JP2003173616A - デジタル音声信号記録装置 - Google Patents

デジタル音声信号記録装置

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JP2003173616A
JP2003173616A JP2001369663A JP2001369663A JP2003173616A JP 2003173616 A JP2003173616 A JP 2003173616A JP 2001369663 A JP2001369663 A JP 2001369663A JP 2001369663 A JP2001369663 A JP 2001369663A JP 2003173616 A JP2003173616 A JP 2003173616A
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digital audio
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recording medium
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Yutaka Ichii
豊 一井
Toshiharu Kuwaoka
俊治 桑岡
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作でデジタル音源からの入力デジタ
ル音声信号の量子化ビット数及び/又はサンプリング周
波数を変換して記録媒体に記録する。 【解決手段】 入力デジタル音声信号の容量、量子化ビ
ット数N及びサンプリング周波数FS1と記録媒体3c
の容量に基づいて記録媒体に記録可能な量子化ビット数
及びサンプリング周波数の組み合わせを判断して表示部
5に表示し、ビット拡張/サンプリング拡張処理部2は
入力デジタル音声信号の量子化ビット数N及びサンプリ
ング周波数FS1を、ユーザにより選択された量子化ビ
ット数M及びサンプリング周波数FS2に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルオーディ
オのソフト記録媒体(メディア)の制作や、家庭内など
でのデジタルオーディオ信号の記録媒体への録音におい
て、特に多様なソース音源から得たデジタル音声信号
を、より高音質な仕様で記録を行い得る記録媒体に記録
保存するデジタル音声信号記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル音声信号の記録仕様としては、
古くから用いられているものとして、CD−DA(オー
ディオ用コンパクトディスクの仕様)がある。さらに、
その後に開発されたDVDにおいては、量子化ビット
数、サンプリング周波数において、より高音質が実現で
きる仕様となっている。これらをまとめて図6に示す。
ここで、量子化ビット数、サンプリング周波数、及びチ
ャンネル数によって記録できる記録時間が異なり、具体
的にはDVD video についてはJAS Journal 1997年7月
号臨時増刊 p54の表5及び表6、及びDVD audio に
ついてはJAS Journal April 1999 No.5 のp14の表2及
び表3に記載されている通りである。それらを図7〜図
10に示す。
【0003】従来のデジタル音源制作においては、一般
に入力された量子化ビット数及びサンプリング数の音声
信号がそのまま媒体(テープ、ディスクなど)となってい
た。例えばCD−DAの音楽ソフトを制作するには、最
初から量子化ビット数16bit、サンプリング周波数
44.1kHzで記録することを前提にソース音源をデ
ジタル化するのが通例であった。
【0004】なお、従来例として、サンプリング周波数
については、デジタル音源をサンプリング周波数の異な
る他の記録媒体に記録する際のサンプリング周波数の変
換方法として、例えば特開平5−235698号公報に
記載されたものがある。また、元のデジタル音源よりサ
ンプリング周波数を高めて、元のサンプリング点の間の
サンプリング点の情報を補間して音質を向上させる技術
として、例えば特開平9−64748号公報に記載され
たものがある。
【0005】しかし、これらの技術を用いてソース媒体
と記録媒体の色々な組み合わせに対して適用して最適の
