JP2003177157A - 部材の受け渡し方法、集積回路デバイスの検査方法およびこの方法を用いた集積回路デバイスの製造方法 - Google Patents

部材の受け渡し方法、集積回路デバイスの検査方法およびこの方法を用いた集積回路デバイスの製造方法

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JP2003177157A JP2002352539A JP2002352539A JP2003177157A JP 2003177157 A JP2003177157 A JP 2003177157A JP 2002352539 A JP2002352539 A JP 2002352539A JP 2002352539 A JP2002352539 A JP 2002352539A JP 2003177157 A JP2003177157 A JP 2003177157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受け渡し装置の構成要素の数を増加させなく
ても、インデックスタイムを短縮することができ、処理
能力を増大させることができるとともに、製造コストの
上昇を抑制することのできる新規の部材の受け渡し装置
を提供する。 【解決手段】 サーボモータ1によるボールネジ2の回
転によって左右に移動するX駆動部12には、Z方向に
移動自在に取り付けられた左右一対の可動部7が取り付
けられ、ここに、それぞれ2つのコンタクトハンド5が
各々調芯機構8を介して取り付けられている。可動部7
にはX方向に摺動自在にZ駆動部6が取り付けられ、Z
駆動部6はボールネジ4に係合し、ボールネジ4はサー
ボモータ3に接続されている。サーボモータ3によって
ボールネジ4が回転すると、Z駆動部6は図示上下に移
動し、可動部7を昇降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部材の受け渡し方法
に係り、特に、ICデバイスの電気的特性検査を行う際
の電子部品の受け渡しに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、集積回路(IC)の特性検査
工程においては、多数のICデバイスを順次に検査位置
に配置して検査を行うためのICハンドラが用いられて
いる。このICハンドラには、ICデバイスを吸着保持
するためのコンタクトハンドが備えられている。このコ
ンタクトハンドは、給材位置からICデバイスを搬送し
て、検査位置に設置された検査用ソケットにICデバイ
スを供給し、ICデバイスの電気的な特性検査が完了す
ると、ICデバイスを検査用ソケットから取り出し、排
材位置まで搬送するという動作を繰り返し行うようにな
っている。
【0003】ICハンドラを用いた特性検査工程におい
ては、多数のICデバイスを短時間に検査することが要
求される。ここで、検査の終了したICデバイスを検査
用ソケットから取り出してから、次に測定するICデバ
イスを検査用ソケットに装着し、このICデバイスの外
部端子を検査用ソケットに対して安定したコンタクト状
態にするまでの時間を「インデックスタイム」という。
上記工程では、このインデックスタイムを短縮すること
が最も重要な事項であり、ICハンドラの性能は、イン
デックスタイムの長短によって評価される。
【0004】インデックスタイムを短縮するための最も
有効な方法の一つは、一つの検査位置に対してアクセス
するコンタクトハンドを複数組、通常は2組設けること
である。コンタクトハンドが2組存在することによっ
て、一方のコンタクトハンドによって検査の終了したI
Cデバイスを検査用ソケットから取り出し、すぐに、他
方のコンタクトハンドによって未検査のICデバイスを
検査用ソケットに装着することが可能となるため、IC
ハンドラのインデックスタイムを短縮することができ
る。
【0005】図9には、上述のようにしてインデックス
タイムを短縮したICハンドラの概略構造を示す。この
ICハンドラにおいては、検査位置に配置された2つの
検査用ソケット11,11に対して、その片側に配置さ
れたシャトル35上に固定され、2つのICデバイスを
受け取るための除材ステージ33と、2つのICデバイ
スを供給するための給材ステージ34とが用意されてい
る。シャトル35は、その延長方向に往復移動するよう
に構成され、除材ステージ33と給材ステージ34とを
交互に所定の給排位置(ICデバイスの受け渡し位置)
に配置するようになっている。
【0006】検査用ソケット11とシャトル35との間
には、旋回軸Oの周りに相互に180度の間隔で設けら
れた2本の旋回アーム31,31が設けられている。こ
の2本の旋回アーム31は、垂直軸Oを中心に水平面内
において一体に旋回するように構成されている。旋回ア
ーム31の先端部には移載機構32がそれぞれ固定さ
れ、この移載機構32の下端部にコンタクトハンド5が
昇降可能に取り付けられている。コンタクトハンド5
は、供給ステージ34に配置された2つのICデバイス
を同時に把持することができるとともに、把持した状態
で検査用ソケットにICデバイスを装着することができ
るように構成されている。旋回アーム31の先端に配置
された一方の移載機構32が検査位置の直上に位置する
場合には、他方の移載機構32はシャトル35の給排位
置の直上に位置するように構成されている。2つの移載
機構32は交互にICデバイスを供給ステージ34から
