JP2003172843A - 光ファイバおよびその光ファイバを用いた光ファイバモジュールならびに光増幅器 - Google Patents
光ファイバおよびその光ファイバを用いた光ファイバモジュールならびに光増幅器Info
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- JP2003172843A JP2003172843A JP2001371606A JP2001371606A JP2003172843A JP 2003172843 A JP2003172843 A JP 2003172843A JP 2001371606 A JP2001371606 A JP 2001371606A JP 2001371606 A JP2001371606 A JP 2001371606A JP 2003172843 A JP2003172843 A JP 2003172843A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 L−bandにおいて、高分散スロープ型N
Z−DSFの分散と分散スロープを共に効率的に補償で
きる光ファイバを提供する。 【解決手段】 コア4の外周側をクラッド5で覆う。コ
ア4はクラッド5より屈折率が大きい第1コア層1と、
第1コア層1の外周側に設けられてクラッド5より屈折
率が小さい第2コア層2と、第2コア層2の外周側に設
けられてクラッド5より屈折率が大きく、第1コア層1
より屈折率が小さい第3コア層3により形成する。第2
コア層2のクラッド5に対する比屈折率差Δ2を例えば
−0.6%以下とする。波長1590nmにおける分散
値を分散スロープで割った値を50nm以上150nm
以下とし、条長2mにおけるカットオフ波長を1565
nm以下とする。
Z−DSFの分散と分散スロープを共に効率的に補償で
きる光ファイバを提供する。 【解決手段】 コア4の外周側をクラッド5で覆う。コ
ア4はクラッド5より屈折率が大きい第1コア層1と、
第1コア層1の外周側に設けられてクラッド5より屈折
率が小さい第2コア層2と、第2コア層2の外周側に設
けられてクラッド5より屈折率が大きく、第1コア層1
より屈折率が小さい第3コア層3により形成する。第2
コア層2のクラッド5に対する比屈折率差Δ2を例えば
−0.6%以下とする。波長1590nmにおける分散
値を分散スロープで割った値を50nm以上150nm
以下とし、条長2mにおけるカットオフ波長を1565
nm以下とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長分割多重伝送
に適した光ファイバおよびその光ファイバを用いた光フ
ァイバモジュールならびに光増幅器に関するものであ
る。
に適した光ファイバおよびその光ファイバを用いた光フ
ァイバモジュールならびに光増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】情報社会の発展により、通信情報量が飛躍
的に増大する傾向にあり、このような情報の増大化に伴
い、波長分割多重伝送が通信分野に広く受け入れられて
いる。波長分割多重伝送は、複数の波長の光を1本の光
ファイバで伝送する方式である。
的に増大する傾向にあり、このような情報の増大化に伴
い、波長分割多重伝送が通信分野に広く受け入れられて
いる。波長分割多重伝送は、複数の波長の光を1本の光
ファイバで伝送する方式である。
【0003】従来は、エルビウム添加光ファイバの利得
帯域である波長1.55μm帯(C−band)を中心
とした波長分割多重伝送の検討が行われ、波長1.55
μm帯の分散を4〜8ps/nm/km程度とした非零
分散シフト光ファイバ(NZ−DSF)が光線路用の光
ファイバとして検討されている。
帯域である波長1.55μm帯(C−band)を中心
とした波長分割多重伝送の検討が行われ、波長1.55
μm帯の分散を4〜8ps/nm/km程度とした非零
分散シフト光ファイバ(NZ−DSF)が光線路用の光
ファイバとして検討されている。
【0004】高品質の波長分割多重伝送を実現するため
には、自己位相変調(SPM)や相互位相変調(XP
M)を抑制することが重要であり、これらを抑制するた
めには、光ファイバの実効コア断面積の拡大が必要であ
る。そこで、OFC’96 WK15や OFC’97
TuN2等の学会報告書に報告されているように、上
記NZ−DSFの実効コア断面積の拡大の検討が行われ
てきた。
には、自己位相変調(SPM)や相互位相変調(XP
M)を抑制することが重要であり、これらを抑制するた
めには、光ファイバの実効コア断面積の拡大が必要であ
る。そこで、OFC’96 WK15や OFC’97
TuN2等の学会報告書に報告されているように、上
記NZ−DSFの実効コア断面積の拡大の検討が行われ
てきた。
【0005】しかしながら、NZ−DSFは、一般に、
実効コア断面積を拡大すると、曲げ損失や分散スロープ
が増大するといった問題があった。
実効コア断面積を拡大すると、曲げ損失や分散スロープ
が増大するといった問題があった。
【0006】そこで、これらの問題を解決するための検
討が行われ、屈折率プロファイルやケーブル化条件の最
適化等によって曲げ損失の増大を克服する手段が講じら
れてきた。しかし、分散スロープの増大を抑制すること
は難しい問題として残されていた。特に、近年は、40
Gb/s以上の高速伝送が盛んに検討されており、分散
スロープの増大は無視できない問題としてクローズアッ
プされてきている。
討が行われ、屈折率プロファイルやケーブル化条件の最
適化等によって曲げ損失の増大を克服する手段が講じら
れてきた。しかし、分散スロープの増大を抑制すること
は難しい問題として残されていた。特に、近年は、40
Gb/s以上の高速伝送が盛んに検討されており、分散
スロープの増大は無視できない問題としてクローズアッ
プされてきている。
【0007】また、現在は、波長分割多重伝送領域の広
帯域化が検討されており、波長1.55μm帯より長波
長側のL−band(一般に、波長1570nm〜16
10nm)における波長分割多重伝送の検討が行われる
ようになった。
帯域化が検討されており、波長1.55μm帯より長波
長側のL−band(一般に、波長1570nm〜16
10nm)における波長分割多重伝送の検討が行われる
ようになった。
【0008】NZ−DSFは、波長1.55μm帯にお
ける分散値が、前記値(4〜8ps/nm/km程度)
あるいは4〜6ps/nm/km程度であり、分散スロ
ープが正の値であることから、L−bandにおいて
は、分散値が大きくなり、L−bandにおいて大きな
累積分散を生じてしまう。そこで、NZ−DSFのL−
bandにおける大きな累積分散の解決策が模索されて
いる。
ける分散値が、前記値(4〜8ps/nm/km程度)
あるいは4〜6ps/nm/km程度であり、分散スロ
ープが正の値であることから、L−bandにおいて
は、分散値が大きくなり、L−bandにおいて大きな
累積分散を生じてしまう。そこで、NZ−DSFのL−
bandにおける大きな累積分散の解決策が模索されて
いる。
【0009】なお、NZ−DSFの波長1.55μm帯
における分散値を非常に小さい値にしない理由は、分散
の絶対値を小さくしすぎることによって四光波混合(F
WM)による伝送特性劣化が生じることを抑制するため
である。
における分散値を非常に小さい値にしない理由は、分散
の絶対値を小さくしすぎることによって四光波混合(F
WM)による伝送特性劣化が生じることを抑制するため
である。
【0010】上記NZ−DSFのL−bandにおける
大きな累積分散の問題を解決するために、分散と分散ス
ロープを、DSCF(分散スロープ補償光ファイバ)を
用いて補償する方法が提案された。この手法は、ECO
C‘96 TuP.1で紹介されて以来、各種の提案が
成されてきた。
大きな累積分散の問題を解決するために、分散と分散ス
ロープを、DSCF(分散スロープ補償光ファイバ)を
用いて補償する方法が提案された。この手法は、ECO
C‘96 TuP.1で紹介されて以来、各種の提案が
成されてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の分散スロープ補償光ファイバは、図4の特性線bに
示すような、分散スロープが一般的なNZ−DSF程度
のもの(0.06〜0.08ps/nm2/km)、あ
るいは、同図の特性線cに示すように、特性線bの特性
を有するNZ−DSFよりも分散スロープを抑制したN
Z−DSFの分散スロープを補償するために提案された
ものである。
