JP2003166900A - 偏芯測定器 - Google Patents

偏芯測定器

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JP2003166900A
JP2003166900A JP2001365403A JP2001365403A JP2003166900A JP 2003166900 A JP2003166900 A JP 2003166900A JP 2001365403 A JP2001365403 A JP 2001365403A JP 2001365403 A JP2001365403 A JP 2001365403A JP 2003166900 A JP2003166900 A JP 2003166900A
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JP
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lens
light
inspected
eccentricity measuring
optical path
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JP2001365403A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Morizumi
義明 森住
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で高精度かつ操作性に優れた偏芯測定器を
提供する。 【解決手段】光源111、指標12および指標12を通
過した光源111からの光を被検レンズ3の近軸焦点に
結像させる対物レンズ14を有する照明光学系1と、被
検レンズ3による反射像を観測する観測手段2とを備え
た偏芯測定器において、対物レンズ14は、アフォーカ
ル系に構成され、かつ、光源111から被検レンズ3に
向かう光軸Lに沿って移動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に用いら
れるレンズの偏芯を測定する偏芯測定器に関する。
【0002】
【背景技術】光学機器に用いられるレンズの偏芯を測定
するための偏芯測定器が知られている。このような偏芯
測定器としては、例えば、特開2000−205998
号公報で開示されるものが知られている。これは、図7
に示されるように、光軸L上に、光源111と、この光
源111からの光を集束するコンデンサレンズ112
と、コンデンサレンズ112の焦点に配置されたピンホ
ール121を有する指標12と、ピンホール121を焦
点として配置されたコリメータレンズ15と、コリメー
タレンズ15からの平行光を被検レンズ3の近軸焦点に
投影するためのフォーカスレンズ系18と、このフォー
カスレンズ系18と被検レンズ3の間に配置され被検レ
ンズ3からの光を観測するための観測手段2とを備えて
構成されている。ここで、フォーカスレンズ系18は光
軸Lに沿って移動可能に設けられた第1フォーカスレン
ズ16と、固定された第2フォーカスレンズ17からな
る。観測手段2は、ビームスプリッタ21と、このビー
ムスプリッタ21からの光を集光する投影レンズ23
と、投影レンズ23からの光を観測するためのセンサ2
4からなる。被検レンズ3は図示しない高精度の回転台
に載置されている。
【0003】このように構成された偏芯測定器におい
て、光源111から発射された光は、ピンホール121
を通過したのち、コリメータレンズ15に入射される。
すると、コリメータレンズ15はピンホール121を焦
点としていることから、コリメータレンズ15に入射さ
れた光は、平行光としてフォーカスレンズレンズ系18
に入射される。このフォーカスレンズ系18に入射され
た平行光は、ビームスプリッタ21を透過したのち、被
検レンズ3の近軸焦点で結像するように被検レンズ3に
入射される。被検レンズ3に入射された光は、近軸焦点
から発せられた光と同等であるので、被検レンズ3によ
って平行光として反射され、この反射光はビームスプリ
ッタ21で反射され、観測手段2によって観測される。
観測手段2において、被検レンズ3からの反射像、つま
り、ピンホール121の投影像であるリサージュ図形を
