JP2003175569A - 生分解性離型シート - Google Patents

生分解性離型シート

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JP2003175569A JP2001378547A JP2001378547A JP2003175569A JP 2003175569 A JP2003175569 A JP 2003175569A JP 2001378547 A JP2001378547 A JP 2001378547A JP 2001378547 A JP2001378547 A JP 2001378547A JP 2003175569 A JP2003175569 A JP 2003175569A
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俊行 賀来
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和紀 奥山
Akira Suzuki
明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生分解性樹脂の廃棄容易性を生かして、使用後
の廃棄に際し、環境に係わる負荷を軽減し、環境汚染を
防止し、かつデザイン性が付与された生分解性離型シー
トの提供にある。 【解決手段】生分解性を有するプラスチックフィルムま
たは紙を基材10とし、その片面にポリ乳酸セグメント
とポリグリセリンセグメントとを有するポリ乳酸系樹脂
と有機溶剤可溶性多糖類との混合物からなる離型剤層1
4が施され、この離型剤層14と基材10との間にポリ
乳酸セグメントとポリグリセリンセグメントとからなる
脂肪族ポリエステルをバインダーとするインキの印刷層
16が設けられている生分解性離型シート4とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールラベルや宅
配便の伝票、両面粘着テープ等に用いられる離型シート
に関するものであり、特に、使用後の廃棄に際し、環境
に係わる負荷を軽減し、環境汚染を防止する生分解性離
型シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールラベルや両面粘着テープ等
での使用前の粘着剤層を一時的にカバーしている離型シ
ート(離型紙、セパレーターなどと言われているが、プ
ラスチックフィルムも使用されていることから以下では
離型シートという)が知られ、その使用に際し、この離
型シートを剥離し、これら粘着剤層を被接着体に圧力を
掛けながら貼着させるものとして、このシールラベルの
他、宅配便等の伝票、両面粘着テープ用等に広く利用さ
れている。
【0003】上記離型シートの構成は、例えばグラシン
紙、クラフト紙、あるいはポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等プラスチックフィルムを基材と
し、これにシリコンが剥離剤として塗布されているもの
で、この離型シート用シリコンの主成分は、官能基とし
て−OH基(縮合型)または−CH=CH2 基(付加
型)を有するリニアーなポリジメチルシロキサンと、そ
れを架橋させるポリメチルハイドロジェンシロキサンと
から成っている。この2成分を触媒とともにトルエンな
どで2〜15%に希釈して上記基材上に塗布し、乾燥後
さらに焼き付けて離型シートとするものである。また上
質紙等通常紙を基材とした場合、浸透し易く高価なシリ
コーンの浸透を防ぐための目止め層としてポリエチレン
層を紙基材に押出したものが多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の離型シートの構成においては、基材であるポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレンフィルム等を始
め、それに塗工される剥離剤層、あるいは目止め層とし
てのポリエチレン等は、使用後の廃棄(焼却処理、埋立
処分)に際し、環境に係わる負荷が増大し、環境汚染を
引き起こす恐れがあるという問題点があった。さらに従
来の離型シートは、印刷等が施されていず、デザイン性
に欠け無味乾燥なシートで、シールラベル等を剥離した
後は価値がないものとして、廃棄するのみであった。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、その課題とするところは、生分解性樹
脂の廃棄容易性を生かして、使用後の廃棄に際し、環境
に係わる負荷を軽減し、環境汚染を防止する生分解性離
型シートを提供することにある。また、デザイン性等を
付与して再使用をも可能な生分解性離型シートとするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、生分解性
を有するプラスチックフィルムまたは紙を基材とし、そ
の片面に生分解性を有する離型剤層が施されていること
を特徴とする生分解性離型シートとしたものである。
【0007】上記請求項1の発明によれば、紙を除き、
