JP2003174038A - 接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法

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研一 弘津
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聡 初川
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一洋 藤川
Takashi Hoshino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RIEエッチングなどにより溝深さ寸法にば
らつきを生じても、オン抵抗に大きな変動を生じず、ま
た、ノーマリーオフ型のJFETの製造が容易なJFE
Tを提供する。 【解決手段】 平面的に見てソース、ドレイン領域4の
間に位置する溝9を有し、その溝の底部に接して位置す
るn導電型のチャネル領域5,3a,3bと、その下に
接して位置するp導電型半導体層2を備え、チャネル領
域が、下層のチャネル下部層3aと、チャネル下部層の
上に接し、チャネル下部層のn導電型不純物濃度よりも
低濃度のn導電型不純物を含むチャネル上部層3bとを
備え、溝はその底部がチャネル上層部内にあるように設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接合型電界効果ト
ランジスタ(JFET:Junction Field Effect Transistor)
およびその製造方法に関し、より具体的には、チャネル
領域の形成が容易なJFETおよびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のSiCを用いて形成した
JFETを示す断面図である。図6において、SiC基
板101の上にp導電型SiC膜102が成膜され、そ
の上にチャネル領域105を含むn導電型SiC膜10
3が形成されている。チャネル領域105の両側には、
平面的に見てそのチャネル領域を挟むように溝109に
よって隔てられてソース、ドレイン領域106が配置さ
れている。ソース、ドレイン領域のそれぞれにソース電
極Sとドレイン電極Dが設けられている。また、ゲート
電極GはSiC基板101の上に設けられている。しか
し、p導電型SiC膜2を、平面的に見てソース、ドレ
インの両側に延長して、そのp導電型SiC膜の上にゲ
ート電極を配置してもよい。
【0003】上記のJFETを用いることにより、耐圧
性能に優れた高速作動のJFETを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6の従来のJFET
では、n導電型SiC層103およびn+導電型SiC
層106をRIE(Reactive Ion Etching)法によりエッ
チングして溝109を設ける。この溝109の底面とp
導電型SiC膜102との間の厚さtが、チャネル領域
の厚さとなる。このチャネル厚さは高精度を要し、精度
よくRIEを行うことは容易ではない。RIEエッチン
グのばらつきが大きい場合には、チャネル厚さのばらつ
きは設計の許容範囲を超える場合がある。このため、オ
ン抵抗に大きなばらつきを生じたり、チャネル領域の厚
さを非常に薄くするノーマリーオフ型のJFETを製造
できない場合を生じる。この結果、製造歩留りが低下し
て、製造コストが上昇してしまう。
【0005】本発明は、RIEエッチングを行い溝深さ
寸法にばらつきを生じても、オン抵抗に大きな変動を生
じず、また、ノーマリーオフ型のJFETの製造が容易
なJFETおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のJFETは、平
面的に見てソース、ドレイン領域の間に位置する溝を有
し、その溝の底部に接して位置する第1導電型のチャネ
ル領域と、その下に接して位置する第2導電型半導体層
を備えるJFETである。このJFETでは、チャネル
領域が、下側の層のチャネル下部層と、チャネル下部層
の上に接して位置し、チャネル下部層の第1導電型不純
物濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を含むチャネル
上部層とを備え、溝はその底部がチャネル上部層内に位
置するように設けられている(請求項1)。
【0007】この構成によれば、溝は不純物濃度が低い
チャネル上部層内にとどまる。チャネル領域は、高不純
物濃度のチャネル下部層と低不純物濃度のチャネル上部
層とで構成される。高不純物濃度のチャネル下部層の電
気抵抗R1は小さく、低不純物濃度のチャネル上部層の
電気抵抗R2は大きい。これらチャネル上部層およびチ
ャネル下部層は、電気的に並列に配置されているとみる
