JP2003167262A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003167262A
JP2003167262A JP2001367942A JP2001367942A JP2003167262A JP 2003167262 A JP2003167262 A JP 2003167262A JP 2001367942 A JP2001367942 A JP 2001367942A JP 2001367942 A JP2001367942 A JP 2001367942A JP 2003167262 A JP2003167262 A JP 2003167262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーフィルタ層に設けられるスルーホールの
断面形状を順テーパ状とすることが容易であり且つカラ
ーフィルタ層を構成する着色層の剥離を生じ難い液晶表
示装置を提供すること。 【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、カラーフィル
タ層8にスルーホール21c〜21eが設けられ、画素
電極10はスルーホール21c〜21eを介してスイッ
チング素子7にそれぞれ電気的に接続され、カラーフィ
ルタ層8に設けられたスルーホール21c〜21eの側
壁はいずれも着色層8cの材料と同一の材料で構成さ
れ、着色層8a〜8cはスルーホール21c〜21eの
位置で分断されることなく縦方向に連続した形状をそれ
ぞれ有するとともに横方向に配列したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特には、一方の基板上にスイッチング素子と画素電
極とカラーフィルタ層とが設けられた液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス基板にカラーフィ
ルタ層を設ける場合、カラーフィルタ層を構成する各着
色層の画素電極に対する相対位置は容易且つ高精度に制
御可能である。また、この場合、アクティブマトリクス
基板と対向基板とを貼り合わせる際に、対向基板にカラ
ーフィルタ層を設けた場合ほど高い精度で位置合わせを
行う必要はない。すなわち、アクティブマトリクス基板
にカラーフィルタ層を設けた構造を採用することによ
り、液晶表示装置を容易且つ高い歩留まりで製造するこ
とが可能となる。しかしながら、このような構造を採用
した場合、以下の問題を生ずることがある。
【0003】一般に、画素電極を形成するための導電性
薄膜の成膜工程では、カラーフィルタ層の上面だけでな
くスルーホールの側壁及び底部にも導電性材料をスパッ
タリングする。このような方法で得られる構造におい
て、スルーホールの側壁及び底面に堆積した導電性薄膜
は、画素電極とスイッチング素子とを電気的に接続する
役割を担っている。そのため、上記導電性薄膜は、画素
電極とスイッチング素子との間で連続していなければな
らない。したがって、スルーホールの断面形状は、上記
導電性薄膜に不連続部を生じ難い順テーパ状であること
が望まれる。
【0004】ところで、スルーホールが設けられた着色
層は、ネガ型の感光性樹脂と着色顔料或いは着色染料と
の混合物を用いて塗膜を形成し、この塗膜を露光・現像
することによって形成されている。着色顔料或いは着色
染料を含有した感光性樹脂では、透明な感光性樹脂とは
異なり、着色顔料或いは着色染料による光吸収が生じ
る。着色顔料或いは着色染料によって吸収される光の波
長域と感光性樹脂に架橋反応を生じさせる光の波長域と
の重なりは、当然、着色顔料或いは着色染料の色に応じ
て異なっている。このような理由から、或る色の着色層
ではスルーホールの断面形状を順テーパ状とすることが
容易であっても、他の色の着色層ではスルーホールの断
面形状を順テーパ状とすることが困難となることがあ
る。
【0005】この問題に対しては、図4に示す構造が有
効であると考えられる。図4は、スルーホールの断面形
状を順テーパ状とし得る構造を採用したカラーフィルタ
層を概略的に示す平面図であって、緑及び青の着色層8
a,8bではスルーホール21a,21bの断面形状を
順テーパ状とすることが困難であり且つ赤の着色層21
cではスルーホールの断面形状を順テーパ状とすること
が容易である場合を示している。
【0006】図4に示すカラーフィルタ層8では、通常
は縦方向に連続したストライプ状の緑及び青の着色層8
a,8bを各スルーホール21a,21bの位置で分断
するとともに、それらスルーホール21a,21bの周
囲部分を赤の着色層8cで構成している。すなわち、全
てのスルーホール21a〜21cの周囲部分を赤の着色
層で構成している。そのため、このような構造による
と、全てのスルーホール21a〜21cの断面形状を順
テーパ状とすることが容易であり、したがって、画素電
極10とスイッチング素子との間の接続不良及びそれに
基づく表示不良の発生を抑制することができる。
