JP2003172169A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JP2003172169A
JP2003172169A JP2001372540A JP2001372540A JP2003172169A JP 2003172169 A JP2003172169 A JP 2003172169A JP 2001372540 A JP2001372540 A JP 2001372540A JP 2001372540 A JP2001372540 A JP 2001372540A JP 2003172169 A JP2003172169 A JP 2003172169A
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Jiro Kondo
二郎 近藤
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気制御弁の制御精度を向上でき最適なタイ
ミングで吸入空気量を制御でき、燃費及び出力の改善を
図ることができる内燃機関の吸気制御装置を提供する。 【解決手段】 吸気制御装置4には、開度センサ83及
びコイル温度センサ86とが設けられており、アクセル
開度と内燃機関の回転数とにより吸気制御弁40の開閉
動作の目標作動タイミングをCUP5内のマップを利用
して演算すると共に、開度センサから得られる実作動タ
イミングとの誤差及びコイル温度センサからの温度変化
に基づく応答遅れ分を算出し、次回の吸気制御弁の作動
において、これらを補正してやり、目標作動と実作動と
を一致させてやる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気通
路に設けられた吸気制御弁を開閉制御して吸入空気量を
各気筒毎に制御できるようにした内燃機関の吸気制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸気通路に吸気制
御弁を設け、これを開閉制御することにより、内燃機関
に設けられたスロットルバルブとは別に、吸入空気量を
各気筒毎に制御できるようにした吸気制御装置が知られ
ている。
【0003】この種の吸気制御装置では、各気筒の吸気
通路に設けた吸気制御弁を各々アクチュエータで独立し
て開閉制御できるので、内燃機関の回転速度や負荷に応
じて吸気制御弁の開閉時期を制御することにより、内燃
機関の低回転域において吸気行程中に発生する吸入空気
の逆流を防止して出力を向上させるとか、内燃機関の部
分負荷時、特にアイドリング時のポンピングロスを低減
させることにより、燃費を向上させることができること
が知られている。また、内燃機関の低負荷時、特にアイ
ドリング時において片ポートのみで吸気させることにな
り、筒内にスワールやタンプルが発生して、燃料の霧化
が良くなり燃料と空気がよく混合されることにより、燃
焼を改善させることができることも知られている。
【0004】また吸気制御弁を開閉駆動するアクチュエ
ータとして、非通電時には吸気制御弁を吸気通路を半開
する中立位置に保持し、通電時にはその通電電流及びそ
の電流方向に応じて吸気制御弁を中立位置から吸気通路
の開方向或いは閉方向に駆動する、90°揺動型のロー
タリソレノイドアクチュエータ(以下、単にR/Sアク
チュエータ)を用いていた。
【0005】このように非通電時に吸気制御弁を中立位
置に保持するR/Sアクチュエータを用いた場合には、
故障等によりR/Sアクチュエータに通電できなくて
も、吸気通路を閉じてしまうことがなく内燃機関を運転
できるので、安全性を確保でき、しかも通電方向を切り
替えることにより、吸気制御弁の開閉方向を切り替える
ことができるので、全開から全閉、或いは全閉から全開
へと吸気制御弁を高速で駆動できる。
【0006】このR/Sアクチュエータを用いて吸気制
御弁を制御する場合、従来においては、特開平4−29
2528号公報に記載されているように、電子制御装置
(ECU)からの指令に応じて、毎回の吸気行程毎に一
回だけ吸気制御弁を開閉作動させて、吸入空気量を制御
している。しかも、吸気制御弁は、開度センサ、コイル
温度検出センサ等のセンサが設けられておらず、オープ
ンループ制御されるため予めプログラムされたタイミン
グでしか制御できない。このため、吸気制御弁を最適な
タイミングで制御して吸入空気量を調整することができ
なくなり、燃費の改善及び出力の改善等を図ることがで
きないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みなされたもので、その目的は、吸気制御弁の制御精
度を向上でき最適なタイミングで吸入空気量を制御で
き、燃費及び出力の改善を図ることができる内燃機関の
