JP2003174481A - メールサーバプログラムおよびメール端末プログラム - Google Patents

メールサーバプログラムおよびメール端末プログラム

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JP2003174481A JP2001370923A JP2001370923A JP2003174481A JP 2003174481 A JP2003174481 A JP 2003174481A JP 2001370923 A JP2001370923 A JP 2001370923A JP 2001370923 A JP2001370923 A JP 2001370923A JP 2003174481 A JP2003174481 A JP 2003174481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子メールシステムの分野におい
て誤って送信してしまったメールを削除するシステムに
関し、誤送信メール削除の方法として、サービスプロバ
イダの受信メールサーバに滞留するメールと端末に既に
送信されてしまったメールのいずれをも削除可能とし、
複数種の端末側メーラには多くの負荷をかけないで誤送
信メールの削除を可能とする手段を提供することを課題
とする。 【解決手段】 誤送信したメールの削除を依頼する削除
依頼識別子および誤送信したメールを識別する削除対象
識別子を付与した削除メールを誤送信した同じあて先に
送信して誤送信メールを削除するシステムであって、受
信側メールサーバに第1の削除メール検出手段2と受信
側端末に第2の削除メール検出手段4と、を備えるよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールシステ
ムの分野において誤って送信してしまったメールを削除
するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子メールシステムを利用するとき、送
るべき宛先でないアドレスを指定して送信してしまった
場合、関係ない内容のメールを送られた相手先も迷惑す
ることになるばかりでなく、機密を必要とする内容が他
人に知られてしまうという問題が発生する。これは電子
メールの送信時の操作で、キーの打ち間違い、アドレス
帳に一覧になったアドレスメニューの選択ミスなどによ
って簡単に起こり得る問題である。
【0003】電子メールシステムによっては、パソコン
通信会社が運営するセンタ集中型で各利用者のメールの
受信箱を備え、受信者がそれを検索して取り出すまでは
そこにメールを保存するようになっているものがあっ
た。この場合には、センタの機能として発信者からの依
頼により発信済で且つ受信されていないメールの削除を
行うことができるようになっていた。
【0004】しかし、インターネットを利用した電子メ
ールでは、インターネットの特徴としてメッセージが発
信された後はインターネットがメッセージを順次転送し
ていき、メッセージの発信者からは操作することができ
ない、すなわち、その制御範囲を超えてしまうようにな
る。すなわち、メッセージはインターネットに発信され
た後は送信者側プログラムによっては直接取り消したり
撤回することはできなくなってしまう。
【0005】通常のはがきや封書を使用した郵便メール
では、先方から間違いメールの指摘を待つしかないこと
になるが、電子メールは幸いにして送信済のメールの宛
先およびその内容が記録されて残っている場合もあるの
で、従来からその解決手段の実現が提案されている。ま
ず、上に述べた送信側の制御範囲を拡大することによっ
てこの問題の解決の改善を図った提案がされている。
【0006】特開2000−267954号公報「電子
メール取消方法及び方式」には、誤った宛て先へ送信さ
れた電子メールをその宛て先の情報処理端末所有者によ
る開封を阻止することができるようにすることを目的と
して、複数の情報処理端末が、ネットワークを通じて互
いに電子メールの授受を行う環境において、送信された
電子メールが受信先の情報処理端末へ到達する前に、送
信側の情報処理端末から送信取消依頼があったとき、そ
の依頼に応じて前記電子メールを取消す手段を備える電
子メール取消方式が提案されている。