【0007】しかしながら、図4に示す液晶表示装置1
は着色層8a,8bの剥離などを生じ易いことが判明し
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、カラーフィルタ層に設け
られるスルーホールの断面形状を順テーパ状とすること
が容易であり且つカラーフィルタ層を構成する着色層の
剥離を生じ難い液晶表示装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、互いに対向した第1及び第2基板と、前
記第1基板の前記第2基板との対向面上で縦方向と横方
向とに配列した複数の画素電極と、前記第1基板と前記
複数の画素電極との間に介在し且つ吸収波長域が互いに
異なる第1乃至第3着色層を備えたカラーフィルタ層
と、前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在
した複数のスイッチング素子と、前記第2基板の前記第
1基板との対向面に設けられた共通電極と、前記複数の
画素電極と前記共通電極との間に介在した液晶層とを具
備し、前記カラーフィルタ層には複数のスルーホールが
設けられ、前記複数の画素電極は前記複数のスルーホー
ルを介して前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気
的に接続され、前記複数のスルーホールの側壁はいずれ
も前記第3着色層の材料と同一の材料で構成され、前記
第1乃至第3着色層は前記複数のスルーホールの位置で
分断されることなく前記縦方向に連続した形状をそれぞ
れ有するとともに前記横方向に配列したことを特徴とす
る液晶表示装置を提供する。
【0010】本発明において、第1着色層は縦方向に延
び且つ縦方向に第1孔を繰り返し設けた帯状の形状を有
し、第2着色層は縦方向に延び且つ縦方向に第2孔を繰
り返し設けた帯状の形状を有し、第3着色層は縦方向に
延び且つ縦方向に第3孔を繰り返し設けた帯状の形状を
有し、第1孔のそれぞれは第3着色層の材料と同一の材
料からなり且つ第4孔が設けられた第4着色層で埋め込
まれ、第2孔のそれぞれは第3着色層の材料と同一の材
料からなり且つ第5孔が設けられた第5着色層で埋め込
まれ、第3乃至第5孔が前記複数のスルーホールを構成
していてもよい。
【0011】この場合、第3乃至第5孔はそれぞれ順テ
ーパ状の断面形状を有し、第1及び第2孔の少なくとも
一部は逆テーパ状の断面形状を有していてもよい。な
お、ここで、「順テーパ状の断面形状」は、「孔」や
「スルーホール」に関して使用する場合、その開口から
底部に向けて幅が狭くなる断面形状を意味する。
【0012】本発明において、第3着色層は第1及び第
2着色層を形成した後に形成されていてもよい。なお、
第3着色層が第1及び第2着色層を形成した後に形成さ
れているか否かは、例えば、カラーフィルタ層の断面構
造をSEMで観察して第1乃至第3着色層の重なり方を
調べることにより判別することができる。
【0013】本発明において、例えば、第1着色層は緑
色の着色層であり、第2着色層は青色の着色層であり、
第3着色層は赤色の着色層であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図に
おいて同様の構成部材には同一の参照符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表
示装置を概略的に示す断面図である。また、図2は、図
1に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を概略的に示
す平面図である。なお、図1に示すカラーフィルタ層の
断面構造は、図2に示すカラーフィルタ層のA−A線に
沿った断面に相当している。
【0016】図1に示す液晶表示装置1は、TN駆動方
式のカラー型液晶表示装置であって、アクティブマトリ
クス基板2と対向基板3とを対向させ、それら基板2,
3間に液晶層4を介在させた構造を有している。これら
基板2,3間の周縁部には、液晶材料を注入するための
注入口(図示せず)を除いて接着剤層16が設けられて
おり、その注入口は封止剤を用いて封止されている。ま
た、この液晶表示装置1の両面には偏光板5がそれぞれ
貼り付けられており、その背面側には図示しない光源が
配置されている。
【0017】図1に示す液晶表示装置1において、アク
ティブマトリクス基板2は、ガラス基板のような透明基
板6を有している。透明基板6上には、配線及びスイッ
チング素子7が形成されている。また、透明基板6の配
線及びスイッチング素子7が設けられた面には、カラー
フィルタ層8及び周縁遮光層9が形成されている。カラ
ーフィルタ層8上には画素電極10及び柱状スペーサ1
1が順次積層されており、画素電極10上には配向膜1
2が形成されている。一方、対向基板3は、ガラス基板
のような透明基板13を有している。透明基板13上に
は、共通電極14及び配向膜15が順次積層されてい
る。
