JP2003175791A - エアバッグドア一体型インストルメントパネル - Google Patents
エアバッグドア一体型インストルメントパネルInfo
- Publication number
- JP2003175791A JP2003175791A JP2002274512A JP2002274512A JP2003175791A JP 2003175791 A JP2003175791 A JP 2003175791A JP 2002274512 A JP2002274512 A JP 2002274512A JP 2002274512 A JP2002274512 A JP 2002274512A JP 2003175791 A JP2003175791 A JP 2003175791A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- instrument panel
- air bag
- tear line
- airbag
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract description 9
- 210000003491 skin Anatomy 0.000 description 60
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 21
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 17
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 17
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 16
- 238000003776 cleavage reaction Methods 0.000 description 13
- 230000007017 scission Effects 0.000 description 13
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 11
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 11
- 210000002615 epidermis Anatomy 0.000 description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 9
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 9
- 229920002397 thermoplastic olefin Polymers 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 5
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 5
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N Vinyl chloride Chemical compound ClC=C BZHJMEDXRYGGRV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 4
- PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N Styrene Natural products C=CC1=CC=CC=C1 PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 238000010097 foam moulding Methods 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 description 3
- KAKZBPTYRLMSJV-UHFFFAOYSA-N Butadiene Chemical compound C=CC=C KAKZBPTYRLMSJV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 2
- 229920005830 Polyurethane Foam Polymers 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 2
- 239000006261 foam material Substances 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 239000011496 polyurethane foam Substances 0.000 description 2
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 2
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 2
- 229920002725 thermoplastic elastomer Polymers 0.000 description 2
- 230000036962 time dependent Effects 0.000 description 2
