JP2003172073A - 大扉装置 - Google Patents

大扉装置

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JP2003172073A
JP2003172073A JP2001370891A JP2001370891A JP2003172073A JP 2003172073 A JP2003172073 A JP 2003172073A JP 2001370891 A JP2001370891 A JP 2001370891A JP 2001370891 A JP2001370891 A JP 2001370891A JP 2003172073 A JP2003172073 A JP 2003172073A
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door
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Noritaka Ota
法隆 大田
Yoshifumi Hayashi
佳史 林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で低コストでありながらも、保守
点検が容易で設置スペースが少なくて済む大扉装置を提
供する。 【解決手段】 大型の建屋1の間口と建屋1の外側との
間を円弧状に連絡する下レール12、上ガイド溝13等
と、下レール12および上ガイド溝13に沿って移動す
ることにより、建屋1の間口を開閉可能に覆う円弧状の
大扉11a,11bとを備え、大扉11aが、矢印A方
向に開閉移動することにより、建屋1の間口と当該建屋
1の右外側との間を円弧状に開閉移動し、大扉11b
が、矢印A方向に開閉移動することにより、建屋1の間
口と当該建屋1の左外側との間を円弧状に開閉移動する
ことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の格納庫や
大型倉庫等のような大型の建屋の間口に設置される大扉
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機の格納庫や大型倉庫等のような大
型の建屋の間口に設置される従来の大扉装置の一例を図
14に示す。
【0003】図14に示すように、建屋1の間口には、
引戸式の大扉装置100が配設されている。この大扉装
置100は、平板型の複数の扉片101と、下部側の三
列の直線レール102と、上部側の三列の直線ガイド溝
103と、移動用の車輪104と、各扉片101に内装
された駆動用モータ105と、直線ガイド溝103に接
して扉片101の上部を案内する上ローラ106と、建
屋1の左右に設けられた戸袋108と、一つの扉片10
2に設けられた作業員の出入口109とを備えている。
【0004】このような従来の引戸式の大扉装置100
においては、扉片101が三列の直線レール102上に
左右対称に各二枚ずつ配置されて当該直線レール102
上で支持され、建屋1の両側からカーテンケーブル等を
介して電力を供給されて、扉片101の面と直角方向の
水平力が直線レール102および直線ガイド溝103で
受け止められながら当該扉片101が直線レール102
および直線ガイド溝103に沿って左右に三枚ずつ移動
して戸袋108内に収納されることにより、建屋1の間
口を開放することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
引戸式の大扉装置100においては、扉片101自体が
大型サイズであると共に、この大型の扉片101を収納
する戸袋108を建屋1の両側に突出させるスペースが
必要となることから、建屋1の間口側全体の寸法が非常
に大きくなってしまい、隣接の設備と干渉しやすく、設
置スペースの確保に難点があった。
【0006】そこで、扉片101の幅方向のサイズを小
さくして、戸袋108の突出スペースを小さくしようと
すると、扉片101の枚数が増えてしまい、直線レール
102および直線ガイド溝103の列数を増やさなけれ
ばならないだけでなく、各扉片101ごとに車輪104
や駆動用モータ105や上ローラ106等を設けなけれ
ばならなくなり、設備コストが高くなってしまうと共
に、保守点検等に非常に手間がかかってしまうという問
題があった。
【0007】このようなことから、本発明は、簡単な構
造で低コストでありながらも、保守点検が容易で設置ス
ペースが少なくて済む大扉装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による大扉装置は、大型の建屋
の間口と当該建屋の外側との間を円弧状に連絡する案内
手段と、前記案内手段に沿って移動することにより前記