従来のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等
プラスチックフィルムに代え、生分解性を有するフィル
ムを基材とし、かつ従来のシリコーン樹脂に代え、生分
解性を有する離型剤層としたので、使用後の廃棄に当た
って、これら基材や離型剤層が雑菌(分解性細菌)に曝
されて分解され、廃棄物に係わる環境の負荷を軽減し、
環境汚染を防止する生分解性離型シートとすることがで
きる。また、基材が紙の場合も、生分解性を有する離型
剤層としたので、紙の生分解性を阻害されることなく、
離型剤層とともに分解されるので、環境に係わる同様の
効果を発揮するものである。
【0008】また、請求項2の発明では、前記生分解性
を有する離型剤層は、ポリ乳酸セグメントとポリグリセ
リンセグメントとを有するポリ乳酸系樹脂と、有機溶剤
可溶性多糖類もしくは多官能イソシアネートとの混合物
からなる離型剤で形成されていることを特徴とする請求
項1記載の生分解性離型シートとしたものである。
【0009】上記請求項2の発明によれば、生分解性を
有する離型剤層として、ポリ乳酸セグメントとポリグリ
セリンセグメントとを有するポリ乳酸系樹脂と、有機溶
剤可溶性多糖類もしくは多官能イソシアネートとの混合
物を使用しているため、易剥離性と耐熱性を有し、かつ
使用後の廃棄に際し、この離型剤層を有するフィルムや
紙等が、離型剤層とともに雑菌(分解性細菌)に曝され
て分解され、廃棄物に係わる環境の負荷を低減し、より
一層の環境汚染を防止する生分解性離型シートとするこ
とができる。また、離型剤層に皮膜形成が容易な上記ポ
リ乳酸系樹脂を使用しているため、基材に上質紙等通常
紙を用いた場合でも目止め層としてのポリエチレン層が
不必要となり、よって工程の簡略化とともに廃棄物に係
わる環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防止す
る生分解性離型シートとすることができる。
【0010】また、請求項3の発明では、前記生分解性
を有する離型剤層は、下記式(1)および/または
(2)で表されるスルホン酸塩含有構造を分子鎖に含む
ポリヒドロキシ酸系ポリエステルと、有機溶剤可溶性多
糖類もしくは多官能イソシアネートとの混合物からなる
離型剤で形成されていることを特徴とする請求項1記載
の生分解性離型シートとしたものである。
【化7】 〔式(1)において、Xは炭素数20以下のアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル
基または、水素、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アシル
基、スルホン酸基、アルコキシル基およびハロゲンを示
し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムまたは下記式
(3)で表されるアミンを示す。また、m1は0〜3の
整数であり、m2は1〜4の整数であって、m1+m2
は、1≦m1+m2≦4の関係を満たす。また、n1は
1以上の整数を示す。〕
【化8】 〔式(2)において、R1 は炭素数20以下のアルキリ
デン基を示し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムま
たは下記式(3)で表されるアミンを示す。〕
【化9】 〔式(3)において、R2 、R3 、R4 およびR5 はそ
れぞれ独立に水素、アルキル基、フェニル基またはベン
ジル基を示す。〕
【0011】上記請求項3の発明によれば、生分解性を
有する離型剤層として、上記式(1)および/または
(2)で表されるスルホン酸塩含有構造を分子鎖に含む
ポリヒドロキシ酸系ポリエステルと、有機溶剤可溶性多
糖類もしくは多官能イソシアネートとの混合物を使用し
ているため、易剥離性と耐熱性を有し、かつ使用後の廃
棄に際し、この離型剤層を有するフィルムや紙等が、離
型剤層とともに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解さ
れ、廃棄物に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環
境汚染を防止する生分解性離型シートとすることができ
る。また、離型剤層に皮膜形成が容易な上記スルホン酸
塩含有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエス
テル樹脂を使用しているため、基材に上質紙等通常紙を
用いた場合でも目止め層としてのポリエチレン層が不必
要となり、よって工程の簡略化とともに廃棄物に係わる
環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防止する生
分解性離型シートとすることができる。
【0012】また、請求項4の発明では、前記基材と生
分解性離型剤層との間に生分解性を有する印刷層が施さ
れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の生分解性離型シートとしたものである。
