JP2003166314A - 防災のし瓦 - Google Patents

防災のし瓦

Info

Publication number
JP2003166314A
JP2003166314A JP2001366055A JP2001366055A JP2003166314A JP 2003166314 A JP2003166314 A JP 2003166314A JP 2001366055 A JP2001366055 A JP 2001366055A JP 2001366055 A JP2001366055 A JP 2001366055A JP 2003166314 A JP2003166314 A JP 2003166314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
tiles
roof
inclined surface
roof tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001366055A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Hamaguchi
健一 浜口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIWA KAWARA SANGYO KK
Original Assignee
EIWA KAWARA SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EIWA KAWARA SANGYO KK filed Critical EIWA KAWARA SANGYO KK
Priority to JP2001366055A priority Critical patent/JP2003166314A/ja
Publication of JP2003166314A publication Critical patent/JP2003166314A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 のし積みの施工に際し、接着及び調整用の葺
き土等も少なくてよく、のし積みの瓦同士が強固に接着
されるから、地震、台風でもずれ落ちない、製造及び施
工上容易である形状を持つ一体型の防災のし瓦を提供す
る。 【解決手段】 一体型のし瓦1であって、断面左右対称
で、上面が中央に平面2を有し、平面2から傾斜面3、
傾斜面4、端面5とつながり、瓦の厚みを隔てて、下面
も平面6から傾斜面7、傾斜面8、端面5とつながる形
状で、傾斜面7が対応する傾斜面3よりも水平に対する
傾斜角度を大きくした防災のし瓦。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、のし瓦に関し、詳
細には日本住宅の瓦葺き屋根の大棟、隅棟などの屋根の
のし積みに使用されるのし瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦葺き屋根の棟部として、最上部
の桟瓦の上に、通常、大量の葺土を使用し、その上に複
数枚の半割れののし瓦を積み重ね、更に、その上に棟瓦
を載せ付けた構造のものが施工されている。この棟部に
おいては、最下段ののし瓦の下面と最上部の桟瓦の上面
との間に、のし瓦の下面がほぼ平面状であるのに対し桟
瓦の表面が波形に湾曲していることから、波形の間隙部
ができる。上記間隙部には、この間隙部から雨水が入り
雨漏りが生じないように、これまでは大量の葺土及び面
戸漆喰を詰め込んで閉塞していた。また、図5に示すよ
うに、のし瓦は半割れののし瓦が用いられるので、その
のし瓦積みの断面中央である半割れののし瓦間の空間部
には大量の葺き土が入り、かつ、のし瓦を複数段重ね積
みする時も、瓦間の葺き土の調整により、のし瓦列を整
然と積み、同時に、のし瓦の寸法歪も修正するような施
工が行われていた。葺き土及び面戸漆喰を施工する作業
は熟練を要するとともに、多くの工数(人手と時間)を
要するばかりでなく、葺き土が充分乾燥しない内に面戸
漆喰を施工するとか、次の葺き土施工を行うとかで、夏
冬の気温差等により経時的に固定力が弱くなり、葺き土
及び面戸漆喰に亀裂が発生したり、剥離したりしてのし
