JP2003084971A - 乱数発生方法、乱数発生装置、およびこれを用いた無線カードシステム - Google Patents
乱数発生方法、乱数発生装置、およびこれを用いた無線カードシステムInfo
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
き、無線カードのマルチリード時に複数の無線カードの
タイムスロットが衝突する確率を著しく低減することが
でき、無線カードに内蔵されるLSIの回路規模を縮小
でき、消費電力の低減も可能となる乱数発生方法、乱数
発生装置、および無線カードシステムを提供することを
目的とする。 【解決手段】有限数の乱数発生回路(25A−25N)
から発生された乱数を乱数切換選択回路(31)により
順次切換えて選択的に用いる際に乱数の周期性を周期性
判別回路(32)に判別し、この周期性を崩すように乱
数の切換え順を変更することにより、乱数の組み合わせ
の数が乱数発生回路の総数より飛躍的に増大するように
構成される。
Description
媒体として非接触ICカードなどで構成される複数の無
線カードから非接触情報処理装置としてのカードリーダ
ライタによりデータを一括して読み取るマルチリード動
作時に用いるために無線カード内部で発生される乱数の
発生方法、乱数発生装置及びこれを用いた無線カードシ
ステムに関する。
にある複数の無線カードのデータを一括して読み取るこ
とをマルチリードという。このマルチリード時に2つ以
上の無線カードから同時に情報が送られるとカードリー
ダライタはこれらの情報を正常に受信できないので、複
数の無線カードそれぞれに送信のためのタイムスロット
が割り当てられる。このマルチリード時にタイムスロッ
トの割り当てを行うため、無線カードに搭載されたLS
Iは内部に乱数発生回路を有し、その乱数を用いてその
無線カードに割り当てられたレスポンスのためのタイム
スロットを設定している。発生された乱数の値が異なれ
ば設定されるタイムスロットが異なるが、異なる複数の
無線カード間において、この乱数発生方法、及び乱数発
生回路に同期性がある(即ち、異なる無線カード間で同
時に同じ乱数が生じてしまう)と、マルチリードを行っ
た時にそれら複数の無線カードのタイムスロットが同期
し、レスポンスが随時衝突してしまい、カードリーダラ
イタはそれらの無線カードのデータを正常に読み取るこ
とができないことになる。
一度にマルチリードできる無線カードの枚数は、無線カ
ードに搭載されている乱数発生回路が発生できる乱数の
数によって大きく左右される。例えばカードアドレスが
264ビット(即ち無線カードの総数が264枚)だっ
たとき、それら無線カードが全て無造作にマルチリード
できる状況を考えると、1回のマルチリード時に必要な
乱数の組み合わせの最大数は264通りとなり、非常に
大きな数の乱数の発生が必要となる。そのような乱数発
生回路は回路の構成が複雑になり、さらに回路の規模が
非常に大きくなってしまうといった問題があった。
ずにマルチリード時の無線カードのレスポンスタイムの
衝突の確率を低くでき、コスト及び消費電力の低減も可
能な乱数発生方法、乱数発生装置及びこれを用いた無線
カードシステムを提供することを目的とする。
は、固有の識別番号を受け取り、この識別番号に基づい
て順次乱数を発生し、順次発生された複数の乱数の周期
性を判別し、周期性を検知したときに前記乱数の発生順
を変更することを特徴とする。
識別番号を受け取る手段と、この識別番号に基づいて順
次乱数を発生する複数の乱数発生回路と、順次発生され
た複数の乱数の周期性を判別する判別手段と、前記判別
手段により乱数の周期性を検知したときに前記乱数の発
生順を変更する手段とから構成されている。
線カードリーダライタと、前記無線カードリーダライタ
と通信を行う複数の無線カードとを具備し、前記複数の
無線カードのそれぞれは、前記無線カードリーダライタ
からの返信要求に従ってその無線カード固有の識別番号
を発生する手段と、この発生された識別番号に基づいて
複数の乱数を発生する乱数発生装置と、複数の発生され
た複数の乱数のうちの一つを順次選択する選択手段と、
前記選択手段から得られた乱数を用いて前記無線カード
に固有のタイムスロットを設定する設定回路と、この設
定されたタイムスロット内で前記無線カードリーダライ
タへ所定の情報を返信する手段と、前記選択された複数
