JP4946474B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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本発明は、電子オルガン、電子ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1,2に示されているように、押鍵を検出するための弾性部材スイッチ(ゴム接点スイッチ)を備えた鍵盤装置において、自然楽器であるアコースティックピアノに似た鍵タッチ感を得るようにすることは知られている。この鍵盤装置においては、押鍵に伴い変位するスイッチ駆動部により変形される弾性部材スイッチの可動部の形状に種々の工夫を加え、押鍵及び離鍵時におけるスイッチ駆動部と弾性部材スイッチの可動部との摺動抵抗及び前記可動部の変形に伴う弾性力に応じた押鍵反力を鍵に与えるようにしている。
特開2001−117563号公報 特開平11−212572号公報
上記のような従来の鍵盤装置においては、弾性部材スイッチによる、押鍵を検出するスイッチ機能と、鍵タッチ感を与える押鍵反力機能との両立は難しく、良好な鍵タッチ感を得ることができなかった。特に、アコースティックピアノにおける良好なクリック感(すなわち、打鍵時におけるハンマーの突き上げ時の感触)を得ることができなかった。
本発明は、前記問題に対処するためになされたもので、押離鍵操作を検出するための弾性部材スイッチを備えた鍵盤装置において、簡単な構成で、良好な鍵タッチ感を得ることができるようにした鍵盤装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る鍵盤装置の特徴は、前後方向に延設されていて、押鍵操作時には前端部が下方向に変位するとともに離鍵操作時には所定の位置に復帰するようにフレームに支持された鍵と、鍵の押離鍵操作を検出するためのスイッチ部を一体形成した弾性部材プレートであって、前端部が上下方向に変位するようにフレームに支持された弾性部材プレートと、鍵の押離鍵操作に連動して変位して、鍵の押鍵操作時にスイッチ部を駆動するスイッチ駆動部と、弾性部材プレートの前端部に対向して設けられるとともに同前端部側に突起を有し、鍵の押離鍵操作に連動して上下方向に変位して、同上下方向の変位時に、突起を弾性部材プレートの前端部に係合させるとともに同前端部を乗り越えさせる係合部材とを備えたことにある。
この場合、押鍵操作時には鍵の前端部が下方向に変位しかつ離鍵操作時には鍵を所定の位置に復帰させる手段としては、鍵の後端部を下方へ付勢するばね又は鍵の前端部を上方へ付勢するばねをフレームと鍵との間に設けるとともに、鍵の前端部の上方への変位及び下方への変位をそれぞれ規制するストッパ部をフレームに設けるようにすればよい。また、フレーム上に所定の範囲内にて揺動可能なハンマー(質量体)を設け、鍵をハンマーに係合させて、鍵をハンマーに連動させるようにしてもよい。また、スイッチ駆動部及び係合部材に関しては、鍵に一体的に連結して、鍵の前端部と一体的に変位するようにすればよい。また、前記ハンマーを備えた鍵盤装置においては、スイッチ駆動部及び係合部材をハンマーに一体的に連結して、ハンマーと一体的に変位するようにしてもよい。さらに、弾性部材プレートとフレームとの関係に関しては、例えば、弾性部材プレートをフレーム側の支持部の上面に載置し、かつ弾性部材プレートの前端部を支持部から前方に張り出すように、弾性部材プレートを支持部に固定するようにするとよい。
上記のように構成した鍵盤装置においては、演奏者による押鍵及び離鍵操作時、係合部材の上下方向の変位に伴い、係合部材の突起が弾性部材プレートの前端部に係合するとともに、同前端部を乗り越える。この係合部材の突起と弾性部材プレートの前端部との前記乗り越えを含む係合による反力が、押鍵操作に対する反力として与えられる。特に、押鍵操作時に、係合部材の突起が弾性部材プレートの前端部を乗り越える際には、アコースティックピアノにおける良好なクリック感(すなわち、打鍵時におけるハンマーの突き上げ時の感触)が演奏者に与えられる。また、弾性部材プレートには、鍵の押離鍵操作を検出するためのスイッチ部が弾性部材プレートに一体成型されているので、押離鍵操作を検出するスイッチ機能と、鍵タッチ感を与える押鍵反力機能との両立が一つの弾性部材により達成される。従って、上記本発明に係る鍵盤装置によれば、簡単かつ安価な構成で、良好な鍵タッチ感を得ることができる。
