JP2003166719A - 折畳み可能な放熱板 - Google Patents

折畳み可能な放熱板

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JP2003166719A
JP2003166719A JP2001364386A JP2001364386A JP2003166719A JP 2003166719 A JP2003166719 A JP 2003166719A JP 2001364386 A JP2001364386 A JP 2001364386A JP 2001364386 A JP2001364386 A JP 2001364386A JP 2003166719 A JP2003166719 A JP 2003166719A
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fluid tube
heat dissipation
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tube
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JP2001364386A
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Takeshi Hisaie
毅 久家
Noriaki Inoue
典顕 井上
Shigeko Iijima
滋子 飯島
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Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材(部品)が少なく、製作が簡単で、折畳
みが可能で、梱包、貯蔵、運搬、敷設する際に、流体用
チューブが外側に突出せず、敷設場所に平坦に敷設でき
る折曲げ可能な放熱板を提供すること。 【解決手段】 流体用チューブ用埋設溝が刻設された狭
幅長尺の複数の板状体を組合せて平面形状を四角形と
し、埋設溝に流体用チューブを埋設し、表面側全体に放
熱シートを、裏面側の全部または一部に裏面材を貼着
し、隣接する板状体の端部同士が接触する複数の接触部
を折曲部とした折曲げ可能な放熱板において、一方の板
状体端部の流体用チューブ出口開口部と他方の板状体端
部の流体用チューブ入口開口部とを対向させずずらして
設け、この部分を流体用チューブ渡り部分とし、伸縮性
を有する渡り部材を配置した、折曲げ可能な放熱板を要
旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折畳み可能な放熱
板に関する。さらに詳しくは、一般住宅、集合住宅、商
業ビルまたはホテルなどの建築物下地材の面上、居住空
間の壁面、天井板、衝立などに使用され、折畳みが可能
で、梱包、保管、輸送、敷設作業などが容易で、敷設し
た後の表面が平坦に仕上がる折畳み可能な放熱板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地の住宅の居住性、温暖地の
住宅の寒冷期における居住性を向上させる目的で、住宅
の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化され
ている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板
との間、大引の上に敷いた下張合板の上面(または上
側)などに床暖房用放熱板(パネルともいう)を組込む
手法が採用され、マンションなどのような集合住宅にあ
っては、スラブ床の上面に直接またはスラブ床の上面に
敷いた下張合板の上などに、床暖房用放熱板を敷設する
方法が採用されている。
【0003】床暖房用放熱板(パネル)は、例えば、特
開昭60−223922号公報、特開平3−17521
6号公報、特開平4−80596号公報、特開平8−2
61485号公報などに記載されているように、軟質発
泡体または硬質発泡体よりなる板状体の一方の面に溝や
空間を形成し、この溝に空間部分に流体用チューブ(熱
媒用可撓性チューブ)を埋設し、その表面をアルミニウ
ム箔などの均熱材で被覆した構造のものが提案されてい
る。
【0004】これら従来から知られている放熱板(パネ
ル)は、狭幅で長尺の板状体に、板状体の長さ方向に沿
って形成した溝や空間に、流体用チューブを埋設するの
が一般的であった。このような構造の放熱板を敷設する
場合には、多くの場合、あらかじめ工場で広幅のものに
組立て、敷設現場に搬入して敷設する手法が採用されて
いる。しかしながら、この従来法によると、広幅に組立
てた放熱板は折畳むと流体用チューブが挫屈したり、板
状体に刻設した溝との摩擦により傷がついたりするとい
