JP2003171798A - バレルメッキ方法及び装置 - Google Patents

バレルメッキ方法及び装置

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JP2003171798A
JP2003171798A JP2002204956A JP2002204956A JP2003171798A JP 2003171798 A JP2003171798 A JP 2003171798A JP 2002204956 A JP2002204956 A JP 2002204956A JP 2002204956 A JP2002204956 A JP 2002204956A JP 2003171798 A JP2003171798 A JP 2003171798A
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plating
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Kaneo Mori
金男 森
Akira Onodera
晃 小野寺
Takashi Sakurai
隆司 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒心の方向に直交する筒体の断面を多角形と
するバレルにチップ部品を収容し、筒心をほぼ水平にし
てバレルを回転しチップ部品の端子電極にバレル電解メ
ッキすると、多角形の内角とその近傍は平面部分よりメ
ッキの付着が顕著になる。この端子電極の形成に寄与し
ないメッキ電流を少なくして、より短時間で良好な端子
電極を形成する。 【解決手段】 断面を多角形となす筒体111の外側に
絶縁樹脂塗料を塗布し、筒体111の内側に多角形の内
角部分111Bを中心に所定の幅にて筒体111の全長
に絶縁樹脂塗料115を塗布し、絶縁樹脂塗料115が
塗布されない平面部分111Aに接触するチップ部品の
端子電極が筒体111に導通し、その端子電極に接触す
る別のチップ部品の端子電極も導通して、チップ部品の
端子電極の接触で導通の連鎖をなし端子電極にバレル電
解メッキする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の外部電
極を形成するときに利用するバレル電解メッキにおい
て、特に電子部品の中でもチップ部品と呼ばれるものに
ついて、チップ部品の端子電極等をバレル電解メッキに
より形成するバレルメッキ方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人による特願2001−2086
46号において、金網あるいは導電体の多孔板を用いた
筒体でなるバレルの外側に電気絶縁膜を施し、筒体を電
源装置の負電極に接続し、バレル内にチップ部品を収容
し、バレルの回転によりチップ部品を撹拌し、筒体の内
側に接触するチップ部品の端子電極が負電極に導通し、
隣り合うチップ部品の端子電極が接触する導通の連鎖で
負電極に導通し、メディアを用いることなくチップ部品
の端子電極をバレル電解メッキにより形成する、バレル
メッキ方法及び装置が提案されている。
【0003】前記特願2001−208646号に提案
されるバレルメッキ装置の構成を図3に示す、バレル2
11内のチップ部品CIPは多数集合した集合体として
描かれるため、集合体の上面を示す線と端面を示す斜線
とで表現する。バレルユニット210を概観する斜視図
が図4であり、バレルユニット210はバレル211を
備え、バレル211は筒体111を含む、筒体111に
金網811を用い、金網811の半面に電気的な絶縁樹
脂塗料814を塗布する例を図5に示す。また、筒体1
11に導電体の多孔板911を用い、多孔板911の片
面に電気的な絶縁樹脂塗料912を塗布する例を図6に
示す。図3に示す如く、メッキ浴槽100に電解メッキ
液206を貯留し、このメッキ浴槽100にバレルユニ
ット210を浸漬する、バレルユニット210のバレル
211にはチップ部品CIPを収容し、そのバレルユニ
ット210毎に正電極(+)としてNi等の部材でなる
アノード102は導線231で電源装置203の(+)
出力端に接続し、負電極(−)としてバレル211の筒
体111が給電フランジ112に電気的に導通し、摺動
片220は導線232で電源装置203の(−)出力端
に接続し、摺動片220は給電フランジ112に圧接し
て導通し、給電フランジ112と導通する筒体111は
チップ部品CIPに接触し導通してカソードを構成す
る。
【0004】図4に示すバレルユニット210は樹脂製
の側板213,214に連結棒215の両端を各々固定
し、側板213,214は下端に各々台座板216,2
17を固着している。バレル211は金網811または
多孔板911でなる筒体111の両端に給電フランジ1
12と蓋113を備え、給電フランジ112は軸212
Aを固着し、蓋113は軸212Bを固着して、軸21
2Aは側板213に備える軸受穴に回転自在に軸支さ
れ、軸212Bは側板214に備える軸受穴に回転自在
に軸支される。図5に例を示す、金網811は縦に複数
の線材812と横に複数の線材813を編んだものであ
り、金網811には筒体111をなす外側の半面に電気
的な絶縁樹脂塗料814を塗布する。また、図6に筒体
111に多孔板911を用いる例を示す、多孔板911
は筒体111をなす内側から外側に貫通する複数の孔9
13を備え、筒体111をなす外側の片面に電気的な絶
縁樹脂塗料912を塗布する。線材812,813また
は多孔板911の材質はステンレス鋼、チタンあるいは
チタン合金、銅あるいは銅合金、などから選択する。チ
ップ部品CIPの素体100に予め設けた端子電極10
1,102の下地にバレル電解メッキし、チップ部品C
IPの端子電極101,102を形成する。メッキ電流
は電源装置203の(+)出力端→導線231→アノー
ド102→メッキ液206→チップ部品CIPの端子電
極101,102→筒体111→給電フランジ112→
摺動片220→導線232→電源装置203の(−)と
流れるが、他に、メッキ電流はメッキ液206から筒体
111あるいは給電フランジ112に直接流れる分流が
生じる、チップ部品CIPの端子電極101,102を
流れない分流のメッキ電流は端子電極101,102の
形成に寄与しない、寄与しないメッキ電流は少ない方が
よい。給電フランジ112は円周面を除き絶縁樹脂塗料
で電気的に絶縁し、筒体111は外側に電気的な絶縁樹
脂塗料を塗布する、筒体111の外側は電気的に絶縁
し、筒体111の内側がメッキ液206に電気的に導通
する構成として、筒体111の内側に接触するチップ部
品CIPの端子電極101,102が始めに導通し、続
いて筒体111の内側に接触した前記チップ部品CIP
の端子電極101,102に接触する別のチップ部品C
IPの端子電極101,102に導通する、こうして隣
り合うチップ部品CIPの端子電極101,102が接
触する導通の連鎖によりメッキ電流を効率よく流すこと
ができる。
【0005】個々のチップ部品CIP毎の端子電極10
1,102の形成をばらつきなく行うためには、筒体1
11の回転中心軸(図3と図4は軸212A,212B
が該当する)に直交する断面を6角形あるいは8角形あ
るいは16角形にすることが効果的である。(図3と図
4は回転中心軸をほぼ水平にして)筒体111が矢印F
の方向に回転すると、収容された複数のチップ部品CI
Pは上昇と落下しながら撹拌される、この撹拌が筒体1
11の断面を6角形あるいは8角形あるいは16角形に
することで適度に実施され、かつ平均的に個々のチップ
部品CIPの端子電極101,102を導通の連鎖に加
えることになる。また、チップ部品CIPの集合体を撹
拌する手段は断面を6角形あるいは8角形あるいは16
角形にすることに限らない、撹拌する手段は筒体111
の断面が角形でなく例えば円形であっても、筒体111
が回転するとチップ部品CIPの集合体が撹拌できる複
数の突起物を内側に備えてもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
バレルメッキ方法及び装置の提案では、バレルユニット
210は樹脂製の側板213,214に連結棒215の
両端を各々固定し、側板213,214は下端に各々台
座板216,217を固着している。バレル211は金
網811または多孔板911でなる筒体111の両端に
給電フランジ112と蓋113を備え、給電フランジ1
12は軸212Aを固着し、蓋113は軸212Bを固
着して、軸212Aは側板213に備える軸受穴に回転
自在に軸支され、軸212Bは側板214に備える軸受
穴に回転自在に軸支される。筒体111の軸212A,
212Bが該当する回転中心軸に直交する筒体111の
断面を正多角形(6角形あるいは8角形あるいは16角
形など)となし、筒体111は外側に電気的な絶縁樹脂
塗料を塗布して、筒体111の外側は電気的に絶縁し、
筒体111の内側がメッキ液206に電気的に導通する
構成として、筒体111の内側に接触するチップ部品C
IPの端子電極101,102が始めに導通し、隣り合
うチップ部品CIPの端子電極101,102が接触す
る導通の連鎖によりメッキ電流を流し、回転中心軸をほ
ぼ水平にして筒体111を回転し、筒体111に収容さ
れた複数のチップ部品CIPを撹拌し、チップ部品CI
Pの素体100に予め設けた端子電極101,102の
下地にバレル電解メッキし、チップ部品CIPの端子電
極101,102を形成すると、メッキ液206に直接
触れている筒体111の内側にもメッキが付着してしま
う。特に、回転中心軸に直交する筒体111の断面を正
多角形とすることに関連して、メッキの付着が顕著にな
る筒体111の個所が判明してきた。すなわち、筒体1
11の内側において、内角とその近傍はより離れた平面
部分と比較するとメッキの付着が著しい、2面分の影響
を受けるので電流密度が高くなり易いと考えられる。従
って、回転中心軸に直交する筒体111の断面を正多角
形とするバレル211において、チップ部品CIPの端
子電極101,102をバレル電解メッキにより形成す
ると、内角とその近傍は平面部分よりメッキが促進され
る。この現象はメッキの形成においてバランスを崩す原
因となり望ましくない。本発明は、回転中心軸に直交す
る筒体111の断面を正多角形とするバレル211にお
いて、内角とその近傍がより離れた平面部分と比較し
て、メッキの付着が顕著になるメッキ溜まり発生を防止
し、チップ部品CIPの端子電極101,102の形成
に寄与しないメッキ電流を少なくして、バレル電解メッ
キによる所定膜厚を確保するまでの時間を短縮して、チ
ップ部品CIPの端子電極101,102を形成する、
バレルメッキ方法及び装置の提供を目的とする。
【0007】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、筒心の方向に直交
する断面を多角形とする筒体でバレルをなし、前記筒体
は導電体でなりメッキ液を通す複数の隙間を備え、前記
筒体の外側は電気的に絶縁し、前記筒体の内側は多角形
の全ての内角部分に該内角部分を含む所定の範囲を電気
的に絶縁し、前記筒体の電気的に絶縁しない内側が負電
極となるように前記筒体を電源に接続して導通し、前記