案の分散スロープ補償光ファイバは、図4の特性線bに
示すような、分散スロープが一般的なNZ−DSF程度
のもの(0.06〜0.08ps/nm2/km)、あ
るいは、同図の特性線cに示すように、特性線bの特性
を有するNZ−DSFよりも分散スロープを抑制したN
Z−DSFの分散スロープを補償するために提案された
ものである。
【0012】つまり、従来は、例えば図4の特性線aに
示すような、分散スロープの大きなNZ−DSFに対す
る分散スロープ補償の提案は行われていなかった。特
に、分散スロープの絶対値が大きいNZ−DSFのL−
bandにおける分散スロープ補償の最適化に関する検
討は殆ど成されてこなかった。
示すような、分散スロープの大きなNZ−DSFに対す
る分散スロープ補償の提案は行われていなかった。特
に、分散スロープの絶対値が大きいNZ−DSFのL−
bandにおける分散スロープ補償の最適化に関する検
討は殆ど成されてこなかった。
【0013】なお、図4に示す特性線a、b、cは、波
長1550nmにおける分散値を5ps/nm/kmと
した場合の分散特性である。同図の特性線aに示す特性
を有するNZ−DSFは、L−bandにおける分散値
が、大きいところでは10ps/nm/km程度になっ
てしまい、この分散を上記提案の分散スロープ補償光フ
ァイバによって補償することは困難だった。
長1550nmにおける分散値を5ps/nm/kmと
した場合の分散特性である。同図の特性線aに示す特性
を有するNZ−DSFは、L−bandにおける分散値
が、大きいところでは10ps/nm/km程度になっ
てしまい、この分散を上記提案の分散スロープ補償光フ
ァイバによって補償することは困難だった。
【0014】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、分散スロープの絶対値が大
きいNZ−DSFのL−bandにおける分散スロープ
を補償できる光ファイバおよびその光ファイバを用いた
光ファイバモジュールならびに光増幅器を提供すること
にある。
たものであり、その目的は、分散スロープの絶対値が大
きいNZ−DSFのL−bandにおける分散スロープ
を補償できる光ファイバおよびその光ファイバを用いた
光ファイバモジュールならびに光増幅器を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明の光ファイ
バは、波長1590nmにおける分散値を分散スロープ
で割った値を50nm以上150nm以下とした構成を
もって課題を解決する手段としている。
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明の光ファイ
バは、波長1590nmにおける分散値を分散スロープ
で割った値を50nm以上150nm以下とした構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0016】また、第2の発明の光ファイバは、上記第
1の発明の構成に加え、条長2mにおけるカットオフ波
長を1565nm以下とした構成をもって課題を解決する
手段としている。
1の発明の構成に加え、条長2mにおけるカットオフ波
長を1565nm以下とした構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0017】さらに、第3の発明の光ファイバは、上記
第1又は第2の発明の構成に加え、波長1590nmに
おける直径20mmφの曲げ損失を10dB/m以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
第1又は第2の発明の構成に加え、波長1590nmに
おける直径20mmφの曲げ損失を10dB/m以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0018】さらに、第4の発明の光ファイバは、上記
第1又は第2又は第3の発明の構成に加え、波長159
0nmにおける分散値を−30ps/nm/km以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
第1又は第2又は第3の発明の構成に加え、波長159
0nmにおける分散値を−30ps/nm/km以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0019】さらに、第5の発明の光ファイバは、上記
第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、コア
の外周側をクラッドで覆って形成され、前記コアは光フ
ァイバ中心部に形成された第1コア層と該第1コア層の
外周側を覆う1層以上のコア層を有しており、前記第1
コア層を覆う1層以上のコア層の少なくとも1つは、前
記クラッドを基準とした比屈折率差が−0.6%以下の
ディプレスト層である構成をもって課題を解決する手段
としている。
第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、コア
の外周側をクラッドで覆って形成され、前記コアは光フ
ァイバ中心部に形成された第1コア層と該第1コア層の
外周側を覆う1層以上のコア層を有しており、前記第1
コア層を覆う1層以上のコア層の少なくとも1つは、前
記クラッドを基準とした比屈折率差が−0.6%以下の
ディプレスト層である構成をもって課題を解決する手段
としている。
【0020】さらに、第6の発明の光ファイバは、上記
第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、コア
の外周側をクラッドで覆って形成され、前記コアは光フ
ァイバ中心部に形成された第1コア層と該第1コア層の
外周側を覆う1層以上のコア層を有しており、前記第1
コア層を覆う1層以上のコア層の少なくとも1つは、前
記クラッドを基準とした比屈折率差が−0.7%以下の
ディプレスト層である構成をもって課題を解決する手段
としている。
第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、コア
の外周側をクラッドで覆って形成され、前記コアは光フ
ァイバ中心部に形成された第1コア層と該第1コア層の
外周側を覆う1層以上のコア層を有しており、前記第1
コア層を覆う1層以上のコア層の少なくとも1つは、前
記クラッドを基準とした比屈折率差が−0.7%以下の
ディプレスト層である構成をもって課題を解決する手段
としている。
【0021】さらに、第7の発明の光ファイバは、上記
第5又は第6の発明の構成に加え、前記第1コア層のク
ラッドに対する比屈折率差を1.8%以上とした構成を
もって課題を解決する手段としている。
第5又は第6の発明の構成に加え、前記第1コア層のク
ラッドに対する比屈折率差を1.8%以上とした構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0022】さらに、第8の発明の光ファイバは、上記
第5又は第6又は第7の発明の構成に加え、前記ディプ
レスト層は、第1コア層に隣接して該第1コア層の外周
側を覆う第2コア層である構成をもって課題を解決する
手段としている。
第5又は第6又は第7の発明の構成に加え、前記ディプ
レスト層は、第1コア層に隣接して該第1コア層の外周
側を覆う第2コア層である構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0023】さらに、第9の発明の光ファイバは、上記
第8の発明の構成に加え、前記第2コア層の外周側に、
クラッドよりも屈折率が大きく第1コア層よりも屈折率
が小さい第3コア層を設けた構成をもって課題を解決す
る手段としている。
第8の発明の構成に加え、前記第2コア層の外周側に、
クラッドよりも屈折率が大きく第1コア層よりも屈折率
が小さい第3コア層を設けた構成をもって課題を解決す
る手段としている。
【0024】さらに、第10の発明の光ファイバは、上
記第9の発明の構成に加え、前記第3コア層のクラッド
に対する比屈折率差を0.1%以上0.6%以下とした
構成をもって課題を解決する手段としている。
記第9の発明の構成に加え、前記第3コア層のクラッド
に対する比屈折率差を0.1%以上0.6%以下とした
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0025】さらに、第11の発明の光ファイバは、上
記第9又は第10の発明の構成に加え、前記第1コア層
の外径を第2コア層の外径の0.15倍以上0.45倍
以下とし、第3コア層の外径を第2コア層の外径の1.
