JP2003170240A - 環状部材の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

環状部材の製造方法及びその製造装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧造加工により線材から無駄なく環状部材を
製造できながら、ファイバーフローが粗と密の複数の断
層となるのを抑え、かつ、圧造加工時に放射状の亀裂や
割れなどの発生を防止して十分な強度を有する環状部材
を得ること。 【解決手段】 まず、線材Aの先端部に最終成形品Cよ
りも小径でかつ厚肉とした断面台形の鍔状部aを予備据
え込み加工し、次いで、鍔状部aの中央を穿孔ピン11
により打ち抜いて貫通孔bを有する中間成形品Bを形成
し、然る後、穿孔ピン11を貫通孔bに貫通させた状態
でさらに第2パンチ7をダイ3側に前進させて中間成形
品Bの両端面を圧造加工して所定厚さで偏平環状の最終
成形品Cを形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてスラスト
ベアリング用環状受板やワッシャなどの環状部材の製造
方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、材料の無駄なくワッシャを製造す
る方法及びその装置として、例えば特公平7−6759
5号公報に開示されたものが知られている。この公報に
開示されたワッシャ製造装置は、固定ダイと、固定ダイ
の後方に配設され線材を挟持するチャック手段と、線材
をダイに送り込む送り手段と、ダイの前端面に相対向し
て配設され、ダイに向かってプレス作動をなすポンチ
と、ポンチの軸孔に進退自在に支持されたポンチロッド
とを備え、上記送り手段により線材を固定ダイの前端面
開口部より前方に所定長さ押し出した後、チャック手段
により線材を挟持する一方、該ポンチとポンチロッドと
を面一状でダイ側に前進させてダイ前端面より突出した
線材を所定厚さに圧造加工し、さらに、ポンチロッドの
ポンチとの固定状態を解放して、圧造された線材の中央
部に向かって押抜きポンチングを作動させ、この際、チ
ャック手段と送り手段とが同時に適度に線材の挟持を緩
めて線材の後退を可能とし、線材の中央部に通孔を押抜
いてワッシャを形成し、その後、ポンチとポンチロッド
とが一緒に後退しすると共に、ポンチロッドがポンチ軸
孔に収縮退入して、形成されたワッシャがポンチロッド
から離脱されるように構成されている。
【0003】そして、上記の製造装置によれば、線材か
ら材料の無駄なくワッシャを順次圧造加工することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の製造装置にあっては、ポンチとポンチロッドによ
り、ポンチとポンチロッドとを面一状でダイ側に前進さ
せてダイ前端面より突出した線材部分を一度の圧造加工
により所望厚さ、つまり製品寸法に圧造加工して、線材
の先端に鍔状部を形成し、その後、鍔状部の中央部に向
かって押抜きポンチングを作動させ、鍔状部の中央部に
通孔を押抜いてワッシャを形成する構造であるため、図
13に示すように通孔を抜いた残りの線材A′の先端部
には、先に圧造加工されて加工硬化した部分のファイバ
ーフローが、線材A′本来の流れの方向とは異なる直角
方向で密の流れとして残ることになる。そして、この先
端部と共に新たに送り出された突出部とを圧造加工して
次のワッシャを形成した場合、図13に示すように粗と
密の複数の断層が発生することになり、その断層のため
ワッシャ全体に均一な強度が得られない問題が生ずる。
しかも、ワッシャのファイバーフローの流れ方向が図1
4に示すように斜め方向となることも相俟って強度的に
不具合が生ずる。その上、一度の圧造加工で直ちに製品
寸法に成形する構造であるため、大きな圧造荷重が必要
となるばかりかその圧造時に放射状の亀裂や割れなども
発生し易くなる。その結果、不良品となったり、使用す
る場所や用途に大きな制約を受ける問題があり、特に、
高張力を必要とするスラストベアリングの環状受板や建
築用のワッシャなどについては使用に適さないものであ
った。