また、本発明の他の特徴は、フレーム側の支持部と接する弾性部材プレートの前端部側部位を支持部から上方へ離脱可能としたことにある。これによれば、押鍵操作時における係合部材の下方への変位時には、フレーム側の支持部による規制により、弾性部材プレートの前端部における下方へ変形可能な部分は支持部よりも張り出した部分となる。一方、離鍵操作時における係合部材の上方への変位時には、フレーム側の支持部と接する弾性部材プレートの前端部側部位が支持部から上方へ離脱可能であるので、弾性部材プレートの前端部における上方へ変形可能な部分は前記張り出した部分よりも大きくなる。その結果、押鍵操作時のクリック感は、離鍵操作時のクリック感よりも大きくなる。したがって、前記張り出した部分及び前記離脱可能な部分を調節することにより、押鍵操作時のクリック感を適度に大きく設定するとともに、離鍵操作時のクリック感をほとんど無くすように設定することができ、アコースティックピアノに似た鍵タッチ感を実現できる。
また、本発明の他の特徴は、係合部材に設けた突起を、その先端を挟んで上側及び下側に上下方向に対してそれぞれ傾斜した傾斜面を有するように形成するとともに、上側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度を、下側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度よりも小さくしたことにある。これによれば、押鍵操作による係合部材の下方への変位時における係合部材の突起と弾性部材プレートの前端部との摺動抵抗が、離鍵操作による係合部材の上方への変位時における係合部材の突起と弾性部材プレートの前端部との摺動抵抗よりも大きくなる。したがって、この場合も、前記両傾斜角度の調整により、前記両摺動抵抗を適当に設定することができ、押鍵操作時のクリック感を適度に大きく設定するとともに、離鍵操作時のクリック感をほとんど無くすように設定することができ、アコースティックピアノに似た鍵タッチ感を実現できる。
また、本発明の他の特徴は、弾性部材プレートの下面であってスイッチ部と係合部材に係合する前端部との間の位置に、フレーム側の支持部に侵入する突出部を形成したことにある。これによれば、突出部が、弾性部材プレートに設けたスイッチ部に対する、係合部材との係合による弾性部材プレートの前端部の変形の影響を抑制する。したがって、前記クリック感を大きくしても、スイッチ部による動作を安定させることができる。
また、本発明の他の特徴は、弾性部材プレートの上面であってスイッチ部と係合部材に係合する前端部との間の位置にて、弾性部材プレートを下方に押圧する押圧部材を設けたことにある。これによれば、押圧部材が、弾性部材プレートに設けたスイッチ部に対する、係合部材との係合による弾性部材プレートの前端部の変形の影響を抑制する。したがって、この場合も、前記クリック感を大きくしても、スイッチ部による動作を安定させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1は同実施形態に係る電子楽器の平面図である。この電子楽器は、上面の後部に、電子楽器の動作態様を選択するための複数のパネルスイッチPSWを備えている。上面の前部には、横方向に配列された複数の鍵10からなる鍵盤装置が設けられている。
図2は、この鍵盤装置を縦断して一つの鍵に関して示す側面図である。なお、図2においては白鍵についてのみ示すが、黒鍵に関しても同様であり、以下、両者を共に鍵10として説明する。鍵10は、合成樹脂によって長尺状に形成されており、前後方向に延設されて配置されている。鍵10は、フレームの鍵支持部21により、後端部の回転中心P1を中心にして前端部を上下方向に揺動自在に支持する。なお、このフレーム及び後述するフレームとは、電子楽器の種々の部品を支持するための構造体及び電子楽器のハウジング自体を意味する。
鍵10の前部分の下面には、棒状のハンマー駆動部11が一体的に設けられて、下方に延設されている。ハンマー駆動部11の下面は、ハンマー30の基部31の後部上面に当接している。ハンマー30は、合成樹脂で長尺状に成型された基部31と、基部31の先端面から突出して後方に延設された金属製の質量体32とにより構成されている。基部31の前部分下面には切り欠き31aが設けられている。切り欠き31aはフレームのハンマー支持部22に係合しており、ハンマー30は、ハンマー支持部22の上端を中心に上下方向に揺動可能にハンマー支持部22に支持されている。