2倍以上1.8倍以下とした構成をもって課題を解決す
る手段としている。
記第9又は第10の発明の構成に加え、前記第1コア層
の外径を第2コア層の外径の0.15倍以上0.45倍
以下とし、第3コア層の外径を第2コア層の外径の1.
2倍以上1.8倍以下とした構成をもって課題を解決す
る手段としている。
【0026】さらに、第12の発明の光ファイバは、上
記第1乃至第11のいずれか一つの発明の構成に加え、
波長1590nmの伝送損失を1.0dB/km以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
記第1乃至第11のいずれか一つの発明の構成に加え、
波長1590nmの伝送損失を1.0dB/km以下と
した構成をもって課題を解決する手段としている。
【0027】さらに、第13の発明の光モジュールは、
上記第1乃至第12のいずれか一つの発明の光ファイバ
を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
上記第1乃至第12のいずれか一つの発明の光ファイバ
を有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0028】さらに、第14の発明の光増幅器は、上記
第1乃至第12のいずれか一つの発明の光ファイバをラ
マン増幅体として適用した構成をもって課題を解決する
手段としている。
第1乃至第12のいずれか一つの発明の光ファイバをラ
マン増幅体として適用した構成をもって課題を解決する
手段としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明に係る光ファイ
バの第1実施形態例の屈折率プロファイルが示されてい
る。
に基づいて説明する。図1には、本発明に係る光ファイ
バの第1実施形態例の屈折率プロファイルが示されてい
る。
【0030】本発明の光ファイバの屈折率分布のプロフ
ァイルとしては、様々な形態の屈折率プロファイルのも
のを適用することが可能であるが、本実施形態例では、
構造が比較的単純で、屈折率構造の設計、制御がしやす
い、図1に示すような屈折率プロファイルを採用してい
る。この種の屈折率プロファイルは、一般に、W型+サ
イドコア型の屈折率プロファイルと呼ばれている。
ァイルとしては、様々な形態の屈折率プロファイルのも
のを適用することが可能であるが、本実施形態例では、
構造が比較的単純で、屈折率構造の設計、制御がしやす
い、図1に示すような屈折率プロファイルを採用してい
る。この種の屈折率プロファイルは、一般に、W型+サ
イドコア型の屈折率プロファイルと呼ばれている。
【0031】本実施形態例の光ファイバは、コア4の外
周側をクラッド5で覆って形成され、コア4はクラッド
5より屈折率が大きい第1コア層1と、該第1コア層1
の外周側に設けられた第2コア層2と、該第2コア層2
の外周側に設けられた第3コア層3を有している。第2
コア層2は第1コア層1に隣接し、第3コア層3は第2
コア層2に隣接している。
周側をクラッド5で覆って形成され、コア4はクラッド
5より屈折率が大きい第1コア層1と、該第1コア層1
の外周側に設けられた第2コア層2と、該第2コア層2
の外周側に設けられた第3コア層3を有している。第2
コア層2は第1コア層1に隣接し、第3コア層3は第2
コア層2に隣接している。
【0032】第2コア層2はクラッド5より屈折率が小
さいディプレスト層であり、第3コア層3は、前記クラ
ッド5より屈折率が大きく、前記第1コア層1より屈折
率が小さい。
さいディプレスト層であり、第3コア層3は、前記クラ
ッド5より屈折率が大きく、前記第1コア層1より屈折
率が小さい。
【0033】また、第1コア層1はα乗屈折率プロファ
イルを有している。第1コア層1のクラッド5を基準と
した比屈折率差Δ1は1.8%以上、第2コア層2のク
ラッド5を基準とした比屈折率差Δ2は−0.6%以下
である。比屈折率差Δ2のより好ましい値は、−0.7
%以下である。比屈折率差Δ3は、0.1%以上0.6
%以下である。
イルを有している。第1コア層1のクラッド5を基準と
した比屈折率差Δ1は1.8%以上、第2コア層2のク
ラッド5を基準とした比屈折率差Δ2は−0.6%以下
である。比屈折率差Δ2のより好ましい値は、−0.7
%以下である。比屈折率差Δ3は、0.1%以上0.6
%以下である。
【0034】なお、本明細書においては、上記各比屈折
率差Δ1、Δ2、Δ3を以下の各式(1)、(2)、
(3)により定義している。ここで、第1コア層1の屈
折率最大部の屈折率をnc1、第2コア層2の屈折率最小
部の屈折率をnc2、第3コア層3の屈折率最大部の屈折
率をnc3、クラッド5の屈折率をnSとしている。
率差Δ1、Δ2、Δ3を以下の各式(1)、(2)、
(3)により定義している。ここで、第1コア層1の屈
折率最大部の屈折率をnc1、第2コア層2の屈折率最小
部の屈折率をnc2、第3コア層3の屈折率最大部の屈折
率をnc3、クラッド5の屈折率をnSとしている。
【0035】
Δ1={(nc1−nS)/nc1 }×100・・・・・(1)
【0036】
Δ2={(nc2−nS)/nc2}×100・・・・・(2)
【0037】
Δ3={(nc3−nS)/nc3}×100・・・・・(3)
【0038】さらに、本実施形態例において、第1コア
層1の外径2aは第2コア層2の外径2bの0.15倍
以上0.45倍以下の値、第3コア層3の外径2cは第
2コア層2の外径2bの1.2倍以上1.8倍以下の値
である。
層1の外径2aは第2コア層2の外径2bの0.15倍
以上0.45倍以下の値、第3コア層3の外径2cは第
2コア層2の外径2bの1.2倍以上1.8倍以下の値
である。
【0039】本実施形態例は上記屈折率プロファイルを
有し、さらに、以下の構成を有する。すなわち、本実施
形態例の光ファイバは、波長1590nmにおける各値
を以下のようにしている。つまり、波長1590nmに
おいて、分散値を分散スロープで割った値を50nm以
上150nm以下の値とし、直径20mmφの曲げ損失
を10dB/m以下とし、波長分散値を−30ps/n
m/km以下とし、伝送損失を1.0dB/km以下と
している。
有し、さらに、以下の構成を有する。すなわち、本実施
形態例の光ファイバは、波長1590nmにおける各値
を以下のようにしている。つまり、波長1590nmに
おいて、分散値を分散スロープで割った値を50nm以
上150nm以下の値とし、直径20mmφの曲げ損失
を10dB/m以下とし、波長分散値を−30ps/n
m/km以下とし、伝送損失を1.0dB/km以下と
している。
【0040】また、本実施形態例は、条長2mにおける
カットオフ波長を1565nm以下としている。なお、本
明細書において、特に断らない限り、カットオフ波長は
条長2mにおける値を言う。
カットオフ波長を1565nm以下としている。なお、本
明細書において、特に断らない限り、カットオフ波長は
条長2mにおける値を言う。
【0041】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本発明者は、本実施形態例の光ファイバを形成する
に当たり、以下のことに着目した。
り、本発明者は、本実施形態例の光ファイバを形成する
に当たり、以下のことに着目した。
【0042】まず、L−bandにおいて、光線路とし
て機能するNZ−DSFの分散の絶対値と分散スロープ
補償光ファイバとして機能する本実施形態例の光ファイ
バの分散の絶対値とが同じになるように、NZ−DSF
と本実施形態例の光ファイバの長さを設定する。ただ
し、両光ファイバの分散の符号は逆である。そして、こ
の設定において、NZ−DSFのDPSと本実施形態例
の光ファイバのDPSがほぼ一致するように、本実施形
態例の光ファイバを形成することを考えた。
て機能するNZ−DSFの分散の絶対値と分散スロープ
補償光ファイバとして機能する本実施形態例の光ファイ
バの分散の絶対値とが同じになるように、NZ−DSF
と本実施形態例の光ファイバの長さを設定する。ただ
し、両光ファイバの分散の符号は逆である。そして、こ
の設定において、NZ−DSFのDPSと本実施形態例
