JP2003166195A - 填料改質剤、その填料改質剤を含有する填料及びその填料を使用する製紙方法 - Google Patents

填料改質剤、その填料改質剤を含有する填料及びその填料を使用する製紙方法

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JP2003166195A JP2001360756A JP2001360756A JP2003166195A JP 2003166195 A JP2003166195 A JP 2003166195A JP 2001360756 A JP2001360756 A JP 2001360756A JP 2001360756 A JP2001360756 A JP 2001360756A JP 2003166195 A JP2003166195 A JP 2003166195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた紙厚向上効果を示し、更には抄造系に
添加された際に高いカレンダー処理のニップ圧、抄造時
のプレス工程での高いプレス圧をかけても紙厚を向上さ
せることができる填料改質剤、この填料改質剤を含有す
る填料及びこの填料を使用して紙を製造する製紙方法 【解決手段】 炭素数6 〜24のアルキル基又はア
ルケニル基である疎水部と親水部とが、アマイド結合、
エステル結合、及びエーテル結合よりなる群から選択さ
れる少なくとも一種の結合により結合してなるところ
の、水に分散可能な化合物を含有することを特徴とする
填料改質剤、填料及び抄紙方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、填料改質剤、填料及び
製紙方法に関し、更に詳しくは、従来使用されている填
料をパルプスラリーに添加する以前にあらかじめ填料改
質剤を混合しておくことにより優れた紙厚向上効果を示
し、更にはカレンダー処理や抄造時のプレス工程を経て
も紙厚を向上させることができる填料改質剤、この填料
改質剤を含有する填料及びこの填料を使用する製紙方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の原木供給事情の悪化や環境保全の
立場から、少ないパルプ量で、従来の品質を維持した紙
が求められている。しかし、単にパルプ量を減らしただ
けでは、紙が薄くなって、不透明度が低下してしまう。
このことから、不透明度を向上させる方法が提案されて
いる。それらの方法では、填料を多く添加することが一
般的であるが、填料の比重がパルプよりも大きく、紙の
軽量化ができないという問題がある。また、比重の小さ
な填料として中空の合成有機物のカプセルを配合するこ
とにより軽量化を達成する方法も特公昭52 −118
116 号公報に開示されているが、抄紙時の乾燥条件
設定が難しいとの問題がある。このため、不透明度を保
持していながら、紙が軽量、低密度であること(紙厚の
向上)が求められている。
【0003】このため、紙を低密度化させる方法として
抄造時のプレス工程で出来るだけプレス圧を低くするこ
と、あるいは紙の表面に平滑性を付与するために行われ
るカレンダー処理を行わないことといった方法がある
が、プレス圧を低くした場合には、乾燥性の悪化により
抄紙速度を下げる必要があり、カレンダー処理を行わな
いと平滑性が悪化するため印刷むらが起こるなどの問題
が生じる。
【0004】また、低密度化の手法として、紙厚を向上
させる薬品をパルプスラリーに添加する以前に予め填料
と混合することなく使用することが知られている。紙厚
を向上させる薬品としては、カルボン酸及び/又はカル
ボン酸エステルとポリアルキレンポリアミン類との反応
で得られるアミド系化合物と、エピハロヒドリンとの反
応物が、多孔性向上剤及び不透明度向上剤として有用で
あることが知られている(特開昭61−252400号
公報及び特開2000−273792号公報参照)。ま
た、従来より消泡剤として抄紙工程で添加されていた特
定の脂肪酸或いはアルコールのポリオキシアルキレン付
加物も紙厚を向上させることが特開平11−20028
4号公報や国際公開公報WO098/03730に開示
されており、多価アルコールと脂肪酸とのエステル化合
物も紙厚を向上させることが特許第2971447号公
報に記載されている。しかし、これらの紙厚を向上させ
る薬品は、抄造時のプレス工程や、カレンダー処理によ
り、その紙厚向上効果を十分に発現することができない
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来使用さ
れている填料をパルプスラリーに添加する以前に、あら
かじめ填料に混合しておくことにより、優れた紙厚向上
