JP2003173051A - 画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成システム

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JP2003173051A
JP2003173051A JP2002269430A JP2002269430A JP2003173051A JP 2003173051 A JP2003173051 A JP 2003173051A JP 2002269430 A JP2002269430 A JP 2002269430A JP 2002269430 A JP2002269430 A JP 2002269430A JP 2003173051 A JP2003173051 A JP 2003173051A
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Yasukuni Komata
安国 小俣
Hideaki Mochimaru
英明 持丸
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の両面にカラー画像を形成する画像
形成装置において、短時間で記録媒体へのカラー画像の
形成を行えるようにする。 【解決手段】 第1及び第2の像担持体2A,2Bのそ
れぞれに異なった色のトナー像を順次2つずつ形成し、
これらのトナー像を第1の中間転写体3上に重ねて転写
して第1の画像を得、この第1の画像を第2の中間転写
体15上に転写し、次に第1及び第2の像担持体2A,
2Bのそれぞれにそれぞれ異なった色のトナー像を順次
2つずつ形成し、これらトナー像を第1の中間転写体3
上に重ねて転写して第2の画像を得、この第2の画像と
第2の中間転写体15上の第1の画像を記録媒体の各面
に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の一方の
面と他方の面にそれぞれカラー画像を形成可能な画像形
成方法と、その装置と、当該画像形成装置を有する画像
形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、ファクシミリ、プリンタ、
又はこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機など
として構成される上記形式の画像形成装置は従来より周
知であり、各種構成の画像形成装置が提案され、かつ実
用化されている。例えば、複数の像担持体のそれぞれに
形成した互いに色の異なるトナー像を記録媒体の一方の
面に重ねて転写して第1の画像を得、その第1の画像を
定着した後、該記録媒体を反転させて再び像担持体に送
り込み、その各像担持体に形成された各色のトナー像を
重ねて記録媒体の他方の面に転写して第2の画像を得、
その第2の画像を定着する形式の画像形成装置が周知で
ある。ところがこの形式の画像形成装置によると、記録
媒体を複数の像担持体に対して2度送り込む必要がある
ため、記録媒体の両面に画像を形成し終えるまでの時間
が長くなり、その生産性が低下する欠点を免れない。
【0003】上記欠点を除去するため、1つの像担持体
と、その像担持体のまわりに配置された複数の現像装置
と、第1及び第2の中間転写体を有し、像担持体上に互
いに異なる色のトナー像を順次形成し、その各トナー像
を第1の中間転写体に順次重ねて転写して得た第1の画
像を第2の中間転写体に転写し、さらに像担持体上に互
いに異なる色のトナー像を順次形成し、その各トナー像
を第1の中間転写体に順次重ねて転写して第2の画像を
得、第2の中間転写体上の第1の画像と第1の中間転写
体上の第2の画像を記録媒体の各面に転写して、記録媒
体の両面にカラー画像を形成可能な画像形成装置が提案
されている(特許文献1参照)。
【0004】この画像形成装置によれば、記録媒体を一
度送り込むだけで、その両面にカラー画像を形成するこ
とができるが、像担持体上に1色のトナー像を形成して
は、そのトナー像を第1の中間転写体上に転写し、かか
る動作を合計4回行うことにより、第1の中間転写体上
に第1の画像を形成するので、作像に多大な時間を必要
とする欠点を免れない。
【0005】
【特許文献1】特開平8−160703号公報(第5−
9頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
欠点を除去し、短時間で記録媒体の各面にカラー画像を
形成できる画像形成方法を提供することを第1の目的と
し、その画像形成装置と、該画像形成装置を有する画像
形成システムを提供することを第2及び第3の目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、第1の像担持体に互いに異なる色の
トナー像を順次形成する工程と、第2の像担持体に互い
に異なる色であって、前記第1の像担持体に形成される
トナー像の色とも異なる色のトナー像を順次形成する工
程と、前記第1及び第2の像担持体に形成された各トナ
ー像を第1の中間転写体に重ねて転写する工程と、その
重ねトナー像より成る第1の画像を第2の中間転写体に
転写する工程と、該第2の中間転写体上の第1の画像を
記録媒体の一方の面に転写する工程と、前記第1の像担
持体に順次形成される互いに色の異なるトナー像と、前
記第2の像担持体に順次形成される互いに異なる色のト
ナー像であって、前記第1の像担持体に形成されるトナ
ー像の色とも異なる色のトナー像とを前記第1の中間転
写体に重ねて転写して得た第1の中間転写体上の第2の
画像を前記記録媒体の他方の面に転写する工程と、該記
録媒体に転写した前記第1の画像と第2の画像を該記録
媒体に定着する工程とを包含して成る画像形成方法を提
案する(請求項1)。
【0008】また、本発明は、上第2の目的を達成する
ため、第1の像担持体と、第2の像担持体と、前記第1
の像担持体に互いに異なる色のトナー像を順次形成する
複数の第1の現像装置と、前記第2の像担持体に互いに
異なる色であって、前記第1の像担持体に形成されるト
ナー像の色とも異なるトナー像を順次形成する複数の第
2の現像装置と、前記第1の像担持体に形成された各ト
ナー像と前記第2の像担持体に形成された各トナー像が
重ねて転写される第1の中間転写体と、第1及び第2の
像担持体のそれぞれに形成されたトナー像を前記第1の
中間転写体に転写する第1の転写手段と、前記第1の中
間転写体に転写された重ねトナー像より成る第1の画像
が転写される第2の中間転写体と、前記第1及び第2の
像担持体から前記第1の中間転写体に転写された重ねト
ナー像より成る第1の画像を前記第2の中間転写体に転
写する第2の転写手段と、前記第2の中間転写体上の第
1の画像を記録媒体の一方の面に転写する第3の転写手
段と、前記第1の像担持体に順次形成される互いに色の
異なるトナー像と、前記第2の像担持体に順次形成され
る互いに異なる色のトナー像であって、前記第1の像担
持体に形成されるトナー像の色とも異なる色のトナー像
とを前記第1の中間転写体に転写した重ねトナー像より
成る第2の画像を前記記録媒体の他方の面に転写する第
4の転写手段と、前記記録媒体に転写された第1及び第
2の画像を該記録媒体に定着する定着手段とを具備する
画像形成装置を提案する(請求項2)。
【0009】その際、前記第2の転写手段を前記第4の
転写手段としても用いるように構成すると有利である
(請求項3)。
【0010】また、上記請求項2又は3に記載の画像形
成装置において、前記第2の中間転写体は、複数の支持
部材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベルトより成
り、前記第2及び第4の転写手段は、前記第2の中間転
写体のベルトループ内に配置されていると有利である
(請求項4)。
【0011】さらに、上記請求項2又は3に記載の画像
形成装置において、前記第1の中間転写体は、複数の支
持部材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベルトより
成り、前記第2及び第4の転写手段は、前記第1の中間
転写体のベルトループ内に配置されていると有利である
(請求項5)。
【0012】また、上記請求項2乃至5のいずれかに記
載の画像形成装置において、少なくとも第1の像担持体
と、該第1の像担持体にトナー像を形成する複数の第1
の現像装置とを一体的に組み付けて第1の作像ユニット
を構成すると共に、少なくとも第2の像担持体と、該第
2の像担持体にトナー像を形成する複数の第2の現像装
置とを一体的に組み付けて第2の作像ユニットを構成
し、前記第1の作像ユニットと第2の作像ユニットを画
像形成装置の本体筐体に着脱可能に装着すると有利であ
る(請求項6)。
【0013】さらに、上記請求項6に記載の画像形成装
置において、前記第1の作像ユニットの複数の第1の現
像装置のそれぞれを、該第1の作像ユニットの支持体に
個々に着脱可能に装着し、前記第2の作像ユニットの複
数の第2の現像装置のそれぞれを、該第2の作像ユニッ
トの支持体に個々に着脱可能に装着すると有利である
(請求項7)。
【0014】また、上記請求項6又は7に記載の画像形
成装置において、第1及び第2の現像装置をそれぞれ装
着していない状態での第1及び第2の作像ユニットは、
画像形成装置の本体筐体に対して互換性を有していると
有利である(請求項8)。
【0015】さらに、上記請求2乃至5のいずれかに記
載の画像形成装置において、少なくとも第1の像担持体
と第2の像担持体とを一体的に組み付けてプロセスカー
トリッジを構成し、該プロセスカートリッジを画像形成
装置の本体筐体に着脱可能に装着すると有利である(請
求項9)。
【0016】また、上記請求項2乃至9のいずれかに記
載の画像形成装置において、互いに異なる色のトナー像
のうちの1つがブラックトナー像であり、前記第1の中
間転写体に最初に転写され始まるトナー像と最後に転写
され始まるトナー像が前記ブラックトナー像以外の色の
トナー像となるように、前記第1の現像装置と第2の現
像装置を配置すると有利である(請求項10)。
【0017】さらに、上記請求項2乃至10のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第1の画像又は第
2の画像を前記第1の中間転写体に形成するとき、前記
第1の中間転写体に最初に転写され始まるトナー像が形
成される像担持体を第1の像担持体、前記第1の中間転
写体に最後に転写され始まるトナー像が形成される像担
持体を第2の像担持体としたとき、前記第1の中間転写
体上に前記第1の画像を形成する際、前記第1の像担持
体と第2の像担持体にそれぞれ最初に形成されるトナー
像を前記第1の中間転写体に転写し終えた時点から、こ
れらの2つのトナー像を重ねた第1の中間転写体上の重
ねトナー像の先端が、前記第1の像担持体から前記第1
の中間転写体へトナー像を転写する転写位置に至る時点
までの間の時期の少なくとも一部の時期の第1の中間転
写体の表面移動速さが、第1及び第2の像担持体の少な
くとも一方から第1の中間転写体へトナー像を転写して
いる時の第1の中間転写体の表面移動速さよりも速くな
るように、該第1の中間転写体の表面移動速さを制御す
ると有利である(請求項11)。
【0018】また、上記請求項2乃至11のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の像担
持体から前記第1の中間転写体にトナー像を転写して該
第1の中間転写体上に重ねトナー像より成る画像を形成
し、該画像を前記記録媒体に直に転写し、該画像だけを
担持した記録媒体を、前記定着手段を通過させて、その
画像を定着するモードを選択可能とすると有利である
(請求項12)。
【0019】さらに、上記請求項2乃至12のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の像
担持体から前記第1の中間転写体にトナー像を転写して
該第1の中間転写体上に重ねトナー像より成る画像を形
成し、該画像を前記第2の中間転写体に転写し、該第2
の中間転写体上に転写された画像を記録媒体に転写し、
該画像だけを担持した記録媒体を、前記定着手段を通過
させて、その画像を定着するモードを選択可能とすると
有利である(請求項13)。
【0020】また、上記請求項2乃至13のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1の現像装置と第
2の現像装置のうちの一部の現像装置だけで像担持体に
トナー像を形成し、該トナー像を第1の中間転写体に転
写して得た第1の中間転写体上の画像を、直接、又は前
記第2の中間転写体を介して記録媒体に転写するモード
を選択可能とすると有利である(請求項14)。
【0021】さらに、上記請求項14に記載の画像形成
装置において、前記第1の画像又は第2の画像を前記第
1の中間転写体に形成するとき、前記第1の中間転写体
に最初に転写され始まるトナー像が形成される像担持体
を第1の像担持体、前記第1の中間転写体に最後に転写
され始まるトナー像が形成される像担持体を第2の像担
持体としたとき、前記第2の現像装置の1つの現像装置
が、第2の像担持体にブラックトナー像を形成する現像
装置であると有利である(請求項15)。
【0022】また、上記請求項2乃至15のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記複数の第1の現像装
置のうちの1つの現像装置と、前記複数の第2の現像装
置のうちの1つの現像装置のうちの一方の現像装置が、
マゼンタトナー像を形成する現像装置として構成され、
他方の現像装置が、イエロートナー像を形成する現像装
置として構成されていると有利である(請求項16)。
【0023】さらに、上記請求項2乃至15のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記複数の第1の現像
装置のうちの1つの現像装置と、前記複数の第2の現像
装置のうちの1つの現像装置のうちの一方の現像装置
が、イエロートナー像を形成する現像装置として構成さ
れ、他方の現像装置が、シアントナー像を形成する現像
装置として構成されていると有利である(請求項1
7)。
【0024】また、上記請求項2乃至15のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記複数の第1の現像装
置のうちの1つの現像装置と、前記複数の第2の現像装
置のうちの1つの現像装置のうちの一方の現像装置が、
マゼンタトナー像を形成する現像装置として構成され、
他方の現像装置が、シアントナー像を形成する現像装置
として構成されていると有利である(請求項18)。
【0025】さらに、上記請求項2乃至18のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記定着手段を通過し
た記録媒体が排出される排紙部を有し、該定着手段を通
過した記録媒体が、前記第1の中間転写体から転写され
た画像が形成されている面を下方に向けて前記排紙部に
排出されるように、該排紙部と、前記第1の中間転写体
と、前記第2の中間転写体とを配置すると有利である
(請求項19)。
【0026】また、上記請求項2乃至19のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第2の中間転写体
