JP4070106B2 - 分散シフト光ファイバおよびこれを用いた光通信システム - Google Patents

分散シフト光ファイバおよびこれを用いた光通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散シフト光ファイバおよびこれを用いた光通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信の分野においては、伝送される情報量の増大に伴ってWDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送技術の開発が活発に行われており、伝送帯域を拡大する要求が高まっている。WDM伝送におけるこれまでの使用波長帯域は、C−バンド(1530-1565nm)とL−バンド(1565-1625nm)が中心であり、伝送用の分散シフト光ファイバの特性もこの帯域で最適化されている。そして、近年、広い波長領域での分散設計が要求されるようになり、S−バンド(1460-1530nm)における伝送を考慮した分散スロープ低減型のノンゼロ分散シフトファイバ(NZ-DSF : Non Zero-Dispersion Shifted Fiber)が提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
ECOC‘01 PD A1−5(2001)
【非特許文献2】
OECC‘02 11D1−2(2002)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、C−バンドとL−バンドにおける信号光の一括伝送を考慮した場合、分散スロープ低減型のNZ−DSFを用いても使用する信号光のバンド間における分散値の差が伝送帯域拡大の障害になることが分かっている。また、ラマン増幅器の実用化が進んでいることから、NZ−DSFを伝送路としてS、C、L−バンドを一括伝送することも考えられているが、非特許文献1或いは非特許文献2に開示された光ファイバでは、S−バンドにおける信号光をラマン増幅するためのラマン励起帯域(1360nm〜1430nm)にゼロ分散波長が含まれるため、四光波混合が発生し、ラマン増幅ができないという制限があり、これを解消する光ファイバが求められている。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ゼロ分散波長を1400nm以下にすることができ、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに至る1460〜1625nmの全波長帯域に亘って分散スロープが格段に小さく、WDM伝送に適した分散シフト光ファイバおよびこれを用いた光通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る分散シフト光ファイバは、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において、分散値Dが2≦D≦8(ps/nm/km)であり、かつ、分散値の最大差が4(ps/nm/km)以下であることを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、分散シフト光ファイバにおけるゼロ分散波長を1400nm以下にし、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において分散を格段に小さくし、WDM伝送に適したものとしている。
【0008】
また、請求項2の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、前記分散値の最大差が2(ps/nm/km)以下であることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、分散値の最大差を2(ps/nm/km)以下とすることで、1460〜1625nmの全波長帯域において分散を格段に小さくし、WDM伝送に適したものとしている。
【0010】
また、請求項3の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、ケーブルカットオフ波長が1550nm以下であることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明によれば、1550nmを超える波長帯において的確にシングルモード動作を可能とし、効率良くラマン増幅を行える分散シフト光ファイバとしている。
【0012】
また、請求項4の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、波長1.5μm帯における直径20mmでの曲げ損失が10dB/m以下であることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明によれば、波長1.5μm帯における直径20mmでの曲げ損失を抑制するようにしている。
【0014】
また、請求項5の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、波長1.5μm帯の少なくとも一部の設定波長帯において、実効コア断面積が40μm2以上であることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明によれば、実効コア断面積が40μm2以上である波長帯において、ラマン増幅器を用いたWDM伝送を行うときの効率低下を抑制するようにしている。