【0007】すなわち、送信された電子メールがネット
ワーク上の宛先の受信メールサーバ上に所定時間保持さ
れるようにして、未だ受信側端末に送信されずに滞留し
ている時間内に、これを追いかけて送信された取り消し
メールが到着した場合に取り消しを行う可能性を持たせ
る方法である。当然、メールの取り消しに犯罪等の悪意
の操作が入り込まないように、取り消しを実施するとき
の資格の確認として、取り消し依頼メールの発信者が取
り消される対象のメールの送信者と同一人であることの
検証方法が詳細に説明されている。
【0008】同一人確認は、各電子メール中の電子署名
が改竄されてなく、取消対象の電子メールの送信人と送
信取消依頼の電子メールの送信人とが同一であり、且
つ、取消対象の電子メールの内容と送信取消依頼の電子
メールの内容とが一致した場合にのみ取消可能と判断す
るようにしていると記述されている。また、特開平10
−55322号公報「送信された電子メール・メッセー
ジを変更する方法および装置」の中に、送信側電子メー
ル(eメール)システムがある制御範囲を有しており、
受信側eメールシステムはその範囲外にあり、送信側e
メール・システムは送信済みeメール・メッセージに関
する情報を維持しているとき、送信側eメール・システ
ムによって受信側eメール・システムへ送信された送信
済みeメール・メッセージを取り消して削除する方法が
示されている。
【0009】すなわち、送信済みeメール・メッセージ
に関する情報を使用することによって送信済みeメール
・メッセージを選択し、この情報を使用して取り消しの
アクション・メッセージを作成し、このアクション・メ
ッセージを受信側eメール・システムへ送信すると、受
信側eメール・システムによってアクション・メッセー
ジが受信され、送信済みeメール・メッセージを削除す
る方法である。
【0010】前記第1の従来の技術によりWEBメール
では、センタ集中型のパソコン通信の場合と同様に、受
信側サーバ上に受信したメールを保持している間に、メ
ール送信した同じあて先に送られた取り消しメールを受
信サーバが検出して取り消し処理が可能となる。また、
第2の従来技術においては、送信先の端末に取り込まれ
てしまったメールについても取り消しを示すアクション
メールを同じあて先に送り込み、メールの取り消しを可
能にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、端末に
備えられた通常のメール受信ソフトにアクションメール
の指示に対応して動作する機能を組み込んだ専用のメー
ルソフトを必要としている。メールは日常のパソコンの
運用において、個人的利用にも、ビジネス利用において
も常に必須の機能となっており、メーラは常駐の状態で
利用されていることが多い。メモリを豊富に搭載した装
置が多くなったとはいえ、資源の有効利用のためにはメ
ーラに専用機能を常駐させないようにする必要がある。
【0012】また、端末側のメーラは複数種類あり、利
用者毎にあるいは同じ利用者でもその時により利用する
メーラをかえる場合もある。例えば、出先ではWEBメ
ールを使い、自分の端末では自動的にメールを取り込む
端末に常駐させたメーラを使うというような使い方をす
る。これらの利用者を対象として、いずれの使い方でも
誤送信されたメールを削除できるようにする必要があ
る。
【0013】したがって、本発明は前記の状況を踏まえ
て、誤送信メール削除の方法として、サービスプロバイ
ダの受信メールサーバに滞留するメールと端末に既に送
信されてしまったメールのいずれをも削除可能とし、複
数種の端末側メーラには多くの負荷をかけないで誤送信
メールの削除を可能とする手段を提供することを課題と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1には本発明の構成図
を示す。図は誤送信したメールの削除を依頼する削除依
頼識別子および誤送信したメールを識別する削除対象識
別子を付与した削除メールを誤送信した同じあて先に送
信する誤送信メール削除システムの構成を示す。
【0015】1は誤送信したメール本文を一方向関数に
より演算して得られる電子署名とするようにした削除メ
ール作成手段である。これは、削除するべきメールを特
定するためにすでに送信してしまった誤送信メールの内
容を確かめるために本文の内容の照合を行うが、メール
