JP2003176261A - アミノアセトニトリルおよびグリシン誘導体の製造方法 - Google Patents

アミノアセトニトリルおよびグリシン誘導体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】医農薬中間体等として有用なN,N−ジメチル
グリシンナトリウム塩等のジ置換(C1〜C6アルキ
ル)グリシンアルカリ金属塩あるいは、モノ置換または
ジ置換の(C1〜C6アルカノール)グリシンアルカリ
金属塩、N,N−ジメチルグリシン等のジ置換(C1〜
C6アルキル)グリシン、及びモノ置換またはジ置換の
(C1〜C6アルカノール)グリシンまたはその水溶液
等の製造方法の提供。 【解決手段】アミンとグリコロニトリルを反応させるア
ミノアセトニトリルの製造方法、該方法で得られたアミ
ノアセトニトリル反応液を、アルカリ金属水酸化物水溶
液で加水分解反応させるグリシンアルカリ金属塩の製造
方法、及び得られた水溶液に対して、硫酸で中和する工
程、水分を除去、濃縮する工程および析出した硫酸アル
カリ金属塩を固液分離する工程を含むグリシン誘導体ま
たはその水溶液の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤とその
中間体、医農薬中間体等として有用なN,N−ジメチル
グリシンナトリウム塩等のジ置換(C1〜C6アルキ
ル)グリシンアルカリ金属塩あるいは、モノ置換または
ジ置換の(C1〜C6アルカノール)グリシンアルカリ
金属塩、N,N−ジメチルグリシン等のジ置換(C1〜
C6アルキル)グリシン、及びモノ置換またはジ置換の
(C1〜C6アルカノール)グリシンまたはその水溶液
等の製造方法を提供する。
【0002】また、上記ジ置換(C1〜C6アルキル)
グリシン、モノ置換またはジ置換(C1〜C6アルカノ
ール)グリシン等を製造する中間体としての、N,N−
ジメチルアミノアセトニトリル等のジ置換(C1〜C6
アルキル)アミノアセトニトリル、及びモノ置換または
ジ置換の(C1〜C6アルカノール)アミノアセトニト
リル等の製造方法を提供する。
【0003】
【従来の技術】ブロモ酢酸とジメチルアミンを反応させ
てジメチルグリシンナトリウム塩を製造する方法は、特
公昭58−34478号公報などに記載されているが、
この方法は収率が低く、また装置材質に制限があり安価
な製造はできなかった。US4968839号公報で
は、ホルマリン、シアン化ナトリウム、ジメチルアミン
を亜硫酸水素ナトリウム存在下で反応させ、ジメチルグ
リシンナトリウム塩の中間体であるジメチルアセトニト
リルを製造する方法が記載されているが反応液の着色や
不純物が多く生成するためジメチルアセトニトリルを蒸
留する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蒸留の様な
精製を必要とせず、相互に結合していてもよい2ヶのC
1〜C6アルキル基を有するグリシンアルカリ金属塩、
あるいは水酸基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6ア
ルキル基を有するグリシンアルカリ金属塩等を製造する
ために使用できる、相互に結合していてもよい2ヶのC
1〜C6アルキル基を有するアミノアセトニトリル、あ
るいは水酸基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6アル
キル基を有するアミノアセトニトリル等を製造する方法
を提供することを課題の一つとする。
【0005】また、それらのアミノアセトニトリルを用
いて、高純度な、対応するグリシンアルカリ金属塩を、
またはそれを用いてグリシン誘導体またはその水溶液等
を安価に製造する方法を提供することを課題の一つとす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、相互に結
合していてもよい2ヶのC1〜C6アルキル基を有する
アミン、あるいは水酸基を有する1ヶまたは2ヶのC1
〜C6アルキル基を有するアミンと、ジメチルアミンと
グリコロニトリルを反応させることにより、高純度、高
収率で相互に結合していてもよい2ヶのC1〜C6アル
キル基を有するアミノアセトニトリル、あるいは水酸基
を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6アルキル基を有す
るアミノアセトニトリルを製造できることを見出した。
【0007】さらに、その方法で製造したアミノアセト
ニトリルを使用し、加水分解することにより、特に精製
せずとも高純度の対応するグリシンアルカリ金属塩及び
グリシン誘導体またはその水溶液を製造できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0008】また、本発明者らは、上記グリシン誘導体
のうち、特にジメチルグリシン等の水に対する溶解度が
非常に高いことを見出し、ジメチルグリシンアルカリ金
属塩水溶液を硫酸で中和した液を濃縮することにより、
ジメチルグリシンの大部分を溶解させたまま、硫酸アル
カリ金属塩を析出、分離するというグリシン誘導体水溶
液の製造方法を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は以下の項目に関する。 [1]相互に結合していてもよい2ヶのC1〜C6アル
キル基を有する、あるいは水酸基を有する1ヶまたは2
ヶのC1〜C6アルキル基を有するアミンとグリコロニ
トリルを反応させることを特徴とするアミノアセトニト
リルの製造方法。 [2]前記アミンが、相互に結合していてもよい2ヶの
C1〜C6アルキル基を有するアミンである上記[1]
に記載のアミノアセトニトリルの製造方法。 [3]前記アミンが、水酸基を有する1ヶまたは2ヶの
C1〜C6アルカノールアミンである上記[1]に記載
のアミノアセトニトリルの製造方法。
【0010】[4]前記アミンが、N,N−ジ(C1〜
C6アルキル)アミンである、上記[2]に記載のアミ
ノアセトニトリルの製造方法。 [5]前記アミンが、ジメチルアミン、ジエチルアミン
またはピペリジンである上記[2]に記載のアミノアセ
トニトリルの製造方法。 [6]前記アミンが、N−(C1〜C6アルカノール)
