JP2003168590A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003168590A
JP2003168590A JP2001367518A JP2001367518A JP2003168590A JP 2003168590 A JP2003168590 A JP 2003168590A JP 2001367518 A JP2001367518 A JP 2001367518A JP 2001367518 A JP2001367518 A JP 2001367518A JP 2003168590 A JP2003168590 A JP 2003168590A
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dimming
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discharge lamp
signal
current
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Application number
JP2001367518A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Mannami
寛明 万波
Tomohiro Sasagawa
知宏 笹川
Masanori Mishima
正徳 三嶋
Katsunobu Hamamoto
勝信 濱本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい複
数種の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて略等し
いランプ電流を流し、前記複数種の放電灯間での光出力
比を略等しくし、何れの放電灯に対してもチラツキや立
ち消えが生ずることなく深く調光可能な放電灯点灯装置
を提供する。 【解決手段】直流電源10とインバータINVと共振回
路30と調光部40と制御部20とを備え、f60%≦
f0≦f40%の関係を満たす。定格出力が異なり定格
ランプ電流が略等しい複数種の放電灯Laに対し、任意
の調光レベルにおいて略等しいランプ電流を流し、前記
複数種の放電灯La間での光出力比を略等しくすること
ができ、且つ、何れに放電灯に対してもチラツキや立ち
消えが生ずることなく深く調光することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図20に示すように、直流電
源10と、少なくとも1つのスイッチング素子を具備し
て、前記スイッチング素子をオン/オフすることで直流
電源10からの直流出力を高周波出力に変換するインバ
ータINVと、インバータINVの両出力端間に接続さ
れたインダクタL1及びコンデンサC1の直列回路から
なる共振回路90と、任意の調光レベルに設定されるこ
とで、コンデンサC1の両端に接続される放電灯La
を、前記調光レベルに応じて調光するように指示する調
光信号を出力する調光部40、調光信号に応じてインバ
ータINVのスイッチング素子をオン/オフする動作周
波数を変化させる制御部20からなる調光手段とを備え
た所謂周波数調光方式の放電灯点灯装置が知られている
(第1の従来例)。
【0003】このような放電灯点灯装置では、調光レベ
ルを深めて調光下限に近付けたときや放電灯Laの周囲
温度が比較的低いときには、移動縞やチラツキが発生す
ることがあり、調光レベルをさらに深めると放電灯La
を立ち消えさせてしまうことがあった。
【0004】そこで、図21に示すように、共振回路9
0の代りに、インバータINVの両出力端間に接続され
たインダクタL1及び第1のコンデンサC1の直列回路
と、インダクタL1及び第1のコンデンサC1の接続点
に一端が接続された第2のコンデンサC2とを具備する
共振回路30を備え、放電灯Laが第1及び第2のコン
デンサの直列回路に並列接続される放電灯点灯装置が提
供されている(第2の従来例)。
【0005】このような放電灯点灯装置では、第1の従
来例と比べて、共振回路90の代りに共振回路30を備
えることで、図22に示すように、第1のコンデンサC
1の両端にかかる2次電圧V02が、放電灯Laのイン
ピーダンスを無限大としたときつまり無負荷のときに、
最大となる無負荷共振周波数f0と、調光下限時のイン
バータINVの動作周波数f(Dim)とが略等しくな
るように、設計し易くなるのである。即ち、インバータ
INVの動作周波数fをf(Dim)に近付けて調光を
深めても、2次電圧V02が高くなることで、調光下限
時の放電灯Laの立ち消えやチラツキの発生を抑えてい
る。
【0006】また、この放電灯点灯装置では、インバー
タINVの動作周波数fを変化させることで放電灯La
にランプ電流が比較的多く流れるときには、上述の無負
荷時と異なって共振回路30における第2のコンデンサ
C2及び放電灯Laの影響が大きくなり、放電灯Laを
定格出力で点灯させる駆動周波数f(Full)付近
で、2次電圧V02が最大となるもう1つの共振周波数
f0(Full)を有することとなる。つまり、放電灯
Laを定格出力で点灯させようと駆動周波数fをf0
(Full)に近付けたときにも、2次電圧V02が高
くなるのである。
【0007】これにより、図23に示すように、駆動周
波数fをf(Dim)〜f(Full)の範囲において
略一定としたときの、第2の従来例の共振回路90から
の出力電圧Vと出力電流Iとの関係を示すバラストV−
I特性の曲線B1’〜B5’の傾きを、第1の従来例の
共振回路30におけるバラストV−I特性の曲線B1”
〜B5”と比べて、大きくしている。
【0008】ここで、図23のバラストV−I特性の曲
線B1’,B1”は、駆動周波数fをf(Dim)とし
たときを示し、曲線B5’,B5”は、駆動周波数fを
f(Full)としたときを示す。また、f(1),f
(2),f(3)がそれぞれf(Full)<f(3)
<f(2)<f(1)<f(Dim)の関係を満たす場
合において、曲線B2’,B2”は、駆動周波数fをf
(1)としたときを示し、曲線B3’,B3”は、駆動
周波数fをf(2)としたときを示し、曲線B4’,B
4”は、駆動周波数fをf(3)としたときを示す。
【0009】即ち、曲線B1’〜B5’と、放電灯La
のランプ電圧V−ランプ電流Iの関係を示すランプV−
I特性の曲線Cとの交点(図23に示す白点)が、第2
の従来例で放電灯Laを動作させたときの動作点とな
り、曲線B1”〜B5”と曲線Cとの交点(図23に示
す黒点)が第1の従来例で放電灯Laを動作させたとき
の動作点となるので、インバータINVの駆動周波数f
をf(Full)としたときには、第2の従来例の方が
ランプ電流Iを多く流すことができる。これにより、図
22に示すように、第2の従来例の放電灯Laの光出力
P(実線)は、第1の従来例の放電灯Laの光出力P
(点線)よりも大きくなるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2の
従来例では、上述のように第1の従来例と比べて、曲線
B1’〜B5’の傾きを大きくさせても、駆動周波数f
をf(Full)としたときの曲線B5’は、駆動周波
数fをf(Dim)としたときの曲線B1’と比べて傾
きが小さい。その結果、例えば定格出力が異なり定格ラ
ンプ電流が略等しい2つの放電灯La1,La2を取り
替えて点灯させるような場合、図24に示すように、そ
れぞれのランプV−I特性の曲線C1,C2が異なるた
め、調光下限時つまり駆動周波数fをf(Dim)とし
たときには、放電灯La1,La2にそれぞれ略等しい
ランプ電流Iを流すことができても、調光部40からの
調光信号を変化させて駆動周波数fを減少させ定格出力
に近付けるにつれて、放電灯La1,La2に流れるラ
ンプ電流Iの差は次第に大きくなる。これにより、駆動
周波数fをf(Full)としたときに、放電灯La2
を定格出力(光出力比100%)で点灯させるようにし
ても、放電灯La1に取り替えたときには、調光部40
の調光レベルを同じように設定して駆動周波数fをf
(Full)としても、放電灯La1には放電灯La2
のときよりも小さいランプ電流Iが流れて、放電灯La
1を定格出力で点灯させることができないのである。
【0011】このように定格電力が異なり定格ランプ電
流が略等しい複数種の放電灯Laを点灯させる場合に
は、調光部40の調光レベルを略同じに設定して略同一
の調光信号を出力させているにも関わらず、各放電灯L
aに流れるランプ電流Iに差が生じて、定格出力時の光
出力に対する実際の光出力の割合である光出力比が異な
ってしまうといった問題があった。
【0012】また、複数種の放電灯Laに対し、任意の
調光信号におけるランプ電流Iを略一定にさせる手段と
して、ランプ電流Iを検出し、この検出結果と調光信号
に基づいて、インバータINVをフィードバック制御す
るランプ電流フィードバック制御方式が知られている。
【0013】しかし、この手段では、図24に示すバラ
ストV−I特性を有する放電灯点灯装置では、定格出力
付近の曲線B5’の傾きが小さいため、上記複数種の放
電灯Laに対してランプ電流Iを略等しくするために
は、ランプ電流Iを大きく変化させるようにフィードバ
ック制御しなければならない。これは、フィードバック
制御を行う回路の設計範囲を狭くし、調光下限での異常
発振を招く恐れがある。
【0014】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい
複数種の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて略等
しいランプ電流を流し、前記複数種の放電灯間での光出
力比を略等しくし、何れの放電灯に対してもチラツキや
立ち消えが生ずることなく深く調光可能な放電灯点灯装
置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、直流電源と、少なくとも1つの
スイッチング素子を具備して、前記スイッチング素子を
オン/オフすることで前記直流電源からの直流出力を高
周波出力に変換するインバータと、前記インバータの両
出力端間に接続されたインダクタ及び第1のコンデンサ
の直列回路、前記インダクタ及び第1のコンデンサの接
続点に一端が接続された第2のコンデンサを具備する共
振回路と、任意の調光レベルに設定されることで、第1