の本文も中には長文のものもあり、電子署名とすること
で伝送量の削減を行う効果がある。
【0016】2は受信側メールサーバに設け、削除依頼
識別子を付与された削除メールの着信を検出する第1の
削除メール検出手段である。削除メールには通常のメー
ルとは区別するように削除依頼識別子を付与されてある
ので、サーバにメールが着信するたびにこれを確認して
削除メールを検出する。インターネットに送信されたメ
ールは指示されたアドレスの端末に向けて種々のルート
をたどりながら、あて先である利用者のメールを一時保
管する受信側メールサーバに着信することになる。この
とき、受信側サーバにおいて、一時保管された状態にあ
るメールについては前記従来技術として説明したように
受信サーバ上で検出されて、サーバ上で内容確認の上誤
送信メールの削除が行われる。
【0017】3は検出された削除メールに付与された削
除対象識別子と一致する識別子を有する未送信メールが
前記受信側メールサーバに存在しないときに、受信側端
末で動作する削除プログラムを添付ファイルとして前記
検出された削除メールに添付する削除プログラム添付手
段である。4は受信側端末に設けられるもので、削除依
頼識別子を付与された削除メールの着信を検出する第2
の削除メール検出手段である。すなわち、端末から利用
者宛てメールの受信を要求されると、受信側メールサー
バは一時保管していた利用者宛のメールを受信端末に送
信するが、このとき受信側端末は削除メールが受信側メ
ールサーバから送信されてくるとこれを検出する。
【0018】5は検出された削除メールに添付ファイル
として添付された前記削除プログラムを起動する削除プ
ログラム起動手段である。削除メールには受信側端末で
動作する削除プログラムが添付されてくるのでこれを起
動するものである。6は前記起動された削除プログラム
に設けられたものであり、検出された削除メールに付与
された削除対象識別子と一致する識別子を有する受信済
未開封のメールを検索する削除対象メール検索手段であ
り、7は検索された削除対象メールの本文を一方向関数
により演算して得られる電子署名と削除メールの本文と
が一致することを確認したとき削除対象メールを削除す
る削除対象メール削除手段である。
【0019】前記削除プログラム起動手段5は前記添付
ファイルに複数の削除プログラムが含まれるときには、
あらかじめ受信側端末に設定されたプログラムIDと一
致するプログラムIDを有する削除プログラムを起動す
るようにしている。これはメールの送受信プログラムに
は多くの種類があり、それぞれのメール送受信プログラ
ム毎に対応した削除プログラムが必要となり、これを選
択するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本実施の形態においては、パーソ
ナルコンピューター、ワークステーション等の汎用的な
目的で使用される計算機上で実行するコンピュータプロ
グラムにより実現する形態を示す。本発明のメールサー
バプログラムおよびメール端末プログラムによる誤送信
メール削除システムは、処理装置、主記憶装置、入出力
装置などから構成される計算機上で、コンピュータプロ
グラムを実行して実現される。また、コンピュータプロ
グラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−R
OM等の可搬型媒体やネットワーク接続された他の計算
機の主記憶装置や補助記憶装置等に格納されて提供され
る。
【0021】本発明のコンピュータプログラムは、可搬
型媒体から直接計算機の主記憶装置にロードされ、また
は、補助記憶装置を備えた計算機においては可搬型媒体
から一旦補助記憶装置にコピーまたはインストール後
に、主記憶装置にロードされて実行する。また、ネット
ワーク接続された他の装置に格納されて提供された場合
も、他の装置からネットワークを経由して受信後に、主
記憶装置にロードされ、あるいは補助記憶装置を備える
計算機においては補助記憶装置にコピー後に、主記憶装
置にロードされて実行するものである。
【0022】図2に本発明の誤送信メール削除システム
(以後は本システムという)の実施の形態の構成図を示
す。本実施の形態は、送信者が送信側端末21からイン
ターネットを経由して間違ったあて先の受信者にメール
を発信し、間違ったあて先の受信者が自分のメールボッ