効果を示し、更にはカレンダー処理や抄造時のプレス工
程を経ても紙厚を向上させることができる填料改質剤、
これを含有する填料、及びこれらを使用する製紙方法を
提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、通常使用
される填料に、あらかじめ特定のアミド結合系化合物と
エピハロヒドリンとの反応物であるアミド結合を有する
化合物や特定の脂肪酸或いはアルコールのポリオキシア
ルキレン付加物、或いは多価アルコールと脂肪酸とのエ
ステル化合物を、填料改質剤として通常に使用される填
料をパルプスラリーに添加する以前に、混合することに
より、優れた紙厚向上効果を示し、更にはカレンダー処
理や抄造時のプレス工程を経ても紙厚を向上させること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、前記課題を解決するための手段
として、(1)は、炭素数 6〜24 のアルキル基又はア
ルケニル基である疎水部と親水部とが、アミド結合、エ
ステル結合、及びエーテル結合よりなる群から選択され
る少なくとも一種の結合により結合してなるところの、
水に分散可能な化合物を含有することを特徴とする填料
改質剤であり、(2)は、前記(1)に記載の化合物
が、炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を有
するモノカルボン酸及び/又は炭素数 6〜24 のアルキ
ル基又はアルケニル基を有するモノカルボン酸誘導体と
ポリアルキレンポリアミン類との反応で得られるアミド
系化合物と、エピハロヒドリンとの反応物(以下、「C
AE樹脂」と称することがある。)である前記(1)に
記載の填料改質剤であり、(3)は、前記(1)に記載
の化合物が下記一般式(1)で表される化合物である前
記(1)に記載の填料改質剤であり、 R-A-(EO)m (PO)n H (1) (但し、式中、−A−が−O−のときR は炭素数 6〜24
のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A−が−C
OO−のとき、R は炭素数 6〜24 のアルキル基又はア
ルケニル基を示す。なお、式中、−A−がどちらのとき
でもE はエチレン基を示し、P はプロピレン基を示し、
m及びn は平均付加モル数であり、mとnとの合計数は 1
〜60 である。) (4)は、前記(1)に記載の化合物が下記一般式
(2)又は一般式(3)で表される化合物である前記
(1)に記載の填料改質剤であり、 R1 −A1−(EO)m (PO)n−CO− R2 (2) R1 −A1−(EO)m (PO)n− R2 (3) (但し、式中、−A1−が−O−のとき、Rは炭素数
6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A
が−COO−のとき、Rは炭素数 6〜24 のアルキル
基又はアルケニル基を示す。なお、式中、−A1−がど
ちらのときでもR は炭素数 6〜24 のアルキル基又は
アルケニル基を示し、RとRは同一であっても異な
っていてもよく、E はエチレン基を示し、P はプロピレ
ン基を示し、m及びn は平均付加モル数であり、mとnと
の合計は 1〜60 である。) (5)は、前記請求項1に記載の化合物が多価アルコー
ルと炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を有
する脂肪酸とのエステル化合物である前記(1)に記載
の填料改質剤であり、(6)は、前記(1)〜(5)の
いずれかの填料改質剤を含有する填料であり、(7)
は、前記(6)の填料をパルプスラリーに添加し、抄紙
することを特徴とする製紙方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用される填料としては
通常紙用填料として使用されているものであれば良く、
特に制限はないが例えば、粉砕した天然の石灰石あるい
は沈降炭酸カルシウム(PCC)として合成により製造され
た炭酸カルシウム、クレー、二酸化チタン、タルクなど
が挙げられる。
【0009】本発明に係る填料改質剤に含まれる化合物
は、炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を疎
水部として有し、この疎水部と親水部とを、アミド結
合、エステル結合、エーテル結合により結合してなり、
水に分散する化合物である。
【0010】このような特定の化合物としては、 炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を有
するモノカルボン酸及び/又は炭素数 6〜24 のアルキ