検査用ソケット11へ、逆に、検査用ソケット11から
除材ステージ33へと移載するようになっている。
【0007】図9の状態においては、検査用ソケット1
1の直上にあるコンタクトハンド5に図示しないICデ
バイスが吸着保持され、このコンタクトハンド5を下降
させることによって検査用ソケット11にICデバイス
が装着される。一方、シャトル35の上方にあるコンタ
クトハンド5には、既に検査の終了したICデバイスが
保持されており、このICデバイスは、コンタクトハン
ド5を下降させることによりシャトル35上の給排位置
に配置された除材ステージ33に格納される。
【0008】次に、シャトル35を移動させ、給排位置
に給材ステージ34を配置させた後、コンタクトハンド
5が下降して給材ステージ34から未検査のICデバイ
スを取り出し、再び上昇する。検査ソケット11に装着
されたICデバイスの特性検査が終了すると、検査の終
了したICデバイスを把持しているコンタクトハンド5
は上昇する。
【0009】この状態で、2本の旋回アーム31は18
0度旋回し、未検査のICデバイスを把持しているコン
タクトハンド5が検査用ソケット11の上方に、検査の
終了したICデバイスを把持しているコンタクトハンド
5がシャトル35上の給排位置の上方にそれぞれ移動さ
れる。このとき、シャトル35上の給排位置には空の除
材ステージ33が配置されている。
【0010】このICハンドラにおいては、旋回アーム
31を180度ずつ旋回させながら2つのコンタクトハ
ンド5によって交互にICデバイスの供給及び排出を行
っているため、インデックスタイムは、一方のコンタク
トハンド5による検査用ソケット11からのICデバイ
スの取り出し時間、旋回アーム31の旋回時間及び他方
のコンタクトハンド5によるICデバイスの装着時間を
合計した時間となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のIC
ハンドラにおいては、旋回アーム31を旋回することに
よってICデバイスを給排位置から検査位置まで搬送し
ているため、ICデバイスの搬送軌跡が円弧状になり、
直線的に移動する場合に較べてπ/2倍の搬送距離とな
る。したがって、ICデバイスを直線的に移動させる場
合に較べて、インデックスタイムを同等にしようとする
と、ICデバイスの搬送時に必要な搬送速度及び加速度
は共に大きくなり、より大きな動力を持つ駆動源及びよ
り剛性の高い搬送機構が必要になるという問題点があ
る。特に、駆動シリンダやモータなどの重量の大きい構
造部を備えた移載機構32及びコンタクトハンド5をよ
り迅速に旋回させるには、加減速を大きくする必要があ
るために大きな駆動力が要求されることから、搬送位置
の精度や構造的な精度を保持しつつ迅速化を図ることは
非常に困難である。
【0012】また、インデックスタイムをさらに短縮す
る方法としては、図10に示すように、旋回アームの数
を増やしたものが考えられる。図10の構造において
は、旋回軸の周りに3本の旋回アーム36が設けられ、
旋回アーム36相互間の角度が120度になっているた
めに、ICデバイスの移動距離を低減することが可能と
なり、インデックスタイムを短縮することができるもの
と思われる。しかしながら、この場合には3本の旋回ア
ーム36の先端にそれぞれ移載装置32及びコンタクト
ハンド5を設ける必要があることから、装置の構成要素
の数が多くなるとともに可動部の重量が増大し、駆動力
も大きくする必要があることから、個々の可動部の動作
速度の向上に困難が伴うとともに、ICハンドラの製造
コストが増大するという問題点がある。
【0013】さらに、図10に示すようなICハンドラ
において、それぞれのコンタクトハンド5が把持するこ
とのできるICデバイスの数及び検査用ソケット11が
一度に測定することのできるICデバイスの数を共に増
加させることにより、インデックスタイムを短縮しなく
ても検査処理能力を向上させる方法も考えられる。しか
しながら、この方法においては、その数に応じてコンタ
クトハンド5及び検査用ソケット11の製造コストが増
大し、また、コンタクトハンド5の旋回方向の寸法が長
くなることによるコンタクトハンド5同士の干渉を防止
するために、旋回アーム36を長くして旋回半径を増大
させる必要が生じ、その結果、ICデバイスの移動距離
が増加し、却ってインデックスタイムが増大してしまう
場合も考えられる。
【0014】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、受け渡し装置の構成要素の数を増
加させなくても、インデックスタイムを短縮することが
でき、処理能力を増大させることができるとともに、製
造コストの上昇を抑制することのできる新規の部材の受
け渡し装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、所定の処理が施される前の部
品が給材される給材部と、所定の処理が施された部品が
給材される除材部とを有する第1及び第2受け渡し部材
の間に配置される処理セクションで部品に所定の処理を
施すための方法であって、(a)前記第1受け渡し部材
で第1部品を供給し、(b)前記処理セクションで第2
部品に前記所定の処理を施し、(c)ステップ(b)の次
に、前記第2部品を前記処理セクションから前記第2受
け渡し部材に動かし、(d)ステップ(c)と同時に、前
記第1部品を前記第1受け渡し部材から前記処理セクシ
