JP2002528624A - 改良された高嵩高化粘土の組成物及び製造方法 - Google Patents

改良された高嵩高化粘土の組成物及び製造方法

Info

Publication number
JP2002528624A
JP2002528624A JP2000579686A JP2000579686A JP2002528624A JP 2002528624 A JP2002528624 A JP 2002528624A JP 2000579686 A JP2000579686 A JP 2000579686A JP 2000579686 A JP2000579686 A JP 2000579686A JP 2002528624 A JP2002528624 A JP 2002528624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clay
particle size
size distribution
kaolin
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000579686A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘン,ジヨン
バーベリチ,ジヨセフ・ピー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Catalysts LLC
Original Assignee
Engelhard Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Engelhard Corp filed Critical Engelhard Corp
Publication of JP2002528624A publication Critical patent/JP2002528624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/38Coatings with pigments characterised by the pigments
    • D21H19/40Coatings with pigments characterised by the pigments siliceous, e.g. clays
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/63Inorganic compounds
    • D21H17/67Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
    • D21H17/68Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments siliceous, e.g. clays
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/50Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by form
    • D21H21/52Additives of definite length or shape

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 層剥離された及びスライム除去された顔料は、少量の制御された量のポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド等のカチオン高分子電解質により嵩高化されて、紙用途において、特にLWCグラビア印刷紙用に印刷性、隠蔽性及びシート光沢を改良するのに理想的な高度に嵩高化された顔料が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景)1.1 発明の分野 本発明は、改良された高嵩高性粘土の組成物及び製造方法を指向する。この顔
料は、紙コーティング用途において、特に、軽量コーティング(LWC)紙及び
超軽量コーティング(ULWC)紙を含むグラビア印刷紙用で、印刷性、隠蔽性
、シート光沢等の紙の特性を顕著に改良することが示される。この顔料を紙ウエ
ッブ用のフィラーとして使用することもできる。1.2 関連技術 機械的に層剥離されたカオリン粒子並びに層剥離を受けないカオリン粒子の粒
子サイズ分布を相対的に狭くすることは、結果として、フィラー用途において改
良された隠蔽性を提供する顔料を生成することは認識されていた。このような顔
料は、グラビア印刷用の軽量コーティング紙の製造において使用される場合、特
に有利であると述べられている(Brocinerら、米国特許第4,948,
664号を見られたい)。層剥離後、超微細粒子、例えば約0.3マイクロメー
ター、e.s.d.よりも細かい粒子を除去することはよく知られている。これ
は、超微細粒子を除去しなかった場合よりも更に狭い粒子サイズ分布を有する層
剥離された顔料製品の製造に寄与する。米国特許第4,948,664号は、極
めて狭い粒子サイズ分布を必要とする場合、層剥離に続いて、粗い分別及び2次
の微粒子除去ステップが行われることを示している。特許権所有者は、層剥離の
前に1次の微粒子を除去しなかった。例示の例においては、層剥離時に生成され
た著しい量の2次の微粒子が存在し、後で除去しなければならなかった。微粒子
の除去は、Bundyらへの米国特許第4,943,324号及びまた、Bun
dyらへの米国特許第5,085,707号においては「デファイニング(de
fining)」と呼ばれている。これらの特許においては、デファイニングは
、穏やかなあるいは僅かな層剥離ステップと考えられるものの後に必ず行われる
。微粒子の除去は、時々「スライム除去」と名付けられ、本願ではこれを使用す
る。Bundy特許は、また、硫酸アルミニウム及びヘキサメチレンジアミン等
の材料による粘土の表面処理を開示している。
【0002】 層剥離を受けなかったカオリン粒子を「嵩高化」することは、この顔料の隠蔽
性を増大させる有効な方法であることも認識されていた。例えば、米国特許第4
,738,726号は、コーティングLWC軽量出版物紙の製造に好適な水性コ
ーティングカラーを製造するのに有用な、あるいは紙ウエッブ用のフィラーとし
て有用な高嵩高化されたカオリン顔料を開示している。この顔料は、少量である
が有効な量の水溶性カチオン高分子電解質凝集剤を水の存在下でカオリン粘土顔
料と混合して、嵩高化された粘土顔料を作製することにより製造される。このベ
ースのカオリン粘土は、凝集に先立ち、35重量パーセント以下が0.3マイク
ロメーター以下の粒子サイズ分布を有するように選択される。
【0003】 前出の顔料が特別な性能を有する一方、紙に改良された性能を付与することが
可能な新しい顔料を求める探索が継続されている。特に、グラビア印刷紙用途は
、圧縮性、印刷性(ヘリオ(helio))、隠蔽性、シート光沢、平滑性、及
び低コーティング重量等の満足させられることが必要な特別な性能を有する。出