【0005】そこで本発明は、圧造成形により線材から
無駄なく環状部材を製造できながら、ファイバーフロー
が粗と密の複数の断層となるのを抑えると共に、圧造加
工時に放射状の亀裂や割れなどの発生を防止して十分な
強度を有する環状部材を得ることができる環状部材の製
造方法及びその製造装置の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1の発明は、圧造成形により線材から
無駄なく環状部材を製造する環状部材の製造方法とし
て、まず、線材をダイのダイ孔に送り込んで、該線材の
先端部をダイの前端面開口部より前方に所定長さ押し出
し、その後、線材をダイ側に保持したうえで第1パンチ
をダイ側に前進させ、ダイ前端面より突出した線材の先
端部に予備据え込み加工を施して、最終成形品よりも小
径でかつ厚肉とした鍔状部を形成し、次いで、穿孔ピン
を有する第2パンチをダイ側に前進させて、穿孔ピンに
より鍔状部の中央を、線材のダイ後方側への後退を許し
ながら打ち抜いて貫通孔を有する中間成形品を形成し、
然る後、穿孔ピンを貫通孔に貫通させた状態でさらに第
2パンチをダイ側に前進させて中間成形品の両端面を圧
造加工して所定厚さで偏平環状の最終成形品を形成する
ようにしたことを特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2の発明は、上記した
請求項1の発明において、鍔状部の断面形状を外膨らみ
の台形状としたことを特徴とする。
【0008】さらに、本願の請求項3の発明は、圧造成
形により線材から無駄なく環状部材を製造する環状部材
の製造装置として、ダイと、ダイの後方に配設され、線
材をダイにその前端開口部より所定長さ突出するように
送り込む送り手段と、送り手段により送り込まれた線材
を挟持する挟持手段と、ダイの前端面側に対向状に配設
される予備据え込み用の第1パンチ及び仕上げ圧造用の
第2パンチと、これら第1又は第2パンチのいずれか一
方をダイの中心に選択的に一致させ、かつダイ側に進退
動させる移動手段とを備え、第1パンチには、その前端
面に最終成形品よりも小径でかつ厚肉とした鍔状部を形
成する成形凹部が形成されていると共に、第2パンチに
は、鍔状部の中央を線材の外径と略同径に打ち抜いて貫
通孔を有する中間成形品を形成する穿孔ピンが設けら
れ、かつ、第2パンチの前端面には穿孔ピンを貫通孔に
貫通させた状態でさらにダイ側に前進することにより中
間成形品の両端面を圧造加工して所定厚さで偏平環状の
最終成形品を形成する仕上げ形成面が形成されているこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、この実施の形態で用いら
れる環状部材の製造装置を示すもので、ダイブロック1
にダイホルダー2を介して支持されるダイ3と、ダイ3
の後方に配設され、材料となる線材Aをダイ3のダイ孔
3aに送り込んで、線材Aの先端部をタイ3の前端開口
部3bより所定長さ突出させるサーボモータ付きの送り
ローラ4と、送りローラ4とダイ3との間に配置され、
送りローラ4により送り込まれた線材Aを挟持するチャ
ック機構5と、ダイ3の前端面側に対向状に配設される
予備据え込み用の第1パンチ6及び仕上げ圧造用の第2
パンチ7と、これら両パンチ6、7を支持し、かつ上下
及び前後に移動する移動手段8とを備えている。
【0010】移動手段8は、第1及び第2パンチ6、7
を上下方向に平行状に支持する移動体9と、移動体9を
上下方向に移動させて第1又は第2パンチ6、7のいず
れか一方をダイ3の中心に選択的に一致させるシリンダ
などの上下駆動機構(図示せず)と、移動体9を前後方
向つまりダイ側に進退動させるクランクなどの前後駆動
機構(図示せず)とを備えている。
【0011】また、ダイ3とパンチ側との間の前方上部
には、適宜駆動手段(図示せず)によりダイ3の前端開
口部3bの前面に出退可能なストッパー10が設けら
れ、送りローラ4により線材Aが送り込まれたときスト
ッパー10に線材Aの先端部が当接することにより、線
材Aの前端開口部3bからの突出長さを一定に規制する
ようしている。
【0012】第1パンチ6には、その前端面に最終成形
