JP2003167870A - 文書処理装置、およびプログラム - Google Patents

文書処理装置、およびプログラム

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JP2003167870A
JP2003167870A JP2001364347A JP2001364347A JP2003167870A JP 2003167870 A JP2003167870 A JP 2003167870A JP 2001364347 A JP2001364347 A JP 2001364347A JP 2001364347 A JP2001364347 A JP 2001364347A JP 2003167870 A JP2003167870 A JP 2003167870A
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Hisashi Shimamune
尚志 島宗
Akihiro Shimura
明宏 志村
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文書の校正において、編集ミスを容易に検出で
きる機能を提供する。 【解決手段】表示画面を有する表示装置に接続される文
書処理装置であり、上記表示画面を第1の領域と第2の
領域に分割して表示する手段と、第1の文書データを上
記表示画面に表示したときに上記第1の領域に含まれる
部分をその第1の領域に表示し、第2の文書データを上
記表示画面に表示したときに上記第2の領域に含まれる
部分をその第2の領域に表示することにより、第1の文
書データと第2の文書データの対応部分を組み合わせて
一画面に表示する画面合成手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子組版等、文書
処理装置における校正支援機能に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ等の文書処理装置が普及し、印刷物を文書処
理装置においてレイアウトし、確認する機能が普及して
いる。以下、そのような印刷物のレイアウトを組版と呼
ぶ。
【0003】従来の文書処理装置では、2つの組版結果
の比較操作を行なうために、表示画面を左右または上下
に分割し、各分割画面に別々の比較対象の組版結果を表
示して校正や編集を行える機能が設けられていた。
【0004】また、その機能に付随して、一方の分割画
面をスクロールした場合にこれに連動して他方の分割画
面もスクロールするといった連動スクロール機能がすで
に実現されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
文書処理装置では、比較対象を適切な位置と大きさで表
示するには、ユーザが手動で上下左右の表示位置を設定
する等の調整が必要であり、操作が繁雑であった。
【0006】また、連動スクロール機能においても、比
較対象の表示位置を自由に調整できなかった。すなわ
ち、校正結果を比較したい対象位置が、所定の距離をお
いて離れて2つの画面に表示されるため、修正ミスを検
出できずに見落とす場合などがあった。
【0007】また、前記のように、2つの組版結果比較
の操作において、その2つの表示を切り換えるには、シ
ョートカットキー操作やタスクバー上をクリックするな
どの操作によって切り換えていた。このような操作手順
は、校正作業の作業者には煩雑であった。
【0008】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題
は、文書の校正において、編集ミスや誤植を容易に検出
できる機能を提供することにある。また、本発明は、文
書の校正作業における操作のステップ数を削減し、作業
者の負荷軽減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
は、表示画面を有する表示装置に接続される文書処理装
置であり、上記表示画面を第1の領域と第2の領域に分
割して表示する手段と、第1の文書データと第2の文書
データとの対応位置を一致させた上で、第1の文書デー
タを上記表示画面に表示したときに上記第1の領域に含
まれる部分をその第1の領域に表示し、第2の文書デー
タを上記表示画面に表示したときに上記第2の領域に含
まれる部分をその第2の領域に表示することにより、第
1の文書データと第2の文書データの対応部分を組み合
わせて一画面に表示する画面合成手段とを備えるもので
ある。
【0010】ここで、文書処理装置は、例えば、パーソ
ナルコンピュータである。この文書処理装置は、デスク
トップコンピュータのように上記表示装置と別の筐体に
収納され接続されるものでもよい。また、この文書処理
装置は、ノート型コンピュータのように上記表示装置と
一体で構成されるもでもよい。
【0011】このように、第1の文書データと第2の文
書データの対応部分を組み合わせて一画面に表示するの
で、第1の文書データと、第2の文書データを対照する
作業が容易になる。
【0012】好ましくは、上記文書処理装置は、上記表
示画面の表示内容への指示操作を検出する入力装置と連
携し、上記表示画面が横分割線により上下の2つの領域
に分割されているときに、上記横分割線を上下に移動さ
せる指示操作に応じて第1の文書データの表示部分と第
2の文書データの表示部分の組み合わせ位置を上下に移
動して表示する手段と、上記表示画面が縦分割線により
左右の2つの領域に分割されているときに、上記縦分割
線を左右に移動させる指示操作に応じて第1の文書デー
タの表示部分と第2の文書データの表示部分の組み合わ
せ位置を左右に移動して表示する手段とを備えるもので
もよい。
【0013】このように、第1の文書データと第2の文
書データの組み合わせ位置を自在に移動できるので、そ
の組み合わせ位置付近の文書のデータの対照作業が容易
になる。
【0014】好ましくは、上記文書処理装置は、画面を
2つに分割する分割線に対する所定の操作を検知して、
横分割線による分割と縦分割線による分割とを切り換え
る手段をさらに備えてもよい。
【0015】このように、本発明によれば、縦分割によ
る表示と横分割による表示を容易に切り換えることがで
きる。
【0016】好ましくは、上記文書処理装置は、第1の
文書データと第2の文書データとの対応位置を所定量変
位させて、上記第1の領域の第1の文書データと上記第
2の領域の第2の文書データとを連動表示する手段をさ
らに備えてもよい。
【0017】ここで、第1の文書データと第2の文書デ
ータとの対応位置とは、例えば、各文書の表示における
原点や基準点である。本文書処理システムは、このよう
な対応位置を所定量変位させて、上記第1の領域の第1
の文書データと上記第2の領域の第2の文書データとを
連動表示する。その結果、第1の文書データと第2の文
書データが相対的に所定量シフトされて組み合わせられ
るので、2つの文書データの対照作業が容易になる。
【0018】また、本発明は、表示画面を有する表示装
置に接続される文書処理装置であり、第1の文書データ
の表示内容と第2の文書データの表示内容との相違を検
出するデータ比較手段と、上記第1の文書データの表示
内容に含まれ上記第2の文書データの表示内容に含まれ
ない、そのような上記第1の文書データの表示部分に対
して第1の強調属性を表示する手段と、上記第2の文書
データの表示内容に含まれ、上記第1の文書データの表
示内容に含まれない、そのような上記第2の文書データ
の表示部分に対応する上記第1の文書データの表示部分
に対して第2の強調属性を表示する手段とを備えるもの
でもよい。
【0019】好ましくは、上記文書処理装置において、
上記第1の強調属性を表示する画面上の部分と第2の強
調属性を表示する画面上の部分とが重複する部分に対し
て第3の強調属性が表示されてもよい。
【0020】また、このようなデータ比較手段および強
調属性を表示する手段による表示を、上記表示画面を第
1の領域と第2の領域に分割して表示する手段と、上記
第1の文書データと第2の文書データの対応部分を組み
合わせて一画面に表示する画面合成手段とにより分割し
て表示してもよい。
【0021】以上のように、第1の文書と第2の文書の
相違部分が異なる強調表示で示されるので、容易に文書
の相違点とその相違の態様とを認識できる。
【0022】好ましくは、上記文書処理装置において、
上記第1の文書データまたは第2の文書データには、文
字データ以外のデータが含まれてもよい。
【0023】本発明の上記いずれかの構成要素をコンピ
