JP2003168091A - IC(IntegratedCircuit)カードおよびそれを用いたカードシステム - Google Patents

IC(IntegratedCircuit)カードおよびそれを用いたカードシステム

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JP2003168091A
JP2003168091A JP2001365056A JP2001365056A JP2003168091A JP 2003168091 A JP2003168091 A JP 2003168091A JP 2001365056 A JP2001365056 A JP 2001365056A JP 2001365056 A JP2001365056 A JP 2001365056A JP 2003168091 A JP2003168091 A JP 2003168091A
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card
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JP2001365056A
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Yuichi Goto
祐一 後藤
Tetsuo Akaida
徹郎 赤井田
Hiroyuki Sakamoto
博之 坂本
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Toshiba Corp
Toshiba Social Engineering Co Ltd
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Toshiba Social Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、無線カードシステムにおいて、マル
チリード方式により通信を行う場合に複数枚の無線カー
ドを差別化できるようにすることを最も主要な特徴とす
る。 【解決手段】たとえば、複数枚の無線カードのデータを
一度に読み取る、いわゆるマルチリード方式のための通
信方法において、通信コマンドにコマンドIDをもたせ
る。そして、通信可能エリア内に同時に存在する複数枚
の無線カードのうち、コマンドIDが一致した無線カー
ドとカードリーダライタとの間でのみ通信が成立するよ
うに制御する構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカードおよ
びそれを用いたカードシステムに関するもので、特に、
無線カードとこの無線カードとの間で無線通信を行うリ
ーダライタ(R/W)装置のような情報処理装置とから
なる無線カードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線カードシステムにおいては、
複数枚の無線カードからの送信データを一度に読み取る
ための通信方法として、マルチリードと称する方式がす
でに確立されている。また、近年では、このマルチリー
ド方式に関する各種の提案もなされている(たとえば、
特開平10−222622号公報参照)。
【0003】この公報に示された提案(先行技術)は、
通信可能エリア内にある、複数の通信伝送方式の無線カ
ードから送信される応答データを無線カードR/W装置
が一度に受信するマルチリード方式において、各無線カ
ードからの応答データの返送に時間差を設けるようにし
たもの(時間区分方式(マルチタイムスロット方式))
であって、たとえば、無線カード側よりそれぞれ返送さ
れてくる応答データを受信するための受信時間に区分を
設け、それぞれの無線カードが互いに異なる受信時間区
分内に応答データを返送するようにすることで、無線通
信にかかる通信時間の短縮化を図るとともに、応答デー
タの衝突を回避できるようにしたものである。
【0004】より具体的には、R/W装置が複数枚の無
線カードからの応答データ(レスポンス)を一度に受信
できるようにするために、無線カードへのカードアドレ
ス要求などのコマンドの送信に対する、各無線カードか
らの応答データを受信するための受信時間を所定数(た
とえば、通信可能エリア内に同時に存在し得る無線カー
ドの最大枚数)により区分する。各無線カードは、R/
W装置からのカードアドレス要求などのコマンドの送信
に対し、乱数値を発生させて受信時間区分の1つを選択
する。そして、それぞれに選択した受信時間区分内に、
カードアドレスなどの応答データをR/W装置に返送す
る。これにより、各無線カードからの応答データの衝突
を回避しつつ、R/W装置と複数枚の無線カードとの間
での無線通信が容易に可能となり、通信時間の短縮化が
図れる(たとえば、図12(b)参照)。
【0005】しかしながら、この先行技術の場合、受信
時間を所定数に区分し、無線カードごとに異なる受信時
間区分を割り当てるようにしたものであるため、以下の
ような不具合があった。
【0006】(1)複数枚の無線カードを差別化できな
い。
【0007】(2)受信時間区分中、R/W装置は受信
待ち状態を維持する必要があり、その分だけ通信時間が
長くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の無線カードシステムにおいては、無線カードからの応
答データの返送に時間差を設けるようにすることによ
り、R/W装置と複数枚の無線カードとの間での無線通
信にかかる通信時間の短縮化とともに、応答データの衝
突を回避できるものの、複数枚の無線カードを差別化で
きないなどの不具合があった。
【0009】そこで、この発明は、ICカードの差別化
を容易に図ることができるとともに、さらなる通信時間
の短縮化が図れるICカードおよびそれを用いたカード
システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明のICカードにあっては、固有の識別情
報を記憶する記憶回路と、前記識別情報とは別に、処理
装置本体との通信の間だけ有効な固有の特定値を一時的
に格納するレジスタと、このレジスタ内に格納されてい
る特定値と前記処理装置本体から受け取った通信命令中
に含まれる特定値とを比較する比較回路と、前記特定値
が一致した場合にのみ、前記処理装置本体から受け取っ
た通信命令中に含まれる要求を実行し、その結果を前記
処理装置本体に返送するように制御する制御回路とを具
備したことを特徴とする。
【0011】また、この発明のICカードを用いたカー
ドシステムにあっては、処理装置本体と複数のICカー
ドとの間で通信を行うものであって、前記処理装置本体
は、所定の通信可能エリア内に存在する複数のICカー
ドに対して通信命令を送信する送信回路と、前記通信命
令中に含まれる特定値に応じて、特定のICカードから
送信されてくる返送データを受信する受信回路と、前記
受信した返送データをもとに、前記所定の通信可能エリ
ア内に存在する複数のICカードのうち、特定のICカ
ードとの間で通信を行う通信制御回路とを具備し、前記
ICカードは、固有の識別情報を記憶する記憶回路と、
前記識別情報とは別に、前記処理装置本体との通信の間
だけ有効な固有の特定値を一時的に格納するレジスタ
と、このレジスタ内に格納されている特定値と前記処理
装置本体から受け取った前記通信命令中に含まれる特定
値とを比較する比較回路と、前記特定値が一致した場合
にのみ、前記処理装置本体から受け取った前記通信命令
中に含まれる要求を実行し、その結果を前記返送データ
として前記処理装置本体に返送するように制御する制御
回路とを具備したことを特徴とする。
【0012】この発明のICカードおよびそれを用いた
カードシステムによれば、カード固有の識別情報とは別
に、処理装置本体との通信の間だけ有効な固有の特定値