の乱数の周期性を判別する判別手段と、前記判別手段に
より乱数の周期性を検知したときに前記乱数の発生順を
変更する変更手段とから構成される。
マルチリード時の無線カードのレスポンスタイムの衝突
の確率を低くでき、コスト及び消費電力の低減も可能な
乱数発生方法、乱数発生装置及びこれを用いた無線カー
ドシステムを提供することが出来る。
いて図面を参照して説明する。
された非接触情報記録媒体としての無線カードを用いた
情報処理システムの一実施形態の全体の構成について説
明する。図1において、非接触情報処理装置としてのカ
ードリーダライタ1はホストコンピュータ100によっ
てその動作が制御される。
界強度と無線カードの受信感度によって決まる通信可能
エリア20を有し、この通信可能エリア20内には複
数、この場合は5個の無線カード(タグ)11,12,
13、14、15があるものとする。無線カード11−
15には夫々、固有の識別番号としてカードアドレスが
設定されて後述するメモリ24内に格納され、このカー
ドアドレスに基づいて所定のレスポンスタイムを設定す
るための乱数を発生する乱数発生回路25が設けられて
いる。
1および無線カード11の内部構成を説明する。無線カ
ード12−15は無線カード11と構成は同じであり、
その説明は無線カード11で代行する。
1内には、全体の制御を司る制御回路2と、この制御回
路2に接続された送信回路3と受信回路4とが設けられ
る。送信回路3の出力端子はループ状の送信アンテナ6
に接続され、受信回路4はループ状の受信アンテナ7に
接続される。尚、ホストコンピュータ100及びカード
リーダライタ1は夫々図示しない電源装置により付勢さ
れて動作を行うようになっている。
キャリア(搬送波)を発生する搬送波回路と、無線カー
ド11に返信要求などのメッセージや種々のデータをこ
のキャリアに重畳させるための変調回路と、変調された
キャリアを増幅するための電力増幅回路とを含む。変調
回路としてはここでは振幅変調を用いるが、他の変調方
式でも良いことは勿論である。
線カード11からの応答信号を復調して信号成分のみを
制御回路2に供給するための復調回路などを含む。
ように、送受信アンテナコイル21と、受信したカード
リーダライタ1からの変調された信号を復調するととも
に、無線カード11からカードリーダライタ1への送信
信号を変調するための、例えば振幅変調の変復調回路2
2と、後で詳細に説明する乱数発生器25を有する制御
回路23と、制御回路23の制御下で乱数発生器25に
無線カード11に固有のカードアドレスを供給するため
のメモリ24とを有する。この実施態様の場合、無線カ
ード11はそれ自身の電源としてのバッテリーなどを持
たず、必要な電力はカードリーダライタ1から送信され
るキャリアを利用して得ることができるように構成され
ている。電源回路26はそのために設けられたもので、
送受信アンテナコイル21に発生したキャリアによる高
周波電圧は電源回路26に供給されて所定の値を持つ直
流電圧に変換され、これが変復調回路22、制御回路2
3、メモリ24などに供給され、結果として無線カード
11が活性化されることになる。
た乱数発生器25の構成の一例を詳細に説明する。図に
おいて、乱数発生器25は複数(N)個の夫々同一構成
の乱数発生回路25A−25Nを有し、夫々から発生さ
れた乱数データは乱数切換選択回路31に一括で供給さ
れ、選択された乱数データがタイムスロット設定回路3
3に供給される。
子はさらに周期性判別回路32に接続され、この周期性
判別回路32の周期性判別信号が乱数切換選択回路31
の切換制御端子に供給される。即ち、乱数切換選択回路
31は乱数発生回路25A−25Nからの乱数データを
所定の順番でスロット設定回路33に供給する機能を持
つが、その順番は切換制御端子に周期性判別信号が供給
されたときに切換えられるように構成されている。例え
ば、乱数発生回路25A,25B,25C,・・・25
Nから出力される乱数データがその順番にスロット設定
回路33に供給されるように制御ライン31Cを介して
乱数発生回路25A−25Nに切換信号が供給される。
ここで、後で説明するように発生乱数に周期性があると
判別回路32で判別されると、切換制御信号が乱数切換
選択回路31に供給され、選択回路31は例えば乱数発
生回路25B,25A,25C,・・・25Nの順番に
乱数がスロット設定回路33に供給されるように動作す
る。