バレル内に端子電極を有するチップ部品を収容し、前記
筒心を回転中心とする前記バレルの回転によりチップ部
品を撹拌し、前記筒体の電気的に絶縁しない内側に接触
するチップ部品の端子電極が前記負電極に導通してメッ
キされることを特徴とするバレルメッキ方法としてい
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、筒心の方向に直
交する断面を多角形とする筒体でバレルをなし、前記筒
体は導電体でなりメッキ液を通す複数の隙間を備え、前
記筒体の外側は電気的に絶縁し、前記筒体の内側は多角
形の全ての内角部分に該内角部分を含む所定の範囲を電
気的に絶縁し、前記筒体の電気的に絶縁しない内側が負
電極となるように前記筒体を電源に接続して導通し、前
記バレル内に端子電極を有するチップ部品を収容し、前
記筒心を回転中心とする前記バレルの回転によりチップ
部品を撹拌し、前記筒体の電気的に絶縁しない内側に接
触するチップ部品の端子電極が前記負電極に導通し、前
記チップ部品の前記端子電極に接触して別のチップ部品
の端子電極も前記負電極に導通し、チップ部品の端子電
極が接触して導通の連鎖をなし、チップ部品の端子電極
が前記負電極に導通してメッキされることを特徴とする
バレルメッキ方法としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記内角部分を
含む所定の範囲として、該内角部分から筒心の方向に直
交する断面方向に所定の幅で前記筒体の全長を電気的に
絶縁する請求項1又は2記載のバレルメッキ方法として
いる。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記筒体は全長
の区間どこにおいても前記断面をほぼ同じとなし、前記
筒体でなる前記バレルは筒心をほぼ水平方向に回転中心
軸として回転する請求項1,2又は3記載のバレルメッ
キ方法としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記断面を正多
角形とする請求項1,2,3又は4記載のバレルメッキ
方法としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、筒心の方向に直
交する断面を多角形となし、メッキ液を通す複数の隙間
を有する導電体でなる筒体と、前記筒体の外側に施され
た電気絶縁膜と、前記筒体の内側に多角形の全ての内角
部分で該内角部分を含む所定の範囲に施された電気絶縁
膜と、前記筒体の開口を塞ぐ蓋とでなるバレルを備え、
前記バレルに前記筒体の筒心を回転中心とする軸を設
け、前記バレルは回転中心をほぼ水平方向にして前記軸
が回転自在に軸支され、前記筒体の電気絶縁膜が施され
ない内側が負電極となるように前記筒体を電源に接続し
て導通するバレルユニットを構成し、前記バレル内にチ
ップ部品を収容し、前記筒体の電気絶縁膜が施されない
内側に接触するチップ部品の端子電極が前記負電極に導
通してメッキされることを特徴とするバレルメッキ装置
としている。
【0014】請求項7に記載の発明は、筒心の方向に直
交する断面を多角形となし、メッキ液を通す複数の隙間
を有する導電体でなる筒体と、前記筒体の外側に施され
た電気絶縁膜と、前記筒体の内側に多角形の全ての内角
部分で該内角部分を含む所定の範囲に施された電気絶縁
膜と、前記筒体の開口を塞ぐ蓋とでなるバレルを備え、
前記バレルに前記筒体の筒心を回転中心とする軸を設
け、前記バレルは回転中心をほぼ水平方向にして前記軸
が回転自在に軸支され、前記筒体の電気絶縁膜が施され
ない内側が負電極となるように前記筒体を電源に接続し
て導通するバレルユニットを構成し、前記バレル内にチ
ップ部品を収容し、前記筒体の電気絶縁膜が施されない
内側に接触するチップ部品の端子電極が前記負電極に導
通し、前記チップ部品の前記端子電極に接触して別のチ
ップ部品の端子電極も前記負電極に導通し、チップ部品
の端子電極が接触して導通の連鎖をなし、チップ部品の
端子電極が前記負電極に導通してメッキされることを特
徴とするバレルメッキ装置としている。
【0015】請求項8に記載の発明は、前記筒体は全長
の区間どこにおいても前記断面をほぼ同じくする請求項
6又は7記載のバレルメッキ装置としている。
【0016】請求項9に記載の発明は、前記断面を正多
角形とする請求項6,7又は8記載のバレルメッキ装置
としている。
【0017】請求項10に記載の発明は、前記電気絶縁
膜は絶縁樹脂塗料を塗布するものである請求項6,7,
8又は9記載のバレルメッキ装置としている。
【0018】請求項11に記載の発明は、筒体の両側に
蓋体を設け、該筒体の1周を複数に分割するようにメッ
キ液を通す隙間を有する複数の板状導電性部材で当該筒
体の面を構成し、各板状導電性部材を相互に絶縁保持し
てなるバレルを用い、前記筒体の筒心をほぼ水平方向の
回転中心軸として前記バレルを回転自在に支持し、前記
板状導電性部材は所定の回転位置ではメッキ電源に導通
するが、他の回転位置では前記メッキ電源から絶縁され
るようになっており、前記バレル内にチップ部品を収容
してメッキ液に浸漬して前記バレルを回転させ、チップ
部品が集合する回転位置の板状導電性部材を前記メッキ
電源に導通してチップ部品の端子電極にメッキし、チッ
プ部品が集合しない回転位置の板状導電性部材を前記メ
ッキ電源から絶縁して当該板状導電性部材に不要なメッ
キ電流が流れなくしたことを特徴とするバレルメッキ方
法としている。
【0019】請求項12に記載の発明は、筒体の両側に
蓋体を設け、該筒体の1周を複数に分割するようにメッ
キ液を通す隙間を有する複数の板状導電性部材で当該筒
体の面を構成し、各板状導電性部材を相互に絶縁保持し
てなるバレルと、前記筒体の筒心をほぼ水平方向の回転
中心軸として前記バレルを回転自在に支持する支持手段
と、各板状導電性部材毎に前記バレル側に設けられてい
て対応する板状導電性部材に接続する接触手段と、前記
支持手段側に設けられていて所定位置の接触手段に接触
してメッキ電源に導通させる接触部とを備え、チップ部
品が集合する回転位置の板状導電性部材に対応した接触
手段に前記接触部が接触して前記メッキ電源に導通さ
せ、チップ部品が集合しない回転位置の板状導電性部材
に対応した接触手段には前記接触部が接触しないように
したことを特徴とするバレルメッキ装置としている。
【0020】請求項13に記載の発明は、前記筒体は断
面が多角形であり、該多角形の角部となるバレル枠が電
気絶縁部材で構成され、前記多角形の辺となる各面が前
記板状導電性部材で構成されている請求項12記載のバ
レルメッキ装置としている。
【0021】請求項14に記載の発明は、前記バレル枠
において前記多角形の角部となる棒材の両側に凹溝を形
成し、前記板状導電性部材を前記凹溝に挿入して設ける
ことで、前記板状導電性部材が前記バレル枠に対し着脱
自在である請求項13記載のバレルメッキ装置としてい
る。
【0022】請求項15に記載の発明は、前記板状導電
性部材は、前記バレルの外側となる面を電気的な絶縁膜
で絶縁してなり、内側に接触するチップ部品の端子電極
に電気的に導通する請求項12,13又は14記載のバ
レルメッキ装置としている。
【0023】請求項16に記載の発明は、前記接触部と
絶縁部の外周がほぼ同一円周を構成し、円周360度を
前記接触部と前記絶縁部で分割した割合により、前記板
状導電性部材の回転位置に対し前記メッキ電源から導通
させる割付をする請求項12,13,14又は15記載
のバレルメッキ装置としている。
【0024】請求項17に記載の発明は、前記接触部と
前記絶縁部並びに前記接触手段が前記蓋体側面のメッキ
液が浸入しない密封空間内に配されてなる請求項16記
載のバレルメッキ装置としている。
【0025】請求項18に記載の発明は、前記板状導電
性部材にメッキ電源から導通させる前記回転位置を変更
するために前記接触部の前記支持手段側への取付角度位
置が可変調整自在である請求項12,13,14,1
5,16又は17記載のバレルメッキ装置としている。
【0026】請求項19に記載の発明は、前記板状導電
性部材において前記メッキ液を通す隙間が金網部分又は
多孔部分により構成されている請求項12,13,1
4,15,16,17又は18記載のバレルメッキ装置
としている。
【0027】請求項20に記載の発明は、前記メッキ液
を貯留したメッキ浴槽に前記バレルを浸す際又は取り出
す際に、前記バレルのメッキ液より出ている部分に空気
吹き付け手段により空気を吹き付ける請求項1,2,
3,4,5,11記載のバレルメッキ方法としている。
【0028】請求項21に記載の発明は、前記メッキ液
を貯留したメッキ浴槽にメッキ液吹き付け手段を設け、
前記バレルの前記メッキ液に浸った部分にメッキ液を吹
き付ける請求項1,2,3,4,5,11,20記載の
バレルメッキ方法としている。
【0029】請求項22に記載の発明は、前記メッキ液
を貯留したメッキ浴槽にNガス又は不活性ガス吹き付
け手段を設け、前記バレルの前記メッキ液に浸った部分
にN ガス又は不活性ガスを吹き付ける請求項1,2,
3,4,5,11,20記載のバレルメッキ方法として
いる。
【0030】請求項23に記載の発明は、チップ部品を
収納しメディアを収納しないバレルと、該バレル内に収
納されたチップ部品の端子電極同士が接触して導通の連
鎖をなし、前記導通の連鎖を成したチップ部品の端子電
極が接触し導通する電極と、該電極を該バレル外部に導
出した集電器とを有するメディアレス・バレルユニット
を用い、メッキ液を貯留したメッキ浴槽に前記メディア
レス・バレルユニットを浸し、該メッキ浴槽内にて前記
バレルユニットの集電器に通電してバレルメッキを行う
バレルメッキ工程と、バレルメッキ工程終了後の前記メ
ディアレス・バレルユニットを洗浄液で洗浄する洗浄工
程と、前記洗浄工程で洗浄の終了した前記メディアレス
・バレルユニットを乾燥する乾燥工程とを備えたことを
特徴とする連続搬送バレルメッキ方法としている。
【0031】請求項24に記載の発明は、互いに異なる
メッキ液を貯留したメッキ浴槽を用い、各メッキ浴槽を
用いたバレルメッキ工程毎に前記洗浄工程を実行する請
求項23記載の連続搬送バレルメッキ方法としている。
【0032】請求項25に記載の発明は、前記バレルメ
ッキ工程では、前記メディアレス・バレルユニットを間
欠搬送し、停止位置にて前記集電器に通電する請求項2
3又は24記載の連続搬送バレルメッキ方法としてい
る。
【0033】請求項26に記載の発明は、前記バレルに
収容するチップ部品が概ね1005以下の極小サイズの
チップ部品である請求項23,24又は25記載の連続
搬送バレルメッキ方法としている。
【0034】請求項27に記載の発明は、チップ部品を
収納しメディアを収納しないバレルと、該バレル内に収
納されたチップ部品の端子電極同士が接触して導通の連
鎖をなし、前記導通の連鎖を成したチップ部品の端子電
極が接触し導通する電極と、該電極を該バレル外部に導
出した集電器とを有するメディアレス・バレルユニット
と、該メディアレス・バレルユニットが浸されるメッキ
液を貯留したメッキ浴槽と、該メッキ浴槽内にて前記メ
ディアレス・バレルユニットを横方向に移動させる搬送
手段と、前記集電器が接触する給電器とを有していて、
前記給電器を通して前記集電器に通電してバレルメッキ