願人らは、驚くべきことには、特に、グラビア印刷紙印刷用途において上述のも
の等の著しく改良された紙性能を提供する新しい方法及び顔料組成物を見出した
【0004】 (発明の要約) 本発明は、紙、特に、グラビア印刷印刷に使用される紙に顕著に改良された性
能を付与する、カオリンをベースとした顔料の組成物及び製造方法に関する。本
発明の一つの実施の形態は、 (a)層剥離前の2μm以下の粒子サイズ分布に比べて、2μm以下の粒子サイ
ズ分布を約5から40パーセントの範囲で増加させる程度でカオリン粘土の層剥
離度が行われるように、カオリン粘土を層剥離し、 (b)層剥離された粘土から0.3μmより小さい粒子の部分を除去し、 (c)層剥離度、0.3μm以下の粒子の除去、及び嵩高化剤の添加が調節され
て、0.3μmに等しいあるいはそれ以下の粒子を5から30パーセントの範囲
で含有する顔料を提供するように、嵩高化剤を添加する ステップを含んでなるカオリンをベースとした顔料を製造する方法に関する。
【0005】 本発明の組成物の利点は、改良されたコート紙の特性を含む。特に、グラビア
印刷用途に使用されるコート紙に対しては、所望のシート光沢を維持しながら、
平滑性、グラビア印刷性、鮮明性、隠蔽性における顕著な改良が得られる。改良
された特性は、シート光沢の増大を達成しながら、光学特性及び印刷性を犠牲に
せずに、高価な仮焼粘土または他の更に高価な添加剤の使用の低減を可能とする
【0006】 (発明の好ましい実施の形態の詳細な説明) 本発明の組成物及び方法は、紙、特に、グラビア印刷用途に使用される紙に改
良された特性を付与する、カオリンをベースとした顔料に関する。本発明は、次
の定義及び付随する説明から更に明白になるであろう。
【0007】 粒子サイズ分布は、ここで示されるように、Micromeritics I
nc.により供給されているSEDIGRAPHR粒子サイズ分析器を用いる慣
用の沈降法により測定した、重量基準の相等球直径(e.s.d.)に基づくも
のである。0.3マイクロメーターあるいはそれより細かい層剥離を受けない粘
土粒子に対する粘土粒子のサイズの測定は、再現性が制限されることを理解しな
ければならない。かくして、SEDIGRAPHR分析器を使用する場合、別の
操作者により試験する時、あるいは異なるSEDIGRAPHR分析器を使用す
る時には、重量パーセントの値は±5%である。層剥離を受けないカオリン顔料
に対しては、この制限された再現性は、0.3マイクロメーター以上のカオリン
粒子サイズ迄拡張される。層剥離された顔料は本発明のいくつかの本質的な特徴
の一つであるために、ここでこのことを強調しておく。本発明のもう一つの本質
的な特徴は嵩高化である。嵩高化は、ブルックフィールド粘度(または低剪断粘
度)値の増加に見られるように、55%以上の固形分の濃厚な水性スラリーにお
いて顔料の構造形成を起こす。しかしながら、SEDIGRAPHR分析用の顔
料試料の作製において、粘土スラリーは6%の固形分に希釈され、嵩高化された
顔料に対するこのような希釈は、嵩高化または粒子間の構造形成の効果を観察で
きなくする。
【0008】 ここで使用されるように層剥離とは、水性の粘土スラリー中の天然起源のカオ
リン粒子の「積層」または「ブックレット」に剪断力を加え、それによりカオリ
ンの積層を薄い小板に細分化する操作を指す。層剥離は、サンドグラインダー、
ボールミルまたはペブルミル、押し出し機またはローター−ステーターコロイド
ミル、または他の好適な装置中で積層カオリン粒子の水性スラリーに剪断作用を
加えることにより行われる。カオリン粒子の層剥離の過程の充分な説明について
は、ここに引用として包含される、共同譲渡された米国特許第5,645,63
5号が参照される。
【0009】 ここで使用されるように「スライム除去」という語は、カオリン懸濁液のある
パーセンテージの細かい区分を分離し、捨てる操作を指す。ここに示される各例
においては、デファイニング操作は遠心分離で行われた。「スライム除去」を受
けるカオリン懸濁液は遠心分離器に供給され、処理されて、懸濁液を粗い区分と
細かい区分に分離する。細かい区分は全部が捨てられ、あるいは選ばれた容量パ
ーセントの細かい区分だけが捨てられ、細かい区分の残りは更なる処理のために
粗い区分と混合される。選ばれたパーセントの細かい区分を捨てる場合のパーセ
ントのデファイニングのレベルの表現は、捨てられる細かい区分の容量パーセン
トを指すのが慣用である。例えば、40パーセントのレベルのデファイニングは
、遠心分離器からの細かい区分の40パーセントが捨てられ、遠心分離器からの
細かい区分の残りの60パーセントが更なる処理のために粗い区分と混合される
ことを意味する。
【0010】 「嵩高化」という語は、粘土顔料を変成して、散乱係数として定量化し得る性
質であって、概ね顔料の隠蔽力の目安を提供する光の散乱を改良する工程を指す
。嵩高化された顔料の作製に有用な嵩高化の方法及び材料(「嵩高化剤」)の更
に充分な説明を含み、ここに引用として包含される、共同譲渡された米国特許第
4,640,716号及び第4,738,726号が参照される。
【0011】 「含水」という語は、仮焼、すなわち、粘土の基本的な結晶構造が変わる温度
に曝されなかった粘土を記述することを意図する。カオリンの場合には、この粘
土を450℃以下の温度に維持することは、カオリンの結晶構造を変えない。本
発明の使用に好適な粘土は、広範な含水カオリン粘土を含む。本発明の例は特別
な粒子サイズ分布を示すが、本発明は、いかなる特別な粒子サイズ分布に限定さ
れることを意図していない。
【0012】 顔料グレードのカオリンのソースとして使用される慣用のカオリン粘土原料は
、グリット及び粗い不純物の除去後、通常、約40パーセントから70重量パー
セントの2マイクロメーター(μm)より細かい粒子を含む。
【0013】 慣用のカオリン粘土の加工においては、原料はブランジャーに供給され、カオ
リンを小さい粒子に分離し、水及び主分散剤と混合されて、粘土−水スラリー泥
漿またはスラリーを形成する。主分散剤はケイ酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウムまたはポリアクリル酸ナトリウム及び当業界で公知のものである。分散剤の
使用量は、概ね、乾燥粘土の重量基準で約0.025から0.3重量%の範囲で
ある。主分散剤により処理された粘土粒子は負電荷を有し、粒子を水中で懸濁す
る場合、相互に反発を起こさせる。粘土−水スラリーはブランジャーからレーキ
分級器またはハイドロサイクロン及びふるいにポンプで送られて、大部分のグリ
ットと極めて粗い不純物を除去する。グリットを除かれたスラリーは大きな撹拌
された貯蔵タンクに集められ、加工プラントにポンプで送られる。加工プラント
では、カオリンスラリーは、加工される前に、プラントの大きな貯蔵タンクに集
められる。
【0014】 一般に、カオリンスラリーは最初にスカルピング(scalp)され、連続的
な遠心分離器によりカオリン粒子を粗い区分と細かい区分に分離する。このステ