る乱数の基になる信号としてカードアドレスデータがメ
モリ24から読み出されて供給され、タイムスロット設
定回路33にはカードリータライタ1から受信したマル
チリードコマンドがその動作制御信号として供給され
る。
生回路25A〜25Nに対応して1〜Nまで計数するカ
ウンタを有する。即ち、マルチリードコマンドが乱数切
換選択回路31に供給されると、このカウンタがリセッ
トされ、このときの乱数発生回路25Aの初期値が周期
性判別回路32内のメモリに格納される。このとき、カ
ウンタの出力は“0”であり、この“0”出力により最
初の乱数発生回路25Aから発生された乱数データが乱
数切換選択回路31を介してスロット設定回路33に供
給される。
がくると、カウンタがインクリメントされてカウンタ出
力が“1”となり、2番目の乱数発生回路25Bからの
乱数データが周期性判別回路32でメモリ内のデータと
比較されると共に、スロット設定回路33に供給され
る。以下同様にN+1番目のマルチリードコマンドが来
ると、カウンタがリセットされて乱数発生回路25Aか
らの出力が再び選択されて周期性判別回路32に供給さ
れ、メモリの格納データと比較される。
回発生された乱数データとが一致すると、周期性がある
と判定され、周期性判別回路32からはインクリメント
信号が乱数切換選択回路31内のカウンタに供給され、
カウンタは“1”だけインクリメントされる。この結
果、最初の乱数発生回路25Aの代わりに2番目の乱数
発生回路25Bの出力乱数データがスロット設定回路3
3に供給されるように変更される。なお、周期性判別回
路32の動作については後で更に詳細に説明する。
Aの構成の一例を詳細に説明する。この乱数発生回路2
5Aは5個のフリップフロップ41−45が加算回路4
0に続いて直列に接続された構成を有し、最終段のフリ
ップフロップ45の出力が2段目と3段目のフリップフ
ロップ42,43の間のタップの出力と加算回路46で
加算されて初段の加算回路40にフィードバックされ
て、入力されたカードアドレスデータと加算される構成
となっている。このような乱数発生回路の構成はM系列
の乱数発生回路と呼ばれる。
3,43と44,44と45の接続点から導出されたタ
ップ出力が最終段のフリップフロップ45の出力側のタ
ップ出力とともに5ビットの乱数データとして出力され
る。
5Nも同様に構成できる。
作を詳細に説明する。図5において左端の欄はカードリ
ーダライタ1内の動作を示し、右端の欄は図1の5個の
無線カード11−15が夫々タグ1−タグ5として商店
に陳列された商品に付された場合の動作を説明し、中央
の欄はこの両者の間で送信、受信されるデータの内容を
示す。
の商品に付されているもので、その商品に関する情報は
タグ1−タグ5と関連づけて予めホストコンピュータ1
00に登録されている。例えば在庫管理の為にホストコ
ンピュータ100からカードリーダライタ1にマルチリ
ードの指令が送られると、カードリーダライタ1の電源
が投入され、送信回路3からキャリアが発生されて、無
変調の状態で送信アンテナ6からキャリア電波が通信可
能エリア内に放出される(キャリアON)。この場合の通
信可能エリアはその商店の店舗内となる。
−タグ5内では夫々に内蔵されている電源回路26から
各部に電源が供給され、略同時に活性化される。
送出後、タグ1−5の活性化が終了するまで、即ちカー
ドの受信準備が終わるまで待ち、キャリア電波をマルチ
リードコマンドで変調してから送信アンテナ6から送出
する。
で受信され、送受信アンテナ21から変復調回路22を
介して復調され、制御回路23に供給される。制御回路
23はこのマルチリードコマンドに応じてメモリ24に
アクセスし、予め格納されている固有の番号としてのカ
ードアドレスデータを読み出す。
スデータは各タグ1−5において図3の乱数発生回路2
5A−25Nに供給されて乱数発生準備が行われるが、
この乱数が発生される前に全てのタグ1−5からこのカ
ードアドレスデータがレスポンスとしてカードリーダラ
イタ1へ同時に送信される。
一度にカードリーダライタ1へ送られるので、カードリ
ーダライタ1はこれらを正確に読み取ることはできない
が、少なくとも通信可能エリア内に複数のタグが存在す
ることは知ることができる。また、タグ1−5の方で
は、まだ乱数発生を正常に行う状態になっていないが、
そのデータ送信機能の確認はできたことになる。