を一時的に用いて、ICカードと処理装置本体との間の
通信を制御できるようになる。これにより、特定のIC
カードとの間での通信を受信待ち状態を維持することな
しに行うことが可能となるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態にかかる無線
カードシステムの概略構成を示すものである。
【0015】すなわち、この無線カードシステムは、非
接触式の情報処理装置としてのカードリーダライタ(処
理装置本体)11と、携帯型の情報記録媒体としての無
線カード(ICカード)20とから構成されている。
【0016】上記カードリーダライタ11は、全体の制
御を司る制御回路(通信制御回路)12を有している。
また、カードリーダライタ11は、上記制御回路12に
制御される送信回路13および受信回路14を有してい
る。上記送信回路13には、ループ状の送信アンテナコ
イル13aが接続されている。上記受信回路14には、
ループ状の受信アンテナコイル14aが接続されてい
る。このカードリーダライタ11は、ホストコンピュー
タ10によって制御されるようになっている。
【0017】一方、上記無線カード20は、非接触式の
ICカードなどにより構成されている。たとえば、無線
カード20は、送受信アンテナコイル21を有してい
る。この送受信アンテナコイル21には、変復調回路2
2が接続されている。この変復調回路22には、制御回
路(比較回路/制御回路)23が接続されている。この
制御回路23には、乱数値を発生する乱数発生器24、
通信時に状態遷移フラグとして機能するカウンタレジス
タ(初期値=“0”)25、および、コマンドIDレジ
スタ26が設けられている。
【0018】上記コマンドIDレジスタ26は、当該カ
ードリーダライタ11との通信の間だけ有効な固有の特
定値(以下、コマンドIDと記述する)を一時的に格納
するためのレジスタである。コマンドIDは、たとえば
4ビットのデータからなっている。
【0019】また、上記制御回路23には、記憶回路と
しての不揮発性メモリ27が接続されている。メモリ2
7には、この無線カード20にあらかじめ割り当てられ
た固有の識別情報(以下、カードアドレスと記述する)
が記憶されている。カードアドレスは、たとえば8バイ
トのデータからなっている。
【0020】この無線カードシステムにおいては、複数
枚の無線カード20からの送信データを一度に読み取
る、いわゆるマルチリード方式のための通信方法とし
て、通信命令である通信コマンドに固有の特定値(コマ
ンドID)をもたせている。そして、カードリーダライ
タ11とコマンドIDが一致した無線カード20との間
でのみ、通信が成立するように制御が行われる。
【0021】また、無線カード20側のコマンドID
は、カードアドレスを入手することにより変更(設定)
することが可能となっている。
【0022】以下に、コマンドIDが一致した無線カー
ド20とカードリーダライタ11との間での通信の方
法、および、無線カード20側のコマンドIDを変更す
る場合の方法について説明する。
【0023】図2は、コマンドIDが一致した無線カー
ド20とカードリーダライタ11との間での通信の方法
について説明するために示すものである。なお、本実施
形態では、カードリーダライタ11との間の通信可能エ
リア31内に複数枚(この場合、4枚)の無線カード2
0A〜20Dが同時に存在する場合を例に説明する。
【0024】ここで、カードリーダライタ11との間で
無線通信を行う無線カード20A〜20Dの差別化を図
るために、先にも述べたように、カードリーダライタ1
1から送信される通信コマンドのすべてにコマンドID
と称する固有の特定値が付加される。
【0025】図3は、カードリーダライタ11から送信
される通信コマンドの一構成例を示すものである。
【0026】通信コマンド41は、各種のコマンド4
2、コマンドID43および各種のコマンド付加電文等
44を符号化したものによって構成される。
【0027】図4は、コマンドIDが付加された通信コ
マンドに対する、無線カードの内部(制御回路)での処
理の流れを示すものである。
【0028】無線カード20A〜20Dは、制御回路2
3において、たとえば図2,図3に示したように、カー
ドリーダライタ11から各種コマンド42とともに送ら
れてきた通信コマンド41上のコマンドID(CID)
43と、自身のコマンドIDレジスタ26内に格納して
いる固有の特定値(無線カード20A〜20D側のコマ
ンドID)とを、それぞれ比較する。
【0029】この場合、コマンドIDが一致した無線カ
ードのみが、その通信コマンド41の要求(各種コマン
ド42)を実行する。そして、たとえば図1に示したよ
うに、その結果としての応答データ(各種のレスポン
ス)を、変復調回路22を介して、送受信アンテナコイ
ル21よりカードリーダライタ11に返送する。なお、
コマンドIDが一致しない無線カードは通信コマンド4
1を実行せず、無応答とする。
【0030】こうして、カードリーダライタ11とコマ
ンドIDが一致した無線カードとの間での無線通信が、
順次、すべての無線カード20A〜20Dについて成立
されることにより、マルチリード方式による通信方法が
確立される。
【0031】図5は、カードリーダライタと無線カード
との間の通信において、上記無線カードの差別化に必要
なコマンドIDレジスタ内のコマンドIDを変更する場
合に用いられる、コマンドIDレジスタ変更コマンド
(第1の通信命令)の一構成例を示すものである。な
お、無線カード20A〜20D側のコマンドIDは、制
御回路23の制御のもと、容易に変更することが可能で
ある。
【0032】図5に示すように、コマンドIDレジスタ
変更コマンド51は、たとえば、コマンドIDの変更要
求を示すコマンド列52、変更前のコマンドID53、
変更後のコマンドID54、および、カードアドレス5
5を符号化したものによって構成される。
【0033】無線カード20A〜20Dは、カードリー
ダライタ11からのコマンドIDレジスタ変更要求コマ
ンド51を受信すると、この変更要求コマンド51上の
変更前コマンドID53とコマンドIDレジスタ26内
の値(無線カード20A〜20D側のコマンドID)と
が一致し、かつ、メモリ27内に記憶されているカード
アドレスと上記変更要求コマンド51上のカードアドレ
ス55とが一致した場合にのみ、自身のコマンドIDレ
ジスタ26内の値を、上記変更要求コマンド51上の変
更後コマンドID54へと変更する。そして、所定の応
答データをカードリーダライタ11に返送するようにな
っている。
【0034】このように、カードリーダライタ11と無
線カード20A〜20Dとの間の無線通信の際に、カー
ドアドレスとは別のコマンドIDを利用することで、複
数枚の無線カード20A〜20Dの中から、通信を行い
たい特定の無線カードだけを差別化することが可能とな
る。また、この差別化によって、複数枚の無線カード2
0A〜20Dをいくつかのカード群にグループ化するこ
とも、容易に可能となる。
【0035】しかも、コマンドIDは、カードアドレス
に比して非常に容量の小さなデータであるため、無線通
信の高速化、処理の迅速化が容易に可能である。
【0036】次に、上記した無線カード20A〜20D
側のコマンドIDを変更するために用いる、各無線カー
ド20A〜20Dのカードアドレスを入手する方法につ
いて説明する。
【0037】図6は、カードリーダライタの通信可能エ
リア内に同時に存在する複数枚の無線カードのカードア
ドレスを一度に入手するための方法を説明するために示
すものである。
【0038】カードアドレスを入手しようとする場合、
カードリーダライタ11の制御回路12は、通信可能エ
リア31内の無線カード20A〜20Bに対して、二種
類のカードアドレス要求コマンド(第2の通信命令であ
るカードアドレス要求1コマンドおよび第3の通信命令
であるカードアドレス要求2コマンド)のいずれかを送
信する。