サンプリング周波数で記録を行うことは行われておら
ず、入力信号のサンプリング周波数に合わせて記録を行
っていた。量子化ビット数についても、入力信号の量子
化ビット数そのままで記録を行っていた。そこで、例え
ば量子化ビット数16bit(ビット)、サンプリング
周波数44.1kHzのCD−DAの仕様で記録された
音源を用いて、DVD audioに記録する場合、より大き
いビット数とより高いサンプリング周波数で高品質な音
声信号を記録し得る仕様があるにも関わらず、量子化ビ
ット数16bit、サンプリング周波数44.1kHz
の仕様もあるため、この仕様で記録が行われることにな
る。
【0006】したがって、過去の名盤を復刻して販売す
るといった場合でも、音質は従来より改善されることが
なかったため、新しいメディアに記録するメリットが少
ないという問題点があった。また、家庭内で個人が記録
可能な記録媒体に記録する場合においても、記録媒体に
記録された音声仕様はソース音源の仕様のままであるた
め、再生機器がビット拡張やサンプリング拡張の機能を
持たない限り、高音質の再生音声を得ることはできなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、簡単な操作で
デジタル音源からの入力デジタル音声信号の量子化ビッ
ト数及び/又はサンプリング周波数を変換して記録媒体
に記録することが望まれる。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑み、簡単な操作
でデジタル音源からの入力デジタル音声信号の量子化ビ
ット数及び/又はサンプリング周波数を変換して記録媒
体に記録することができるデジタル音声信号記録装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、入力デジタル音声信号の容量、量子化ビッ
ト数及びサンプリング周波数と記録媒体の容量に基づい
て記録媒体に記録可能な量子化ビット数及びサンプリン
グ周波数の組み合わせを判断してユーザに報知するよう
にしたものである。すなわち本発明によれば、デジタル
音源からの入力デジタル音声信号の量子化ビット数及び
/又はサンプリング周波数を変換して記録媒体に記録す
るデジタル音声信号記録装置において、前記入力デジタ
ル音声信号の容量、量子化ビット数及びサンプリング周
波数と前記記録媒体の容量に基づいて、前記記録媒体に
記録可能な量子化ビット数及びサンプリング周波数の組
み合わせを判断してユーザに報知する手段と、前記組み
合わせからユーザが量子化ビット数及びサンプリング周
波数を選択する手段と、前記入力デジタル音声信号の量
子化ビット数及びサンプリング周波数を、前記選択され
た量子化ビット数及びサンプリング周波数に変換する手
段とを、有することを特徴とするデジタル音声信号記録
装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】<構成>図1に、本発明の記録方
法を実施するために用いるのに好適な装置の構成例のブ
ロック図を示す。同図の装置は、ソース音源部1からの
デジタル音声信号のビット拡張及び/又はサンプリング
拡張を行うビット拡張/サンプリング拡張処理部2と、
ビット拡張/サンプリング拡張処理部2により処理され
たデジタル音声信号を記録媒体3cに記録する記録装置
部3と、ヒューマンインターフェイス(HMI)4と、
表示部5とそれらを制御するマイコン6と、ソース音源
1aのサンプリング周波数FS1及び記録媒体3cのサ
ンプリング周波数FS2を発生するクロック発生器7を
有する。
【0011】ソース音源部1は、本装置でオーディオメ
ディアを制作する際のソース音源1aの再生を行い、ソ
ース音源1aとして、例えばCDを再生したり、あるい
はCD−DAのフォーマットで記録されたマスターテー
プなどを再生し、ソース音源出力端子1bからデジタル
音声信号として出力する。この信号がデジタル音源から
入来する入力デジタル音声信号となる。ここで、このソ
ース音源1aの仕様情報として、量子化ビット数及びサ
ンプリング周波数の情報、及びソース音源1aの所要時
間情報がマイコン6に供給される。CD−DAフォーマ
ットの場合、ビット数は16bit、サンプリング周波
数は44.1kHzである。これらの情報は、マイコン
6にソース音源1aから出力されるデジタル音声信号の
付加情報としてデジタル音声信号と共に送られる。