アミンまたはN,N−ジ(C1〜C6アルカノール)ア
ミンである上記[3]に記載のアミノアセトニトリルの
製造方法。
【0011】[7]前記アミンが、メタノールアミン、
エタノールアミン、ジメタノールアミンまたはジエタノ
ールアミンである上記[3]に記載のアミノアセトニト
リルの製造方法。 [8]前記アミンにグリコロニトリルを滴下して反応さ
せることを特徴とする上記[1]ないし[7]のいずれ
かに記載のアミノアセトニトリルの製造方法。 [9]反応時間が10分〜120分であることを特徴と
する上記[1]ないし[8]のいずれかに記載のアミノ
アセトニトリルの製造方法。
【0012】[10]ピストンフロー形式で前記アミン
とグリコロニトリルを連続的に反応させることを特徴と
する上記[1]ないし[9]のいずれかに記載のアミノ
アセトニトリルの製造方法。 [11]滞留時間が1分から60分であることを特徴と
する上記[10]に記載のアミノアセトニトリルの製造
方法。 [12]反応温度が10℃〜50℃であることを特徴と
する上記[1]ないし[11]のいずれかに記載のアミ
ノアセトニトリルの製造方法。
【0013】[13]グリコロニトリルに対する前記ア
ミンのモル比が0.9〜1.3であることを特徴とする
上記[1]ないし[12]のいずれかに記載のアミノア
セトニトリルの製造方法。 [14]前記アミンを濃度30質量%〜60質量%の水
溶液で用い、グリコロニトリルを濃度30質量%〜70
質量%の水溶液で用いることを特徴とする上記[1]〜
[13]のいずれかに記載のアミノアセトニトリルの製
造方法。 [15]上記[1]〜[14]のいずれかに記載のアミ
ノアセトニトリルの製造方法で得られたアミノアセトニ
トリル反応液を、アルカリ金属水酸化物水溶液で加水分
解反応させることを特徴とするグリシンアルカリ金属塩
の製造方法。
【0014】[16]アミノアセトニトリル反応液を、
アルカリ金属水酸化物水溶液に滴下して反応させること
を特徴とする上記[15]に記載のグリシンアルカリ金
属塩の製造方法。 [17]アルカリ金属水酸化物が、水酸化ナトリウムで
ある上記[15]または[16]に記載のグリシンアル
カリ金属塩の製造方法。
【0015】[18]アミノアセトニトリルが、N,N
−ジメチルアミノアセトニトリル、N,N−ジエチルア
ミノアセトニトリル、N,N−ジ(n−プロピル)アミ
ノアセトニトリル、N,N−ジ(i−プロピル)アミノ
アセトニトリル、N−ヒドロキシメチルアミノアセトニ
トリル、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノアセトニ
トリル、N,N−ビス(ヒドロキシメチル)アミノアセ
トニトリル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ア
ミノアセトニトリル、N−シアノメチルピペリジンから
なる群より選ばれる化合物である上記[15]ないし
[17]のいずれかに記載のグリシンアルカリ金属塩の
製造方法。 [19]アルカリ金属水酸化物水溶液が水酸化ナトリウ
ム水溶液であり、グリシンアルカリ金属塩がグリシンナ
トリウム塩である上記[15]ないし[18]のいずれ
かに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
【0016】[20]反応時間が1時間〜4時間である
ことを特徴とする上記[15]ないし[19]のいずれ
かに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。 [21]アミノアセトニトリルに対するアルカリ金属水
酸化物のモル比が、0.9〜1.5であることを特徴と
する上記[15]ないし[20]のいずれかに記載のグ
リシンアルカリ金属塩の製造方法。 [22]反応温度が60℃〜90℃であることを特徴と
する上記[15]ないし[21]のいずれかに記載のグ
リシンアルカリ金属塩の製造方法。
【0017】[23]空気又は窒素で反応液をバブリン
グし、反応で発生するアンモニアをストリッピングする
ことを特徴とする上記[15]ないし[22]のいずれ
かに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。 [24]−5kPa〜−80kPaの減圧下において、
反応で発生するアンモニアをストリッピングすることを
特徴とする上記[15]ないし[23]のいずれかに記
載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。 [25]ストリッピングの際に同時に水を反応槽に連続
的に添加することを特徴とする上記[23]または[2
4]に記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
【0018】[26]反応終了後にホルマリン水溶液を
加えて残存する遊離シアンを分解することを特徴とする
上記[15]ないし[25]のいずれかに記載のグリシ
ンアルカリ金属塩の製造方法。 [27]グリシンアルカリ金属塩が、N,N−ジメチル
グリシン、N,N−ジエチルグリシン、N,N−ジ(n
−プロピル)グリシン、N,N−ジ(i−プロピル)グ
リシン、N−ヒドロキシメチルグリシン、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)グリシン、N,N−ビス(ヒドロキシ
メチル)グリシン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)グリシンまたはN−カルボキシメチルピペリジンの
アルカリ金属塩である上記[15]ないし[26]のい
ずれかに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
【0019】[28]上記[15]ないし[27]のい
ずれかに記載の製造方法により得られたグリシンアルカ
リ金属塩水溶液を酸で中和することを特徴とするグリシ
ン誘導体またはその水溶液の製造方法。 [29]上記[15]ないし[27]のいずれかに記載
の製造方法により得られたグリシンアルカリ金属塩水溶
液に対して、(1)硫酸で中和する工程、(2)水分を
除去、濃縮する工程および(3)グリシン誘導体水溶液
と硫酸アルカリ金属塩のスラリーから析出した硫酸アル
