JP2003173168A - 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法 - Google Patents

表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法

Info

Publication number
JP2003173168A
JP2003173168A JP2001371470A JP2001371470A JP2003173168A JP 2003173168 A JP2003173168 A JP 2003173168A JP 2001371470 A JP2001371470 A JP 2001371470A JP 2001371470 A JP2001371470 A JP 2001371470A JP 2003173168 A JP2003173168 A JP 2003173168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pattern
scan
display
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001371470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3622722B2 (ja
Inventor
Yusuke Ota
祐輔 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001371470A priority Critical patent/JP3622722B2/ja
Priority to US10/306,810 priority patent/US6967634B2/en
Publication of JP2003173168A publication Critical patent/JP2003173168A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3622722B2 publication Critical patent/JP3622722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/36Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using liquid crystals
    • G09G3/3611Control of matrices with row and column drivers
    • G09G3/3685Details of drivers for data electrodes
    • G09G3/3692Details of drivers for data electrodes suitable for passive matrices only
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0202Addressing of scan or signal lines
    • G09G2310/0205Simultaneous scanning of several lines in flat panels
    • G09G2310/0208Simultaneous scanning of several lines in flat panels using active addressing
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/02Improving the quality of display appearance
    • G09G2320/0209Crosstalk reduction, i.e. to reduce direct or indirect influences of signals directed to a certain pixel of the displayed image on other pixels of said image, inclusive of influences affecting pixels in different frames or fields or sub-images which constitute a same image, e.g. left and right images of a stereoscopic display
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/2007Display of intermediate tones
    • G09G3/2014Display of intermediate tones by modulation of the duration of a single pulse during which the logic level remains constant

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MLSによる表示駆動を行う場合に、電圧レ
ベル数を削減する簡素な構成で、コントラスト比の劣化
を抑えることができる表示駆動回路、電気光学装置及び
表示駆動方法を提供する。 【解決手段】 ROM300、302、304、306
には、3ライン分の表示パターンに対応した階調データ
の第1〜第4ビット(1L1b〜3L1b、1L2b〜
3L2b、1L3b〜3L3b、1L4b〜3L4b)
が供給される。ROM300、302、304、306
は、走査パターンと仮想電極のダミーの走査パターンと
の組み合わせにより規定される直交関数を用いて、階調
データの第1〜第4ビットにより特定される表示パター
ンとこれに対応したダミーの表示パターンとに対して行
った4ライン同時選択のMLS演算結果を、フィールド
信号f1〜f4に基づき、デコード出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示駆動回路、電
気光学装置及び表示駆動方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】単純マト
リックス型の液晶パネルを有する電気光学装置では、複
数の走査電極を同時選択するマルチライン駆動法(ML
S)により応答速度の向上と高コントラスト化が実現さ
れている。MLSにより階調表示を行う場合、例えばフ
レーム間引き法(Frame Rate Control:以下、FRCと
略す。)やパルス幅変調法(Pulse Width Modulation:
以下、PWMと略す。)が行われる。
【0003】ところが、フレーム周波数が低い場合、F
RCではフリッカが目立つという問題がある。このた
め、FRCで階調表示を行う場合、フレーム周波数を高
くする必要がある。また、近年の液晶パネルに対する動
画表示のニーズの高まりにより、高速応答の液晶材を用
いる必要が生じている。高速応答の液晶材を用いると、
液晶のオン・オフの切り替えが高速になって動画表示に
適している反面、その切り替えがより一層目立ち易くな
る。したがって、さらにフレーム周波数を高くしなけれ
ばならず、消費電力の増大を招く。
【0004】これに対して、PWMでは、上述のフリッ
カの問題が生じない。ところが、PWMでは、クロスト
ークの影響が問題となる。すなわち、MLSによる駆動
を行う場合、実効値が液晶層に印加されることになる
が、信号電極の電圧レベルの変化が走査電極の電圧レベ
ルを変動させ、その結果実効値が低下し、コントラスト
を劣化させる。このクロストークの影響は、信号電極に
印加される電圧の駆動波形を工夫することで低減するこ
とができる。例えば、駆動波形をラインやフレームごと
にシフト(右寄せや左寄せ)させることで、実効値を変
化させることなくクロストークの影響を低減することが
できる。また、例えば駆動波形の変化点を減らすこと
で、信号電極の電圧レベル変化に起因した走査電極の電
圧レベル変動を減少させ、クロストークの影響を低減す
ることができる。
【0005】しかしながら、4ライン同時選択のMLS
の場合、信号電極に印加される電圧の駆動波形は、例え
ば図18に示すように電圧レベル数が「5」(2Vx、
Vx、0、−Vx、−2Vx)となり、非常に複雑な波
形となる。すなわち、駆動波形をシフト処理する回路が
複雑化し、電圧レベルの変化点(C1〜C7)が多くな
ってしまう。電圧レベル数を削減することで、駆動波形
を単純化するとともに電圧変化点を少なくすることがで
きるが、電圧レベル数を削減することは、コントラスト
比を劣化させることになる。例えば、3ライン同時選択
によるMLSの場合、電圧レベル数が「4」となるが、
4ライン同時選択によるMLSに比べてコントラスト比
が悪くなってしまう。
【0006】このようなコントラスト比の劣化を抑え
て、電圧レベル数の削減を実現する駆動方法として、仮
想電極を用いたものが提案されている(例えば特開平1
0−301545号公報)。しかしながら、この技術で
は、階調データから仮想データを発生するためのMLS
演算を行う複雑な演算回路が必要となり、回路規模の増
大を招くという問題がある。
【0007】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、ML
Sによる表示駆動を行う場合に、電圧レベル数を削減す
る簡素な構成で、コントラスト比の劣化を抑えることが
できる表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、3本の走査電極を同時選択するマルチライ
ン駆動法により、走査電極及び信号電極を有する電気光
学装置を駆動する表示駆動回路であって、同時選択され
る3本の走査電極の走査パターンに対応するm(mは、
自然数)ビットの第1〜第3の階調データのビット単位
に設けられ、前記第1〜第3の階調データの各ビットと
フィールド信号とに基づいてデコード出力信号を出力す
る第1〜第mのデコード回路と、前記第1〜第mのデコ
ード回路によって出力されたデコード出力信号に基づい
て信号電極を駆動する信号電極駆動回路とを含み、前記
第1〜第mのデコード回路は、同時選択される3本の走
査電極のフィールドごとの走査パターンと該走査パター
ンに対応する仮想走査電極の走査パターンとを規定する
直交関数に基づいて、表示パターンと該表示パターンに
対応するダミーパターンとに対して行った所与の演算の
結果を用いて、前記フィールド信号に対応したデコード
出力信号を出力することを特徴とする。
【0009】本発明においては、第1〜第mのデコード
回路が、mビットの階調データのビット単位に設けられ
る。そして、同時選択される3本の走査電極に対応した
第1〜第3の階調データの各ビットがそれぞれ、第1〜
第mのデコード回路に入力される。すなわち、第k(1
≦k≦m、kは自然数)のデコード回路には、第1〜第
3の階調データの第kビット目がそれぞれ入力される。
【0010】第1〜第mのデコード回路は、直交関数
(同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走
査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の
走査パターンとにより規定される)に基づいて、表示パ
ターンと該表示パターンとに対応するダミーパターンと
