JP2003177742A - アクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラム - Google Patents

アクチュエータ駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラム

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JP2003177742A
JP2003177742A JP2001376093A JP2001376093A JP2003177742A JP 2003177742 A JP2003177742 A JP 2003177742A JP 2001376093 A JP2001376093 A JP 2001376093A JP 2001376093 A JP2001376093 A JP 2001376093A JP 2003177742 A JP2003177742 A JP 2003177742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のアクチュエータを同時に駆動する場合
において、大きなスパイクノイズの発生や電圧降下によ
る影響を抑制することが可能なアクチュエータ駆動制御
装置等を提供する。 【解決手段】 PWM信号生成回路は、コントローラ2
40からの指令に基づき、ソレノイドを駆動するための
PWM信号を生成し、これを対応するnチャネルMOS
FETに供給する。PWM信号生成回路250は、コン
トローラ240から複数のソレノイドを同時に駆動すべ
き指令を受け取った場合、対応するnチャネルMOSF
ETに供給する複数のPWM信号を同時に立ち上げるこ
となく、2μsの時間間隔で順次立ち上げることによ
り、nチャネルMOSFETを2μsの時間間隔で順次
オフ状態からオン状態へ切り換えていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクチュエータ
駆動制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエ
ータ駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】ピアノ等の鍵盤楽器においては、各鍵毎
に設けられた複数のアクチュエータ(ソレノイド等)が
供給される電源電圧に応じて鍵を突き上げ駆動すること
により自動演奏を行う、いわゆる自動演奏機能を備えた
ものが広く普及している。
【0003】図9は、自動演奏機能を備えた鍵盤楽器に
おける鍵駆動制御装置100の概略構成を示す図であ
る。ソレノイド110−k(k=1〜n)は、鍵盤楽器
の複数の鍵(例えば、88鍵)毎に設けられ、対応する
鍵を突き上げ駆動する。ソレノイド110−kの一端
は、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconduc
tor FET)130−k(k=1〜n)のドレインに接続
され、他端には電源電圧Vが印可される。ダイオード1
20−k(k=1〜n)は、ソレノイド110−kに並
列接続され、nチャネルMOSFET130−kがオフ
状態に切り換えられた場合、既にソレノイド110−k
に流れていた電流をキックバック電流としてループさせ
る。
【0004】nチャネルMOSFET130−kは、P
WM信号生成回路150から供給されるPWM信号に応
じてスイッチング状態を切り換えることにより、該ソレ
ノイド110−kに対する電源電圧Vの供給を制御す
る。nチャネルMOSFET130−kのソースは、接
地され、ゲートには抵抗140−k(k=1〜n)を介
してPWM信号が入力される。なお、ソレノイド110
−k、ダイオード120−k、nチャネルMOSFET
130−k、抵抗140−kに関し、特に区別する必要
がない場合には、単にソレノイド110、ダイオード1
20、nチャネルMOSFET130、抵抗140とい
う。
【0005】PWM信号生成回路150は、図示せぬコ
ントローラによる制御の下、各ソレノイド110に流す
べき平均電流の目標値に応じたデューティ比となるよう
にパルス幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CH
n)を生成し、これらを対応する各nチャネルMOSF
ET130に供給する。これにより、当該デューティ比
に応じたタイミングでnチャネルMOSFET130の
オン/オフ状態が切り換えられ、nチャネルMOSFE
T130がオン状態にある場合には電源電圧Vによる電
流がソレノイド110に流れ、オフ状態に切り換えられ
た場合にはソレノイド110に流れていた電流はキック
バック電流としてループされ、徐々に減衰していく。こ
の結果、各ソレノイド110には、目標値に一致あるい
は近似した平均電流が流れ、対応する鍵が目標値に対応
した強度で駆動される。
【0006】図10は、コントローラからPWM信号生
成回路150に複数のソレノイド110を同時に駆動す
べき指令が送出された場合、当該PWM信号生成回路1
50からnチャネルMOSFET130に供給されるP
WM信号と、nチャネルMOSFET130のスイッチ
ング状態を切り換えるためにPWM信号生成回路150
に供給されるスイッチング電流のタイミングチャートを
示す図である。PWM信号生成回路150は、例えばコ
ントローラから複数のソレノイド110−1〜nを同時
に駆動すべき指令を受け取ると、これら各ソレノイドに
対応するPWM信号(CH1〜CHn)を同時にローレ
ベルからハイレベルに切り換え、nチャネルMOSFE
T130−1〜nをオフ状態からオン状態へ切り換える
ことで、ソレノイド110−1〜nを同時に駆動する。
このため、例えばn=32であり、32チャネル分のn
チャネルMOSFET130を同時にオフ状態からオン
状態へ切り換える際には、32*i(1つのnチャネル
MOSFET120のスイッチをスイッチングするため
に必要な電流をiとする)の電流がPWM信号生成回路