は、耐熱性のベルト基体に離型層が積層された無端ベル
トによって構成されていると有利である(請求項2
0)。
【0027】さらに、上記請求項2乃至20のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第1の中間転写体
の体積抵抗率が、前記第2の中間転写体の体積抵抗率よ
りも高く設定されていると有利である(請求項21)。
【0028】また、上記請求項2乃至21のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1の中間転写体の
表面抵抗率が、前記第2の中間転写体の表面抵抗率より
も高く設定されていると有利である(請求項22)。
【0029】さらに、上記請求項2乃至22のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第1の中間転写体
と第2の中間転写体は、それぞれ、回転駆動される無端
ベルトより成ると有利である(請求項23)。
【0030】また、上記請求項2乃至23のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1の中間転写体は
複数の支持部材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベ
ルトより成り、該第1の中間転写体の高さが、その水平
方向の幅よりも小さく設定され、該第1の中間転写体の
水平方向における一方の端部を前記記録媒体が通過する
ように、該記録媒体の搬送路と第1の中間転写体の相対
位置を設定すると有利である(請求項24)。
【0031】さらに、上記請求項23又は24に記載の
画像形成装置において、前記第1の中間転写体の下辺又
は上辺に沿って前記第1及び第2の像担持体が配置され
ていると有利である(請求項25)。
【0032】また、上記請求項2乃至25のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1の中間転写体の
上方に、定着手段を通過した記録媒体が排出される排紙
部が配置され、該排紙部は、記録媒体の排出方向上流側
部分よりも下流側部分が高くなる向きに傾斜配置され、
前記第1の中間転写体は、複数の支持部材に巻き掛けら
れた無端ベルトより成り、該第1の中間転写体の上辺が
前記排紙部にほぼ平行に延びていると有利である(請求
項26)。
【0033】さらに、上記請求項2乃至26のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記記録媒体に画像が
転写される転写位置に対し、その下方から記録媒体が搬
送されるように該記録媒体の搬送路が形成され、前記定
着手段が前記転写位置の上方に配置されていると有利で
ある(請求項27)。
【0034】また、上記請求項27に記載の画像形成装
置において、前記記録媒体に画像が転写される転写位置
へ記録媒体を所定のタイミングで送り出すレジスト手段
を有し、前記転写位置よりも下方に位置する第2の中間
転写体の部分が、該転写位置を通る鉛直線よりも、前記
レジスト手段から離れる向きに退避して位置していると
有利である(請求項28)。
【0035】さらに、上記請求項2乃至28のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記定着手段は、前記
第2の中間転写体の表面に記録媒体を重ねた状態で、該
記録媒体に転写された画像を定着するように構成されて
いると有利である(請求項29)。
【0036】また、上記請求項29に記載の画像形成装
置において、前記第2の中間転写体は複数の支持部材に
支持されて回転駆動される無端ベルトより成り、前記定
着手段は、前記無端ベルトより成る第2の中間転写体の
外側に配置された第1の加熱手段と、該第2の中間転写
体の内側に配置された第2の加熱手段を有していると有
利である(請求項30)。
【0037】さらに、上記請求項29又は30に記載の
画像形成装置において、前記第2の中間転写体の移動方
向に関し、前記定着手段よりも下流側であって、画像が
記録媒体に転写される転写位置よりも上流側の部位に、
第2の中間転写体を冷却する冷却手段を設けると有利で
ある(請求項31)。
【0038】また、上記請求項12乃至31のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記定着手段は、記録
媒体の両面に形成された画像を定着するときと、記録媒
体の片面にのみ形成された画像を定着するときとで、記
録媒体に与える熱量を変えるように構成されていると有
利である(請求項32)。
【0039】さらに、上記請求項2乃至32のいずれか
に記載の画像形成装置において、画像形成装置の本体筐
体が、不動筐体と、記録媒体の搬送路を境にして前記不
動筐体に対して離間できるように、該不動筐体に支持さ
れた可動筐体とを有し、該可動筐体を開位置にもたらし
たとき、前記第3の転写手段が外部に対して露出するよ
うに、該第3の転写手段を前記不動筐体側に設けると有
利である(請求項33)。
【0040】また、上記請求項2乃至33のいずれかに
記載の画像形成装置において、画像形成装置の本体筐体
が、不動筐体と、記録媒体の搬送路を境にして前記不動
筐体に対して離間できるように、該不動筐体に支持され
た可動筐体とを有し、前記定着手段は、その間を記録媒
体が通過する第1の加熱手段と第2の加熱手段とを有
し、前記可動筐体を開位置にもたらしたとき、前記第1
の加熱手段と第2の加熱手段が互いに離間するように、
該第1の加熱手段を不動筐体側に設け、かつ第2の加熱
手段を可動筐体側に設けると共に、前記可動筐体を開位
置にもたらしたとき、前記第1の中間転写体と第2の中
間転写体が互いに離間するように、該第1の中間転写体
を不動筐体側に設け、第2の中間転写体を可動筐体側に
設けると有利である(請求項34)。
【0041】さらに、上記請求項2乃至34のいずれか
に記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の現
像装置のそれぞれに補給されるトナーを収容した複数の
トナー容器を有し、前記定着手段を通過した記録媒体が
排出される排紙部の下方であって、前記第1の中間転写
体の上方に、前記複数のトナー容器を収納する収納空間
が設けられ、前記排紙部は、前記トナー容器を前記収納
空間に着脱できるように開放可能に構成されていると有
利である(請求項35)。
【0042】また、上記請求項2乃至35のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記第1及び第2の現像
装置のそれぞれに補給されるトナーを収容した複数のト
ナー容器を有し、前記定着手段を通過した記録媒体が排
出される排紙部の下方であって、前記第1の中間転写体
の上方に、前記複数のトナー容器を収納する収納空間が
設けられ、前記排紙部の下方には、前記トナー容器を前
記収納空間に着脱できるように開放可能なドアが設けら
れていると有利である(請求項36)。
【0043】さらに、上記請求項35又は36に記載の
画像形成装置において、前記トナー容器内のトナーを熱
から保護する保護手段を設けると有利である(請求項3
7)。
【0044】また、上記請求項37に記載の画像形成装
置において、前記保護手段が、前記収納空間と前記定着
手段の間に設けられた断熱部材より成ると有利である
(請求項38)。
【0045】さらに、上記請求項37に記載の画像形成
装置において、前記保護手段が、前記収納空間と前記定
着手段の間に空気を流通させる空気流通手段より成ると
有利である(請求項39)。
【0046】また、上記請求項37に記載の画像形成装
置において、前記保護手段が、少なくとも1つのトナー
容器に設けられた断熱性外装部材より成ると有利である
(請求項40)。
【0047】さらに、本発明は、前記第3の目的を達成
するため、請求項2乃至40のいずれかに記載の画像形
成装置と、ホスト機器とを接続して成る画像形成システ
ムを提案する(請求項41)。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0049】図1はプリンタとして構成された画像形成
装置の一例を示す垂直断面図である。ここに示した画像
形成装置は、その本体筐体1内に配置された第1の像担
持体2Aと第2の像担持体2Bとを有している。図1に
示した各像担持体2A,2Bは、それぞれ矢印方向に回
転駆動されるドラム状の感光体より成るが、複数のロー
ラに巻き掛けられて回転駆動される無端ベルト状の感光
体より成る像担持体などを用いることもできる。ドラム
状の像担持体は、例えば、直径が40乃至100mm程度
のアルミニウム製の円筒状の基体の表面に、光導電性物
質である有機半導体の層を設けたものから構成すること
ができる。
【0050】第1及び第2の像担持体2A,2Bに対向
して第1の中間転写体3が配置され、各像担持体2A,
2Bが第1の中間転写体3の表面に当接している。第1
の中間転写体としてドラム状の中間転写体を用いること
もできるが、図1に示した例では、第1の中間転写体3
が、支持ローラ4,5より成る複数の支持部材に巻き掛
けられて矢印A方向に回転駆動される無端ベルトにより
構成されている。
【0051】第1の像担持体2Aのまわりには、第1の
除電装置7A、第1の帯電装置8A、複数の第1の現像
装置11A1,11A2及び第1のクリーニング装置1
4Aの各作像手段がそれぞれ配設されている。同じく、
第2の像担持体2Bのまわりにも、第2の除電装置7
B、第2の帯電装置8B、複数の第2の現像装置11B
1,11B2及び第2のクリーニング装置14Bの各作
像手段がそれぞれ配設されている。また、第1及び第2
の像担持体2A,2Bの下方には、露光装置9が配置さ
れている。
【0052】複数の第1の現像装置11A1,11A2
は、後述するように第1の像担持体2Aに互いに異なる
色のトナー像を順次形成する用をなし、図1に示した例
では、2つの現像装置11A1,11A2が設けられて
いる。同じく、複数の第2の現像装置11B1,11B
2は、第2の像担持体2Bに互いに異なる色であって、
しかも第1の像担持体2Aに形成されるトナー像の色と
も異なるトナー像を順次形成する用をなし、図1に示し
た例では2つの現像装置11B1,11B2が設けられ
ている。これらの現像装置11A1,11A2,11B
1,11B2をそれぞれ識別する必要のあるときは、こ
れらを第1α色現像装置11A1、第1β色現像装置1
1A2、第2γ色現像装置11B1及び第2δ色現像装
置11B2と称することにする。これらの現像装置が、
第1及び第2の像担持体2A,2Bにそれぞれいかなる
色のトナー像を形成するかは適宜選択できるが、ここで
は、先ず第1α色現像装置11A1と第1β色現像装置
11A2が第1の像担持体2A上にマゼンタトナー像と
イエロートナー像をそれぞれ形成し、第2γ色現像装置
11B1と第2δ色現像装置11B2が第2の像担持体
2B上にブラックトナー像とシアントナー像をそれぞれ
形成するものとする。3個以上の第1の現像装置を設
け、また3個以上の第2の現像装置を設けることもでき
る。
【0053】各現像装置は、トナーとキャリアを有する
乾式の二成分系現像剤又はキャリアを有さない一成分系
現像剤を担持する現像ローラを有し、その現像ローラに
担持された現像剤のトナーによって各像担持体2A,2
B上にトナー像を形成するそれ自体周知な現像装置が用
いられているが、液状の現像剤を用いる現像装置を採用
することもできる。各現像装置は、各像担持体に対して
接離可能に支持され、現像装置が像担持体に対して接近
した現像位置を占めることにより、像担持体上にトナー
像を形成することができる。像担持体から離間した退避
位置を占めた現像装置により像担持体上にトナー像が形
成されることはない。
【0054】また、無端ベルトより成る第1の中間転写
体3の内側には、その第1の中間転写体3を挟んで第1
及び第2の像担持体2A,2Bにそれぞれほぼ対向して
位置する2つの第1の転写手段12A,12Bと、2つ
の裏当てローラ13A,13Bが配置されている。図1
に示した例では第1の転写手段12A,12Bが転写ロ
ーラにより構成され、その各転写ローラと裏当てローラ
が第1の中間転写体3の裏面に当接し、第1及び第2の
像担持体2A,2Bと第1の中間転写体3との適正な転
写ニップを確保している。
【0055】さらに、第1の中間転写体3の右方には第
2の中間転写体15が配置されている。この第2の中間
転写体15も支持ローラ16,17,18より成る複数
の支持部材に巻き掛けられて、第1の中間転写体3に同
期して矢印B方向に回転駆動される無端ベルトにより構
成されているが、ドラム状の第2の中間転写体を用いる
こともできる。この第2の中間転写体15の内側には、
第1の中間転写体3用の支持ローラ5にほぼ対向して位
置する第2の転写手段20と、裏当てローラ21が配置
されている。
【0056】第2の中間転写体15、これを支持する支
持ローラ16,17,18、第2の転写手段20、裏当
てローラ21及び後述する第2の中間転写体用のクリー
ニング装置32は、一体的なユニット100として構成
され、このユニット100は、回動支点100Aのまわ
りに揺動可能に支持され、図示していない駆動装置によ
って、第2の中間転写体15が第1の中間転写体3に接
触した当接位置と、該第2の中間転写体15が第1の中
間転写体3からわずかに離れた離間位置をそれぞれ占め
ることができる。
【0057】また、図1に示した例では、第2の転写手
段20も転写ローラにより構成され、その転写ローラと
裏当てローラ21が第2の中間転写体15の裏面に当接
し、ユニット100が当接位置を占めたとき、これらの
ローラと支持ローラ5とによって第1の中間転写体3と
第2の中間転写体15が適正な転写ニップをもって互い
に当接する。
【0058】画像形成動作時に、第1の中間転写体3は
矢印A方向に回転駆動され、第1及び第2の像担持体2
A,2Bはそれぞれ矢印方向に回転駆動され、次に説明
するように各像担持体2A,2B上にそれぞれトナー像
が形成される。
【0059】すなわち、第1の像担持体2Aの表面が第
1の帯電装置8Aによって所定の極性、図の例ではマイ
ナス極性に均一に帯電され、その帯電面には露光装置9
からの書き込み情報に対応したレーザ光Lが選択的に照
射され、第1の像担持体2Aの表面にその情報に対応し
た静電潜像が形成される。この例では、露光装置9によ
りレーザ光を照射されて表面電位の絶対値が低下した像
担持体部分が静電潜像、すなわち画像部となる。
【0060】このとき、第1β色現像装置11A2は退
避位置を占め、第1α色現像装置11A1は現像位置を
占めており、このため、上記静電潜像は、第1α色現像
装置11A1により1色目のトナー像、この例ではマゼ
ンタトナー像として可視像化される。図1に示した例で
はレーザ光を出射するレーザ書き込み装置より成る露光
装置9が用いられているが、LEDアレイと結像手段を
有する露光装置などを用いることもできる。
【0061】第1の像担持体2Aに形成された1色目の
トナー像は、第1の中間転写体3の裏面側に配置された
第1の転写手段12Aによって、第1の中間転写体3の
表面に静電的に転写される。すなわち第1の転写手段1
2Aには、第1の像担持体2A上に形成されたトナー像