観測することによって、被検レンズ3の偏芯度が測定で
きる。ここで、フォーカスレンズ系18からの光を被検
レンズ3の近軸焦点に投影し、反射光を平行光とするこ
とにより、被検レンズ3の曲率半径に影響を受けず、高
精度な偏芯測定をすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被検レンズ3からの反
射光を平行光とするためには、被検レンズ3に応じて、
その近軸焦点に入射光を結象させることが必要なので、
フォーカスレンズ系18を調節しなければならない。し
かしながら、フォーカスレンズ系18の第1フォーカス
レンズ16を移動させて、フォーカスレンズ系18のフ
ォーカスを調節することは容易ではない。例えば、図8
に示すように、第2フォーカスレンズ17の焦点距離を
3、第1フォーカスレンズ16の焦点F1と第2フォー
カスレンズ17の一方の焦点F2との距離をx、第2フ
ォーカスレンズ17の他方の焦点F2’と像点までの距
離をyとすると、レンズの公式から、xとyは次の関係
を有する。
【0005】
【数1】
【0006】よって、xの変化量dxに対するyの変化
量dyは、
【0007】
【数2】
【0008】となる。上記の式からわかるように、yの
変化量に対するxの変化量は単純な式(例えば、比例式
等)にならないので、フォーカス合わせは大変困難なも
のとなる。
【0009】ちなみに、フォーカスレンズ系18が第1
フォーカスレンズ16のみであった場合、被検レンズ3
は凹面から凸面の場合があり、一般にその曲率半径は±
600mmの幅をもつので、第1フォーカスレンズ系1
8の移動距離は少なくとも1200mm必要とされ、偏
芯測定器自体が大型化するという問題がのこる。
【0010】本発明の目的は、従来の問題を解消し、小
型で高精度かつ操作性に優れた偏芯測定器を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の偏芯測
定器は、光源、指標および前記指標を通過した前記光源
からの光を被検レンズの近軸焦点に結像させる対物レン
ズを有する照明光学系と、前記被検レンズによる反射像
を観測する観測手段とを備えた偏芯測定器において、前
記対物レンズは、アフォーカル系に構成され、かつ、前
記光源から前記被検レンズに向かう光軸に沿って移動可
能に設けられていることを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、光源から発射さ
れた光は、指標を通過したのち、対物レンズに入射す
る。すると、この光は、対物レンズによって、被検レン
ズの近軸焦点に結像されるので、被検レンズからの反射
光は、被検レンズの近軸焦点から発射された光と同等な
り、被検レンズからの反射光は平行光となる。この被検
レンズからの反射像を観測手段によって観測すると、観
測された像によって被検レンズの偏芯度を測定すること
ができる。
【0013】被検レンズを換えて測定するときは、あら
ためて、被検レンズの近軸焦点に対物レンズからの光を
投影するように、対物レンズを光軸に沿って移動させて
調整する。このとき、対物レンズがアフォーカル系に構
成されているので、容易に対物レンズの焦点を調整する
ことができる。
【0014】ここで、アフォーカル系とは、二つのレン
ズの間隔がこの両レンズの焦点距離の合計となるように
配置されているレンズ系のことである。この特徴は、あ
る一点A(物点A)から発射された光線と、この光線が
再び交わる点B(像点B)の位置と移動の関係が、両レ
ンズの焦点距離比を用いて簡単な比例式で表されること
である。従来の偏芯測定器においては、物点Aと像点B
の位置と移動の関係が単純な式で表されなかったことか
ら、被検レンズの近軸焦点に結像させることが困難であ
った。そのため、測定に不便をきたし、また測定精度の
低減を招来していた。しかし、本発明によればアフォー
カル系に構成された対物レンズによって、焦点を容易に
調整することができる。例えば、被検レンズの規格から
近軸焦点の位置が予めわかっている場合(被検レンズの
曲率半径の1/2である場合等)、対物レンズの必要な
移動距離を簡便な計算によって求めることが可能であ
る。また、対物レンズの移動距離を計算することができ
れば、対物レンズの移動を機械的に制御することで、対
物レンズからの光を被検レンズの近軸焦点で正確に結像