う欠点があった。
【0005】熱媒用チューブが挫屈したり、板状体に刻
設した溝との摩擦により傷がついたりするのは、流体用
チューブを、狭幅で長尺の一方の板状体から隣接する他
の板状体に連通させる板状体の端部で多発することに注
目し、これら欠点を解消する方法を検討した結果、板状
体を取付け取外し自在とした構造の放熱板を提案した
(特開平11−294783号)。しかし、その後さら
に検討の結果、先に提案した構造の放熱板は、上記欠点
は解消できたが、なお、板状体の数が多く製造作業や、
流体用チューブを板状体の溝に嵌合しながらの敷設作業
が繁雑である、敷設した後の放熱板表面が凹凸になる、
などの欠点があることが分った。
【0006】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、部材
(部品)が少なく、製作が簡単で、折畳みが可能で、梱
包、貯蔵、運搬、敷設する際に、流体用チューブが溝か
ら突出せず(飛び出さず)、挫屈し難く、板状体に刻設
した溝との摩擦などにより傷が付き難く、敷設現場に簡
単に敷設でき、敷設した後の表面が平坦に仕上がる放熱
板(パネル)を提供すべく鋭意検討の結果、本発明を完
成するに至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第一発明では、一方の面に流体用チューブの埋設溝
が刻設された長尺狭幅の複数枚の板状体を、相互に端部
同士を接触させて配列して平面形状をほぼ四角形とし、
上記埋設溝には流体用チューブの埋設し、表面側の全面
に放熱シートを、裏面側の全面または一部に裏面材を貼
着し、隣接する板状体の端部同士が接触する複数の接触
部を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、複数の
折曲部の放熱シートまたは裏面材のいずれか一方を、折
曲部に沿って不連続とし、隣接する板状体の一方の板状
体端部の流体用チューブ出口開口部の位置と、他方の板
状体端部の流体用チューブ入口開口部の位置とを対向さ
せずにずらし、かつ、隣接する板状体の端部壁面の上記
双方の開口部間に流体用チューブ配置用切欠部を設け、
この流体用チューブ配置用切欠部を設けた部分で、出口
開口部からの流体用チューブを入口開口部に渡らせ、こ
の流体用チューブを渡らせたチューブ渡り部分に、チュ
ーブ渡り部分に対して直角に、一方の板状体端部から他
方の板状体端部に架け渡した伸縮性の架け渡し部材が、
上記の放熱シートと板状体端部表面との間に固定され、
不連続とされた放熱シートまたは裏面材の下側で流体用
チューブ表面に接触させて配置されてなることを特徴と
する、折畳み可能な放熱用板を提供する。
【0008】また、第二発明では、一方の面に流体用チ
ューブの埋設溝が刻設された長尺狭幅の複数枚の板状体
を、相互に端部同士を接触させて配列して平面形状をほ
ぼ四角形とし、上記埋設溝には流体用チューブの埋設
し、表面側の全面に放熱シートを、裏面側の全面または
一部に裏面材を貼着し、隣接する板状体の端部同士が接
触する複数の接触部を折曲部とした折畳み可能な放熱板
において、複数の折曲部の放熱シートまたは裏面材のい
ずれか一方を、折曲部に沿って不連続とし、隣接する板
状体の一方の板状体端部の流体用チューブ出口開口部の
位置と、他方の板状体端部の流体用チューブ入口開口部
の位置とを対向させずにずらし、かつ、隣接する板状体
の端部壁面の上記双方の開口部間に流体用チューブ配置
用切欠部を設け、この流体用チューブ配置用切欠部を設
けた部分で、出口開口部からの流体用チューブを入口開
口部に渡らせ、この流体用チューブを渡らせたチューブ
渡り部分に、架け渡し部材が、チューブ渡り部分に対し
て直角に、一方の板状体端部裏面側から折曲部を経て、
流体用チューブの外周面に接触させて再び折曲部を経て
他方の板状体端部裏面側に達するように配置されてなる
ことを特徴とする、折畳み可能な放熱用板を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る折畳み可能な放熱板は、長尺狭幅の複数枚
の板状体によって構成され、施工後は広幅で長尺のほぼ
四角形を呈する床暖房用放熱板(パネル)、壁面、天井
板、衝立などを形成用に使用される。さらに、放熱板の
流体用チューブに熱媒に代えて冷媒を通すときは、冷房
用放熱板としても使用される。
【0010】板状体の素材は、木質フローリング、木
板、合板、パーチクルボード、繊維板、合成樹脂板など
の中から選ばれる。合成樹脂板の場合は、独立気泡を有
しかつ優れた剛性を有する硬質発泡樹脂製平板の中から
選ぶのが好適である。硬質発泡樹脂製平板の具体例とし
ては、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチレンと発泡ポリ
エチレンとの混合物、発泡ポリプロピレン、硬質ポリウ