ュータのプログラムとして実現してもよい。本発明は、
コンピュータが上記いずれかの処理を実行する方法であ
ってもよい。また、本発明は、コンピュータに、以上の
いずれかの機能を実現させるプログラムであってもよ
い。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1から図28の図面に基いて説明する。
【0025】図1は一般的な校正処理の概略を示す図で
あり、図2は、本発明の一実施の形態に係る文書処理シ
ステムの構成図であり、図3は、画面分割の実施例であ
り、図4は、分割方向切り換えの実施例であり、図5
は、割り付け位置の違いを比較して表示する表示例であ
り、図6は、画面分割の概要を示す図であり、図7は、
重ね合わせ分割表示の方法の概要を示す図であり、図8
は、原点をシフトして表示するイメージ図であり、図9
は、原点をシフトした表示結果例であり、図10は、組
版の座標系を示す図であり、図11は、分割方向切り換
えのイメージ図であり、図12は、マウスポインタの移
動方向と切り換え範囲を示す図であり、図13は、分割
表示テーブルのデータ例であり、図14は、描画データ
の比較例のイメージ図であり、図15は、比較結果テー
ブルのデータ例であり、図16は、相違点表示規則を示
す図であり、図17は、比較処理の実施例であり、図1
8は、比較処理の結果表示例1であり、図19は、比較
処理の結果表示例2であり、図20は、比較処理の結果
表示例3であり、図21は、比較処理の結果を画面分割
表示において表示するイメージ図であり、図22は、比
較処理の結果を画面分割表示において表示するときの操
作(図21の表示での操作)の詳細であり、図23は、
原点をシフトした色付け表示例であり、図24は、比較
除外テーブルのデータ例であり、図25は、比較対象外
の文字を含む比較例であり、図26は、文書処理システ
ムの処理を示すフローチャートであり、図27は、文書
データの比較処理の詳細を示すフローチャートであり、
図28は、分割線操作処理の詳細を示すフローチャート
である。
【0026】<従来の校正処理の概要>図1は、従来の
一般的な校正処理の概略を示す図である。図1に示すよ
うに、まず、原稿が印刷物の発注者や編集者(以下、発
注者/編集者という)から印刷所に送付される。印刷所
は、印刷のための組版を作成し、校正用に印刷した印刷
物(これを校正刷りといい、特に初回のものを初校とい
う)を発注者/編集者に送付する。
【0027】発注者/編集者は、校正刷りの訂正箇所に
訂正内容を書き込む。図1では、赤ペンを使用する場合
を想定し、赤字校正と示されている。発注者/編集者
は、その赤字校正を印刷所に送付する。印刷所は、送付
された赤字校正に基づき組版を修正し、再度校正刷りを
行う。
【0028】そして、印刷所は、校正刷りの内容と赤字
校正の内容とを照合し、誤植がないことを確認の上、発
注者/編集者に校正刷りを再度提出する。このような、
赤字校正と校正刷りの照合は、印刷所側と発注/編集者
側とにおいて校正の回数分行われる。正確さが要求され
る印刷物においては、校正回数が十数回になる場合もあ
る。本文書処理システムは、このような校正処理を支援
する。
【0029】<システム構成>図2は、本発明の一実施
の形態に係る文書処理システムの構成図である。この文
書処理システムは、文書データを表示する表示装置1
と、その表示装置1を制御する表示制御部3と、表示制
御部3に接続されるカーソル位置検出部4と、カーソル
位置検出部4に接続されユーザの操作を検出する入力装
置5と、表示制御部3と連携し、文書データの比較を行
う比較処理部2とを有している。
【0030】表示装置1は、校正対象の文書データや、
校正操作のためのメニュー、アイコン、メッセージ等を
表示する。表示装置1は、例えば、CRT、液晶ディス
プレイ、PDP(plasma display panel)、EL(elec
tro luminescence)パネル、FED(field emission d
isplay)等である。
【0031】表示制御部3、カーソル位置検出部4およ
び比較処理部2は、不図示のCPUで実行されるプログ
ラムやファームウェアにより実現される。このうち、表
示制御部3は、分割表示手段31および相違点強調表示
手段32を有している。
【0032】分割表示手段31は、表示装置1の画面を
分割し、各分割領域に、2つの文書データを表示する。
すなわち、分割表示手段31は、ユーザの指定に応じ
て、比較対象の第1の文書データ(例えば修正前の文書
データ)と、第2の文書データ(例えば、第1の文書デ
ータを修正した文書データ)を各々表示する。このと
き、分割表示手段31は、修正前の文書データの部分
と、その部分に後続する修正後の文書データの部分を2
つの分割領域に張り合わせて表示する。
【0033】そして、2つの分割領域の境界を入力装置
5の操作により、自在に動かすことにより、修正前後の
文書データの対応部分を交互に表示させ、これにより、
校正を支援する。
【0034】相違点強調表示手段32は、上記2つの文
書データの変更部分を強調して表示装置1の画面に表示
する。強調するとは、例えば、2つの文書データ間で相
違が検出された部分(修正前後の文書データの相違部
分)の背景色を変更する等である。
【0035】カーソル位置検出部4は、入力装置5に対
するユーザの操作を検出し、表示制御部3に伝達する。
入力装置5は、ユーザ操作に応じて入力信号を発生し、
カーソル位置検出部4に引き渡す。入力装置5は、例え
ば、キーボード、あるいは、マウス、タッチパネル、ト
ラックボール等のポインティングデバイスである。
【0036】比較処理部2は、描画データ比較手段21
を有しており、2つの文書データを画面に表示される状
態で比較する。なお、本実施形態において、文書データ
は、文字、罫線、あるいは図形等を含み、表示または印
刷の対象となるデータであり、これを単に文書、あるい
は、データともいう。
【0037】<画面例>図3により画面分割の実施例を
示す。図3では、表示装置1の校正画面11が表示され
ている。この校正画面11は、各種のメニューが表示さ
れたメニュー欄14を有している。さらに、校正画面1
1は、縦方向の分割線12により左右の領域に分割され
ている。
【0038】そして、分割線12の左側の領域には、第
1の文書データ、例えば、修正前の文書データの当該領
域に含まれる部分が表示される。また、分割線12の右
側の領域には、第2の文書データ、例えば、修正後の文
書データの当該領域に含まれる部分が表示される。
【0039】したがって、この場合、修正前の文書デー
タの分割線12の右側部分は表示されていない。また、
修正後の文書データの分割線12の左側部分は表示され
ていない。以下、ここでは、第1の文書データが修正前
の文書データであり、第2の文書データが修正後の文書
データであると仮定する。
【0040】さらに、校正画面11の特徴は、第1の文
書データと第2の文書データの対応位置を一致させた上
で、第1の文書データと第2の文書データを表示する点
にある。ここで、対応位置とは、第1の文書データおよ
び第2の文書データの原点(表示の基準点、例えば、文
書の先頭位置)をいう。このようにして、本文書処理シ
ステムは、校正対象の文書データについて、原点を一致
させた上で、修正前と修正後のものを分割線12の境界
で張り合わせて表示する。このような表示により、特に
修正前後の文書データの比較対照が容易になる。
【0041】さらに、縦方向の分割線12は、入力装置
5を操作することにより、左右に移動することができ
る。例えば、図3の上段の校正画面11では、「研究セ
ンター」という文字列の「セ」の文字の位置に分割線1
2が存在する。そして、「セ」の文字そのものには変更
がないため、分割線12の左右で相違はない。
【0042】今、分割線12を左方向に移動、例えば、
マウス等でドラッグすると、図3の中段のような表示に
なる。この校正画面11の左側では、修正前の文書デー
タの「技術者研究」という文字列が「究」の文字の左半
分まで表示されている。一方、校正画面11の右側で
は、修正後の文書データの「修センター(仮」という文
字列が「修」の文字の右半分から表示されている。
【0043】そして、2つの文書データが「究」の文字
の左半分と「修」の文字の右半分の位置で合成されてい
る。その結果、ユーザは、「研究センター」という文字
列が「研修センター」という文字列に変更されたことを
認識する。
【0044】ユーザが縦方向の分割線12をさらに左方
向にドラッグすると、図3の下段のように、分割線12