のトナー帯電極性と逆極性、この例ではプラス極性の転
写電圧が印加され、これにより、第1の像担持体2Aと
第1の中間転写体3との間に転写電界が形成され、第1
の像担持体2A上のマゼンタトナー像が、その像担持体
2Aと同期して回転駆動される第1の中間転写体3上に
静電的に転写される。このように、第1の転写手段12
Aは、像担持体2A上のトナー像を第1の中間転写体3
の表面に静電転写する用をなす。
【0062】トナー像を第1の中間転写体3に転写した
あとの第1の像担持体2A表面に付着する転写残トナー
は、第1のクリーニング装置14Aによって除去され、
第1の像担持体2Aの表面が清掃され、その像担持体表
面には第1の除電装置7Aからの光が照射されてその表
面電位が初期化される。第1の中間転写体3上に転写さ
れたマゼンタトナー像は第1の中間転写体3に担持され
て第2の像担持体2Bと第1の中間転写体3との当接部
へ向けて移動する。
【0063】一方、第2の像担持体2B上にも、第1の
像担持体2Aの場合と全く同様にして、帯電、露光、現
像によりトナー像が形成される。この場合には、第2δ
色現像装置11B2は退避位置を占め、第2γ色現像装
置11B1が現像位置を占め、第2の像担持体2B上に
2色目のトナー像、この例ではブラックトナー像が形成
される。この2色目のトナー像は第1の転写手段12B
の作用により、第1の中間転写体3上に、既に転写され
ているマゼンタトナー像に重ねて静電転写される。その
トナー像の転写後に第2の像担持体2Bの表面に付着す
る転写残トナーは第2のクリーニング装置14Bによっ
て除去され、次いで第2の除電装置7Bによってその表
面電位が初期化される。
【0064】上述のようにして重ねた2色のトナー像を
担持した第1の中間転写体3の部分が第2の中間転写体
15との対向部を通過するとき、ユニット100は離間
位置を占め、第2の中間転写体15は第1の中間転写体
3から離れている。このとき第2の中間転写体15は停
止していてもよいし、矢印B方向に回転していてもよ
い。
【0065】また、第1の中間転写体3に対向して該第
1の中間転写体用のクリーニング装置22が設けられて
いるが、第1の中間転写体3に担持された2色の重ねト
ナー像がこのクリーニング装置22を通るとき、当該ク
リーニング装置22のクリーニング部材22Aは第1の
中間転写体3の表面から離間している。図1に示した例
ではクリーニング部材22Aがクリーニングブレードよ
り成り、かかるクリーニング部材22Aが回動支点22
Bを中心として第1の中間転写体3の表面に圧接した位
置と、離間した位置とを占めることができる。
【0066】前述のように第1のクリーニング装置14
Aによって表面を清掃され、かつ第1の除電装置7Aに
よって除電された第1の像担持体2Aには、引き続き前
述したところと全く同様にして帯電、露光及び現像によ
り3色目のトナー像が形成される。このときは第1α色
現像装置11A1は退避位置を占め、第1β色現像装置
11A2が現像位置を占め、その現像装置11A2が第
1の像担持体2A上に3色目のトナー像、すなわちイエ
ロートナー像を形成する。このトナー像は、第1の中間
転写体3に担持されて第1の像担持体2Aと第1の中間
転写体3との間に移動してきた2色のトナー像の上か
ら、第1の転写手段12Aの作用により、重ねて静電転
写される。
【0067】さらに、同様にして、第2の像担持体2B
上には、帯電、露光、現像により4色目のトナー像が形
成される。この場合には、第2γ色現像装置11B1が
退避位置を占め、現像位置を占めた第2δ色現像装置1
1B2により第2の像担持体2B上にシアントナー像が
形成される。この4色目のシアントナー像も、第1の転
写手段12Bによって、中間転写体3上のトナー像上か
らこれに重ねて静電転写される。
【0068】上述のように、第1の中間転写体3には、
第1の像担持体2Aに形成された各トナー像と第2の像
担持体2Bに形成された各トナー像が重ねて静電転写さ
れる。2つの第1の転写手段12A,12Bは、第1及
び第2の像担持体2A,2Bのそれぞれに形成されたト
ナー像を第1の中間転写体3にそれぞれ静電転写する用
をなす。
【0069】第1の中間転写体上に転写された重ねトナ
ー像より成る画像を必要に応じて第1の画像と称するこ
とにするが、この第1の画像が第1の中間転写体3と第
2の中間転写体15との間に進入するとき、ユニット1
00が回動支点100Aのまわりに回動して当接位置を
占め、第2の中間転写体15が第1の中間転写体3の表
面に接触しており、このとき第2の中間転写体15は第
1の中間転写体3に同期して矢印B方向に回転してい
る。
【0070】ここで、前述の第2の転写手段20には、
第1の中間転写体3上の第1の画像のトナー帯電極性と
逆極性(図した例ではプラス極性)の転写電圧が印加さ
れ、第1の中間転写体3と第2の中間転写体15との間
に転写電界が形成される。これにより、第1の中間転写
体3上の第1の画像が、第1の中間転写体3と第2の中
間転写体15との間の転写位置に達したとき、第1の中
間転写体3上の第1の画像が第2の中間転写体15上に
静電的に転写される。このように第2の中間転写体15
に、第1の中間転写体3に転写された重ねトナー像より
成る第1の画像が転写される。第2の転写手段20は、
第1及び第2の像担持体2A,2Bから第1の中間転写
体3に転写された重ねトナー像より成る第1の画像を第
2の中間転写体15に静電転写する用をなす。
【0071】第2の中間転写体15に第1の画像を転写
したあとの第1の中間転写体3の表面に付着する転写残
トナーは、その表面に当接したクリーニング装置22の
クリーニング部材22Aによって、紙粉などと共に除去
され、第1の中間転写体3の表面が清掃される。
【0072】第2の中間転写体15上に第1の画像の全
体が転写された後、ユニット100は離間位置に回動
し、第2の中間転写体15は第1の中間転写体3から離
れ、第1の画像を担持したまま待機する。このとき、第
2の中間転写体15は停止していても、また回転してい
てもよい。
【0073】一方、前述したところと全く同様にして第
1の像担持体2A上に1色目のマゼンタトナー像が形成
され、そのトナー像が第1の転写手段12Aによって第
1の中間転写体3上に静電転写されると共に、第2の像
担持体2B上に2色目のブラックトナー像が形成され、
そのブラックトナー像が矢印A方向に回転する第1の中
間転写体3上に、第1の転写手段12Bによってマゼン
タトナー像の上から重ねて静電転写される。この2色の
トナー像が第2の中間転写体15とクリーニング装置2
2のクリーニング部材22Aを通るとき、これらは第1
の中間転写体3から離れている。さらに、第1の像担持
体2A上に3色目のイエロートナー像が形成され、これ
が第1の転写手段12Aにより第1の中間転写体3上の
2色のトナー像の上から重ねて静電転写され、同じく第
2の像担持体2B上に4色目のシアントナー像が形成さ
れ、このシアントナー像が、第1の転写手段12Bによ
り中間転写体3上の3色のトナー像に重ねて静電転写さ
れる。このようにして第1の中間転写体3上に得られた
重ねトナー像より成る画像を必要に応じて第2の画像と
称することにする。
【0074】一方、本体筐体内の下部には、給紙装置2
3が設けられている。ここに例示した給紙装置23は、
転写紙や樹脂シートなどから成る記録媒体Pを積載収容
した2つの給紙カセット24,24Aと、その各給紙カ
セットから記録媒体Pを送り出す給紙ローラ25,25
Aを有し、そのいずれかの給紙ローラが最上位の記録媒
体上面に当接して回転することにより、その最上位の記
録媒体が送り出され、レジスト手段の一例であるレジス
トローラ対26へ搬送される。
【0075】レジストローラ対26は、第1の中間転写
体3上の第2の画像と、第2の中間転写体15に転写さ
れた第1の画像が記録媒体Pの各面にそれぞれ整合して
転写されるタイミングで記録媒体Pを送り出す。このよ
うにしてレジストローラ対26から送り出された記録媒
体Pは、ユニット100が回動して当接位置を占めるこ
とにより、第1の中間転写体3に当接した第2の中間転
写体15と第1の中間転写体3との当接部を通過し、上
方に搬送される。この搬送過程中に、第2の中間転写体
15上の第1の画像が記録媒体Pの一方の面に静電転写
されると共に、第1の中間転写体3上の第2の画像が、
同じ記録媒体Pの他方の面に静電転写される。
【0076】記録媒体の各面に第1の画像と第2の画像
を転写し始める順は、いずれが先であってもよく、また
同時に第1の画像と第2の画像を記録媒体の一方の面と
他方の面にそれぞれ転写するように構成してもよいが、
図1に示した画像形成装置においては、先ず第1の中間
転写体3上の第2の画像を記録媒体Pの他方の面に転写
し始め、次いで第2の中間転写体15上の第1の画像を
記録媒体Pの一方の面に転写し始めるように構成されて
いる。すなわち、記録媒体Pが第1及び第2の中間転写
体3,15の間を通過するとき、前述の第2の転写手段
20に第1の中間転写体3上の第2の画像のトナー帯電
極性と逆極性(図の例ではプラス)の転写電圧が印加さ
れ、これによって記録媒体Pの他方の面に第1の中間転
写体3上の第2の画像が静電転写される。このようにし
て第2の画像を転写された記録媒体Pは、引き続き第2
の中間転写体15の表面に密着しながら上方に搬送され
る。このとき第2の中間転写体15の表面に対向して配
置された第3の転写手段27に、第2の中間転写体15
上の第1の画像のトナー帯電極性と逆極性(本例ではプ
ラス極性)の転写電圧が印加される。これによって第2
の中間転写体15と記録媒体Pとの間に転写電界が形成
され、第2の中間転写体15上の第1の画像が記録媒体
Pの一方の面に静電的に転写される。このように、第3
の転写手段27は、第2の中間転写体上の第1の画像を
記録媒体の一方の面に静電転写する用をなす。
【0077】また、上述したところから判るように、第
1の像担持体2Aに順次形成される互いに色の異なるト
ナー像と、第2の像担持体2Bに順次形成される互いに
色の異なるトナー像であって、第1の像担持体2Aに形
成されるトナー像の色とも異なる色のトナー像とを第1
の中間転写体に転写した重ねトナー像より成る第2の画
像を記録媒体の他方の面に静電転写する第4の転写手段
が設けられているのであるが、図示した例では、この第
4の転写手段と第2の転写手段が同一の転写装置によっ
て構成されている。第2の転写手段20が第4の転写手
段としても用いられるのである。
【0078】第2の転写手段と第4の転写手段を別々に
設けることもできるが、これらの転写手段を同一の転写
装置により構成することにより画像形成装置の構成を簡
素化することができる。第1の中間転写体3上の第2の
画像又は第2の中間転写体15上の第1の画像の帯電極
性を、図示していない帯電装置によって反転させるよう
に構成すれば、第2、第3及び第4の転写手段を1つの
転写装置、例えば図1に示した転写手段20によって構
成することもでき、画像形成装置の構成を一層簡素化す
ることができる。
【0079】図1に示した第3の転写手段27は、第2
の中間転写体15の表面に対向し、かつその表面から離
間して配置されている。より具体的には、この第3の転
写手段として、第2の中間転写体15の表面から離間し
た放電ワイヤを有するチャージャを用いることができ
る。このように第3の転写手段27は、第2の中間転写
体表面から離間しているので、その第2の中間転写体表
面に密着して搬送される記録媒体にも接触せず、従って
この記録媒体の他方の面に転写された第2の画像が第3
の転写手段27によって乱されることはない。
【0080】第1の画像と第2の画像を転写された記録
媒体Pは第2の中間転写体15から離れてさらに上方に
搬送され、第2の中間転写体15よりも上方に配置され
た定着手段28を通過する。ここに示した定着手段28
は、定着ローラとして構成された第1の加熱手段29と
第2の加熱手段30を有し、これらの加熱手段はその内
部に設けられたヒータなどの熱源によって加熱され、そ
れぞれ矢印方向に回転しながら互いに当接する。記録媒
体Pは、かかる第1及び第2の加熱手段29,30の間
を搬送され、このとき両加熱手段29,30から受ける
熱と圧力の作用によって、記録媒体Pに転写された第1
の画像と第2の画像が一度に記録媒体Pに定着される。
定着手段28を通過した記録媒体Pは、その各面に定着
されたフルカラー画像を担持して排紙部31上に矢印C
で示すように排出される。
【0081】第1及び第2の加熱手段29,30の表層
を、例えば離型性に優れたシリコーンゴムなどにより構
成することができるが、その表層の材質を同じにしてお
くと、記録媒体Pの各面に定着された第1及び第2の画
像の光沢度や色合いなどを同じにすることができる。
【0082】第2の中間転写体15に第2の画像を転写
したあとの第1の中間転写体3の表面に付着する転写残
トナーは、第1のクリーニング装置22のクリーニング
部材22Aによって除去される。
【0083】一方、第1の画像を転写したあとの第2の
中間転写体15の表面に付着する転写残トナーは、その
第2の中間転写体15の表面に圧接する第2のクリーニ
ング装置32のクリーニング部材32Eによって除去さ
れ、その表面が清掃される。除去されたトナーは図示し
ていないトナー搬送手段により同じく図示していない収
納部に集められる。ここに示したクリーニング部材32
Eはクリーニングブレードにより構成されており、かか
るクリーニング部材32Eは、回動支点32Fのまわり
に回動可能に支持され、第2の中間転写体15に担持さ
れた第1の画像がその第2のクリーニング装置32を通
るとき、クリーニング部材32Eは第2の中間転写体1
5の表面から離間し、その表面に付着した転写残トナー
を除去する時だけ、当該表面に当接する。
【0084】以上のように、本例の画像形成装置は、第
1の像担持体2Aに互いに異なる色のトナー像を順次形
成すると共に、第2の像担持体2Bに互いに異なる色で
あって、第1の像担持体2Aに形成されるトナー像の色
とも異なる色のトナー像を順次形成し、第1及び第2の
像担持体2A,2Bに形成された各トナー像を第1の中
間転写体3に重ねて転写し、その重ねトナー像より成る
第1の画像を第2の中間転写体15に転写し、その第2
の中間転写体15上の第1の画像を記録媒体Pの一方の
面に転写すると共に、第1の像担持体2Aに順次形成さ
れる互いに色の異なるトナー像と、第2の像担持体2B
に順次形成される互いに異なる色のトナー像であって、
第1の像担持体2Aに形成されるトナー像の色とも異な
る色のトナー像を第1の中間転写体3に重ねて転写して
得た第1の中間転写体上の第2の画像を上述の記録媒体
Pの他方の面に転写し、その記録媒体に転写した第1の
画像と第2の画像を当該記録媒体に一度に定着するよう
に構成されている。
【0085】以上説明した画像形成方法及びその装置の
構成によれば、第1の中間転写体3と第2の中間転写体
15との間に記録媒体を一度送り込むだけで、その両面
にカラー画像を形成することができるので、記録媒体の
両面にカラー画像を形成し終えるまでの時間を短縮で
き、その生産性を高めることができる。しかも、一方の
面に画像が転写された記録媒体を反転させて再びその記
録媒体を像担持体へ向けて搬送する必要はないので、記
録媒体の搬送トラブルの発生を抑制できる。さらに記録
媒体が像担持体に接触することはないので、像担持体に
紙粉が付着して、像担持体上に形成されるトナー像の品