ップの目的は残存するグリットと極めて粗いブックレットを除去することである
。細かい区分は所望の中間物であり、これは更なる加工にかけられる。スカルピ
ングの程度は、最終製品の所望の粒子サイズ分布、レオロジー性及び顔料の光学
特性により影響される。一般に、カオリンスラリーは、2μm以下が70から9
5%、好ましくは2μmで80から90%迄スカルピングされる。スカルピング
は、層剥離後等、下流の他の高品位化または加工ステップの後に行われる。
【0015】 粘土の層剥離は、層剥離の上述の定義に記述されたもの等の慣用の手段により
行われる。本発明の利益を得るための層剥離度は、原料粘土の粒子サイズ分布、
原料のソース、原料中の微粉の量及びカオリン表面の平滑性等の変数に基づきあ
る程度変わる。
【0016】 しかしながら、2μm以下が50%から70%の粒子サイズ分布を有する原料
粘土に対しては、2μmで5から40%のデルタ、好ましくは2μmで10から
20%のデルタに層剥離することにより、良好な結果が得られた。言い換えれば
、5から40%の「デルタ」は、2μmのレベルでの粒子サイズ分布を層剥離を
受けない粒子サイズ分布のレベルに比べて5から40%パーセントの絶対ポイン
トで増加させることを指す。
【0017】 慣用の粒子サイズ分布沈降法を使用する場合、5%のデルタ以下の層剥離レベ
ルでは、粒子サイズ分布の定量は再現性が制限される。例えば、通常の沈降計は
2μmで約4から5%の繰り返し性を有し、この方法を使用して、5%以下の粒
子サイズ分布のデルタを測定することは精度及び値が制限される。
【0018】 40%以上の層剥離レベルでは、すべての実用的な目的での粒子サイズ分布の
デルタの比率は横ばい状態となり、更なる層剥離の利益は得られない。それゆえ
、40%以上の層剥離のデルタを求めることは実用的でない。
【0019】 本発明の実施において、スカルピングは、場合によっては層剥離の前後、また
は更なる下流で行われ、残存するグリットと過度に粗い粒子を除去する。一般に
、カオリンスラリーは、2μm以下が70から95%、好ましくは2μmで80
から90%にスカルピングされる。本発明は、いかなる特別なスカルピング条件
にも限定されることを意図するものでない。
【0020】 層剥離された粘土のスライム除去は、スライム除去の前出の定義に掲げられた
もの等の任意の数の慣用のスライム除去装置または方法により行われる。
【0021】 スライム除去とは、粒子サイズ分布において最も細かい粒子の除去に導く粒子
サイズの分離を指す。最も細かい粒子は、概ね、0.3μmよりも細かい粒子と
考えられる。スライム除去は普通、機械的な手段により行われる。化学的なスラ
イム除去は新しい技術であるが、本発明の実施は、カオリンスラリー中の極めて
細かい粒子の効果的な除去の任意の手段を含む。微粒子の化学的除去の例は、開
示がここに引用として包含される、1997年7月11日出願の共同譲渡された
米国特許出願08/891,666に開示されている。
【0022】 含水カオリンの解膠された水性スラリーの機械的スライム除去は、ノズル排出
ディスク遠心分離器またはスクロール排出遠心分離器等の遠心分離器を使用する
ことにより行われる。市販のユニットの例は、Alfa Laval Co.(
Greenwood,Indiana)の水平3相遠心分離器である。Alfa
Laval遠心分離器は、慣用のBird遠心分離器よりも大きな「g」力(
約3,000から10,000g力の範囲)を加える。高速Alfa Lava
l遠心分離器は、大きなカオリン粒子から約0.3μmより細かいカオリン粒子
のシャープな分離を行うことができる。実験室においては、スライム除去は低速
の遠心分離器によりDamon/IEC CU−5000遠心分離器により28
00rpmで約7から15分間行われた。一般に、スライム除去を行って、5か
ら30%、好ましくは5から20%の範囲の0.3μmレベルの粒子サイズ分布
が得られる。
【0023】 広範な嵩高化剤が本発明により使用され、特に、グラビア印刷性に関する所望
の用途に合致すると考えられる。このような嵩高化剤は、水溶性カチオン高分子
電解質凝集剤と呼ばれ、例えば、開示がここに引用として包含される、共同譲渡
された米国特許第4,738,726号に記述されている。カチオン高分子電解
質は、使用pHで多数のカチオン電荷を保持する高分子を含む物質を指す。
【0024】 好適な高分子電解質は、4級アンモニウム塩ポリマー、脂肪族2級アミンのエ
ピクロロヒドリンとのコポリマー、4級窒素を含有するポリ(4級アンモニウム
)ポリエステル塩、ポリアミン、及びポリエチレンイミン等のポリイミン及び複
数のカチオン基を有するポリ両性電解質を含む。
【0025】 開示がここに引用として包含される、共同譲渡された1997年9月24日出
願の同時係属の共同譲渡された米国特許出願08/936,702に嵩高化剤と
して記述されている、高分子電解質の一つの有用な群は、(i)ジアルキルアミ
ン等の2級アミン、及び2官能性エポキシド化合物またはその前駆体の反応また
は(ii)低級ジアルキルアミン(C1−C3)、2官能性エポキシ型反応物((i
)と同じ)及びアンモニア、1級アミン、2−6個の炭素原子のアルキレンジア
ミン、及びポリアミンからなる群から選ばれる第3の反応物の反応から誘導され
るポリ4級アミンポリマーである。
【0026】 (i)群のポリマーは、米国特許Re28.807(Panzerら)に記述
されている。この再出願特許の全体の開示はここでは引用として包含されている
【0027】 この再出願特許に述べられているように、(i)群のポリ4級アミンポリマー
は、ジアルキルアミン等の2級アミン、及び2官能性エポキシド化合物またはそ
の前駆体の反応から誘導される。
【0028】 この再出願特許の開示により、本発明で第2の成分として使用される水溶性あ
るいは水分散性のポリ4級アミンポリマーは、本質的に
【0029】
【化1】
【0030】 (式中、R及びR1は独立に低級アルキル(1−3個の炭素原子)からなる群か
ら選ばれ、Eは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、エピハロヒドリンとジエポ
キシドの前駆体、及びこれらの混合物からなる群から選ばれる化合物の2官能性
の反応後に得られる残渣であり、m及びnは実質的に等しい値の整数であり、X - はポリ4級化合物の一部を形成するアニオンを表し、m及びnは、双方ともそ
れぞれアミン反応物及び2官能性反応物化合物のモル量を表す整数である) の繰り返し単位からなる。要約すれば、(i)群のポリマーは、2つの反応物、
すなわち、低級ジアルキルアミン、及び2官能性エポキシ型反応物のみを含む。
【0031】 エポキシ反応物に関しては、エピクロロヒドリン及びエピブロモヒドリン等の
エピハロヒドリンが特に有用である。エピクロロヒドリンが好ましい。1,4−
ブタンジオール−ジグリシジルエーテル等のジエポキシドもまた有用である。エ
ピハロヒドリンとジエポキシドの前駆体もまた有用である。例示の前駆体は、1
,3−ジクロロプロパノール−2及び1,4−ジクロロ−2,3−ジヒドロキシ
