JP2003174252A - 回路基板と電子部品との接合方法 - Google Patents

回路基板と電子部品との接合方法

Info

Publication number
JP2003174252A
JP2003174252A JP2002215506A JP2002215506A JP2003174252A JP 2003174252 A JP2003174252 A JP 2003174252A JP 2002215506 A JP2002215506 A JP 2002215506A JP 2002215506 A JP2002215506 A JP 2002215506A JP 2003174252 A JP2003174252 A JP 2003174252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
electronic component
joining
metal
treatment liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002215506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4171257B2 (ja
Inventor
Isao Watanabe
勲 渡辺
Mitsutaka Yamada
光隆 山田
Kaoru Hashimoto
薫 橋本
Keishiro Okamoto
圭史郎 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002215506A priority Critical patent/JP4171257B2/ja
Publication of JP2003174252A publication Critical patent/JP2003174252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171257B2 publication Critical patent/JP4171257B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微細な端子構造にも対応できる、回路基板に
電子部品を接合する新規な方法を提供する。 【解決手段】 回路基板10と電子部品20の接合方法
は、(a)第1の接合金属部2を有する回路基板と、第
2の接合金属部4を有する電子部品とを準備する工程
と、(b)前記第1の接合金属部と前記第2の接合金属
部とが接触または近接して対向配置されるように、前記
回路基板と前記電子部品とを保持し、その間に無電解メ
ッキ能を有する処理液5の層を形成する工程と、(c)
前記回路基板と前記電子部品との間の前記処理液を加熱
し、前記第1と第2の接合金属部上にメッキ層6を形成
し、前記第1と第2の接合金属部を電気的に接続する相互
接続金属部を形成する工程と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板に電子部
品を接合する技術に関し、特に回路基板に電子部品を液
相処理によって接合する技術に関する。電子部品は、た
とえば半導体集積回路装置やチップ抵抗、チップコンデ
ンサ(キャパシタ)等である。
【0002】
【従来の技術】回路基板に電子部品を接合する方法とし
て、ハンダペーストを用いた表面実装方式が知られてい
る。シルクスクリーンやメタルマスクを用いて回路基板
上にハンダペーストを印刷し、ハンダペースト上に電子
部品を配置し、ハンダペーストを溶融、固化することに
より電子部品を回路基板に接合する。
【0003】半導体集積回路装置の高集積化と共に、接
合端子の寸法は小さくなり、端子間の間隔も狭くなって
くる。このように端子構造が微細化されてくると、シル
クスクリーンやメタルマスクを使ったハンダペースト供
給方法では限界が生じてくる。又、ハンダペーストが供
給できた場合でも、ハンダ付け時に生じるハンダボール
が互いに接触し、端子間を短絡させる可能性も増大す
る。
【0004】微細化された半導体集積回路装置等の接合
に、ハンダバンプを利用する方法が知られている。半導
体集積回路装置の接合端子、または回路基板の接合端子
の上にハンダバンプを形成しておき、接合時にフラック
スを塗布し、ハンダバンプと他方の端子とを対向接触さ
せ、ハンダバンプの融点以上に加熱し、ハンダバンプを
溶融、固化して電子部品を回路基板に接合する。この方
法によれば、微細な接合構造を得ることができるが、工
数が多く、コストが上昇しやすい。ハンダバンプを作る
工程、半導体集積回路装置等の端子上にハンダバンプを
載せる工程、実装(接合)する工程等が必要であり、低
コスト化が困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回路基板に電子部品を
接合する従来の方法には、種々の制約があった。本発明
の目的は、回路基板に電子部品を接合する新規な方法を
提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、微細な接合端子構造
を有する電子部品を回路基板に接合する新規な接合方法
を提供することである。本発明のさらに他の目的は、簡
単な工程で実施でき、かつ微細化された端子構造にも対
応することのできる回路基板に電子部品を接合する方法
を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、回路基板に電子部品
を接合すると共に、接合部を保護する絶縁保護膜を形成
する接合方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の1観点によれ
ば、a)第1の接合金属部を有する回路基板と、第2の
接合金属部を有する電子部品とを準備する工程と、
(b)前記第1の接合金属部と前記第2の接合金属部と
が接触または近接して対向配置されるように、前記回路
基板と前記電子部品とを保持し、その間に無電解メッキ
能を有する処理液の層を形成する工程と、(c)前記回
路基板と前記電子部品との間の前記処理液を加熱し、前
記第1と第2の接合金属部上にメッキ層を形成し、前記
第1と第2の接合金属部を電気的に接続する相互接続金属
部を形成する工程と、を有する回路基板と電子部品との
接合方法が提供される。
【0009】本発明者等は、接合しようとする接合端子
