JP2003174005A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003174005A
JP2003174005A JP2001373585A JP2001373585A JP2003174005A JP 2003174005 A JP2003174005 A JP 2003174005A JP 2001373585 A JP2001373585 A JP 2001373585A JP 2001373585 A JP2001373585 A JP 2001373585A JP 2003174005 A JP2003174005 A JP 2003174005A
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JP
Japan
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substrate
liquid
processing apparatus
cup
substrate processing
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JP2001373585A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sugimoto
洋昭 杉本
Seiichiro Okuda
誠一郎 奥田
Takuya Kuroda
拓也 黒田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛散防止カップを自動的に洗浄することによ
り、除去液による人体への悪影響を防止することが可能
な基板処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 基板処理装置は、基板を回転可能に保持
するスピンチャック58と、基板Wの表面に向けて除去
液を供給する第1ノズルと、基板Wの表面に向けて純水
を供給する第2ノズルと、スピンチャック58に保持さ
れて回転する基板Wから飛散する除去液および純水を捕
獲するための昇降カップ51および固定カップ52と、
この昇降カップ51および固定カップ52の内周面に向
けて純水を吐出する洗浄液吐出ノズル112とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板に存在する
反応生成物等の有機物を、有機物の除去液で除去する基
板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造工程においては、例え
ば半導体ウエハ等の基板の表面に形成されたアルミニュ
ウムや銅などの金属の薄膜を、レジスト膜をマスクとし
てエッチングすることによりパターン化するエッチング
工程が実行される。そして、このエッチング工程におい
て、微細な回路パターンを形成する場合には、RIE
(Reactive Ion Etching/反応性
イオンエッチング)等の、ドライエッチングが採用され
る。
【0003】このようなドライエッチングで使用される
反応性イオンのパワーは極めて強いことから、金属膜の
エッチングが完了する時点においてはレジスト膜も一定
の割合で消滅し、その一部がポリマー等の反応生成物に
変質して金属膜の側壁に堆積する。この反応生成物は後
続するレジスト除去工程では除去されないことから、レ
ジスト除去工程を実行する前に、この反応生成物を除去
する必要がある。
【0004】このため、従来、ドライエッチング工程の
後には、反応生成物を除去する作用を有する除去液を基
板に対して供給することにより、金属膜の側壁に堆積し
た反応生成物を除去した後、この基板を洗浄液としての
純水で洗浄し、さらにこの純水を振り切り乾燥する反応
生成物の除去処理を行っている。
【0005】そして、このような除去処理を行う場合に
は、除去液や純水等が外部に飛散することを防止するた
め、飛散防止カップが使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような反応生成物
等の有機物を除去する基板処理装置においては、基板の
処理に伴って、飛散防止カップの内周面に基板から飛散
した除去液が付着して堆積する。このため、従来におい
ては、一定量の基板を処理する毎にオペレータがハンド
シャワーや純水を含浸させたウエス等を使用して、飛散
防止カップの内周面を手作業で清掃していた。
【0007】しかしながら、手作業による清掃作業には
時間がかかることから、高価な基板処理装置の稼働効率
が低下するという問題が生ずる。また、特に上述した有
機物の除去処理に使用される除去液は、人体に悪影響を
与えるものが多く、手作業による清掃作業は可能な限り
避けることが好ましい。
【0008】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、飛散防止カップを自動的に洗浄するこ
とにより、除去液による人体への悪影響を防止すること
が可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板の表面に存在する有機物を除去液により除去す
る基板処理装置であって、基板を回転可能に保持する回
転保持手段と、前記回転保持手段に保持された基板の表
面に向けて除去液を供給する除去液供給機構と、前記回
転保持手段に保持された基板の表面に向けて洗浄液を供
給する洗浄液供給機構と、前記回転保持機構に保持され
て回転する基板から飛散する除去液および洗浄液を捕獲
するための飛散防止カップと、前記飛散防止カップの内
周面に付着した除去液を洗浄除去するための洗浄機構