は、「研」の文字に移動し、この文字には、修正がなか
ったことが認識される。以上の説明では、分割線12の
左側の領域の第1の文書データが修正前の文書データで
あり、分割線12の右側の領域の第2の文書データが修
正後の文書データであるとしたが、その逆であってもよ
い。
【0045】なお、「究」の文字(左側半分)と「修」
の文字(右側半分)がハイライトで白黒反転されている
のは、この箇所に2つの文書データの相違が存在するこ
とを明示するためである。
【0046】図4により分割方向切り換えの実施例を示
す。図4の上段の校正画面11の構成は図3と同様であ
り、縦方向の分割線12により分割されている。
【0047】今、ユーザが縦方向の分割線12を入力装
置5により上下方向にドラッグすると、図4の中段の校
正画面11のように縦方向の分割線12が消滅し、横方
向の分割線13が表示される。
【0048】図4の中段の校正画面11では、「ウェア
技術者研修センター」の文字列の上部に横方向の分割線
13が表示されている。そして、分割線13の上側の領
域には、第1の文書データ、例えば、修正前の文書デー
タの当該領域の部分が表示される。また、分割線13の
下側の領域には、第2の文書データ、例えば、修正後の
文書データの当該領域の部分が表示される。
【0049】したがって、この場合、第1の文書データ
の分割線13の下側部分は表示されていない。また、第
2の文書データの分割線13の上側部分は表示されてい
ない。また、この場合も、第1の文書データの原点と第
2の文書データの原点とを一致させている。
【0050】このようにして、図4の校正画面11は、
第1の文書データと第2の文書データを、2つの文書デ
ータの原点を一致させた上で、分割線で組み合わせて表
示する。例えば、校正画面11は、校正対象の文書デー
タについて、修正前と修正後のものを分割線13の境界
で張り合わせて表示する。
【0051】図4の中段の校正画面11において、ユー
ザが横方向の分割13を下にドラッグすると、下段のよ
うに、分割線13が移動する。この下段の校正画面11
には、「ウェア技術者研究センター」という分割線13
の上側部分の文字列と、「ウェア技術者研修センター」
という分割線13の下側部分の文字列とが分割線上で組
み合わせられて表示されている。また、ユーザが横方向
の分割線13を横方向にドラッグすると、上段のような
縦方向の分割線12による表示に変わる。
【0052】図5は、割り付け位置の違いを比較して表
示する表示例である。図5の上段の校正画面11では、
横方向の分割線13の位置で、2つの文書データの対応
する部分が組み合わせられて表示されている。今、ユー
ザが横方向の分割線13を下方向にドラッグすると、中
段の校正画面11のように、「ソフトウェア技術者研」
の文字列部分に横方向の分割線13が移動する。
【0053】この中段の校正画面11では、第1の文書
データ(分割線13の上側)の「ソフトウェア技術者
研」という文字列の先頭には、半角サイズのスペースが
存在する。一方、第2の文書データのその位置にはその
ようなスペースが存在しない。したがって、分割線13
の上下で2つの文書データがずれた状態で表示されてい
る。
【0054】なお、「ソフトウェア」の文字列がハイラ
イトで白黒反転されているのは、この箇所に2つの文書
データの相違が存在することを明示するためである。
【0055】<画面分割表示処理>図6は、画面分割の
概要を示す図である。図6では、入力装置5としてマウ
スが使用され、校正前後の文書データを比較する操作が
示されている。すなわち、校正画面11は、縦方向の分
割線12で左右の2つの領域に分割されている。
【0056】そして、図6では、例えば、校正前の文書
Aを校正画面11に表示したときの分割線左側の部分
と、校正後の文書Bの対応する部分を校正画面11に表
示したときの分割線右側の部分とが、分割線12の位置
で組み合わせられて表示されている。ユーザは、マウス
等の入力装置5により縦方向の分割線12を左右に移動
させることで、分割線12の左右に存在する文書の相違
点を確認する。
【0057】図7は、重ね合わせ分割表示の方法の概要
を示す図である。図7は、表示装置1の校正画面11の
表示と不図示のメモリ上の描画展開データとの関係を示
している。
【0058】図2に示した表示制御手段3は、メモリ上
の領域33に文書Aを表示する描画展開データAを保持
し、メモリ上の領域34に文書Bを表示する描画展開デ
ータBを保持する。なお、文書Aを表示する描画展開デ
ータAを単にデータAともいう。データBについても同
様である。
【0059】この描画展開データA、Bは、文書ファイ
ルA、Bを画面に表示するためのビットマップデータで
ある。表示制御手段3の分割表示手段31は、OS(オ
ペレーティングシステム)のAPI(アプリケーション
インターフェース)にこのビットマップデータを引き渡
し、表示装置1に表示させる。
【0060】このとき、分割表示手段31は、ビットマ
ップを保持した領域33のうち、分割線12の左側部分
に対応する描画展開データAを読み出し、APIに引き
渡す。また、分割表示手段31は、ビットマップを保持
した領域34のうち、分割線12の右側部分に対応する
描画展開データBを読み出し、APIに引き渡す。これ
により、2つの文書の対応部分が校正画面11に表示さ
れる。
【0061】そして、例えば、ユーザが校正画面11の
文書Aをスクロールすると、分割表示手段31は、描画
展開データAと描画展開データBを同時にスクロールし
てAPIに引き渡す。
【0062】また、例えば、ユーザが分割線12を左右
にドラッグすると、分割表示手段31は、描画展開デー
タAからドラッグ後の分割線12の左側部分に対応する
描画展開データAと、右側部分の描画展開データBを抜
き出しAPIに引き渡す。校正画面11が横方向分割線
13により分割されている場合の処理も同様である。
【0063】図8は、原点をシフトして表示するイメー
ジ図である。本文書処理システムでは、ユーザは、2つ
の文書を組み合わせて表示する際のずれ、すなわち、2
つの文書間のシフト量を指定できる。このシフト量は、
文書Aの原点(例えば、文書の先頭部分の校正画面11
上の表示位置)と文書Bの原点とのシフト量で定義でき
る。
【0064】図8では、メモリ上の領域33に保持され
た描画展開データAと領域34に保持された描画展開デ
ータBをテキストデータ1行分だけ原点を移動して重
ね、校正画面11に組み合わせて表示している。
【0065】すると、校正画面11の分割線13の上側
部分には、「あいうえお」という文字列の行を末尾とす
る文書Aの部分が表示され、分割線13の下側部分に
は、「あいうえお」という文字列の行を先頭とする文書
Bの部分が表示される。これにより、「あいうえお」と
いう文字列の行は、分割線13の上下の双方に表示され
る。図9に、このような表示結果を示す。
【0066】なお、このシフト量は、必ずしも1行に限
定されるものではなく、1行以上でもよい。また、1行
未満の単位、例えば、文字のポイント数や画素数を単位
で指定するようにしてもよい。そして、2つの描画展開
データを重ね合わせるときに、画素数を単位にシフト量
を算出すればよい。
【0067】図10は、組版の座標系を示す図である。
図10のように、本文書処理システムは、表示装置1の
画面の左上点を原点として、右方向のx軸(サイズx)
と下方向のy軸(サイズy)で組版の座標系を定義す
る。
【0068】また、各文字データは、矩形の存在領域を
有し、その存在領域の左上点が割り付け位置となる。例
えば、組版上の(x、y)という位置に「あ」という文
字を配置する場合、「あ」という文字の左上点が組版の
座標系の(x、y)の位置に割り付けられる。
【0069】図11は、分割方向切り換えのイメージ図
である。図11では、入力装置5としてマウスが使用さ
れ、分割方向を切り換える操作が示されている。今、図
11の上段において、校正画面11は、縦方向の分割線
12で左右の2つの領域に分割されている。そして、左
右の領域に文書Aと文書Bの対応部分が表示されてい
る。
【0070】この状態で、ユーザがマウス等の入力装置
5により縦方向の分割線12を上下に移動させると、図
11の下段のように、横方向の分割線13により上下に
分割されて校正画面11が表示される。そして、上下の
領域に文書Aと文書Bの対応部分が表示される。
【0071】図12は、マウスポインタの移動方向と切
り換え範囲を示す図である。図12は、縦方向の分割線
12に対する2つの角度範囲を示している。第1は、分
割線12と平行または平行に近い角度範囲の領域であ
