JP2003171311A - 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品 - Google Patents

内服液剤組成物、それを含む内服液剤品

Info

Publication number
JP2003171311A
JP2003171311A JP2002245181A JP2002245181A JP2003171311A JP 2003171311 A JP2003171311 A JP 2003171311A JP 2002245181 A JP2002245181 A JP 2002245181A JP 2002245181 A JP2002245181 A JP 2002245181A JP 2003171311 A JP2003171311 A JP 2003171311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oral administration
administration solution
cap
solution composition
flavor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002245181A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Kizu
典生 木津
Masaru Yoshikawa
勝 吉川
Shigeo Ogasawara
榮男 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2002245181A priority Critical patent/JP2003171311A/ja
Publication of JP2003171311A publication Critical patent/JP2003171311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度の糖類を含有し、味の良い内服液剤組
成物において、糖の析出を防止した内服液剤組成物、及
び、該内服液剤組成物を含み、キャップ開閉部等におけ
る固結を防止した内服液剤品の提供。 【解決手段】 ショ糖、果糖、キシリトール、粉末還元
麦芽糖水アメ、及び、エリスリトールから選ばれる少な
くとも1種以上の糖類を10〜85W/V%(g/10
0ml)と、グリセリンと、を含有することを特徴とす
る内服液剤組成物である。pHが、3〜6.5である態
様等が好ましい。また樹脂製キャップを有する容器内
に、内服液剤組成物を含む内服液剤品であって、該内服
液剤組成物が、前記内服液剤組成物である内服液剤品で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内服液剤組成物等に
関し、更に詳しくは、高濃度の糖類を含有し、かつ、内
服液剤の結晶析出・固結が防止された内服液剤組成物等
に関する。
【0002】
【従来の技術】内服液剤は、服用の容易さから、これま
で数多くの製品が開発され、広く実用化されてきた。し
かしながら、効果のある生理活性物質には、強烈な苦味
あるいは特異な苦味を有するものが多く、液剤中に微量
配合しただけで強烈な苦味を呈する場合が多い。このよ
うな場合、服用時に苦痛を伴い、服用の容易さという内
服液剤の長所が損なわれるという問題があった。また、
小児においては、服用が困難であるという問題もあっ
た。
【0003】このような問題を解決するため、従来よ
り、苦味をマスキングする工夫がなされ、一般的には甘
味剤、酸味剤、着香剤、矯味剤等の配合により苦味や特
異臭を覆い隠す方法が採られてきた。甘味剤を多く使用
することで苦味を低減化する方法が主流となっている。
このような方法において、甘味剤の中でも、味の良さか
ら、ショ糖、果糖、キシリトール、粉末還元麦芽糖水ア
メ、エリスリトール等の糖類がよく使用されている。こ
れらの糖類は、実用的な甘味を出すためには、通常10
%以上配合することが好ましい。
【0004】しかし10%以上配合すると、高濃度であ
るためキャップ内側周囲等に糖類の析出が起こったり、
瓶とキャップとの間に糖類の固結が起こること等があっ
た。糖類の析出や固結等が発生した場合、液剤キャップ
の開閉が困難となったり、キャップ周囲に析出した糖類
で周囲が汚れる等の問題があった。又従来は、乾燥防止
のために、ソルビット液等を配合することが多かった
が、ソルビット液を使用した場合においても、乾燥する
と粉末又は結晶の析出が起こるという問題があった。こ
のような問題を解決するものとして、析出を抑制するた
め糖の量を少なくし、高感度甘味料であるサッカリン、
サッカリンナトリウム、アスパルテーム等を用いる技術
も多数提案されている。しかし、糖類の使用量を低減化
できるが、甘味の質は低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち本発明は、高濃度の糖類を含有し、味の
良い内服液剤組成物において、糖の析出を防止した内服
液剤組成物、及び該内服液剤組成物を含み、キャップ開