- PYSRRFNXTXNWCD-UHFFFAOYSA-N 3-(2-phenylethenyl)furan-2,5-dione Chemical compound O=C1OC(=O)C(C=CC=2C=CC=CC=2)=C1 PYSRRFNXTXNWCD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NLHHRLWOUZZQLW-UHFFFAOYSA-N Acrylonitrile Chemical compound C=CC#N NLHHRLWOUZZQLW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000181 Ethylene propylene rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004721 Polyphenylene oxide Substances 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229920000147 Styrene maleic anhydride Polymers 0.000 description 1
- 229920006311 Urethane elastomer Polymers 0.000 description 1
- XECAHXYUAAWDEL-UHFFFAOYSA-N acrylonitrile butadiene styrene Chemical compound C=CC=C.C=CC#N.C=CC1=CC=CC=C1 XECAHXYUAAWDEL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000122 acrylonitrile butadiene styrene Polymers 0.000 description 1
- 239000004676 acrylonitrile butadiene styrene Substances 0.000 description 1
- 229920001893 acrylonitrile styrene Polymers 0.000 description 1
- 150000001412 amines Chemical class 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000003431 cross linking reagent Substances 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- VFHVQBAGLAREND-UHFFFAOYSA-N diphenylphosphoryl-(2,4,6-trimethylphenyl)methanone Chemical compound CC1=CC(C)=CC(C)=C1C(=O)P(=O)(C=1C=CC=CC=1)C1=CC=CC=C1 VFHVQBAGLAREND-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 239000004088 foaming agent Substances 0.000 description 1
- 230000009477 glass transition Effects 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920006380 polyphenylene oxide Polymers 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- SCUZVMOVTVSBLE-UHFFFAOYSA-N prop-2-enenitrile;styrene Chemical compound C=CC#N.C=CC1=CC=CC=C1 SCUZVMOVTVSBLE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 238000009718 spray deposition Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 229920001169 thermoplastic Polymers 0.000 description 1
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000004416 thermosoftening plastic Substances 0.000 description 1
- 238000007666 vacuum forming Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
予定部を形成した場合において、破断予定部であるティ
アラインがインビジブルであって、経時老化してもティ
アラインをよりわかりにくくし、しかもエアバッグの膨
張時には確実に破断されることができる、新規なエアバ
ッグドア部を有するインストルメントパネルを提供す
る。 【解決手段】 エアバッグが膨出する開口部を閉成し、
前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって開裂溝によっ
て薄肉にされた開口予定部となるインビジブルなティア
ライン7と、この開裂溝を境として、その両側にヒンジ
部を回転軸として展開するエアバッグドアを一体に形成
したエアバッグドア一体型インストルメントパネルであ
って、前記ティアライン7を断面形状が三角形又は台形
であってその底角が25°〜70°の不連続部12を有
する薄肉部としたエアバッグドア一体型インストルメン
