JP2001074964A - 光ファイバおよびそれを用いた光伝送路 - Google Patents

光ファイバおよびそれを用いた光伝送路

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JP2001074964A JP24977299A JP24977299A JP2001074964A JP 2001074964 A JP2001074964 A JP 2001074964A JP 24977299 A JP24977299 A JP 24977299A JP 24977299 A JP24977299 A JP 24977299A JP 2001074964 A JP2001074964 A JP 2001074964A
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optical fiber
dispersion
wavelength band
refractive index
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Kazunori Mukasa
和則 武笠
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低非線形性を有し、波長多重光伝送に適した
光ファイバが求められている。 【解決手段】 中心から外側に向かって第1コア、第2
コア、クラッドの順で構成され、クラッドを基準とした
第1コアの比屈折率差Δ1が−0.6%〜−0.35
%、第2コアの比屈折率差Δ2が0.6%〜1.0%、
第1コア外径a、第2コア外径bとしたとき、bが5μ
m〜8μm、a/bが0.32〜0.52であり、か
つ、波長1.5μm帯における分散(ps/nm/k
m)の絶対値0.5〜5.0、分散勾配(ps/nm2
/km)の絶対値0.08以下、実効コア断面積65μ
2 以上、曲げ直径20mmにおける曲げ損失10dB
/m以下であり、波長1.5μm帯でシングルモード動
作を行う光ファイバを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバおよび
その光ファイバから構成される光伝送路に関するもので
あり、特に波長分割多重(WDM)光通信に好適に用い
られる光伝送路に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送の高速大容量化が進む中、WDM
伝送技術が本命技術として注目されている。WDM光通
信を行う場合、光伝送システムを構成する光ファイバの
伝送損失の観点と光増幅装置の特性の観点から、波長
1.55μm付近の光信号を用いることが多い。この場
合、光ファイバによる波長分散による波形歪みを防ぐた
めに、波長1.55μm付近に零分散波長を有する光フ
ァイバとして分散シフト光ファイバ(DSF)が多く用
いられる。
【0003】しかしながら、その代償として、非線形現
象が新たな問題として生じている。前述のDSFに関し
ても、非線形現象が大きな問題として、クローズアップ
されている。
【0004】非線形現象の中でも、四光波混合(FW
M)はWDM伝送を行う際に生じるノイズが伝送上深刻
な影響を及ぼすとして、その抑制法が盛んに検討されて
いる。例えば、OFC'94 Technical Digest PD19では、そ
の解決手段として、零分散を使用波長からずらしたDS
F(俗に、NZ−DSFとも呼ばれる)を提案してい
る。すなわち、波長1.55μm帯で微小分散を持たせ
たDSFをもってその解決手段としている。この場合の
微小分散(単位:ps/nm/km)は、その絶対値が
0.5〜5に設定されることが多い。
【0005】また、自己位相変調(SPM)や相互位相
変調(XPM)による波形の歪みも大変深刻な問題であ
る。その解決の研究としては、 OFC'97 TuN1b 等に報告
されている非線形屈折率(n2 )を小さく抑える検討と
共に、DSFのモードフィールド径(MFD)拡大技
術、すなわち実効コア断面積(Aeff )拡大技術が、非
常に注目されている。詳細には、従来型DSFのMFD
は約8μm、Aeff は約50μm2 であり、上記の技術
は例えばDSFのMFDを10μm以上、Aeffを70
μm2 以上にしようというものである。
【0006】非線形現象による信号の歪みφNLは一般に φNL=(2π×n2 ×Leff ×P)/(λ×Aeff ) ・・・(1) で表されるため、Aeff は、大きい方が有利である。ま
た、 Aeff =k×(MFD)2 ・・・(2) で表される(kは定数)ので、MFDが大きいと、非常
に効率よく低非線形性が達成できることが分かる。 OF
C'96 WK15や OFC'97 TuN2でも報告されている様に、M
FDの拡大は、今、最も要求されている特性の一つであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DSF