を行うバレルメッキ装置部と、前記バレルメッキ装置部
の後段に配置されていて前記メディアレス・バレルユニ
ットを洗浄液で洗浄する洗浄装置部と、前記洗浄装置部
で洗浄の終了した前記メディアレス・バレルユニットを
乾燥する乾燥装置部と、前記バレルメッキ装置部から前
記洗浄装置部へ、前記洗浄装置部から前記乾燥装置部へ
前記メディアレス・バレルユニットを移送する移送手段
とを備えたことを特徴とする連続搬送バレルメッキ装置
としている。
【0035】請求項28に記載の発明は、前記バレルメ
ッキ装置部が複数個配置され、各バレルメッキ装置部は
互いに異なるメッキ液を貯留するものであり、各バレル
メッキ装置部後段に前記メディアレス・バレルユニット
を洗浄液で洗浄する洗浄部が設けられてるとともに、前
段のバレルメッキ装置部から該洗浄部へ、当該洗浄部か
ら後段のバレルメッキ装置部へ前記メディアレスバレル
ユニットを移し替える移替手段が設けられている請求項
27記載の連続搬送バレルメッキ装置としている。
【0036】請求項29に記載の発明は、前記搬送手段
は前記メディアレス・バレルユニットを間欠搬送するも
のであり、前記給電器は前記メディアレス・バレルユニ
ットが停止する所定停止位置毎に設けられている請求項
27又は28記載の連続搬送バレルメッキ装置としてい
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバレルメッキ
方法及び装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0038】本発明の第1の実施の形態において図3と
図4に描いて示す構成は従来と同じである。すなわち、
図3に示すバレルメッキ装置は、メッキ浴槽100に電
解メッキ液206を貯留し、このメッキ浴槽100にバ
レルユニット210を浸漬する。バレルユニット210
のバレル211にはチップ部品CIPを収容し、そのバ
レルユニット210毎に正電極(+)としてNi等の部
材でなるアノード102は導線231で電源装置203
の(+)出力端に接続し、負電極(−)としてバレル2
11の筒体111が給電フランジ112に電気的に導通
し、摺動片220は導線232で電源装置203の
(−)出力端に接続し、摺動片220は給電フランジ1
12に圧接して導通し、給電フランジ112と導通する
筒体111は、チップ部品CIPの端子電極101,1
02(始めは素体100に予め設けた端子電極101,
102の下地)に接触し導通してカソードを構成する。
【0039】また、図4に示すバレルユニット210は
樹脂製の側板213,214に連結棒215の両端を各
々固定し、側板213,214は下端に各々台座板21
6,217を固着している。バレル211は金網811
または導電体の多孔板911でなる筒体111の両端に
給電フランジ112と蓋113を備え、給電フランジ1
12と蓋113は筒体111の開口を塞ぐ蓋になる。給
電フランジ112は軸212Aを固着し、蓋113は軸
212Bを固着して、軸212Aと軸212Bは筒体1
11の筒心を回転中心として共有する回転中心軸であ
り、軸212Aは側板213に備える軸受穴に回転自在
に軸支され、軸212Bは側板214に備える軸受穴に
回転自在に軸支される。筒体111が金網811でなる
例は図5に示す如く、線材812,813を編んだ金網
811には筒体111をなす外側の半面に電気的な絶縁
樹脂塗料814を塗布する。また、筒体111が多孔板
911でなる例は図6に示す如く、多孔板911には筒
体111をなす内側から外側に貫通する複数の孔913
を備え、筒体111をなす外側の片面に電気的な絶縁樹
脂塗料912を塗布する。線材812,813または多
孔板911の材質はステンレス鋼、チタンあるいはチタ
ン合金、銅あるいは銅合金などから選択するが、ステン
レス鋼、チタンあるいはチタン合金がより適している。
【0040】図1あるいは図2は図3あるいは図4の筒
体111だけ示すA−A断面図である。図1は筒体11
1の断面が正8角形であるものを示し、図2は筒体11
1の断面が正10角形であるものを示す、いずれも筒体
111の内側に複数の平面部分111Aと、隣接する平
面部分111Aが互いに接する複数の内角部分111B
を有する。筒体111は回転中心軸に直交する断面が正
8角形と正10角形を含む正多角形とし、筒体111は
全長Lを有し、かつ全長Lの区間どこにおいても断面を
同じくしている。筒体111は断面を正多角形に限らず
全長Lの区間どこにおいても同じくしないものでもよい
が、発明者による実施例を説明すると、断面を正多角形
にして、全長Lのどこにおいても同じ断面の筒体111
でなるバレル211内にチップ部品CIPを収容し、軸
212Aと軸212Bは筒体111の回転中心を共有す
る回転中心軸をなし、その回転中心軸をほぼ水平にして
筒体111でなるバレル211を回転するバレルユニッ
ト210とする。筒体111に金網811を用いると、
金網811には筒体111をなす外側の半面に電気的な
絶縁樹脂塗料814を塗布し、筒体111に多孔板91
1を用いると、多孔板911には筒体111をなす外側
の片面に電気的な絶縁樹脂塗料912を塗布してある。
図1あるいは図2において絶縁樹脂塗料814あるいは
絶縁樹脂塗料912は図示しないが、図1あるいは図2
において絶縁樹脂塗料115は塗布する厚みを強調して
図示してあり、実際は厚みが断面方向で図示のように段
差まで見えるものでない。筒体111の内側に内角部分
111Bを中心に断面方向に所定の幅に絶縁樹脂塗料1
15を全長Lに塗布する、塗布された絶縁樹脂塗料11
5は、筒体111外側に塗布された絶縁樹脂塗料814
あるいは絶縁樹脂塗料912と連続し、絶縁樹脂塗料1
15を塗布された筒体111の個所はメッキ液6に電気
的に導通する部分がなく絶縁される。内側の絶縁樹脂塗
料115は外側の絶縁樹脂塗料814あるいは絶縁樹脂
塗料912と同じ材質とするのがよい。また、絶縁樹脂
塗料115,814,912に替えて表面処理などで絶
縁膜を作ってもよく、電気絶縁膜を構成すればよい。
【0041】図1あるいは図2は発明者による実施例で
ある。筒体111の断面は外幅Yと正多角形の一辺をな
す平面部分111Aが面幅Wであり、絶縁樹脂塗料11
5は耐酸性と耐アルカリ性と電気絶縁性と備え塗布し易
く塗膜強度が得られる塗料を検討し、ステンレス鋼の下
地塗装に用いる塗料が適していた。絶縁樹脂塗料115
は全ての内角部分111Bから断面方向の両側に塗布幅
Xであり、紙面に直交する方向に全長Lの区間を通して
塗布されている。1つの内角部分111Bに絶縁樹脂塗
料115が塗布されている内角の塗布幅は塗布幅Xの2
倍になる。外幅Yと面幅Wの一例を示すと、図1の断面
が正8角形の筒体111は外幅Yが70mmと面幅Wが2
9mmと塗布幅Xが3mmとしている。図2の断面が正10
角形の筒体111は外幅Yが70mmと面幅Wが22.7m
mと塗布幅Xが3mmとしている。筒体111の断面に沿
い内側を一周する長さに対し、筒体111の断面に沿い
内側を一周して全ての塗布幅Xが占める比率を見ると、
筒体111は断面が正多角形としているので、面幅Wに
対する内角の塗布幅すなわち塗布幅Xの2倍が占める比
率に等しい。また、筒体111は全長Lにおいて断面を
同じ寸法にして平行としており、塗布幅Xは全長Lの何
処においても同じにしているので、前記比率は筒体11
1の内側の全面積に対する絶縁樹脂塗料115の塗布さ
れた面積が占める比率に等しい。図1に示す断面が正8
角形の筒体111は(塗布幅X=3mmの2倍)/(面幅
W=29mm)で比率が計算できる、6/29≒0.20
7となり約21%であり、図2に示す断面が正10角形
の筒体111は(塗布幅X=3mmの2倍)/(面幅W=
22.7mm)で比率が計算できる、6/22.7≒0.2
64となり約26%である。図1あるいは図2に示す筒
体111でなるバレル11を備える本発明によるバレル
ユニット10が構成される。
【0042】前記バレルユニット10のバレル11に複
数のチップ部品CIPを収容し、図3に示す如く、メッ
キ浴槽40に電解メッキ液6を貯留し、このメッキ浴槽
100に前記バレルユニット210を浸漬する。前記バ
レルユニット210に対する正電極(+)としてNi等
の部材でなるアノード102を導線231で電源装置2
03の(+)出力端に接続し、負電極(−)としてバレ
ル211の筒体111が給電フランジ112に電気的に
導通し、摺動片220は導線232で電源装置203の
(−)出力端に接続し、摺動片220は給電フランジ1
12に圧接して導通し、給電フランジ112と導通する
筒体111は、チップ部品CIPの端子電極101,1
02の下地に接触し導通する。筒体111を回転しチッ
プ部品CIPの集合体を撹拌しながら、正電極(+)と
負電極(−)間にメッキ電流を流し、チップ部品CIP
の端子電極101,102の下地にバレル電解メッキ
し、チップ部品CIPの端子電極101,102を形成
すると、筒体111は断面が正多角形であり効果的に撹
拌され、筒体111の内側に内角部分111Bを中心に
断面方向に所定の幅に絶縁樹脂塗料115を全長Lに塗
布してあり、メッキの付着が顕著になる内角部分111
Bを中心に断面方向に所定の幅まで電気的に絶縁し、チ
ップ部品の端子電極101,102を形成する以外への
メッキの付着を削減し、チップ部品CIPの端子電極1
01,102の形成を短時間で行い、かつ個々のチップ
部品CIP毎の端子電極101,102に均一な所定膜
圧を確保できる。
【0043】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、筒心の方向に直交する断面を多角形と
する筒体でなるバレルを備え、その筒体の内側で多角形
の内角部分を中心に断面方向に所定の幅に筒体の全長を
電気的に絶縁し、内角部分を含む所定の範囲を電気的に
絶縁する筒体でなるバレルとする。そのために内角部分
を含む所定の範囲にメッキ電流が流れることを防止で
き、メッキの形成においてバランスを崩す原因を取り除
き、筒体の内側にメッキの付着が顕著になるメッキ溜ま
り発生を防止する。これにより、チップ部品の端子電極
の形成に寄与しないメッキ電流を少なくでき、チップ部
品の端子電極の形成に寄与するメッキ電流をより多くし
て、バレル電解メッキによる所定膜厚を確保するまでの
時間を短縮でき、より短時間で良好なチップ部品の端子
電極をバレル電解メッキで形成する、バレルメッキ方法
及び装置を提供できる。
【0044】図8は本発明の第2の実施の形態で用いる
バレルユニットの正断面図、図9は左側面図、図10は
実施の形態の全体構成を説明するための正断面図、図1
1は前記バレルユニットが回転自在に有するバレル端面
の主要構造を示す左側断面図、図12はバレル断面を示
す横断面図、図13は板状導電性部材としての多孔板で
ある。
【0045】まず、バレルユニット1の概要を説明する
と、ほぼ水平方向をバレル2の回転中心軸とするバレル
ユニット1は、図10のメッキ浴槽100に次々と連続
的に投入されて搬送され、各々のバレルユニット1のバ
レル2が収容するチップ部品CIPの端子電極(始めは
端子電極用に前工程で形成された下地である)に効率よ
くメッキする構成に用いられるものである。
【0046】バレル2は左右のユニット側板3,4間に