の光ファイバのDPSがほぼ一致するように、本実施形
態例の光ファイバを形成することを考えた。
【0043】本実施形態例の光ファイバをこのように形
成すれば、本実施形態例の光ファイバによって、L−b
andにおけるNZ−DSFの分散と分散スロープを同
時にほぼ100%補償できる。
成すれば、本実施形態例の光ファイバによって、L−b
andにおけるNZ−DSFの分散と分散スロープを同
時にほぼ100%補償できる。
【0044】なお、一般に、L−bandにおけるNZ
−DSFの実効コア断面積は50μm2程度であり、こ
の値をシングルモード光ファイバと同等の80μm2に
拡大しようとすると、分散スロープが0.08ps/n
m2/km以上となる。
−DSFの実効コア断面積は50μm2程度であり、こ
の値をシングルモード光ファイバと同等の80μm2に
拡大しようとすると、分散スロープが0.08ps/n
m2/km以上となる。
【0045】そして、この種の高分散スロープNZ−D
SFにおいて、波長1550nmにおける分散値を5p
s/nm/km程度とすると、L−bandの中心波長
付近の波長である1590nmの分散は8〜9ps/n
m/km程度となる。
SFにおいて、波長1550nmにおける分散値を5p
s/nm/km程度とすると、L−bandの中心波長
付近の波長である1590nmの分散は8〜9ps/n
m/km程度となる。
【0046】ここで、高分散スロープNZ−DSFのL
−bandにおける分散値を9ps/nm/km、分散
スロープを0.09ps/nm2/kmとすると、これ
らの代表値から求められるDPS(Dispersion Per Slo
pe)は100nm程度となる。
−bandにおける分散値を9ps/nm/km、分散
スロープを0.09ps/nm2/kmとすると、これ
らの代表値から求められるDPS(Dispersion Per Slo
pe)は100nm程度となる。
【0047】本実施形態例の光ファイバは、上記のよう
に、波長1590nmにおけるDPSを50nm以上1
50nm以下としており、上記高分散スロープNZ−D
SFのL−bandにおけるDPSが100nmである
ことから、本実施形態例の光ファイバは、上記高分散ス
ロープNZ−DSFのL−bandにおける分散と分散
スロープを共に効率的に補償することができる。
に、波長1590nmにおけるDPSを50nm以上1
50nm以下としており、上記高分散スロープNZ−D
SFのL−bandにおけるDPSが100nmである
ことから、本実施形態例の光ファイバは、上記高分散ス
ロープNZ−DSFのL−bandにおける分散と分散
スロープを共に効率的に補償することができる。
【0048】また、本実施形態例の光ファイバは、上記
のように、条長2mにおけるカットオフ波長を1565n
m以下としているので、L−bandにおいてシングル
モード動作することができる。
のように、条長2mにおけるカットオフ波長を1565n
m以下としているので、L−bandにおいてシングル
モード動作することができる。
【0049】なお、カットオフ波長は小さければ小さい
ほど好ましく、本実施形態例の光ファイバをラマン増幅
等の技術に応用することを考えると、カットオフ波長を
1450nm以下とすることがより望ましい。
ほど好ましく、本実施形態例の光ファイバをラマン増幅
等の技術に応用することを考えると、カットオフ波長を
1450nm以下とすることがより望ましい。
【0050】さらに、本実施形態例の光ファイバは、波
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を1
0dB/m以下としているので、波長1590nmにお
ける曲げ損失を小さい値に抑制でき、本実施形態例の光
ファイバを例えばコイル状にモジュール化して適用して
も、損失増加の問題を抑制できる。なお、曲げ損失も小
さければ小さいほど好ましく、曲げ損失が小さいほど高
信頼性が得られる。
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を1
0dB/m以下としているので、波長1590nmにお
ける曲げ損失を小さい値に抑制でき、本実施形態例の光
ファイバを例えばコイル状にモジュール化して適用して
も、損失増加の問題を抑制できる。なお、曲げ損失も小
さければ小さいほど好ましく、曲げ損失が小さいほど高
信頼性が得られる。
【0051】さらに、分散スロープ補償光ファイバの長
さはNZ−DSFに対する分散絶対値の比によって決定
されるので、分散スロープ補償光ファイバの分散絶対値
が小さすぎると、光ファイバの長さを長くせざるを得
ず、モジュールサイズの拡大等を招く。高分散スロープ
型NZ−DSFのL−band領域におけるNZ−DS
Fの分散値は6〜12ps/nm/km程度である。
さはNZ−DSFに対する分散絶対値の比によって決定
されるので、分散スロープ補償光ファイバの分散絶対値
が小さすぎると、光ファイバの長さを長くせざるを得
ず、モジュールサイズの拡大等を招く。高分散スロープ
型NZ−DSFのL−band領域におけるNZ−DS
Fの分散値は6〜12ps/nm/km程度である。
【0052】本実施形態例の光ファイバは、上記のよう
に、波長1590nmにおける波長分散値を−30ps
/nm/km以下としているので、その絶対値は30p
s/nm/km以上となり、高分散スロープ型NZ−D
SFの5倍以上の分散絶対値を有している。したがっ
て、本実施形態例の光ファイバは、短い長さで高分散ス
ロープ型NZ−DSFの分散と分散スロープを補償でき
る。
に、波長1590nmにおける波長分散値を−30ps
/nm/km以下としているので、その絶対値は30p
s/nm/km以上となり、高分散スロープ型NZ−D
SFの5倍以上の分散絶対値を有している。したがっ
て、本実施形態例の光ファイバは、短い長さで高分散ス
ロープ型NZ−DSFの分散と分散スロープを補償でき
る。
【0053】なお、高分散スロープ型NZ−DSFの分
散絶対値の波長1590nmにおける代表値を9ps/
nm/kmとすると、本実施形態例の光ファイバの波長
1590nmにおける分散値を−45ps/nm/km
以下とすることが好ましい。
散絶対値の波長1590nmにおける代表値を9ps/
nm/kmとすると、本実施形態例の光ファイバの波長
1590nmにおける分散値を−45ps/nm/km
以下とすることが好ましい。
【0054】もちろん、他の特性が同等ならば、分散絶
対値が大きい方がモジュールサイズの小型化が図れ、好
ましい。
対値が大きい方がモジュールサイズの小型化が図れ、好
ましい。
【0055】なお、本発明者は、本実施形態例の光ファ
イバの屈折率プロファイルを特定するために、以下のよ
うな検討を行った。つまり、本実施形態例の光ファイバ
の屈折率プロファイルとして、最初は、図1における第
3コア層3が無い構成、つまり、図2に示すような、屈
折率構造の設計、制御がしやすいW型の屈折率プロファ
イルを選択し、その詳細を検討した。
イバの屈折率プロファイルを特定するために、以下のよ
うな検討を行った。つまり、本実施形態例の光ファイバ
の屈折率プロファイルとして、最初は、図1における第
3コア層3が無い構成、つまり、図2に示すような、屈
折率構造の設計、制御がしやすいW型の屈折率プロファ
イルを選択し、その詳細を検討した。
【0056】W型の屈折率プロファイルを有する光ファ
イバは、ディプレスト層である第2コア層2の最適化に
より、分散スロープを低減するのに有利な構造として知
られている。
イバは、ディプレスト層である第2コア層2の最適化に
より、分散スロープを低減するのに有利な構造として知
られている。
【0057】このW型屈折率プロファイルのパラメータ
としては以下のパラメータがある。つまり、第1コア層
1のクラッド5に対する比屈折率差Δ1、第2コア層2
のクラッド5に対する比屈折率差Δ2、第2コア層2の
径(外径)を1としたときの第1コア層1の径(R
a)、第1コア層1の形状をα乗で近似したときのαの
値、コア4の径(第2コア層2の外径2b)等があげら
れる。
としては以下のパラメータがある。つまり、第1コア層