と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記洗浄機構は、前記飛散防止カップ
の外部から当該飛散防止カップの内部に進入し、前記飛
散防止カップの内周面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液
吐出ノズルを備えている。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記飛散防止カップは、基板の処理時
において、除去液を捕獲するための第1の姿勢と、洗浄
液を捕獲するための第2の姿勢とをとることができ、前
記洗浄液吐出ノズルは前記飛散防止カップが第1の姿勢
となっているときに前記飛散防止カップの内周面に向け
て洗浄液を吐出する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記洗浄機構は、処理を行うべき基板
と同一または略同一の形状を有する洗浄液拡散板を前記
回転保持手段に保持して回転させて状態で、前記洗浄液
拡散板に向けて洗浄液を供給する洗浄液供給機構を備え
ている。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記飛散防止カップは、基板の処理時
において、除去液を捕獲するための第1の姿勢と、洗浄
液を捕獲するための第2の姿勢とをとることができ、前
記洗浄液供給機構は前記飛散防止カップが第1の姿勢と
なっているときに前記洗浄液拡散板に向けて洗浄液を吐
出する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記洗浄機構は、洗浄液を前記飛散防
止カップの内周面に吐出する前記飛散防止カップの内周
面に形成された洗浄液吐出孔を備えている。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記洗浄機構は、除去液を前記飛散防
止カップの内周面に吐出する前記飛散防止カップの内周
面に形成された除去液吐出孔を備えている。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記有機物は
レジストが変質して生じた反応生成物である。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記除去液
は、レジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより
その表面に形成された薄膜をパターン化した基板に対
し、当該基板の表面に生成された反応生成物を除去する
ための除去液であり、前記洗浄液は、反応生成物を除去
した後の基板を洗浄する純水である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
る基板処理装置の構成について説明する。なお、この基
板処理装置は、その表面に薄膜が形成された基板として
のシリコン製半導体ウエハの表面から、反応生成物とし
てのポリマーを除去処理するためのものである。
【0019】ここで、上記薄膜は、例えば、銅やアルミ
ニウム、チタン、タングステンおよび、これらの混合物
などの金属膜、またはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜
有機絶縁膜、低誘電体層間絶縁膜などの絶縁膜から構成
される。なお、ここでいう薄膜とは、薄膜が形成された
基板の主面に対して垂直方向の断面において高さ寸法が
底部の長さ寸法より短いものはもちろん、高さ寸法が底
部の長さ寸法より長いものも含む。従って、基板上で部
分的に形成されている膜や配線など、基板主面に向った
とき線状や島状に存在するものも薄膜に含まれる。
【0020】また、この基板処理装置で使用する除去液
としては、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO
(ジメチルスルホキシド)、ヒドロキシルアミンなどの
有機アルカリ液を含む液体、有機アミンを含む液体、フ
ッ酸、燐酸などの無機酸を含む液体、フッ化アンモン系
物質を含む液体等を使用することができる。また、その
他の除去液として、1−メチル−2ピロリドン、テトラ
ヒドロチオフェン1.1−ジオキシド、イソプロパノー
ルアミン、モノエタノールアミン、2−(2アミノエト
キシ)エタノール、カテコール、N−メチルピロリド
ン、アロマテイックジオール、パークレン、フェノール
を含む液体などがあり、より具体的には、1−メチル−
2ピロリドンとテトラヒドロチオフェン1.1−ジオキ
シドとイソプロパノールアミンとの混合液、ジメチルス
ルホシキドとモノエタノールアミンとの混合液、2−
(2アミノエトキシ)エタノールとヒドロキシアミンと
カテコールとの混合液、2−(2アミノエトキシ)エタ
ノールとN−メチルピロリドンとの混合液、モノエタノ
ールアミンと水とアロマテイックジオールとの混合液、
パークレンとフェノールとの混合液等を使用するように
してもよい。
【0021】なお、有機アミンを含む液体(有機アミン
系除去液という。)にはモノエタノールアミンと水とア
ロマティックトリオールとの混合溶液、2−(2−アミ
ノエトキシ)エタノールとヒドロキシアミンとカテコー
ルとの混合溶液、アルカノールアミンと水とジアルキル
スルホキシドとヒドロキシアミンとアミン系防食剤の混
合溶液、アルカノールアミンとグライコールエーテルと
水との混合溶液、ジメチルスルホキシドとヒドロキシア
ミンとトリエチレンテトラミンとピロカテコールと水の
混合溶液、水とヒドロキシアミンとピロガロールとの混
合溶液、2−アミノエタノールとエーテル類と糖アルコ
ール類との混合溶液、2−(2−アミノエトキシ)エタ