ハンマー30は、質量体32の重量により、図2において時計回りに回転するように付勢されており、ハンマー駆動部11を介して、鍵10の前端部を上方へ付勢する。質量体32の後端部の下方及び上方には、フレームのハンマーストッパ部23,24が上下方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ設けられている。これにより、ハンマー30は、質量体32の後端をハンマーストッパ部23,24間にて揺動可能にフレームに支持される。鍵10が押鍵操作されない状態では、図示のように、質量体32の後端部が下方のハンマーストッパ部23上に位置する。なお、これらのハンマーストッパ部23,24上には、ハンマー30の揺動規制時の衝撃を緩和するためのフェルトなどの図示しない緩衝材が設けられている。
鍵10の中間部下方には、電気回路部品を配設したプリント基板41が、フレームの基板支持部25上に載置固定されている。プリント基板41上には、ゴム、シリコンなどの弾性材料で一体成型された弾性部材プレート42が設けられている。弾性部材プレート42は、図3及び図4に示すように、長方形の長尺状に成型されて横方向に延設されており、その前部は所定の長さだけプリント基板41の前端から張り出し、かつプリント基板41と接する下面全体(図5(A)及び図5(B)の領域L1)にてプリント基板41に接着剤により固着されている。プリント基板41及び弾性部材プレート42の横方向の長さは適宜設定されるもので、その長さに応じた数のプリント基板41及び弾性部材プレート42が横方向に沿ってフレームの基板支持部25に載置固定される。
弾性部材プレート42の後部には、複数の鍵10に対応させて複数のスイッチ部42aが一体形成されている。スイッチ部42aは、内部に空洞を有する半球状(いわゆる「おわん型」)に形成され、中央部に円柱状部分を下方に突出させている。円柱状部分の下面には電気接点42bが設けられ、プリント基板41上に設けた2つの電気接点41a,41bにそれぞれ対向している。スイッチ部42aの上方に位置する鍵10の下面には、下方への変位時に、スイッチ部42aを押圧変形させるスイッチ駆動部12が一体的に設けられている。
弾性部材プレート42の前端部の上方に位置する鍵10の下面には、係合部材13が一体的に設けられて下方に延設されている。係合部材13の後面(図2の右側面)の下端部には、紙面に平行な縦断面形状を3角形とする突起13aが一体形成されている。突起13aの図示右側に位置する先端は、弾性部材プレート42の前端面よりも若干量だけ後方(図示右側)に位置するとともに、鍵10が押鍵操作されていない状態(図2の状態)では、弾性部材プレート42の前端部上面よりも上方に位置する。
次に、上記のように構成した鍵盤装置の動作を説明する。鍵10を押鍵操作しない状態では、ハンマー30は、その自重によって図2の状態にあり、質量体32の後端部がストッパ部23に当接している。この状態では、鍵10の前部はハンマー駆動部11を介してハンマー30の基部31により上方に押し上げられ、鍵10も図2の状態にある。一方、鍵10を押鍵操作すると、ハンマー駆動部11がハンマー30の質量体32の自重に対抗して基部31を下方向に押しながら、鍵10は回転中心P1を支点に図2にて反時計回りに揺動し始めるとともに、ハンマー30はフレームのハンマー支持部22を支点に反時計回りに回転し始める。
このとき、係合部材13の突起13aは、その下側傾斜面を弾性部材プレート42の前端部上面に摺動させながら、下方へ変位する。この突起13aの下方への変位時には、図5(A)に示すように、弾性部材プレート42の前端部は下方へ曲げられるように変形する。そして、係合部材13がさらに下方へ変位すると、突起13aは弾性部材プレート42の前端面を乗り越える。この突起13aの乗り越え後、弾性部材プレート42の前端部は元の位置に復帰する。一方、ハンマー30の図2の反時計回りの回転により、ハンマー30の質量体32の後端部がフレームのハンマーストッパ部24に当接し、ハンマー30の回転は停止される。それに伴い、鍵10の前端部の下方への変位も停止する。
この状態では、鍵10のスイッチ駆動部12が下方に変位しており、スイッチ駆動部12がスイッチ部42aを押圧する。この押圧により、スイッチ部42aは変形して、円柱状部分に設けた電気接点42bがプリント基板41上に設けた電気接点41a,41bを電気接続する。この電気接点41a、41bの電気接続により、鍵10の押鍵操作が検出される。