ル基又はアルケニル基を有するモノカルボン酸の誘導体
とポリアルキレンポリアミン類との反応で得られるアミ
ド系化合物と、エピハロヒドリンとの反応物、 下記一般式(1)で表される化合物 R-A-(EO)m (PO)n H (1) (但し、式中、−A−が−O−のときR は炭素数 6〜24
のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A−が−C
OO−のとき、R は炭素数 6〜24 のアルキル基又はア
ルケニル基を示す。なお、式中、−A−がどちらのとき
でもE はエチレン基を示し、P はプロピレン基を示し、
m及びn は平均付加モル数であり、mとnとの合計数は 1
〜60 である。) 下記一般式(2)又は一般式(3)で表される化合
物 R1 −A1−(EO)m (PO)n−CO− R2 (2) R1 −A1−(EO)m (PO)n− R2 (3) (但し、式中、−A1−が−O−のとき、Rは炭素数
6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A
が−COO−のとき、Rは炭素数 6〜24 のアルキル
基又はアルケニル基を示す。なお、式中、−A1−がど
ちらのときでもR は炭素数 6〜24 のアルキル基又は
アルケニル基を示し、RとRは同一であっても異な
っていてもよく、E はエチレン基を示し、P はプロピレ
ン基を示し、m及びn は平均付加モル数であり、mとnと
の合計は 1〜60 である。) 多価アルコールと炭素数 6〜24 のアルキル基又は
アルケニル基を有する脂肪酸とのエステル化合物等を好
適例として挙げることができる。
【0011】前記に係る化合物について説明する。本
発明における炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するモノカルボン酸及び炭素数 6〜24 のアル
キル基又はアルケニル基を有するモノカルボン酸の誘導
体としては炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル
基を有する脂肪酸及び炭素数 6〜24 のアルキル基又は
アルケニル基を有する脂肪酸のエステルあるいは脂肪酸
の酸無水物を挙げることができる。
【0012】脂肪酸としては、アルキル基又はアルケニ
ル基である炭化水素基における炭素数が 6〜24 である
直鎖脂肪酸、分岐鎖を有する脂肪酸、飽和脂肪酸、及び
不飽和脂肪酸の何れでも良い。
【0013】これら各種の脂肪酸の中でも炭素数が 10
〜22 の脂肪酸が好ましく、特に、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及び
オレイン酸が好ましい。これらはその一種を単独で用い
ても良いし、二種以上を併用しても良い。脂肪酸のエス
テルとしては上記各種脂肪酸の低級アルコールエステル
などが挙げられる。脂肪酸の低級アルコールエステルと
して、脂肪酸のメチルエステル、脂肪酸のエチルエステ
ル、及び脂肪酸のプロピルエステルなどが挙げられる。
本発明における脂肪酸エステルは、従来から公知の、脂
肪酸とアルコールとのエステル化反応により得ることが
できる。これらはその一種を単独で用いても良いし、二
種以上を併用しても良い。
【0014】前記ポリアルキレンポリアミン類として
は、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミン、ジプ
ロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、ヘキ
サメチレンジアミン、イミノビスプロピルアミン及びこ
れらのアミン類のアルキレンオキシド付加物が挙げられ
る。これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以
上を併用しても良い。これらの中で、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミンが好ましく、さらにはテトラエチレンペンタミンが
特に好ましい。
【0015】前記モノカルボン酸及び/又はモノカルボ
ン酸の誘導体(以下においてモノカルボン酸誘導体と称
することがある。)とポリアルキレンポリアミン類との
反応モル比は特に限定するものではないが、ポリアルキ
レンポリアミン類1モルに対してモノカルボン酸及び/
又はモノカルボン酸誘導体の反応量は、通常、 1.5〜3
モルである。
【0016】前記エピハロヒドリンのモル量は、アミド
系化合物の残存アミノ基の活性水素に対して、 0.5〜1.
2 当量である。
【0017】ここで、残存アミノ基は、アミノ系化合物
のアミン価を測定して算出することができる。
【0018】残存アミノ基=アミン価=(V ×F ×0.