ノールとNとN−ジメチルアセトアセトアミドと水とト
リエタノールアミンとの混合溶液がある。
【0022】また、フッ化アンモン系物質を含む液体
(フッ化アンモン系除去液という。)には、有機アルカ
リと糖アルコールと水との混合溶液、フッ素化合物と有
機カルボン酸と酸・アミド系溶剤との混合溶液、アルキ
ルアミドと水と弗化アンモンとの混合溶液、ジメチルス
ルホキシドと2−アミノエタノールと有機アルカリ水溶
液と芳香族炭化水素との混合溶液、ジメチルスルホキシ
ドと弗化アンモンと水との混合溶液、弗化アンモンとト
リエタノールアミンとペンタメチルジエチレントリアミ
ンとイミノジ酢酸と水の混合溶液、グリコールと硫酸ア
ルキルと有機塩と有機酸と無機塩の混合溶液、アミドと
有機塩と有機酸と無機塩との混合溶液、アミドと有機塩
と有機酸と無機塩との混合溶液がある。
【0023】また、無機物を含む無機系除去液としては
水と燐酸誘導体との混合溶液がある。
【0024】先ず、この発明の第1実施形態に係る基板
処理装置の構成について説明する。図1乃至図3は、こ
の発明の第1実施形態に係る基板処理装置の構成を示す
側面概要図である。
【0025】この基板処理装置は、モータ57の駆動に
より基板Wを保持した状態で回転するスピンチャック5
8と、スピンチャック58に保持された基板Wに除去液
を供給するための第1ノズル41と、スピンチャック5
8に保持された基板Wに洗浄液としての純水と中間リン
ス液とを供給するための第2ノズル42と、基板処理時
に基板Wから飛散する除去液、中間リンス液および純水
を捕獲するための環状の昇降カップ51と、昇降カップ
51により捕獲された除去液、中間リンス液および純水
を回収するための環状の固定カップ52と、後述する洗
浄液吐出ノズル112(図4参照)とを備える。なお、
昇降カップ51と固定カップ52とは、この発明に係る
飛散防止カップを構成する。
【0026】第1ノズル41の基端部は支軸43に連結
されており、この支軸43はモータ45により回転可能
に支持されている。また、モータ45は、ブラケット4
7を介してエアシリンダ48と連結されている。このた
め、第1ノズル41は、エアシリンダ48の駆動によ
り、図1乃至図3において実線で示す除去液の供給位置
と、図1乃至図3において二点鎖線で示す上昇位置との
間を昇降する。また、第1ノズル41は、モータ45の
駆動により、その先端がスピンチャック58に保持され
た基板Wの中心と対向する位置と、その先端がスピンチ
ャックに保持された基板Wの端縁付近と対向する位置
と、その先端が昇降カップ51および固定カップ52よ
り外側に配置される位置との間で揺動する。
【0027】この第1ノズル41は、除去液貯留部62
と管路63を介して接続されている。除去液貯留部62
に貯留された除去液は、ポンプ64の作用により第1ノ
ズル41に送液され、第1ノズル41よりスピンチャッ
ク58に保持された基板Wの表面に供給される。
【0028】第2ノズル42の基端部は支軸44に連結
されており、この支軸44はモータ46により回転可能
に支持されている。また、モータ46は、ブラケット4
7を介してエアシリンダ49と連結されている。このた
め、第2ノズル42は、エアシリンダ49の駆動によ
り、図1乃至図3において実線で示す中間リンス液また
は純水の供給位置と、図1乃至図3において二点鎖線で
示す上昇位置との間を昇降する。また、第2ノズル42
は、モータ46の駆動により、その先端がスピンチャッ
ク58に保持された基板Wの中心と対向する位置と、そ
の先端がスピンチャックに保持された基板Wの端縁付近
と対向する位置と、その先端が昇降カップ51および固
定カップ52より外側に配置される位置との間で揺動す
る。
【0029】この第2ノズル42は、その先端に図示を
省略した中間リンスノズルと純水ノズルとを備えてい
る。そして、これらの中間リンスノズルおよび純水ノズ
ルは、各々、図示を省略した中間リンス液の供給源およ
び純水の供給源と管路を介して接続されている。中間リ
ンス液の供給源から供給された中間リンス液および、純
水の供給源から供給された純水は、前記第2ノズル42
の先端に設けられた中間リンスノズルと純水ノズルとか
らスピンチャック58に保持された基板Wの表面に供給
される。
【0030】なお、この第2ノズル42の中間リンスノ
ズルより基板Wに供給される中間リンス液は、除去液を
基板Wから洗い流す液体であり、例えば、イソプロピル
アルコール(IPA)などの有機溶剤、または、オゾン
を純水に溶解したオゾン水、水素を純水に溶解した水素
水、二酸化炭素を純水に溶解した炭酸水などの機能水等
を使用することができる。また、この第2ノズル42の
純水ノズルより基板Wに供給される純水にかえて、オゾ
ンを純水に溶解したオゾン水、水素を純水に溶解した水
素水、二酸化炭素を純水に溶解した炭酸水などの機能水
等、その他の洗浄液を使用してもよい。
【0031】昇降カップ51は、支持部材53を介して
エアシリンダ54と連結されている。このため、昇降カ
ップ51は、エアシリンダ54の駆動により、図1に示
す基板Wの搬入・搬出位置と、図2に示す排液回収位置
と、図3に示す除去液回収位置との間を昇降する。
【0032】ここで、図1に示す基板Wの搬入搬出位置
は、図示しない搬送機構により基板処理装置に基板Wを
搬入し、あるいは搬出するための位置である。また、図
2に示す排液回収位置は、基板Wに中間リンス液または
純水を供給して基板Wを処理する際に、基板Wから飛散
する中間リンス液または純水を捕獲するための位置であ
る。さらに、図3に示す除去液回収位置は、基板Wに除
去液を供給して基板Wを処理する際に、基板Wから飛散
する除去液を捕獲するとともに、後述する昇降カップ5