瓦がガタついたりする問題があった。
【0003】そこで、本出願人は特開平11−1321
5号公報にて面戸付桟瓦を開示し、のし瓦と桟瓦の波形
の間隙部に詰め込む葺き土及び面戸漆喰を殆ど使用する
ことなく施工し得るとともに、風雨に曝されても雨水が
浸入することが無いものとしたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、のし瓦について
は、施工の際に葺き土を多く必要としなくて、かつ、複
数枚ののし瓦を積み重ねても、のし積みの曲がりが少な
く、正しく直線状態を維持できているのが望ましい。さ
らに、阪神大震災の影響もあり、地震に強い瓦や耐震構
造の瓦積みが提案されている。前者については、特開2
000−204716号公報があり、上下ののし瓦の幅
方向端部の入れ込みによる位置決めにより施工を容易に
し、しかも、多少反ったものでも外観を良好に積み重ね
ることができるとしている。しかし、半割れののし瓦で
あるから、中央部についての位置決め等については従来
と変わらない。後者については、特開平10−2050
72号公報があり、半割れののし瓦を棟方向に通る笠木
で釘留めされ、かつ笠木が緩衝部材を介して支持する耐
震構造としている。しかし、半割れののし瓦が用いら
れ、複雑な形状の笠木を必要とし、据付精度も出し難
い。また、特開平11−6254号公報があり、のし瓦
の上、下面に複数の突条を設けて係合することにより、
及び凸条により中央部の棟土の崩れを止めることによ
り、のし瓦のずれを防止できるので、耐震性に優れてい
るとしている。しかし、これも複雑な形状の半割ののし
瓦を用い、大量の棟土(葺き土)を要する。これらは従来
行われているのし瓦を割って半割りのし瓦として施工す
る工法(図5参照)であり、大量の葺き土を要すると
か、据付精度を出すためには施工が容易でない。しか
も、瓦自身が複雑な形状をしているから、製造し難い等
の解決すべき問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するために
なしたものであって、その目的は、形状が一体型ののし
瓦であって、のし積みの施工に際して、半割れにするこ
とを必要としないから、接着用及び調整用の葺き土等も
少なくてよく、しかも、瓦のねじれ、歪みも吸収し易
く、さらに、のし積みの瓦同士が強固に接着されるか
ら、たとえ地震、台風が来てもずれ落ちることが無い、
製造上及び施工上容易である形状を持つ一体型の防災の
し瓦を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に係る防災のし瓦(以降本発明
のし瓦と称す)は一体型のし瓦1であって、のし瓦全長
に亘り断面において、左右対称であり、上面の中央部に
平面2を有し、平面2から端方向に、傾斜面3、傾斜面
4、端面5とつながり、瓦の厚みを隔てて、下面の中央
部に平面6を有し、平面6から端方向に、傾斜面7、傾
斜面8、端面5とつながる形状を有することを特徴とす
る。本発明のし瓦は一体型であるので、半割して用いる
のし瓦に比べて、個々でも、積み重ねたときでも、形状
が全体的に安定している。したがってずれにも強い。さ
らに、本発明のし瓦は曲面を持たぬ平面群の構成から成
り立っているので、積み上げたときに、のし瓦間の隙間
(目地代)を均一に小さくできるから、葺き土、接着剤
の量が少なくて済む。また、中央部の平面2が大きな台
状であるから水平または直線を出しやすい。従来のよう
に葺き土で調整する必要が殆ど無い。
【0007】請求項2においては、傾斜面7が対応する
傾斜面3よりも水平に対する傾斜角度を大きくしたこと
を特徴とする。これにより、本発明のし瓦を積んだとき
に、断面で見ると、図2に示すように、下部瓦の傾斜面
3の端面5に近い端部が上部瓦の傾斜面7の段差7’近
傍において、上下瓦が接触する接線Aが左右対称で2箇
所できる。すなわち、本発明のし瓦の長手方向に2箇所
の接線A上で、下部のし瓦が上部のし瓦を直に受け、そ
の他の部位では隙間ができる。この隙間は上、下の瓦を
接着する目地代となる。傾斜角の差が大きいほどこの隙
間は大きくなる。
【0008】請求項3においては、本発明のし瓦を重ね
たときに、瓦の下部平面6と両端の段差6’、6’が形