【0018】アクティブマトリクス基板2に形成する配
線は、透明基板6上で格子状に配列した走査線及び信号
線などで構成されている。また、スイッチング素子7
は、例えば、アモルファスシリコンやポリシリコンを半
導体層とした薄膜トランジスタ(以下、TFTという)
である。このスイッチング素子7は、走査線及び信号線
などの配線並びに画素電極10と接続されており、それ
により、所望の画素電極10に対して選択的に電圧を印
加することを可能としている。
【0019】カラーフィルタ層8は、画素電極10に対
応してストライプ状に設けられた緑色の着色層8aと青
色の着色層8bと赤色の着色層8cとで主に構成されて
いる。着色層8a〜8cにはスルーホール21a〜21
cがそれぞれ設けられている。スルーホール21a,2
1bは着色層8cと同一の材料からなる着色層8d,8
eでそれぞれ埋め込まれており、着色層8d,8eには
スルーホール21d,21eがそれぞれ設けられてい
る。
【0020】着色層8a〜8eは、感光性樹脂とそれぞ
れの色に対応した着色顔料或いは着色染料とを含有する
混合物を用いて形成することができる。着色層8a〜8
eの成膜順に特に制限はないが、着色層8c〜8eは同
一の材料からなるので、それらを同時に形成することに
より製造プロセスを簡略化することができる。また、こ
の場合、着色層8c〜8eは着色層8a,8bを形成し
た後に形成することが好ましい。このように着色層8c
〜8eを後から形成すると、着色層8a,8bの断面が
逆テーパ状になったとしても、着色層8a,8bの側面
と着色層8c〜8eの側面とを良好に密着させることが
できる。そのため、着色層8a〜8eが剥離することに
起因して接続不良が生じるのを効果的に防止することが
可能となる。
【0021】周縁遮光層9は、一般には額縁層などと呼
ばれ、画面の周縁部に形成される。周縁遮光層9は、例
えば、カーボン微粒子のような黒色顔料や黒色染料と感
光性樹脂との混合物を用いて形成することができる。
【0022】画素電極10及び共通電極14は、ITO
のような透明導電材料で構成されている。電極10,1
4は、例えばスパッタリング法などにより形成すること
ができる。
【0023】柱状スペーサ11は、感光性樹脂を用いて
形成することができる。すなわち、柱状スペーサ11
は、例えば、カラーフィルタ層8上に感光性樹脂層を形
成した後、この感光性樹脂層をパターン露光・現像する
ことなどにより得られる。柱状スペーサ11は、その少
なくとも一部を周縁遮光層9と同一の材料で及び同一の
工程で形成することができる。また、カラーフィルタ層
8を構成する各着色層8a〜8cを部分的に重ね合わせ
て、それらの積層部を柱状スペーサ11として利用する
こともできる。
【0024】配向膜12,15は、ポリイミドなどの透
明樹脂からなる薄膜にラビング処理等の配向処理を施す
ことにより形成され得る。
【0025】さて、上記液晶表示装置1では、上述のよ
うにスルーホール21c〜21eの側壁を同一の材料で
構成している。このような構造によると、以下に説明す
るように、画素電極10とスイッチング素子7との間で
導通不良が発生するのを防止することができるのに加
え、カラーフィルタ層8を構成する着色層8a〜8cが
剥離するのを防止することができる。
【0026】先に説明したように、着色顔料或いは着色
染料によって吸収される光の波長域と感光性樹脂に架橋
反応を生じさせる光の波長域との重なりは着色顔料或い
は着色染料の色に応じて異なっているため、或る色の着
色層ではスルーホールの断面形状は順テーパ状となり、
他の色の着色層ではスルーホールの断面形状が順テーパ
状となることがある。例えば、或る条件のもとで着色層
8a〜8cを形成した場合には、青の着色層8bではス
ルーホール21bの断面形状は逆テーパ状となり、緑の
着色層8aではスルーホール21aの断面形状は順テー
パ状と逆テーパ状とが混在した状態となり、赤の着色層
8cではスルーホール21cの断面形状は順テーパ状と
なる。
【0027】図3(a)〜(c)は、画素電極とスイッ
チング素子との間で生じる導通不良とスルーホールの断
面形状との関係を示す断面図である。図3(a)に示す
ように、スルーホール21cの断面形状が順テーパ状で
ある場合、画素電極10を構成する導電性材料は着色層
8c上だけでなくスルーホール21cの側壁及び底部に
も堆積するため、導通不良を生ずることはない。他方、
図3(b)に示すように、スルーホール21bの断面形
状が逆テーパ状である場合、画素電極10を構成する導
電性材料は着色層8b及びスルーホール21bの底部に
堆積するもののスルーホール21bの側壁には堆積し得
ない。そのため、図3(b)に示す構造では、画素電極
10とスイッチング素子7との間の導通が不完全とな
る。
【0028】これに対し、図3(c)に示すように、着
色層8cと同一の材料からなる着色層8eでスルーホー
ル21bを埋め込んだ場合、スルーホール21b内に断
面形状が順テーパ状のスルーホール21eを容易に形成