に対して行った所与の演算の結果を用いて、フィールド
信号に対応したデコード出力信号を出力する。
【0011】本発明によれば、3ライン同時選択のML
Sにおいて、仮想電極の走査パターンとダミーパターン
とを用いて、電圧レベル数を「2」とすることができ、
信号電極の電圧レベルの変化点を減らして単純な駆動波
形を生成し、非常に簡素な構成でMLSを実現できる。
さらに、第1〜第mのデコード回路により、3ライン同
時選択のMLSにおいて、4ライン同時選択のMLS演
算結果を用いて信号電極を駆動することができるので、
同時選択本数の削減によるコントラスト低下を抑えるこ
とができる。さらにまた、同時選択される走査電極の走
査パターンに対応するダミーの走査パターンと、表示パ
ターンに対応するダミーパターンとを演算により求める
必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
【0012】第1〜第mのデコード回路は、例えばあら
かじめ直交関数を用いてフィールド毎にMLS演算の結
果を求めておき、ROMに記憶させたり、組み合わせ回
路で論理回路を組むことにより、フィールドに応じたデ
コード出力信号を出力させるようにしてもよい。
【0013】また、表示パターンに対応するダミーパタ
ーンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素
の表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)
個になるように決めることができる。
【0014】また本発明は、前記第1〜第mのデコード
回路によって出力されたmビットのデコード出力信号を
パルス幅変調するパルス幅変調信号変換回路を含み、前
記信号電極駆動回路は、前記パルス幅変調信号変換回路
によってパルス幅変調された信号に基づき、信号電極を
駆動することができる。
【0015】本発明によれば、信号電極の電圧レベルの
変化点が減少して駆動波形が単純化しているため、パル
ス幅変調に伴うクロストークの影響を軽減することがで
きる。したがって、MLSで階調表示を行う場合に、F
RCを用いることなく、PWMにより、低消費、かつ高
コントラストな階調表現を実現させることができるよう
になる。
【0016】また本発明は、3本の走査電極を同時選択
するマルチライン駆動法により、走査電極及び信号電極
を有する電気光学装置を駆動する表示駆動回路であっ
て、同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対
応するm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調デー
タを(m+p)(pは自然数)ビットの第1〜第3の変
換階調データに変換する階調データ変換回路と、第1〜
第3の変換階調データのビット単位に設けられ、前記第
1〜第3の変換階調データの各ビットとフィールド信号
とに基づいてデコード出力信号を出力する第1〜第(m
+p)のデコード回路と、前記第1〜第(m+p)のデ
コード回路によって出力されたデコード出力信号に基づ
いて信号電極を駆動する信号電極駆動回路とを含み、前
記第1〜第(m+p)のデコード回路は、同時選択され
る3本の走査電極のフィールドごとの走査パターンと該
走査パターンに対応する仮想走査電極の走査パターンと
を規定する直交関数に基づいて、表示パターンと該表示
パターンに対応するダミーパターンとに対して行った所
与の演算の結果を用いて、前記フィールド信号に対応し
たデコード出力信号を出力する。
【0017】本発明においては、mビットの階調データ
を(m+p)ビットの階調データに変換する階調データ
変換回路が設けられる。そして、該階調データ変換回路
によってビット数が変換された階調データが、第1〜第
(m+p)のデコード回路に入力される。第1〜第(m
+p)のデコード回路は、(m+p)ビットの階調デー
タのビット単位に設けられる。そして、同時選択される
3本の走査電極に対応した第1〜第3の階調データの各
ビットがそれぞれ、第1〜第(m+p)のデコード回路
に入力される。すなわち、第j(1≦j≦(m+p)、
jは自然数)のデコード回路には、第1〜第3の階調デ
ータの第jビット目がそれぞれ入力される。
【0018】第1〜第(m+p)のデコード回路は、直
交関数(同時選択される3本の走査電極のフィールドご
との走査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査
電極の走査パターンとにより規定される)に基づいて、
表示パターンと該表示パターンとに対応するダミーパタ
ーンとに対して行った所与の演算の結果を用いて、フィ
ールド信号に対応したデコード出力信号を出力する。
【0019】本発明によれば、階調データ変換回路によ
ってビット数を変換することができるので、階調表現を
より細かく設定することができる。また、階調データ変
換回路によって、例えば特定の階調データを補正階調デ
ータに切り替えて出力させることで、表示パネルの観者
の眼の特性に応じた階調表現が可能となる。
【0020】さらに、3ライン同時選択のMLSにおい
て、仮想電極の走査パターンとダミーパターンとを用い
て、電圧レベル数を削減することができ、非常に簡素な
構成でMLSを実現できる。さらにまた、第1〜第(m
+p)のデコード回路により、3ライン同時選択のML
Sにおいて、これよりコントラストの向上を図ることが
できる同時選択数のMLS演算結果を用いて信号電極を
駆動することができるので、コントラスト低下を抑える
ことができる。さらにまた、同時選択される走査電極の
走査パターンに対応するダミーの走査パターンと、表示
パターンに対応するダミーパターンとを演算により求め
る必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
【0021】第1〜第(m+p)のデコード回路は、例
えばあらかじめ直交関数を用いてフィールド毎にMLS
演算の結果を求めておき、ROMに記憶させたり、組み
合わせ回路で論理回路を組むことにより、フィールドに
応じたデコード出力信号を出力させるようにしてもよ
い。
【0022】また、表示パターンに対応するダミーパタ
ーンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素
の表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)
個になるように決めることができる。
【0023】また本発明は、前記第1〜第(m+p)の
デコード回路によって出力された(m+p)ビットのデ
コード出力信号をパルス幅変調するパルス幅変調信号変
換回路を含み、前記信号電極駆動回路は、前記パルス幅
変調信号変換回路によってパルス幅変調された信号に基
づき、信号電極を駆動することができる。
【0024】本発明によれば、信号電極の電圧レベルの
変化点が減少して駆動波形が単純化しているため、パル
ス幅変調に伴うクロストークの影響を軽減することがで
きる。したがって、MLSで階調表示を行う場合に、F
RCを用いることなく、PWMにより、低消費、かつ高
コントラストな階調表現を実現させることができるよう
になる。しかも、階調データのビット数が変換されるた
め、任意に調整可能な階調特性を実現することができ
る。
【0025】また本発明は、3本の走査電極を同時選択
するマルチライン駆動法により駆動される電気光学装置
であって、互いに交差する複数の走査電極及び複数の信
号電極により特定される画素と、信号電極を駆動する上
記いずれか記載の表示駆動回路と、走査電極を駆動する
走査ドライバとを含むことを特徴としている。
【0026】本発明によれば、コントラスト比の劣化を
抑え、電圧レベル数の削減による簡素な構成の電気光学
装置を提供することができる。
【0027】また本発明は、3本の走査電極を同時選択
するマルチライン駆動法により駆動される電気光学装置
であって、互いに交差する複数の走査電極及び複数の信
号電極により特定される画素を有する表示パネルと、信
号電極を駆動する上記いずれか記載の表示駆動回路と、
走査電極を駆動する走査ドライバとを含むことを特徴と
している。
【0028】本発明によれば、コントラスト比の劣化を
抑え、電圧レベル数の削減による簡素な構成の電気光学
装置を提供することができる。
【0029】また本発明は、3本の走査電極を同時選択
するマルチライン駆動法により、走査電極及び信号電極
を有する電気光学装置を駆動する表示駆動方法であっ
て、同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対
応するm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調デー
タのビット単位に、前記第1〜第3の階調データの各ビ
ットとフィールド信号とに基づいてデコード出力信号を
出力し、前記デコード出力信号に基づいて信号電極を駆
動し、前記デコード出力信号は、同時選択される3本の
走査電極のフィールドごとの走査パターンと該走査パタ
ーンに対応する仮想走査電極の走査パターンとを規定す
る直交関数に基づいて、表示パターンと該表示パターン
に対応するダミーパターンとに対して行った所与の演算
の結果を用いて、前記フィールド信号に対応して出力さ
れることを特徴とする。
【0030】本発明においては、同時選択される3本の
走査電極に対応した第1〜第3の階調データのビット単
位に、直交関数(同時選択される3本の走査電極のフィ
ールドごとの走査パターンと該走査パターンに対応する
仮想走査電極の走査パターンとにより規定される)に基
づいて、表示パターンと該表示パターンとに対応するダ
ミーパターンとに対して行った所与の演算の結果を用い
て、フィールド信号に対応したデコード出力信号を出力
し、該デコード出力信号に基づいて信号電極を駆動す
る。
【0031】本発明によれば、3ライン同時選択のML
Sにおいて、仮想電極の走査パターンとダミーパターン
とを用いて、電圧レベル数を「2」とすることができ、
信号電極の電圧レベルの変化点を減らして単純な駆動波
形を生成し、非常に簡素な構成でMLSを実現できる。
さらに、3ライン同時選択のMLSにおいて、階調デー
タのビット単位に、4ライン同時選択のMLS演算結果
を用いてデコード出力信号を出力させ、該デコード出力
信号に基づき信号電極を駆動することができるので、同
時選択本数の削減によるコントラスト低下を抑えること
ができる。さらにまた、同時選択される走査電極の走査
パターンに対応するダミーの走査パターンと、表示パタ
ーンに対応するダミーパターンとを演算により求める必
要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
【0032】なお表示パターンに対応するダミーパター
ンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素の
表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)個
になるように決めることができる。
【0033】また本発明は、3本の走査電極を同時選択
するマルチライン駆動法により、走査電極及び信号電極
を有する電気光学装置を駆動する表示駆動方法であっ
て、同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対
応するm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調デー