閉部等における固結を防止した内服液剤品を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、高濃度糖液にグリセリンを添加することで糖類
の析出及び固結を効果的に低減化できることを見出し
た。即ち、本発明は、 <1> ショ糖、果糖、キシリトール、粉末還元麦芽糖
水アメ、及び、エリスリトールから選ばれる少なくとも
1種以上の糖類を10〜85W/V%(g/100m
l)と、グリセリンと、を含有することを特徴とする内
服液剤組成物である。 <2> pHが、3〜6.5である前記<1>に記載の
内服液剤組成物である。 <3> 樹脂製キャップを有する容器内に、内服液剤組
成物を含む内服液剤品であって、該内服液剤組成物が、
前記<1>又は<2>に記載の内服液剤組成物であるこ
とを特徴とする内服液剤品である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [内服液剤組成物]本発明の内服液剤組成物は、糖類を
10〜85W/V%(g/100ml)と、グリセリン
と、を含有し、必要に応じてその他の成分を含有する。
【0008】−糖類− 前記糖類は、ショ糖、果糖、キシリトール、粉末還元麦
芽糖水アメ、及び、エリスリトールから選ばれる少なく
とも1種である。
【0009】前記粉末還元麦芽糖水アメとしては、マル
チトールを88.5質量%以上含むものが好適に用いら
れる。該粉末還元麦芽糖水アメとしては、例えば、アマ
ルティMR(東和化成工業(株))製等が挙げられる。
前記ショ糖としては、還元糖含有量が0.05質量%未
満であるショ糖が好ましい。
【0010】前記糖類の、前記内服液剤組成物における
含有量としては、10〜85W/V%(g/100m
l)であることが必要であり、15〜60W/V%(g
/100ml)が好ましく、20〜50W/V%(g/
100ml)がより好ましい。前記含有量が、10W/
V%(g/100ml)未満であると、満足できる甘味
が得られない一方、85W/V%(g/100ml)を
超えると、析出して製剤の安定化が維持できず、又、内
服液剤服用後、口部に少量の液剤が付着した状態でキャ
ップを閉めた場合に、そのまま液剤が乾燥固化し、次回
服用時にキャップの開閉が困難となってしまう。
【0011】−グリセリン− 前記グリセリンとしては、特に制限はないが、濃グリセ
リンを含め、グリセリン(C)を80質量%
以上含むものが好適に使用される。
【0012】前記グリセリンの、内服液剤組成物におけ
る含有量としては、0.1〜20W/V%(g/100
ml)が好ましく、0.1〜10W/V%(g/100
ml)がより好ましく、0.5〜5W/V%(g/10
0ml)が更に好ましい。これらの含有量の数値範囲内
で用いることにより、前記糖類の析出抑制に優れ、キャ
ップの固結が防止された内服液剤組成物が提供される。
尚、グリセリン以外の多価アルコール(プロピレングリ
コール等)を用いた場合には、糖類の析出防止が充分で
なく、又、糖類の析出を防止するために、多量に配合す
ると、味が悪くなる傾向がある。
【0013】−その他の成分− 前記その他の成分としては、各種薬剤のほか、有機酸、
有機酸塩等が挙げられる。
【0014】−−薬剤−− 前記薬剤としては、各種の薬効を奏すれば特に制限はな
いが、例えば、解熱消炎鎮痛剤、鎮咳去痰剤、抗ヒスタ
ミン剤、強心剤、ビタミン剤、及び、生薬等が挙げられ
る。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0015】前記解熱消炎鎮痛剤としては、例えば、ア
セトアミノフェン、エテンザミド、フェナセチン、メフ
ェナム酸、アンチピリン、フェニルブタゾン、スルピリ
ン、ジクロフェナクナトリウム、イブプロフェン、ケト
プロフェン、ナプロキセン、エピリゾール、塩酸チアラ
ミド、インドメタシン、ペンタゾシン、サリチル酸コリ
ン、サリチル酸ナトリウム、アルミノプロフェン、ロキ
ソプロフェンナトリウム、塩酸チノリジン、アセメタシ
ン、グラフェニン、メシル酸ジメトチアジン、ピロキシ
カム、サリチルアミド、及び、塩化アセチルコリン等が
挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0016】前記鎮咳去痰剤としては、例えば、リン酸
コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素酸デキス
トロメトルファン、塩酸ブロムヘキシン、ヒベンズ酸チ
ペピジン、セネガ、アセチルシステイン、塩酸L−メチ
ルシステイン、塩酸L−エチルシステイン、カルボシス
テイン、グアイフェネシン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸
アンブロキソール、テオフィリン、アミノフィリン、塩
酸エフェドリン、塩酸エピネフリン、塩酸トリメトキノ
ール、塩酸メチルエフェドリン、硫酸サルブタモール、
及び、塩酸プロカテロール等が挙げられる。これらは、
1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0017】前記抗ヒスタミン剤としては、酒石酸アリ
メマジン、塩酸シプロヘプタジン、ジフェンヒドラミ
ン、塩酸ジフェンヒドラミン、及び、マレイン酸クロル
フェニラミン等が挙げられる。これらは、1種単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0018】前記強心剤としては、無水カフェイン、及
び、カフェイン等が挙げられる。これらは、1種単独で
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0019】前記ビタミン剤としては、ビタミンA群、
ビタミンB1群、ビタミンB2群、ビタミンB6群、ビ
タミンB12群、ビタミンD群、ビタミンE群、及び、
ニコチン酸アミド等が挙げられる。これらは、1種単独
で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】前記生薬としては、ニンジン、セネガ、キ
キョウ、ショウキョウ、及び、ローヤルゼリー等、医薬
品製造指針記載の生薬類が挙げられる。これらは、1種
単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0021】以上の薬剤のほか、クエン酸ペントキシベ
リン、塩酸フェニルプロパノールアミン、トラネキサム
酸、塩化リゾチーム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、
及び、タウリン等の薬剤も適宜用いられる。
【0022】以上の薬剤の、内服液剤組成物における含
有量としては、特に制限はなく、それぞれの目的に応じ
薬効を奏する有効量の範囲で含有されるのが好ましい。
【0023】−−有機酸・有機酸塩−− 前記有機酸・有機酸塩としては、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸、乳酸、コハク酸、安息香酸、及び、それらの塩
等が挙げられる。該有機酸塩としては、ナトリウム塩及
びカリウム塩等が好ましい。該有機酸・有機酸塩を含有
させることにより、適度な酸味が付与され、一層良好な
味となる。
【0024】前記有機酸・有機酸塩の、内服液剤組成物
における含有量としては、0.5〜35mg/mlが好
ましく、2〜20mg/mlがより好ましく、5〜15
mg/mlが更に好ましい。
【0025】以上説明した薬剤及び有機酸・有機酸塩の
ほか、本発明の内服液剤組成物においては、一般に、経
口液剤に配合される他の成分、例えば、矯味剤、防腐
剤、保存剤、香料、清涼化剤、界面活性剤、溶剤、懸濁
剤、粘稠剤、着色剤、安定化剤、及び、溶解補助剤等
を、従来の経口液剤に配合される量で1種以上選択し添
加してもよい。
【0026】前記矯味剤としては、果汁等が挙げられ
る。前記防腐剤及び保存剤としては、例えばソルビン酸
ナトリウム、パラベン類(パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピ
ル等)等が挙げられる。これらは、1種単独で使用して
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】前記香料としては、例えばオレンジ油、メ
ントール、各種フレーバー(ピーチフレーバー、ストロ
ベリーフレーバー、パイナップルフレーバー、バナナフ
レーバー、チェリーフレーバー、オレンジフレーバー、
アップルフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレー
バー、メロンフレーバー、アセロラフレーバー、グレー
プフレーバー、紅茶フレーバー、ビターフレーバー、ハ
ーブミントフレーバー、ココアフレーバー、チョコレー
トフレーバー、シュガーフレーバー、チリーフレーバ
ー、薬味酒フレーバー、生薬フレーバー等)等が挙げら
れる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0028】前記界面活性剤としては、例えば、ショ糖
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、
ポリソルベート類、及び、プルロニック類等の非イオン
性界面活性剤等が挙げられる。これらは、1種単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0029】前記溶剤としては、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール類、エタノール、注射用蒸
留水、及び、精製水等が挙げられる。これらは、内服液
剤の味を損なわない範囲で使用し、1種単独で使用して
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】前記着色剤としては、例えば、カラメル、
βーカロチン、各種食用色素(食用黄色1号、食用赤色
2号等)等が挙げられる。これらは、1種単独で使用し
てもよく、2種以上を併用してもよい。
【0031】前記安定化剤としては、例えば、エデト酸
の可食性塩、塩化ナトリウム、ピロ亜硫酸の可食性塩等
が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0032】<内服液剤組成物の液性(pH)>前記本
発明の内服液剤組成物におけるpHとしては、3〜6.
5が好ましく、3.5〜6がより好ましく、4〜5.5
が更に好ましい。前記内服液剤組成物におけるpHを、
前記数値範囲内とすることにより、特にくせのない、良
好な甘味を得ることが出来る。
【0033】前記内服液剤組成物のpH調整には、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、塩酸、硫酸、及び、リン酸等の無機調
整剤や、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸及び
それらの塩等の有機調整剤を適宜使用することができ
る。これらの調整剤は、1種単独で使用してもよく、2
種以上を併用してもよい。これらの調整剤の中でも、風
味が向上する点で、有機調整剤を使用するのが好まし
く、特に、クエン酸、リンゴ酸、及び、酒石酸等を使用
するのが好ましい。
【0034】<内服液剤組成物の調製方法>前記本発明
の内服液剤組成物の調製方法としては、特に制限はな
く、慣用の調製方法が総て好適に挙げられる。通常、各
成分と精製水等の溶剤の一部とを混合、溶解し、残りの
溶剤を加えて液量を調製する。例えば、製剤の至適pH
を得るため、或いは、不溶物の除去乃至可溶化のため、
必要に応じて酸又はアルカリを用いてpHを調整しても
よい。尚、水に溶け難い、或いは溶けない成分を含む場
合には、適当な前述の界面活性剤、可溶化剤、乳化剤、
懸濁剤を選択し、一般に使用されている適量を添加する
ことにより、可溶化、乳化、及び、懸濁化等を図ること
ができる。必要に応じ、溶解時に、一般の内服液剤の調
製法に準じて、精製水等の溶剤を加温してもよい。前記
調製の際、フレーバー類は、その風味を損なわないよ
う、調製の最終段階で行なってもよい。各成分は、有効
成分に応じて公知の投与量で投与される。
【0035】<内服液剤組成物の使用態様>前記本発明
の内服液剤組成物の使用態様としては、特に制限はな
く、公知の使用態様、例えば、ドリンク剤、シロップ
剤、エキス剤、エリキシル剤、リモナーデ剤、ソフトカ
プセル剤、及び、水性内容物を保持可能なカプセル剤等
の医療用内服液剤等として使用することができる。
【0036】[内服液剤品]前記本発明の内服液剤品
は、樹脂製キャップを有する容器内に、前記本発明の内
服液剤組成物を含む。
【0037】前記容器の形態としては、樹脂製キャップ
を有しており、前記内服液剤組成物を収容可能であれば
特に制限はない。該樹脂製キャップを有する容器内に収
容される内服液剤組成物として、前記本発明の内服液剤
組成物を用いることにより、特に糖類の結晶の析出・固
化の問題が起こり易い樹脂製キャップにおいて、このよ
うな問題が発生することが無くなるため特に好ましい。
【0038】前記樹脂製キャップの形態としては、特に
制限はないが、前記内服液剤組成物の適用年齢が低い等
の場合には、幼児が誤ってキャップを開けることのない
よう、公知の安全装置付きキャップのような形態とする
のが好ましい。
【0039】前記安全装置付きキャップの構造として
は、例えば、キャップを開口する際、先ずキャップを上
方に引き上げ、或いは下方に押し下げた後、これを回転
することにより、キャップを外すことが可能となるよう
な、二段階操作が必要な構造、内キャプ及び外キャップ
を有し、内キャップ外面へ外キャップを上方付勢させて
嵌合させ、容器口頸部へ螺合させた内キャップに対し、
外キャップ上昇状態のままでは外キャップが空転して開
蓋できないが、外キャップを不勢に抗して押し下げ、開
蓋方向へ回すことにより内外キャップが係合し内キャッ
プを口頸部から螺脱可能となるような構造等が挙げられ
る。
【0040】前記樹脂キャップにおける材質としては、
樹脂であれば特に制限はないが、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、及び、ポリエチレンテレフタレート等が挙げ
られる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0041】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら
限定されるものではない。尚、下記表において、キキョ
ウ流エキスの1mLは、原生薬換算で、1000mgに
該当し、セネガ流エキスの1mLは、原生薬換算で、1
000mgに該当する。
【0042】(実施例1〜3、比較例1〜3)表1に示
す組成の内服液剤組成物を、常法に従って調製した。 <糖類の析出・固化防止効果の評価>得られた各内服液
剤組成物を、室温及び40℃の環境で、下記(a)〜
(c)の各容器に収容し、更に、各容器及びキャップの
間に2mLの内服液剤組成物を塗布して30日間保存し
た後、初回に開ける際のトルクを測定した。また、開け
た際の糖類の析出の有無を目視により観察し評価した。
結果を表1に示す。尚、キャップを閉める際のトルクは
5kgf・cmであった。 −容器の種類− (a):褐色ガラス瓶+ポリプロピレン製キャップ (b):褐色ガラス瓶+安全装置付きポリプロピレンキ
ャップ (c):ポリプロピレン製瓶+安全装置付きポリプロピ
レンキャップ 前記内服液剤組成物を収容直後の、キャップを開ける際
のトルクの初期値としては、(a)に収容した場合には
4.0kgf・cm、(b)に収容した場合には4.5
kgf・cm、(c)に収容した場合には4.2kgf
・cmであった。
【0043】
【表1】
【0044】表1より、グリセリンを添加することによ
る、糖類の析出・固結の防止効果が認められたことがわ
かる。
【0045】(実施例4〜24)表2〜4に示す組成の
内服液剤組成物を、常法に従って調製した。 <甘味、味の評価>パネラー10人により、甘味の強さ
及び味の評価を、下記の基準で行い、平均点4.5以上
を「◎」、4以上を「○」、3以上を「△」、3未満を
「×」と評価した。結果を表2〜4に示す。 −甘味、味の評価基準− 5:甘味、風味が非常に良好である。 4:甘味、風味が良好である。 3:甘味、風味がやや良好である。 2:甘味、風味がやや不良である。 1:甘味、風味が不良である。
【0046】<キャップの開け易さの評価>得られた各
内服液剤組成物を、室温及び40℃の環境で、前記
(a)の容器に収容し、更に、各容器及びキャップの間
に2mLの内服液剤組成物を塗布して30日間保存した
後、10人のパネラーにより、初回に開ける際のキャッ
プの開け易さを、下記評価基準により評価した。また、
開けた際の糖類の析出の有無を目視により観察し評価し
た。結果を表2〜4に示す。 −評価基準− ○:開け易いと回答した人が8人以上である。 ×:開け易いと回答した人が7人以下である。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、高濃度の糖類を含有
し、味の良い内服液剤組成物において、糖の析出を防止
した内服液剤組成物、及び、該内服液剤組成物を含み、
キャップ開閉部等における固結を防止した内服液剤品を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 榮男 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA11 BB01 CC01 CC09 CC11 CC15 CC22 CC29 DD38 DD67 EE30 FF15 FF18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショ糖、果糖、キシリトール、粉末還元
    麦芽糖水アメ、及び、エリスリトールから選ばれる少な
    くとも1種以上の糖類を10〜85W/V%(g/10
    0ml)と、グリセリンと、を含有することを特徴とす
    る内服液剤組成物。
  2. 【請求項2】 pHが、3〜6.5である請求項1に記
    載の内服液剤組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂製キャップを有する容器内に、内服
    液剤組成物を含む内服液剤品であって、該内服液剤組成
    物が、請求項1又は2に記載の内服液剤組成物であるこ
    とを特徴とする内服液剤品。
JP2002245181A 2001-09-26 2002-08-26 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品 Pending JP2003171311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002245181A JP2003171311A (ja) 2001-09-26 2002-08-26 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-295001 2001-09-26
JP2001295001 2001-09-26
JP2002245181A JP2003171311A (ja) 2001-09-26 2002-08-26 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003171311A true JP2003171311A (ja) 2003-06-20

Family

ID=26622991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002245181A Pending JP2003171311A (ja) 2001-09-26 2002-08-26 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003171311A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1752047A2 (en) * 2005-08-05 2007-02-14 Home Focus Development Limited Confectionary lip gloss and method of use
JP2009500387A (ja) * 2005-07-08 2009-01-08 ソーセイ アールアンドディ リミテッド 精油を含有するフェンタニル製剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500387A (ja) * 2005-07-08 2009-01-08 ソーセイ アールアンドディ リミテッド 精油を含有するフェンタニル製剤
EP1752047A2 (en) * 2005-08-05 2007-02-14 Home Focus Development Limited Confectionary lip gloss and method of use
WO2007017727A2 (en) * 2005-08-05 2007-02-15 Home Focus Development Ltd Confectionary lip gloss and method of use
EP1752047A3 (en) * 2005-08-05 2007-03-07 Home Focus Development Limited Confectionary lip gloss and method of use
WO2007017727A3 (en) * 2005-08-05 2007-04-19 Home Focus Dev Ltd Confectionary lip gloss and method of use

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166948B2 (ja) 安定化剤としてアミノポリカルボン酸を含有する安定化抗ヒスタミンシロップ
RU2468787C2 (ru) Жидкие композиции фенилэфрина с повышенной стабильностью
JP2012505172A (ja) パラセタモールを有する液体医薬製剤
JP5249558B2 (ja) トラネキサム酸含有経口液剤
EA022751B1 (ru) Жидкая композиция деферипрона с замаскированным вкусом
US11202756B2 (en) Oral disintegrating film compositions of paracetamol
JP4190769B2 (ja) 内服液組成物
JP2002363105A (ja) 不快な味のマスキング方法及び内服用液剤
US10028967B2 (en) Medicament
EP1143973A2 (en) Compositions having improved stability
JP3805646B2 (ja) 医薬液剤
JPH09286726A (ja) 経口液剤
JP2003171314A (ja) 内服液剤組成物
JP2004161679A (ja) 内服用液剤
JP4373649B2 (ja) 経口用液剤
US20060198856A1 (en) Ibuprofen suspension stabilized with docusate sodium
JPH09286724A (ja) 経口用安定液剤
JP2003171311A (ja) 内服液剤組成物、それを含む内服液剤品
JP4216916B2 (ja) 飲用液組成物
JPH10167988A (ja) 経口液剤
JP2003095933A (ja) 内服液剤組成物
JPH09286723A (ja) 改善された経口液剤
JP2007217434A (ja) 経口液剤
KR102530365B1 (ko) 아세트아미노펜 젤리 제제
JP2003206242A (ja) 内服液剤組成物