することができる。このような構造によると、図3
(a)を参照して説明したように、画素電極10を構成
する導電性材料は着色層8b上だけでなくスルーホール
21eの側壁及び底部にも堆積する。したがって、画素
電極10とスイッチング素子7との間の導通不良の発生
を防止することができる。
【0029】本実施形態に係る液晶表示装置1では、ス
ルーホールの断面形状が逆テーパ状になり易い緑及び青
の着色層8a,8bの位置で図3(c)に示す構造を採
用している。そのため、全ての位置で、画素電極10と
スイッチング素子7との間の導通不良の発生を防止する
ことができる。
【0030】また、本実施形態では、図2に示すよう
に、着色層8a〜8cはスルーホールの位置で分断され
ておらず、縦方向に連続した形状を有している。図4に
示す構造は、着色層8a,8bがスルーホールの位置で
分断されているため、それら着色層8a,8bの端部の
丸まりや剥離を生じ易い。これに対し、本実施形態で採
用する構造では、着色層8a,8bの個々の寸法が、図
4に示す構造に比べて遥かに大きいため、それら着色層
8a,8bの端部の丸まりや剥離を十分に防止すること
ができる。
【0031】以上、赤の着色層でスルーホールの断面形
状が順テーパ状になり且つ緑及び青の着色層ではスルー
ホールの断面形状が逆テーパ状になる場合について説明
したが、いずれの着色層でスルーホールの断面形状が順
テーパ状になるかは着色層を形成する条件や使用する材
料などに応じて異なる。したがって、緑の着色層でスル
ーホールの断面形状が順テーパ状になる場合には、着色
層8aを青及び赤の着色層の一方とし、着色層8bを青
及び赤の着色層の他方とし、着色層8c〜8eを緑の着
色層とすればよい。同様に、青の着色層でスルーホール
の断面形状が順テーパ状になる場合には、着色層8aを
緑及び赤の着色層の一方とし、着色層8bを緑及び赤の
着色層の他方とし、着色層8c〜8eを青の着色層とす
ればよい。
【0032】また、上記実施形態では、カラーフィルタ
層8を図2に示す構造としたが、カラーフィルタ層8は
他の構造を有していてもよい。例えば、図2に示す構造
において着色層8cと着色層8d,8eとを繋ぎ合わせ
てもよい。
【0033】また、上記実施形態では、スペーサ11を
アクティブマトリクス基板2に形成したが、スペーサ1
1は対向基板3に設けてもよく、基板2,3の双方に設
けてもよい。さらに、上記実施形態では、TN型の液晶
表示装置1について説明したが、表示方式は、STN
型、GH型、ECB型、或いは強誘電性液晶を利用した
タイプ等であってもよい。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0035】(実施例)図1に示す液晶表示装置1を以
下の方法により作製した。まず、ガラス基板6上に通常
の方法により配線及びTFT7を形成して、縦方向に7
68ピクセル及び横方向に1024×3(R、G、B)
ピクセルの画素数を有するTFTアレイ基板とした。
【0036】次に、基板6のTFT7などを形成した面
に緑色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レ
ジストCG−2000(富士フィルムオーリン社製)を
スピナーを用いて塗布した。このようにして形成した塗
膜の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを
介して上記塗膜に露光量が100mJ/cm2となるよ
うに波長365nmの紫外線を照射した。上述した条件
で露光を終えた後、1%のKOH水溶液を用いて上記塗
膜を10秒間現像することにより、厚さが3.0μmで
ありストライプ幅が70μmの緑色の着色層8aを形成
した。なお、この着色層8aには、25μm×30μm
のサイズのスルーホール21aを設けた。
【0037】次いで、青色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂レジストCB−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、緑色の着色層8aに関して
説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmであ
りストライプ幅が70μmの青色の着色層8bを形成し
た。なお、この着色層8bには、25μm×30μmの
サイズのスルーホール21bを設けた。
【0038】その後、赤色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂レジストCR−2000(富士フィル
ムオーリン社製)を用いて、緑色の着色層8aに関して
説明したのと同様の方法により、厚さが3.0μmであ
りストライプ幅が70μmの赤色の着色層8cを形成し
た。また、これと同時に、スルーホール21a,21b
内に赤色の着色層8d,8eを形成した。なお、着色層
8c〜8eには、15μm×20μmのサイズのスルー
ホール21c〜21eをそれぞれ設けた。
