JP2003167582A - 電子鍵盤楽器の足鍵盤装置 - Google Patents

電子鍵盤楽器の足鍵盤装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的単純な構成により、鍵スイッチによる
足鍵盤の押鍵状態の検出精度を向上させることができる
電子鍵盤楽器の足鍵盤装置を提供する。 【解決手段】 前後方向に延びる回動自在の複数の足鍵
盤2と、後端部が固定され、前後方向に延びるととも
に、前端部が足鍵盤2の各々の後端部に載った状態で支
持される単一の板ばね状のスイッチアクチュエータ19
と、足鍵盤2の押鍵状態を検出する鍵スイッチ18と、
を備え、この鍵スイッチ18は、スイッチアクチュエー
タ19の下方に前後方向に並んで配置され、足鍵盤2が
押鍵されたときに、スイッチアクチュエータ19の付勢
力により順次、オンされる第1および第2接点22a、
22bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型の電子オルガ
ンなどの足元に配置され、踏込み操作により発音を行う
ための電子鍵盤楽器の足鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の足鍵盤装置として、例え
ば実開平3−56990号公報(実公平7−36396
号公報)に開示されたものが知られている。この足鍵盤
装置は、左右方向に延びる前後(演奏者から見て手前側
および奥側)のケースと、これらの前後のケースを連結
する複数の連結棒と、前後のケース間に前後方向に延
び、左右方向に並設された複数の足鍵盤とを備えてい
る。これらの足鍵盤は、黒鍵および白鍵で構成され、そ
れぞれ矩形の断面を有している。各足鍵盤の下面の前端
部には、上方からねじ込まれたねじやボルトによって鍵
復帰ばねが固定され、この鍵復帰ばねは、鍵支点部材を
介して前ケースに取り付けられている。以上の構成によ
り、足鍵盤は、鍵復帰ばねにより上方に付勢された状態
で、前端部を中心として回動自在に前ケースに支持され
ている。
【0003】また、後ケースには、これに固定したスイ
ッチフレームを介して、鍵スイッチおよびスイッチアク
チュエータが設けられている。鍵スイッチは、スイッチ
フレームに固定されたプリント基板と、このプリント基
板上に、各足鍵盤に対応して左右方向に並設された一対
のスイッチ接点を備えている。一方、スイッチアクチュ
エータは、板ばね状のものであり、後端部がスイッチフ
レームにねじ止めされるとともに、その前側は、一対の
スイッチ接点に対応するように左右に二股に分岐した一
対の可動片になっている。これらの可動片は、前後方向
に延び、互いに上下方向の段差を有するとともに、その
前端部が足鍵盤の後端部に、これを下方に付勢した状態
で載っている。
【0004】以上の構成により、足鍵盤を鍵復帰ばねの
付勢力に抗して押鍵する(踏み込む)と、それに追随し
てスイッチアクチュエータの一対の可動片が下降し、そ
れらの付勢力および互いの段差により、鍵スイッチの一
対のスイッチ接点を順次、押圧することによりオンさせ
る。この押鍵の途中で、足鍵盤の後端部は、一対の可動
片からそれらの段差に応じて順次、離れる。そして、こ
のような鍵スイッチのオン作動に応じたタイミングで発
音がなされるとともに、一対のスイッチ接点間のオン時
間差に応じて音量が制御されることで、足鍵盤の押鍵速
度(押鍵の強弱)に応じた音量(タッチレスポンス)が
得られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の足鍵盤装置では、鍵復帰ばねが足鍵盤にねじやボルト
で固定されているので、演奏時に足で強く踏むような操
作を行う関係上、ねじなどが緩みやすく、それにより、
鍵スイッチの作動タイミングやオン時間差などの検出精
度が低下しやすいことで、適正な発音制御が行えないと
いう問題がある。また、ねじなどが足鍵盤に上方からね
じ込まれ、その頭部が足鍵盤の上面に露出するので、そ
の外観を損なわないよう、例えば前ケースのカバーをね
じの上方まで延ばして覆う必要があり、その場合には足
鍵盤装置が大型化してしまう。
【0006】さらに、鍵スイッチの左右のスイッチ接点
を、スイッチアクチュエータの左右一対の可動片でそれ
ぞれ押すことによって、鍵スイッチを作動させるので、
一対の可動片のばね力や曲がり具合および両者の高さ関