クスを登録してある受信側メールサーバ22にアクセス
して受信側端末23に受信を要求した場合の誤送信メー
ル削除の処理を示すものである。
【0023】図2を参照しながら処理の流れを説明す
る。送信側端末21ではインターネット経由で送信した
メールは「送信済メールリスト」に一覧となり、利用者
はこれを参照することができる。また、送信済メールそ
のものもファイルに保存され、送信済メールリストにリ
ンクして内容を見ることができるようになっている。本
発明の誤送信メールの削除は、送信側端末21におい
て、ここに保持されている送信済メールを拠りどころ
に、誤送信メールの削除を要求する削除メールを作成
し、既にインターネットに送信済の誤送信メールを追い
かけて送信することから始まる。
【0024】インターネットに送り出された削除メール
は不図示の送信者の送信メールボックスが登録されてい
る送信側メールサーバを経由してあて先アドレスの利用
者が受信メールボックスを登録してある受信側メールサ
ーバ22に送信される。受信側メールサーバ22には既
に着信したメールが端末から受信を要求されるまでは未
送信メールとして保持され、未送信メールリストで管理
されている。着信したメールはそれが削除メールである
か否かを検査され、削除メールであることが検出される
と、サーバ内に保持されている未送信メールを検索して
対象のメールが検出されると、従来技術によりサーバ内
で削除されることになる。
【0025】サーバ内にはなく、既に端末からの要求に
より端末に送信されてしまった場合には、削除メールを
そのあて先に送信することになるが、サーバにあらかじ
め格納してある削除プログラムを添付ファイルとして付
けて受信側端末23に送り出す。受信側端末23では、
受信側メールサーバ22から送信されてきたメールを検
査して削除メールか否かを調べ、削除メールであると検
出されたときには、受信側メールサーバ22で添付され
た添付ファイルを開けて必要な削除プログラムを起動す
る。
【0026】起動された削除プログラムは、受信側端末
23の中の未だ開封されていないメールリストを検索し
て、対象メールであることが確認されたときにそのメー
ルを削除して利用者から見えないようにする。次に、前
記実施の形態の動作を説明する前提として、誤送信メー
ルとその削除を依頼する削除メールの構成の対応を説明
する。すなわち、インターネットに送り出された後を追
いかけて送出される削除メールは、目標とするメールを
探し出して特定する必要が有り、送信側端末21に残さ
れた情報から各所メールであることの識別を可能とし、
さらに、確実にかつ、効率よく対象のメールを認識でき
るように構成を先に説明する。
【0027】図3には誤送信メールと削除メールの対応
を示す。誤送信メール11には、あて先30、タイトル
A31、送信元32、本文A33なる情報を含むように
構成されている。送信側端末21の利用者が誤って送信
してしまった誤送信メール11は送信側端末21内に送
信済メールとして保存されているものである。インター
ネットに送出されたメールはネットワーク上の各種機器
を経由して伝達され、受信側メールサーバ22に着信し
たときには受信側端末23から受信要求があるまでは同
じ内容で受信側メールサーバ22に未送信メールとして
保持されている。同様に、受信側端末23が受信したと
きには受信済未開封メールとして同じ内容で保持され
る。利用者がこのメールを開封して内容を表示させたあ
とは開封済メールとして区別して内容が保持される。
【0028】削除メール12の構成は、あて先、送信元
は誤送信メール11と同一内容である。タイトル部分に
ついては、受信側メールサーバ22、受信側端末23が
それぞれメールが着信したときに、それが削除を要求す
る削除メールであることを検出できるように、削除メー
ル識別子36を元のメールのタイトルA37と組み合わ
せて、タイトルB35を合成してある。
【0029】また、本文については、削除メールが確か
にすでに送信された対象のメールに正しく対応したもの
であることを確認するためには本文の内容を比較する必
要があるが、メールの本文は各メール毎にその大きさも
異なり、長文大容量のものもあるので、本発明において
は、削除メールに本文をそのまま付けず、元のメールの
本文のデジタル署名をもってそれにかえるようにしてい