回転自在に保持され、ユニット側板3,4を連結する連
結棒5はバレルユニット1の持ち上げ用であり、かつ連
結棒5は樹脂製のパイプで、その内周穴に右側ユニット
側板4への導線11を通す役目がある。左右のユニット
側板3,4の下端には台座7,8がそれぞれ固着されて
いる。
【0047】前記ユニット側板3,4は中心に凹溝3
a,4aが上下方向にそれぞれあり、凹溝3a,4aを
覆う樹脂でなる蓋3b,4bをそれぞれ被せて樹脂溶接
して一体化した構造である。凹溝3a,4aにメッキ液
が入らないように蓋3b,4bをすると上下に貫通する
穴はパイプ状になり、その穴は上下方向に左右の導線1
0,11をそれぞれ通す役目を兼ねる。凹溝3a,4b
がなす穴の上端は、連結棒5に対応してユニット側板
3,4に設けられた穴の側面に開口し、凹溝3a,4b
がなす穴の下端は軸付フランジ13,14が嵌合する穴
の側面に開口し、この区間を除くユニット側板3,4の
上下部分には凹溝がない。しかし、構造上で蓋3bはユ
ニット側板3の上下端に至り、蓋4bはユニット側板4
の下端に至る長さである。
【0048】前記連結棒5は右側に樹脂でなる鍔15を
はめ込み、鍔内周を樹脂溶接(15a,15b)して固
着してある。ユニット側板4には、連結棒5に対応して
設けた穴4cと内周穴を同径同心とする樹脂製のパイプ
16を側面に直交する方向に外周で樹脂溶接(16a)
して固着してあり、連結棒5を鍔15まで嵌入してい
る。パイプ16の穴の左端内周は面取りしてあり、鍔1
5の右側面がパイプ16の左側面に接することができる
ように設計されている。なお、穴4cは蓋17がねじ止
め固定され塞がれる。
【0049】また、連結棒5は左側に樹脂でなる鍔18
をはめ込み、鍔内周を樹脂溶接(18a)して固着して
あり、ユニット側板3には連結棒5に対応して設けた穴
3cに連結棒5左側を嵌入し、ユニット側板3の右側面
に鍔18を接してねじ止め固定している。
【0050】前記ユニット側板3の上端には、図10の
メッキ浴槽100側に固定支持された給電レール101
に接触して電気的に接続する集電器20が設けられ、導
線10,11は図8左上側で一緒にして電気的に集電器
20に接続される。ユニット側板3の上端に庇状集電ベ
ース21が固着され、集電ベース21に集電器20が構
成される。集電器20は底面が円弧状面の接触部となっ
た集電子22をU字状板ばね部材23を介して庇状集電
ベース21に複数個(図示は2個)固着する構造を備え
る。各集電子22は庇状集電ベース21の下方位置とな
り、それぞれに導線10,11を電気的に一緒にして接
続する。カバー25は集電子22の下方が出る部分が開
口しているが、他の上方5面を覆うものであり、ユニッ
ト側板3の上部にねじ止め固定されている。
【0051】蓋27,28はユニット側板3,4に設け
られた下部の穴3d,4dを各々外側から塞ぎ、ユニッ
ト側板3,4にねじ止め固定された樹脂でなる蓋であ
る。蓋27,28には各々円周状に設けられた凹溝にフ
ッ素ゴムでなるOリング(オーリング)29,30を備
え、ユニット側板3,4の側面との間に挟持して水密に
シールしている。
【0052】樹脂でなる軸付フランジ13は、図8にお
いて左側に突出する部分がユニット側板3の穴3dに嵌
合し、右側に突出する軸13aを備える。その軸13a
から左側に突出する部分まで貫通穴13bを備え、該貫
通穴13bに導電体でなる棒33が挿入されている。軸
付フランジ13の左側への突出部分外周と右側に突出す
る軸13aの外周と貫通穴13bとは同軸である。樹脂
でなる軸付フランジ14は軸付フランジ13と同じ形状
であり、軸14aを備えて左右対称に用いられ、その貫
通穴14bに導電体でなる棒34が挿入されている。前
記軸付フランジ13,14はユニット側板3,4に設け
られた穴3d,4dに各々内側から嵌合して、外側から
ユニット側板3,4を貫通する皿ねじで固定する。軸付
フランジ13,14とユニット側板3,4の間には、フ
ッ素ゴムでなるOリング(オーリング)35,36を円
周状に設けた凹溝にそれぞれ備え挟む構成で水密にシー
ルする。
【0053】従って、ユニット側板3,4に設けられた
下部の穴3d,4dと蓋27,28と軸付フランジ1
3,14とが囲む各々の空間は、上方へ開口する凹溝3
a,4aがなす穴を除いてOリング29,35及び3
0,36で外側と水密にシールされることになる。この
部分はバレルユニット1を図10のメッキ浴槽100に
浸漬すると、メッキ液中に浸かる部分であり、穴3d,
4dの内部の空間にメッキ液が浸入しない構造である。
この空間に導電体でなる棒33,34の一端が各々面し
ており、その面する部分に各々導電体でなる円板37,
38をねじ止め固定している。円板37には導線10の
下端に固着した圧着端子をねじ止め固定し、円板38に
は導線11の下端に固着した圧着端子をねじ止め固定
し、棒33,34から集電子22まで電気的に導通する
ようにしている。
【0054】前記軸付フランジ13,14はバレル2を
回転自在に支えるための支持部材として機能するもので
あり、前記軸付フランジ13,14の軸13a,14a
に対して、ホイール41,42をそれぞれに回転自在に
軸支する。ホイール41に一端からブッシュ(滑り軸受
け)43を嵌着し、他端から主にフッ素ゴムでなるオイ
ルシール44を嵌着する。ブッシュ43とオイルシール
44は中心を軸13aと共有し、共に軸13aに嵌合
し、ブッシュ43が軸13aに対して滑り軸受けとして
回転自在に軸支し、オイルシール44がメッキ液をブッ
シュ43側に通さないようにする。同じく、ホイール4
2に一端からブッシュ45を嵌着し、他端から主にフッ
素ゴムでなるオイルシール46を嵌着する。ブッシュ4
5とオイルシール46は中心を軸14aと共有し、共に
軸14aに嵌合し、ブッシュ45が軸14aに対して滑
り軸受けとして回転自在に軸支し、オイルシール46が
メッキ液をブッシュ45側に通さないようにする。オイ
ルシール44は、ホイール41の側面の凹溝にフッ素ゴ
ムでなるOリング47を挟みねじ止め固定された蓋48
で抜け止めされ、オイルシール46は、ホイール42の
側面の凹溝にフッ素ゴムでなるOリング49を挟みねじ
止め固定された蓋50で抜け止めされている。ホイール
41にはバレル2を回転させるスプロケット40が固着
されている。また、ホイール41は凹穴部41aを有し
て棒33の右端が突出し、ホイール42には凹穴部42
aを有して棒34の左端が突出している。
【0055】前記バレル2は、バレル枠60にメッキ液
を通す隙間を複数有する板状導電性部材としての多孔板
70を設けて筒体を成し、該筒体の両側に蓋体(フラン
ジ)61,62を設けたものであり、該筒体の1周を複
数に分割するように複数の多孔板70で当該筒体の面を
構成するとともに、各多孔板70をバレル枠60にて相
互に絶縁保持している。このような構成とする理由は、
前記筒体の全ての面に通電するのではなく、選択的に多
孔板70に通電することで、前記筒体の特定の面のみ通
電されるようにするためである。
【0056】前記バレル2が備えるバレル枠60は、い
ずれも樹脂でなる両側の蓋体(フランジ)61,62の
間に、樹脂でなる複数の棒材63を樹脂溶接して一体化
されている。バレル枠60の特徴は、両側の蓋体61,
62が平行に対向し、その蓋体61,62の同一円周上
に等角度に複数の棒材63を相互に平行に渡した枠体を
構成しており、図12に、棒材63と、隣り合う棒材6
3間に保持される多孔板70のみ断面にして示す如く、
バレル断面の多角形の角部に棒材63が位置し、各々の
棒材63の長手方向の両側に凹溝63L,63Rを有
し、相対向する凹溝63Lと63Rに前記多角形の辺を
成す多孔板70を挿入して、バレル枠60の筒体側(周
面側)の開口を各々多孔板70で塞ぐ構成である。図9
に示す如く、蓋体61,62が凹溝に対応する部分で多
孔板70を挿入する細長いスリット65を有し、該スリ
ット65に多孔板70をバレル枠側面から挿入すると、
内側に突出した多孔板70の両側が凹溝63L,63R
に填りながら進行しバレル枠60の開口を塞いで行く。
逆に多孔板70は凹溝63L,63Rから引き抜くこと
もでき、多孔板70はバレル枠60に対して着脱自在に
装着されている。例示のバレル枠60は8枚の多孔板7
0を挿入する構成であり、横断面が正八角形の枠構造を
有するものであるが、正八角形の対向する2面と他の6
面は、多孔板70を挿入しねじ止め固定する構造で若干
の違いを有する。すなわち、対向する2面に対応して蓋
体61,62は図11のように開放部66A,66Bを
備え、他の6面に対応する蓋体61,62は細長いスリ
ット65を有している構造であり、開放部66A,66
Bを形成した対向する2面は蓋体61,62に多孔板7
0を止めるボルト67が手で摘んで螺着できるボルトで
あり、他の6面はコマ68を介して皿小ねじで螺着する
ものである。
【0057】前記ボルト67を螺着している2面は多孔
板70の開閉が容易に出来るようにしてあり、バレル2
内にチップ部品を出し入れする開口になる。対向する2
面とすることは、バレル2の回転位置によりチップ部品
の出し入れに都合がよいどちらか使用するためである。
他の6面は多孔板70のメンテナンス(交換や付着した
メッキを除去して再生する作業等)のため等で開閉する
だけであり、構造上で安定な構成としている。
【0058】前記板状導電性部材としての多孔板70
は、一般的に「導電体でなりメッキ液を通し、かつ収容
すべきチップ部品は通さない、複数の隙間を備える板」
であり、図13(A),(B)の例は、ステンレス薄板
71に設けた方形の抜き穴部をステンレス鋼線でなる金
網72が塞ぐものである。つまり、メッキ液を通し、か
つ収容すべきチップ部品は通さない、複数の隙間が金網
72の部分で構成されている。また、ステンレス薄板7
1にはねじ止めのための取付穴71a、切り欠き71b
が両端部に形成されている。
【0059】作り方の一例は同じ外形で同じ抜き穴部を
備えるステンレス薄板71を2枚用意し、抜き穴部より
やや広い金網72を1枚用意して、この金網72が抜き
穴部を塞ぐ位置にして2枚のステンレス薄板71を外形
が合致するように重ね合わせて、複数の個所を金網72
を挟み込むように点溶接してステンレス薄板及び金網7
2を固着するとできあがる。取手73はステンレス薄板
71の一部に用意した個所を図13(B)のように直角
に折り曲げたものであり、多孔板70をバレル枠60か
ら着脱する作業を容易にするものである。
【0060】なお、多孔板70は図13の例に限ること
なく、例えば、ステンレス薄板において図13の例で抜
き穴部に当たる領域を、メッキ液を通し所定の大きさの
チップ部品は通さない孔を複数に穿いた多孔部分で構成
しても作ることが出来る。また、このような孔は機械加
工に替えてエッチングで形成することが出来るものであ
る。
【0061】図13の多孔板70において重要なこと
は、バレル枠60に取り付けて外周になる側は電気的に
絶縁し、内周になる側は接触するチップ部品の端子電極
に電気的に導通する構成にすることである。この目的は
先願の特願2001−208646号に開示した通りで
あるが、バレル枠60を構成する蓋体61,62と棒材
63は電気的に絶縁物の樹脂であり、多孔板70の抜き
穴部を除く両側は図12のように棒材63の凹溝63