レタン、発泡硬質ゴムなどが挙げられるが、これら例示
したものに限定されるものではない。合成樹脂板の発泡
倍率は、樹脂の種類により異なるが、1.2〜50倍の
範囲で選ぶことができる。
【0011】板状体の厚さは流体用チューブの直径と同
じ寸法を最小厚さとし、最大厚さは流体用チューブの直
径プラス25mmまでの範囲で選ぶことができる。板状体
の厚さが流体用チューブの直径プラス25mm以上である
と、板状体が厚くなりすぎ、放熱板が全体として嵩張
り、取扱い難くなるので好ましくない。板状体の長さは
放熱板を敷設する場所に応じて、60〜400cmの範囲
で選ぶことができる。敷設する場所の面積が広い場合
は、複数の放熱板を組合せて敷設することもできる。板
状体の幅は10〜100cmの範囲でそれぞれ選ぶことが
できる。幅が100cmを超えると、折畳み、梱包、貯
蔵、運搬などの作業性に劣り、10cm未満であると、流
体用チューブを方向転換させるU字状溝を刻設し難い、
一定の幅とするのに多数の板状体が必要となる、放熱板
の製造作業、放熱板製造後の折畳み作業、折畳み状態を
解いての敷設作業などが繁雑となる、などの欠点があり
好ましくない。複数枚の板状体を配列して平面形状をほ
ぼ四角形の放熱板とする際には、厚さ、長さ、幅ともに
同じ寸法とするのが好ましい。
【0012】複数枚の板状体によって構成される放熱板
の一方の面に、流体用チューブ埋設用の埋設溝を刻設す
る。埋設溝を刻設する面は表面側、裏面側のいずれであ
ってもよいが、放熱効率の観点から表面側が好適であ
る。埋設溝は、延在方向に対して直角に切断した際の断
面がU字形状を呈するものが好ましい。断面がU字状の
埋設溝の開口幅および深さは、流体用チューブの直径と
同じ大きさとするのが好ましい。この埋設溝は、平面か
ら見た配置状態がU字状曲線、直線、S(または逆S)
字状曲線とを適宜組合せ、連続させて刻設される。以下
は、埋設溝を板状体の表面側に刻設した構造の放熱板に
ついて説明する。
【0013】平面がU字状曲線を呈する埋設溝は、各板
状体の長さ方向の一端または両端部に設けられ、流体用
チューブを埋設した状態で方向転換させる溝であり、直
線は板状体の長さ方向に沿い端部のU字状曲線を結ぶ溝
であり、平面がS(逆S)字状曲線を呈する埋設溝は複
数の折曲部のうちの一部流体用チューブを、一方の板状
体から他方の板状体に渡らせる部分に刻設され溝であ
る。U字状曲線およびS(逆S)字状曲線の曲率の半径
は、流体用チューブが座屈しない最低の寸法とするのが
好ましい。埋設溝は、全体として放熱板から均一に放熱
されるように、分布させるのが好ましい。
【0014】本発明に係る放熱板は、隣接する板状体の
一方の板状体端部の流体用チューブ出口(流体の流出部
分をいう)開口部の位置と、他方の板状体端部の流体用
チューブ入口(流体の流入部分をいう)開口部の位置と
を対向させずにずらして設ける(後記、図3参照)。ず
らす長さ(または間隔)が小さすぎると、一方の出口と
他方の入口の間(以下、チューブ渡り部分ということが
ある)に渡らせて流体用チューブを配置し、チューブ渡
り部分を含む折曲部で折曲げた際に、流体用チューブは
このチューブ渡り部分で直線状になって露出し、捩じれ
が少なく直角に折曲げられることもないので、挫屈し難
くなる。チューブ渡り部分の長さは、小さい(短い)と
捩じれが大きく挫屈し易く、大きすぎると、折曲げた状
態を解いて平面にする際に、この部分で露出した流体用
チューブを流体用チューブ切欠部に嵌合し難くなる。ず
らす長さは、流体用チューブ直径の3〜15倍の範囲と
するのが好ましい。
【0015】隣接する板状体の端部壁面の上記双方の開
口部間に、流体用チューブ配置用切欠部を設ける。流体
用チューブ配置用切欠部は、二枚の板状体端部に鏡面対
照に設け、二枚の板状体端部を突合わせた状態では、断
面がU字形状を呈する埋設溝を形成するような構造とす
る(後記図4参照)。このような構造とすることによっ
て、板状体を端部同士の接触部で折曲げた際には、出口
開口部から入口開口部に渡らせた流体用チューブを、捩
じれや挫屈などを生じさせずに露出させ、折曲げを解い
て平面状態として敷設する際には、流体用チューブを流
体用チューブ配置用切欠部に容易に戻すことができる。
【0016】上記チューブ渡り部分を含む折曲部は、隣
接する板状体の端部に設けるが、折曲部の設け方は、
(1)板状体の幅方向端部のみ、(2)板状体の長さ方向端部
のみ、(3)幅方向端部と長さ方向端部の双方、のいずれ
であってもよい。上記(1)は、長尺狭幅の板状体を複数
枚組合せて広幅の放熱板とする際に採用され、上記(2)
は、長尺狭幅の板状体を複数枚組合せて長尺とする際に
採用され、上記(3)は、長尺狭幅の板状体を複数枚組合
せて広幅で長尺とする際に採用される。
【0017】溝{直線、U字状曲線およびS(逆S)字