【0012】本番の記録を行う前に、マイコン6はソー
ス音源1aのデジタル音声信号の一部を再生して、この
情報を得ておくとよい。また、これらの情報は、デジタ
ル音声信号自身に付随する付加情報からではなく、別途
マイコン6からの指示により、ソース音源1aが記録さ
れたメディアに音声信号とは別に記録された仕様情報を
読み出したり、あるいはソース音源情報のリストが記録
された他のメディア(ハードディスクなど)から読み出
して利用してもよい。さらに、ソース音源1aがCDの
ように常に特定のメディアに限定されている場合には、
その音源の量子化ビット数及びサンプリング周波数の情
報をROM(図示せず)に蓄積しておいてもよい。
【0013】ビット拡張/サンプリング拡張処理部2の
演算部2bは、ビット数を拡張して音声信号のなだらか
な変化を再現するとともに、デジタル音声信号の高周波
成分を作成してサンプリング周波数を上げることにより
周波数特性を向上させる処理を行う。以下に、サンプリ
ング周波数の変換の方法例を述べる。この方法におい
て、後述のようにハイビット化も同時に行うこともでき
る。今、ソース音源出力端子1bからはソース音源1a
のサンプリング周波数FS1でソース音源1aの量子化
ビット数Nのデジタル音声信号が出力されるとする。ビ
ット拡張/サンプリング拡張処理部2では、これを受け
てクロック発生器7からのクロックFS1で入力バッフ
ァ2aに取り込む。そして、マイコン6によりこの入力
バッファ2aに取り込まれたデータを用いて補間曲線を
求める。
【0014】その方法としては、例えば特開平5−23
5698号公報、特開平9−64748号公報、特開2
000−91923号公報、特開2000−91916
号公報などに示されたものを用いればよい。補間曲線を
求める演算は、図1にはビット拡張/サンプリング拡張
処理部2の中の1ブロックとして表したが、実際はソフ
トウエアを用いてマイコン6の中での処理として行って
もよい。ここで、図2は音声信号波形Aと補間曲線hの
一例を示し、音声信号Aの波形が単調に増加している所
で、その各サンプリング点の量子化レベルを直線で補間
した場合の例である。縦軸の一目盛は量子化ビットの1
LSBを表す。同図の横軸は時間を表し、黒三角印で表
した点が元のサンプリング間隔での量子化値を表す点で
ある。
【0015】今、元のサンプリング周波数FS1は48
kHzであったとする。これに対して、その2倍の96
kHzにハイサンプリング化する場合には、同図におい
て△で示した点の補間曲線hのレベル(1LSB以下切
り捨て、切り上げ、又は四捨五入)を加えて補間する。
さらに、元のサンプリング周波数の4倍の192kHz
でハイサンプリングする場合には、さらに◇で示した点
の補間曲線のレベルも加えて補間を行う。補間曲線は、
ここでは単純に直線としたが、波形のピークなどについ
て実際の音に近い再現波形を得る補間の仕方は、例えば
上記の公報に記載された技術などを用いればよい。
【0016】また、入力サンプリング周波数が44.1
kHzで、96kHzにハイサンプリング化する場合に
は、補間点はこのように区切りの場所には来ないが、曲
線上でそのサンプリング点に当たる場所の値を計算して
求めて使用する。このような場合の補間は上記特開平5
−189878号公報に述べられており、この技術を用
いればよい。こうして得た結果は出力バッファ2cへと
蓄積され、出力バッファ2cからは、ハイサンプリング
化したサンプリング周波数FS2のクロックで、ビット
数Nのデジタル音声信号として出力され、記録装置部3
の入力端子3aへと供給される。なお、この補間におい
て、量子化レベルについてもさらに分解能を上げて、量
子化ビット数=Mビットの信号として出力すれば、ハイ
ビット化も同時に行うことが出来る。
【0017】ここで、入力バッファ2a及び出力バッフ
ァ2cへ供給するクロック周波数FS1、FS2には、
ソース音源1a、及び記録媒体3cの組み合わせで考え
られる多くの周波数が必要になるが、その生成法の例を
図3(a)、(b)に示す。このように、一つのマスタ
ークロック=84.672MHz、21.168MHz
から、考えられるクロック周波数FS1、FS2=48
MHz、96MHz、192MHz、44.1MHz、
88.2MHz、176.4MHzを作成しておき、適
宜必要な周波数を選択して入力バッファ2a及び出力バ