吸気制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載の内燃機関の吸気制御装置を提供する。請求項1に
記載の内燃機関の吸気制御装置は、アクセル開度と内燃
機関の回転数とにより吸気制御弁の開閉動作の目標作動
タイミングをマップを利用して演算すると共に、吸気制
御弁に設けた開度センサから得られる実作動タイミング
との誤差を求めて、次回の吸気制御弁の開閉動作におい
て、この誤差を修正した作動タイミングで作動させるよ
うにしたものである。これにより、実際の作動タイミン
グにばらつきが生じることはなく、好適なタイミングで
吸入空気量を制御することができ、燃費及び出力が改善
される。
【0009】請求項2の該吸気制御装置は、吸気制御弁
のロータリソレノイドアクチュエータにコイル温度セン
サを設けると共に、これによって検出されたコイル温度
に基づくコイル抵抗値及びインダクタンス値の変化によ
る電流応答遅れ分を算出し、これを目標作動タイミング
と実作動タイミングとの誤差に加えるようにしたもので
あり、これによって、一層最適なタイミングで吸気制御
弁の開閉動作を行うことができ、最適な吸入空気量に制
御でき、燃費及び出力の一層の改善を図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態の内燃機関の吸気制御装置について説明する。
図1は、本実施形態の吸気制御装置が搭載される内燃機
関のシステム構成を示している。図1に示すように、本
発明の内燃機関のシステム構成は、4気筒内燃機関1
と、この内燃機関1の吸気系2及び排気系3と、吸気系
2の各気筒に接続する各吸気マニホールド2a〜2dに
設けられた吸気制御装置4と、これらを制御する電子制
御装置(ECU)5などから構成されている。
【0011】内燃機関1は4個の気筒1a〜1dを備え
ている。各気筒1a〜1dには、高速適合カムによって
開閉される吸気弁(図示せず)と排気弁(図示せず)と
が設けられ、各気筒の吸気弁より上流の吸気マニホール
ド2a〜2dには、それぞれ吸気制御装置4が設けられ
ている。吸気制御装置4が設けられた吸気マニホールド
2a〜2dより上流の吸気系2には、エアクリーナ6が
設けられているだけであり、本発明の内燃機関のシステ
ム構成では、運転手のアクセル操作によって開閉される
スロットルバルブは設けられていない。各気筒1a〜1
dの排気弁より下流の排気系3には、触媒部7が設けら
れている。
【0012】また内燃機関1には、その運転状態を検出
するセンサとして、各気筒1a〜1dのピストンが上死
点(TDC)に位置するときにパルス信号を出すクラン
ク角センサ81、気筒毎にトルクあるいは燃焼を検出す
る気筒判別センサ82、吸気制御装置4の吸気制御弁の
開度を検出する開度センサ83、内燃機関1全体の吸入
空気量を検出するエアフロメータ84、アクセルペダル
の踏込量を検出するアクセル開度センサ85及び吸気制
御弁を駆動する後述のロータリソレノイドアクチュエー
タ(R/Sアクチュエータ)のコイル温度を検出するコ
イル温度センサ86などが設けられており、これらの各
センサからの検出信号は、ECU5に出力される。
【0013】ECU5は、CPU,ROM,RAMを中
心に算術論理回路として構成されており、コモンパスを
介して入出力部と接続され、外部との入出力を行う。各
センサからの検出信号は、ECU5に入力され、ここか
ら後述する吸気制御装置4のロータリソレノイドアクチ
ュエータ(R/Sアクチュエータ)に制御信号を出力す
る。また、ECU5内には、内燃機関の運転状態に対応
した吸気制御弁の目標作動タイミング用のマップを備え
ていると共に、実際の運転状態時の各種情報をセンサ等
で入力し、このマップの各値と比較して補正を加えて、
最終的な指令タイミングを出力できるように構成されて
いる。
【0014】次に本発明の吸気制御装置4を、図2乃至
図5により説明する。図2は、吸気制御装置4の縦断面
図である。吸気制御装置4は、主に吸気制御弁40及び
R/Sアクチュエータ50とから構成されている。吸気
制御弁40は、吸気マニホールド2a〜2d内部に設け
たバタフライ型の円形弁板(弁体)41を備えている。
円形弁板41は支軸42により回動自在に支持されてお
り、吸気マニホールド2a〜2dの壁面に対し極めて狭
いクリアランスを持ちながら非接触で支軸42を中心に
揺動する。なお、支軸42の一端はベアリング43によ
り吸気マニホールド2a〜2dに支持され、支軸42の
他端は、R/Sアクチュエータ50に連結されている。
【0015】また、支軸42の一端には、R/Sアクチ
ュエータ50の非通電時に円形弁板(弁体)41を中立
位置(半開状態)に保持するスプリング44が設けられ
ている。更に、吸気制御弁40には、円形弁板41の開
