JP2003172450A - 管接続部気密検査方法及びそれに用いる端部シール部材 - Google Patents

管接続部気密検査方法及びそれに用いる端部シール部材

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JP2003172450A
JP2003172450A JP2001369134A JP2001369134A JP2003172450A JP 2003172450 A JP2003172450 A JP 2003172450A JP 2001369134 A JP2001369134 A JP 2001369134A JP 2001369134 A JP2001369134 A JP 2001369134A JP 2003172450 A JP2003172450 A JP 2003172450A
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Michitaka Takubo
通孝 田窪
Mitsuhiro Hatamoto
充宏 旗本
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GNS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の管の接続部(溶着部)における漏れ検
査方法及びそれに用いる端部シール部材を提供する。 【解決手段】 接続された一対の管1,2の接続部にお
ける漏れを検査する際、一方の管の開放端側に密閉固定
される端部シール部材10であって、円筒部12aと中
央部に軸方向に雌ネジ12d付きの中央孔12cが形成
された円板部12bとを有するキャップ部材12と;キ
ャップ部材12の雌ネジとネジ結合する雄ネジ14cが
設けられたステム部14aとその一端に設けられたヘッ
ド部14bとを有する内側部材14と、そして、内側部
材14の周囲に配置される円筒状の弾性筒体16とを備
えて構成されており、内側部材14とキャップ部材12
とを相対的に回転することにより、両者の距離を近づ
け、それにより弾性筒体16を周方向に膨張させて管1
と端部シール部材10とを強固に密閉シールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、管の接続部検査方
法及びそれに用いる端部シール部材に係り、特に、溶
着、管継ぎ手等により接続された一対の管の接続部にお
ける漏れを検査する接続部検査方法及びそれに用いる端
部シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイプ、チューブといった長尺の管は、
建設現場において溶着、管継ぎ手等により接続して用い
られる。しかしながら、従来、その接続部分が密閉固定
されているか否かを確実に検査する方法がなく、検査を
目視で行っていた。あるいは、漏れが発声した時点で作
業のやり直しする等が行われていたに過ぎなかった。
【0003】しかしながら、近年、半導体産業、食品産
業、製薬産業、バイオテクノロジー産業等にプラスチッ
ク製管が、好適に使用されるようになった。ポリエチレ
ン、ポリプロピレンといった従来のプラスチック材料に
加えて、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素系樹脂、ポ
リフェニレンスフィド、ポエーテルエーテルケトンなど
のスーパーエンジニアリングプラスチック等である。か
かるプラスチック管は、接着剤による結合が困難なもの
もあり、加熱ヒータ等による溶着により接続されてい
た。その一例を挙げると、溶着すべき一対のプラスチッ
ク管の端面を加熱ヒータで溶融し、次いで、過熱ヒータ
を取り外し、これら端面同士を突き合わせて溶着してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶着部はビードといわ
れる盛り上がりができており、表面も凸凹ができてい
る。そのため、溶着部が必要とされる程度に密着固定さ
れているか否か目視では判断できない欠点があった。ま
た、内部の側に発生している非溶着部の発生やひびの存
在を検出することは事実上不可能であった。なお、金属
製の管のように端面に雄ネジを切りこれにキャップを嵌
め込んで密閉できるものについては、内部に高圧気体を
注入して漏れを検出する方法も存在していた。しかしな
がら、かかる方法は、表面にネジを切ることが難しいフ