【0016】
また、請求項6の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、波長1.5μm帯における偏波モード分散が、0.1ps/(km)1/2以下であることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明によれば、偏波モード分散を可能な限り小さく抑え、WDM伝送における伝送品質の劣化を抑えるようにしている。
【0018】
また、請求項7の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、隣り合う層相互間において屈折率が異なる少なくとも第1〜第4のコアガラス層が内側から順に同心円状に形成され、該少なくとも4層のコアガラス層の外側に屈折率分布の基準となるクラッド層が設けられたセグメントコア型であって、前記第1〜第4のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ1〜Δ4が、それぞれΔ1>Δ4>Δ3>Δ2に設定されていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明によれば、第1〜第4のコアガラス層の比屈折率差Δ1〜Δ4を上記のように設定することにより、前記クラッド層に対する分散シフト光ファイバにおけるゼロ分散波長を1400nm以下にし、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において分散を格段に小さくし、WDM伝送に適したものとしている。
【0020】
また、請求項8の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、前記第1のコアガラス層は、屈折率分布の形状を表す指数αが4以上であり、前記クラッド層に対する最大の比屈折率差Δ1MAXが0.3〜0.7%に設定され、直径d1を当該分散シフト光ファイバの直径Dに対してD/20<d1<D/10の範囲に設定されていることを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明によれば、分散シフト光ファイバのコアを構成する第1のコアガラス層を最適なものに設定している。
【0022】
また、請求項9の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、前記第2のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ2が−0.6〜−0.2%に設定され、外直径d2が前記第1のコアガラス層の直径d1の1.3〜1.8倍に設定されることを特徴とする。
【0023】
請求項9の発明によれば、分散シフト光ファイバのコアを構成する第2のコアガラス層を最適なものに設定している。
【0024】
また、請求項10の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、前記第3のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ3が−0.2〜−0.05%に設定され、外直径d3が前記第1のコアガラス層の直径d1の1.9〜2.4倍に設定されることを特徴とする。
【0025】
請求項10の発明によれば、分散シフト光ファイバのコアを構成する第3のコアガラス層を最適なものに設定している。
【0026】
また、請求項11の発明に係る分散シフト光ファイバは、上記の発明において、前記第4のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ4が0.1〜0.55%に設定され、外直径d4が前記第1のコアガラス層の直径d1の2.6〜2.8倍に設定されることを特徴とする。
【0027】
請求項11の発明によれば、分散シフト光ファイバのコアを構成する第4のコアガラス層を最適なものに設定している。
【0028】
一方、上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項12の発明に係る光通信システムは、請求項1〜11のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバを光伝送路とし、分布型ラマン増幅器と、前記S−バンド,C−バンドおよびL−バンドの少なくとも一つの波長帯域の信号光を増幅する集中型光増幅器とを備えたことを特徴とする。
【0029】
請求項12の発明によれば、分散シフト光ファイバにおけるゼロ分散波長を1400nm以下にし、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において分散を格段に小さくし、WDM伝送に適した光通信システムとしている。
【0030】
ここで、本発明でいうS−バンド,C−バンドおよびL−バンドとは、ITU−T(国際電気通信連合)が定めた光波長帯域の定義に基づく帯域名である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明に係る分散シフト光ファイバおよびこれを用いた光通信システムの好適な実施の形態について説明する。
【0032】
(実施の形態1)