カリ金属塩を固液分離する工程を含むことを特徴とする
上記[28]に記載のグリシン誘導体またはその水溶液
の製造方法。
【0020】[30](1)および(2)の工程を実施
し、グリシン誘導体水溶液と硫酸アルカリ金属塩のスラ
リーを得た後、(3)の工程を実施することを特徴とす
る上記[28]または[29]に記載のグリシン誘導体
またはその水溶液の製造方法。 [31](1)の工程の、中和のpHが3〜9であるこ
とを特徴とする上記[28]ないし[30]のいずれか
に記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。 [32](2)の工程で濃縮した液の、溶液部分のグリ
シン誘導体の濃度が30質量%〜80質量%であること
を特徴とする上記[28]ないし[31]のいずれかに
記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。
【0021】[33](3)の工程の固液分離をすると
きの温度を10℃〜80℃で行うことを特徴とする上記
[28]ないし[32]のいずれかに記載のグリシン誘
導体またはその水溶液の製造方法。 [34]分離した硫酸アルカリ金属塩を水で洗浄し、硫
酸アルカリ金属塩に付着したグリシン誘導体を回収する
ことを特徴とする上記[28]ないし[33]のいずれ
かに記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方
法。 [35]硫酸アルカリ金属塩を洗浄した水を(1)およ
び/または(2)の工程を実施する前の溶液またはスラ
リーに加えることにより硫酸アルカリ金属塩に付着した
グリシン誘導体を回収し、高濃度グリシン誘導体水溶液
を得ることを特徴とする上記[34]に記載のグリシン
誘導体またはその水溶液の製造方法。
【0022】[36]硫酸アルカリ金属塩が硫酸ナトリ
ウムである上記[28]ないし[35]のいずれかに記
載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。 [37]上記[28]ないし[36]のいずれかに記載
の製造方法で得られたグリシン誘導体またはその水溶液
を電気透析することを特徴とするグリシン誘導体または
その水溶液の製造方法。 [38]上記[15]ないし[27]のいずれかに記載
の製造方法で得られたグリシンアルカリ金属塩水溶液を
電解透析する事を特徴とするグリシン誘導体水溶液の製
造方法。
【0023】[39]上記[28]ないし[38]のい
ずれかに記載の製造方法で製造されてなるグリシン誘導
体またはその水溶液。 [40]グリシン誘導体水溶液のグリシン誘導体の濃度
が30質量%〜80質量%であることを特徴とする上記
[39]に記載のグリシン誘導体水溶液。 [41]硫酸ナトリウムの含量が3質量%以下であるこ
とを特徴とする上記[40]に記載のグリシン誘導体ま
たはその水溶液。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。まず、相互に結合していてもよい2ヶのC1〜
C6アルキル基を有するアミノアセトニトリル、あるい
は水酸基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6アルキル
基を有するアミノアセトニトリルの製造方法について説
明する。
【0025】本発明の一つは、相互に結合していてもよ
い2ヶのC1〜C6アルキル基を有する、あるいは水酸
基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6アルキル基を有
するグリシンナトリウム塩の中間体である前記アミノア
セトニトリルを、相互に結合していてもよい2ヶのC1
〜C6アルキル基を有する、あるいは水酸基を有する1
ヶまたは2ヶのC1〜C6アルキル基を有するアミンと
グリコロニトリルを反応させることにより製造するとい
うものである。これまでのこの様な反応で、本発明のア
ミノアセトニトリルを製造した例は知られていない。
【0026】前記アミンとグリコロニトリルの反応に際
しては、副反応を抑え、生成物の着色を抑制するという
観点から、前記アミンにグリコロニトリルを滴下して反
応させるか、ピストンフロー方式で連続的に反応させる
ことが望ましい。
【0027】ピストンフロー方式とは、管状の反応槽等
を用いることでアミンとグリコロニトリルを混合した反
応液が部分的に混合しにくい状態で反応させるものであ
る。管状の反応槽に入る前にアミンとグリコロニトリル
を全て混合しても良いし、管状反応槽に分割してグリコ
ロニトリルを添加しても良い。滞留時間は反応槽の容積
を反応液の流量で割ることにより得られる。
【0028】前記アミンにグリコロニトリルを反応させ
る場合は、反応時間は10分〜120分が好ましい。特
に好ましくは、30分〜60分である。反応時間が短い
と反応は完結せず、長すぎると生成したアミノアセトニ
トリルの分解が起こり、収率が低下する。ピストンフロ
ー方式で反応させる場合には滞留時間が1分〜60分で
あることが望ましい。
【0029】前記アセトニトリルを本発明の方法で製造
するには、反応温度が10℃〜50℃であることが好ま
しく、より好ましくは30℃〜40℃である。反応温度
が低すぎると反応時間の長時間化、収率の低下が起こ
り、アセトニトリルの分解が起こる。
【0030】グリコロニトリルに対する前記アミンのモ
ル比は、0.9〜1.3であることが好ましい。特に好
ましいモル比は1.0〜1.1である。モル比が低すぎ
ると収率が低下し、モル比が高すぎるとグリコロニトリ
ル基準の収率は変わらないが、経済的に好ましくない。
【0031】反応には、相互に結合していてもよい2ヶ
のC1〜C6アルキル基を有するアミン、あるいは水酸
基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜C6アルキル基を有
するアミン、グリコロニトリルすべて水溶液として用い
る。この水溶液は反応に支障のない限り、他の有機溶媒
を含んでいてもかまわない。
【0032】反応の際の濃度は、特に制限はないが、前
記アミン水溶液の濃度を30質量%〜60質量%で用
い、グリコロニトリル水溶液の濃度を30質量%〜70
質量%で用いることが望ましい。