150に供給されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、複数のソ
レノイド110を同時に駆動する際に、複数のPWM信
号を同時に立ち上げると、その立ち上がるタイミングに
おいてnチャネルMOSFET130の寄生容量等によ
りPWM信号生成回路150に流れる電流に大きなスパ
イクノイズが発生する。また、複数のPWM信号を同時
に立ち上げることにより、各ソレノイド110を駆動す
る電源にかかる負荷が大きくなり、電圧降下の影響が大
きくなるといった問題があった。
【0008】本発明は以上説明した事情を鑑みてなされ
たものであり、複数のアクチュエータを同時に駆動する
場合において、大きなスパイクノイズの発生や電圧降下
による影響を抑制することが可能なアクチュエータ駆動
制御装置、鍵盤楽器の鍵駆動制御装置、アクチュエータ
駆動制御方法及びアクチュエータ駆動制御プログラムを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ため、本発明に記載のアクチュエータ駆動制御装置は、
複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、
供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換え
る複数のスイッチ手段と、前記複数のアクチュエータの
うち、同時に少なくとも2つ以上のアクチュエータの駆
動状態を変化させるべき指令が入力された場合、駆動状
態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けられ
た各スイッチ手段のスイッチング状態を切り換えるため
の前記駆動信号を生成し、生成した駆動信号を前記各ス
イッチ手段にタイミングをずらして供給するスイッチン
グ制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】かかるアクチュエータ駆動制御装置によれ
ば、複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
チング状態を切り換えるための前記駆動信号を、対応す
る各スイッチ手段にタイミングをずらして供給する。こ
れにより、前記駆動信号を各スイッチ手段に同時に供給
する場合と比較して、複数のアクチュエータを同時に駆
動する際に発生するスパイクノイズを小さくすることが
可能となる。
【0011】また、本発明に記載の鍵駆動制御装置は、
鍵盤楽器の各鍵に対応して設けられ、供給される電源電
圧に応じて対応する鍵を突き上げ駆動する複数のアクチ
ュエータと、複数のアクチュエータのそれぞれに対応し
て設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ状
態を切り換えることにより、対応するアクチュエータに
対する電源電圧の供給を制御する複数のスイッチ手段
と、前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくと
も2つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべ
き指令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきア
クチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のス
イッチング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成
し、生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミン
グをずらして供給するスイッチング制御手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明に記載のアクチュエータ駆動
制御装置は、複数のアクチュエータのそれぞれに対応し
て設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給し
て当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えること
により、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエ
ータ駆動制御装置であって、前記複数のアクチュエータ
のうち、同時に少なくとも2つ以上のアクチュエータの
駆動状態を変化させるべき指令が入力された場合、駆動
状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けら
れた各スイッチ手段のスイッチング状態を切り換えるた
めの前記駆動信号を生成し、生成した駆動信号を前記各
スイッチ手段にタイミングをずらして供給するスイッチ
ング制御手段を具備することを特徴とする。
【0013】また、本発明に記載のアクチュエータ駆動
制御方法は、複数のアクチュエータのそれぞれに対応し
て設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給し
て当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えること
により、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュエ
ータ駆動制御方法であって、前記複数のアクチュエータ
のうち、同時に少なくとも2つ以上のアクチュエータの
駆動状態を変化させるべき指令が入力された場合、駆動
状態を変化させるべきアクチュエータに対応して設けら
れた各スイッチ手段のスイッチング状態を切り換えるた
めの前記駆動信号を生成し、生成した駆動信号を前記各
スイッチ手段にタイミングをずらして供給することを特
徴とする。
【0014】かかるアクチュエータ駆動制御方法によれ
ば、複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
チング状態を切り換えるための前記駆動信号を、対応す
る各スイッチ手段にタイミングをずらして供給する。こ