1のクラッド5に対する比屈折率差Δ1、第2コア層2
のクラッド5に対する比屈折率差Δ2、第2コア層2の
径(外径)を1としたときの第1コア層1の径(R
a)、第1コア層1の形状をα乗で近似したときのαの
値、コア4の径(第2コア層2の外径2b)等があげら
れる。
【0058】これらのパラメータの中で、特に、前記比
屈折率差Δ2と第2コア層2の径(外径)を1としたと
きの第1コア層1の径であるRaはDPSに大きな影響
を与える。
屈折率差Δ2と第2コア層2の径(外径)を1としたと
きの第1コア層1の径であるRaはDPSに大きな影響
を与える。
【0059】そこで、本発明者は、上記W型屈折率プロ
ファイルの光ファイバにおいて、第1コア層1のクラッ
ド5に対する比屈折率差Δ1を2.0%、前記αの値を
2.0とし、この条件を有し、かつ、波長1590nm
における直径20mmφの曲げ損失が5.0dB/mとな
るように第2コア層2の外径2bを設定して、Δ2とR
aの値を変化させ、波長1590nmにおけるDPSの
変化を求めた。
ファイルの光ファイバにおいて、第1コア層1のクラッ
ド5に対する比屈折率差Δ1を2.0%、前記αの値を
2.0とし、この条件を有し、かつ、波長1590nm
における直径20mmφの曲げ損失が5.0dB/mとな
るように第2コア層2の外径2bを設定して、Δ2とR
aの値を変化させ、波長1590nmにおけるDPSの
変化を求めた。
【0060】その結果が図3に示されている。同図に示
す領域aはDPSが150〜200nmとなる領域、同
図に示す領域bはDPSが200〜250nmとなる領
域、同図に示す領域cはDPSが250〜300nmと
なる領域、同図に示す領域dはDPSが300〜350
nmとなる領域、同図に示す領域eはDPSが350〜
400nmとなる領域である。
す領域aはDPSが150〜200nmとなる領域、同
図に示す領域bはDPSが200〜250nmとなる領
域、同図に示す領域cはDPSが250〜300nmと
なる領域、同図に示す領域dはDPSが300〜350
nmとなる領域、同図に示す領域eはDPSが350〜
400nmとなる領域である。
【0061】同図に示すように、Δ2とRaの値の変化
によってDPSは大きく変化するが、上記検討において
は、DPSを150nm未満にすることは難しかった。
つまり、W型の屈折率プロファイルにおいて、比屈折率
差Δ1、α、コア径2bを上記値に決定した場合、波長
1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を5.0
dB/mとなるようにし、かつ、波長1590nmにお
けるDPSを150nm未満とすることは難しいことが
分かった。
によってDPSは大きく変化するが、上記検討において
は、DPSを150nm未満にすることは難しかった。
つまり、W型の屈折率プロファイルにおいて、比屈折率
差Δ1、α、コア径2bを上記値に決定した場合、波長
1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を5.0
dB/mとなるようにし、かつ、波長1590nmにお
けるDPSを150nm未満とすることは難しいことが
分かった。
【0062】そこで、本発明者は、あらゆる比屈折率差
Δ1、αに対して最適化を行い、比屈折率差Δ1を2.
0%〜2.4%、比屈折率差Δ2を−1.2%〜−1.
0%、αを6以上、Raを0.28〜0.35付近にす
ると、波長1590nmにおけるDPSを150nm以
下にでき、かつ、上記曲げ損失を10dB/m以下にで
き、カットオフ波長を1550nm以下にできることを
見出した。
Δ1、αに対して最適化を行い、比屈折率差Δ1を2.
0%〜2.4%、比屈折率差Δ2を−1.2%〜−1.
0%、αを6以上、Raを0.28〜0.35付近にす
ると、波長1590nmにおけるDPSを150nm以
下にでき、かつ、上記曲げ損失を10dB/m以下にで
き、カットオフ波長を1550nm以下にできることを
見出した。
【0063】しかし、W型屈折率プロファイルの光ファ
イバにおいては、波長1590nmにおけるDPSを1
00nm以下にする範囲を見出すことができなかった。
W型屈折率プロファイルの光ファイバは、波長1590
nmにおけるDPSを100nm以下にすると、カット
オフ波長が1565nmより大きくなってしまうか、波
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失が1
0dB/mより大きくなってしまうことが分かった。
イバにおいては、波長1590nmにおけるDPSを1
00nm以下にする範囲を見出すことができなかった。
W型屈折率プロファイルの光ファイバは、波長1590
nmにおけるDPSを100nm以下にすると、カット
オフ波長が1565nmより大きくなってしまうか、波
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失が1
0dB/mより大きくなってしまうことが分かった。
【0064】そこで、図1に示したように、第2コア層
2の外周側に第3コア層3を設けたW+サイドコア型屈
折率プロファイルの光ファイバについて、波長1590
nmにおけるDPSの低減を検討した。
2の外周側に第3コア層3を設けたW+サイドコア型屈
折率プロファイルの光ファイバについて、波長1590
nmにおけるDPSの低減を検討した。
【0065】その結果、第3コア層3を設けた構成の光
ファイバは、屈折率プロファイルの最適化によって、波
長1590nmにおけるDPSを100nm以下にして
も、カットオフ波長が1565nmより大きくなること
はなく、曲げ損失の増大も抑制できた。
ファイバは、屈折率プロファイルの最適化によって、波
長1590nmにおけるDPSを100nm以下にして
も、カットオフ波長が1565nmより大きくなること
はなく、曲げ損失の増大も抑制できた。
【0066】以下、図1に示した屈折率プロファイルの
最適化の検討について述べる。まず、第2コア層2のク
ラッド5に対する比屈折率差Δ2を変化させながら、他
のあらゆるパラメータについて最適化を行った。
最適化の検討について述べる。まず、第2コア層2のク
ラッド5に対する比屈折率差Δ2を変化させながら、他
のあらゆるパラメータについて最適化を行った。
【0067】上記検討結果が表1に示されている。な
お、表1は、波長1590nmにおける直径20mmφ
の曲げ損失を5dB/mとして比屈折率差Δ2と波長1
590nmにおけるDPSとの関係を求めたものであ
り、Δ2の単位は%、DPSの単位はnmである。
お、表1は、波長1590nmにおける直径20mmφ
の曲げ損失を5dB/mとして比屈折率差Δ2と波長1
590nmにおけるDPSとの関係を求めたものであ
り、Δ2の単位は%、DPSの単位はnmである。
【0068】
【表1】
【0069】表1から明らかなように、波長1590n
mにおいてDPSを150nm以下にし、直径20mm
φの曲げ損失の値を5dB/mとするには、比屈折率差
Δ2を−0.7%以下にすればよい。ただし、上記曲げ
損失の範囲を10dB/m以下とするには、比屈折率差
Δ2を−0.6%以下とすればよいことが分かった。
mにおいてDPSを150nm以下にし、直径20mm
φの曲げ損失の値を5dB/mとするには、比屈折率差
Δ2を−0.7%以下にすればよい。ただし、上記曲げ
損失の範囲を10dB/m以下とするには、比屈折率差
Δ2を−0.6%以下とすればよいことが分かった。
【0070】そこで、本実施形態例は、上記のように、
比屈折率差Δ2を−0.6%以下、好ましくは−0.7
%以下とした。
比屈折率差Δ2を−0.6%以下、好ましくは−0.7
%以下とした。
【0071】なお、表1に示したように、比屈折率差Δ
2は、DPSに大きな影響を与え、比屈折率差Δ2を−
0.8%、−0.9%、−1.0%と小さくしていく
(比屈折率差Δ2の絶対値を大きくしていく)とさらに
好ましく、比屈折率差Δ2を小さくすることにより、D
PSを100nm程度にすることができる。
2は、DPSに大きな影響を与え、比屈折率差Δ2を−
0.8%、−0.9%、−1.0%と小さくしていく
(比屈折率差Δ2の絶対値を大きくしていく)とさらに