る。図に見るように、誤送信メール11の本文Aは、削
除メール12においては、本文Bすなわち、本文Aのデ
ィジタル署名としている。すなわち、一方向関数、ハッ
シュ関数等により本文Aを128ビット程度の小さなダ
イジェストサイズのデータに変換しデジタル署名とし、
本文Bとすることになる。これにより、もとの本文の大
きさに関わらず小さなデータを本文として送っても元の
本文Aを同様の処理により内容の一致を確認することが
できる。
【0030】図4には送信側端末の動作フローチャート
を示す。ステップに従い送信側端末における削除メール
の作成の動作を説明する。誤送信に気がついた利用者は
不図示の削除メール作成処理の起動を行い、まずステッ
プS40で送信済メールリストを表示し、ステップS4
1で対象メールを選択して誤って送信したメールを指示
する。
【0031】指示された対象メールについて、ファイル
に記憶されているあて先、タイトル、送信元を示すメー
ルアドレス、送信した本文を抽出し、ステップS43で
新規メール作成領域を設定して、ステップS44であて
先、ステップS45で送信元アドレスをコピーする。ス
テップS46で、対象メールのタイトルの文字列の前に
削除メールであることを示す識別文字として「削除」を
挿入してタイトルとする。
【0032】ステップS47で削除メールの本文は対象
メールから取り出した本文文字列に規定の一方向関数で
演算処理しデジタル署名を作成し、ステップS48でこ
れを削除メールの本文として設定する。ステップS49
では以上の処理で作成された新規メール作成領域の情報
を削除メールとして、通常のメール送信と同様にインタ
ーネット上の送信側メールサーバ経由で送信する。この
ようにしてインターネットに送り出された削除メールは
あて先のメールアドレスの登録されている受信側メール
サーバに到達することになる。
【0033】図5には、受信側メールサーバの動作フロ
ーチャートを示す。受信側メールサーバにメールの着信
があると、ステップS50で、着信メールのタイトルの
先頭部分に削除メールを示す識別子「削除」があるか否
かを調べる。ステップS51で削除メールではないと判
定すると通常のメールであるとして処理されるが、削除
メールであると判定されると、ステップS52で、削除
メール識別子「削除」を取り外した文字列をタイトルと
して持つメールが受信側サーバに未送信の状態で保持さ
れていないか検索する。
【0034】受信側メールサーバに到着したメールは最
終的なあて先である受信側端末からの要求がなされるま
で受信側サーバに保留されているので、このような状態
で、探している削除対象のメールがあれば受信側メール
サーバ上で従来技術により削除することができる。すな
わち、ステップS53で削除対象メールが有ったと判断
されたときにはステップS54でサーバ内の削除処理が
行われることを示している。受信側サーバ上に存在しな
かったときにはステップS55で、削除メールに削除プ
ログラムを添付ファイルとしてサーバ内の未送信メール
として保持する。
【0035】前記削除プログラムは受信側端末上で動作
する削除対象メールを探し出して削除するプログラムで
あって、端末側で動作する複数のメール送受信プログラ
ム(メーラ)に対応して動作する複数の削除プログラム
を含むものである。受信側端末からメールの受信要求が
あると、ステップS56で受信側メールサーバは、保留
されていた未送信メールの内受信側端末から受信を要求
してきた利用者のメールアドレスをあて先としたメール
を受信側端末に送信する。
【0036】次に、図6には、受信側端末の動作フロー
チャートを示す。受信側端末のメール受信処理を行うプ
ログラムは、メールの着信があるとステップS60で着
信メールのタイトルの先頭に削除メールの識別子「削
除」の有無をチェックする。ステップS61で削除メー
ルでないと判定されたときには通常のメール受信動作と
なる。
【0037】削除メールであると判定されると、ステッ
プS62で、まず、削除メール全体を一時記憶する。ス
テップS63でメール受信処理プログラムは前記説明し
たように受信側メールサーバにおいて削除メールに添付
された添付ファイルの内、受信端末用メールプログラム
に対応した削除プログラムIDを持った削除プログラム
を検索して起動する。あらかじめメール受信処理を行う
メールプログラムには適合する削除プログラムのIDを