させることも可能となる。その結果、偏芯測定器を操作
性に優れたものとし、かつ、偏芯測定器の測定精度を向
上させることができる。
【0015】請求項2に記載の偏芯測定器は、光源、指
標および前記指標を通過した前記光源からの光を被検レ
ンズの近軸焦点に結像させる対物レンズを有する照明光
学系と、前記被検レンズによる反射像を観測する観測手
段とを備えた偏芯測定器において、前記対物レンズは、
アフォーカル系に構成され、前記指標は、前記光源から
前記被検レンズに向かう光軸に沿って移動可能に設けら
れていることを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、請求項1に記載
の発明と同様の効果を奏することができる。つまり、指
標を光軸にそって移動させると、対物レンズの物点Aが
移動される。すると、対物レンズがアフォーカル系に構
成されていることから、物点Aと像点Bの位置と移動の
関係は、単純な比例式であらわされる。よって、被検レ
ンズを換えて測定するとき、対物レンズの焦点を被検レ
ンズの近軸焦点に調節することが容易となる。その結
果、偏芯測定器を操作性に優れたものとし、かつ、偏芯
測定器の測定精度を向上させることができる。
【0017】請求項3に記載の偏芯測定器は、請求項1
または2に記載の偏芯測定器において、前記対物レンズ
は、光源の側に配置された第1レンズと、前記被検レン
ズの側に配置された第2レンズとを備え、前記第1レン
ズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2
するとき、f2はf1よりも大きく設定されていることを
特徴とする。
【0018】被検レンズが変わると、それにあわせて被
検レンズの近軸焦点に対物レンズからの光が結像するよ
うに対物レンズを移動させる。このとき、本発明によれ
ば、被検レンズの焦点距離の変化に比べて、対物レンズ
の移動距離を小さくすることができる。以下簡単に説明
する。物点Aからアフォーカル系の一方の焦点までの距
離(物点Aから第1レンズの焦点までの距離)をZ1
像点Bからアフォーカル系の他方の焦点までの距離(像
点Bから第2レンズの焦点までの距離)をZ2とする。
すると、Z1とZ2の比は、第1レンズと第2レンズの焦
点距離f1、f2の比の二乗で表される。式で表現すると
【0019】
【数3】
【0020】の関係が成り立つ。よって、対物レンズを
移動させて、Z1を変化させると、Z2が変化され、この
ときのZ2の変化量はZ1のC倍である。つまり、被検レ
ンズの焦点距離の変化に合わせてZ2が変化したとき、
対物レンズはZ2のC分の1だけ移動すれば良いことに
なる。よって、対物レンズの必要とされる移動距離が小
さくなるので、偏芯測定器を小型化することができる。
また、測定可能な被検レンズの焦点距離の幅(近軸光線
に対する焦点距離は、曲率半径の1/2であることか
ら、測定可能な曲率半径の範囲と同義)を大きくするこ
とができる。
【0021】請求項4に記載の偏芯測定器は、請求項1
〜3のいずれかに記載の偏芯測定器において、前記観測
手段は、光路分割手段と、前記光路分割手段で分割され
た前記被検レンズからの反射像を観測するセンサとを備
え、前記光路分割手段は、前記被検レンズと前記対物レ
ンズの間に設けられていることを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、光源から発射さ
れ、指標および対物レンズを通過した光は、光路分割手
段に入射される。光路分割手段に入射された光は、透過
光と反射光に分割される。光路分割手段に入射した光の
うち、透過光は被検レンズに入射され、平行光として反
射される。この被検レンズによって反射された光は、光
路分割手段に入射される。光路分割手段に入射された光
は光路分割手段によって反射され、この反射光がセンサ
によって検出されるので、被検レンズの偏芯度を測定す
ることができる。
【0023】請求項5に記載の偏芯測定器は、請求項1
〜4のいずれかに記載の偏芯測定器において、前記観測
手段は、光路分割手段と、前記光路分割手段で分割され
た前記被検レンズからの反射像を観測するセンサを備
え、前記光路分割手段は、前記指標と前記対物レンズの
間に設けられていることを特徴とする。
【0024】このような構成によれば、光源から発射さ
れ、指標を通過した光は光路分割手段に入射される。光