好ましく、比屈折率差Δ2を小さくすることにより、D
PSを100nm程度にすることができる。
【0072】このように、W+サイドコア型の屈折率プ
ロファイルを有し、比屈折率差Δ2の絶対値を大きくす
ることにより、高分散スロープNZ−DSFの分散値を
補償できるようにしたことが本実施形態例の大きな特徴
である。
ロファイルを有し、比屈折率差Δ2の絶対値を大きくす
ることにより、高分散スロープNZ−DSFの分散値を
補償できるようにしたことが本実施形態例の大きな特徴
である。
【0073】ただし、表1に示されるように、比屈折率
差Δ2の値だけでDPSが一元的に決まるわけではな
く、非常に広い範囲を採り得るので、従来の分散スロー
プ補償光ファイバより小さいDPSが得られるように、
他のパラメータも最適化されていることが重要である。
差Δ2の値だけでDPSが一元的に決まるわけではな
く、非常に広い範囲を採り得るので、従来の分散スロー
プ補償光ファイバより小さいDPSが得られるように、
他のパラメータも最適化されていることが重要である。
【0074】例えば、比屈折率差Δ1を1.8%以上と
することにより、低曲げ損失特性を維持しながら、目標
のDPSを得ることができる。比屈折率差Δ1を1.8
%未満とすると、波長1590nmにおけるDPSを小
さくしていったときに、直径20mmφの曲げ損失が1
0dB/mより大きくなってしまう。
することにより、低曲げ損失特性を維持しながら、目標
のDPSを得ることができる。比屈折率差Δ1を1.8
%未満とすると、波長1590nmにおけるDPSを小
さくしていったときに、直径20mmφの曲げ損失が1
0dB/mより大きくなってしまう。
【0075】また、比屈折率差Δ3を0.1%以上とす
ることにより、波長1590nmにおける直径20mm
φの曲げ損失を10dB/m以下にでき、比屈折率差Δ
3を0.6%とすることにより、カットオフ波長を15
65nm以下にできる。
ることにより、波長1590nmにおける直径20mm
φの曲げ損失を10dB/m以下にでき、比屈折率差Δ
3を0.6%とすることにより、カットオフ波長を15
65nm以下にできる。
【0076】さらに、第1コア層1の直径(2a)を第
2コア層2の直径(図1の2b)の0.15倍以上とす
ることにより、波長1590nmにおける直径20mm
φの曲げ損失を10dB/m以下にでき、第1コア層1
の直径を第2コア層2の直径の0.45倍以下とするこ
とにより、波長1590nmにおけるDPSを150n
m以下にできる。
2コア層2の直径(図1の2b)の0.15倍以上とす
ることにより、波長1590nmにおける直径20mm
φの曲げ損失を10dB/m以下にでき、第1コア層1
の直径を第2コア層2の直径の0.45倍以下とするこ
とにより、波長1590nmにおけるDPSを150n
m以下にできる。
【0077】さらに、第3コア層3の直径(2c)を第
2コア層2の直径(2b)の1.2倍以上とすることに
より、波長1590nmにおける直径20mmφの曲げ
損失を10dB/m以下にでき、第3コア層3の直径を
第2コア層2の直径の1.8倍以下とすることにより、
カットオフ波長を1565nm以下にできる。
2コア層2の直径(2b)の1.2倍以上とすることに
より、波長1590nmにおける直径20mmφの曲げ
損失を10dB/m以下にでき、第3コア層3の直径を
第2コア層2の直径の1.8倍以下とすることにより、
カットオフ波長を1565nm以下にできる。
【0078】そこで、本実施形態例では、上記のように
屈折率プロファイルやコア径の比を決定した。表2に
は、上記検討に基づいてシミュレーションした、本実施
形態例の具体例の光ファイバについて、その屈折率プロ
ファイルと特性を示す。
屈折率プロファイルやコア径の比を決定した。表2に
は、上記検討に基づいてシミュレーションした、本実施
形態例の具体例の光ファイバについて、その屈折率プロ
ファイルと特性を示す。
【0079】
【表2】
【0080】なお、表2に示す結果は、波長1590n
mにおけるDPSを100nm以下にすることを目標と
して、DPSを少なくとも150nm以下とし、波長1
590nmにおける分散値を−30ps/nm/km以
下としながら良好な特性を達成できる屈折率プロファイ
ルをシミュレーションした結果である。
mにおけるDPSを100nm以下にすることを目標と
して、DPSを少なくとも150nm以下とし、波長1
590nmにおける分散値を−30ps/nm/km以
下としながら良好な特性を達成できる屈折率プロファイ
ルをシミュレーションした結果である。
【0081】表2および以下の表において、コア径は第
2コア層2の直径(2b)であり、分散は、波長159
0nmにおける分散値、DPSは波長1590nmにお
けるDPS、Aeffは波長1590nmにおける実効
コア断面積、λcはカットオフ波長、曲げ損失は、波長
1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失をそれ
ぞれ示す。
2コア層2の直径(2b)であり、分散は、波長159
0nmにおける分散値、DPSは波長1590nmにお
けるDPS、Aeffは波長1590nmにおける実効
コア断面積、λcはカットオフ波長、曲げ損失は、波長
1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失をそれ
ぞれ示す。
【0082】表2に示す光ファイバの殆どは、波長15
90nmにおける分散値が−100ps/nm/km以
下となっている。また、表2に示すそれぞれの光ファイ
バは、カットオフ波長を1565nm以下(実質的に1
420nm以下)としながら、波長1590nmにおけ
る直径20mmφの曲げ損失を10dB/m以下の低い
値にできる。
90nmにおける分散値が−100ps/nm/km以
下となっている。また、表2に示すそれぞれの光ファイ
バは、カットオフ波長を1565nm以下(実質的に1
420nm以下)としながら、波長1590nmにおけ
る直径20mmφの曲げ損失を10dB/m以下の低い
値にできる。
【0083】このように、図1に示す屈折率プロファイ
ルを最適化することにより、カットオフ波長1450n
m以下、20mmφの曲げ損失10dB/m以下を同時
に達成できることが分かった。また、表2に示すそれぞ
れの光ファイバは、実効コア断面積もDCF(シングル
モード光ファイバ用分散補償光ファイバ)に比べてさら
に小さいので、高非線形性を有しており、ラマン増幅媒
体としても良好な増幅特性が期待できる。
ルを最適化することにより、カットオフ波長1450n
m以下、20mmφの曲げ損失10dB/m以下を同時
に達成できることが分かった。また、表2に示すそれぞ
れの光ファイバは、実効コア断面積もDCF(シングル
モード光ファイバ用分散補償光ファイバ)に比べてさら
に小さいので、高非線形性を有しており、ラマン増幅媒
体としても良好な増幅特性が期待できる。
【0084】したがって、表2に示す光ファイバを高分
散スロープ型NZ−DSFと接続すれば、L−band
での広帯域の低分散が達成可能であり、また、ラマン増
幅体としての機能も期待できる。
散スロープ型NZ−DSFと接続すれば、L−band
での広帯域の低分散が達成可能であり、また、ラマン増
幅体としての機能も期待できる。
【0085】(実施例)以下、本実施形態例の実施例に
ついて説明する。表2の太字で示した具体例のうち一方
(表2の上から2番目の具体例であり、比屈折率差Δ1
を2.3%、αを2.5、比屈折率差Δ2を−0.80
%、比屈折率差Δ3を0.25%、a:b:c=0.3
8:1:1.70、コア径を9.4μmとしたもの)を
目標にして、光ファイバを試作した。この試作例1の光
ファイバの特性を表3のNo.1に示す。
ついて説明する。表2の太字で示した具体例のうち一方
(表2の上から2番目の具体例であり、比屈折率差Δ1
を2.3%、αを2.5、比屈折率差Δ2を−0.80
%、比屈折率差Δ3を0.25%、a:b:c=0.3
8:1:1.70、コア径を9.4μmとしたもの)を
目標にして、光ファイバを試作した。この試作例1の光