L,63Rに入り込んで電気的に絶縁される。図12に
示す如く、バレル枠60に多孔板70を取り付けたバレ
ル2の断面は多角形の辺部分に多孔板70と角部に棒材
63が配置される。多孔板70の外側は電気的に絶縁し
てあり、角部に配置された棒材63も電気的な絶縁物で
あり、バレル2の内側に向く多孔板70の面が絶縁され
てなく、バレル2の中にチップ部品を収容するとこの面
に接触したチップ部品の端子電極が多孔板70と電気的
に導通することになる。
【0062】図12において多角形の辺部分に配置され
た各々の多孔板70は絶縁物の棒材63を挟んで電気的
に絶縁されている。また、図8において、蓋体61,6
2は中心から放射状に多角形の辺の中心に開口する穴を
備え、この各穴に導電ピン75を配置する。この導電ピ
ン75はメッキ液中に浸かることを考慮してステンレス
鋼にしている。導電ピン75は蓋体61,62側からね
じ止め固定される。導電ピン75が辺の中心に頭を出す
周辺の凹溝にOリング76が配置されている。Oリング
76は導電ピン75を配置する穴にメッキ液が浸入する
ことを防ぐために配置する。導電ピン75の頭にはねじ
穴が設けてあり、多孔板70をボルト67やコマ68と
皿小ねじで螺着し固定するようになっている。ボルト6
7や皿小ねじはステンレス鋼製のねじとするか、あるい
は樹脂製のねじとすることもあるが、多孔板70と導電
ピン75の頭は接触しており電気的に導通する。バレル
枠60の横断面である多角形の辺毎に多孔板70は電気
的に絶縁されて独立し、多孔板70と導電ピン75の各
々の組合せが電気的に導通している構成である。
【0063】図11は蓋体61の左側面図であり、蓋体
62の右側面を示す図と同じ構成である。蓋体61,6
2に通電バネ81を保持するバネケース80を固定す
る。バネケース80には蓋体61,62の導電ピン75
の配置に合致する位置に通電バネ81を配置できる。バ
ネケース80は樹脂製であり電気的な絶縁物であり、バ
ネケース80に配置された通電バネ81は各々電気的に
絶縁され独立しているが、通電バネ81を固定するボル
ト81aは導電体のステンレス鋼製であり、図8のよう
に通電バネ81の側からバネケース80を貫通し通電ピ
ン75に螺着して共締めしている。すなわち、多孔板7
0と通電ピン75とボルト81aと通電バネ81の組合
せが複数あり、個々の組合せは相互に電気的に絶縁され
て独立している構成である。各々の導電バネ81は1個
のボルト81aでねじ止めされるが、図8のように導電
バネ81に係止部を備えバネケース80に設けた凹溝に
係合させ、その上からバネ押さえ82をバネケース80
側にねじ止めして押さえ、各々の導電バネ81の姿勢が
保持されるようにしている。
【0064】図8において、棒33(棒34)と導電体
でなる円板37(円板38)をねじ止め固定すると先に
説明したが、棒33(棒34)と円板37(円板38)
を一体構造で作成するとよい。その理由は、円板37の
部分だけ側面から見た図14のように棒33(棒34)
と円板37(円板38)は一体にして軸付フランジ1
3,14に対して長穴39の範囲で角度を変更できるよ
うにするためである。この図14の円板37の側面図に
おいて、真ん中に方形に見える部分はレンチを掛けるた
めに円板37に形成された頭37aであり、この頭37
aにレンチを掛けて頭37aと円板37と棒33を円周
上に設けられた長穴39の範囲で角度を変更する。つま
り、バレル2を回転自在に支える支持部材としての軸付
フランジ13,14側への接触部53,54の取付角度
位置を可変調整自在となっている。3個のねじ穴37b
は導線10の下端に固着した圧着端子をねじ止め固定す
るねじ穴であり、円板37の角度位置において3個の内
から最も適したねじ穴を1個選択して使用する。こよう
な構成は円板38側においても全く同様である。そし
て、角度を変更してから再び長穴39から軸付フランジ
13,14にボルト締めし、円板37(円板38)をね
じ止め固定する。角度を変更できる機構は後述する通電
区間(多孔板70に通電する区間)の角度位置を変更す
るため必要である。
【0065】図8において、棒33の右端部と棒34の
左端部には導電体でなる接触部53,54が各々固着さ
れている。図8のこの部分は断面表示であり、棒33の
右端と棒34の左端に面取り平面部分が設けてあり、こ
の端部の形状が嵌合する凹穴部を接触部53,54に穿
ち(例えば放電加工して)、棒33,34の端部にねじ
穴を備え、接触部53,54の中心部で平面方向からボ
ルト締めする。図15では中心の六角穴付ボルト55が
棒33(棒34)の端部にボルト締めしていることを示
している。こうして棒33,34と接触部53,54は
各々の組合せにおいて一体化しており、例えば、図14
の長穴39を締めているボルトを緩めてから、頭37a
にレンチを掛けて回すと円板37と棒33と接触部53
が一体に回される。頭37aにレンチ掛けして接触部5
3の回転位置を変える機構である。長穴39をボルト締
めすると接触部53の回転位置を保持することになる。
接触部54側についても全く同様である。
【0066】前記接触部53,54の外周は円形であ
り、その一部分は電気的な絶縁部材でなる絶縁部83,
84に置換されている(全体としてほぼ同一円周をなし
ている)。図8及び図15の例は、接触部53,54の
一部を外周で180度切り欠いて絶縁部83,84を固
着している。すなわち、接触部53,54の外周を18
0度で分けて導電体でなる部分と絶縁部材でなる部分に
している。180度で分けるかどうかは任意に選択して
設計できることであり、多孔板70に通電する区間に対
応させて例えば200度と160度等一周360度を任
意に分ければよい。
【0067】図8のように、バレル枠60は、蓋体6
1,62をホイール41,42にボルト締め固定するこ
とで、ホイール41,42と一体に軸13a,14aに
対して回転自在に軸支される。軸13a,14aに対し
てブッシュ43,45が回転自在に軸支している。蓋体
61とホイール41の間には凹溝に設けたフッ素ゴムで
なるOリング85を挟持し、蓋体62とホイール42の
間には凹溝に設けたフッ素ゴムでなるOリング86を挟
持している。ホイール41,42の凹穴部41a,42
aは蓋体61,62で各々水密に覆われたことになり、
メッキ液の中に浸っても凹穴部41a,42aにメッキ
液が浸入することがない。つまり、凹穴部41aは接触
部53と絶縁部83と導電バネ81を収容する密封空間
となり、凹穴部42aは接触部54と絶縁部84と導電
バネ81を収容する密封空間となる。
【0068】この凹穴部41a,42aの中は、蓋体6
1側の導電バネ81が配置された中に接触部53が位置
し、蓋体62側の導電バネ81が配置された中に接触部
54が位置している。蓋体61側の全ての導電バネ81
は接触部53又は絶縁部83の外周に接触しており、蓋
体62側の全ての導電バネ81は接触部54又は絶縁部
84の外周に接触している。そうして、ホイール41,
42と一体にバレル枠60及び共に取り付けられている
もの全部が回転すると、接触部53及び絶縁部83の外
周を蓋体61側の導電バネ81が接触しながら回転し、
接触部54及び絶縁部84の外周を蓋体62側の導電バ
ネ81が接触しながら回転する。軸13a,14a及び
棒33,34の中心がホイール41,42及びバレル枠
60の回転中心であり、接触部53,54も中心を共有
し、蓋体61,62における導電バネ81の配置も中心
を共有している。従って、軸13a,14aに回転自在
に軸支されたバレル枠60でなるバレル2を回転する
と、接触部53,54(但し一部は絶縁部83,84に
置換されている)の周りを導電バネ81が接触しながら
周回することになる。
【0069】前記接触部53と絶縁部83の外周はほぼ
同一円周を構成し、同様に前記接触部53と絶縁部84
の外周はほぼ同一円周を構成している。そして、前記接
触部53,54の周りを導電バネ81が接触しながら周
回すると、導電体でなる接触部53,54と導電バネ8
1は電気的に導通する。しかし、周回する導電バネ81
が絶縁部83,84にだけ接触する範囲は電気的に絶縁
される。導電バネ81が一周すると接触部53,54に
電気的に導通する範囲と絶縁部83,84で絶縁される
範囲があることになる。従って、円周360度を接触部
53,54と絶縁部83,84で分割した割合により、
前記多孔板70の回転位置に対し前記メッキ電源から導
通させる割付をすることができる。接触部53と接触部
54は周回する導電バネ81に対して導通する範囲と絶
縁する範囲を同じ位置関係になる如くする。
【0070】左右一対の導電バネ81は多孔板70と導
電ピン75を通じて電気的に導通しており、接触部5
3,54を介して多孔板70の左右から給電する構成で
あり、バレル2の回転に対して左右が同じ位置関係で導
電バネ81に接触部53,54が導通し、接触部53,
54が集電子22に導通しており給電されることになる
が、バレル枠60に配置された多孔板70の回転位置に
関して給電される位置を図16で説明する。
【0071】図16はバレル2について、電気的な絶縁
物である樹脂でなる棒材63と導電体でなる多孔板70
の配置を断面で示し、バレル2の中にチップ部品を入れ
て集合になった状態を示し、このバレル2をメッキ液面
に半分まで浸けた状態であり、バレル2を構成する筒体
の筒心をほぼ水平方向の回転中心として、バレル2を矢
印の方向に回転しチップ部品の集合が回転方向にやや持
ち上げられている。多孔板70は棒材63により相互に
電気的に絶縁された関係にあり、また、多孔板70はバ
レル2の外側に向いた面に電気的な絶縁膜が施されてい
る。多孔板70は棒材63に挿入している部分を除くバ
レル2の内側がチップ部品の端子電極に接触すると電気
的に導通するが、接触部53,54に導電バネ81が接
触している範囲だけ、接触部53,54と棒33,34
と円板37,38と導線10,11を介して集電子22
に導通し、図10のように集電子22が接触する給電レ
ール101から電源の(−)端に導通し、メッキ液中に
置かれ電源の(+)端に接続して導通するアノード10
2との間にメッキ電流を流し、チップ部品の端子電極
(メッキする始めは端子電極用に前工程で形成された下
地である)に所定のメッキを施すことができる。
【0072】なお、図10において、105はメッキ浴
槽内に配された搬送手段としてのチェーンコンベアであ
り、バレルユニット1の台座7,8を載置し、バレルユ
ニット1をメッキ浴槽内で横方向(図10の紙面に垂直
方向)に移送する。また、106は回転伝動手段として
のチェーンであり、バレル2側のスプロケット40にか
み合って該スプロケット40を回転させるようになって
いる。なお、バレルユニット1をメッキ浴槽100内で
横方向に間欠搬送する場合、停止位置で集電器20に給
電器(給電レール101を有する)を接触させて通電す
る。
【0073】この第2の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0074】(1) 筒体の両側に蓋61,62を設け、
前記筒体の面をメッキ液を通す隙間を備えた複数の板状
導電性部材(多孔板70)で構成し、かつ各板状導電性
部材を相互に絶縁保持してなるバレル2を用い、前記筒
体の筒心をほぼ水平方向の回転中心軸として前記バレル
