JPH082717Y2 - 電子楽器の鍵盤スイツチ - Google Patents

電子楽器の鍵盤スイツチ

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JPH082717Y2
JPH082717Y2 JP1986017511U JP1751186U JPH082717Y2 JP H082717 Y2 JPH082717 Y2 JP H082717Y2 JP 1986017511 U JP1986017511 U JP 1986017511U JP 1751186 U JP1751186 U JP 1751186U JP H082717 Y2 JPH082717 Y2 JP H082717Y2
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switch
switches
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JP1986017511U
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俊幸 岩本
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Yamaha Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は押盤操作により複数のスイツチをタイミン
グをずらして動作させ、その時間差を検出して楽音の音
量,エンベロープ変化,音色等の制御を行なう電子楽器
の鍵盤スイツチに関する。
〔従来の技術〕
電子オルガン等の電子楽器に用いられるこの種の鍵盤
スイツチとしては、大別して実開昭51−57023号公報に
示されているようにリーフスイツチを使用したものと、
特開昭53−116141号公報、特開昭59−142600号公報等に
示されているようにゴム等によつてドーム状に形成され
た可撓性材料を使用し、これに可動接点を配設したもの
の2種類が知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の鍵盤スイツチはいずれもアクチ
ユエータが剛体で構成されているため、鍵を下限位置ま
で押鍵操作するとスイツチに大きな力が作用するため、
破損したり故障したりしやすく、スイツチの耐久性に問
題があつた。そこで、アクチユエータもしくはスイツチ
を弾性支持するようにしたものも提案されているが、こ
れとても2つのスイツチを個々独立に配設しているため
取付け位置、換言すれば発音位置(発音時期)等のバラ
ツキ等が大きく、2つのスイツチの閉成時間差を正確に
検出できないという不都合があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案にかかる電子楽器の鍵盤スイッチは、鍵と、
この鍵に配設されたスイッチ駆動用弾性体と、前記鍵の
操作に応じてスイッチ駆動用弾性体によって順次時間差
をもって動作される複数のスイッチを有するスイッチブ
ロック体とを備え、前記スイッチ駆動用弾性体は、一端
側がプリテンションをかけて鍵に固定され、他端側が前
記複数のスイッチを駆動し、中央部が弾性変形可能とし
たことを特徴とする。
〔作用〕
この考案においてはスイッチ駆動用弾性体はプリテン
ションを付与されて鍵に配設されているので、スイッチ
を動作させるまでは剛体として作用し、それ以後は本来
の弾性体を構成する。したがって、弾性体の固定部の緩
みが少なく、確実にスイッチを駆動することができる。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図はこの考案に係る鍵盤スイツチを足鍵盤に適用
した場合の一実施例を示す断面図、第2図は要部平面図
である。これらの図において、楽器本体の前面下部に配
設される足鍵盤1は、その前端、すなわち演奏者側端1a
が前ケース3内に挿入されて上下方向に回動自在に支持
され、後端すなわち楽器側端1bが後ケース4内に挿入さ
れている。
足鍵盤1の支持構造を更に詳述すると、該足鍵盤1の
前端部下面には板ばね5がその前端部を足鍵盤1より前
方に突出させて固定されており、この突出部5aが前記前
ケース3内に配設されたフレーム6に連結ピン7を介し
て連結されている。フレーム6上には足鍵盤1の前端部
1aを支持する支点部材8が配設されており、この支点部
材8上に前記板ばね5が載置されている。支点部材8は
金属板の折曲げ加工、鋳物等によつて足鍵盤1の長手方