を対向配置させ、接合端子上に接合材料を選択的に供給
することにより、接合端子間を接続する方法を開発し
た。ハンダごて等により溶融したハンダを接合端子上に
供給する方法は、この概念に従う接合材料供給方法であ
るが、溶融したハンダを接合端子上に供給しようとする
と、供給できる接合材料の容量が大きくなり易い。接合
端子の寸法に適合した容量の接合材料を供給する方法と
して、メッキが考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1(A)は、回路基板であるセラミ
ック基板10の構成を概略的に示す。セラミック基板1
0はセラミック板の上、または積層セラミック層間に配
線を含む主セラミック基板1と、主セラミック基板1の
一表面上に多数配置された接合端子2を有する。
【0011】図1(B)は、セラミック基板10に接合
される電子部品である半導体集積回路装置20の構成を
概略的に示す。半導体集積回路装置20は、半導体素
子、配線を含む主半導体装置3と、主半導体装置3の表
面に形成された多数の接合端子4を含む。
【0012】セラミック基板10の接合端子2と、半導
体集積回路装置20の接合端子4とは、共に銅メッキで
最終表面処理が施されている。接合端子2、4は接合金
属部を形成する。
【0013】図1(C)に示すように、セラミック基板
10の半導体集積回路装置20に対応する接合端子を含
む領域上に、ディスペンサを用いて無電解メッキ能を有
する処理液を滴下し、処理液層5を形成する。
【0014】図1(D)に示すように、回路基板10の
上に、半導体集積回路装置20を対向配置する。なお、
回路基板10および半導体集積回路装置20は、予めフ
リップチップボンダーの支持板11、12の上に位置決
めして配置されている。半導体集積回路装置20の接合
端子4は、回路基板10の接合端子2と位置合わせして
配置され、その間に例えば約100μm〜200μmの
間隙を形成する。
【0015】図4(A)は、接合端子表面が銅メッキ仕
上げしてある場合に用いることのできる処理液(1)の
成分を示す表である。これらの成分は水に溶解されてい
る。この処理液は、無電解メッキによりSnをメッキす
る機能を有し、メッキ層は、時間と共に厚くなる性質を
有する。
【0016】図1(D)の状態において、処理液5、回
路基板10、半導体集積回路装置20を所定の温度プロ
ファイルに従って加熱する。図4(B)は、加熱工程の
温度プロファイルを示すグラフである。横軸は加熱時間
を単位分で示し、縦軸は加熱温度を単位℃で示す。処理
液5が加熱され、60℃〜70℃に達すると、処理液5
から接合端子2、4の表面上にメッキが生じる。温度が
上昇するにつれ、処理液中の水分は蒸発し、処理液の体
積は徐々に減少する。
【0017】図1(E)は、処理液5が蒸発した状態を
示す。接合端子2,4の表面上には、ほぼ一様なメッキ
層6が形成されている。接合端子2、4の対向する領域
には、接合端子2、4を架橋する態様でフィレット7が
形成されている。
【0018】残留処理液5は、通常のフラックスと同様
酸化膜除去、表面活性化、酸化防止等の機能を果たす。
接合に寄与する金属メッキ層は、電気化学的機構で供給
されるため、処理液と接触している接合端子金属表面の
みに析出する。ハンダペーストでは供給不可能な微細な
接合部へも金属メッキ層を供給することが可能である。
【0019】図4(B)の温度プロファイルによる加熱
工程は、約250℃まで加熱を継続する。この加熱工程
において、処理液5は蒸発し、形成されたメッキ層は溶
融する。Snメッキ層6が溶融すると、フィレット部分
7に溶融メッキ金属がより多く集まり、他の部分のメッ
キ層6は厚さを減少させる。接合端子2,4の間の中間
領域で、フィレット7の表面は、中間領域に入りこんだ
形状となる。また、接合端子2、4の最終表面のCu層
が溶融Sn層と反応し、合金を形成する。
【0020】図4(B)の温度プロファイルに従い、回
路基板10と半導体集積回路装置20との相対的位置関
係を保持したまま温度を降下させる。温度降下により、
一旦溶融した金属は固化する。このようにして、電子部
品である半導体集積回路装置20の接合端子を回路基板
であるセラミック基板10の対応する接合端子上に位置
ずれなく接合することができる。
【0021】なお、上記実施例を実行し、サンプルを形
成した。接合フィレット部分7の金属に対しエレクトロ
ンプローブマイクロアナライザ(EPMA)による分析
を行った。接合部分であるフィレット部分から、Snと
Cuが検出された。フィレット部分には、Sn−Cu合
金が形成されていることが確認できた。
【0022】上述の実施例と同様の構成を用い、接合端
子2,4の最終表面処理を錫メッキとし、処理液の組成
を変更した実施例を説明する。図1(A)、(B)に示
す構成において、接合端子2、4の最終表面処理を錫メ
ッキとする。
【0023】図1(C)の工程において供給する処理液
5の組成を、図5(A)に示す処理液(2)とする。こ
の処理液は、Biをメッキする機能を有する。処理液
(1)と同様、このメッキ液は時間とともに厚さが増大
するメッキ層を形成する。
【0024】図1(D)に示す加熱工程における温度プ
ロファイルは、図5(B)に示すものとする。図4
(B)同様、横軸が時間を単位分で示し、縦軸が温度を
単位℃で示す。加熱工程は、室温から約150℃まで加
熱を行ない、所定時間経過後降温する。図5(B)の加
熱工程を行なうことにより、接合端子2、4間を接合す
るBiメッキ層により接合領域を形成することができ
る。
【0025】本実施例も実際に実行し、サンプルを形成
した。フィレット7を形成していた金属領域のEPMA
分析を行なった。フィレット7はSn−Bi合金となっ
ていることが確認できた。
【0026】図2(A)〜(E)は、バンプ(ハンダボ
ール)を用いた実施例を示す。図2(A)は、回路基板
10の構成を概略的に示す。回路基板10は、上述の実
施例で用いられた図1(A)のものと同様であり、接合
端子2の最表面は銅メッキされている。
【0027】図2(B)は、電子部品である半導体集積
回路装置20の構成を概略的に示す。半導体集積回路装
置20は、上述の実施例同様、主半導体集積回路装置
3、その上の接合端子4を備える他、接合端子4の上に
ハンダバンプ8を備えている。接合端子4の最表面は金
メッキされている。バンプ8は、96.5%Snと3.