において、MFDの拡大は曲げ損失と分散勾配の増大を
伴うことが問題とされている。曲げ損失の増大は、実際
のケーブルとして用いるときにロス増等の深刻な問題を
引き起こす。一般に、曲げ直径20mmにおける曲げ損
失が20dB/mを超えると、ケーブルとしての使用に
支障をきたすことが多い。
【0008】また、分散勾配の増大は、WDM伝送を行
う際、波長毎の分散の格差という問題を引き起こす。従
来型DSFの分散勾配は、波長1550nm付近におい
て約0.07〜0.1ps/nm2 /kmであるため、
例えば波長が10〜15nm離れると分散の格差が約1
ps/nm/km発生し、WDM伝送のためには好まし
くない。
【0009】このため、曲げ損失と分散勾配の増大を避
けながらMFDを拡大することを検討する必要が生じて
いる。
【0010】この問題を解決するための手段として、特
開平9−281354号に記載された技術がある。この
技術は、光ファイバの屈折率分布を、内側から中央部
分、前記中央部分を取り囲む層、クラッドの順で構成さ
れている中央埋没穴型とし、そのパラメータを最適化し
たものである。
【0011】しかしながら、上記の技術は、使用波長帯
における分散値(単位:ps/nm/km)の絶対値を
1未満とすることを前提としており、この分散値の範囲
では、FWMの発生を抑制することができない。実際に
FWMを抑制するためには、分散値(単位:ps/nm
/km)の絶対値は少なくとも0.5以上、望ましくは
1以上あることが必要であると考えられるため、上記の
技術によっては、非線形現象を抑制することを前提とし
て曲げ損失と分散勾配の増大を避けながらMFDを拡大
するという課題を解決することはできない。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、いわ
ゆる中央埋没穴型の屈折率分布構造を有する光ファイバ
の利点である低非線形性を生かしながら、特にFWM等
の非線形現象を抑制しつつ、曲げ損失と分散勾配の増大
とを同時に回避しながらMFDを拡大するという課題を
解決するための光ファイバおよびその光ファイバを一部
に含む光伝送路を提供することを目的とする。
【0013】本発明の第1の解決手段は、中心から外側
に向かって第1コア、第2コア、クラッドの順で構成さ
れている2層コア型の光ファイバであって、前記第1コ
アのクラッドに対する比屈折率差Δ1が、−0.6%≦
Δ1≦−0.35%の範囲にあり、前記第2コアのクラ
ッドに対する比屈折率差Δ2が、0.6%≦Δ2≦1.
0%の範囲にあり、前記第1コアの外径をa、前記第2
コアの外径をbとしたとき、5μm≦b≦8μmであ
り、0.32≦a/b≦0.52の範囲にあり、かつ、
波長1.5μm帯中の設定波長帯の任意の波長におい
て、分散(単位ps/nm/km)の絶対値が0.5以
上5.0以下であり、分散勾配(単位ps/nm2 /k
m)の絶対値が0.08以下であり、実効コア断面積A
eff が65μm2 以上であり、曲げ直径20mmにおけ
る曲げ損失が10dB/m以下であり、かつ、前記設定
波長帯においてシングルモード動作を行うことを特徴と
する。
【0014】本発明の第2の解決手段は、中心から外側
に向かって第1コア、第2コア、第3コア、クラッドの
順で構成されている3層コア型の光ファイバであって、
前記第1コアのクラッドに対する比屈折率差Δ1が、−
0.6%≦Δ1≦−0.35%の範囲にあり、前記第2
コアのクラッドに対する比屈折率差Δ2が、0.6%≦
Δ2≦1.0%の範囲にあり、第3コアのクラッドに対
する比屈折率差Δ3が、−0.4%≦Δ3≦−0.2%
の範囲にあり、第1コアの半径をa、第2コアの半径を
b、第3コアの半径をcとしたとき、6μm≦b≦10
μmであり、0.32≦a/b≦0.52の範囲にあ
り、1.2≦c/b≦2.5の範囲にあり、かつ、波長
1.5μm帯中の設定波長帯の任意の波長において、分
散(単位ps/nm/km)の絶対値が0.5以上5.
0以下であり、分散勾配(単位ps/nm2 /km)の
絶対値が0.05以下であり、実効コア断面積Aeff
50μm2 以上であり、曲げ直径20mmにおける曲げ
損失が10dB/m以下であり、かつ、前記設定波長帯
においてシングルモード動作を行うことを特徴とする。
【0015】本発明の第3の解決手段は、第1または第
2の解決手段において、前記分散の絶対値、前記分散勾
配の絶対値、前記実効コア断面積、前記曲げ損失の各特
性が、前記設定波長帯の全域において満たされているこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の第4の解決手段は、光ファイバに
より構成される光伝送路であって、第1ないし第3の解
決手段の少なくとも1つの光ファイバが含まれているこ
とを特徴とする。
【0017】なお、上記各解決手段において、波長1.