建屋の間口を開閉可能に覆う円弧状の大扉とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】第二番目の発明による大扉装置は、第一番
目の発明において、前記案内手段が、前記建屋の前記間
口と当該建屋の外側との間の床側に敷設された円弧状の
レールと、前記建屋の前記間口と当該建屋の外側との間
の天井側に取り付けられたガイド溝とを備えてなると共
に、前記大扉の上部に複数設けられ、前記ガイド溝と係
合するローラと、前記大扉の幅方向両端側の下部に設け
られ、前記レールに沿って走行する第一の走行装置と、
前記大扉の面に沿う方向に揺動できるように当該大扉の
幅方向両端側の間の下部に設けられ、当該大扉の面に沿
う方向に複数の車輪を有して前記レールに沿って走行す
る第二の走行装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】第三番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記大扉が前記建屋
の前記間口を全長にわたって覆う複数枚からなることを
特徴とする。
【0011】第四番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記大扉が前記建屋
の前記間口を全長にわたって覆う単一枚からなることを
特徴とする。
【0012】第五番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記案内手段が前記
建屋の奥行き方向に複数列設けられると共に、前記大扉
が前記案内手段の各列にそれぞれ配設されて前記建屋の
前記間口を全長にわたって覆う複数枚からなることを特
徴とする。
【0013】第六番目の発明による大扉装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記大扉が
前記案内手段に沿って折れ曲がるようにして円弧状をな
していることを特徴とする。
【0014】第七番目の発明による大扉装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記大扉が
前記案内手段に沿って曲面をなすようにして円弧状をな
していることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による大扉装置の実施の形
態を図面を用いて以下に説明するが、本発明はこれらの
実施の形態に限定されるものではない。
【0016】[第一番目の実施の形態]本発明による大
扉装置の第一番目の実施の形態を図1〜7を用いて説明
する。図1は、大扉装置の全体概略構成を表す斜視図、
図2は、図1の大扉の水平断面図、図3は、図2の矢線
III方向からみた正面図、図4は、図3の矢線IV部の抽
出拡大図、図5は、図4のV−V線断面矢線視図、図6
は、図3の矢線VI部の抽出拡大図、図7は、図6のVII
−VII線断面矢線視図である。
【0017】図1,2に示すように、大扉装置10は、
航空機の格納庫や大型倉庫等のような大型の建屋1の間
口と当該建屋1の外側との間を円弧状に連絡する案内手
段である下レール12、上ガイド溝13等と、下レール
12および上ガイド溝13に沿って移動することによ
り、建屋1の間口を開閉可能に覆う円弧状の大扉11
a,11bとを備えている。大扉11aは、矢印A方向
に開閉移動することにより、建屋1の間口と当該建屋1
の右外側との間を円弧状に開閉移動し、大扉11bは、
矢印A方向に開閉移動することにより、建屋1の間口と
当該建屋1の左外側との間を円弧状に開閉移動すること
ができるようになっている。
【0018】前記下レール12は、建屋1の間口と当該
建屋1の外側との間の床側に敷設され、前記大扉11
a,11bの円弧と等しい曲率の円弧状をなしている。
前記上ガイド溝13は、建屋1の間口と当該建屋1の外
側との間の天井側(建屋1の庇)に取り付けられ、前記
大扉11a,11bの円弧と等しい曲率の円弧状をなし
ている。大扉11a,11bは、建屋1の間口を全長に
わたって覆う複数枚(本実施の形態では二枚)からな
り、上記下レール12および上ガイド溝13に支持され
ている。大扉11aは、図2(a)に示すように、縦長
の複数(本実施の形態では四つ)の平盤11aaを一体
構造で連続させて折線形状に円弧状に構成した、すなわ
ち、下レール12の曲率に沿って折れ曲がるようにして
円弧状をなしている。
【0019】図3に示すように、大扉11aの幅方向両
端側の下部には、前記下レール12に沿って走行する第
一の走行装置である自走装置14がそれぞれ設けられて
いる。大扉11aの幅方向両端側の間となる当該幅方向
中央部分の下部には、当該大扉11aの面に沿う方向に
複数(本実施の形態では二つ)の車輪15aを有して当
