JP2003175541A - ブロー成形装置 - Google Patents

ブロー成形装置

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JP2003175541A
JP2003175541A JP2002362777A JP2002362777A JP2003175541A JP 2003175541 A JP2003175541 A JP 2003175541A JP 2002362777 A JP2002362777 A JP 2002362777A JP 2002362777 A JP2002362777 A JP 2002362777A JP 2003175541 A JP2003175541 A JP 2003175541A
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Shuichi Ogiwara
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Nissei ASB Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のメンテナンスの単純化をはかることの
できるブロー成形装置を提供する。 【解決手段】 プリフォーム供給部と、プリフォーム加
熱部と、ブロー成形部と、製品取付部と、プリフォーム
搬送部とを有している。プリフォーム搬送部は、搬送チ
ェーンと、複数の搬送部材と、を有している。そして、
搬送部材は、搬送チェーンと係合する基部30と、この
基部30に対し着脱可能に設けられた搬送用ピン42を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形装置に
関し、特に合成樹脂製のプリフォームを加熱した後ブロ
ー成形するブロー成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製のプリフォーム(パリソン)
より容器をブロー成形する方法として、コールドパリソ
ン方式あるいは2ステージ方式と称される方法が知られ
ている。
【0003】このコールドパリソン方式は、通常プリフ
ォームの射出成形とブロー成形を別々の機械で行うもの
で、射出成形後、プリフォームの温度を一旦室温まで下
げ、この室温のプリフォームをブロー成形機で再加熱し
てブロー成形するものである。
【0004】すなわち、ブロー成形機では、加熱部と、
ブロー成形部とを備え、加熱部においてプリフォームを
所定のブロー成形温度まで加熱した後、ブロー成形部に
おいて加熱したプリフォームを所定の製品形状にブロー
成形するようにしている。
【0005】この従来のブロー成形機においては、加熱
部がプリフォームの搬送方向に延びるヒータを縦方向に
複数段重ねて配置した状態となっている。
【0006】また、プリフォームを加熱する加熱部にお
けるプリフォームの間隔と、ブロー成形部におけるブロ
ー成形時のプリフォームの間隔とを異ならせるようにし
ていた。
【0007】即ち、ブロー成形部でのプリフォームの間
隔は、その製品の大きさやブロー成形部の幅によって比
較的大きくならざるを得ず、これに対し加熱部において
はプリフォームの搬送方向に延びるヒータを用いて加熱
することから、なるべくプリフォームの間隔を小さくし
て加熱効率を向上させるのが好ましく、そのため、従来
のブロー成形装置においては、加熱部におけるプリフォ
ームの間隔をブロー成形部におけるプリフォームの間隔
よりも小さくしている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】前記従来のコールドパリソン方式のブロー
成形機にあっては、ブロー成形部におけるプリフォーム
の間隔に対し、加熱部でのプリフォームの間隔を短く設
定するようにしている為、加熱部においてプリフォーム
の間隔を変える為の装置が必要になり、装置の複雑化、
大型化による設置スペースの広範化が生じると共に、高
価格化を招くこととなり、しかも、メンテナンスにも手
間がかかることとなるという問題があった。
【0009】そこで、従来のブロー成形装置にあって
は、加熱部でのプリフォームの間隔を変えないようにし
て前記問題に対処しようとすると、通常は、加熱部にお
いて、ヒータがプリフォームの搬送方向に延び、かつ縦
方向に複数段重ねて配置した状態となっている為、プリ
フォーム間の何もない空間に対応した部分にもヒータが
配置されていることになり、ヒータの無駄が多く、加熱
効率が低くなるという問題があった(例えば、特許文献
2、特許文献3参照)。
【0010】また、プリフォームを縦方向で回転するチ
ェーンによって搬送すると、装置の全高が非常に高くな