まず、この発明の分散シフト光ファイバに関に係る実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1である分散シフト光ファイバの構成を示す図である。実施の形態1である分散シフト光ファイバ1は、第1〜第4コアガラス層1a〜1dとクラッド1eとを有するセグメントコア型の分散シフト光ファイバである。第1〜第4コアガラス層1a〜1dは、内側からこの順に同心円状に形成されている。クラッド1eは、第4コアガラス層1dの外側に形成され、屈折率分布の基準となるガラス層である。第1〜第4コアガラス層1a〜1dは、隣り合う層相互間における屈折率が異なり、かつ、クラッド1eに対する比屈折率差Δ1〜Δ4がそれぞれΔ1>Δ4>Δ3>Δ2となるように設定する。ここで、比屈折率差Δ1〜Δ4(%)は、クラッド1eの屈折率をncとしてそれぞれ次式で定義される。
【0033】
Δ1={(n12−nc2)/2×nc2}×100
Δ2={(n22−nc2)/2×nc2}×100
Δ3={(n32−nc2)/2×nc2}×100
Δ4={(n42−nc2)/2×nc2}×100
【0034】
このとき、第1コアガラス層1aは、図1に示すように、中心軸Acからの半径rに対して次式(1)で示される屈折率分布を有し、屈折率分布の形状を表す指数αを4以上とする。
2(r)=n12{1−2Δ(r/d1)α} (1)
但し、Δ=(n1−n2)/n1 (2)
ここで、n(r)は、ファイバの屈折率、n1は第1コアガラス層1aの中心軸Ac上における屈折率、n2は第2コアガラス層の屈折率、d1は第1コアガラス層1aの半径、rは第1コアガラス層1a内における半径、αは屈折率分布の形状を表す指数である。
【0035】
そして、第1コアガラス層1aは、クラッド1eに対する最大の比屈折率差Δ1maxが0.3〜0.7%に、直径d1が分散シフト光ファイバ1の直径Dに対してD/20<d1<D/10の範囲に、それぞれ設定される。したがって、第1コアガラス層1aは、例えば、分散シフト光ファイバ1の直径Dが125μmのとき、直径d1を6.5〜12μmに設定する。
【0036】
一方、第2コアガラス層1bは、クラッド1eに対する比屈折率差Δ2が−0.6〜−0.2%に設定され、外直径d2が第1コアガラス層1aに関する直径d1の1.3〜1.8倍に設定される。第3コアガラス層1cは、クラッド1eに対する比屈折率差Δ3が−0.2〜−0.05%に設定され、外直径d3が第1コアガラス層1aに関する直径d1の1.9〜2.4倍に設定される。そして、第4コアガラス層1dは、クラッド1eに対する比屈折率差Δ4が0.1〜0.55%に設定され、外直径d4が第1コアガラス層1aに関する直径d1の2.6〜2.8倍に設定される。このとき、図1に示す屈折率プロファイルにおいて、第1〜第4コアガラス層1a〜1dは、比屈折率差Δ1max〜Δ4並びに直径d1〜d4を、クラッド1eを基準とし、各層1a〜1dにおける平坦部分並びに垂直な部分の平均値に基づいて決定した。
【0037】
ここで、分散シフト光ファイバ1は、比屈折率差Δ1〜Δ4,第1コアガラス層1aにおける屈折率分布の形状を表す指数α,直径d1〜d4を以下のようにして決定した。即ち、図1に示す屈折率プロファイルを有する分散シフト光ファイバ1に関し、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4をパラメータとしてこれらの値を変化させるシミュレーションを行った。すなわち、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を変化させながら、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域における分散値が2〜8ps/nm/kmとなり、分散値の最大差が4(ps/nm/km)以下となるときの比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4に関する最適解を求めた。この最適解の波長1550nmにおける結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0004070106
この最適解を決定する際、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4の変化に伴って変化する従属パラメータとして、波長1550nmでの分散(ps/nm/km)、同波長における分散スロープ(ps/nm2/km)、同波長における実効コア断面積Aeff(μm2)、長さ22mにおけるケーブルカットオフ波長λc(nm)、ゼロ分散波長λ0(nm)、同波長における直径20mmでの曲げ損失(dB/m)およびコア直径(μm)を用いた。表1に示す結果となる際の、各従属パラメータの値を表2に示す。このシミュレーションに際し、表1,2に示す#1〜#5の分散シフト光ファイバに関する、波長に対して描いた分散特性を図2に示す。
【0039】
【表2】
Figure 0004070106
表2に示すシミュレーション結果から、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を表1に示すように設定すると、分散シフト光ファイバ1は、C−バンド(波長1550nm)における分散値が総て2(ps/nm/km)以上、分散スロープが0.010(ps/nm2/km)以下の正の値、ケーブルカットオフ波長がλc=1550(nm)以下、直径20mmでの曲げ損失が5(dB/m)になることが分かる。
【0040】
また、表2においては、ゼロ分散波長λ0が1360nm以下であるから、実施の形態1の分散シフト光ファイバ1は、ラマン増幅が可能な伝送帯域をS−バンドまで拡大できることが分かる。更に、表2に示した分散シフト光ファイバは、実効コア断面積Aeffが40(μm2)以上であるので、この実効コア断面積Aeffを有する波長帯域でWDM伝送を行えば、非線形現象による障害を抑制できることが期待される。