トパネル1である。
Description
グ装置に関連し、特にはそのエアバッグドア部を有する
インストルメントパネルの構造に関する。
アバッグ装置は、添付の図面の図13に示すように、折
り畳まれたエアバッグAがキャニスタと呼ばれる収容部
材(容器)C内に作動装置Iと共に収容されて助手席前
面の車室側部材Pであるインストルメントパネル内に格
納されている。エアバッグ収容部材Cの上部はエアバッ
グAが車室内に展開するための開口部Oとして構成され
ていて、この展開開口部Oは平時はエアバッグドア部D
によって覆われており、一旦自動車が大きな衝撃を受け
た有事の際には、前記作動装置Iが作動し、膨張したエ
アバッグAが当該エアバッグドア部Dを内部から押し開
いて車室内に展開するように構成されている。
エアバッグドア部の構造としては、エアバッグドア部材
を別成形してこれをインストルメントパネルの該当空所
に取り付けるタイプのものと、インストルメントパネル
と一体にエアバッグドア部を形成するタイプのものがあ
るが、この発明は後者の構造に関する。
メントパネルPに一体にエアバッグドア部Dを形成した
従来例を示すものであるが、このインストルメントパネ
ルPは合成樹脂発泡層71上面に表皮72を一体に有
し、該表皮72のエアバッグ展開開口部Oに対応する所
定位置にはエアバッグドア部Dを画定する薄肉の破断予
定部73が形成されている。この表皮72の薄肉の破断
予定部73は、表皮72の成形後に高周波ウェルダーや
熱刃またはコールドプレスカッター等によって切り込み
やV溝を入れることにより形成される。図中の符号74
はインストルメントパネルPの裏面に設けられた芯材、
75はエアバッグドア部Dの裏面に設けられたエアバッ
グドア用芯材、76はエアバッグ収容部材Cと芯材74
(及びエアバッグドア用芯材75)とを固定する取付部
材、Tは車室側部材Pの破断予定部である。
アバッグAが作動膨張すると、エアバッグ展開開口部O
上部の車室側部材Pにおけるエアバッグドア部Dが裏面
側から押され、エアバッグドア用芯材75を押し上げ、
その押上力によって表皮72の薄肉の破断予定部73に
応力が集中して破断し、インストルメントパネルPがそ
の開裂(予定)部Tから開裂し、図15のように、エア
バッグドア部Dが開く。図15の符号73a,73bは
分断された表皮72の破断(予定)部で、Ta、Tbは
同じく分断されたインストルメントパネルPのその開裂
(予定)部を表す。エアバッグドア部Dの開放に伴って
エアバッグAは車室内に展開する。
の表皮72におけるエアバッグドア部Dを画定する薄肉
の破断予定部73は、該破断予定部73がエアバッグ膨
張時に確実に破断できるよう概ね0.3mm以上0.8
mm以下の厚みに形成される。しかしながら、一般に自
動車のインストルメントパネルPは、車室内に照射され
る太陽光線や車室内の高熱にさらされ、時間の経過とと
もにその表皮72が劣化、収縮することが知られてい
る。そして、このインストルメントパネルPの表皮に
0.3mm以上0.8mm以下の薄肉の破断予定部73
が形成された場合には、前記した表皮72の劣化、収縮
の影響が強度の低い当該薄肉の破断予定部73において
最も大きくなり、その結果として、該破断予定部73に
亀裂が生じたり、内側の合成樹脂発泡体層71が露出す
るなどの外観不良を生じ易いという問題や、溝のライン
が浮き上がりインビジブルエアバッグとしての商品性を
著しく低下させている。
ける表皮72の厚みを、劣化による亀裂を生じ難く、さ
らに、溝のラインが浮き上がらなくなる迄大きくする
と、今度はエアバッグAの膨張時に該破断予定部73が
スムーズに破断しなくなる恐れがある。
を構成する塩化ビニル樹脂等に含まれる可塑剤が表皮7
2と接する合成樹脂発泡層71中に移行することによ
り、あるいは合成樹脂発泡層71中に架橋剤あるいは触
媒等として含まれるアミンが表皮72に移行することに
よって促進され、これも強度の弱い薄肉の破断予定部に
亀裂を生じさせる原因ともなると考えられている。
な問題点に鑑み提案されたものであって、インストルメ
ントパネルの表皮に薄肉の破断予定部を形成した場合に
おいて、該破断予定部が表皮の劣化、収縮により亀裂等
の外観不良を生ずることなく、通常の状態では破断予定
部が見えなく、経時老化してもティアラインをよりわか
りにくくし、しかもエアバッグの膨張時には確実に破断
されることができる、新規なエアバッグドア部を有する
インストルメントパネルを提供しようとするものであ
る。
る開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力に
よって開裂溝によって薄肉にされた開口予定部となるテ
ィアラインと、この開裂溝を境として、その両側にヒン
ジ部を回転軸として展開するエアバッグドアを一体に形
成したエアバッグドア一体型インストルメントパネルで
あって、前記ティアラインを断面形状が三角形又は台形
であってその底角が25°〜70°の不連続部を有する
薄肉部としたエアバッグドア一体型インストルメントパ
ネルである。
アラインを断面形状が三角形又は台形の不連続部を有す
る薄肉部としたエアバッグドア一体型インストルメント
パネルであることから、エアバッグの開裂性を阻害する
ことなく、ティアラインを初期から経時老化後迄安定し
て見え難くできる。又、前記三角形又は台形の底角の角
度を規定することによって、経時老化した後でもティア
ラインが外観上確認できず、さらにエアバッグの開裂性
もより確実となる。
5mm〜20mmの間隔で形成した請求項1又は2に記
載のエアバッグドア一体型インストルメントパネルであ
る。
続部のピッチを規定することによって、請求項1の作用