【0033】本発明の製造方法で得られる前記アミノア
セトニトリル水溶液は、純度が高く、着色も少ないた
め、特に精製操作を加えることなく、そのまま次の加水
分解に用いることができる。
【0034】次に、前記アミノアセトニトリルを加水分
解し、対応するグリシンアルカリ金属塩を製造する方法
について説明する。本発明のグリシンアルカリ金属塩の
製造方法は、アルカリ金属水酸化物水溶液に本発明で製
造した前記アセトニトリル水溶液を滴下して反応させる
というものである。
【0035】前記アセトニトリルの水溶液にアルカリ金
属水酸化物水溶液を添加するとニトリルの水和反応が急
激に進行し、反応が暴走し制御不能になり場合によって
は反応液が激しく突沸する。
【0036】本発明のグリシンアルカリ金属塩の製造方
法における反応時間は、反応の完結と生産性の観点から
適宜選定される。特に1時間〜4時間であることが好ま
しく、より好ましくは2時間〜3時間である。反応時間
が短すぎると反応が完結しておらず、反応時間が長すぎ
ると生産性が低下する。
【0037】加水分解に用いるアルカリ金属水酸化物の
量は、加水分解を完結させ、経済的な観点から選ばれ
る。用いるアミノアセトニトリルに対して、モル比が
0.9〜1.5であることが好ましい。特に好ましくは
モル比1.0〜1.2である。モル比が低すぎると収率
が低下し、モル比が高すぎると得られるアセトニトリル
基準の収率は変わらないが、経済的に好ましくない。
【0038】アルカリ金属水酸化物の濃度は特に制限さ
れないが、反応性と経済性の観点から20質量%〜50
質量%が好ましい。反応温度は、反応速度と副反応抑制
の観点から選ばれる。
【0039】特に60℃〜90℃であることが好まし
い。反応温度が低すぎると反応時間の長時間化、収率の
低下が起こり、反応温度が高すぎるとグリコール酸など
の生成が増加し、得られるグリシンアルカリ金属塩の収
率が低下する。
【0040】本発明のグリシンアルカリ金属塩の製造方
法において、空気又は窒素で反応液をバブリングし、反
応で発生するアンモニアを効率的にストリッピングする
ことにより、副反応をより抑制することができる。アン
モニアのストリッピングは、減圧にして行ってもよい。
【0041】この時の圧力は、ゲージ圧で−5kPa〜
−80kPaにすることが好ましく、特に−10kPa
〜−50kPaがより好ましい。減圧不足の場合はスト
リッピング不足になりニトリロトリ酢酸などの不純物が
増加し、減圧しすぎの場合は反応温度が維持できなくな
り得られるグリシンアルカリ金属塩の収率低下を招く。
ストリッピングに際して、ストリッピングにより、除か
れるアンモニア水溶液と同重量の水を反応槽に連続的に
添加する方法をとることもできる。
【0042】加水分解の後、遊離シアンが残存する。遊
離シアンは、反応終了後にホルマリン水溶液を加えて反
応させることにより分解できる。ホルマリンが少なすぎ
ると遊離シアンの分解が不完全になり、ホルマリンが多
すぎると遊離のホルマリンが発生する。実用的には1.
0倍〜1.3倍が好ましい。本発明においては、アルカ
リ金属水酸化物のうち、入手の容易さ等の観点から水酸
化ナトリウムまたは水酸化カリウムが好ましく用いられ
るが、より好ましくは水酸化ナトリウムである。
【0043】次に相互に結合していてもよい2ヶのC1
〜C6アルキル基を有するグリシン誘導体またはその水
溶液、あるいは水酸基を有する1ヶまたは2ヶのC1〜
C6アルキル基を有するグリシン誘導体またはその水溶
液の製造方法について説明する。本発明は、先ず、原料
としての前記グリシンアルカリ金属塩水溶液に対して、
酸で中和することによりグリシン誘導体またはその水溶
液を得ることができる。
【0044】さらに本発明のグリシン誘導体またはその
水溶液の製造方法においては、前記グリシンアルカリ金
属塩から前記グリシン誘導体を単離することなく、高濃
度のグリシン誘導体水溶液を製造することもできる。
【0045】本発明の製造方法により得られる相互に結
合していてもよい2ヶのC1〜C6アルキル基を有する
グリシン誘導体水溶液、あるいは水酸基を有する1ヶま
たは2ヶのC1〜C6アルキル基を有するグリシン誘導
体水溶液は、溶解度が高く、中性付近では、80質量%
以上の高濃度の水溶液とすることができる。
【0046】ただし、グリシン誘導体の濃度が80質量
%を越えると粘度が高くなり、実質的に使用しづらくな
る。また、30質量%以下の水溶液は、前記グリシン誘
導体を原料として、引き続き有機化学反応に用いるとき
に、水を除去するのが困難となる。
【0047】前記グリシン誘導体の濃度を30質量%以
下とした場合、硫酸ナトリウム等の硫酸アルカリ金属塩
や不純物の溶解度が高くなるため、純度の高いグリシン
誘導体水溶液を得ることができない。従って、本発明に
おけるグリシン誘導体水溶液の濃度は、30質量%〜8
0質量%が好ましく、次の反応への利用や取り扱い易さ
を考えると50質量%〜80質量%がより望ましい。
【0048】さらに本発明は、原料としての前記グリシ
ンアルカリ金属塩水溶液に対して、(1)硫酸で中和す
る工程、(2)水分を除去、濃縮する工程を行う。
(1)、(2)の工程は、通常この順番で行うことが好
ましいが、(2)の工程を先に実施し、その後(1)の
工程を実施してもよいし、(1)、(2)の工程を繰り
返し実施してもよい。
【0049】この様にグリシンアルカリ金属塩水溶液に
対して、(1)、(2)の工程を実施することにより、
グリシン油胴体水溶液と硫酸アルカリ金属塩のスラリー
が得られるが、本発明は次に(3)グリシン誘導体水溶
液と硫酸アルカリ金属塩のスラリーから析出した硫酸ア
ルカリ金属塩を固液分離する工程を行うことにより高濃
度グリシン水溶液を得ることができる。なお、この
(3)の工程の後に必要により、更に(1)、(2)、
(3)の工程を繰り返し実施してもよい。
【0050】(1)の工程の中和は、pHが3〜9の範
囲が好ましい。pHが高すぎると濃縮の際にグリシンア
ルカリ金属塩が析出する。一方、pHが低すぎると硫酸
アルカリ金属塩の一部が溶解度の高い硫酸水素アルカリ
金属となりグリシン誘導体水溶液の品質が低下する。よ
り好ましくは、pHは5〜8が望ましい。また、
(1)、(2)の工程を繰り返して実施するような場合
には、最終的なpHをこの様な範囲に調整することが望