度を検出する開度センサ83が設けられている。
【0016】R/Sアクチュエータ50は、強磁性体の
ロータ51と同じく強磁性体のステータ52とより構成
されており、ロータ51は吸気制御弁40の支軸42に
連結している。図3は、R/Sアクチュエータ50の横
断面図である。ロータ51は、断面円形の中実棒状部5
1aと、中実棒状部51aの軸心(ロータの軸心)に対
して対称的に配置され、中実棒状部51aの周面に設け
られた2つの扇形部51bとよりなり、これらが一体的
に形成されている。ステータ52には、90°毎に4つ
の方向にそれぞれ電磁コイル53a〜53dが配置され
ており、またステータ52には、電磁コイル53a,5
3cが設けられている部分から、ロータ51に向って先
細状に突出する一対の突出部52aが形成されており、
かつ同様に電磁コイル53b,53dが設けられている
部分から延出して、先端が扇形部51bの円弧と同じ形
状の凹状の円弧面をもつ一対の延出部52bが形成され
ている。
【0017】ロータ51の扇形部51bの一側面が、ス
テータ52の一方の突出部52aの側面に当接すること
で、即ち図3に示される位置で、吸気制御弁40を全閉
状態にしており、ロータ51がその扇形部51bがステ
ータ52の延出部52bの円弧面に接するようにして回
動して、ステータ52の他方の突出部52aの側面に、
ロータ51の扇形部51bの他側面が当接することで、
吸気制御弁40を全開状態にする。したがって、吸気制
御弁40が全閉状態から全開状態への移動期間、即ち、
ロータ51が全閉位置から全開位置への移動期間におい
て、ロータ51の扇形部51bの側面とステータ52の
突出部52aと間にエアギャップgが形成され、ロータ
51の回動によってこのエアギャップgが変化する。即
ち、ロータ51は両突出部52a間で搖動することにな
り、略90°の範囲で搖動する。
【0018】図4は、R/Sアクチュエータ50の磁気
回路モデルを示したものであり、(a)は、ロータ51
を全閉位置に保持する磁気回路モデルであり、(b)は
ロータ51を全開位置に保持する磁気回路モデルであ
る。図4(a)に示すように4個の電磁コイル53a〜
53dの通電方向を設定すると、図4(a)の左上部の
四半分には、反時計回りの閉回路の電流が流れ、図で示
すように反時計回りの磁束が形成される。同様に図4
(a)の右下部の四半分には、時計回りの閉回路の電流
が流れ、時計回りの磁束が形成される。左下部及び右上
部のそれぞれの四半分には、電流が流れず、磁束が形成
されない。なお、磁気抵抗部がエアギャップgに相当す
る。したがって、図4(a)に示すような磁気回路にし
た場合には、ロータ51を中立位置から移動させ全閉位
置に保持する吸引力が働く。次に、一対の電磁コイル5
3b,53dの通電方向を切り替える。別の一対の電磁
コイル53a,53cの通電方向はそのままにしてお
く。これにより、図4(b)で示されるような磁気回路
が形成される。即ち、図4(b)の左下部の四半分に
は、反時計回りの閉回路の電流が流れ、反時計回りの磁
束が形成され、同様に右上部の四半分には、時計回りの
閉回路の電流が流れ、時計回りの磁束が形成される。右
上部及び左下部のそれぞれの四半分には、電流が流れ
ず、磁束が形成されない。したがって、図3(b)に示
すような磁気回路にした場合には、ロータ51を中立位
置から移動させ全開位置に保持する吸引力が働く。この
ようにして、一対の電磁コイル53b,53dの通電方
向を切り替えることによって吸引方向を変えてやり、ロ
ータ51を中立位置から全閉又は全開位置、即ち吸気制
御弁40を中立状態(半開状態)から全閉又は全開状態
へと切り換え保持できる。
【0019】図5は、本発明の吸気制御装置4の模式図
である。即ち吸気制御装置4は、吸気制御弁40、R/
Sアクチュエータ50、スプリング44及び開度センサ
83とから構成されている。R/Sアクチュエータ50
は、吸気制御弁40を全開又は全閉に保つ保持力形成手
段としての役割をしており、スプリング44は、吸気制
御弁40を中立位置(半開状態)に戻すと共に応答性向
上の役割をしている。開度センサ83は、特にアイドリ
ング時において吸気制御弁の開度を微少な開度に保持し
なければならない場合等において、開度センサ83から
の信号によって電磁コイルに流れる通電量を変えること
によって吸気制御弁の開度を制御できるようにしてい
る。
【0020】図6は、スプリング44のトルク特性を示
すグラフであり、直線の傾きはスプリング44のバネ定
数を示している。したがって、このスプリング44のバ
ネ定数を適宜選択することによってこの傾きを大きくす
ることができ、それによって、吸気制御弁40の応答性
の向上を図ることができる。
【0021】図7は、R/Sアクチュエータ50のトル