該大扉11aの面に沿う方向に揺動可能な第二の走行装
置である非駆動の二輪トラック15が取り付けられてい
る。大扉11aの上部には、前記上ガイド溝13に係合
する縦軸回りの上ローラ16が所定の間隔で複数取り付
けられている。
【0020】図4,5に示すように、前記自走装置14
は、大扉11aの内部に設けられたブレーキ付モータ1
4bにより駆動チェーン14cを介して駆動車輪14a
を正逆回転させることができるようになっている。大扉
11aは、建屋1側からカーテンケーブル17を介して
自走装置14のブレーキ付モータ14bに電力が供給さ
れることにより、上記駆動車輪14aが駆動して矢印A
方向へ開閉移動することができるようになっている。
【0021】図6,7に示すように、前記二輪トラック
15は、前記車輪15aを回転可能に保持するブラケッ
ト15bの中央部分が揺動できるように大扉11aに対
してピン15cを介して回動可能に連結されている。大
扉11aの外板11abは、前記下レール12と重なる
高さまで下方に張出しており、建屋1の開口を遮蔽する
ようになっている。
【0022】大扉11aは、下レール12、上ガイド溝
13、自走装置14、二輪トラック15、上ローラ16
等で支持されることにより、その面に対して直角方向に
加わる水平力を上下で受止められている。なお、図中、
11acは、大扉11aの平盤11aaの一つに設けら
れた作業員の出入口である。
【0023】また、他方の大扉11bは、上記大扉11
aと左右対称の形状および構造をなし、上記大扉11a
の場合と同様に作用するようになっている。
【0024】このようにして構成された大扉装置1にお
いて、大扉11a,11bは、前記自走装置14の作動
により、同期又は非同期で単一の下レール12上を開閉
移動する。大扉11a,11bは、幅方向両端側の自走
装置14および幅方向中央部分の二輪トラック15によ
り三点支持されていることから、下レール12の長手方
向に高低変動があっても、下レール12上を移動すると
きに、当該高低変動に合わせて二輪トラック15が揺動
して当該高低変動を吸収するので、円滑に開閉移動する
ことができる。
【0025】大扉11a,11bは、建屋1の間口の幅
の大きさに応じて定められる一定曲率の各一列の下レー
ル12および上ガイド溝13に沿って移動することによ
り、建屋1から張出する占有面積が(図1参照)、従来
技術で説明した直線型の引戸式の大扉装置100(図1
4参照)と比べて大幅に少なくて済むようになる。この
ため、隣接設備との干渉が少なくなり、敷地を有効活用
することができる。
【0026】また、大扉11a,11bの幅方向両端側
を自走装置14で支持すると共に、大扉11a,11b
の幅方向中央部分を揺動可能な二輪トラック15で支持
することにより、下レール12の沈下等の高低差にも追
従することができるようにしたので、車輪荷重を常に均
等化することができ、常に円滑な開閉動作を行うことが
できる。
【0027】そして、上記構成をなす大扉装置10は、
従来技術で説明した直線型の引戸式の大扉装置100と
比べて、扉片数を大幅に減らすことができるので、それ
に応じて駆動モータや上ガイドローラの数量を減らすこ
とができる。
【0028】したがって、本実施の形態の大扉装置10
によれば、簡単な構造で低コストでありながらも、保守
点検が容易で設置スペースを少なくて済ますことができ
る。
【0029】なお、本実施の形態では、図2(a)に示
したように、縦長の複数(本実施の形態では四つ)の平
盤11aaを一体構造で連続させて折線形状に円弧状に
構成した、すなわち、下レール12の曲率に沿って折れ
曲がるようにして円弧状をなしている大扉11a,11
bを適用したが、例えば、図2(b)に示すように、下
レール12の曲率と等しい一体の円弧盤11adで構成
する、すなわち、下レール12の曲率に沿って曲面をな
すようにして円弧状をなしている大扉11a,11bを
適用することも可能である。このように、下レール12
の曲率と等しい一体の円弧盤11adで構成された大扉
11a,11bであっても、本実施の形態の場合と同様
に、自走装置14や二輪トラック15や上ローラ16等
を同様に設けて構成することができる。
【0030】[第二番目の実施の形態]本発明による大
扉装置の第二番目の実施の形態を図8〜10を用いて説
明する。図8は、大扉装置の全体概略構成を表す斜視
図、図9は、図8の大扉の水平断面図、図10は、図9
の矢線X方向からみた正面図である。ただし、前述した
第一番目の実施の形態の場合と同様な部分については、
前述した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同
一の符号を図面に付すことにより、その重複する説明を
省略する。
【0031】図8,9に示すように、大扉装置20は、