ことができる。
【0008】この並列回路の合成抵抗Rとするとき、R
=(R1・R2)/(R1+R2)とできる。今、R2≫R1
であるから、分母の(R1+R2)≒R2とすることができ
る。これを合成抵抗の式に代入すると、合成抵抗R≒R
1と求めることができる。すなわち、合成抵抗は、高抵
抗値(低濃度不純物層の抵抗)の値に依存しない。これ
は、合成抵抗は、溝底部がチャネル上部層内にとどまる
限りまたはチャネル上部層を貫通してもチャネル下部層
内に入らない限り、その溝底部の位置によらずほぼ一定
の抵抗値を示すことを意味する。換言すれば、オン電流
は低抵抗の部分、すなわちチャネル下部層のみを主に流
れる。この結果、加工精度に依存することなく、一定の
オン抵抗を得ることが可能となる。上記の近似計算は非
常に粗い近似であるが、チャネル時のオン抵抗の評価と
して適切なものである。
【0009】この結果、たとえばRIE(Reactive Ion
Etching)によりチャネル形成の溝を形成する場合、溝底
部がチャネル上部層にとどまるかぎり(チャネル上部層
を貫通してチャネル下部層に入らない場合も含む)溝深
さにばらつきがあっても、チャネル抵抗(オン抵抗)を
ほとんど同一に揃えることができる。この効果は、従来
の構成ではチャネル厚さを微小に管理する必要があるノ
ーマリーオフ型のJFETを形成する場合にとくに有効
である。すなわち、低不純物濃度のチャネル上部層では
不純物濃度に逆比例して空乏層が成長しやすいので、多
少のチャネル厚さのばらつきがあっても、ノーマリーオ
フ型JFETを容易に実現することが可能となる。
【0010】また、空乏層が低不純物濃度のチャネル上
部層内で容易に成長するので、上記の溝深さのばらつき
があっても、オフ電圧をほぼ一定にすることができる。
【0011】なお、「溝の底部がチャネル上部層内に位
置する」とは、溝がチャネル上部層を貫通して、チャネ
ル下部層に入らない場合を含むことを意味する。以後の
説明においても同様である。
【0012】本発明の第2の局面のJFETは、半導体
基板の上に形成された第2導電型半導体層と、第2導電
型半導体層の上に形成された第1導電型半導体層(チャ
ネル下部層)と、第1導電型半導体層の上に形成され、
第1導電型半導体層の濃度よりも低濃度の第1導電型不
純物を含む低濃度第1導電型半導体層(チャネル上部
層)とを備える。このJFETは、さらに、低濃度第1
導電型半導体層(チャネル上部層)の上に形成され、低
濃度第1導電型半導体層の濃度より高濃度の第1導電型
不純物を含む高濃度第1導電型半導体層とを備え、低濃
度第1導電型半導体層中に届く溝が、高濃度第1導電型
半導体層を貫通して設けられている(請求項2)。
【0013】この構成によれば、溝を挟んでソース、ド
レイン領域が形成され、溝の下にチャネル領域が形成さ
れる。このJFETでは、たとえばRIEによる溝のエ
ッチングにおける加工精度の許容範囲を拡大することが
できる。この結果、製造歩留りや製造能率を向上させる
ことができる。また、チャネル厚さのばらつき許容範囲
が拡大するので、ノーマリーオフ型JFETを製造しや
すくなる。さらに、オン抵抗をほぼ揃えることができ
る。なお、低濃度第1導電型半導体層(チャネル上部
層)中に届く溝とは、チャネル上部層内にその底面を有
する溝をいい、最も深くてもチャネル上部層を貫通しチ
ャネル下部層には入らない。
【0014】さらに、この構成によれば、ソース領域か
らチャネル領域を経てドレイン領域にいたる経路をn-
導電型の低濃度領域で構成せず、それより高濃度の領域
を含むようにできる。この結果、オン抵抗を減らすこと
ができる。なお、上記の高濃度第1導電型半導体層は、
たとえばソース、ドレイン領域の下に配置することがで
きる。
【0015】上記第2の局面のJFETでは、高濃度第
1導電型半導体層の第1導電型不純物濃度が、第1導電
型半導体層の第1導電型不純物濃度よりも高いかまたは
同程度であるようにできる(請求項3)。
【0016】この構成によれば、ソース領域からチャネ
ル領域を経てドレイン領域にいたる経路をn-導電型の
低濃度領域のみで構成せずに、それより高濃度の領域も
含むようにできる。この結果、オン抵抗を低下させるこ
とが可能になる。さらに、チャネル溝端面の電界を緩和
することができるので、JFETの耐圧性能を向上させ
ることができる。
【0017】上記第1および第2の局面のJFETで
は、溝底部と第2導電型半導体層の上面との厚さを、チ
ャネル領域の第1導電型不純物濃度、第2導電型半導体
層の第2導電型不純物濃度、および第1導電型半導体層
と第2導電型半導体層との接合部の拡散電位で決まる空
乏層の厚さよりも薄くできる(請求項4)。
【0018】この構成によれば、チャネル領域の主要部
分は低濃度不純物層で構成される。このため、ノーマリ