れにより、前記駆動信号を各スイッチ手段に同時に供給
する場合と比較して、複数のアクチュエータを同時に駆
動する際に発生するスパイクノイズを小さくすることが
可能となる。
【0015】また、本発明に記載のアクチュエータ駆動
制御プログラムは、複数のアクチュエータのそれぞれに
対応して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を
供給して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換え
ることにより、各アクチュエータの駆動を制御するアク
チュエータ駆動制御装置のコンピュータに、前記複数の
アクチュエータのうち、同時に少なくとも2つ以上のア
クチュエータの駆動状態を変化させるべき指令が入力さ
れた場合、駆動状態を変化させるべきアクチュエータに
対応して設けられた各スイッチ手段のスイッチング状態
を切り換えるための前記駆動信号を生成し、生成した駆
動信号を前記各スイッチ手段にタイミングをずらして供
給する機能を実現させることを特徴とする。
【0016】かかるアクチュエータ駆動制御プログラム
によれば、複数のアクチュエータのうち、同時に少なく
とも2つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させる
べき指令が入力された場合、駆動状態を変化させるべき
アクチュエータに対応して設けられた各スイッチ手段の
スイッチング状態を切り換えるための前記駆動信号を、
対応する各スイッチ手段にタイミングをずらして供給す
る。これにより、前記駆動信号を各スイッチ手段に同時
に供給する場合と比較して、複数のアクチュエータを同
時に駆動する際に発生するスパイクノイズを小さくする
ことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに理解しやす
くするため、実施の形態について説明する。かかる実施
の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明
を限定するものではなく、本発明の範囲で任意に変更可
能である。
【0018】A.本実施形態 (1)実施形態の構成 図1は、自動演奏機能を備えたピアノ(以下、自動ピア
ノという)200の構成を説明するための図である。
【0019】<自動ピアノ200の機械的構成>自動ピ
アノ200は、複数の鍵(例えば、88鍵)1と、各鍵
1の運動をハンマ2に伝達するアクション機構3と、ハ
ンマ2によって打撃される弦4と、前掲図9に示すソレ
ノイド110、ダイオード120、nチャネルMOSF
ET130等によって構成されたソレノイドユニット5
と、弦4の振動を止めるダンパ6と、コントローラ24
0による制御の下、ハンマ2の移動を規制するストッパ
8(図中矢印方向に移動可能)からなる消音機構とを備
えている。そのほかにも、この自動ピアノ200は、従
来のピアノに搭載される機構(例えば、ハンマ2の暴れ
を防止するバックチェック7等)とほぼ同様のものを備
えている。
【0020】<自動ピアノ200の電気的構成>この自
動ピアノ200は、CPU(Central Processing Uni
t)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Ac
cess Memory)等から構成されるコントローラ240
と、磁気ディスク、光ディスク等からなる記録メディア
に演奏データを記憶する記憶装置211と、コントロー
ラ240から送出される指令に基づいてPWM信号を生
成し、ソレノイドユニット5に供給するPWM信号生成
回路250とを具備している。
【0021】コントローラ240は、ROM等に格納さ
れている各種制御プログラムに基づいて自動ピアノ20
0の各部を制御するほか、記憶装置211等から供給さ
れる演奏データに基づいてPWM信号生成回路250に
指令を送出し、各鍵1に対応して設けられている各ソレ
ノイド110の位置制御を行うことで、打弦による機械
的な楽音発生制御を行う。ここで、本実施形態に係る鍵
駆動制御装置300は、PWM信号生成回路150の代
わりにPWM信号生成回路250を設けた点を除けば、
前掲図9に示す鍵駆動制御装置100とほぼ同様の構成
である。従って、以下ではPWM信号生成回路250の
構成を中心に説明を行う。
【0022】PWM信号生成回路250は、鍵(例え
ば、88鍵)1に対応する各ソレノイド110に流すべ
き平均電流の目標値に応じたデューティー比となるよう
にパルス幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CH8
8)を生成し、これらを対応する各nチャネルMOSF
ET130に供給する回路であり、第1PWM信号生成
回路260と、第2PWM信号生成回路270と、第3
PWM信号生成回路280とによって構成されている。
【0023】第1PWM信号生成回路260は、パルス
幅変調を施した各PWM信号(CH1〜CH32)を生
成し、これらを対応するnチャネルMOSFET130
−1〜32に供給する。同様に、第2PWM信号生成回
路270及び第3PWM信号生成回路280は、それぞ
れパルス幅変調を施した各PWM信号(CH33〜CH
65)及びPWM信号(CH66〜CH88)を生成
し、これらを対応するnチャネルMOSFET130−
33〜65及びnチャネルMOSFET130−66〜
88に供給する。このように、本実施形態では、第1〜
第3PWM信号生成回路を利用して88チャンネル分の
PWM信号を生成するが、幾つのPWM信号生成回路を
利用して88チャンネル分のPWM信号を生成するか
は、鍵駆動制御装置300の設計等に応じて適宜変更可
能である。
【0024】以下、図2を参照しながら第1PWM信号
生成回路260の構成について説明する。なお、第2P
WM信号生成回路270及び第3信号生成回路280に
ついては、第1PWM信号生成回路260と制御するチ
ャンネルが異なるものの、制御自体は同様であるため、
説明を省略する。
【0025】図2は、第1PWM信号生成回路260の