建屋1の間口と当該建屋1の外側との間を円弧状に連絡
する案内手段である下レール12、上ガイド溝13等
と、下レール12および上ガイド溝13に沿って移動す
ることにより、建屋1の間口を開閉可能に覆う円弧状の
大扉21とを備えている。大扉21は、矢印A方向に開
閉移動することにより、建屋1の間口と当該建屋1の一
方の外側(本実施の形態では右外側)との間を円弧状に
開閉移動することができるようになっている。
【0032】前記下レール12は、建屋1の間口と当該
建屋1の外側との間の床側に敷設され、前記大扉21の
円弧と等しい曲率の円弧状をなしている。前記上ガイド
溝13は、建屋1の間口と当該建屋1の外側との間の天
井側(建屋1の庇)に取り付けられ、前記大扉21aの
円弧と等しい曲率の円弧状をなしている。大扉21a
は、建屋1の間口を全長にわたって覆う単一枚からな
り、上記下レール12および上ガイド溝13に支持され
ている。大扉21は、図9(a)に示すように、縦長の
複数(本実施の形態では八つ)の平盤21aを一体構造
で連続させて折線形状に円弧状に構成した、すなわち、
下レール12の曲率に沿って折れ曲がるようにして円弧
状をなしている。
【0033】図10に示すように、大扉21の幅方向両
端側および中央部部分の下部には、前記下レール12に
沿って走行する第一の走行装置である自走可能な自走装
置14がそれぞれ設けられている。大扉21の幅方向両
端側の間の下部、すなわち、隣り合う前記自走装置14
の間には、当該大扉21の面に沿う方向に揺動可能な第
二の走行装置である非駆動の二輪トラック15が取り付
けられている。大扉21の上部には、前記上ガイド溝1
3に係合する縦軸回りの上ローラ16が所定の間隔で複
数取り付けられている。
【0034】大扉21は、下レール12、上ガイド溝1
3、自走装置14、二輪トラック15、上ローラ16等
で支持されることにより、その面に対して直角方向に加
わる水平力を上下で受止められている。
【0035】なお、上記以外の構造(例えば自走装置1
4や二輪トラック15等)は、前述した第一番目の実施
の形態の場合と同一である。
【0036】つまり、前述した第一番目の実施の形態で
は、建屋1の間口を全長にわたって覆う二枚の円弧状の
大扉11a,11bを幅方向両側へ開閉移動させるよう
にしたが、本実施の形態では、建屋1の間口を全長にわ
たって覆う単一枚の円弧状の大扉21を幅方向一方側の
みへ開閉移動させるようにしたのである。
【0037】したがって、本実施の形態の大扉装置20
によれば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様
に、簡単な構造で低コストでありながらも、保守点検が
容易で設置スペースを少なくて済ますことができるのは
もちろんのこと、大扉21が一枚だけであることから、
従来技術で説明した大扉装置と比べて、下レール12お
よび上ガイド溝13の長さを短かく済ますことができる
ので、自走装置14の数やカーテンケーブル17の長さ
を減少させることができ、全体の構造をさらに簡単にす
ることができると共に、保守点検等の作業性をさらに向
上させることができる。
【0038】なお、本実施の形態では、図9(a)に示
したように、縦長の複数(本実施の形態では八つ)の平
盤21aを一体構造で連続させて折線形状に円弧状に構
成した、すなわち、下レール12の曲率に沿って折れ曲
がるようにして円弧状をなしている大扉21を適用した
が、例えば、図9(b)に示すように、下レール12の
曲率と等しい一体の円弧盤21dで構成する、すなわ
ち、下レール12の曲率に沿って曲面をなすようにして
円弧状をなしている大扉21を適用することも可能であ
る。このように、下レール12の曲率と等しい一体の円
弧盤21dで構成された大扉21であっても、本実施の
形態の場合と同様に、自走装置14や二輪トラック15
や上ローラ16等を同様に設けて構成することができ
る。
【0039】[第三番目の実施の形態]本発明による大
扉装置の第三番目の実施の形態を図11〜13を用いて
説明する。図11は、大扉装置の全体概略構成を表す斜
視図、図12は、図11の大扉の水平断面図、図13
は、図12の矢線XIII方向からみた正面図である。ただ
し、前述した第一,二番目の実施の形態の場合と同様な
部分については、前述した第一,二番目の実施の形態の
説明で用いた符号と同一の符号を図面に付すことによ
り、その重複する説明を省略する。
【0040】図11,12に示すように、大扉装置30
は、建屋1の間口と当該建屋1の外側との間を円弧状に
連絡する案内手段である下レール32a,32b、上ガ
イド溝33a,33b等と、当該下レール32a,32
bおよび上ガイド溝33a,33bに沿って移動するこ
とにより、建屋1の間口を開閉可能に覆う円弧状の大扉