ましい。
【0051】(2)の工程における水の除去、濃縮は、
通常知られているどの様な操作で行ってもよい。但し、
この操作により、溶液は硫酸アルカリ金属塩の析出によ
り、スラリー状態となる。濃縮後の濃度は、後の反応に
用いる為に必要なグリシン誘導体水溶液を得るためと、
不純物の硫酸アルカリ金属塩の濃度を考慮して、決定す
る。
【0052】好ましい濃度は、硫酸アルカリ金属塩を除
いた水溶液中のグリシン誘導体の濃度が30質量%〜8
0質量%であり、30質量%以下では、硫酸アルカリ金
属塩の濃度が高くなり、得られた溶液の硫酸アルカリ金
属塩濃度が3質量%以下とならない。また、80質量%
以上ではスラリー粘度が上昇し、次の工程である固液分
離が困難となる。より好ましい濃度は30質量%〜80
質量%である。
【0053】本発明は、グリシン誘導体が、グリシンア
ルカリ金属塩と比較して非常に溶解度が高いため高濃度
に濃縮してもグリシン誘導体の結晶は析出しないため高
濃度のグリシン誘導体水溶液が得られることをも利用し
ている。
【0054】さらに、グリシンアルカリ金属塩を酸で中
和したことにより生成する硫酸アルカリ金属塩はグリシ
ン誘導体濃度が高くなるにつれ、一種の塩析効果により
溶解度が低下するため高純度のグリシン誘導体水溶液を
得ることができる。
【0055】(3)の工程の固液分離は、通常の固液分
離のいかなる手段を用いてもよい。ヌッチェ等の濾過器
による濾過、遠心分離等の手段を例示することができ
る。固液分離において、特に制限があるわけではない
が、その温度を10℃〜80℃で分離することが好まし
い。
【0056】温度が高すぎると硫酸アルカリ金属塩の溶
解度が上がり、グリシン誘導体水溶液の品質が低下す
る。一方温度が低すぎるとグリシン誘導体水溶液の粘度
が上がり、硫酸アルカリ金属塩の分離に長時間を要す
る。より好ましくは、30℃〜70℃である。
【0057】固液分離により得られた高濃度グリシン誘
導体水溶液は濃縮の度合いにより、その濃度は変化する
が、この溶液はその用途、目的に応じて、水を添加し、
必要な濃度としてもよい。その濃度は、前述のように3
0質量%〜80質量%が好ましく、次の反応への利用や
取り扱い易さを考えると50質量%〜80質量%がより
望ましい。
【0058】(3)の工程で分離した硫酸アルカリ金属
塩は、グリシン誘導体を溶解した水分を付着、吸蔵して
いる。従って、硫酸アルカリ金属塩を水で洗浄し、この
洗浄水を(1)の工程および/または(2)の工程の前
で、またはその工程中にグリシンアルカリ金属塩の溶液
またはグリシン誘導体水溶液と硫酸アルカリ金属塩のス
ラリーへ加えて、回収することができる。
【0059】これによりグリシンの回収率を向上でき
る。なお、濃縮、分離、洗浄、洗浄液の回収を連続的に
行ってもよいし、別々に行ってもよい。
【0060】グリシン誘導体水溶液は、硫酸アルカリ金
属塩を電気透析で除去することによって得ることもでき
る。電気透析は、固液分離で硫酸アルカリ金属塩をある
程度除いた後に用いてもよく、本発明の方法で製造した
グリシンアルカリ金属塩水溶液に直接用いてもよい。
【0061】このような製造方法により、高濃度グリシ
ン誘導体水溶液が得られ、グリシン誘導体水溶液中のグ
リシン誘導体の濃度が30質量%〜80質量%であるグ
リシン誘導体またはその水溶液を得ることができる。さ
らに、不純物としての硫酸ナトリウムの含量が3質量%
以下であるグリシン誘導体またはその水溶液を得ること
ができる。
【0062】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例によりなんら限定されもので
はない。
【0063】<実施例1>撹拌している50質量%ジメ
チルアミン水溶液1300gに53質量%グリコロニト
リル水溶液1476gを30℃で1時間かけて添加し、
41質量%アミノアセトニトリル水溶液を得た。反応液
は薄黄緑色であった。撹拌している15質量%水酸化ナ
トリウム水溶液4020gに41質量%アミノアセトニ
トリル水溶液2776gを70℃で2時間かけて添加し
た。
【0064】アミノアセトニトリル水溶液添加終了後8
0℃で1時間反応させた。反応中は反応液を空気バブリ
ングしアンモニアをストリッピングし、かつ留去したア
ンモニア水と同重量の純水を連続的に反応槽に添加し
た。24質量%グリシンナトリウム水溶液を得た。遊離
シアン400ppmに対し40質量%ホルマリン水溶液
を1.3倍モル添加し遊離シアンは5ppm以下とし
た。
【0065】<実施例2>撹拌している50質量%ジメ
チルアミン水溶液14.0kgに54質量%グリコロニ
トリル水溶液15.6kgを30℃で1時間かけて添加
し41質量%アミノアセトニトリル水溶液を得た。反応
液は薄黄緑色であった。撹拌している48質量%水酸化
ナトリウム水溶液13.5kgに41質量%アミノアセ
トニトリル水溶液29.6kgを70℃で2時間かけて
添加した。アミノアセトニトリル水溶液添加終了後80
℃で1時間反応させた。
【0066】反応中は−13kPaの減圧状態にしてア
ンモニアをストリッピングし、かつ留去したアンモニア
水と同重量の純水を連続的に反応槽に添加した。反応終
了後20kgの純水を添加し23質量%グリシンナトリ
ウム塩水溶液を得た。遊離シアン2800ppmに対し
40質量%ホルマリン水溶液を1.3倍モル添加し遊離
シアンは5ppm以下とした。
【0067】<実施例3>実施例2と同様の方法で得ら
れたグリシンナトリウム塩水溶液30kgに96質量%
硫酸2640gを加えてグリシン水溶液を得た。次に減
圧下で80℃で濃縮晶析により硫酸ナトリウムを析出さ
せ遠心分離器で硫酸ナトリウムを分離することにより7
0質量%グリシン水溶液を得た。グリシン水溶液中の硫
酸ナトリウム濃度は0.7質量%であった。
【0068】<実施例4>実施例2と同様の方法で得ら
れたグリシンナトリウム塩20質量%水溶液20kgに
95質量%硫酸をpH5.0になるまで加えた。次に8
0℃で減圧濃縮し、グリシン濃度が60質量%に到達し
たら濃縮を終了し、50℃まで冷却して1時間撹拌し
た。遠心分離器を用い硫酸ナトリウム結晶を分離し60
質量%グリシン水溶液4.7kgを得た。グリシン水溶
液中の硫酸ナトリウムの濃度は2.3質量%であった。
【0069】<実施例5>実施例2と同様の方法で得ら