鍵10の押鍵操作が解除されると(すなわち鍵10が離鍵操作されると)、ハンマー30は、質量体32の自重により、ハンマー支持部22を支点に時計回りに回転し始める。そして、質量体32の後端部がストッパ部23に当接すると、ハンマー30の回転は停止する。このハンマー30の回転により、基部31がハンマー駆動部11を介して鍵10の前部を上方に押し上げ、鍵10は元の所定位置に復帰する。
このとき、係合部材13は、図5(B)に示すように、突起13aの上側の傾斜面を弾性部材プレート42の前端部の下面に摺動させながら、弾性部材プレート42を変形させて上方へ変位する。そして、係合部材13がさらに上方へ変位すると、突起13aは弾性部材プレート42の前端面を乗り越え、弾性部材プレート42はその後に元の所定位置に復帰する。この状態では、スイッチ部42aは元の形状に戻り、電気接点41a,41b間の電気接続が解除され、この電気接続の解除により、鍵10の離鍵操作が検出される。
上記のように動作する鍵盤装置においては、演奏者による押鍵及び離鍵操作時、係合部材13の上下方向の変位に伴い、係合部材13の突起13aが弾性部材プレート42の前端部に係合するとともに、同前端部を乗り越える。この係合部材13の突起と弾性部材プレート42の前端部との前記乗り越えを含む係合による反力が、押鍵操作に対する反力として与えられる。特に、押鍵操作時に、係合部材13の突起13aが弾性部材プレート42の前端部を乗り越える際には、アコースティックピアノにおける良好なクリック感(すなわち、打鍵時におけるハンマーの突き上げ時の感触)が演奏者に与えられる。また、弾性部材プレート42には、鍵10の押離鍵操作を検出するためのスイッチ部42aが弾性部材プレート42に一体成型されているので、押離鍵操作を検出するスイッチ機能と、鍵タッチ感を与える押鍵反力機能との両立が一つの弾性部材により達成される。その結果、上記実施形態に係る鍵盤装置によれば、簡単かつ安価な構成で、良好な鍵タッチ感を得ることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、図5(A)及び図5(B)に領域L1で示すように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面全体にわたって、接着剤で弾性部材プレート42をプリント基板41に固着するようにした。しかし、これに代えて、図6(A)及び図6(B)に領域L2で示すように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面のうちで、前部分の接着を省略して弾性部材プレート42の後部分のみを接着剤でプリント基板41に固着するようにしてもよい。言い換えれば、プリント基板41と接する弾性部材プレート42の前端部側部位を、プリント基板41から上方へ離脱可能としてもよい。
これによれば、押鍵操作時における係合部材13の下方への変位時には、図6(A)に示すように、プリント基板41による規制により、弾性部材プレート42の前端部における下方へ変形可能な部分はプリント基板41よりも張り出した部分のみとなる。一方、離鍵操作時における係合部材13の上方への変位時には、図6(B)に示すように、プリント基板41と接する弾性部材プレート42の前端部側部位がプリント基板41から上方へ離脱可能であるので、弾性部材プレート42の前端部における上方へ変形可能な部分は前記プリント基板41から張り出した部分よりも大きくなる。その結果、押鍵操作時のクリック感は、離鍵操作時のクリック感よりも大きくなる。したがって、前記張り出した部分及び前記離脱可能な部分を調節することにより、押鍵操作時のクリック感を適度に大きく設定するとともに、離鍵操作時のクリック感をほとんど無くすように設定することができ、アコースティックピアノに似た鍵タッチ感を実現できる。
また、上記実施形態においては、係合部材13の突起13aの先端を挟む上下両側の傾斜面を、上下方向に対してほぼ同じ傾斜角度を有するように形成した。しかし、これに代えて、図7に示すように、突起13aの先端よりも上側の傾斜面13a1の上下方向に対する傾斜角度θuを、突起13aの先端よりも下側の傾斜面13a2の上下方向に対する傾斜角度θdよりも小さくするようにしてもよい。この場合も、図5(A)及び図5(B)に領域L1で示すように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面全体にわたって、接着剤で弾性部材プレート42をプリント基板41に固着してもよい。また、図6(A)及び図6(B)に領域L2で示すように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面のうちで、前部分の接着を省略して弾性部材プレート42の後部分のみを接着剤でプリント基板41に固着してもよい。