ッファ2cに供給すればよい。また、図1では、ソース
音源部1及び記録装置部3に対してもクロック発生器7
からの信号が送られているが、これはこれらの部分の動
作をマスタークロックに同期させるために、マスターク
ロックから作成した適当な周波数FS1、FS2の信号
を供給するためのものである。
【0018】図1のビット拡張/サンプリング拡張処理
部2によりビット拡張及びサンプリング拡張されたデジ
タル音声信号は、記録装置部3の入力端子3aへと供給
される。なお、この入力端子3a及びソース音源部1の
出力端子1bは、装置内部の情報の流れを説明するのに
便宜的に述べたものであって、必ずしも具体的な端子が
存在しなくてもよい。記録装置部3の入力端子3aに入
来したデジタル音声信号は、記録信号処理(図の3b)
を施され、例えば記録装置部3がDVDの媒体を制作す
る記録装置であった場合にはDVDの信号規格に基づい
たフォーマットのデジタル信号とされ、記録変調が施さ
れて記録媒体3c(DVDディスクなど)に記録され
る。
【0019】以上の説明は、ビット拡張/サンプリング
拡張処理部2の入出力信号の伝送が、量子化ビット数に
相当するビット数を同時に伝送するパラレル伝送とした
場合についてであるが、シリアル信号の場合には、それ
に対応した適切な周波数のクロックで入力バッファ2a
への取り込み及び出力バッファ2bからの読み出しを行
う。
【0020】ところで、制作する記録媒体3cが、例え
ばDVDビデオの場合では、そのオーディオ仕様におい
ては、例えばJAS Journal 1997年7月号臨時増刊 p52 −
P55において述べられているように、オーディオ信号の
記録単位であるオーディオパックのそれぞれにおいて、
管理情報としてサンプリング周波数、ビット数、チャン
ネル数などの情報がオーディオ属性情報として入れられ
ている。また、同時に各タイトルの管理情報の中にもこ
れらの情報がそのタイトルのオーディオ属性情報として
挿入されている。そこで、上記のオーディオ属性情報の
ビット数及びサンプリング周波数として、後述する方法
で決定されたビット数Mとサンプリング周波数FS2の
情報を上記仕様の該当する個所に入れて記録する。図1
においてマイコン6から記録装置部3の記録信号処理部
3bに供給されている記録信号仕様情報は、このための
情報として記録装置部3において使用するものである。
【0021】<動作>次に、本発明の方法で記録媒体3
cを制作する際の動作手順の例を図4に基づき説明す
る。まずステップS101において、記録しようとする
記録媒体3cをユーザが記録装置部3に装着すると、ス
テップS102においてマイコン6が装着された記録媒
体3cの種類を認識する。記録媒体3cの識別は、記録
媒体3c中にあらかじめ記録された媒体情報を読み出し
たり、記録媒体3cの収納ケースなどに設けられた穴な
どの機械的特徴を記録装置部3で検出するなどの方法を
用いて行うことができる。
【0022】このステップS102においては、記録媒
体3cの記録可能な残量も入手される。これは、記録媒
体3cの一部に書き込まれた記録媒体3c全体の容量の
情報、及び既に記録された容量の情報を用いて、これら
を減算することなどにより得ることができる。コンピュ
ータ用ハードディスクの分野では、記録媒体3cの残量
を表示することはごく一般的に行われており、これと同
様の技術を用いることにより、記録媒体3cの残量を得
ることができる。
【0023】次にユーザによるソース音源1aの指定選
択が行われる(ステップS103)。これは、ソース音
源1aが記録された記録媒体をソース音源部1の再生機
構に装着することや、ソース音源1aがハードディスク
などの記録媒体に多数記録されている場合には、その中
の一つの音源をユーザがHMI4を操作して指定するこ
とにより行われる。
【0024】ソース音源1aが決定されると、ステップ
S104において前記したような方法でソース音源1a
の量子化ビット数情報、サンプリング周波数情報、記録
時間情報が読み取られ、マイコン6に送られる。ここ
で、さらにジャンル情報やタイトル情報などを必要に応
じて読み取る。次いで、ステップS105において、ス
テップS104で入手したソース音源情報及びステップ
S102で入手した記録媒体情報がマイコン6により解
析され、ステップS106において表示部5にそのソー
ス音源及び記録媒体で可能な仕様に関する情報が表示さ
れる。