及び第2のコンデンサの直列回路に並列接続される放電
灯を、前記調光レベルに応じて調光するように、少なく
とも前記インバータのスイッチング素子をオン/オフす
る駆動周波数を変化させる調光手段とを備え、所定の放
電灯に対する定格出力時の光出力を基準として光出力比
が約60%となる駆動周波数をf60%とし、光出力比
が約40%となる駆動周波数をf40%とし、前記共振
回路の無負荷時の共振周波数をf0としたとき、f60
%≦f0≦f40%の関係を満たすことを特徴とし、前
記f60%≦f0≦f40%の関係を満たすことによっ
て、調光レベルに対応して駆動周波数が変化される範囲
の略中央付近に、無負荷共振周波数があるため、調光レ
ベルの調光下限から定格出力までの略全範囲にわたっ
て、共振回路における出力電流変化に対する出力電圧変
化の割合を従来例に比べて大きくすることができ、その
結果、定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい複数
種の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて略等しい
ランプ電流を流し、前記複数種の放電灯間での光出力比
を略等しくすることができ、且つ、何れの放電灯に対し
てもチラツキや立ち消えが生ずることなく深く調光する
ことができる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、調光手段は、調光レベルを調光下限に近付くように
設定されたときには、インバータの動作周波数を変化さ
せるとともに、直流電源の出力電圧を小さくさせること
を特徴とし、調光下限付近で、調光手段に直流電源の出
力電圧を小さくさせることによって、直流電源の出力電
圧を略一定にさせた場合と比べて、駆動周波数を無負荷
共振周波数に近付けて放電灯に高い電圧をかけた状態で
調光することができ、その結果、調光下限付近での放電
灯の立ち消えやチラツキを抑えて深く調光することがで
きる。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、共振回路は、第2のコンデンサに並列接続さ
れる第3のコンデンサ及びスイッチング要素の直列回路
を備え、調光手段は、調光レベルが略中央付近から定格
出力側に設定されたときには、前記スイッチング要素の
オン/オフを切り換えることを特徴とし、調光レベルを
定格出力側に設定したときには、調光手段にスイッチン
グ要素のオン/オフを切り換えさせることによって、共
振回路の共振周波数を変化させて、出力電流変化に対す
る出力電圧変化の割合をさらに大きくすることができ、
その結果、定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい
複数種の放電灯に対し、定格出力付近の調光レベルにお
いてさらに略等しいランプ電流を流して、前記複数種の
放電灯間での光出力比をさらに略等しくすることができ
る。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
の発明において、ランプ電流を検出して検出結果に応じ
たランプ電流信号を出力する電流検出部を備え、調光手
段は、設定された調光レベルに応じた調光信号を出力す
る調光部と、前記ランプ電流信号に基づいて、調光信号
に対応したランプ電流が流れるようにインバータの駆動
周波数を変化させる調光制御信号を出力するフィードバ
ック手段とを備えたことを特徴とし、前記電流検出部を
備えるとともに調光手段に前記調光部及びフィードバッ
ク手段を備えたことによって、定格出力が異なり定格ラ
ンプ電流が略等しい複数種の放電灯に対し、任意の調光
レベルにおいてさらに略等しいランプ電流を流し、前記
複数種の放電灯間での光出力比をさらに略等しくするこ
とができ、且つ、何れの放電灯に対してもチラツキや立
ち消えの発生をさらに抑えて深く調光することができ
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、フィードバック手段は、電流検出部からのランプ電
流信号と、調光部からの調光信号との差を増幅して増幅
信号を出力する差分増幅部を備えて前記増幅信号に応じ
た調光制御信号を出力し、駆動周波数が無負荷共振周波
数となる調光レベル付近での前記差分増幅部のゲイン
を、他の調光レベルでのゲインと比べて小さくしたこと
を特徴とし、駆動周波数が無負荷共振周波数付近にある
ときには、共振回路からの出力電流変化に対する出力電
圧変化の割合が大きく、定格出力の異なる複数種の放電
灯に対してランプ電流が略等しくなるため、駆動周波数
が無負荷共振周波数となるような調光レベル付近で前記
ゲインを小さくさせることによって、ゲインが必要以上
に大きくなってフィードバック手段の動作により異常発
振してしまうのを防止することができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、インバータからの出力により放電灯のフィラ
メントを予熱する予熱回路と、調光信号に応じて出力電
圧が変化する第1の基準電圧源と、フィードバック手段
からの電圧信号からなる調光制御信号を前記第1の基準
電圧源の出力電圧と比較して、比較結果に応じて直流電
源の出力を変化させる比較部とを備えたことを特徴と
し、例えば周囲温度変化によりランプ電流が変動する
と、調光制御信号によりインバータの駆動周波数が変化
され、この駆動周波数及びランプ電流の変動により予熱
回路に流れる予熱電流も変動し、放電灯のチラツキやフ
ィラメント付近の黒化を生じさせることがあるが、比較
部に調光制御信号を第1の基準電圧源の出力電圧と比較
させ、比較結果に応じて直流電源の出力を変化させるこ
とよって、インバータの駆動周波数及びランプ電流の変
動を抑えることができ、その結果、予熱電流を安定させ
て放電灯のチラツキやフィラメント付近の黒化を防ぐこ
とができる。
【0021】請求項7の発明は、請求項4〜6の何れか
の発明において、フィードバック手段におけるランプ電
流信号を入力する入力側、及び調光制御信号を出力する
出力側のうち少なくとも何れか一方に、所定の周波数成
分を減衰させるノッチフィルタを備えたことを特徴と
し、前記ノッチフィルタを備えたことによって、ランプ
電流信号に含まれる不要な周波数成分を減衰させて、フ
ィードバック手段の動作による異常発振を抑えることが
でき、よリ安定に調光することができる。
【0022】請求項8の発明は、請求項4〜7の何れか
の発明において、調光信号に応じて出力電圧が変化する
第2の基準電圧源と、フィードバック手段からの電圧信
号からなる調光制御信号を前記第2の基準電圧源の出力
電圧と比較して、比較結果に応じて、直流電源及びイン
バータのうち少なくとも何れか一方の出力を変化させる
比較部とを備えたことを特徴とし、例えば放電灯が寿命
末期の状態となると、ランプ電流が変動し、放電灯が正
常のときと異なって異常な調光制御信号に基づいてイン
バータの駆動周波数が変化されることで、回路構成部品
にストレスを与えることがあるが、比較部に調光制御信
号を第2の基準電圧源の出力電圧と比較させ、比較結果
に応じて直流電源及びインバータのうち少なくとも何れ
か一方の出力を変化させることよって、放電灯が寿命末
期の状態となることによる回路構成部品へのストレスを
低減することができる。
【0023】請求項9の発明は、請求項4〜8の何れか
の発明において、電流検出部は、1次側にランプ電流が
流れるカレントトランスと、カレントトランスの2次側
に接続されたダイオードブリッジと、ダイオードブリッ
ジの出力側に接続された抵抗とからなり、カレントトラ
ンスは、1次側と2次側との間にギャップを設けずに形
成されたことを特徴とし、ギャップが設けられていない
カレントトランスを備えたことによって、ギャップを有
するカレントトランスと比べて1次側と2次側の磁気結
合を強めることができ、且つ、ダイオードブリッジを備
えてカレントトランスからの出力を全波整流することに
よって、ランプ電流に対するランプ電流信号の直線性を
高めることができ、その結果、検出精度を高めて、ノイ
ズ耐性を高めることができ、より安定に調光することが
できるとともに、定格出力が異なり定格ランプ電流が略
等しい複数種の放電灯に対し、任意の調光レベルにおい
てさらに略等しいランプ電流を流し、前記複数種の放電
灯間での光出力比をさらに略等しくすることができる。
【0024】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、直流電源は、少なくとも1つのスイ
ッチング素子とダイオードとコンデンサとを備えて、前
記スイッチング素子をオン/オフすることで直流電圧を
出力するとともに、調光手段は、直流電源のスイッチン
グ素子と、インバータのスイッチング素子とを、それぞ
れの周波数が略一致するのを避けてオン/オフさせるこ
とを特徴とし、調光手段に前記両周波数の一致を避けさ
せることによって、直流電源とインバータの相互干渉に
よるノイズを低減し、放電灯のチラツキを抑えることが
できる。
【0025】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、第1及び第2のコンデンサの直列
回路の両端間に、定格ランプ電流が略等しい複数の直列
接続された放電灯を接続したことを特徴とし、前記複数
の直列接続された放電灯を接続したことによって、前記
複数の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて同時に
略等しいランプ電流を流して、前記複数の放電灯間での
光出力比を略等しくすることができる。
【0026】請求項12の発明は、請求項1〜11の何
れかの発明において、3種類の高周波点灯専用のコンパ
クト型の放電灯を負荷の対象とし、前記各放電灯の定格
出力はそれぞれ42W、32W、24Wであって、前記
各放電灯の定格ランプ電流は略等しいことを特徴とし、
前記複数種の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて
略等しいランプ電流を流し、前記複数種の放電灯間での
光出力比を略等しくすることができる。
【0027】請求項13の発明は、請求項1〜12の何
れかの発明において、インバータは、直流電源の両出力
端間に直列接続された2つのスイッチング素子と、一端
が前記2つのスイッチング素子の接続点に接続された直
流カット用のコンデンサとを備え、前記コンデンサを介
して共振回路に高周波電力を出力することを特徴とし、
簡単な構成で直流成分を除去した高周波電力を共振回路
に供給することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態におけ
る基本構成は従来例と共通するために共通する部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の
特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0029】本実施形態は、図1(a)に示すように、
第2の従来例と同様、直流電源10とインバータINV
と共振回路30と、調光部40及び制御部20からなる
調光手段とを備えているが、第2の従来例と異なって、
第1及び第2のコンデンサC1,C2並びにインダクタ
L1の定数を適宜設定することにより、図1(b)に示
すように、f60%≦f0≦f40%とした点に特徴が
ある。ここに、f60%とは、所定の放電灯Laの定格
出力時の光出力を基準として前記放電灯Laを60%の
光出力比で点灯させるインバータINVの動作周波数f
であって、f40%とは、前記放電灯Laの定格出力時
の光出力を基準として前記放電灯Laを40%の光出力
比で点灯させるインバータINVの動作周波数fであ
る。
【0030】第2の従来例では、動作周波数fを無負荷
共振周波数f0≒f(Dim)から減少させるにつれて
バラストV−I特性の曲線B1’〜B5’の傾きが小さ
くなっていた。
【0031】しかし、本実施形態では、f60%≦f0
≦f40%とすることで、無負荷共振周波数f0がf
(Dim)からf(Full)の略中央付近に位置する
こととなる。その結果、図2に示すように、バラストV
−I特性の曲線B1〜B5の傾きが、第2の従来例と比
べて、それぞれ片寄りなく略均等に大きくなるのであ
る。
【0032】具体的には、動作周波数fが無負荷共振周
波数f0のときの曲線B3の傾きが非常に大きくなっ
て、動作周波数fがf(Dim)のときの曲線B1の傾
きが、第2の従来例の曲線B1’よりも僅かに小さくな
るものの、動作周波数fがf(Full)のときの曲線
B5の傾きが、第2の従来例の曲線B5’よりも大きく
なる。
【0033】その結果、定格出力が異なり定格ランプ電
流が略等しい2つの放電灯La1,La2のランプV−
I特性の曲線C1,C2は、図2に示すように互いに異
なっているが、例えば放電灯La2に対してf60%≦
f0≦f40%を満たすように設定すると、本実施形態
に放電灯La1,La2の何れを接続しても、調光部4
0で設定した任意の調光レベル、つまりf(Dim)〜
f(Full)のうちの任意の動作周波数fにおいて、
放電灯La1,La2に流れるランプ電流Iをそれぞれ
略等しくして放電灯La1,La2の光出力比を略等し
くすることができる。
【0034】例えば、第2の従来例では、調光レベルを
定格出力に設定しても、図2中の黒点に示すように、放
電灯La1,La2に流れるランプ電流Iに大きな差が
生じるため、放電灯La2を定格出力で点灯させても、
放電灯La1を定格出力で点灯させることができなかっ
たが、本実施形態では、調光レベルを定格出力に設定し
ても、図2中の白点に示すように、放電灯La1,La
2に流れるランプ電流Iを略等しくして、放電灯La
1,La2を共に定格出力で点灯させることができるの
である。
【0035】また、例えば、調光下限において放電灯L
a1,La2に流れるランプ電流Iが互いに異なってい
れば、調光部40で調光レベルを調光下限に設定したと
き、放電灯La1を安定に調光させることができても、
放電灯La2に対しては、調光レベルを略同じにしても
ランプ電流Iが小さくチラツキや立ち消えが生じること
がある。
【0036】しかし本実施形態では、調光レベルを調光
下限に設定しても、放電灯La1,La2に対して略等
しいランプ電流Iを流すため、何れの放電灯La1,L
a2に対してもチラツキや立ち消えが生じることなく深
く調光することができる。
【0037】本実施形態に適用可能な放電灯としては、
定格電力42Wの高周波点灯専用のコンパクト型ランプ
(JIS C 7601で規格されているFHT4
2)、定格電力32Wの高周波点灯専用のコンパクト型
ランプ(JIS C 7601で規格されているFHT
32)、定格電力24Wの高周波点灯専用のコンパクト
型ランプ(JIS C 7601で規格されているFH
T24)などがあるが、これらの放電灯に限定されるも
のではない。 (実施形態2)本実施形態における基本構成は実施形態
1と共通するために共通する部分については同一の符号
を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分に
ついてのみ詳細に説明する。
【0038】本実施形態では、図3に示すように、ラン
プ電流Iを検出して電圧信号からなるランプ電流信号を
出力する電流検出部9を備え、制御部20は、ランプ電
流信号に基づいて、調光信号に対応したランプ電流が流
れるようにインバータINVの駆動周波数fを変化させ
る調光制御信号を出力するフィードバック手段として構
成されている。
【0039】調光部40は、調光レベルが調光下限に近
付くように設定されるにつれて電圧値を小さくする電圧
信号からなる調光信号を出力する。
【0040】制御部20は、調光部40からの調光信号
の電圧値から、電流検出部9からのランプ電流信号の電
圧値を減算して、減算された電圧値の電圧信号を出力す
る減算器21a、前記減算器21aからの電圧信号を増
幅して増幅信号を出力する増幅回路21bからなる差分
増幅部21と、前記増幅信号及び調光信号の電圧値を加
算して、加算された電圧値を有する調光制御信号をイン
バータINVに出力する加算器22とを備えている。
【0041】そして、制御部20は、調光制御信号の電
圧値を大きくすることで、インバータINVの駆動周波
数fを減少させ、調光制御信号の電圧値を小さくするこ
とで、インバータINVの駆動周波数fを増加させる。
【0042】電流検出部9は、調光部40で設定された
調光レベルに対応したランプ電流Iが放電灯Laに流れ
ているときには、調光信号の電圧値と略等しい電圧値の
ランプ電流信号を出力するように設定されている。
【0043】このような制御部20では、調光部40で
所望の調光レベルを設定して調光信号を出力させたとき
に、前記調光信号に応じたランプ電流Iが流れている
と、調光信号とランプ電流信号の電圧値が共に略等しい
ので、加算器22に入力される増幅信号の電圧値は約0
[V]となり、インバータINVには調光信号の電圧値
と略等しい電圧値の調光制御信号が出力される。つま
り、制御部20は、調光信号に応じたランプ電流Iが流
れているときには、インバータINVの駆動周波数fを
変化させずに略一定に保たせるのである。
【0044】上述の場合とは異なって、調光部40で所
望の調光レベルを設定して調光信号を出力させたとき
に、前記調光信号に応じたランプ電流Iよりも少ないラ
ンプ電流Iが流れていると、増幅回路21bからの増幅
信号の電圧値は0[V]よりも大きくなるので、インバ
ータINVには調光信号の電圧値よりも大きい電圧値の
調光制御信号が出力される。つまり、制御部20は、調
光信号に応じたランプ電流Iよりも少ないランプ電流I
が流れているときには、インバータINVの駆動周波数
fを減少させてランプ電流Iを調光信号に応じた分だけ
増加させるのである。
【0045】これにより、放電灯Laの放電が不安定と
なってチラツキが発生する場合には、ランプ電流Iの瞬
時値が増減を繰り返すが、制御部20が上述のように動
作することによって、瞬時値の変化が抑制されてチラツ
キを防止することができる。また、定格出力が異なり定
格ランプ電流が略等しい複数種の放電灯Laを接続した
場合でも、複数種の放電灯Laに対し、任意の調光レベ
ルにおいて略等しいランプ電流Iを流し、複数種の放電
灯La間での光出力比を略等しくすることができる。
【0046】また本実施形態では、フィードバック手段
たる制御部20を、減算器21a及び増幅回路21bか
らなる差分増幅部21と、加算器22とで構成したが、
図4に示すように、オペアンプOP及び抵抗R1,R
2、Rp並びにコンデンサCiからなる差分増幅部2
1’と、第1の基準電圧源E1とで構成しても良い。
【0047】第1の基準電圧源E1は、調光部40から
の調光信号に応じて出力電圧を可変し、放電灯Laに調
光信号に応じたランプ電流Iが流れているときには、ラ
ンプ電流信号の電圧値と、第1の基準電圧源E1の出力
電圧の値とが略等しくなるように設定されている。
【0048】差分増幅部21’のオペアンプOPの反転
入力端子には抵抗R1を介して電流出力回路9の出力端
が接続され、オペアンプOPの非反転入力端子には抵抗
R2を介して第1の基準電圧源E1が接続されている。
また、抵抗Rp及びコンデンサCiはそれぞれオペアン
プOPの出力端子と反転入力端子との間に接続されてい
る。
【0049】このような差分増幅部21’は、第1の基
準電圧源E1の出力電圧の値から、電流検出部9のラン
プ電流信号の電圧値を減算し増幅して、増幅された信号
を調光制御信号としてインバータINVに出力するので
ある。ここに、オペアンプOPのゲインは抵抗R1,R
p及びコンデンサCiの定数で決定され、コンデンサC
i及び抵抗Rpはカットオフ周波数を決定しており、低
周波のリップルを低減するように設定されている。
【0050】ところでインバータINVは、直流電源1
0に並列接続されるFETからなるスイッチング素子Q
1,Q2と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点に一
端が接続された直流カット用のコンデンサCdと、調光
制御信号に応じてスイッチング素子Q1,Q2を交互に
オン/オフさせるインバータ制御回路8とを備えてい
る。また、インバータINVにおけるスイッチング素子
Q2及びコンデンサCdの直列回路に、共振回路30の
インダクタL1及び第1のコンデンサC1の直列回路が
並列接続される。このようにインバータINVを構成す
ることによって、簡単な構成で直流成分を除去した高周
波電力を共振回路30に供給することができる。
【0051】インバータ制御回路8は、差分増幅部2
1’から正の電圧信号が入力されると、駆動周波数fが
減少するようにスイッチング素子Q1,Q2を交互にオ
ン/オフさせ、逆に負の電圧信号が入力されると、駆動
周波数fが増加するようにスイッチング素子Q1,Q2
を交互にオン/オフさせる。
【0052】ここで上述の制御部20及びインバータI
NVを備えた本実施形態の動作の一例を説明する。
【0053】まず、調光部40で所望の調光レベルを設
定して調光信号を出力させる。調光レベルを設定したと
き、前記調光信号に応じたランプ電流Iよりも少ないラ
ンプ電流Iが流れているときには、差分増幅部21’か
らは正の調光制御信号が出力される。そして、インバー
タ制御回路8は正の調光制御信号を入力することで、ス
イッチング素子Q1,Q2の動作周波数fを減少させ、
ランプ電流Iを増加させる。
【0054】その後、ランプ電流Iが前記調光信号に応
じたランプ電流Iまで増加すると、第1の基準電圧源E
1の出力電圧の値とランプ電流信号の電圧値が共に略等
しくなるので、差分増幅部21’からは電圧値が0
[V]付近の調光制御信号が出力される。そして、イン
バータ制御回路8は、スイッチング素子Q1,Q2の動
作周波数fを略一定にして、放電灯Laに流れるランプ
電流Iが調光信号に応じたランプ電流Iに維持される。
【0055】また、チラツキが発生することによりラン
プ電流Iが減少するようなときにも、上述のように差分
増幅部21’から正の調光制御信号が出力されるので、
インバータINVの動作周波数fを減少させてランプ電
流Iを増加させるのである。この動作により、放電灯L
aのチラツキを防止することができる。
【0056】このように、差分増幅部21’の調光制御
信号が実質的にインバータINVの動作周波数fを決定
している。
【0057】ところで、実施形態1では、図5に示すよ
うに、バラストV−I特性の曲線B1,B2,B4,B
5の傾きが曲線B3の傾きと比べて小さいため、定格出
力が異なり定格ランプ電流が略等しい放電灯La1,L
a2に対してインバータINVの駆動周波数fを略等し
くした場合、放電灯La2を、曲線C2と一点鎖線の曲
線B1,B2,B4,B5の交点(図5中に示す黒点)
で動作させていても、放電灯La1を動作させるときに
は、曲線C1と一点鎖線の曲線B1,B2,B4,B5
の交点で動作させることになり、放電灯La1,La2
間で略同じ調光レベルにおけるランプ電流Iが僅かに異
なってしまう。
【0058】しかし本実施形態では、上述のように電流
検出部9を備えて、制御部20をフィードバック手段と
して構成したことによって、放電灯La1に取り替えた
ときには、調光レベルを変化させることなく、図5に示
すバラストV−I特性の曲線B1,B2,B4,B5を
一点鎖線から実線に変化させ、図5中の白点に示すよう
に、任意の調光レベルにおいて放電灯La1,La2に
流れるランプ電流Iをさらに略等しくすることができ
る。
【0059】ところで、従来例で述べたように、第2の
従来例に対して本実施形態のようなフィードバック手段
を備えた場合には、バラストV−I特性の曲線の傾きが
小さいため複数種の放電灯Laに対してランプ電流Iを
略等しくするためには、本実施形態よりもランプ電流I
を大きく変化させるようにフィードバック制御しなけれ
ばならない。つまり差分増幅部21,21’でのゲイン
を高く設定しなければならない。ゲインが大きいと、立
ち消えやチラツキが発生しやすいポイントではフィード
バック手段の動作による異常発振が起こりやすい。即
ち、放電灯La固有の出力応答に対して、ゲインが大き
いとフィードバック制御により放電灯Laの出力応答が
過剰になる。例えば、放電が不安定になり、ランプ電流
Iの瞬時値が僅かに減少したとする。フィードバック手
段はランプ電流Iを増加させる方向に動作するが、ゲイ
ンが大きいため必要以上にランプ電流Iを増加させるこ
とになる。すると、今度はランプ電流Iを減少させる方
向にフィードバック制御されるが、必要以上に減少させ
てしまうことになる。フィードバック手段がない場合に
比べ、逆にフィードバック制御によりチラツキを助長さ
せることになるのである。
【0060】しかし、本実施形態では、f40%≦f0
≦f60%とすることにより、ランプ電流Iを大きく変
化させる必要がないので、ゲインを低く抑えて異常発振
を抑制することができる。また、実施形態1に比べ、複
数種の放電灯Laに対し、任意の調光レベルにおいてさ
らに略等しいランプ電流Iを流すことができ、深く安定
に調光することができる。 (実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態
1又は2と共通するために共通する部分については同一
の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ詳細に説明する。
【0061】本実施形態の直流電源10は、図6に示す
ように、交流電源Vsからの出力を整流するダイオード
ブリッジDBと、ダイオードブリッジDBの両出力端間
に接続されるインダクタL2及びFETからなるスイッ
チング素子Q3の直列回路と、スイッチング素子Q3の
両端に接続されたダイオードD1及びコンデンサC4の
直列回路と、調光部40の調光信号に応じてスイッチン
グ素子Q3をオン/オフする電源制御回路11とを備
え、コンデンサC4の両端電圧を出力電圧Vdcとして
インバータINVに出力している。
【0062】この直流電源10は、スイッチング素子Q
3をオン/オフすることで交流電源Vsの出力電圧を昇
圧する昇圧チョッパ回路として構成され、出力電圧Vd
cの電圧値は、交流電源Vsのピーク電圧値以上とな
る。ここで前記ピーク電圧値は、交流電源Vsの出力電
圧が100[V]であれば約141[V]、交流電源V
sの出力電圧が200Vであれば約282[V]であ
る。
【0063】このような本実施形態では、制御部20が
実施形態2と同様、調光信号及びランプ電流信号に基づ
いてフィードバック制御する一方で、直流電源10の電
源制御回路11は、調光信号の電圧値が大きくなると、
出力電圧Vdcが大きくなるようにスイッチング素子Q
3をオン/オフし、調光信号の電圧値が小さくなると、
出力電圧Vdcが小さくなるようにスイッチング素子Q
3をオン/オフする。即ち、直流電源10は、調光レベ
ルを定格出力としたときには電圧値Vdc2の出力電圧
Vdcを出力し、調光レベルを調光下限に近付けるにつ
れて出力電圧Vdcを電圧値Vdc2よりも小さくし、
調光下限付近では電圧値Vdc1の出力電圧Vdcを出
力する。
【0064】ここで、図7に示すように、直流電源10
の出力電圧VdcをVdc1としたときと、出力電圧V
dcをVdc2としたときとでは、放電灯Laの光出力
が異なり、駆動周波数fがf(Full)〜f(Di
m)の範囲において、出力電圧VdcをVdc2とした
ときの光出力P2の方が、出力電圧VdcをVdc1と
したときの光出力P1よりも大きくなる。
【0065】即ち本実施形態では、調光レベルを調光下
限に、つまり駆動周波数fをf(Dim)に近付ける
と、前記調光レベルに対応した調光信号により直流電源
10の出力電圧Vdcが電圧値Vdc2からVdc1に
変化するため、図7中に示す白点B’が黒点Bに移るよ
うに、光出力比40%で放電灯Laを点灯させる駆動周
波数f40%を無負荷共振周波数f0に近付けることが
できる。これと同様に、図7中に示す白点C’が黒点C
に移るように、光出力比20%で放電灯Laを点灯させ
る駆動周波数f(Dim)を無負荷共振周波数f0に近
付けることができる。また、調光レベルを定格出力に、
つまり駆動周波数fをf(Full)に近づけると、直
流電源10の出力電圧Vdcが電圧値Vdc1からVd
c2に大きくなるので、図7中の黒点A,白点A’に示
すように、光出力を大きくしておくことができるのであ
る。
【0066】これにより本実施形態では、直流電源10
の出力電圧Vdcを一定にさせた場合と比べて、駆動周
波数fを無負荷共振周波数f0に近付けて放電灯Laに
高い電圧をかけた状態で調光することができる。その結
果、調光下限付近での放電灯Laの立ち消えやチラツキ
を抑えて深く調光することができる。
【0067】また調光下限付近では、バラストV−I特
性の曲線の傾きが実施形態1及び2に比べて大きくな
り、定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい複数種
の放電灯Laに対して、さらに略等しいランプ電流Iを
流すことができる。その結果、制御部20の差分増幅部
21’のゲインをより小さく抑え、立ち消えやチラツキ
の発生をさらに抑えて、安定に深く調光することができ
る。 (実施形態4)本実施形態における基本構成は実施形態
1〜3と共通するために共通する部分については同一の
符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部
分についてのみ詳細に説明する。
【0068】本実施形態の共振回路30は、図8に示す
ように、第2のコンデンサC2の両端に第3のコンデン
サC3及びスイッチSWの直列回路を備えている。そし
て、本実施形態のインバータINVのインバータ制御回
路8は、調光部40からの調光信号に応じてスイッチン
グ素子Q1,Q2をオン/オフさせるとともに、調光信
号に応じてスイッチSWをオン/オフさせる。また、本
実施形態では、インバータ制御回路8を制御部20とし
て構成し、インバータ制御回路8と調光部40とから調
光手段を構成している。
【0069】インバータ制御回路8は、調光レベルつま
り光出力比が60%以上になるように指示する調光信号
を入力すると、スイッチSWをオンさせ、60%よりも
小さくなるように指示する調光信号を入力すると、スイ
ッチSWをオフさせる。
【0070】ここで、本実施形態の共振回路30は、図
9に示すように、スイッチSWがオフしているときに
は、実施形態1〜3と同様、2つの共振周波数f0,f
0(Full)を有するが、スイッチSWがオンしてい
るときには、実施形態1〜3と異なり、共振周波数f0
(Full)をf0(Full)’に変化させる。した
がって、2次電圧V02は、調光下限付近では無負荷共
振周波数f0の共振カーブ(図9に示す太実線)に沿っ
て変化し、調光レベルを定格出力側に近付けると、共振
周波数f0(Full)の共振カーブ(図9に示す太点
線)に沿って変化し、調光レベルをさらに定格出力側に
近付けると、上述のようにスイッチSWがオフからオン
に切り換えられるので、共振周波数f0(Full)’
の共振カーブ(図9に示す細点線)に沿って変化する。
【0071】これにより本実施形態では、駆動周波数f
がf(Full)〜f60%の範囲における2次電圧V
02を実施形態1〜3よりも大きくすることができる。
【0072】その結果、これまでの実施形態では、駆動
周波数fがf40%〜f60%において、バラストV−
I特性の曲線の傾きが非常に大きくなり、f60%〜f
(Full)では前記曲線の傾きが比較的僅かに小さく
なっていたが、本実施形態では、図10に示すように、
バラストV−I特性の定格出力付近の曲線(例えばB
4,B5)の傾きをさらに大きくすることができる。し
たがって本実施形態では、定格出力が異なり定格ランプ
電流が略等しい放電灯La1,La2に対して、定格出
力付近での調光レベルにおいてさらに略等しいランプ電
流Iを流し、放電灯La1,La2間での光出力比を略
等しくすることができる。 (実施形態5)ところで実施形態2では、制御部20
は、調光レベルの全範囲に渡って、ランプ電流信号に基
づいてインバータINVをフィードバック制御してい
た。
【0073】しかし、実施形態1で述べたようにf60
%≦f0≦f40%の関係を満たすことだけで、調光レ
ベルの略中央付近に無負荷共振周波数f0が位置するの
で、定格出力が異なる複数種の放電灯Laに対し、調光
レベルを略中央付近(50%付近)に近付けたときに
は、複数種の放電灯Laのそれぞれで流れるランプ電流
Iは、他の調光レベルと比べて、より等しくなってい
る。これにより、調光レベルを50%付近とするように
指示する調光信号を出力しているときには、実施形態2
のようなフィードバック制御を行わなくても良い。逆
に、調光レベル50%付近でフィードバック制御のゲイ
ンが大きいと、図11に示されるように、ランプ電流I
の減少と増加が不必要に繰り返されて、異常発振してし
まうといった不都合が生じることがある。
【0074】そこで本実施形態では、図12に示すよう
に、図3に示す実施形態2に対して、調光部40からの
調光信号に応じてオン/オフするスイッチSW1を差分
増幅部21と加算器22との間に接続し、増幅回路21
b’に、調光部40からの調光信号に応じてゲインを変
化させる。
【0075】スイッチSW1は、図13の点線に示すよ
うに、調光レベルつまり光出力比を50%付近にするよ
うに指示する調光信号が入力されるとオフし、それ以外
の調光信号が入力されているときにはオンする。
【0076】また増幅回路21b’は、図13の実線に
示すように、調光信号の電圧値が、調光下限に対応した
電圧値から調光レベル50%に対応した電圧値まで増加
するに伴って、前記電圧値に略比例するようにゲインg
を小さくさせるとともに、調光信号の電圧値が、調光レ
ベル50%に対応した電圧値から定格出力に対応した電
圧値まで増加するに伴って、前記電圧値に略比例するよ
うにゲインgを大きくさせる。
【0077】即ち本実施形態では、インバータINVの
駆動周波数fが無負荷共振周波数f0となるような調光
レベル50%付近に調光レベルが近付けられると、増幅
回路21b’のゲインgを小さくさせることによって、
調光範囲の全体にわたってゲインgが大きすぎることと
なるのを避けることができ、上述のようなランプ電流I
の異常発振の発生を防ぐことができる。さらに、調光レ
ベルが50%付近になると、スイッチSW1をオフさせ
ることによって、ランプ電流信号に基づくフィードバッ
ク制御を完全に停止させて、ランプ電流Iの異常発振の
発生をさらに防ぐことができる。 (実施形態6)本実施形態における基本構成は図6に示
す実施形態3と共通するために共通する部分については
同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0078】本実施形態の直流電源10は、図14に示
すように、ダイオードブリッジDBの出力に基づいて交
流電源Vsからの入力電圧を検出し、検出結果に応じた
検出信号を出力する入力電圧検出回路12を備えてい
る。また本実施形態の電源制御回路11は、実施形態3
と同様、調光信号の電圧値に応じて直流電源10の出力
電圧Vdcが電圧値Vdc1〜Vdc2の範囲で所定の
電圧値となるようにスイッチング素子Q3をオン/オフ
させるとともに、入力電圧検出回路12からの検出信号
に基づいて交流電源Vsの入力電圧を監視し、出力電圧
Vdcの前記所定の電圧値が、入力電圧の変化によって
変動しないようにスイッチング素子Q3を制御してい
る。
【0079】例えば、実施形態3では、100[V]の
交流電源Vsから電源をとる場合と、200[V]の交
流電源Vsから電源をとる場合とで、直流電源10から
の出力電圧Vdcの電圧値は異なってしまうが、本実施
形態では、上述のように電源制御回路11が交流電源V
sからの入力電圧を監視しているので、交流電源Vsの
電圧が100[V]であっても200[V]であって
も、共に略等しい電圧値の出力電圧Vdcを出力する。
【0080】ところで、このように出力電圧Vdcが前
記入力電圧の変化によって変動しないようにスイッチン
グ素子Q3を制御させると、スイッチング素子Q3のオ
ン/オフするチョッパ周波数の範囲が広くなり、且つ、
放電灯Laを調光するためにインバータINVの駆動周
波数fも幅広く変化させるので、同じ調光レベルにおい
てチョッパ周波数と駆動周波数fとが略一致することが
ある。
【0081】このように両周波数が略一致するときに
は、直流電源10とインバータINVとの間で相互干渉
が生じ、ノイズが発生して放電灯Laからの光がちらつ
いてしまうことがある。
【0082】そこで、本実施形態の電源制御回路11
は、調光信号の電圧値からインバータINVの駆動周波
数fを特定し、この特定された駆動周波数fにチョッパ
周波数が近づくときには、両周波数の一致を回避するよ
うにチョッパ周波数を変化させる。
【0083】これにより本実施形態では、ノイズの発生
を抑え、チラツキなく深く調光することができる。
【0084】なお本実施形態では、電源制御回路11に
チョッパ周波数を変化させることで出力電圧Vdcを変
化させたが、スイッチング素子Q3のオンデューティを
変化させることで出力電圧Vdcを変化させても良い。 (実施形態7)本実施形態における基本構成は図6に示
す実施形態3と共通するために共通する部分については
同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0085】本実施形態では、放電灯Laの両フィラメ
ントを予熱する予熱回路を備えている。この予熱回路
は、図15に示すように、放電灯Laの一方のフィラメ
ントに接続されるインダクタL3,L4及びコンデンサ
C5の直列回路と、放電灯Laの他方のフィラメントに
接続されるインダクタL5,L6及びコンデンサC6の
直列回路とからなり、インダクタL3,L5はそれぞれ
インダクタL1に磁気結合している。即ち、この予熱回
路は、インバータINVからの出力によりインダクタL
3,L5に誘導起電力が発生し、この誘導起電力により
放電灯Laの各フィラメントを予熱しているのである。
【0086】また、本実施形態では、調光部40からの
調光信号に応じて出力電圧を可変する第2の基準電圧源
E2と、反転入力端子に差分増幅部21’からの調光制
御信号が入力され、非反転入力端子に基準電圧源E2の
出力電圧が入力されるコンパレータCP1とを備え、差
分増幅部21’及び第1の基準電圧源E1,E2並びに
コンパレータCP1から制御部20を構成している。ま
た、差分増幅部21’と基準電源E1とからフィードバ
ック手段を構成している。
【0087】コンパレータCP1は、調光制御信号の電
圧値を、基準電圧源E2の出力電圧の電圧値と比較し、
調光制御信号の電圧値の方が基準電圧源E2の出力電圧
の値よりも小さければ、Hレベルの電圧信号を直流電源
10の電源制御回路11に出力し、前述とは逆に、調光
制御信号の電圧値の方が大きければ、Lレベルの電圧信
号を出力する。
【0088】直流電源10の電源制御回路11は、コン
パレータCP1からHレベルの電圧信号を入力している
ときには、直流電源10の出力電圧Vdcが、放電灯L
aを定格出力で点灯させるのに十分な電圧値Vdc1と
なるように、スイッチング素子Q3を制御し、コンパレ
ータCP1からLレベルの電圧信号を入力しているとき
には、直流電源10の出力電圧Vdcが電圧値Vdc1
よりも大きい電圧値Vdc2となるように、スイッチン
グ素子Q3を制御する。
【0089】ところで、周囲温度が変化したときには、
共振回路30の構成回路部品やその他の構成回路部品の
バラツキなどが原因で、その温度変化によってランプ電
流Iが変動することがある。
【0090】ここで、図6に示す実施形態6では、ラン
プ電流Iが例えば小さくなるように変動すると、ランプ
電流信号と調光信号のそれぞれの電圧値との間に差が生
じ、この差に応じた調光制御信号が差分増幅部21’か
ら出力されて、インバータ制御回路8がインバータIN
Vの駆動周波数fを減少させるため、ランプ電流Iが大
きくなり、調光信号に対応したランプ電流Iに回復す
る。つまり、実施形態6では、周囲温度変化によりラン
プ電流Iが変動しても、インバータINVの駆動周波数
fを変化させることで、ランプ電流Iを調光信号に対応
した大きさに維持するのである。
【0091】しかし、この実施形態6に上述のような予
熱回路を備えたときには、周囲温度変化によって、イン
バータINVの駆動周波数fが変化されるため、予熱回
路に流れる予熱電流も変化してしまう。これは、従来周
知の巻線予熱方式やコンデンサ予熱方式にも共通して言
えることである。そして、この予熱電流の変化は、その
変化量が許容範囲よりも大きい場合には、調光下限時に
おいてはチラツキや放電灯Laのフィラメントの黒化を
生じさせるとともに、放電灯Laの寿命にも悪影響をも
たらす。
【0092】そこで本実施形態では、実施形態6に予熱
回路を備えただけなく、制御部20を上述のようにコン
パレターCP1及び第2の基準電圧源E2を用いて構成
している。そして、第2の基準電圧E2の出力電圧の電
圧値を、予熱電流の変化を抑える必要があるか否かを判
別するための判別値として、調光部40は、この判別値
を、調光信号に対して予熱電流の変化量が許容範囲であ
るときに出力されるような調光制御信号の電圧値よりも
ある程度大きくなるように、調光信号に応じて変化させ
る。
【0093】これにより本実施形態では、周囲温度変化
によってランプ電流Iが小さくなって差分増幅部21’
から大きな電圧値の調光制御信号が出力されても、この
調光制御信号の電圧値が前記判別値よりも大きい場合に
は、インバータINVの駆動周波数fの変化を抑えて予
熱電流の変化量を許容範囲内に抑える必要があるとし
て、コンパレータCP1がLレベルの電圧信号を出力し
て、電源制御部11に直流電源10の出力電圧Vdcを
Vdc1からVdc2に増加させる。その結果、インバ
ータINVの駆動周波数fを変化させることなく、ラン
プ電流Iを調光信号に対応した大きさに維持して予熱電
流の変化を抑え、予熱電流の変化によるチラツキやフィ
ラメントの黒化を防ぎ、放電灯Laを長寿命化させるこ
とができるのである。 (実施形態8)本実施形態における基本構成は図4に示
す実施形態2と共通するために共通する部分については
同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0094】本実施形態では、図16に示すように、電
流検出回路9の出力端と差分増幅部21’の抵抗R1と
の間に、ランプ電流信号における所定範囲の周波数成分
を減衰させるノッチフィルタ50を接続している。
【0095】このノッチフィルタ50は、電流検出回路
9の出力端と抵抗R1との間に接続される抵抗Ra,R
bの直列回路と、抵抗Ra,Rbの直列回路に並列接続
されるコンデンサCa,Cbの直列回路と、抵抗Ra,
Rbの接続点とグランドとの間に接続されるコンデンサ
Ccと、コンデンサCa,Cbの接続点とグランドとの
間に接続される抵抗Rcとからなる。ここに、抵抗R
a,Rb,Rcの抵抗値Ra’,Rb’,Rc’は、R
a’=Rb’=2Rc’(=R)の関係を満たし、コン
デンサCa,Cb,Ccの静電容量Ca’,Cb’,C
c’は、Ca’=Cb’=1/2Cc’(=C)の関係
を満たす。これにより、周波数fa=1/2πCRを中
心とする所定範囲の周波数成分を減衰させている。
【0096】ここで、交流電源Vsを商用電源として、
周波数faが商用電源の周波数となるように抵抗Ra,
Rb,Rc及びコンデンサCa,Cb,Ccの定数を設
定したときには、商用電源周波数のリップルによって発
生するランプ電流信号のリップルを低減する。これによ
り、フィードバック制御の精度が向上し、またフィード
バック制御による異常発振を抑えることができ、放電灯
Laをより安定に深く調光することができる。
【0097】また、ノッチフィルタ50により差分増幅
部21’のオペアンプOPはカットオフ周波数の値を考
慮せず、ゲインの値のみを考慮し、Ci,Rpの定数を
設定することができるので、設計範囲を広げることがで
きる。
【0098】ところで、本実施形態及び実施形態1〜7
では、第1及び第2のコンデンサC1,C2の直列回路
の両端間に、放電灯Laを1つ接続して点灯させたが、
定格ランプ電流が略等しい複数の直列接続された放電灯
Laを接続しても良い。この場合、直列接続された各放
電灯Laに流れるランプ電流Iは、それぞれ略等しくな
るので、前記各放電灯Laで定格出力が互いに異なって
いても、調光部40により設定される調光レベルに対し
て同時に、前記各放電灯Laを光出力比がそれぞれ略等
しくなるように調光することができる。また、調光レベ
ルを調光下限に近付けたときに、何れかの放電灯Laに
チラツキや立ち消えが生じるといったことを防ぐことが
できる。 (実施形態9)本実施形態における基本構成は図6に示
す実施形態3と共通するために共通する部分については
同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴と
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0099】本実施形態では、図17に示すように、実
施形態7と同様、調光部40からの調光信号に応じて出
力電圧を可変する第2の基準電圧源E2と、反転入力端
子に差分増幅部21’からの調光制御信号が入力され、
非反転入力端子に第2の基準電圧源E2の出力電圧が入
力されるコンパレータCP1とを備え、差分増幅部2
1’及び第1及び第2の基準電圧源E1,E2並びにコ
ンパレータCP1から制御部20を構成している。
【0100】コンパレータCP1は、調光制御信号の電
圧値を、第2の基準電圧源E2の出力電圧の電圧値と比
較し、調光制御信号の電圧値の方が基準電圧源E2の出
力電圧の値よりも小さければ、Hレベルの電圧信号をイ
ンバータINVのインバータ制御回路8に出力し、前述
とは逆に、調光制御信号の電圧値の方が大きければ、L
レベルの電圧信号を出力する。
【0101】インバータINVのインバータ制御回路8
は、コンパレータCP1からHレベルの電圧信号を入力
しているときには、実施形態3と同様、差分増幅部2
1’の調光制御信号に応じてスイッチング素子Q1,Q
2を制御し、コンパレータCP1からLレベルの電圧信
号を入力しているときには、スイッチング素子Q1,Q
2の動作を停止させる。
【0102】ところで、調光部40から所望の調光レベ
ルに対応した調光信号を出力して、放電灯Laを点灯さ
せているとき、放電灯Laがフィラメントの劣化などに
よる寿命末期の状態となって、ランプ電流Iが小さくな
るように変動することがある。このとき、前記調光信号
とランプ電流信号のそれぞれの電圧値に差が生じて、差
分増幅部21’から正の調光制御信号が出力され、この
調光制御信号によりインバータINVは駆動周波数fを
減少させ、ランプ電流Iの変動が抑えられる。
【0103】しかし、調光部40から出力されている調
光信号に対して、上述のように放電灯Laが寿命末期と
なったときの前記調光制御信号の電圧値は、正常な放電
灯Laを点灯させているときに出力されるような調光制
御信号の電圧値よりも大きく、その結果、放電灯Laが
寿命末期となったときのインバータINVの動作周波数
は、正常な放電灯Laを点灯させているときと比べて減
少することとなる。
【0104】このように、正常な放電灯Laを点灯させ
ているときと比べて、放電灯Laが寿命末期の状態とな
ると、通常と異なる動作を行うために回路構成部品にス
トレスを与えてしまうこととなる。
【0105】そこで、本実施形態では、第2の基準電圧
E2の出力電圧の電圧値を、放電灯Laが寿命末期の状
態となっているか否かを判別するための異常判別値とし
ている。即ち、調光部40は、この異常判別値を、調光
信号に対して正常な放電灯Laを点灯させているときに
出力されるような調光制御信号の電圧値よりも、フィラ
メントの劣化などが許容できる範囲である程度大きくな
るように、調光信号に応じて変化させる。
【0106】これにより本実施形態では、調光制御信号
の電圧値を、前記異常判別値と比較して、調光制御信号
の電圧値の方が大きければ、放電灯Laが寿命末期の状
態になったとして、インバータINVのスイッチング素
子Q1,Q2の動作を停止させて、回路構成部品のスト
レスを軽減することができるのである。
【0107】ところで本実施形態では、コンパレータC
P1の出力に応じて、インバータINVのスイッチング
素子Q1,Q2の動作を停止させたが、直流電源部10
のスイッチング素子Q3の動作を停止させても良い。こ
の場合には、電源制御部11が、コンパレータCP1か
らLレベルの電圧信号を入力すると、スイッチング素子
Q3の動作を停止させる。また、コンパレータCP1の
出力に応じてスイッチング素子Q1〜Q3の動作を停止
させても良い。 (実施形態10)本実施形態における基本構成は図4に
示す実施形態2と共通するために共通する部分について
は同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴
となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0108】本実施形態の電流検出部9は、放電灯La
の一端と直流電源10の低電位側出力端との間に1次巻
線n1が接続されたカレントトランスCTと、カレント
トランスCTの2次巻線n2の両端に接続されたダイオ
ードブリッジDB1と、ダイオードブリッジDB1の両
出力端に接続された抵抗R5とからなり、抵抗R5に印
加される電圧をランプ電流信号として出力する。また、
本実施形態の直流電源10は、実施形態6と同様、交流
電源Vsを整流して昇圧する昇圧チョッパ回路として構
成されている。
【0109】カレントトランスCTは、ランプ電流Iが
1次巻線n1に流れることで2次巻線n2に発生するラ
ンプ電流Iに応じた誘導起電力を、ダイオードブリッジ
DB1に出力し、ダイオードブリッジDB1はカレント
トランスCTからの出力を全波整流して抵抗R1に印加
する。
【0110】ところで、カレントトランスCTの1次巻
線n1と2次巻線n2との間にギャップが存在するとイ
ンバータINVの駆動周波数fに応じて、2次巻線n2
に流れる電流の値が変化する。ランプ電流Iは調光され
るとともに周波数が変化するので、電流検出部9は周波
数特性を持たない方が望ましい。
【0111】そこで、本実施形態のカレントトランスC
Tには、1次巻線n1と2次巻線n2との間にギャップ
が設けられていないものを用いている。
【0112】このようなカレントトランスCTは、1次
巻線n1と2次巻線n2の磁気結合が高いため、インバ
ータINVの動作周波数fの変化に関係なく巻数比に応
じた電流を出力する。
【0113】また、カレントトランスCTを用いること
により、調光下限時でのランプ電流信号の電圧値のダイ
ナミックレンジを広くすることができる。
【0114】例えば、放電灯Laと直流電源10の低電
位側出力端との間に検出用の抵抗を接続して電流検出部
を構成した場合、調光下限時のランプ電流信号の電圧値
を大きくするために検出用抵抗の抵抗値を大きくする
と、定格出力時には、検出用抵抗での消費電力により大
きなロスが発生じてしまう。
【0115】しかし、本実施形態ではカレントトランス
CTを用いて電流検出部9を構成していることによっ
て、定格出力時のロスを抑えて、調光下限時でのランプ
電流信号の電圧のダイナミックレンジを広くとることが
できる。
【0116】これにより本実施形態では、電流検出部9
の検出精度を高め、ノイズ耐性を強くすることができ
る。
【0117】またダイオードブリッジDB1は、カレン
トトランスCTの出力を全波整流するので、ランプ電流
Iの変化を漏れなく、電流信号に変換することができ
る。
【0118】さらに本実施形態では、上述のようなギャ
ップの無いカレントトランスCT及びダイオードブリッ
ジDB1とを用いて電流検出部9を構成したことによっ
て、図19の実線に示すように、電流検出部9における
ランプ電流Iとランプ電流信号Viとの直線性を向上す
ることができる。
【0119】例えば、調光下限時及び定格出力時にラン
プ電流Iが一定の変化幅Aだけ変化さしたときには、そ
れぞれのときにおいてランプ電流信号Viを共に変化幅
Bだけ変化させることができる。
【0120】しかし、図19の点線に示すように、例え
ばギャップを有するカレントトランスCTを用いて電流
検出部を構成した場合には、ランプ電流Iとランプ電流
信号Viとの直線性は低下する。即ち、上述のように、
調光下限時及び定格出力時にランプ電流Iが変化幅Aだ
け変化したときには、調光下限時ではランプ電流信号V
iを変化幅B1だけ変化させるのに対して、定格出力時
では変化幅B1よりも小さいB2しか変化させることが
できないのである。その結果、このような電流検出部を
用いた場合には、ランプ電流Iとランプ電流信号Viの
非直線的な特性に応じて差分増幅部21’のゲインを変
化させる必要があるため、回路構成を複雑化し、また放
電灯Laの調光を不安定にてしまうこととなるのであ
る。
【0121】このように本実施形態では、電流検出部9
の直線性を向上して、回路構成を複雑化することなく、
定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい複数種の放
電灯Laに対し、任意の調光レベルにおいて略一定のラ
ンプ電流Iを流し、且つ安定に調光することができる。
【0122】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源と、少なく
とも1つのスイッチング素子を具備して、前記スイッチ
ング素子をオン/オフすることで前記直流電源からの直
流出力を高周波出力に変換するインバータと、前記イン
バータの両出力端間に接続されたインダクタ及び第1の
コンデンサの直列回路、前記インダクタ及び第1のコン
デンサの接続点に一端が接続された第2のコンデンサを
具備する共振回路と、任意の調光レベルに設定されるこ
とで、第1及び第2のコンデンサの直列回路に並列接続
される放電灯を、前記調光レベルに応じて調光するよう
に、少なくとも前記インバータのスイッチング素子をオ
ン/オフする駆動周波数を変化させる調光手段とを備
え、所定の放電灯に対する定格出力時の光出力を基準と
して光出力比が約60%となる駆動周波数をf60%と
し、光出力比が約40%となる駆動周波数をf40%と
し、前記共振回路の無負荷時の共振周波数をf0とした
とき、f60%≦f0≦f40%の関係を満たすので、
調光レベルに対応して駆動周波数が変化される範囲の略
中央付近に、無負荷共振周波数があるため、調光レベル
の調光下限から定格出力までの略全範囲にわたって、共
振回路における出力電流変化に対する出力電圧変化の割
合を従来例に比べて大きくすることができ、その結果、
定格出力が異なり定格ランプ電流が略等しい複数種の放
電灯に対し、任意の調光レベルにおいて略等しいランプ
電流を流し、前記複数種の放電灯間での光出力比を略等
しくすることができ、且つ、何れの放電灯に対してもチ
ラツキや立ち消えが生ずることなく深く調光することが
できるという効果がある。
【0123】請求項2の発明は、調光手段は、調光レベ
ルを調光下限に近付くように設定されたときには、イン
バータの動作周波数を変化させるとともに、直流電源の
出力電圧を小さくさせるので、調光下限付近で、調光手
段に直流電源の出力電圧を小さくさせることによって、
直流電源の出力電圧を略一定にさせた場合と比べて、駆
動周波数を無負荷共振周波数に近付けて放電灯に高い電
圧をかけた状態で調光することができ、その結果、調光
下限付近での放電灯の立ち消えやチラツキを抑えて深く
調光することができるという効果がある。
【0124】請求項3の発明は、共振回路は、第2のコ
ンデンサに並列接続される第3のコンデンサ及びスイッ
チング要素の直列回路を備え、調光手段は、調光レベル
が略中央付近から定格出力側に設定されたときには、前
記スイッチング要素のオン/オフを切り換えるので、調
光レベルを定格出力側に設定したときには、調光手段に
スイッチング要素のオン/オフを切り換えさせることに
よって、共振回路の共振周波数を変化させて、出力電流
変化に対する出力電圧変化の割合をさらに大きくするこ
とができ、その結果、定格出力が異なり定格ランプ電流
が略等しい複数種の放電灯に対し、定格出力付近の調光
レベルにおいてさらに略等しいランプ電流を流して、前
記複数種の放電灯間での光出力比をさらに略等しくする
ことができるという効果がある。
【0125】請求項4の発明は、ランプ電流を検出して
検出結果に応じたランプ電流信号を出力する電流検出部
を備え、調光手段は、設定された調光レベルに応じた調
光信号を出力する調光部と、前記ランプ電流信号に基づ
いて、調光信号に対応したランプ電流が流れるようにイ
ンバータの駆動周波数を変化させる調光制御信号を出力
するフィードバック手段とを備えたので、定格出力が異
なり定格ランプ電流が略等しい複数種の放電灯に対し、
任意の調光レベルにおいてさらに略等しいランプ電流を
流し、前記複数種の放電灯間での光出力比をさらに略等
しくすることができ、且つ、何れの放電灯に対してもチ
ラツキや立ち消えの発生をさらに抑えて深く調光するこ
とができるという効果がある。
【0126】請求項5の発明は、フィードバック手段
は、電流検出部からのランプ電流信号と、調光部からの
調光信号との差を増幅して増幅信号を出力する差分増幅
部を備えて前記増幅信号に応じた調光制御信号を出力
し、駆動周波数が無負荷共振周波数となる調光レベル付
近での前記差分増幅部のゲインを、他の調光レベルでの
ゲインと比べて小さくしたので、駆動周波数が無負荷共
振周波数付近にあるときには、共振回路からの出力電流
変化に対する出力電圧変化の割合が大きく、定格出力の
異なる複数種の放電灯に対してランプ電流が略等しくな
るため、駆動周波数が無負荷共振周波数となるような調
光レベル付近で前記ゲインを小さくさせることによっ
て、ゲインが必要以上に大きくなってフィードバック手
段の動作により異常発振してしまうのを防止することが
できるという効果がある。
【0127】請求項6の発明は、インバータからの出力
により放電灯のフィラメントを予熱する予熱回路と、調
光信号に応じて出力電圧が変化する第1の基準電圧源
と、フィードバック手段からの電圧信号からなる調光制
御信号を前記第1の基準電圧源の出力電圧と比較して、
比較結果に応じて直流電源の出力を変化させる比較部と
を備えたので、例えば周囲温度変化によりランプ電流が
変動すると、調光制御信号によりインバータの駆動周波
数が変化して、この駆動周波数及びランプ電流の変動に
より予熱回路に流れる予熱電流も変動し、放電灯のチラ
ツキやフィラメント付近の黒化を生じさせることがある
が、比較部に調光制御信号を第1の基準電圧源の出力電
圧と比較させ、比較結果に応じて直流電源の出力を変化
させることよって、インバータの駆動周波数及びランプ
電流の変動を抑えることができ、その結果、予熱電流を
安定させて放電灯のチラツキやフィラメント付近の黒化
を防ぐことができるという効果がある。
【0128】請求項7の発明は、フィードバック手段に
おけるランプ電流信号を入力する入力側、及び調光制御
信号を出力する出力側のうち少なくとも何れか一方に、
所定の周波数成分を減衰させるノッチフィルタを備えた
ので、ランプ電流信号に含まれる不要な周波数成分を減
衰させて、フィードバック手段の動作による異常発振を
抑えることができ、よリ安定に調光することができると
いう効果がある。
【0129】請求項8の発明は、調光信号に応じて出力
電圧が変化する第2の基準電圧源と、フィードバック手
段からの電圧信号からなる調光制御信号を前記第2の基
準電圧源の出力電圧と比較して、比較結果に応じて、直
流電源及びインバータのうち少なくとも何れか一方の出
力を変化させる比較部とを備えたので、例えば放電灯が
寿命末期の状態となると、ランプ電流が変動し、放電灯
が正常のときと異なって異常な調光制御信号に基づいて
インバータの駆動周波数が変化されることで、回路構成
部品にストレスを与えることがあるが、比較部に調光制
御信号を第2の基準電圧源の出力電圧と比較させ、比較
結果に応じて直流電源及びインバータのうち少なくとも
何れか一方の出力を変化させることよって、放電灯が寿
命末期の状態となることによる回路構成部品へのストレ
スを低減することができるという効果がある。
【0130】請求項9の発明は、電流検出部は、1次側
にランプ電流が流れるカレントトランスと、カレントト
ランスの2次側に接続されたダイオードブリッジと、ダ
イオードブリッジの出力側に接続された抵抗とからな
り、カレントトランスは、1次側と2次側との間にギャ
ップを設けずに形成されたので、ギャップが設けられて
いないカレントトランスを備えたことによって、ギャッ
プを有するカレントトランスと比べて1次側と2次側の
磁気結合を強めることができ、且つ、ダイオードブリッ
ジを備えてカレントトランスからの出力を全波整流する
ことによって、ランプ電流に対するランプ電流信号の直
線性を高めることができ、その結果、検出精度を高め
て、ノイズ耐性を高めることができ、より安定に調光す
ることができるとともに、定格出力が異なり定格ランプ
電流が略等しい複数種の放電灯に対し、任意の調光レベ
ルにおいてさらに略等しいランプ電流を流し、前記複数
種の放電灯間での光出力比をさらに略等しくすることが
できるという効果がある。
【0131】請求項10の発明は、直流電源は、少なく
とも1つのスイッチング素子とダイオードとコンデンサ
とを備えて、前記スイッチング素子をオン/オフするこ
とで直流電圧を出力するとともに、調光手段は、直流電
源のスイッチング素子と、インバータのスイッチング素
子とを、それぞれの周波数が略一致するのを避けてオン
/オフさせるので、直流電源とインバータの相互干渉に
よるノイズを低減し、放電灯のチラツキを抑えることが
できるという効果がある。
【0132】請求項11の発明は、第1及び第2のコン
デンサの直列回路の両端間に、定格ランプ電流が略等し
い複数の直列接続された放電灯を接続したので、前記複
数の放電灯に対し、任意の調光レベルにおいて同時に略
等しいランプ電流を流して、前記複数の放電灯間での光
出力比を略等しくすることができるという効果がある。
【0133】請求項12の発明は、3種類の高周波点灯
専用のコンパクト型の放電灯を負荷の対象とし、前記各
放電灯の定格出力はそれぞれ42W、32W、24Wで
あって、前記各放電灯の定格ランプ電流は略等しいの
で、前記複数種の放電灯に対し、任意の調光レベルにお
いて略等しいランプ電流を流し、前記複数種の放電灯間
での光出力比を略等しくすることができるという効果が
ある。
【0134】請求項13の発明は、インバータは、直流
電源の両出力端間に直列接続された2つのスイッチング
素子と、一端が前記2つのスイッチング素子の接続点に
接続された直流カット用のコンデンサとを備え、前記コ
ンデンサを介して共振回路に高周波電力を出力するの
で、簡単な構成で直流成分を除去した高周波電力を共振
回路に供給することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す(a)は概略回路構成図、
(b)は動作説明図である。
【図2】同上の他の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す概略回路構成図である。
【図4】同上の他の概略回路構成図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】実施形態3を示す概略回路構成図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】実施形態4を示す概略回路構成図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の他の動作説明図である。
【図11】ランプ電流の波形図である。
【図12】実施形態5を示す概略回路構成図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】実施形態6を示す概略回路構成図である。
【図15】実施形態7を示す概略回路構成図である。
【図16】実施形態8を示す概略回路構成図である。
【図17】実施形態9を示す概略回路構成図である。
【図18】実施形態10を示す概略回路構成図である。
【図19】同上の動作説明図である。
【図20】第1の従来例を示す概略回路構成図である。
【図21】第2の従来例を示す概略回路構成図である。
【図22】同上の動作説明図である。
【図23】同上の他の動作説明図である。
【図24】同上のさらに他の動作説明図である。
【符号の説明】
10 直流電源 20 制御部 30 共振回路 40 調光部 f0 無負荷共振周波数 INV インバータ La ランプ電流 P 光出力 V02 2次電圧
フロントページの続き (72)発明者 三嶋 正徳 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 濱本 勝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AB09 AC11 BA05 BB10 BC01 CA02 CA03 CA16 DD03 DD04 DE02 GA03 GB03 GB12 HA04 HA05 HA06 3K098 CC22 CC24 CC41 CC42 CC60 DD22 DD35 DD37 DD42 DD43 DD46 EE03 EE12 EE14 EE20 EE31 EE32 EE40 FF04 FF14 FF16 GG03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、少なくとも1つのスイッチ
    ング素子を具備して、前記スイッチング素子をオン/オ
    フすることで前記直流電源からの直流出力を高周波出力
    に変換するインバータと、前記インバータの両出力端間
    に接続されたインダクタ及び第1のコンデンサの直列回
    路、前記インダクタ及び第1のコンデンサの接続点に一
    端が接続された第2のコンデンサを具備する共振回路
    と、任意の調光レベルに設定されることで、第1及び第
    2のコンデンサの直列回路に並列接続される放電灯を、
    前記調光レベルに応じて調光するように、少なくとも前
    記インバータのスイッチング素子をオン/オフする駆動
    周波数を変化させる調光手段とを備え、所定の放電灯に
    対する定格出力時の光出力を基準として光出力比が約6
    0%となる駆動周波数をf60%とし、光出力比が約4
    0%となる駆動周波数をf40%とし、前記共振回路の
    無負荷時の共振周波数をf0としたとき、f60%≦f
    0≦f40%の関係を満たすことを特徴とする放電灯点
    灯装置。
  2. 【請求項2】 調光手段は、調光レベルを調光下限に近
    付くように設定されたときには、インバータの動作周波
    数を変化させるとともに、直流電源の出力電圧を小さく
    させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 共振回路は、第2のコンデンサに並列接
    続される第3のコンデンサ及びスイッチング要素の直列
    回路を備え、調光手段は、調光レベルが略中央付近から
    定格出力側に設定されたときには、前記スイッチング要
    素のオン/オフを切り換えることを特徴とする請求項1
    又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 ランプ電流を検出して検出結果に応じた
    ランプ電流信号を出力する電流検出部を備え、調光手段
    は、設定された調光レベルに応じた調光信号を出力する
    調光部と、前記ランプ電流信号に基づいて、調光信号に
    対応したランプ電流が流れるようにインバータの駆動周
    波数を変化させる調光制御信号を出力するフィードバッ
    ク手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 フィードバック手段は、電流検出部から
    のランプ電流信号と、調光部からの調光信号との差を増
    幅して増幅信号を出力する差分増幅部を備えて前記増幅
    信号に応じた調光制御信号を出力し、駆動周波数が無負
    荷共振周波数となる調光レベル付近での前記差分増幅部
    のゲインを、他の調光レベルでのゲインと比べて小さく
    したことを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 インバータからの出力により放電灯のフ
    ィラメントを予熱する予熱回路と、調光信号に応じて出
    力電圧が変化する第1の基準電圧源と、フィードバック
    手段からの電圧信号からなる調光制御信号を前記第1の
    基準電圧源の出力電圧と比較して、比較結果に応じて直
    流電源の出力を変化させる比較部とを備えたことを特徴
    とする請求項4又は5記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 フィードバック手段におけるランプ電流
    信号を入力する入力側、及び調光制御信号を出力する出
    力側のうち少なくとも何れか一方に、所定の周波数成分
    を減衰させるノッチフィルタを備えたことを特徴とする
    請求項4〜6の何れかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 調光信号に応じて出力電圧が変化する第
    2の基準電圧源と、フィードバック手段からの電圧信号
    からなる調光制御信号を前記第2の基準電圧源の出力電
    圧と比較して、比較結果に応じて、直流電源及びインバ
    ータのうち少なくとも何れか一方の出力を変化させる比
    較部とを備えたことを特徴とする請求項4〜7の何れか
    に記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 電流検出部は、1次側にランプ電流が流
    れるカレントトランスと、カレントトランスの2次側に
    接続されたダイオードブリッジと、ダイオードブリッジ
    の出力側に接続された抵抗とからなり、カレントトラン
    スは、1次側と2次側との間にギャップを設けずに形成
    されたことを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の
    放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 直流電源は、少なくとも1つのスイッ
    チング素子とダイオードとコンデンサとを備えて、前記
    スイッチング素子をオン/オフすることで直流電圧を出
    力するとともに、調光手段は、直流電源のスイッチング
    素子と、インバータのスイッチング素子とを、それぞれ
    の周波数が略一致するのを避けてオン/オフさせること
    を特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の放電灯点灯
    装置。
  11. 【請求項11】 第1及び第2のコンデンサの直列回路
    の両端間に、定格ランプ電流が略等しい複数の直列接続
    された放電灯を接続したことを特徴とする請求項1〜1
    0の何れかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 3種類の高周波点灯専用のコンパクト
    型の放電灯を負荷の対象とし、前記各放電灯の定格出力
    はそれぞれ42W、32W、24Wであって、前記各放
    電灯の定格ランプ電流は略等しいことを特徴とする請求
    項1〜11の何れかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 インバータは、直流電源の両出力端間
    に直列接続された2つのスイッチング素子と、一端が前
    記2つのスイッチング素子の接続点に接続された直流カ
    ット用のコンデンサとを備え、前記コンデンサを介して
    共振回路に高周波電力を出力することを特徴とする請求
    項1〜12の何れかに記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004782A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Matsushita Electric Works Ltd 調光用放電灯点灯装置及び照明装置
CN102640572B (zh) * 2009-12-08 2015-01-28 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于驱动荧光灯的方法和设备

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