り、大型化してしまうこととなる(例えば、特許文献2
参照)。
【0011】さらに、無端状の搬送チェーンの長辺部の
みを使用すると、搬送経路に使用されない部分が生じ、
効率がよくない(例えば、特許文献3参照)。
【0012】さらに、これらいずれの場合でも、プリフ
ォームを把持するための把持機構が必要となり、構造が
複雑となるものである。
【0013】
【特許文献1】特開昭56−60227号公報(第1−
4頁、図1)
【特許文献2】特開昭57−182408号公報(図
1)
【特許文献3】特開昭58−82733号公報(図1)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、装置の簡略化を行うことのできるブロー成形装置を
提供することにある。
【0015】また、メンテナンスの単純化を行うことの
できるブロー成形装置を提供することにある。
【0016】さらには、加熱部における加熱効率の向上
をはかることのできるブロー成形装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、合成樹脂製のプリフォームを加熱した後、ブロー成
形するブロー成形装置において、プリフォームを受け渡
すプリフォーム供給部と、プリフォーム供給部から受け
渡されたプリフォームをブロー成形温度まで加熱するプ
リフォーム加熱部と、プリフォーム加熱部で加熱された
プリフォームを製品の形状にブロー成形するブロー成形
部と、ブロー成形された製品を取り出す製品取出部と、
プリフォームを前記各部へ循環搬送するプリフォーム搬
送部とを有し、前記プリフォーム搬送部は、前記プリフ
ォームを保持する複数の搬送部材と、これら搬送部材を
固定した搬送チェーンとを有し、前記搬送部材は、前記
搬送チェーンと係合する基部と、この基部に対し着脱可
能に設けられた搬送用ピンを有し、この搬送用ピンがプ
リフォーム内に挿入されてプリフォームを倒立状態で保
持して搬送することを特徴としている。
【0018】この発明によれば、搬送用ピンを着脱可能
にすることで、口径の違うプリフォームにより成形を行
う場合に、容易にその口径に応じた搬送用ピンに交換す
ることができる。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て、前記搬送チェーンは、複数のリンク部材と、これら
リンク部材同士を連結する中空ピンとを有し、前記搬送
部材は、前記中空ピン内に着脱可能に挿入される固定ピ
ンを有し、この固定ピンを介して前記基部が前記搬送チ
ェーンと連結されることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、搬送用ピンの変換によ
る異なる口径のプリフォームに対応できると共に、搬送
部材の位置変更によるピッチ変更に容易に対応できるこ
ととなる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、前記搬送部材の前記基部は、固定部と、載置台とを
含み、前記載置台は、前記プリフォーム加熱部に設けら
れたチェーンと係合する自転用スプロケットを有し、前
記自転用スプロケットと共に載置台を自転させることに
よって、プリフォームを自転させることを特徴としてい
る。
【0022】この発明によれば、プリフォーム加熱部に
おいて載置台を自転させることでプリフォームを自転さ
せることができ、プリフォームをプリフォーム加熱部で
確実に自転させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて、図面を参照し詳細に説明する。
【0024】図1〜図9は、本発明の一実施例に係るブ
ロー成形装置を示す図である。
【0025】このブロー成形装置は、コールドパリソン
方式のブロー成形装置で、他に設けた射出成形機を用い
て成形されたプリフォームを加熱しブロー成形するもの
である。
【0026】また、このブロー成形装置は、図1に示す
ように、成形機台10上にプリフォーム供給部12と、
プリフォーム加熱部14と、ブロー成形部16と、製品
取出部18とがループ状の無端搬送部であるプリフォー
ム搬送部20に沿って配設された状態となっている。
【0027】プリフォーム搬送部20は、ほぼ長方形の
搬送経路を形成し、この長方形の短辺の1辺にブロー成
形部16が配設され、このブロー成形部16の配設され
た短辺を除く他の3辺にプリフォーム加熱部14が配設
されている。さらに、ブロー成形部16が配設された短
辺から搬送方向へと続く下流位置の長辺の端部に、プリ
フォーム供給部12と、製品取出部18とが並べて配設
されている。
【0028】プリフォーム供給部12は、予め他で射出
成形されたプリフォーム22をプリフォーム搬送部20
に受け渡すもので、予め図示せぬプリフォームスタッカ