係などが、鍵スイッチの検出精度に直接的に影響してし
まうため、高い検出精度を得にくく、これを確保するた
めの調整が煩雑になるという問題がある。また、スイッ
チアクチュエータに、互いに段差を有する一対の可動片
を形成しなければならず、その形状が複雑であるため、
製造コストが増大する。さらに、足鍵盤を押鍵した際、
その途中までは一対の可動片の付勢力が押鍵を補助する
力として足鍵盤に作用するとともに、その後に足鍵盤が
一対の可動片から順次、離れることで、その付勢力が2
段階で急に作用しなくなるので、足鍵盤を円滑に押鍵で
きないという欠点もある。
【0007】さらに、足鍵盤が前ケースに支持されるの
に対し、鍵スイッチおよびスイッチアクチュエータが、
前ケースとは別個の後ケースに取り付けられているた
め、足鍵盤と鍵スイッチおよびスイッチアクチュエータ
とを所定の高さ関係にするのが難しく、このこともま
た、鍵スイッチの検出精度を低下させる原因になる。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、比較的単純な構成により、鍵ス
イッチによる足鍵盤の押鍵状態の検出精度を向上させる
ことができる電子鍵盤楽器の足鍵盤装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1による電子鍵盤楽器の足鍵盤装置
は、前後方向に延びる回動自在の複数の足鍵盤と、後端
部が固定され、前後方向に延びるとともに、前端部が足
鍵盤の各々の後端部に載った状態で支持される単一の板
ばね状のスイッチアクチュエータと、足鍵盤の押鍵状態
を検出する鍵スイッチと、を備え、この鍵スイッチは、
スイッチアクチュエータの下方に前後方向に並んで配置
され、足鍵盤が押鍵されたときに、スイッチアクチュエ
ータの付勢力により順次、オンされる第1および第2接
点を有することを特徴とする。
【0010】この足鍵盤装置によれば、足鍵盤に沿って
前後方向に配置された鍵スイッチの第1および第2接点
を、同方向に延びる単一の板ばね状のスイッチアクチュ
エータで押すことによって、鍵スイッチを作動させるの
で、左右方向に並設した一対の可動片を用いる従来の場
合と異なり、煩雑な調整を必要とすることなく、鍵スイ
ッチの高い検出精度を得ることができる。また、スイッ
チアクチュエータが単一の板ばね状に形成され、その形
状が単純になるので、製造コストを削減できる。さら
に、押鍵の途中で、足鍵盤がスイッチアクチュエータか
ら1段階でのみ離れるので、足鍵盤の押鍵をより円滑に
行うことができる。
【0011】また、上記目的を達成するため、本発明の
請求項2による電子鍵盤楽器の足鍵盤装置は、前後のケ
ースと、前後のケースを互いに連結する複数の連結棒
と、前後のケース間に前後方向に延びる複数の足鍵盤
と、複数の連結棒の前端部および後端部にそれぞれ直結
された前シャーシおよび後シャーシと、前シャーシに足
鍵盤ごとに取り付けられ、足鍵盤を回動自在に支持する
鍵支持部材と、後シャーシに取り付けられ、足鍵盤の押
鍵状態を検出する鍵スイッチと、を備えることを特徴と
する。
【0012】この足鍵盤装置によれば、前後のケースを
連結する連結棒に前後のシャーシが直結され、前シャー
シに足鍵盤の鍵支持部材が取り付けられるとともに、後
シャーシに鍵スイッチが取り付けられる。したがって、
例えば連結棒を基準として、足鍵盤および鍵スイッチを
所定の高さ関係に容易に設定でき、それにより、鍵スイ
ッチの検出精度を向上させることができる。
【0013】さらに、上記目的を達成するため、本発明
の請求項3による電子鍵盤楽器の足鍵盤装置は、中空の
断面矩形の鍵盤本体を有し、前後方向に延びる回動自在
の複数の足鍵盤と、鍵盤本体の下面に足鍵盤ごとに設け
られ、足鍵盤を上方に付勢する鍵復帰ばねと、鍵復帰ば
ねを鍵盤本体の下面に下方から固定するブラインドリベ
ットと、足鍵盤の押鍵状態を検出する鍵スイッチと、を
備えることを特徴とする。
【0014】この電子鍵盤楽器の足鍵盤装置によれば、
足鍵盤の鍵盤本体とこれを離鍵位置に付勢する鍵復帰ば
ねが、ブラインドリベットで固定されるので、従来のね
じやボルトで固定する場合と比較して、足鍵盤と鍵復帰
ばねが緩みにくくなることで、鍵スイッチの検出精度を
向上させることができる。また、ブラインドリベット
が、鍵復帰ばねを足鍵盤の鍵盤本体の下面に下方から固
定することで、足鍵盤の上面には露出しないので、例え