【0039】図7は、二種類のカードアドレス要求1,
2コマンドの構成例を示すものである。
【0040】カードアドレス要求1コマンド61は、た
とえば同図(a)に示すように、通信伝送方式に対応し
たカードアドレス要求を示すカードアドレス要求1コマ
ンド列62、上記コマンドID43に相当するコマンド
ID63、および、受信回数区分数(受信回数区分列)
64を符号化したものによって構成される。
【0041】カードアドレス要求2コマンド71は、た
とえば同図(b)に示すように、通信伝送方式に対応し
たカードアドレス要求を示すカードアドレス要求2コマ
ンド列72、および、上記コマンドID43,63に相
当するコマンドID73を符号化したものによって構成
される。
【0042】無線カード20A〜20Dは、たとえば図
1に示した無線カード20により代表されるように、カ
ードリーダライタ11からのカードアドレス要求1コマ
ンド61またはカードアドレス要求2コマンド71を、
送受信アンテナコイル21を介して受信する。そして、
それを変復調回路22により復調した後、制御回路23
へと送る。
【0043】無線カード20内の制御回路23は、変復
調回路22から送られてきたカードアドレス要求1コマ
ンド61またはカードアドレス要求2コマンド71を判
別する。そして、それぞれのコマンド61,71の要求
(カードアドレス要求1,2コマンド列62,72)に
したがって、カウンタレジスタ25の値をセット(設
定)する。
【0044】図8は、カードアドレス要求1コマンドお
よびカードアドレス要求2コマンドを受信した場合の、
各コマンドとカウンタレジスタの状態の遷移との関係を
説明するために示すものである。
【0045】無線カード20内のカウンタレジスタ25
の初期値は“0”である。この状態において、無線カー
ド20の制御回路23は、カードリーダライタ11から
送られてきた通信コマンドがカードアドレス要求1コマ
ンド61であると判別した場合、受信回数区分数64の
値(たとえば、0〜255)の中から、乱数発生器24
により発生させた乱数値をもとに選択された任意の値
(たとえば、0〜N)を、カウンタレジスタ25にセッ
トする(だだし、上記Nは、通信可能エリア31内に同
時に存在し得る無線カードの最大枚数である)。
【0046】その際、カウンタレジスタ25の値が
“0”であれば、無線カード20の制御回路23は、メ
モリ27内に格納されているカード固有のカードアドレ
スをカードリーダライタ11へ返送する。また、上記カ
ードアドレスとカードアドレス要求1コマンド61を受
信した回数とをパラメータとする乱数値を、乱数発生器
24により発生させる。その後、コマンド待ち状態へと
移行する。
【0047】一方、無線カード20の制御回路23は、
カードリーダライタ11から送られてきた通信コマンド
がカードアドレス要求2コマンド71であると判別した
場合、カウンタレジスタ25の値が“0”より大きい値
であれば、カウンタレジスタ25の値を“1”だけ減算
する。
【0048】そして、減算したカウンタレジスタ25の
値が“0”であれば、無線カード20の制御回路23
は、メモリ27内に格納されているカード固有のカード
アドレスをカードリーダライタ11へ返送する。また、
上記カードアドレスとカードアドレス要求2コマンド7
1を受信した回数とをパラメータとする乱数値を、乱数
発生器24により発生させる。その後、コマンド待ち状
態へと移行する。
【0049】なお、カードリーダライタ11からの通信
コマンドがカードアドレス要求2コマンド71であると
判別した場合において、カウンタレジスタ25の値が
“0”であれば、無線カード20の制御回路23は、そ
のままコマンド待ち状態へと移行する。
【0050】このように、二種類のカードアドレス要求
1,2コマンド61,71を設けることにより、カード
リーダライタ11の通信可能なエリア31内に複数枚の
無線カード20が同時に存在する場合にも、一度に複数
枚の無線カード20のカードアドレスの入手が可能とな
る。
【0051】以下に、複数枚の無線カードから、一度の
無線通信により、カードアドレスをそれぞれ入手する場
合の、マルチリード方式による通信の方法(回数区分方
式)について具体的に説明する。
【0052】図9は、カードリーダライタの通信可能エ
リア内に同時に存在する、複数枚の無線カードの各カー
ドアドレスを一度に入手するマルチリード方式による通
信の方法を説明するために示すものである。
【0053】まず、たとえば図10の手順1に示すよう
に、カードリーダライタ11は、通信可能エリア31内
に同時に存在する複数枚の無線カード20A〜20Dに
対し、カードアドレス要求1コマンド61を送信する。
その際、送信されるカードアドレス要求1コマンド61
は、コマンドID(CID)63が“0”、受信回数区
分数64が“0”とされている。
【0054】これに対し、各無線カード20A〜20D
は、制御回路23内のコマンドIDレジスタ(CID_
reg1〜4)26内のコマンドID(初期値=
“0”)と、受信したカードアドレス要求1コマンド6
1上のコマンドID63とを比較する。この場合、上記
コマンドIDレジスタ26内のコマンドIDと上記コマ
ンドID63とが一致するので、制御回路23は、受信
したカードアドレス要求1コマンド61上のカードアド
レス要求1コマンド列62を実行する。
【0055】無線カード20A〜20Dは、カードリー
ダライタ11から送られてくるカードアドレス要求1コ
マンド61によってカウンタレジスタ(Cnt_reg
1〜4)25の値をそれぞれセットするが、今回は受信
回数区分数64として“0”が送られているので、すべ
てのカウンタレジスタ25の値が“0”にセットされ
る。
【0056】無線カード20A〜20Dの各カウンタレ
ジスタ25は、すべて“0”がセットされている。この
ため、図8に示したように、各無線カード20A〜20
Dは、それぞれに内部の乱数発生器24で乱数値を発生
させながら、メモリ27にそれぞれ格納されているカー
ドアドレスを応答データとしてカードリーダライタ11
に返送する。
【0057】次いで、たとえば図10の手順2に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、通信可能エリア31
内に存在するすべての無線カード20A〜20Dに対
し、再度、カードアドレス要求1コマンド61を送信す
る。その際、送信されるカードアドレス要求1コマンド
61は、コマンドID63が“0”、受信回数区分数6
4が“n”とされる。
【0058】ここでは、上記受信回数区分数64とし
て、通信可能エリア31内に同時に存在し得る無線カー
ドの最大枚数N、たとえば“8”が設定される。
【0059】この場合も、各無線カード20A〜20D
は、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドID
と、送られてきたコマンドID63(=0)とが一致す
るので、受信したカードアドレス要求1コマンド列62
を実行する。
【0060】また、無線カード20A〜20Dは、送ら
れてきたカードアドレス要求1コマンド61によって、
前回のカードアドレスの応答で発生した乱数値をもと
に、受信回数区分数64として送られてきた“8”以下
の任意の値をカウンタレジスタ25にそれぞれセットす
る。
【0061】ここでは、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値が“5”に、無線カード20Bのカウン
タレジスタ25の値が“3”に、無線カード20Cのカ
ウンタレジスタ25の値が“2”に、無線カード20D
のカウンタレジスタ25の値が“7”に、それぞれセッ
トされたものとして、以下の説明を継続する。
【0062】この場合、図8に示したように、カウンタ
レジスタ25の値として“0”がセットされた無線カー
ドが存在しないので、無線カード20A〜20Dからカ