5%Agの合金であるSn−3.5Agで形成されてい
る。接合端子4、バンプ8を合わせて接合金属部と考え
ることもできる。
【0028】図2(C)に示すように、回路基板10の
半導体集積回路装置20の接合端子と対応する接合端子
を含む領域上に、図4(A)に示す処理液(1)をディ
スペンサで供給し、5分間処理することによりSnメッ
キ層を形成した。その後回路基板は流水で洗浄後乾燥し
た。
【0029】次に、処理液を図5(A)に示す処理液
(2)に変更し、図2(C)に示すように再び処理液層
5を形成する。図2(D)に示すように、フリップチッ
プボンダーの支持板11上に、回路基板10を配置し、
その所定領域上に処理液(2)に増粘剤としてポリビニ
ールアルコール(PVA)を添加した処理液5を滴下し
た。他方の支持板12に支持した半導体集積回路装置2
0を回路基板10に位置合わせして降下し、回路基板と
の間に処理液層5を形成した。このときバンプ8と回路
基板10の接合端子2とは、接触していてもよいし、ま
たは、その間に例えば約100μm〜200μmの間隙
を形成していてもよい。
【0030】この状態で、図5(B)に示す温度プロフ
ァイルに従う加熱処理を行なった。この加熱処理によ
り、接合端子2、4及びバンプ8の表面上にはBiメッ
キ層が形成される。約150℃まで加熱することによ
り、Biメッキ層は接合端子2、4のSnメッキ層及び
バンプ8のSnとSn‐Bi合金を形成し、溶融する。
図2(E)は、接合が完了した状態を示す。
【0031】冷却後、フィレット部分7の金属に対しE
PMAの分析を行なった。分析の結果、フィレット7は
Sn−Bi合金となっていることを確認した。上述の実
施例において、接合端子2、4を錫メッキ仕上げのもの
とし、処理液として図6(A)に示す組成のものを用い
る実施例を説明する。
【0032】図6(A)に示す処理液(3)は、Inメ
ッキを行なえる処理液である。このメッキ液は、時間と
共に厚さが増大するメッキ層を形成する。図2(C)の
状態で上述の図6(A)に示す処理液(3)を用いて処
理液層5を形成し、図2(D)に示す状態で、図6
(B)に示す温度プロファイルの加熱工程を行なった。
約130℃まで加熱することによりInメッキ層6が形
成され、接続端子2、4及びハンダバンプ8のSnと合
金化し、Sn−In合金層が形成され、溶融する。その
後降温することにより、接合端子2、4、バンプ8の表
面が接合金属層6で覆われた接合構造が得られた。
【0033】冷却後、フィレット7の部分のEPMA分
析を行なった。分析の結果、フィレット7はSn−In
合金となっていることを確認した。図2に示す実施例に
おいては、さらに部品交換を行なうことができる。
【0034】図3(A)に示すように、回路基板10上
に電子部品20をバンプ8を介してメッキ合金層で接合
した後、電子部品20の電気的特性の検査を行なう。例
えば、電子部品20が半導体集積回路装置である場合
は、半導体集積回路装置の回路動作をチェックする。
【0035】図3(B)は、電子部品の検査の結果、電
子部品が不合格であった場合の処理を示す。回路基板1
0と電子部品20の接合部を150℃程度にホットプレ
ートで加熱し、電子部品20をリフトオフする。電子部
品20と回路基板10を接合していたメッキ合金層は、
150℃に加熱することにより溶融し、電子部品20を
回路基板10から容易に離脱させることができる。その
後、新たな電子部品を回路基板10に前述の実施例同様
にして接合する。新たに接合した電子部品に対し、前述
の手順と同様に、再び検査を行なう。
【0036】図3(C)は、検査した電子部品20が検
査を合格した場合のさらなる処理を示す。回路基板10
の上に、電子部品20を接合した状態でホットプレート
又はフリップチップボンダーにより図4(B)に示す温
度プロファイルに従って加熱処理を行なう。約250℃
まで加熱することにより、ハンダバンプ8は溶融し、接
続端子2と接続4とを強固に接続する接続部9を形成す
る。すなわち、図2(E)に示す状態が仮接合の状態と
なり、図3(C)に示す状態が本接合の状態となる。
【0037】上述の実施例において、当初に接合に用い
た処理液は、接合を司る金属を含む。この処理液を接合
部分に介在させる事により、接合すべき双方の接合端子
金属表面上に化学メッキ(無電解メッキ)により、接合
金属層が形成される。続けて加熱することにより、被覆
を形成した接合メッキ層は溶融し、冷却することにより
接合部分を接合する接合金属層が形成される。
【0038】接合に寄与する金属は電気化学的機構で供
給されるため、処理液と接している接合端子金属表面上
のみにメッキ層が析出する。微細な接合部へも必要なだ
けの金属メッキ層を供給することができ、接合後に不必
要な金属ボール等が残存することも無い。
【0039】このような処理液に含有させる金属として
は、Sn、Pb、Zn、Bi、In、Ag等を用いるこ
とができる。又、2種以上の金属を含有させてもかまわ
ない。希望する接合温度に合わせ、金属又は合金を選択
すれば良い。
【0040】又、処理液に含有させる金属を、硫酸塩、
硝酸塩、酸化物、塩化物、スルフォン酸塩等処理液中で
イオン形成能を有する塩又は化合物の形で含有させても
良い。又、金属を塩酸、硫酸、硝酸等の酸又は混酸に溶
解したものを用いても良い。
【0041】さらに、処理液に、金属イオンを安定化さ
せる錯化剤、酸化層を還元させる還元剤、界面活性剤、
pH調整剤、増粘剤等を加えても良い。一般に無電解メ
ッキで用いることのできる材料等を用いることができ
る。
【0042】接合端子の最表面は、通常Ni、Au、P
d、Sn、Sn−Pb、Sn‐Bi、Sn‐Ag等の層
に処理されている場合が多い。これらの表面処理は、い
ずれも接合面の保護(酸化防止)や接合時の濡れ性(ハ
ンダ濡れ性)を確保するために施している。上述の実施
例のおいては、接合のための表面処理と接合とを1つの
処理液を用いて同時に行なうことができる。表面処理後