タを、(m+p)(pは自然数)ビットの第1〜第3の
変換階調データに変換し、前記第1〜第3の変換諧調デ
ータのビット単位に、第1〜第3の変換階調データの各
ビットとフィールド信号とに基づいてデコード出力信号
を出力し、前記デコード出力信号に基づいて信号電極を
駆動し、前記デコード出力信号は、同時選択される3本
の走査電極のフィールドごとの走査パターンと該走査パ
ターンに対応する仮想走査電極の走査パターンとを規定
する直交関数に基づいて、表示パターンと該表示パター
ンに対応するダミーパターンとに対して行った所与の演
算の結果を用いて、前記フィールド信号に対応して出力
されることを特徴とする。
【0034】本発明においては、同時選択される3本の
走査電極の走査パターンに対応したmビットの階調デー
タを(m+p)ビットの階調データに変換した後、(m
+p)ビットの階調データのビット単位に、直交関数
(同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走
査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の
走査パターンとにより規定される)に基づいて、表示パ
ターンと該表示パターンとに対応するダミーパターンと
に対して行った所与の演算の結果を用いて、フィールド
信号に対応したデコード出力信号を出力する。
【0035】こうすることで、階調データのビット数を
変換することができるので、階調表現をより細かく設定
することができる。また、例えば特定の階調データを補
正階調データに切り替えて出力させることで、表示パネ
ルの観者の眼の特性に応じた階調表現が可能となる。
【0036】さらに、3ライン同時選択のMLSにおい
て、仮想電極の走査パターンとダミーパターンとを用い
て、電圧レベル数を削減することができ、非常に簡素な
構成でMLSを実現できる。さらにまた、3ライン同時
選択のMLSにおいて、これよりコントラストの向上を
図ることができる同時選択数のMLS演算結果を用いて
信号電極を駆動することができるので、コントラスト低
下を抑えることができる。
【0037】また、表示パターンに対応するダミーパタ
ーンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素
の表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)
個になるように決めることができる。
【0038】また本発明は、前記デコード出力信号をパ
ルス幅変調した信号に基づき、信号電極を駆動すること
ができる。
【0039】本発明によれば、信号電極の電圧レベルの
変化点が減少して駆動波形が単純化しているため、パル
ス幅変調に伴うクロストークの影響を軽減することがで
きる。したがって、MLSで階調表示を行う場合に、F
RCを用いることなく、PWMにより、低消費、かつ高
コントラストな階調表現を実現させることができるよう
になる。しかも、階調データのビット数が変換されるた
め、任意に調整可能な階調特性を実現することができ
る。
【0040】なお本発明に係る表示駆動回路は、以下の
ように構成することもできる。
【0041】すなわち、n(nは自然数)本の走査電極
を同時選択するマルチライン駆動法により、走査電極及
び信号電極を有する電気光学装置を駆動する表示駆動回
路であって、同時選択されるn本の走査電極の走査パタ
ーンに対応するm(mは自然数)ビットの第1〜第nの
階調データのビット単位に設けられ、前記第1〜第nの
階調データの各ビットとフィールド信号とに基づいてデ
コード出力信号を出力する第1〜第mのデコード回路
と、前記第1〜第mのデコード回路によって出力された
デコード出力信号に基づいて信号電極を駆動する信号電
極駆動回路とを含み、前記第1〜第mのデコード回路
は、同時選択されるn本の走査電極のフィールドごとの
走査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極
の走査パターンとを規定する直交関数に基づいて、表示
パターンと該表示パターンに対応するダミーパターンと
に対して行った所与の演算の結果を用いて、前記フィー
ルド信号に対応したデコード出力信号を出力する。
【0042】この場合、第1〜第mのデコード回路が、
mビットの階調データのビット単位に設けられる。そし
て、同時選択されるn本の走査電極に対応した第1〜第
nの階調データの各ビットがそれぞれ、第1〜第mのデ
コード回路に入力される。すなわち、第k(1≦k≦
m、kは自然数)のデコード回路には、第1〜第nの階
調データの第kビット目がそれぞれ入力される。
【0043】第1〜第mのデコード回路は、直交関数
(同時選択されるn本の走査電極のフィールドごとの走
査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の
走査パターンとにより規定される)に基づいて、表示パ
ターンと該表示パターンとに対応するダミーパターンと
に対して行った所与の演算の結果を用いて、フィールド
信号に対応したデコード出力信号を出力する。
【0044】こうすることで、nライン同時選択のML
Sにおいて、仮想電極の走査パターンとダミーパターン
とを用いて、電圧レベル数を削減することができ、非常
に簡素な構成でMLSを実現できる。さらに、第1〜第
mのデコード回路により、nライン同時選択のMLSに
おいて、これよりコントラストの向上を図ることができ
る同時選択数のMLS演算結果を用いて信号電極を駆動
することができるので、コントラスト低下を抑えること
ができる。さらにまた、同時選択される走査電極の走査
パターンに対応するダミーの走査パターンと、表示パタ
ーンに対応するダミーパターンとを演算により求める必
要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
【0045】第1〜第mのデコード回路は、例えばあら
かじめ直交関数を用いてフィールド毎にMLS演算の結
果を求めておき、ROMに記憶させたり、組み合わせ回
路で論理回路を組むことにより、フィールドに応じたデ
コード出力信号を出力させるようにしてもよい。
【0046】また、表示パターンに対応するダミーパタ
ーンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素
の表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)
個になるように決めることができる。
【0047】さらに本発明に係る表示駆動方法は、以下
のように行うことができる。
【0048】すなわち、n(nは自然数)本の走査電極
を同時選択するマルチライン駆動法により、走査電極及
び信号電極を有する電気光学装置を駆動する表示駆動方
法であって、同時選択されるn本の走査電極の走査パタ
ーンに対応するm(mは自然数)ビットの第1〜第nの
階調データのビット単位に、前記第1〜第nの階調デー
タの各ビットとフィールド信号とに基づいてデコード出
力信号を出力し、前記デコード出力信号に基づいて信号
電極を駆動し、前記デコード出力信号は、同時選択され
るn本の走査電極のフィールドごとの走査パターンと該
走査パターンに対応する仮想走査電極の走査パターンと
を規定する直交関数に基づいて、表示パターンと該表示
パターンに対応するダミーパターンとに対して行った所
与の演算の結果を用いて、前記フィールド信号に対応し
て出力される。
【0049】この場合、同時選択されるn本の走査電極
に対応した第1〜第nの階調データのビット単位に、直
交関数(同時選択されるn本の走査電極のフィールドご
との走査パターンと該走査パターンに対応する仮想走査
電極の走査パターンとにより規定される)に基づいて、
表示パターンと該表示パターンとに対応するダミーパタ
ーンとに対して行った所与の演算の結果を用いて、フィ
ールド信号に対応したデコード出力信号を出力し、該デ
コード出力信号に基づいて信号電極を駆動する。
【0050】こうすることで、nライン同時選択のML
Sにおいて、仮想電極の走査パターンとダミーパターン
とを用いて、電圧レベル数を削減することができ、信号
電極の電圧レベルの変化点を減らして単純な駆動波形を
生成し、非常に簡素な構成でMLSを実現できる。さら
に、nライン同時選択のMLSにおいて、階調データの
ビット単位に、これよりコントラストが向上する同時選
択数のMLS演算結果を用いてデコード出力信号を出力
させ、該デコード出力信号に基づき信号電極を駆動する
ことができるので、同時選択本数の削減によるコントラ
スト低下を抑えることができる。さらにまた、同時選択
される走査電極の走査パターンに対応するダミーの走査
パターンと、表示パターンに対応するダミーパターンと
を演算により求める必要がないので、構成の簡素化を図
ることができる。
【0051】なお表示パターンに対応するダミーパター
ンは、例えば表示パターンとダミーパターンの各要素の
表示オン若しくは表示オフの数が、偶数(0を含む)個
になるように決めることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。
【0053】なお、以下に説明する本実施形態は、特許
請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定する
ものではない。また本実施形態で説明される構成の全て
が本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0054】1. 電気光学装置 図1に、本実施形態における電気光学装置の構成の一例
を示す。
【0055】電気光学装置200は、液晶パネル(広義
には、表示パネル)202を含む。
【0056】電気光学装置200は、液晶パネル202
を駆動する信号ドライバ(セグメントドライバ)204
を含むことができる。さらに電気光学装置200は、液
晶パネル202を駆動する走査ドライバ(コモンドライ
バ)206を含むことができる。
【0057】液晶パネル202は、複数の画素を有して
おり、画素は複数の走査電極及び複数の信号電極を用い
て特定される。画素に対応した領域には、電気光学素子
が設けられている。液晶パネル202は、電圧印加によ
って光学特性が変化する液晶その他の電気光学素子を用
いたものであればよい。液晶パネル202としては、例
えば単純マトリクスパネルにより構成することができ
る。この場合、信号(セグメント)電極(第1の電極)
が形成された第1基板と、走査(コモン)電極(第2の
電極)が形成された第2基板との間に、液晶が封入され
る。第1基板では、方向Xに複数の信号電極が配列され
る。第2基板では、方向Yに複数の走査電極が配列され
る。複数の信号電極は、信号ドライバ204により駆動
される。複数の走査電極は、走査ドライバ206により
駆動される。
【0058】なお、液晶パネル202を例えばガラス基
板上に実装し、該ガラス基板上に信号ドライバ204及
び走査ドライバ206を設けるようにしてもよい。
【0059】電気光学装置200は、信号ドライバ20
4及び走査ドライバ206に電圧を供給する電源回路2
08を含むことができる。なお、電源回路208は、電
気光学装置200の外部に設けてもよいし、信号ドライ
バ204又は走査ドライバ206に内蔵させるようにし
てもよい。
【0060】液晶パネル202は、複数の走査電極を同
時選択するマルチライン駆動法(MLS)により表示駆
動される。同時選択数がm(mは自然数で、例えばm=