ードアドレスデータをカードリーダライタ1が受信した
時点では、各タグ1−5では夫々の乱数発生器25から
乱数が発生される状態となっている。従って、カードリ
ーダライタ1は各タグ1−5から最初のマルチリードコ
マンドに対するレスポンスを受け取ったら、直ちに2番
目にマルチリードコマンドを送信する。
取ると、各タグ1−5内の制御回路23に内蔵されたス
ロット設定回路33が一斉に起動し、夫々に内蔵された
タイマがリセットされて図5中のt0の時点で起動する
とともに乱数切り替え選択回路31を介して供給された
乱数データに基づいて個々にタイムスロットが設定され
る。
イムスロット1が設定(選択)され、タグ2にはタイム
スロット0が設定され、タグ3にはタイムスロット2が
設定され、タグ4にはタイムスロット3が設定され、タ
グ5にはタイムスロット4が設定されたものとする。
t1−t2までの時間帯として予め設定されており、タ
グ2の制御回路23は内蔵されたタイマがt1を示した
時からt2迄のタイムスロット0の期間にタグ2の所定
のデータ例えばカードアドレスデータをカードリーダラ
イタ1に送信する。t1の時点になると、タグ1に内蔵
されたタイマによってその制御回路23はタグ1に設定
されたタイムスロット1に入ったことを認識し、タグ1
の所定のデータを送信する。タグ3の内蔵タイマがt3
を示すと、その制御回路23がタグ3に設定されたタイ
ムスロット2に入ったことを認識し、タグ3のデータを
送信する。以下同様にしてt4になるとタグ4のデータ
がタイムスロット3の期間に送信され、t5になるとタ
グ5のデータがタイムスロット4の期間に送信される。
これで、全てのタグ1−5についてカードリーダライタ
1に対するデータ送信が完了したことになる。
リードコマンドを受け取ると、例えばタグ1、即ち無線
カード11において、乱数切換選択回路31が再度複数
の乱数発生回路25A〜25Nから、今度は前回のマルチ
リード時とは違う乱数発生回路(例えば25B)を選択
する。そして今回選択された前回とは違う乱数発生回路
25Bと自身のカードアドレスを用いて乱数を発生さ
せ、以下同じ様に、その発生した乱数を基に、スロット
設定回路33においてタイマをリセットするとともに応
答するレスポンスタイムを設定し、そのレスポンスタイ
ムが到来した時点で応答を行う。
受け取る度に、乱数切換選択回路31は、順次違う複数
の乱数発生回路25A〜25Nのいずれかを選択し、そ
の選択された乱数発生回路25A〜25Nのいずれか
と、自身のカードアドレスを用いて乱数を発生させる。
そしてその発生した乱数を基に、スロット設定回路33
において応答するレスポンスタイムを設定し、そのレス
ポンスタイムで応答を行う。
を判別するために、周期性判別回路32が設けられてい
る。周期性判別回路32は乱数切換選択回路31が乱数
発生回路25A〜25Nを切り換えたことで生ずる乱数
発生の周期性を判別する。乱数発生の周期性を判別する
ために周期性判別回路32に例えば次のような機能を果
たすような構成を与える。
即ち無線カード11において、乱数発生回路として4個
の乱数発生回路25A,25B,25C,25Nが設け
られているものとする。まず、無線カード11が活性化
された直後で、マルチリードを行う前の乱数がまだ生じ
ていないときの特定の乱数発生回路(例えば乱数発生回
路25A)の初期値を周期性判別回路32が読み取って
図示しないメモリに格納しておく。この状態で、4回の
マルチリードコマンド受信により、マルチリード動作を
乱数発生回路25A〜25Nの総数に対応する回数、即
ち4回実行し、乱数切換選択回路31に内蔵されたカウ
ンタの出力に応じて4個の乱数発生回路25A〜25N
を順次切り替えた後、5回目のマルチリードコマンドに
応じてカウンタがリセットされて再び始めの乱数発生回
路25Aに切り換わったものとする(25A→25B→
25C→25N→25A)。この時の乱数発生回路25
Aから得られた乱数値と、最初にメモリに格納しておい
た乱数発生回路25Aの初期値とを比べ、その値が同一
であった場合、以後発生される乱数には、乱数切換選択
回路31によって切り換わる順番によって周期性が生ず
ると判断することができる。この様な方法を用いて、周
期性判別回路32は乱数発生回路25A〜25Nの総数
に対応する乱数発生の1周期において発生乱数が同一と
なる周期性を検出したら、乱数切換選択回路31のカウ