状曲線}に配置され埋設される流体用チューブは、その
内側空間に熱媒、冷媒を通す機能を果すものであり、可
撓性に優れ、機械強度、耐熱性、耐薬品性などにも優れ
ている必要がある。このような特性を発揮する流体用チ
ューブとしては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、
ポリプロピレン管、軟質ポリ塩化ビニル管、ナイロン
管、管の壁面に金属線を埋設した上記の樹脂管などが挙
げられ、中でも好ましいのは、架橋ポリエチレン管、ポ
リブテン管である。熱媒用チューブの外径は、建築物が
構築される地域、建築物の種類などにより異なるが3〜
20mm、肉厚は0.5〜5mmの範囲で選ぶことができ
る。流体用チューブに通すことができる媒体としては、
熱媒および冷媒ともに水、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、気体などが挙げられる。流体用チュー
ブは、流体ヘッダを経由して、流体温度調節装置を装備
した流体循環装置に連接される。流体温度調節装置は、
放熱板を敷設した近傍、例えば、床下、屋外、屋上など
に設置するのが好ましい。
【0018】本発明の第一発明に係る放熱板には、チュ
ーブ渡り部分に、チューブ渡り部分に対して直角に、一
方の板状体端部から他方の板状体端部に架け渡した伸縮
性の架け渡し部材を設ける。この伸縮性の架け渡し部材
は、端部を放熱シートと板状体端部表面との間に固定
し、不連続とされた放熱シートまたは裏面材の内側で流
体用チューブ表面に接触させて配置する(後記、図4お
よび図7を参照)。架け渡し部材をこの位置に配置する
ことにより、放熱板を折曲部で折曲げた際に、架け渡し
部材が流体用チューブの外側への突出を制限し、伸縮性
を有しているので流体用チューブの突出力に押されても
破損することがない。折曲げた状態を解いて平面にして
敷設する際には、架け渡し部材は、チューブ渡り部分で
露出した流体用チューブを流体用チューブ切欠部に押戻
して嵌合させるので、敷設作業が容易であり、敷設した
後の放熱板表面を平坦に仕上げることができる。
【0019】伸縮性の架け渡し部材は、伸縮性に優れた
ゴム状物質より調製するのが好ましく、その形状ないし
構造は、(a)シートまたはフィルム製で長方形のもの
(後記、図4を参照)、(b)環(リング)状のもの(後
記、図10を参照)、(c)中央部をシートまたはフィル
ム状とし両端を半環(リング)付のもの(後記、図11
を参照)、などが挙げられる。形状ないし構造が(a)の
場合、その幅はチューブ渡り部分の長さと同じ広幅で
も、長さよりも狭い狭幅でもよい。チューブ渡り部分が
長い場合は、狭幅の架け渡し部材を複数本設けてもよ
く、長さは架け渡し部材の端部が、流体用チューブ配置
用切欠部が設けられた二枚の板状体の端部表面に達し、
固定できる長さとする。架け渡し部材の端部の固定は、
接着、掛止、ビス止めなどによることができる。
【0020】上記(a)のシートが厚い場合には、双方の
板状体の端部表面に、架け渡し部材配置用切欠溝を設
け、架け渡し部材をこの架け渡し部材配置用切欠溝に配
置すると、放熱板の平坦性が確保されるので好ましい。
折曲部での折曲げが山折り(後記、図5および図6に示
した折り方をいう)の場合は、架け渡し部材配置用切欠
溝は双方の板状体の端部表面のみに設け、谷折り(後
記、図8および図9に示した折り方をいう)の場合は、
板状体の端部表面の他に、流体用チューブ配置用切欠部
の曲面に沿って同様に設ける(後記、図13を参照)。
【0021】架け渡し部材が(b)の環(リング)および
(c)の半環(リング)付のものでは、双方の板状体の端
部表面に設けた架け渡し部材配置用切欠溝に、架け渡し
部材掛止用突起を設けるのが好ましい(後記、図14お
よび図15を参照)。(b)の環および(c)の半環付のもの
場合、幅と長さは、架け渡し部材の両端の環を二枚の板
状体の端部の対向する掛止用突起に掛止できる寸法とす
る。
【0022】本発明の第二発明に係る放熱板には、チュ
ーブ渡り部分に、架け渡し部材を、チューブ渡り部分に
対して直角に、一方の板状体端部裏面側から折曲部を経
て、流体用チューブの外周面に接触させて再び折曲部を
経て他方の板状体端部裏面側に達するように配置する。
この架け渡し部材は、端部を一方の板状体端部表面と裏
面材との間または裏面材外側に固定し、折曲部を経て、
流体用チューブの外周面に接触させて(外周面を巻い
て)、再び折曲部を経て他方の板状体端部表面と裏面材
との間または裏面材外側に固定する(後記、図10を参
照)。架け渡し部材の端部を板状体端部表面と裏面材と
の間に固定する場合は、裏面材は折曲部で連続とされ
る。架け渡し部材の端部を裏面材外側に固定する場合
は、裏面材は折曲部で連続とされる。
【0023】第二発明における架け渡し部材は、山折り