【0013】上記請求項4の発明によれば、基材と生分
解性離型剤層との間に生分解性を有する印刷層を施すこ
とによって、生分解性離型シートに絵柄(例えばシール
を剥がすと動物の絵がでてくる幼児用シールなど)や各
種情報(例えば「これは、土中で分解する環境にやさし
い生分解性離型シートです」など)等によるデザイン性
を付与し、再利用も可能な生分解性離型シートとし、か
つこれら生分解性離型シートの使用後の廃棄に際し、こ
の印刷層を有するフィルムや紙等が、印刷層と離型剤層
とともに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解され、廃棄
物に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を
防止する生分解性離型シートとすることができる。
【0014】また、請求項5の発明では、前記生分解性
を有する印刷層は、ポリ乳酸セグメントとポリグリセリ
ンセグメントとから成る脂肪族ポリエステルを主たるバ
インダーとする印刷インキで形成されていることを特徴
とする請求項4記載の生分解性離型シートとしたもので
ある。
【0015】上記請求項5の発明によれば、生分解性を
有するフィルムあるいは紙の片面に設ける印刷インキ層
の主たるバインダーとしてポリ乳酸セグメントとポリグ
リセリンセグメントとから成る脂肪族ポリエステルを使
用しているため、使用後の廃棄に際し、これら印刷層を
有するフィルムや紙等が印刷層と離型剤層とともに雑菌
(分解性細菌)に曝されて分解され、廃棄物に係わる環
境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防止する生分
解性離型シートとすることができる。
【0016】さらにまた、請求項6の発明では、前記生
分解性を有する印刷層は、下記式(1)および/または
(2)で表されるスルホン酸塩含有構造を分子鎖に含む
ポリヒドロキシ酸系ポリエステルを主たるバインダーと
する印刷インキで形成されていることを特徴とする請求
項4記載の生分解性離型シートとしたものである。
【化10】 〔式(1)において、Xは炭素数20以下のアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル
基または、水素、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アシル
基、スルホン酸基、アルコキシル基およびハロゲンを示
し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムまたは下記式
(3)で表されるアミンを示す。また、m1は0〜3の
整数であり、m2は1〜4の整数であって、m1+m2
は、1≦m1+m2≦4の関係を満たす。また、n1は
1以上の整数を示す。〕
【化11】 〔式(2)において、R1 は炭素数20以下のアルキリ
デン基を示し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムま
たは下記式(3)で表されるアミンを示す。〕
【化12】 〔式(3)において、R2 、R3 、R4 およびR5 はそ
れぞれ独立に水素、アルキル基、フェニル基またはベン
ジル基を示す。〕
【0017】上記請求項6の発明によれば、生分解性を
有するフィルムあるいは紙の片面に設ける印刷インキ層
の主たるバインダーとして、上記式(1)および/また
は(2)で表されるスルホン酸塩含有構造を分子鎖に含
むポリヒドロキシ酸系ポリエステルを使用しているた
め、使用後の廃棄に際し、これら印刷層を有するフィル
ムや紙等がこの印刷層と離型剤層とともに雑菌(分解性
細菌)に曝されて分解され、廃棄物に係わる環境の負荷
を低減し、より一層の環境汚染を防止する生分解性離型
シートとすることができる。
【0018】上記請求項5に係わる発明の脂肪族ポリエ
ステルもしくは請求項6に係わる発明のスルホン酸塩含
有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエステル
樹脂を主たるバインダーとする印刷インキは、一般に、
インキ適性(印刷適性)を確保するため種々の補助成分
を含有している。そしてこの補助成分のため、印刷後の
生分解性離型シートを多数枚重ねて保管する場合に、こ
れら印刷層が隣接する生分解性離型シートに接着するブ
ロッキングを生じ易い。また、例えばシールの粘着剤に
仮粘着させた際に、上記印刷層が粘着剤に転移して粘着
剤を汚染することもある。
【0019】従って、上記請求項2または3に係る発明
においては、上記請求項5または6に係わる発明の印刷
層を被覆して、ポリ乳酸セグメントとポリグリセリンセ
グメントとを有するポリ乳酸系樹脂と、有機溶剤可溶性
多糖類もしくは多官能イソシアネートの混合物から成る
易剥離性と耐熱性のある離型剤層としているため、これ
ら印刷層による隣接する生分解性離型シートやシールラ
ベル等の粘着剤へのブロッキングや転移を防止して、長