これによれば、押鍵操作による係合部材13の下方への変位時における係合部材13の突起13aと弾性部材プレート42の前端部との摺動抵抗(図8(A)参照)が、離鍵操作による係合部材13の上方への変位時における係合部材13の突起13aと弾性部材プレート42の前端部との摺動抵抗(図8(B)参照)よりも大きくなる。したがって、この場合も、前記両傾斜角度θu,θdの調整により、前記両摺動抵抗を適当に設定することができ、押鍵操作時のクリック感を適度に大きく設定するとともに、離鍵操作時のクリック感をほとんど無くすように設定することができ、アコースティックピアノに似た鍵タッチ感を実現できる。
また、上記実施形態及び各種変形例においては、係合部材13の突起13aが弾性部材プレート42と係合する際に、前記係合による弾性部材プレート42の前端部の変形がスイッチ部42aに影響して、スイッチ部42aの動作が安定しなくなる虞がある。特に、図6(A)及び図6(B)に示すように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面のうちで、前部分の接着を省略して弾性部材プレート42の後部分(L2の領域)のみを接着剤でプリント基板41に固着した場合、前記スイッチ部42aへの影響が大きくなる。この対策としては、次のような2つの方法が考えられる。
第1の方法は、図9に示すように、弾性部材プレート42の下面であって複数のスイッチ部42aの前方(図示左方)位置すなわち複数のスイッチ部42aと係合部材13に係合する前端部との各間の位置に、それぞれ円柱状の突出部すなわちボス42cを横方向に一列に配置して一体的に形成する。プリント基板41の対応する複数の箇所には、貫通孔41cをそれぞれ設けておく。そして、ボス42cを貫通孔41cに圧入して弾性部材プレート42をプリント基板41上に固定する。この場合、上記実施形態及び変形例のように、弾性部材プレート42をプリント基板41上に接着剤で接着するようにしてもよいが、前記ボス42cの貫通孔41cへの圧入により弾性部材プレート42をプリント基板41上に堅固に固定できる場合には、弾性部材プレート42をプリント基板41上に接着剤で接着固定する必要はない。この第1の方法によれば、ボス42cが、弾性部材プレート42に設けたスイッチ部42aに対する、係合部材13との係合による弾性部材プレート42の前端部の変形の影響を抑制する。したがって、前記クリック感を大きくしても、スイッチ部42aによる動作を安定させることができる。
第2の方法は、図10に示すように、弾性部材プレート42の上面であって複数のスイッチ部42aの前方(図示左方)位置すなわち複数のスイッチ部42aと係合部材13に係合する前端部との間の位置にて、弾性部材プレート42を下方に押圧する押圧部材すなわちリブ部材43を設けるとよい。リブ部材43は、図10に拡大して示すように、平板上の上板部43a、平板上の下板部43b、及び上板部43aと下板部43bを後端にて一体的に連結する連結部43cを有する縦断面略コ字状に形成した横方向に長尺の部材で構成される。上板部43aの前端部には、下方に突出させて弾性部材プレート42を押圧固定する押さえ部43dが設けられる。上板部43aには、複数のスイッチ部42aを上方に突出させる複数の貫通孔43eが設けられている。このように構成したリブ部材43は、複数のスイッチ部42aを複数の貫通孔43eからそれぞれ突出させるように、弾性部材プレート42及びプリント基板41を後方側から上下に挟み込むようにしてプリント基板41に固定され、押さえ部43dでスイッチ部42aの前方位置にて弾性部材プレート42を押さえつける。固定方法は、接着剤固定、ビス固定などの種々の方法を採用できる。
この場合も、上記実施形態及び変形例のように、弾性部材プレート42をプリント基板41上に接着剤で接着するようにしてもよいが、リブ部材43により弾性部材プレート42をプリント基板41上に堅固に固定できる場合には、弾性部材プレート42をプリント基板41上に接着剤で接着固定する必要はない。この第2の方法によっても、リブ部材43の押さえ部43dが、弾性部材プレート42に設けたスイッチ部42aに対する、係合部材13との係合による弾性部材プレート42の前端部の変形の影響を抑制する。したがって、この場合も、前記クリック感を大きくしても、スイッチ部42aによる動作を安定させることができる。