れたグリシンナトリウム塩20質量%水溶液20kgに
95質量%硫酸をpH7.0になるまで加えた。次に8
0℃で減圧濃縮し、グリシン濃度が65質量%に到達し
たら濃縮を終了し、50℃まで冷却して1時間撹拌し
た。遠心分離器を用い硫酸ナトリウム結晶を分離し65
質量%グリシン水溶液4.3kgを得た。グリシン水溶
液中の硫酸ナトリウムの濃度は1.2質量%であった。
65質量%グリシン水溶液に純水を加え60質量%グリ
シン水溶液にしたものを0℃で10日間放置したが結晶
の析出は無かった。
【0070】<実施例6>実施例2と同様の方法で得え
られたグリシンナトリウム塩20質量%水溶液20kg
に95質量%硫酸をpH7.0になるまで加えた。次に
80℃で減圧濃縮し、グリシン濃度が70質量%に到達
したら濃縮を終了し、50℃まで冷却して1時間撹拌し
た。遠心分離器を用い硫酸ナトリウム結晶を分離し70
質量%グリシン水溶液4.0kgを得た。グリシン水溶
液中の硫酸ナトリウムの濃度は0.7質量%であった。
70質量%グリシン水溶液に純水を加え60質量%グリ
シン水溶液にしたものを0℃で10日間放置したが結晶
の析出は無かった。
【0071】<実施例7>実施例2と同様の方法で得ら
れたグリシンナトリウム塩20質量%水溶液20kgに
95質量%硫酸をpH7.0になるまで加えた。実施例
2で得られた硫酸ナトリウム結晶を、遠心分離器を用い
硫酸ナトリウムと等重量の水で洗浄し、洗浄液を前記の
硫酸でpH7.0に調整した液と混合し80℃で減圧濃
縮し、グリシン濃度が65質量%に到達したら濃縮を終
了し、50℃まで冷却して1時間撹拌した。遠心分離器
を用い硫酸ナトリウム結晶を分離し60質量%グリシン
水溶液4.9kgを得た。グリシン水溶液中の硫酸ナト
リウムの濃度は1.2質量%であった。洗浄した硫酸ナ
トリウムに含まれるグリシンは0.6質量%であった。
【0072】<実施例8>実施例3と同様の方法で得ら
れた70質量%グリシン水溶液500gを電気透析し
た。透析電流が0.02アンペアまで透析して、硫酸ナ
トリウム含量0.05質量%のグリシン水溶液を得た。
【0073】<実施例9>撹拌している53質量%グリ
コロニトリル水溶液136gに50質量%ジメチルアミ
ン水溶液120gを30℃で1時間かけて添加し30質
量%アミノアセトニトリル水溶液を得た。反応液は褐色
に着色した。
【0074】<実施例10>50%ジエチルアミン水溶液
153gに撹拌しながら53%グリコロニトリル水溶液
108gを30℃で1時間かけて添加しN,N−ジエチ
ルアミノアセトニトリル水溶液を得た。反応液は2層分
離した。撹拌している48%水酸化ナトリウム水溶液8
8gにN,N−ジエチルアミノアセトニトリル縣濁液2
61gを70℃で2時間かけて添加した。N,N−ジエ
チルアミノアセトニトリル縣濁液添加終了後80℃で1
時間反応させた。反応中は反応液を空気バブリングしア
ンモニアをストリッピングし、かつ留去したアンモニア
水と同重量の純水を連続的に反応槽に添加した。35%
N,N−ジエチルグリシンナトリウム水溶液を得た。
【0075】<実施例11>実施例10で得られたN,N
−ジエチルグリシンナトリウム塩水溶液に96%硫酸を
加えてpH7に調整し、N,N−ジエチルグリシン水溶
液を得た。次に減圧下で80℃で濃縮晶析により硫酸ナ
トリウムを析出させ遠心分離器で硫酸ナトリウムを分離
することにより60%N,N−ジエチルグリシン水溶液
を得た。
【0076】<実施例12>撹拌している50%2,2’
−イミノジエタノール水溶液221gに53%グリコロ
ニトリル水溶液108gを30℃で1時間かけて添加
し、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノアセ
トニトリル水溶液を得た。反応液は薄黄緑色であった。
撹拌している48%水酸化ナトリウム水溶液88gに
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノアセトニ
トリル水溶液329gを70℃で2時間かけて添加し
た。N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノアセ
トニトリル水溶液添加終了後80℃で1時間反応させ
た。
【0077】反応中は反応液を空気バブリングしアンモ
ニアをストリッピングし、かつ留去したアンモニア水と
同重量の純水を連続的に反応槽に添加した。39%N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシンナトリウム
水溶液を得た。96%硫酸でpH7に調整しN,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)グリシンの結晶を得た。
【0078】<実施例13>撹拌している50%ピペリジ
ン水溶液170gに53%グリコロニトリル水溶液10
8gを30℃で1時間かけて添加しN−シアノメチルピ
ペリジン水溶液を得た。反応液は薄黄緑色であった。撹
拌している48%水酸化ナトリウム水溶液88gにN−
シアノメチルピペリジン水溶液278gを70℃で2時
間かけて添加した。N−シアノメチルピペリジン水溶液
添加終了後80℃で1時間反応させた。反応中は反応液
を空気バブリングしアンモニアをストリッピングし、か
つ留去したアンモニア水と同重量の純水を連続的に反応
槽に添加した。32%N−カルボキシメチルピペリジン
ナトリウム水溶液を得た。
【0079】<実施例14>実施例13で得られたN−カ
ルボキシメチルピペリジンナトリウム水溶液に96%硫
酸を加えてpH7に調整し、N−カルボキシメチルピペ
リジン水溶液を得た。次に減圧下において、80℃で濃
縮晶析により硫酸ナトリウムを析出させ遠心分離器で硫
酸ナトリウムを分離することにより60%N−カルボキ
シメチルピペリジン水溶液を得た。<比較例1>撹拌し
ている41質量%アミノアセトニトリル水溶液256g
に48質量%水酸化ナトリウム水溶液を70℃で添加し
ていくと温度が急激に上昇し反応液が突沸した。
【0080】
【発明の効果】本発明のアミノアセトニトリルおよびグ
リシン誘導体の製造方法は、蒸留の様な精製を必要とせ
ず、グリシンアルカリ金属塩、アミノアセトニトリル等