ーオフ型JFETをオン抵抗を揃えて安定して容易に形
成することができる。
【0019】上記本発明の第1および第2のJFETで
は、半導体を実質的にSiCとすることができる(請求
項5)。
【0020】この構成により、大電力のスイッチング素
子に適した高耐圧で、高速作動のJFETを得ることが
できる。
【0021】本発明のJFETの製造方法は、平面的に
見てソース、ドレイン領域の間に位置する溝を有し、そ
の溝の底部に接して位置する第1導電型のチャネル領域
と、その下に接して位置する第2導電型半導体層を備え
るJFETの製造方法である。この製造方法は、半導体
基板の上または半導体基板表層に第2導電型半導体層を
形成する工程と、第2導電型半導体層の上にチャネル領
域の下部層となる第1導電型半導体層を形成する工程
と、第1導電型半導体層の上に、第1導電型半導体層の
濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を含み、チャネル
領域の上部層となる低濃度第1導電型半導体層を形成す
る工程と、低濃度第1導電型半導体層の上に、第1導電
型半導体層の濃度より高濃度の第1導電型不純物を含
み、ソース、ドレイン領域となる高濃度第1導電型半導
体層を形成する工程と、高濃度第1導電型半導体層を貫
通して、低濃度第1導電型半導体層中に届く溝を設ける
工程とを備える(請求項6)。
【0022】上記製造方法により、RIEなどのエッチ
ングにより上記溝を設ける際に、少々溝深さがばらつい
ても、溝底部がチャネル領域の下部層に入らない限り、
チャネル抵抗およびオフ電圧をほぼ一定に保つことがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態について説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1におけるJFETを示す断面図である。図1にお
いて、SiC基板1の上にp+導電型SiC膜が設けら
れ、その上にゲート電極Gが設けられている。2つのゲ
ート電極に挟まれるように、n導電型SiC層(チャネ
ル下部層)3aが形成され、その上に溝9の底部がとど
まっている低濃度のn導電型不純物を含むチャネル上部
層3bが形成されている。チャネル領域5は、チャネル
上部層3bとチャネル下部層3aに含まれる。チャネル
上部層3bの上にはそれらより高濃度のn導電型不純物
を含むソース、ドレイン領域4が設けられ、その上にソ
ース電極Sおよびドレイン電極Dが配置される。本実施
の形態では、オン抵抗を低下させる高濃度n導電型層を
ソース、ドレイン領域の下に配置していない。しかし、
オン抵抗低減のために、ソース、ドレイン領域4と、チ
ャネル上部層3bとの間に、チャネル上部層のn導電型
不純物濃度よりも高濃度の不純物を含む高濃度n導電型
層を配置してもよい。
【0025】このJFETでは、p+導電型SiC層2
はSiCにイオン注入法によってSiC基板に形成した
ものであってもよい。また、SiC基板上に形成された
n導電型半導体層にp導電型不純物をイオン注入法によ
って不純物を導入してp+導電型半導体層としてもよ
い。また、上記p+導電型SiC層2は、SiC基板に
エピタキシャルSiC膜を成長させながらp導電型不純
物を導入することにより形成してもよい。
【0026】図1のJFETの製造は、まず、p+導電
型SiC層2をSiC基板上に形成する。次いで、順
次、n導電型SiC3aとn-導電型SiC層3bを形
成する。その上に、溝を作製する部分を挟むようにn+
導電型ソース、ドレイン層を形成する。次いで、ソー
ス、ドレイン電極を作製する前に、ソース、ドレイン領
域を分けるように溝9を形成し、その底部を低濃度不純
物のチャネル上部層にとどめるようにする。
【0027】上記の構成によれば、溝エッチングの際に
溝深さにばらつきがあっても、ほぼ一定のオン抵抗を得
ることができる。また、ノーマリーオフ型JFETを容
易に得ることが可能になる。
【0028】図2は、本発明の実施の形態1におけるJ
FETの変形例を示す断面図である。図2においては、
ゲート電極GはSiC基板の上に設けられている。Si
C基板1の導電型によっては、SiC基板1とp+導電
型SiC層との間に空乏層を生じ、所定電圧をp+導電
型SiC層2とチャネル下部層3aとの接合部に印加す
るのに、より大きい電圧をゲート電極に印加する場合も
あるが、良好な制御性のゲート電極を得ることができ
る。
【0029】また、図3は、本発明の実施の形態1にお
けるJFETのさらに別の変形例を示す断面図である。
このJFETでは、バックゲート電極を用いている。こ
のバックゲート電極を用いると、SiC基板1とp+導
電型SiC層との間に空乏層を生じ、所定電圧をp+導
電型SiC層2とチャネル下部層3aとの接合部に印加