【0025】その具体例を図5に示す。なお、ここで
は、音声信号はステレオ2チャンネルであるとする。図
5(a)の例では、ソース音源1aは量子化ビット数=
16bit、サンプリング周波数は44.1kHz、記
録時間は55分であったとする。また、記録媒体3cは
8cmのDVD videoで、片面1層記録のブランクディス
クであったとする。そうすると、これらのソース音源1
a及び記録媒体3cの情報が画面上部に表示される。そ
して、この例においては、記録可能な量子化ビット数と
して16bit、20bit、24bitの3種類、サ
ンプリング周波数として48kHz、96kHzの2種
類があり、これらの組み合わせの6通りの記録仕様が考
えられ、これらが画面上のボタンで示されている。
【0026】いま、8cmの片面1層DVDにDVD v
ideoの仕様で2チャンネルステレオ音声を記録すると
き、このうちの20bit/96kHz及び24bit
/96kHzに関しては、図8より、このディスクでの
最大記録時間はそれぞれ48分及び40分であるので、
このソースを全て収めることはできない。そこで、図5
(a)では、これらに対応するボタンについては背景色
が変えられている。
【0027】この記録媒体3cにこのソース音源1aを
収めるには、このボタン以外のボタンを指定選択すれば
よいのであるが、多くの仕様の中から適切な仕様を選択
するのは、ユーザにとって迷うことも多い。そこで、こ
の画面においては、マイコンにより選択された「推奨す
る仕様」が示されている。これは、例えば次のようにし
て決定される。基本的には、記録できる範囲で最も高音
質となる仕様で記録することにする。しかし、ここで2
4bit/96kHz及び20bit/96kHzが使
えないとすると、次に高音質が得られる候補としては、
16bit/96kHz、あるいは24bit/48k
Hzであるが、ユーザはこのうちのどちらにするかを選
択して決定する必要がある。
【0028】ここで、ハイビット化とハイサンプリング
化の音質に対する効果を考えると、一般的なソースにお
いては最大の音が量子化において最大に近いレベルにな
るように収録されるので、量子化ビット数を拡張するよ
りもサンプリング周波数を拡張する方が効果が大きい場
合が多い。しかし、例えばクラシックの交響曲のよう
に、小さい音が続く部分がある一方、他の部分では大き
い音が続くようなソースについては、ハイビット化の効
果が大きい。
【0029】そこで、ソース音源1aに関する付加情報
の中に入っているジャンル情報を用いて、例えばクラシ
ックであれば量子化ビット数を拡張することを重視し、
ジャズボーカルであればサンプリング周波数を拡張する
ことを重視するというように、ジャンルに応じて最適な
仕様を選択すればよい。図5(a)の例では、ソースが
クラシックであったので24bit、48kHzが推奨
とされているが、もしソースがジャズボーカルなどであ
った場合には、20bit/96kHzが「推奨する仕
様」として選択されて表示される。
【0030】図5(b)の例は、記録媒体3cがDVD
audioの場合で、図に記したソース音源1a及び記録媒
体3cに対して、48kHz系列のサンプリング周波数
についてボタンが示されている。ここで、24bit/
192kHzについては記録時間に収まらないことが、
ボタンの色を変えることで示されている。「推奨する仕
様」としては、この場合、曲のジャンルよりサンプリン
グ周波数重視と判断され、この媒体に収まる仕様の中で
の候補である24bit/96kHzと20bit/1
92kHzのうちで、サンプリング周波数が大きい20
bit/192kHzを選んで表示している。
【0031】さらに、例えばクラシックであっても、交
響曲はハイビット化を優先し、室内楽はハイサンプリン
グ化を優先するというように更に細かいジャンルを用い
たり、特に音量の変化が大きいソースのタイトルを機器
のメモリ内に記憶しておき、ソースのタイトルがこれら
のタイトルと一致したときのみハイビット化重視とし、
他のソースの場合はハイサンプリング化を重視するとい
った変形例も考えられる。
【0032】また、ソースによっては元々電子的に音を
歪ませて用いているため、原音に忠実という概念すら成
り立たず、ある程度以上の高音質化があまり意味を持た
ないものもある。ジャンル名や曲名などの付加情報を用
いてそのようなソースであることを検出した場合には、