2を回転自在に支持し、前記板状導電性部材は所定の回
転位置ではメッキ電源に導通するが、他の回転位置では
前記メッキ電源から絶縁されるようにしたので、前記バ
レル2内にチップ部品を収容してメッキ液に浸漬して前
記バレル2を回転させ、チップ部品が集合する回転位置
の板状導電性部材を前記メッキ電源に導通してチップ部
品の端子電極にメッキし、チップ部品が集合しない回転
位置の板状導電性部材を前記メッキ電源から絶縁して当
該板状導電性部材に不要なメッキ電流が流れないように
することができる。この結果、チップ部品が集合してい
ない板状導電性部材に不要なメッキ電流が流れることを
防止し、板状導電性部材がメッキ液中に浸かっている場
合はもちろん、メッキ液面より上方に位置しても付着し
ているメッキ液から不要なメッキが板状導電性部材に行
われることを防止する。従って、板状導電性部材の使用
できる時間を延ばしてメッキを取り除くための操作を減
らすことができる。
【0075】具体的には、図15の接触部53,54に
導電バネ81が接触している範囲が多孔板70の通電範
囲である。この通電範囲は接触部53,54と絶縁部8
3,84とで一周360度を任意に分けること、及び棒
33,34を例えば長穴39の範囲で回転位置を設定す
ることで変えることができる。図16のようにメッキ液
面は少なくともチップ部品の集合が浸かってしまう液面
であればよいが、バレル2の回転に伴い、通電範囲を外
れた上方に位置する多孔板70は電源の(−)端への導
通を外され、主な効果として不要なメッキ電流が流れる
ことを防止し、多孔板70がメッキ液中に浸かっている
場合はもちろん、メッキ液面より上方に位置しても付着
しているメッキ液から不要なメッキが多孔板70に行わ
れることを防止する。
【0076】(2) 棒材63は多孔板70が辺を構成す
る多角形の角部に位置しており、電気的な絶縁部材であ
る棒材63は角部にメッキ電流が流れることを防止す
る。
【0077】(3) 各々の多孔板70はバレル枠60か
ら個々に着脱可能な構成であり、各々の多孔板70の交
換や掃除等メンテナンスが易しい構成である。メッキに
使用を重ねた多孔板70にはどうしても一定のメッキが
付着する。メッキが付着すると取り除くための操作を施
して再び使用することになるが、本実施の形態により、
使用できる時間を延ばしてメッキを取り除くための操作
を減らすことができる。また、各々の多孔板70が使用
できる時間を合わせることができるようになり、扱いが
極めて容易になる効果が得られる。
【0078】(4) そうして、最も大きな効果は、メデ
ィアを使用しないでチップ部品の端子電極にメッキを施
すことが容易にでき、メディアの投入と分離をする面倒
な作業から解放される。さらに、チップ部品の端子電極
に不用意な傷等の外観不良が発生することを防止し、均
一な端子電極のメッキをすることができる。チップ部品
の端子電極へのメッキはCu,Ni,Snが各々行われ
ることが多いが、なかでSnはバレル2への付着が多く
従来技術では扱いにくいメッキであるが、このSnをメ
ッキする扱い難さを改良して上記するような効果が顕著
である。
【0079】図17及び図18は本発明の第3の実施の
形態であって、連続搬送バレルメッキ方法及び装置を示
す。これらの図において、300はチップ部品を収容し
メディアを収容しないバレルと、該バレル内に収容され
たチップ部品の端子電極同士が接触して導通の連鎖をな
し、前記導通の連鎖を成したチップ部品の端子電極が接
触し導通する電極と、該電極を該バレル外部に導出した
集電器とを有するバレルユニット(以下、メディアレス
・バレルユニットという)であり、例えば第1の実施の
形態(図1及び図2)の筒体111を有するバレルユニ
ット、第2の実施の形態のバレルユニットを使用でき、
これらのバレルユニットでは前記導通の連鎖を成したチ
ップ部品の端子電極が接触し導通する電極として筒体内
面の導体部分が機能する。また、バレル内部にチップ部
品の端子電極に接触するループ状等の電極を設けたバレ
ルユニットであってもよい。
【0080】301はNiの電解メッキを施す第1バレ
ルメッキ装置部、302はSnの電解メッキを施す第2
バレルメッキ装置部であり、メディアレス・バレルユニ
ット300を第1バレルメッキ装置部301に供給する
ためにバレルユニット供給部303が設置されている。
バレルユニット供給部303はローラーコンベアの先端
位置に対してメディアレス・バレルユニット300を第
1バレルメッキ装置部301に至るまで移し替え可能な
移替手段304を設けたものである。
【0081】バレルユニット供給部303と第1バレル
メッキ装置部301の間には第1洗浄部305が配置さ
れ、第1バレルメッキ装置部301と第2バレルメッキ
装置部302との間にはNiのメッキ液を洗浄して落と
す第2洗浄部306が配置され、第2バレルメッキ装置
部302の後段にはSnのメッキ液を洗浄して落とす第
3洗浄部307が配置されている。それら第1乃至第3
洗浄部305,306,307はいずれもメディアレス
・バレルユニット300内のチップ部品を洗浄するもの
であり、第1洗浄部305は例えば前水洗と湯洗(温水
による洗浄)を行うものであり、第2洗浄部306はシ
ャワー水洗を行うものであり、第3洗浄部307はシャ
ワー水洗の後に湯洗を行うものである。そして、第3洗
浄部307の後段に、洗浄液中に浸されたメディアレス
・バレルユニット300のチップ部品に対して超音波を
放射して洗浄を行う超音波洗浄部308が配置されてい
る。
【0082】超音波洗浄部308の後段には、メディア
レス・バレルユニット300内のチップ部品を熱風の吸
引で乾燥させる吸引乾燥部310、その後メディアレス
・バレルユニット300を徐々に冷却する徐冷部311
が配置され、その後ローラコンベアを配したバレルユニ
ット排出部312が配置されている。
【0083】装置架台400に取り付けられた移替手段
304は、メディアレス・バレルユニット300を、バ
レルユニット供給部303、第1洗浄部305、第1バ
レルメッキ装置部301の順に移し替える動作を行う。
同様に、装置架台400に移替手段320,321,3
22が取り付けられており、移替手段320はメディア
レス・バレルユニット300を第1バレルメッキ装置部
301、第2洗浄部306、第2バレルメッキ装置部3
02の順に移し替える動作を行い、移替手段321は第
2バレルメッキ装置部302、第3洗浄部307、超音
波洗浄部308の順に移し替える動作を行い、移替手段
322は超音波洗浄部308、吸引乾燥部310、徐冷
部311、バレルユニット排出部312の順に移し替え
る動作を行う。
【0084】第1及び第2バレルメッキ装置部301,
302の構成について説明する。これらのバレルメッキ
装置部301,302はメッキ液の組成及びメッキ用ア
ノードの金属材質が異なること以外は実質的に同じ構成
であり、メディアレス・バレルユニット300が浸され
るメッキ液を貯留したメッキ浴槽100と、該メッキ浴
槽100内にてメディアレス・バレルユニット300を
横方向に移動させる搬送手段としてのチェーンコンベア
105と、バレルユニット300側の集電器が接触する
給電器とを有していて、前記給電器を通して集電器に通
電してバレルメッキ処理を行うようになっている。な
お、メディアレス・バレルユニット300が有するバレ
ル側のスプロケットにかみ合って該スプロケットを回転
させるチェーン機構が設けられている(これらの集電
器、給電器、搬送手段、チェーン機構は第2の実施の形
態の図10に示した機構を採用できる。)。
【0085】メディアレス・バレルユニット300はメ
ッキ浴槽100の一端から投入し、メッキ浴槽100中
のメッキ液に浸漬されたバレルユニット300は該メッ
キ浴槽100中を右方向に間欠的に進行し他端から取り
出される構成である。
【0086】バレルユニット300の投入位置と取り出
し位置以外にバレルユニット300の停止位置は数箇所
乃至十数箇所(必要とするメッキ膜厚等により相違す
る)あり、これらの停止位置にあるバレルユニット30
0の集電器にそれぞれ接触するように複数個の給電器が
架台400側にて固定支持された給電ベースに組み付け
られており、停止中に通電してメッキを行う。
【0087】アノード102は、メディアレス・バレル
ユニット300の各停止位置に対応させてそれぞれ配置
されている。つまり、個々の停止位置で停止中の1個の
バレルユニット300の真下位置に1個のアノード10
2を配置する。なお、Niの電解メッキを実行する第1
バレルメッキ装置部301ではアノード102の材質は
Niであり、Snの電解メッキを実行する第2バレルメ
ッキ装置部302ではアノード102の材質はSnであ
る。
【0088】第1及び第2バレルメッキ装置部301,
302のメッキ浴槽100に投入されたバレルユニット
300は間欠搬送されながら各停止位置を経てメッキ浴
槽100の右端の取り出し位置に至る。右端の取り出し
位置に至ったバレルユニット300は移替手段が当該バ
レルユニットを持ち上げて次の工程であるバレルメッキ
装置部後段の洗浄部306,307に移し替える。つま
り、第1バレルメッキ装置部301のバレルメッキ処理
が終了したバレルユニット300であれば、第2洗浄部
306に、第2バレルメッキ装置部302のバレルメッ
キ処理が終了したバレルユニット300であれば、第3
洗浄部307に移し替える。
【0089】次に、バレルユニット供給部303乃至バ
レルユニット排出部312に至る全体の動作説明を行
う。
【0090】バレルユニット供給部303から第1洗浄
部305に移替手段304に供給され、ここでチップ部
品が前洗浄された後、さらに移替手段304にて第1バ
レルメッキ部301に供給される。第1バレルメッキ部
301はそのメッキ浴槽100のメッキ液にメディアレ
ス・バレルユニット300のバレル部分を浸漬けながら
間欠搬送し、チップ部品の端子電極に対してNiの電解
メッキ処理を行う。その後、第1バレルメッキ部301
と第2バレルメッキ部302間の移替手段320にて第
1バレルメッキ部301から第2洗浄部306に移し替
える。
【0091】第2洗浄部306にてチップ部品に付着し
たメッキ液を洗浄水で落とした後、移替手段320によ
って第2バレルメッキ部302にバレルユニット300
を移し替え、ここでSnの電解メッキ処理を行う。その
後、第2バレルメッキ部302の後段位置の移替手段3
21にて第2バレルメッキ部302から第3洗浄部30
7に移し替えてメッキ液を洗浄水で落とし、さらに超音
波洗浄部308に移し替えてチップ部品を超音波洗浄す
る。
【0092】その後、移替手段322にて超音波洗浄部
308から吸引乾燥部310にメディアレス・バレルユ
ニット300を移送し、吸引乾燥部310でチップ部品
を熱風乾燥し、徐冷部311で冷却してバレルユニット
排出部312に排出する。
【0093】この第3の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0094】(1) メディア使用では量産化が困難であ
った極小サイズのチップ部品への連続メッキ処理が可能
である。ここで、極小サイズチップ部品は、主に100
5(寸法が長さ1.0mm、幅0.5mm、厚さ0.5mm)以
下のサイズを指し、例として1005、0603、04
02のチップを言う。