に収納されたプリフォーム22をベルトコンベア等の搬
送手段を介して整列器に供給し、この整列器により整列
されたプリフォーム22をプリフォーム供給部12にお
ける一対のチャック機構24にてプリフォーム22のネ
ック部を把持し、このチャック機構24の反転動作によ
りプリフォーム22のネック部を下にした倒立状態でプ
リフォーム搬送部20に受け渡すようになっている。
【0029】プリフォーム搬送部20は、プリフォーム
供給部12から、プリフォーム加熱部14、ブロー成形
部16、製品取出部18へとプリフォーム22をループ
状に循環搬送するもので、図1に示すように、その搬送
経路に沿って、一対の搬送レール26が配設されてい
る。この搬送レール26には、多数の搬送部材28が所
定ピッチで係合されている。
【0030】この搬送部材28は、図6及び図7に示す
ように、基部を構成する固定部30および載置台32
と、搬送用ピン42とからなり、固定部30がカムフォ
ロア38を介し搬送レール26に対し係合するととも
に、搬送用スプロケット34に巻回された搬送チェーン
36と係合しこの搬送チェーン36の駆動により移動可
能にされている。
【0031】搬送チェーン36は、図9に示すように、
複数のリンク部材80と、これら複数のリンク部材80
同士を回転可能に連結する中空ピン82とから構成さ
れ、この中空ピン82内に着脱可能に挿入される固定ピ
ン84を介して、固定部材30が2カ所で搬送チェーン
36に連結されている。
【0032】したがって、固定ピン84を中空ピン82
から抜き取ることで、容易に、搬送部材28を搬送チェ
ーン36から取り外すことができ、搬送部材28のピッ
チの変更にも容易に対応することができる。
【0033】載置台32は、固定部30に対し回転可能
に取り付けられ、上面には搬送用ピン42が突出され、
この搬送用ピン42がプリフォーム22のネック部40
内に差し込まれてプリフォーム22を倒立状態で支持す
るようになっている。
【0034】この搬送用ピン42は、図8に示すよう
に、載置台32の中央部に貫通形成した挿通孔86内に
挿通され上端部で載置台32と係合すると共に、下端部
にワッシャ等の干渉部材92を装着し、さらにOリング
等の脱落防止部材88が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0035】したがって、下端の干渉部材92および脱
落防止部材88を取り外し、搬送用ピン42を上方に持
ち上げると、容易に、載置台32から搬送用ピン42を
取り外すことができ、口径の違うプリフォームを用いて
成形を行おうとする場合には、図8に示すように、その
プリフォームの口径に応じた、例えば、広口用の搬送用
ピン42aと交換することで、容易に対応することがで
きる。なお、広口用の搬送用ピンに代えて狭口用の搬送
用ピンを用いることも可能である。さらに、干渉部材9
2は必ずしも必要ではなく、この干渉部材92を用いな
い場合には、より一層搬送用ピンの取外しが容易とな
る。
【0036】また、載置台32には、自転用スプロケッ
ト44が設けられ、この自転用スプロケット44がスプ
ロケット46に巻回され、プリフォーム加熱部14のあ
る3辺に掛け渡されたチェーン48と係合してプリフォ
ーム自転用モータ50の駆動力により、プリフォーム加
熱部14の範囲内において載置台32が自転し、プリフ
ォーム22を自転させるようにしている。
【0037】この自転用スプロケット44は、搬送経路
のコーナー部において、同様に搬送経路のコーナー部に
位置する搬送用スプロケット34と軸90を共用した状
態となっている。
【0038】したがって、3辺に設けられたプリフォー
ムが搬送されるプリフォーム加熱部14の全領域におい
て確実にプリフォームを自転させることができる。
【0039】ここで、前述のブロー成形部16において
は、2個のプリフォーム22を同時にブロー成形するよ
うになっており、このブロー成形時における2個のプリ
フォーム22の間隔に対応させ、プリフォーム搬送部2
0においても2個のプリフォーム22の間隔l(図2
参照)をブロー成形時におけるプリフォーム22と同間
隔に設定するようにしている。
【0040】また、プリフォーム供給部12においても
2個のプリフォーム22を前記間隔lでプリフォーム
搬送部20に供給するようになっている。
【0041】更に、プリフォーム搬送部20では搬送用
スプロケット34及び搬送チェーン36を介し、搬送部
材28をその間隔lを固定としたまま、一定の搬送ピ
ッチlずつ間欠搬送するようになっている。この搬送
ピッチlはブロー成形部16に対するプリフォーム2
2の供給移動ピッチに対応させて設定されるようになっ
ている。
【0042】このように、プリフォーム搬送部20にお