また、上記実施形態及び変形例においては、ハンマー駆動部11、スイッチ駆動部12及び係合部材13を鍵10と一体形成するようにした。しかし、これに代えて、スイッチ駆動部12及び係合部材13と同じ機能を、ハンマー駆動部11により駆動されるハンマー30側に持たせるようにしてもよい。この場合、図12に示すように、ハンマー30の基部31の下面上であって切り欠き31aよりも前方位置に、上記実施形態のスイッチ駆動部12と同様なスイッチ駆動部31bを一体的に形成する。また、基部31の後端部下面上に、突起31c1を有するとともに下方向に延設された上記実施形態の係合部材13と同様な係合部材31cを一体的に設ける。スイッチ駆動部31bの下方及び係合部材13の後方には、上記実施形態の場合と同様に、プリント基板41及び弾性部材プレート42がフレームの基板支持部25上に載置固定される。この場合、ハンマー30の反時計回りの回転により、基部31が下方に変位するとき、スイッチ部42aがスイッチ駆動部31bにより駆動され、係合部材31cの突起31c1が弾性部材プレート42の前端部に係合するように、プリント基板41及び弾性部材プレート42が配置される。
これによれば、鍵10の押離鍵操作に応じて、ハンマー30が反時計回り及び時計回りに回転し、ハンマー30の基部31の上下方向の変位により、上記実施形態の場合と同様に、スイッチ部42aがスイッチ駆動部31bにより駆動され、係合部材31cの突起31c1が弾性部材プレート42の前端部に係合する。したがって、この変形例によってもように、上記実施形態と同様な効果が期待される。
なお、この図12の変形例に係る鍵盤装置の場合も、図5(A)及び図5(B)に示す上記実施形態のように、プリント基板41に接する弾性部材プレート42の下面全体(領域L1)を接着剤によってプリント基板41に固着するとよい。また、図6(A)及び図6(B)に示す変形例のように、弾性部材プレート42とプリント基板41の接する面のうちで、前部分の接着を省略して弾性部材プレート42の後部分(領域L2)のみを接着剤でプリント基板41に固着するようにしてもよい。また、図7に示す変形例のように、係合部材31cの突起31c1の先端よりも上側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度を、突起31c1の先端よりも下側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度よりも小さくするようにしてもよい。また、図9に示す変形例のように、弾性部材プレート42の下面であって複数のスイッチ部42aの前方(図示左方)位置すなわち複数のスイッチ部42aと係合部材31cに係合する前端部との各間の位置に、それぞれ円柱状の突出部すなわちボス42cを横方向に一列に配置して、ボス42cをプリント基板41の貫通孔41cに圧入するようにしてもよい。さらに、図10に示す変形例のように、弾性部材プレート42の上面であって複数のスイッチ部42aの前方(図示左方)位置すなわち複数のスイッチ部42aと係合部材13に係合する前端部との間の位置にて、弾性部材プレート42を下方に押圧する押圧部材すなわちリブ部材43を設けるようにしてもよい。このような図12の鍵盤装置の変形例によっても、上記実施形態の変形例の場合と同様な効果がそれぞれ期待される。
また、上記実施形態及び各種変形例においては、鍵10の前端部を上方へ付勢するとともに所定範囲内で上下に変位させる手段として、ハンマー30及びストッパ部23,24を用いるようにした。しかし、これに代えて、鍵10の後端部を下方へ付勢するばね又は鍵10の前端部を上方へ付勢するばねをフレームと鍵10との間に設けるとともに、鍵10の前端部の上方への変位及び下方への変位をそれぞれ規制するストッパ部をフレームに設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態及び各種変形例においては、鍵10の押離鍵操作を検出するために、1つの鍵10に対して1つのスイッチ部42aを設けるようにした。しかし、鍵10の押離鍵操作を検出するとともに、鍵10の押鍵速度を検出するために、1つの鍵10に対して2つのスイッチ部を弾性部材プレート42に一体形成するようにしてもよい。この場合、1つの鍵10に対する2つのスイッチ部は、押鍵操作に伴うスイッチ駆動部12,31bによる押圧により、時間差をもってオン・オフ動作するようにする。