る。これを分割方向の変更指示範囲という。ユーザがマ
ウス等の入力装置5により、分割線をこの角度の範囲の
方向にドラッグすると、縦方向の分割線12は消滅し、
横方向の分割13により校正画面11が分割される。
【0072】第2は、第1の領域を除く角度範囲の領域
である。これを分割線の移動指示範囲という。ユーザが
マウス等の入力装置5により、分割線12をこの角度の
範囲の方向にドラッグすると、分割線12は、そのまま
ドラッグに追従し、移動する。これにより、分割線12
により合成される文書の表示位置(合成位置)が移動す
る。
【0073】以上は、縦方向の分割線12に対する切り
換え範囲の説明であるが、横方向の分割線13について
は、図12を90度回転させたものとなる。
【0074】図13は、分割表示テーブルのデータ例で
ある。分割表示テーブルは、校正画面11の構成と文書
データの表示仕様を規定するテーブルである。分割表示
テーブルは、「始点座標」、「終点座標」、「分割比
率」、「画面分割状態」、「原点シフト量」および「相
違点表示」のフィールドを有している。
【0075】「始点座標」には、校正画面11の始点座
標(画面の左上点)の位置(x、y)を表示装置1の座
標系において定義する。
【0076】「終点座標」には、終点座標は、校正画面
11の終点座標(画面の右下点)の位置(x、y)を表
示装置1の座標系において定義する。
【0077】「分割比率」には、校正画面11を分割線
で2つに分割する場合の比率を定義する。本文書処理シ
ステムでは、この分割比率として、2つの領域両方の値
を設定する。また、この分割比率の指定では、画面解像
度以上の値が必要であり、画面解像度の2倍以上細かい
値の方が誤差が少ない。そこで、本実施形態の文書処理
システムでは、1/10000の精度で分割比率を指定してい
る。
【0078】「画面分割状態」は、校正画面11の分割
状態を示す。このフィールドには、左右または上下の情
報を設定する。
【0079】「原点シフト量」は、2つの組版領域の原
点をシフトして比較する場合のシフト量である。
【0080】「相違点表示」は、相違点に色付けまたは
網掛けを行うか否かのモード情報であり、on/off
のいずれかが設定される。そして、「相違点表示」のフ
ィールドがonの場合、相違点が色付けまたは網掛けを
して表示される。
【0081】<描画データ比較処理>図14は、描画デ
ータの比較例のイメージ図である。描画データの比較処
理は、文書をビットマップに展開するときの描画データ
展開命令(以下、描画オーダという)を比較対象の2つ
の文書に対して比較することで実現される。
【0082】例えば、文書Aの内容が「あいうえか罫
線」であり、文書Bの内容が「あいおえう罫線」であっ
た場合を考える。本文書処理システムは、文書を校正画
面11に表示するときの構成要素、例えば、「あ」
「い」等の文字や罫線ごとに描画オーダを生成し、OS
のアプリケーションインターフェースを通じてビットマ
ップに展開する。
【0083】図14の下部左に文字に対する描画オーダ
を示す。文字に対する描画オーダは、「文字、罫線、図
形等の素材種別」、「版面(組版の領域を版面ともい
う)左上を原点とした素材の割り付け位置(x、
y)」、「文字コード」、「文字サイズ」、「書体コー
ド」、「回転、色等の装飾情報」の各要素を有してい
る。
【0084】「文字、罫線、図形等の素材種別」には、
当該描画オーダが文字、罫線、または図形のいずれに対
する描画オーダかを指定する。例えば、文字に対する描
画オーダには、「Moji」が設定される。また、罫線に対
する描画オーダには、「Keisen」が設定される。本実施
形態では、このような描画対象となるデータの要素を素
材という。
【0085】「版面左上を原点とした素材の割り付け位
置(x、y)」には、文字の割り付け位置を指定する。
ここで、版面とは、組版の領域をいう。したがって、こ
の割り付け位置(x、y)は、図10に示した割り付け
位置の座標が設定される。
【0086】「文字コード」は、当該文字の種類を示す
コードである。「文字寸法」は、当該文字の大きさ、例
えば、ポイント数である。また、「書体コード」は、書
体を示す情報である。「回転、色等の装飾情報」は、文
字の回転、色づけ、背景色、網掛け等、文字に対する装
飾情報である。
【0087】一方、図14の下部右に罫線に対する描画
オーダを示す。罫線に対する描画オーダは、「文字、罫
線、図形等の素材種別」、「版面左上を原点とした罫線
の始点座標(x、y)」、「版面左上を原点とした罫線
の終点座標(x、y)」、「罫線種コード」、「罫線の
幅」および「その他の修飾情報」の各要素を有してい
る。
【0088】また、図示しないが、図形に対する描画オ
ーダは、「文字、罫線、図形等の素材種別」、「版面左
上を原点とした図形の割り付け位置(x、y)」、「図
形コード」、「図形幅」、「図形高さ」、「回転、色、
パターン等の装飾情報」の各要素を有している。
【0089】描画データ比較手段21(図2参照)は、
分割表示手段31で生成された2つの文書に対する描画
オーダを受け取り、各描画オーダの構成要素を比較す
る。この比較では、比較対象の文書Aと文書Bに対し
て、その描画オーダを総当たり比較する。
【0090】その場合、描画データ比較手段21は、ま
ず、文書Aに対する描画オーダを基準に、文書Bに対す
る描画オーダと比較する。すなわち、描画データ比較手
段21は、文書Aの先頭から順に描画オーダを1個ずつ
選択し、その描画オーダに対応するものを文書Bに対す
る描画オーダから検索する。
【0091】例えば、文書Aに対する先頭の描画オーダ
(文字「あ」に対するもの)と文書Bに対する描画オー
ダ(文字「あ」に対するもの)とについて、「文字、罫
線、図形等の素材種別」、「版面(組版の領域を版面と
もいう)左上を原点とした素材の割り付け位置(x、
y)」、「文字コード」、「文字サイズ」、「書体コー
ド」、「回転、色等の装飾情報」の各要素を比較する。
そして、描画データ比較手段21は、これらの要素がす
べて一致している場合、先頭の描画オーダ(文字「あ」
に対するもの)が一致していると判定する。
【0092】次に、描画データ比較手段21は、文書A
の次の描画オーダ(文字「い」に対するもの)を文書B
の描画オーダのうち、まだ、対応関係が特定されていな
いものと比較する。
【0093】このようにして、文書Aの描画オーダすべ
てを文書Bの描画オーダと比較したのち、対応関係が決
定されない描画オーダについては、対応するものがない
(図14で「無し」と示されている)と判定される。
【0094】次に、描画データ比較手段21は、文書B
に対する描画オーダを基準に、文書Aに対する描画オー
ダと比較する。その手順は、上述の文書Aを基準にする
場合と同様である。
【0095】描画データ比較手段21は、このような比
較結果を比較結果テーブルに格納する。図15は、比較
結果テーブルのデータ例である。図15には、比較結果
テーブル1と比較結果テーブル2とが示されている。比
較結果テーブル1は、文書Aを基準にして文書Bを検索
した結果である。また、比較結果テーブル2は、文書B
を基準にして文書Aを比較した結果である。
【0096】この比較結果テーブル1の各行は、文書A
の各描画オーダに対応する比較結果である。比較結果の
各行は、素材種別、割付座標、色付け始点・終点座標お
よび相違フラグの各フィールドを有している。
【0097】図14で述べたように、素材種別は、文
字、罫線、図形等の素材の種類を表すコードである。割
付座標は、素材を配置する座標である(図10参照)。
色付け始点・終点座標は、各素材(文字、罫線、または
図形)ごとに色付けする場合の矩形領域を示す対角位置
の一対の頂点座標である。
【0098】例えば、文字の場合には、図10に示した
ように矩形領域を有しているので、色付け始点・終点
は、文字の矩形領域の座標に一致させればよい。しか
し、罫線の場合、矩形領域を有さず、罫線の線幅と長さ
だけが保持されているデータがある。そのようなデータ
では、色付け、特に白黒反転すると罫線が消えてしま
う。
【0099】そこで、罫線を含む少し大きめの矩形領域
(本実施形態では、2ポイント大きめの領域)を色付け
始点・終点として保持する。この矩形領域で白黒反転す
ることにより、黒い矩形領域に白抜きで罫線が表示さ
れ、消滅することはない。
【0100】相違フラグは、当該素材(文字等)が比較
対照相手のデータ(比較結果テーブルにおいては、デー
タB)に存在するか否を示すフラグである。例えば、図
15の比較結果テーブル1では、データAの「あ」〜