5 ×56.1 )/S 但し、V :1/2 規定塩酸メタノール液の滴定量(cc) F :1/2 規定塩酸メタノール液の力価 S :採取した試料の固形分量(g) 前記エピハロヒドリンとしては、エピクロロヒドリン、
エピブロモヒドリンなどが挙げられ、その中でもエピク
ロロヒドリンが好ましい。
【0019】次に、前記に係る化合物について説明す
る。
【0020】上述したように、前記に係る化合物は、
下記一般式(1)で表される。 R-A-(EO)m (PO)n H (1) 但し、式中、−A−が−O−のときR は炭素数 6〜24
のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A−が−CO
O−のとき、R は炭素数 6〜24 のアルキル基又はアル
ケニル基を示す。なお、式中、−A−がどちらのときで
もE はエチレン基を示し、P はプロピレン基を示し、m
及びnは平均付加モル数であり、mとnとの合計数は 1〜6
0 である。
【0021】さらに言うと、本発明に使用される上記一
般式(1)で表される化合物としては、−A−が−O−
のとき(a)炭素数が 6〜24 のアルキル基又はアルケニル
基を有するアルコール、又は(b)炭素数が 6〜24 のアル
キル基又はアルケニル基を有するアルコール1モルにエ
チレンオキサイド、又は/及びプロピレンオキサイドを
付加した付加物であり、−A−が−COO−のとき、
(a)炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を有す
る脂肪酸、又は(b)炭素数 6〜24 のアルキル基又はアル
ケニル基を有する脂肪酸1モルにエチレンオキサイド、
又は/及びプロピレンオキサイドを付加した付加物であ
る。付加物におけるその付加形態はランダムでもブロッ
クでも良く、炭素数が 6〜24 のアルコールあるいは炭
素数が 7〜25 の脂肪酸1モルに対して 1〜60 モルの割
合で付加される。60 モルを超えると、紙厚向上効果が
低くなることがある。
【0022】炭素数が 6〜24 のアルコールとしては、
炭素数が 6〜24 の直鎖アルコール、分岐鎖を有するア
ルコール、飽和アルコール、及び不飽和アルコールの何
れでも良い。これら各種のアルコールの中でも炭素数が
10〜22 のアルコールが好ましく、特に、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びオレイ
ルアルコールが好ましい。これらはその一種を単独で用
いても良いし、二種以上を併用しても良い。本発明に使
用される炭素数が 6〜24 のアルコール又は炭素数が 6
〜24 のアルコール1モルにエチレンオキサイド、及び
/又はプロピレンオキサイドを付加した化合物は市販品
を使用することができる。例えば、オレイルアルコール
にエチレンオキサイドが付加した物は第一工業製薬
(株)、青木油脂(株)などから市販されている。
【0023】前記の脂肪酸としては、炭素数が 7〜25
の直鎖脂肪酸、分岐鎖を有する脂肪酸、飽和脂肪酸、及
び不飽和脂肪酸の何れでも良い。これら各種の脂肪酸の
中でも、炭素数が 10〜22 の脂肪酸が好ましく、特に、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸、及びオレイン酸が好ましい。これらはそ
の一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても
良い。
【0024】本発明に使用される炭素数が 7〜25 の脂
肪酸、又は炭素数が 7〜25 の脂肪酸1モルにエチレン
オキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加し
た化合物は市販品を使用することができる。例えば、オ
レイン酸にエチレンオキサイドが付加した物について
は、第一工業製薬(株)、青木油脂(株)などから市販され
ている。
【0025】次に、前記に係る化合物について説明す
る。
【0026】上述したように、前記に係る化合物は、
下記一般式(2)又は一般式(3)で表される。 R1−A1−(EO)m(PO)n−CO−R2 (2) R1 −A1−(EO)m (PO)n− R2 (3) (但し、式中、−A1−が−O−のとき、Rは炭素数
6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A
が−COO−のとき、Rは炭素数 6〜24 のアルキル
基又はアルケニル基を示す。なお、式中、−A1−がど
ちらのときでもR は炭素数 6〜24 のアルキル基又は
アルケニル基を示し、RとRは同一であっても異な
っていてもよく、E はエチレン基を示し、P はプロピレ
ン基を示し、m及びn は平均付加モル数であり、mとnと
の合計は 1〜60 である。)本発明に使用される上記一
般式(2)で表される化合物は、炭素数が 6〜24のアル
コール或いは炭素数が 7〜25 の脂肪酸1モルにエチレ
ンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加