を製造することができ、それらのアミノアセトニトリル
を用いて、高純度な、対応するグリシンアルカリ金属
塩、グリシン誘導体水溶液等を安価に製造することがで
きるため、上記化合物類の工業的製造に特に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 AC52 AC54 AD17 AD30 BA02 BA29 BA36 BB31 BC10 BC11 BC16 BC19 BC31 BD10 NB16

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に結合していてもよい2ヶのC1〜C
    6アルキル基を有する、あるいは水酸基を有する1ヶま
    たは2ヶのC1〜C6アルキル基を有するアミンとグリ
    コロニトリルを反応させることを特徴とするアミノアセ
    トニトリルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記アミンが、相互に結合していてもよい
    2ヶのC1〜C6アルキル基を有するアミンである請求
    項1に記載のアミノアセトニトリルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記アミンが、水酸基を有する1ヶまたは
    2ヶのC1〜C6アルカノールアミンである請求項1に
    記載のアミノアセトニトリルの製造方法。
  4. 【請求項4】前記アミンが、N,N−ジ(C1〜C6ア
    ルキル)アミンである、請求項2に記載のアミノアセト
    ニトリルの製造方法。
  5. 【請求項5】前記アミンが、ジメチルアミン、ジエチル
    アミンまたはピペリジンである請求項2に記載のアミノ
    アセトニトリルの製造方法。
  6. 【請求項6】前記アミンが、N−(C1〜C6アルカノ
    ール)アミンまたはN,N−ジ(C1〜C6アルカノー
    ル)アミンである請求項3に記載のアミノアセトニトリ
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】前記アミンが、メタノールアミン、エタノ
    ールアミン、ジメタノールアミンまたはジエタノールア
    ミンである請求項3に記載のアミノアセトニトリルの製
    造方法。
  8. 【請求項8】前記アミンにグリコロニトリルを滴下して
    反応させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    かに記載のアミノアセトニトリルの製造方法。
  9. 【請求項9】反応時間が10分〜120分であることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のアミノ
    アセトニトリルの製造方法。
  10. 【請求項10】ピストンフロー形式で前記アミンとグリ
    コロニトリルを連続的に反応させることを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれかに記載のアミノアセトニトリ
    ルの製造方法。
  11. 【請求項11】滞留時間が1分から60分であることを
    特徴とする請求項10に記載のアミノアセトニトリルの
    製造方法。
  12. 【請求項12】反応温度が10℃〜50℃であることを
    特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のアミ
    ノアセトニトリルの製造方法。
  13. 【請求項13】グリコロニトリルに対する前記アミンの
    モル比が0.9〜1.3であることを特徴とする請求項
    1ないし12のいずれかに記載のアミノアセトニトリル
    の製造方法。
  14. 【請求項14】前記アミンを濃度30質量%〜60質量
    %の水溶液で用い、グリコロニトリルを濃度30質量%
    〜70質量%の水溶液で用いることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれかに記載のアミノアセトニトリルの製
    造方法。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれかに記載のアミ
    ノアセトニトリルの製造方法で得られたアミノアセトニ
    トリル反応液を、アルカリ金属水酸化物水溶液で加水分
    解反応させることを特徴とするグリシンアルカリ金属塩
    の製造方法。
  16. 【請求項16】アミノアセトニトリル反応液を、アルカ
    リ金属水酸化物水溶液に滴下して反応させることを特徴
    とする請求項15に記載のグリシンアルカリ金属塩の製
    造方法。
  17. 【請求項17】アルカリ金属水酸化物が、水酸化ナトリ
    ウムである請求項15または16に記載のグリシンアル
    カリ金属塩の製造方法。
  18. 【請求項18】アミノアセトニトリルが、N,N−ジメ
    チルアミノアセトニトリル、N,N−ジエチルアミノア
    セトニトリル、N,N−ジ(n−プロピル)アミノアセ
    トニトリル、N,N−ジ(i−プロピル)アミノアセト
    ニトリル、N−ヒドロキシメチルアミノアセトニトリ
    ル、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノアセトニトリ
    ル、N,N−ビス(ヒドロキシメチル)アミノアセトニ
    トリル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ
    アセトニトリル、N−シアノメチルピペリジンからなる
    群より選ばれる化合物である請求項15ないし17のい
    ずれかに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
  19. 【請求項19】アルカリ金属水酸化物水溶液が水酸化ナ
    トリウム水溶液であり、グリシンアルカリ金属塩がグリ
    シンナトリウム塩である請求項15ないし18のいずれ
    かに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