路分割手段に入射された光は、透過光と反射光に分割さ
れる。光路分割手段に入射された光のうち、透過光は、
対物レンズを通過し、被検レンズに入射され、平行光と
して反射される。この被検レンズによって反射された光
は、対物レンズに入射される。このとき、対物レンズは
アフォーカル系に構成されているので、平行光として入
射された光は、平行光として対物レンズから発射され
る。この対物レンズから発射された光は、光路分割手段
に入射され、光路分割手段によって反射される。この反
射光がセンサによって検出されるので、被検レンズの偏
芯度を測定することができる。
【0025】本発明によれば、光路分割手段に光源側か
ら入射される光は指標を通過したのち、光束が広がる前
に光路分割手段に入射される光であることから光束の幅
は狭い。さらに、被検レンズの側から入射される光は、
被検レンズによって平行光となり、さらに、対物レンズ
がアフォーカル系に構成されているので、対物レンズを
通過しても平行光の状態を保持したままである。よっ
て、被検レンズの側から光路分割手段に入射される光の
光束の幅は狭い。その結果、光路分割手段は狭い光束に
対応すればよいので、光路分割手段を小さくすることが
でき、偏芯測定器を小型化することができる。
【0026】請求項6に記載の偏芯測定器は、請求項4
に記載の偏芯測定器において、前記指標は前記光路分割
手段において、前記光源からの光が入射する光入射面上
に一体的に設けられていることを特徴とする。
【0027】このような構成によれば、請求項4に記載
の発明と同様の作用効果を奏することができる。つま
り、光路分割手段を小さくすることができ、偏芯測定器
を小型化することができる。さらに、指標と光路分割手
段が一体となっていることから、部品点数を削減するこ
とができるとともに、光学経路の組み付けも容易とな
る。
【0028】請求項7に記載の偏芯測定器は、請求項1
または3に記載の偏芯測定器において、前記観測手段
は、前記光源からの光を透過させる光透過部および前記
被検レンズからの反射光を反射させる光反射部を有する
光路変換手段と、前記光路変換手段によって反射された
前記被検レンズからの反射像を観測するためのセンサを
備え、前記光路変換手段は、前記指標と前記対物レンズ
の間に設けられ、前記照明光学系には、前記指標を通過
した前記光源からの光を前記光路変換手段の前記光透過
部に集光するリレーレンズを備えていることを特徴とす
る。
【0029】このような構成によれば、光源から発射さ
れ、指標を通過した光は、リレーレンズによって集光さ
れて、光路変換手段の光透過部を透過する。すると、光
透過部を透過した光は、対物レンズによって被検レンズ
に入射され、被検レンズによって平行光として反射され
る。被検レンズによる反射光は、平行光として対物レン
ズに入射され、平行光として透過する。この対物レンズ
を透過した光は、光路変換手段の光反射部によって反射
され、センサによって観測され、被検レンズの偏芯度が
測定される。
【0030】本発明によれば、光源から光路変換手段に
入射した光の略全体が光透過部を透過する。また、被検
レンズからの反射光の略全体が光反射部によって反射さ
れる。これに対して光路分割手段を用いた場合、光源か
ら光路分割手段に入射した光は、透過光と反射光に分割
され、このうち、透過光だけが、被検レンズに向かう。
また、被検レンズから光路分割手段に入射した光は、透
過光と反射光に分割されるが、このうち、反射光だけが
センサによって観測される。つまり、センサに到達する
光は、光源から発射された光のうちの四分の1もしくは
それ以下である。そのため、観測される光量が少なく、
測定精度に影響を及ぼす。または、光源のパワーを強く
することが必要となる。しかしながら、本発明によれ
ば、光源から発射された光の略全体をセンサで観測でき
るので、測定精度の向上を図ることができ、また、光源
のパワーを強くする必要もない。
【0031】本発明によれば、光路変換手段に光源側か
ら入射される光は指標を通過し、リレーレンズで集光さ
れた光であることから光束の幅は狭い。また、被検レン
ズの側から光路変換手段に入射される光は、被検レンズ
によって平行光となり、さらに、対物レンズによっても
平行光のままであることから、光束の幅は狭い。よっ
