JP2005275149A - 楽曲情報編集装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 音楽鑑賞において、1つの楽曲単位ではなく、その楽曲の中で音楽的に意味のある区間単位での再生やサーチを可能とし、ユーザが再生やサーチを快適に行えるようにすることが可能な楽曲情報編集装置を提供する。
【解決手段】 楽曲を「前奏」、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「間奏」、「後奏」などの区間に分割し、分割したそれぞれの区間の持つ情報を保存し、編集時には保存してある分割情報を利用して、サーチや編集、再生の利便性を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】 楽曲を「前奏」、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「間奏」、「後奏」などの区間に分割し、分割したそれぞれの区間の持つ情報を保存し、編集時には保存してある分割情報を利用して、サーチや編集、再生の利便性を図る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、楽曲情報編集装置に関し、特に楽曲の一部のサーチや再生などに適する情報を生成して記録する楽曲情報編集装置に関する。
音声、特に音楽の情報を記録、再生する媒体として、CD (Compact Disc)が最も広く普及している。また、近年では、DVD audio (Digita1 Versatile Disc-Audio)やSACD (Super Audio CD)のように、CDよりもさらに高音質を追求した光ディスクも普及し始めている。
一方で、MP3 (Mpeg Audio LayerIII)、WMA (Windows/Media(登録商標) Audio)、ATRAC (Adaptive Transform Acoustic coding)3、AAC (Advanced Audio Coding)、Twin VQ (Transform-Domain Weighted Interleave Vector Quantization)など、オーディオ圧縮技術の研究、開発も盛んである。最近のAV機器には、CD-Rに記録したMP3ファイルを再生することができるものも多く、その技術は広く普及している。これらの形式での音楽再生は、基本的には1つの楽曲単位で行われる。通常、CDではトラックという単位が1つの楽曲になっており、MP3などの場合も1つの楽曲が1つのファイルになっていることがほとんどである。
CDではトラックの中をさらにインデックスとして区切ることができるが、一般的にはほとんど使われていない。このことから、音楽を聴く場合、ユーザは曲を選択することしかできず、ある楽曲の間奏を聴きたい、あるいはエンディングを聴きたいというような場合、早送り、巻き戻し、あるいは時間を指定してスキップするなどの操作で聴きたい部分を探すという作業が必要であり不便である。これは、簡単な操作で手軽に音楽を聴くことの妨げとなる。また、CDのインデックスのように、楽曲を何らかの区間で区切ってあったとしても、楽曲中のどの部分にどのような演奏がなされているか、あるいは、再生中の部分が全体のどの部分に相当するのかを知るための情報がオーディオデータの中には存在しないので、ユーザは再生されている音楽を聴きながら目的の部分を探索する必要が生じる。これでは、楽曲を区切ることによる利点が十分に生かされていない。
下記の特許文献1に記載されているように、カラオケのシステムにおいてユーザの欲する任意の一部を再生する機能の提案はなされているが、上述のとおり、通常の音楽鑑賞にも求められる機能である。また、下記の特許文献2に記載されているシステムも、上記機能を実現するには不十分であり、単なる音楽鑑賞でこのような機能を実現する方法ではない。
特開平6-124094号公報
特開平7-284064号公報
本発明は、音楽鑑賞において、1つの楽曲単位ではなく、その楽曲の中で音楽的に意味のある区間単位での再生やサーチを可能にすること、さらに、その区間単位ごとに、持っている音楽的意味や再生時間などの情報を付加することで、ユーザが再生やサーチを快適に行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、楽曲の分割(ある区間で区切る)、分割したそれぞれの区間の持つ情報の保存、分割情報を利用した再生、の3つの要素によってシステムを構築する。
すなわち本発明によれば、リズム解析、メロディ解析、ハーモニー解析のいずれか1つ以上の手法を用いて、入力された楽曲を所定の複数の区間に分割する区間分割手段と、
複数の区間に分割された前記楽曲の各区間の特性を特定する情報を含む付随情報を前記各区間ごとに生成する付随情報生成手段と、
前記付随情報生成手段で生成された前記付随情報を前記楽曲と共に、あるいは前記楽曲とは別個に保存するものであって、前記楽曲の保存形式がMP3ファイルである場合に、ID3Tagを利用して前記付随情報を保存するよう構成されている保存手段とを、
有する楽曲情報編集装置が提供される。
複数の区間に分割された前記楽曲の各区間の特性を特定する情報を含む付随情報を前記各区間ごとに生成する付随情報生成手段と、
前記付随情報生成手段で生成された前記付随情報を前記楽曲と共に、あるいは前記楽曲とは別個に保存するものであって、前記楽曲の保存形式がMP3ファイルである場合に、ID3Tagを利用して前記付随情報を保存するよう構成されている保存手段とを、
有する楽曲情報編集装置が提供される。