1および固定カップ52の洗浄時に洗浄液を回収するた
めの位置である。
【0033】固定カップ52は、環状に連続した溝で形
成される第1凹部55と、この第1凹部55の内側にお
いて環状に連続した溝で形成される第2凹部56とを備
える。第1凹部55は、昇降カップ51が図3に示す除
去液回収位置に配置された状態で昇降カップ51により
捕獲された除去液を回収するとともに、後述する昇降カ
ップ51および固定カップ52の洗浄時に洗浄液を回収
するためのものである。また、第2凹部56は、昇降カ
ップ51が図2に示す排液回収位置に配置された状態で
昇降カップ51により捕獲された中間リンス液または純
水を回収するためのものである。
【0034】第1凹部55は、管路61を介して除去液
貯留部62と接続されている。第1凹部55により回収
された除去液は、除去液貯留部62に一旦貯留された
後、ポンプ64の作用により第1ノズル41に再度送液
され、第1ノズル41よりスピンチャック58に保持さ
れた基板Wの表面に供給される。
【0035】また、管路61中には切替弁71が配設さ
れている。この切替弁71は、後述する昇降カップ51
および固定カップ52の洗浄時に、第1凹部55により
回収した純水を純水回収用ドレイン69に案内するため
のものである。
【0036】第2凹部56は、排気管35を介して気液
分離部65と接続されている。この排気管35は、昇降
カップ51により捕獲された中間リンス液または純水の
回収を実行するためのものである。
【0037】この排気管35と接続された気液分離部6
5は、その底部に昇降カップ51により捕獲された中間
リンス液または純水を一時的に貯留可能に構成されてい
る。そして、この気液分離部65は、そこに一時的に貯
留された中間リンス液または純水の液面より上方の領域
において、排気機構66と接続されている。また、この
気液分離部65は、その底面において、分離回収機構6
7と接続されている。この分離回収機構67は、昇降カ
ップ51により捕獲された中間リンス液または純水のう
ち、中間リンス液を中間リンス液回収用ドレイン68
に、また、純水を純水回収用ドレイン69に、各々、分
離して回収するためのものである。
【0038】この第2凹部56においては、そこに回収
した中間リンス液および純水を、中間リンス液回収用ド
レイン68および純水回収用ドレイン69に分離して回
収するとともに、その回収時に、排気機構66の作用に
より基板処理装置内の排気を行うことが可能となる。な
お、このときの排気量は、排気管35内に配設された排
気量調整弁60により調整することができる。
【0039】次に、この基板処理装置による基板Wの処
理動作について説明する。
【0040】処理を行うべき基板Wを基板処理装置に搬
入する際には、図1に示すように、昇降カップ51を基
板Wの搬入・搬出位置まで下降させる。また、第1ノズ
ル41および第2ノズル42の先端を昇降カップ51お
よび固定カップ52より外側に配置しておく。
【0041】このとき、昇降カップ51および固定カッ
プ52内の雰囲気は、排気機構66の作用により、固定
カップ52における第2凹部56を介して常に強制排気
されている。この昇降カップ51および固定カップ52
内の排気動作は、引き続き実行される基板Wへの各種の
処理動作中も継続される。このため、後述する基板Wへ
の各種の処理動作中に発生する薬液成分が外部に拡散す
ることを確実に防止することが可能となる。
【0042】図示しない搬送機構により基板Wをスピン
チャック58上に保持すれば、図3に示すように、昇降
カップ51を除去液回収位置まで上昇させる。しかる
後、エアシリンダ48の駆動により第1ノズル41を、
図3において二点鎖線で示す上昇位置まで一旦上昇させ
た後、モータ45の駆動により支軸43を回転させ、第
1ノズル41の先端を昇降カップ51および固定カップ
52より外側の位置からスピンチャック58に保持され
た基板Wの中心と対向する位置まで移動させる。そし
て、エアシリンダ48の駆動により、第1ノズル41
を、図3において実線で示す除去液の供給位置まで下降
させる。
【0043】この状態において、スピンチャックにより
基板Wを回転させるとともに、第1ノズル41より除去
液を吐出し、基板Wの表面に除去液を供給することによ
り、基板Wの表面に生成された反応生成物を除去する。
【0044】このとき、基板Wの端縁から飛散する除去
液は、図3において矢印で示すように、昇降カップ51
の下端部により捕獲され、固定カップ52における第1
凹部55を介して除去液貯留部62に回収される。この
ため、高価な除去液を再利用することが可能となる。な
お、後述の中間リンス液を利用した洗浄処理を省略した
場合は基板Wを回転させて基板から除去液を振切ったあ
と、純水を利用した洗浄処理に入る。
【0045】除去液を利用した反応生成物の除去処理が
完了すれば、上記の動作とは逆の動作により第1ノズル
41の先端を昇降カップ51および固定カップ52より
外側に配置する。また、分離回収機構67を駆動して、
排気管35に流入した液体が中間リンス液回収用ドレイ
ン68に回収されるようにする。
【0046】次に、図2に示すように、昇降カップ51
を排液回収位置まで下降させる。そして、エアシリンダ
49の駆動により第2ノズル42を、図2において二点
鎖線で示す上昇位置まで一旦上昇させた後、モータ46
の駆動により支軸44を回転させ、第2ノズル42の先
端を昇降カップ51および固定カップ52より外側の位
置からスピンチャック58に保持された基板Wの中心と
対向する位置まで移動させる。そして、エアシリンダ4
9の駆動により、第2ノズル42を、図2において実線
で示す中間リンス液の供給位置まで下降させる。