したのちに、炭素数が 6〜24 のアルコール或いは炭素
数が 7〜25 の脂肪酸1モルでエステル化ないしはエ
ーテル化したものである。エチレンオキサイド、及び/
又はプロピレンオキサイドの付加形態はランダムでもブ
ロックでも良く、炭素数が 6〜24 のアルコール又は炭
素数7〜25 の脂肪酸1モルに対して 1〜60 モルの割合
で付加される。60 モルを超えると、紙厚向上効果が低
くなることがある。
【0027】炭素数が 6〜24 のアルコールとしては、
炭素数 6〜24 である直鎖アルコール、分岐鎖を有する
アルコール、飽和アルコール、及び不飽和アルコールの
何れでも良い。これら各種のアルコールの中でも炭素数
が 10〜22 のアルコールが好ましく、特に、ラウリルア
ルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びオレ
イルアルコールが好ましい。これらはその一種を単独で
用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0028】炭素数 7〜25 の脂肪酸としては、炭素数
7〜25 である直鎖脂肪酸、分岐鎖を有する脂肪酸、飽和
脂肪酸、及び不飽和脂肪酸の何れでも良い。これら各種
の脂肪酸の中でも、炭素数が 10〜22 の脂肪酸が好まし
く、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、及びオレイン酸が好ましい。
これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以上を
併用しても良い。
【0029】本発明に使用される炭素数が 6〜24 のア
ルコール又は炭素数 7〜25 の脂肪酸1モルにエチレン
オキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加し
たのちに、炭素数が 6〜24 のアルコール又は炭素数 7
〜25 の脂肪酸1モルでエステル化ないしはエーテル化
した化合物は市販品を使用することができる。例えば、
オレイン酸にエチレンオキサイドが付加したのちオレイ
ルアルコールでエーテル化した化合物については、青木
油脂(株)、日本油脂(株)などから市販されている。
【0030】次に、前記に係る化合物について説明す
る。
【0031】本発明に使用される多価アルコールと炭素
数 7〜25 の脂肪酸のエステル化合物中の多価アルコー
ルとしては、例えばプロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、ジブチレングリコ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、アラ
ビトール、ソルビトール、スタキオース、エリトリッ
ト、アラビット、マンニット、グルコース、ショ糖など
が挙げられる。これらはその一種を単独で用いても良い
し、二種以上を併用しても良い。
【0032】本発明に使用される多価アルコールと炭素
数 7〜25 の脂肪酸とのエステル化合物中の炭素数 7〜2
5 の脂肪酸は、炭素数 7〜25 である直鎖脂肪酸、分岐
鎖を有する脂肪酸、飽和脂肪酸、及び不飽和脂肪酸の何
れでも良い。これら各種の脂肪酸の中でも特に、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、及びオレイン酸が好ましい。これらはその一種
を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0033】多価アルコールと炭素数 7〜25 の脂肪酸
とのエステル化合物は市販品を使用することができる。
例えば、グリセリンモノステアレートは、日本油脂(株)
や鉄野油化(株)などから市販されている。
【0034】本発明に係る填料改質剤は、前記特定の化
合物そのものであってもよく、また本発明の目的を阻害
しない限り、前記特定の化合物と他の添加剤あるいは溶
剤とを含有しても良い。
【0035】本発明に係る填料改質剤は、パルプスラリ
ーに直接に添加されるのではなく、パルプスラリーに添
加する一般的な填料に添加される。換言すると、この填
料改質剤は、一般的な填料と填料改質剤とを混合して使
用される。またこの填料改質剤と一般的な填料とが混合
されることにより、本発明に係る填料が調製される。こ
のように、本願発明で特筆するべきことは、本願発明に
係る填料改質剤は、それを単独でパルプスラリーに添加
しても本願発明の目的を達成することができず、この填
料改質剤と填料を予めパルプスラリーに添加する前に混
合することにより本願発明の目的がよく達成されること
である。
【0036】本発明に係る填料を調製するために、本発
明に係る填料改質剤と混合される一般的な填料として
は、従来から公知の填料を挙げることができる。また、
本発明の目的を阻害しない限り、本発明に係る填料は、
本発明に係る填料改質剤と、今後に開発される新たな填
料とを混合して調製されることもできる。