ッ素系樹脂やスーパーエンジニアリングプラスチックで
は採用することができない欠点があった。また、漏れ検
出試験後にそのようなネジ部は不要となり、それを除去
する等特別な作業が必要である。
【0005】そこで、本発明は、かかる間題点に鑑み、
全ての管の接続部に採用可能であるが、特に、従来の方
法では開放端の密閉が不可能、又は、そのために極めて
煩雑な作業が必要であったフッ素系樹脂やスーパーエン
ジニアリングプラスチックの管接続部(溶着部)におけ
る漏れ検査方法及びそれに用いる端部シール部材を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、一対の管の接続部におけ
る漏れを検査する際、一方の管の開放端側に密閉固定さ
れる端部シール部材であって、一方の管の開放端側に外
側から嵌め込まれるキャップ部材であって、当該管の外
径よりも僅かに大きな内径を有する円筒部と該円筒部の
一端側を塞ぎその中央部に軸方向に雌ネジ付きの中央孔
が形成された円板部とを有するキャップ部材と;キャッ
プ部材の内側に配置される内側部材であって、キャップ
部材の中央孔に形成された雌ネジとネジ結合する雄ネジ
が所定の長さに渡って設けられたステム部とその一端に
設けられたヘッド部とを有する内側部材と;そして、内
側部材の周囲に配置され前記管の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する円筒状の弾性筒体弾性筒体とを備えて構
成されてなる端部シール部材を提供する。
【0007】内側部材とキャップ部材とを相対的に回転
することにより、当該内側部材のヘッド部とキャップ部
材の円板部との距離を近づけ。それにより、弾性筒体を
周方向に膨張させて管と端部シール部材とを強固に密閉
シールする。本端部シール部材の特徴として、管の端面
に特殊加工を施す必要がない。端面シール作業が早い。
完全なるシール性が得られる。以下の態様においても同
様である。
【0008】上記課題を解決するために請求項2に記載
の本発明は、接続された一対の管の接続部における漏れ
を検査する際、他方の管の開放端側に密閉固定されると
共に、高圧流体注入源からの注入口が着脱可能に取り付
けられる端部シール部材であって、一方の管の開放端側
に外側から嵌め込まれるキャップ部材であって、当該管
の外径よりも僅かに大きな内径を有する円筒部と、該円
筒部の一端側を塞ぎその中央部に軸方向に雌ネジ付きの
中央孔が形成された円板部と、そして、高圧流体注入源
からの注入口を取り付ける取付部とを有するキャップ部
材と;キャップ部材の内側に配置される内側部材であっ
て、キャップ部材の中央孔に形成された雌ネジとネジ結
合する雄ネジが所定の長さに渡って設けられたステム部
とその一端に設けられたヘッド部とを有し、それらを貫
通し注入口から管の内側に接続する貫通孔が設けられて
いる内側部材と;そして、内側部材の周囲に配置され管
の内径よりも僅かに小さな外径を有する円筒状の弾性筒
体弾性筒体とを備えて構成されてなる端部シール部材を
提供する。
【0009】内側部材とキャップ部材とを相対的に回転
することにより、当該内側部材のヘッド部とキャップ部
材の円板部との距離を近づける。それにより、弾性筒体
を周方向に膨張させて管と端部シール部材とを強固に密
閉シールする。
【0010】上記課題を解決するために請求項3に記載
の本発明は、接続された一対の管の接続部における漏れ
を検査する際、一方の管の開放端側に密閉固定される端
部シール部材であって、一方の管の開放端側に取り付け
られるキャップ部材であって、当該管の内径よりも僅か
に小さな外径を有する円柱部と該円柱部の一端側に設け
られ前記管より大きな直径を有する雄ネジ付きの大径部
とを有するキャップ部材と;キャップ部材の雄ネジにネ
ジ結合する円筒状の外側部材であって、自由端側に円周
方向内側に突出したリップ部を有する外側部材と;そし
て、外側部材の内側に配置され、管の外径よりも僅かに
大きな内径と外側部材の内径より僅かに小さな外径を有
する円筒状の弾性筒体とを備えて構成されてなる端部シ
ール部材を提供する。
【0011】外側部材とキャップ部材とを相対的に回転
することにより、当該外側部材のリップ部とキャップ部
材の大径部との距離を近づける。それにより、弾性筒体
を周方向に膨張させて管と端部シール部材とを強固に密
閉シールする。
【0012】上記課題を解決するために請求項4に記載
の本発明は、接続された一対の管の接続部における漏れ
を検査する際、他方の管の開放端側に密閉固定されると