ョンに動かし、(e)ステップ(d)の次に、前記処理セ
クションで前記第1部品に前記所定の処理を施し、
(f)ステップ(e)と同時に、前記第1受け渡し部材を
給材側へ移動させ、(g)ステップ(e)と同時に、前記
第2受け渡し部材を除材側へ移動させ、(h)ステップ
(f)の次に、第3部品を前記第1受け渡し部材の第1
給材部へ給材し、(i)ステップ(g)の次に、前記第2
部品を前記第2受け渡し部材の第2除材部から除材し、
(j)ステップ(i)の次に、第4部品を前記第2受け渡
し部材から前記処理セクションに動かし、(k)ステッ
プ(j)と同時に、前記第1部品を前記処理セクション
から前記第1受け渡し部材に動かし、(l)ステップ
(j)の次に、前記第4部品に前記処理セクションで前
記所定の処理を施し、(m)ステップ(l)と同時に、前
記第1受け渡し部材を前記除材側へ移動させ、(n)ス
テップ(l)と同時に、前記第2受け渡し部材を前記給
材側へ移動させ、(o)ステップ(m)の次に、前記第1
部品を前記第1受け渡し部材の第1除材部から除材し、
(p)ステップ(n)の次に、第5部品を前記第2受け渡
し部材の第2給材部へ給材する、各ステップからなる部
材の受け渡し方法である。
【0016】ここで、(q)ステップ(a)から(p)を
所定回数繰り返す、ステップをさらに備えることが好ま
しい。
【0017】また、ステップ(c)で、前記第2部品は
第2軸及び第3軸に平行に動かされ、ステップ(d)
で、前記第1部品は前記第2軸及び前記第3軸に平行に
動かされ、ステップ(f)で、前記第1受け渡し部材は
第1軸に平行に動かすことによって前記給材側へ移動さ
れ、ステップ(g)で、前記第2受け渡し部材は前記第
1軸に平行に動かすことによって前記除材側へ移動さ
れ、前記第1軸は前記第2軸に直行し、前記第2軸は前
記第3軸に直行し、前記第1軸は前記第3軸に直行して
いることが望ましい。
【0018】さらに、ステップ(c)で、前記第2部品
は前記処理セクションと前記第2受け渡し部材との間に
おいて移動可能、かつ前記第2部品を保持可能な第2保
持部によって動かされ、ステップ(d)で、前記第1部
品は前記処理セクションと前記第1受け渡し部材との間
において移動可能、かつ前記第1部品を保持可能な第1
保持部によって動かされ、前記第1保持部及び第2保持
部は、前記第1保持部及び前記第2保持部を交互に前記
第1受け渡し部及び前記第2受け渡し部から前記処理セ
クションへと向けて往復動作させる主駆動手段により動
かされることが好ましい。
【0019】この手段によれば、処理部の両側に第1受
け渡し部材及び第2受け渡し部材を配置し、両側から交
互に部材を供給、排出するようにしたので、部材の搬送
経路も自由になり、搬送経路の短路化によってインデッ
クスタイムの短縮を図ることができる。また、主駆動手
段によって処理部と第1受渡部及び第2受渡部との間を
第1方向に直線的に移動させ、第1保持部及び第2保持
部を処理部並びに第1受渡部及び第2受渡部に対して直
線的に接離させるように構成したので、主駆動手段を簡
易に構成することができ、装置の製造コストを低減する
ことができる。
【0020】上記各手段においては、前記主駆動手段
は、前記第1保持部及び前記第2保持部をともに同一方
向及び同一速度で動作させるように構成されている単一
の駆動系であることが望ましい。
【0021】この手段によれば、単一の駆動系によって
第1保持部及び第2保持部を同一方向及び同一速度で動
作させるように構成することによって、駆動系の構成を
簡略化することができ、装置の製造コストを低減するこ
とができる。
【0022】なお、主駆動手段として、第1保持部と第
2保持部とを別々の駆動源乃至は駆動部によって別個に
制御することのできるように構成することも可能であ
る。
【0023】一方、本発明に係る集積回路デバイスの検
査方法は、上記に記載の部材の受け渡し方法を使用して
検査を行う方法とした。これにより、上記効果を伴って
集積回路デバイスを検査することができる。
【0024】一方、本発明に係る集積回路デバイスの製
造方法は、上記に記載の集積回路デバイスの検査方法を
使用して製造する方法とした。これにより、上記効果を
伴って集積回路デバイスを製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。図1乃至図4は、本
発明に係る部材の受け渡し装置の実施形態の主要機構を
示すものである。ここで、図1から図4に進むに従っ
て、実施形態の一連の動作工程が順次示されるようにな
っている。
【0026】この実施形態においては、フレーム10に
固定されたサーボモータ1は、図示左右方向(以下、
「X方向」という。)に伸びるボールネジ2を回転駆動
するように構成されている。フレーム10にはX方向に
伸びる2本の案内レール10aが固定されており、この
案内レール10aにX駆動部12がX方向に移動自在に
案内されるように取り付けられている。X駆動部12は
ボールネジ2に係合して、ボールネジ2の回転によって
X方向に移動するようになっている。
【0027】X駆動部12には、図示垂直方向(以下、
「Z方向」という。)に移動自在に左右一対の可動部
7,7が取り付けられている。これらの可動部7には、
それぞれ2つの保持部であるコンタクトハンド5,5が
各々調芯機構8を介して取り付けられている。このコン
タクトハンド5には、後述するICデバイスを吸着保持
するための吸着機構及び後述する検査用ソケットにIC