けるプリフォーム22の間隔lを固定とすることによ
り、プリフォーム22の間隔を変えるための装置が不要
となり、装置の簡略化が可能となり、しかも低価格化が
なし得、メンテナンスも容易に行うことが可能となる。
【0043】また、同時成形個数を、前述の2個から、
例えば3個に変更しようとする場合には、図9に示すよ
うに、2個の搬送部材28の間に、さらに1個の搬送部
材28を追加することで、容易に同時成形個数の変更に
対応することができる。
【0044】プリフォーム加熱部14は、プリフォーム
供給部12からプリフォーム搬送部20に受け渡され、
所定の搬送ピッチlで搬送されたプリフォーム22を
ブロー成形温度まで加熱するもので、本実施例において
は、図1に示すように、プリフォーム加熱部14を第1
加熱部52及び第2加熱部54の2段階に分け、第1加
熱部52ではプリフォーム22をブロー成形適温もしく
はそれより少し低い温度までの昇温に用い、第2加熱部
54ではプリフォーム22の縦方向の温度分布の付与に
用いるようにしている。このような構成とすることによ
り、加熱工程におけるエネルギーをより効率的に使用す
ることができる。
【0045】第1加熱部52は、図に示すように、成形
機台10の前部から右側部にかけて長辺から短辺にまた
がるL字状に配設され、十分な加熱時間が確保されるよ
うになっている。また、第1加熱部52においては、プ
リフォーム搬送部20による搬送ピッチlに対応した
プリフォーム22の間欠停止位置で、それぞれ2個のプ
リフォーム22の搬送路の両側位置にそれぞれ個別にヒ
ータ56を配置するようにしている。また、この第1加
熱部52におけるヒータ56は、図4および図6に示す
ように、プリフォーム22の縦方向に延びる状態で配設
され、その回りを反射板58にて囲むことにより、プリ
フォーム22の縦方向における全体の加熱を効率良く無
駄なく行うようにしている。
【0046】前述のように、プリフォーム22の間隔l
を固定することにより、プリフォーム22間の間隔が
広くなり、従来通りヒータをプリフォーム22の搬送方
向に延びるものを用いると、プリフォーム22間の何も
ない部分のヒータが無駄になってしまうが、昇温用の第
1加熱部52にプリフォーム22の縦方向に延びる個別
のヒータ56を用いることにより、無駄のないヒータ配
置が可能となり、しかも間欠停止位置にヒータ56を配
置することにより、加熱時間の短縮化ができ、しかも搬
送の障害にならず、プリフォーム22に最も接近させ、
加熱効率を向上させることができる。
【0047】また、一度にブロー成形されるプリフォー
ム22の個数に対応した2個のプリフォーム22を、ブ
ロー成形時のプリフォームの間隔に対応した間隔l
維持して間欠搬送することにより、ブロー成形サイクル
に適合したプリフォーム22の加熱を効率良く行うこと
ができる。
【0048】更に、第1加熱部52の各ヒータ56は、
ヒータ固定板57に固定され、このヒータ固定板57が
ヒンジ部59を介して前後に傾斜可能にされており、こ
の固定板57を介してヒータ56を前後に傾斜させるこ
とで、プリフォーム22の軸方向に温度勾配をつけるこ
とができる。また、ヒータ56自体が有する熱分布の違
いをその傾斜によって補正することが可能となる。
【0049】例えば、棒状のヒータ56は、その端部で
の温度特性が低く、中央位置で最も高くなる状態になる
傾向がある。
【0050】そこで、プリフォーム22のネック部40
付近へヒータ56の端部を近づけるように傾斜させる
と、ネック部40付近の温度が他の部分よりも低くなる
のを抑えることができる他、プリフォーム22の肉厚状
態にもよるが、ネック部40へ向って徐々に温度が高く
なるように設定することもできる。
【0051】第2加熱部54は、図1及び図3に示すよ
うに、成形機台10の後部側のブロー成形部16が配設
された短辺へと続く上流位置の長辺に配設されたもの
で、図3に示すように、加熱ボックス60内の搬送路の
片側に、プリフォーム22の搬送方向に延びる複数(4
本)のヒータ62a,62b,62c,62dを縦方向
に4段に配置し、これら各ヒータ62a,62b,62
c,62dの加熱温度を調節することにより、プリフォ
ーム22に対しその縦方向における温度分布を付与する
ようにしている。
【0052】ブロー成形部16は、プリフォーム加熱部
14で加熱されたプリフォーム22を製品の形状にブロ
ー成形するもので、2つの成形用のキャビティ面を有す
る割型で構成されたブロー成形型64をブロー型締装置
66により開閉可能にしている。
【0053】製品取出部18は、ブロー成形部16でブ
ロー成形された製品68を取り出すもので、図1及び図
2に示すように、プリフォーム供給部12の横に配置さ