5μm帯とは、今後特に断らない限り1520〜162
0nmであり、波長1.5μm帯中の設定波長帯とは、
1520〜1620nmの範囲内の波長帯のうち、光伝
送路において実際に光伝送が行われる波長帯、例えば従
来の波長1.55μm帯(波長1530〜1570nm
を指すことが多い)などを指す。また、設定波長帯の帯
域は、WDM伝送に使用されることを想定して、20n
m以上とすることが望ましい。
【0018】具体的な解決手段としては、パラメータを
検討しながらシミュレーションを行い、Aeff が所望の
値以上になるパラメータ範囲を探索し、さらにその範囲
において分散勾配と曲げ損失とを考慮して最適なパラメ
ータを求めた。この手法により、低非線形性と低分散ス
ロープを同時に達成することが可能となり、高速大容量
伝送に最適な光ファイバおよび光伝送路の構築が可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。なお、今後、符号については、前述の
符号が示す構成と実質的に同一の構成についてのみ、同
じ符号を用いることとする。
【0020】図1は、本発明の第1の実施形態の光ファ
イバの屈折率分布構造を示す説明図である。図1の屈折
率構造は、内側から第1コア11、第2コア12、クラ
ッド14の順番で構成されており、第1コア11はクラ
ッド14に対する比屈折率差Δ1を有し、第2コア12
はクラッド14に対する比屈折率差Δ2を有している。
また、第1コア11の外径はa、第2コア12の外径は
bである。なお、図1において、Δ1<0<Δ2であ
る。
【0021】ここで、Δ1が−0.6%未満の場合は、
eff を拡大したとき分散勾配が増大し、Δ1が−0.
35%を超える場合は、曲げ損失が大きくなることか
ら、Δ1の範囲を−0.6%≦Δ1≦−0.35%とし
た。
【0022】Δ2が0.6%未満の場合は、Aeff の拡
大が不十分で、かつ、曲げ損失が10dB/mを超えて
しまう。また、Δ2が1.0%を超える場合は、カット
オフ波長λcが大きくなり、波長1.5μm帯において
シングルモード条件を満たさなくなる。このため、Δ2
の範囲を0.6%≦Δ1≦−1.0%とした。
【0023】第1コアの外径aと第2コアの外径bとの
比率a/bについては、前述のΔ1およびΔ2の範囲内
において、a/bが0.32未満の場合は、Aeff の拡
大が不十分となり、また、a/bが0.52を超える場
合は、曲げ損失が増大するため、a/bの範囲を0.3
2≦a/b≦0.52とした。また、第2コアの外径b
は、波長1.5μm帯中の設定波長帯における分散(単
位:ps/nm/km)の絶対値が0.5以上5以下に
なるように設定した。
【0024】ここで分散を零にしなかった理由として
は、使用波長での分散が零に近い場合は、FWMが起き
やすくなるという欠点があるためである。すなわち、波
長1.5μm帯中の設定波長帯において、分散(単位:
ps/nm/km)の絶対値が0.5以上の値である必
要があり、1以上の値を有していることがさらに好まし
いということになる。
【0025】そして、上記のパラメータの範囲内で、屈
折率分布構造を調整したところ、波長1.5μm帯にお
いてシングルモード条件を満たし、Aeff が65μm2
以上であり、分散勾配が約0.07ps/nm2 /km
という特性を得ることが可能であることがわかった。す
なわち、本実施形態の光ファイバは、Aeff が従来型D
SFより大きく、分散勾配が従来型DSFとほぼ同等の
特性を有する。
【0026】しかしながら、WDM伝送に使用すること
を考えた場合は、分散勾配が約0.07ps/nm2
kmであることは、決して十分小さい値であるとは言い
難い。そこで、図1の屈折率分布構造の外側に、第1コ
アより屈折率が高くクラッドより屈折率が低い第3コア
を付加させた構造で、分散勾配の値をさらに小さい値に
抑えることを検討した。
【0027】図2は、本発明の第2の実施形態の光ファ
イバの屈折率分布構造を示す説明図である。図2の屈折
率構造は、内側から第1コア21、第2コア22、第3
コア23、クラッド24の順番で構成されており、第1
コア21はクラッド24に対する比屈折率差Δ1を有
し、第2コア22はクラッド24に対する比屈折率差Δ
2を有し、第3コア23はクラッド24に対する比屈折
率差Δ3を有している。また、第1コア21の外径は
a、第2コア22の外径はb、第3コア23の外径はc
である。なお、図2において、Δ1<Δ3<0<Δ2で