ば前ケースのカバーをブラインドリベットの部分まで延
ばす必要がなくなり、その分、足鍵盤装置のコンパクト
化を図ることができる。
【0015】この場合、足鍵盤を回動自在に支持する鍵
支持部材をさらに備え、この鍵支持部材は、鍵復帰ばね
に上下方向に重ね合わされ、ブラインドリベットによっ
て、鍵復帰ばねととともに鍵盤本体に固定されているこ
とが好ましい。
【0016】この構成では、ブラインドリベットの一度
のかしめによって、鍵支持部材と鍵復帰ばねとを足鍵盤
に固定でき、足鍵盤装置の組立をより容易に行うことが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら説明する。この足鍵盤装置1は、大型
の電子オルガンなどの電子鍵盤楽器(図示せず)の足元
に配置して用いるものである。図1および図2に示すよ
うに、足鍵盤装置1は、左右方向に並設され、前後方向
に延びる複数(例えば25本)の足鍵盤2と、左右方向
に互いに平行に延び、足鍵盤2の前端部および後端部
(演奏者から見て手前側および奥側の端部)をそれぞれ
収容する前後のケース5、6と、これらのケース5、6
を連結する複数(例えば4本)の連結棒7を備えてい
る。
【0018】足鍵盤2は、白鍵2aと黒鍵2bから成
り、鉄などから成る断面矩形の角パイプ状の鍵盤本体3
と、その上面にねじ止めされたABSなどの合成樹脂製
の鍵盤カバー4(白鍵カバー4aおよび黒鍵カバー4
b)でそれぞれ構成されている。
【0019】図3および図4に示すように、前ケース5
は、例えば木製の前板5aおよび蓋板5bを有する断面
逆L字状に形成され、背面側が開放されており、その内
部下側に前シャーシ8が配置されている。この前シャー
シ8は、折り曲げた鉄板などで構成され、逆U字状の断
面を有し、前ケース5のほぼ全体にわたるように左右方
向に延びていて、その下側からはめ込まれた左右両端部
の当て木9(一方のみ図示)を介して、前ケース5に固
定されている。一方、図5および図6に示すように、後
ケース6は、木製の底板6a、背板6bおよび蓋板6c
を有する断面コ字状に形成され、前面側が開放されてい
る。
【0020】各連結棒7は、鉄などから成る断面矩形の
角パイプ状のものである。連結棒7の前端部は、前ケー
ス5内の前板5a付近まで延び、前シャーシ8の上面に
2本のボルト10で固定されている。また、連結棒7
は、下面後端部に溶接などで固定され、後方に延びる連
結部7aを有しており、この連結部7aの部分で、2組
のボルト11aおよびナット11bによって、後シャー
シ12とともに、後ケース6の底板6aに共締めされ、
固定されている。この後シャーシ12は、前シャーシ8
と同様、折り曲げた鉄板などにより、断面逆U字状に形
成され、後ケース6のほぼ全体にわたるように左右方向
に延びている。以上のように、本実施形態では、前後の
ケース5、6が複数の連結棒7で連結されるとともに、
これらの連結棒7に前後のシャーシ8、12が直結され
ている。なお、図中の符号13は、足鍵盤装置1を床F
に支持するために前ケース5および後ケース6にねじ止
めされたゴム製の脚部である。
【0021】図3および図4に示すように、足鍵盤2の
前端部は前ケース5内に若干入り込んでおり、その下面
に鍵復帰ばね14および鍵支持部材15が順に設けられ
ている。鍵復帰ばね14は板ばねで構成され、前半部が
足鍵盤2よりも前方に延びていて、前シャーシ8にボル
ト16aおよびナット16bで固定されている。鍵支持
部材15も板状のもので、その前端部にカール状に巻い
た支点部15aを有しており、この支点部15aが足鍵
盤2の前端の少し前側で前シャーシ8に載っている。そ
して、足鍵盤2の下側に延びる鍵復帰ばね14の前半部
および鍵支持部材15が、足鍵盤2の鍵盤本体3の下面
に、2本のブラインドリベット17、17によって下方
から固定されている。このブラインドリベット17は、
差し込んだ側からかしめ可能な周知のものである。以上
の構成により、足鍵盤2は、鍵支持部材15の支点15
aを中心として前シャーシ8に回動自在に支持されると
ともに、鍵復帰ばね14によって上方すなわち復帰方向
に常時、付勢される。
【0022】図5および図6に示すように、後ケース6
内には、各足鍵盤2の押鍵状態を検出する鍵スイッチ1
8と、足鍵盤2の押鍵に伴い、鍵スイッチ18を作動さ
せるスイッチアクチュエータ19が設けられている。鍵