必ずしも記録媒体3cに記録し得る最高の仕様でない必
要十分な仕様を「推奨する仕様」として表示することも
できる。その様な推奨仕様をユーザが選択することによ
って、必要以上の高音質化によって記録容量を無駄に使
用してしまうことが避けられ、同一記録媒体3cにより
多くの音楽ソースを記録することが可能となる。
【0033】ここで、仕様決定のモードとして「AUTO」
というものを設け、AUTOモードにしておけば、ユーザが
仕様の選択を行わなくとも、上記の「推奨する仕様」で
自動的に記録が行われるようにしてもよい。
【0034】このようにして記録時点で高音質化された
信号として記録された記録媒体3cは、再生装置で再生
される場合、高音質を得るために改めてハイビット化や
ハイサンプリング化を行う必要がないため、そのような
高音質化処理機能を持っていない再生装置であっても、
高音質の音楽を楽しむことができるという利点がある。
【0035】ユーザはHMI4の操作手段(十字キー、
マウス、ジョイスティックなど)により画面上に表示さ
れるポインタを移動させてこれらのボタンの一つの上に
停止させて確定動作を行うと、その仕様が選択されて、
画面下の表示に、その量子化ビット数及びサンプリング
周波数の値の文字が入れられる。さらにこのソースを記
録した後の記録媒体の残量があらかじめ表示される。こ
こで、図5では残量を%で表したが、キロバイトなどの
単位で絶対量を表示するようにしてもよい。
【0036】そしてユーザがこの表示の右側の「OK」
ボタンについて選択操作を行うと、そのサンプリング周
波数での処理を行うことが決定される。サンプリング周
波数選択操作をやり直したい場合には、「キャンセル」
ボタンの選択操作を行えばよい。ステップS107にお
いて上記のような仕様選択がなされたか否かをチェック
し、選択が行われた場合には、ステップS108におい
て、制作処理が実行される。ここにおいては、選択され
た量子化ビット数Mが入力デジタル音声信号の量子化ビ
ット数Nより大きい場合には、入力デジタル音声信号の
量子化ビット数を仕様選択ステップS107において選
択された量子化ビット数Mに拡張し、選択されたサンプ
リング周波数FS2が入力デジタル音声信号のサンプリ
ング周波数FS1より大きい場合には、FS1によるサ
ンプリング点の音声情報信号からFS2におけるサンプ
リング点の信号を補間して作成することにより、サンプ
リング周波数をFS2に拡張するという高音質化処理
が、例えば装置の構成の中のビット拡張/サンプリング
拡張処理部2に関して先に述べたような処理方法により
行われる。
【0037】さらに、本発明の方法を用いた音楽ソフト
制作において、記録媒体3c上にハイビット化及びハイ
サンプリング化処理が行われて記録されたことを表す情
報を、フォーマット上のユーザ定義の個所などに挿入し
たり、文字情報や静止画情報として挿入したり、DVD
videoのような動画映像を伴うメディアの場合には、映
像の、例えば右端に小さな画像として掲載して記録して
もよい。こうすることにより、ユーザに音声信号はハイ
サンプリング化が施されて記録されていることを認識さ
せることができ、音楽製作会社にとって高音質をアピー
ルすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力デジタル音声信号の容量、量子化ビット数及びサンプ
リング周波数と記録媒体の容量に基づいて記録媒体に記
録可能な量子化ビット数及びサンプリング周波数の組み
合わせを判断してユーザに報知するようにしたので、簡
単な操作でデジタル音源からの入力デジタル音声信号の
量子化ビット数及び/又はサンプリング周波数を変換し
て記録媒体に記録することができる。また、音楽ソフト
制作などにおいて、ソース音源の性質、及び対象となる
記録媒体に応じて、最適な量子化ビット数及びサンプリ
ング周波数を選択して、必要な場合にはハイビット化及
びハイサンプリング化を行ってから記録を行うことによ
り、再生装置側にハイビット化やハイサンプリング化の
処理が装備されていない場合でも再生音質を改善するこ
とができる。さらに、ハイビット化及びハイサンプリン
グ化を行って記録することにより、この媒体を再生する
際の音質の向上が図れ、音楽本来のもつなめらかさ、余
韻、臨場感の再現性が飛躍的に向上する。特に、記録媒
体の仕様や記録可能残量に応じてユーザが可能なサンプ