ある。
【0028】一般的に、コアの外側に屈折率低下層を付
けることで、分散勾配は低減していく。分散勾配(単位
ps/nm2 /km)の絶対値を0.05以下にするた
めには、△3の値を−0.2%以下とする必要があるこ
とが、シミュレーションの結果から分かった。また、曲
げ損失を10dB/m以下に保つためには、△3の値を
−0.4%以上とする必要があるため、Δ3の値を、−
0.4%≦Δ3≦−0.2%とした。
【0029】コア径比は、Aeff が50μm2 以上を保
つ範囲としたところ、a:b:c=0.32〜0.5
2:1:1.2〜2.5付近で、分散勾配(単位ps/
nm2/km)の絶対値が0.05以下という低分散ス
ロープ域の解を得ることが可能であることがわかった。
すなわち、本実施形態の光ファイバは、Aeff が従来型
DSFとほぼ同等であり、分散勾配が従来型DSFより
小さい特性を有する。
【0030】これ以外の範囲では、MFDや分散勾配な
どの伝送特性が悪くなるか、光信号の伝搬条件(主に曲
げ損失に影響する)が悪くなるか、シングルモード条件
を満たさなくなるかのうち、少なくとも1つの不都合が
あることがわかった。
【0031】次に、本発明の第1および第2の実施形態
である光ファイバを、実際に光伝送システムに適用した
場合の光伝送路の構成について説明する。
【0032】図3は、本発明の実施形態の光伝送路を用
いた光伝送システムの一例を示す説明図である。図3に
おいて、31は光送信装置、32は光増幅装置、33は
光ファイバを用いた光伝送路、34は光受信装置であ
る。また、図3において、光送信装置31と光受信装置
34との間に、光増幅装置32と光伝送路33とを組み
合わせた光伝送系が2つ以上縦列接続されることもあ
る。なお、図3において、光伝送路33は、本発明の第
1または第2の実施形態の光ファイバのうち、少なくと
も一方の光ファイバを含んでいる。その具体例を以下に
説明する。
【0033】図4は、本発明の第3の実施形態である光
伝送路の具体例を示す説明図である。
【0034】まず、第1の具体例について説明する。図
4(a)において、光伝送路33は、第1の光ファイバ
41により構成されている。この場合、第1の光ファイ
バ41としては、本発明の第1または第2の実施形態の
光ファイバのうち、いずれか一方を用いる。図4(a)
の構成を用いることにより、従来よりもWDM伝送に適
した光伝送路を構成することが可能となる。
【0035】次に、第2の具体例について説明する。図
4(b)において、光伝送路33は、第1の光ファイバ
41および第2の光ファイバ42により構成されてい
る。この場合、第1の光ファイバ41としては、本発明
の第1の実施形態の光ファイバを用い、第2の光ファイ
バ42としては、本発明の第2の実施形態の光ファイバ
を用いる。
【0036】図4(b)の構成を用いることにより、図
4(a)よりも非線形現象が発生しにくくなり、WDM
伝送に適した光伝送路を得ることが可能となる。
【0037】なお、図4(b)において、必ずしも第1
の光ファイバ41を第1の実施形態の光ファイバとし、
第2の光ファイバ42を第2の実施形態の光ファイバと
する必要はない。重要なことは、光入射側に近い光ファ
イバほどAeff が大きいように光伝送路が構成されてい
ることである。
【0038】例えば、第1の光ファイバ41を第1の実
施形態の光ファイバとして、第2の光ファイバ42を従
来型DSFとする例や、第1の光ファイバ41を第1の
実施形態の光ファイバよりもAeff の大きい光ファイバ
として、第2の光ファイバ42を第1の実施形態の光フ
ァイバとする例、第1の光ファイバ41を第2の実施形
態の光ファイバよりもAeff の大きい光ファイバとし
て、第2の光ファイバ42を第2の実施形態の光ファイ
バとする例なども、本発明の実施形態に含まれる。
【0039】次に、第3の具体例について説明する。図
4(c)において、光伝送路33は、第1の光ファイバ
41、第2の光ファイバ42、第3の光ファイバにより
構成されている。この場合、第1の光ファイバ41とし
ては、本発明の第1の実施形態の光ファイバを用い、第
2の光ファイバ42としては、本発明の第2の実施形態
の光ファイバを用いる。また、第3の光ファイバ43と
しては、第1の光ファイバ41と第2の光ファイバ42
とによって使用波長帯に発生する分散や分散勾配を補償
することが可能な光ファイバを用いる。