【0037】もっとも、本発明に係る填料改質剤と混合
することにより本発明の目的をよく達成することのでき
る一例としての一般的な填料として、特に制限はない
が、粉砕した天然の石灰石、沈降炭酸カルシウム(PCC)
として合成により製造された炭酸カルシウム、クレー、
二酸化チタン、タルク等を挙げることができる。
【0038】本発明に係る填料改質剤の填料への添加比
率、換言すると本発明に係る填料中における本発明に係
る填料改質剤の含有量は、特に制限はなく、目的に応じ
て適宜選択することができる。すなわち、本発明で用い
る填料改質剤の使用比率を高くするほど紙厚向上効果を
上げることができる。通常、一般的な填料 100gに対し
て填料改質剤を 3〜100 gとすることが好ましい。
【0039】本発明に係る填料改質剤は、公知の任意の
手段により填料に添加する。本発明に係る填料改質剤
は、湿潤あるいは乾燥のいずれの形態で填料に添加され
てもよく、有効な手段としては填料を含むスラリーに填
料改質剤を添加することを挙げることができる。また、
填料改質剤は紙料(パルプスラリー)に添加する前にあ
らかじめ填料と混ぜてあれば良く、填料を紙料(パルプ
スラリー)に添加する直前に混合しても良い。
【0040】かくして得られた本発明に係る填料は、パ
ルプスラリーに添加されるところの、従来から使用され
ている填料として用いることにより、優れた紙厚向上効
果を示し、更にはカレンダー処理や抄造時のプレス工程
を経ることによっても紙厚を向上させることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて具
体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるも
のではない。なお、各例中、%は特記しない限りすべて
質量%である。
【0042】実施例1(填料改質剤の製造) 温度計、冷却器、撹拌機、及び窒素導入管を備えた5リ
ットル四つ口丸底フラスコに、テトラエチレンペンタミ
ン1,000g (5.28モル)を仕込み、 130℃に昇温した
後、ステアリン酸/パルミチン酸混合物(混合重量比 6
5:35 ) 3011g(10.96モル)を徐々に加えた。 170℃
にまで昇温し、生成する水を除去しながら5時間反応さ
せ、ワックス状のアミド系化合物を得た。得られたアミ
ド化合物の1gあたりの残存アミノ基量は、アミン価を
測定することにより、 3.2mmol/gと確定された。
このアミド化合物 50.0g(残存アミノ基量 0.16モル)
とイソプロピルアルコール(以下、IPAと略記する)
5.6gと水290.4gとを温度計、還流冷却器、撹拌機、及
び滴下ロートを備えた1,000mlの四つ口フラスコに仕
込み(固形分 50%)、 80℃にまで昇温した後、1時間
攪拌した。アミド化合物が、サスペンジョンとなったこ
とを確認した後、 50℃まで冷却し、エピクロロヒドリ
ン14.8g( 0.16 モル)を加え、 50℃にて 30分反応させ
た後、次いで、80℃にて4時間反応させた後、冷却して
固形分 15%のCAE樹脂を得、これを填料改質剤1と
した。
【0043】実施例2、3(填料改質剤の製造) 前記実施例1における脂肪酸の種類及びエピクロロヒド
リンの量を、表1に示した種類及び量に変えたこと以外
は実施例1と同様にしてCAE樹脂を得た。これらを填
料改質剤2,3とした。
【0044】
【表1】 実施例4(填料の調製) 填料改質剤として実施例1で得られた填料改質剤1(固
形分15%) 22.7gを沈降炭酸カルシウムスラリー(固形
分 34%) 100gに添加し、均一に攪拌することにより、
実施例1で得られた填料改質剤1にて処理した填料を得
た(填料改質剤1:沈降炭酸カルシウム=1:10 (質量
比))。この填料を填料1とした。
【0045】実施例5〜10(填料の調製) 前記実施例4にて使用した填料改質剤を表2に記載の種
類に変えたこと以外は実施例例4と同様にして填料改質
剤により処理した填料を得た。この填料を填料2〜7と
した。
【0046】
【表2】 実施例11(填料の調製) 実施例1で得られた填料改質剤122.7gを沈降炭酸カル
シウムスラリー(固形分34%) 10gに添加し、均一に攪
拌することにより、実施例1で得られた填料改質剤1に
て処理した填料を得た(CAE樹脂:沈降炭酸カルシウ
ム=1:1(質量比))。この填料を填料8とした。
【0047】実施例12(填料の調製) 実施例1で得られたCAE樹脂をイオン交換水にて濃度
1%に希釈調製した。稀釈調製されたものを填料改質剤
9とした。
【0048】実施例13(填料の調製) 前記実施例4にて使用した沈降炭酸カルシウムをタルク
に代えたこと以外は実施例例4と同様にして填料改質剤
により処理した填料を得た。この填料を填料10とし
た。
【0049】実施例14(抄紙操作) 広葉樹晒亜硫酸塩パルプ(以下において、LBKPと略する
ことがある。)を、カナディアン・スタンダード・フリ
ーネス400 に調整した濃度 2.4 %のパルプスラリー
に、硫酸バンドをパルプに対して 1.0%加えた後、両性