の経時変化や酸化、濡れ不良等はほとんど考慮する必要
が無い。
【0043】接合端子の表面がSnで最終処理され、B
iを含有する処理液で処理した場合は、Sn層の上にB
i被覆が形成される。Snの融点は232℃、Biの融
点は271℃であるが、SnとBiが相互拡散し、共晶
組成(0.42Sn−0.58Bi)となると、融点は
139℃となる。すなわち、接合温度は140℃〜16
0℃と低温化することができる。このように、接合層と
して被覆した金属の融点より低い温度で接合を形成する
こともできる。
【0044】ところで、処理液に絶縁樹脂を含有するこ
とで、端子間の接合部をメッキ層により形成する工程の
実施と同時に、その接合部を樹脂で被覆する工程も実施
することができ、絶縁性を向上できる。
【0045】処理液溶媒の蒸発後、接合部には残さ物が
残留することがある。この残さ物はイオン性物質も含ん
でおり、吸湿により絶縁劣化を引き起こす可能性がある
が、回路基板と半導体チップとの間のギャップが非常に
狭くなっている場合、洗浄で除去することが難しい。そ
のため、処理液に含有する樹脂でこの残さ物を被覆し固
着することにより、外部からの水分を遮断して、絶縁性
を保持する方法が考えられる。
【0046】処理液に含有する樹脂は、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂を問わず使用できる。また、熱可塑性樹脂
と熱硬化性樹脂とをブレンドして使用しても良い。熱可
塑性樹脂の場合、樹脂は処理液中に固体(粉末)で介在
し、接合温度より低い温度で溶融し、処理液溶媒の蒸発
で一体化(被覆)し、プロセス温度の降下に伴い固化す
る被覆過程となる。
【0047】熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル、スチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、これらの共重合体や疎水
性ロジンなどが用いられる。
【0048】また、熱硬化性樹脂の場合、固体、液体ど
ちらの樹脂も使用できる。即ち、固体の熱硬化性樹脂は
処理液中に粉末として介在し、接合温度より低い温度で
溶融、一体化、硬化する樹脂および硬化剤を選択する。
液体の熱硬化性樹脂の場合、処理液中に分散する形態で
介在し、処理液溶媒の蒸発に伴い分散している樹脂が一
体化し、硬化する被覆過程となる。固体、液体いずれの
場合も、硬化剤は処理液の溶媒に溶解しない硬化剤を使
用する必要がある。
【0049】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、その他
これらを変性した樹脂などが用いられる。図7は、絶縁
樹脂を分散した処理液を用いた実施例を示す。
【0050】図7(A)、(B)はそれぞれ、回路基板
10、半導体集積回路装置20の概略的構成を示し、そ
れぞれ、第1の実施例で用いた図1(A)、(B)と同
様のものである。接合端子2、4の最表面は銅メッキさ
れている。
【0051】図7(C)では、回路基板10の半導体集
積回路装置20に対応する接合端子を含む領域上に、無
電解メッキ能を有する成分と絶縁樹脂とを含有する処理
液を、ディスペンサを用いて滴下し、処理液層5を形成
する。絶縁樹脂粒30は、処理液5中に分散している。
【0052】図8(A) は、本実施例で用いる処理液
(4)の組成を示す表である。処理液(4)は、第1の
実施例で用いた処理液(1)に、熱硬化性樹脂であるB
ステージエポキシ樹脂粉末を分散したものであり、Sn
をメッキする機能を有する。
【0053】図7(D)に示すように、回路基板10の
上に、半導体集積回路装置20を対向配置する。なお、
回路基板10および半導体集積回路装置20は、予めフ
リップチップボンダーの支持板11、12の上に位置決
めして配置されている。半導体集積回路20の接合端子
4は、回路基板10の接合端子2と位置合わせして配置
され、その間に例えば約100μm〜200μmの間隙
を形成する。
【0054】図7(D)の状態において、処理液5、回
路基板10、半導体集積回路装置20を所定の温度プロ
ファイルに従って加熱する。図8(B)は加熱工程の温
度プロファイルを示すグラフであり、室温から約250
℃まで加熱し、所定時間経過後降温する。
【0055】温度プロファイル図8(B)に従って昇温
していくと、接合端子2、4の表面上にSnメッキが生
じる。さらに昇温し、約250℃の接合温度付近に達す
ると、メッキ層を形成するSnは溶融し、接合端子2と
4との間の領域(フィレット部分)に多く集まる。ま
た、接合端子2、4の最終表面のCu層が溶融Sn層と
反応し、合金を形成する。そしてその後の温度降下に伴
い、溶融した金属は固化する。このようにして、回路基
板10と半導体集積回路装置20の間の接合が形成され
る。
【0056】一方、この加熱工程において、処理液5に
分散されたBステージエポキシ樹脂粉末は、接合温度よ
り低い温度で溶融する。溶融した樹脂粉末は一体化し
て、接合部分及びその周辺を覆うようになる。樹脂粉末
が溶融、一体化した後、さらに昇温すると、樹脂の硬化
が促進される。図8(B)のプロセスがさらに進行し、
温度降下の段階に入り、接合部分の金属が固化するのと
ともに、樹脂の硬化は完了し、被覆が形成される。
【0057】本実施例を実行し、サンプルを形成した。
図7(E)は、接合した回路基板10と半導体集積回路
装置20の接合パッド部分及び樹脂被覆部分31の断面
図である。フィレット部分7、メッキ層6、及び接合端
子2周辺の回路基板表面と接合端子4周辺の半導体集積
回路装置表面は樹脂層31で覆われており、接合端子
2、4は位置ずれもなくフィレット7を形成し正常に接
合していた。またフィレット部分7の金属に対しEPM
Aによる分析を行い、フィレット7にはSn-Cu合金
が形成されていることを確認した。
【0058】隣接する接合端子間の絶縁抵抗は1×10