期の保管と移送とを容易にして、品質に対する信頼性の
向上を図ることも兼ねているものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明は、例えば図1の積層側断面図に示すよう
に、生分解性を有するフィルムを基材(10)とし、こ
の基材(10)の片面に、生分解性を有する離型剤層
(14)が施され、この基材(10)と離型剤層(1
4)との間に生分解性を有する印刷層(16)が施され
ている生分解性離型シート(4)としたもので、この生
分解性離型シート(4)は、例えば図2の積層側断面図
に示すように、ラベル用紙(2)に粘着剤層(3)が施
されたシールラベル(1)の粘着剤層(3)面に生分解
性離型シート(4)の離型剤層(14)面が仮粘着され
て使用されるものである。さらに図3の積層側断面図に
示すように、この生分解性離型シート(4)の離型剤層
(14)面からシールラベル(1)を剥離し、残った生
分解性離型シート(4)は廃棄されるものである。但し
上記のように印刷層(16)が施されているものは、再
利用をも可能にする生分解性離型シート(4)とするこ
ともできる。
【0021】上記本発明に係る基材(10)である生分
解性を有するフィルムとしては任意のものが使用できる
が、その製膜加工性、透明性、生分解性能などの理由か
ら、ポリ乳酸系フィルムが好適に利用できる。なお、ポ
リ乳酸系フィルムは温度と湿度の双方が一定の条件以上
で整った場合に加水分解を始める。さらに加水分解によ
って小さくなった分子を微生物が摂取することで分解が
促進されるものである。
【0022】従って、ポリ乳酸フィルムは、通常の離型
シートの保管条件では加水分解が開始されず、従って、
この点からも製品工場に対して、安定した品質の生分解
性離型シートを供給することができる。また、シールラ
ベルの如き製品とした後も加水分解が開始されないた
め、店舗における製品販売の際にも品質の劣化がない。
このため、長期間の流通過程に乗せられる製品の離型シ
ートに適している。このポリ乳酸フィルムは、コンポス
ト内に放置した場合に速やかに分解される。
【0023】このポリ乳酸フィルムとしては、例えば、
ユニチカ(株)製テラマック、三菱樹脂(株)製エコロ
ージュ、東セロ(株)製パルグリーンLCなどが挙げら
れる。これら市販のポリ乳酸フィルムは、例えば図2に
示すシールラベル用等の生分解性離型シートとして好適
なフィルムである。
【0024】上記ポリ乳酸フィルムの厚みとしては、5
〜100μmが好適である。好ましくは10〜40μm
で、特にシールラベル用等では比較的厚めのものが使用
され、また宅配便等の伝票や両面粘着テープ用等には比
較的薄めのものが好適であるように用途によって選定す
ることができる。
【0025】また、上記基材(10)として、生分解性
のある紙とすることもできる。この紙としては、坪量5
0〜200g/m2 の範囲のグラシン紙、クラフト
(晒、半晒、未晒等)紙、あるいは上質紙、コート紙等
が好適に用いられ、プラスチックフィルムの場合と同様
にシールラベル用等では比較的厚めのものが使用され、
また宅配便等の伝票や両面粘着テープ用等には比較的薄
めのものが好適であるように紙の種類とともに用途によ
って選定することができる。る。
【0026】次に、上記離型剤層(14)に使用される
ポリ乳酸系樹脂としては、ポリ乳酸セグメント中に乳酸
残基を80モル%以上含んでいるものが望ましく、ま
た、L−乳酸残基とD−乳酸残基とをL/Dモル比が1
〜9の範囲となるように含んでいることが望ましい。ま
た、還元粘度が0.3〜1.0dl/g、ガラス転移点
が40〜60℃の範囲にあることが望ましい。
【0027】このようなポリ乳酸系樹脂は、乳酸の二量
体であるラクチド及びポリグリセリン等の添加物を溶融
混合し、加熱開環触媒の存在下で加熱開環重合させた
り、加熱と減圧により直接脱水重合させる方法などで得
ることができる。
【0028】また、離型剤層(14)に使用される上記
有機溶剤可溶性多糖類としては、ニトロセルロース、酢
酸セルロース、エステル化デンプンなどが例示できる。
これらの混合比としては、ポリ乳酸系樹脂100重量部
に対し有機溶剤可溶性多糖類5〜40重量部が好まし
い。
【0029】また、離型剤層(14)に使用される上記
多官能イソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、水添TD
I、水添MDI、などの2官能イソシアネートや、ヘキ
サメチレンジイソシアネート3量体などの3官能イソシ
アネート、などが挙げられる。これらの混合比として
は、ポリ乳酸系樹脂100重量部に対し多官能イソシア
ネート0.5〜20重量部が好ましい。
【0030】さらにまた、離型剤層(14)に使用され
る上記式(1)および/または(2)で表されるスルホ
ン酸塩含有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリ
エステルとしては、例えば上記式(1)で表されるスル
ホン酸含有化合物とヒドロオキシ酸との共重合で得ら
れ、例えば、乳酸の二量体であるラクチドと、上記スル