記憶させておきこれにしたがって添付された複数の削除
プログラムから選択するのである。
【0038】前記起動された削除プログラムの動作の説
明に移る。ステップS70において、記憶した削除メー
ルのタイトルから削除メール識別子を取り除き削除対象
メールのタイトルを取り出す。ステップS71では、取
り出したタイトルを持った削除対象のメールが受信済メ
ールリストに存在するか検索する。それがステップS7
2で未開封であるかを調べる。既に利用者により開封さ
れたメールであれば何もしないで処理を終わる。
【0039】未開封であれば削除して利用者の目に入ら
ないうちに削除する意味があるので次に進み、ステップ
S73でタイトルの一致を調べ、ステップS74で送信
元のメールアドレスは削除メールと削除対象メールと一
致するかを調べいずれかが一致しないときにはなにもせ
ずに終わり、両方とも一致したときにはステップS75
に移動し、対象メールの本文を規定の一方向関数で演算
処理する。
【0040】ステップS76で演算結果と記憶した削除
メールの本文、すなわち、送信側端末で削除メールを作
成したときに作成された対象メールの本文のデジタル署
名とを比較する。ステップS77で一致が確認できない
ときは何もしないで処理を終了する。一致したときに
は、見つかった対象メールが削除するべきものであると
確認されたことになるのでステップS78で受信済メー
ルリストから対象メールを削除し、ステップS79で対
象メール本体を削除して受信側利用者の目に触れないよ
うにすることができる。
【0041】また、削除対象メールが存在しなかったと
きには、削除メール自体を削除し、削除メールを受信し
たことを利用者に気づかせないように構成することも考
えられる。 (付記1) コンピュータに、受信したメールの種別を
判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて前
記メールが削除メールであると判断された場合に、該メ
ールに削除プログラムを添付する添付ステップと、を動
作させることを特徴とするメールサーバプログラム。
【0042】(付記2) コンピュータに、受信したメ
ールの種別を判断する判断ステップと、前記判断ステッ
プにおいて前記メールが削除メールであると判断された
場合に、該メールに添付されている削除プログラムを起
動する削除プログラム起動ステップと、を動作させるこ
とを特徴とするメール端末プログラム。
【0043】(付記3) 前記削除プログラムは、該メ
ールに対応する削除対象メールを受信済みメールである
メールリストから検索する検索ステップと、前記検索ス
テップにおいて検索された削除対象メールの本文と、前
記メールの本文を比較する比較ステップと、前記比較ス
テップにおいて、前記削除対象メールと前記メールの本
文が同一であると判断された場合に、該削除メールを削
除する削除ステップと、を備えることを特徴とする付記
2記載のメール端末プログラム。
【0044】(付記4) 前記メールの本文は、原文に
基づき一方向関数により生成されたハッシュ値であっ
て、前記比較ステップは、前記削除対象メールの本文を
前記一方向関数で演算したハッシュ値と前記メールのハ
ッシュ値とを比較することを特徴とする付記2又は3記
載のメール端末プログラム。
【0045】(付記5) 前記メールは、複数の削除プ
ログラムが添付されており、前記削除プログラム起動ス
テップは、適合する削除プログラムを選択して起動する
ことを特徴とする付記2、3及び4記載のメール端末プ
ログラム。 (付記6) コンピュータに、利用者からの削除対象メ
ール選択情報を受け付けるステップと、前記削除対象メ
ール選択情報で特定される送信済みメールの本文を一方
向関数で演算したハッシュ値を本文とする削除メールを
生成する削除メール生成ステップと、を動作させること
を特徴とするメール端末プログラム。
【0046】(付記7) 受信したメールの種別を判断
する判断ステップと、前記判断ステップにおいて前記メ
ールが削除メールであると判断された場合に、該メール
に削除プログラムを添付する添付ステップと、をコンピ
ュータに動作させることを特徴とするメールサーバプロ
グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
体。
【0047】(付記8) 受信したメールの種別を判断