12Ωであった。上述の実施例と同様の構成を用い、接合
端子2、4の最終表面処理を錫メッキとし、処理液の組
成を変更した実施例を説明する。
【0059】図7(A)、(B)において、接合端子
2、4の最終表面処理を錫メッキとする。図7(C)の
工程において供給する処理液5の組成を、図9(A)に
示す処理液(5)とする。処理液(5)は、第2の実施
例で用いた処理液(2)に、熱可塑性樹脂である水分散
型ポリエステル樹脂粉末を分散したものであり、Biを
メッキする機能を有する。
【0060】図7(D)に示す加熱工程における温度プ
ロファイルは、図9(B)に示すものであり、室温から
約150℃まで加熱し、所定時間経過後降温する。温度
プロファイル図9(B)に従って昇温していくと、接合
端子2、4の表面上にBiメッキが生じる。さらに昇温
し約150℃の接合温度付近に達すると、接合端子2、
4の最終表面のSn層がBi層と反応し、合金を形成、
溶融し、フィレット部分7に多く集まる。その後の温度
降下に伴い、溶融した金属は固化する。このようにし
て、回路基板10と半導体集積回路装置20の間の接合
が形成される。
【0061】一方、この加熱工程において、処理液5に
分散された水分散型ポリエステル樹脂粉末は、接合温度
より低い温度で溶融する。温度上昇につれ、処理液中の
溶媒(水分)は蒸発していくが、処理液中に分散した樹
脂は蒸発しない。そのため、処理液中の水分が蒸発した
後には、溶融した樹脂が回路基板10と半導体集積回路
装置20との間の領域に取り残される。取り残された樹
脂は一体化して、接合部分及びその周辺を覆うようにな
る。図9(B)のプロセスがさらに進行し、温度が降下
していくとともに樹脂は固化し、被覆が形成される。
【0062】本実施例を実行し、サンプルを形成した。
接合部分及びその周辺は樹脂層31で覆われており、接
合端子2、4は位置ずれもなくフィレット7を形成し正
常に接合していた。またフィレット部分7の金属に対し
EPMAによる分析を行い、フィレット7にはSn-B
i合金が形成されていることを確認した。隣接する接合
端子間の絶縁抵抗は1×1012Ωであった。
【0063】上述の実施例と同様の構成を用い、接合端
子2の最終表面処理を銅メッキ、接合端子4の最終表面
処理を錫メッキとし、処理液の組成を変更し、また加熱
工程にリフロー炉を用いた実施例を説明する。
【0064】図7(A)、(B)において、接合端子2
の最終表面処理を銅メッキ、接合端子4の最終表面処理
を錫メッキとする。ここで図7(A)に示す回路基板1
0の半導体集積回路装置20の接合端子と対応する接合
端子を含む領域上に、図4(A)に示す処理液(1)
を、図2(C)に示すように、ディスペンサで供給し、
5分間処理することにより、回路基板10の接合端子2
にSnメッキ層を形成した。その後回路基板は流水で洗
浄後乾燥した。
【0065】図7(C)の工程において、回路基板10
の半導体集積回路装置20に対応する接合端子を含む領
域上に、処理液5を滴下した。処理液の組成は、図9
(A)に示す処理液(5)を用い、これに増粘剤として
ポリビニルアルコール(PVA)を添加した。
【0066】図7(D)に示すように、回路基板10の
上に、半導体集積回路20を対向配置する。なお、回路
基板10と半導体装置20とはそれぞれ、支持板11、
ジグ12に位置決めして配置されている。半導体集積回
路20の接合端子4は、回路基板10の接合端子2と位
置合わせして配置され、その間に例えば約100μm〜
200μmの間隙を形成する。
【0067】この状態で、図9(C)に示す温度プロフ
ァイルに従う加熱処理を行った。この加熱工程では、室
温から約150℃まで加熱し、所定時間経過後降温す
る。この加熱工程において、Biメッキ層により接合端
子2、4間の接合部が形成されるとともに、水分散型ポ
リエステル樹脂により接合部とその周辺を覆う絶縁被覆
が形成される。
【0068】本実施例を実行し、サンプルを形成した。
接合部分及びその周辺は樹脂層31で覆われており、位
置ずれもなくフィレット7を形成し正常に接合してい
た。またフィレット部分7の金属に対しEPMAによる
分析を行い、フィレット7にはSn-Bi合金が形成さ
れていることを確認した。隣接する接合端子間の絶縁抵
抗は1×1012Ωであった。
【0069】上述の実施例と同様の構成を用い、接合端
子2の最終表面処理を錫メッキ、接合端子4の最終表面
処理を錫メッキとし、処理液の組成を変更し、また加熱
工程にフリップチップボンダーを用いた実施例を説明す
る。
【0070】図7(A)、(B)において、接合端子
2、4の最終表面処理を錫メッキとする。図7(C)の
工程において供給する処理液5を、図10(A)に示す
組成の処理液(6)とする。処理液(6)は、第4の実
施例で用いた処理液(3)に、熱可塑性樹脂である疎水
性ロジン(KE-100)粉末を分散したものであり、I
nをメッキする機能を有する。
【0071】図7(D)に示すように、回路基板10の
上に、半導体集積回路装置20を対向配置する。なお、
回路基板10および半導体集積回路装置20は、予めフ
リップチップボンダーの支持板11、12の上に位置決
めして配置されている。半導体集積回路20の接合端子
4は、回路基板10の接合端子2と位置合わせして配置
され、その間に例えば約100μm〜200μmの間隙
を形成する。
【0072】図7(D)の状態において、処理液5、回
路基板10、半導体集積回路装置20を所定の温度プロ
ファイルに従って加熱する。図10(B)は加熱工程の
温度プロファイルを示すグラフであり、室温から約13
0℃まで加熱し、所定時間経過後降温する。
【0073】温度プロファイル図10(B)に従って昇
温していくと、接合端子2、4の表面上にInメッキが
生じる。さらに昇温し約130℃の接合温度付近に達す
ると、接合端子2、4の最終表面のSn層がIn層と反
応し、合金を形成、溶融し、フィレット部分7に多く集