共に、高圧流体注入源からの注入口が着脱可能に取り付
けられる端部シール部材であって、他方の管の開放端側
に取り付けられるキャップ部材であって、当該管の内径
よりも僅かに小さな外径を有する円柱部と、該円筒部の
一端側に設けられ管より大きな直径を有する雄ネジ付き
の大径部と、そして、大径部の円柱部とは反対の側に設
けられ高圧流体注入源からの注入口を取り付ける取付部
とを有し、それらを貫通し注入口から管の内側に接続す
る貫通孔が設けられているキャップ部材と;キャップ部
材の雄ネジにネジ結合する円筒状の外側部材であって、
自由端側に円周方向内側に突出したリップ部を有する外
側部材と;そして、外側部材の内側に配置され、管の外
径よりも僅かに大きな内径と外側部材の内径より僅かに
小さな外径を有する円筒状の弾性筒体とを備えて構成さ
れてなる端部シール部材を提供する。
【0013】外側部材とキャップ部材とを相対的に回転
することにより、当該外側部材のリップ部とキャップ部
材の大径部との距離を近づける。それにより、弾性筒体
を周方向に膨張させて管と端部シール部材とを強固に密
閉シールする。
【0014】上記課題を解決するために請求項5に記載
の本発明は、溶着、管継ぎ手等を用いて接続された一対
の管の接続部における漏れを検査する管接続部気密検査
方法であって、接続された一対の管の一方の管の開放端
に上述した本発明の第一又は第三の態様に係る端部シー
ル部材を取り付け密閉固定し、他方の管の開放端に本発
明の第二又は第四の態様に係る端部シール部材を取り付
け密閉固定するステップと、そして、高圧流体注入源か
ら高圧流体を送り込み気密試験を行うステップとを備え
て構成されてなる管接続部気密検査方法を提供する。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の管接続部気密検査方法において、気密試験が、JIS
B8270の11.7.3に従う気密試験、気密試験圧
力を保持して発泡剤を用いるなどの方法で気体の漏れを
目視で検査する方法、一定時間後の圧力変化を測定し漏
れ量を算出する方法のいずれかであることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管接続部気密
検査方法及びそれに用いる端部シール部材についての好
ましい一実施形態を図面に基づいて更に詳しく説明す
る。図1及び図2は、本発明の第一態様に係る端部シー
ル部材の一実施形態の分解斜視図及び図1の端部シール
部材10をチューブ1の端面部に嵌め込んだ状態の縦断
面図である。本発明の第一態様に係る端部シール部材1
0又は図4に示される本発明の第三態様に係る端部シー
ル部材30が、一対の管の接続部における漏れを検査す
る際、一方の管の開放端側に密閉固定される。図3又は
図5に示される本発明の第二態様に係る端部シール部材
20又は第四態様に係る端部シール部材40が、他方の
管の開放端側に密閉固定される。
【0017】図1を参照すると、端部シール部材10
は、概略的に、プラスチック製のキャップ部材12及び
内側部材14、並びに弾性部材たるゴム製の弾性筒体1
6とを含んで構成されている。キャップ部材12は、チ
ューブ1(本発明において、チューブには肉厚の大きな
パイプを含む。また、素材は、プラスチック、金属等材
料を問わない。)の開放端側に外側から嵌め込まれる。
キャップ部材12は、チューブ1の外径よりも僅かに大
きな内径を有する円筒部12aと円筒部の一端側を塞ぐ
円板部12bとを有する。円筒部12aは、後述する弾
性筒体16が配置される部位全てを覆うだけの軸方向の
長さを有している。弾性筒体16が周方向に膨張した
際、チューブ1がそれと一緒に周方向に膨張するのを防
止する。これにより、端部シール部材10とチューブ1
との密着固定を確保する。円板部12bの中央部には、
軸方向に貫通する中央孔12cが形成されている。中央
孔12cには、雌ネジ12dが切られている。
【0018】内側部材14は、キャップ部材12の内側
に配置される。内側部材14は、軸状のステム部14a
とその一端に設けられたヘッド部14bとを有する。ス
テム部14aには、キャップ部材12の中央孔12cに
形成された雌ネジ12dとネジ結合する雄ネジ14cが
所定の長さに渡って設けられている。ステム部14aの
端面には、空回り防止用の十字形の溝14dが設けられ
ている。他方、キャップ部材12の外周面には、スパナ
等の回転治具(図示されていない)を嵌める対向する係
合面12eを設ける。溝14dに十字ドライバを挿入し
て固定し、係合面12eにスパナ等の回転治具を嵌めて
回転すれば、両者間の空回りを防止することができる。
【0019】弾性筒体16は、内側部材14のステム部
14aの周囲に配置される。弾性筒体16は、チューブ
1の内径よりも僅かに小さな外径を有する。弾性筒体1
6は、前述のように、ゴム等の弾性部材から作られてい
る。内側部材14とキャップ部材12とを相対的に回転
することにより、内側部材14のヘッド部14bとキャ
ップ部材12の円板部12との距離を近づける。それに
より、弾性筒体16を周方向に膨張させてチューブ1と
端部シール部材10とを強固に密閉シールする。
【0020】本発明の第二態様に係る端部シール部材2
0は、接続された一対のチューブ1、1の接続部におけ
る漏れを検査する際、他方の管2の開放端側に密閉固定
されるものである。一方のチューブ1の開放端に密閉固
定される端部シール部材10と多くの点において同様の
構成を有している。よって、そのような部位につては、
参照番号の10位の数字を「2」と代え、その他の数字
・記号を同じものとして詳細な説明は省略した。端部シ
ール部材20は、高圧流体注入源からの注入口が着脱可
能に取り付けられる構成となっているため、次の点で端
部シール部材10と異なっている。円板部22bの円筒
部22aとは反対側に、高圧流体注入源からの注入口
(図示されていない)を取り付ける取付部22fが設け
られている点と、内側部材24のステム部24a及びヘ
ッド部24bとを軸方向に貫通する貫通孔24eが設け
られている点である。取付部22fの内側には、高圧流
体注入源からの注入口をワンタッチで着脱可能に取り付
けるための開口部22gが設けられている。
【0021】高圧流体注入源からの注入口を開口部22
gに取り付け加圧流体、例えば、加圧空気を供給する
と、内側部材24の貫通孔24eを通ってチューブ2の
内側に供給される。なお、チューブ1、2の直径が小さ
くなると内側部材24、特に、ステム部24aの直径が
十分に確保されなくなる。このことは、内部に形成すべ
き貫通孔24eの内径も確保できないこと意味する。図
4及び図5に示された実施形態は、そのような小直径の
チューブに好適なものである。
【0022】図4を参照すると、本発明の第三態様に係
る端部シール部材30は、概略的に、プラスチック製の
キャップ部材32及び外側部材34、並びに弾性部材た
るゴム製の弾性筒体36とを含んで構成されている。キ
ャップ部材32は、チューブ1の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する円柱部32aと該円柱部32aの一端側
に設けられチューブ1より大きな直径の大径部12bと
を有している。大径部12bの外周面には雄ネジ32c
が形成されている。円柱部32aと大径部12bとの間
は肩部32dとなっており、弾性筒体36の一端面が当
接する。円柱部32aの所定位置の周囲に溝32eが形
成されており、その内部にリング状のシール部材33が
装着されている。
【0023】円筒状の外側部材34は、自由端側に円周
方向内側に突出したリップ部34aを有する。リップ部
34aの内側面34bは弾性筒体36の他端面が当接す
る。外側部材34の内側には、キャップ部材32の雄ネ
ジ32cにネジ結合する雌ネジ34cが形成されてい
る。円筒状の弾性筒体36は、外側部材34の内側に配
置され、チューブ1の外径よりも僅かに大きな内径と外
側部材34の内径より僅かに小さな外径を有する。外側
部材34とキャップ部材32とを相対的に回転すること
により、外側部材34のリップ部32aとキャップ部材
32の大径部32b(肩部32d)との距離を近づけ
る。それにより、弾性筒体36を周方向に膨張させてチ
ューブ1と端部シール部材30とを強固に密閉シールす
る。
【0024】図5に示された本発明の第四態様に係る端
部シール部材40は、接続された一対のチューブ1、1
の接続部における漏れを検査する際、他方の管2の開放
端側に密閉固定されるものである。一方のチューブ1の
開放端に密閉固定される端部シール部材30と多くの点
において同様の構成を有している。よって、そのような
部位につては、参照番号の10位の数字を「4」と代
え、その他の数字・記号を同じものとして詳細な説明は
省略した。
【0025】端部シール部材40は、高圧流体注入源か
らの注入口が着脱可能に取り付けられる構成となってい
るため、次の点で端部シール部材30と異なっている。
キャップ部材42の大径部42bの円柱部42aとは反
対側に、高圧流体注入源からの注入口(図示されていな
い)を取り付ける取付部42fが設けられている点と、
キャップ部材42の大径部42b、円柱部42a及び取
付部42fを軸方向に貫通する貫通孔42hが設けられ
ている点である。取付部42fの内側には、高圧流体注
入源からの注入口をワンタッチで着脱可能に取り付ける
ための開口部42gが設けられている。高圧流体注入源
からの注入口を開口部42gに取り付け加圧流体、例え
ば、加圧空気を供給する。加圧空気は、キャップ部材4
2の大径部42b、円柱部42a及び取付部42fを軸
方向に貫通する貫通孔42hを通ってチューブ2の内側
に供給される。
【0026】次に、図6を参照して、本発明に係る管接
続部気密検査方法の一実施形態について詳細に説明す
る。本発明に係る管接続部気密検査方法は、溶着、管継
ぎ手等を用いて接続された一対の管の接続部における漏
れを検査するもので、先ず、一対のチューブを溶着、管
継ぎ手その他の手法で接続する(ステップ1)。接続さ
れた一対の管の一方の管の開放端に上述した本発明の第
一又は第三の態様に係る端部シール部材を取り付け密閉
固定し、他方の管の開放端に本発明の第二又は第四の態
様に係る端部シール部材を取り付け密閉固定する(ステ
ップ2)。高圧流体注入源から高圧流体を送り込み気密
試験を行う(ステップ3)。そして、接続された一対の
管の両開放端に密閉固定されていた端部シール部材を取
り外す(ステップ4)。
【0027】管への端部シール部材の密閉固定は、内側
部材とキャップ部材とを相対的に回転するだけで良い。
これにより、内側部材のヘッド部とキャップ部材の円板
部との距離を近づける。その結果、弾性筒体が周方向に
膨張して管と端部シール部材とを強固に密閉固定でき
る。密閉固定の程度は、内側部材とキャップ部材との相
対的回転量に依存するため、容易に最適の密閉固定を得
ることができる。また、試験後は、反対側に想定的に回
転することにより簡単に端部シール部材を管から外すこ
とができる。管自体には何らの加工も行わないから、管
をそのまま利用することができる。気密試験そのもの
は、従来周知の種々の方法、例えば、JISB8270
の11.7.3に従う気密試験、気密試験圧力を保持し
て発泡剤を用いるなどの方法で気体の漏れを目視で検査
する方法、一定時間後の圧力変化を測定し漏れ量を算出
する方法を用いることができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜4に記載の発明によれば、接
続された一対の管の一方の管又は他方の管の開放端側に
簡単且つ確実に密閉固定することができる端部シール部
材を提供することができた。請求項5に記載の発明によ
れば、溶着、管継ぎ手等を用いて接続された一対の管の
接続部における漏れを簡単且つ確実に検査する管接続部
気密検査方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一態様に係る端部シール部材の一実
施形態の分解斜視図である。
【図2】図1の端部シール部材10をチューブ1の一端
面部に嵌め込んだ状態の縦断面図である。
【図3】本発明の第二態様に係る端部シール部材20を
チューブ2の他端面部に嵌め込んだ状態の縦断面図であ
る。
【図4】本発明の第三態様に係る端部シール部材30を
チューブ1の一端面部に嵌め込んだ状態の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第四態様に係る端部シール部材20を
チューブ2の他端面部に嵌め込んだ状態の縦断面図であ
る。
【図6】本発明に係る管接続部気密検査方法の概略説明
図である。
【符号の説明】
1,2 チューブ 10 端部シール部材 12 キャップ部材 12a 円筒部 12b 円板部 12c 中央孔 12d 雌ネジ 12e 係合面 14 内側部材 14a ステム部 14b ヘッド部 14c 雄ネジ 14d 十字形の溝 16 弾性筒体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月7日(2002.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】弾性筒体16は、内側部材14のステム部
14aの周囲に配置される。弾性筒体16は、チューブ
1の内径よりも僅かに小さな外径を有する。弾性筒体1
6は、前述のように、ゴム等の弾性部材から作られてい