「か」および罫線のうち、「か」に対応する部分がデー
タBと相違していたことを示している。
【0101】図16に、2つの文書の相違点の表示規則
を示す。本文書処理システムは、2つの文書の相違点を
3つのケースに分類して表示する。ここでは、表示装置
1の校正画面11に表示される文書を比較元の文書とい
う。また、その比較元と対照される文書を比較先の文書
という。
【0102】ケース1は、比較元の文書に存在し、比較
先の文書に素材がない場合の表示である。これは、修正
前の文書に素材がないか(null)、またはスペース
のときに、素材を加入した後、修正前後の文書を比較し
て表示した場合が相当する。この場合、比較元の文書の
文字、罫線、図形等の素材を黒色の背景で反転表示す
る。
【0103】ケース2は、比較元の文書には素材がない
か、または、スペースのときに、比較先に素材が存在す
る場合である。これは、修正前の文書の素材を一部抹消
した後、修正前後の文書を比較して表示した場合が相当
する。この場合、比較元の文書の該当領域を水色で表示
する。
【0104】ケース3は、ケース1とケース2が重なる
場合である。ケース1とケース2が重なるとは、修正前
の素材、例えば、文字を他の文字と入れ替えたとき、ま
たは、修正前の文字の位置がずれたときに、その修正前
後の文書を比較して表示した場合が相当する。そのよう
な領域は、ケース1の色とケース2の色を混ぜ合わせた
色、例えば、濃い青で背景を塗りつぶし、素材は、水色
で表示される。
【0105】<実施例>図17は、比較処理の実施例で
ある。また、図18から図20は、データAとデータB
を校正画面11に重ねて、そのような比較結果を表示す
る手順を示している。図17の例では、データAの組版
の結果、「あいぅ」という文字列と、「か」という文字
が2文字分離れて配置されている。また、データBの組
版の結果、データAの「ぅ か」と表示された部分に
対応する部分に、「う江尾か」という文字列が表示され
ている。
【0106】この結果、データAを基準にした比較結果
テーブルAでは、素材である文字「あ」〜文字「か」の
うち、文字「あ」〜「ぅ」の相違フラグが相違有りと設
定されている。
【0107】また、データBを基準にした比較結果テー
ブルBでは、素材である文字「う」、「江」、「尾」、
「か」のうち、文字「う」、「江」、「尾」の相違フラ
グが相違有りと設定されている。
【0108】図18は、比較処理の結果表示例1であ
り、ケース1に該当する表示のみを表示した状態(ケー
ス2に該当する表示がされていない状態)を示してい
る。この場合、比較結果テーブルAで、文字「あ」
「い」「ぅ」の部分の相違フラグが有りに設定されてい
る。そのため、校正画面11のデータAの表示領域の文
字「あ」「い」「ぅ」の部分は、白黒反転して表示され
る。
【0109】図19は、比較処理の結果表示例2であ
り、ケース2に該当する表示のみを表示した状態(ケー
ス1に該当する表示がされていない状態)を示してい
る。図19に示したように、現在表示中のデータAの文
字列「ぅ か」の部分は、比較先のデータBにおい
て、文字「う」「江」「尾」「か」に相当する。
【0110】そして、データBを基準として、データA
を検索したときに、比較結果テーブBにおいて「か」の
部分以外は、相違有りとなる。したがって、データAの
領域に表示する「ぅ か」の部分のうち、「か」を除
く部分が水色で背景を塗りつぶされて表示される。
【0111】図20は、比較処理の結果表示例3であ
り、図18の表示と図19の表示を合わせた表示であ
る。図18で述べたように、データAの「あ」「い」の
部分には、比較先の素材が存在しない。すなわち、修正
前のデータBに素材がなく、修正時に素材を加入された
ときの修正前後のデータを比較して表示した場合が相当
する。この場合、この「あ」「い」の部分は、背景を黒
く白黒反転して表示される。
【0112】また、「ぅ」と「か」の間の部分では、デ
ータAに素材がなく、データBに素材が存在する。すな
わち、修正前の素材を抹消した場合に相当する。この場
合、この部分は、水色(図20では、薄いハッチング)
で塗りつぶされる。
【0113】また、データAの「ぅ」の部分について
は、データBの対応する部分に「う」が存在する。した
がって、この部分は、修正前のデータBの「う」を
「ぅ」に入れ替えた場合に相当する。この部分は、濃い
青(図20では、濃いハッチング)で表示される。
【0114】このように、比較処理の結果を校正画面1
1の分割線12または13により分割された画面領域で
なく、分割のない通常の画面に表示してもよい。
【0115】図21に、図17から図20に示したデー
タAとデータBの比較結果を画面分割表示において表示
する例を示す。図21のように、不図示のメモリ上の領
域33には、データAの版組結果が格納されている。ま
た、領域34には、データBの版組結果が格納されてい
る。
【0116】図21の上段に示すように、校正画面11
の横方向分割線13より上の領域には、データAが図2
0と同様に表示されている。今、入力装置5により分割
線13を上方向にドラッグすると、データAの表示領域
が小さくなり、データBの表示領域が現れる(図21の
下段)。この領域には、データBを基準としたデータA
との比較結果が表示される。
【0117】すなわち、データAの「あ」「い」に対応
する部分にはデータBの素材がない。このため、水色
(図21では、薄いハッチング)で塗りつぶされる。ま
た、「う」の部分については、データAの対応する部分
に「ぅ」が存在する。このため、この領域は濃い青色で
背景が塗りつぶされる。また、データBの「江」「尾」
に対応するデータAの部分には素材がない。このため、
背景が黒く白黒反転される。
【0118】また、「か」の部分には、比較元のデータ
Bおよび比較先のデータAに同一の素材が存在し、相違
がない。このため、通常の表示で「か」が表示される。
【0119】図22は、比較結果を画面分割表示におい
て表示するときの操作(図21の表示での操作)の詳細
を示す。図22では、ユーザ操作により画面11A〜1
1Dのように変化していくことを示している。ただし、
図22(および図23)では、白黒反転に代えて、ハッ
チングが示されている。
【0120】画面11Aでは、横方向の分割線13が画
面11Aの下部に存在する。このため、画面11Aの大
半には、データAを基準に、データBと比較したときの
結果が色付けされて表示される(図21の上段の表示と
同様)。
【0121】一方、画面11Dでは、分割線13が画面
11Dの上部にドラッグされている。このため、画面1
1Dの大半には、データBを基準に、データAと比較し
たときの結果が色付けされて表示される(図21の下段
の表示と同様)。
【0122】そして、画面11Bおよび画面11Cは、
入力装置5によるドラッグ操作により、分割線13の位
置を画面11Aの位置から画面11Dの位置に移動する
途中状態を表示している。例えば、画面11B、11C
と進行するにしたがい、「あい」の文字は消滅してい
く。また、「ぅ」の文字は、「う」の文字との合成文字
になり、さらには、純粋な「う」の文字になる。また、
素材がなかった位置に「江尾」の文字が現れる。
【0123】図23は、原点をシフトした色付け表示例
である。すなわち、上記図21および図22では、分割
線13の上下においてデータAとデータBに原点のシフ
ト量は設定されていなかった。一方、図23は、データ
Aに対してデータBを1行分シフトさせた場合の表示で
ある。
【0124】今、例えば、データAの「あいぅ か」
の文字列を「 う江尾か」に書き替えたとする。する
と、その書き替え前と書き替え後が分割線13の上下に
並んで表示されることになる。ただし、このようなシフ
ト量が1行分に限定されないことはすでに述べた通りで
ある。
【0125】<比較除外処理>本実施形態の文書処理シ
ステムは、文書データのうち、組版結果の画面表示や印
刷結果に出力されない部分を比較対象から除外する。こ
のような部分は、主に以下の文字記号である。 ・全角空白、半角空白等の空白文字。 ・改行等の制御記号。 ・何も割りついていない部分(null部分)。
【0126】また、本文書処理システムは、上記のよう
な比較対象から除くものを比較除外テーブルに設定する
ことにより、比較対象外をカスタマイズすることが可能
である。
【0127】図24は、比較除外テーブルのデータ例で
ある。この比較除外テーブルの各行には、比較対象から
除外する素材、すなわち、組版上の要素を指定する。こ
の比較除外テーブルの各行は、素材素別および素材コー
ドというフィールドを有している。