ブタンを含む。
【0032】 反応物として使用される2級アミンに関しては、これらは、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、及び1から3個の炭素原子を有するアルキ
ル基の混合物を含む2級アミンを含む。
【0033】 好適な反応パラメーターは米国特許Re28.807に見出され、ここでは繰
り返さない。(i)群の好ましいポリマーは、ジメチルアミンとエピクロロヒド
リンの反応から生成する。このような反応はこの再出願特許の実施例1に詳述さ
れている。
【0034】 (i)群の好ましいポリ4級ポリマーは、構造
【0035】
【化2】
【0036】 を有すると考えられる。
【0037】 (i)型群の好適な市販のポリマーは、SHARPFLOCR22、SHAR
PFLOCR23、及びSHARPFLOCR24の商品名で販売されている。こ
れらのポリマーの分子量は、ほぼ2,000−10,000原子質量単位(am
u)の範囲にあると評価される。ポリマーが水溶性あるいは水分散性である限り
、これらのポリマーの特別な分子量は決定的でない。
【0038】 本発明により使用される(ii)群のポリマーは、総じて分岐ポリ4級アンモニ
ウムポリマーと特徴付けられ、米国特許Re28.808(Panzerら)に
詳細に記述されている。この再出願特許の全体の開示はここでは引用として包含
されている。
【0039】 28.808の再出願特許に述べられているように、(ii)群の水分散性のポ
リ4級ポリマーは、本質的に
【0040】
【化3】
【0041】 (式中、R、R1、E、m、及びnは(i)群のポリマーについて上述したのと
同じであり、Aは、アンモニア、1級アミン、2−6個の炭素原子のアルキレン
ジアミン、構造
【0042】
【化4】
【0043】 (式中、yは約1から5の整数を表し、R3は約2−6個の炭素原子のアルキレ
ン基であり、R4は水素、約1から3個の炭素原子のアルキル、及び約2−6個
の炭素原子のオメガアミノアルキルからなる群から選ばれる) のポリアルキルポリアミン、構造
【0044】
【化5】
【0045】 (式中、aは約1から5の整数である)のポリグリコールアミン、ピペラジンヘ
テロ芳香族ジアミン、及び約10,000迄の分子量のポリアミン−多塩基酸縮
合生成物からなる群から選ばれる多官能性ポリアミンの2官能性反応後に得られ
る残渣であり、X-は上記ポリ4級化合物の一部を形成するアニオン部分を形成
するイオンであり、m及びpは、アミン反応物のモル量を表す整数であり、pに
対するmの比は99:1から85:15であり、nは上記ポリ4級ポリマーの主
鎖を形成するEのモル量を表し、nにより表されるモル量はpとmのモル量の合
計に実質的に等しく、上記多官能性ポリアミンは2官能性反応に必要とされるE
の量に加えて上記Aに残存するゼロから約100%の官能基当量であるEの量を
含み、m、n及びpの合計は、上記ポリ4級化合物のカチオン部分の全重量基準
で、37重量%の水溶液として、25℃で少なくとも100センチストークスの
粘度を有するポリ4級化合物を提供するようなものであり、Zはポリ4級化合物
のアニオンの条件を満足するような整数である)の繰り返し単位からなる。
【0046】 要約すれば、(ii)群のポリマーは、3つの反応物、すなわち、低級ジアルキ
ルアミン(C1−C3)、2官能性エポキシ型反応物(群(i)のポリマーにおけ
るのと同じ)及びアンモニア、1級アミン、2−6個の炭素原子のアルキレンジ
アミン、及びAについて上記に定義されたポリアミンからなる群から選ばれる第
3の反応物から形成される。第3の反応物の好ましい型は、アンモニアまたは少
なくとも3官能性アミン、すなわち、アミン上で3つより少なくないサイトで反
応することが可能なアミンである。このようなアミンの例はすべての1級アミン
及び/またはエチレンジアミン及びジエチレントリアミン等の多官能性アミンで
ある。
【0047】 (ii)群のカチオン高分子電解質に対する正確な反応パラメーターは、前述の
米国特許Re28.808に特定されている。好ましい(ii)群のポリマーは、
エチレンジアミン、ジメチルアミン及びエピクロロヒドリンから生成した架橋ポ
リ4級ポリマー(例えば、米国特許Re28.808の実施例2を見られたい)
【0048】 好ましい(ii)群のポリマーは、構造
【0049】
【化6】
【0050】 を有すると考えられる。
【0051】 (ii)型群の好適な市販のポリマーは、SHARPFLOCR25、SHAR
PFLOCR26、SHARPFLOCR27、SHARPFLOCR28、SH
ARPFLOCR29、SHARPFLOCR30、SHARPFLOCR31、
SHARPFLOCR32及びSHARPFLOCR33の商品名で販売されてい
る。これらのポリマーの分子量は、ほぼ20,000−500,000amuの
範囲にあると評価される。ポリマーが水溶性あるいは水分散性である限り、これ
らのポリマーの特別な分子量は決定的でない。かくして、前出の分子量範囲及び
本発明で開示された他の高分子電解質の分子量範囲は、本発明においては限定的
なものであると解釈されるべきでない。
【0052】 高分子電解質の更に別の特に有用な群は4級アンモニウム塩である。最も好ま
しいのは、約1から4個の炭素原子のアルキル基、好ましくはメチルを含むジア
ルキル、ジアリル4級アンモニウム塩ポリマーである。
【0053】 Calgon CorporationからPolymer 261 LVの
商標名称で市販されている、50,000−250,000の間と評価される分
子量を有するジメチルジアリル4級アンモニウム塩ポリマーは、本発明の実施に
おいて特に有用であることが判明し、水性及び脂肪性の食品用途にFDA承認(
コード176−170)を有する。粘土を嵩高化するのにこれ迄に提案された多
数の試剤はFDA承認を有しない。しかしながら、他のカチオン凝集剤は、優れ
てはいなくとも、同等の結果を提供するように思われるので、本発明はPoly
mer 261 LVに限定されない。
【0054】 使用される高分子電解質の量は、集合体が製造及び最終使用時に作用する機械
的な力に持ちこたえるのに充分に強固である、嵩高化された(集合化された)構
造を形成する結果として、粘土の隠蔽性を改良するのに充分であるように注意深
く制御されるが、少なくとも55パーセントあるいはそれ以上の固形分含量を有
し、スラリーが受け入れ得るレオロジー性を有する粘土−水スラリーに生成物を
確実に形成することができるように注意深く制限される。上述のように、嵩高化
は、濃厚カオリンスラリーに対するレオロジー性に強い影響を有する一方、SE
DIGRAPHR分析により測定される粒子サイズ分布は、通常、嵩高化前の分
布から顕著な変化を示さない。カオリン粘土を処理するのに使用されるカチオン
高分子電解質塩の量は、高分子電解質の電荷密度、粘土の粒子サイズ分布及び高
分子電解質を添加する粘土スラリーの固形分含量を含む高分子電解質の特性によ
って変わる。約0.4から0.9マイクロメーター、好ましくは0.5から0.