と同様に経時老化した後でもティアラインが外観上確認
できず、さらに、エアバッグの開裂性もより確実とな
る。
台形の高さが前記開裂溝の深さの1〜0.5倍とした請
求項1から3のいずれかに記載のエアバッグドア一体型
インストルメントパネルにある。
形又は台形の高さを前記開裂溝の深さの1〜0.5倍と
することによって、開裂性を阻害することなく、経時老
化後でも安定してティアラインを見え難くできる。
出する開口部を閉成し、前記エアバッグ作動時の膨張圧
力によって開裂溝によって薄肉にされた開口予定部とな
るティアラインと、この開裂溝を境として、その両側に
ヒンジ部を回転軸として展開するエアバッグドアを一体
に形成したエアバッグドア一体型インストルメントパネ
ルであって、前記ティアラインの断面形状が台形の不連
続部であってその上底長さが前記開裂溝の溝深さ寸法以
下である不連続部を有する薄肉部としたエアバッグドア
一体型インストルメントパネルにある。
続部の形状が台形であって、その上底長さが該開裂溝の
溝深さ寸法以下であることから、経時老化した後でもテ
ィアラインが外観上確認できず、さらにエアバッグドア
が開裂するときにティアライン通り開裂し、不連続部か
ら斜めに開裂するような不具合は起こらない。
する。図1はこの発明構造の一実施例を示す自動車のイ
ンストルメントパネルの概略斜視図、図2は、図1のテ
ィアラインのA−A断面図、図3は図1のティアライン
のB−B断面図である。図1に示したように、この発明
は、エアバッグ一体型インストルメントパネル1に係
り、特に合成樹脂発泡層上面にエアバッグドア部10を
画定する破断予定部として外観上は見えないティアライ
ン4が形成された表皮を一体に有するものに係る。
図からよく理解されるように、前記エアバッグドア一体
型インストルメントパネル1の表皮3の裏面側に、破断
予定部に沿って一定幅をもって不連続に分散する局部的
な薄肉部7が形成されている。
がインストルメントパネル形状に形成されたもので、芯
材9の上面に発泡ポリウレタンなどからなる合成樹脂発
泡層5が、又、その上面が表皮3によって覆われてい
る。
脂、塩化ビニールとアクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン共重合体の合成樹脂、TPO、熱可塑性ウレタン
エラストマー、熱硬化性ウレタンエラストマーを用いる
ことができる。そして、表皮3は、真空成形又はスラッ
シュ成形又はリムスプレー成形により所定のシート状に
成形する。
としては、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン
共重合体、変性ポリフェニレンオキサイド、スチレン無
水マレイン酸共重合体等の樹脂を用いることができる。
好ましくは、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以
下、TPOという。)を用いる。中でも、ポリプロピレ
ン樹脂とエチレンプロピレンゴムが1対1の組成となる
ように配合したTPOが更に好ましい。これによって、
TPOのガラス転移点を−50°C〜−60°C程度と
することができ、低温であっても脆くならず、自動車用
エアバッグドアとして十分に実用に耐えうる。
リウレタンの他に、塩化ビニール、TPO、スチレン系
熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマ
ー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等に発泡剤を
添加することで発泡する発泡材を用いることができる。
14に沿って一定幅をもって一般部よりも脆弱な局部的
な薄肉部7が形成されている。この局部的な薄肉部7
は、図示しないエアバッグの膨張によってエアバッグド
ア部10が内側から押圧された際に、前記破断予定部1
4を容易にかつ確実に破断させるだけでなく、表皮3の
破断予定部14の経時的な劣化による不都合を回避する
ためのものである。この局部的な薄肉部7の厚みは、表
皮3の一般部分の厚みが0.6〜1.5mm程度の場
合、0.3〜0.8mmとするのが好ましい。
の形状に沿って帯状に形成されており、すなわち、図1
に示すような概略H字形状の破断予定部14を有する場
合には、これと同じような概略H字形状となる。
連続した表皮構造の幅方向に対する圧縮・延伸に対する
弱さを補う為に溝を不連続とし、一定間隔で一定長さの
溝を作らずに、溝の幅方向に対する強度を向上させる。
ッグドア開裂性の悪化は、不連続部12の構造を工夫す
ることにより解決する。不連続部12を長くすると溝幅
方向の強度は向上し経時老化に対する外観は改善する
が、強度が上がり過ぎ開裂しなかったり、不連続部12
から予定外の方向へ開裂してしまう。そこで、不連続部
12の底部に角度をつけ、断面形状を三角形又は台形形
状にし、溝幅方向の強度を上げつつ、ティアライン部以
外の表皮より強度を下げる。
示すが、断面形状としては三角形又は台形であればこれ
らに限ったものではない。
的な薄肉部7は、連続する直線状ではなく、不連続部1
2が一定の幅で形成されているものであるから、車室内
に照射される太陽光線や車室内の高熱による経時的な表
皮の劣化及び収縮などにより生じる応力が、表皮3の一
箇所に集中せず、破断予定部14上に一定幅で不連続に
分散した形状となり、表皮に発生する亀裂等を防ぐこと
ができる。
7は、破断予定部14に沿って断続的に形成した方が好
ましい。このような構成にあっては、前記局部的な薄肉
部7が断続的なミシン目状となり、表皮3の破断性能を
妨げることなくさらにその耐熱性能を向上させることが
できる。