まる。その後の温度降下に伴い、溶融した金属は固化す
る。このようにして、回路基板10と半導体集積回路装
置20の間の接合が形成される。
【0074】一方、この加熱工程において、処理液5に
分散された疎水性ロジン粉末は、接合温度より低い温度
で溶融する。溶融した疎水性ロジンは、同じく熱可塑性
樹脂である第7の実施例における水分散ポリエステル樹
脂の場合と同様、一体化して、接合部分及びその周辺を
覆うようになる。図9(B)のプロセスがさらに進行
し、温度が降下していくとともに樹脂は固化し、被覆が
形成される。
【0075】本実施例を実行し、サンプルを形成した。
接合部分及びその周辺は樹脂31で覆われており、位置
ずれもなくフィレット7を形成し正常に接合していた。
またフィレット部分7の金属に対しEPMAによる分析
を行い、フィレット7にはSn-In合金が形成されてい
ることを確認した。
【0076】以上実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、接
合する電子部品は半導体集積回路装置に限らず、チップ
抵抗、チップコンデンサ等他の電子部品でもかまわな
い。回路基板と回路基板とを接合することも可能であ
る。その他種々の変更、改良、組み合わせが可能なこと
は当業者に自明であろう。
【0077】以下、本発明の特徴を付記する。 (付記1)(1) (a)第1の接合金属部を有する回
路基板と、第2の接合金属部を有する電子部品とを準備
する工程と、(b)前記第1の接合金属部と前記第2の
接合金属部とが接触または近接して対向配置されるよう
に、前記回路基板と前記電子部品とを保持し、その間に
無電解メッキ能を有する処理液の層を形成する工程と、
(c)前記回路基板と前記電子部品との間の前記処理液
を加熱し、前記第1と第2の接合金属部上にメッキ層を
形成し、前記第1と第2の接合金属部を電気的に接続する
相互接続金属部を形成する工程と、を有する回路基板と
電子部品との接合方法。
【0078】(付記2) 前記工程(a)が、前記相互
接続金属部の構成元素の少なくとも1つを含む金属層
を、前記第1および第2の接合金属部の最表面として有
する前記回路基板と前記電子部品とを準備する付記1に
記載の回路基板と電子部品との接合方法。
【0079】(付記3) 前記工程(c)が、一連の温
度プロファイルで連続的に実施される付記1または2に記
載の回路基板と電子部品との接合方法。 (付記4)(2) 前記工程(c)が、相互接続金属部
を形成し、溶融し、固化させる付記1または2に記載の
回路基板と電子部品との接合方法。
【0080】(付記5)(3) 前記処理液が、前記第
1および第2の接合金属部の表面の金属の融点より低い
融点を有する金属、または前記表面の金属とを合金化す
ることにより、前記表面の金属の融点より低い融点を有
する合金を形成し得る金属を含む付記1〜4のいずれか
1項に記載の回路基板と電子部品との接合方法。
【0081】(付記6) 前記処理液が、さらにフラッ
クス作用を有する付記1〜5のいずれか1項記載の回路
基板と電子部品との接合方法。 (付記7) 前記工程(a)が、第1又は第2の接合金
属部として、バンプを備えた接合端子を準備し、前記工
程(c)が、前記回路基板に前記電子部品を仮止めする
工程であり、さらに(d)前記電子部品の機能テストを
行なう工程を含む付記1〜6のいずれか1項記載の回路
基板と電子部品との接合方法。
【0082】(付記8)(4) さらに、(e)前記工
程(d)の結果が不良であった場合、前記相互接続金属
部を加熱して、前記電子部品を前記回路基板から取り外
す工程と、(f)前記工程(e)の後、前記回路基板に
別の電子部品を取り付ける工程と、を含む付記7記載の
回路基板と電子部品との接合方法。
【0083】(付記9)(4) さらに、(g)前記工
程(d)の結果が良好であった場合、前記相互接続金属
部を前記バンプと共に溶融し、その後固化させて前記電
子部品を前記回路基板に本止めする工程を含む付記7記
載の回路基板と電子部品との接合方法。
【0084】(付記10)(5) 前記処理液が、樹脂
粒を含有し、さらに、前記工程(c)において、樹脂層
が形成される付記1〜6のいずれか1項に記載の回路基
板と電子部品との接合方法。
【0085】(付記11) さらに、前記工程(c)に
おいて、前記第1および第2の接合金属部の表面を覆う
メッキ層が形成され、前記樹脂層が前記相互接続金属部
および前記メッキ層を被覆するように形成される付記1
0に記載の回路基板と電子部品との接合方法。
【0086】(付記12) さらに、前記工程(c)に
おいて、前記樹脂層が、前記回路基板の前記第1の接合
金属部以外の部分の表面および前記電子部品の前記第2
の接合金属部以外の部分の表面の少なくとも一部の上に
も形成される付記11に記載の回路基板と電子部品との
接合方法。
【0087】(付記13) 前記処理液が、樹脂粒を含
有し、さらに、前記工程(c)において、前記樹脂粒が
溶融、一体化、固化して樹脂層を形成する付記1〜6の
いずれか1項に記載の回路基板と電子部品との接合方
法。
【0088】(付記14) 前記樹脂粒が、熱可塑性樹
脂からなる付記10〜13のいずれか1項に記載の回路
基板と電子部品との接合方法。 (付記15) 前記樹脂粒が、熱硬化性樹脂からなる付
記10〜13のいずれか1項に記載の回路基板と電子部
品との接合方法。
【0089】(付記16) 前記樹脂粒が、熱可塑性樹
脂からなる樹脂粒と熱硬化性樹脂からなる樹脂粒との混
合物である付記10〜13のいずれか1項に記載の回路
基板と電子部品との接合方法。
【0090】(付記17) 第1の接合金属部を有する
下地回路基板と、第2の接合金属部を有する電子部品
と、前記第1及び第2の接合金属部表面を覆い、かつ前
記第1及び第2の接合金属部間の中間領域において、表
面が前記中間領域に入り込んだ形状を有する相互接続金
属部と、を有する回路基板。