質が低下する不具合も抑制できる。また、第1の中間転
写体3の表面に沿って第1及び第2の像担持体2A,2
Bを配列し、その各像担持体から第1の中間転写体3上
に各トナー像を転写するので、短時間で第1の中間転写
体3上に第1の画像を転写することができ、カラー画像
の生産性を一層高めることができる。しかも4つの像担
持体を用いずに、第1及び第2の2つの像担持体2A,
2Bを用いるだけで、記録媒体の各面にカラー画像を形
成できるので、画像形成装置のコストを低減できる。逆
に、1つの像担持体を用い、その像担持体上に4色のト
ナー像を順次形成し、その各トナー像を第1の中間転写
体に順次転写することにより、第1及び第2の画像をそ
れぞれ得るように構成した場合に比べ、短時間で記録媒
体の両面にカラー画像を形成することができる。
【0086】また、記録媒体の一方の面に転写した第1
の画像を定着した後、その記録媒体の他方の面に第2の
画像を転写し、その第2の画像を定着するように構成す
ると、記録媒体が最初の定着手段を通過するとき、これ
に加えられる熱と圧力によって記録媒体がわずかに伸ば
され、かかる記録媒体の他方の面に第2の画像が転写さ
れるので、記録媒体の各面に形成された画像の倍率が微
妙に異なってしまう。ところが図1に示した画像形成装
置においては、記録媒体Pの各面に転写された第1及び
第2の画像を定着手段28によって一度に、すなわち同
時に定着するので、定着後の各画像の倍率が異なってし
まうことはない。
【0087】さらに、複数の色のトナー像を重ねた第1
の画像を第2の中間転写体15上に転写し、同じく複数
の色のトナー像を重ねた第2の画像を第1の中間転写体
3上に転写し、その各重ねトナー像を記録媒体の各面に
それぞれ一括して転写するので、記録媒体に転写された
各画像に色ずれが発生し難くなり、その画質を高めるこ
とができる。複数の像担持体に形成された各色のトナー
像を記録媒体に順次転写すると、記録媒体の搬送の不安
定性に起因して、記録媒体に転写された各色のトナー像
がずれるおそれがあるが、図1に示した画像形成装置に
おいては、このような不具合の発生を阻止することがで
きる。
【0088】また第1及び第2の画像をそれぞれ記録媒
体に転写したあとの第1及び第2の中間転写体3,15
の表面を各クリーニング装置22,32によってそれぞ
れクリーニングするので、記録媒体の各面に形成された
カラー画像の色合いが異なる不具合も阻止できる。各ク
リーニング装置22,32によって各中間転写体上に付
着している紙粉も除去できるので、紙粉によるカラー画
像の品質低下も防止できる。
【0089】なお、無端ベルトより成る第1の中間転写
体3は、第1及び第2の像担持体2A,2Bからのトナ
ー像の転写を可能とし、そのトナー像を担持できる抵抗
値を備えたベルトより成り、例えば、厚さが50乃至5
00μmの樹脂フィルム又はゴムなどから成るベルト基
体に低表面エネルギーの表層をコートしたものから構成
することができる。
【0090】同様に無端ベルトより成る第2の中間転写
体15は、第1の中間転写体3からのトナー像の転写を
可能とし、そのトナー像を担持できる抵抗値を備えたベ
ルトより成り、例えば、厚さが50乃至500μmのポ
リイミド或いはポリアミドイミドなど耐熱性に優れたベ
ルト基体にフッ素樹脂などから成る低表面エネルギーの
離型層が積層されたものから構成することができる。こ
のように、耐熱性に優れた第2の中間転写体15を用い
れば、この第2の中間転写体15を定着手段28に接近
させて配置しても、その第2の中間転写体が早期に熱劣
化することを防止できる。
【0091】第1の中間転写体3と第2の中間転写体1
5の体積抵抗率は、10乃至10 12Ω・cmで、特に
10乃至1011Ω・cmであることが好ましい。ま
た、これらの中間転写体3,15の表面抵抗率は、10
乃至1013Ω/□、特に10乃至1012Ω/□
であることが好ましい。
【0092】その際、第1の中間転写体3上の第1の画
像を第2の中間転写体15に効率よく静電的に転写する
には、第1の中間転写体3の体積抵抗率を、第2の中間
転写体15の体積抵抗率よりも高く設定し、また第1の
中間転写体3の表面抵抗率を、第2の中間転写体15の
表面抵抗率よりも高く設定することが好ましい。
【0093】また、第1及び第2の中間転写体3,15
の内側に設けられる支持ローラや裏当てローラなどの各
部材のうち、第1の転写手段12A,12Bと第2及び
第4の転写手段20を構成する各転写ローラ以外の部材
は、接地しておくことが好ましく、これによって転写効
率を高め、異常画像の発生を防止する効果が得られる。
【0094】さらに、記録媒体Pの一方の面に転写され
た第1の画像と、その他方の面に転写された第2の画像
が共に正像となるようにするには、第1の画像用のトナ
ー像を第1及び第2の像担持体2A,2B上に形成する
とき、その各像担持体に逆像の静電潜像を形成し、第2
の画像用のトナー像を第1及び第2の像担持体2A,2
B上に形成するときは、その各像担持体に正像の静電潜
像を形成する必要があるが、このような露光の切り換え
は、図示していない書き込み制御コントローラによって
制御される。
【0095】また、排紙部31を図1に示したように配
置した場合、記録媒体は、第1の中間転写体3から直に
第2の画像を転写された他方の面を下にして排紙部31
に載置されるので、排紙部31に排出された記録媒体の
頁順が揃うようにするには、第1の画像が2頁目の画像
となり、第2の画像が1頁目の画像となるように、各像
担持体にトナー像を形成すればよい。このようにすれば
多数枚の記録媒体を排紙部31に排出したときも、その
頁順を全て揃えることができる。かかる頁揃えを行うに
は、画像データをメモリに貯蔵する公知の技術で実現で
きる。
【0096】また、図1に示した画像形成装置の本体筐
体1内には、制御装置E1及び電源装置E2が収納さ
れ、定着手段28の近傍にはファンF1が設けられてい
て、本体筐体内の温度過昇防止のために、ファンF1に
よって本体筐体内の空気を外部に排出するように構成さ
れている。
【0097】図1に示した第1の転写手段12A,12
Bと、第4の転写手段を兼ねる第2の転写手段20は、
第1及び第2の中間転写体3,15の裏面にそれぞれ接
触した転写ローラによって構成されているが、中間転写
体の裏面に接触するブラシ、またはブラシローラなどか
らなる転写手段や、中間転写体から離間して配置される
放電ワイヤを有するチャージャより成る転写手段などを
採用することもできる。但し、転写時に第1の中間転写
体3を各像担持体に押し付け、また第2の中間転写体1
5を第1の中間転写体3に押し付けて良好な転写効果が
得られる転写ローラを採用することが好都合である。
【0098】また、前述の説明では、第1の中間転写体
3上に第1の画像または第2の画像を形成する際、第1
の像担持体2Aには、先ず、第1α色現像装置11A1
によりトナー像を形成し、その次に第1β色現像装置1
1A2によりトナー像を形成したが、第1の像担持体2
A上に、先ず第1β色現像装置11A2によりトナー像
を形成し、次いで第1α色現像装置11A1によってト
ナー像を形成するようにしてもよい。これは、第2の像
担持体2B上にトナー像を形成するときも同様であり、
第2の像担持体2B上に、先ず第2δ色現像装置11B
2によりトナー像を形成し、次いで第2γ色現像装置1
1B1によってトナー像を形成するように構成してもよ
い。
【0099】さらに、第2の中間転写体15上の第1の
画像と、第1の中間転写体3上の第2の画像を記録媒体
Pの各面に転写するとき、その各画像が記録媒体の各面
の正しい位置にそれぞれ転写されるように、記録媒体P
は所定のタイミングを取られて各画像の転写位置に搬送
される。また、記録媒体Pの各面に転写された各画像の
先端位置が合致するように、第1及び第2の中間転写体
3,15が同期がとられて走行駆動される。この方法と
して、第1及び第2の中間転写体3,15に適宜マーク
を付しておき、これを図示していないセンサで検知して
第1及び第2の中間転写体3,15の走行駆動を制御す
るように構成すればよい。
【0100】ところで、図1に示した画像形成装置の第
2の中間転写体15は、複数の支持部材に巻き掛けられ
て回転駆動される無端ベルトより成り、第2及び第4の
転写手段20を構成する転写ローラは、第2の中間転写
体15のベルトループ内に配置され、該転写手段20
に、第1の中間転写体3上の第1の画像又は第2の画像
を形成するトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加し
て、第1の画像を第2の中間転写体15上に静電転写
し、又は第2の画像を記録媒体の他方の面に静電転写す
る。図10は、図1に示した第2及び第4の転写手段2
0を構成する転写ローラとその近傍の要素の拡大図であ
り、第1の中間転写体3と第2の中間転写体15との間
に記録媒体Pが搬送されつつ、第1の中間転写体3上の
第2の画像が記録媒体Pの他方の面に転写されている様
子を示している。支持ローラ5はアースされ、第2及び
第4の転写手段20にプラスの電圧が印加され、第1の
中間転写体3上の第2の画像を構成するマイナス極性の
トナーTが記録媒体Pの他方の面上に静電的に移行す
る。同様にして、第1の中間転写体3上の第1の画像を
第2の中間転写体15上に静電転写することができる。
【0101】第2及び第4の転写手段20を上述のよう
に配置すると、その転写手段20に対して、第1の転写
手段12A,12Bを構成する転写ローラに印加する電
圧の極性と同極性の電圧を印加することになるので、こ
れらの転写手段12A,12B,20に電圧を印加する
電源装置として、同一形態の電源装置を用い、或いは共
通の電源装置を用いることが可能となり、これにより画
像形成装置の構成を簡素化でき、しかも部品の調達や、
その保管を行い易くなる。
【0102】これに対し、図11に示すように、支持ロ
ーラ5を第2及び第4の転写手段として構成することも
できる。第1の中間転写体3が、複数の支持部材に巻き
掛けられて回転駆動される無端ベルトより成る場合、第
2及び第4の転写手段、この例では支持ローラ5を、第
1の中間転写体3のベルトループ内に配置するのであ
る。この構成においては、ベルトループ内に配置された
支持ローラ5より成る転写手段に対して、第1の中間転
写体3上の第1又は第2の画像を構成するトナーTの帯
電極性と同極性、図の例ではマイナス極性の電圧を印加
して、その第1の中間転写体3上の第1の画像を第2の
中間転写体15上に転写し、又は第1の中間転写体上の
第2の画像を記録媒体の他方の面に転写する。ローラ2
0はアースされている。
【0103】第2及び第4の転写手段を上述のように構
成すると、第1の中間転写体3上の第2の画像を記録媒
体Pに転写するとき、その転写手段を構成する支持ロー
ラ5が第2の中間転写体15を介することなく、記録媒
体Pに対向することになるので、記録媒体Pの厚さがい
かなるときも、支持ローラ5に一定の電流を供給して、
第1の中間転写体3上の第2の画像を記録媒体Pに転写
することができる。記録媒体の厚さに影響されずに、第
2の画像を記録媒体に転写することができ、厚い記録媒
体への転写に対して格別に支持ローラ5に供給する電流
を増やすなどの制御を行う必要はなく、その制御態様を
簡素化することができる。
【0104】また、図1に示した画像形成装置におい
て、少なくとも第1の像担持体2Aと、この第1の像担
持体2Aにトナー像を形成する複数の第1の現像装置1
1A1,11A2とを一体的に組み付けて第1の作像ユ
ニットU1を構成すると共に、少なくとも第2の像担持
体2Bと、その第2の像担持体2Bにトナー像を形成す
る複数の第2の現像装置11B1,11B2とを一体的
に組み付けて第2の作像ユニットU2を構成し、その第
1の作像ユニットU1と第2の作像ユニットU2を画像
形成装置の本体筐体1に着脱可能に装着すると有利であ
る。図1に示した例では、第1の像担持体2Aと、第1
の除電装置7Aと、第1の帯電装置8Aと、第1の現像
装置11A1,11A2と、第1のクリーニング装置1
4Aとが図示していない支持体に組み付けられて一体的
な第1の作像ユニットU1が構成され、また第2の像担
持体2Bと、第2の除電装置7Bと、第2の帯電装置8
Bと、第2の現像装置11B1,11B2と、第2のク
リーニング装置14Bとが図示していない支持体に組み
付けられて一体的な第2の作像ユニットU2が構成され
ている。
【0105】上述した構成によると、第1及び第2の作
像ユニットU1,U2をそれぞれ本体筐体1に着脱でき
るため、これらのユニットU1,U2を、その寿命到来
時などに、別々に交換することができる。
【0106】さらに、上記構成に加えて、第1の作像ユ
ニットU1の複数の第1の現像装置11A1,11A2
のそれぞれを、該第1の作像ユニットU1の支持体に個
々に着脱可能に装着し、同じく第2の作像ユニットU2
の複数の第2の現像装置11B1,11B2のそれぞれ
を、該第2の作像ユニットU2の支持体に個々に着脱可
能に装着すると有利である。この構成により、各作像ユ
ニットU1,U2の現像装置11A1,11A2,11
B1,11B2だけを新たな現像装置と交換することが
できる。
【0107】さらに、上記各構成において、第1及び第
2の現像装置11A1,11A2;11B1,11B2
をそれぞれ装着していない状態での第1及び第2の作像
ユニットU1,U2が、画像形成装置の本体筐体1に対
して互換性を有していると特に有利である。例えば、第
1の現像装置11A1,11A2を第1の作像ユニット
U1の支持体から取り外し、現像装置を有していない第
1の作像ユニットU1を、第2の作像ユニットU2の代
わりに、本体筐体1に対して装着できるようにする。同
様に、第2の現像装置11B1,11B2を取り外した
第2の作像ユニットU2を、第1の作像ユニットの代わ
りに本体筐体1に対して装着できるように構成する。こ
のように構成すれば、多数の予備の作像ユニットを用意
しておく必要がなくなり、画像形成装置の管理を簡素化
することができる。
【0108】また、少なくとも第1の像担持体2Aと第
2の像担持体2Bとを一体的に組み付けてプロセスカー
トリッジUを構成し、このプロセスカートリッジUを画
像形成装置の本体筐体1に着脱可能に装着することもで
きる。例えば、第1及び第2の像担持体2A,2B、第
1及び第2の帯電装置8A,8B、第1及び第2の除電
装置7A,7B、第1及び第2の現像装置11A1,1
1A2,11B1,11B2、第1及び第2のクリーニ
ング装置14A,14Bを共通の支持体に一体的に組み
付けて、1つのプロセスカートリッジUを構成するので
ある。このように構成すれば、第1及び第2の像担持体
2A,2Bなどを同時に交換することができ、その交換
作業を簡素化することができる。
【0109】ところで、記録媒体の各面に転写されて定
着された画像は、4色のトナーによるフルカラー画像と
なっているが、このうちのブラック色は、フルカラー画
像を見た者に強い印象を与える。従って、記録媒体Pに
転写された4色のトナー像を重ねて成る画像の最上層に
ブラックトナー像が存在するときと、最下層にブラック
トナー像が存在するときとでは、定着後の各画像の色合
いに差ができ、これを見る者に与える印象が異なる。
【0110】そこで、第1及び第2の像担持体2A,2
Bにそれぞれ形成される互いに異なる色のトナー像のう