ホン酸含有化合物とを溶融混合し、公知の開環重合触
媒、例えば、オクチル酸、アルミニウムアセチルアセト
ナート等を使用して加熱開環重合させる方法や加熱およ
び減圧による直接脱水重縮合を行う方法等が挙げられ
る。
【0031】上記のようにして得られるポリヒドロキシ
酸系ポリエステルとしては、ポリエステル中のスルホン
酸塩の濃度が5〜100当量/106 gであることが望
ましく、またポリヒドロキシ酸系ポリエステルが乳酸系
ポリエステルである場合には、乳酸系ポリエステル中に
乳酸残基が80モル%以上含まれていることが望まし
い。また、上記乳酸系ポリエステルがL−乳酸残基とD
−乳酸残基とを含んでいる場合には、L−乳酸残基のモ
ル数(L)とD−乳酸残基モル数(D)のモル比(L/
D)が1〜9の範囲であることが望ましい。なお乳酸と
しては、L−乳酸、D−乳酸、DL−乳酸のいずれも用
いることができる。
【0032】また、上記のようにして得られたポリヒド
ロキシ酸系ポリエステルの還元粘度は、0.3〜1.5
dl/gの範囲であることが好ましく、またガラス転移
点が35〜60℃の範囲であることが好ましい。
【0033】なお、上記離型剤層(14)は、適切な有
機溶剤に溶解または分散させて印刷または塗布で得るこ
とができる。その有機溶剤としては、例えば、トルエ
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等が使用できる。
【0034】また本発明では、例えば図1に示すよう
に、生分解性を有する基材(10)と生分解性を有する
離型剤層(14)との間に生分解性を有する印刷層(1
6)が施されている生分解性離型シート(4)とするも
のである。
【0035】この印刷層(16)としては、着色剤と、
この着色剤を生分解性フィルム上に固定するバインダー
とを主成分とし、これにインキ適性(印刷適性)を向上
させる各種補助成分を添加した印刷インキから構成する
ことができる。上記着色剤としては、着色顔料または染
料が利用できるが、その耐光性などの点から顔料が好適
である。
【0036】上記印刷インキを構成するバインダーとし
て使用するポリ乳酸セグメントとポリグリセリンセグメ
ントとから成る脂肪族ポリエステルとしては、ポリ乳酸
セグメント中に乳酸残基を80モル%以上含んでいるも
のが望ましく、また、L−乳酸残基とD−乳酸残基とを
L/Dモル比が1〜9の範囲となるように含んでいるこ
とが望ましい。また、ポリグリセリンセグメントの重合
度は3〜20の範囲にあることが望ましい。また、上記
脂肪族ポリエステルとしては、還元粘度が0.3〜1.
0dl/g、ガラス転移点が40〜60℃の範囲にある
ことが望ましい。
【0037】このような脂肪族ポリエステルは、乳酸の
二量体であるラクチドに乳酸とポリグリセリンとを溶融
混合し、公知の開環重合触媒を使用して加熱開環重合さ
せたり、加熱と減圧により直接脱水重合させる方法など
で得ることができる。また、高分子量ポリ乳酸や乳酸セ
グメントを製造した後、ウレタン基やエポキシ基などを
利用して、ポリグリセリンセグメントを反応させて得る
こともできる。乳酸としては、L―乳酸、D−乳酸、D
L−乳酸などが使用できる。
【0038】さらにまた、バインダーとして使用する上
記式(1)および/または(2)で表されるスルホン酸
塩含有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエス
テルとしては、上記離型剤層(14)の項で述べたもの
と同様なので省略する。
【0039】次に、印刷インキ中の上記各種補助成分と
しては、印刷層(16)に耐摩擦性や滑り性を与えるワ
ックス、印刷層(16)に柔軟性を与え、また、インキ
の生分解性フィルム上への転移性を向上させる可塑剤や
消泡剤、あるいは、顔料分散剤、粘度調整剤、皮膜調整
剤、乾燥調整剤などがある。これら補助成分は印刷方式
や条件に応じて、適切なものを適量添加すれば良い。こ
れら印刷インキは、例えば、グラビア印刷で印刷するこ
とができる。多色の印刷インキを重ね刷りすることによ
りカラーの印刷層(16)を構成することも可能であ
る。
【0040】以上のように、上記印刷層(16)を被覆
して設けられている本発明に係る離型剤層(14)は、
易剥離性とともに比較的耐熱性があるので、印刷層(1
6)によるブロッキングや転移を防止する役目をもして
いるものである。
【0041】本発明に係わる生分解性離型シート(4)
は、例えば図2に示すように、シールラベル(1)用と
して用いられる他、宅配便等の粘着型伝票用、両面粘着
テープ用あるいは封筒等の封緘口に設ける粘着剤のカバ
ー用などとして好適に利用することができる。
【0042】次に、一事例により、本発明をさらに具体
的に説明する。図1に示すように、基材(10)として
の生分解性フィルムとして、ユニチカ(株)製ポリ乳酸
フィルムを利用した。このポリ乳酸フィルムの融点は1
70℃であり、二軸延伸して厚みは25μmのフィルム
とした。
【0043】次に、グラビア印刷を利用して、基材(1
0)の裏面側(図面では上面)に、印刷層(16)を形