リング周波数の中から選択して記録できるようにするこ
とにより、DVD、CD−Rなど複数種類の記録媒体に
記録が可能な装置を用いて、挿入された記録媒体毎に適
切な記録仕様を選択することが容易となり、記録仕様に
詳しくない一般ユーザにとっても、手軽に高音質の記録
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル音声信号記録装置の一実
施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のビット拡張/サンプリング拡張処理部の
処理を示す説明図である。
【図3】図1のクロック発生器を詳しく示すブロック図
である。
【図4】図1のデジタル音声信号記録装置の処理を説明
するためのフローチャートである。
【図5】図1のデジタル音声信号記録装置のビット拡張
/サンプリング拡張画面を示す説明図である。
【図6】CD−DA、DVDビデオ及びDVDオーディ
オの量子化ビット数とサンプリング周波数を示す説明図
である。
【図7】12cmDVDビデオディスクの再生時間を示す
説明図である。
【図8】8cmDVDビデオディスクの再生時間を示す説
明図である。
【図9】48kHz系列のDVDオーディオディスクの
量子化ビット数と、サンプリング周波数とチャネル数の
組み合わせを示す説明図である。
【図10】44.1kHz系列のDVDオーディオディ
スクの量子化ビット数と、サンプリング周波数とチャネ
ル数の組み合わせを示す説明図である。
【符号の説明】
1a ソース音源 2 ビット拡張/サンプリング拡張処理部 3c 記録媒体 5 表示部 6 マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC02 CC06 DE04 DE44 GK12 HL14 5D045 DA11 5D077 AA23 BA30 BB16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル音源からの入力デジタル音声信
    号の量子化ビット数及び/又はサンプリング周波数を変
    換して記録媒体に記録するデジタル音声信号記録装置に
    おいて、 前記入力デジタル音声信号の容量、量子化ビット数及び
    サンプリング周波数と前記記録媒体の容量に基づいて、
    前記記録媒体に記録可能な量子化ビット数及びサンプリ
    ング周波数の組み合わせを判断してユーザに報知する手
    段と、 前記組み合わせからユーザが量子化ビット数及びサンプ
    リング周波数を選択する手段と、 前記入力デジタル音声信号の量子化ビット数及びサンプ
    リング周波数を、前記選択された量子化ビット数及びサ
    ンプリング周波数に変換する手段とを、 有することを特徴とするデジタル音声信号記録装置。
  2. 【請求項2】 前記入力デジタル音声信号のジャンルに
    基づいて、推奨する量子化ビット数及びサンプリング周
    波数をユーザに報知する手段を更に有することを特徴と
    する請求項1に記載のデジタル音声信号記録装置。
  3. 【請求項3】 前記入力デジタル音声信号のジャンルに
    基づいて、ハイビット化優先を推奨するか、又はハイサ
    ンプリング化優先を推奨するかをユーザに報知すること
    を特徴とする請求項2に記載のデジタル音声信号記録装
    置。
  4. 【請求項4】 入力デジタル音声信号の量子化ビット数
    及び/又はサンプリング周波数を変換して前記記録媒体
    に記録した場合の前記記録媒体の残量をあらかじめ報知
    する手段を更に有することを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1つに記載のデジタル音声信号記録装置。
JP2001369663A 2001-12-04 2001-12-04 デジタル音声信号記録装置 Withdrawn JP2003173616A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164735A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Kyocera Corp 音声記録装置及び通信端末

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