て、光路変換手段を小さくすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (第1実施形態)図1は本発明にかかる偏芯測定器の第
1実施形態を示す図である。第1実施形態の偏芯測定器
は、被検レンズ3に対して光を入射させる照明光学系1
と、被検レンズ3からの反射光を観測するための観測手
段2を備えて構成されている。照明光学系1は、光源1
11と、集光レンズ112と、指標12と、リレーレン
ズ13と、対物レンズ14とを備える。以下、光源11
1から被検レンズ3に向かう光軸Lに沿って、図1にお
いて上から下へ説明する。光源111は、光を発射する
発光体であって、電球や種々のレーザー発光手段を用い
ることができる。この光源111からの光を集光する集
光レンズ112が、光源111の下に設けられている。
集光レンズ112の焦点には、ピンホール121を有す
る指標12が設けられている。指標12の下には指標1
2を通過した光が入射されるリレーレンズ13が設けら
れている。リレーレンズ13の下であって、リレーレン
ズ13の焦点よりも下側に対物レンズ14が設けられて
いる。対物レンズ14は、光源111の側に配置された
第1レンズ141と、被検レンズ3の側に配置された第
2レンズ142とを備え、第1レンズ141と第2レン
ズ142はアフォーカル系に構成されている。アフォー
カル系に構成されるとは、第1レンズ141の焦点距離
をf1、第2レンズの焦点距離をf2とするとき、第1レ
ンズ141と第2レンズ142の間隔がf1+f2となる
ように構成されていることをいう。また、第2レンズ1
42の焦点距離f2は第1レンズ141の焦点距離f1
りも大きく設定されている。対物レンズ14は光軸Lに
沿って移動可能に設けられていて、被検レンズ3の近軸
焦点にピンホール121の像を結像させるように調整可
能である。
【0033】観測手段2は、光路分割手段としてのビー
ムスプリッタ21と、投影レンズ23と、センサ24を
備えて構成されている。ビームスプリッタ21は、対物
レンズ14と被検レンズ3の間に配置されている。ビー
ムスプリッタ21は、入射された光を透過光と反射光に
分割する働きを有し、被検レンズ3からの反射光を入射
光に対して90度に反射するように設けられている。投
影レンズ23は、ビームスプリッタ21からの反射光が
入射するように設けられ、センサ24は、投影レンズ2
3からの光を検出するように設けられている。被検レン
ズ3は、光軸L回りに高精度で回転可能に設けられた回
転台(不図示)に載置される。
【0034】このような構成からなる第1実施形態の偏
芯測定器において、光源111から発射され、集光レン
ズ112で絞られた光は、指標12のピンホール121
を通過する。すると、ピンホール121を通過した光
は、リレーレンズ13に入射され、ピンホール121の
像を結ぶ。このピンホール121の像は対物レンズ14
に入射され、第1レンズ141、第2レンズ142を通
過したのち、ビームスプリッタ21に入射される。ビー
ムスプリッタ21に入射した光は、ビームスプリッタ2
1を透過する透過光とビームスプリッタ21によって反
射される反射光に分割される。この分割された光のう
ち、透過光は被検レンズ3に入射し、対物レンズ14の
位置調整によって、被検レンズ3の近軸焦点に像を結
ぶ。この被検レンズ3に入射された光は、被検レンズ3
の近軸焦点から発射された光と同等であることから、平
行光として反射され、ビームスプリッタ21に入射され
る。ビームスプリッタ21に入射された光のうち、反射
光が投影レンズ23に入射され、投影レンズ23によっ
て集光された光がセンサ24に像を結ぶ。この像を観測
することにより、被検レンズ3の偏芯度が測定できる。
【0035】したがって、第1実施形態の偏芯測定器に
よれば、次のような効果がある。対物レンズ14がアフ
ォーカル系に構成されていることから、対物レンズ14
の物点と像点の位置と移動の関係が比例関係で表され
る。よって、被検レンズ3に応じ、対物レンズ14を移
動させて、被検レンズ3の近軸焦点にフォーカスを合わ
せることが容易である。例えば、被検レンズ3の規格か
ら近軸焦点の位置が予めわかっている場合(被検レンズ
の曲率半径の1/2である場合等)、必要とされる対物
レンズ14の移動距離を簡便な計算によって求めること
が可能である。また、対物レンズ14の移動距離を予め