ファイバの特性を表3のNo.1に示す。
【0086】
【表3】
【0087】また、表2の太字で示した具体例のうち他
方(表2の上から6番目の具体例であり、比屈折率差Δ
1を2.3%、αを2.8、比屈折率差Δ2を−1.0
0%、比屈折率差Δ3を0.25%、a:b:c=0.
37:1:1.65、コア径を9.0μmとしたもの)
を目標にして、光ファイバを試作した。この試作例2の
光ファイバの特性を表3のNo.2に示す。
方(表2の上から6番目の具体例であり、比屈折率差Δ
1を2.3%、αを2.8、比屈折率差Δ2を−1.0
0%、比屈折率差Δ3を0.25%、a:b:c=0.
37:1:1.65、コア径を9.0μmとしたもの)
を目標にして、光ファイバを試作した。この試作例2の
光ファイバの特性を表3のNo.2に示す。
【0088】なお、表3において、伝送損失は波長15
90nmにおける伝送損失、PMDは波長1590nm
における偏波モード分散を示す。表3から明らかなよう
に、試作例1、2の光ファイバは、いずれも、分散特
性、非線形特性、共に、シミュレーション結果と同様の
良好な特性を有している。つまり、これらの試作例1、
2の光ファイバは、カットオフ波長を1450nm以
下、曲げ損失は10dB/m以下と小さい値にしなが
ら、DPSを100nm程度にすることができた。
90nmにおける伝送損失、PMDは波長1590nm
における偏波モード分散を示す。表3から明らかなよう
に、試作例1、2の光ファイバは、いずれも、分散特
性、非線形特性、共に、シミュレーション結果と同様の
良好な特性を有している。つまり、これらの試作例1、
2の光ファイバは、カットオフ波長を1450nm以
下、曲げ損失は10dB/m以下と小さい値にしなが
ら、DPSを100nm程度にすることができた。
【0089】また、試作例1、2の光ファイバは、波長
1590nmにおける伝送損失が0.55dB/km程
度で小さく、波長1625nmまでの範囲内における伝
送損失をほぼこの値に維持できていることが分かった。
さらに、試作例1、2の光ファイバは、実効コア断面積
や偏波依存損失の値も良好であることが確認できた。し
たがって、これらの光ファイバは、モジュール化やラマ
ン増幅技術の適用も可能である。
1590nmにおける伝送損失が0.55dB/km程
度で小さく、波長1625nmまでの範囲内における伝
送損失をほぼこの値に維持できていることが分かった。
さらに、試作例1、2の光ファイバは、実効コア断面積
や偏波依存損失の値も良好であることが確認できた。し
たがって、これらの光ファイバは、モジュール化やラマ
ン増幅技術の適用も可能である。
【0090】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例え
ば、上記実施形態例は、コア4が第1コア層1と第2コ
ア層2と第3コア層3の3層のコア層を有する構成とし
たが、本発明の光ファイバは、4層以上のコア層を有す
る光ファイバとしてもよい。
れることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例え
ば、上記実施形態例は、コア4が第1コア層1と第2コ
ア層2と第3コア層3の3層のコア層を有する構成とし
たが、本発明の光ファイバは、4層以上のコア層を有す
る光ファイバとしてもよい。
【0091】また、本発明の光ファイバは、上記実施形
態例における第3コア層3を省略した、図2に示したよ
うな、いわゆるW型の屈折率プロファイルとしてもよ
い。W型屈折率プロファイルの場合、波長1590nm
におけるDPSを100nm以下にすることは難しい
が、光ファイバの製造性をより高めることができる。
態例における第3コア層3を省略した、図2に示したよ
うな、いわゆるW型の屈折率プロファイルとしてもよ
い。W型屈折率プロファイルの場合、波長1590nm
におけるDPSを100nm以下にすることは難しい
が、光ファイバの製造性をより高めることができる。
【0092】また、本発明の光ファイバにおいて、波長
1590nmにおける曲げ損失、分散値、伝送損失は、
上記実施形態例に示した範囲が好ましいが、この範囲か
ら多少はずれていても構わない。
1590nmにおける曲げ損失、分散値、伝送損失は、
上記実施形態例に示した範囲が好ましいが、この範囲か
ら多少はずれていても構わない。
【0093】
【発明の効果】本発明の光ファイバは、L−bandに
おけるDPSが、高分散スロープを有する高分散スロー
プ型NZ−DSFのL−bandにおけるDPSに近い
値であるので、L−bandにおいて、高分散スロープ
型NZ−DSFの分散と分散スロープを共に効率的に補
償できる。
おけるDPSが、高分散スロープを有する高分散スロー
プ型NZ−DSFのL−bandにおけるDPSに近い
値であるので、L−bandにおいて、高分散スロープ
型NZ−DSFの分散と分散スロープを共に効率的に補
償できる。
【0094】また、本発明の光ファイバにおいて、条長
2mにおけるカットオフ波長を1565nm以下とした
構成によれば、L−bandにおいて確実にシングルモ
ードでき、上記機能を果たすことができる。
2mにおけるカットオフ波長を1565nm以下とした
構成によれば、L−bandにおいて確実にシングルモ
ードでき、上記機能を果たすことができる。
【0095】さらに、本発明の光ファイバにおいて、波
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を1
0dB/m以下とした構成によれば、曲げ損失を抑制で
きることから、例えば光ファイバをコイル状に巻回して
モジュール化した時の特性劣化等を抑制できる。
長1590nmにおける直径20mmφの曲げ損失を1
0dB/m以下とした構成によれば、曲げ損失を抑制で
きることから、例えば光ファイバをコイル状に巻回して
モジュール化した時の特性劣化等を抑制できる。
【0096】さらに、本発明の光ファイバにおいて、波
長1590nmにおける分散値を−30ps/nm/k
m以下とした構成によれば、短い長さで効率的にL−b
andにおけるNZ−DSFの分散を補償することがで
きる。
長1590nmにおける分散値を−30ps/nm/k
m以下とした構成によれば、短い長さで効率的にL−b
andにおけるNZ−DSFの分散を補償することがで
きる。
【0097】さらに、本発明の光ファイバにおいて、光
ファイバの屈折率プロファイルを具体的に設定した構成
によれば、上記優れた効果を奏する光ファイバを確実に
得ることができる。
ファイバの屈折率プロファイルを具体的に設定した構成
によれば、上記優れた効果を奏する光ファイバを確実に
得ることができる。
【0098】さらに、本発明において、波長1590n
mの伝送損失を1.0dB/km以下とした構成によれ
ば、L−bandにおける伝送損失を抑制できるので、
本発明の光ファイバをNZ−DSFと接続して形成され
る光伝送システムの損失増加を抑制できる。
mの伝送損失を1.0dB/km以下とした構成によれ
ば、L−bandにおける伝送損失を抑制できるので、
本発明の光ファイバをNZ−DSFと接続して形成され
る光伝送システムの損失増加を抑制できる。
【0099】さらに、本発明の光ファイバモジュール
は、上記優れた効果を奏する光ファイバを有することに
より、例えばL−bandにおけるNZ−DSFの分散
と分散スロープを効率的に補償できる、低損失の分散補
償モジュールを構成できる。
は、上記優れた効果を奏する光ファイバを有することに
より、例えばL−bandにおけるNZ−DSFの分散
と分散スロープを効率的に補償できる、低損失の分散補
償モジュールを構成できる。
【0100】さらに、本発明の光増幅器は、例えばL−
bandにおけるNZ−DSFの分散と分散スロープを
効率的に補償でき、かつ、ラマン増幅等に適した光増幅
器を実現できる。
bandにおけるNZ−DSFの分散と分散スロープを
効率的に補償でき、かつ、ラマン増幅等に適した光増幅
器を実現できる。
【0101】
【図1】本発明に係る光ファイバの一実施形態例の屈折
率プロファイルを示す説明図である。
率プロファイルを示す説明図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの他の実施形態例の屈