造のインストルメントパネルの製法について説明する。
ここに提案されるエアバッグドア部を有するインストル
メントパネルの製法は、局部的な薄肉部を形成した表皮
を得る工程と、前記表皮裏面側に合成樹脂発泡層を一体
に形成する工程とを含む。
図4及び図5に示すように、公知のパウダースラッシュ
成形型15によって表皮の成形がなされる。図4に示す
ように、パウダースラッシュ成形型15のバケット17
のパウダー収容部19に軟質PVCパウダーなどの熱可
塑性合成樹脂パウダーからなる表皮用樹脂材料21が収
容される。
加熱オイル等の熱媒を供給し所定の表皮の表面形状に形
成された成形型25を加熱しながら、バケット17と前
記成形型25とをクランプして矢印aのように所定回数
回転させる。その回転により、図5に示すように、バケ
ット17内の表皮用樹脂材料21が成形型25内に移動
してその型面23に接触する。前記表皮用樹脂材料21
は前記型面23の熱により溶融し該型面23に所定厚み
で層状に付着して、表皮3が形成される。
作製する。ティアラインの形成方法としては、図7に示
すような作製する溝の形状を有する刃29を150°C
〜230°Cに加熱して、図6に示すようにその温度を
維持して表皮3の裏面側から前記加熱した刃29を装着
した押し型部材30を駆動機構33を使用して押し当て
ることによって溝の作製を行う。不連続部分を作製する
為には、前記刃29に三角形や台形状の凹部31を作製
し刃29を表皮に押し当てた場合にそこだけ溝が形成さ
れないようにする。
を使用しても作製できる。超音波刃は刃の幅1.5〜
5.0mmの鋼の刃を超音波振動子の先端に取り付けた
状態でロボットにてティア形状に沿って超音波振動させ
た刃を表皮裏面から押し当てて溝を作る。ここで、不連
続部分を作製するには、超音波刃を発振した状態で溝の
形状に沿って動かしながら刃を上下させることにより、
断面が三角形或いは台形の不連続部分を作製するのであ
る。
薄肉部7が形成された表皮3の裏面側全部に合成樹脂発
泡層が一体に形成される。すなわち、図8及び図9に示
したように、発泡成形型35の下型37の型面39に、
前記表皮3を前記局部的薄肉部7が形成されている側が
内側となるようにして配置する。一方、前記発泡成形型
35の上型41の型面43には、インストルメントパネ
ル用芯材45及びエアバッグドア用芯材47を適宜手段
で保持して配置する。
の裏面側に、注入機49よりポリウレタン原料等の合成
樹脂発泡原料51が所定量注入された後、前記上型41
を閉じて発泡成形を行う。合成樹脂発泡原料51は発泡
硬化して合成樹脂発泡層を形成する。前記表皮3裏面に
形成された局部的な薄肉部7には、合成樹脂発泡原料5
1が侵入して前期合成樹脂発泡層と一体に接合される。
そして、上面側(型内では下面側)にエアバッグドア部
10を画定する破断予定部53を備えた表皮 を有す
るインストルメントパネル1が得られる。
記三角形又は台形の底角の角度を25°〜70°とす
る。ここで、前記底角の角度が25°より小さいとティ
アラインの不連続部が多くなりすぎ、エアバッグドアが
開裂しない。一方前記底角の角度が70°を超えた場合
は、成形が困難となる。
間隔で形成する。前記不連続部のピッチが5mmより小
さいと不連続部分が多くなりすぎてエアバッグドアが開
裂せず、一方不連続部のピッチが20mmを越えると不
連続部による溝の補強が小さくなり、経時老化時の外観
を良好に保つことができない。
の深さの0.5〜1倍とする。前記三角形又は台形の高
さが前記溝の深さの0.5倍よりも小さい場合は、表皮
の老化後の圧縮・延伸に耐えられる強度が得られず、一
方、前記三角形又は台形の高さが前記溝の深さよりも大
きくなると、エアバッグドアがティアラインに沿って開
裂し難くなる。
合は、その上底長さを開裂溝の溝深さ寸法よりも小さく
する。前記上底長さが該開裂溝の溝深さ寸法さよりも大
きくなると、ティアライン上に表皮の一般部と同じ厚み
の部分が多く存在することになり、エアバッグ開裂時に
開裂しにくくなる。また、開裂しても台形の上底の表皮
一般部と同じ厚みのところから横方向に開裂してしまい
ティアライン通りに開裂しない。
する。 (実施例)熱可塑性ウレタンパウダースラッシュを用い
て公知の方法で表皮を成形した。このときの表皮の厚み
は1.0mmであった。そして、深さ0.5mmの溝を
ティアラインに沿って熱刃、超音波刃の両方にて成形し
た。まずは、従来の通り連続溝を成形し、エアバッグ開
裂試験、耐熱老化試験(110°C雰囲気下で2400
時間放置)を実施したところ、開裂試験では表皮がティ
アライン通り開き良好であったが、耐熱老化ではウレタ
ンが熱により収縮し表皮が圧縮され図5のように凸状に
表面に現れてしまった。
刃にて不連続溝をティアラインとして成形した。表皮残
厚を0.5mmとし、不連続部のピッチを3,5,1
0,20,30mm、溝底角度を25°、45°、65
°のいずれかを採用して実施した。その結果を表1及び
表2に示す。
部の無い従来の連続した溝の場合は、エアバッグの開裂
試験では、問題無くエアバッグドアが開裂するが、耐熱
老化後、ウレタンが熱により収縮し表皮が圧縮され図1
1のように凸状に表面に現れてしまった。
例1及び2においては、不連続部の数が多くなりすぎ、
エアバッグドアが開裂しなかった。一方不連続部のピッ
チを30mmとした比較例3及び比較例4の場合は問題
無くエアバッグドアは開裂するが、従来例と同様に、耐
熱老化後、ウレタンが熱により収縮し表皮が圧縮され図
11のように凸状8として表面に現れてしまった。
うに不連続部の断面形状を三角形ではなく台形とした。
(ピッチ=11mm、溝底角度=45°、高さ=0.5