7μmの範囲の中位サイズを有し、0.3μm以下が25パーセント以下である
粘土と共に本発明で好ましいジメチルジアリル4級アンモニウム塩高分子電解質
を使用し、約15−40重量パーセントの固形分含量を有する、前もって解膠さ
れた粘土−水懸濁液に高分子電解質を添加すると、有用な量は、約0.02から
約0.2重量パーセント、最も好ましくは約0.06から約0.12重量パーセ
ントの水分を含まない粘土の重量の範囲である。不充分な高分子電解質を使用す
る場合、コーティング用途における隠蔽性と印刷性に及ぼす効果は所望以下であ
る。他方、過剰量の高分子電解質は粘土の他の所望の性質、特にレオロジー性を
損なう。水溶性である、高分子電解質は、撹拌しながら、希薄な水溶液、例えば
重量基準で1/4−2パーセントの濃度でスラリーに添加されて、スラリー中で
良好な分散を得る。室温を使用することができる。粘土のスラリー、高分子電解
質の液、または双方を約150°から180°Fに加熱することは有利である。
【0055】 カチオン高分子電解質を6から9の範囲のpH値を有する解膠された粘土懸濁
液に添加すると、満足な結果が実現された。高分子電解質の添加後、懸濁液は、
凝集の結果実質的に濃化した。得られた濃化された系は、次に、通常5以下のp
H、普通3−4のpHに酸性化され、慣用の粘土漂白剤(ナトリウムハイドロサ
ルファイト等のハイドロサルファイト塩)を用いて漂白され、熟成される。使用
される漂白剤は通常還元物質であり、更に水溶性で、それゆえ容易に除去できる
第1鉄の状態にいかなる色形成性第2鉄イオン成分も還元する。還元剤は、乾燥
粘土トン当たり1から15ポンドの還元剤の範囲の量で粘土鉱物スラリーに添加
される。このように処理された粘土懸濁液は、約50から約60重量%の間の固
形分含量を有する湿潤フィルターケーキに濾過することにより脱水される。フィ
ルターケーキは次に洗滌されて、可溶性の物質を除去し、ピロリン酸四ナトリウ
ムまたはポリアクリル酸ナトリウムまたはこの2つの混合物等の2次分散剤の添
加により流動化される。本発明のスラリーを貯蔵あるいは貯蔵、出荷時に高温に
曝露するあるいは温和な剪断条件に曝す場合に遭遇する可能な問題を緩和するた
めに、ピロリン酸四ナトリウムまたはポリアクリル酸ナトリウムのような慣用の
2次分散剤の代わりに、米国特許第4,772,332号及び第4,767,4
66号に開示されるもの等の添加剤が有益に使用される。
【0056】 本発明の製品はスラリーであるいは乾燥した形で出荷される。望ましくはスラ
リーは、少なくとも55%固形分からの範囲の全固形分含量を有する。
【0057】 本発明と共に使用される添加剤の型は、開示がここに引用として包含される、
米国特許第4,772,332号及び第4,767,466号に記述されている
ものを含む。本発明の顔料を含有する水性スラリーを貯蔵あるいは貯蔵、出荷、
または使用時に高温に曝露する場合、例えば、受け入れ可能なレオロジー性を提
供しながら、スラリーをコーティングカラーに調製する場合に、遭遇する問題を
緩和するのに、これらの添加剤は特に有用である。
【0058】 本発明の顔料のレオロジー性の要求は、高固形分とコーティングカラー双方の
受け入れ可能なレオロジー性に関する。粘土コーティング顔料の高固形分懸濁液
の粘度は、混合やポンプ移送を可能にするように充分に低くなければならない。
バインダーを包含した後、得られるコーティングカラーはまた、取り扱いと紙シ
ートへの塗布に好適な粘度も有しなければならない。加えて、良好な隠蔽性、光
沢、鮮明性及び印刷性を有するコートされたカレンダーシートを得ることが極め
て望ましい。
【0059】 一般に、製紙業者は、ブルックフィールド粘度計により20rpmで測定した
場合、1200cp以下、好ましくは800cp以下の低剪断粘度を有する、高
固形分の粘土−水スラリーを形成することが可能な粘土コーティング顔料を使用
することを追求する。これらのスラリーに対する高剪断粘度は、これらが16×
105ダイン−cmで「A」おもり(bob)を用いて、150rpm、好まし
くは800rpmのハーキュレス終点粘度を有するスラリーよりも高粘性でない
ものでなければならない。当業者は、ハーキュレス粘度計を使用し、1100r
pmあるいはそれ以上の終点を測定する場合、終点粘度が1100rpmにおけ
る105ダイン−cmの単位で示されることは承知しているであろう。ダイン−
cmの値が増加するにつれて、見掛けの粘度は減少する。105ダイン−cmの
代わりに省略語の「ダイン」を使用するのが慣用的である。かくして、「2ダイ
ン」粘土スラリーは「9ダイン」粘土スラリーよりも低粘性である。以後使用さ
れるように、150rpmまたはそれ以上、あるいは800rpmまたはそれ以
上という表現は、終点の測定が1100rpmにおいてであるように、より低粘
度を含める意図であり、値はダインで示される。
【0060】 本発明の顔料のもう一つの要求は、分散され、受け入れ可能な粘度を有する高
固形分の粘土−水スラリーを形成する能力を持つ一方で、製造及び最終用途の種
々の段階に持ちこたえる耐久性の要求である。本発明の顔料を製造するのに通常
使用される一般的な湿式加工スキームは、濾過前に嵩高化剤を添加する方法であ