する折曲部に配置することができ、架け渡し部材の材料
は、伸縮性でも非伸縮性のいずれであってもよい。架け
渡し部材をこの位置に配置することにより、放熱板を折
曲部で折曲げた際に、架け渡し部材が流体用チューブの
外側への突出を制限し、折曲げた状態を解いて平面にし
て敷設する際には、架け渡し部材は、チューブ渡り部分
で露出した流体用チューブを流体用チューブ切欠部に正
確に嵌合させるので、敷設作業が容易であり、敷設した
後の放熱板表面を平坦に仕上げることができる。
【0024】第一発明および第二発明に係る放熱板は、
埋設溝に流体用チューブを埋設する前または埋設した後
に、架け渡し部材を配置して架け渡し部材の端部を板状
体端部に固定し、表面側の全面に放熱シートを、裏面側
の全面または一部に裏面材を貼着する(後記、図4、図
7および図10を参照)。放熱シートは放熱板の表面側
の全面に貼着するが、裏面材は放熱板の裏面側全面また
は一部に貼着する。この際、上記複数の折曲部の放熱シ
ートまたは裏面材のいずれか一方を、折曲部に沿って不
連続とする。なお、本発明において連続とは、放熱シー
トまたは裏面材が繋がっていること意味し、不連続とは
放熱シートまたは裏面材が繋がっていないことを意味す
る。
【0025】放熱板表面側の放熱シートを折曲部で連続
させ、裏面側の裏面材を折曲部で不連続とさせた際に
は、谷折り(後記、図8および図9を参照)が可能で、
連続している放熱シートがヒンジとして機能する。放熱
板裏面側の裏面材を折曲部で連続させ、表面側の放熱シ
ートを折曲部で不連続とさせた際には、山折りが可能
で、連続している裏面材がヒンジとして機能する。な
お、裏面材の貼着は、ヒンジとしての機能を発揮する程
度で十分であるので、折曲部の全長に渡って貼着する必
要はなく、一定の隙間をあけて折曲部の一部に貼着して
もよい。
【0026】放熱板の表面全面に貼着した放熱シート
は、埋設溝に埋設した流体用チューブが埋設溝から外れ
ないように機能するほか、折曲部では上記したとおりヒ
ンジとして機能する。放熱シートとしては、アルミニウ
ム箔などの金属箔、アルミニウム箔と不織布との積層
体、プラスチックフィルムにアルミニウムなどの金属を
蒸着したものなどが挙げられ、裏面材はアルミニウム
箔、プラスチックフィルム、不織布、アルミニウム箔と
不織布との積層体などが挙げられる。放熱シート、裏面
材として好ましいのは、10〜200μmの厚さのアル
ミニウム箔である。
【0027】埋設溝を板状体の裏面側に刻設する場合に
は、板状体の厚さを可及的に薄くし、裏面側に貼付ける
放熱シートを裏面材とするのが好ましい。裏面材は流体
用チューブが埋設溝から外れないように機能するほか、
熱を板状体の表面側に反射させるように機能するので、
裏面側全面に貼着するのが好ましい。複数の板状体を組
合せる手法、流体用チューブの埋設手法、折曲部の形成
手法などは、上で説明した埋設溝を板状体の表面側に刻
設したものと同じである。
【0028】本発明の第一発明および第二発明に係る折
畳み可能な放熱板は、あらかじめ工場または製造所で製
作するのが好ましい。放熱板は、複数枚の板状体を相互
に端部同士を接触させて配列して所望の面積とされ、平
面形状はほぼ四角形とされる。一方の面に刻設された流
体用チューブの埋設溝に、連続する流体用チューブを埋
設する前または埋設した後に伸縮性の架け渡し部材を配
置し、表面側の全面に放熱シートを、裏面側の全面また
は一部に裏面材を貼着し、折曲部の放熱シートおよび/
または裏面材を不連続とする。折曲部の放熱シートおよ
び/または裏面材が不連続とされているので、連続部分
をヒンジとし不連続とされている面側を開いて折曲げ
る。
【0029】以下、本発明の第一発明および第二発明に
係る折畳み可能な放熱板の敷設方法について説明する。
あらかじめ工場で製造された折畳み可能な放熱板を、折
畳まれた形態で敷設現場に運搬・搬入し、建造物の床の
下地面の所定位置に敷設する。下地面とは、マンショ
ン、商業ビル、ホテルなどのコンクリート製の建造物に
あってはスラブ面、これらの上に形成された下地床合板
などをいい、一戸建て住宅にあっては下地床合板をい
う。所定位置とは、部屋の床面の全体でもよく、部屋の
床面の一部分の特定の位置であってもよい。敷設面積が
広い場合は、複数の放熱板を組合せればよい。下地面や
下地床合板の上には、裏打材を配置し、これに接着剤を
介して接着するのが好ましい。裏打材としては、不織
布、ゴム板、繊維板、樹脂板、パーチクルボードなどが
挙げられる。接着剤は、この種放熱材を敷設する際に使
用されるものが特に制限がなく使用できる。
【0030】放熱板を敷設する場合には、放熱シートの
上に表装材を配置するのが好ましい。表装材としては、
合板、木板、繊維板、樹脂板、パーチクルボードなどが
挙げられるが、これら例示したものに限定されるもので