【0039】次に、上述した方法で得られたカラーフィ
ルタ層8上に、スパッタリング法を用いて厚さ1500
ÅのITO膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術
とエッチング技術とを用いてパターニングすることによ
り画素電極10を得た。なお、これら画素電極10は、
それぞれカラーフィルタ層8に設けたスルーホール21
c〜21eを介してTFTのソース電極と接続されるよ
うに形成した。
【0040】その後、基板6の画素電極10を形成した
面に、感光性のカーボンレス黒色樹脂(富士フィルムオ
ーリン社製)を6.0μmの厚さに塗布した。これによ
り得られた塗膜を90℃で10分間乾燥させた後、塗膜
の上方にフォトマスクを配置し、このフォトマスクを介
して上記塗膜に露光量が500mJ/cm2となるよう
に波長365nmの紫外線を照射した。上述した条件で
露光を終えた後、pH11.5のアルカリ水溶液を用い
て上記塗膜を現像し、さらに、200℃で60分間焼成
することにより、高さが5.0μmのスペーサ11と周
縁遮光層9とを同時に形成した。
【0041】その後、基板6の画素電極10を形成した
面に、配向膜材料であるAL−3456(JSR社製)
を500Åの厚さで塗布し、得られた塗膜にラビング処
理を施して配向膜12を形成した。以上のようにして、
アクティブマトリクス基板2を完成した。
【0042】上述した方法でアクティブマトリクス基板
2を作製する一方で、以下の方法により対向基板3を作
製した。すなわち、まず、ガラス基板13上に、スパッ
タリング法を用いて厚さ1500ÅのITO膜を形成し
た。このITO膜をフォトリソグラフィ技術とエッチン
グ技術とを用いてパターニングすることにより共通電極
14を得た。その後、基板13の共通電極14を形成し
た面に、配向膜材料であるAL−3456(JSR社
製)を500Åの厚さで塗布し、得られた塗膜にラビン
グ処理を施して配向膜15を形成した。以上のようにし
て、対向基板3を完成した。
【0043】次いで、対向基板3の配向膜15を形成し
た面の周縁部に接着剤16を注入口が残されるように印
刷した。さらに、アクティブマトリクス基板2から共通
電極14に電圧を印加するための電極転移材(図示せ
ず)を接着剤16の周辺部の電極転移材(図示せず)上
に形成した。
【0044】その後、アクティブマトリクス基板2と対
向基板3とを、それらの配向膜12,15同士が対向す
るように及びそれらのラビング方向が直交するように貼
り合わせ、さらに加熱して接着剤16を硬化させること
によりセルを形成した。このセル中に液晶材料としてZ
LI−1565(E.メルク社製)にS811を添加し
てなる組成物を通常の方法により注入して液晶層4を形
成した。さらに、注入口を紫外線硬化樹脂で封止し、ガ
ラス基板6,13のそれぞれに偏光板5を貼り付けた。
【0045】次に、以上のようにして得られた液晶表示
装置1の表示性能について調べた。その結果、この液晶
表示装置1では、明点や半明点などの表示不良は観察さ
れず、高コントラスト比で優れた表示品位が得られた。
【0046】(比較例1)図5は、比較例1に係る液晶
表示装置を概略的に示す断面図である。また、図6は、
図5に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を概略的に
示す平面図である。
【0047】本比較例では、カラーフィルタ層8を図6
に示す構造としたこと以外は上記実施例で説明したのと
ほぼ同様の方法により図6に示す液晶表示装置1を作製
した。なお、ここでは、スルーホール21a〜21cの
サイズを15μm×20μmとした。
【0048】次に、以上のようにして得られた液晶表示
装置1の表示性能について調べた。その結果、この液晶
表示装置1では、明点や半明点などの表示不良が認めら
れた。
【0049】(比較例2)カラーフィルタ層8を図4に
示す構造としたこと以外は上記実施例で説明したのとほ
ぼ同様の方法により図1に示す液晶表示装置1を作製し
た。なお、ここでは、スルーホール21a〜21cのサ
イズを15μm×20μmとした。
【0050】次に、以上のようにして得られた液晶表示
装置1の表示性能について調べた。その結果、この液晶
表示装置1では、緑ムラや青ムラなどの表示不良が認め
られた。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、各ス
ルーホールの側壁を全て同一の材料で構成しているた
め、それらスルーホールの断面形状を順テーパ状とする
ことができ、したがって、画素電極とスイッチング素子
との間の導通不良の発生を防止することができる。ま
た、本発明では、各着色層をスルーホールの位置で分断
することなく連続した形状としているため、それら着色
層の端部の丸まりや剥離を十分に防止することができ
る。すなわち、本発明によると、カラーフィルタ層に設
けられるスルーホールの断面形状を順テーパ状とするこ
とが容易であり且つカラーフィルタ層を構成する着色層