澱粉(日本NSC(株)製、CATO3210)をパルプに
対して 0.5%添加した。攪拌した後、pH 7.5 に調整
した水道水を用いてパルプ濃度を 0.6%に調整し、次い
で実施例4の填料(填料1)(なお、填料改質剤の量は
パルプに対して 1.0%となる。)をパルプに対して 11
%になるように添加した後、角型シートマシンにて抄紙
して、坪量 65g/mの手抄き紙を得た。得られた手
抄き紙を 23℃、RH 50%の条件下に 24時間調湿した
後、密度を下記方法により測定した。その値を表3に示
した。さらに、手抄き紙を卓上型テストカレンダー(由
利ロール機械株式会社製)(線圧50kg/cm)にて処理し
て、カレンダー処理後の手抄き紙を得た。この得られた
手抄き紙を 23℃、RH 50%の条件下に 24時間調湿し
た後、密度を測定し、その逆数を比容積として表3に示
した。なお、前記薬品の添加率はパルプ絶乾重量に対す
る固形分重量比である。
【0050】なお、密度は、JIS P 8118(紙及び板紙−
厚さ及び密度の試験方法)に準拠して測定された。
【0051】実施例15〜20(抄紙操作) 前記填料1を填料2〜7(実施例5〜10で調製された
填料)に代えたこと以外は実施例14と同様にして密度
の測定を行った。密度とその値の逆数を比容積として表
3に示した。
【0052】実施例21(抄紙操作) 前記実施例4で使用されたのと同じ種類の填料をパルプ
に対して 11%になるように添加するところを、実施例
11で使用されたのと同じ種類の填料(填料8)と填料
改質剤による処理をしていない填料(沈降炭酸カルシウ
ム)とをそれぞれパルプに対して2%、9%(合計 11
%)添加したこと以外は実施例14と同様にして密度の
測定を行った。密度とその値の逆数を比容積として表3
に示した。
【0053】実施例22(抄紙操作) LBKPを、カナディアン・スタンダード・フリーネス 400
に調整した濃度 2.4%のパルプスラリーに、硫酸バンド
をパルプに対して 1.0%加えた後、両性澱粉(日本NSC
(株)製、CATO3210)をパルプに対して 0.5%添
加した。攪拌した後、pH 7.5に調整した水道水を用い
てパルプ濃度を 0.6%に調整し、次いで実施例12の填
料改質剤9(パルプに対して 1.0%)と沈降炭酸カルシ
ウムスラリー(固形分 34%)(パルプに対して 10%)を混
合(表では混合したものを填料11を表示した)後、パル
プに添加した後、角型シートマシンにて抄紙して、坪量
65g/mの手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を 23
℃、RH 50%の条件下に24時間調湿した後、密度を下
記方法により測定した。密度とその値の逆数を比容積と
して表3に示した。さらに、手抄き紙を卓上型テストカ
レンダー(由利ロール機械株式会社製)(線圧 50kg/cm)
にて処理して、カレンダー処理後の手抄き紙を得た。こ
の得られた手抄き紙を 23℃、RH 50%の条件下に 24
時間調湿した後、密度を前記実施例14の方法と同様な
方法で測定した。密度とその値の逆数を比容積として表
3に示した。なお、前記薬品の添加率はパルプ絶乾重量
に対する固形分重量比である。
【0054】実施例23(抄紙操作) 前記填料1を填料10(実施例13で調製された填料)
に代えたこと以外は実施例14と同様にして密度の測定
を行った。密度とその値の逆数を比容積として表3に示
した。
【0055】比較例1 前記実施例14におけるのと同じ種類の填料を、填料改
質剤による処理をしていない沈降炭酸カルシウムに代え
たこと以外は実施例14と同様にして行い、密度を同様
な方法により測定を行った。密度とその値の逆数を比容
積として表3に示した。
【0056】比較例2 LBKPを、カナディアン・スタンダード・フリーネス 400
に調整した濃度 2.4%のパルプスラリーに、硫酸バンド
をパルプに対して 1.0%加えた後、両性澱粉(日本NSC
(株)製、CATO3210をパルプに対して 0.5%添加
した。攪拌した後、pH 7.5に調整した水道水を用いて
パルプ濃度を 0.6%に調整し、次いで実施例1の填料改
質剤1をパルプに対して 1.0%添加し、その後、填料改
質剤による処理をしていない沈降炭酸カルシウムスラリ
ー(固形分 34%)をパルプに対して10%添加した後、角
型シートマシンにて抄紙して、坪量 65g/mの手抄
き紙を得た。得られた手抄き紙を 23℃、RH 50%の条
件下に 24時間調湿した後、密度を下記方法により測定
した。その値を表3に示した。さらに、手抄き紙をラボ
テスト用マシンカレンダー(線圧50kg/cm)にて処理
して、カレンダー処理後の手抄き紙を得た。この得られ
た手抄き紙を 23℃、RH 50%の条件下に 24時間調湿
した後、密度を前記実施例14の方法と同様な方法によ
り測定した。密度とその値の逆数を比容積としてを表3
に示した。なお、前記薬品の添加率はパルプ絶乾重量に
対する固形分重量比である。
【0057】比較例3〜8 前記比較例2において実施例1の填料改質剤を表2に記