デバイスの外部端子を押し付けるための構造が設けられ
ている。調芯機構8は、検査用ソケットや給材ステージ
及び除材ステージにコンタクトハンド5の姿勢を合致さ
せるための公知の機構である。
【0028】上記可動部7に対しては、X方向に摺動自
在にZ駆動部6が取り付けられている。このZ駆動部6
はボールネジ4に係合し、このボールネジ4は、フレー
ム10に固定されたサーボモータ3に接続されている。
サーボモータ3によってボールネジ4が回転すると、Z
駆動部6は図示上下に移動し、可動部7を昇降させるよ
うになっている。
【0029】以下の説明においては、図示左側にある可
動部7、Z駆動部6、ボールネジ4及びサーボモータ3
からなる機構をZ1軸(駆動系)、図示右側にある可動
部7、Z駆動部6、ボールネジ4及びサーボモータ3か
らなる機構をZ2軸(駆動系)と呼ぶ。また、X駆動部
12、ボールネジ2及びサーボモータ1からなる機構を
X軸駆動系と呼ぶ。
【0030】上述の各機構の下方には、中央部に処理部
として2つの検査用ソケット11が配置されている。こ
の検査用ソケット11は、ICデバイスの外部端子に対
応した検査パッドを備えており、検査用ソケット11の
検査パッドにICデバイスの外部端子が接触すると、I
Cデバイスの電気的特性を検査することができるように
構成されている。
【0031】一方、検査用ソケット11の図示左右(X
方向)の両側には、それぞれシャトル21,22が配置
され、それぞれ図示前後方向に往復移動できるように構
成されている。検査用ソケット11は、シャトル21と
シャトル22のちょうど中間位置に配置されている。シ
ャトル21,22上には、それぞれ、給材ステージ23
及び除材ステージ24が固定されている。給材ステージ
23及び除材ステージ24のいずれにおいても、可動部
7に取り付けられた2つのコンタクトハンド5に対応し
た2つのICデバイスを収容できるようになっている。
給材ステージ23は、未検査のICデバイスを2つ収容
し、コンタクトハンド5に2つのICデバイスを供給す
るためのものであり、除材ステージ24は、コンタクト
ハンド5から検査済みのICデバイスを受け取り、排出
するためのものである。
【0032】上記のZ1軸は、シャトル21と検査用ソ
ケット11との間でICデバイスを移載するようになっ
ており、Z2軸は、シャトル22と検査用ソケット11
との間でICデバイスを移載するように構成されてい
る。X方向にX駆動部12が移動し、たとえば、Z1軸
がシャトル21から検査用ソケット11へと移動する
と、Z2軸は検査用ソケット11からシャトル22へと
移動する。なお、図示は省略しているが、シャトル2
1,22の前後には、ICデバイスを給材ステージ23
へ供給するためのロードロボット及びICデバイスを除
材ステージ24から取り出すためのアンロードロボット
が配置されている。
【0033】上記検査装置においては、以下のような動
作が行われるようになっている。まず、図1に示すよう
に、Z1軸のコンタクトハンド5が2つのICデバイス
を検査用ソケット11に押し付けて検査を行う。このと
き、Z2軸のコンタクトハンド5はシャトル22上に予
め設定された給排位置の上方において、給材ステージ2
3から取り出した2つの未検査のICデバイスを保持し
た状態で待機している。一方、シャトル21上の給排位
置には、既に空の除材ステージ24が待機している。
【0034】次に、検査ソケット11におけるICデバ
イスの検査が終了すると、Z1軸のサーボモータ3が稼
動し、ボールネジ4の回転によりZ駆動部6が上昇し、
Z1軸のコンタクトハンド5が検査用ソケット11から
検査済みのICデバイスを引き上げる。次に、サーボモ
ータ1が稼動し、ボールネジ2の回転によってX駆動部
12は左側に移動を始める。X駆動部12が移動する
と、Z1軸及びZ2軸の双方のコンタクトハンド5は共
に図示左側へと移動し、やがて、Z1軸のコンタクトハ
ンド5はシャトル21の給排位置の上方に到達し、ま
た、Z2軸のコンタクトハンド5は検査用ソケット11
の上方に到達する。
【0035】ここで、Z2軸のサーボモータ3が稼動
し、ボールネジ4の回転によりZ駆動部6が下降して、
図2に示すように、Z2軸のコンタクトハンド5は未検
査のICデバイスを検査用ソケットに押し付ける。一
方、Z1軸のコンタクトハンド5も下降し、除材ステー
ジ24に検査済みのICデバイスを収容する。
【0036】図3に示すように、Z2軸のコンタクトハ
ンド5によって検査用ソケット11に押し付けられたI
Cデバイスの検査が行われている間に、シャトル21は
後方に移動して、除材ステージ24を後方へ移動させ、
その代わりに、給材ステージ23を給排位置に配置す
る。一方、シャトル22は前方に移動して、除材ステー
ジ24を給排位置に配置する。
【0037】次に、ICデバイスの検査が終了すると、
Z2軸のコンタクトハンド5は上昇して、図4に示すよ
うに、シャトル22上の給排位置の上方にまで移動し、
一方、Z1軸のコンタクトハンド5は検査用ソケット1
1に未検査のICデバイスを押し付け、コンタクトを行
う。Z2軸のコンタクトハンド5は下降してICデバイ
スを除材ステージ24に収容する。
【0038】本装置は、上記のような図1から図4まで
に示す動作を繰り返し行い、Z1軸とZ2軸とが交互に
検査用ソケット11にICデバイスを供給するように動
作する。図5には、上述の動作をロードロボット及びア