ードリーダライタ11へのカードアドレスの返送はな
い。
【0063】次いで、たとえば図10の手順3に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、通信可能エリア31
内に存在するすべての無線カード20A〜20Dに対
し、今度は、コマンドID(CID)73を“0”とし
て、カードアドレス要求2コマンド71を送信する。
【0064】この場合も、無線カード20A〜20D
は、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドID
と、送られてきたコマンドID73(=0)とが一致す
るので、受信したカードアドレス要求2コマンド列72
を実行する。
【0065】その際、無線カード20A〜20Dのそれ
ぞれのカウンタレジスタ25は、すべて“0”よりも大
きい値がセットされているので、図8に示したように、
送られてきたカードアドレス要求2コマンド71によっ
て、各カウンタレジスタ25の値をそれぞれ“1”ずつ
減算する。
【0066】すなわち、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値は“4”に、無線カード20Bのカウン
タレジスタ25の値は“2”に、無線カード20Cのカ
ウンタレジスタ25の値は“1”に、無線カード20D
のカウンタレジスタ25の値は“6”に、それぞれセッ
トし直される。
【0067】この場合、図8に示したように、カウンタ
レジスタ25の値として“0”がセットされた無線カー
ドは存在しないので、無線カード20A〜20Dからカ
ードリーダライタ11へのカードアドレスの応答はな
く、再び、コマンド待ち状態へと移行する。
【0068】次いで、たとえば図10の手順4に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エリ
ア31内に存在するすべての無線カード20A〜20D
に対し、コマンドID73を“0”として、カードアド
レス要求2コマンド71を送信する。
【0069】この場合も、無線カード20A〜20D
は、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドID
と、送られてきたコマンドID73(=0)とが一致す
るので、受信したカードアドレス要求2コマンド列72
を実行する。
【0070】その際、無線カード20A〜20Dのそれ
ぞれのカウンタレジスタ25は、すべて“0”よりも大
きい値がセットされているので、図8に示したように、
送られてきたカードアドレス要求2コマンド71によっ
て、各カウンタレジスタ25の値をそれぞれ“1”ずつ
減算する。
【0071】すなわち、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値は“3”に、無線カード20Bのカウン
タレジスタ25の値は“1”に、無線カード20Cのカ
ウンタレジスタ25の値は“0”に、無線カード20D
のカウンタレジスタ25の値は“5”に、それぞれセッ
トし直される。
【0072】この場合、無線カード20Cのカウンタレ
ジスタ25の値が“0”にセットされているので、図8
に示したように、無線カード20Cのみがカードリーダ
ライタ11に対してカードアドレスを返答する。これに
より、まずは無線カード20Cのカードアドレスの入手
が可能である。
【0073】この時、他の無線カード20A,20B,
20Dからのカードアドレスの応答はなく、再び、コマ
ンド待ち状態へと移行する。
【0074】次いで、たとえば図10の手順5に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、応答のあった無線カ
ード20Cからのカードアドレスを用いて、そのカード
アドレスを有している無線カード(この場合は、無線カ
ード20C)に対し、図5に示した、コマンドIDレジ
スタ変更コマンド51を送信する。
【0075】無線カード20Cは、カードリーダライタ
11から送られてきたコマンドIDレジスタ変更コマン
ド51を受信すると、上述した通り、コマンドIDレジ
スタ26内のコマンドIDを、送られてきた変更後コマ
ンドID54により変更する。
【0076】ここでは、コマンドIDレジスタ変更コマ
ンド51によって、無線カード20CのコマンドIDレ
ジスタ26内のコマンドIDが“1”に変更されたもの
として、以下の説明を継続する。
【0077】次いで、たとえば図10の手順6に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エリ
ア31内に存在するすべての無線カード20A〜20D
に対し、コマンドID73を“0”として、カードアド
レス要求2コマンド71を送信する。
【0078】この場合、無線カード20A,20B,2
0Dは、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンド
IDと、送られてきたコマンドID73(=0)とが一
致するので、受信したカードアドレス要求2コマンド列
72を実行する。
【0079】これに対し、無線カード20Cは、内部の
コマンドIDレジスタ26内のコマンドIDが“1”に
設定されているため、コマンドID73とは一致せず、
カードアドレス要求2コマンド列72を実行しない。
【0080】カードアドレス要求2コマンド列72を実
行する無線カード20A,20B,20Dは、各カウン
タレジスタ25に“0”よりも大きい値がセットされて
いるので、図8に示したように、送られてきたカードア
ドレス要求2コマンド71によって、各カウンタレジス
タ25の値をそれぞれ“1”ずつ減算する。
【0081】すなわち、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値は“2”に、無線カード20Bのカウン
タレジスタ25の値は“0”に、無線カード20Dのカ
ウンタレジスタ25の値は“4”に、それぞれセットし
直される。
【0082】この場合、今度は、無線カード20Bのカ
ウンタレジスタ25の値が“0”にセットされているの
で、図8に示したように、無線カード20Bのみがカー
ドリーダライタ11に対してカードアドレスを返答す
る。これにより、無線カード20Bのカードアドレスの
入手が可能である。
【0083】この時、他の無線カード20A,20C,
20Dからのカードアドレスの応答はなく、再び、コマ
ンド待ち状態へと移行する。
【0084】次いで、たとえば図10の手順7に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、応答のあった無線カ
ード20Bからのカードアドレスを用いて、そのカード
アドレスを有している無線カード(この場合は、無線カ
ード20B)に対し、図5に示した、コマンドIDレジ
スタ変更コマンド51を送信する。
【0085】無線カード20Bは、カードリーダライタ
11から送られてきたコマンドIDレジスタ変更コマン
ド51を受信すると、コマンドIDレジスタ26内のコ
マンドIDを、送られてきた変更後コマンドID54に
より変更する。
【0086】ここでは、コマンドIDレジスタ変更コマ
ンド51によって、無線カード20BのコマンドIDレ
ジスタ26内のコマンドIDが“2”に変更されたもの
として、以下の説明を継続する。
【0087】次いで、たとえば図10の手順8に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エリ
ア31内に存在するすべての無線カード20A〜20D
に対し、コマンドID73を“0”として、カードアド
レス要求2コマンド71を送信する。
【0088】この場合、無線カード20A,20Dは、
内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドIDと、
送られてきたコマンドID73(=0)とが一致するの