【0091】(付記18) 前記相互接続金属部を覆う
樹脂層を有する付記17に記載の回路基板。 (付記19) 第1の接合金属部を有する回路基板と、
第2の接合金属部を有する電子部品と、前記第1及び第
2の接合金属部表面を覆い、かつ前記第1及び第2の接
合金属部間の中間領域において、表面が前記中間領域に
入り込んだ形状を有する相互接続金属部と、を有する回
路基板構造。
【0092】(付記20) 前記相互接続金属部を覆う
樹脂層を有する付記19に記載の回路基板構造。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接合端子間を接合する新たな方法が提供される。
【0094】接合すべき端子を対向配置し、接合端子上
に選択的に接合金属層を形成することができる。又、容
易に部品交換を行なうことのできる接合方法も提供でき
る。
【0095】接合部分を絶縁樹脂層で被覆することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を説明するための回路基板と
電子部品との概略断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例による接合方法を説明す
るための回路基板と電子部品との概略断面図である。
【図3】 図2に示す実施例のさらなる展開を示す断面
図である。
【図4】 処理液(1)の組成を示す表と、温度プロフ
ァイルを示すグラフである。
【図5】 処理液(2)組成を示す表と、温度プロファ
イルを示すグラフである。
【図6】 処理液(3)組成を示す表と、温度プロファ
イルを示すグラフである。
【図7】 本発明のさらに他の実施例による接合方法を
説明するための回路基板と電子部品との概略断面図であ
る。
【図8】 処理液(4)組成を示す表と、温度プロファ
イルを示すグラフである。
【図9】 処理液(5)組成を示す表と、温度プロファ
イルを示すグラフである。
【図10】 処理液(6)組成を示す表と、温度プロフ
ァイルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 主セラミック基板 2 接合端子 3 主半導体集積回路装置 4 接合端子 5 処理液 6 メッキ層 7 フィレット 8 バンプ 10 回路基板 11、12 支持板 20 電子部品 30 樹脂粒 31 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 薫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岡本 圭史郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5E314 AA24 BB05 BB11 BB13 CC01 DD01 DD06 FF01 GG01 5E319 AA03 AB05 AC01 BB01 BB04 CC33 CD04 CD11 CD26 CD31 CD51 GG01 GG15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1の接合金属部を有する回路基
    板と、第2の接合金属部を有する電子部品とを準備する
    工程と、 (b)前記第1の接合金属部と前記第2の接合金属部と
    が接触または近接して対向配置されるように、前記回路
    基板と前記電子部品とを保持し、その間に無電解メッキ
    能を有する処理液の層を形成する工程と、 (c)前記回路基板と前記電子部品との間の前記処理液
    を加熱し、前記第1と第2の接合金属部上にメッキ層を
    形成し、前記第1と第2の接合金属部を電気的に接続する
    相互接続金属部を形成する工程と、を有する回路基板と
    電子部品との接合方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(c)が、相互接続金属部を形
    成し、溶融し、固化させる請求項1に記載の回路基板と
    電子部品との接合方法。
  3. 【請求項3】 前記処理液が、前記第1および第2の接
    合金属部の表面の金属の融点より低い融点を有する金
    属、または前記表面の金属と合金化することにより、前
    記表面の金属の融点より低い融点を有する合金を形成し
    得る金属を含む請求項1または2に記載の回路基板と電
    子部品との接合方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(a)が、第1又は第2の接合
    金属部として、バンプを備えた接合端子を準備し、前記
    工程(c)が、前記回路基板に前記電子部品を仮止めす
    る工程であり、さらに (d)前記電子部品の機能テストを行なう工程と、 (e)前記工程(d)の結果が不良であった場合、前記
    相互接続金属部を加熱して、前記電子部品を前記回路基
    板から取り外す工程と、 (f)前記工程(e)の後、前記回路基板に別の電子部
    品を取り付ける工程と、 (g)前記工程(d)の結果が良好であった場合、前記
    相互接続金属部を前記バンプと共に溶融し、その後固化
    させて前記電子部品を前記回路基板に本止めする工程
    と、 を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の回路基板と電
    子部品との接合方法。
  5. 【請求項5】 前記処理液が、樹脂粒を含有し、さら
    に、前記工程(c)において、樹脂層が形成される請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の回路基板と電子部品と
    の接合方法。