【0041】
一方、図2も考慮すると、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を表1に示すように設定した分散シフト光ファイバ1は、分散値の最大差が、1460〜1625nmの全波長帯域では2(ps/nm/km)以下になること、言い換えると、1460〜1625nmの全波長帯域に亘って分散スロープが格段に小さくなったことが確認できる。また、実施の形態1の分散シフト光ファイバ1は、1400〜1650nm(#3以外は1370〜1650nm)の波長領域における分散値が2〜8(ps/nm/km)であるから、波長幅250nm(#3以外は波長幅280nm)という広い帯域において波長分散の平坦性を実現し、四光波混合を抑制することが期待できる。
【0042】
ここで、図3は、1460〜1625nmの波長帯域に関するラマン励起帯域(1360〜1525nm)を図2に追加表示すると共に、ラマン励起帯域において分散値が2〜8(ps/nm/km)となる分散シフト光ファイバに関する分散特性を示したものである。図3から明らかなように、実施の形態1に係る分散シフト光ファイバは、ゼロ分散波長λ0がラマン励起帯域よりも短波長側にあり、従来のようにゼロ分散波長がラマン励起帯域に重なっていない。このため、実施の形態1の分散シフト光ファイバは、S−バンドにおいてラマン増幅ができないという制限を解消することができ、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域における分布ラマン増幅が可能となる。
【0043】
また、分散シフト光ファイバ1は、少なくとも第1〜第4コアガラス層1a〜1dの4層を有していればよく、5層以上であってもよい。
【0044】
(実施例1〜3)
表1,2に示すシミュレーション結果を基に実際に分散シフト光ファイバを3種類試作し、試作した各分散シフト光ファイバに関し、1460nm、1550nm,1620nmの信号光の分散値(ps/nm/km)、1550nmの信号光の分散スロープ(ps/nm2/km)、同波長の信号光における実効コア断面積Aeff(μm2)、ケーブルカットオフ波長λc(nm)、ゼロ分散波長λ0(nm)および1550nmの信号光の直径20mmでの曲げ損失(dB/m)を測定した。その結果を表3に示す。また、試作した3種類の各分散シフト光ファイバについて測定した分散の波長特性を図4に示す。
【0045】
【表3】
Figure 0004070106
表3および図4に示す結果から明らかなように、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を請求項1〜5で規定する値に設定して製造した実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域で分散値が総て2〜8(ps/nm/km)であり、分散スロープも最大で0.01(ps/nm2/km)と格段に小さくなっており、分散値の最大差は3(ps/nm/km)以下になっていた。このように、いずれの実施例の分散シフト光ファイバ1においても、S−バンド(1460〜1530nm)帯域における分散値が総て2(ps/nm/km)以上である。このため、実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、四光波混合の干渉を回避できることが分かった。また、表3に示したように、実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、ケーブルカットオフ波長λcが、いずれも950nm以下で、実効コア断面積Aeffが40(μm2)以上となった。このとき、実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、実効コア断面積Aeffが40(μm2)以上であることから、非線形現象による障害を抑制することができる。
【0046】
但し、本発明で規定する比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4は、シミュレーションに基づく値であることから、実際に製造した分散シフト光ファイバにおいて分散等が表2に示す値に一致しない場合もある。たとえば、曲げ損失(dB/m)は、シミュレーション結果では5(dB/m)以下であったが、試作した分散シフト光ファイバではシミュレーション結果よりも大きな数値となり、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を請求項1〜5のように設定した場合には、10dB/m以下とすることが望ましい。
【0047】
また、試作した3種類の分散シフト光ファイバについて1550nmの信号光におけるモードフィールド径MFD(μm)、1550nmの信号光の伝送損失L(dB/km)および偏波モード分散PMD(ps/(km)1/2)を測定した。その結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
Figure 0004070106