mm)上底長さが0.5mmでは開裂試験、老化後の外
観は良好であったが、上底長さを1.0mmとした場
合、老化後の外観は良好であったが、開裂試験でティア
ライン通り開裂せず、不連続部から斜めに開裂してしま
った。これは不連続部に表皮一般部と同じ厚みの部分が
1mm程できた為に発生したと思われる。
インを断面形状が三角形又は台形の不連続部を有する薄
肉部としたエアバッグドア一体型インストルメントパネ
ルであることから、エアバッグの開裂性を阻害すること
なく、ティアラインを初期から経時老化後迄安定して見
え難くできる。又、前記三角形又は台形の底角の角度を
規定することによって、経時老化した後でもティアライ
ンが外観上確認できず、さらにエアバッグの開裂性もよ
り確実となる効果が有る。
続部のピッチを規定することによって、請求項1の効果
と同様に経時老化した後でもティアラインが外観上確認
できず、さらに、エアバッグの開裂性もより確実となる
という効果が有る。
形又は台形の高さを前記開裂溝の深さの1〜0.5倍と
することによって、開裂性を阻害することなく、経時老
化後でも安定してティアラインを見え難くできるという
効果が有る。
続部の形状が台形であって、その上底長さが前記開裂溝
の溝深さ寸法以下であることから、経時老化した後でも
ティアラインが外観上確認できず、さらにエアバッグド
アが開裂するときにティアライン通り開裂し、不連続部
から斜めに開裂するような不具合は起こらないという効
果が有る。
メントパネルの概略斜視図である。
ルメントパネルの製法に関するものであって、表皮の成
形に用いられるパウダースラッシュ成形型の表皮成形状
態を示す断面図である。
成形状態を示す断面図である。
押し型部材を押圧した状態を示す断面図である。
成する為の凹部を有したものである。
樹脂発泡材料を注入する状態を示す断面図である。
図である。
状が発生した状態を示した断面図である。
高さと上底の長さとの関係を示した概略図である。
ルメントパネルの断面図である。
アバッグドア部が展開した状態を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エアバッグが膨出する開口部を閉成し、
前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって開裂溝によっ
て薄肉にされた開口予定部となるティアラインと、この
開裂溝を境として、その両側にヒンジ部を回転軸として
展開するエアバッグドアを一体に形成したエアバッグド
ア一体型インストルメントパネルであって、 前記ティアラインを断面形状が三角形又は台形であって
その底角が25°〜70°の不連続部を有する薄肉部と
したことを特徴とするエアバッグドア一体型インストル
メントパネル。 - 【請求項2】不連続部を5mm〜20mmの間隔で形成
した請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストル
メントパネル。 - 【請求項3】 前記三角形又は台形の高さが前記開裂溝
の深さの1〜0.5倍とした請求項1又は2に記載のエ
アバッグドア一体型インストルメントパネル。 - 【請求項4】 エアバッグが膨出する開口部を閉成し、
前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって開裂溝によっ
て薄肉にされた開口予定部となるティアラインと、この
開裂溝を境として、その両側にヒンジ部を回転軸として
展開するエアバッグドアを一体に形成したエアバッグド
ア一体型インストルメントパネルであって、 前記ティアラインの断面形状が台形の不連続部であって
その上底長さが前記開裂溝の溝深さ寸法以下である不連
続部を有する薄肉部としたことを特徴とするエアバッグ
ドア一体型インストルメントパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274512A JP2003175791A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | エアバッグドア一体型インストルメントパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002274512A JP2003175791A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | エアバッグドア一体型インストルメントパネル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001159251A Division JP2002347557A (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | エアバッグドア一体型インストルメントパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003175791A true JP2003175791A (ja) | 2003-06-24 |
Family
ID=19196956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002274512A Pending JP2003175791A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | エアバッグドア一体型インストルメントパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003175791A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0885407A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Inoac Corp | 自動車用エアバッグドアの構造 |