成する凹部9内に、その下の瓦の上部平面2と両端の段
差2’、2’で形成する凸部10が突設した形で嵌め込
まれることを特徴とする。瓦の中央部において、上部瓦
の下面の凹部9内に、下部瓦の上面の凸部10が嵌り込
んでいるので、幅方向に瓦同士が接着剤を介して拘束さ
れているから動きにくい。したがって、地震、台風が来
ても、積み重ねた瓦同士がずれることがない。また、凹
部9が凸部10より寸法として幅方向の長さを大きくし
ており、たとえ製造上寸法に誤差が生じても充分吸収し
うるので、施工を容易に、確実に行うことができる。
【0009】請求項4においては、下部傾斜面7の、の
し瓦全長方向の中央部で段差7’に隣接した部位に、全
長方向に長い長方形の凹部11を設けたことを特徴とす
る。凹部11の位置は本発明のし瓦を千鳥状に積み重ね
たときに、下部瓦の隅部がちょうど来る所であり、たと
え瓦の製作上四隅に歪が生じても、その歪は凹部11で
吸収することができる。請求項5においては、断面にお
いて、下部平面6の中央部に棟心木を嵌入させる凹部1
2を設けて成ることを特徴とする。本発明のし瓦を積み
重ねた時に、最下段の瓦の中央部に屋根下地の棟心木を
嵌入させる溝状の凹部12であり、これにより、のし瓦
の芯、レベルが出しやすい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る防災のし瓦の
説明図であって、aは斜視図、bはaのA矢視図、cは
aのB矢視図、dはaのC−C断面図、eはaのD矢視
図、fはE矢視図である。。図2は本発明に係る防災の
し瓦を二枚積み重ねた場合、上下瓦間の隙間及び嵌め込
み状態の説明図である。
【0011】図において、本発明のし瓦は 一体型のし
瓦1であって、のし瓦全長に亘り断面において、左右対
称であり、上面の中央部に平面2を有し、平面2から端
方向に段差2’、傾斜面3、段差3’、傾斜面4、端面
5とつながり、瓦の厚みを隔てて、下面の中央部に平面
6を有し、平面6から端方向に段差6’、傾斜面7、段
差7’、傾斜面8、端面5とつながる形状を有する。本
発明の瓦の大きさは幅約22〜28cm、長さ約27c
m、厚みは20〜25mmである。前記傾斜面の水平に
対する角度は10〜20度が、雨水に対する水切りと施
工時における瓦の設置の点で適切である。また、本発明
のし瓦の長手方向の両端に水切り部15があり、平面2
上に凸条16を設けて雨水の浸入を防ぎ、傾斜面3には
凹溝17を設けて雨水の排水を促すようにしている。こ
の場合、凸条16及び凹溝17の幅は3〜4mmで、高
さと深さは約2mmである。また、突設している平面2
の幅寸法をのし瓦積み頂部の棟瓦25の内寸に合わすこ
とで、棟瓦の施工も容易となる。
【0012】本発明のし瓦は従来品と異なり、半割する
ことなく一体で用いられ、しかも、形状は曲面がなく、
平面の組み合わせで構成されている。その製造方法は金
型を使用して、金型に瓦素材原料を充填してから、圧縮
成型して生ののし瓦を製作し、その後、本品を焼成して
本発明のし瓦を得る。前述のように単純な平面形状を採
用しているのと相俟って、本発明のし瓦の形状及び寸法
は精度良く製作することができる。
【0013】図2に示すように、傾斜面7が対応する傾
斜面3よりも水平に対する傾斜角度を大きくしているの
で、上下瓦の直線状の接線Aが左右対称で2箇所でき、
この接線A上で下部のし瓦が上部のし瓦を直に受けるこ
とになり、その他の部位では隙間14ができる。この隙
間は上、下の瓦を接着する目地代となる。傾斜角の差が
大きいほどこの隙間は大きくなるが、適切な隙間14は
平面2と平面6との間で3〜5mmである。この場合の
接着剤としては、葺き土、漆喰、コーキング、ポリウレ
タンフォーム等を使用できるが、ポリウレタンフォーム
が最も適切である。さらに、のし瓦を重ねたときに、瓦
の下部平面6と両端の段差6’、6’が形成する凹部9
内に、その下の瓦の上部平面2と両端の段差2’、2’
で形成する凸部10が突設した形で嵌め込まれる。すな
わち、凸部10が凹部9の中へ、段差6’から隙間14
を減じた寸法Lだけ入り込むことになる。この入り込み
と隙間14内に入った接着剤とにより、上下瓦間のずれ
を完全に防止できる。また、このずれ防止は傾斜面3と
傾斜面7との間で、接線Aの内側の隙間に入った接着剤