り、それゆえ、フィルターケーキを流体スラリー中に「メークダウン(make
down)」する場合、濾過された顔料は,嵩高化された集合体を含有するフ
ィルターケーキ中に存在する。「メークダウン」という表現は当業界では慣用的
であり、分散された顔料−水スラリーの製造を指す。ある場合には、フィルター
ケーキに機械的な仕事を加えて、使用し得る値迄粘度を低減させることが必要で
ある。顔料は、このような処理の間機械的な力に持ちこたえるのに充分粘り強く
なければならない。嵩高性顔料もまた、遠心ポンプで高固形分の粘土−水スラリ
ーをポンプで送る時に遭遇する高剪断速度等の高い剪断速度の下で嵩高化された
構造を維持するように、剪断の影響下で充分に安定でなければならない。更に、
標準のメークダウン装置を用いて、解膠された粘土水スラリーをコーティングカ
ラーにする場合、顔料は、保持可能でなければならない。また、顔料は、コーテ
ィングの塗布と引き続くカレンダー時に持ちこたえなければなければならない。
含水粘土の従来技術の化学的処理により得られる嵩高化された構造は脆いために
、商品としての使用が制約される。一般に、嵩高化された構造の耐久性の基準は
、上述の取り扱い後の改良された隠蔽性の保持である。
【0061】 コーティングカラーを製造する時、慣用のバインダーまたはバインダーの混合
物が解膠された粘土泥漿と共に使用される。例えば、高分子電解質で処理された
粘土100重量部当たり約5から約20重量部のバインダーを粘土泥漿と共に、
充分に混合することにより、有用なコーティングカラー組成物が得られる。軽量
出版物紙をコーティングするのに使用する場合、このようなコーティングカラー
は、優れた印刷性、平滑性、隠蔽性、鮮明性及び所望のレベルのシート光沢を有
する製品を生成する。
【0062】 ここで使用されるように「バインダー」という語は、顔料粒子を一緒に保持し
、次にはコーティングを紙の表面に保持するのを助け、紙顔料と関連して使用す
ることが知られている材料を指す。このような材料は、例えば、カゼイン、大豆
タン白、デン粉(デキストリン、酸化されたデン粉、酵素変換されたデン粉、ヒ
ドロキシル化されたデン粉)、動物ニカワ、ポリビニルアルコール、ゴムラテッ
クス、スチレン−ブタジエンコポリマーラテックス及びアクリル及び酢酸ビニル
等から誘導されるような合成ポリマー樹脂エマルジョンを含む。バインダーが添
加嵩高化顔料の存在下でジェット加熱処理されるデン粉を含んでなる場合には、
粘土のスラリーを加熱して、極端に高粘度の、作業性のないコーティングカラー
の生成を避けるために、その中に、嵩高性顔料の製造時に高分子電解質を添加す
ることが望ましい。約150°−200°Fの範囲の温度が推奨される。約18
0°Fの温度が成功裏に使用された。しかしながら、製造時に熱を使用すること
は、顔料の散乱能を減少させる。
【0063】 本発明により製造されたコーティングカラー組成物は、慣用の方法で紙シート
に塗布され得る。嵩高化された顔料は、単独あるいは公知のコーティング粘土ま
たは他の顔料とブレンドして使用されて、コートされた紙シートの光学的性質及
び印刷性を改良する。コーティングカラーに使用されるバインダー及び添加剤は
、当業界で通常使用されるものであり、当業者に公知である。嵩高化された顔料
も紙ウエッブにおけるフィラーとして使用され得る。
【0064】 (実施例)実施例1 4つのカオリン顔料の性質を比較した。第1の顔料のP−1は、Engelh
ard Corporationにより供給されているNUCLAYの商品名で
市販されている、標準区分の嵩高化されたコーティンググレードのカオリンであ
った。開示がここに引用として既に包含されている、米国特許第4,738,7
26号に記述されているEngelhard CorporationのPL−
1及びPL−3の方法によりNUCLAYのスラリーを製造した。メークダウン
工程時にP−1顔料を再分散するのに使用される分散剤は、それぞれ、45.2
/24.5/30の活性重量比のソーダ灰、部分的に中和されたポリアクリル酸
及びヘキサメタリン酸ナトリウム(「SAP」分散剤)の18から21重量%水
溶液であった。
【0065】 Georgiaカオリン粘土の解膠された水性懸濁液から、第2の顔料、P−
2を製造した。解膠剤はケイ酸ナトリウムであった。固形分含量は約29%であ
った。解膠された水性懸濁液中の粘土の粒子サイズ分布は、2.0マイクロメー
ター以下が68%、中位の直径が0.76マイクロメーター及び0.3マイクロ
メーター以下が22%であった。2ポンド/トンのポリアクリル酸ナトリウムに
より、この懸濁液を更に解膠し、1対1の容量比のガラスビーズと顔料懸濁液を
用いて5ガロン湿式グラインダー中で2μmで15−20パーセントのデルタの
粒子サイズ分布に嵩高化した。嵩高化された懸濁液の粒子サイズ分布は、2.0
マイクロメーター以下が85.8%、中位の直径が0.55マイクロメーター及
び0.3マイクロメーター以下が25.9%であった。次にDamon/IEC
CU−5000遠心分離器中で嵩高化された懸濁液を分別して、2.0マイク
ロメーター以下が87.9%、中位の直径が0.50マイクロメーター及び0.