ンロードロボットの動作をも含めて示すダイヤグラムで
ある。各所におけるICデバイスの受け取り動作を凸状
部で示し、各所におけるICデバイスの譲り渡し動作を
凹状部で示している。シャトル21において、給材ステ
ージ23と除材ステージ24の位置を表す2本の線が示
されているが、下側にある線が給排位置にあるものを示
すようになっている。同様に、シャトル22において、
給材ステージ23と除材ステージ24の位置を表す2本
の線が示されているが、上側にある線が給排位置にある
ものを示すようになっている。さらに、インデックスユ
ニットとして、上側の実線はZ1軸の動作を、下側の実
線はZ2軸の動作を示している。図中の検査期間は、検
査ユニット11においてICデバイスの検査が行われて
いる期間を示している。
【0039】ロードロボットは、シャトル21の給材ス
テージ23に2つの未検査のICデバイスを一度に譲り
渡した後、ICデバイスの配列された給材トレイ等から
2つの新たなICデバイスを順次受け取り、シャトル2
2の給材ステージ23に2つのICデバイスを一度に譲
り渡し、再び給材トレイ等から2つのICデバイスを順
次受け取るといった動作を繰り返し行う。
【0040】シャトル21では、給材ステージ23がロ
ードロボットから2つの未検査のICデバイスを受け取
り、その後、除材ステージ24がZ1軸のコンタクトハ
ンド5から検査済みのICデバイスを受け取り、その
後、給材ステージ23を給排位置に移動させてから、給
材ステージ23に収容されたICデバイスはZ1軸のコ
ンタクトハンド5に譲り渡される。これと同時に、除材
ステージ24に収容された検査済みのICデバイスは、
アンロードロボットによって取り出される。
【0041】インデックスユニットに示されるものはZ
1軸及びZ2軸のコンタクトハンド5の位置及び動作で
ある。上述と同様に、Z1軸のコンタクトハンド5は、
検査用ソケット11に対してICデバイスを押し付け固
定して検査を行い、検査が終了するとシャトル21に向
けて移動する。このとき、Z2軸のコンタクトハンド5
は、シャトル22の除材ステージ24に検査済みのIC
デバイスを譲り渡し、次に、給材ステージ23から新た
なICデバイスを受け取って、検査位置に向けて移動す
る。その後、シャトル21の除材ステージ24に対して
検査済みのICデバイスを譲り渡す。一方、Z1軸のコ
ンタクトハンド5は、シャトル21の除材ステージ24
に検査済みのICデバイスを譲り渡し、Z2軸のコンタ
クトハンド5はICデバイスを検査用ソケットに押し付
けて検査を行う。
【0042】シャトル22は、上記シャトルAとまった
く同様の動作を繰り返す。また、アンロードロボット
は、検査済みのICデバイスをシャトル21及びシャト
ル22の除材ステージ24から2つずつ受け取った後、
図示しない検査済みトレイの所定の位置に順次収容して
いく。
【0043】図6は、Z1軸のコンタクトハンドとZ2
軸のコンタクトハンドの動作を示すものである。Z1軸
のコンタクトハンド5は、シャトル21と検査用ソケッ
ト11との間を往復移動し、Z2軸のコンタクトハンド
5は、シャトル22と検査用ソケット11との間を往復
移動する。図6においては、Z1軸のコンタクトハンド
5が検査用ソケット11からシャトル21上の除材ステ
ージ24まで検査済みのICデバイスを搬送(除材動
作)し、Z2軸のコンタクトハンド5がシャトル22上
の給材ステージ23から未検査のICデバイスを搬送
(給材動作)する場合について示してある。Z1軸の給
材動作及びZ2軸の除材動作は、それぞれZ2軸の給材
動作及びZ1軸の除材動作と対称に動作する。
【0044】まず、最も基本的な動作態様について説明
する。この態様においては、Z1軸のコンタクトハンド
5が検査用ソケット11にて検査中のICデバイスを押
圧しているとき、インデックスタイムを短縮するため
に、Z2軸のコンタクトハンド5は、シャトル22上の
給材ステージ23から未検査のICデバイスを取り出し
た後、Z駆動部6を上昇させて、コンタクトハンド5を
給材ステージ23から所定の高さにある待機点Pにて待
機させる。
【0045】次に、検査用ソケット11にて検査が終了
すると、Z1軸のコンタクトハンド5は、上昇して取出
点Sを通過して、図示一点鎖線に示すように、検査用ソ
ケット11の上方にある中央点Qに到達する。次に、X
駆動部12を左側に移動させることにより、Z1軸のコ
ンタクトハンド及びZ2軸のコンタクトハンドを共に図
示一点鎖線に沿って水平に左方向へ移動させる。そし
て、Z1軸のコンタクトハンド5は待機点Rに到達し、
Z2軸のコンタクトハンド5は中央点Qに到達する。そ
の後、Z2軸のコンタクトハンド5は、Z駆動部6とと
もに中央点Qから垂直に降下して、検査用ソケット11
に押し付けられる。以上のように、この基本的な動作態
様では、Z1軸のコンタクトハンドが検査用ソケット1
1から中央点Qに到達し、さらに、Z2軸のコンタクト
ハンドが待機点Pから中央点Qを経て検査用ソケット1
1に到達するまでの時間がインデックスタイムとなる。
【0046】しかしながら、このような動作態様では、
図示一点鎖線に示すように、コンタクトハンドの動作経
路に無駄があり、インデックスタイムはまだ充分に低減
されていない。そこで、検査用ソケット11から中央点
Qまでの昇降時間を節約するために、検査用ソケット1
1の上方に取出点Sを設け、Z1軸のコンタクトハンド
を取出点Sに到達した時点からX駆動部12を移動させ