【0095】(2) 短時間でメッキ厚膜の均一のチップ
端部電極のバレル電解メッキが実現可能である。
【0096】(3) メディアレスであるため、チップ端
部電極の形成に寄与するメッキ電流の割合が多くなり、
消費電流を大幅に減少させ得る。
【0097】(4) 一パスでのメディアレスの連続搬送
バレルメッキ方法及び装置であり、生産効率が大幅に上
昇する。また、バレル自体及び装置自体のスペースが小
さくコンパクトとなり省スペースとなる。
【0098】図19は本発明の第4の実施の形態であ
り、バレルメッキ方法の改善を示す。この場合、メッキ
液を貯留したメッキ浴槽100の上方に空気吹き付け手
段410を1個以上配置し、メディアレス・バレルユニ
ット300の多角筒状バレル330の少なくとも1面に
空気流を吹き付ける。好ましくは、多角筒状バレル33
0の軸方向の全長にわたって多角筒状の2面に空気流を
吹き付けるようにする。空気流の吹き付けのタイミング
は、メッキ液206を貯留したメッキ浴槽100にバレ
ル330を浸す際又は取り出す際に、前記バレル330
のメッキ液より出ている部分に空気吹き付ける。
【0099】メディアレス・バレルユニット300のメ
ッキ浴槽100からの取り出し時、バレル330のメッ
シュサイズが細かいので液切りが難しくなるが、メッキ
浴槽100からメディアレス・バレルユニット300を
取り出す際に空気を吹き付けることにより、メッシュに
表面張力により付着した液膜を除去できる。
【0100】また、メディアレス・バレルユニット30
0のメッキ浴槽100への投入時、バレルのメッシュサ
イズが小さく残留空気溜まり、水素ガス溜まりが生じる
恐れがあるが、メッキ浴槽100にメディアレス・バレ
ルユニット300を投入する際に空気を吹き付けること
により、それらの残留空気溜まり、水素ガス溜まりを除
去できる。
【0101】図20は本発明の第5の実施の形態であ
り、バレルメッキ方法の改善を示す。この場合、メッキ
液を貯留したメッキ浴槽100の内側下部にメッキ液吹
き付け手段420を配置し、メディアレス・バレルユニ
ット300が有する多角筒状バレル330の軸方向の全
長にわたってメッキ液を吹き付けるようにする(バレル
回転中にメッキ浴槽の液面より下の位置で吹き付け
る。)。吹き出し口421aはバレル330の回転軸3
31に平行に配置した管421に複数設けるようにし
て、バレルの軸方向長さをカバーする。
【0102】このようにメッキ液を吹き付ける理由は、
バレル330のメッシュサイズが小さくなると(細かく
なると)メッキ液の透過が低下してバレル内の金属イオ
ン濃度が不足するからであり、この対策としてメッキ液
中に浸っているバレル部分に常にメッキ液を強制的に吹
き付け、メッキ液をバレル内で循環させて金属イオン濃
度を安定に保っている。
【0103】図21は本発明の第6の実施の形態であ
り、バレルメッキ方法の改善を示す。この場合、メッキ
液を貯留したメッキ浴槽100の内側底部にNガス又
は不活性ガス吹き付け手段430を設け、メディアレス
・バレルユニット300が有する多角筒状バレル330
の軸方向の全長にわたってNガス又は不活性ガスを吹
き付けるようにする(メッキ浴槽の液中においてバレル
下方位置より吹き付ける。)。吹き出し口はバレル33
0の回転軸331に沿った方向にも複数箇所設けてバレ
ルの軸方向長さをカバーする。
【0104】このようにメッキ液中においてバレル33
0下方位置よりNガス又は不活性ガスを吹き付ける
と、吹き付けられたNガス又は不活性ガスの泡によ
り、その浮力を利用してバレル内のメッキ液を攪拌し循
環させることができる。
【0105】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メッキの形成においてバランスを崩す原因を取り除き、
バレル筒体の内側にメッキの付着が顕著になるメッキ溜
まり発生を防止し、チップ部品の端子電極の形成に寄与
しないメッキ電流を少なくでき、チップ部品の端子電極
の形成に寄与するメッキ電流をより多くして、バレル電
解メッキによる所定膜厚を確保するまでの時間を短縮で
き、より短時間で良好なチップ部品の端子電極をメディ
アレスでバレル電解メッキで形成する、バレルメッキ方
法及び装置を提供できる。
【0107】また、メディアレスのバレルユニットを用
いることで、メディア使用では量産化が困難であった極
小サイズのチップ部品への連続メッキ処理が可能であ
る。しかも、バレル内のチップ部品を他の容器に移し替
えることなく、バレルメッキ、洗浄、乾燥の一連の処理
を連続的に実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバレルメッキ方法及び装置の第1
の実施の形態であって、バレルにおける正8角形の筒体
だけ示す図3のA−A断面図である。
【図2】同じく正10角形の筒体だけ示す図3のA−A
断面図である。
【図3】バレルメッキ装置の構成を示す正断面図であ
る。
【図4】バレルユニットを示す斜視図。
【図5】バレルの筒体に用いる金網を示す部分斜視図で
ある。
【図6】バレルの筒体に用いる多孔板を示す部分斜視図
である。
【図7】チップ部品とその端子電極を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明に係るバレルメッキ方法及び装置の第2
の実施の形態で用いるバレルユニットの正断面図であ
る。
【図9】前記バレルユニットの左側面図である。
【図10】第2の実施の形態の全体構成を示す正断面図
である。
【図11】第2の実施の形態で用いるバレルの蓋体の右
側であってバネケース及び通電バネを配置した状態を示
す右側面図である。
【図12】前記バレルの横断面図である。
【図13】前記バレルにおいて用いる板状導電性部材と
しての多孔板を示し、(A)は正面図及び(B)は左側
面図である。
【図14】前記バレルユニットにおいて、導電体である
棒及び円板を一体にして軸付フランジに対して長穴の範
囲で角度を変更できる構成を示す側面図である。
【図15】前記バレルユニットにおいて、接触部に対す
る絶縁部の配置を示す側面図である。
【図16】第2の実施の形態におけるメッキ動作を説明
する概略断面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態であって、連続搬
送バレルメッキ方法及び装置を示す概略正断面図であ
る。
【図18】同概略平面図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の第5の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図21】本発明の第6の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バレルユニット 2 バレル 3,4 ユニット側板 5 連結棒 7,8 台座 10,11 導線 13,14 軸付フランジ 20 集電器 21 集電ベース 22 集電子 33,34 棒 37,38 円板 39 長穴 40 スプロケット 41,42 ホイール 53,54 接触部 60 バレル枠 61,62 蓋体 63 棒材 63L,63R 凹溝 65 スリット 70 多孔板 71 ステンレス薄板 72 金網 75 導電ピン 80 バネケース 81 通電バネ 100 メッキ浴槽 101 給電レール 102 アノード 105 チェーンコンベア 106 チェーン 111 筒体 111A 平面部分 111B 内角部分 112 給電フランジ 113 蓋 115 絶縁樹脂塗料 120 素体 121,122 端子電極 203 電源装置 206 メッキ液 210 バレルユニット 211 バレル 212A,212B 軸 213,214 側板 215 連結棒 216,217 台座板 220 摺動片 231,232 導線 300 メディアレス・バレルユニット 301 第1バレルメッキ装置部 302 第2バレルメッキ装置部 303 バレルユニット供給部 304 移替手段 305,306,307 洗浄部 308 超音波洗浄部 310 吸引乾燥部 311 徐冷部 312 バレルユニット排出部 400 架台 811 金網 812,813 線材 814 絶縁樹脂塗料 911 多孔板 912 絶縁樹脂塗料 913 孔 CIP チップ部品
フロントページの続き (72)発明者 櫻井 隆司 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒心の方向に直交する断面を多角形とす
    る筒体でバレルをなし、前記筒体は導電体でなりメッキ
    液を通す複数の隙間を備え、前記筒体の外側は電気的に
    絶縁し、前記筒体の内側は多角形の全ての内角部分に該
    内角部分を含む所定の範囲を電気的に絶縁し、前記筒体
    の電気的に絶縁しない内側が負電極となるように前記筒
    体を電源に接続して導通し、前記バレル内に端子電極を
    有するチップ部品を収容し、前記筒心を回転中心とする
    前記バレルの回転によりチップ部品を撹拌し、前記筒体
    の電気的に絶縁しない内側に接触するチップ部品の端子
    電極が前記負電極に導通してメッキされることを特徴と
    するバレルメッキ方法。
  2. 【請求項2】 筒心の方向に直交する断面を多角形とす
    る筒体でバレルをなし、前記筒体は導電体でなりメッキ
    液を通す複数の隙間を備え、前記筒体の外側は電気的に
    絶縁し、前記筒体の内側は多角形の全ての内角部分に該
    内角部分を含む所定の範囲を電気的に絶縁し、前記筒体
    の電気的に絶縁しない内側が負電極となるように前記筒
    体を電源に接続して導通し、前記バレル内に端子電極を
    有するチップ部品を収容し、前記筒心を回転中心とする
    前記バレルの回転によりチップ部品を撹拌し、前記筒体
    の電気的に絶縁しない内側に接触するチップ部品の端子
    電極が前記負電極に導通し、前記チップ部品の前記端子
    電極に接触して別のチップ部品の端子電極も前記負電極
    に導通し、チップ部品の端子電極が接触して導通の連鎖
    をなし、チップ部品の端子電極が前記負電極に導通して
    メッキされることを特徴とするバレルメッキ方法。
  3. 【請求項3】 前記内角部分を含む所定の範囲として、
    該内角部分から筒心の方向に直交する断面方向に所定の
    幅で前記筒体の全長を電気的に絶縁する請求項1又は2
    記載のバレルメッキ方法。
  4. 【請求項4】 前記筒体は全長の区間どこにおいても前
    記断面をほぼ同じとなし、前記筒体でなる前記バレルは
    筒心をほぼ水平方向に回転中心軸として回転する請求項
    1,2又は3記載のバレルメッキ方法。
  5. 【請求項5】 前記断面を正多角形とする請求項1,
    2,3又は4記載のバレルメッキ方法。
  6. 【請求項6】 筒心の方向に直交する断面を多角形とな
    し、メッキ液を通す複数の隙間を有する導電体でなる筒
    体と、前記筒体の外側に施された電気絶縁膜と、前記筒
    体の内側に多角形の全ての内角部分で該内角部分を含む
    所定の範囲に施された電気絶縁膜と、前記筒体の開口を
    塞ぐ蓋とでなるバレルを備え、前記バレルに前記筒体の