3マイクロメーター以下が28.3%の粒子サイズ分布のオーバーフロー懸濁液
を得た。得られた懸濁液を磁気分離器の磁石(Carpco−CC WHIMS
b 3×4L)に通して83以上の鮮明性を得た。実際の鮮明性は83.4であ
った。Damon/IEC CU−5000遠心分離器による遠心分離により、
懸濁液をスライム除去して、2.0マイクロメーター以下が84.0%、中位の
直径が0.66マイクロメーター及び0.3マイクロメーター以下が16.2%
の粒子サイズ分布のアンダーフロー懸濁液を得た。8ポンド/トンの硫酸アルミ
ニウムを用いて、得られた懸濁液を凝集し、引き続き、硫酸によりpHを2.8
に低下させ、10ポンド/トンのナトリウムハイドロサルファイト(KBrit
eとして市販)を添加した。凝集した顔料懸濁液を濾過し、少なくとも等容積の
清浄な水でリンスして、水溶性の塩を除去した。約5から7ポンド/トンのSA
P分散剤により、リンスされたフィルターケーキを再分散した。この再分散され
た懸濁液の一部をスプレー乾燥し、懸濁液に戻して添加して、固形分を67.0
%の全固形分に高めた。
【0066】 第3の顔料のP−3は、Engelhard Corporationにより
供給されているEXSILONの商品名で市販されている、スライム除去され、
嵩高化されたカオリンのコーティンググレードの顔料であり、P−1顔料のメー
クダウウンのための上述のEngelhardのPL−1及びPL−3の方法に
より、これ以降記述されるC−235を用いてメークダウウンされた。
【0067】 第4の顔料のE−1は、P−2の嵩高化されたものであり、加えて、再分散パ
ッケージが異なるものであった。E−1を製造するために、P−2からのスライ
ム除去された中間物を、20%の固形分に希釈し、1.6ポンド/トン(0.0
8%)のポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド(ポリDADMAC)に
より嵩高化した。ポリDADMACの添加は懸濁液を凝集させた。硫酸によりp
Hを約3.5に低下させることにより、更なる凝集を行った。加えて、10ポン
ド/トンのナトリウムハイドロサルファイトを漂白剤として添加した。得られた
希薄懸濁液を一夜熟成し、少なくとも等容積の清浄な水でリンスして、水溶性の
塩を除去した。リンスされたフィルターケーキを、約6.5から7.0にpHを
上げるのに充分な特別な分散剤安定剤添加剤パッケージにより再分散した。
【0068】 使用された特別な分散剤パッケージは、リグノスルホン酸ナトリウム、部分的
に中和されたポリアクリル酸ナトリウム、アミノトリ(メチレンホスホン酸)の
五ナトリウム塩及び苛性の混合物であり、Vining Industries
,Inc.からColloid 235(「C−235」)の商品名で市販され
ている。この特別な分散剤パッケージのバリエーションは、開示がここに引用と
して包含される、米国特許第4,772,332号に開示されている。この再分
散された懸濁液の一部をスプレー乾燥し、懸濁液に戻して添加して、固形分を約
61から62%の全固形分に増加させた。
【0069】 顔料P−1及びP−2は、顔料P−3及びE−1のそれとは異なる分散剤パッ
ケージを使用したが、このような差異は、C−235パッケージがSAPパッケ
ージよりも若干低いシート鮮明性を与えることを除いて、これ以降示されるコー
ティングカラー組成物の性質には影響しないと予期される。いずれにしても、C
−235は本発明の組成物と共に使用されるので、C−235の使用は、確かに
、SAP分散剤パッケージを用いるカラー組成物に比較して、コーティングカラ
ー組成物において鮮明性の利益を提供しない。
【0070】
【表1】
【0071】 4つの顔料の物理的性質及び顔料スラリーのレオロジー性を表1に示す。E−1
はP−2の嵩高化されたものであるという事実にも拘わらず、前述の実験誤差内
で、P−2及びE−1に対する粒子サイズ分布は実質的に異ならない。P−2及
びE−1は双方とも、P−1及びP−3に比較して、0.3μm以下カオリン粒
子区分の量が少ない。嵩高化を受けていないP−2に対するE−1における嵩高
化の影響は、剪断レオロジー性及び懸濁液の固形分レベルが低い点で明らかであ
る。P−2は67%固形分の懸濁液とすることができるが、E−1は61.4%
固形分の懸濁液とすることができるだけであった。ブルックフィールドレオロジ
ー性は、嵩高化による構造の形成の結果、P−2に比較してE−1において顕著
に低い固形分レベルでも極めて高い低剪断粘度が生じることを示した。
【0072】 88部の含水カオリン顔料の一つ、12部の仮焼粘土及び6.0部のスチレン
/ブタジエン(SBR)ラテックスバインダー、0.8部のステアリン酸カルシ
ウムを含有する総称的なLWCコーティング調合物において、58パーセント全
固形分で、4つの顔料をコーティングカラーとした。
【0073】 コーティングカラーのpHを8.2に調節した。実験室のDow Coate
rを用いて、28ポンドの軽量紙ベースストックのワイヤーサイドにこのカラー
をコートした。5.5ポンド/R(R=連=3300平方フィート)でコート重
量を塗布した。このシートを50パーセント相対湿度及び72°Fでコンディシ
ョニングし、実験室の柔らかいニップのカレンダーでカレンダーした。この条件
に到達すると、P−1(NUCLAY)コントロールは57−58の光沢目標に
達した。
【0074】 コート紙で次の試験を行った。TAPPI75°光沢(T480om−85)
、TAPPI隠蔽性(T425om−91)、ISO鮮明性(ISO法♯246
9)、パーカー(Parker)印刷サーフ(Surf)(10kgF/cm2
で)(ISO8791/4及びTAPPI T555)、圧縮性及びヘリオ試験
(グラビア印刷性試験)。
【0075】 パーカー印刷サーフ(PPS)試験に基づくEngelhard社内試験によ
り、コートされたシートの圧縮性を一部、測定した。PPS試験の原理は、表面
とそれに押し付けられた平らな環状のランドの間に特定の圧力で空気を通す速度
の関数として、紙のシートまたはボードの表面の平滑性(または粗さ)を測定す
ることに基づく。2つの異なる圧力で相対的な空気の流れを試験することにより
、本発明においては、圧縮性を正確に測定する。PPS試験を5kg/cm2
び10kg/cm2で行うことにより、空気の流速を測定する。次に、圧縮性を
【0076】
【数1】
【0077】 として計算する。この方法によれば、数が小さい程、圧縮性は高く、逆も成り立
つ。良質のグラビア印刷は、印刷円筒を全面積にわたって高信頼性で接触させ、
それにより円筒から最大限に可能なインクのピックアップを確保することが可能
な圧縮性の紙を必要とするということが一般に受け入れられている。
【0078】 ヘリオ試験においては、一端から他端に直径が減少する保持キャビティのパタ
ーンを有するグラビア円筒により、コート紙が印刷される。かくして、試験プリ
ントは、一端に大きな点及び他端に小さな点を有する。大きな点の端からスター
トしてスキップされた点を数え、試験印刷のスタートから20番目の欠けた点迄
のミリメートルでの距離で印刷品質を示す。一定のコート重量に対して、ミリメ