【0040】図4(c)は、特に分散による波形歪みの
影響を避ける必要がある光伝送システムに用いられる。
図4(c)の構成を用いることにより、図4(c)より
も分散による波形歪みが発生しにくくなり、WDM伝送
に適した光伝送路を得ることが可能となる。
【0041】なお、図4(c)において、必ずしも第1
の光ファイバ41を第1の実施形態の光ファイバとし、
第2の光ファイバ42を第2の実施形態の光ファイバと
する必要はない。ここで重要なことは、図4(b)の場
合と同様、光入射側に近い光ファイバほどAeff が大き
いように光伝送路が構成されていることである。
【0042】また、図4(c)において、第3の光ファ
イバとして使用波長帯における分散または分散勾配の少
なくとも一方を補償する光ファイバを用いてもよい。こ
こで重要なことは、第4図(c)の線路全体において、
使用波長帯における分散および分散勾配の値がWDM伝
送に悪影響を与えない程度に光伝送路が構成されている
ことである。
【0043】(実施例1)以下、光ファイバの具体例を
説明する。図1の屈折率分布構造において、△1の値を
−0.45%、△2の値を0.75%、コア径比a:b
を1:2として、第2コアの外径bを、使用波長帯(波
長1.5μm帯中の設定波長帯)において分散(単位p
s/nm/km)の絶対値が0.5〜5の範囲となるよ
うに作製した光ファイバの特性を表1に示す。なお、表
1において、伝送損失、分散値、分散勾配、MFD、A
eff 、曲げ損失の値は、波長1550nmにおける測定
値である。
【0044】
【表1】
【0045】表1のとおり、Aeff が65μm2 以上で
あり、分散勾配が約0.07ps/nm2 /kmという
特性の光ファイバを得ることができた。本実施例では、
ef f が80μm2 以上の光ファイバも得られており、
非線形現象抑制の観点で、従来型DSFに対する利点が
大きい。
【0046】(実施例2)図2の屈折率分布構造におい
て、△1の値を−0.45%、△2の値を0.75%、
Δ3の値を−0.3%、コア径比a:b:cを1:2:
3.8として、第2コアの外径bを、使用波長帯(波長
1.5μm帯中の設定波長帯)において分散(単位ps
/nm/km)の絶対値が0.5〜5の範囲となるよう
に設定して作製した光ファイバの特性を表2に示す。な
お、表2において、伝送損失、分散値、分散勾配、MF
D、Aeff 、曲げ損失の値は、波長1550nmにおけ
る測定値である。
【0047】
【表2】
【0048】表2のとおり、Aeff が50μm2 以上で
あり、分散勾配が約0.045ps/nm2 /kmとい
う特性の光ファイバを得ることができた。分散勾配が約
0.045ps/nm2 /kmであるということは、波
長毎の分散の格差を抑制する観点で、従来型DSFに対
する利点が大きい。
【0049】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、屈折率
分布構造が内側から第1コア、第2コア、クラッドの順
番で構成され、クラッドに対する第1コア、第2コアの
比屈折率差がそれぞれΔ1、Δ2であり、Δ1<0<Δ
2である光ファイバにおいて、プロファイル定数を最適
範囲に設定することにより、曲げ損失が小さく、分散勾
配が小さい状態を維持しながらAeff の大きな光ファイ
バを得ることができた。
【0050】また、第2コアの外側にクラッドより屈折
率が低い第3コアを設けることにより、曲げ損失が小さ
く、Aeff が従来型DSFと同等以上の状態を維持しな
がら分散勾配が小さい光ファイバを得ることができた。
【0051】さらに、上記光ファイバを光伝送路として
適用することにより、本発明の光ファイバが有する低非
線形性が、信号光の非線形歪みを低減する作用を有する
ため、WDM伝送に適した光伝送路を構成することがで
きる。
【0052】また、本発明の光ファイバは分散勾配が小
さく、信号光の波形歪みを低減する作用を有し、さらに
波長間の分散の格差を抑制することができるため、広い
範囲の波長域を使用波長帯として用いることが可能とな
り、WDM伝送に適した光伝送路を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の光ファイバの屈折率
分布構造を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の光ファイバの屈折率