も貢献する。したがって、たとえ地震とか台風が来て、
棟の幅方向に外力が加わっても、本発明のし瓦はずれる
ことがない。しかも、この嵌め込みはのし瓦を積み重ね
る施工時のゲージの役目を果たし、すなわち、凸部10
を凹部9に嵌め込んだ後、幅方向に微調整すれば容易に
棟方向の通り芯に合わすことができる。前述の寸法12
は3〜5mmの範囲が適切である。本発明のし瓦ののし
積み施工時において、棟瓦の芯、レベルが出しやすいこ
とを目的として、最下段の瓦の中央部に、屋根下地の棟
心木を嵌入させる溝状の凹部12がある。よって、本発
明のし瓦は下部平面6の中央部に棟心木を嵌入させるこ
とができる凹部12を設けている。この凹部の寸法は幅
30mm程度であり、深さは2〜3mm程度である。ま
た、孔18を設けて、針金を棟心木にかけて通すことに
より、上下瓦を結束する一助としている。
【0014】段差の幅方向の位置関係であるが、断面中
心線から段差までの水平距離が段差6’までの方が段差
2’までより大きく、かつ、段差7’までの方が段差
3’までより大きくすることにより、幅方向寸法は凸部
10より凹部9が大きくなっており、たとえ製造上寸法
に多少誤差が生じても充分嵌め込めうるので、施工を容
易に、確実に行うことができる。この大きくする寸法は
2mmもあれば十分である。段差2’と段差6’とは寸
法が殆ど同じである。段差3’は段差7’より大きく取
ることで、端部における上下瓦間の隙間13を確保でき
る。この隙間の寸法は本発明のし瓦の製造において、製
品瓦の歪が四隅に出やすいこともあり、のし積みの際の
歪の吸収代となる。また、のし瓦幅方向の端部は隙間1
3が大きければ、雨水の浸入にも曝されるので、総合的
には2〜4mmの範囲が適切である。下部傾斜面7の、
のし瓦全長方向の中央部で段差7’に隣接した部位に、
全長方向に長い長方形の凹部11を設けたことで、凹部
11の位置は本発明のし瓦を千鳥状に積み重ねたとき
に、下部瓦の隅部がちょうど来ている所であり、たとえ
瓦の製作上四隅に歪が生じても、その歪は凹部11で吸
収することができる。
【0015】本発明のし瓦ののし積みの施工について、
図3も参照しながら、本出願人提案の面戸付桟瓦21の
上に、のし瓦を施工する場合について説明する。最下段
ののし瓦1を面戸付桟瓦21ののし受台上に載置し、棟
芯とレベルを調整した後、瓦間の隙間14にポリウレタ
ンフォーム22を装入して瓦同士を接着する。この場
合、屋根下地の棟心木23をのし瓦の凹部12に嵌め込
む方法を取ると、載置する瓦の棟心の調整が容易に行え
る。また、図4に示すように、従来の桟瓦の上に施工す
る場合でも、葺き土を置き、本発明のし瓦1の端部を載
置できるアルミ製の長尺ゲージ24を置いて、予め棟芯
とレベルを出してから、のし瓦1を載置すれば、以後、
のし瓦1を順次載置していけば、のし積みは容易に、か
つ正確に行うことが出来る。この施工は棟心木23がな
い場合に適用できる方法でもある。さらに、本発明のし
瓦は半割れにしなくて、一体型で積み重ねることができ
るから、従来型のように、半割れのし瓦間の中央部に大
量の葺き土を必要とせず、瓦積みの芯及びレベル出しも
葺き土を調整して出す必要もない。
【0016】本発明のし瓦1は一体型で、曲面が無く、
平面の組み合わせで構成されているから、寸法も正確に
製作できる。本発明のし瓦1を積み重ねる時に、前述し
たように、凹部9と凸部10の嵌め込みで幅方向の動き
が規制されるのと接線Aの部位で下瓦が上瓦を受けるの
で、それに加えて本発明のし瓦1は頂部が平面2で、台
状に成っているので、のし瓦積みの棟芯及びレベルの調
整が非常にやり易く、熟練を要しない。しかも、載置さ
れた本発明のし瓦間の隙間14も精度良く、必要な寸法
だけ確保できるから、接着に当たっては、接着剤22の
量も少なくて済むから、高品質、高機能(高価)の接着
剤も選択でき、確実に、仕事も素早く瓦間を接着でき
る。したがって、本発明のし瓦ののし積み作業は労力
(施工人数×施工時間)を多く要せず、しかも、熟練度
を必要としなくて、確実な精度の良い積み重ね施工が可
能となる。
【0017】本発明のし瓦は曲面が無く、平面の組み合
わせで構成された形状であり、製作に当たっては、金型
を用いて成型して、焼成されるので、製品の形状、寸法
は精度良く出来上がるけれども、まれに瓦に焼成による