で、受信したカードアドレス要求2コマンド列71を実
行する。
【0089】これに対し、無線カード20B,20C
は、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドID
がそれぞれ“2”,“1”に設定されているため、コマ
ンドID73とは一致せず、カードアドレス要求2コマ
ンド列72を実行しない。
【0090】カードアドレス要求2コマンド列72を実
行する無線カード20A,20Dは、各カウンタレジス
タ25に“0”よりも大きい値がセットされているの
で、図8に示したように、送られてきたカードアドレス
要求2コマンド71によって、各カウンタレジスタ25
の値をそれぞれ“1”ずつ減算する。
【0091】すなわち、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値は“1”に、無線カード20Dのカウン
タレジスタ25の値は“3”に、それぞれセットし直さ
れる。
【0092】この場合、図8に示したように、カウンタ
レジスタ25の値として“0”がセットされた無線カー
ドは存在しないので、無線カード20A〜20Dからカ
ードリーダライタ11へのカードアドレスの応答はな
く、再び、コマンド待ち状態へと移行する。
【0093】次いで、たとえば図10の手順9に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エリ
ア31内に存在するすべての無線カード20A〜20D
に対し、コマンドID73を“0”として、カードアド
レス要求2コマンド71を送信する。
【0094】この場合、無線カード20A,20Dは、
内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドIDと、
送られてきたコマンドID73(=0)とが一致するの
で、受信したカードアドレス要求2コマンド列72を実
行する。
【0095】これに対し、無線カード20B,20C
は、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマンドID
がそれぞれ“2”,“1”に設定されているため、コマ
ンドID73とは一致せず、カードアドレス要求2コマ
ンド列72を実行しない。
【0096】カードアドレス要求2コマンド列72を実
行する無線カード20A,20Dは、各カウンタレジス
タ25に“0”よりも大きい値が設定されているので、
図8に示したように、送られてきたカードアドレス要求
2コマンド71によって、各カウンタレジスタ25の値
をそれぞれ“1”ずつ減算する。
【0097】すなわち、無線カード20Aのカウンタレ
ジスタ25の値は“0”に、無線カード20Dのカウン
タレジスタ25の値は“2”に、それぞれセットし直さ
れる。
【0098】この場合、今度は、無線カード20Aのカ
ウンタレジスタ25の値が“0”にセットされているの
で、図8に示したように、無線カード20Aのみがカー
ドリーダライタ11に対してカードアドレスを返答す
る。これにより、無線カード20Aのカードアドレスの
入手が可能である。
【0099】この時、他の無線カード20B,20C,
20Dからのカードアドレスの応答はなく、再び、コマ
ンド待ち状態へと移行する。
【0100】次いで、たとえば図10の手順10に示す
ように、カードリーダライタ11は、返答のあった無線
カード20Aからのカードアドレスを用いて、そのカー
ドアドレスを有している無線カード(この場合は、無線
カード20A)に対し、図5に示した、コマンドIDレ
ジスタ変更コマンド51を送信する。
【0101】無線カード20Aは、カードリーダライタ
11から送られてきたコマンドIDレジスタ変更コマン
ド51を受信すると、コマンドIDレジスタ26内のコ
マンドIDを、送られてきた変更後コマンドID54に
より変更する。
【0102】ここでは、コマンドIDレジスタ変更コマ
ンド51によって、無線カード20AのコマンドIDレ
ジスタ26内のコマンドIDが“3”に変更されたもの
として、以下の説明を継続する。
【0103】次いで、たとえば図10の手順11に示す
ように、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エ
リア31内に存在するすべての無線カード20A〜20
Dに対し、コマンドID73を“0”として、カードア
ドレス要求2コマンド71を送信する。
【0104】この場合、無線カード20Dのみが、内部
のコマンドIDレジスタ26内のコマンドIDと、送ら
れてきたコマンドID73(=0)とが一致するので、
受信したカードアドレス要求2コマンド列72を実行す
る。
【0105】これに対し、無線カード20A,20B,
20Cは、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマン
ドIDがそれぞれ“3”,“2”,“1”に設定されて
いるため、コマンドID73とは一致せず、カードアド
レス要求2コマンド72を実行しない。
【0106】カードアドレス要求2コマンド列72を実
行する無線カード20Dは、そのカウンタレジスタ25
に“0”よりも大きい値がセットされているので、図8
に示したように、送られてきたカードアドレス要求2コ
マンド71によって、カウンタレジスタ25の値を
“1”だけ減算する。
【0107】すなわち、無線カード20Dのカウンタレ
ジスタ25の値は“1”にセットし直される。
【0108】この場合、図8に示したように、カウンタ
レジスタ25の値として“0”がセットされた無線カー
ドは存在しないので、無線カード20A〜20Dからカ
ードリーダライタ11へのカードアドレスの応答はな
く、再び、コマンド待ち状態へと移行する。
【0109】次いで、たとえば図10の手順12に示す
ように、カードリーダライタ11は、再び、通信可能エ
リア31内に存在するすべての無線カード20A〜20
Dに対し、コマンドID73を“0”として、カードア
ドレス要求2コマンド71を送信する。
【0110】この場合、無線カード20Dのみが、内部
のコマンドIDレジスタ26内のコマンドIDと、送ら
れてきたコマンドID73(=0)とが一致するので、
受信したカードアドレス要求2コマンド列72を実行す
る。
【0111】これに対し、無線カード20A,20B,
20Cは、内部のコマンドIDレジスタ26内のコマン
ドIDがそれぞれ“3”,“2”,“1”に設定されて
いるため、コマンドID73とは一致せず、カードアド
レス要求2コマンド列72を実行しない。
【0112】カードアドレス要求2コマンド列72を実
行する無線カード20Dは、カウンタレジスタ25に
“0”よりも大きい値が設定されているので、図8に示
したように、送られてきたカードアドレス要求2コマン
ド71によって、カウンタレジスタ25の値を“1”だ
け減算する。
【0113】すなわち、無線カード20Dのカウンタレ
ジスタ25の値は“0”にセットし直される。
【0114】この場合、今度は、無線カード20Dのカ
ウンタレジスタ25の値が“0”にセットされているの
で、図8に示したように、無線カード20Dのみがカー
ドリーダライタ11に対してカードアドレスを返答す
る。これにより、無線カード20Dのカードアドレスの
入手が可能である。
【0115】この時、他の無線カード20A,20B,
20Cからのカードアドレスの応答はなく、再び、コマ
ンド待ち状態へと移行する。
【0116】次いで、たとえば図10の手順13に示す
ように、カードリーダライタ11は、応答のあった無線
カード20Dからのカードアドレスを用いて、そのカー
ドアドレスを有している無線カード(この場合は、無線
カード20D)に対し、図5に示した、コマンドIDレ
ジスタ変更コマンド51を送信する。
【0117】無線カード20Dは、カードリーダライタ
11から送られてきたコマンドIDレジスタ変更コマン
ド51を受信すると、コマンドIDレジスタ26内のコ