するのに、より大きい電圧をゲート電極に印加する必要
がある場合もある。しかし、2次元的に小型化するのに
有効である。
【0030】また、上記図1〜図3のいずれの場合で
も、溝底部と第2導電型半導体層の上面との間の厚さ
を、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層との接合
部の拡散電位で決まる空乏層の厚さよりも薄くすること
によりノーマリオフ型のJFETを構成することができ
る。第1導電型半導体層の第1導電型不純物濃度が、第
2導電型半導体層の第2導電型不純物濃度よりも低いほ
ど空乏層は第1導電型半導体層の側に延びる。本実施の
形態におけるチャネル領域の主要部分は低濃度不純物層
で構成されるので、チャネル領域の厚さをそれほど薄く
しなくても拡散電位による空乏層でその厚さを遮断する
ことができる。この結果、ノーマリーオフ型JFETを
オン抵抗を揃えて安定して容易に形成することができ
る。
【0031】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2におけるJFETを示す断面図である。このJF
ETでは、低不純物濃度のチャネル上部層3bの上に、
それより高濃度のn導電型不純物を含む高濃度n導電型
層7が配置されている。チャネル上部層3b内には、溝
9の底面がとどまり、上述の理由によりRIEにおける
エッチング精度の許容度を拡大することができる。ま
た、高濃度n導電型層7では、上述のように、チャネル
上部層3bの不純物濃度より高濃度の不純物を含むが、
チャネル下部層3aの不純物濃度と同程度かまたはそれ
より高濃度の不純物を含んでもよい。
【0032】このため、ソース領域4からチャネル領域
5を経て、ドレイン領域にいたる経路の電気抵抗を低下
させることができる。この結果、オン抵抗を低下するこ
とができる。
【0033】(実施例)図5(b)に示す本発明例のJ
FETと、図5(a)に示す従来のJFETの比較例と
について、チャネル抵抗(オン抵抗)とオフ電圧を測定
した。設計通りにエッチングした場合、本発明例では溝
の底はチャネル上部層3bの下まで伸びている。すなわ
ち、チャネル上部層3bを貫通し、チャネル下部層3a
に到達している。また、+20%厚では、溝底部は、
0.3μmの20%、すなわち0.06μmだけチャネ
ル上部層3bの側に位置する。本発明例および比較例と
もに、チャネル長さは10μmであり、奥行きは500
μmである。結果は、次に示す通りである。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】上記の結果は、チャネル抵抗およびオフ電
圧ともに、本発明例のJFETでは、エッチング深さが
20%程度ばらついても、ほぼ一定に維持できることが
分かる。
【0037】上記において、本発明の実施の形態につい
て説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形
態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発
明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許
請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範
囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を
含むものである。
【0038】
【発明の効果】本発明のJFETを用いることにより、
たとえばRIEエッチングを行ってチャネル領域の上の
溝の形成に際して溝深さ寸法にばらつきを生じても、オ
ン抵抗に大きな変動を生じず、また、ノーマリーオフ型
のJFETの製造が容易なJFETを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるJFETの断
面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるJFETの変
形例の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるJFETのさ
らに別の変形例の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2におけるJFETの断
面図である。
【図5】 本発明の実施例および比較例のJFETの部
分図である。(a)は比較例を、また(b)は本発明例
を示す。
【図6】 従来のJFETを示す断面図である。
【符号の説明】
1 SiC基板、2 p+導電型SiC層、3a チャ
ネル下部層(n導電型SiC層)、3b チャネル上部
層(n-導電型SiC層)、7 高濃度n導電型層(n
導電型SiC層)、4 ソース、ドレイン領域、5 チ