成した。この印刷層(16)に適用したインキは、ポリ
乳酸セグメントとポリグリセリンセグメントとから成る
脂肪族ポリエステルから成るバインダー100重量部に
着色顔料10重量部と有機溶剤として酢酸プロピル20
0重量部を混合し、各種補助成分を添加してその印刷適
性を調整したものである。
【0044】上記バインダーは、次の方法で合成したも
のである。すなわち、DLラクチド1000部、重合度
が10であるポリグリセリン10部、開環重合触媒とし
てアルミニウムアセチルアセテート1重量部をフラスコ
に仕込み、窒素雰囲気中で180℃、3時間の条件で加
熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラクチドを
減圧下留去させることにより、上記バインダーを製造し
た。このバインダー中の乳酸残基は99モル%、L−乳
酸残基とD−乳酸残基とのL/Dモル比は1、還元粘度
は0.49dl/g、ガラス転移点が49℃であった。
【0045】次に、この印刷層(16)を被覆して離型
剤層(14)を塗布して得た。この離型剤層(14)は
ポリ乳酸セグメントと、ポリグリセリンセグメントとを
有するポリ乳酸系樹脂100重量部に対し、有機溶剤可
溶性のニトロセルロース20重量部を混合したもので、
有機溶剤に溶解させ、グラビア印刷法により塗布した。
このポリ乳酸系樹脂は、次の方法で合成したものであ
る。すなわち、DLラクチド1000重量部、重合度が
10であるポリグリセリン10重量部、開環重合触媒と
してアルミニウムアセチルアセテート1重量部をフラス
コに仕込み、窒素雰囲気中で180℃、3時間の条件で
加熱溶融させることにより開環重合させ、残留ラクチド
を減圧下留去させることにより、上記バインダーを製造
した。このポリ乳酸系樹脂中の乳酸残基は99モル%、
L−乳酸残基とD−乳酸残基とをL/Dモル比は1、還
元粘度は0.49dl/g、ガラス転移点は49℃であ
った。
【0046】こうして得られた生分解性離型シート
(4)を使用して、図2に示すように、ラベル用紙
(2)の裏面に粘着剤層(3)が施されているシールラ
ベル(1)に仮粘着された製品とした。
【0047】上記で得られたラベル製品の使用時に、生
分解性離型シート(4)からシールラベル(1)を剥離
し、残った生分解性離型シート(4)の生分解性能を確
認したところ、基材(10)フィルム、印刷層(1
6)、離型剤層(14)のいずれも良好な生分解性能を
示し、短期間のうちに分解するものであった。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、上記請求項1の発明におい
ては、紙を除き、従来のポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等プラスチックフィルムに代え、生分解
性を有するフィルムを基材とし、かつ従来のシリコーン
樹脂に代え、生分解性を有する離型剤層としたので、使
用後の廃棄に当たって、これら基材や離型剤層が雑菌
(分解性細菌)に曝されて分解され、廃棄物に係わる環
境の負荷を軽減し、環境汚染を防止する生分解性離型シ
ートとすることができる。また、基材が紙の場合も、生
分解性を有する離型剤層としたので、紙の生分解性を阻
害されることなく、離型剤層とともに分解されるので、
環境に係わる同様の効果を発揮するものである。
【0049】また、上記請求項2の発明においては、生
分解性を有する離型剤層に、ポリ乳酸セグメントとポリ
グリセリンセグメントとを有するポリ乳酸系樹脂と、有
機溶剤可溶性多糖類もしくは多官能イソシアネートとの
混合物を使用しているため、易剥離性と耐熱性を有し、
かつ使用後の廃棄に際し、この離型剤層を有するフィル
ムや紙等が、離型剤層とともに雑菌(分解性細菌)に曝
されて分解され、廃棄物に係わる環境の負荷を低減し、
より一層の環境汚染を防止する生分解性離型シートとす
ることができる。また、離型剤層に皮膜形成が容易な上
記ポリ乳酸系樹脂を使用しているため、基材に上質紙等
通常紙を用いた場合でも目止め層としてのポリエチレン
層が不必要となり、よって工程の簡略化とともに廃棄物
に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防
止する生分解性離型シートとすることができる。
【0050】また、上記請求項3の発明においては、生
分解性を有する離型剤層に、上記式(1)および/また
は(2)で表されるスルホン酸塩含有構造を分子鎖に含
むポリヒドロキシ酸系ポリエステルと、有機溶剤可溶性
多糖類もしくは多官能イソシアネートとの混合物を使用
しているため、易剥離性と耐熱性を有し、かつ使用後の
廃棄に際し、この離型剤層を有するフィルムや紙等が、
離型剤層とともに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解さ
れ、廃棄物に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環
境汚染を防止する生分解性離型シートとすることができ