構成を示す図である。第1PWM信号生成回路260
は、ラッチ回路261−k(k=1〜32)と、9ビッ
トカウンタ262と、演算回路263−k(k=1〜3
1)と、コンパレータ264−k(k=1〜32)とに
より構成されている。なお、ラッチ回路261−k、演
算回路263−k、コンパレータ264−kについて、
特に区別する必要がない場合には、ラッチ回路261、
演算回路263、コンパレータ264という。
【0026】ラッチ回路261は、コントローラ240
から送出される指令に含まれる各ソレノイド110に流
すべき平均電流の目標値に応じた駆動指示値(駆動指示
値の範囲;「0」〜「511」)をコンパレータ264
−kに出力する。詳述すると、コントローラ240は、
各ソレノイド110−kに流すべき平均電流の目標値に
応じたデューティー比を大きくする場合には、該駆動指
示値を大きな値(例えば、「400」等)に設定し、一
方該デューティー比を小さくする場合には、該駆動指示
値を小さな値(例えば、「100」等)に設定する。9
ビットカウンタ262は、コントローラ240から入力
される8MHzのクロックをカウントするカウンタであ
り、該クロックが入力される毎に、カウント値を「1」
ずつインクリメントし、カウント結果(詳細には、
「0」〜「511」のカウント値)をコンパレータ26
4−1及び演算回路263−1に出力する。
【0027】演算回路263は、9ビットカウンタ26
2からカウント値が入力される毎に、若しくは前段に設
けられた演算回路263から演算値が入力される毎に図
3に示す演算処理を実行する。図3は、演算回路263
によって実行される演算処理のフローを示す図であり、
図4は、9ビットカウンタ262及び演算回路263か
ら出力されるカウント値及び演算値を示す図である。な
お、説明の理解を容易にするために、以下では演算回路
263−1による演算処理を例に説明を行う。
【0028】演算回路263−1は、例えば9ビットカ
ウンタ262からカウント値「0」を受け取ると(ステ
ップS1)、該カウント値「0」から「16」を減算し
(ステップS2)、減算結果が正であるか否かを判断す
る(ステップS3)。ここでは、減算結果が負(「−1
6」)となるため、演算回路263−1は「NO」と判
断し、ステップS5に進む。演算回路263−1は、ス
テップS5において該減算結果に「512」を加算する
と、ステップS4に進み、加算結果「496」をを演算
値としてコンパレータ264−2及び後段の演算回路2
63−2に出力し、演算処理を終了する。
【0029】一方、演算回路263−1は、例えば9ビ
ットカウンタ262からカウント値「50」を受け取る
と(ステップS1)、該カウント値「50」から「1
6」を減算し(ステップS2)、減算結果が正であるか
否かを判断する(ステップS3)。ここでは、減算結果
が正(「34」)となるため、演算回路263−1は、
「YES」と判断し、ステップS4に進む。演算回路2
63−1は、ステップS4において、減算結果「34」
を演算値としてコンパレータ264−2及び後段の演算
回路263−2に出力し、演算処理を終了する。
【0030】各演算回路263は、上記と同様な演算処
理を行うことにより、図4に示す演算値(演算値の範
囲;「0」〜「511」)を得る。なお、カウント値の
代わりに、演算値が入力される演算回路263−2〜3
2の具体的な動作については、上記とほぼ同様に説明す
ることができるため、割愛する。
【0031】コンパレータ264は、9ビットカウンタ
262から出力されるカウント値若しくは演算回路26
3から出力される演算値と、ラッチ回路261から出力
される駆動指示値とを比較し、比較結果に基づきPWM
信号を制御する。図5は、カウント値若しくは演算値
と、PWM信号(CH1〜CH32)との関係を示すタ
イミングチャートである。なお、図5に示すタイミング
チャートは、各ラッチ回路261から駆動指示値「25
6」が出力された場合を想定する。
【0032】9ビットカウンタ262のカウント値は、
図5(a)に示すように、8MHzのクロックが入力さ
れる毎に「0」から「511」まで「1」ずつ単調に増
加する。コンパレータ264−1は、9ビットカウンタ
262から出力されるカウント値とラッチ回路261−
1から出力される駆動指示値「256」とを比較し、当
該カウント値が駆動指示値以下である期間(詳述する
と、当該カウント値が「0」〜「256」である期
間)、PWM信号(CH1)をハイレベルに維持する。
nチャネルMOSFET130−1(図9参照)は、該
PWM信号(CH1)がハイレベルに立ち上がってから
(カウント値;「0」に対応)、再びローレベルに立ち
下がるまで(カウント値;「256」に対応)、オン状
態を維持し、これにより対応するソレノイド110−1
が駆動される。
【0033】なお、その他のコンパレータ264−2〜
33の具体的な動作については、カウント値の代わりに
演算値が入力される点を除けば、コンパレータ264−
1と同様に説明することができるため、割愛する。以
下、図2等を参照しながらコントローラ240から複数
のソレノイド110を同時に駆動すべき指令が送出され
た場合のPWM信号生成回路250の動作について説明
する。なお、説明の理解を容易にするため、以下では第
1PWM信号生成回路260を例に説明を行う。
【0034】(2)実施形態の動作 例えば複数のソレノイド110−1〜32を同時に駆動
する場合、コントローラ240は、各ラッチ回路261
−1〜32に設定すべき駆動指示値(便宜上、各ラッチ
回路に設定する駆動指示値は、全て「256」とする)
を含む駆動指令を第1PWM信号生成回路260へ送出
する。各ラッチ回路261−1〜32は、コントローラ
240から駆動指示値を受け取ると、これを対応するコ
ンパレータ264−1〜32に出力する。9ビットカウ
ンタ262は、8MHzのクロックが入力される毎にカ
ウント値を「1」ずつインクリメントし、インクリメン
ト後のカウント値を順次コンパレータ264−1及び演
算回路263−1に出力する。この結果、9ビットカウ
ンタ262のカウント値は、8MHzのクロックが入力