【0128】素材種別は、比較対象から除外する素材の
名称、すなわち、組版上の要素名である。また、素材コ
ードは、その素材のコードである。なお、ここでは、比
較対象から除外する素材を指定したが、これに代えて、
比較の対象とするものをテーブルに設定するようにして
もよい。
【0129】図25は、比較対象外の文字を含む文書の
比較例である。この例では、「あいぅ□□か」(□は、
スペースを示す)という文字列を含むデータAと、「□
□」う江尾か」という文字列を含むデータBが比較され
ている。すなわち、データAの組版結果の「ぅ」と
「か」の間、およびデータBの組版結果の「う」の左側
はスペースである。
【0130】このようにしてデータA、Bについて、ス
ペース「□」が比較除外テーブルに設定されている場
合、比較結果は、図21〜図23のようになる。
【0131】<作用>図26は、文書処理システムの処
理を示すフローチャートである。この処理は、本文書処
理システムの不図示のCPUで実行されるプログラムに
より実現される。
【0132】通常、文書処理システムは、入力装置5か
らのトリガ入力を待っている(ステップ81、ただし、
図26以下では、ステップ81を単に81のように示し
ている)。
【0133】トリガ入力があった場合、文書処理システ
ムは、そのトリガ入力が文書データの比較の指示か否か
を判定する(ステップ82)。そして、そのトリガ入力
が文書データの比較の指示の場合、文書処理システム
は、文書データの比較処理を実行する(ステップ8
5)。その後、文書処理システムは、制御をステップ8
1に戻す。
【0134】一方、ステップ82の判定で、上記トリガ
入力が文書データの比較でなかった場合、文書処理シス
テムは、そのトリガ入力が分割線(12または13)の
操作か否かを判定する(ステップ83)。そして、その
トリガ入力が分割線の操作であった場合、文書処理シス
テムは、分割線操作処理を実行する(ステップ86)。
その後、文書処理システムは、制御をステップ81に戻
す。
【0135】また、ステップ83の判定で、上記トリガ
入力が分割線の操作でなかった場合、文書処理システム
は、終了が指示されたか否かを判定する(ステップ8
4)。終了が指示された場合、文書処理システムは、処
理を終了する。
【0136】一方、ステップ84の判定で、終了が指示
されなかった場合、文書処理システムは、制御をステッ
プ81に戻す。
【0137】図27は、文書データの比較処理(図26
のステップ85)の詳細を示すフローチャートである。
この処理では、まず、文書処理システムは、2つの組版
データA、Bの1ページ分を読み込む(ステップ9
1)。次に、文書処理システムは、その組版データの描
画用データを展開する(ステップ92)。ここでは、こ
の展開結果を描画オーダA、Bと呼ぶ。
【0138】次に、文書処理システムは、描画オーダA
を基に描画オーダBを比較する(ステップ93)。そし
て、文書処理システムは、その結果を比較結果テーブル
Aに出力する。さらに、文書処理システムは、描画オー
ダBを基に描画オーダAを比較する(ステップ94)。
また、文書処理システムは、その結果を比較結果テーブ
ルBに出力する。次に、文書処理システムは、2つの描
画データ(描画オーダA、および描画オーダB)を校正
画面11の各領域に表示する(ステップ95)。
【0139】次に、文書処理システムは、2つの描画オ
ーダA、Bに相違点があるか否かを判定する(ステップ
96)。そして、相違点がある場合、文書処理システム
は、分割表示テーブルおよび相違点表示規則テーブルに
基づき、文書Aの表示領域に対して比較結果テーブルA
およびBで「相違あり」と設定される部分を色付け表示
する(ステップ97)。同様に、文書Bの表示領域に対
して色付け表示する(ステップ98)。
【0140】一方、ステップ96の判定で相違点がなか
った場合、文書処理システムは、次のページがあるか否
かを判定する(ステップ99)。そして、次のページが
ある場合、文書処理システムは、制御をステップ91に
戻す。また、次のページがない場合、文書処理システム
は、文書データ比較処理を終了する。
【0141】このようにして、2つの文書A、Bに対し
て、描画オーダの相違が存在する最初のページが見出さ
れるか、すべての描画オーダの比較を完了するまで処理
を繰り返す。
【0142】図28は、分割線操作処理(図26のステ
ップ86)の詳細を示すフローチャートである。この処
理では、文書処理システムは、まず、分割線(12また
は13)の移動指示がされたか否かを判定する(ステッ
プ101)。そして、分割線の移動指示があった場合、
文書処理システムは、移動方向が領域A(ここでは、第
1の文書Aが表示されている領域を領域Aといい、文書
Aの比較対象の第2の文書Bが表示されている領域を領
域Bという)の方向か否かを判定する(ステップ10
2)。
【0143】移動方向が領域Aの方向の場合、文書処理
システムは、領域Aを狭め、領域Bを広げる処理を実行
する(ステップ103)。一方、移動方向が領域Aの方
向でない場合、文書処理システムは、領域Bを狭め、領
域Aを広げる処理を実行する(ステップ104)。そし
て、文書処理システムは、処理を終了する。
【0144】ステップ101において、分割線の移動指
示がされなかったと判定された場合、文書処理システム
は、分割方向変更指示(分割線を分割線と平行に近い方
向に操作する指示)があったか否かを判定する(ステッ
プ105)。
【0145】分割方向変更指示があった場合、文書処理
システムは、現在の分割が左右方向か否かを判定する
(ステップ107)。分割が左右方向の場合、文書処理
システムは、分割方向を上下方向に変更する(ステップ
107)。一方、分割が上下方向の場合、文書処理シス
テムは、分割方向を左右方向に変更する(ステップ10
8)。そして、文書処理システムは、分割線操作処理を
終了する。
【0146】<実施形態の効果>以上述べたように、本
文書処理システムは、校正画面11の分割線12または
13で分割される分割領域に2つの文書、例えば、修正
前の文書(A)と修正後の文書(B)を表示する。その
場合、修正前の文書を校正画面11に表示したときに一
方の分割領域に含まれる部分と、修正後の文書を校正画
面11に表示したときに他方の分割領域に含まれる部分
とを合成して表示する。ユーザは、分割線12または1
3を移動させることにより、分割線の上下近傍または左
右近傍の修正前の文書と修正後の文書を簡易に対照させ
ることができる。
【0147】また、本文書処理システムでは、縦方向の
分割線12による左右の分割画面と横方向の分割線13
による上下の分割画面を入力装置5への操作により簡易
に切り換えることができる。
【0148】また、本文書処理システムは、文書Aの描
画オーダ(表示内容)を基準に文書Bの描画オーダ(表
示内容)を検索して相違点を検出し、文書Aの表示内容
にあって文書Bの表示内容にない、そのような文書Aの
表示箇所に所定の強調表示、例えば、背景を黒色にして
白黒反転表示する。
【0149】また、本文書処理システムは、文書Bの描
画オーダ(表示内容)を基準に文書Aの描画オーダ(表
示内容)を検索して相違点を検出し、文書Bの表示内容
にあって文書Aの表示内容にない、そのような文書Bの
表示箇所に対応する文書Aの部分を、所定の強調表示、
例えば、水色で塗りつぶして表示する。
【0150】また、文書Aの表示内容と文書Bの表示内
容とで異なる素材が表示されている箇所に所定の表示、
例えば、背景を濃い青色で塗りつぶして表示する。した
がって、本文書処理システムは、2つの文書の表示内容
の相違と相違の態様を明確に強調表示する。このような
機能は、文書の修正と確認を繰り返すような、印刷物作
成時の校正作業において特に効果を発揮する。
【0151】また、本文書処理システムは、文字以外の
罫線や図形を含むデータに対しても、以上述べたような
分割表示や相違点を強調した表示をすることができる。
【0152】<変形例>上記実施形態では、版面(組
版)の左上を原点とする座標系で文字、罫線、図形等の
描画オーダを定義した。しかし、本発明の実施は、この
ような座標系に限定されものではない。例えば、ページ
単位の座標系を用いてもよい。また、原点の位置は、左
上点でなくてもよい。
【0153】上記実施形態では、文書Aと文書Bの表示
内容が異なる箇所を図16に示した表示規則にしたが
い、背景を黒色とする反転表示、背景を水色とする表
示、または、濃い青による表示という表示方法で強調し
て表示した。しかし、本発明の実施は、このような表示
規則に限定されるものではない。例えば、他の色を使用