はない。板状体の材料の種類によって、表装材を選ぶも
のとする。表装材は、一枚で構成してもよいし、薄い小
片を複数枚組合せて構成したものであってもよい。表装
材の表面には塗料を塗布したもの、木目模様や他の模様
などを印刷したものなどでもよい。表装材の厚さは、余
り薄すぎると上記機能を発揮させることができず、余り
厚すぎると流体用チューブからの伝熱効率が低下するの
で、いずれも好ましくない。表装材の厚さは、1〜15
mmの範囲で選ぶことができる。
【0031】本発明の第一発明および第二発明に係る折
畳み可能な放熱用部材を壁面、天井材などに利用する際
にも、上の暖房床の施工方法に準じて施工することがで
きる。衝立として利用する際には、背面に補強板を貼付
け一定の幅として自立可能に脚部を取付けて、蝶番を取
付けて屏風のように応用することもできる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を図面に基いて詳細に説明する
が、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記載例に
限定されるものではない。
【0033】図1は本発明の第一発明に係る折畳み可能
な放熱板の一例の部分平面略図、図2は図1のI部分の
部分拡大平面略図、図3は図2のII部分の拡大平面略図
であり、図4は裏面材をヒンジとした放熱板の図3のII
I−III部分での拡大平面略図、図5は裏面材をヒンジと
して山折りする途中の状態の縦断側面略図、図6は図5
の状態から山折りを完了した状態の縦断側面略図であ
る。図7は放熱シートをヒンジとした放熱板の図3に対
応する縦断側面略図、図8は放熱シートをヒンジとし谷
折りする途中の状態の縦断側面略図、図9は図8の状態
から谷折りを完了した状態の縦断側面略図である。
【0034】放熱板1は、長尺狭幅の板状体2を複数枚
組合せてほぼ四角形とされる。図1は、4枚の板状体2
を組合せたれ例を示したが、6枚組、8枚組とすること
ができる。板状体2の表面側には、流体用チューブ埋設
溝3が刻設されており、埋設溝3は板状体2の端部で平
面がU字状曲線とされて方向転換され、端部のU字状曲
線を結ぶ直線状溝は板状体の長さ方向に沿って刻設され
ている。流体用チューブ4を一方の板状体から他方の板
状体に渡らせる部分(チューブ渡り部分)には、平面が
S(逆S)字状曲線を呈する埋設溝が刻設されている。
流体用チューブ4は、流体用ヘッダ13を経由して、図
示されていない流体循環装置に連接されている。
【0035】図3〜図6に図示した例では、放熱板1を
構成し相互に隣接する板状体2Aと2Bには、板状体2
A端部の流体用チューブ出口開口部2aの位置と、他方
の板状体端部の流体用チューブ入口開口部2bの位置と
は対向させずにずらして設けられている。板状体2Aと
2Bの端部には、流体用チューブ配置用切欠部7A、7
Bが設けられ、放熱板1が平面状にされている状態で
は、双方の切欠部で流体用チューブ埋設溝と同様に縦断
面はU字状の溝を形成する(図4参照)。流体用チュー
ブは、開口部2aと開口部2bの間のチューブ渡り部分
で、板状体2Aから板状体2Bに渡っている。
【0036】このチューブ渡り部分では、架け渡し部材
9Aは、その端部が放熱シート5と板状体2A端部表面
と板状体2Bの端部表面との間に固定されており、流体
用チューブ表面とは、不連続とされた放熱シート5の下
側で接触して配置されている(図4参照)。放熱板1を
折曲部8で山折りした際には、放熱シート5が不連続と
された折曲部で分離し、流体用チューブ4は、開口部2
aと開口部2bとの間のチューブ渡り部分で、一方の板
状体から他方の板状体に渡り露出するが、架け渡し部材
9Aによって突出が制限される(図5および図6参
照)。板状体の裏面側に貼着された裏面材6は、折曲部
8で連続とされヒンジとして機能する。
【0037】図7〜図9に図示した例では、架け渡し部
材9Bは、その端部の固定方法は上の山折りの場合と同
じであるが、流体用チューブ表面とは、不連続とされた
裏面材6の下側で接触して配置されている(図7参
照)。放熱板1を折曲部8で谷折りした際には、不連続
とされた裏面材6が不連続部で分離し、流体用チューブ
4は、開口部2aと開口部2bとの間のチューブ渡り部
分で、一方の板状体から他方の板状体に渡り露出する
が、架け渡し部材9Bによって突出が制限される(図8
〜図9参照)。
【0038】図10は、本発明の第二発明に係る放熱板
の一例であって、放熱シートをヒンジとした放熱板の図
4に対応する縦断側面略図、図11は裏面材をヒンジと
し山折りする途中の状態の縦断側面略図、図12は図1
1の状態から山折りを完了した状態の縦断側面略図であ
る。
【0039】図13〜図14は、架け渡し部材の例の平
面略図である。図13は(b)環(リング)状の架け渡し