表4に示すように、比屈折率差Δ1〜Δ4,指数α,直径d1〜d4を請求項1〜5のように設定した実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、モードフィールド径が7.5(μm)、伝送損失が0.207〜0.254(dB/km)、偏波モード分散が0.029〜0.049(ps/(km)1/2)といずれも良好な範囲にあり、特に、偏波モード分散が0.1(ps/(km)1/2)以下であることに特徴がある。実施例1〜3の分散シフト光ファイバ1は、偏波モード分散を可能な限り小さく抑えることで、WDM伝送における伝送品質の劣化を抑えることが可能である。また、実施例1〜3の光ファイバ1は、ゼロ分散波長λ0がいずれも1360nm以下であった。このため、分散シフト光ファイバ1は、ラマン増幅に用いても、励起光と干渉する等の問題を生じることがなく、ラマン増幅が可能な伝送帯域をS−バンドまで拡大することができる。
【0049】
このように、実施例1〜3における結果からは、本発明の分散シフト光ファイバ1は、分散スロープを低減したことによって、分散波長平坦性を実現し、長波長側における累積分散を低く抑えることができること、四光波混合の発生を回避可能な帯域が短波長側へ広がり、この結果、伝送可能な帯域がS−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域に拡大されていることが分かった。
【0050】
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2である光通信システムについて説明する。図5は、この発明の実施の形態2である光通信システムの構成を示す図である。実施の形態2である光通信システム10は、実施の形態1に係る分散シフト光ファイバ1を光伝送路として用い、分布型ラマン増幅器11と、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドの少なくとも一つの波長帯域の信号光を増幅する集中型光増幅器17,18と、分散補償ユニット20とを備えている。
【0051】
光伝送路である分散シフト光ファイバ1は、信号光の伝送方向において分布型ラマン増幅器11の上流側に分波器15と合波器16が間隔をおいて配置され、分布型ラマン増幅器11の下流側に分散補償ユニット20が配置されている。
【0052】
分布型ラマン増幅器11は、S−バンドの信号光を励起する励起光源12と、光伝送路である分散シフト光ファイバ1に設けられた分波器14とを有している。励起光源12は、分波器14に対して光ファイバ13で接続され、S−バンドに係る信号光の後方励起に用いる。
【0053】
集中型光増幅器17,18は、分波器15と合波器16とを接続する2本の光ファイバ19にそれぞれ設けられるエルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA)で、それぞれ集中型光増幅器17はC−バンドの信号光用、集中型光増幅器18はL−バンドの信号光用である。
【0054】
分散補償ユニット20は、分波器21と、合波器22と、分波器21と合波器22の間を接続する3本の分散補償ファイバ23,25,27を有している。3本の分散補償ファイバ23,25,27は、それぞれS−バンド,C−バンド,L−バンド用の分散補償ファイバで、各バンドにおける信号光の損失を補償する光増幅器24,26,28が設けられている。
【0055】
実施の形態2の光通信システム10は、光伝送路として実施の形態1の分散シフト光ファイバ1を用い、分布型ラマン増幅器11を使用している。このため、光通信システム10は、分散シフト光ファイバ1に入力される最大パワーを低く抑えることが可能で、分散シフト光ファイバ1で生ずる非線形現象に起因する信号歪みを確実に抑制することができる。
【0056】
ここで、ラマン増幅器には、上述の分布型の他に、集中型ラマン増幅器があり、WDM伝送に集中型の増幅器を使用した場合、光ファイバ中で生ずる非線形現象の影響を無視することができなくなる。しかし、本発明の光通信システム10は、波長1550nmにおける実効コア断面積Aeffが40(μm2)以上の分散シフト光ファイバ1を用いている。このため、光通信システム10は、集中型ラマン増幅器を用いた場合であっても、1550nmにおいてWDM伝送を行うことにより、非線形現象に起因する信号歪みを回避することができる。
【0057】
(実施の形態3)
次に、この発明の実施の形態3である光通信システムについて説明する。図6は、この発明の実施の形態3である光通信システムの構成を示す図である。実施の形態3である光通信システム30は、実施の形態2である光通信システム10において、励起光源12をC−バンドおよびS−バンドに係る信号光の後方励起に用いている。
【0058】
従って、光通信システム30は、実施の形態2である光通信システム10に比べると、C−バンドの信号光に用いる集中型光増幅器17を設ける必要がなく、L−バンド用の集中型光増幅器18だけでよいので、構成部品数を削減することができる。
【0059】