計算することができれば、対物レンズ14の移動を機械
的に制御することで、正確にフォーカスをあわせること
も可能となる。その結果、偏芯測定器を操作性に優れた
ものとし、かつ、偏芯測定器の測定精度を向上させるこ
とができる。
【0036】対物レンズ14を構成する第1レンズ14
1の焦点距離f1と、第2レンズ142の焦点距離f2
おいて、f2はf1よりも大きく設定されているので、対
物レンズ14の移動距離を小さくすることができる。こ
れは、被検レンズ3が変わると、それにあわせて被検レ
ンズ3の近軸焦点に結像するように対物レンズを移動さ
せる。ここで、図2に示すように、物点Aからアフォー
カル系の一方の焦点までの距離(物点Aから第1レンズ
141の一方の焦点までの距離)をZ1、像点Bからアフ
ォーカル系の他方の焦点までの距離(像点Bから第2レ
ンズ142の他方の焦点までの距離)をZ2とする。す
ると、Z1とZ2の比は、第1レンズと第2レンズの焦点
距離f1、f2の比の2乗で表される。式で表現すると
【0037】
【数4】
【0038】である。つまり、対物レンズ14を移動さ
せて、Z1を変化させると、Z2が変化され、このとき、
2の変化量はZ1のC倍である。つまり、被検レンズ3
の焦点距離の変化に合わせてZ2が変化したとき、対物
レンズ14はZ2のC分の1だけ移動すれば良いことに
なる。その結果、対物レンズ14の必要とされる移動距
離が小さくなるので、偏芯測定器を小型化することがで
きる。
【0039】(第2実施形態)図3には第2実施形態の
偏芯測定器が示されている。この第2実施形態の基本的
構成要素は第1実施形態と同様であるので、第1実施形
態の構成要素と同等なものには同一番号を付し、その説
明を省略する。第2実施形態の特徴は、図3に示される
ように、ビームスプリッタ21において、光源111か
らの光が入射する入射面上に指標12が一体的に設けら
れ、このビームスプリッタ21が光源111と対物レン
ズ14の間に配置されていることである。また、第1実
施形態に使用されたリレーレンズ13は使用されていな
い。
【0040】このような構成において、光源111から
発射された光は、ピンホール121を通過したのち、ビ
ームスプリッタ21によって透過光と反射光に分割さ
れ、このうち透過光が対物レンズ14に入射する。対物
レンズ14に入射された光は、被検レンズ3の近軸焦点
に結像するように被検レンズ3に入射される。被検レン
ズ3の近軸焦点に投影された光は、被検レンズ3によっ
て平行光として反射される。被検レンズ3によって反射
された光は、平行光として対物レンズ14に入射され、
平行光のまま対物レンズを通過する。対物レンズ14を
通過した光は、ビームスプリッタ21によって、透過光
と反射光に分割され、このうち反射光が投影レンズ23
に入射し、センサ24に像を結ぶ。このセンサ24の像
を観測することにより、被検レンズ3の偏芯度が測定さ
れる。
【0041】したがって、このような第2実施形態の偏
芯測定器によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて
次の効果を奏することができる。指標12とビームスプ
リッタ21を一体としていることから、部品点数の削減
を図ることができるとともに、光学経路の組み付けが容
易となる。また、図4に示されるように、ビームスプリ
ッタ21に光源111側から入射される光は、ピンホー
ル121を通過したのち、光束が広がる前にビームスプ
リッタ21に入射する光であることから光束の幅は狭
い。また、被検レンズ3の側から入射される光は、被検
レンズ3によって平行光となり、さらに、対物レンズ1
4によっても平行光のままであることから、光束の幅は
狭い。よって、ビームスプリッタ21を小さくすること
ができる。
【0042】(第3実施形態)図5には第3実施形態の
偏芯測定器が示されている。この第3実施形態の基本的
構成要素は第1実施形態と同様であるので、第1実施形
態の構成要素と同等なものには同一番号を付し、その説
明を省略する。第3実施形態の特徴は、図5に示される
ように、観測手段2が、光路変換手段22と、投影レン
ズ23と、センサ24で構成され、光路変換手段22が
リレーレンズ13と対物レンズ14の間に設けられてい
ることである。光路変換手段22は、図6(a)に示さ
れるように、光源111からの光を透過させる光透過部