ンタに制御信号を出力してインクリメントさせ、その乱
数発生回路出力の切換パターンを変更(この場合は25
B→25C→25N→25A→25Bとなる)する。な
お、この乱数をどのようなパターンへ変更するかは任意
である。
換パターン変更直前の最初の乱数発生回路の初期値をメ
モリに格納し、乱数切換選択回路31によって乱数発生
回路25A〜25Nを切り換えたことによる乱数発生の
周期性を監視し、その周期性が判別できたら、乱数切換
選択回路31の乱数切換パターンを変更することで、発
生乱数の周期性を低減化でき、乱数の組み合わせの数を
増やすことができる。これにより、複数の無線カードか
ら同じ乱数が同時に発生される確率を低減でき、カード
リーダライタによる複数の無線カードのマルチリードを
良好に行うことができる。
発生回路25A〜25Nを有し、同時に発生された複数
の乱数を乱数切換選択回路31で順次選択してスロット
設定回路33に供給するように構成したが、1個のM系
列の乱数発生回路を用いて順次複数の乱数を発生するよ
うに乱数発生器を構成することもできる。
し、図4と同様に5個のフリップフロップ回路41〜4
5を用いて構成されている。最終段のフリップフロップ
回路45の出力は加算回路46の一入力に供給され、そ
の出力は初段のフリップフロップ回路41の入力側に接
続された加算回路40の一入力にフィードバックされ
る。
ップはスイッチ63の固定端子H,Lに接続され、スイ
ッチ63の切換え端子は加算回路65の一入力に接続さ
れる。フリップフロップ回路42の出力は加算回路64
の一入力に供給されるとともに、スイッチ66の一方の
固定端子Lに接続される。加算回路64の他の入力には
フリップフロップ回路44の出力タップが接続され、そ
の出力は加算回路65の他の入力に供給される。加算回
路65の出力はスイッチ66の他方の固定端子H側に接
続され、その切換え端子は加算回路46の他の入力に接
続される。
入力ライン61,62から供給される切換え制御信号
A,Bにより切換えられる。これらの切換え制御信号
A,Bは例えば前述の乱数切換選択回路31に内蔵され
たカウンタの2ビット出力であり、いずれも図6(b)
に示すようにL,Hの二つの状態を有し、そのL,Hの
組み合わせによりスイッチ63,66が対応するL,H
側に切換えられ、その結果、M系列のタップ位置は図6
(b)のように変化する。このようにタップ位置が切換
えられることにより、図6(a)に示すM系列の回路は見
かけ上、4個の乱数発生回路として動作する。
Iにおいて乱数発生器をM系列で構成すれば、複数の乱
数発生回路をM系列のループバックのタップ位置を可変
させるだけで、回路規模を非常に小さいものとでき、且
つ容易に実現することができる。
では電源を持っていない無電源式の無線カードである
が、例えばバッテリーを組み込んだ無線カードにもこの
発明を適用できることは勿論である。
有限数の乱数発生回路から発生された乱数を順次切換え
て選択的に用いる際に乱数の周期性を判別し、この周期
性を崩すように乱数の切換え順を変更することにより、
乱数の組み合わせの数が乱数発生回路の総数より飛躍的
に増大し、無線カードのマルチリード時に複数の無線カ
ードのタイムスロットが衝突する確率を著しく低減する
ことができる。特に、乱数発生装置をM系列で構成する
ことにより、複数の乱数を発生させる乱数発生装置を簡
単な回路構成で実現でき、無線カードに内蔵されるLS
Iの回路規模を縮小でき、消費電力の低減も可能とな
り、無電源式の無線カードを容易に実現できる。
テムの全体の構成を示すブロック図。
ドの内部構成の一例を示すブロック図。
図。
図。
動作を示すシーケンス図。
ク図。
Claims (10)
- 【請求項1】 固有の識別番号を受け取り、 この識別番号に基づいて順次乱数を発生し、 順次発生された複数の乱数の周期性を判別し、 周期性を検知したときに前記乱数の発生順を変更する、
ことを特徴とする乱数発生方法。 - 【請求項2】 前記複数の乱数の周期性を判別するステ
ップは、1周期前に発生された乱数と今回発生された乱
数の異同を比較するステップを含むことを特徴とする請
求項1に記載の乱数発生方法。 - 【請求項3】 固有の識別番号を受け取る手段と、 この識別番号に基づいて順次乱数を発生する複数の乱数
発生回路と、 順次発生された複数の乱数の周期性を判別する判別手段
と、 前記判別手段により乱数の周期性を検知したときに前記