れている。この製品取出部18では、図3にも示される
ように、プリフォーム供給部12と同様に一対のチャッ
ク機構70が配設され、このチャック機構70により搬
送部材28を介して搬送されてきた倒立状態の製品68
のネック部40を把持し、このチャック機構70の反転
動作により製品68のネック部40を上にした正立状態
で取出しコンベア72上に供給するようになっている。
【0054】次に、前記実施例に係るブロー成形装置を
用いたブロー成形方法について説明する。
【0055】まず、他の射出成形機を用いてプリフォー
ム22を射出成形しておき、この予め射出成形したプリ
フォーム22をプリフォームスタッカに収納しておく。
この状態でベルトコンベア等の搬送手段を介してプリフ
ォームスタッカから整列器にプリフォーム22を供給す
ると、整列器により整列されたプリフォーム22が正立
状態でプリフォーム供給部12へと供給される。
【0056】プリフォーム供給部12においては、ブロ
ー成形時のプリフォームの間隔に対応する間隔lで、
チャック機構24が2つのプリフォーム22のネック部
40を把持し、このチャック機構24の反転動作により
プリフォーム22のネック部40を下にした倒立状態で
プリフォーム搬送部20に受け渡す。
【0057】プリフォーム搬送部20においては、所定
の間隔lに配置された2つの搬送部材28がプリフォ
ーム供給部12の対応位置に位置しており、この搬送部
材28の載置台32上面より突出する搬送用ピン42が
プリフォーム22のネック部40内に差し込まれてプリ
フォーム22を倒立状態で支持する。
【0058】次に、搬送部材28がプリフォーム22を
倒立状態で指示した後、搬送用スプロケット34により
搬送チェーン36が1搬送ピッチl分間欠回転する
と、搬送チェーン36と係合する搬送部材28が1搬送
ピッチl分移動してプリフォーム加熱部14へと搬送
される。
【0059】プリフォーム加熱部14においては、第1
加熱部52においてプリフォームの昇温が行われ、プリ
フォーム22をブロー成形適温もしくはそれより少し低
い温度まで昇温させる。また、第1加熱部52において
は、プリフォーム搬送部20による搬送ピッチlに対
応したプリフォーム22の間欠停止位置で、所定間隔l
の2個のプリフォーム22の搬送路の両側位置にそれ
ぞれ個別にヒータ56を配置し、かつ、ヒータ56をプ
リフォーム22の縦方向に延びる状態で配設している。
このため、プリフォーム22の搬送間欠停止位置でプリ
フォームの両側からプリフォーム22の縦方向全体に渡
り、確実かつ短時間でプリフォームの加熱を行うことが
でき、無駄なく、効率の良い昇温処理を行うことができ
る。更に、ブロー成形個数に対応した個数のプリフォー
ム22を間欠搬送することにより、ブロー成形サイクル
に適合したプリフォーム22の加熱を効率よく行うこと
ができる。そして更に、第1加熱部52の距離を長くと
っているため、十分かつ確実な昇温効果が得られること
となる。また、第1加熱部52のヒータ56を適宜傾斜
させることにより、プリフォーム22の軸方向での温度
勾配をつけることができ、更にはヒータ56自体の熱分
布の違いを補正することが可能である。
【0060】このように、間欠搬送されることにより、
個別のヒータ56により確実に昇温されたプリフォーム
22は、プリフォーム搬送部20によって第2加熱部5
4へと搬送される。
【0061】第2加熱部54においては、プリフォーム
22の搬送方向に延びる4本のヒータ62a,62b,
62c,62dを縦方向に4段に配置し、これらのヒー
タ62a,62b,62c,62dの加熱温度を調整す
ることにより、プリフォーム22に対してその縦方向に
おける温度分布を確実に付与することができる。
【0062】なお、プリフォーム加熱部14内をプリフ
ォーム搬送部20がプリフォーム22を搬送する場合、
スプロケット46に巻回されたチェーン48により自転
用スプロケット44が回転し、載置台32がプリフォー
ム22を自転させるため、加熱時に周方向においても確
実に加熱処理が行われることとなる。
【0063】プリフォーム加熱部14の第1加熱部52
により昇温が行われ、第2加熱部54によりプリフォー
ム22に対し縦方向の温度分布が付与された状態で、プ
リフォーム搬送部20がブロー成形部16へとプリフォ
ーム22を搬送する。
【0064】ブロー成形部16においては、ブロー型締
装置66によりブロー成形型64が開いた状態で、プリ
フォーム22が倒立状態のままブロー成形部16に供給
される。この状態でブロー型締装置66によりブロー成
形型64を型締めし、プリフォーム22内にブローエア
を導入してプリフォーム22を製品68の形状にブロー
成形する。このブロー成形部16においては、2個のプ
リフォーム22が同時に成形されることとなる。