部材9Eであり、図14は(c)長方形の両端に半環(リ
ング)を有する架け渡し部材9Fものである。これら架
け渡し部材の厚さが厚い場合には、架け渡し部材配置用
切欠溝を設けるのが好ましい。図15〜図18は架け渡
し部材配置用切欠溝の例を示す部分拡大斜視図である。
図15〜図18において、10A、10Bは、折曲部に
厚さの厚い(a)長方形の架け渡し部材9の端部を配置し
固定するための、架け渡し部材配置用切欠溝の部分拡大
斜視図であり、図16の10Cは、10A、10Bの他
に流体用チューブ配置用切欠部の曲面に沿って設けた架
け渡し部材配置用切欠溝であり、谷折りする折曲部に、
厚い(a)長方形の架け渡し部材を配置するための、架け
渡し部材配置用切欠溝の部分拡大斜視図である。
【0040】図17の11Aおよび11B、図18の1
2Aおよび12Bは、厚さの厚い(b)の環状の架け渡し
部材9D、または(c)の半環を有する架け渡し部材9E
の端部を配置し固定するために、双方の板状体の架け渡
し部材配置用切欠溝10A、10Bに設けられた架け渡
し部材掛止用突起である。これら架け渡し部材掛止用突
起には、厚さの厚い架け渡し部材9Dの環、架け渡し部
材9Eの半環を掛止する。架け渡し部材配置用切欠溝に
架け渡し部材を配置した後は、両者を固定し、その上に
放熱シートを配置し板状体と貼着する。この際、放熱シ
ートと流体用チューブとは接着しない。
【0041】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.第一発明および第二発明に係る折畳み可能な放熱板
は、複数枚の板状体に連続した流体用チューブを埋設
し、表面側に放熱シートを貼着し、裏側面に裏面材を貼
着して一体化された一種類の部材で構成されているの
で、構成部材の種類が少なく、製作、梱包、保管、運
搬、敷設する際の取扱いが容易である。 2.第一発明に係る折畳み可能な放熱板は、隣接する板
状体の一方の板状体端部の流体用チューブ出口開口部の
位置と、他方の板状体端部の流体用チューブ入口開口部
の位置とを対向させずにずらして設け、かつ、隣接する
板状体の端部壁面の上記双方の開口部間に流体用チュー
ブ配置用切欠部を設け、この流体用チューブ配置用切欠
部を設けた部分で、出口開口部からの流体用チューブを
入口開口部に渡らせ、この流体用チューブを渡らせたチ
ューブ渡り部分に、チューブ渡り部分に対して直角に一
方の板状体から他方の板状体に架け渡した伸縮性の架け
渡し部材が配置されているので、放熱板を折曲部で折曲
げた際に流体用チューブが外側に突出することがない。 3.第一発明および第二発明に係る折畳み可能な放熱板
は、複数枚の板状体が放熱シートと裏面材とによって一
体化されているが、上記複数の折曲部の放熱シートまた
は裏面材のいずれか一方を、折曲部に沿って不連続とさ
れているので、放熱板を折曲部で折曲げた際に、この不
連続とされた部分がヒンジとして機能するので、放熱板
を構成する複数の板状体に分解することがない。 4.第一発明および第二発明に係る折畳み可能な放熱板
は、敷設時に折畳みを解いて平面にした際に、流体用チ
ューブが架け渡し部材によって押戻されるので表面が平
坦に仕上がり、この上に表装材を配置した床面も平坦性
に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一発明に係る折畳み可能な放熱板の一例の
部分平面略図である。
【図2】 図1のA部分の部分拡大平面略図である。
【図3】 図2のII部分のB部分の部分拡大平面略図で
ある。
【図4】 裏面材をヒンジとした放熱板の図3のIII−I
II部分での縦断側面略図である。
【図5】 裏面材をヒンジとして山折りする途中の状態
の縦断側面略図である。
【図6】 図5の状態から山折りを完了した状態の縦断
側面略図である。
【図7】 放熱シートをヒンジとした放熱板の図3に対
応する縦断側面略図である。
【図8】 放熱シートをヒンジとし谷折りする途中の状
態の縦断側面略図である。
【図9】 図8の状態から谷折りを完了した状態の縦断
側面略図である。
【図10】 第二発明に係る折畳み可能な放熱板の一例
で、図4に対応する部分での縦断側面略図である。
【図11】 裏面材をヒンジとし山折りする途中の状態
の縦断側面略図である。
【図12】 図11の状態から山折りを完了した状態の
縦断側面略図である。
【図13】 架け渡し部材の一例の平面略図である。
【図14】 架け渡し部材の他の例の平面略図である。
【図15】 架け渡し部材配置用切欠溝の拡大斜視図で
ある。
【図16】 架け渡し部材配置用切欠溝の拡大斜視図で
ある。
【図17】 架け渡し部材掛止用突起の一例の拡大斜視
図である。
【図18】 架け渡し部材掛止用突起の他の例の拡大斜
視図である。