22Aおよび被検レンズ3からの反射光を反射させる光
反射部22Bを有している。光透過部22Aは、光反射
部22Bのプレートの中央に設けられた細孔のように設
けられている。リレーレンズ13は、ピンホール121
を通過した光を光路変換手段22の光透過部22Aで結
像させるように配置されている。
【0043】このような構成において、光源111から
発射された光は、ピンホール121を通過したのち、リ
レーレンズ13によって、指標12が結像されると同時
に、光路変換手段22の光透過部22Aを透過し(図6
(b)参照)、対物レンズ14に入射される。対物レン
ズ14に入射された光は、被検レンズ3の近軸焦点に投
影され、平行光として反射される。被検レンズ3によっ
て反射された光は、平行光として対物レンズ14に入射
され、平行光のまま対物レンズ14を通過する。対物レ
ンズ14を通過した光は、光路変換手段22に入射さ
れ、光反射部22Bによって反射される(図6(b)参
照)。この反射された光は、投影レンズ23に入射され
たのち、センサ24に像を結ぶ。このセンサ24の像を
観測することにより、被検レンズ3の偏芯度が測定され
る。
【0044】したがって、このような第3実施形態の偏
芯測定器によれば、第1実施形態の効果に加えて次の効
果を奏し得る。光路変換手段22を用いているので、光
源111から光路変換手段22に入射した光の略全体が
光透過部22Aを透過する。また、被検レンズ3からの
反射光の略全体が光反射部22Bによって反射される。
これに対してビームスプリッタ21を用いた場合、光源
111からビームスプリッタ21に入射した光は、透過
光と反射光に分割され、このうち、透過光だけが、被検
レンズ3に向かう。また、被検レンズ3からビームスプ
リッタ21に入射した光は、透過光と反射光に分割され
るが、このうち、反射光だけがセンサ24によって観測
される。つまり、センサ24に到達する光は、光源11
1から発射された光のうち四分の1もしくはそれ以下で
ある。そのため、観測される光量が少なく、測定精度に
影響を及ぼす。または、センサ24での光量を確保する
ために、光源111のパワーを強くすることが必要とな
る。しかしながら、本発明によれば、光源111から発
射された光の略全体をセンサ24で観測できるので、測
定精度の向上を図ることができ、また、光源111のパ
ワーを強くする必要もない。
【0045】なお、本発明の偏芯測定器は、上記の実施
形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において、種々の変更を加え得ることはもち
ろんである。たとえば、第1実施形態は、リレーレンズ
13を備えているが、リレーレンズを省略して、指標1
2からの光を対物レンズ14に入射されるようにしても
よい。さらに、第1実施形態において、リレーレンズ1
3を省略した状態で、対物レンズ14を固定して、指標
12を光軸Lに沿って移動させてもよい。このようにし
ても、対物レンズ14がアフォーカル系に構成されてい
るので、物点Aと像点Bの位置と移動の関係は単純な比
例式で表される。よって、被検レンズ3の近軸焦点に対
物レンズの象点を合わせることは容易である。照明光学
系1は、光軸Lに沿って一直線上に配置されているが、
途中にミラーなどを設けて、照明光学系1を折れ曲がる
形にしてもよいことはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の偏芯測定
器によれば、小型で高精度かつ操作性に優れた偏芯測定
器を提供するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】前記実施形態において、対物レンズのアフォー
カル系の原理を説明する図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図4】前記実施形態における指標およびビームスプリ
ッタを示す図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す図である。
【図6】前記実施形態において、光路変換手段を示す図
である。
【図7】従来技術を示す図である。
【図8】従来技術において、フォーカスレンズ系のフォ