【0047】この状態において、スピンチャック58に
より基板Wを回転させるとともに、第2ノズル42の中
間リンスノズルより中間リンス液を吐出し、基板Wの表
面に中間リンス液を供給することにより、基板Wを洗浄
する。
【0048】このとき、基板Wの端縁から飛散する中間
リンス液は、図2において矢印で示すように、昇降カッ
プ51の側壁により捕獲され、固定カップ52における
第2凹部56および気液分離部65を介して排気管35
に流入した後、分離回収機構67を介して中間リンス液
回収用ドレイン68に排出される。なお、中間リンス液
を利用した洗浄処理は必要に応じて省略しても良い。
【0049】中間リンス液を利用した洗浄処理が完了す
れば、分離回収機構67を駆動して、排気管35に流入
した液体が純水回収用ドレイン69に回収されるように
する。そして、スピンチャックにより基板Wを回転させ
るとともに、第2ノズル42の純水ノズルより純水を吐
出し、基板Wの表面に純水を供給することにより、基板
Wを洗浄する。
【0050】このとき、基板Wの端縁から飛散する純水
は、図2において矢印で示すように、昇降カップ51の
側壁により捕獲され、固定カップ52における第2凹部
56および気液分離部65を介して排気管35に流入し
た後、分離回収機構67を介して純水回収用ドレイン6
9に排出される。
【0051】純水を利用した洗浄処理が完了すれば、上
記の動作とは逆の動作により第2ノズル42の先端を昇
降カップ51および固定カップ52より外側に配置す
る。また、昇降カップ51を基板Wの搬入・搬出位置ま
で下降させる。そして、図示しない搬送機構によりスピ
ンチャック58上の基板Wを搬出する。
【0052】このような基板処理装置においては、上述
した基板Wの処理動作を継続するに伴って、昇降カップ
51の内周面に基板Wから飛散した除去液が付着して堆
積する。また、固定カップ52の一部にも基板Wから飛
散した除去液が付着して堆積する場合がある。このた
め、この第1実施形態に係る基板処理装置においては、
洗浄液吐出ノズル112を使用して昇降カップ51およ
び固定カップ52の内周面を洗浄するようにしている。
【0053】図4は、この洗浄液吐出ノズル112によ
り昇降カップ51および固定カップ52の内周面を洗浄
する状態を示す側面概要図である。
【0054】この洗浄液吐出ノズル112は、図示を省
略した純水の供給源と接続されている。また、この洗浄
液吐出ノズル112の外周部には、洗浄液としての純水
を吐出するための多数の吐出孔が形成されている。さら
に、この洗浄液吐出ノズルは、図示しない駆動機構に接
続されており、昇降カップ51および固定カップ52の
外部から内部に進入するとともに、支軸111を中心と
して回転可能となっている。
【0055】この洗浄液吐出ノズル112を使用して昇
降カップ51および固定カップ52の内周面を洗浄する
場合においては、昇降カップ51を図3および図4に示
す除去液回収位置まで上昇させる。また、管路61中に
配設された切替弁71を操作することにより、固定カッ
プ52における第1凹部55と純水回収用ドレイン69
とを接続する。しかる後、洗浄液吐出ノズル112を軸
111を中心に回転させるとともに、洗浄液吐出ノズル
112の外周部に形成された吐出孔から昇降カップ51
に向けて純水を吐出する。
【0056】これにより、昇降カップ51および固定カ
ップ52の内周面に付着した除去液は、洗浄液吐出ノズ
ル112から吐出される純水で洗浄除去される。そし
て、除去液の洗浄除去に供された純水は、管路61から
切替弁71を介して純水回収用ドレイン69に回収され
る。
【0057】次に、この発明の第2実施形態に係る基板
処理装置の構成について説明する。図5は、この発明の
第2実施形態に係る基板処理装置の構成を示す側面概要
図である。なお、図5においては、昇降カップ51が上
述した除去液回収位置にある状態を示している。以下の
説明において、図1乃至図3に示す第1実施形態と同一
の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0058】上述した第1実施形態に係る基板処理装置
においては、洗浄液吐出ノズル112を使用して昇降カ
ップ51および固定カップ52の内周面を洗浄するよう
にしているのに対し、この第2実施形態に係る基板処理
装置においては、処理を行うべき基板Wと同一または略
同一の形状を有する洗浄液拡散板100をスピンチャッ
ク58に保持して回転させて状態で、第2ノズル42の
純水ノズルよりこの洗浄液拡散板100に向けて洗浄液
としての純水を供給することで昇降カップ51および固
定カップ52の内周面を洗浄するようにしている。
【0059】すなわち、この第2実施形態に係る基板処
理装置において、基板Wの処理動作を継続することによ
り昇降カップ51の内周面に付着して堆積した除去液を
洗浄除去する場合には、スピンチャック58に洗浄液拡
散板100に保持させる。ここで、この洗浄液拡散板1
00は、それまで処理を行ってきた基板Wと同一または
略同一の形状を有するものである。この洗浄液拡散板1
00としては、例えば、処理が不要なダミーの基板を使
用することができる。
【0060】そして、昇降カップ51を図5に示す除去
液回収位置に配置するとともに、管路61中に配設され
た切替弁71を操作することにより、固定カップ52に
おける第1凹部55と純水回収用ドレイン69とを接続
する。しかる後、洗浄液拡散板100を保持したスピン
チャック58を回転させるとともに、第2ノズル42の
純水ノズルよりこの洗浄液拡散板100に向けて洗浄液
としての純水を供給する。
【0061】第2ノズル42より洗浄液拡散板100に
向けて供給された純水は、回転する洗浄液拡散板100