JP2002215506A 2001-09-26 2002-07-24 回路基板と電子部品との接合方法 Expired - Fee Related JP4171257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215506A JP4171257B2 (ja) 2001-09-26 2002-07-24 回路基板と電子部品との接合方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001292766 2001-09-26
JP2001-292766 2001-09-26
JP2002215506A JP4171257B2 (ja) 2001-09-26 2002-07-24 回路基板と電子部品との接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003174252A true JP2003174252A (ja) 2003-06-20
JP4171257B2 JP4171257B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=26622868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002215506A Expired - Fee Related JP4171257B2 (ja) 2001-09-26 2002-07-24 回路基板と電子部品との接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4171257B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7524748B2 (en) * 2003-02-05 2009-04-28 Senju Metal Industry Co., Ltd. Method of interconnecting terminals and method of mounting semiconductor devices
US8713792B2 (en) 2008-05-02 2014-05-06 Fujitsu Limited Method of manufacturing a printed wiring board

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7524748B2 (en) * 2003-02-05 2009-04-28 Senju Metal Industry Co., Ltd. Method of interconnecting terminals and method of mounting semiconductor devices
US8713792B2 (en) 2008-05-02 2014-05-06 Fujitsu Limited Method of manufacturing a printed wiring board

Also Published As

Publication number Publication date
JP4171257B2 (ja) 2008-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970005526B1 (ko) 납땜 도금된 회로에 납땜 범프 상호 접속부를 형성하는 방법
KR0144805B1 (ko) 개선된 고온 특성을 갖는 주석-비스무트 납땜 연결 및 그 형성 공정
EP0430240B1 (en) Method of mounting an electric part on a circuit board
KR100776114B1 (ko) 땜납 접합용 페이스트 및 이를 이용한 땜납 접합 방법
KR100847325B1 (ko) 전자 부품의 실장 방법
JP3215008B2 (ja) 電子回路の製造方法
KR101209845B1 (ko) 전자부품 땜납 방법 및 전자부품 땜납 구조
JP5093766B2 (ja) 導電性ボール等搭載半導体パッケージ基板の製造方法
KR101332532B1 (ko) 전자 장치의 제조 방법, 전자 부품 탑재용 기판 및 반도체 소자 탑재용 기판의 제조 방법
KR100733556B1 (ko) 범프 형성 방법
JPH04228288A (ja) ハンダ/ポリマー複合ペースト及びその使用方法
US7740713B2 (en) Flux composition and techniques for use thereof
JP3763520B2 (ja) はんだ付け用組成物
KR20070115660A (ko) 솔더 페이스트
WO1996013353A1 (en) A method for joining metals by soldering
US7473476B2 (en) Soldering method, component to be joined by the soldering method, and joining structure
US7159758B1 (en) Circuit board processing techniques using solder fusing
JP2003174252A (ja) 回路基板と電子部品との接合方法
JP2006122913A (ja) 半田ペーストおよび半田接合方法
JP2011035155A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4071049B2 (ja) 鉛フリー半田ペースト
JP4368081B2 (ja) チップ部品を実装した回路装置
JP2003198116A (ja) はんだ付け方法および接合構造体
JPH09321423A (ja) 部品実装基板の製造方法
JP2795535B2 (ja) 回路基板への電子部品実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees