JP2003172189A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
にしたシステムにおいて、エンジン自動始動後に吸入空
気量を安定して制御できるようにする。 【解決手段】 エンジン運転中は、アクセル開度や運転
状態等に応じて吸気バルブ28と排気バルブ29の可変
バルブリフト機構30,31を制御して、吸気バルブ2
8と排気バルブ29のバルブリフト量を連続的に可変し
て吸入空気量を制御する。一方、エンジン自動停止中に
所定の自動始動条件が成立してエンジン11を自動始動
する際には、エンジン自動始動完了後に可変バルブ制御
禁止期間(始動直後の複雑で且つバラツキの大きい過渡
時を含んだ期間)が経過するまで、吸気バルブ28と排
気バルブ29のバルブリフト量をエンジン自動始動時の
目標バルブリフト量に固定して可変バルブリフト制御に
よる吸入空気量制御を禁止し、スロットルバルブ15の
開度を制御して吸入空気量を制御する。
Description
ルブ又は吸排気の両バルブのバルブ開閉動作条件を可変
して吸入空気量を制御するようにした内燃機関の制御装
置に関するものである。
ては、吸気バルブのリフト量等のバルブ開閉動作条件を
連続的に可変する可変バルブ機構を設け、アクセル開度
やエンジン運転状態等に応じてバルブ開閉動作条件を可
変することで、シリンダの吸入口の開口面積・開口時間
を可変して吸入空気量を制御することが提案されてい
る。この可変バルブ制御による吸入空気量制御では、シ
リンダに吸入される吸入空気量をシリンダの吸入口で直
接制御できるので、従来のスロットルバルブ制御による
吸入空気量制御と比べて、スロットルバルブからシリン
ダまでの空気系の応答遅れがなく、吸入空気量制御の応
答性が向上すると共に、吸気通路をスロットルバルブで
絞る必要がないので、ポンピングロスを低減して燃費を
向上できるという利点がある。
び低騒音化を目的として、エンジン自動停止・始動装置
(いわゆるアイドリングストップ装置)を採用したもの
がある。このエンジン自動停止・始動装置は、例えば、
運転者が車両を停車させたときにエンジンを自動的に停
止し、その後、運転者が車両を発進させようとする操作
(例えばブレーキ解除操作等)を行ったときにエンジン
を自動的に始動するようにしている。
変バルブ制御による吸入空気量制御では、シリンダに吸
入される吸入空気量をシリンダの吸入口で直接制御する
ので、従来のスロットルバルブ制御による吸入空気量制
御と比べて、吸入空気量制御(可変バルブ制御)による
吸入空気量の変化が吸気管上流部のエアフローメータで
検出されるまでの時間遅れが大きくなる。このため、特
にエンジン始動完了直後(完爆直後)のようにエンジン
回転速度が急上昇・急降下してから安定状態に至るとい
う複雑で且つバラツキの大きい過渡運転時においては、
可変バルブ制御で吸入空気量を安定して応答良く制御す
ることは困難である。このため、エンジン始動直後から
可変バルブ制御による吸入空気量制御を実行すると、エ
ンジン始動直後の運転状態が安定しない時期に吸入空気
量の制御が不安定となり、それによって、トルクショッ
クや空燃比変化を招いてドライバビリティや排気エミッ
ションが悪化してしまう可能性がある。
えた車両では、市街地走行時等に、エンジンの自動停止
・自動始動が頻繁に繰り返されるため、エンジンの自動
始動直後から可変バルブ制御による吸入空気量制御を実
行すると、自動始動毎にドライバビリティや排気エミッ
ションを悪化させる結果となり、その頻度の多さから無
視できない問題となる。
たものであり、従ってその目的は、可変バルブ制御で吸
入空気量を制御するようにしたシステムにおいて、内燃
機関の自動始動後の吸入空気量の制御を安定させること
ができ、内燃機関の自動始動後のドライバビリティや排
気エミッションの悪化を防止することができる内燃機関
の制御装置を提供することにある。
に、本発明の請求項1の内燃機関の制御装置は、内燃機
関の自動始動後の所定期間(以下「可変バルブ制御禁止
期間」という)に、バルブリフト量等のバルブ開閉動作
条件を可変バルブ制御禁止手段により所定条件に固定す
ると共に、内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル
バルブの開度をスロットル制御手段で制御して吸入空気
量を制御するようにしたものである。
変バルブ制御禁止期間、つまり、自動始動直後の複雑で
且つバラツキの大きい過渡時を含んだ期間に、バルブ開
閉動作条件を固定して可変バルブ制御による吸入空気量
制御を禁止し、その代わりに、可変バルブ制御と比べて
過渡時の吸入空気量の検出遅れの少ないスロットルバル
ブ制御によって吸入空気量を制御する。これにより、内
燃機関の自動始動後の運転状態が安定しない時期にスロ
ットルバルブ制御よって吸入空気量を安定して制御する
ことができ、内燃機関の自動始動後のドライバビリティ
や排気エミッションの悪化を防止することができる。
設定される目標バルブ開閉動作条件と、自動始動完了後
の可変バルブ制御禁止期間に固定するバルブ開閉動作条
件との差が大きいと、内燃機関の自動始動完了前後で、
バルブ開閉動作条件が大きく急変するため、そのバルブ
開閉動作条件の急変がトルクショックや排気エミッショ
ン悪化として現れる可能性がある。
動始動完了後の可変バルブ制御禁止期間にバルブ開閉動
作条件を内燃機関の自動始動時の目標バルブ開閉動作条
件に固定すると良い。このようにすれば、内燃機関の自
動始動完了前後で、バルブ開閉動作条件を一定に維持し
て、バルブ開閉動作条件の変化を無くすことができるの
で、バルブ開閉動作条件の急変によるトルクショックや
排気エミッション悪化を防止することができる。
制御禁止期間は、予め設定した固定値としても良いが、
請求項3のように、内燃機関の自動停止回数又は自動始
動回数に応じて可変バルブ制御禁止期間を設定するよう
にしても良い。このようにすれば、例えば、走行開始後
の内燃機関の自動停止回数(又は自動始動回数)が少な
い場合は、可変バルブ制御によるドライバビリティや排
気エミッションの悪化等の悪影響を受ける頻度が少ない
と判断して、可変バルブ制御禁止期間を短くして、自動
始動後の早い時期から可変バルブ制御を開始して可変バ
ルブ制御による燃費向上等の性能向上を優先させるとい
う制御が可能となる。そして、走行開始後の内燃機関の
自動停止回数(又は自動始動回数)が多くなってきた場
合は、可変バルブ制御による悪影響を受ける頻度が多く
なってきたと判断して、可変バルブ制御禁止期間を長く
して、可変バルブ制御による性能向上よりも可変バルブ
制御による悪影響の防止を優先させるという制御が可能
となる。
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制
御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関である
エンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリー
ナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、
吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられ
ている。このエアフローメータ14の下流側には、DC
モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15
とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16
とが設けられている。
は、サージタンク17が設けられ、このサージタンク1
7に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設
けられている。また、サージタンク17には、エンジン
11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が
設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート
近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り
付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッド
には、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点
火プラグ21の火花放電によって筒内の混合気に着火さ
れる。
気バルブ29には、それぞれバルブリフト量を可変する
可変バルブリフト機構30,31が設けられている。更
に、吸気バルブ28と排気バルブ29に、それぞれバル
ブタイミング(開閉タイミング)を可変する可変バルブ
タイミング機構を設けるようにしても良い。
出ガス中のCO,HC,NOx等を低減させる三元触媒
等の触媒23が設けられ、この触媒23の上流側に、排
出ガスの空燃比又はリッチ/リーンを検出する空燃比セ
ンサ24(リニア空燃比センサ、酸素センサ等)が設け
られている。また、エンジン11のシリンダブロックに
は、冷却水温を検出する冷却水温センサ25や、エンジ
ン回転速度を検出するクランク角センサ26が取り付け
られている。
回路(以下「ECU」と表記する)27に入力される。
このECU27は、マイクロコンピュータを主体として
構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された
各種の制御プログラムを実行することで、エンジン運転
状態に応じて燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火プラグ
21の点火時期を制御する。
28の可変バルブリフト機構30の構成を説明する。
尚、排気バルブ29の可変バルブリフト機構31は、吸
気バルブ28の可変バルブリフト機構30と実質的に同
一構成であるため、説明を省略する。
するためのカムシャフト32とロッカーアーム33との
間に、リンクアーム34が設けられ、このリンクアーム
34の上方に、ステッピングモータ(図示せず)で回動
駆動されるコントロールシャフト35が設けられてい
る。コントロールシャフト35には、偏心カム36が一
体的に回動可能に設けられ、この偏心カム36の軸心に
対して偏心した位置に、リンクアーム34が支持軸(図
示せず)を介して揺動可能に支持されている。このリン
クアーム34の中央部には、揺動カム38が設けられ、
この揺動カム38の側面が、カムシャフト32に設けら
れたカム37の外周面に当接している。また、リンクア
ーム34の下端部には、押圧カム39が設けられ、この
押圧カム39の下端面が、ロッカーアーム33の中央部
に設けられたローラ40の上端面に当接している。
ってカム37が回転すると、そのカム37の外周面形状
に追従してリンクアーム34の揺動カム38が左右に移
動して、リンクアーム34が左右に揺動する。リンクア
ーム34が左右に揺動すると、押圧カム39が左右に移
動するため、押圧カム39の下端面形状に応じてロッカ
ーアーム33のローラ40が上下に移動して、ロッカー
アーム33が上下に揺動する。このロッカーアーム33
の上下動によって吸気バブル28が上下動するようにな
っている。
よって偏心カム36が回転すると、リンクアーム34の
支持軸の位置が移動して、リンクアーム34の押圧カム
39とロッカーアーム33のローラ40との初期の接触
点位置(図3、図4参照)が変化する。また、図2に示
すように、リンクアーム34の押圧カム39の下端面
は、左側部分にロッカーアーム33の押圧量が0(吸気
バルブ28のバルブリフト量が0)となるような曲率で
ベース曲面39aが形成され、このベース曲面39aか
ら右方に向かうに従ってロッカーアーム33の押圧量が
大きくなる(吸気バルブ28のバルブリフト量が大きく
なる)ような曲率で押圧曲面39bが形成されている。
ブリフト量を大きくする高リフトモードの場合には、コ
ントロールシャフト35の回転によってリンクアーム3
4の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ40と
の初期の接触点位置を右方に移動させる。これにより、
カム37の回転によって押圧カム39が左右に移動した
ときに押圧カム39の下端面のうちローラ40に接触す
る区間が右方に移動するため、ロッカーアーム33の最
大押圧量が大きくなって吸気バルブ28の最大バルブリ
フト量が大きくなると共に、ロッカーアーム33が押圧
される期間が長くなって吸気バブル28の開弁期間が長
くなる。
のバルブリフト量を小さくする低リフトモードの場合に
は、コントロールシャフト35の回転によってリンクア
ーム34の押圧カム39とロッカーアーム33のローラ
40との初期の接触点位置を左方に移動させる。これに
より、カム37の回転によって押圧カム39が左右に移
動したときに押圧カム39の下端面のうちローラ40に
接触する区間が左方に移動するため、ロッカーアーム3
3の最大押圧量が小さくなって吸気バルブ28の最大バ
ルブリフト量が小さくなると共に、ロッカーアーム33
が押圧される期間が短くなって吸気バブル28の開弁期
間が短くなる。
は、ステッピングモータでコントロールシャフト35を
回転させてリンクアーム34の押圧カム39とロッカー
アーム33のローラ40との初期の接触点位置を連続的
に移動させれば、図5に示すように、吸気バルブ28の
最大バルブリフト量と開弁期間を連続的に可変すること
ができる。
ルブリフト制御プログラム(図示せず)を実行すること
で、アクセル開度やエンジン運転状態等に基づいて吸気
バルブ28と排気バルブ29の可変バルブリフト機構3
0,31を制御して、吸気バルブ28と排気バルブ29
のバルブリフト量を連続的に可変して吸入空気量を制御
する可変バルブ制御手段として機能する。尚、可変バル
ブリフト機構30,13と可変バルブタイミング機構を
併用したシステムの場合には、バルブリフト量とバルブ
タイミングの両方を連続的に可変して吸入空気量を制御
するようにしても良い。
自動停止制御プログラム(図示せず)を実行すること
で、エンジン運転中に所定の自動停止条件が成立したと
きに、エンジン11を自動的に停止する。
た図6の自動始動制御プログラムを実行することで、図
8のタイムチャートに示すように、エンジン11の自動
停止中に所定の自動始動条件が成立したときにエンジン
11を自動的に始動する。そして、エンジン自動始動完
了後の経過時間が可変バルブ制御禁止時間KCASTを
越えるまでは、吸気バルブ28と排気バルブ29のバル
ブリフト量をエンジン自動始動時の目標バルブリフト量
に固定して可変バルブリフト制御による吸入空気量の制
御を禁止し、その間は、スロットルバルブ15の開度を
制御して吸入空気量を制御する。
始動制御プログラムの処理内容を説明する。図6の自動
始動制御プログラムは、エンジン11の自動停止中に所
定周期で繰り返し実行される。本プログラムが起動され
ると、まず、ステップ101で、自動始動条件が成立し
たか否かを判定する。ここで、自動始動条件は、マニュ
アルトランスミッション搭載車(MT車)の場合には、
例えば、次の〜の条件を全て満たすことである。
であること クラッチペダルが踏まれていること ブレーキペダルが踏まれていないこと 上記〜の条件を全て満たせば、自動始動条件が成立
するが、上記〜の条件のうちのいずれか1つでも満
たさない条件があれば、自動始動条件が不成立となる。
オートマチックトランスミッション搭載車(AT車)の
場合には、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれた状態
でシフトレバーがドライブレンジ等にシフト操作された
ときに、自動始動条件が成立するようにしても良い。要
は、AT車、MT車のいずれの場合も、運転車が車両を
発進させるための何等かの操作を行ったと判断できる状
態になったときに、自動始動条件が成立するようにすれ
ば良い。
したときに、エンジン始動要求有りと判断して、ステッ
プ102に進み、吸気バルブ28と排気バルブ29のエ
ンジン自動始動時の目標バルブリフト量を算出する。こ
のエンジン自動始動時の目標バルブリフト量は、演算処
理の簡略化のために、予め設定した固定値としても良い
が、自動始動時の運転条件(例えば冷却水温、油温、吸
気温、外気温、エンジン停止時間等)に応じてマップ又
は数式等によって設定するようにしても良い。
ブリフト制御を実行して、吸気バルブ28と排気バルブ
29のバルブリフト量が、それぞれエンジン自動始動時
の目標バルブリフト量となるように、吸気バルブ28と
排気バルブ29の可変バルブリフト機構30,31を制
御する。
ブ28と排気バルブ29のバルブリフト量が、それぞれ
エンジン自動始動時の目標バルブリフト量となったか否
かを判定し、吸気バルブ28と排気バルブ29のバルブ
リフト量が共にエンジン自動始動時の目標バルブリフト
量となった時点で、ステップ105に進み、自動始動制
御を実行して、スタータ(図示せず)をオンしてエンジ
ン11を自動的に始動させる。このステップ105の処
理が特許請求の範囲でいう自動始動制御手段としての役
割を果たす。
自動始動完了後も引き続き、吸気バルブ28と排気バル
ブ29のバルブリフト量をエンジン自動始動時の目標バ
ルブリフト量で固定して、可変バルブリフト制御による
吸入空気量制御を禁止すると共に、スロットル制御を開
始して、スロットルバルブ15の開度を制御して吸入空
気量を制御する。
自動始動完了後の経過時間CASTが可変バルブ制御禁
止時間KCASTを越えたか否かを判定する。この可変
バルブ制御禁止時間KCASTは、エンジン自動始動完
了から自動始動完了直後の複雑で且つバラツキの大きい
過渡時を含んだ期間が経過して運転状態がある程度安定
するまでに必要な時間に設定される。この場合、可変バ
ルブ制御禁止時間KCASTは、演算処理の簡略化のた
めに、予め設定した固定値としても良いが、図7に示す
可変バルブ制御禁止時間KCASTのマップを検索し
て、走行開始後のエンジン自動停止回数(又は自動始動
回数)に応じて可変バルブ制御禁止時間KCASTを設
定するようにしても良い。
自動始動回数)が多くなるほど可変バルブリフト制御に
よるドライバビリティや排気エミッションの悪化等の悪
影響を受ける頻度が多くなるため、図7のマップは、エ
ンジン自動停止回数(又は自動始動回数)が多くなるほ
ど可変バルブ制御禁止時間KCASTが長くなって可変
バルブリフト制御による悪影響を少なくできるように設
定されている。尚、図7のマップの例では、エンジン自
動停止回数(又は自動始動回数)が所定回数A以下の領
域では、可変バルブ制御禁止時間KCASTが下限値で
一定となり、エンジン自動停止回数(又は自動始動回
数)が所定回数B以上の領域では、可変バルブ制御禁止
時間KCASTが上限値で一定となる。
後の経過時間CASTが可変バルブ制御禁止時間KCA
STを越えていないと判定された場合は、ステップ10
6に戻り、可変バルブ制御禁止時間KCASTを越える
まで、吸気バルブ28と排気バルブ29のバルブリフト
量をエンジン自動始動時の目標バルブリフト量に固定し
て可変バルブリフト制御による吸入空気量制御を禁止
し、スロットルバルブ15の開度を制御して吸入空気量
を制御する処理を継続する。これらのステップ106、
107の処理が特許請求の範囲でいう可変バルブ制御禁
止手段及びスロットル制御手段としての役割を果たす。
始動完了後の経過時間CASTが可変バルブ制御禁止時
間KCASTを越えたと判定された時点で、ステップ1
08に進み、可変バルブリフト制御を許可すると共にス
ロットル制御を終了する。これにより、エンジン自動始
動完了後から可変バルブ制御禁止時間KCASTが経過
した後は、アクセル開度やエンジン運転状態等に基づい
て吸気バルブ28と排気バルブ29のバルブリフト量を
連続的に可変して吸入空気量を制御する。この可変バル
ブリフト制御による吸入空気量制御の実行中は、スロッ
トルバルブ15を例えば全開位置で固定して、吸気抵抗
を少なくする。
変バルブタイミング機構とを併用したシステムの場合に
は、エンジン自動始動完了後から可変バルブ制御禁止時
間KCASTが経過するまで、バルブリフト量とバルブ
タイミングを、それぞれエンジン自動始動時の目標バル
ブリフト量とエンジン自動始動時の目標バルブタイミン
グに固定するようにしても良い。
動始動完了後に可変バルブ制御禁止時間KCASTが経
過するまでは、吸気バルブ28と排気バルブ29のバル
ブリフト量を固定して可変バルブリフト制御による吸入
空気量制御を禁止し、スロットルバルブ15の開度を制
御して吸入空気量を制御するようにしたので、エンジン
自動始動直後の複雑で且つバラツキの大きい過渡時を含
んだ期間に、従来システムで吸入空気量制御として実績
のあるスロットルバルブ制御よって吸入空気量を安定し
て制御することができ、エンジン自動始動後のドライバ
ビリティや排気エミッションの悪化を防止することがで
きる。
完了後に、吸気バルブ28と排気バルブ29のバルブリ
フト量をエンジン自動始動時(自動始動完了前)の目標
バルブリフト量に固定するようにしたので、エンジン1
1の自動始動完了前後で、バルブリフト量を一定に維持
してバルブリフト量の変化を無くすことができ、バルブ
リフト量の変化によるトルクショックや排気エミッショ
ン悪化を防止することができる。
リフト量は、必ずしもエンジン自動始動時の目標バルブ
リフト量に限定されるものではなく、エンジン自動始動
後に固定するバルブリフト量を、予め設定した固定値と
したり、或は、エンジン自動始動時の運転条件(冷却水
温、油温、吸気温、外気温、機関自動停止時間等)に応
じてマップ又は数式等によって設定したりするようにし
ても良い。
回数(又は自動始動回数)が多くなるほど可変バルブ制
御禁止時間KCASTが長くなるようにしたので、走行
開始後のエンジン自動停止回数(自動始動回数)が少な
く、可変バルブリフト制御によるドライバビリティや排
気エミッションの悪化等の悪影響を受ける頻度が少ない
ときには、可変バルブ制御禁止時間KCASTを短くし
て、エンジン自動始動後の早い時期から可変バルブリフ
ト制御を開始して可変バルブリフト制御による燃費向上
等の性能向上を優先させることができる。そして、走行
開始後のエンジン自動停止回数(自動始動回数)が多く
なってきて、可変バルブリフト制御による悪影響を受け
る頻度が多くなってきたときには、可変バルブ制御禁止
時間KCASTを長くして、可変バルブリフト制御によ
る性能向上よりも可変バルブリフト制御による悪影響の
防止を優先させることができる。
構30,31の駆動源としてステッピングモータを用い
たが、これ以外の電磁アクチュエータを用いたり、或
は、油圧アクチュエータを用いても良い。或は、吸気バ
ルブ(排気バルブ)を電磁アクチュエータで直接駆動す
ることによってバルブ開閉動作条件(バルブリフト量、
バルブタイミング等)を可変するようにしても良い。
気バルブの両方のバルブ開閉動作条件を可変するシステ
ムに本発明を適用したが、吸気バルブのみのバルブ開閉
動作条件を可変するシステムに本発明を適用しても良
い。
装置を備えた車両であれば、エンジンの駆動力のみで走
行する車両に限定されず、エンジンの駆動力とモータ等
のエンジン以外の駆動力を併用するハイブリッドカーに
適用しても良い。
ム全体の概略構成図
作を説明するための図
作を説明するための図
連続可変動作を説明するためのバルブリフト特性図
ローチャート
間との関係を規定するマップの一例を示す図
ブ、20…燃料噴射弁、21…点火プラグ、26…、2
7…ECU(可変バルブ制御手段,自動始動制御手段,
可変バルブ制御禁止手段,スロットル制御手段)、28
…吸気バルブ、29…排気バルブ、30,31…可変バ
ルブリフト機構、32…カムシャフト、33…ロッカー
アーム、34…リンクアーム、35…コントロールシャ
フト、36…偏心カム、37…カム。
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気バルブ又は吸排気の両バ
ルブのバルブ開閉動作条件を可変して少なくとも吸入空
気量を制御する可変バルブ制御手段と、 内燃機関の自動停止中に所定の自動始動条件が成立した
ときに内燃機関を自動始動する自動始動制御手段とを備
えた内燃機関の制御装置において、 前記自動始動制御手段により内燃機関が自動始動された
後の所定期間(以下「可変バルブ制御禁止期間」とい
う)に前記バルブ開閉動作条件を所定条件に固定する可
変バルブ制御禁止手段と、 前記可変バルブ制御禁止期間に内燃機関の吸気通路に設
けられたスロットルバルブの開度を制御して吸入空気量
を制御するスロットル制御手段とを備えていることを特
徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】 前記可変バルブ制御禁止手段は、前記可
変バルブ制御禁止期間に前記バルブ開閉動作条件を内燃
機関の自動始動時の目標バルブ開閉動作条件に固定する
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装
置。 - 【請求項3】 前記可変バルブ制御禁止手段は、内燃機
関の自動停止回数又は自動始動回数に応じて前記可変バ
ルブ制御禁止期間を設定することを特徴とする請求項1
又は2に記載の内燃機関の制御装置。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP2001372259A JP3988450B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 内燃機関の制御装置 |
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US11/356,192 US7207306B2 (en) | 2001-12-06 | 2006-02-17 | Apparatus for controlling engine |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2001372259A JP3988450B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (2)
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