る。内側部材14とキャップ部材12とを相対的に回転
することにより、内側部材14のヘッド部14bとキャ
ップ部材12の円板部12との距離を近づける。それに
より、弾性筒体16を周方向に膨張させてチューブ1と
ステム部14aとを強固に密閉シールする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図4を参照すると、本発明の第三態様に係
る端部シール部材30は、概略的に、プラスチック製の
キャップ部材32及び外側部材34、並びに弾性部材た
るゴム製の弾性筒体36とを含んで構成されている。キ
ャップ部材32は、チューブ1の内径よりも僅かに小さ
な外径を有する円柱部32aと該円柱部32aの一端側
に設けられチューブ1より大きな直径の大径部32b
を有している。大径部32bの外周面には雄ネジ32c
が形成されている。円柱部32aと大径部32bとの間
は肩部32dとなっており、弾性筒体36の一端面が当
接する。円柱部32aの所定位置の周囲に溝32eが形
成されており、その内部にリング状のシール部材33が
装着されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】円筒状の外側部材34は、自由端側に円周
方向内側に突出したリップ部34aを有する。リップ部
34aの内側面34bは弾性筒体36の他端面が当接す
る。外側部材34の内側には、キャップ部材32の雄ネ
ジ32cにネジ結合する雌ネジ34cが形成されてい
る。円筒状の弾性筒体36は、外側部材34の内側に配
置され、チューブ1の外径よりも僅かに大きな内径と外
側部材34の内径より僅かに小さな外径を有する。外側
部材34とキャップ部材32とを相対的に回転すること
により、外側部材34のリップ部34aとキャップ部材
32の大径部32b(肩部32d)との距離を近づけ
る。それにより、弾性筒体36を周方向に膨張させてチ
ューブ1と端部シール部材30とを強固に密閉シールす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 旗本 充宏 東京都中央区日本橋人形町3丁目9番5号 新和ビル1階 有限会社ジー・エヌ・エス 内 Fターム(参考) 3J040 AA13 AA15 AA17 BA04 EA16 FA05 HA01 HA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続された一対の管の接続部における漏れ
    を検査する際、一方の管の開放端側に密閉固定される端
    部シール部材であって、 一方の管の開放端側に外側から嵌め込まれるキャップ部
    材であって、当該管の外径よりも僅かに大きな内径を有
    する円筒部と該円筒部の一端側を塞ぎその中央部に軸方
    向に雌ネジ付きの中央孔が形成された円板部とを有する
    キャップ部材と;前記キャップ部材の内側に配置される
    内側部材であって、前記キャップ部材の中央孔に形成さ
    れた雌ネジとネジ結合する雄ネジが所定の長さに渡って
    設けられたステム部とその一端に設けられたヘッド部と
    を有する内側部材と、そして、 前記内側部材の周囲に配置され前記管の内径よりも僅か
    に小さな外径を有する円筒状の弾性筒体であって、前記
    内側部材と前記キャップ部材とを相対的に回転すること
    により、当該内側部材のヘッド部とキャップ部材の円板
    部との距離を近づけそれにより前記弾性筒体を周方向に
    膨張させて管と端部シール部材とを強固に密閉シールす
    る弾性筒体と、を備えて構成されてなる端部シール部
    材。
  2. 【請求項2】接続された一対の管の接続部における漏れ
    を検査する際、他方の管の開放端側に密閉固定されると
    共に、高圧流体注入源からの注入口が着脱可能に取り付
    けられる端部シール部材であって、 一方の管の開放端側に外側から嵌め込まれるキャップ部
    材であって、当該管の外径よりも僅かに大きな内径を有
    する円筒部と、該円筒部の一端側を塞ぎその中央部に軸
    方向に雌ネジ付きの中央孔が形成された円板部と、そし
    て、高圧流体注入源からの注入口を取り付ける取付部と
    を有するキャップ部材と;前記キャップ部材の内側に配
    置される内側部材であって、前記キャップ部材の中央孔
    に形成された雌ネジとネジ結合する雄ネジが所定の長さ
    に渡って設けられたステム部とその一端に設けられたヘ