される毎に「0」から「511」まで「1」ずつ単調に
増加する(図5(a)に示す、斜線部参照)。
【0035】一方、9ビットカウンタ262の後段に設
けられた演算回路263−1は、該9ビットカウンタ2
62からカウント値が入力される毎に、図3に示す演算
処理を実行する。この結果、演算回路263−1の演算
値は、9ビットカウンタ262からカウント値「16」
が入力されたとき(9ビットカウンタ262のカウント
値;「16」)、「0」となり、以後「511」まで
「1」ずつ単調に増加する(図5(b)に示す、斜線部
参照)。同様に、演算回路263−1の後段に設けられ
た演算回路263−2は、該演算回路263−1から演
算値が入力される毎に、図3に示す演算処理を実行す
る。この結果、演算回路263−2の演算値は、演算回
路263−1から演算値「16」が入力されたとき(9
ビットカウンタ262のカウント値;「32」)、
「0」となり、以後「511」まで「1」ずつ単調に増
加する(図5(c)に示す、斜線部参照)。
【0036】各演算回路263−kは、上記と同様な処
理を実行し、この結果、第1PWM信号生成回路260
の最終段に設けられた各演算回路263−31の演算値
は、演算回路263−30から演算値「16」が入力さ
れたとき(9ビットカウンタ262のカウント値;「4
96」)、「0」となり、以後「511」まで「1」ず
つ単調に増加する(図5(d)に示す、斜線部参照)。
【0037】第1PWM信号生成回路260に設けられ
た各コンパレータ264−1〜32は、9ビットカウン
タ262から出力されるカウント値若しくは演算回路2
63−kから出力される演算値と、ラッチ回路261−
kから出力される駆動指示値とを比較し、比較結果に基
づきPWM信号を制御する。
【0038】上述したように、各コンパレータ264−
1〜32は、当該カウント値若しくは演算値が駆動指示
値以下である期間(詳述すると、当該カウント値若しく
は演算値が「0」〜「256」である期間)、PWM信
号(CH1〜CH32)をハイレベルに維持する。この
結果、図6に示すように、PWM信号(CH1)が立ち
上がってから、ずらし時間である2μs経過した後に、
PWM信号(CH2)が立ち上がり、さらにPWM信号
(CH2)が立ち上がってからずらし時間である2μs
経過した後に、PWM信号(CH3)が立ち上がり、・・
・、PWM信号(CH31)が立ち上がってからずらし
時間である2μs経過した後に、PWM信号(CH3
2)が立ち上がる。
【0039】このように、ずらし時間を2μsに設定し
たのは、各nチャネルMOSFET130のスイッチン
グ状態を切り換えるために必要な通電時間が50〜20
0nsであり、上記ずらし時間を通電時間以上に設定す
ることで、大きなスパイクノイズ(従来技術の項参照)
の発生を抑制することができるからである。なお、以下
の説明は、ずらし時間を2μsに設定した場合を想定す
るが、ずらし時間をどのような値に設定するかは、該通
電時間を考慮して任意に変更可能である。
【0040】さて、各PWM信号(CH1〜CH32)
は、上述した2μsの時間間隔で順次立ち上がってい
き、PWM信号(CH1)が立ち上がってから62μs
(<64μs;PWM信号の周期)経過した後にPWM
信号(CH32)が立ち上がる。この結果、各PWM信
号(CH1〜CH32)が供給されるnチャネルMOS
FET130−1〜32においては、2μsの時間間隔
で順次オフ状態からオン状態へ切り換えられ、対応する
ソレノイド110−1〜32が2μsの時間間隔で順次
駆動される。これにより、対応する複数の鍵が目標値に
対応した強度で同時に駆動され、複数の音がほとんど同
時に発音されることとなるが、この際に第1PWM信号
生成回路260に流れる電流は1チャネル分(第2及び
第3PWM信号生成回路270、280を同じ周期で使
用したとしても、3チャネル分)で済む(図6に示す、
スイッチング電流参照)。
【0041】ここで、各PWM信号(CH1〜CH3
2)の立ち上がり時間差は、上記のように最大62μs
となるため、各ソレノイド110−1〜32を駆動する
ことによって発生される複数音の立ち上がり時間差は、
最大62μsになる。しかしながら、この時間差は人間
の耳において識別可能な複数音の立ち上がり時間差(通
常、数ms等)に比べて非常に小さい。すなわち、ソレ
ノイド110−1〜32を2μsずつずらして駆動した
場合であっても、聴取者には同時に発音されているよう
に聞こえるため、問題は生じない。
【0042】以上説明したように、本実施形態に係る第
1PWM信号生成回路260は、コントローラ240か
ら複数のソレノイド110−1〜32を同時に駆動すべ
き指令を受け取った場合、対応するnチャネルMOSF
ET130−1〜32に供給する複数のPWM信号(C
H1〜CH32)を同時に立ち上げることなく、2μs
の時間間隔で順次立ち上げ、nチャネルMOSFET1
30−1〜32を2μsの時間間隔で順次オフ状態から
オン状態へ切り換えていく。この結果、nチャネルMO
SFET130−1〜32に供給する複数のPWM信号
(CH1〜CH32)を同時に立ち上げる場合と比較し
て、nチャネルMOSFET130−1〜32のスイッ
チング状態を切り換える際に発生するスパイクノイズを
小さくすることが可能となる。
【0043】ここで、各PWM信号(CH1〜CH3
2)の立ち上がり時間差は、上記のように最大62μs
となるため、各ソレノイド110−1〜32を駆動する
ことによって発生される複数音の立ち上がり時間差は、
最大62μsになる。しかしながら、この時間差は人間
の耳において識別可能な複数音の立ち上がり時間差(通
常、数ms等)に比べて非常に小さい。すなわち、ソレ
ノイド110−1〜32を2μsずつずらして駆動した
場合であっても、同時に発音されているように聞こえる
ため、問題は生じない。なお、本発明は、あくまで複数
音を同時に発生させることを目的としている。すなわ
ち、MIDI音源等を用いて複数音を発生させる際、発
音タイミングを微妙にずらして生演奏のような表現豊か
な演奏を可能にする発明等(例えば、特開平7−244
479号公報に開示された発明等)とは、着想等が異な