歪が生じた場合、とくに、瓦の四隅に出易いが、これに
対しては、本発明のし瓦の端部で、上下の瓦間で隙間1
3が存在し、かつ、瓦の端部の長手方向中央付近に凹部
11を設けているので、前述の瓦の歪をこれらの隙間及
び凹部で吸収できるから施工上問題にならない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る防災
のし瓦によれば、一体型のし瓦であり、半分に割って施
工する必要がないから、割る手間が不要であり、のし積
みの構造に安定性があり、強靭である。また、本発明防
災のし瓦は曲面が無く、平面を組み合わせた形状をして
いるから、製造上も形状、寸法精度の良い製品が作れ、
とくに、瓦を積み重ねた時に瓦間の隙間を小さく維持で
きるから、施工にあたっては、据え置きの調整をあまり
必要とせず、接着剤の量も少なくて、接着強度を高くし
うる効果を有する。さらに、本発明防災のし瓦は上下瓦
間で中央部の平面が凹凸状に嵌め込んだ形状になってい
るから、接着効果と相俟って、瓦間のずれが生じにく
い。したがって、地震や台風等に強い防災のし瓦として
充分に役目を果たす効果を有する。本発明防災のし瓦は
形状として、芯及びレベルを出し易いから、施工に当た
っては職人の熟練度をそれ程必要としなくても、施工の
生産性を上げることが可能である。本発明防災のし瓦は
製作において、多少歪が瓦の四隅に生じても充分吸収し
うる構造を取っており、これにより施工効率が悪くなら
ない。以上述べたように、本発明防災のし瓦は地震、台
風に対する防災の面及び製造、施工の面から従来ののし
瓦にない多くの発明上の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防災のし瓦の説明図であって、a
は斜視図、bはaのA矢視図、cはaのB矢視図、dは
aのC−C断面図、eはaのD矢視図、fはE矢視図で
ある。
【図2】本発明に係る防災のし瓦を二枚積み重ねた場
合、上下瓦間の隙間及び嵌め込み状況の説明図である。
【図3】本発明に係る防災のし瓦を面戸付桟瓦の上に積
み重ねて施工した状態の説明図である。
【図4】本発明に係る防災のし瓦を面戸付桟瓦の上に積
み重ねて施工した状態の別の説明図である。
【図5】従来の半割れのし瓦ののし積みの施工した状態
の図である。
【符号の説明】
1:のし瓦 2:平面 3:
傾斜面 4:傾斜面 5:端面 6:
平面 7:傾斜面 8:傾斜面 2’3’4’:段差 6’7’8’:
段差 9:凹部 10:凸部
11:凹部 12:凹部 13:隙間
14:隙間 15:水切り部 16:凸条
17:凹溝 18:孔 21:面戸付桟瓦 22:接着剤 2
3:棟心木 24:長尺ゲージ 25:棟瓦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体型のし瓦1であって、のし瓦全長に
    亘り断面において、左右対称であり、上面の中央部に平
    面2を有し、平面2から端方向に傾斜面3、傾斜面4、
    端面5とつながり、瓦の厚みを隔てて、下面の中央部に
    平面6を有し、平面6から端方向に傾斜面7、傾斜面
    8、端面5とつながる形状を有することを特徴とする防
    災のし瓦。
  2. 【請求項2】 傾斜面7が対応する傾斜面3よりも水平
    に対する傾斜角度を大きくしたことを特徴とする請求項
    1記載の防災のし瓦。
  3. 【請求項3】 のし瓦を重ねたときに、瓦の下部平面6
    と両端の段差6’、6’が形成する凹部9内に、その下
    の瓦の上部平面2と両端の段差2’、2’で形成する凸
    部10が突設した形で嵌め込まれることを特徴とする請
    求項1または2記載の防災のし瓦。
  4. 【請求項4】 下部傾斜面7の、のし瓦全長方向の中央
    部で段差7’に隣接した部位に、全長方向に長い長方形
    の凹部11を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記
    載の防災のし瓦。
  5. 【請求項5】 断面において、下部平面6の中央部に棟
    心木を嵌入させる凹部12を設けて成ることを特徴とす
    る請求項1乃至4記載の防災のし瓦。