る。また、離型剤層に皮膜形成が容易な上記スルホン酸
塩含有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエス
テル樹脂を使用しているため、基材に上質紙等通常紙を
用いた場合でも目止め層としてのポリエチレン層が不必
要となり、よって工程の簡略化とともに廃棄物に係わる
環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防止する生
分解性離型シートとすることができる。
【0051】また、上記請求項4の発明においては、基
材と生分解性離型剤層との間に生分解性を有する印刷層
を施すことによって、生分解性離型シートに絵柄や各種
情報などによるデザイン性を付与し、再利用も可能にし
た生分解性離型シートとし、かつ使用後の廃棄に際し、
この印刷層を有するフィルムや紙等が、印刷層と離型剤
層とともに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解され、廃
棄物に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染
を防止する生分解性離型シートとすることができる。
【0052】また、上記請求項5の発明においては、生
分解性を有するフィルムあるいは紙の片面に設ける印刷
インキ層の主たるバインダーとしてポリ乳酸セグメント
とポリグリセリンセグメントとから成る脂肪族ポリエス
テルを使用しているため、使用後の廃棄に際し、これら
印刷層を有する生分解性のフィルムや紙等が印刷層と離
型剤層とともに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解さ
れ、廃棄物に係わる環境の負荷を低減し、より一層の環
境汚染を防止する生分解性離型シートとすることができ
る。
【0053】さらにまた、上記請求項6の発明において
は、生分解性を有するフィルムあるいは紙の片面に設け
る印刷インキ層の主たるバインダーとして、上記式
(1)および/または(2)で表されるスルホン酸塩含
有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエステル
を使用しているため、使用後の廃棄に際し、これら印刷
層を有するフィルムや紙等がこの印刷層と離型剤層とと
もに雑菌(分解性細菌)に曝されて分解され、廃棄物に
係わる環境の負荷を低減し、より一層の環境汚染を防止
する生分解性離型シートとすることができる。
【0054】なお、上記請求項2または3に係る発明に
おいては、上記請求項5または6に係わる発明の印刷層
を被覆して、ポリ乳酸セグメントとポリグリセリンセグ
メントとを有するポリ乳酸系樹脂と、有機溶剤可溶性多
糖類もしくは多官能イソシアネートの混合物から成る易
剥離性と耐熱性のある離型剤層が設けられているため、
これら印刷層による隣接する生分解性離型シートやシー
ルの粘着剤へのブロッキングや転移を防止して、長期の
保管と移送とを容易にして、品質に対する信頼性の向上
を図ることも兼ねているものである。
【0055】従って本発明は、シールラベルや宅配便の
伝票、両面粘着テープ等に用いられる離型シートで、特
に、使用後の廃棄に際し、環境に係わる負荷を軽減し、
環境汚染を防止する生分解性離型シートとして、優れた
実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生分解性離型シートの一事例を側断面
で表した説明図である。
【図2】本発明の生分解性離型シートを用いた製品の一
事例を側断面で表した説明図である。
【図3】本発明の生分解性離型シートを用いた製品の使
用時の一事例を側断面で表した説明図である。
【符号の説明】
1‥‥シールラベル 2‥‥ラベル用紙 3‥‥粘着剤層 4‥‥生分解性離型シート 10‥‥基材 14‥‥離型剤層 16‥‥印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 泰業 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 賀来 俊行 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 奥山 和紀 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式 会社内 (72)発明者 鈴木 明 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式 会社内 Fターム(参考) 4F100 AH02B AH02C AH02H AH03B AH03C AH03H AJ06B AJ06C AJ06H AK01A AK41B AK41C AL05B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B CA17B CC00C DG10A GB90 HB31C JC00A JC00C JL00 JL14B 4J002 AB022 AB032 AB042 CF141 CF181 GF00 GG02 GJ00 4J034 DF01 DF15 DF33 HA07 HA08 HC03 HC12 HC64 HC67 HC71 QC03 RA05 RA06 RA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生分解性を有するプラスチックフィルムま