ることに留意されたい。
【0044】また、上記のようにnチャネルMOSFE
T130−1〜32を2μsの時間間隔でオフ状態から
オン状態に切り換え、ソレノイド110−1〜32を駆
動するため、nチャネルMOSFET130のスイッチ
ング状態を切り換える際にPWM信号生成回路に流れる
スイッチング電流は、1チャネルずつ分散され、スイッ
チング状態を切り換えるべきnチャネルMOSFET1
30の数(すなわち、チャネル数)によらず一定に保た
れる。一方、PWM信号の生成に必要な電力は、徐々に
増大していくため、nチャネルMOSFET130−1
〜32を同時にオフ状態からオン状態へ切り換えてソレ
ノイド110−1〜32を駆動する場合と比較して、電
圧降下による影響を小さくすることが可能となる。
【0045】B.変形例 以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実
施形態はあくまで例示であり、上記実施形態に対して
は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加
えることができる。変形例としては、例えば以下のよう
なものが考えられる。
【0046】<変形例1>図7(a)は、本実施形態に
係る第1PWM信号生成回路260の概略構成を示す図
であり、図7(b)は、変形例1に係る第1PWM信号
生成回路360の概略構成を示す図である。なお、図7
においては、説明の理解を容易にするために、各第1P
WM信号生成回路を構成する9ビットカウンタ及び演算
回路のみを図示し、他の構成要素(コンパレータ等)は
省略している。
【0047】上述した本実施形態では、図7(a)に示
すように31個の演算回路263−1〜31を直列に接
続して第1PWM信号生成回路260を形成した場合に
ついて説明を行った。しかしながら、このように多数の
演算回路263を直列に接続した場合には、演算による
遅延時間が無視できない程度に大きくなり、また後段の
演算回路263に入力される信号波形が大きく乱れてし
まう等の問題が生じる。そこで、変形例1では、図7
(b)に示すように直列に接続する演算回路の個数を最
大4個に抑えて第1PWM信号生成回路360を形成す
ることで、上記問題を解消する。
【0048】図7(b)に示すように、第1PWM信号
生成回路360には、演算回路363−1〜7が設けら
れている。なお、各演算回路363−k(k=1〜7)
は、それぞれ前掲図2に示す演算回路263−4*k
(k=1〜7)の代わりに設けられた演算回路である。
演算回路363−1には、演算回路263−5〜7が直
列に接続され、演算回路363−2には、演算回路26
3−9〜11が直列に接続され、・・・、演算回路363
−7には、演算回路263−29〜31が直列に接続さ
れ、各演算回路363−1〜7にはそれぞれ9ビットカ
ウンタ262のカウント値が入力される。
【0049】各演算回路363−k(k=1〜7)は、
9ビットカウンタ262のカウント値を受け取ると、そ
れぞれカウント値から「64*k(k=1〜7)」を減
算する処理を実行する。具体的には、演算回路363−
1は、9ビットカウンタ262のカウント値を受け取る
と、前掲図3に示すステップS2の代わりに、カウント
値から「64」を減算するステップを実行し、同様に、
演算回路363−2は、9ビットカウンタ262のカウ
ント値を受け取ると、ステップS2の代わりに、カウン
ト値から「128」を減算するステップを実行し、・・
・、演算回路363−7は、9ビットカウンタ262の
カウント値を受け取ると、ステップS2の代わりに、カ
ウント値から「448」を減算するステップを実行す
る。なお、各演算回路363−1〜7が実行する他のス
テップ(例えば、ステップS3等)については、上述し
た本実施形態と同様に説明することができるため、割愛
する。
【0050】各演算回路363−1〜7がこのような処
理を実行することにより、前掲図4に示す演算値と同様
の演算値を得ることができ、これにより前掲図6に示す
PWM信号(CH1〜CH32)と同じPWM信号(C
H1〜CH32)を得ることができる。以上説明したよ
うに、直列に接続する演算回路の個数を最大4個に抑え
て第1PWM信号生成回路360を形成することも可能
である。なお、直列に接続する演算回路の個数を最大何
個に設定するか等(例えば、直列に接続する演算回路の
個数を不均一に設定する等)は、PWM信号生成回路の
設計等に応じて任意に変更可能である。
【0051】<変形例2>図8は、変形例2に係る第1
PWM生成信号回路460の構成を示す図である。第1
PWM生成信号回路460は、前掲図2に示す演算回路
263−k(k=1〜31)の代わりに遅延回路463
−k(k=1〜31)を設けた構成となっている。その
他の構成は、図2に示す第1PWM信号生成回路260
と同様であるため、対応する部分には同一符号を付し、
説明を省略する。
【0052】各遅延回路463は、それぞれ16個の遅
延器を直列接続することによって構成されている。遅延
回路463−1は、9ビットカウンタ262からカウン
ト値「16」を受け取ると、最終段の遅延器(図示略)
に格納されているカウント値「0」をコンパレータ26
4−2及び遅延回路463−2に出力し、遅延回路46
3−2は、遅延回路463−1からカウント値「16」
を受け取ると、最終段の遅延器(図示略)に格納されて
いるカウント値「0」をコンパレータ264−3及び遅
延回路463−3に出力し、・・・、遅延回路463−3
1は、遅延回路463−30からカウント値「16」を
受け取ると、最終段の遅延器(図示略)に格納されてい
るカウント値「0」をコンパレータ264−32に出力
する。
【0053】各遅延回路463−1〜31がこのような
処理を実行することにより、各遅延回路463−1〜3
1から出力されるカウント値は、それぞれ前掲図4に示
す各演算回路264−1〜31から出力される演算値と
同様となり、これにより前掲図6に示すPWM信号(C
H1〜CH32)と同じPWM信号(CH1〜CH3
2)を得ることができる。以上説明したように、演算回