向と直交する方向に長く形成されることにより、各鍵盤
の前端部が載置される複数個の略逆U字状の支点部8A
と、この支点部8Aより高く形成され隣り合う足鍵盤間に
位置することにより各足鍵盤の左右方向の移動を規制防
止する複数個の移動規制部8Bとを一体に有している。そ
して、支点部材8は前記連結ピン7より後方に位置し、
該ピン7と共に足鍵盤1をほぼ水平に支持している。
前記後ケース4の内部には上限ストツパ10と下限スト
ツパ11が上下に対向して配設されており、これら両スト
ツパ10,11間に前記足鍵盤1の後端部1bが挿入され、通
常は前記上限ストツパ10の下面に発泡材12を介して配設
されたストツパーフエルト13に前記板ばね5の力により
圧接されることにより初期位置に係止されている。下限
ストツパ11の上面にも同様にストツパーフエルト14が発
泡材15を介して配設されており、さらに各足鍵盤間に位
置し、該鍵盤の後端部の左右方向の回動を防止する複数
個のガイドピン16が植設されている。
前記足鍵盤1の後端部1bの上面にはスイツチ駆動用弾
性体としての板ばね17が配設されている。板ばね17の後
端部は足鍵盤1の後方に延在し、かつ第2図および第3
図に示すように長溝20によつて2分されることにより、
2つの押圧部17a,17bを構成している。足鍵盤1の後方
には2つのスイツチ21,22が前記板ばね17の各押圧部17
a,17bに対応して配設されている。前記各スイツチ21,22
は周知のプツシユスイツチからなり、1つのスイツチブ
ロツク体23内に共通に収納されて第1図に示すようにプ
リント基板24上に配設されている。スイツチブロツク体
23は前後一対の弾性係合片25を一体に有し、これらの係
合片25を介してスイツチフレーム27に固定されている。
ここで、前記板ばね17の構成を第3図〜第5図に基づ
いて詳述する。第3図は同板ばね17の斜視図、第4図は
足鍵盤への取付け前の側面図、第5図は要部断面図であ
る板ばね17は、予め略への字状に折り曲げ形成されるこ
とで、足鍵盤1の後端部上面に取り付けた状態におい
て、プリテンションを付与されると共に、各押圧部17a,
17bの先端部下面に段付きのスイッチ駆動体29,30が一体
的に設けられている。スイツチ駆動体29の大径部29A
は、スイツチ駆動体30の大径部30Aと同一径および同一
長さを有し、小径部29Bは小径部30Bと同一径で、該小径
部30Bより長く形成されている。スイツチブロツク体23
の上面に各スイツチ駆動体29,30に対応して形成された
挿通孔48,49の穴径は、前記小径部29B,30Bより大きく、
大径部29A,30Aより小さく設定されている。
これは各小径部29B,30Bが挿通孔48,49に挿入され、大
径部29A,30Aとの境に設けられている段差部50,51がスイ
ツチブロツク体23の上面に当接することで、スイツチ駆
動体29,30のオーバーストローク、すなわち所定量以上
の下降を防止するためのもので、これによつてスイツチ
21,22に過大な押圧力が作用しないようにしている。
板ばね17のプリテンシヨンは、該ばね17の基部17cを
足鍵盤1の後端部上面に密接させて第4図一点鎖線で示
す如く真直ぐにし、止めねじ55によつて固定することに
より付与される。プリテンシヨンを与えると、スイツチ
駆動体29,30がスイッチ21,22を押圧してこれらスイツチ
21,22を動作させるまでは剛体を構成し、それ以後は弾
性体を構成する。
かくしてこのような構成からなる鍵盤スイッチによれ
ば、スイッチ21,22を動作させる板ばね17にプリテンシ
ョンを付与し、その先端部に設けたスイッチ駆動体29,3
0によってスイッチ21,22を押圧動作させるように構成し
ているので、板ばね17がスイッチ21,22を動作させるま
では剛体として作用し、押圧後は弾性体を形成する。し
たがって、プリテンションを付与しない従来構造に比べ
て固定部の緩みが少なく、スイッチ21,22をより確実に
動作させることができ、スイッチの取付け位置、言い換
えれば発音位置(時期)のバラツキを少なくすることが
できる。
また、スイッチ駆動体29,30は、その大径部29A,30Aが
スイッチブロック体23の上面に当接することでオーバー
ストロークを防止されているので、スイッチ21,22に過
大な押圧れているので、スイッチ21,22に過大な押圧力
が加わらず、これらスイッチ21,22の破損、故障等を防
止することができる。
この場合、スイッチ駆動体29,30は、その長さが異な
ることで、ペダルの踏込操作時に先ずスイッチ駆動体29