ちの1つがブラックトナー像であるときは、第1の中間
転写体3に最初に転写され始まるトナー像と、その第1
の中間転写体3に最後に転写され始まるトナー像がブラ
ックトナー像以外の色のトナー像となるように、第1の
現像装置11A1,11A2と第2の現像装置11B
1,11B2を配置することが好ましい。
【0111】より具体的に示すと、図1に示した画像形
成装置においては、第1α色現像装置11A1と第1β
色現像装置11A2が第1の像担持体2Aにマゼンタト
ナー像とイエロートナー像をそれぞれ形成し、第2γ色
現像装置11B1と第2δ色現像装置11B2がブラッ
クトナー像とシアントナー像を第2の像担持体2Bにそ
れぞれ形成するように構成されているので、先に説明し
た順に第1の中間転写体3上に順次各色のトナー像を転
写すると、第1の中間転写体3に最初に転写され始まる
トナー像は、マゼンタトナー像であり、最後に第1の中
間転写体3上に転写され始まるトナー像はシアントナー
像であって、ブラックトナー像が最初または最後に第1
の中間転写体3上に転写され始まることはない。従っ
て、第1の中間転写体3に転写された第1の画像の各ト
ナー像は、図2の(a)に模式的に示すように、マゼン
タトナー粒子Mより成るマゼンタトナー像が第1の中間
転写体3に最も近くに位置し、その上にブラックトナー
粒子BKよりなるブラックトナー像が位置し、さらにそ
の上にイエロートナー粒子Yより成るイエロートナー像
が位置し、最上位にシアントナー粒子Cより成るシアン
トナー像が位置する。ブラックトナー像は、他の色のト
ナー像の間に位置する。従って、この第1の画像I1が
第2の中間転写体15上に転写されたときも、図2の
(b)に示すように、そのブラックトナー像は他の色の
トナー像の間に位置し、さらにその第1の画像I1が記
録媒体Pの一方の面に転写されたときも、図2の(c)
に示すようにブラックトナー像は他の色のトナー像の間
に位置する。
【0112】第1の中間転写体3に転写された第2の画
像の各色のトナー像も、図2の(a)に示したところと
同じ重ね状態となっている。従って、この第2の画像I
2が図2の(c)に示すように記録媒体Pの他方の面に
転写されたとき、ブラックトナー像はやはり他の色のト
ナー像の間に位置する。このように、記録媒体Pの各面
に転写された第1及び第2の画像I1,I2は、そのい
ずれも、ブラックトナー像が最上層と最下層とはなら
ず、中間層となる。かかる各画像が定着手段28により
定着されて各カラー画像が完成するが、このときその各
画像の色合いに差がなく、これを見た者に与える印象が
異なるようなことはない。このようにして、記録媒体の
各面に色合いの差の少ない高品質なカラー画像を形成す
ることができる。
【0113】また、第1の中間転写体3上に第1の画像
を形成する際、その第1の中間転写体3には、先ず第1
及び第2の像担持体2A,2Bからマゼンタトナー像と
ブラックトナー像の2色の重ねトナー像が形成される
が、この2色の重ねトナー像の後端が第2の像担持体2
Bを離れた時点から、その重ねトナー像の先端が第1の
像担持体2Aに至るまでに或る時間が存在するときは、
その時間の全体又はその一部の間だけ、第1の中間転写
体3の表面移動速さが、各像担持体2A,2Bから第1
の中間転写体3にトナー像を転写しているときの第1の
中間転写体3の表面移動速さよりも速くなるように、第
1の中間転写体3の駆動を制御すると、画像形成スピー
ドをより一層高め、より短時間でカラー画像を形成する
ことが可能となる。
【0114】すなわち、図1に示した例のように、第1
の画像又は第2の画像を第1の中間転写体3に形成する
とき、第1の中間転写体3に最初に転写され始まるトナ
ー像(図の例ではマゼンタトナー像)が形成される像担
持体を第1の像担持体2A、第1の中間転写体3に最後
に転写され始まるトナー像(図の例ではシアントナー
像)が形成される像担持体を第2の像担持体2Bとした
とき、第1の中間転写体3上に第1の画像を形成する
際、第1の像担持体2Aと第2の像担持体2Bにそれぞ
れ最初に形成されるトナー像(図の例ではマゼンタトナ
ー像とブラックトナー像)を第1の中間転写体3に転写
し終えた時点から、これらの2つのトナー像を重ねた第
1の中間転写体上の重ねトナー像の先端が、第1の像担
持体2Aから第1の中間転写体3へトナー像を転写する
転写位置に至る時点までの間の時期の少なくとも一部の
時期の第1の中間転写体3の表面移動速さが、第1及び
第2の像担持体2A,2Bの少なくとも一方から第1の
中間転写体3へトナー像を転写している時の第1の中間
転写体3の表面移動速さよりも速くなるように、第1の
中間転写体3の表面移動速さを制御するのである。この
ようにして簡単な制御で画像形成スピードをより一層高
めることができる。
【0115】図1を参照して第1の画像と第2の画像を
記録媒体Pの一方の面と他方の面にそれぞれ転写するモ
ードを説明したが、このモードのほか、第1及び第2の
像担持体2A,2Bから第1の中間転写体3にトナー像
を静電転写して第1の中間転写体3上に4色の重ねトナ
ー像より成る画像を形成し、この画像を記録媒体に直に
静電転写し、その画像だけを担持した記録媒体Pを、定
着手段28を通過させて、その画像を定着するモードを
選択できるように構成することもできる。記録媒体Pの
片面にだけカラー画像を形成するのである
【0116】図1を参照してより具体的に説明すると、
第1の中間転写体3上に4色の重ねトナー像より成る第
1の画像を第1の中間転写体3上に形成した動作と全く
同じ動作によって、第1及び第2の像担持体2A,2B
に形成した互いに色の異なるトナー像を第1の中間転写
体3に重ねて静電転写してその第1の中間転写体3上に
4色の重ねトナー像より成る画像を形成する。この画像
を、給紙装置23から給送された記録媒体Pの他方の面
に、第2の転写手段を兼ねる第4の転写手段20によっ
て静電転写する。この記録媒体は、移動する第2の中間
転写体15の表面に密着して上方に搬送されるが、この
とき第3の転写手段27は作動することはない。そし
て、この記録媒体が定着手段28を通過するとき、転写
された画像が記録媒体に定着される。次いで記録媒体は
排紙部31に排出される。
【0117】その際、図1に示した画像形成装置は、定
着手段28を通過した記録媒体Pが排出される排紙部3
1を有しているが、定着手段28を通過した記録媒体P
は、第1の中間転写体3から転写された画像が形成され
ている面を下方に向けて排紙部31に排出されるよう
に、該排紙部31と、第1の中間転写体3と、第2の中
間転写体15とが配置されているので、上述のようにし
て片面にだけカラー画像が形成された記録媒体Pが排紙
部31に排出されたとき、その画像面を下に向けてい
る。従って、上述の画像形成動作を連続して行ったと
き、排紙部31上にスタックされた複数の記録媒体の頁
順を揃えることができる。
【0118】さらに、中間転写体3上に第1の画像を転
写するのと全く同様にして、第1及び第2の像担持体2
A,2Bから第1の中間転写体3に互いに異なった色の
トナー像を重ねて転写して該第1の中間転写体上に4色
の重ねトナー像より成る画像を形成し、その画像を第2
の転写手段20によって第2の中間転写体15に転写
し、その第2の中間転写体15上に転写された画像を第
3の転写手段27によって記録媒体Pの一方の面に転写
し、その画像だけを担持した記録媒体Pを、定着手段2
8を通過させて、その画像を定着するモードを選択可能
とすることもできる。この場合も、記録媒体Pの一方の
面にのみカラー画像が形成される。
【0119】また、第1の現像装置11A1,11A2
と第2の現像装置11B1,11B2のうちの一部の現
像装置だけで像担持体上にトナー像を形成し、そのトナ
ー像を第1の中間転写体に転写して得た第1の中間転写
体3上の画像を、直接または第2の中間転写体15を介
して記録媒体に転写するモードを選択できるように構成
することもできる。
【0120】例えば、第1α色現像装置11A1、第2
β色現像装置11A2、第2δ色現像装置11B2を退
避位置にもたらし、第2γ色現像装置11B1だけを現
像位置にもたらして第2の像担持体2B上にブラックト
ナー像を形成し、これを第1の転写手段12Bによって
第1の中間転写体3上に転写する。そして、そのブラッ
クトナー像を、第2の転写手段を兼ねる第4の転写手段
20によって直に記録媒体Pの他方の面に転写するか、
又は同じ転写手段20によってこのブラックトナー像を
一旦、第2の中間転写体15に転写し、次いでそのブラ
ックトナー像を第3の転写手段27によって記録媒体P
の一方の面に転写し、そのブラックトナー像を定着手段
28によって定着し、その記録媒体Pを排紙部31に排
出する。このようにして単色画像を記録媒体Pに形成で
きる。使用する現像装置の数を適宜選択することによ
り、各種の色の画像を記録媒体の片面又は両面に形成す
ることができる。
【0121】上述のようにフルカラー画像、単色画像、
複数色の合成画像を記録媒体に形成できるが、一般に、
ユーザが利用するモードのうち、記録媒体に単色のブラ
ック画像を形成するモードの利用頻度が一番高い。従っ
て、ブラック画像を形成するときの画像形成スピードが
一番速くなるように画像形成装置を構成することが好ま
しい。
【0122】そこで、図1に示した画像形成装置のよう
に、第1の画像又は第2の画像を第1の中間転写体3に
形成するとき、第1の中間転写体3に最初に転写され始
まるトナー像(図の例ではマゼンタトナー像)が形成さ
れる像担持体を第1の像担持体2Aとし、第1の中間転
写体3に最後に転写され始まるトナー像(図の例ではシ
アントナー像)が形成される像担持体を第2の像担持体
2Bとしたとき、図1に示した画像形成装置の如く、そ
の第2の像担持体2Bにトナー像を形成する複数の第2
の現像装置の1つの現像装置が、第2の像担持体2Bに
ブラックトナー像を形成する現像装置11B1として構
成されていることが好ましい。
【0123】第2の像担持体2Bから第1の中間転写体
3にトナー像が転写される転写位置から、第1の中間転
写体3上の画像が記録媒体P又は第2の中間転写体15
に転写される転写位置までの距離は、第1の像担持体2
Aから第1の中間転写体3にトナー像が転写される位置
から、第1の中間転写体3上の画像が記録媒体P又は第
2の中間転写体15に転写される転写位置までの距離よ
りも短い。このような像担持体2Bにブラックトナー像
を形成し、これを記録媒体Pに転写するので、使用頻度
の高いブラック画像の形成のファーストコピーを短時間
で行うことができる。
【0124】また、図1に示した第2の像担持体2B
と、第1の中間転写体3から記録媒体Pへのトナー像の
転写位置との間に、ブラックトナー像だけが形成される
第3の像担持体(図示せず)を設けておき、記録媒体に
ブラック画像の単色画像だけを形成するときには、この
第3の像担持体に形成したブラックトナー像を第1の中
間転写体3を介し、又は第1及び第2の中間転写体3,
15を介して記録媒体Pの片面に転写するように構成す
れば、その画像形成時のファーストコピーに要する時間
をより一層短縮することが可能となる。
【0125】また、赤、緑又は青の単色画像を形成する
モードの使用頻度も高い。このような単色画像を短時間
で形成できるように、次のように各現像装置を配置する
こともできる。先ず、複数の第1の現像装置11A1,
11A2のうちの1つの現像装置と、複数の第2の現像
装置11B1,11B2のうちの1つの現像装置のうち
の一方の現像装置を、マゼンタトナー像を形成する現像
装置として構成し、他方の現像装置を、イエロートナー
像を形成する現像装置として構成する。例えば、第1α
色現像装置11A1を、マゼンタトナー像を形成する現
像装置とし、第2γ色現像装置11B1を、イエロート
ナー像を形成する現像装置とし、これらの現像装置によ
って第1及び第2の像担持体2A,2Bにそれぞれ形成
したマゼンタトナー像とイエロートナー像を第1の中間
転写体3上に重ねて転写し、その重ねトナー像より成る
画像を記録媒体に直接、または第2の中間転写体15を
介して記録媒体Pに転写し、これを定着手段28によっ
て定着する。これによって赤画像が得られる。この構成
によって、第1の中間転写体3を1回転よりも少ない距
離移動させるだけで、記録媒体上に赤画像を形成でき、
その画像形成に要する時間を短縮できる。
【0126】同様に、複数の第1の現像装置11A1,
11A2のうちの1つの現像装置と、複数の第2の現像
装置11B1,11B2のうちの1つの現像装置のうち
の一方の現像装置を、イエロートナー像を形成する現像
装置として構成し、他方の現像装置を、シアントナー像
を形成する現像装置として構成し、その2つの現像装置
によって、赤画像の場合と同様にして記録媒体に画像を
形成することによって、短時間で緑画像を得ることがで
きる。
【0127】同じく、複数の第1の現像装置11A1,
11A2のうちの1つの現像装置と、複数の第2の現像
装置11B1,11B2のうちの1つの現像装置のうち
の一方の現像装置を、マゼンタトナー像を形成する現像
装置として構成し、他方の現像装置が、シアントナー像
を形成する現像装置として構成し、その2つの現像装置
によって、赤画像の場合と同様にして記録媒体に画像を
形成することにより、短時間で青画像を得ることができ
る。
【0128】各色のトナー像を形成する各現像装置11
A1,11A2,11B1,11B2を自由に交換でき
るように構成すれば、上述のように赤、緑または青の画
像を短時間で形成できるように、各現像装置の装着位置
を自由に選択することができる。
【0129】ところで、図1に示した第1の中間転写体
3と第2の中間転写体15は、それぞれ、回転駆動され
る無端ベルトにより構成されているので、その各無端ベ
ルトを各種形態で張架することができ、これらが最もコ
ンパクトとなるように構成することが可能である。これ
により、第1の中間転写体3の外周面に複数の像担持体
を並べて配置しても、その全体をコンパクト化すること
が可能となり、画像形成装置の小型化を達成できる。
【0130】特に、図1に示した画像形成装置において
は、図3に示すように、複数の支持部材に巻き掛けられ
て回転駆動される無端ベルトより成る第1の中間転写体
3の高さHが、その水平方向の幅Wよりも小さく設定さ
れ、しかもその第1の中間転写体3の水平方向における
一方の端部Eを記録媒体が通過するように、その記録媒
体の搬送路と第1の中間転写体3の相対位置が設定され
ているので、第1の中間転写体3の高さを小さくして、
画像形成装置の全高を低くすることができる。しかも第
1の中間転写体3の水平方向における端部Eを記録媒体
が通るので、記録媒体が水平方向に搬送されるように構
成した場合に比べ、本体筐体1のデッドスペースを少な
くして、画像形成装置の水平方向のサイズも小型化でき
る。
【0131】さらに、図1に示す如く無端ベルトより成
る第1の中間転写体3の下辺3Aに沿って、第1及び第
2の像担持体2A,2Bを配置し、或いは図には示して
いないが、その第1の中間転写体3の上辺3Bに沿って
第1及び第2の像担持体2A,2Bを配置すると、本体
筐体1内に、複数の像担持体をバランス良く配置し、本
体筐体内のデッドスペースをより小さくして画像形成装
置全体をよりコンパクトに構成することができる。
【0132】また、図1に示した画像形成装置において
は、第1の中間転写体3の上方に、定着手段28を通過
した記録媒体が排出される排紙部31が配置されている