  20. 【請求項20】反応時間が1時間〜4時間であることを
    特徴とする請求項15ないし19のいずれかに記載のグ
    リシンアルカリ金属塩の製造方法。
  21. 【請求項21】アミノアセトニトリルに対するアルカリ
    金属水酸化物のモル比が、0.9〜1.5であることを
    特徴とする請求項15ないし20のいずれかに記載のグ
    リシンアルカリ金属塩の製造方法。
  22. 【請求項22】反応温度が60℃〜90℃であることを
    特徴とする請求項15ないし21のいずれかに記載のグ
    リシンアルカリ金属塩の製造方法。
  23. 【請求項23】空気又は窒素で反応液をバブリングし、
    反応で発生するアンモニアをストリッピングすることを
    特徴とする請求項15ないし22のいずれかに記載のグ
    リシンアルカリ金属塩の製造方法。
  24. 【請求項24】−5kPa〜−80kPaの減圧下にお
    いて、反応で発生するアンモニアをストリッピングする
    ことを特徴とする請求項15ないし23のいずれかに記
    載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
  25. 【請求項25】ストリッピングの際に同時に水を反応槽
    に連続的に添加することを特徴とする請求項23または
    24に記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
  26. 【請求項26】反応終了後にホルマリン水溶液を加えて
    残存する遊離シアンを分解することを特徴とする請求項
    15ないし25のいずれかに記載のグリシンアルカリ金
    属塩の製造方法。
  27. 【請求項27】グリシンアルカリ金属塩が、N,N−ジ
    メチルグリシン、N,N−ジエチルグリシン、N,N−
    ジ(n−プロピル)グリシン、N,N−ジ(i−プロピ
    ル)グリシン、N−ヒドロキシメチルグリシン、N−
    (2−ヒドロキシエチル)グリシン、N,N−ビス(ヒ
    ドロキシメチル)グリシン、N,N−ビス(2−ヒドロ
    キシエチル)グリシンまたはN−カルボキシメチルピペ
    リジンのアルカリ金属塩である請求項15ないし26の
    いずれかに記載のグリシンアルカリ金属塩の製造方法。
  28. 【請求項28】請求項15ないし27のいずれかに記載
    の製造方法により得られたグリシンアルカリ金属塩水溶
    液を酸で中和することを特徴とするグリシン誘導体また
    はその水溶液の製造方法。
  29. 【請求項29】請求項15ないし27のいずれかに記載
    の製造方法により得られたグリシンアルカリ金属塩水溶
    液に対して、(1)硫酸で中和する工程、(2)水分を
    除去、濃縮する工程および(3)グリシン誘導体水溶液
    と硫酸アルカリ金属塩のスラリーから析出した硫酸アル
    カリ金属塩を固液分離する工程を含むことを特徴とする
    請求項28に記載のグリシン誘導体またはその水溶液の
    製造方法。
  30. 【請求項30】(1)および(2)の工程を実施し、グ
    リシン誘導体水溶液と硫酸アルカリ金属塩のスラリーを
    得た後、(3)の工程を実施することを特徴とする請求
    項28または29に記載のグリシン誘導体またはその水
    溶液の製造方法。
  31. 【請求項31】(1)の工程の中和のpHが3〜9であ
    ることを特徴とする請求項28ないし30のいずれかに
    記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。
  32. 【請求項32】(2)の工程で濃縮した液の、溶液部分
    のグリシン誘導体の濃度が30質量%〜80質量%であ
    ることを特徴とする請求項28ないし31のいずれかに
    記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。
  33. 【請求項33】(3)の工程の固液分離をするときの温
    度を10℃〜80℃で行うことを特徴とする請求項28
    ないし32のいずれかに記載のグリシン誘導体またはそ
    の水溶液の製造方法。
  34. 【請求項34】分離した硫酸アルカリ金属塩を水で洗浄
    し、硫酸アルカリ金属塩に付着したグリシン誘導体を回
    収することを特徴とする請求項28ないし33のいずれ
    かに記載のグリシン誘導体またはその水溶液の製造方
    法。
  35. 【請求項35】硫酸アルカリ金属塩を洗浄した水を
    (1)および/または(2)の工程を実施する前の溶液
    またはスラリーに加えることにより硫酸アルカリ金属塩
    に付着したグリシン誘導体を回収し、高濃度グリシン誘
    導体水溶液を得ることを特徴とする請求項34に記載の
    グリシン誘導体またはその水溶液の製造方法。
  36. 【請求項36】硫酸アルカリ金属塩が硫酸ナトリウムで
    ある請求項28ないし35のいずれかに記載のグリシン
    誘導体またはその水溶液の製造方法。
  37. 【請求項37】請求項28ないし36のいずれかに記載
    の製造方法で得られたグリシン誘導体またはその水溶液
    を電気透析することを特徴とするグリシン誘導体または
    その水溶液の製造方法。
  38. 【請求項38】請求項15ないし27のいずれかに記載
    の製造方法で得られたグリシンアルカリ金属塩水溶液を
    電解透析する事を特徴とするグリシン誘導体水溶液の製
    造方法。
  39. 【請求項39】請求項28ないし38のいずれかに記載
    の製造方法で製造されてなるグリシン誘導体またはその
    水溶液。
  40. 【請求項40】グリシン誘導体水溶液のグリシン誘導体
    の濃度が30質量%〜80質量%であることを特徴とす
    る請求項39に記載のグリシン誘導体水溶液。
  41. 【請求項41】硫酸ナトリウムの含量が3質量%以下で
    あることを特徴とする請求項40に記載のグリシン誘導
    体またはその水溶液。
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