ャネル領域(溝下部)、9 溝、S ソース電極、D
ドレイン電極、G ゲート電極。
フロントページの続き (72)発明者 初川 聡 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 藤川 一洋 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 星野 孝志 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 Fターム(参考) 5F102 FA01 FA02 GB01 GB02 GC02 GD04 GJ02 GL02 GL08 GL15 GM08 GM09 GR04 GS03 HC07 HC15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面的に見てソース、ドレイン領域の間
    に位置する溝を有し、その溝の底部に接して位置する第
    1導電型のチャネル領域と、その下に接して位置する第
    2導電型半導体層を備える接合型電界効果トランジスタ
    であって、 前記チャネル領域が、下側の層のチャネル下部層と、前
    記チャネル下部層の上に接して位置し、前記チャネル下
    部層の第1導電型不純物濃度よりも低濃度の第1導電型
    不純物を含むチャネル上部層とを備え、 前記溝はその底部が前記チャネル上部層内に位置するよ
    うに設けられている、接合型電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板の上に形成された第2導電型
    半導体層と、 前記第2導電型半導体層の上に形成された第1導電型半
    導体層と、 前記第1導電型半導体層の上に形成され、前記第1導電
    型半導体層の濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を含
    む低濃度第1導電型半導体層と、 前記低濃度第1導電型半導体層の上に形成され、前記低
    濃度第1導電型半導体層の濃度より高濃度の第1導電型
    不純物を含む高濃度第1導電型半導体層とを備え、 前記低濃度第1導電型半導体層中に届く溝が、前記高濃
    度第1導電型半導体層を貫通して設けられている、接合
    型電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記高濃度第1導電型半導体層の第1導
    電型不純物濃度が、前記第1導電型半導体層の第1導電
    型不純物濃度よりも高いかまたは同程度である、請求項
    2に記載の接合型電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記溝底部と前記第2導電型半導体層の
    上面との厚さが、前記チャネル領域の第1導電型不純物
    濃度、前記第2導電型半導体層の第2導電型不純物濃
    度、および前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半
    導体層との接合部の拡散電位で決まる空乏層の厚さより
    も薄い、請求項1〜3のいずれかに記載の接合型電界効
    果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記半導体が実質的にSiCである、請
    求項1〜4のいずれかに記載の接合型電界効果トランジ
    スタ。
  6. 【請求項6】 平面的に見てソース、ドレイン領域の間
    に位置する溝を有し、その溝の底部に接して位置する第
    1導電型のチャネル領域と、その下に接して位置する第
    2導電型半導体層を備える接合型電界効果トランジスタ
    の製造方法であって、 半導体基板の上または半導体基板表層に第2導電型半導
    体層を形成する工程と、 前記第2導電型半導体層の上に前記チャネル領域の下部
    層となる第1導電型半導体層を形成する工程と、 前記第1導電型半導体層の上に、前記第1導電型半導体
    層の濃度よりも低濃度の第1導電型不純物を含み、前記
    チャネル領域の上部層となる低濃度第1導電型半導体層
    を形成する工程と、 前記低濃度第1導電型半導体層の上に、前記第1導電型
    半導体層の濃度より高濃度の第1導電型不純物を含み、
    ソース、ドレイン領域となる高濃度第1導電型半導体層
    を形成する工程と、 前記高濃度第1導電型半導体層を貫通して、前記低濃度
    第1導電型半導体層中に届く溝を設ける工程とを備え
    る、接合型電界効果トランジスタの製造方法。
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