載の填料改質剤の種類に変えたこと以外は比較例2と同
様にして行い、実施例14の方法と同様な方法で密度の
測定を行った。その値を表3に示した。
【0058】比較例9 前記実施例22におけるのと同じ種類の填料を、填料改
質剤による処理をしていないタルクに代えたこと以外は
実施例14と同様にして行い、密度を同様な方法により
測定を行った。密度とその値の逆数を比容積としてを表
3に示した。
【0059】
【表3】 表3に示される結果から明らかなように、本願発明に係
る填料改質剤は、独立してパルプスラリーに添加するの
では十分な紙厚向上効果を奏することができず、従来の
填料を改質することにより紙厚向上効果を奏することが
できる。
【0060】
【発明の効果】本発明によると、パルプスラリーに添加
する以前の従来使用されている填料にあらかじめ混合し
ておくことにより、優れた紙厚向上効果を示すと共に、
更には、カレンダー処理や抄造時のプレス工程を経るこ
とによっても紙厚を向上させることができるという優れ
た効果を有する填料改質剤及び填料を提供することがで
き、これらを使用することでカレンダー処理や抄造時の
プレス工程を経ることによっても紙厚を向上させること
のできる製紙方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J005 AA04 AA11 AA12 4L055 AA03 AC06 AG12 AG34 AG35 AG87 AG88 AH01 AH29 AH50 BB03 BD10 BE02 EA30 FA11 FA12 FA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニ
    ル基である疎水部と親水部とが、アミド結合、エステル
    結合、及びエーテル結合よりなる群から選択される少な
    くとも一種の結合により結合してなるところの、水に分
    散可能な化合物を含有することを特徴とする填料改質
    剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の化合物が炭素数 6〜24
    のアルキル基又はアルケニル基を有するモノカルボン酸
    及び/又は炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル
    基を有するモノカルボン酸の誘導体とポリアルキレンポ
    リアミン類との反応で得られるアミド系化合物と、エピ
    ハロヒドリンとの反応物である前記請求項1に記載の填
    料改質剤。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の化合物が下記一般式
    (1)で表される化合物である前記請求項1に記載の填
    料改質剤。 R-A-(EO)m (PO)n H (1) (但し、式中、−A−が−O−のときR は炭素数 6〜24
    のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A−が−C
    OO−のとき、R は炭素数 6〜24 のアルキル基又はア
    ルケニル基を示す。なお、式中、−A−がどちらのとき
    でもE はエチレン基を示し、P はプロピレン基を示し、
    m及びn は平均付加モル数であり、mとnとの合計数は1
    〜60である。)
  4. 【請求項4】請求項1に記載の化合物が下記一般式
    (2)又は一般式(3)で表される化合物である前記請
    求項1に記載の填料改質剤。 R1−A1−(EO)m (PO)n−CO−R2 (2) R1−A1−(EO)m (PO)n−R2 (3) (但し、式中、−A1−が−O−のとき、Rは炭素数
    6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を示し、−A
    が−COO−のとき、Rは炭素数 6〜24 のアルキル
    基又はアルケニル基を示す。なお、式中、−A1−がど
    ちらのときでもR は炭素数 6〜24 のアルキル基又は
    アルケニル基を示し、RとRは同一であっても異な
    っていてもよく、E はエチレン基を示し、P はプロピレ
    ン基を示し、m及びn は平均付加モル数であり、mとnと
    の合計は 1〜60 である。)
  5. 【請求項5】請求項1に記載の化合物が多価アルコール
    と炭素数 6〜24 のアルキル基又はアルケニル基を有す
    る脂肪酸とのエステル化合物である前記請求項1に記載
    の填料改質剤。
  6. 【請求項6】前記請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    填料改質剤を含有する填料。
  7. 【請求項7】前記請求項6に記載の填料をパルプスラリ
    ーに添加し、抄紙することを特徴とする製紙方法。
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