の剥離を生じ難い液晶表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を概略
的に示す断面図。
【図2】図1に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を
概略的に示す平面図。
【図3】(a)〜(c)は、画素電極とスイッチング素
子との間で生じる導通不良とスルーホールの断面形状と
の関係を示す断面図。
【図4】スルーホールの断面形状を順テーパ状とし得る
構造を採用したカラーフィルタ層を概略的に示す平面
図。
【図5】比較例1に係る液晶表示装置を概略的に示す断
面図。
【図6】図5に示す液晶表示装置のカラーフィルタ層を
概略的に示す平面図。
【符号の説明】
1…液晶表示装置 2…アクティブマトリクス基板 3…対向基板 4…液晶層 5…偏光板 6…透明基板 7…スイッチング素子 8…カラーフィルタ層 8a〜8e…着色層 9…周縁遮光層 10…画素電極 11…柱状スペーサ 12…配向膜 13…透明基板 14…共通電極 15…配向膜 16…接着剤層 21a〜21e…スルーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 (72)発明者 庄原 潔 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA45 BA48 BB02 BB08 BB14 BB42 2H091 FA02Y FA03Y FB02 GA02 GA03 GA13 LA12 2H092 GA12 GA13 GA17 GA29 HA02 HA03 JA01 JA21 JA24 JA46 JB01 JB05 KB11 KB26 NA11 NA13 NA15 NA27 NA29 PA08 5C094 AA32 AA47 BA03 BA43 CA19 CA24 DA09 DA13 EA04 EB02 ED03 FB12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向した第1及び第2基板と、 前記第1基板の前記第2基板との対向面上で縦方向と横
    方向とに配列した複数の画素電極と、 前記第1基板と前記複数の画素電極との間に介在し且つ
    吸収波長域が互いに異なる第1乃至第3着色層を備えた
    カラーフィルタ層と、 前記第1基板と前記カラーフィルタ層との間に介在した
    複数のスイッチング素子と、 前記第2基板の前記第1基板との対向面に設けられた共
    通電極と、 前記複数の画素電極と前記共通電極との間に介在した液
    晶層とを具備し、 前記カラーフィルタ層には複数のスルーホールが設けら
    れ、前記複数の画素電極は前記複数のスルーホールを介
    して前記複数のスイッチング素子にそれぞれ電気的に接
    続され、 前記複数のスルーホールの側壁はいずれも前記第3着色
    層の材料と同一の材料で構成され、前記第1乃至第3着
    色層は前記複数のスルーホールの位置で分断されること
    なく前記縦方向に連続した形状をそれぞれ有するととも
    に前記横方向に配列したことを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1着色層は前記縦方向に延び且つ
    前記縦方向に第1孔を繰り返し設けた帯状の形状を有
    し、前記第2着色層は前記縦方向に延び且つ前記縦方向
    に第2孔を繰り返し設けた帯状の形状を有し、前記第3
    着色層は前記縦方向に延び且つ前記縦方向に第3孔を繰
    り返し設けた帯状の形状を有し、前記第1孔のそれぞれ
    は前記第3着色層の材料と同一の材料からなり且つ第4
    孔が設けられた第4着色層で埋め込まれ、前記第2孔の
    それぞれは前記第3着色層の材料と同一の材料からなり
    且つ第5孔が設けられた第5着色層で埋め込まれ、前記
    第3乃至第5孔が前記複数のスルーホールを構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第3乃至第5孔はそれぞれ順テーパ
    状の断面形状を有し、前記第1及び第2孔の少なくとも
    一部は逆テーパ状の断面形状を有していることを特徴と
    する請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第3着色層は前記第1及び第2着色
    層を形成した後に形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1着色層は緑色の着色層であり、
    前記第2着色層は青色の着色層であり、前記第3着色層
    は赤色の着色層であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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