    たは紙を基材とし、その片面に生分解性を有する離型剤
    層が施されていることを特徴とする生分解性離型シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記生分解性を有する離型剤層は、ポリ乳
    酸セグメントとポリグリセリンセグメントとを有するポ
    リ乳酸系樹脂と、有機溶剤可溶性多糖類もしくは多官能
    イソシアネートとの混合物からなる離型剤で形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の生分解性離型シー
    ト。
  3. 【請求項3】前記生分解性を有する離型剤層は、下記式
    (1)および/または(2)で表されるスルホン酸塩含
    有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエステル
    と、有機溶剤可溶性多糖類もしくは多官能イソシアネー
    トとの混合物からなる離型剤で形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の生分解性離型シート。 【化1】 〔式(1)において、Xは炭素数20以下のアルキル
    基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または、水素、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アシル
    基、スルホン酸基、アルコキシル基およびハロゲンを示
    し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムまたは下記式
    (3)で表されるアミンを示す。また、m1は0〜3の
    整数であり、m2は1〜4の整数であって、m1+m2
    は、1≦m1+m2≦4の関係を満たす。また、n1は
    1以上の整数を示す。〕 【化2】 〔式(2)において、R1 は炭素数20以下のアルキリ
    デン基を示し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムま
    たは下記式(3)で表されるアミンを示す。〕 【化3】 〔式(3)において、R2 、R3 、R4 およびR5 はそ
    れぞれ独立に水素、アルキル基、フェニル基またはベン
    ジル基を示す。〕
  4. 【請求項4】前記基材と生分解性の離型剤層との間に生
    分解性を有する印刷層が施されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の生分解性離型シート。
  5. 【請求項5】前記生分解性を有する印刷層は、ポリ乳酸
    セグメントとポリグリセリンセグメントとから成る脂肪
    族ポリエステルを主たるバインダーとする印刷インキで
    形成されていることを特徴とする請求項4記載の生分解
    性離型シート。
  6. 【請求項6】前記生分解性を有する印刷層は、下記式
    (1)および/または(2)で表されるスルホン酸塩含
    有構造を分子鎖に含むポリヒドロキシ酸系ポリエステル
    と、有機溶剤可溶性多糖類もしくは多官能イソシアネー
    トとの混合物からなることを特徴とする請求項4記載の
    生分解性離型シート。 【化4】 〔式(1)において、Xは炭素数20以下のアルキル
    基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル
    基または、水素、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アシル
    基、スルホン酸基、アルコキシル基およびハロゲンを示
    し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムまたは下記式
    (3)で表されるアミンを示す。また、m1は0〜3の
    整数であり、m2は1〜4の整数であって、m1+m2
    は、1≦m1+m2≦4の関係を満たす。また、n1は
    1以上の整数を示す。〕 【化5】 〔式(2)において、R1 は炭素数20以下のアルキリ
    デン基を示し、Mはリチウム、ナトリウム、カリウムま
    たは下記式(3)で表されるアミンを示す。〕 【化6】 〔式(3)において、R2 、R3 、R4 およびR5 はそ
    れぞれ独立に水素、アルキル基、フェニル基またはベン
    ジル基を示す。〕
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