ーカス合わせを説明する図である。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 観測手段 3 被検レンズ 11 光源 12 指標 13 リレーレンズ 14 対物レンズ 21 ビームスプリッタ(光路分割手段) 22 光反射部 22 光路変換手段 22A 光透過部 23 投影レンズ 24 センサ 141 第1レンズ 142 第2レンズ f1 第1レンズの焦点距離 f2 第2レンズの焦点距離 L 光軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源、指標および前記指標を通過した前
    記光源からの光を被検レンズの近軸焦点に結像させる対
    物レンズを有する照明光学系と、前記被検レンズによる
    反射像を観測する観測手段とを備えた偏芯測定器におい
    て、 前記対物レンズは、アフォーカル系に構成され、かつ、
    前記光源から前記被検レンズに向かう光軸に沿って移動
    可能に設けられていることを特徴とする偏芯測定器。
  2. 【請求項2】 光源、指標および前記指標を通過した前
    記光源からの光を被検レンズの近軸焦点に結像させる対
    物レンズを有する照明光学系と、前記被検レンズによる
    反射像を観測する観測手段とを備えた偏芯測定器におい
    て、 前記対物レンズは、アフォーカル系に構成され、 前記指標は、前記光源から前記被検レンズに向かう光軸
    に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする偏
    芯測定器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の偏芯測定器に
    おいて、 前記対物レンズは、光源の側に配置された第1レンズ
    と、前記被検レンズの側に配置された第2レンズとを備
    え、 前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦
    点距離をf2とするとき、f2はf1よりも大きく設定さ
    れていることを特徴とする偏芯測定器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の偏芯測
    定器において、 前記観測手段は、光路分割手段と、前記光路分割手段で
    分割された前記被検レンズからの反射像を観測するセン
    サとを備え、 前記光路分割手段は、前記被検レンズと前記対物レンズ
    の間に設けられていることを特徴とする偏芯測定器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の偏芯測
    定器において、 前記観測手段は、光路分割手段と、前記光路分割手段で
    分割された前記被検レンズからの反射像を観測するセン
    サを備え、 前記光路分割手段は、前記指標と前記対物レンズの間に
    設けられていることを特徴とする偏芯測定器。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の偏芯測定器において、 前記指標は前記光路分割手段において、前記光源からの
    光が入射する光入射面上に一体的に設けられていること
    を特徴とする偏芯測定器。
  7. 【請求項7】 請求項1または3に記載の偏芯測定器に
    おいて、 前記観測手段は、前記光源からの光を透過させる光透過
    部および前記被検レンズからの反射光を反射させる光反
    射部を有する光路変換手段と、前記光路変換手段によっ
    て反射された前記被検レンズからの反射像を観測するた
    めのセンサを備え、 前記光路変換手段は、前記指標と前記対物レンズの間に
    設けられ、 前記照明光学系には、前記指標を通過した前記光源から
    の光を前記光路変換手段の前記光透過部に集光するリレ
    ーレンズを備えていることを特徴とする偏芯測定器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286305A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Nikon Corp 偏芯測定装置

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