JP2001366055A 2001-11-30 2001-11-30 防災のし瓦 Withdrawn JP2003166314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366055A JP2003166314A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 防災のし瓦

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366055A JP2003166314A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 防災のし瓦

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003166314A true JP2003166314A (ja) 2003-06-13

Family

ID=19176008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001366055A Withdrawn JP2003166314A (ja) 2001-11-30 2001-11-30 防災のし瓦

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003166314A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021194935A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 トヨタ自動車株式会社 車両用ルーフ構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021194935A (ja) * 2020-06-10 2021-12-27 トヨタ自動車株式会社 車両用ルーフ構造
JP7294241B2 (ja) 2020-06-10 2023-06-20 トヨタ自動車株式会社 車両用ルーフ構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6857248B2 (en) Panel, a kit and a method for forming a masonry wall
CA2498002C (en) Insulating concrete form and welded wire form tie
CN101736863A (zh) 具有互锁式水分流翼片的瓦板
CN101725205A (zh) 建筑用预制砌块
US7856776B2 (en) Construction system for constructing plane structures
JP2003166314A (ja) 防災のし瓦
US20060117694A1 (en) Clip for attaching siding
JP7131872B1 (ja) 瓦の施工方法と屋根構造、及び瓦
JP3353235B2 (ja) 横葺き外装構造
JPS6237862Y2 (ja)
JPH0240663Y2 (ja)
JP4099809B2 (ja) レンガ壁およびレンガ壁施工方法
CN220908799U (zh) 一种装配式内隔墙墙体结构
EP0872605A2 (en) Insulating construction element
JP2889189B2 (ja) 波状瓦板
JPH028981Y2 (ja)
JP2003184226A (ja) 防災水切りのし瓦及びその支持材
GB2601613A (en) A system for covering a roof and a mounting unit therefor
JPS6350338Y2 (ja)
JPS6129859Y2 (ja)
JPH028980Y2 (ja)
JP2612526B2 (ja) 屋根の箕甲部分の瓦葺設構造
JP4451102B2 (ja) 面戸付き登り水切り熨斗瓦
JP2543494Y2 (ja) 平板屋根瓦
JP3931978B2 (ja) 棟、隅棟用面戸付き台のし瓦

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201