尚、本発明に係わる分散シフト光ファイバを使用することで、累積分散を低く抑えることができるため、例えば伝送速度10Gbit/sで使用する場合には実施の形態例2と3の構成を示す図5、6において示した分散補償ユニット20は不要である。また、40Gbit/sを越える高速伝送の場合でも本発明に係わる分散シフト光ファイバを使用することで分散格差を抑えることができるため、分散補償ユニット内に収容される分散補償光ファイバには従来の標準シングルモ−ド光ファイバ用に設計されたもので充分であり、新たな分散補償光ファイバを設計する必要が無い、という利点を有する。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において、分散値Dが2≦D≦8(ps/nm/km)であり、かつ、分散値の最大差が4(ps/nm/km)以下となる分散シフト光ファイバとしたので、WDM伝送に適した分散シフト光ファイバを提供することができる。また、請求項12の発明によれば、この分散シフト光ファイバを光伝送路とし、分布型ラマン増幅器と、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドの少なくとも一つの波長帯域の信号光を増幅する集中型光増幅器とを備えた光通信システムとしたので、ゼロ分散波長を1400nm以下にすることができ、S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに至る1460〜1625nmの全波長帯域に亘って分散スロープが格段に小さく、従って10Gbit/s程度の伝送速度では分散補償が不要となり、また40Gbit/sを越える高速伝送の場合でも標準シングルモ−ド用の分散補償光ファイバを用いた分散補償ユニットで充分分散補償することができ、低コストでWDM光通信システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である分散シフト光ファイバの構成を示す図である。
【図2】表1,2に示す分散シフト光ファイバに関する、波長に対して描いた分散特性図である。
【図3】図2にラマン励起帯域(1360〜1525nm)を追加表示すると共に、ラマン励起帯域において分散値が2〜8(ps/nm/km)となる分散シフト光ファイバに関する分散特性を示した図である。
【図4】試作した3種類の各分散シフト光ファイバについて測定した分散の波長特性図である。
【図5】この発明の実施の形態2である光通信システムの構成を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3である光通信システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 分散シフト光ファイバ
1a〜1d 第1〜第4コアガラス層
1e クラッド
10 光通信システム
11 分布型ラマン増幅器
12 励起光源
13 光ファイバ
14 分波器
15 分波器
16 合波器
17,18 集中型光増幅器
19 光ファイバ
20 分散補償ユニット
21 分波器
22 合波器
23,25,27 分散補償ファイバ
24,26,28 光増幅器
Ac 中心軸

Claims (7)

  1. 隣り合う層相互間において屈折率が異なる少なくとも第1〜第4のコアガラス層が内側から順に同心円状に形成され、該少なくとも4層のコアガラス層の外側に屈折率分布の基準となるクラッド層が設けられたセグメントコア型であって、
    前記第1のコアガラス層は、屈折率分布の形状を表す指数αが4以上であり、前記クラッド層に対する最大の比屈折率差Δ1MAXが0.3〜0.7%に設定され、直径d1が当該分散シフト光ファイバの直径Dに対してD/20<d1<D/10の範囲に設定され、
    前記第2のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ2が−0.6〜−0.2%に設定され、外直径d2が前記第1のコアガラス層の直径d1の1.3〜1.8倍に設定され、
    前記第3のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ3が−0.2〜−0.05%に設定され、外直径d3が前記第1のコアガラス層の直径d1の1.9〜2.4倍に設定され、
    前記第4のコアガラス層は、前記クラッド層に対する比屈折率差Δ4が0.1〜0.55%に設定され、外直径d4が前記第1のコアガラス層の直径d1の2.5〜2.8倍に設定され、
    前記第1〜第4のコアガラス層は、前記比屈折率差Δ1MAX〜Δ4が、それぞれΔ1MAX>Δ4>Δ3>Δ2に設定されており、
    S−バンド,C−バンドおよびL−バンドに亘る1460〜1625nmの全波長帯域において、分散値Dが2≦D≦8(ps/nm/km)であり、かつ、分散値の最大差が4(ps/nm/km)以下であることを特徴とする分散シフト光ファイバ。
  2. 前記分散値の最大差が2(ps/nm/km)以下であることを特徴とする請求項に記載の分散シフト光ファイバ。
  3. ケーブルカットオフ波長が1550nm以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバ。
  4. 波長1.5μm帯における直径20mmでの曲げ損失が10dB/m以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバ。
  5. 波長1.5μm帯の少なくとも一部の設定波長帯において、実効コア断面積が40μm2以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバ。
  6. 波長1.5μm帯における偏波モード分散が、0.1ps/(km)1/2以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバ。
  7. 請求項1〜のいずれか一つに記載の分散シフト光ファイバを光伝送路とし、分布型ラマン増幅器と、前記S−バンド,C−バンドおよびL−バンドの少なくとも一つの波長帯域の信号光を増幅する集中型光増幅器とを備えたことを特徴とする光通信システム。
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