したり、ハッチング、枠による囲み、アンダーライン、
注意を喚起するような文字列、またはそれらの強調部分
の周期点な点滅などによって表示内容が異なる箇所を表
示してもよい。
【0154】<コンピュータ読み取り可能な記録媒体>
コンピュータに上記いずれかの機能を実現させるプログ
ラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する
ことができる。そして、コンピュータに、この記録媒体
のプログラムを読み込ませて実行させることにより、そ
の機能を提供させることができる。
【0155】ここで、コンピュータ読み取り可能な記録
媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気
的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積
し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体を
いう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外
し可能なものとしては、例えばフロッピー(登録商標)
ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DA
T、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0156】また、コンピュータに固定された記録媒体
としてハードディスクやROM(リードオンリーメモ
リ)等がある。
【0157】<搬送波に具現化されたデータ通信信号>
また、上記プログラムは、コンピュータのハードディス
クやメモリに格納し、通信媒体を通じて他のコンピュー
タに配布することができる。この場合、プログラムは、
搬送波によって具現化されたデータ通信信号として、通
信媒体を伝送される。そして、その配布を受けたコンピ
ュータに上記機能を提供させることができる。
【0158】ここで通信媒体としては、有線通信媒体、
例えば、同軸ケーブルおよびツイストペアケーブルを含
む金属ケーブル類、光通信ケーブル等、または、無線通
信媒体例えば、衛星通信、地上波無線通信等のいずれで
もよい。
【0159】また、搬送波は、データ通信信号を変調す
るための電磁波または光である。ただし、搬送波は、直
流信号でもよい。この場合、データ通信信号は、搬送波
がないベースバンド波形になる。したがって、搬送波に
具現化されたデータ通信信号は、変調されたブロードバ
ンド信号と変調されていないベースバンド信号(電圧0
の直流信号を搬送波とした場合に相当)のいずれでもよ
い。
【0160】<その他>さらに、本実施の形態は以下の
発明を開示する。 (付記1) 表示画面を有する表示装置に接続され、前
記表示画面を第1の領域と第2の領域に分割して表示す
る手段と、第1の文書データと第2の文書データとの対
応位置を一致させた上で、第1の文書データを前記表示
画面に表示したときに前記第1の領域に含まれる部分を
その第1の領域に表示し、第2の文書データを前記表示
画面に表示したときに前記第2の領域に含まれる部分を
その第2の領域に表示することにより、第1の文書デー
タと第2の文書データの対応部分を組み合わせて一画面
に表示する画面合成手段とを備える文書処理装置。
(1) (付記2) 付記1記載の文書処理装置において、前記
表示画面の表示内容への指示操作を検出する入力装置と
連携し、前記表示画面が横分割線により上下の2つの領
域に分割されているときに、前記横分割線を上下に移動
させる指示操作に応じて第1の文書データの表示部分と
第2の文書データの表示部分の組み合わせ位置を上下に
移動して表示する手段と、前記表示画面が縦分割線によ
り左右の2つの領域に分割されているときに、前記縦分
割線を左右に移動させる指示操作に応じて第1の文書デ
ータの表示部分と第2の文書データの表示部分の組み合
わせ位置を左右に移動して表示する手段とをさらに備え
る文書処理装置。(2) (付記3) 付記2記載の文書処理装置において、画面
を2つに分割する分割線に対する所定の操作を検知し
て、横分割線による分割と縦分割線による分割とを切り
換える手段をさらに備える文書処理装置。 (付記4) 付記1記載の文書処理装置において、第1
の文書データと第2の文書データとの対応位置を所定量
変位させて、前記第1の領域の第1の文書データと前記
第2の領域の第2の文書データとを連動表示する手段を
さらに備える文書処理装置。(3) (付記5) 第1の文書データの表示内容と第2の文書
データの表示内容との相違を検出するデータ比較手段
と、前記第1の文書データの表示内容に含まれ前記第2
の文書データの表示内容に含まれない、そのような前記
第1の文書データの表示部分に対して第1の強調属性を
表示する手段と、前記第2の文書データの表示内容に含
まれ、前記第1の文書データの表示内容に含まれない、
そのような前記第2の文書データの表示部分に対応する
前記第1の文書データの表示部分に対して第2の強調属
性を表示する手段とを備える文書処理装置。(4) (付記6) 付記5記載の文書処理装置において、前記
第1の強調属性を表示する画面上の部分と第2の強調属
性を表示する画面上の部分とが重複する部分に対して第
3の強調属性が表示される文書処理装置。 (付記7) 付記1乃至6のいずれか1項に記載の文書
処理装置において、前記第1の文書データまたは第2の
文書データには、文字データ以外のデータが含まれる文
書処理装置。 (付記8) 表示画面を有する表示装置に接続されるコ
ンピュータに、前記表示画面を第1の領域と第2の領域
に分割して表示するステップと、第1の文書データと第
2の文書データとの対応位置を一致させた上で、第1の
文書データを前記表示画面に表示したときに前記第1の
領域に含まれる部分をその第1の領域に表示し、第2の
文書データを前記表示画面に表示したときに前記第2の
領域に含まれる部分をその第2の領域に表示することに
より、第1の文書データと第2の文書データの対応部分
を組み合わせて一画面に表示するステップとを実行させ
るプログラム。(5) (付記9) 付記8記載のプログラムにおいて、前記表
示画面の表示内容への指示操作を検出する入力装置と連
携し、前記表示画面が横分割線により上下の2つの領域
に分割されているときに、前記横分割線を上下に移動さ
せる指示操作に応じて第1の文書データの表示部分と第
2の文書データの表示部分の組み合わせ位置を上下に移
動して表示するステップと、前記表示画面が縦分割線に
より左右の2つの領域に分割されているときに、前記縦
分割線を左右に移動させる指示操作に応じて第1の文書
データの表示部分と第2の文書データの表示部分の組み
合わせ位置を左右に移動して表示するステップとをさら
に実行させるプログラム。 (付記10) 付記9記載のプログラムにおいて、画面
を2つに分割する分割線に対する所定の操作を検知し
て、横分割線による分割と縦分割線による分割とを切り
換えるステップをさらに実行させるプログラム。 (付記11) 付記8記載のプログラムにおいて、第1
の文書データと第2の文書データとの対応位置を所定量
変位させて、前記第1の領域の第1の文書データと前記
第2の領域の第2の文書データとを連動表示するステッ
プをさらに実行させるプログラム。 (付記12) 第1の文書データの表示内容と第2の文
書データの表示内容との相違を検出するステップと、前
記第1の文書データの表示内容に含まれ前記第2の文書
データの表示内容に含まれない、そのような前記第1の
文書データの表示部分に対して第1の強調属性を表示す
るステップと、前記第2の文書データの表示内容に含ま
れ、前記第1の文書データの表示内容に含まれない、そ
のような前記第2の文書データの表示部分に対応する前
記第1の文書データの表示部分に対して第2の強調属性
を表示するステップとを実行するプログラム。 (付記13) 付記12記載のプログラムにおいて、前
記第1の強調属性を表示する画面上の部分と第2の強調
属性を表示する画面上の部分とが重複する部分に対して
第3の強調属性が表示されるプログラム。 (付記14) 付記8乃至11のいずれか1項に記載の
プログラムにおいて、前記第1の文書データまたは第2
の文書データには、文字データ以外のデータが含まれる
プログラム。 (付記15) 表示画面を有する表示装置に接続される
コンピュータが前記表示画面を第1の領域と第2の領域
に分割して表示するステップと、第1の文書データと第
2の文書データとの対応位置を一致させた上で、第1の
文書データを前記表示画面に表示したときに前記第1の
領域に含まれる部分をその第1の領域に表示し、第2の
文書データを前記表示画面に表示したときに前記第2の
領域に含まれる部分をその第2の領域に表示することに
より、第1の文書データと第2の文書データの対応部分
を組み合わせて一画面に表示するステップとを実行する
文書処理方法。 (付記16) 付記15記載の文書処理方法において、
前記表示画面の表示内容への指示操作を検出する入力装
置と連携し、前記表示画面が横分割線により上下の2つ
の領域に分割されているときに、前記横分割線を上下に
移動させる指示操作に応じて第1の文書データの表示部
分と第2の文書データの表示部分の組み合わせ位置を上
下に移動して表示するステップと、前記表示画面が縦分
割線により左右の2つの領域に分割されているときに、
前記縦分割線を左右に移動させる指示操作に応じて第1
の文書データの表示部分と第2の文書データの表示部分
の組み合わせ位置を左右に移動して表示するステップと
をさらに実行する文書処理方法。 (付記17) 付記16記載の文書処理方法において、
画面を2つに分割する分割線に対する所定の操作を検知
して、横分割線による分割と縦分割線による分割とを切
り換えるステップをさらに実行する文書処理方法。 (付記18) 付記15記載の文書処理方法において、
第1の文書データと第2の文書データとの対応位置を所
定量変位させて、前記第1の領域の第1の文書データと
前記第2の領域の第2の文書データとを連動表示するス
テップをさらに実行する文書処理方法。 (付記19) コンピュータが、第1の文書データの表
示内容と第2の文書データの表示内容との相違を検出す
るステップと、前記第1の文書データの表示内容に含ま
れ前記第2の文書データの表示内容に含まれない、その
ような前記第1の文書データの表示部分に対して第1の
強調属性を表示するステップと、前記第2の文書データ
の表示内容に含まれ、前記第1の文書データの表示内容
に含まれない、そのような前記第2の文書データの表示
部分に対応する前記第1の文書データの表示部分に対し
て第2の強調属性を表示するステップとを実行する文書
処理方法。 (付記20) 付記19記載の文書処理方法において、
前記第1の強調属性を表示する画面上の部分と第2の強
調属性を表示する画面上の部分とが重複する部分に対し
て第3の強調属性が表示される文書処理方法。 (付記21) 付記15乃至20のいずれか1項に記載
の文書処理方法において、前記第1の文書データまたは
第2の文書データには、文字データ以外のデータが含ま
れる文書処理方法。
【0161】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
文書の校正において、ユーザは、編集ミスを容易に検出
できる。また、本発明によれば、文書の校正作業におけ
る作業者の負荷軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な校正処理の概略図
【図2】 本発明の一実施の形態に係る文書処理システ
ムの構成図
【図3】 画面分割の実施例
【図4】 分割方向切り換えの実施例
【図5】 割り付け位置の違いを比較して表示する表示
【図6】 画面分割の概要を示す図
【図7】 重ね合わせ分割表示の方法の概要を示す図
【図8】 原点をシフトして表示するイメージ図
【図9】 原点をシフトした表示結果例
【図10】組版の座標系を示す図
【図11】分割方向切り換えのイメージ図
【図12】マウスポインタの移動方向と切り換え範囲を
示す図
【図13】分割表示テーブルのデータ例
【図14】描画データの比較例のイメージ図
【図15】比較結果テーブルのデータ例
【図16】相違点表示規則を示す図
【図17】比較処理の例
【図18】比較処理の結果表示例1
【図19】比較処理の結果表示例2
【図20】比較処理の結果表示例3
【図21】比較処理の結果を画面分割表示において表示
するイメージ図
【図22】比較処理の結果を画面分割表示において表示
するときの操作の詳細
【図23】原点をシフトした色付け表示例
【図24】比較除外テーブルのデータ例
【図25】比較対象外の文字を含む比較例
【図26】文書処理システムの処理を示すフローチャー
【図27】文書データの比較処理の詳細を示すフローチ
ャート
【図28】分割線操作処理の詳細を示すフローチャート
【符号の説明】 1 表示装置 2 比較処理部 3 表示制御部 4 カーソル位置検出部 5 入力装置 11 校正画面 12、13 分割線 21 描画データ比較手段 31 分割表示手段 32 相違点強調表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/22 630 G09G 5/22 630M Fターム(参考) 5B009 QB18 RB24 RB32 RB33 5C082 AA01 AA19 BA02 BB25 CA64 CA72 CA76 CB05 DA87 MM10 5E501 AA02 AA14 AC19 AC34 BA03 BA05 CA02 EA07 FA02 FB03 FB22 FB44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面を有する表示装置に接続され、 前記表示画面を第1の領域と第2の領域に分割して表示
    する手段と、 第1の文書データと第2の文書データとの対応位置を一
    致させた上で、第1の文書データを前記表示画面に表示
    したときに前記第1の領域に含まれる部分をその第1の
    領域に表示し、第2の文書データを前記表示画面に表示
    したときに前記第2の領域に含まれる部分をその第2の
    領域に表示することにより、第1の文書データと第2の
    文書データの対応部分を組み合わせて一画面に表示する
    画面合成手段とを備える文書処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の文書処理装置において、 前記表示画面の表示内容への指示操作を検出する入力装
    置と連携し、 前記表示画面が横分割線により上下の2つの領域に分割
    されているときに、前記横分割線を上下に移動させる指
    示操作に応じて第1の文書データの表示部分と第2の文
    書データの表示部分の組み合わせ位置を上下に移動して
    表示する手段と、 前記表示画面が縦分割線により左右の2つの領域に分割
    されているときに、前記縦分割線を左右に移動させる指
    示操作に応じて第1の文書データの表示部分と第2の文
    書データの表示部分の組み合わせ位置を左右に移動して
    表示する手段とをさらに備える文書処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の文書処理装置において、 第1の文書データと第2の文書データとの対応位置を所
    定量変位させて、前記第1の領域の第1の文書データと
    前記第2の領域の第2の文書データとを連動表示する手
    段をさらに備える文書処理装置。
  4. 【請求項4】 第1の文書データの表示内容と第2の文
    書データの表示内容との相違を検出するデータ比較手段
    と、 前記第1の文書データの表示内容に含まれ前記第2の文
    書データの表示内容に含まれない、そのような前記第1
    の文書データの表示部分に対して第1の強調属性を表示
    する手段と、 前記第2の文書データの表示内容に含まれ、前記第1の
    文書データの表示内容に含まれない、そのような前記第
    2の文書データの表示部分に対応する前記第1の文書デ
    ータの表示部分に対して第2の強調属性を表示する手段
    とを備える文書処理装置。
  5. 【請求項5】 表示画面を有する表示装置に接続される
    コンピュータに、 前記表示画面を第1の領域と第2の領域に分割して表示
    するステップと、 第1の文書データと第2の文書データとの対応位置を一
    致させた上で、第1の文書データを前記表示画面に表示
    したときに前記第1の領域に含まれる部分をその第1の
    領域に表示し、第2の文書データを前記表示画面に表示
    したときに前記第2の領域に含まれる部分をその第2の
    領域に表示することにより、第1の文書データと第2の
    文書データの対応部分を組み合わせて一画面に表示する
    ステップとを実行させるプログラム。
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