マンドIDを、送られてきた変更後コマンドID54に
より変更する。
【0118】ここでは、コマンドIDレジスタ変更コマ
ンド51によって、無線カード20DのコマンドIDレ
ジスタ26内のコマンドIDが“4”に変更されるもの
とする。
【0119】以下、たとえば図10の手順14に示すよ
うに、カードリーダライタ11は、通信可能エリア31
内に存在するすべての無線カード20A〜20Dに対
し、同様にして、コマンドID73が“0”とされたカ
ードアドレス要求2コマンド71を、受信回数区分数6
4と同じ数だけ送信(この実施形態の場合は、カードア
ドレス要求2コマンド71を8回送信)し、それぞれの
カードアドレスを得る。
【0120】また、カードリーダライタ11は、こうし
て得たカードアドレスを用いて、その都度、当該カード
アドレスを所有する無線カードのコマンドIDレジスタ
26内のコマンドIDを変更する。これにより、無線カ
ード20A〜20Dごとに、それぞれ異なる(固有の)
コマンドIDが設定される。
【0121】このようにして、カードアドレス要求2コ
マンド71を、受信回数区分数64と同じ数だけ送信し
た後、カードリーダライタ11は、たとえば図10の手
順15に示すように、コマンドID63および受信回数
区分数64がともに“0”とされたカードアドレス要求
1コマンド61を送信する。
【0122】その際、カードリーダライタ11の通信可
能エリア31内に同時に存在し、かつ、カードリーダラ
イタ11へカードアドレスを返送し、その通信が正常に
終了した無線カードは、そのカードアドレスによって自
身のコマンドIDレジスタ26内のコマンドIDがすで
に変更されているため、このカードアドレス要求1コマ
ンド61に対しては無応答となる。
【0123】よって、このカードアドレス要求1コマン
ド61に対するカードアドレスの応答があった場合、そ
のカードアドレスはまだ読み取りのできていない無線カ
ードのものとみなすことができる。したがって、カード
アドレスの読み取りができていない無線カードが存在す
る場合には、同様にして、上記した一連の手順1〜15
を継続することにより、その無線カードのカードアドレ
スの取得が行われる。
【0124】このように、二種類のカードアドレス要求
1,2コマンド61,71を設けることにより、カード
リーダライタ11の通信可能なエリア31内に複数枚の
無線カード20A〜20Dが同時に存在する場合にも、
一度に複数枚の無線カード20A〜20Dのカードアド
レスの入手が可能となる。
【0125】すなわち、カードアドレス要求1コマンド
61を受信した際に任意に設定される応答の順番(カウ
ンタレジスタ25の値)と、カードアドレス要求2コマ
ンド71を受信した回数とが一致した場合に、複数枚の
無線カード20A〜20Dのうちの1つを起動させ、こ
れにより、カードリーダライタ11との間でのカードア
ドレスの受け渡しが行われるようにすることで、複数枚
の無線カード20A〜20Dのカードアドレスを効率よ
く、一度に入手することが可能となる。
【0126】ところで、上記した複数枚の無線カード2
0A〜20Dから、それぞれのカードアドレスを一度に
入手するためのマルチリード方式による通信の方法にお
いて、カードリーダライタ11からのカードアドレス要
求1コマンド61を受信した際に、複数枚の無線カード
20A〜20Dのうちのいくつかの無線カードが、カウ
ンタレジスタ25に同じ値を設定してしまうと、それら
の無線カードは、カードアドレス要求2コマンド71を
受信した回数が同じ時にそれぞれカードアドレスを返送
してしまい、カードリーダライタ11はそれらのカード
アドレスを正常に受信することができなくなる(カード
アドレスの衝突)。
【0127】たとえば、カードアドレス要求1コマンド
61を受信した無線カード20Aと無線カード20Bと
が、それぞれのカウンタレジスタ25に同じ値をセット
してしまった場合などである。
【0128】このような場合も、たとえば図10に手順
15で示したように、一連の手順の最後に、カードリー
ダライタ11からのカードアドレス要求1コマンド(コ
マンドID63が“0”)61の送信に対し、無線カー
ド20A〜20Dからのカードアドレスの返答があるか
否かで判断が可能である。
【0129】たとえば、手順15でのカードアドレス要
求1コマンド61の送信に対して、カードアドレスの返
答があった場合は、複数枚の無線カード20A〜20D
のいくつかがカウンタレジスタ25に同じ値を設定して
いるものとみなすことができる。そして、コマンドID
63が“0”とされたカードアドレス要求1コマンド6
1の送信に対するカードアドレスの返答がなくなるま
で、上記した一連の手順1〜15を繰り返す。こうする
ことで、カウンタレジスタ25に同じ値をセットしてし
まった場合などでも、通信可能エリア31内に存在する
すべての無線カード20A〜20Dのカードアドレスを
容易に入手できる。
【0130】また、カウンタレジスタ25に同じ値をセ
ットすることによって起こる、カードアドレスが衝突す
る確率は、カードリーダライタ11から送信されるカー
ドアドレス要求1コマンド61内の受信回数区分数64
と、無線カード20A〜20D側でのカードアドレス要
求2コマンド71を受信する回数とを増やすことで、簡
単に低減させることが可能である。
【0131】図11は、カードアドレス要求1コマンド
およびカードアドレス要求2コマンドに対する、それぞ
れの応答時間を示すものである。
【0132】同図(a)に示すように、たとえば、カー
ドアドレス要求1コマンド61に対する応答時間(受信
待ち状態)は、カードリーダライタ11からの通信コマ
ンドの送信時間81と切替時間82との和になる。
【0133】同図(b)に示すように、たとえば、カー
ドアドレス要求2コマンド71に対する応答時間も、カ
ードリーダライタ11からの通信コマンドの送信時間9
1と切替時間92との和になる。
【0134】図12は、上記したマルチリード方式によ
る通信の方法(回数区分方式)での通信時間(最初のレ
スポンスを受信するまでの時間)を、従来の時間区分方
式(マルチタイムスロット方式)の場合と対比して示す
ものである。
【0135】この図12においては、カードリーダライ
タ11からのカードアドレス要求1コマンド61もしく
はカードアドレス要求2コマンド71の送信時間81,
91と切替時間82,92との合計時間をaとし、カー
ドリーダライタ11の受信時間(レスポンス時間)8
3,93をb,c,d,e,f,gとする(ただし、a
<b,c,d,e,f,g)。
【0136】従来の時間区分方式の場合、たとえば同図
(b)に示すように、時間区分が“6”、つまり受信時
間gに最初のレスポンスがあったとする。その場合の応
答時間は、 応答時間=a+b+c+d+e+f+g となる。
【0137】これに対し、本実施形態の回数区分方式の
場合、たとえば同図(a)に示すように、回数区分が
“6”、つまり受信時間bに最初のレスポンスがあった
とする。その場合の応答時間は、 応答時間=6a+b となる。
【0138】このことからも、カードリーダライタ11
からの通信コマンドの送信時間81,91と切替時間8
2,92との合計時間が、カードリーダライタ11の受
信時間83,93よりも小さい場合(a<b,c,d,
e,f,g)には、回数区分方式の方が応答時間を極め
て短くできることがわかる(6a+b<a+b+c+d
+e+f+g)。
【0139】上記したように、カードアドレスとは別
に、カードリーダライタとの通信の間だけ有効なコマン
ドIDを一時的に用いて、無線カードとカードリーダラ
イタとの間の通信を制御できるようにしている。
【0140】すなわち、カードリーダライタと無線カー
ドとの間の通信コマンドに、カードアドレスよりも格段
に容量の小さなコマンドIDを設けることで、通信可能
エリア内に同時に複数枚の無線カードが存在する場合に
も、それらの無線カードの差別化が容易に可能である。
【0141】しかも、コマンドIDを変更する手段とし