【0065】ブロー成形終了後、ブロー型締装置66に
よりブロー成形型64を開き、プリフォーム搬送部20
を間欠駆動させて製品68を製品取出部18に搬送す
る。
【0066】製品取出部18においては、チャック機構
70が倒立した状態の製品68のネック部40を把持
し、反転してチャック機構70を開くことにより成立状
態にして取出コンベア72に対して供給することで取り
出しが行われることとなる。
【0067】本発明は、前記各実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。
【0068】例えば、前記実施例においては、ブロー成
形部に同時に2個または3個のブロー成形を行うものを
用いたが、この例に限らず、1又は4以上のブロー成形
を行うものを採用することも可能である。この場合、ブ
ロー成形型のプリフォームの間隔に対応して搬送時にお
ける間隔を設定すればよい。
【0069】また、プリフォーム搬送部の駆動用に搬送
用スプロケット及び搬送チェーンを用い、またプリフォ
ーム自転用にスプロケット及びチェーンを用いたが、こ
の例に限らず、チェーン等に変えてVベルトや歯付きベ
ルト、スプロケットに変えてプーリ等を用いることも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施例に係るブロー成形装
置を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のブロー成形装置の正面図であ
る。
【図3】図3は、図1及び図2に示すブロー成形装置の
ブロー成形部側からみた側面図である。
【図4】図4は、図3における第1加熱部の拡大正面図
である。
【図5】図5は、図4の平面図である。
【図6】図6は、図4及び図5のヒータ部分の拡大断面
図である。
【図7】図7は、プリフォーム搬送部の構造を示す断面
図である。
【図8】図8は、搬送用ピンの交換状態を示す部分断面
図である。
【図9】図9は、搬送部材のピッチを変更する状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
12 プリフォーム供給部 14 プリフォーム加熱部 16 ブロー成形部 18 製品取出部 20 プリフォーム搬送部 22 プリフォーム 32 載置台 34 搬送用スプロケット 36 搬送チェーン 42、42a 搬送用ピン 44 自転用スプロケット 48 チェーン 52 第1加熱部 54 第2加熱部 56 ヒータ 62a,62b,62c,62d ヒータ 68 製品 80 リンク部材 82 中空ピン 84 固定ピン l プリフォームの間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のプリフォームを加熱した
    後、ブロー成形するブロー成形装置において、 プリフォームを受け渡すプリフォーム供給部と、 プリフォーム供給部から受け渡されたプリフォームをブ
    ロー成形温度まで加熱するプリフォーム加熱部と、 プリフォーム加熱部で加熱されたプリフォームを製品の
    形状にブロー成形するブロー成形部と、 ブロー成形された製品を取り出す製品取出部と、 プリフォームを前記各部へ循環搬送するプリフォーム搬
    送部とを有し、 前記プリフォーム搬送部は、前記プリフォームを保持す
    る複数の搬送部材と、これら搬送部材を固定した搬送チ
    ェーンとを有し、 前記搬送部材は、前記搬送チェーンと係合する基部と、
    この基部に対し着脱可能に設けられた搬送用ピンを有
    し、この搬送用ピンがプリフォーム内に挿入されてプリ
    フォームを倒立状態で保持して搬送することを特徴とす
    るブロー成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記搬送チェーンは、複数のリンク部材と、これらリン
    ク部材同士を連結する中空ピンとを有し、 前記搬送部材は、前記中空ピン内に着脱可能に挿入され
    る固定ピンを有し、この固定ピンを介して前記基部が前
    記搬送チェーンと連結されることを特徴とするブロー成
    形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記搬送部材の前記基部は、固定部と、載置台とを含
    み、 前記載置台は、前記プリフォーム加熱部に設けられたチ
    ェーンと係合する自転用スプロケットを有し、 前記自転用スプロケットと共に載置台を自転させること
    によって、プリフォームを自転させることを特徴とする
    ブロー成形装置。
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