の端縁から昇降カップ51に向けて飛散する。このた
め、昇降カップ51および固定カップ52の内周面に付
着した除去液は、洗浄液拡散板100から飛散する純水
で洗浄除去される。そして、除去液の洗浄除去に供され
た純水は、第1凹部55に連結する管路61から切替弁
71を介して純水回収用ドレイン69に回収される。
【0062】なお、この第2実施形態に係る基板処理装
置においては、基板Wを洗浄するために使用される第2
ノズル42から洗浄液拡散板100に向けて純水を供給
しているが、洗浄液拡散板100に向けて純水を供給す
るために他のノズル等を設置してもよい。
【0063】次に、この発明の第3実施形態に係る基板
処理装置の構成について説明する。図6乃至図8は、こ
の発明の第3実施形態に係る基板処理装置の構成を示す
側面概要図である。なお、図6は昇降カップ51が上述
した基板Wの搬入搬出位置にある状態を、また、図7は
昇降カップ51が上述した排液回収位置にある状態を、
さらに、図8は昇降カップ51が上述した除去液回収位
置にある状態を示している。以下の説明において、図1
乃至図3に示す第1実施形態と同一の部材については、
同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0064】上述した第1実施形態に係る基板処理装置
においては、洗浄液吐出ノズル112を使用して昇降カ
ップ51および固定カップ52の内周面を洗浄するよう
にしているのに対し、この第3実施形態に係る基板処理
装置においては、洗浄液を昇降カップ51の内周面に吐
出する昇降カップ51の内周面に形成された吐出孔74
と、洗浄液を固定カップ52の内周面に吐出する固定カ
ップ52の内周面に形成された吐出孔72とを利用して
昇降カップ51および固定カップ52の内周面を洗浄す
るようにしている。
【0065】即ち、固定カップ52における第1凹部5
5側の上端部のスピンチャック58側には、洗浄液とし
ての純水を吐出するための吐出孔72が形成されてい
る。この吐出孔72は、図9(a)にその拡大断面図を
示すように、純水の供給源に連結された純水供給管路7
5と接続されている。
【0066】この吐出孔72は、環状の固定カップ52
の内周面に多数個形成されており、また、特開平9−5
7174号公報に記載されているように、環状の固定カ
ップ52の内周面に対して略接線方向から純水を吐出す
るよう構成されている。このため、これらの吐出孔72
より吐出された純水は、旋回流動しながら固定カップ5
2の内周面に沿って流下する。そして、この純水の流下
時に、固定カップ52の内周面に付着した除去液が洗浄
除去される。
【0067】また、昇降カップ51が図8に示す除去液
回収位置に移動した状態でスピンチャック58の上端と
対向するスピンチャック58側の位置には、洗浄液とし
ての純水を吐出するための吐出孔74が形成されてい
る。この吐出孔74は、図10にその拡大断面図を示す
ように、純水の供給源に連結された純水供給管路77と
接続されている。
【0068】この吐出孔74も、吐出孔72と同様、環
状の昇降カップ51の内周面に多数個形成されており、
また、特開平9−57174号公報に記載されているよ
うに、環状の昇降カップ51の内周面に対して略接線方
向から純水を吐出するよう構成されている。このため、
これらの吐出孔74より吐出された純水は、旋回流動し
ながら昇降カップ51の内周面に沿って流下する。そし
て、この純水の流下時に、昇降カップ51の内周面に付
着した除去液が洗浄除去される。
【0069】この第3実施形態に係る基板処理装置にお
いて、基板Wの処理動作を継続することにより昇降カッ
プ51の内周面に付着して堆積した除去液を洗浄除去す
る場合には、昇降カップ51を、図6に示す基板Wの搬
入搬出位置、図7に示す排液回収位置あるいは図8に示
す除去液回収位のいずれかの位置に配置するとともに、
管路61中に配設された切替弁71を操作することによ
り、固定カップ52における第1凹部55と純水回収用
ドレイン69とを接続する。しかる後、吐出孔72、7
4から純水を吐出する。
【0070】吐出孔72、74から吐出された純水によ
り、固定カップ52の内周面および昇降カップ51の内
周面に付着した除去液が洗浄除去される。そして、除去
液の洗浄除去に供された純水は、第1凹部55に連結す
る管路61から切替弁71を介して純水回収用ドレイン
69に回収される。
【0071】なお、固定カップ52における第2凹部5
6側の上端部のスピンチャック58と逆側には、洗浄液
としての純水を吐出するための吐出孔73が形成されて
いる。この吐出孔73は、図9(b)にその拡大断面図
を示すように、純水の供給源に連結された純水供給管路
76と接続されている。この吐出孔73は、吐出孔7
2、74と同様、環状の固定カップ52に多数個形成さ
れている。
【0072】基板Wの処理動作時に、基板Wの端縁から
飛散した除去液は、通常、固定カップ52における第2
凹部56側の上端部のスピンチャック58と逆側の位置
(第2凹部56の内、スピンチャック58に背中を向け
ている壁部分)には付着しないが、固定カップ52また
は昇降カップ51のいずれかの部分で跳ね返った除去液
がこの部分に付着する可能性もある。このような場合に
は、吐出孔73から純水を吐出することにより、この部
分に付着した除去液を洗浄除去することができる。
【0073】なお、上述した第3実施形態に係る基板処
理装置においては、吐出孔72、74から洗浄液として
の純水を吐出させて除去液を洗浄除去しているが、吐出
孔72、74から除去液を吐出し、この除去液により固
定カップ52の内周面および昇降カップ51の内周面に
付着した除去液を洗浄除去するようにしてもよい。以