が、この排紙部31は、記録媒体の排出方向上流側部分
よりも下流側部分が高くなる向きに傾斜配置されてい
る。これにより、排紙部31に複数の記録媒体を正しく
スタックすることが可能となるが、その際、図1に示す
如く、複数の支持部材に巻き掛けられた無端ベルトより
成る第1の中間転写体3の上辺3Bが排紙部31にほぼ
平行に延びていると、本体筐体内のデッドスペースをよ
り少なくすることができる。
【0133】さらに、図1に示した画像形成装置におい
ては、給紙装置23が本体筐体1の下部に設けられ、記
録媒体Pに画像が転写される転写位置に対し、その下方
から記録媒体Pが搬送されるようにその記録媒体Pの搬
送路が形成され、定着手段28が上記転写位置の上方に
配置されている。
【0134】この構成により、記録媒体Pはほぼ垂直な
姿勢で定着手段28に進入する。このため、記録媒体
は、その腰によって、自重で垂れ下がることなく第1及
び第2の加熱手段29,30の間に確実に入り込み、記
録媒体の先端が加熱手段29,30に突き当たることは
ない。このため、記録媒体上の未定着トナー像(第1及
び第2の画像)が振動によって乱されるようなことがな
く、定着後のカラー画像の品質を高めることができる。
【0135】しかも、定着手段28が転写位置の上方に
位置しているので、定着手段28で発生する熱が本体筐
体内にこもり、その内部の温度が過度に上昇する不具合
を防止することができる。本体筐体内の上部の熱はファ
ンF1によって外部に排出される。
【0136】また、図1に示した画像形成装置は、記録
媒体Pに画像が転写される転写位置へ記録媒体Pを所定
のタイミングで送り出すレジストローラ対26より成る
レジスト手段を有しているが、その際、上記転写位置よ
りも下方に位置する第2の中間転写体15の部分15A
が、その転写位置を通る鉛直線V(図2)よりも、レジ
スト手段から離れる向きに退避して位置している。この
ため、レジストローラ対26を配置するスペースを支障
なく確保でき、そのレジストローラ対26を配置する設
計自由度を高めることができる。
【0137】図4は、図1に示した画像形成装置と一部
の構成が異なった画像形成装置の垂直断面図である。こ
こに示した画像形成装置の基本構成と作用は図1に示し
た画像形成装置と変りはないので、主として異なる点だ
けを説明する。無端ベルトより成る第2の中間転写体1
5は、支持ローラ16,17,18に巻き掛けられ、そ
の内側には裏当て板33と裏当てローラ134が配設さ
れ、第2の中間転写体15を挟んで裏当て板33には第
3の転写手段27が対向配置され、裏当てローラ134
には第2の中間転写体用のクリーニング装置32のクリ
ーニングローラ32Aが対向配置されている。
【0138】このクリーニング装置32は、クリーニン
グローラ32Aのほかに、当該ローラ32Aに圧接する
ブレード32B、トナー搬送手段32Cを有している。
クリーニングローラ32Aは支点32Dのまわりに揺動
可能に支持されている。
【0139】また定着手段28は、第2の中間転写体1
5の外側に位置する第1の加熱手段29Aと、第2の中
間転写体15の内側に配置され、その内側面に当接した
第2の加熱手段30Aを有している。第1の加熱手段2
9Aは、その内部に設けられたヒータによって加熱され
る定着ローラより成るが、発熱体により加熱される定着
ベルトより成る第1の加熱手段を用いることもできる。
第2の加熱手段30Aとしては、例えば、発熱素子をア
レイ状に配置した装置などを用いることができる。
【0140】また、第2の中間転写体15を支持する支
持ローラ16は、第2の中間転写体15を冷却する冷却
手段を兼ねていて、このローラは、例えば内部に冷却媒
体を有するヒートパイプにより構成されている。かかる
冷却手段以外の冷却装置、例えば第2の中間転写体15
に冷風を吹き当ててこれを冷却する装置などを採用する
こともできる。
【0141】無端ベルトより成る第2の中間転写体15
は、図1に示した画像形成装置の第2の中間転写体15
と全く同じく、耐熱性のベルト基体の表面に離型層が積
層された無端ベルトにより構成されている。
【0142】図1に示した画像形成装置の場合と全く同
様にして、第1及び第2の像担持体2A,2Bから第1
の中間転写体3に静電転写された4色のトナー像によっ
て第1の中間転写体3上に第1の画像が形成され、この
第1の画像は第2の中間転写体15に静電転写される。
第2の中間転写体15上に転写された第1の画像が定着
手段28と、クリーニング装置32を通るとき、第1の
加熱手段29Aとクリーニングローラ32Aは第2の中
間転写体15から離間している。このため、第1の画像
が第1の加熱手段29Aとクリーニングローラ32Aに
よって乱されることはない。しかも、このとき、第1及
び第2の加熱手段29A,30Aへの加熱動作はオフさ
れている。
【0143】引き続き、第2の中間転写体15上の第1
の画像と、第1及び第2の像担持体2A,2Bから第1
の中間転写体3上に重ねて転写された4色のトナー像よ
り成る第2の画像が、給紙装置23から給送された記録
媒体Pの一方の面と他方の面に、図1の画像形成装置の
場合と全く同様にしてそれぞれ転写される。この記録媒
体が定着手段28を通るとき、第1の加熱手段29Aと
第2の加熱手段30Aはそれぞれ加熱され、しかも第1
の加熱手段29Aは記録媒体Pの他方の面に当接しなが
ら回転する。これにより、記録媒体Pの各面に転写され
た第1及び第2の画像に圧力と熱が加えられ、これらの
画像が記録媒体に定着される。
【0144】このように、第2の中間転写体15の外側
に位置する第1の加熱手段29Aと、第2の中間転写体
15の内側に位置する第2の加熱手段30Aによって記
録媒体に転写された第1及び第2の画像が同時に定着さ
れるのである。
【0145】定着手段28を通過した記録媒体Pは、図
1に示した画像形成装置の場合と同じく排紙部31に排
出される。また、第2の中間転写体15上の転写残トナ
ーは、紙粉などと共にその中間転写体15の表面に接触
したクリーニングローラ32Aによって除去される。ク
リーニングローラ32Aに付着したトナーはブレード3
2Bによって掻き落とされ、トナー搬送手段32Cによ
ってクリーニング装置外に排出される。
【0146】クリーニング装置32を通過した第2の中
間転写体15の部分は、冷却手段を兼用する支持ローラ
16によって冷却される。
【0147】図4に示した画像形成装置の画像形成に関
する他の構成と作用は、図1乃至図3、並びに図10及
び図11に関連して先に説明したところと変りはなく、
上述したモード以外の前述の各モードによって記録媒体
に画像を形成することもでき、また短時間で黒画像、赤
画像、緑画像を形成できるように構成できることも変り
はなく、これらに関するその説明は省略する。
【0148】図4に示した画像形成装置においては、定
着手段28は、第2の中間転写体の表面に記録媒体Pを
重ねた状態で、その記録媒体Pに転写された画像を定着
するように構成されている。すなわち、第2の中間転写
体15は複数の支持部材に支持されて回転駆動される無
端ベルトより成り、定着手段28は、無端ベルトより成
る第2の中間転写体15の外側に配置された第1の加熱
手段29Aと、第2の中間転写体15の内側に配置され
た第2の加熱手段30Aを有している。かかる構成によ
り、定着手段28は、第2の中間転写体15に密着して
搬送される記録媒体上の画像を定着する。これにより定
着手段28に進入する記録媒体に大きな衝撃が与えられ
ることはない。このため、画像を乱すことなく、その画
像を定着することができ、定着後の画像の画質を高める
ことができる。また、第2の中間転写体15は第1及び
第2の像担持体2A,2Bとは接触していないので、各
像担持体が定着手段28の熱の影響を直に受けることは
なく、像担持体の熱劣化を防ぐことができる。
【0149】また、無端ベルトより成る第2の中間転写
体15は、前述のように耐熱性と表面の離型性に優れて
いるので、第2の中間転写体15が熱によって早期に劣
化することを阻止でき、しかも定着時に第2の中間転写
体15の側へ溶融したトナーが移行することを防止でき
る。
【0150】さらに、第2の中間転写体15の移動方向
に関し、定着手段28よりも下流側であって、画像が記
録媒体Pに転写される転写位置よりも上流側の部位に、
第2の中間転写体15を冷却する冷却手段が設けられて
いるので、定着動作時に加熱された第2の中間転写体1
5の温度を下げ、この第2の中間転写体15に次の画像
が転写されるときに熱によってその画像に悪影響が与え
られることを阻止できる。
【0151】また、図1及び図4に示したいずれの画像
形成装置も、前述の各種モードで記録媒体に画像をプリ
ントすることができるが、その際、定着手段28が、記
録媒体Pの両面に形成された画像を定着するときと、記
録媒体の片面にのみ形成された画像を定着するときと
で、記録媒体に与える熱量を変えるように構成すること
もできる。記録媒体の片面にのみ画像を転写したとき
は、両面に画像を転写した場合よりも、定着手段におい
て記録媒体に与える熱量を少なくするのである。片面記
録のとき、例えば画像のない側に位置する加熱手段に与
える熱量を減らし、或いは熱を与えないようにする。こ
のようにして適切な消費電力で画像を形成することがで
きる。
【0152】ところで、図1及び図4に示した画像形成
装置においては、その本体筐体1が不動筐体1Aと、そ
の不動筐体1Aに支軸35を介して回動開閉可能に支持
された可動筐体1Bとを有している。図5及び図6は、
それぞれ図1及び図4に示した可動筐体1Bを開位置に
回動させたときの様子を示している。このとき、記録媒
体の搬送路が大きく開くので、ジャムした記録媒体を容
易に取り出すことができる。しかも、第3の転写手段2
7は不動筐体1A側に設けられ、可動筐体1Bを開いた
とき、第3の転写手段27が外部に露出する。このた
め、操作者はこの第3の転写手段27に容易にアクセス
して、これを清掃するなどの保守作業を行うことができ
る。
【0153】このように、画像形成装置の本体筐体1
が、不動筐体1Aと、記録媒体Pの搬送路を境にして不
動筐体1Aに対して離間できるように、その不動筐体1
Aに支持された可動筐体1Bとを有し、可動筐体1Bを
開位置にもたらしたとき、第3の転写手段27が外部に
対して露出するように、その第3の転写手段27が不動
筐体1A側に設けられているのである。
【0154】その際、図4及び図6に示した画像形成装
置においては、前述のように、定着手段28が、その間
を記録媒体が通過する第1の加熱手段29Aと第2の加
熱手段30Aとを有しているが、可動筐体1Bを開位置
にもたらしたとき、第1の加熱手段29Aと第2の加熱
手段30Aが互いに離間するように、第1の加熱手段2
9Aが不動筐体1A側に設けられ、第2の加熱手段30
Aが可動筐体1B側に設けられている。しかも可動筐体
1Bを開位置にもたらしたとき、第1の中間転写体3と
第2の中間転写体15が互いに離間するように、該第1
の中間転写体3が不動筐体1A側に設けられ、第2の中
間転写体15が可動筐体1B側に設けられている。この
点は図1及び図5に示した画像形成装置も同様である。
また、図1に示した画像形成装置においても、その定着
手段28の第1の加熱手段29を不動筐体1Aの側に設
け、第2の加熱手段30を可動筐体1Bの側に設け、可
動筐体1Bを開いたとき、両加熱手段29,30が離間
するように構成することもできる。
【0155】上述の構成により、記録媒体のジャムが発
生したとき、可動筐体1Bを開くことにより容易にジャ
ムした記録媒体を取り除くことができ、しかも第1の加
熱手段と第2の加熱手段が互いに大きく離れるので、こ
れらを容易に清掃するなどの保守作業を行うことができ
る。
【0156】また、可動筐体1Bの側に設けられた第2
の中間転写体15と、これに関連する部品をユニットと
して構成しておけば、図5及び図6に示すように可動筐
体1Bを開いて、そのユニットを上方に容易に取り出す
ことができる。
【0157】また、本体筐体1を不動筐体1Aと可動筐
体1Bにより構成すると共に、図11に示した構成を採
用した場合、第2及び第4の転写手段を構成する支持ロ
ーラ5と、第1の転写手段12A,12Bを構成する複
数の転写ローラと、第3の転写手段27を構成するコロ
ナ放電器の全ての転写装置が、不動筐体1Aの側に設け
られるので、これらの転写装置に対し、不動筐体1Aに
配置された電源装置E2から電流を供給することができ
る。従って、可動筐体側に電源装置を設ける必要がなく
なり、画像形成装置の構成を簡素化することができる。
図10に示した構成を採用した場合は、第2及び第4の
転写手段20は可動筐体1Bの側に設けられるが、その
際、不動筐体1Aの側の接点(図示せず)と、可動筐体
1Bの側の接点(同じく図示せず)を接触させ、これら
の接点を介して電源装置E2から転写手段20に電流を
供給することができる。ところが、かかる接点を用いる
と、画像形成装置の構成が複雑化し、また両接点の接触
不良に基づく不具合が発生するおそれもある。図11に
示した構成によると、かかる欠点を全て回避することが
できる。
【0158】ところで、図1及び図4に示した画像形成
装置には、第1及び第2の像担持体2A,2Bにそれぞ
れトナー像を形成する複数の現像装置11A1,11A
2,11B1,11B2が設けられているが、これらの
現像装置のトナーの量が減少したとき、その各現像装置
にトナーを補給する必要がある。そこで、図1及び図4
に示した画像形成装置においては、第1及び第2の現像
装置11A1,11A2,11B1,11B2のそれぞ
れに補給されるトナーを収容した複数のトナー容器36
Y,36M,36C,36BKが設けられている。その
各トナー容器にはイエロートナー、マゼンタトナー、シ
アントナー及びブラックトナーがそれぞれ収容され、各
現像装置においてトナー不足が検知されたとき、図示し
ていない粉体ポンプによって、各トナー容器からこれに
対応する色の現像装置にトナーが供給される。
【0159】また、図1及び図4に示すように、定着手
段28を通過した記録媒体Pが排出される排紙部31の
下方であって、第1の中間転写体3の上方に、複数のト
ナー容器36Y,36M,36C,36BKを収納する
収納空間Sが設けられている。しかも、排紙部31の全
体又はその一部が、本体筐体1に対して回動支点37の
まわりに回動可能なカバー31Aにより構成され、通
常、このカバー31Aは、図1及び図4に示すように閉
じられていて、その上に記録媒体が排出される。
【0160】図7は、図1及び図4に示した画像形成装
置が2つ設置された状態を示す図である。この図の上側
に示した画像形成装置においては、カバー31Aは閉じ
られている。このカバー31Aには把手34が設けら
れ、この把手34を掴んでそのカバー31Aを、図7の
下側に示した画像形成装置のように開き、収納空間Sに
対してトナー容器36Y,36M,36C,36BKを
着脱することができる。
【0161】カバー31Aの一端の回動支点37は、排
紙部31の低くなった側に位置しているので、排紙部3
1に記録済みの記録媒体が存在しているときにカバー3
1Aを開いても、その記録媒体が下方に落下したり、頁
順が狂うようなことはない。また、把手34は、排紙部
31に排出される記録媒体の搬送とそのスタックの妨げ
とならない位置に配置されていると共に、その形状が定
められている。
【0162】上述のように、トナー容器36Y,36