する判断ステップと、前記判断ステップにおいて前記メ
ールが削除メールであると判断された場合に、該メール
に削除プログラムを起動する削除プログラム起動ステッ
プと、をコンピュータに動作させることを特徴とするメ
ール端末プログラムを格納したコンピュータ読み取り可
能な記憶媒体。
【0048】(付記9) 利用者からの削除対象メール
選択情報を受け付けるステップと、前記削除対象メール
選択情報で特定される送信済みメールの本文を一方向関
数で演算したハッシュ値を本文とする削除メールを生成
する削除メール生成ステップと、をコンピュータに動作
させることを特徴とするメール端末プログラムを格納し
たコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、誤送信メールを削除する方法として、サービ
スプロバイダの受信メールサーバに滞留するメールと端
末に既に送信されてしまったメールのいずれをも削除す
ることができ、また、端末側メーラには多くの負荷をか
けないで誤送信メールの削除することができるので、メ
ールによるコミュニケーションの円滑化と、端末運用資
源の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成図
【図2】 本発明の実施の形態の構成図
【図3】 誤送信メールと削除メールの対応
【図4】 送信側端末の動作フローチャート
【図5】 受信側メールサーバの動作フローチャート
【図6】 受信側端末の動作フローチャート
【符号の説明】
1 削除メール作成手段 2 第1の削除メール検出手段 3 削除プログラム添付手段 4 第2の削除メール検出手段 5 削除プログラム起動手段 6 削除対象メール検索手段 7 削除対象メール削除手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 耕平 神奈川県横浜市神奈川区新子安一丁目2番 4号 株式会社富士通アドバンストソリュ ーションズ内 Fターム(参考) 5K030 HA06 HB19 LC18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータに、 受信したメールの種別を判断する判断ステップと、 前記判断ステップにおいて前記メールが削除メールであ
    ると判断された場合に、該メールに削除プログラムを添
    付する添付ステップと、 を動作させることを特徴とするメールサーバプログラ
    ム。
  2. 【請求項2】 コンピュータに、 受信したメールの種別を判断する判断ステップと、 前記判断ステップにおいて前記メールが削除メールであ
    ると判断された場合に、該メールに添付されている削除
    プログラムを起動する削除プログラム起動ステップと、 を動作させることを特徴とするメール端末プログラム。
  3. 【請求項3】 前記削除プログラムは、 該メールに対応する削除対象メールを受信済みメールで
    あるメールリストから検索する検索ステップと、 前記検索ステップにおいて検索された削除対象メールの
    本文と、前記メールの本文を比較する比較ステップと、 前記比較ステップにおいて、前記削除対象メールと前記
    メールの本文が同一であると判断された場合に、該削除
    メールを削除する削除ステップと、 を備えることを特徴とする請求項2記載のメール端末プ
    ログラム。
  4. 【請求項4】 前記メールの本文は、原文に基づき一方
    向関数により生成されたハッシュ値であって、 前記比較ステップは、前記削除対象メールの本文を前記
    一方向関数で演算したハッシュ値と前記メールのハッシ
    ュ値とを比較することを特徴とする請求項2又は3記載
    のメール端末プログラム。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、 利用者からの削除対象メール選択情報を受け付けるステ
    ップと、 前記削除対象メール選択情報で特定される送信済みメー
    ルの本文を一方向関数で演算したハッシュ値を本文とす
    る削除メールを生成する削除メール生成ステップと、 を動作させることを特徴とするメール端末プログラム。
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