4)の場合、走査ドライバは、m本単位に走査電極を走
査し、信号ドライバはn(nは自然数で、例えばm=4
のときn=4)本単位の表示パターンに基づくセグメン
ト波形(信号電極駆動波形、SEG波形)の電圧を信号
電極に出力する。このセグメント波形は、走査電極の走
査パターンに対応した直交関数を用いて、表示パターン
に対して行列演算を行ったMLS演算結果により特定さ
れる。
【0061】一般に、mライン同時選択のMLSの場
合、走査電極の駆動に必要な電圧レベル数は「3」で、
信号電極の駆動に必要な電圧レベル数は(m+1)であ
る。この場合、電源回路により、走査電極の駆動に必要
な3値の電圧レベルと、信号電極の駆動に必要な(m+
1)値の電圧レベルとが生成され、それぞれ走査ドライ
バ及び信号ドライバに供給されることになる。本実施形
態では、信号ドライバにおいて電圧レベル数をできるだ
け少なくするため、仮想電極の概念を用いて、3ライン
同時選択のMLSを2値の電圧レベルで駆動し、かつ4
ライン同時選択のMLSと同等のコントラストを実現す
る。より具体的には、本実施形態における信号ドライバ
では、同時選択する3ラインの走査電極の走査パターン
に対応した仮想電極のダミーの走査パターンと、該走査
パターンに基づく表示パターンに対応したダミーの表示
パターン(ダミーパターン)とにより、4ライン同時選
択のMLSと同様の演算を行った演算結果のうち3ライ
ン分について信号電極に出力する。
【0062】また本実施形態では、複雑な4ライン同時
選択のMLS演算をその都度行うことなく、あらかじめ
求めておいたMLS演算結果からデコード出力させるこ
とで、回路構成を大幅に簡素化させることができること
を特徴とする。より具体的には、同時選択される走査電
極3ライン分の走査パターンと該走査パターンに対応す
るダミーの走査パターンとの組み合わせにより規定され
る直交関数を用いて、3ライン分の表示パターンと該表
示パターンに対応するダミーの表示パターンとに対して
予めMLS演算を行っておく。そして、このMLS演算
結果を、フィールド信号に応じてデコード出力させるデ
コード回路を設ける。このようにすれば、デコード回路
を、階調データのビットごとに設けることができ、従来
のような複雑なMLS演算回路が不要となる。
【0063】2. 表示駆動回路 以下では、上述のように同時選択される3ラインの走査
パターンと、該走査パターンに対応した3ライン分の表
示パターンにより4ライン同時選択MLSのMLS演算
結果をデコード出力するMLSデコーダ(広義には、デ
コード回路)について説明する。このMLSデコーダ
は、表示駆動回路に含まれる。
【0064】2.1 MLSデコーダ 図2に、MLSデコーダを含む表示駆動回路の構成の要
部を示す。
【0065】ここでは、表示駆動回路は、信号電極を駆
動する信号ドライバとして機能するものとし、1信号電
極(セグメント)単位の構成を示している。また階調デ
ータのビット数mが「4」(24=16階調)であるも
のとする。
【0066】MLSデコーダは、階調データのビットご
とに設けられた1又は複数の読み出し専用回路(Read O
nly Memory:以下、ROMと略す。)により構成するこ
とができ、4ビットの階調データの場合4つのROMに
より構成することができる。
【0067】表示駆動回路は、階調データのビット単位
に、MLSデコーダとしてのROM(広義には、第1〜
第4(m)のデコード回路)300、302、304、
306を含む。ROM300、302、304、306
は、同時選択される3ラインの走査電極の走査パターン
に対応した表示パターンがビット単位で供給されてい
る。したがって、第k(1≦k≦m、kは自然数)のデ
コード回路は、同時選択される3ライン分の走査電極の
走査パターンに対応した階調データの第kビットが、3
ライン分入力される。より具体的には、4ビットの階調
データが第1〜第4ビットからなるものとすると、RO
M300には、3ライン分の表示パターンに対応した階
調データの第1ビット(1L1b〜3L1bの計3ビッ
ト)が供給されている。ROM302には、3ライン分
の表示パターンに対応した階調データの第2ビット(1
L2b〜3L2bの計3ビット)が供給されている。R
OM304には、3ライン分の表示パターンに対応した
階調データの第3ビット(1L3b〜3L3bの計3ビ
ット)が供給されている。ROM306には、3ライン
分の表示パターンに対応した階調データの第4ビット
(1L4b〜3L4bの計3ビット)が供給されてい
る。ROM300、302、304、306は、フィー
ルド信号f1〜f4に応じて、フィールド単位で求めら
れたMLS演算結果を用いて、2値化された信号(デコ
ード出力信号)を出力する。
【0068】表示駆動回路は、同時選択される走査電極
の走査パターンに対応した各信号電極の階調データを保
持する第1〜第3のラインメモリ310、312、31
4を含むことができる。この場合、第1のラインメモリ
310は、保持する第1の階調データの各ビットをRO
M300、302、304、306に供給する。同様
に、第2及び第3のラインメモリ312、314は、そ
れぞれ保持する第2及び第3の階調データの各ビットを
ROM300、302、304、306に供給する。な
お、表示駆動回路が、階調データを記憶する表示データ
RAMを内蔵する場合、該表示データRAMにより第1
〜第3のラインメモリ310、312、314と同様の
機能をもたせることができる。
【0069】表示駆動回路は、ROM300、302、
304、306からビット単位で出力されたデコード結
果を保持する第4のラインメモリ316を含むことがで
きる。
【0070】ROM300、302、304、306か
らデコード出力されたMLS演算結果は、パルス幅変調
が行われて信号電極に出力される。図2では、ROM3
00、302、304、306からデコード出力された
MLS演算結果を、第4のラインメモリ316で一旦ラ
ッチした後、一致検出回路(広義には、パルス幅変調
(PWM)信号変換回路)318によりパルス幅変調を
行う。
【0071】一致検出回路318は、パルス幅刻み用の
クロックによりカウントアップされるカウント値と、デ
コード出力されたMLS演算結果との一致検出結果に基
づいて一致検出結果の信号レベルを変化させてPWM信
号として出力する。
【0072】PWM信号は、信号電極ごとに設けられた
信号電極駆動回路(図示せず)により、信号電極に出力
される。
【0073】なお、階調データのビット単位にデコード
回路としてのROMを設けるだけでよいので、階調デー
タが3ビットの場合には図3に示す構成となり、本実施
形態により開示される技術的な範囲が階調データのビッ
ト数に限定されるものではない。
【0074】以下では、このような表示駆動回路に含ま
れるMLSデコーダについて、具体的に説明する。
【0075】2.1.1 3ライン同時選択のMLS 本実施形態では、同時選択される3ラインの走査電極の
走査パターンについて、ダミーの走査電極(仮想電極)
の概念を採用し、4ライン分の走査電極の走査パターン
による4ライン同時選択のMLS演算結果を用いて信号
電極に出力する。
【0076】図4に、走査電極に出力される走査パター
ンの一例を示す。
【0077】同時選択される3ラインの走査電極に出力
される走査パターンを、コモン波形(走査電極駆動波
形、COM波形)として、フィールド毎に示している。
走査ドライバは、フィールドごとに、センター電圧レベ
ルVCを基準に同一振幅(=Vy)で極性が異なる電圧
レベルV3(=VC+Vy)、MV3(=VC−Vy)
のいずれかを走査電極に出力する。
【0078】ここで、電圧レベルV3を「1」、電圧レ
ベルMV3を「−1」とする。同時選択される各走査電
極について1f(フィールド)〜3fのいずれかで「−
1」となっている場合、ダミーの走査電極(ダミーライ
ン)には4fで「−1」となるように走査パターンを規
定する。
【0079】走査ドライバは、図5に示したように、2
ビットのフィールド設定信号F1、F2で表される4状
態に対応したフィールド信号f1〜f4に基づき、各走
査電極に「1」に対応した電圧レベルV3又は「−1」
に対応した電圧レベルMV3を供給することで、図4に
示す各走査パターンを走査電極に出力することができ
る。
【0080】同時選択される3ラインの走査電極に供給
される走査パターンは、各ラインにおける1f〜4fの
走査パターンを各行の要素とすることで、図4に示すよ
うに4次の直交関数として表すことができる。この直交
関数は、フィールド毎に、同時選択される3本の走査電
極の走査パターン370と、該走査パターン370に対
応する仮想走査電極(ダミーライン)の走査パターン3
72とにより規定される。これにより、第4行には、ダ
ミーの走査電極の走査パターン374が表される。な
お、走査電極の同時選択数がn本の場合も同様に直交関
数を表すことができる。
【0081】次に、このような走査パターンによる4ラ
イン同時選択のMLSの場合のセグメント波形を考え
る。
【0082】図6(A)〜(H)及び図7(A)〜
(H)に、4ライン同時選択のMLSを行う場合のセグ
メント波形を模式的に示す。
【0083】ここでは、上述の走査パターンに対応する
全表示パターンについて、それぞれセグメント波形を示
している。
【0084】4ライン同時選択のMLSの場合、一般に
信号電極の駆動に必要な電圧レベル数が「5」となる。
各フィールドの電圧レベルを、「−2」、「−1」、
「0」、「1」、「2」で表し、各電圧レベルをV2、
V1、VC、MV1、MV2とする。ここで、走査ドラ
イバと共用可能な共通電圧レベルVCを「0」、電圧レ
ベルV2を「2」、電圧レベルV1を「1」、電圧レベ
ルMV1を「−1」、電圧レベルMV2を「−2」とす
る。また、5値の電圧レベルV2、V1、VC、MV
1、MV2は、以下の関係式が成り立つものとする。
【0085】 V2=VC+2Vx ・・・(1) V1=VC+ Vx ・・・(2) MV1=VC− Vx ・・・(3) MV2=VC−2Vx ・・・(4) この場合において、各表示パターンについて、各ライン
及び各フィールドごとに、液晶層へ印加される電圧を示
す。液晶層へ印加される電圧は、走査電極の電圧レベル
と信号電極の電圧レベルとの差である。したがって、例
えば図6(D)に示す表示パターン(0,0,1,1)
の場合、1ライン目の1fにおいて、図4に示すように
走査電極は電圧レベルV3、当該信号電極は電圧レベル
MV1であるため、液晶層への印加電圧は(V3−MV
1)(=VC+Vy−(VC−Vx)=Vy+Vx)と
なる。同様に、1ライン目の2fにおいて、走査電極は
電圧レベルV3、当該信号電極は電圧レベルV1である
ため、同様に液晶層への印加電圧はVy−Vxとなる。
また、例えば図7(F)に示す表示パターン(1,1,
0,1)の場合、1ライン目の1fにおいて、液晶層へ
の印加電圧はVCとなる。また1ライン目の2fにおい
て、液晶層への印加電圧はVy+2Vxとなる。
【0086】また各ラインについて、選択期間のみを考
慮した液晶層への印加電圧の実効値に対応した評価値を
示す。この評価値は、各ラインについて、各フィールド
の印加電圧を2乗したものの合計である。結果的に、評
価値はVoff2若しくはVon2で表される2値である
ことがわかる。
【0087】そこで、図6(A)〜(H)及び図7
(A)〜(H)に示す各表示パターンに着目すると、表
示パターンの1ライン〜3ラインが同じパターンのもの
が2つずつある。例えば図6(A)に示す表示パターン