31a〜31dとを備えている。大扉31a,31c
は、矢印A方向に開閉移動することにより、建屋1の間
口と当該建屋1の右外側との間を円弧状に開閉移動し、
大扉31b,31dは、矢印A方向に開閉移動すること
により、建屋1の間口と当該建屋1の左外側との間を円
弧状に開閉移動することができるようになっている。
【0041】前記下レール32a,32bは、建屋1の
間口と当該建屋1の外側との間の床側に当該建屋1の奥
行き方向へ複数列(本実施の形態では二列)敷設され、
前記大扉31a〜31dの円弧と等しい曲率の円弧状を
なしている。前記上ガイド溝33a,33bは、建屋1
の間口と当該建屋1の外側との間の天井側(建屋1の
庇)に当該建屋1の奥行き方向へ複数列(本実施の形態
では二列)取り付けられ、前記大扉31a〜31dの円
弧と等しい曲率の円弧状をなしている。大扉31a,3
1bは、建屋1の奥行き方向外側の下レール32aおよ
び上ガイド溝33aに支持され、大扉31c,31d
は、建屋1の奥行き方向内側の下レール32bおよび上
ガイド溝33bにそれぞれ支持されている。大扉31a
〜31dは、建屋1の奥行き方向外側および内側の下レ
ール32a,32bおよび上ガイド溝33a,33bに
それぞれ配設されて当該建屋1の間口を全長にわたって
覆う複数枚(本実施の形態では四枚)からなっている。
【0042】大扉31a,31cは、図12(a)に示
すように、縦長の複数(本実施の形態では二つ)の平盤
31aa,31caを一体構造で連続させて折線形状に
円弧状に構成した、すなわち、下レール32a,32b
の曲率に沿って折れ曲がるようにして円弧状をなしてい
る。また、大扉31a,31c間には、シール部材38
が設けられており、大扉31a,31cの閉鎖時に上記
間を確実に塞ぐことができるようになっている。
【0043】図13に示すように、大扉31a,31c
の幅方向両端側の下部には、前記下レール32a,32
bに沿って走行する第一の走行装置である自走可能な自
走装置14がそれぞれ設けられている。大扉31a,3
1の幅方向両端側の間となる当該幅方向中央部分の下部
には、当該大扉31a,31cの面に沿う方向に揺動可
能な第二の走行装置である非駆動の二輪トラック15が
それぞれ取り付けられている。大扉31a,31cの上
部には、前記上ガイド溝33a,33bに係合する縦軸
回りの上ローラ16が所定の間隔でそれぞれ複数取り付
けられている。
【0044】大扉31a,31cは、下レール32a,
32b、上ガイド溝33a,33b、自走装置14、二
輪トラック15、上ローラ16等で支持されることによ
り、その面に対して直角方向に加わる水平力を上下で受
止められている。
【0045】また、大扉31b,31dは、上記大扉3
1a,31cと幅方向に対称な構成となるようにして設
けられている。
【0046】なお、上記以外の構造(例えば自走装置1
4や二輪トラック15等)は、前述した第一番目の実施
の形態の場合と同一である。
【0047】つまり、前述した第一番目の実施の形態で
は、建屋1の間口を全長にわたって覆う二枚の円弧状の
大扉11a,11bを幅方向両側へ開閉移動させるよう
にし、第二番目の実施の形態では、建屋1の間口を全長
にわたって覆う単一枚の円弧状の大扉21を幅方向一方
側のみへ開閉移動させるようにしたが、本実施の形態で
は、建屋1の奥行き方向に二列設けた下レール32a,
32bおよび上ガイド溝33a,33bに当該建屋1の
間口を全長にわたって覆う四枚の円弧状の大扉31a〜
31dを幅方向両側へ開閉移動させるようにしたのであ
る。
【0048】したがって、本実施の形態の大扉装置30
によれば、前述した第一,二番目の実施の形態の場合と
同様に、簡単な構造で低コストでありながらも、保守点
検が容易で設置スペースを少なくて済ますことができる
のはもちろんのこと、大扉31a〜31dを左右開き型
としたので、各大扉31a〜31dの幅サイズを小さく
することができ、大扉31a〜31dの開閉移動距離を
短くすることができると共に、下レール32a,32
b、上ガイド溝33a,33b、カーテンケーブル17
等の必要長さを短くすることができる。
【0049】なお、本実施の形態では、図12(a)に
示したように、縦長の複数(本実施の形態では二つ)の
平盤31aa,31caを一体構造で連続させて折線形
状に円弧状に構成した、すなわち、下レール32a,3
2bの曲率に沿って折れ曲がるようにして円弧状をなし
ている大扉31a〜31dを適用したが、例えば、図1
2(b)に示すように、下レール32a,32bの曲率
と等しい一体の円弧盤31ad,31cdで構成する、
すなわち、下レール32a,32bの曲率に沿って曲面
をなすようにして円弧状をなしている大扉31a〜31
dを適用することも可能である。このように、下レール