下、このような第4実施形態について説明する。
【0074】このような第4実施形態を採用する場合に
おいては、一定時間が経過した後、または、一定量の基
板を処理した後に、吐出孔72、74から除去液を吐出
する。この除去液は固定カップ52の内周面および昇降
カップ51の内周面に付着した除去液を洗浄除去した
後、固定カップ52の内周面および昇降カップ51の内
周面に付着していた除去液とともに除去液貯留部62に
回収される。
【0075】なお、一定時間が経過した後、または、一
定量の基板を処理した後に、吐出孔72、74から除去
液を吐出する代わりに、昇降カップ51が図6に示す基
板Wの搬入搬出位置、図7に示す排液回収位置あるいは
図8に示す除去液回収位のいずれの位置に配置された場
合においても、常に吐出孔72、74から少量の除去液
を吐出することにより、固定カップ52の内周面および
昇降カップ51の内周面に除去液が付着して堆積するこ
とを未然に防止するようにしてもよい。
【0076】上述した各実施形態においては、基板Wに
除去液を供給してポリマーを除去した後、中間リンス液
を使用して基板W上から一旦除去液を除去し、しかる
後、基板Wに純水を供給して洗浄処理を行っている。し
かしながら、除去液によるポリマーの除去処理が終了す
れば、スピンチャック58により基板Wを高速回転させ
て除去液を基板W状から除去し、しかる後すぐに純水を
供給するようにしてもよい。
【0077】また、上述した各実施形態においては、ド
ライエッチング工程を経た基板Wに対して、ドライエッ
チング時に生成されたポリマーを除去する基板処理装置
にこの発明を適用した場合について説明したが、この発
明はドライエッチング時に生成されたポリマーが存在す
る基板Wからポリマーを除去することに限定されるもの
ではない。
【0078】例えば、この発明は、プラズマアッシング
の際に生成されたポリマーを基板から除去する場合にも
適用可能である。すなわち、この発明は、ドライエッチ
ング以外の各種処理において、レジストに起因して生成
されたポリマーを基板から除去する基板処理装置に適用
することも可能である。
【0079】また、この発明は、ドライエッチングや、
プラズマアッシングによる処理で生成されるポリマーを
除去することに限定されるものではなく、レジストに由
来する各種反応生成物を基板から除去する場合も含む。
【0080】例えば、レジスト膜をマスクとして、レジ
スト膜で覆われていない部分の前記薄膜に不純物拡散処
理を行った基板を処理する場合にこの発明を適用しても
よい。すなわち、このような不純物拡散処理には、例え
ば、イオンインプランテーションがあるが、このような
処理を経た基板ではレジスト膜の下方に存在しレジスト
膜で覆われていない部分の薄膜にはもちろん、レジスト
膜にもイオンが入り込む。これにより、レジストの一部
もしくは全部が変質し、この明細書で述べる「レジスト
が変質して生じた反応生成物」となっている。このよう
な反応生成物も有機物であり、この発明に係る基板処理
装置の除去対象となっている。
【0081】また、この発明ではレジストに由来する反
応生成物を基板から除去することに限らず、レジストそ
のものを基板から除去する場合も含む。
【0082】例えば、レジストが塗布され、該レジスト
に模様(配線パターン等)が露光され、該レジスト膜が
現像され、該レジストの下方に存在する下層に対して下
層処理が施された基板を対象とし、下層処理が終了して
不要になったレジスト膜を除去する場合も含まれる。
【0083】より具体的に言うと、レジスト膜が現像さ
れた後、下層としての薄膜に対して例えばエッチング処
理を行った場合が含まれる。このときのエッチング処理
が、エッチング液を供給して行うウエットエッチングで
あるか、RIEなどのドライエッチングであるかを問わ
ず、エッチング処理後においてはレジスト膜は不要にな
るので、これを除去する必要がある。このようなエッチ
ング処理後のレジスト除去処理も、この発明に係る基板
処理装置の対象となる。
【0084】また、その他には、レジスト膜が現像され
た後、下層としての薄膜に下層処理として不純物拡散を
行った場合、不純物拡散処理後はレジスト膜は不要にな
るのでこれを除去する必要があるが、このときのレジス
ト除去処理も、この発明に係る基板処理装置の対象とな
る。
【0085】なお、これらの場合、不要になったレジス
ト膜を除去するのと同時に、レジスト膜が変質して生じ
た反応生成物があればこれも同時に除去できるので、ス
ループットが向上するとともに、コストを削減できる。
【0086】例えば、前記エッチング処理において、下
層である薄膜に対してドライエッチングを施した場合は
レジストに由来する反応生成物も生成される。よって、
ドライエッチング時に下層である薄膜をマスクすること
に供されたレジスト膜そのもの、および、レジスト膜が
変質して生じた反応生成物も同時に除去できる。また、
下層である薄膜に対して不純物拡散処理(特にイオンイ
ンプランテーション)を行った場合にもレジストに由来
する反応生成物が生成される。よって、不純物拡散処理
時に下層をマスクすることに供されたレジスト膜そのも
の、および、レジスト膜が変質して生じた反応生成物も
同時に除去できる。
【0087】さらには、この発明に係る基板処理装置に
よれば、レジストに由来する反応生成物やレジストその
ものを基板から除去することに限らず、レジストに由来
しない有機物、例えば人体から発塵した微細な汚染物質
などを基板から除去することも可能となる。
【0088】
【発明の効果】請求項1乃至請求項9に記載の発明によ
れば、洗浄機構を使用して飛散防止カップを自動的に洗
浄することが可能となる。このため、高価な基板処理装
置の稼働効率を低下させることはなく、また、有機物の