品Cよりも小径でかつ厚肉とした台形状の鍔状部aを形
成する断面台形状の成形凹部6aが形成されている。第
2パンチ7には、鍔状部aの中央を線材Aの線径と略同
径に打ち抜いて貫通孔bを有する中間成形品Bを形成す
る穿孔ピン11が前方に突出して設けられ、かつ、第2
パンチ7の前端面には穿孔ピン11を貫通孔bに貫通さ
せた状態でさらにダイ3側に前進することにより中間成
形品Bの両端面を圧造加工して所定厚さで偏平環状の最
終成形品(環状部材)Cを形成する仕上げ成形面7aが
形成されている。具体的には、第2パンチ7の軸孔7b
と穿孔ピン11との間に、押し出しスリーブ12が前方
へ出退可能に支持され、このスリーブ12の前面が仕上
げ成形面7aとなる一方、最終成形後、第2パンチ7が
後退位置に移動したタイミングで押し出しスリーブ12
をノックアウトピン13により前進させることにより穿
孔ピン11上に残された最終成形品Cを穿孔ピン11か
ら押し出して落下させるようになされている。
【0013】送りローラ4は、線材Aをダイ3内に一定
長さづつ送り込み、線材Aをダイ3の前端開口部3bよ
り所定長さ突出させる一方、送りローラ4のサーボモー
タにより、穿孔ピン11による打ち抜き時及び第2パン
チ7による圧造加工時に送りローラ4を逆転させて、線
材Aをフィードバックするようになされている。また、
チャック機構5は、送りローラ4が線材Aをダイ3内に
送り込むタイミングで挟持を解放し、線材Aの突出端が
圧造成形されるときから穿孔ピン11による鍔状部aの
打ち抜きが開始されるまでは、線材Aが位置ずれするこ
とのないように挟持するようになされている。なお、線
材Aの送り機構としてサーボモータ付き送りローラ4を
用いたけれども、この送りローラ4に代えて例えばチャ
ックフィーダなどを用いてもよい。
【0014】次に、以上のように構成される環状部材の
製造装置の作用について説明する。まず、図1の実線で
示すように送りローラ4が線材Aを挟持し、チャック機
構5が線材Aを解放した基本状態から、送りローラ4を
回転させて図1の仮想線で示すように線材Aをその先端
部がダイ3の前端開口部3bより所定長さ突出してスト
ッパー10に当たるまで送り出す。そして、その送り出
し終了後、図2に示すようにチャック機構5により線材
Aを挟持すると共に、ストッパー10を退避位置に後退
移動させる。
【0015】その後、図3に示すように、第1パンチの
軸芯とダイ3の軸芯とが一致する状態で、前後駆動手段
を駆動して移動体9をダイ側に前進させる。これによ
り、第1パンチ6でダイ3の前端開口面3bより突出し
た線材Aの先端部に予備据え込み加工を施して、最終成
形品Cよりも小径でかつ厚肉とした断面台形の鍔状部a
を形成する。その後、図4に示すように前後駆動手段を
駆動して移動体9をダイ3から後退させる。然る後、上
下駆動手段を駆動して図5に示すように移動体9を上方
に移動させて、第2パンチ7の軸芯とダイ3の軸芯とを
一致させる。
【0016】次いで、図6に示すように前後駆動手段を
駆動して移動体9をダイ3側に前進させる。そして、第
2パンチ7の穿孔ピン11により鍔状部aの中央を、線
材Aのダイ3後方側への後退を許しながら打ち抜いて貫
通孔bを有する中間成形品Bを形成する。その後、図7
に示すように穿孔ピン11を貫通孔bに貫通させた状態
で第2パンチ7をさらにダイ3側に前進させて中間成形
品Bの両端面を圧造加工して所定厚さで偏平環状の最終
成形品Cを形成する。然る後、図8に示すように前後駆
動手段を駆動して移動体9をタイ3からに後退させる。
【0017】その後、図9に示すように移動体9を下方
に移動させて、第1パンチ6の軸芯とダイ3の軸芯とを
一致させる。このとき、押し出しスリーブ12をダイ3
側へ前進させることにより穿孔ピン11上に残された最
終成形品Cを穿孔ピン11から前方へ押し出して落下さ
せ、下方に設けられた収容部(図示せず)に収容する。
そして、第1パンチ6の軸芯をダイ3の軸芯に一致させ
た後、上記した製造工程を繰り返し行なうことにより、
残された線材Aから順次最終成形品Cが連続的に製造さ
れることになる。
【0018】以上のように、本発明によれば、圧造成形
により線材Aから無駄なく最終成形品Cを順次製造する
ことができ、しかも、線材Aの先端部に最終成形品Cよ
りも小径でかつ厚肉とした断面台形の鍔状部aを予備据
え込み加工し、次いで、鍔状部aの中央を穿孔ピン11
により打ち抜いて貫通孔bを有する中間成形品Bを形成
し、然る後、穿孔ピン11を貫通孔bに貫通させた状態
でさらに第2パンチ7をダイ3側に前進させて中間成形
品Bの両端面を圧造加工して所定厚さで偏平環状の最終
成形品Cを形成するようにしたから、最終成形品Cのフ
ァイバーフローが極端に粗密となって断層が発生した
り、その流れの方向の不具合による強度低下を抑えるこ
とができる。
【0019】つまり、図10に示すように、鍔状部a部
分のファイバーフローは、その外周側が緩やかなほぼ均
一のU字状で軸芯部に至るほどより緩やかなほぼ均一の
円弧状となり、その流れを良好に揃えることができる。
また、図11に示すように、鍔状部aに貫通孔bを形成
したときにも、中間成形品Bのファイバーフローは緩や
かなほぼ均一のU字状であり、また残された線材Aの先
端部分のファイバーフローはごく緩やかなほぼ均一の円
弧状となる。これにより残された線材Aの先端部分に新
たに鍔状部aを成形する場合にもファイバーフローが極
端に粗密となる断層として現れることはない。さらに、
図12に示すように、最終成形品Cのファイバーフロー
は、より密度の高いほぼ均一のU字状となる。これによ
り、従来例のように最終成形品Cのファイバーフローが
極端に粗密となる断層として現れることがないし、ま
た、その流れの方向も斜め方向ではなく、U字状となる
のでその方向性による強度低下を抑えることができ、し
たがって、最終成形品Cの全体に均一な強度が得られ
る。
【0020】その上、貫通孔bを形成したうえで製品寸
法を出す最終圧造加工を行うので、その圧造荷重が小さ
くてよく、これにより最終成形品Cに放射状の亀裂や割
れなどの発生を防止し、全体としての機械的強度の向上
化をより一層図ることができる。その結果、高張力を必
要とするスラストベアリングの環状受板や建築用のワッ
シャなどの環状部材として用いることができる。
【0021】また、上記した実施の形態のものに加え
て、例えばダイ3とチャック機構4との間にダイ1に送
り込まれる線材Aを加熱するヒーターなどの線材加熱手
段(図示せず)を設けて、熱間のもとで圧造成形するよ
うにしてもよい。このように加熱手段で線材Aを加熱し
たうえで圧造成形する場合、焼きなまし効果により一部
が二度打ち、或いは複数打ちされることによるファイバ
ーフローの粗密断層の発生及びその流れの方向性による
強度低下をより確実に防止して、最終成形品の強度の向
上化を図ることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、まず、ダ
イ前端面より突出した線材の先端部に第1パンチにより
予備据え込み加工を施して、最終成形品よりも小径でか
つ厚肉とした鍔状部を形成し、次いで、穿孔ピンを有す
る第2パンチをダイ側に前進させて、穿孔ピンにより鍔
状部の中央を、線材のダイ後方側への後退を許しながら
打ち抜いて貫通孔を有する中間成形品を形成し、然る
後、穿孔ピンを貫通孔に貫通させた状態でさらに第2パ
ンチをダイ側に前進させて中間成形品の両端面を圧造加
工して所定厚さで偏平環状の最終成形品を形成するよう
にしたから、圧造成形により線材から無駄なく環状部材
を製造できながら、最終成形品のファイバーフローが極
端に粗密となって断層が発生したり、その流れの方向の
不具合による強度低下を抑えることができ、その上、最
終圧造加工時における圧造荷重を減らして放射状の亀裂
や割れなどの発生を防止し、全体としての機械的強度の
向上化をより一層図ることができる。その結果、高張力
を必要とするスラストベアリングの環状受板や建築用の
ワッシャなどの環状部材として用いることができる。
【0023】また、第1パンチにより外膨らみの台形状
を呈する鍔状部を形成するようにすれば、予備据え込み
加工が容易に行えると共に、鍔状部部分のファイバーフ
ローがほぼ均一なU字状となり、その流れを良好に揃え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る環状部材の製造装置の一部省略
縦断側面図である。
【図2】 同製造装置による環状部材の製造工程を示す
第1動作図である。
【図3】 同製造工程を示す第2動作図である。
【図4】 同製造工程を示す第3動作図である。
【図5】 同製造工程を示す第4動作図である。
【図6】 同製造工程を示す第5動作図である。
【図7】 同製造工程を示す第6動作図である。
【図8】 同製造工程を示す第7動作図である。
【図9】 同製造工程を示す第8動作図である。
【図10】 本発明の製造装置による鍔状部のファイバ
ーフローを示す断面図である。
【図11】 同中間成形品及び同中間成形品の成形後に
おける線材のファイバーフローを示す断面図である。
【図12】 同最終成形品の圧造流線を示す断面図であ
る。
【図13】 従来例の製造装置による成形後の線材のフ
ァイバーフローを示す断面図である。
【図14】 同圧造装置によるワッシャのファイバーフ
ローを示す断面図である。
【符号の説明】
3 ダイ 3a ダイ孔 3b 前端開口部 4 送りローラ(送り手段) 5 チャック機構(挟持手段) 6 第1パンチ 6a 成形凹部 7 第2パンチ 7a 仕上げ成形面 7b 軸孔 8 移動手段 11 穿孔ピン A 線材 a 鍔状部 B 中間成形品 b 貫通孔 C 最終成形品(環状部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧造成形により線材から無駄なく環状部
    材を製造する環状部材の製造方法であって、まず、線材
    をダイのダイ孔に送り込んで、該線材の先端部をダイの
    前端面開口部より前方に所定長さ押し出し、その後、線
    材をダイ側に保持したうえで第1パンチをダイ側に前進
    させ、ダイ前端面より突出した線材の先端部に予備据え
    込み加工を施して、最終成形品よりも小径でかつ厚肉と
    した鍔状部を形成し、次いで、穿孔ピンを有する第2パ
    ンチをダイ側に前進させて、穿孔ピンにより鍔状部の中
    央を、線材のダイ後方側への後退を許しながら打ち抜い
    て貫通孔を有する中間成形品を形成し、然る後、穿孔ピ
    ンを貫通孔に貫通させた状態でさらに第2パンチをダイ
    側に前進させて中間成形品の両端面を圧造加工して所定
    厚さで偏平環状の最終成形品を形成するようにしたこと
    を特徴とする環状部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 鍔状部の断面形状が外膨らみの台形状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の環状部材の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 圧造成形により線材から無駄なく環状部
    材を製造する環状部材の製造装置であって、ダイと、ダ
    イの後方に配設され、線材をダイにその前端開口部より
    所定長さ突出するように送り込む送り手段と、送り手段
    により送り込まれた線材を挟持する挟持手段と、ダイの
    前端面側に対向状に配設される予備据え込み用の第1パ
    ンチ及び仕上げ圧造用の第2パンチと、これら第1又は
    第2パンチのいずれか一方をダイの中心に選択的に一致
    させ、かつダイ側に進退動させる移動手段とを備え、第
    1パンチには、その前端面に最終成形品よりも小径でか
    つ厚肉とした鍔状部を形成する成形凹部が形成されてい
    ると共に、第2パンチには、鍔状部の中央を線材の外径
    と略同径に打ち抜いて貫通孔を有する中間成形品を形成
    する穿孔ピンが設けられ、かつ、第2パンチの前端面に
    は穿孔ピンを貫通孔に貫通させた状態でさらにダイ側に
    前進することにより中間成形品の両端面を圧造加工して
    所定厚さで偏平環状の最終成形品を形成する仕上げ形成
    面が形成されていることを特徴とする環状部材の製造装
    置。
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