と、図6(B)に示す表示パターンとは、1ライン〜3
ラインが同じである。さらに、図6(C)と図6
(D)、図6(E)と図6(F)、・・・、図7(A)
と図7(B)、・・・、図7(G)と図7(H)も同様
である。例えば図6(A)と図6(B)とを比較する
と、その評価値は1ライン〜3ラインが同じで、4ライ
ンのみが異なる。これは、図6(C)と図6(D)、図
6(E)と図6(F)、・・・、図7(A)と図7
(B)、・・・、図7(G)と図7(H)も同様であ
る。
【0088】各組み合わせについては、セグメント波形
が電圧レベルV1、MV1の2値のみを用いるものが1
つずつある。したがって、これらを選択すると、表示パ
ターン(0,0,0,0)(図6(A))、(0,0,
1,1)(図6(D))、(0,1,0,1)(図6
(F))、(0,1,1,0)(図6(G))、(1,
0,0,1)(図7(B))、(1,0,1,0)(図
7(C))、(1,1,0,0)(図7(E))、
(1,1,1,1)(図7(H))の計8パターンとな
る。したがって、これら8パターンにより、1ライン〜
3ラインについて4ライン同時選択のMLSと同等のコ
ントラストを実現し、かつ各表示パターンに対応したセ
グメント波形の電圧レベルを2値で表現することができ
ることになる。
【0089】2.1.2 デコード 図8(A)〜(H)に、本実施形態における3ライン同
時選択のMLSによるセグメント波形を模式的に示す。
【0090】各表示パターンは、図6(A)〜(H)及
び図7(A)〜(H)の中から、上述したように選び出
されたセグメント波形である。
【0091】3ライン同時選択のMLSによりこのよう
なセグメント波形を出力させる場合、まず1ライン〜3
ラインの表示パターンに対し、これに対応する4ライン
の表示パターンをダミーの表示パターン(ダミーパター
ン)として決める。例えば図8(A)〜(H)では、各
ラインの表示パターンの「1」の数が偶数個(0個、2
個、4個)のいずれかになるようにダミーパターンを選
択すればよい。
【0092】そして、計4ライン分の表示パターンに対
して、図4に示す直交関数を用いた4ライン同時選択の
MLSと同様のMLS演算を行うことにより、図8
(A)〜(H)に示すように電圧レベルが2値化された
セグメント波形に対応したMLS演算結果を得ることが
できる。したがって、得られたMLS演算結果を用い
て、フィールドごとに電圧レベルV1又はMV1を出力
することで、電圧レベル数が「2」で、かつ4ライン同
時選択のMLSと同等のコントラストを実現することが
できる。
【0093】図9に、本実施形態における表示パターン
とMLS演算結果との関係を示す。
【0094】ここで、表示パターンは、オンを「−
1」、オフを「1」に対応付けている。ダミーパターン
は、「1」又は「−1」の個数が偶数(0,2,4)個
になるように、「1」又は「−1」のいずれかを選択し
ている。
【0095】図9に示すように、図8(A)〜(H)の
計8パターンのみで、4ライン同時選択のMLSによる
各表示パターンを網羅することができる。したがって、
図9に示す各表示パターンについてMLS演算を行う
と、4ライン同時選択のMLS演算結果を得ることがで
きる。例えば、表示パターン400について、該表示パ
ターン400に対応するダミーパターン402として、
表示パターン400及びダミーパターン402の各要素
の「1」又は「−1」の個数が偶数(0,2,4)個に
なるように、「−1」が選ばれる。そして、表示パター
ン400及びダミーパターン402に対し、図4に示す
直交関数に基づいて行列演算(MLS演算、所与の演
算)を行うとMLS演算結果(所与の演算の結果)40
4が得られる。ここで、MLS演算結果404は、4ラ
イン同時選択のMLS演算結果であり、しかもフィール
ドごとに「2」又は「−2」が得られる。「2」を電圧
レベルV1、「−2」を電圧レベルMV1に対応付ける
ことで、図8(B)に示すセグメント波形を表現するこ
とができる。
【0096】以上より、フィールドごとにデコード出力
するMLSデコーダについては、以下に示す真理値表を
得ることができる。
【0097】図10に、本実施形態におけるMLSデコ
ーダの真理値表の一例を示す。
【0098】ここで、表示パターンD1〜D3におい
て、「1」はオン、「0」はオフに対応する。デコード
出力OUTは、「H」のとき電圧レベルV1、「L」の
とき電圧レベルMV1となる。1fは、フィールド信号
f1が論理レベル「H」となることにより規定される。
2fは、フィールド信号f2が論理レベル「H」となる
ことにより規定される。3fは、フィールド信号f3が
論理レベル「H」となることにより規定される。4f
は、フィールド信号f4が論理レベル「H」となること
により規定される。
【0099】D1は、同時選択される3ラインの走査電
極に対応する1ライン目の表示パターンを示す。D2
は、同時選択される3ラインの走査電極に対応する2ラ
イン目の表示パターンを示す。D3は、同時選択される
3ラインの走査電極に対応する3ライン目の表示パター
ンを示す。
【0100】この真理値表によれば、次のようなデコー
ド機能を実現することができる。例えばフィールド信号
f1が「H」の場合、表示パターンD1〜D3が(1,
0,0)のとき、図9において表示パターン(オン(−
1)、オフ(1)、オフ(1))に対応する「オン(−
1)」のダミーパターン410を用いて、図4に示す直
交関数によるMLS演算結果412を得る。したがっ
て、1fにおいては、図9に示す電圧レベル「−2」に
対応する電圧レベルMV1を出力するように、デコード
出力OUTに論理レベル「L」を出力する。
【0101】なお、階調データのビット単位に同様のデ
コード機能を有するデコード回路を設けることで、階調
表示を実現することができる。本実施形態では、ROM
300、302、304、306は、それぞれ上述の真
理値表にしたがってデコード出力する。
【0102】このように、同時選択される3ラインの走
査電極の走査パターンと3ラインの信号電極の表示パタ
ーンとに基づいて、4ライン同時選択のMLS演算結果
からフィールドに対応したデコード出力信号を出力する
デコード回路を、ビット単位で設けるようにしている。
したがって、仮想電極に対応したダミーの表示パターン
等を生成することなく、3ライン同時選択のMLSが可
能となる。また3ライン同時選択のMLSにおいて、信
号電極の駆動に必要な電圧レベルを2値化することがで
き、かつ4ライン同時選択のMLSと同等のコントラス
トを実現することができる。さらにMLS演算自体を行
う必要がないので、構成を非常に簡素化することができ
る。
【0103】2.2 パルス幅変調 上述したように本実施形態における表示駆動回路は、R
OM300、302、304、306からデコード出力
されたMLS演算結果を、第4のラインメモリ316で
一旦ラッチした後、パルス幅変調して信号電極に出力す
る。
【0104】本実施形態では、デコード出力されたML
S演算結果の信号を、一致検出回路318を用いてパル
ス幅変調する。一致検出回路318は、デコード出力さ
れたMLS演算結果の信号と、パルス幅刻み用のクロッ
クによりカウントアップされるカウント値との一致検出
結果に基づいて、パルス幅を変化させる。MLS演算結
果の信号は、PWM変化点設定信号として一致検出回路
318に供給される。
【0105】図11に、一致検出回路318の構成の一
例を示す。
【0106】一致検出回路318は、パルス幅刻み用の
クロックGCPによりカウントアップされるカウント値
の各ビットCA0〜CA3(CA0がLSB)と、ML
S演算結果の各ビットG1〜G4とが入力され、一致検
出結果に基づいてPWM信号が変化する。
【0107】一致検出回路318は、ソース端子に電源
電圧レベルVCCが接続されるp型MOSトランジスタ
(広義には、スイッチ素子)500を含む。p型MOS
トランジスタ500は、ゲート電極にプリチャージ信号
としてのリセット信号GRESが印加(供給)され、ド
レイン端子に出力ノードNDが接続される。なお、リセ
ット信号GRESは、例えば一水平走査期間に対応して
変化するラッチパルスLPを用いることができる。
【0108】一致検出回路318は、ソース端子に接地
電圧レベルGNDが接続されるn型MOSトランジスタ
502を含む。n型MOSトランジスタ502は、ゲー
ト電極にリセット信号GRESが印加され、ドレイン端
子にノードND1が接続される。
【0109】出力ノードNDとノードND1との間に、
直列接続された第1〜第4のn型MOSトランジスタ
(Trn1〜Trn4)と、直列接続された第5〜第8
のn型MOSトランジスタ(Trn5〜Trn8)とが
挿入されている。Trn1のドレイン端子及びソース端
子は、Trn5のドレイン端子及びソース端子に接続さ
れる。Trn2のドレイン端子及びソース端子は、Tr
n6のドレイン端子及びソース端子に接続される。Tr
n3のドレイン端子及びソース端子は、Trn7のドレ
イン端子及びソース端子に接続される。Trn4のドレ
イン端子及びソース端子は、Trn8のドレイン端子及
びソース端子に接続される。
【0110】Trn1〜Trn4のゲート電極には、カ
ウント値の各ビットCA0〜CA3の信号が印加され
る。Trn5〜Trn8のゲート電極には、MLS演算
結果(広義には、デコード出力信号)の各ビットG1〜
G4が反転されて印加される。
【0111】出力ノードNDには、ラッチ回路504が
接続される。ラッチ回路504は、出力ノードNDの論
理レベルに対応したPWM信号を出力する。
【0112】図12に、一致検出回路318のタイミン
グチャートの一例を示す。
【0113】リセット信号GRESは、例えばフィール
ド周期で論理レベル「L」に変化するパルスである。リ
セット信号GRESの論理レベルが「L」のとき、p型
MOSトランジスタ500を介して、出力ノードNDが
電源電圧レベルVCCとなって、ラッチ回路504で出
力ノードNDの論理レベルが保持される。このとき、P
WM信号の論理レベルが「H」となる。また、n型MO
Sトランジスタ502は、オフとなる。なお、図示しな
いカウンタは、リセット信号GRESにより、出力ノー
ドNDがプリチャージされる期間に、リセットされてカ
ウント値が「0」になるものとする。このカウンタは、
クロックGCPに同期して、4ビットのカウンタがカウ
ントアップする。そのカウント値は、CA0〜CA3の
各信号としてTrn1〜Trn4のゲート電極に印加さ
れる。
【0114】リセット信号GRESの論理レベルが
「H」となると、p型MOSトランジスタ500がオフ
となり、n型MOSトランジスタ502がオンとなる。
したがって、ノードND1が接地電圧レベルとなる。一
方、出力ノードNDは、論理レベル「H」の状態が保持
されている。
【0115】この状態で、Trn1とTrn5のいずれ
か一方がオン、かつTrn2とTrn6のいずれか一方
がオン、かつTrn3とTrn7のいずれか一方がオ
ン、かつTrn4とTrn8のいずれか一方がオンのと
き、出力ノードNDとノードND1とが電気的に接続さ
れることになる。
【0116】ここで、例えば階調データが「8」((G
1,G2,G3,G4)=(0,0,0,1))の場
合、Trn5〜Trn7がオンとなって、Trn8のみ
がオフとなる。カウント値の各ビットCA0〜CA3に
ついて、LSB側がCA0であるとすると、カウント値
が「1」のとき(T1)、ビットCA1が「1」となる
ため、Trn1のみがオン、Trn2〜Trn4がオフ