路263の代わりに遅延回路463を設けて第1PWM
信号生成回路460を構成することも可能である。
【0054】上述した本実施形態では、各PWM信号
(CH1〜CH32)が2μsの時間間隔で順次立ち上
がっていく場合について説明したが、この時間間隔をど
のように設定するかは、PWM信号生成回路250の設
計等に応じて任意に変更可能である。また、スイッチン
グ素子のスイッチング状態を切り換えるために必要な時
間や時間間隔は、必ずしも均一である必要はなく、不均
一に設定することも可能である。また、各PWM信号
(CH1〜CH32)の立ち上がり時間差は、最大62
μsになるように設定したが、この立ち上がり時間差の
最大値をどのような値に設定するかは、PWM信号生成
回路250の設計等に応じて任意に変更可能である。
【0055】また、スイッチング素子として、トランジ
スタを利用した場合には、スイッチング状態を切り換え
るために必要な通電時間が10数μs程度であるため、
各チャネルについて10数μs以上の時間をずらすよう
にすれば良い。また、本実施形態では、全てのチャネル
(32チャネル)を制御したが、例えば5つ程度のチャ
ネルを制御してずらし時間を確保するようにしても良
い。また、本実施形態では、自動ピアノ200に設けら
れた全てのソレノイド110を同時に駆動する場合につ
いて説明したが、必ずしも全てのソレノイド110を同
時に駆動する場合に限定する趣旨ではない。すなわち、
本発明は、複数のソレノイドのうち、同時に少なくとも
2つ以上のソレノイドを駆動する場合であれば、どのよ
うな場合にも適用可能である。また、上述した本実施形
態では、1チャネル毎に2μsのずらし時間を設定した
が、2チャネル毎、4チャネル毎等、数チャネル毎に該
ずらし時間を設定しても良い。また、2チャネル毎にず
らした後、4チャネル毎にずらす等、ずらすチャネルの
数を適宜変更するようにしても良い。
【0056】また、上述した本実施形態では、PWM信
号信号生成回路250から供給されるPWM信号に応じ
てスイッチング状態を切り換えるスイッチ手段として、
nチャネルMOSFET130を例示したが、寄生容量
を有するスイッチング素子であれば、どのようなスイッ
チング素子にも適用可能である。また、本実施形態で
は、9ビットカウンタ262を例示したが、何ビットカ
ウンタを用いるかは、PWM信号生成回路の設計等に応
じて適宜変更可能である。
【0057】また、上述した本実施形態では、各鍵1を
突き上げ駆動するアクチュエータとして、ソレノイド1
10を例示したが、供給される電源電圧に応じて各鍵1
を突き上げ駆動するものであれば、どのようなものにも
適用可能である。また、ソレノイドの駆動対象として、
該鍵1のほか、例えば自動ピアノ200のペダル(図示
略)等にも適用可能である。
【0058】また、上述した本実施形態では、自動ピア
ノ200を例に説明したが、オルガン、チェンバロ等、
複数のアクチュエータを用いて自動演奏が可能なあらゆ
る鍵盤楽器に適用可能である。なお、本発明は、鍵盤楽
器に限らず、例えば複数のアクチュエータを用いて複数
の部材を同時に駆動することが可能な電子楽器等、あら
ゆる電子機器に適用可能である。
【0059】また、上述した自動ピアノ200に係る諸
機能(例えば、PWM信号生成回路250に係る機能
等)をソフトウェアによって実現することも可能であ
る。具体的には、記録媒体(例えば、CD−ROM等)
から自動ピアノ200に演算処理(図3等参照)に係る
プログラムをインストールする、あるいは該ソフトウェ
アを備えたサーバから種々のネットワーク(例えば、イ
ンターネット等)を介して自動ピアノ200にインスト
ールする。このように、上述した諸機能をソフトウェア
によって実現することも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のアクチュエータを同時に駆動する場合において、
大きなスパイクノイズの発生や電圧降下による影響を抑
制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における自動ピアノの構成を示す
図である。
【図2】 同実施形態に係る第1PWM信号生成回路の
構成を示す図である。
【図3】 同実施形態に係る演算処理のフローを示す図
である。
【図4】 同実施形態に係る9ビットカウンタ及び演算
回路から出力されるカウント値及び演算値を示す図であ
る。
【図5】 同実施形態に係るカウント値若しくは演算値
と、PWM信号との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】 同実施形態に係るPWM信号のタイミングチ
ャートを示す図である。
【図7】 変形例1に係る第1PWM信号生成回路を説
明するための図である。
【図8】 変形例2に係る第1PWM信号生成回路を説
明するための図である。
【図9】 鍵駆動制御装置の構成を示す図である。
【図10】 PWM信号のタイミングチャートを示す図
である。
【符号の説明】
110・・・ソレノイド、130・・・nチャネルMO
SFET、200・・・自動ピアノ、211・・・記憶
装置、240・・・コントローラ、250・・・PWM
信号生成回路、260、360、460・・・第1PW
M信号生成回路、270・・・第2PWM信号生成回
路、280・・・第3PWM信号生成回路、300・・
・鍵駆動制御装置、261・・・ラッチ回路、262・
・・9ビットカウンタ、263、363・・・演算回
路、264・・・コンパレータ、463・・・遅延回
路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアクチュエータのそれぞれに対応
    して設けられ、供給される駆動信号に応じてオン/オフ
    状態を切り換える複数のスイッチ手段と、 前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
    つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