てカードアドレスを用い、そのカードアドレスを入手す
る方法として、カードアドレス要求1コマンドおよびカ
ードアドレス要求2コマンドの2つのコマンドを準備
し、カードアドレス要求1コマンドで設定した応答の順
番とカードアドレス要求2コマンドを受信した回数とが
一致した場合にのみカードアドレスの入手を可能とする
ことで、複数枚の無線カードが同時に存在した場合で
も、それらのカードアドレスを一度に入手することが可
能である。
【0142】このような方式を用いることで、従来のマ
ルチタイムスロット方式に比べ、カードリーダライタ側
の通信時間のロスを大幅に減少できるようになる結果、
特定のICカードとの間での通信を受信待ち状態を維持
することなしに行うことが可能となり、ひいては、マル
チリード方式における通信時間の短縮化が図れるもので
ある。
【0143】その他、本願発明は、上記(各)実施形態
に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さら
に、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれ
ており、開示される複数の構成要件における適宜な組み
合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、
(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構
成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の
欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)
が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が
発明として抽出され得る。
【0144】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、ICカードの差別化を容易に図ることができるとと
もに、さらなる通信時間の短縮化が図れるICカードお
よびそれを用いたカードシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる無線カードシステ
ムの構成例を示すブロック図。
【図2】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、コマンドIDが一致した無線カードとカードリー
ダライタとの間での通信の方法について説明するために
示すブロック図。
【図3】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、カードリーダライタから送信される通信コマンド
の一例を示す構成図。
【図4】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、無線カードの内部での処理の流れを説明するため
に示すフローチャート。
【図5】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、無線カードの差別化に必要なコマンドIDを変更
する場合に用いられる、コマンドIDレジスタ変更コマ
ンドの一例を示す構成図。
【図6】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、複数枚の無線カードのカードアドレスを一度に入
手するための方法を説明するために示すブロック図。
【図7】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、カードアドレスの入手に用いられるカードアドレ
ス要求1,2コマンドの一例をそれぞれ示す構成図。
【図8】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、カードアドレス要求1,2コマンドを受信した際
の、カウンタレジスタの状態の遷移を説明するために示
すフローチャート。
【図9】同じく、図1に示した無線カードシステムにお
いて、複数枚の無線カードよりカードアドレスを一度に
入手するマルチリード方式による通信の方法を説明する
ために示すブロック図。
【図10】同じく、図1に示した無線カードシステムに
おいて、複数枚の無線カードよりカードアドレスを一度
に入手するマルチリード方式による通信の方法を説明す
るために示す図。
【図11】同じく、図1に示した無線カードシステムに
おいて、カードアドレス要求1,2コマンドに対する応
答時間をそれぞれに示す図。
【図12】同じく、図1に示した無線カードシステムに
おいて、マルチリード方式による通信の方法での通信時
間を、従来の時間区分方式の場合と対比して示す図。
【符号の説明】
10…ホストコンピュータ(ホストPC) 11…カードリーダライタ 12…制御回路 13…送信回路 13a…送信アンテナコイル 14…受信回路 14a…受信アンテナコイル 20…無線カード 20A…無線カードA 20B…無線カードB 20C…無線カードC 20D…無線カードD 21…送受信アンテナコイル 22…変復調回路 23…制御回路 24…乱数発生器 25…カウンタレジスタ(カウンタ回路) 26…コマンドIDレジスタ 27…不揮発性メモリ 31…通信可能エリア 41…通信コマンド 42…各種のコマンド 43…コマンドID 44…各種のコマンド付加電文等 51…コマンドIDレジスタ変更コマンド 52…コマンドIDレジスタ変更コマンド列 53…変更前コマンドID 54…変更後コマンドID 55…カードアドレス 61…カードアドレス要求1コマンド 62…カードアドレス要求1コマンド列 63…コマンドID 64…受信回数区分数 71…カードアドレス要求2コマンド 72…カードアドレス要求2コマンド列 73…コマンドID 81…送信時間(カードアドレス要求1コマンド) 82…切替時間 83…受信時間 91…送信時間(カードアドレス要求2コマンド) 92…切替時間 93…受信時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 祐一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 (72)発明者 赤井田 徹郎 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 坂本 博之 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA25 MA27 NA08 SA02 SA06 SA07 5B035 AA02 BB09 CA23 5B058 CA23 KA02 KA04 YA20 5K067 BB34 DD17 GG01 GG11 HH22 HH23

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別情報を記憶する記憶回路と、 前記識別情報とは別に、処理装置本体との通信の間だけ
    有効な固有の特定値を一時的に格納するレジスタと、 このレジスタ内に格納されている特定値と前記処理装置
    本体から受け取った通信命令中に含まれる特定値とを比
    較する比較回路と、 前記特定値が一致した場合にのみ、前記処理装置本体か
    ら受け取った通信命令中に含まれる要求を実行し、その
    結果を前記処理装置本体に返送するように制御する制御
    回路とを具備したことを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 前記識別情報は容量の大きなカードアド
    レスであり、前記特定値は、前記カードアドレスよりも
    容量の小さなコマンドID(Identificati
    on Data)であることを特徴とする請求項1に記
    載のICカード。