ク特性を示すグラフである。即ち、図4(a)に示され
たように電磁コイル53a〜53dに通電させる場合の
トルク特性が、下の曲線で示され、図4(b)に示され
たように電磁コイル53a〜53dに通電させる場合の
トルク特性が上の曲線で示される。この場合、横軸は弁
体41の角度又はエアギャップgである。一般にコイル
通電によって得られる吸引力は、吸引力=α(1/x2)
(α:定数、x:エアギャップ長)で表わされる。した
がって、この吸引力は、x2 に反比例し、エアギャップ
gのエアギャップ長xが小さくなるにつれて、急激に吸
引力が増大する。それ故、電磁コイルへの小さな保持電
流によって、ロータ51を全閉又は全開位置に保持する
ことができる。また、電磁コイルへの通電流を制御し
て、スプリング力と吸引力とをバランスさせることで、
吸気制御弁の開度を調整することができる。
【0022】以上のように構成された本発明の吸気制御
装置の作動について説明する。R/Sアクチュエータ5
0の電磁コイル53a〜53dに図4(a)に示すよう
な通電方向で通電すると、スプリング44によって中立
位置にあるロータ51は、スプリング44のトルクに打
ち勝って回転し、全閉位置に保持される。したがって、
ロータ51に直結している吸気制御弁40の円形弁板4
1も中立(半開)状態から全閉状態に保持される。R/
Sアクチュエータ50の電磁コイル53a〜53dへの
通電を止めると、ロータ51及び円形弁板41はスプリ
ング44のトルクにより回転し、ロータ51は全開付近
(円形弁板41は全開付近)に到達する。この場合、摩
擦及び粘性抵抗等により、ロータ51及び円形弁板41
は全開には到達しない。この状態で、R/Sアクチュエ
ータ50の電磁コイル53a〜53dに図4(b)に示
すような通電方向(電磁コイル53b,53dの通電方
向が切り替えられている)で再び通電すると、ロータ5
1は吸引されて全開位置に保持される。したがって、吸
気制御弁40の円形弁板41も全開状態に保持される。
【0023】このようにして、上記の動作(電磁コイル
の通電方向の切り替え)を所望のタイミングで繰り返す
ことにより、内燃機関の各気筒毎の吸入空気量を制御す
る。
【0024】次に、本発明の特徴である吸気制御装置4
の閉閉制御について、図8〜10に基づいて説明する。
図8は、吸気制御弁の開閉タイミングの修正処理のフロ
ーチャートであり、図9は、吸気制御弁と吸・排気弁の
動作を示すタイミングチャートであり、図10は、吸気
制御弁の開閉タイミングの修正処理の説明図である。
【0025】図9のステップS1において、吸気制御弁
40の閉閉動作のタイミング演算が開始されると、ま
ず、ステップS2において、ECU5に入力されるアク
セル開度センサ85及びクランク角センサ81に基づい
てアクセル開度と内燃機関の回転数が計測され、ECU
5はこの内燃機関の運転状態に応じて、マップの中から
吸気制御弁40の目標の作動タイミングを算出する。こ
のマップはECU5内に記憶されている。次に、ステッ
プS3において、ECU5は、ステップS2において算
出した前回の目標作動タイミングと、吸気制御弁40に
設けられた開度センサ83から得られた実際の作動タイ
ミングとから作動タイミングの誤差を算出し、その補正
を行う。
【0026】ステップS4では、ECU5は、R/Sア
クチュエータ50に設けられたコイル温度センサ86の
情報に基づいてコイル抵抗、インダクタンス値の変化に
よる電流の応答遅れ分を算出し、その補正を行う。これ
は、コイル温度によってR/Sアクチュエータ50の発
生トルクが変化し、吸気制御弁40の作動タイミングが
ずれるのを補正してやるものである。ステップS5で
は、ステップS2で算出された目標の作動タイミングに
対して、ステップS3及びステップS4で算出された補
正を加えることで、次回の吸気制御弁40の開閉動作の
指令タイミングを算出して、これに基づいて指令を行
う。即ち、目標作動タイミングと実作動タイミングとが
一致するようにする。これらの吸気制御弁40の開閉タ
イミングの修正処理は、ECU5内で行われる。
【0027】図9に示されるように、吸気制御弁40の
開閉動作は、内燃機関の1サイクルで1回行われる。即
ち、気筒の吸気弁が開いているときに、吸気制御弁40
は全開→全閉の動作が行われ、吸・排気弁の両者が閉じ
ているときに、全閉→全開の動作が行われる。
【0028】図10において、上段の細い実線は吸気制
御弁40の目標の作動タイミングを示しており、下段の
太い実線は吸気制御弁40の実作動タイミングを示して
いる。なお、中段の太い実線は指令値を示している。こ
の図に示すように、目標作動タイミングと実作動タイミ
ングとが一致するように、上記した誤差による補正とコ
イル温度変化に基づく補正を加えるものである。この場