32a,32bの曲率と等しい一体の円弧盤31ad,
31cdで構成された大扉31a〜31dであっても、
本実施の形態の場合と同様に、自走装置14や二輪トラ
ック15や上ローラ16等を同様に設けて構成すること
ができる。
【0050】また、本実施の形態では、下レール32
a,32bおよび上ガイド溝33a,33bを建屋1の
奥行き方向へ二列設け、各列に大扉31a〜31dをそ
れぞれ二枚ずつ(合計四枚)設けるようにしたが、大扉
31や下レール32や上ガイド溝33の枚数や列数は、
建屋1の間口の大きさに応じて適宜選定されるものであ
り、例えば、下レール32および上ガイド溝33を建屋
1の奥行き方向へ三列設け、各列に大扉31をそれぞれ
二枚ずつ(合計六枚)設けたり、下レール32および上
ガイド溝33を建屋1の奥行き方向へ四列設け、各列に
大扉31をそれぞれ二枚ずつ(合計八枚)設けたりする
ことも可能である。
【0051】
【発明の効果】第一番目の発明による大扉装置は、大型
の建屋の間口と当該建屋の外側との間を円弧状に連絡す
る案内手段と、前記案内手段に沿って移動することによ
り前記建屋の間口を開閉可能に覆う円弧状の大扉とを備
えたことから、建屋の間口の幅の大きさに応じて定めら
れる一定曲率の案内手段に沿って大扉が移動することに
より、従来の直線型の引戸式の大扉装置と比べて、建屋
から張出する占有面積を大幅に少なく済ませることがで
きるので、隣接設備との干渉を少なくして、敷地を有効
活用することができる。よって、簡単な構造で低コスト
でありながらも、保守点検が容易で設置スペースを少な
くて済ますことができる。
【0052】第二番目の発明による大扉装置は、第一番
目の発明において、前記案内手段が、前記建屋の前記間
口と当該建屋の外側との間の床側に敷設された円弧状の
レールと、前記建屋の前記間口と当該建屋の外側との間
の天井側に取り付けられたガイド溝とを備えてなると共
に、前記大扉の上部に複数設けられ、前記ガイド溝と係
合するローラと、前記大扉の幅方向両端側の下部に設け
られ、前記レールに沿って走行する第一の走行装置と、
前記大扉の面に沿う方向に揺動できるように当該大扉の
幅方向両端側の間の下部に設けられ、当該大扉の面に沿
う方向に複数の車輪を有して前記レールに沿って走行す
る第二の走行装置とを備えたことから、レールの長手方
向に高低変動があっても、大扉がレールに沿って移動す
るときに、当該高低変動に合わせて第二の走行装置が揺
動して当該高低変動を吸収するので、円滑に開閉移動す
ることができると共に、レールの沈下等の高低差にも追
従することができるので、車輪荷重を常に均等化するこ
とができ、常に円滑な開閉動作を行うことができる。
【0053】第三番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記大扉が前記建屋
の前記間口を全長にわたって覆う複数枚からなるので、
上記第一,二番目の発明で得られる効果を最も確実に得
ることができる。
【0054】第四番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記大扉が前記建屋
の前記間口を全長にわたって覆う単一枚からなることか
ら、従来の直線型の引戸式の大扉装置と比べて、案内手
段の長さを短かく済ますことができるので、第一の走行
装置の数等を減少させることができ、全体の構造をさら
に簡単にすることができると共に、保守点検等の作業性
をさらに向上させることができる。
【0055】第五番目の発明による大扉装置は、第一番
目または第二番目の発明において、前記案内手段が前記
建屋の奥行き方向に複数列設けられると共に、前記大扉
が前記案内手段の各列にそれぞれ配設されて前記建屋の
前記間口を全長にわたって覆う複数枚からなることか
ら、各大扉の幅サイズを小さくすることができ、大扉の
開閉移動距離を短くすることができると共に、案内手段
の必要長さを短くすることができる。
【0056】第六番目の発明による大扉装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記大扉が
前記案内手段に沿って折れ曲がるようにして円弧状をな
しているので、大扉の製作を容易に行うことができる。
【0057】第七番目の発明による大扉装置は、第一番
目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記大扉が
前記案内手段に沿って曲面をなすようにして円弧状をな
しているので、見栄えを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による大扉装置の第一番目の実施の形態
の全体概略構成を表す斜視図である。
【図2】図1の大扉の水平断面図である。
【図3】図2の矢線 III方向からみた正面図である。