さらに、上記実施形態及び各種変形例においては、スイッチ部42aを一体形成した弾性部材プレート42をプリント基板41上に固定するようにした。この場合、プリント基板41は、弾性部材プレート42をフレームに対して支持する機能を有する本発明のフレーム側の支持部に対応するものである。しかし、このプリント基板41に代えて、弾性部材プレート42をフレームの一部によって直接支持させるようにしてもよい。この場合、弾性部材プレート42のスイッチ部42aが位置する部分のみをプリント基板41上に位置させ、スイッチ部42aの前側の部分をフレーム上に直接載置させるようにすればよい。
本発明の一実施形態に係る電子楽器の外観を示す平面図である。 前記電子楽器の鍵盤装置を縦断して一つの鍵に関してのみ示す側面図である。 図2のプリント基板及び弾性部材プレートの平面図である。 図3の4−4線に沿って見たプリント基板及び弾性部材プレートの断面図である。 (A)(B)は、上記実施形態の鍵盤装置における押離鍵操作時の係合部材と弾性部材との係合状態を示す概略図である。 (A)(B)は、上記実施形態の変形例に係る鍵盤装置における押離鍵操作時の係合部材と弾性部材プレートとの係合状態を示す概略側面図である。 上記実施形態の他の変形例に係る鍵盤装置の係合部材及び弾性部材プレートの部分を示す側面図である。 (A)(B)は、図7の変形例に係る鍵盤装置における押離鍵操作時の係合部材と弾性部材プレートとの係合状態を示す概略側面図である。 上記実施形態の他の変形例に係る鍵盤装置を縦断して一つの鍵に関して示す側面図である。 上記実施形態の他の変形例に係る鍵盤装置を縦断して一つの鍵に関して示す側面図である。 図10の変形例に係る鍵盤装置のリブ部材の拡大斜視図である。 上記実施形態の他の変形例に係る鍵盤装置を縦断して一つの鍵に関して示す側面図である。
符号の説明
10…鍵、11…ハンマー駆動部、12,31b…スイッチ駆動部、13,31c…係合部材、13a1,13a2…傾斜面、13a,31c1…突起、22…ハンマー支持部、23,24…ハンマーストッパ部、25…基板支持部、30…ハンマー、41…プリント基板、42…弾性部材プレート、42a…スイッチ部、42c…ボス、43…リブ部材、43d…押さえ部

Claims (6)

  1. 前後方向に延設されていて、押鍵操作時には前端部が下方向に変位するとともに離鍵操作時には所定の位置に復帰するようにフレームに支持された鍵と、
    鍵の押離鍵操作を検出するためのスイッチ部を一体形成した弾性部材プレートであって、前端部が上下方向に変位するようにフレームに支持された弾性部材プレートと、
    前記鍵の押離鍵操作に連動して変位して、前記鍵の押鍵操作時に前記スイッチ部を駆動するスイッチ駆動部と、
    前記弾性部材プレートの前端部に対向して設けられるとともに同前端部側に突起を有し、前記鍵の押離鍵操作に連動して上下方向に変位して、同上下方向の変位時に、前記突起を前記弾性部材プレートの前端部に係合させるとともに同前端部を乗り越えさせる係合部材と
    を備えたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記弾性部材プレートをフレーム側の支持部の上面に載置し、かつ前記弾性部材プレートの前端部を前記支持部から前方に張り出すように、前記弾性部材プレートを前記支持部に固定した請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記フレーム側の支持部と接する前記弾性部材プレートの前端部側部位を前記支持部から上方へ離脱可能とした請求項2に記載の鍵盤装置。
  4. 前記係合部材に設けた突起を、その先端を挟んで上側及び下側に上下方向に対してそれぞれ傾斜した傾斜面を有するように形成するとともに、上側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度を、下側の傾斜面の上下方向に対する傾斜角度よりも小さくした請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の鍵盤装置。
  5. 前記弾性部材プレートの下面であって前記スイッチ部と前記係合部材に係合する前端部との間の位置に、前記フレーム側の支持部に侵入する突出部を形成した請求項2乃至4のうちのいずれか一つに記載の鍵盤装置。
  6. 前記弾性部材プレートの上面であって前記スイッチ部と前記係合部材に係合する前端部との間の位置にて、前記弾性部材プレートを下方に押圧する押圧部材を設けた請求項2乃至4のうちのいずれか一つに記載の鍵盤装置。
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