M,36C,36BKを収納空間Sに着脱できるよう
に、排紙部31を開放可能に構成することによって、そ
のトナー容器を容易に交換することができる。
【0163】また、上述の構成に代え、またはこの構成
と共に、排紙部31よりも下方の位置に、トナー容器3
6Y乃至36BKを収納空間Sに着脱できるように、開
放可能なドアを設けることもできる。図8も図7と同様
に2つの画像形成装置が設置された状態を示す図である
が、この画像形成装置の本体筐体1には、ドアD1が回
動開閉可能に支持され、このドアD1は排紙部31より
も下方に配置されている。このドアD1は、通常、図8
の上側の画像形成装置のように閉じられている。トナー
容器を交換するときは、図8の下側に示した画像形成装
置のようにこのドアD1を開き、収納空間S内のトナー
容器36Y乃至36BKを外部に露出させる。このよう
にして簡単にトナー容器を画像形成装置の手前側、すな
わち主操作面側にて着脱することができる。この構成を
採用すれば、排紙部31の上方に図示していない読み取
り装置を装着しても、トナー容器を支障なく交換するこ
とができる。また、前述の給紙カセット24,24Aも
図7及び図8に示す如く手前側に引き出し可能に本体筐
体1に支持されているが、図7に示したドアD1を開い
ても、給紙カセット24,24Aの引き出し操作や、オ
ペレーションパネルOPの操作に支障は生じない。
【0164】また、図7に示した画像形成装置にも、そ
の本体筐体1に回動開閉自在に支持されたドアD2が設
けられているが、このドアD2と図8に示したドアD1
を開くことにより、前述の作像ユニットU1,U2、或
いはプロセスカートリッジU、さらには第1の中間転写
体3及びこれらの周辺に設けられた構成部品を、露光装
置9を残したまま、画像形成装置の手前側に引き出し、
その引き出した状態で、作像ユニットU1,U2、或い
はプロセスカートリッジUや、第1の中間転写体などを
取り出すことができる。これらの要素を支持台に支持
し、その支持台をガイドレールによって案内しながら、
これを手前側に引き出すように構成することもできる。
ドアD1,D2は垂直方向のヒンジで本体筐体1に支持
されているので、これらのドアD1,D2を開いたとき
も、その下方の保守部品やオペレーションパネルOPに
対する視認性が悪くなることを防止できる。
【0165】また、収納空間Sに収納されたトナー容器
内のトナーに定着手段28からの多量の熱が伝えられ、
そのトナーの温度が上昇すると、当該トナーが溶融する
おそれがある。
【0166】そこで、トナー容器内のトナーを熱から保
護する保護手段を設け、そのトナーが変質することを阻
止するように構成することが好ましい。例えば、図1及
び図4に示すように、収納空間Sと定着手段28の間に
設けられた断熱部材135によって保護手段を構成する
ことができる。収納空間Sと定着手段28を断熱部材3
5により仕切ることによって、定着部材28で発散する
熱が直接、トナー容器に伝わって、トナーが変質するこ
とを防止できる。この断熱部材135としては、樹脂
板、植毛を施した樹脂板、内部に空気層を有するように
樹脂板を積層したものなどを採用することができる。
【0167】また、収納空間Sと定着手段28の間に空
気を流通させて、定着手段28の熱が収納空間Sに直に
伝わることを防止する空気流通手段によって保護手段を
構成することもできる。例えば図1及び図4に示すよう
に、ファンF2より成る空気流通手段を設け、このファ
ンF2によって、収納空間Sと定着手段28との間に外
気を取り込む。取り込んだ空気を本体筐体外に排出する
ダクト(図示せず)を設けることもできる。
【0168】さらに、図1及び図4に示すように、少な
くとも1つのトナー容器、図の例では定着手段28に最
も近いトナー容器36BKに断熱性外装部材50より成
る保護手段を設け、これによってそのトナー容器内のト
ナーに直に熱が伝わることを防止することもできる。
【0169】図9に示した画像形成装置は、無端ベルト
より成る第1の中間転写体3が支持ローラ4,5,6に
巻き掛けられ、その下辺3Aが水平に配置され、その下
辺に沿って第1及び第2の像担持体2A,2Bが配設さ
れ、その上辺3Bが傾斜した排紙部31にほぼ平行に配
置されている。第1の中間転写体3は矢印A1方向に回
転する。また、第1及び第2の像担持体2A,2Bをそ
れぞれ露光する露光装置9A,9Bは、LEDを光源と
する装置である。他の構成は、図1に示し、かつこれに
関連して先に説明した各構成の画像形成装置と変りはな
い。図9における図1に対応する部分には、図1と同じ
符号を付してある。
【0170】図7及び図8は、図1及び図4に示した画
像形成装置をホスト機器の一例であるホストコンピュー
タHCに接続して画像形成システムを構成した例を示し
ている。これは、ネットワーク(NET−L)で結ばれ
たシステムである。ケーブルを介さずに無線で繋がれた
システムとしても良い。
【0171】ホストコンピュータHCのディスプレイに
表示されるガイドに従って出力すべき画像の作像プロセ
ス条件などを指示、入力可能となっている。画像形成装
置の状況をディスプレイに報知、表示することもでき
る。制御の指令は、オペレーションパネルOPやホスト
コンピュータHCのキーボードから行うことができる。
例えば、記録媒体の両面に画像を形成する両面プリント
の場合、オペレーションパネルOPに設けてある両面釦
によって、また特殊紙の選択や給紙カセットの選択は給
紙用の設定釦によって選択することができる。
【0172】上述のように画像形成装置とホスト機器と
を接続して画像形成システムを構成することにより、扱
う情報を目的や記録媒体の種類に応じてプリントするこ
とができ、また画像形成装置から離れたところからでも
ホスト機器により作像条件を設定することができ、遠隔
地との情報のやりとりや、遠隔地での画像出力が可能と
なる。また原稿読み取り装置SCNも接続した状態にあ
る。この原稿読み取り装置SCNのコンタクトガラスC
G上に原稿を置き、その原稿画像の情報を読み取る。図
示していないシート状の原稿を自動的に搬送してその画
像を読み取るように、自動原稿送り装置を原稿読み取り
装置SCNに組み込むことも可能である。かかる装置と
しては、シート状の原稿の表裏両面画像をほぼ同時に読
み取る方式のものが好適である。読み取った情報は、適
宜画像処理され、前述のように記録媒体に出力すると
か、送信することが可能である。
【0173】本発明は、プリンタ以外の各種形式の画像
形成装置、例えば複写機やファクシミリのほか、プリン
タ、複写機、ファクシミリの少なくとも2つの機能を備
えた複合機などにも広く適用できるものである。
【0174】
【発明の効果】本発明によれば、短時間で記録媒体の各
面にカラー画像を形成でき、その生産性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す垂直断面図である。
【図2】第1の中間転写体、第2の中間転写体及び記録
媒体の各面に形成された画像を説明する図である。
【図3】図1に示した第1の中間転写体を取り出して示
す説明図である。
【図4】画像形成装置の他の例を示す垂直断面図であ
る。
【図5】図1に示した画像形成装置の可動筐体を開いた
ときの様子を示す断面図である。
【図6】図4に示した可動筐体を開いたときの様子を示
す断面図である。
【図7】画像形成システムの一例を示す斜視図である。
【図8】画像形成システムの他の例を示す斜視図であ
る。
【図9】画像形成装置のさらに他の例を示す垂直断面図
である。
【図10】第2及び第4の転写手段としての転写ローラ
を第2の中間転写体の内側に配置した様子を示す図であ
る。
【図11】第2及び第4の転写手段として、第1の中間
転写体の内側に配置した支持ローラを用いた例を示す図
である。
【符号の説明】
1 本体筐体 1A 不動筐体 1B 可動筐体 2A 第1の像担持体 2B 第2の像担持体 3 第1の中間転写体 3A 下辺 3B 上辺 11A1 現像装置 11A2 現像装置 11B1 現像装置 11B2 現像装置 12A 第1の転写手段 12B 第1の転写手段 15 第2の中間転写体 15A 部分 20 第2の転写手段、第4の転写手段 27 第3の転写手段 28 定着手段 29 第1の加熱手段 29A 第1の加熱手段 30 第2の加熱手段 30A 第2の加熱手段 31 排紙部 36Y トナー容器 36M トナー容器 36C トナー容器 36BK トナー容器 50 断熱性外装部材 135 断熱部材 D1 ドア E 端部 H 高さ I1 第1の画像 I2 第2の画像 P 記録媒体 S 収納空間 U プロセスカートリッジ U1 第1の作像ユニット U2 第2の作像ユニット V 鉛直線 W 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 380 G03G 21/00 380 2H200 384 384 2H300 21/14 15/00 556 21/16 21/00 372 21/18 534 21/20 15/00 554 Fターム(参考) 2H027 DA12 EA12 FA13 FA35 JA11 JB14 JB16 JC03 JC06 2H028 BA16 BB02 BB04 BC00 BC01 2H033 AA46 BA15 BA25 BA30 BB01 BB18 BB28 BB35 CA07 CA30 2H077 AA03 AA35 GA13 2H171 FA02 FA03 FA06 FA10 FA14 FA15 FA19 FA22 FA26 FA27 FA28 GA02 HA05 HA06 HA08 HA23 HA25 JA23 JA24 JA26 JA29 JA31 JA40 KA05 KA06 KA16 KA18 NA03 NA05 QA03 QA08 QA24 QA27 QA29 QA30 QB03 QB15 QB18 QB33 QB34 QC03 QC22 QC24 QC38 SA08 SA14 SA18 SA22 SA26 SA37 TA18 TA19 TB13 TB14 UA15 UA19 UA23 VA02 VA04 VA06 WA02 WA03 WA07 WA11 WA15 WA21 2H200 GA23 GA34 GA47 GA50 GB12 GB15 GB22 GB25 GB30 GB36 GB43 GB44 HA02 HB12 JA02 JB20 JC03 JC07 JC09 JC13 JC15 JC16 JC17 LA03 LA12 LA31 MA04 MA20 MB04 MB05 MC08 MC20 PA15 PA26 2H300 EA01 EA02 EA05 EA07 EB04 EB08 EB12 EB24 EC01 EC09 EF08 EH16 EJ09 EJ13 EJ16 EK03 EK04 EK05 EK10 EL07 FF05 FF15 GG08 GG31 HH02 HH03 HH12 HH17 KK03 KK11 MM06 MM09 MM25 NN02 NN03 NN04 QQ22 QQ32 TT04

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体に互いに異なる色のトナ
    ー像を順次形成する工程と、第2の像担持体に互いに異
    なる色であって、前記第1の像担持体に形成されるトナ
    ー像の色とも異なる色のトナー像を順次形成する工程
    と、前記第1及び第2の像担持体に形成された各トナー
    像を第1の中間転写体に重ねて転写する工程と、その重
    ねトナー像より成る第1の画像を第2の中間転写体に転
    写する工程と、該第2の中間転写体上の第1の画像を記
    録媒体の一方の面に転写する工程と、前記第1の像担持
    体に順次形成される互いに色の異なるトナー像と、前記
    第2の像担持体に順次形成される互いに異なる色のトナ
    ー像であって、前記第1の像担持体に形成されるトナー
    像の色とも異なる色のトナー像とを前記第1の中間転写
    体に重ねて転写して得た第1の中間転写体上の第2の画
    像を前記記録媒体の他方の面に転写する工程と、該記録
    媒体に転写した前記第1の画像と第2の画像を該記録媒
    体に定着する工程とを包含して成る画像形成方法。
  2. 【請求項2】 第1の像担持体と、第2の像担持体と、
    前記第1の像担持体に互いに異なる色のトナー像を順次
    形成する複数の第1の現像装置と、前記第2の像担持体
    に互いに異なる色であって、前記第1の像担持体に形成
    されるトナー像の色とも異なるトナー像を順次形成する
    複数の第2の現像装置と、前記第1の像担持体に形成さ
    れた各トナー像と前記第2の像担持体に形成された各ト
    ナー像が重ねて転写される第1の中間転写体と、第1及
    び第2の像担持体のそれぞれに形成されたトナー像を前
    記第1の中間転写体に転写する第1の転写手段と、前記
    第1の中間転写体に転写された重ねトナー像より成る第
    1の画像が転写される第2の中間転写体と、前記第1及
    び第2の像担持体から前記第1の中間転写体に転写され
    た重ねトナー像より成る第1の画像を前記第2の中間転
    写体に転写する第2の転写手段と、前記第2の中間転写
    体上の第1の画像を記録媒体の一方の面に転写する第3
    の転写手段と、前記第1の像担持体に順次形成される互
    いに色の異なるトナー像と、前記第2の像担持体に順次
    形成される互いに異なる色のトナー像であって、前記第
    1の像担持体に形成されるトナー像の色とも異なる色の
    トナー像とを前記第1の中間転写体に転写した重ねトナ
    ー像より成る第2の画像を前記記録媒体の他方の面に転
    写する第4の転写手段と、前記記録媒体に転写された第
    1及び第2の画像を該記録媒体に定着する定着手段とを
    具備する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の転写手段を前記第4の転写手
    段としても用いる請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の中間転写体は、複数の支持部
    材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベルトより成
    り、前記第2及び第4の転写手段は、前記第2の中間転
    写体のベルトループ内に配置されている請求項2又は3
    に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の中間転写体は、複数の支持部
    材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベルトより成
    り、前記第2及び第4の転写手段は、前記第1の中間転
    写体のベルトループ内に配置されている請求項2又は3
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも第1の像担持体と、該第1の
    像担持体にトナー像を形成する複数の第1の現像装置と
    を一体的に組み付けて第1の作像ユニットを構成すると
    共に、少なくとも第2の像担持体と、該第2の像担持体
    にトナー像を形成する複数の第2の現像装置とを一体的