となる。カウント値が「2」になると(T2)、ビット
CA2のみが「1」となるため、Trn2のみがオン、
Trn1、Trn3、Trn4がオフとなる。このよう
にしてカウントアップされたビットCA3が「1」にな
ったとき(T3)に初めて、Trn4がオンとなるた
め、出力ノードNDとノードND1とが電気的に接続さ
れる。すなわち、クロックGCPが8個目で、出力ノー
ドNDとノードND1とが電気的に接続される。これに
より、出力ノードNDは接地電圧レベルとなり、PWM
信号が変化して論理レベル「L」となる(T4)。これ
以降、カウントアップが続いても、出力ノードNDがプ
リチャージされるまで、ラッチ回路504によりその状
態が保持される。
【0117】図13(A)〜(F)に、本実施形態の表
示駆動回路における16階調表示をPWMで実現する場
合のセグメント波形例を示す。
【0118】ここで、表示パターンは、オンを「1」、
オフを「0」として表す。また、セグメント波形につい
ては、「1」をV1、「−1」をMV1として表す。
【0119】例えば、図13(B)に示す表示パターン
については、1fにおいてMLS演算結果が(1,1,
−1,−1)(=12)となったときは、12区分目で
PWM信号の論理レベルが「L」に変化することを示し
ている。また、図13(E)において、4fにおいてM
LS演算結果が(−1,−1,1,1)(=3)のと
き、3区分目でPWM信号の論理レベルが「L」に変化
することを示している。
【0120】このように一致検出回路318は、階調デ
ータの各ビットとカウンタアップされるカウント値の一
致検出を行う。ここで一致検出は、両者の各ビットの一
致を検出するのみならず、両者の各ビットが相補的な状
態であるか否かを検出するようにしてもよく、一致検出
回路318の構成は図11に示したものに限定されるも
のではない。
【0121】また上述したようにセグメント波形の電圧
レベルが2値化されるので、セグメント波形の右寄せや
左寄せといったシフトなどを容易に実現でき、液晶にD
C成分が印加されることによる劣化を防ぎ、かつクロス
トークの影響を容易に低減することができるようにな
る。
【0122】2.3 表示駆動回路の詳細な構成例 次に、上述したMLSデコーダ及び一致検出回路を含む
表示駆動回路の詳細な構成例について説明する。
【0123】図14に、本実施形態における表示駆動回
路の詳細な構成例を示す。
【0124】表示駆動回路600は、図1に示す電気光
学装置200の信号ドライバ204として適用すること
ができる。ここでは、説明を簡略化するために、出力1
ビット分に対応するブロック図のみを示す。
【0125】表示駆動回路600は、例えば1フレーム
分の階調データを記憶するRAM602を含む。
【0126】表示駆動回路600は、ラッチ604を含
む。ラッチ604は、階調データをRAM602に書き
込むためのデータ取り込み回路としての機能とラインラ
ッチとしての機能を有する。ラッチ604は、階調デー
タ取り込み用のクロックCK、階調データであるDAT
A、ラッチパルスLPが入力される。
【0127】RAM602は、アドレス制御回路606
によってラッチ604から出力される階調データの書き
込み制御や、デコード回路への読み出し制御が行われ
る。
【0128】RAM602から読み出された階調データ
は、デコード回路608に供給される。デコード回路6
08は、例えば図2に示した回路を採用することができ
る。この場合、デコード回路608は、第1〜第4のラ
インメモリLM1〜LM4と、階調データのビット単位
に設けられ図10に示す真理値表にしたがってデコード
出力するROM1〜ROM4とを含む。デコード回路6
08は、デコード制御回路610によってデコード制御
される。より具体的には、デコード制御回路610は、
フィールド表示タイミングに応じて、図2に示すフィー
ルド信号を供給する。
【0129】なお、デコード回路608において、第1
〜第3のラインメモリLM1〜LM3の機能を、RAM
602に行わせることで、第1〜第3のラインメモリL
M1〜LM3は不要とすることができる。また、第4の
ラインメモリLM4についても、PWM変調時の各ビッ
ト遅延が無視できる場合には、不要とすることができ
る。ただし、PWM変調時の各ビット遅延が無視できな
い場合には、カウントアップされるカウント値と比較さ
れることで規定されるパルス幅の一致検出が本来のタイ
ミングと合わない場合があるため、第4のラインメモリ
LM4でデコード出力をラッチして各ビット間の遅延を
揃えるようにすることが望ましい。
【0130】アドレス制御回路606とデコード制御回
路610とは、タイミング発生回路612によって制御
される。タイミング発生回路612は、クロックCKと
リセット信号RESにより、階調データの書き込み制御
や読み出し制御に必要なタイミング、表示タイミングに
対応したフィールド信号f1〜f4(又はフィールド設
定信号F1、F2)によりRAM602から読み出され
た階調データのデコード制御タイミングを規定する。
【0131】デコード回路608のデコード出力は、P
WM信号変換回路614に供給される。PWM信号変換
回路614は、図11に示す一致検出回路を採用するこ
とができる。PWM信号変換回路614は、PWM制御
回路616により制御される。PWM制御回路616
は、パルス幅刻み用のクロックGCPを用いて、カウン
タのカウント値CA0〜CA3を生成し、例えば水平走
査周期に対応したラッチパルスLPをリセット信号GR
ESとして、上述の一致検出制御を行う。
【0132】このような構成により、例えば図13
(A)〜(F)に示すセグメント波形のPWM信号を生
成することができる。
【0133】3. 変形例 上述したPWM信号変換回路によるPWM信号は、パル
ス幅刻み用クロックGCPにより均等な幅で刻まれたパ
ルス信号となる。
【0134】図15に、階調表示特性を決定する液晶層
の光透過率と、PWMのパルス幅との関係の一例を示
す。
【0135】縦軸に液晶層の光透過率、横軸にPWM信
号のパルス幅を示す。パルス幅が大きいほど、該液晶層
への印加電圧(実効値)が大きくなる。
【0136】液晶層の光透過率は、パルス幅「0/1
5」に対応する印加電圧から、パルス幅「15/15」
に対応する印加電圧にかけて、その範囲の中心値付近に
おいて最も変化率が大きく、両端部において変化率が小
さいという特性を有している。したがって、パルス幅
「1/15」だけ異なるパルス幅「7/15」とパルス
幅「8/15」における光透過率の変化Δt0は、同じ
パルス幅「1/15」だけ異なる例えばパルス幅「0/
15」とパルス幅「1/15」における光透過率の変化
Δt1より大きい。このことは、液晶パネルの観者の眼
にとって最適な階調表示を行うための調整が困難である
ことを意味する。
【0137】そこで、本変形例においては、まずPWM
の刻み幅をより細かく(例えば31等分)して、各所に
おける光透過率の変化の差をできるだけ小さくする。ま
た本変形例では、上述のmビット(例えば4ビット)の
階調データを(m+p)(pは自然数)ビット(例えば
5ビット)の階調データに変換する。その際、特定の階
調データを検出して、観者の眼に最適な光透過率となる
ように補正した階調データに変換する。
【0138】例えば、パルス幅「0/15」に対応する
4ビットの階調データを、パルス幅「0/31」に対応
する5ビットの階調データに変換したり、パルス幅「1
/15」に対応する4ビットの階調データをパルス幅
「6/31」に対応する5ビットの階調データに変換し
たりする。このようにビット数を変えて任意の階調デー
タに変換することができるので、光透過率の変化の差
(Δt2、Δt3)を小さくして、最適な階調表現を行
うことができるようになる。PWMの刻み幅を細かくす
ると、パルス幅変調対象の階調データのビット数を増加
させることになるが、本変形例によれば、回路規模の増
加を抑え、観者の眼にとって最適な光透過率が容易に得
られるようになる。
【0139】図16に、本変形例におけるMLSデコー
ダを含む表示駆動回路の構成の要部を示す。
【0140】本変形例における表示駆動回路700は、
デコードされるm(図2ではm=4)ビットの階調デー
タを、例えば(m+p)ビットの階調データに変換する
階調データ変換回路702を含む。上述のMLSデコー
ダは、階調データのビット単位にデコード回路を含むよ
うに構成されるため、この階調データ変換回路によって
変換された階調データの増加ビット数分(pビット分)
だけ、同様の構成のデコード回路を設けるだけでよい。
【0141】以下では、4(m=4)ビットの階調デー
タを5(p=1)ビットの階調データに変換する場合に
ついて説明する。
【0142】本変形例における表示駆動回路700は、
図2に示す表示駆動回路とほぼ同様の構成で実現するこ
とができるが、以下の点で異なる。
【0143】第1に、第1〜第4のラインメモリ70
4、706、708、710が5ビット幅になる点であ
る。第1〜第3のラインメモリ704、706、708
には、階調データ変換回路702によって5ビット幅に
変換された階調データが保持される。
【0144】第2に、追加された1ビット分のROM7
12を含む点である。これにより、5ビットの階調デー
タについてMLS演算結果をデコード出力させることが
できる。5ビットのMLS演算結果は、第4のラインメ
モリ710にラッチされる。ROM712は、ROM3
00、302、304、306と同様の構成である。
【0145】第3に、PWM信号変換回路714が5ビ
ットの階調データをパルス幅変調する点である。PWM
信号変換回路714は、図11に示す一致検出回路を採
用することができる。その場合、出力ノードNDとノー
ドND1との間に直列接続されるn型MOSトランジス
タが5個ずつとなって、それぞれ5ビットのカウント値
と5ビットの階調データが供給される。
【0146】なお、表示駆動回路が、階調データを記憶
する表示データRAMを内蔵する場合、該表示データR
AMにより第1〜第3のラインメモリ704、706、
708と同様の機能をもたせることができる。
【0147】図17に、階調データ変換回路702の構
成の概要を示す。
【0148】階調データ変換回路702は、階調データ
検出回路720、階調データ発生回路722を含む。
【0149】階調データ検出回路720は、階調表現を
最適化するための補正対象の4ビット(mビット)の階
調データを検出する。階調データ発生回路722は、階
調データ検出回路720によって検出された補正対象の
階調データに代えて、あらかじめ表示特性の評価結果を
反映させた5ビット((m+p)ビット)の階調データ
を発生する。
【0150】例えば4ビットの階調データ(g1,g
2,g3,g4)が入力されたとき、階調データ検出回
路720は、ある特定の階調データ(GG1,GG2,
GG3,GG4)であるか否かを検出する。そして、そ
の検出結果に応じて、複数の5ビットの階調データ(n
g11,ng21,ng31,ng41,ng51)〜(n
g1X,ng2X,ng3X,ng4X,ng5X)のいず
れか1つを、5ビットの変換階調データ(ng1,ng
2,ng3,ng4,ng5)として出力させる。例え
ばパルス幅が「7/15」となる特定の階調データが検
出されたときは、階調特性を補正するようにパルス幅が
「13/31」となる5ビットの階調データを出力し、
該特定の階調データが検出されなかったときは、パルス
幅が「14/31」となる5ビットの階調データを出力
する。
【0151】このような機能を有する階調データ変換回
