ができ、前記蛍光ランプの効率を向上させることが可能
になる。しかも、冷却用ファンが不要になり、省スペー
ス化および省電力化が容易に図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光源装置を組み
込む放射線画像情報記録読取装置の概略構成図である。
【図2】前記光源装置の斜視説明図である。
【図3】前記光源装置の一部省略正面説明図である。
【図4】前記光源装置において、蛍光ランプが設定温度
以下である際の動作説明図である。
【図5】前記光源装置において、前記蛍光ランプが設定
温度以上である際の動作説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る光源装置の一部
断面説明図である。
【図7】拡散層を設けた蛍光ランプの一部省略説明図で
ある。
【図8】前記蛍光ランプの軸方向の光量分布説明図であ
る。
【図9】一般的な蛍光ランプの軸方向の温度分布説明図
である。
【図10】従来技術に係る照明器具の一部断面説明図で
ある。
【符号の説明】
10…放射線画像情報記録読取装置 12…放射線記録
部 14…読み取り部 16、100…光
源装置 34…スキャナユニット 35…副走査系 68、110…蛍光ランプ 72…ケーシング 74…底板部 76…電極 78…ガラス管 80、102…熱
伝導部材 82、104…支持部材 112…拡散層 114…蛍光体 IP…蓄積性蛍光
体シート L…励起光 R…輝尽発光光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐澤 弘行 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3K014 LA04 LB04 5C039 AA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光ランプを備えた光源装置であって、 前記蛍光ランプの周面に、発熱量が相対的に大きな部分
    に対応して、直接、接触する熱伝導部材と、 前記蛍光ランプの熱が前記周面から前記熱伝導部材を介
    して伝導される放熱部材と、 を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光源装置において、前記熱
    伝導部材と前記放熱部材との間に配置される形状記憶合
    金製の支持部材を備え、 前記蛍光ランプの温度が設定温度より高い際に、前記支
    持部材の変形作用下に前記蛍光ランプの熱を前記周面か
    ら前記熱伝導部材を介して前記放熱部材により放熱させ
    る一方、前記蛍光ランプの温度が設定温度より低い際
    に、前記支持部材の変形作用下に前記熱伝導部材を前記
    蛍光ランプの周面から、または前記放熱部材から離脱さ
    せることを特徴とする光源装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光源装置におい
    て、前記熱伝導部材は、前記蛍光ランプの周面に対して
    電極に対応する位置に接触することを特徴とする光源装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光
    源装置において、前記熱伝導部材は、前記蛍光ランプの
    周面形状に対応して変形可能な弾性部材で構成されるこ
    とを特徴とする光源装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光
    源装置において、前記光源装置は、蓄積性蛍光体シート
    に励起光を照射して前記蓄積性蛍光体シートに担持され
    ている放射線画像情報を読み取った後、前記蓄積性蛍光
    体シートに残存する放射線画像情報を消去する消去光源
    部を構成することを特徴とする光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010503968A (ja) * 2006-09-18 2010-02-04 クリー エル イー ディー ライティング ソリューションズ インコーポレイテッド 照明装置、照明アセンブリー、取付体、および、これらを用いる方法

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