て待機点Rまで移動させ、Z2軸のコンタクトハンドを
待機点Pからこの取出点Sまで移動させるように、X駆
動部12とZ駆動部6との動作期間を修正した。概略経
路を図示点線で示した。
【0047】この場合、取出点Sは、コンタクトハンド
5が水平方向に移動しても検査用ソケット11周辺の機
構部と干渉しない範囲でなるべく低く設定される。取出
点Sが低ければ低いほど、インデックスタイムが短縮可
能であるからである。
【0048】Z1軸のコンタクトハンドをZ駆動部6と
ともに検査用ソケット11から上昇させ、取出点Sに到
達すると、X駆動部12の左方向への移動を開始し、Z
駆動部6の上昇とX駆動部12の左移動とを並行して行
うことによって、図6のU1に示す経路に従って待機点
Rに向かって移動する。一方、Z2軸のコンタクトハン
ドは、X駆動部12の移動の開始とほぼ同時にZ駆動部
6の下降を開始し、図6のU2に示す経路に従って取出
点Sに向かって移動する。
【0049】Z1軸のコンタクトハンドが待機点Rに到
達すると、Z2軸のコンタクトハンドは取出点Sに到達
し、その後、Z2軸のZ駆動部6が降下して、ICデバ
イスを検査用ソケット11にセットする。この場合のイ
ンデックスタイムは、Z1軸のコンタクトハンドが検査
位置から取出点Sに移動した後に、Z2軸のコンタクト
ハンドが待機点Pから取出点Sに到達し、さらに、取出
点Sから検査用ソケット11に到達するまでの時間であ
る。
【0050】ここで、待機点Pから取出点Sまでの移動
時間は、移動距離の長いX駆動部12の移動時間によっ
て決定されるため、待機点Pから中央点Qまでの移動時
間とほぼ同様である。これに対して、Z1軸のコンタク
トハンドが検査位置から中央点Qまで移動する時間は、
検査位置から取出点Sまでにかかる時間よりも長く、ま
た、Z2軸のコンタクトハンドが中央点Qから検査位置
まで移動する時間は、取出点Sから検査位置まで移動す
る時間に比べて長い。したがって、取出点Sを経由して
移動するこのような動作態様により、インデックスタイ
ムを短縮することができる。
【0051】X駆動部12の移動距離とZ駆動部6の移
動距離との差が少ない場合、若しくは、Z駆動部6の移
動距離の方がX駆動部12の移動距離よりも長い場合に
は、待機点P,Rの高さもシャトル22周辺の機構に干
渉されない範囲内でなるべく低くすることがインデック
スタイムを短縮する上で好ましい。この場合、待機点P
の高さが低く、X駆動部12の移動によってコンタクト
ハンドの移動軌跡がシャトル22周辺の機構に干渉され
るような場合には、X駆動部12の移動開始時点よりZ
駆動部6の移動開始時点をある程度遅らせ、待機点Pか
ら水平に移動した修正点TからZ方向の降下を開始する
ことも可能である。
【0052】図6に実線で示すコンタクトハンドの移動
軌跡を実現するために、図7に示すように、Z1軸の上
昇動作を開始してからZ1軸のコンタクトハンドが取出
点Sに到達した時点まで待って、X駆動部12の左方向
への移動動作及びZ2軸の降下動作をほぼ同時に開始
し、Z1軸の上昇動作とX駆動部の移動動作をほぼ同時
に停止した後、Z2軸をコンタクトハンドに保持された
ICデバイスが検査用ソケット11に押し付けられるま
で降下させるという動作態様を採用した。このように、
X方向の動作期間とZ方向の動作期間とを相互に重なる
ように設定することによって、X方向及びZ方向それぞ
れの駆動系の加速度や最高速度を変えることなく、イン
デックスタイムの短縮を図ることができた。本実施形態
では、図6の一点鎖線で示す動作態様に比べて、約30
%以上のインデックスタイムの短縮を実現することがで
きた。
【0053】図8は、本実施形態におけるコンタクトハ
ンド5の主要部分の構造を一部を断面として示すもので
ある。コンタクトハンド5は、調芯機構8に対して角度
自在かつ中心位置を所定範囲で調節可能に取り付けられ
ている。図8(a)に示すように、コンタクトハンド5
の下端側には、位置決め板50が水平に設置されてい
る。この位置決め板50の上面に、調芯機構8に取り付
けられた本体部51が設けられている。位置決め板50
の周縁部には、複数個のガイド孔50aが形成されてい
る。このガイド孔50aは、コンタクトハンド5が検査
用ソケット11、給材ステージ23及び除材ステージ2
4に接近した場合、これらの検査用ソケット11、給材
ステージ23及び除材ステージ24の上面部に設けられ
たガイドピン60に嵌合することによって、コンタクト
ハンド5が正確に位置決めされるようになっている。
【0054】位置決め板50の下面上には、ICデバイ
ス61の外部端子61aを検査用ソケット11の図示し
ない検査用パッドに押し付けるための押圧面52aを備
えた合成樹脂製の押圧部材52が下方に突出した状態に
設けられている。また、この押圧部材52の内側にはI
Cデバイス61の姿勢を保持する保持枠53が配置され
る。コンタクトハンド5の内部には中央貫通孔が形成さ
れ、ここに、ガイドブロック54が昇降自在に嵌合し、
このガイドブロック54に合成ゴム製の吸着ヘッド55
が取り付けられている。
【0055】ガイドブロック54の上部には、コイルス
プリング等からなる弾性部材56が収容され、ガイドブ
ロック54を下方に付勢している。コンタクトハンド5
に形成された中央貫通孔は図示しない排気装置に接続さ
れており、ICデバイス61は吸着ヘッド55によって
吸着保持されるようになっている。
【0056】ICデバイス61が吸着保持される前であ