折率プロファイルを示す説明図である。
折率プロファイルを示す説明図である。
【図3】W型の屈折率プロファイルを有する光ファイバ
における比屈折率差Δ2とRaとDPSとの関係例を示
す説明図である。
における比屈折率差Δ2とRaとDPSとの関係例を示
す説明図である。
【図4】波長1550nmにおける分散値を5ps/n
m/kmとしたときの、互いに分散スロープが異なるN
Z−DSFの波長分散例を示すグラフである。
m/kmとしたときの、互いに分散スロープが異なるN
Z−DSFの波長分散例を示すグラフである。
1 第1コア層
2 第2コア層
3 第3コア層
4 コア
5 クラッド
Claims (14)
- 【請求項1】 波長1590nmにおける分散値を分散
スロープで割った値を50nm以上150nm以下とし
たことを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項2】 条長2mにおけるカットオフ波長を15
65nm以下としたことを特徴とする請求項1記載の光
ファイバ。 - 【請求項3】 波長1590nmにおける直径20mm
φの曲げ損失を10dB/m以下としたことを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の光ファイバ。 - 【請求項4】 波長1590nmにおける分散値を−3
0ps/nm/km以下としたことを特徴とする請求項
1または請求項2または請求項3記載の光ファイバ。 - 【請求項5】 コアの外周側をクラッドで覆って形成さ
れ、前記コアは光ファイバ中心部に形成された第1コア
層と該第1コア層の外周側を覆う1層以上のコア層を有
しており、前記第1コア層を覆う1層以上のコア層の少
なくとも1つは、前記クラッドを基準とした比屈折率差
が−0.6%以下のディプレスト層であることを特徴と
する請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の光フ
ァイバ。 - 【請求項6】 コアの外周側をクラッドで覆って形成さ
れ、前記コアは光ファイバ中心部に形成された第1コア
層と該第1コア層の外周側を覆う1層以上のコア層を有
しており、前記第1コア層を覆う1層以上のコア層の少
なくとも1つは、前記クラッドを基準とした比屈折率差
が−0.7%以下のディプレスト層であることを特徴と
する請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の光フ
ァイバ。 - 【請求項7】 第1コア層のクラッドに対する比屈折率
差を1.8%以上としたことを特徴とする請求項5また
は請求項6記載の光ファイバ。 - 【請求項8】 ディプレスト層は、第1コア層に隣接し
て該第1コア層の外周側を覆う第2コア層であることを
特徴とする請求項5または請求項6または請求項7記載
の光ファイバ。 - 【請求項9】 第2コア層の外周側に、クラッドよりも
屈折率が大きく第1コア層よりも屈折率が小さい第3コ
ア層を設けたことを特徴とする請求項8記載の光ファイ
バ。 - 【請求項10】 第3コア層のクラッドに対する比屈折
率差を0.1%以上0.6%以下としたことを特徴とす
る請求項9記載の光ファイバ。 - 【請求項11】 第1コア層の外径を第2コア層の外径
の0.15倍以上0.45倍以下とし、第3コア層の外
径を第2コア層の外径の1.2倍以上1.8倍以下とし
たことを特徴とする請求項9または請求項10記載の光
ファイバ。 - 【請求項12】 波長1590nmの伝送損失を1.0
dB/km以下としたことを特徴とする請求項1乃至請
求項11のいずれか一つに記載の光ファイバ。 - 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか一
つに記載の光ファイバを有することを特徴とする光ファ
イバモジュール。 - 【請求項14】 請求項1乃至請求項12のいずれか一
つに記載の光ファイバをラマン増幅体として適用したこ
とを特徴とする光増幅器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371606A JP2003172843A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 光ファイバおよびその光ファイバを用いた光ファイバモジュールならびに光増幅器 |
US10/309,249 US7085462B2 (en) | 2001-12-05 | 2002-12-04 | Optical fiber, optical fiber module and optical amplifier |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371606A JP2003172843A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 光ファイバおよびその光ファイバを用いた光ファイバモジュールならびに光増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003172843A true JP2003172843A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19180627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001371606A Pending JP2003172843A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 光ファイバおよびその光ファイバを用いた光ファイバモジュールならびに光増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003172843A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047791A1 (fr) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Système de communication optique et fibre optique de compensation de dispersion |
JP2009231633A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | リング型レーザ装置 |
CN110045456A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-23 | 江苏永鼎股份有限公司 | 一种超低损耗大有效面积的单模光纤及其制备方法 |
-
2001
- 2001-12-05 JP JP2001371606A patent/JP2003172843A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047791A1 (fr) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Système de communication optique et fibre optique de compensation de dispersion |
JP2008096933A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光通信システムおよび分散補償光ファイバ |
JP2009231633A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | リング型レーザ装置 |
CN110045456A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-23 | 江苏永鼎股份有限公司 | 一种超低损耗大有效面积的单模光纤及其制备方法 |
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