路702は、組み合わせ回路で実現することができる。
【0152】以上のように、階調データ変換回路を設け
て階調データのビット数を増やすことで、観者の眼にと
って最適な階調表示を非常に簡素な構成で実現すること
ができる。
【0153】なお、本変形例を、図14に示す表示駆動
回路に適用する場合、階調データ変換回路をラッチ60
4とRAM602の間に設けるようにしてもよいし、図
16に示した構成をデコード回路608の部分に設ける
ようにしてもよい。RAM602から読み出された階調
データのビット数を階調データ変換回路により増加させ
る場合、RAM602の容量を増加させずに済む。
【0154】また、本変形例を適用した表示駆動回路
は、図1に示す電気光学装置の信号ドライバとして採用
することができる。
【0155】なお本発明は、上記実施形態で説明したも
のに限らず、種々の変形実施が可能である。
【0156】なお、上述の電気光学装置を適用する電子
機器としては、低消費電力化の要求の強い機器、例えば
上述した携帯電話の他、ページャ、時計、PDAなどが
好適である。ただし、この他に、液晶テレビ、ビューフ
ァインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カ
ーナビゲーション装置、電卓、ワードプロセッサ、ワー
クステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネ
ルを供えた機器等にも適用可能である。
【0157】また、本実施形態及び本変形例では、3ラ
イン同時選択のMLSについて説明したが、同時選択ラ
イン数に限定されるものではない。
【0158】さらに、本実施形態及び本変形例では、主
に4ビットの階調データを例に説明したが、階調ビット
数に限定されるものではない。さらに、本変形例では、
追加ビット数を1ビットとしたが、追加ビット数に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電気光学装置の構成の一例
を示すブロック図である。
【図2】階調データが4ビットの場合のMLSデコーダ
を含む表示駆動回路の構成の要部を示すブロック図であ
る。
【図3】階調データが3ビットの場合のMLSデコーダ
を含む表示駆動回路の構成の要部を示すブロック図であ
る。
【図4】走査電極に出力される走査パターンの一例を示
す波形図である。
【図5】フィールドとコモン波形との関係を示す説明図
である。
【図6】図6(A)〜(H)は、4ライン同時選択のM
LSを行う場合のセグメント波形、液晶層への印加電圧
及び評価値を示す説明図である。
【図7】図7(A)〜(H)は、4ライン同時選択のM
LSを行う場合のセグメント波形、液晶層への印加電圧
及び評価値を示す説明図である。
【図8】図8(A)〜(H)は、本実施形態における3
ライン同時選択のMLSを行う場合のセグメント波形、
液晶層への印加電圧及び評価値を示す説明図である。
【図9】本実施形態における表示パターンとMLS演算
結果との関係を示す説明図である。
【図10】本実施形態におけるMLSデコーダの真理値
表の一例を示す説明図である。
【図11】一致検出回路の構成を示す回路図である。
【図12】一致検出回路の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図13】図13(A)〜(F)は、本実施形態の表示
駆動回路における16階調表示をPWMで実現する場合
のセグメント波形例を示す波形図である。
【図14】本実施形態における表示駆動回路の詳細な構
成例を示すブロック図である。
【図15】階調表示特性を決定する液晶層の光透過率
と、PWMのパルス幅との関係の一例を示す説明図であ
る。
【図16】本変形例におけるMLSデコーダを含む表示
駆動回路の構成の要部を示すブロック図である。
【図17】本変形例における階調データ変換回路の構成
の概要を示すブロック図である。
【図18】4ライン同時選択のMLSの場合のセグメン
ト波形の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
200 電気光学装置 202 液晶パネル 204 信号ドライバ 206 走査ドライバ 208 電源回路 300、302、304、306 ROM(デコード回
路) 310、350、704 第1のラインメモリ 312、352、706 第2のラインメモリ 314、354、708 第3のラインメモリ 316、356、710 第4のラインメモリ 318、358、614、714 一致検出回路(PW
M信号変換回路) 500 p型MOSトランジスタ 502 n型MOSトランジスタ 504 ラッチ回路 600、700 表示駆動回路(信号ドライバ) 602 RAM(メモリ) 604 ラッチ 606 アドレス制御回路 608 デコード回路 610 デコード制御回路 612 タイミング発生回路 616 PWM制御回路 702 階調データ変換回路 720 階調データ検出回路 722 階調データ発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 623R 623U 641 641A 642 642E Fターム(参考) 2H093 NA16 NA47 NA53 NA56 NC02 NC11 NC28 NC34 ND04 ND15 5C006 AA15 AC13 AC23 AF06 AF42 AF44 AF59 AF71 BB12 BB27 BC03 BC12 BF02 BF05 BF08 BF14 BF24 BF26 FA41 FA54 5C080 AA10 BB05 DD03 DD22 EE29 FF09 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により、走査電極及び信号電極を有する電気
    光学装置を駆動する表示駆動回路であって、 同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対応す
    るm(mは、自然数)ビットの第1〜第3の階調データ
    のビット単位に設けられ、前記第1〜第3の階調データ
    の各ビットとフィールド信号とに基づいてデコード出力
    信号を出力する第1〜第mのデコード回路と、 前記第1〜第mのデコード回路によって出力されたデコ
    ード出力信号に基づいて信号電極を駆動する信号電極駆
    動回路と、 を含み、 前記第1〜第mのデコード回路は、 同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走査
    パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の走
    査パターンとを規定する直交関数に基づいて、表示パタ
    ーンと該表示パターンに対応するダミーパターンとに対
    して行った所与の演算の結果を用いて、前記フィールド
    信号に対応したデコード出力信号を出力することを特徴
    とする表示駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1〜第mのデコード回路によって出力されたmビ
    ットのデコード出力信号をパルス幅変調するパルス幅変
    調信号変換回路を含み、 前記信号電極駆動回路は、 前記パルス幅変調信号変換回路によってパルス幅変調さ
    れた信号に基づき、信号電極を駆動することを特徴とす
    る表示駆動回路。
  3. 【請求項3】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により、走査電極及び信号電極を有する電気
    光学装置を駆動する表示駆動回路であって、 同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対応す
    るm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調データを
    (m+p)(pは自然数)ビットの第1〜第3の変換階
    調データに変換する階調データ変換回路と、 第1〜第3の変換階調データのビット単位に設けられ、
    前記第1〜第3の変換階調データの各ビットとフィール
    ド信号とに基づいてデコード出力信号を出力する第1〜
    第(m+p)のデコード回路と、 前記第1〜第(m+p)のデコード回路によって出力さ
    れたデコード出力信号に基づいて信号電極を駆動する信
    号電極駆動回路と、 を含み、 前記第1〜第(m+p)のデコード回路は、 同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走査
    パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の走
    査パターンとを規定する直交関数に基づいて、表示パタ
    ーンと該表示パターンに対応するダミーパターンとに対
    して行った所与の演算の結果を用いて、前記フィールド
    信号に対応したデコード出力信号を出力することを特徴
    とする表示駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1〜第(m+p)のデコード回路によって出力さ
    れた(m+p)ビットのデコード出力信号をパルス幅変
    調するパルス幅変調信号変換回路を含み、 前記信号電極駆動回路は、 前記パルス幅変調信号変換回路によってパルス幅変調さ
    れた信号に基づき、信号電極を駆動することを特徴とす
    る表示駆動回路。
  5. 【請求項5】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により駆動される電気光学装置であって、 互いに交差する複数の走査電極及び複数の信号電極によ
    り特定される画素と、 信号電極を駆動する請求項1乃至4のいずれか記載の表
    示駆動回路と、 走査電極を駆動する走査ドライバと、 を含むことを特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により駆動される電気光学装置であって、 互いに交差する複数の走査電極及び複数の信号電極によ
    り特定される画素を有する表示パネルと、 信号電極を駆動する請求項1乃至4のいずれか記載の表
    示駆動回路と、 走査電極を駆動する走査ドライバと、 を含むことを特徴とする電気光学装置。
  7. 【請求項7】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により、走査電極及び信号電極を有する電気
    光学装置を駆動する表示駆動方法であって、 同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対応す
    るm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調データの
    ビット単位に、前記第1〜第3の階調データの各ビット
    とフィールド信号とに基づいてデコード出力信号を出力
    し、 前記デコード出力信号に基づいて信号電極を駆動し、 前記デコード出力信号は、 同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走査
    パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の走