【図4】図3の矢線IV部の抽出拡大図である。
【図5】図4のV−V線断面矢線視図である。
【図6】図3の矢線VI部の抽出拡大図である。
【図7】図6のVII−VII線断面矢線視図である。
【図8】本発明による大扉装置の第二番目の実施の形態
の全体概略構成を表す斜視図である。
【図9】図8の大扉の水平断面図である。
【図10】図9の矢線X方向からみた正面図である。
【図11】本発明による大扉装置の第三番目の実施の形
態の全体概略構成を表す斜視図である。
【図12】図11の大扉の水平断面図である。
【図13】図12の矢線XIII方向からみた正面図であ
る。
【図14】従来の大扉装置の一例の全体概略構成を表す
斜視図である。
【符号の説明】
1 建屋 10 大扉装置 11a,11b 大扉 11aa 平盤 11ab 外板 11ac 出入口 11ad 円弧盤 12 下レール 13 上ガイド溝 14 自走装置 14a 駆動車輪 14b ブレーキ付モータ 14c 駆動チェーン 15 二輪トラック 15a 車輪 15b ブラケット 15c ピン 16 上ローラ 17 カーテンケーブル 20 大扉装置 21 大扉 21a 平盤 21c 出入口 21d 円弧盤 30 大扉装置 31a〜31d 大扉 31aa,31ca 平盤 31ac 出入口 31ad,31ca 円弧盤 32a,32b 下レール 33a,33b 上ガイド溝 38 シール部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型の建屋の間口と当該建屋の外側との
    間を円弧状に連絡する案内手段と、 前記案内手段に沿って移動することにより前記建屋の間
    口を開閉可能に覆う円弧状の大扉とを備えたことを特徴
    とする大扉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記案内手段が、前記建屋の前記間口と当該建屋の外側
    との間の床側に敷設された円弧状のレールと、前記建屋
    の前記間口と当該建屋の外側との間の天井側に取り付け
    られたガイド溝とを備えてなると共に、 前記大扉の上部に複数設けられ、前記ガイド溝と係合す
    るローラと、 前記大扉の幅方向両端側の下部に設けられ、前記レール
    に沿って走行する第一の走行装置と、 前記大扉の面に沿う方向に揺動できるように当該大扉の
    幅方向両端側の間の下部に設けられ、当該大扉の面に沿
    う方向に複数の車輪を有して前記レールに沿って走行す
    る第二の走行装置とを備えたことを特徴とする大扉装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記大扉が前記建屋の前記間口を全長にわたって覆う複
    数枚からなることを特徴とする大扉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 前記大扉が前記建屋の前記間口を全長にわたって覆う単
    一枚からなることを特徴とする大扉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 前記案内手段が前記建屋の奥行き方向に複数列設けられ
    ると共に、 前記大扉が前記案内手段の各列にそれぞれ配設されて前
    記建屋の前記間口を全長にわたって覆う複数枚からなる
    ことを特徴とする大扉装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、 前記大扉が前記案内手段に沿って折れ曲がるようにして
    円弧状をなしていることを特徴とする大扉装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、 前記大扉が前記案内手段に沿って曲面をなすようにして
    円弧状をなしていることを特徴とする大扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104265122A (zh) * 2014-08-29 2015-01-07 李兴良 一种弧形门

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US7556754B2 (en) 2003-06-17 2009-07-07 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Method and apparatus for generating an injection speed pattern
CN104265122A (zh) * 2014-08-29 2015-01-07 李兴良 一种弧形门
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