    に組み付けて第2の作像ユニットを構成し、前記第1の
    作像ユニットと第2の作像ユニットを画像形成装置の本
    体筐体に着脱可能に装着した請求項2乃至5のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の作像ユニットの複数の第1の
    現像装置のそれぞれを、該第1の作像ユニットの支持体
    に個々に着脱可能に装着し、前記第2の作像ユニットの
    複数の第2の現像装置のそれぞれを、該第2の作像ユニ
    ットの支持体に個々に着脱可能に装着した請求項6に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の現像装置をそれぞれ装着
    していない状態での第1及び第2の作像ユニットは、画
    像形成装置の本体筐体に対して互換性を有している請求
    項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも第1の像担持体と第2の像担
    持体とを一体的に組み付けてプロセスカートリッジを構
    成し、該プロセスカートリッジを画像形成装置の本体筐
    体に着脱可能に装着した請求項2乃至5のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 互いに異なる色のトナー像のうちの1
    つがブラックトナー像であり、前記第1の中間転写体に
    最初に転写され始まるトナー像と最後に転写され始まる
    トナー像が前記ブラックトナー像以外の色のトナー像と
    なるように、前記第1の現像装置と第2の現像装置を配
    置した請求項2乃至9のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の画像又は第2の画像を前記
    第1の中間転写体に形成するとき、前記第1の中間転写
    体に最初に転写され始まるトナー像が形成される像担持
    体を第1の像担持体、前記第1の中間転写体に最後に転
    写され始まるトナー像が形成される像担持体を第2の像
    担持体としたとき、前記第1の中間転写体上に前記第1
    の画像を形成する際、前記第1の像担持体と第2の像担
    持体にそれぞれ最初に形成されるトナー像を前記第1の
    中間転写体に転写し終えた時点から、これらの2つのト
    ナー像を重ねた第1の中間転写体上の重ねトナー像の先
    端が、前記第1の像担持体から前記第1の中間転写体へ
    トナー像を転写する転写位置に至る時点までの間の時期
    の少なくとも一部の時期の第1の中間転写体の表面移動
    速さが、第1及び第2の像担持体の少なくとも一方から
    第1の中間転写体へトナー像を転写している時の第1の
    中間転写体の表面移動速さよりも速くなるように、該第
    1の中間転写体の表面移動速さを制御する請求項2乃至
    10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2の像担持体から前記
    第1の中間転写体にトナー像を転写して該第1の中間転
    写体上に重ねトナー像より成る画像を形成し、該画像を
    前記記録媒体に直に転写し、該画像だけを担持した記録
    媒体を、前記定着手段を通過させて、その画像を定着す
    るモードを選択可能とした請求項2乃至11のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2の像担持体から前記
    第1の中間転写体にトナー像を転写して該第1の中間転
    写体上に重ねトナー像より成る画像を形成し、該画像を
    前記第2の中間転写体に転写し、該第2の中間転写体上
    に転写された画像を記録媒体に転写し、該画像だけを担
    持した記録媒体を、前記定着手段を通過させて、その画
    像を定着するモードを選択可能とした請求項2乃至12
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の現像装置と第2の現像装置
    のうちの一部の現像装置だけで像担持体にトナー像を形
    成し、該トナー像を第1の中間転写体に転写して得た第
    1の中間転写体上の画像を、直接、又は前記第2の中間
    転写体を介して記録媒体に転写するモードを選択可能と
    した請求項2乃至13のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1の画像又は第2の画像を前記
    第1の中間転写体に形成するとき、前記第1の中間転写
    体に最初に転写され始まるトナー像が形成される像担持
    体を第1の像担持体、前記第1の中間転写体に最後に転
    写され始まるトナー像が形成される像担持体を第2の像
    担持体としたとき、前記第2の現像装置の1つの現像装
    置が、第2の像担持体にブラックトナー像を形成する現
    像装置である請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記複数の第1の現像装置のうちの1
    つの現像装置と、前記複数の第2の現像装置のうちの1
    つの現像装置のうちの一方の現像装置が、マゼンタトナ
    ー像を形成する現像装置として構成され、他方の現像装
    置が、イエロートナー像を形成する現像装置として構成
    されている請求項2乃至15のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の第1の現像装置のうちの1
    つの現像装置と、前記複数の第2の現像装置のうちの1
    つの現像装置のうちの一方の現像装置が、イエロートナ
    ー像を形成する現像装置として構成され、他方の現像装
    置が、シアントナー像を形成する現像装置として構成さ
    れている請求項2乃至15のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  18. 【請求項18】 前記複数の第1の現像装置のうちの1
    つの現像装置と、前記複数の第2の現像装置のうちの1
    つの現像装置のうちの一方の現像装置が、マゼンタトナ
    ー像を形成する現像装置として構成され、他方の現像装
    置が、シアントナー像を形成する現像装置として構成さ
    れている請求項2乃至15のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 前記定着手段を通過した記録媒体が排
    出される排紙部を有し、該定着手段を通過した記録媒体
    が、前記第1の中間転写体から転写された画像が形成さ
    れている面を下方に向けて前記排紙部に排出されるよう
    に、該排紙部と、前記第1の中間転写体と、前記第2の
    中間転写体とを配置した請求項2乃至18のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の中間転写体は、耐熱性のベ
    ルト基体に離型層が積層された無端ベルトによって構成
    されている請求項2乃至19のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の中間転写体の体積抵抗率
    が、前記第2の中間転写体の体積抵抗率よりも高く設定
    されている請求項2乃至20のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の中間転写体の表面抵抗率
    が、前記第2の中間転写体の表面抵抗率よりも高く設定
    されている請求項2乃至21のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  23. 【請求項23】 前記第1の中間転写体と第2の中間転
    写体は、それぞれ、回転駆動される無端ベルトより成る
    請求項2乃至22のいずれかに記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の中間転写体は複数の支持部
    材に巻き掛けられて回転駆動される無端ベルトより成
    り、該第1の中間転写体の高さが、その水平方向の幅よ
    りも小さく設定され、該第1の中間転写体の水平方向に
    おける一方の端部を前記記録媒体が通過するように、該
    記録媒体の搬送路と第1の中間転写体の相対位置を設定
    した請求項2乃至23のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  25. 【請求項25】 前記第1の中間転写体の下辺又は上辺
    に沿って前記第1及び第2の像担持体が配置されている
    請求項23又は24に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記第1の中間転写体の上方に、定着
    手段を通過した記録媒体が排出される排紙部が配置さ
    れ、該排紙部は、記録媒体の排出方向上流側部分よりも
    下流側部分が高くなる向きに傾斜配置され、前記第1の
    中間転写体は、複数の支持部材に巻き掛けられた無端ベ
    ルトより成り、該第1の中間転写体の上辺が前記排紙部
    にほぼ平行に延びている請求項2乃至25のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記記録媒体に画像が転写される転写
    位置に対し、その下方から記録媒体が搬送されるように
    該記録媒体の搬送路が形成され、前記定着手段が前記転
    写位置の上方に配置されている請求項2乃至26のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記記録媒体に画像が転写される転写
    位置へ記録媒体を所定のタイミングで送り出すレジスト
    手段を有し、前記転写位置よりも下方に位置する第2の
    中間転写体の部分が、該転写位置を通る鉛直線よりも、
    前記レジスト手段から離れる向きに退避して位置してい
    る請求項27に記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記定着手段は、前記第2の中間転写
    体の表面に記録媒体を重ねた状態で、該記録媒体に転写
    された画像を定着するように構成されている請求項2乃
    至28のいずれかに記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記第2の中間転写体は複数の支持部
    材に支持されて回転駆動される無端ベルトより成り、前
    記定着手段は、前記無端ベルトより成る第2の中間転写
    体の外側に配置された第1の加熱手段と、該第2の中間
    転写体の内側に配置された第2の加熱手段を有している
    請求項29に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 前記第2の中間転写体の移動方向に関
    し、前記定着手段よりも下流側であって、画像が記録媒
    体に転写される転写位置よりも上流側の部位に、第2の
    中間転写体を冷却する冷却手段を設けた請求項29又は
    30に記載の画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記定着手段は、記録媒体の両面に形
    成された画像を定着するときと、記録媒体の片面にのみ
    形成された画像を定着するときとで、記録媒体に与える
    熱量を変えるように構成されている請求項12乃至31
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 画像形成装置の本体筐体が、不動筐体
    と、記録媒体の搬送路を境にして前記不動筐体に対して
    離間できるように、該不動筐体に支持された可動筐体と
    を有し、該可動筐体を開位置にもたらしたとき、前記第
    3の転写手段が外部に対して露出するように、該第3の
    転写手段を前記不動筐体側に設けた請求項2乃至32の
    いずれかに記載の画像形成装置。
  34. 【請求項34】 画像形成装置の本体筐体が、不動筐体
    と、記録媒体の搬送路を境にして前記不動筐体に対して
    離間できるように、該不動筐体に支持された可動筐体と
    を有し、前記定着手段は、その間を記録媒体が通過する
    第1の加熱手段と第2の加熱手段とを有し、前記可動筐
    体を開位置にもたらしたとき、前記第1の加熱手段と第
    2の加熱手段が互いに離間するように、該第1の加熱手
    段を不動筐体側に設け、かつ第2の加熱手段を可動筐体
    側に設けると共に、前記可動筐体を開位置にもたらした
    とき、前記第1の中間転写体と第2の中間転写体が互い
    に離間するように、該第1の中間転写体を不動筐体側に
    設け、第2の中間転写体を可動筐体側に設けた請求項2
    乃至33のいずれかに記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記第1及び第2の現像装置のそれぞ
    れに補給されるトナーを収容した複数のトナー容器を有
    し、前記定着手段を通過した記録媒体が排出される排紙
    部の下方であって、前記第1の中間転写体の上方に、前
    記複数のトナー容器を収納する収納空間が設けられ、前
    記排紙部は、前記トナー容器を前記収納空間に着脱でき
    るように開放可能に構成されている請求項2乃至34の
    いずれかに記載の画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記第1及び第2の現像装置のそれぞ
    れに補給されるトナーを収容した複数のトナー容器を有
    し、前記定着手段を通過した記録媒体が排出される排紙
    部の下方であって、前記第1の中間転写体の上方に、前
    記複数のトナー容器を収納する収納空間が設けられ、前
    記排紙部の下方には、前記トナー容器を前記収納空間に
    着脱できるように開放可能なドアが設けられている請求
    項2乃至35のいずれかに記載の画像形成装置。
  37. 【請求項37】 前記トナー容器内のトナーを熱から保
    護する保護手段を設けた請求項35又は36に記載の画
    像形成装置。
  38. 【請求項38】 前記保護手段が、前記収納空間と前記
    定着手段の間に設けられた断熱部材より成る請求項37
    に記載の画像形成装置。
  39. 【請求項39】 前記保護手段が、前記収納空間と前記
    定着手段の間に空気を流通させる空気流通手段より成る
    請求項37に記載の画像形成装置。
  40. 【請求項40】 前記保護手段が、少なくとも1つのト
    ナー容器に設けられた断熱性外装部材より成る請求項3
    7に記載の画像形成装置。
  41. 【請求項41】 請求項2乃至40のいずれかに記載の
    画像形成装置と、ホスト機器とを接続して成る画像形成
    システム。
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