  3. 【請求項3】 前記カードアドレスは8バイト程度の容
    量を有し、前記コマンドIDは4ビット程度の容量を有
    することを特徴とする請求項2に記載のICカード。
  4. 【請求項4】 前記レジスタ内に格納された特定値は、
    前記制御回路の制御のもと、前記処理装置本体から受け
    取った通信命令にしたがって変更されることを特徴とす
    る請求項1に記載のICカード。
  5. 【請求項5】 前記レジスタ内に格納された特定値は、
    前記レジスタ内に格納されている特定値と前記処理装置
    本体から受け取った通信命令中に含まれる変更前の特定
    値、および、前記記憶回路内に記憶されている識別情報
    と前記処理装置本体から受け取った通信命令中に含まれ
    る識別情報が共に一致した場合に、前記処理装置本体か
    ら受け取った通信命令中に含まれる変更後の特定値へと
    変更されることを特徴とする請求項4に記載のICカー
    ド。
  6. 【請求項6】 前記処理装置本体から送信された通信命
    令を受信した回数と前記記憶回路内に記憶されている識
    別情報とをパラメータに乱数値を発生する乱数発生回路
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のIC
    カード。
  7. 【請求項7】 前記乱数発生回路により発生された乱数
    値にもとづく任意の設定値をセットするためのカウンタ
    回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    ICカード。
  8. 【請求項8】 前記カウンタ回路は、初期値が“0”に
    セットされていることを特徴とする請求項7に記載のI
    Cカード。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、前記処理装置本体から
    送信された通信命令を受信した際に、前記カウンタ回路
    の設定値が“0”であれば、前記処理装置本体からの通
    信命令中に含まれる要求にしたがって、前記記憶回路内
    に記憶されている識別情報を前記処理装置本体に返送す
    るように制御することを特徴とする請求項1に記載のI
    Cカード。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、前記特定値が一致し
    ない場合、前記処理装置本体から受け取った通信命令中
    に含まれる要求を実行せずに、無応答とすることを特徴
    とする請求項1または9に記載のICカード。
  11. 【請求項11】 処理装置本体と複数のICカードとの
    間で通信を行うカードシステムであって、 前記処理装置本体は、 所定の通信可能エリア内に存在する複数のICカードに
    対して通信命令を送信する送信回路と、 前記通信命令中に含まれる特定値に応じて、特定のIC
    カードから送信されてくる返送データを受信する受信回
    路と、 前記受信した返送データをもとに、前記所定の通信可能
    エリア内に存在する複数のICカードのうち、特定のI
    Cカードとの間で通信を行う通信制御回路とを具備し、 前記ICカードは、 固有の識別情報を記憶する記憶回路と、 前記識別情報とは別に、前記処理装置本体との通信の間
    だけ有効な固有の特定値を一時的に格納するレジスタ
    と、 このレジスタ内に格納されている特定値と前記処理装置
    本体から受け取った前記通信命令中に含まれる特定値と
    を比較する比較回路と、 前記特定値が一致した場合にのみ、前記処理装置本体か
    ら受け取った前記通信命令中に含まれる要求を実行し、
    その結果を前記返送データとして前記処理装置本体に返
    送するように制御する制御回路とを具備したことを特徴
    とするカードシステム。
  12. 【請求項12】 前記処理装置本体および前記複数のI
    Cカードは、非接触により通信を行うことを特徴とする
    請求項11に記載のカードシステム。
  13. 【請求項13】 前記処理装置本体および前記複数のI
    Cカードは、無線により通信を行うことを特徴とする請
    求項11に記載のカードシステム。
  14. 【請求項14】 前記識別情報は容量の大きなカードア
    ドレスであり、前記特定値は、前記カードアドレスより
    も容量の小さなコマンドIDであることを特徴とする請
    求項11に記載のカードシステム。
  15. 【請求項15】 前記カードアドレスは8バイト程度の
    容量を有し、前記コマンドIDは4ビット程度の容量を
    有することを特徴とする請求項14に記載のカードシス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記処理装置本体の前記送信回路は、
    前記ICカードの前記レジスタ内に格納された特定値を
    変更させるための第1の通信命令を送信し、 この第1の通信命令を受け取った前記ICカードの前記
    制御回路は、前記レジスタ内に格納された特定値と前記
    第1の通信命令中に含まれる変更前の特定値、および、
    前記記憶回路内に記憶されている識別情報と前記第1の
    通信命令中に含まれる識別情報が共に一致した場合に、
    前記レジスタ内に格納された特定値を前記第1の通信命
    令中に含まれる変更後の特定値へと変更することを特徴
    とする請求項11に記載のカードシステム。
  17. 【請求項17】 前記処理装置本体の前記送信回路は、
    前記所定の通信可能エリア内に存在する複数のICカー
    ドに対し、応答の順番を設定するための第2の通信命
    令、および、この第2の通信命令により設定された応答
    の順番にしたがって前記複数のICカードを起動させる
    ための第3の通信命令を送信し、 前記ICカードの前記制御回路は乱数発生回路およびカ
    ウンタ回路をさらに備え、前記処理装置本体より受け取
    った通信命令が前記第2の通信命令か前記第3の通信命
    令かを判別し、前記第2の通信命令を受信した場合に、
    その第2の通信命令を受信した回数と前記記憶回路内に
    記憶されている識別情報とをパラメータに前記乱数発生
    回路により乱数値を発生させるとともに、前記乱数発生
    回路により発生された乱数値にもとづく任意の設定値を
    前記カウンタ回路にセットすることを特徴とする請求項
    11に記載のカードシステム。
  18. 【請求項18】 前記カウンタ回路は、初期値が“0”
    にセットされていることを特徴とする請求項17に記載
    のカードシステム。
  19. 【請求項19】 前記ICカードの前記制御回路は、前
    記処理装置本体からの前記第2の通信命令を受信した場
    合、前記カウンタ回路の設定値が“0”ならば、前記第
    2の通信命令中に含まれる要求を実行することを特徴と
    する請求項17に記載のカードシステム。
  20. 【請求項20】 前記ICカードの前記制御回路は、前
    記処理装置本体からの前記第3の通信命令を受信した場
    合、前記カウンタ回路の設定値を1つ減算し、前記カウ
    ンタ回路の設定値が“0”になると、前記第3の通信命
    令中に含まれる要求を実行することを特徴とする請求項
    17に記載のカードシステム。
  21. 【請求項21】 前記ICカードの前記制御回路は、前
    記特定値が一致しない場合、前記処理装置本体から受け
    取った通信命令中に含まれる要求を実行せずに、無応答
    とすることを特徴とする請求項11,19または20に
    記載のカードシステム。
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