乱数の発生順を変更する変更手段と、を具備することを
特徴とする乱数発生装置。 - 【請求項4】 前記判別手段は、1周期前に発生された
乱数と今回発生された乱数の異同を比較する比較手段を
含むことを特徴とする請求項3に記載の乱数発生装置。 - 【請求項5】 無線カードリーダライタと、 前記無線カードリーダライタと通信を行う複数の無線カ
ードとを具備し、 前記複数の無線カードのそれぞれは、 前記無線カードリーダライタからの返信要求に従ってそ
の無線カード固有の識別番号を発生する手段と、 この発生された識別番号に基づいて複数の乱数を発生す
る乱数発生装置と、 この発生された複数の乱数のうちの一つを順次選択する
選択手段と、 前記選択手段から得られた乱数を用いて前記無線カード
に固有のタイムスロットを設定する設定回路と、 この設定されたタイムスロット内で前記無線カードリー
ダライタへ所定の情報を送信する手段と、 前記選択された複数の乱数の周期性を判別する判別手段
と、 前記判別手段により乱数の周期性を検知したときに前記
選択手段による乱数の選択順を変更する変更手段と、を
具備することを特徴とする無線カードシステム。 - 【請求項6】 前記判別手段は、1周期前に発生された
乱数と今回発生された乱数の異同を比較する比較手段を
含むことを特徴とする請求項5に記載の無線カードシス
テム。 - 【請求項7】 前記乱数発生装置は、夫々乱数を発生す
る複数の乱数発生回路を有することを特徴とする請求項
5に記載の無線カードシステム。 - 【請求項8】 前記乱数発生装置は、複数のフリップフ
ロップ回路の直列回路と、この直列回路の中間タップお
よび出力タップからの出力を所定の中間タップまたは入
力タップに選択的にフィードバックする切り替え回路と
を有するM系列の乱数発生回路を有することを特徴とす
る請求項5に記載の無線カードシステム。 - 【請求項9】 無線カードリーダライタと通信を行う無
線カードであって、 前記無線カードリーダライタからの返信要求に従ってそ
の無線カード固有の識別番号を発生する手段と、 この発生された識別番号に基づいて複数の乱数を発生す
る乱数発生装置と、 この発生された複数の乱数のうちの一つを順次選択する
選択手段と、 前記選択手段から得られた乱数を用いて前記無線カード
に固有のタイムスロットを設定する設定回路と、 この設定されたタイムスロット内で前記無線カードリー
ダライタへ所定の情報を送信する手段と、 前記選択された複数の乱数の周期性を判別する判別手段
と、 前記判別手段により乱数の周期性を検知したときに前記
選択手段による乱数の選択順を変更する変更手段と、 を具備することを特徴とする無線カード。 - 【請求項10】 無線カードリーダライタと通信を行う
無線カードに内蔵される半導体装置であって、 前記無線カードリーダライタからの返信要求に従ってそ
の無線カード固有の識別番号を発生する手段と、 この発生された識別番号に基づいて複数の乱数を発生す
る乱数発生装置と、 この発生された複数の乱数のうちの一つを順次選択する
選択手段と、 前記選択手段から得られた乱数を用いて前記無線カード
に固有のタイムスロットを設定する設定回路と、 この設定されたタイムスロット内で前記無線カードリー
ダライタへ所定の情報を送信する手段と、 前記選択された複数の乱数の周期性を判別する判別手段
と、 前記判別手段により乱数の周期性を検知したときに前記
選択手段による乱数の選択順を変更する変更手段とを具
備し、 前記乱数発生装置は、複数のフリップフロップ回路の直
列回路と、この直列回路の中間タップおよび出力タップ
からの出力を所定の中間タップまたは入力タップに選択
的にループバックする切り替え回路とを有するM系列の
乱数発生回路を有することを特徴とする無線カード用の
半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273827A JP4116273B2 (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 乱数発生装置を有する無線カード、この無線カード用の半導体装置、およびこの無線カードを用いた無線カードシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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