スイッチ18は、後シャーシ12にスペーサ20を介し
てねじ止めされたプリント基板21と、プリント基板2
1上に取り付けられたスイッチ本体22を備えている。
スイッチ本体22は、例えばシリコンゴムで構成されて
おり、前後方向に並んだ第1および第2接点22a、2
2bを一体に有している。両接点22a、22bは、下
方に突出し、プリント基板21に形成された一対の固定
接点(図示せず)にそれぞれ対向しており、また、後ろ
側の第1接点22aとその固定接点との間隔は、前側の
第2接点22bとその固定接点との間隔よりも小さく設
定されている。これらの固定接点は、発音制御装置(図
示せず)に接続されている。
【0023】スイッチアクチュエータ19は、屈曲した
ステンレス製などの単一の板ばねで構成されており、後
端部が後シャーシ12にねじ23で固定され、前後方向
に延びている。一方、足鍵盤2の上面後端部には、金属
製のばね受け24がねじ止めされ、後方に突出してい
て、その先端部にゴムブロック24aが設けられてお
り、このゴムブロック24aにスイッチアクチュエータ
19の前端部が上方から当接可能になっている。なお、
図6中の符号25および26は、足鍵盤2の回動の上限
および下限位置をそれぞれ規制する上限および下限スト
ッパである。
【0024】次に、上記構成の足鍵盤装置1の動作を、
図6および図7を参照しながら説明する。図6に示す離
鍵状態では、足鍵盤2は、鍵復帰ばね14で付勢される
ことにより、後部が持ち上げられ、上限ストッパ25に
当接した状態になっている。これに伴い、スイッチアク
チュエータ19の前端部は、ばね受け24のゴムブロッ
ク24aを介して足鍵盤2により押し上げられていて、
その反力により、足鍵盤2を下方に付勢している。ま
た、この状態では、スイッチアクチュエータ19は鍵ス
イッチ18のスイッチ本体22を押圧しておらず、それ
により、その第1および第2接点22a、22bはプリ
ント基板21の固定接点に接触していないため、鍵スイ
ッチ18はオフ状態になっている。
【0025】この離鍵状態から、足鍵盤2を押鍵する
(踏み込む)と、足鍵盤2は、鍵復帰ばね14の付勢力
に抗して、鍵支持部材15の支点15aを中心として下
方に回動し、それに追随してスイッチアクチュエータ1
9が下降し、その付勢力により鍵スイッチ18のスイッ
チ本体22を押圧する。これにより、まず第1接点22
aがその固定接点に接することによってオンされ、その
後、足鍵盤2の押鍵が進み、所定のストロークに達した
ときに、第2接点22bがその固定接点に接し、オンさ
れる。そして、発音制御装置により、鍵スイッチ18の
オン作動に応じて発音タイミングが制御されるととも
に、第1および第2接点22a、22b間のオン時間差
に応じて音量が制御されることで、足鍵盤2の押鍵の強
弱に応じた音量が得られる。また、足鍵盤2の押鍵の途
中で、ゴムブロック24aがスイッチアクチュエータ1
9から離れるとともに、足鍵盤2は最終的に下限ストッ
パ26に当接することで、その下限位置に規制される
(図7参照)。
【0026】以上のように、本実施形態の足鍵盤装置1
によれば、足鍵盤2に沿って前後方向に配置された鍵ス
イッチ18の第1および第2接点22a、22bを、同
方向に延びる単一の板ばね状のスイッチアクチュエータ
19で押すことによって、鍵スイッチ18を作動させる
ので、左右方向に並設した一対の可動片を用いる従来の
場合と異なり、煩雑な調整を必要とすることなく、鍵ス
イッチ18の高い検出精度を得ることができる。また、
スイッチアクチュエータ19が単一の板ばね状に形成さ
れ、その形状が単純になるので、製造コストを削減でき
る。さらに、押鍵の途中で、足鍵盤2がスイッチアクチ
ュエータ19から1段階でのみ離れるので、足鍵盤2の
押鍵をより円滑に行うことができる。
【0027】また、前後のケース5、6を連結する連結
棒7に前後のシャーシ8、12が直結され、前シャーシ
8に鍵支持部材15が取り付けられるとともに、後シャ
ーシ12に鍵スイッチ18が取り付けられるので、連結
棒7を基準として、足鍵盤2および鍵スイッチ18を所
定の高さ関係に容易に設定でき、それにより、鍵スイッ
チ18の検出精度をさらに向上させることができる。
【0028】さらに、足鍵盤2の鍵盤本体3とこれを離
鍵位置に付勢する鍵復帰ばね14が、ブラインドリベッ
ト17で固定されるので、従来のねじやボルトで固定す