    査パターンとを規定する直交関数に基づいて、表示パタ
    ーンと該表示パターンに対応するダミーパターンとに対
    して行った所与の演算の結果を用いて、前記フィールド
    信号に対応して出力されることを特徴とする表示駆動方
    法。
  8. 【請求項8】 3本の走査電極を同時選択するマルチラ
    イン駆動法により、走査電極及び信号電極を有する電気
    光学装置を駆動する表示駆動方法であって、 同時選択される3本の走査電極の走査パターンに対応す
    るm(mは自然数)ビットの第1〜第3の階調データ
    を、(m+p)(pは自然数)ビットの第1〜第3の変
    換階調データに変換し、 前記第1〜第3の変換諧調データのビット単位に、第1
    〜第3の変換階調データの各ビットとフィールド信号と
    に基づいてデコード出力信号を出力し、 前記デコード出力信号に基づいて信号電極を駆動し、 前記デコード出力信号は、 同時選択される3本の走査電極のフィールドごとの走査
    パターンと該走査パターンに対応する仮想走査電極の走
    査パターンとを規定する直交関数に基づいて、表示パタ
    ーンと該表示パターンに対応するダミーパターンとに対
    して行った所与の演算の結果を用いて、前記フィールド
    信号に対応して出力されることを特徴とする表示駆動方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、 前記デコード出力信号をパルス幅変調した信号に基づ
    き、信号電極を駆動することを特徴とする表示駆動方
    法。
JP2001371470A 2001-12-05 2001-12-05 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法 Expired - Fee Related JP3622722B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371470A JP3622722B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法
US10/306,810 US6967634B2 (en) 2001-12-05 2002-11-27 Display driver circuit, electro-optical device, and display drive method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371470A JP3622722B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003173168A true JP2003173168A (ja) 2003-06-20
JP3622722B2 JP3622722B2 (ja) 2005-02-23

Family

ID=19180507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001371470A Expired - Fee Related JP3622722B2 (ja) 2001-12-05 2001-12-05 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6967634B2 (ja)
JP (1) JP3622722B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4764272B2 (ja) * 2006-06-30 2011-08-31 川崎マイクロエレクトロニクス株式会社 単純マトリクス液晶の駆動方法、液晶ドライバおよび液晶表示装置
CN102224538B (zh) * 2008-11-26 2015-02-25 夏普株式会社 液晶显示装置、液晶显示装置的驱动方法、电视接收机

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6350807U (ja) * 1986-09-24 1988-04-06
US5501679A (en) * 1989-11-17 1996-03-26 Minnesota Mining And Manufacturing Company Elastomeric laminates with microtextured skin layers
US5344691A (en) * 1990-03-30 1994-09-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Spatially modified elastic laminates
JP3391330B2 (ja) 1992-03-05 2003-03-31 セイコーエプソン株式会社 液晶装置の駆動方法、液晶表示装置及び駆動回路
US5376430A (en) * 1992-06-19 1994-12-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Elastic film laminate
JPH0695078A (ja) 1992-09-11 1994-04-08 Toshiba Corp 液晶表示装置
DE4243012C2 (de) * 1992-12-18 1997-09-11 Corovin Gmbh Mehrschichtiges elastisches Flächengebilde sowie Verfahren zur Herstellung eines mehrschichtigen elastischen Flächengebildes
US5691043A (en) * 1994-07-15 1997-11-25 Mobil Oil Corporation Uniaxially shrinkable biaxially oriented polypropylene film and its method of preparation
JP3539385B2 (ja) 1994-11-17 2004-07-07 セイコーエプソン株式会社 表示装置および電子機器
JPH08160390A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Asahi Glass Co Ltd 画像表示装置を駆動する方法
JPH0980380A (ja) 1995-09-11 1997-03-28 Sanyo Electric Co Ltd 液晶表示装置
JP4095128B2 (ja) 1996-11-14 2008-06-04 セイコーエプソン株式会社 液晶表示装置
JP3503463B2 (ja) * 1997-02-27 2004-03-08 セイコーエプソン株式会社 セグメントドライバ
JPH11149278A (ja) 1997-11-18 1999-06-02 Seiko Epson Corp 液晶駆動装置及び信号電極駆動回路
JPH11258575A (ja) 1998-03-14 1999-09-24 Asahi Glass Co Ltd 液晶表示装置の駆動方法および駆動装置
JP3778244B2 (ja) 1999-03-11 2006-05-24 オプトレックス株式会社 液晶表示装置の駆動方法および駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030151583A1 (en) 2003-08-14
JP3622722B2 (ja) 2005-02-23
US6967634B2 (en) 2005-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE39366E1 (en) Liquid crystal driver and liquid crystal display device using the same
US7463234B2 (en) Liquid crystal display and data latch circuit
US6980203B2 (en) Display driver circuit, electro-optical device, and display drive method
KR100430453B1 (ko) 화상 디스플레이 유닛 구동용 구동 회로
WO2001052229A1 (fr) Appareil d'affichage a matrice active et procede de commande correspondant
US20050264508A1 (en) Liquid crystal display device and driving method thereof
KR20030003058A (ko) 액정 구동 장치
US6028588A (en) Multicolor display control method for liquid crystal display
JP3836721B2 (ja) 表示装置、情報処理装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体
US6975336B2 (en) Liquid crystal device and electro-optical device, driving circuit and drive method therefor, and electronic apparatus
US20070080915A1 (en) Display driver, electro-optical device, electronic instrument, and drive method
US5673061A (en) Driving circuit for display apparatus
WO2000002185A1 (fr) Circuit de commande de cristaux liquides, procede de commande de cristaux liquides et affichage a cristaux liquides
CN100570457C (zh) 栅极驱动器、光电装置、电子设备以及驱动方法
JP2001337657A (ja) 液晶表示装置
JP3622722B2 (ja) 表示駆動回路、電気光学装置及び表示駆動方法
JP3977498B2 (ja) 液晶セルの駆動回路
US6879312B2 (en) Display driver circuit, electro-optical device, and display drive method
JP2003150121A (ja) パルス幅変調信号生成回路、データライン駆動回路、電気光学装置及び電子機器
JP2501462B2 (ja) 液晶階調表示を行なう装置
JPH06161391A (ja) 液晶駆動回路
JP2001236044A (ja) 表示装置および電子機器
JPH04237090A (ja) フラットディスプレイの階調駆動回路
JPH10301542A (ja) 表示装置
JP2001228837A (ja) 表示装置および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3622722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees