JP2003168237A - 光ヘッド装置および対物レンズ - Google Patents

光ヘッド装置および対物レンズ

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JP2003168237A
JP2003168237A JP2001363499A JP2001363499A JP2003168237A JP 2003168237 A JP2003168237 A JP 2003168237A JP 2001363499 A JP2001363499 A JP 2001363499A JP 2001363499 A JP2001363499 A JP 2001363499A JP 2003168237 A JP2003168237 A JP 2003168237A
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objective lens
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optical
light flux
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JP2001363499A
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Riyuusuke Azuma
隆祐 東
Kenichi Hayashi
賢一 林
Yoshifusa Miyasaka
美房 宮坂
Yuji Fujita
雄二 藤田
Tetsuo Okamura
哲郎 岡村
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる波長のレーザ光を用いてCD−R、D
VD等の基板厚さの異なる光記録媒体の再生、記録を行
うのに適した簡単な構成の光ヘッド装置用対物レンズを
提案すること。 【解決手段】 光ヘッド装置の対物レンズ3は第2のレ
ーザ光束L2によるビームスポットB(42)をDVD
42の記録面42a上に形成するのに略適した屈折力を
備えたレンズ屈折面を有し、このレンズ屈折面における
CD−R41に対して設定された開口数に対応する中心
側領域33の全体に亘って回折格子35が形成され、こ
の回折格子35によって、第1のレーザ光束L1の1次
回折光束成分によるビームスポットB(41)がCD−
R41の記録面41a上に形成される。レンズ屈折面
に、DVD42に略適した屈折力を持たせているので、
第2のレーザ光束L2の利用効率が高く、回折格子35
によってCD−R41の記録面41a上に形成されるビ
ームスポットの収差を抑制でき、レンズ屈折面の構造が
単純化されているので、その金型作成が容易で、成形時
の転写性も良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる波長のレー
ザ光を用いて基板厚さの異なるCDやDVDなどの光記
録媒体の再生、記録を行う光ヘッド装置に関するもので
ある。さらに詳しくは、かかる光ヘッド装置に用いるの
に適した対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体としては、CDやDVD等の
ように記録面を保護する透明基板の厚さや記録密度の異
なるものが知られている。例えば、CDは、記録面を保
護する透明基板の厚さが1.2mmであり、DVDは、
透明基板の厚さがCDよりも薄い0.6mmであり、そ
の記録密度はCDより高い。
【0003】これらの光記録媒体に対して情報の記録や
再生を行なう光ヘッド装置では、その小型およびコンパ
クト化のために、単一の対物レンズを用いて、CDおよ
びDVDの記録面にレーザ光を収束させる構成のものが
提案されている。
【0004】このような対物レンズとしては、例えば特
開平09−179020号公報に開示されたものがあ
る。ここに開示されている対物レンズは、単一の屈折力
を有するレンズ面に微細な回折格子を形成し、当該回折
格子によって入射光束を回折し、各次数の回折光によっ
て光軸上の異なる位置に複数の焦点を結ばせるようにし
ている。また、各次数の回折光によって形成される焦点
のうち2つの焦点位置での集光効率を高めると共に、こ
れら2つの焦点のうち、次数の高い側の回折光が焦点距
離の短い位置に焦点を結ぶように、当該回折格子の回折
特性が設計されている。
【0005】従って、この構成の対物レンズを用いた光
ヘッド装置では、例えば、波長650nmのレーザ光を
2つの回折光、例えば、1次回折光と2次回折光に回折
することにより、1次回折光をCD記録面上にある第1
の焦点位置に収束させ、回折次数の高い2次回折光を焦
点距離が短いDVD記録面上の第2の焦点位置に収束さ
せることができる。
【0006】しかしながら、この対物レンズは、単一波
長のレーザ光を2つの焦点に収束させることを前提とし
ているので、異なる波長のレーザ光を使用する2波長光
源型の光ヘッド装置、例えば、CD−Rの再生記録に用
いる波長780nmのレーザ光源と、DVD再生用の波
長650nmのレーザ光源とを備えた光ヘッド装置に採
用するには適さない。
【0007】ここで、2波長光源型の光ヘッド装置にお
いては、例えば、特開2000−028917号公報に
開示されている対物レンズを用いることができる。この
公開公報に開示されている対物レンズは、レンズ面が三
分割され、光軸側から外周側に向けて同心状に円形の第
1分割面、環状の第2の分割面および環状の第3の分割
面が形成されている。また、これらの分割面のうち、第
2分割面には回折格子が形成されている。
【0008】この構成の対物レンズは、波長780nm
のレーザ光における第1分割面を通過した光束および第
2分割面の回折格子を通過した0次光をCD−R再生記
録用として第1の焦点位置に収束させ、波長650nm
のレーザ光における第1、第3分割面を通過した光束お
よび第2分割面で回折された1次回折光をDVD再生用
の第2の焦点位置に収束させるようになっている。この
ため、第1分割面から第2分割面までがCD−R用開口
として用いられ、第1分割面から第3分割面までがDV
D用開口として用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成の対物レンズでは、当該対物レンズが対象としている
媒体が基板厚の異なる二種類であるにも拘わらず、当該
対物レンズのベースとなるレンズ面を三分割しているの
で、回折格子の設計に大きな負担を強いることになり、
また、光利用効率の悪化を招くことになる。
【0010】そこで、本発明の課題は、第1のレーザ光
束のビームスポットを第1の光記録媒体の記録面上に形
成でき、波長の異なる第2のレーザ光束のビームスポッ
トを基板厚さの異なる第2の光記録媒体の記録面上に形
成できる簡単な構成の光ヘッド装置用対物レンズおよ
び、当該対物レンズを備えた光ヘッド装置を提案するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、透明基板の厚さが異なる第1の光記録
媒体および第2の光記録媒体の記録面に対して、それぞ
れ第1のレーザ光源および第2のレーザ光源から出射し
た波長の異なる第1および第2のレーザ光束を1つの集
光光学系を介して集光させ、当該記録面上に情報を記録
し再生する光ヘッド装置において、前記集光光学系を構
成する対物レンズのレンズ屈折面は、前記第2のレーザ
光束によるビームスポットを前記第2の光記録媒体の記
録面上に形成するのに略適した屈折力を備えたものと
し、このレンズ屈折面における前記第1の光記録媒体に
対して設定された開口数に対応する中心側領域の全体に
亘って回折格子を形成し、この回折格子の回折特性を、
前記中心側領域を介して得られる前記第1のレーザ光束
の回折光束成分のうち所定次数の回折光束成分によるビ
ームスポットが前記第1の光記録媒体の記録面上に形成
されるように設定してあることを特徴としている。
【0012】本発明では、対物レンズに第1のレーザ光
束が入射すると、そのレンズ屈折面の中心側領域に形成
した回折格子により回折された第1のレーザ光束の所定
次数の回折光束成分によるビームスポットが第1の光記
録媒体の記録面上に形成される。
【0013】これに対して、対物レンズに第2のレーザ
光束が入射すると、そのレンズ屈折面における回折格子
が形成されている中心側領域を介して得られる、回折作
用を受けずに当該領域の屈折力により屈折された第2の
レーザ光束の0次回折光束成分と、中心側領域以外のレ
ンズ屈折面を通過した第2のレーザ光束の光束成分とに
よって、第2の光記録媒体の記録面上にビームスポット
が形成される。
【0014】本発明の対物レンズでは、そのレンズ屈折
面に対して、基板厚さの薄い第2の光記録媒体に略適し
た屈折力を持たせているので、当該第2の光記録媒体の
再生などに用いる第2のレーザ光の利用効率を高めるこ
とができる。また、第1の光記録媒体の再生などに用い
られるレンズ屈折面の中心側領域には回折格子を形成し
てあるので、第1の光記録媒体の記録面上に形成される
光スポットの収差を抑制することができる。さらに、レ
ンズ屈折面が三分割構成とされている従来の対物レンズ
に比べて構造が単純であるので、その金型作成が容易で
あり、また、成形時の転写性も良いという利点がある。
【0015】ここで、前記中心側領域の全体に亘って前
記回折格子を形成する代わりに、当該中心側領域におけ
る外周側部分にのみ輪帯状の前記回折格子を形成しても
よい。すなわち、第2の光記録媒体に適するように設計
されたレンズ屈折面の近軸領域は第1の光記録媒体に対
してそのまま使用しても実用上の支障がないので、レン
ズ屈折面の中心側領域における外周側部分にのみ回折格
子を形成して、第1の光記録媒体の再生などに支障を来
たさないように収差を抑制すればよい。
【0016】このようにすれば、回折を利用しない分、
第1のレーザ光の利用効率を高めることができる。ま
た、レンズ屈折面の構造が一層単純化できるので、金型
作成が一層容易になり、また、成形時の転写性も一層良
好になる。
【0017】なお、前記回折格子により得られる第1の
レーザ光束の回折光束成分のうち、一般的には、1次回
折光束成分を利用すればよい。
【0018】次に、本発明は、光ヘッド装置用対物レン
ズに関するものであり、上記構成のレンズ屈折面を備え
ていることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した対物レンズを備えた光ヘッド装置の一例を説
明する。
【0020】(全体構成)図1は本例の光ヘッド装置の
光学系を中心に示す概略構成図である。本例の光ヘッド
装置1は、CD、CD−R、DVDなど、基板厚さや記
録密度が異なる複数種類の光記録媒体4に対して情報の
再生、記録を行うものである。そのために、CD−Rの
再生等のために用いる中心波長が780nmの第1のレ
ーザ光束L1を出射する第1のレーザ光源11と、DV
Dの再生等のために用いる波長が650nmの第2のレ
ーザ光束L2を出射する第2のレーザ光源12を備えて
いる。各レーザ光は共通の集光光学系Loを介して光記
録媒体4に導かれると共に、当該光記録媒体4で反射さ
れた各レーザ光束の戻り光は共通受光素子25に導かれ
る。
【0021】集光光学系Loには、第1のレーザ光束L
1を直進させ、第2のレーザ光束L2を反射させて双方
の光を共にシステム光軸L(対物レンズの光軸)に一致
させる第1のビームスプリッタ21と、システム光軸L
に沿って進むレーザ光束L1、L2を通過させる第2の
ビームスプリッタ22と、この第2のビームスプリッタ
22を通過したレーザ光束L1、L2を平行光化するコ
リメートレンズ23と、コリメートレンズ23から出射
されたレーザ光束L1、L2のビームスポットを光記録
媒体4の記録面に形成するための対物レンズ3とが含ま
れている。光記録媒体4であるDVD42の記録面42
aと、CDあるいはCD−R41の記録面41aに対し
て、対物レンズ3によって、第1のレーザ光束L1のビ
ームスポットがCD−R41の記録面上に形成され、第
2のレーザ光束L2のビームスポットがDVD42の記
録面上に形成される。
【0022】また、集光光学系Loには、光記録媒体4
で反射された後に、第2のビームスプリッタ22で反射
された後の第1および第2のレーザ光束の戻り光を、共
通受光素子25に導くためのグレーティング24が含ま
れている。
【0023】この構成の光ヘッド装置1において、光記
録媒体4としてCD−R41の情報記録再生の際には、
第1のレーザ光源11から、波長が780nmの第1の
レーザ光束L1を出射する。この第1のレーザ光束L1
は、集光光学系Loに導かれ、その対物レンズ3を介し
て、CD−R41の記録面41a上にビームスポットB
(41)を形成する。CD−R41の記録面41aで反
射した第1のレーザ光束L1の戻り光は、第2のビーム
スプリッタ22を介して共通受光素子25に集光する。
共通受光素子25で検出された信号によりCD−R41
の情報再生等が行われる。
【0024】これに対して、光記録媒体4としてDVD
42の情報を再生等するときは、第2のレーザ光源12
から、波長が650nmの第2のレーザ光束L2を出射
する。この第2のレーザ光束L2も集光光学系Loに導
かれ、その対物レンズ3を介して、DVD42の記録面
42a上にビームスポットB(42)を形成する。DV
D42の記録面42aで反射した第2のレーザ光束L2
の戻り光は、第2のビームスプリッタ22を介して共通
受光素子25に集光する。共通受光素子25で検出され
た信号によりDVD42の情報再生等が行われる。
【0025】(対物レンズの構成)次に、図2および図
3を参照して、本例の対物レンズ3の構成を説明する。
図2(a)、(b)および(c)はそれぞれ、対物レン
ズ3を示す平面図、断面図及び部分拡大断面図である。
また、図3は対物レンズ3による第1および第2のレー
ザ光束L1、L2の収束状態を示す説明図である。
【0026】本例の対物レンズ3はレンズ屈折面とし
て、第1のレーザ光源11および第2のレーザ光源12
から出射された第1および第2のレーザ光束L1、L2
が入射する入射側屈折面31と、光記録媒体4に向けて
レーザ光束を出射する出射側屈折面32を備えている。
これら入射側屈折面31および出射側屈折面32からな
るレンズ屈折面は、波長の短い第2のレーザ光束L2に
よるビームスポットB(42)がDVD42の記録面4
2a上に形成されるに略適した屈折力を備えたものとな
るように設計されている。
【0027】また、透明基板厚さの厚いCD−R41に
対して定められた開口数(例えば、開口数NA=0.
5)に対応する入射側屈折面31の中心側領域33に
は、その全体に亘って、第1のレーザ光束L1を回折し
てCD−R41の記録面41a上にビームスポットB
(41)を形成するための回折格子35が形成されてい
る。本例の回折格子35の回折特性は、第1のレーザ光
束L1の回折光束成分のうち1次回折光束成分によるビ
ームスポットB(41)をCD−R41の記録面41a
上に形成できるように設定されている。
【0028】この構成の対物レンズ3を備えた光ヘッド
装置1において、CD−R41の情報再生時には、第1
のレーザ光源11のみが駆動され第1のレーザ光束L1
が出射される。この第1のレーザ光束L1のうち、図3
において点線で示すように、対物レンズ3の中心側領域
33に入射した光束成分は、当該領域に形成されている
回折格子35によって回折される。回折により生成した
1次回折光束成分はCD−R41の記録面41a上にビ
ームスポットB(41)を形成する。なお、対物レンズ
3の外周側領域34を通る第1のレーザ光束L1の光束
成分は、再生に必要ない不要光であるので利用されな
い。
【0029】次に、DVD42の情報再生は、第2のレ
ーザ光源12のみが駆動され第2のレーザ光束L2が出
射される。図3において実線で示すように、中心側領域
33に形成されている回折格子35による回折作用を受
けずに、当該領域を通過した第2のレーザ光束の0次回
折光束成分と、第2のレーザ光束L2における外周側領
域34を通る光束成分とによって、DVD42の記録面
42a上に、ビームスポットB(42)が形成される。
【0030】(実施例の効果)このように、本例の光ヘ
ッド装置1の対物レンズ3では、基板厚さの薄いDVD
42に略適した屈折力がそのレンズ屈折面に付与されて
いるので、当該DVD42の再生などに用いる第2のレ
ーザ光束L2の利用効率を高めることができる。また、
基板厚さの厚いCD−R41の記録、再生などに用いら
れるレンズ屈折面の中心側領域33には回折格子35が
形成されているので、CD−R41の記録面41a上に
形成されるビームスポットの収差を抑制することができ
る。さらに、レンズ屈折面が三分割構成とされている従
来の対物レンズに比べて構造が単純であるので、その金
型作成が容易であり、また、成形時の転写性も良いとい
う利点がある。
【0031】(対物レンズの別の例)ここで、上記の対
物レンズ3では、その入射側屈折面31の中心側領域3
3の全体に亘って回折格子35が形成されている。この
代わりに、当該中心側領域33における外周側部分にの
み輪帯状に回折格子を形成してもよい。すなわち、DV
D42に適するように設計されたレンズ屈折面の近軸領
域はCD−R41に対してそのまま使用しても実用上の
支障がないので、レンズ屈折面の中心側領域における外
周側部分にのみ回折格子を形成して、CD−R41の記
録、再生に支障を来たさないように収差を抑制すればよ
い。
【0032】図4(a)は中心側領域の外周部分にのみ
回折格子を形成した対物レンズの例を示す平面図であ
り、図4(b)はその断面図であり、図4(c)はその
部分拡大断面図である。これらの図に示すように、本例
の対物レンズ3Aも、そのレンズ屈折面として、第1の
レーザ光源11および第2のレーザ光源12から出射さ
れた第1および第2のレーザ光束L1、L2が入射する
入射側屈折面31Aと、光記録媒体4に向けてレーザ光
を出射する出射側屈折面32Aを備えている。レンズ屈
折面は、波長の短い第2のレーザ光束L2によるビーム
スポットB(42)をDVD42の記録面42a上に形
成するのに略適した屈折力を備えたものとなるように設
計されている。
【0033】また、透明基板厚さの厚いCD−R41に
対して定められた開口数(例えば、開口数NA=0.
5)に対応する入射側屈折面31Aの中心側領域33A
には、その外周側部分に輪帯状の回折格子35Aが形成
されている。この回折格子35Aは、第1のレーザ光束
L1を回折してCD−R41の記録面41a上にビーム
スポットを形成するためのものである。この回折格子3
5Aの回折特性は、第1のレーザ光束L1の回折光束成
分のうち1次回折光束成分によるビームスポットをCD
−R41の記録面41a上に形成できるように設定され
ている。
【0034】この構成の対物レンズ3Aによっても上記
の対物レンズ3と同様な効果が得られる。これに加え
て、回折を利用しない分、第1のレーザ光束の利用効率
を高めることができる。また、レンズ屈折面の構造が一
層単純化できるので、金型作成が一層容易になり、ま
た、成形時の転写性も一層良好になる。
【0035】なお、上記の各例では、回折格子35、3
5Aにより得られる第1のレーザ光束L1の回折光束成
分のうち、1次回折光束成分を利用して、CD−R41
の記録面上にビームスポットを形成している。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、対物
レンズのレンズ屈折面に、基板厚さの薄い第2の光記録
媒体に略適した屈折力を持たせているので、当該第2の
光記録媒体の再生などに用いる第2のレーザ光束の利用
効率を高めることができる。また、第1の光記録媒体の
再生などに用いられるレンズ屈折面の中心側領域には回
折格子を形成してあるので、第1の光記録媒体の記録面
上に形成されるビームスポットの収差を抑制することが
できる。さらに、レンズ屈折面が三分割構成とされてい
る従来の対物レンズに比べて構造が単純であるので、そ
の金型作成が容易であり、また、成形時の転写性も良い
という利点がある。
【0037】次に、対物レンズの中心側領域の全体に亘
って回折格子を形成する代わりに、当該中心側領域にお
ける外周側部分にのみ輪帯状の回折格子を形成した場合
には、回折を利用しない分、第1のレーザ光束の利用効
率を高めることができる。また、レンズ屈折面の構造が
一層単純化できるので、金型作成が一層容易になり、ま
た、成形時の転写性も一層良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ヘッド装置の光学系を中心
に示す概略構成図である。
【図2】(a)、(b)および(c)はそれぞれ、図1
の対物レンズを示す平面図、断面図及び部分拡大断面図
である。
【図3】図2の対物レンズによる第1および第2のレー
ザ光束の収束状態を示す説明図である。
【図4】対物レンズの別の例を示す図であり、(a)は
その平面図であり、(b)はその断面図であり、(c)
および(d)はそれぞれその部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置 3、3A 対物レンズ 4 光記録媒体 11 第1のレーザ光源 12 第2のレーザ光源 21 第1のビームスプリッタ 22 第2のビームスプリッタ 23 コリメートレンズ 24 グレーティング 25 共通受光素子 31、31A 入射側屈折面 32、32A 出射側屈折面 33、33A 中心側領域 34、34A 外周側領域 35、35A 回折格子 41 CD−R(第1の光記録媒体) 41a 記録面 42 DVD(第2の光記録媒体) 42a 記録面 B(41) ビームスポット B(42) ビームスポット L 対物レンズの光軸(システム光軸) Lo 集光光学系 L1 第1のレーザ光束 L2 第2のレーザ光束
フロントページの続き (72)発明者 宮坂 美房 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 (72)発明者 藤田 雄二 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 (72)発明者 岡村 哲郎 長野県茅野市米沢2104番地1 日新工機株 式会社内 Fターム(参考) 2H087 KA13 LA01 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA42 RA46 5D119 AA04 AA38 AA41 AA43 DA01 DA05 EC47 FA02 FA08 JA44 JA46 JB02 5D789 AA04 AA38 AA41 AA43 DA01 DA05 EC47 FA02 FA08 JA44 JA46 JB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の厚さが異なる第1の光記録媒
    体および第2の光記録媒体の記録面に対して、それぞれ
    第1のレーザ光源および第2のレーザ光源から出射した
    波長の異なる第1および第2のレーザ光束を1つの集光
    光学系を介して集光させ、当該記録面上に情報を記録し
    再生する光ヘッド装置において、 前記集光光学系を構成する対物レンズのレンズ屈折面
    は、前記第2のレーザ光束によるビームスポットを前記
    第2の光記録媒体の記録面上に形成するのに略適した屈
    折力を備えたものとし、 このレンズ屈折面における前記第1の光記録媒体に対し
    て設定された開口数に対応する中心側領域の全体に亘っ
    て回折格子を形成し、 この回折格子の回折特性を、前記中心側領域を介して得
    られる前記第1のレーザ光束の回折光束成分のうち所定
    次数の回折光束成分によるビームスポットが前記第1の
    光記録媒体の記録面上に形成されるように設定してある
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記中心側領域の全体に亘って前記回折格子を形成する
    代わりに、当該中心側領域における外周側部分に輪帯状
    の前記回折格子を形成することを特徴とする光ヘッド装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記回折格子の回折特性を、前記第1のレーザ光束の1
    次回折光束成分によるビームスポットが前記第1の光記
    録媒体の記録面上に形成されるように、設定してあるこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載された光ヘ
    ッド装置用対物レンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006323257A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学素子およびその成形方法

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