除去処理に使用される除去液による人体への影響を未然
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図4】洗浄液吐出ノズル112により昇降カップ51
および固定カップ52の内周面を洗浄する状態を示す側
面概要図である。
【図5】この発明の第2実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図6】この発明の第3実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図7】この発明の第3実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図8】この発明の第3実施形態に係る基板処理装置の
構成を示す側面概要図である。
【図9】吐出孔72、73の拡大断面図である。
【図10】吐出孔74の拡大断面図である。
【符号の説明】
41 第1ノズル 42 第2ノズル 45 モータ 46 モータ 48 エアシリンダ 49 エアシリンダ 51 昇降カップ 52 固定カップ 54 エアシリンダ 55 第1凹部 52 第2凹部 57 モータ 58 スピンチャック 60 排気量調整弁 62 除去液貯留部 65 気液分離部 66 排気機構 67 分離回収機構 68 中間リンス液回収ドレイン 69 純水回収ドレイン 71 切替弁 72 吐出孔 73 吐出孔 74 吐出孔 75 純水供給管 76 純水供給管 77 純水供給管 100 洗浄液拡散板 111 支軸 112 洗浄液吐出ノズル W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 誠一郎 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 黒田 拓也 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に存在する有機物を除去液に
    より除去する基板処理装置であって、 基板を回転可能に保持する回転保持手段と、 前記回転保持手段に保持された基板の表面に向けて除去
    液を供給する除去液供給機構と、 前記回転保持手段に保持された基板の表面に向けて洗浄
    液を供給する洗浄液供給機構と、 前記回転保持機構に保持されて回転する基板から飛散す
    る除去液および洗浄液を捕獲するための飛散防止カップ
    と、 前記飛散防止カップの内周面に付着した除去液を洗浄除
    去するための洗浄機構と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記洗浄機構は、前記飛散防止カップの外部から当該飛
    散防止カップの内部に進入し、前記飛散防止カップの内
    周面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出ノズルを備え
    る基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理装置におい
    て、 前記飛散防止カップは、基板の処理時において、除去液
    を捕獲するための第1の姿勢と、洗浄液を捕獲するため
    の第2の姿勢とをとることができ、 前記洗浄液吐出ノズルは前記飛散防止カップが第1の姿
    勢となっているときに前記飛散防止カップの内周面に向
    けて洗浄液を吐出する基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記洗浄機構は、処理を行うべき基板と同一または略同
    一の形状を有する洗浄液拡散板を前記回転保持手段に保
    持して回転させた状態で、前記洗浄液拡散板に向けて洗
    浄液を供給する洗浄液供給機構を備える基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記飛散防止カップは、基板の処理時において、除去液
    を捕獲するための第1の姿勢と、洗浄液を捕獲するため
    の第2の姿勢とをとることができ、 前記洗浄液供給機構は前記飛散防止カップが第1の姿勢
    となっているときに前記洗浄液拡散板に向けて洗浄液を
    吐出する基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記洗浄機構は、洗浄液を前記飛散防止カップの内周面
    に吐出する前記飛散防止カップの内周面に形成された洗
    浄液吐出孔を備える基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の基板処理装置におい
    て、 前記洗浄機構は、除去液を前記飛散防止カップの内周面
    に吐出する前記飛散防止カップの内周面に形成された除
    去液吐出孔を備える基板処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の基板処理装置において、 前記有機物はレジストが変質して生じた反応生成物であ
    る基板処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の基板処理装置において、 前記除去液は、レジスト膜をマスクとしたドライエッチ
    ングによりその表面に形成された薄膜をパターン化した
    基板に対し、当該基板の表面に生成された反応生成物を
    除去するための除去液であり、 前記洗浄液は、反応生成物を除去した後の基板を洗浄す
    る純水である基板処理装置。
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