【符号の説明】 1:放熱板 2、2A、2B:板状体 2a:流体用チューブ出口開口部 2b:流体用チューブ入口開口部 3:流体用チューブ埋設溝 4:流体用チューブ 5:放熱シート 6:裏面材 7A、7B:流体用チューブ配置用切欠部 8:折曲部 9、9A、9B、9C、9D、9E:架け渡し部材 10A、10B、10C:架け渡し部材配置用切欠溝 11A、11B、12A、12B:架け渡し部材掛止用
突起 13:流体用ヘッダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 滋子 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 3L070 BD00 BD03 BD19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に流体用チューブの埋設溝が刻
    設された長尺狭幅の複数枚の板状体を、相互に端部同士
    を接触させて配列して平面形状をほぼ四角形とし、上記
    埋設溝には流体用チューブの埋設し、表面側の全面に放
    熱シートを、裏面側の全面または一部に裏面材を貼着
    し、隣接する板状体の端部同士が接触する複数の接触部
    を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、複数の折
    曲部の放熱シートまたは裏面材のいずれか一方を、折曲
    部に沿って不連続とし、隣接する板状体の一方の板状体
    端部の流体用チューブ出口開口部の位置と、他方の板状
    体端部の流体用チューブ入口開口部の位置とを対向させ
    ずにずらし、かつ、隣接する板状体の端部壁面の上記双
    方の開口部間に流体用チューブ配置用切欠部を設け、こ
    の流体用チューブ配置用切欠部を設けた部分で、出口開
    口部からの流体用チューブを入口開口部に渡らせ、この
    流体用チューブを渡らせたチューブ渡り部分に、チュー
    ブ渡り部分に対して直角に、一方の板状体端部から他方
    の板状体端部に架け渡した伸縮性の架け渡し部材が、上
    記の放熱シートと板状体端部表面との間に固定され、不
    連続とされた放熱シートまたは裏面材の下側で流体用チ
    ューブ表面に接触させて配置されてなることを特徴とす
    る、折畳み可能な放熱用板。
  2. 【請求項2】 一方の面に流体用チューブの埋設溝が刻
    設された長尺狭幅の複数枚の板状体を、相互に端部同士
    を接触させて配列して平面形状をほぼ四角形とし、上記
    埋設溝には流体用チューブの埋設し、表面側の全面に放
    熱シートを、裏面側の全面または一部に裏面材を貼着
    し、隣接する板状体の端部同士が接触する複数の接触部
    を折曲部とした折畳み可能な放熱板において、複数の折
    曲部の放熱シートまたは裏面材のいずれか一方を、折曲
    部に沿って不連続とし、隣接する板状体の一方の板状体
    端部の流体用チューブ出口開口部の位置と、他方の板状
    体端部の流体用チューブ入口開口部の位置とを対向させ
    ずにずらし、かつ、隣接する板状体の端部壁面の上記双
    方の開口部間に流体用チューブ配置用切欠部を設け、こ
    の流体用チューブ配置用切欠部を設けた部分で、出口開
    口部からの流体用チューブを入口開口部に渡らせ、この
    流体用チューブを渡らせたチューブ渡り部分に、架け渡
    し部材が、チューブ渡り部分に対して直角に、一方の板
    状体端部裏面側から折曲部を経て、流体用チューブの外
    周面に接触させて再び折曲部を経て他方の板状体端部裏
    面側に達するように配置されてなることを特徴とする、
    折畳み可能な放熱用板。
  3. 【請求項3】 架け渡し部材が、双方の板状体の流体用
    チューブ配置用切欠部にまたがって設けられた架け渡し
    部材配置用切欠溝に配置されてなる、請求項1または請
    求項2に記載の折畳み可能な放熱板。
  4. 【請求項4】 伸縮部材配置用切欠溝が、埋設溝の曲面
    に沿って設けられてなる、請求項1ないし請求項3のい
    ずれか一項に記載の折畳み可能な放熱板。
  5. 【請求項5】 双方の板状体の表面に設けられた架け渡
    し部材配置用切欠溝に、架け渡し部材掛止用突起が設け
    られてなる、請求項3に記載の折畳み可能な放熱板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075992A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Osaka Gas Co Ltd 床暖房パネル

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