楽曲の分割であるが、一般的に良く聴かれる音楽の構成単位として、「前奏」、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「間奏」、「後奏」などの区間がある。これらの区間単位で分割することにより、ユーザの欲する部分の再生、あるいはその区間のサーチを容易にすることが可能である。このような構成に適合しない楽曲などの場合は、ユーザが任意に編集し得るインタフェースを用意しておくことによって対応することも可能である。
次に、分割した区間の情報の保存であるが、区間情報には、その区間の開始時間と終了時間、上記「前奏」などの区間の説明、また、楽曲の中で何番目の区間に相当するのかを示す番号などがある。これらを楽曲情報として保存し、楽曲の再生時にその情報を利用することにより、楽曲の中の様々な区間の任意再生やサーチが可能となる。最後に、分割情報を利用した再生であるが、上記で保存した区間情報から各々の再生時間と説明を取得し、それをGUIで表示する。そのGUI上で、ユーザは区間説明や楽曲全体の中の再生時間を見ながら区間を選択する。これにより、ユーザの欲する部分の再生、あるいはその区間のサーチを非常に分かりやすく、かつ容易に行うことが可能である。同時に、システムのリモートコントローラなどに、楽曲のサーチを行うボタンとは別に、区間の選択を行うボタンも用意することで、より簡単な操作を実現することができる。
本発明を用いることにより、楽曲単位での再生やサーチに加え、楽曲中の任意の区間単位での再生やサーチを実現するための付随情報を記録しておくことができるという効果がある。
また、本発明により得られた付随情報により、曲中の任意の区間単位での再生やサーチが可能となるため、ユーザが欲する区間の再生やサーチのために行う必要がある早送り、巻き戻し、時間指定サーチなどの面倒な処理を軽減させることができる効果がある。
また、本発明により得られた付随情報により、曲中の任意の区間単位で曲を扱うことが可能となるため、任意区間のリピート再生や、いくつかの任意区間を連続して再生するなどの特殊再生を、容易に行うことができるという効果がある。
さらに、本発明における分割した区間の情報を利用することにより、曲全体の区間構成を視覚的に分かり易く表示することができ、ユーザの使い易さを向上させる効果がある。
また、本発明により得られた付随情報により、曲中の任意の区間単位での再生やサーチが可能となるため、ユーザが欲する区間の再生やサーチのために行う必要がある早送り、巻き戻し、時間指定サーチなどの面倒な処理を軽減させることができる効果がある。
また、本発明により得られた付随情報により、曲中の任意の区間単位で曲を扱うことが可能となるため、任意区間のリピート再生や、いくつかの任意区間を連続して再生するなどの特殊再生を、容易に行うことができるという効果がある。
さらに、本発明における分割した区間の情報を利用することにより、曲全体の区間構成を視覚的に分かり易く表示することができ、ユーザの使い易さを向上させる効果がある。
以下図面を参照して本発明の楽曲情報編集装置の好ましい実施の形態について説明する。図1は本発明に係る楽曲情報編集装置20の好ましい実施の形態の全体構成を示すブロック図である。ここでは、入力される楽曲データ1がMP3ファイルであるとする。まず、入力された楽曲データ1は楽曲分析装置2に送られる。楽曲分析装置2は楽曲データ1を解析し、曲を分割するための候補点、さらに、分割される区間の音楽的意味(一般的なポップス音楽を対象とした場合、「イントロ」、「サビ」、「間奏」などの情報)の候補を挙げ、その分析結果を分析結果の表示部3に表示するとともに楽曲分割部4へ送る。楽曲分割部4では、ユーザがユーザによる任意補正のための入力部5から、前述の候補に補正を加えることができる。これにより、ユーザが欲する任意の分割が可能となる。楽曲分割部4で実際に決定された楽曲情報は楽曲情報の結合部6へと送られ、ここでMP3ファイルのID3Tagの中に格納される(格納方法は後述)。このようにして楽曲情報の編集を行ったMP3ファイルは記憶部7、8のいずれか一方又は双方に記録される。以上が楽曲情報編集装置20の説明である。
次に、上記楽曲情報編集装置20で記録された編集済みのファイルを読み込み再生する楽曲再生装置30について説明する。楽曲情報の取得部9は記憶部7、8のいずれか一方又は双方からMP3ファイルを読み込み、先に編集した楽曲情報を取得する。この情報は再生制御インタフェースを含むユーザインタフェース12に表示され、ユーザがユーザインタフェース12から再生制御装置10に再生要求を行う。再生制御装置10では、ユーザインタフェース12からの入力、楽曲情報の取得部9から得られる楽曲情報、記憶部7、8のいずれか一方又は双方から読み込んだ楽曲情報を構成するオーディオデータを基に、必要なオーディオストリームをオーディオデコーダ11に送る。オーディオデコーダ11はデコードしたデータをスピーカ13に送り、これによって楽曲が再生される。
次に、楽曲分割部4での分割例を図2に示す。楽曲の開始部分から順に、区間1、区間2、区間3…と分割される。各々の区間に対して、区間開始時間、区間終了時間の情報があり、さらに「前奏A」、「前奏B」、「Aメロ1」…のように曲の構成に関する情報がテキストとして与えられる。
次に、楽曲情報の結合部6での区間情報のデータ化(符号化)の例を図3に示す。楽曲情報の結合部6では、ID3Tagの中に楽曲情報を格納するための符号化が行われる。ここで、ID3Tagバージョン2.3.0では、プライベートフレームと呼ばれる領域が用意されており、この領域を用いることにより楽曲情報を格納する。プライベートフレームの中のバイナリデータ領域には、まず区間数を示すための1Byte(バイト)のデータを書き込み、それに続いて各々の区間情報を格納していく。データを復号する際には、プライベートフレームで区間数を取得し、それに続く区間数分の区間情報を読み取ればよい。図3は、図2に示した区間3の区間情報の符号化を例に挙げたものである。区間情報は、区間ナンバー、区間開始時間、区間終了時間、区間の説明となる文字列、の4要素からなる。区間ナンバーは、16bit(ビット)データであり、その番号をそのままバイナリデータとする。区間開始時間と区間終了時間は、16bitデータであり、上位10bitで分数を、下位6bitで秒数を表す。