    筒心を回転中心とする軸を設け、前記バレルは回転中心
    をほぼ水平方向にして前記軸が回転自在に軸支され、前
    記筒体の電気絶縁膜が施されない内側が負電極となるよ
    うに前記筒体を電源に接続して導通するバレルユニット
    を構成し、前記バレル内にチップ部品を収容し、前記筒
    体の電気絶縁膜が施されない内側に接触するチップ部品
    の端子電極が前記負電極に導通してメッキされることを
    特徴とするバレルメッキ装置。
  7. 【請求項7】 筒心の方向に直交する断面を多角形とな
    し、メッキ液を通す複数の隙間を有する導電体でなる筒
    体と、前記筒体の外側に施された電気絶縁膜と、前記筒
    体の内側に多角形の全ての内角部分で該内角部分を含む
    所定の範囲に施された電気絶縁膜と、前記筒体の開口を
    塞ぐ蓋とでなるバレルを備え、前記バレルに前記筒体の
    筒心を回転中心とする軸を設け、前記バレルは回転中心
    をほぼ水平方向にして前記軸が回転自在に軸支され、前
    記筒体の電気絶縁膜が施されない内側が負電極となるよ
    うに前記筒体を電源に接続して導通するバレルユニット
    を構成し、前記バレル内にチップ部品を収容し、前記筒
    体の電気絶縁膜が施されない内側に接触するチップ部品
    の端子電極が前記負電極に導通し、前記チップ部品の前
    記端子電極に接触して別のチップ部品の端子電極も前記
    負電極に導通し、チップ部品の端子電極が接触して導通
    の連鎖をなし、チップ部品の端子電極が前記負電極に導
    通してメッキされることを特徴とするバレルメッキ装
    置。
  8. 【請求項8】 前記筒体は全長の区間どこにおいても前
    記断面をほぼ同じくする請求項6又は7記載のバレルメ
    ッキ装置。
  9. 【請求項9】 前記断面を正多角形とする請求項6,7
    又は8記載のバレルメッキ装置。
  10. 【請求項10】 前記電気絶縁膜は絶縁樹脂塗料を塗布
    するものである請求項6,7,8又は9記載のバレルメ
    ッキ装置。
  11. 【請求項11】 筒体の両側に蓋体を設け、該筒体の1
    周を複数に分割するようにメッキ液を通す隙間を有する
    複数の板状導電性部材で当該筒体の面を構成し、各板状
    導電性部材を相互に絶縁保持してなるバレルを用い、 前記筒体の筒心をほぼ水平方向の回転中心軸として前記
    バレルを回転自在に支持し、前記板状導電性部材は所定
    の回転位置ではメッキ電源に導通するが、他の回転位置
    では前記メッキ電源から絶縁されるようになっており、 前記バレル内にチップ部品を収容してメッキ液に浸漬し
    て前記バレルを回転させ、チップ部品が集合する回転位
    置の板状導電性部材を前記メッキ電源に導通してチップ
    部品の端子電極にメッキし、チップ部品が集合しない回
    転位置の板状導電性部材を前記メッキ電源から絶縁して
    当該板状導電性部材に不要なメッキ電流が流れなくした
    ことを特徴とするバレルメッキ方法。
  12. 【請求項12】 筒体の両側に蓋体を設け、該筒体の1
    周を複数に分割するようにメッキ液を通す隙間を有する
    複数の板状導電性部材で当該筒体の面を構成し、各板状
    導電性部材を相互に絶縁保持してなるバレルと、 前記筒体の筒心をほぼ水平方向の回転中心軸として前記
    バレルを回転自在に支持する支持手段と、 各板状導電性部材毎に前記バレル側に設けられていて対
    応する板状導電性部材に接続する接触手段と、 前記支持手段側に設けられていて所定位置の接触手段に
    接触してメッキ電源に導通させる接触部とを備え、 チップ部品が集合する回転位置の板状導電性部材に対応
    した接触手段に前記接触部が接触して前記メッキ電源に
    導通させ、チップ部品が集合しない回転位置の板状導電
    性部材に対応した接触手段には前記接触部が接触しない
    ようにしたことを特徴とするバレルメッキ装置。
  13. 【請求項13】 前記筒体は断面が多角形であり、該多
    角形の角部となるバレル枠が電気絶縁部材で構成され、
    前記多角形の辺となる各面が前記板状導電性部材で構成
    されている請求項12記載のバレルメッキ装置。
  14. 【請求項14】 前記バレル枠において前記多角形の角
    部となる棒材の両側に凹溝を形成し、前記板状導電性部
    材を前記凹溝に挿入して設けることで、前記板状導電性
    部材が前記バレル枠に対し着脱自在である請求項13記
    載のバレルメッキ装置。
  15. 【請求項15】 前記板状導電性部材は、前記バレルの
    外側となる面を電気的な絶縁膜で絶縁してなり、内側に
    接触するチップ部品の端子電極に電気的に導通する請求
    項12,13又は14記載のバレルメッキ装置。
  16. 【請求項16】 前記接触部と絶縁部の外周がほぼ同一
    円周を構成し、円周360度を前記接触部と前記絶縁部
    で分割した割合により、前記板状導電性部材の回転位置
    に対し前記メッキ電源から導通させる割付をする請求項
    12,13,14又は15記載のバレルメッキ装置。
  17. 【請求項17】 前記接触部と前記絶縁部並びに前記接
    触手段が前記蓋体側面のメッキ液が浸入しない密封空間
    内に配されてなる請求項16記載のバレルメッキ装置。
  18. 【請求項18】 前記板状導電性部材にメッキ電源から
    導通させる前記回転位置を変更するために前記接触部の
    前記支持手段側への取付角度位置が可変調整自在である
    請求項12,13,14,15,16又は17記載のバ
    レルメッキ装置。
  19. 【請求項19】 前記板状導電性部材において前記メッ
    キ液を通す隙間が金網部分又は多孔部分により構成され
    ている請求項12,13,14,15,16,17又は
    18記載のバレルメッキ装置。
  20. 【請求項20】 前記メッキ液を貯留したメッキ浴槽に
    前記バレルを浸す際又は取り出す際に、前記バレルのメ
    ッキ液より出ている部分に空気吹き付け手段により空気
    を吹き付ける請求項1,2,3,4,5,11記載のバ
    レルメッキ方法。
  21. 【請求項21】 前記メッキ液を貯留したメッキ浴槽に
    メッキ液吹き付け手段を設け、前記バレルの前記メッキ
    液に浸った部分にメッキ液を吹き付ける請求項1,2,
    3,4,5,11,20記載のバレルメッキ方法。
  22. 【請求項22】 前記メッキ液を貯留したメッキ浴槽に
    ガス又は不活性ガス吹き付け手段を設け、前記バレ
    ルの前記メッキ液に浸った部分にNガス又は不活性ガ
    スを吹き付ける請求項1,2,3,4,5,11,20
    記載のバレルメッキ方法。
  23. 【請求項23】 チップ部品を収納しメディアを収納し
    ないバレルと、該バレル内に収納されたチップ部品の端
    子電極同士が接触して導通の連鎖をなし、前記導通の連
    鎖を成したチップ部品の端子電極が接触し導通する電極
    と、該電極を該バレル外部に導出した集電器とを有する
    メディアレス・バレルユニットを用い、 メッキ液を貯留したメッキ浴槽に前記メディアレス・バ
    レルユニットを浸し、該メッキ浴槽内にて前記バレルユ
    ニットの集電器に通電してバレルメッキを行うバレルメ
    ッキ工程と、 バレルメッキ工程終了後の前記メディアレス・バレルユ
    ニットを洗浄液で洗浄する洗浄工程と、 前記洗浄工程で洗浄の終了した前記メディアレス・バレ
    ルユニットを乾燥する乾燥工程とを備えたことを特徴と
    する連続搬送バレルメッキ方法。
  24. 【請求項24】 互いに異なるメッキ液を貯留したメッ
    キ浴槽を用い、各メッキ浴槽を用いたバレルメッキ工程
    毎に前記洗浄工程を実行する請求項23記載の連続搬送
    バレルメッキ方法。
  25. 【請求項25】 前記バレルメッキ工程では、前記メデ
    ィアレス・バレルユニットを間欠搬送し、停止位置にて
    前記集電器に通電する請求項23又は24記載の連続搬
    送バレルメッキ方法。
  26. 【請求項26】 前記バレルに収容するチップ部品が概
    ね1005以下の極小サイズのチップ部品である請求項
    23,24又は25記載の連続搬送バレルメッキ方法。
  27. 【請求項27】 チップ部品を収納しメディアを収納し
    ないバレルと、該バレル内に収納されたチップ部品の端
    子電極同士が接触して導通の連鎖をなし、前記導通の連
    鎖を成したチップ部品の端子電極が接触し導通する電極
    と、該電極を該バレル外部に導出した集電器とを有する
    メディアレス・バレルユニットと、該メディアレス・バ
    レルユニットが浸されるメッキ液を貯留したメッキ浴槽
    と、該メッキ浴槽内にて前記メディアレス・バレルユニ
    ットを横方向に移動させる搬送手段と、前記集電器が接
    触する給電器とを有していて、前記給電器を通して前記
    集電器に通電してバレルメッキを行うバレルメッキ装置
    部と、 前記バレルメッキ装置部の後段に配置されていて前記メ
    ディアレス・バレルユニットを洗浄液で洗浄する洗浄装
    置部と、 前記洗浄装置部で洗浄の終了した前記メディアレス・バ
    レルユニットを乾燥する乾燥装置部と、 前記バレルメッキ装置部から前記洗浄装置部へ、前記洗
    浄装置部から前記乾燥装置部へ前記メディアレス・バレ
    ルユニットを移送する移送手段とを備えたことを特徴と
    する連続搬送バレルメッキ装置。
  28. 【請求項28】 前記バレルメッキ装置部が複数個配置
    され、各バレルメッキ装置部は互いに異なるメッキ液を
    貯留するものであり、各バレルメッキ装置部後段に前記
    メディアレス・バレルユニットを洗浄液で洗浄する洗浄
    部が設けられているとともに、前段のバレルメッキ装置
    部から該洗浄部へ、当該洗浄部から後段のバレルメッキ
    装置部へ前記メディアレスバレルユニットを移し替える
    移替手段が設けられている請求項27記載の連続搬送バ
    レルメッキ装置。
  29. 【請求項29】 前記搬送手段は前記メディアレス・バ
    レルユニットを間欠搬送するものであり、前記給電器は
    前記メディアレス・バレルユニットが停止する所定停止
    位置毎に設けられている請求項27又は28記載の連続
    搬送バレルメッキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009167456A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Tdk Corp バレル装置ならびにバレルめっき方法
KR102350013B1 (ko) * 2021-08-12 2022-01-11 주식회사 영광바렐 바렐연마에 연계되는 세척건조 장치

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