    ッド部とを有し、それらを貫通し前記注入口から前記管
    の内側に接続する貫通孔が設けられている内側部材と、
    そして、 前記内側部材の周囲に配置され前記管の内径よりも僅か
    に小さな外径を有する円筒状の弾性筒体であって、前記
    内側部材と前記キャップ部材とを相対的に回転すること
    により、当該内側部材のヘッド部とキャップ部材の円板
    部との距離を近づけそれにより前記弾性筒体を周方向に
    膨張させて管と端部シール部材とを強固に密閉シールす
    る弾性筒体と、を備えて構成されてなる端部シール部
    材。
  3. 【請求項3】接続された一対の管の接続部における漏れ
    を検査する際、一方の管の開放端側に密閉固定される端
    部シール部材であって、 一方の管の開放端側に取り付けられるキャップ部材であ
    って、当該管の内径よりも僅かに小さな外径を有する円
    柱部と該円柱部の一端側に設けられ前記管より大きな直
    径を有する雄ネジ付きの大径部とを有するキャップ部材
    と;前記キャップ部材の雄ネジにネジ結合する円筒状の
    外側部材であって、自由端側に円周方向内側に突出した
    リップ部を有する外側部材と、そして、 前記外側部材の内側に配置され、前記管の外径よりも僅
    かに大きな内径と前記外側部材の内径より僅かに小さな
    外径を有する円筒状の弾性筒体であって、前記外側部材
    と前記キャップ部材とを相対的に回転することにより、
    当該外側部材のリップ部とキャップ部材の大径部との距
    離を近づけそれにより前記弾性筒体を周方向に膨張させ
    て管と端部シール部材とを強固に密閉シールする弾性筒
    体と、 を備えて構成されてなる端部シール部材。
  4. 【請求項4】接続された一対の管の接続部における漏れ
    を検査する際、他方の管の開放端側に密閉固定されると
    共に、高圧流体注入源からの注入口が着脱可能に取り付
    けられる端部シール部材であって、 他方の管の開放端側に取り付けられるキャップ部材であ
    って、当該管の内径よりも僅かに小さな外径を有する円
    柱部と、該円柱部の一端側に設けられ前記管より大きな
    直径を有する雄ネジ付きの大径部と、そして、前記大径
    部の前記円柱部とは反対の側に設けられ高圧流体注入源
    からの注入口を取り付ける取付部とを有し、それらを貫
    通し前記注入口から前記管の内側に接続する貫通孔が設
    けられているキャップ部材と;前記キャップ部材の雄ネ
    ジにネジ結合する円筒状の外側部材であって、自由端側
    に円周方向内側に突出したリップ部を有する外側部材
    と、そして、 前記外側部材の内側に配置され、前記管の外径よりも僅
    かに大きな内径と前記外側部材の内径より僅かに小さな
    外径を有する円筒状の弾性筒体であって、前記外側部材
    と前記キャップ部材とを相対的に回転することにより、
    当該外側部材のリップ部とキャップ部材の大径部との距
    離を近づけそれにより前記弾性筒体を周方向に膨張させ
    て管と端部シール部材とを強固に密閉シールする弾性筒
    体と、 を備えて構成されてなる端部シール部材。
  5. 【請求項5】溶着、管継ぎ手等を用いて接続された一対
    の管の接続部における漏れを検査する管接続部気密検査
    方法であって、 接続された一対の管の一方の管の開放端に請求項1又は
    3に記載の端部シール部材を取り付け密閉固定し、他方
    の管の開放端に請求項2又は4に記載の端部シール部材
    を取り付け密閉固定するステップと、そして、高圧流体
    注入源から高圧流体を送り込み気密試験を行うステップ
    と、を備えて構成されてなる管接続部気密検査方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の管接続部気密検査方法に
    おいて、前記気密試験は、JISB8270の11.
    7.3に従う気密試験、気密試験圧力を保持して発泡剤
    を用いるなどの方法で気体の漏れを目視で検査する方
    法、一定時間後の圧力変化を測定し漏れ量を算出する方
    法のいずれかであることを特徴とする管接続部気密検査
    方法。
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