JPH1071908A (ja) * | 1997-08-26 | 1998-03-17 | Takata Kk | エアバッグ収納用カバー |
JPH10236265A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-08 | Toyota Motor Corp | エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法並びにエアバッグドア |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002274512A patent/JP2003175791A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0885407A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Inoac Corp | 自動車用エアバッグドアの構造 |
JPH10236265A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-08 | Toyota Motor Corp | エアバッグドアを一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法並びにエアバッグドア |
JPH1071908A (ja) * | 1997-08-26 | 1998-03-17 | Takata Kk | エアバッグ収納用カバー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1035395A (ja) | インストルメントパネルのエアバッグドアの構造 | |
JP2002193063A (ja) | エアバッグカバー部付き自動車内装品 | |
JP2001047946A (ja) | 表皮及びその製造方法と、エアバッグドア用表皮の製造方法及びエアバッグドア構造 | |
JP2003175791A (ja) | エアバッグドア一体型インストルメントパネル | |
JP2003252081A (ja) | エアバッグドア一体インストルメントパネルの製造方法 | |
JP2002347557A (ja) | エアバッグドア一体型インストルメントパネル | |
JP2003200804A (ja) | エアバッグドア一体型インストルメントパネル | |
JP2014166812A (ja) | エアバッグドア及びエアバッグドア用表皮材の形成方法 | |
JP2000071926A (ja) | エアバッグ装置用内装部材の製造方法 | |
US20040232669A1 (en) | Ultrasonic blade design for scoring double angle groove and products therefrom | |
JP3386926B2 (ja) | 自動車のエアバッグドア部の構造およびその製法 | |
JP2004175121A (ja) | エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 | |
JP2001097168A (ja) | エアバッグドアを有する車両内装部材の表皮およびその製造方法 | |
JP3616428B2 (ja) | エアバッグドア部を有する車室側部材の構造およびその製法 | |
JP3894985B2 (ja) | エアバッグドア部を有する車室側部材およびその製法 | |
JPH09249086A (ja) | エアバッグドア部を有する車室側部材の構造およびその製造方法 | |
JP2005008057A (ja) | エアバッグドアの開放構造 | |
JPH092180A (ja) | エアバッグカバー | |
JP2003200807A (ja) | エアバッグ装置のカバー体 | |
JP2002104124A (ja) | エアバッグカバー | |
JP3042981B2 (ja) | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルおよびその製法 | |
JP3544027B2 (ja) | エアバッグドア部を有する車室側部材の構造およびその製法 | |
JP2003011765A (ja) | エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法 | |
JPH10119690A (ja) | インストルメントパネル表皮及びその加工方法 | |
JP2021084582A (ja) | 車両用内装パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060915 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080212 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20080509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100916 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110428 |