    令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
    ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
    チング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給するスイッチング制御手段とを具備するこ
    とをアクチュエータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動信号は、パルス幅変調された駆
    動信号であり、 前記スイッチング制御手段は、複数のアクチュエータの
    うち、同時に少なくとも2つ以上のアクチュエータを駆
    動すべき指令が入力された場合、駆動すべきアクチュエ
    ータに対応して設けられた各スイッチ手段をオフ状態か
    らオン状態に切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給することを特徴とする請求項1に記載のア
    クチュエータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 鍵盤楽器の各鍵に対応して設けられ、供
    給される電源電圧に応じて対応する鍵を突き上げ駆動す
    る複数のアクチュエータと、 複数のアクチュエータのそれぞれに対応して設けられ、
    供給される駆動信号に応じてオン/オフ状態を切り換え
    ることにより、対応するアクチュエータに対する電源電
    圧の供給を制御する複数のスイッチ手段と、 前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
    つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
    令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
    ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
    チング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給するスイッチング制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする鍵盤楽器の鍵駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 複数のアクチュエータのそれぞれに対応
    して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給
    して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えるこ
    とにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュ
    エータ駆動制御装置であって、 前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
    つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
    令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
    ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
    チング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給するスイッチング制御手段を具備すること
    を特徴とするアクチュエータ駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 複数のアクチュエータのそれぞれに対応
    して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給
    して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えるこ
    とにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュ
    エータ駆動制御方法であって、 前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
    つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
    令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
    ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
    チング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給することを特徴とするアクチュエータ駆動
    制御方法。
  6. 【請求項6】 複数のアクチュエータのそれぞれに対応
    して設けられた各スイッチ手段に対し、駆動信号を供給
    して当該スイッチ手段のオン/オフ状態を切り換えるこ
    とにより、各アクチュエータの駆動を制御するアクチュ
    エータ駆動制御装置のコンピュータに、 前記複数のアクチュエータのうち、同時に少なくとも2
    つ以上のアクチュエータの駆動状態を変化させるべき指
    令が入力された場合、駆動状態を変化させるべきアクチ
    ュエータに対応して設けられた各スイッチ手段のスイッ
    チング状態を切り換えるための前記駆動信号を生成し、
    生成した駆動信号を前記各スイッチ手段にタイミングを
    ずらして供給する機能を実現させることを特徴とするア
    クチュエータ駆動制御プログラム。
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