る場合と比較して、足鍵盤2と鍵復帰ばね14が緩みに
くくなることで、鍵スイッチ18の検出精度をより一
層、向上させることができる。また、鍵支持部材15が
鍵復帰ばね14と一緒にブラインドリベット17によっ
て取り付けられるので、足鍵盤装置1の組立をより容易
に行うことができる。さらに、ブラインドリベット17
が下方から設けられ、足鍵盤2の上面には露出しないの
で、前ケース5の蓋板5bをブラインドリベット17の
部分まで延ばす必要がなくなり、その分、足鍵盤装置1
のコンパクト化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子鍵盤楽器の
足鍵盤装置は、比較的単純な構成により、鍵スイッチに
よる足鍵盤の押鍵状態の検出精度を向上させることがで
きるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による足鍵盤装置の部分平
面図である。
【図2】足鍵盤装置の側面図である。
【図3】足鍵盤装置の前部を示す、前ケースの蓋板を取
り除いた状態の部分拡大平面図である。
【図4】図3に対応する足鍵盤装置の部分拡大側断面図
である。
【図5】足鍵盤装置の後部を示す、後ケースの蓋板を取
り除いた状態の部分拡大平面図である。
【図6】図3に対応する足鍵盤装置の離鍵状態を示す部
分拡大断面図である。
【図7】足鍵盤装置の離鍵状態を示す部分拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 足鍵盤装置 2 足鍵盤 4 鍵盤本体 5 前ケース 6 後ケース 8 前シャーシ 7 連結棒 12 後シャーシ 14 鍵復帰ばね 15 鍵支持部材 17 ブラインドリベット 18 鍵スイッチ 19 スイッチアクチュエータ 22a 第1接点 22b 第2接点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に延びる回動自在の複数の足鍵
    盤と、 後端部が固定され、前後方向に延びるとともに、前端部
    が前記足鍵盤の各々の後端部に載った状態で支持される
    単一の板ばね状のスイッチアクチュエータと、 前記足鍵盤の押鍵状態を検出する鍵スイッチと、を備
    え、 この鍵スイッチは、前記スイッチアクチュエータの下方
    に前後方向に並んで配置され、前記足鍵盤が押鍵された
    ときに、前記スイッチアクチュエータの付勢力により順
    次、オンされる第1および第2接点を有することを特徴
    とする電子鍵盤楽器の足鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 前後のケースと、 当該前後のケースを互いに連結する複数の連結棒と、 前記前後のケース間に前後方向に延びる複数の足鍵盤
    と、 前記複数の連結棒の前端部および後端部にそれぞれ直結
    された前シャーシおよび後シャーシと、 前記前シャーシに前記足鍵盤ごとに取り付けられ、当該
    足鍵盤を回動自在に支持する鍵支持部材と、 前記後シャーシに取り付けられ、前記足鍵盤の押鍵状態
    を検出する鍵スイッチと、 を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器の足鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 中空の断面矩形の鍵盤本体を有し、前後
    方向に延びる回動自在の複数の足鍵盤と、 前記鍵盤本体の下面に前記足鍵盤ごとに設けられ、当該
    足鍵盤を上方に付勢する鍵復帰ばねと、 前記鍵復帰ばねを前記鍵盤本体の下面に下方から固定す
    るブラインドリベットと、 前記足鍵盤の押鍵状態を検出する鍵スイッチと、を備え
    ることを特徴とする電子鍵盤楽器の足鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記足鍵盤を回動自在に支持する鍵支持
    部材をさらに備え、 この鍵支持部材は、前記鍵復帰ばねに上下方向に重ね合
    わされ、前記ブラインドリベットによって、前記鍵復帰
    ばねととともに前記鍵盤本体に固定されていることを特
    徴とする、請求項3に記載の電子鍵盤楽器の足鍵盤装
    置。
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