って、特に外部から負荷が加わっていない場合には、弾
性部材56によって吸着ヘッド55及びICデバイス6
1は下方に押し下げられており、図8(a)に示す状態
となっている。
【0057】一方、ICデバイス61が吸着ヘッド55
に吸着保持されると、コンタクトハンド5の中央貫通孔
内が負圧になることによって、図8(b)に示すよう
に、ICデバイス61のパッケージ部は保持枠53に当
接して位置決めされ、また、ICデバイス61の外部端
子61aは押圧部材52の押圧面52aに当接する。
【0058】この図8(b)に示す状態で、ICデバイ
ス61は正確な姿勢で受け渡しが行われ、また、正確か
つ確実に、ICデバイス61の外部端子61aが検査用
ソケット11に押し付けられる。
【0059】本実施形態によれば、検査用ソケット11
の左右両側にシャトル21,22を配置し、シャトル2
1,22の給材ステージ23から未検査のICデバイス
を検査用ソケット11に向けて搬送するとともに除材ス
テージ24に検査済みのICデバイスを回収するように
構成したことにより、左右のコンタクトハンドによって
交互に検査位置にICデバイスを供給することができ、
直線的で自由な移載経路をとることができることから、
製造コストの増加を招くことなく、比較的容易にインデ
ックスタイムを短縮することができる。
【0060】本実施形態では特に、2つのコンタクトハ
ンドをX方向へ移動させるのに一つのX駆動部によって
駆動しているため、単一の駆動源や駆動機構を備えた単
一の駆動系によって足りることとなり、装置構成が簡略
化され、製造コストを低減することができる。
【0061】本実施形態では、X駆動部12によって支
持されるのは可動部7、調芯機構8及びコンタクトハン
ド5のみであり、サーボモータ3、ボールネジ4及びZ
駆動部6からなるZ軸駆動系はフレーム10に支持され
ているため、X軸駆動系の重量負担を軽減することがで
きることから、X軸駆動系の加減速性能を高めることが
できるとともに、駆動系の駆動精度も高めることができ
る。このため、同様の駆動能力であっても高速化してイ
ンデックスタイムをさらに向上させることができる。
【0062】上記実施形態では、ICデバイスの電気的
な検査装置として構成したが、本発明は、検査装置に限
らず、種々の加工装置や組み立て装置において各種部材
を受け渡しする場合にも同様に適用できるものである。
【0063】また、上記実施形態では、単一のX軸駆動
系により2つのコンタクトハンドを動作させているが、
コンタクトハンド毎に別々に制御された駆動系を設けて
もよい。この場合には、インデックスタイムをさらに短
縮させるために、2つのコンタクトハンドの左右の動き
を異なる速度、異なるタイミングで動作させることも可
能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0065】請求項1によれば、処理部の両側に第1受
渡部及び第2受渡部を配置し、第1保持部及び第2保持
部によって両側から交互に部材を供給、排出するように
構成したので、部材の搬送経路も自由になり、搬送経路
の短路化によってインデックスタイムの短縮を図ること
ができる。
【0066】請求項2によれば、主駆動手段によって処
理部と第1受渡部及び第2受渡部との間を第1方向に直
線的に移動させ、第1保持部及び第2保持部を処理部並
びに第1受渡部及び第2受渡部に対して直線的に接離さ
せるように構成したので、主駆動手段並びに第1補助駆
動手段及び第2補助駆動手段を簡易に構成することがで
き、装置の製造コストを低減することができる。
【0067】請求項3によれば、第1補助駆動手段及び
第2補助駆動手段は、第1駆動源及び第2駆動源により
第1連結部材及び第2連結部材を移動させて第1保持部
及び第2保持部を動作させるようにしているが、第1連
結部材及び第2連結部材が第1方向に移動自在に構成さ
れていることにより、第1補助駆動手段及び第2補助駆
動手段が主駆動手段による動作を妨げることがなく、主
駆動手段の駆動負荷を軽減することができるため、第1
保持部及び第2保持部の駆動速度を高めることが容易に
なり、駆動精度も維持し易くなる。
【0068】請求項4によれば、主駆動手段による移動
期間と第1補助駆動手段及び第2補助駆動手段による移
動期間とが重なるように構成されていることによって、
第1保持部及び第2保持部の移動経路を最適化すること
が可能になり、移動経路の設定を変えることによってイ
ンデックスタイムの更なる短縮を図ることが可能とな
る。
【0069】請求項5によれば、単一の駆動系によって
第1保持部及び第2保持部を同一方向及び同一速度で動
作させるように構成することによって、駆動系の構成を
簡略化することができ、装置の製造コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る部材の受け渡し装置の実施形態
の主要構造の第1の動作状態を示す概略斜視図である。
【図2】 同実施形態の第2の動作状態を示す概略斜視
図である。
【図3】 同実施形態の第3の動作状態を示す概略斜視
図である。
【図4】 同実施形態の第4の動作状態を示す概略斜視
図である。
【図5】 同実施形態の各部の動作態様を示すダイヤグ
ラムである。
【図6】 同実施形態の一対のコンタクトハンドの移動
態様を示す説明図である。
【図7】 同実施形態のX駆動系、Z1軸及びZ2軸の
動作状態を示すグラフ図である。
【図8】 同実施形態におけるコンタクトハンドの構造