ここで、分数と秒数は、曲の開始を0分0秒とした場合の値である。区間の説明では、まず説明となる文字列をシフト-JIS変換によりバイナリデータとする。そのバイナリデータの長さ、すなわちByte数を8bitデータとし、そのデータの後に文字列を変換したバイナリデータをつなげる。以上4つのバイナリデータを、区間ナンバー、区間開始時間、区間終了時間、区間の説明となる文字列、の順に並べることにより区間情報とする。
本発明は、楽曲情報編集装置として説明したが、これは付随情報と楽曲を共に一定のフォーマットで記録媒体に記録することからこのようにとらえたものである。しかし、本発明は、楽曲を分析して得られた付随情報やユーザが任意に入力あるいは設定した付随情報を楽曲と関係付けて記録媒体に記録することに発明の本質が存在するので、本発明における楽曲情報編集装置は、楽曲情報記録装置としてとらえることもできる。また、本発明の楽曲情報編集装置により記録された楽曲を再生する際に用いられる楽曲再生装置として本発明をとらえることもできる。なお、本発明は装置の発明として記載されているが、付随情報を生成して記録する方法、これを利用して楽曲を再生する方法、さらにこれらの方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとしてとらえることもできる。
1 楽曲データ
2 楽曲分析装置
3 分析結果の表示部
4 楽曲分割部
5 ユーザによる任意補正のための入力部
6 楽曲情報の結合部
7、8 記録媒体(HDD、DVD/CD Drive)
9 楽曲情報の取得部
10 再生制御装置
11 オーディオデコーダ
12 ユーザインタフェース(再生制御のための入力インタフェース)
13 スピーカ
20 楽曲情報編集装置
30 楽曲再生装置
2 楽曲分析装置
3 分析結果の表示部
4 楽曲分割部
5 ユーザによる任意補正のための入力部
6 楽曲情報の結合部
7、8 記録媒体(HDD、DVD/CD Drive)
9 楽曲情報の取得部
10 再生制御装置
11 オーディオデコーダ
12 ユーザインタフェース(再生制御のための入力インタフェース)
13 スピーカ
20 楽曲情報編集装置
30 楽曲再生装置
Claims (1)
- リズム解析、メロディ解析、ハーモニー解析のいずれか1つ以上の手法を用いて、入力された楽曲を所定の複数の区間に分割する区間分割手段と、
複数の区間に分割された前記楽曲の各区間の特性を特定する情報を含む付随情報を前記各区間ごとに生成する付随情報生成手段と、
前記付随情報生成手段で生成された前記付随情報を前記楽曲と共に、あるいは前記楽曲とは別個に保存するものであって、前記楽曲の保存形式がMP3ファイルである場合に、ID3Tagを利用して前記付随情報を保存するよう構成されている保存手段とを、
有する楽曲情報編集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090243A JP2005275149A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 楽曲情報編集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004090243A JP2005275149A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 楽曲情報編集装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005275149A true JP2005275149A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35174871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004090243A Withdrawn JP2005275149A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 楽曲情報編集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005275149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007241123A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Pioneer Electronic Corp | データ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび記録媒体 |
JP2010128138A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Daiichikosho Co Ltd | カラオケ歌詞表示配色システム |
JP2014229096A (ja) * | 2013-05-23 | 2014-12-08 | ヤマハ株式会社 | 情報処理装置 |
-
2004
- 2004-03-25 JP JP2004090243A patent/JP2005275149A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003115170A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070605 |