合、作動の指令は或る程度の遅れを予測して早めに指令
を出す必要がある。
【0029】以上説明したように、本発明では内燃機関
の1サイクル毎に吸入空気量を制御可能な吸気制御装置
に、開度センサ及びコイル温度検出センサを設けること
で、吸気制御弁の作動タイミングのバラツキを学習し、
次回のサイクルで吸気制御弁の作動タイミングを補正す
ることによって、作動タイミングの制御精度が向上し、
燃費及び出力を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の吸気制御装置を適用した
内燃機関のシステム構成を説明する図である。
【図2】本発明の吸気制御装置の縦断面図である。
【図3】本発明の吸気制御装置のロータリソレノイドア
クチュエータの横断面図である。
【図4】本発明のロータリソレノイドアクチュエータの
磁気回路モデルを示しており、(a)はロータを全閉位
置に保持する磁気回路モデルで、(b)はロータを全開
位置に保持する磁気回路モデルである。
【図5】本発明の吸気制御装置の模式図である。
【図6】スプリングのトルク特性を表すグラフである。
【図7】本発明のロータリソレノイドアクチュエータの
トルク特性を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態の吸気制御装置における吸
気制御弁の開閉タイミングの修正処理のフローチャート
である。
【図9】吸気制御弁と吸・排気弁の動作のタイミングチ
ャートである。
【図10】吸気制御弁の開閉タイミングの修正処理説明
図である。
【符号の説明】
4…吸気制御装置 40…吸気制御弁 5…電子制御装置(ECU) 50…ロータリソレノイドアクチュエータ(R/Sアク
チュエータ) 81…クランク角センサ 82…気筒判別センサ 83…開度センサ 85…アクセル開度センサ 86…コイル温度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 364 F02D 45/00 364G Fターム(参考) 3G065 AA04 CA11 DA07 FA09 GA00 GA05 GA41 GA46 HA03 KA34 KA36 3G084 BA04 DA04 EA08 EB12 EC03 FA00 FA07 FA10 FA38 FA39 3G301 HA06 JA14 LA02 LA03 LC01 NA08 NB06 NC02 PA01Z PA11Z PE04Z PE05Z PF03Z PG00Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の各気筒の吸気通路に設けられ
    た吸気制御弁と、 非通電時には、前記吸気制御弁を前記吸気通路を半開に
    する中立位置に保持し、通電時には、通電電流に応じて
    通電方向に対応した方向に前記吸気制御弁を開閉駆動す
    るロータリソレノイドアクチュエータと、を備えてい
    て、 前記吸気制御弁を所定のタイミングで開閉して吸入空気
    量を制御する内燃機関の吸気制御装置において、この装
    置が、 アクセル開度と内燃機関の回転数とよりマップの中から
    前記吸気制御弁の目標の作動タイミングを算出する目標
    作動演算手段と、 前記吸気制御弁に設けられた開度センサからの信号によ
    って、前記吸気制御弁の実際の作動タイミングを計測す
    る実作動計測手段と、 前記目標作動演算手段によって得られた前記吸気制御弁
    の目標作動タイミングと、前記実作動計測手段によって
    得られた前記吸気制御弁の実際の作動タイミングとの誤
    差を修正する誤差補正手段と、 を備えていて、次回の前記吸気制御弁の開閉動作におい
    て、前記誤差を修正した作動タイミングで作動させるこ
    とを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータリソレノイドアクチュエータ
    が、更にコイル温度センサを備えると共に、前記コイル
    温度センサによって検出されたコイル温度に基づくコイ
    ル抵抗値及びインダクタンス値の変化による電流応答遅
    れ分を算出するコイル温度補正手段とを更に具備してい
    て、前記コイル温度補正手段によって算出された電流応
    答遅れ分を前記誤差に加えることを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関の吸気制御装置。
JP2001372540A 2001-11-20 2001-12-06 内燃機関の吸気制御装置 Pending JP2003172169A (ja)

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