分布構造を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態の光伝送路を用いた光伝送シ
ステムの一例を示す説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態である光伝送路の具体
例を示す説明図である。
【符号の説明】
11、21 第1コア 12、22 第2コア 23 第3コア 14、24 クラッド 31 光送信装置 32 光増幅装置 33 光伝送路 34 光受信装置 41 第1の光ファイバ 42 第2の光ファイバ 43 第3の光ファイバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心から外側に向かって第1コア、第2
    コア、クラッドの順で構成されている2層コア型の光フ
    ァイバであって、前記第1コアのクラッドに対する比屈
    折率差Δ1が、−0.6%≦Δ1≦−0.35%の範囲
    にあり、前記第2コアのクラッドに対する比屈折率差Δ
    2が、0.6%≦Δ2≦1.0%の範囲にあり、前記第
    1コアの外径をa、前記第2コアの外径をbとしたと
    き、5μm≦b≦8μmであり、0.32≦a/b≦
    0.52の範囲にあり、かつ、波長1.5μm帯中の設
    定波長帯の任意の波長において、分散(単位ps/nm
    /km)の絶対値が0.5以上5.0以下であり、分散
    勾配(単位ps/nm2 /km)の絶対値が0.08以
    下であり、実効コア断面積Aeff が65μm2 以上であ
    り、曲げ直径20mmにおける曲げ損失が10dB/m
    以下であり、かつ、前記設定波長帯においてシングルモ
    ード動作を行うことを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】 中心から外側に向かって第1コア、第2
    コア、第3コア、クラッドの順で構成されている3層コ
    ア型の光ファイバであって、前記第1コアのクラッドに
    対する比屈折率差Δ1が、−0.6%≦Δ1≦−0.3
    5%の範囲にあり、前記第2コアのクラッドに対する比
    屈折率差Δ2が、0.6%≦Δ2≦1.0%の範囲にあ
    り、第3コアのクラッドに対する比屈折率差Δ3が、−
    0.4%≦Δ3≦−0.2%の範囲にあり、第1コアの
    半径をa、第2コアの半径をb、第3コアの半径をcと
    したとき、6μm≦b≦10μmであり、0.32≦a
    /b≦0.52の範囲にあり、1.2≦c/b≦2.5
    の範囲にあり、かつ、波長1.5μm帯中の設定波長帯
    の任意の波長において、分散(単位ps/nm/km)
    の絶対値が0.5以上5.0以下であり、分散勾配(単
    位ps/nm2 /km)の絶対値が0.05以下であ
    り、実効コア断面積Aeff が50μm2 以上であり、曲
    げ直径20mmにおける曲げ損失が10dB/m以下で
    あり、かつ、前記設定波長帯においてシングルモード動
    作を行うことを特徴とする光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記分散の絶対値、前記分散勾配の絶対
    値、前記実効コア断面積、前記曲げ損失の各特性が、前
    記設定波長帯の全域において満たされていることを特徴
    とする、請求項1または請求項2記載の光ファイバ。
  4. 【請求項4】 光ファイバにより構成される光伝送路で
    あって、請求項1ないし請求項3の少なくとも1つの光
    ファイバが含まれていることを特徴とする光伝送路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7181118B2 (en) 2002-07-31 2007-02-20 Corning Incorporated Non-zero dispersion shifted optical fiber having large effective area, low slope and low zero dispersion
CN1301414C (zh) * 2002-06-05 2007-02-21 古河电气工业株式会社 光纤以及使用该光纤的光学传输系统

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