の小径部29Bがスイッチ21を押し下げてこれを閉成し、
次いでスイッチ駆動部材30の小径部30Bがスイッチ22を
押し下げてこれを閉成する。したがって、ペダルの踏込
操作後、両スイッチ21,22が閉成するまでの時間は踏込
速度に応じて異なり、速い場合に短く、遅い場合に長
く、そこで各スイッチ21,22の閉成時間差を検出し、そ
の検出信号を楽器本体内の制御回路に送れば、楽音の音
量、エンベロープ、音色等を踏込速度に応じて制御する
ことができる。第6図および第7図はこの考案の他の実
施例を示す一部分解斜視図および断面図である。この実
施例は一対の線ばね60,61をスイツチ駆動用弾性体とし
て足鍵盤1の後端部上面に固定金具62および止めねじ63
によつて固定し、各線ばね60,61の後端部をスイツチ駆
動部64,65としたものである。スイッチブロック体23の
内部にはゴム等からなり2つの楕円形の筒部41a,41bを
一体に有する可撓性部材40が配設されており、各筒部41
a,41bの下面に可動接点42,43をそれぞれ一体に設け、こ
れらの可動接点に対応して固定接点(図示せず)をプリ
ント基板(第1図)上に設けることにより、2つのスイ
ッチを構成し、各線ばね60,61の先端にて前記各筒部41
a,41bを押しつぶすように構成したものである。各線ば
ね60,61は第3図に示した板ばねと同様、略への字形に
折曲形成されており、足鍵盤1に取付けられることによ
り真直ぐに伸ばされることにより、プリテンシヨンが与
えられている。
このような構成においても、上記実施例と同様の効果
が得られるものである。
なお、上記実施例はいずれも2つのスイツチの時間差
順次動作でタツチレスポンスを可能とするものである
が、3つ以上のスイツチ構成であつてもよい。例えば3
つのスイツチの場合、1つ目のスイツチと2つ目のスイ
ツチとの第1時間差を検出してアタツク部の波形メモリ
からの楽音波形を前記第1時間差に対応したエンベロー
プ(レベル)で読出し、次に2つ目のスイツチと3つ目
のスイツチとの第2時間差を検出してサステイン部の波
形メモリからの楽音波形を前記第2時間差に対応したエ
ンベロープ(レベル)で読出すようにしてもよい。
さらにまた、上記実施例はいずれも足鍵盤1に適用し
た場合について説明したが、この考案はこれに限らず手
鍵盤にもそのまま適用実施し得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
この考案に係る電子楽器の鍵盤スイツチはスイッチを
駆動するスイッチ駆動用弾性体にプリテンションを付与
して構成したので、弾性体の固定部の緩みが少なく、し
たがって、緩みに応じてスイッチの駆動タイミが確実
で、発音位置のバラツキが少なく、また押鍵力をスイツ
チ駆動用弾性体が効果的に吸収するので、スイツチの破
損、故障等を防止し、耐久性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を足鍵盤に適用した場合の一実施例を
示す断面図、 第2図は要部平面図、 第3図は板ばねの斜視図、 第4図は板ばねを足鍵盤に取付ける前の側面図、 第5図は足鍵盤への取付け前の側面図、 第6図および第7図はこの考案の他の実施例を示す一部
分解斜視図および断面図である。 1……足鍵盤、17……板ばね、21,22……スイツチ、23
……スイツチブロツク体、29,30……スイツチ駆動体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵と、 この鍵に配設されたスイッチ駆動用弾性体と、 前記鍵の操作に応じてスイッチ駆動用弾性体によって順
    次時間差を持って動作される複数のスイッチを有するス
    イッチブロック体とを備え、 前記スイッチ駆動用弾性体は、一端側がプリテンション
    をかけて鍵に固定され、他端側が前記複数のスイッチを
    駆動し、中央部が弾性変形可能としたことを特徴とする
    電子楽器の鍵盤スイッチ。
JP1986017511U 1986-02-12 1986-02-12 電子楽器の鍵盤スイツチ Expired - Lifetime JPH082717Y2 (ja)

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JPS62129599U JPS62129599U (ja) 1987-08-15
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