を示す拡大一部断面図である。
【図9】 従来のICハンドラの構造を示す概略斜視図
である。
【図10】 従来のICハンドラを改良した場合の構成
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1,3 サーボモータ 2,4 ボールネジ 5 コンタクトハンド(第1保持部、第2保持部) 6 Z駆動部 7 可動部 10 フレーム 10a 案内レール 11 検査用ソケット(処理部) 12 X駆動部 21,22 シャトル 23 給材ステージ 24 除材ステージ 給排位置(第1受渡部、第2受渡部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の処理が施される前の部品が給材さ
    れる給材部と、所定の処理が施された部品が給材される
    除材部とを有する第1及び第2受け渡し部材の間に配置
    される処理セクションで部品に所定の処理を施すための
    方法であって、 (a)前記第1受け渡し部材で第1部品を供給し、 (b)前記処理セクションで第2部品に前記所定の処理
    を施し、 (c)ステップ(b)の次に、前記第2部品を前記処理セ
    クションから前記第2受け渡し部材に動かし、 (d)ステップ(c)と同時に、前記第1部品を前記第1
    受け渡し部材から前記処理セクションに動かし、 (e)ステップ(d)の次に、前記処理セクションで前記
    第1部品に前記所定の処理を施し、 (f)ステップ(e)と同時に、前記第1受け渡し部材を
    給材側へ移動させ、 (g)ステップ(e)と同時に、前記第2受け渡し部材を
    除材側へ移動させ、 (h)ステップ(f)の次に、第3部品を前記第1受け渡
    し部材の第1給材部へ給材し、 (i)ステップ(g)の次に、前記第2部品を前記第2受
    け渡し部材の第2除材部から除材し、 (j)ステップ(i)の次に、第4部品を前記第2受け渡
    し部材から前記処理セクションに動かし、 (k)ステップ(j)と同時に、前記第1部品を前記処理
    セクションから前記第1受け渡し部材に動かし、 (l)ステップ(j)の次に、前記第4部品に前記処理セ
    クションで前記所定の処理を施し、 (m)ステップ(l)と同時に、前記第1受け渡し部材を
    前記除材側へ移動させ、 (n)ステップ(l)と同時に、前記第2受け渡し部材を
    前記給材側へ移動させ、 (o)ステップ(m)の次に、前記第1部品を前記第1受
    け渡し部材の第1除材部から除材し、 (p)ステップ(n)の次に、第5部品を前記第2受け渡
    し部材の第2給材部へ給材する、 各ステップからなる部材の受け渡し方法。
  2. 【請求項2】 (q)ステップ(a)から(p)を所定回
    数繰り返す、ステップをさらに備える、請求項1に記載
    の部材の受け渡し方法。
  3. 【請求項3】 ステップ(c)で、前記第2部品は第2
    軸及び第3軸に平行に動かされ、 ステップ(d)で、前記第1部品は前記第2軸及び前記
    第3軸に平行に動かされ、 ステップ(f)で、前記第1受け渡し部材は第1軸に平
    行に動かすことによって前記給材側へ移動され、 ステップ(g)で、前記第2受け渡し部材は前記第1軸
    に平行に動かすことによって前記除材側へ移動され、 前記第1軸は前記第2軸に直行し、 前記第2軸は前記第3軸に直行し、 前記第1軸は前記第3軸に直行している、請求項1に記
    載の部材の受け渡し方法。
  4. 【請求項4】 ステップ(c)で、前記第2部品は前記
    処理セクションと前記第2受け渡し部材との間において
    移動可能、かつ前記第2部品を保持可能な第2保持部に
    よって動かされ、 ステップ(d)で、前記第1部品は前記処理セクション
    と前記第1受け渡し部材との間において移動可能、かつ
    前記第1部品を保持可能な第1保持部によって動かさ
    れ、 前記第1保持部及び第2保持部は、前記第1保持部及び
    前記第2保持部を交互に前記第1受け渡し部及び前記第
    2受け渡し部から前記処理セクションへと向けて往復動
    作させる主駆動手段により動かされる、請求項1に記載
    の部材の受け渡し方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記主駆動手段は、
    前記第1保持部及び前記第2保持部をともに同一方向及
    び同一速度で動作させるように構成されている単一の駆
    動系である部材の受け渡し方法。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記主駆動手段は、
    前記第1保持部と前記第2保持部とを別個に制御するよ
    うに構成されている別々の駆動源乃至駆動部である部材
    の受け渡し方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6において、前記部
    材が集積回路デバイス、前記処理が検査であることを特
    徴とする集積回路デバイスの検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の集積回路デバイスの検
    査方法を用いた集積回路デバイスの製造方法。
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