ートルでの距離が長い程、コート紙の印刷性は良好である。結果を表2に要約す
る。
【0079】
【表2】
【0080】 表2のデータは、層剥離及びスライム除去された顔料P−2は、P−1(NU
CLAY)コントロールに比べて顕著に改良された隠蔽性及び鮮明性を与える一
方、ヘリオ印刷性における認識される改良は観察されなかったことを示す。しか
しながら、少量のポリDADMACによりP−2を嵩高化することにより(すな
わち、E−1を製造するため)、E−1は、隠蔽性及び鮮明性において類似の利
点を示したが、ヘリオ印刷性、平滑性(低いPPSの読みから)及び圧縮性の点
で驚くほど明らかな改良が見られた。更に、E−1により処理されたコートされ
たシートのヘリオ印刷性、圧縮性及び平滑性は、層剥離を受けないが、嵩高化さ
れた顔料のP−3よりも著しく良好である。実施例2 P−2及びE−1の新しいバッチを製造し、それぞれP−2'及びE−1'と呼
ぶ。Georgiaカオリン粘土の解膠された水性懸濁液から、顔料P−2'を
製造した。解膠された水性懸濁液中の粘土の粒子サイズ分布は、2.0マイクロ
メーター以下が64%及び0.3マイクロメーター以下が15%であった。この
30%固形分の懸濁液を、2ポンド/トンのポリアクリル酸ナトリウムにより更
に解膠し、1対1の容量比のガラスビーズと顔料懸濁液を用いて5ガロン湿式グ
ラインダー中で2μmで15−20パーセントのデルタの粒子サイズ分布迄層剥
離した。層剥離された懸濁液の粒子サイズ分布は、2.0マイクロメーター以下
が82%及び0.3マイクロメーター以下が20%であった。次にDamon/
IEC CU−5000遠心分離器中で層剥離された懸濁液を分別して、2.0
マイクロメーター以下が89%及び0.3マイクロメーター以下の直径が22%
の粒子サイズ分布のオーバーフロー懸濁液を得た。得られた懸濁液は83.5の
顔料鮮明性を与え、磁気分離器を通さなかった。Damon/IEC CU−5
000遠心分離器による遠心分離により懸濁液をスライム除去して、2.0マイ
クロメーター以下が87%、中位の直径が0.65マイクロメーター及び0.3
マイクロメーター以下の直径が15%の粒子サイズ分布のアンダーフロー懸濁液
を得た。8ポンド/トンの硫酸アルミニウムを用いて、得られた懸濁液を凝集し
、引き続き、硫酸によりpHを2.8に低下させ、10ポンド/トンのナトリウ
ムハイドロサルファイト(KBriteとして市販)を添加した。凝集した顔料
懸濁液を濾過し、少なくとも等容積の清浄な水でリンスして、水溶性の塩を除去
した。実施例1で説明され、使用されたように、約5から7ポンド/トンのSA
P分散剤によりリンスされたフィルターケーキを再分散した。この再分散された
懸濁液の一部をスプレー乾燥し、懸濁液に戻して添加して、固形分を67.1%
の全固形分に増加させた。
【0081】 顔料E−1'は、P−2'の嵩高化されたものであるが、加えて、再分散パッケ
ージが異なっていた。E−1'を製造するために、P−2'からスライム除去され
た中間物を20%の固形分に希釈し、1.6ポンド/トン(0.08%)のポリ
ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(ポリDADMAC)により嵩高化し
た。ポリDADMACの添加は懸濁液を凝集させた。硫酸によりpHを約3.5
に低下させることにより、更なる凝集を行った。加えて、10ポンド/トンのナ
トリウムハイドロサルファイトを漂白剤として添加した。得られた希薄懸濁液を
一夜熟成し、少なくとも等容積の清浄な水でリンスして、水溶性の塩を除去した
。実施例1で説明され、使用されたC−235分散剤添加剤パッケージにより、
またpHを約6.5から7.0に上げるのに充分な量で、リンスされたフィルタ
ーケーキを再分散した。この再分散された懸濁液の一部をスプレー乾燥し、懸濁
液に戻して添加して、固形分を約61から62%の全固形分に増加させた。
【0082】
【表3】
【0083】 実施例1に使用された、同じP−1(NUCLAY)コントロール試料を含む3
つの顔料の物理的性質及び顔料スラリーのレオロジー性を表3に示す。E−1'
はP−2'の嵩高化されたものであるという事実にも拘わらず、前述の実験誤差
内で、P−2'及びE−1'に対する粒子サイズ分布は実質的に異ならない。P−
2'及びE−1'は双方とも、P−1に比較して、0.3μm以下カオリン粒子区
分の量が少ない。嵩高化を受けていないP−2'に対するE−1'における嵩高化
の影響は、懸濁液の到達し得る固形分レベルにおいて再び明らかである。P−2
'は67.1%固形分の懸濁液とすることができるが、E−1’は61.5%固
形分の懸濁液とすることができるだけであった。P−2'及びE−1'懸濁液を6
1.5%固形分で比較すると、P−2'の低剪断粘度はE−1'に比較して極端に
低いことが予期される。この予期は嵩高化の構造形成効果に基づく。
【0084】 実施例1と実質的に同じ調合を用いて、3つの顔料を57パーセントの全固形
分のコーティングカラーに調合した。CLCコーター(高速パイロットバッチコ
ーター)を用いて、28ポンドの重量ベースストックにこのカラーをコートした
。コート重量は5.0ポンド/3300平方フィートであった。コートされたシ
ートのコンディショニングは実施例1のそれと同じであった。NUCLAYコン
トロールに対して56の光沢目標を得るように、カレンダー条件を選んだ。表4
に下記されたような等しいカレンダー条件に基づいて、コートされたシートの性
質を表4に示した。
【0085】
【表4】
【0086】 等しいカレンダー条件で、等しい仮焼粘土顔料含量(12部)において、E−
1'は、コントロールP−1よりも良好ないし更に良好なコーティング性及び印
刷性を与えた。E−1'は嵩高化を受けないものの、P−2'に比べて顕著な利点
を有していた。ヘリオ印刷性、平滑性(PPS)、隠蔽性、鮮明性及び圧縮性は
、P−1コントロールに比べて顕著に改良されていた。また、等量の仮焼粘土顔
料(12部)で、E−1'は、P−2'よりも性能が優れており、ヘリオ印刷性、
平滑性(PPS)及び圧縮性は著しく改良されていた。仮焼粘土を12部から6
部に低減することにより、ヘリオ印刷性、平滑性、鮮明性及び隠蔽性を維持しな
がら、E−1'に対するシート光沢を劇的に改良することができる。仮焼粘土の
量を低減することにより、CLCの運転性も改良された。実施例3 この実施例は、Sharpe Speciality Chemical C
ompanyからSHARPFLOCR26(「SF−26」)の商品名で市販
されている脂肪族2級アミンのエピクロロヒドリンとのコポリマーとして記述さ
れている別な嵩高化剤の使用を例示し、E−1及びE−1'の製造に使用された
嵩高化剤ポリDADMACに対する結果を比較する。今度は、スライム除去され
、層剥離された、実施例1及びで使用されたものと別なカオリン粘土を使用し、
下記の表5においてP−4と名付けた。中間物は、2.0μm以下がほぼ50か
ら75%の粒子サイズ分布範囲を有する原料から誘導された。また、フィルター
しリンスした後、実施例1のSAP分散剤により,P−4を再分散した。1.6
ポンド/トンのポリDADMACにより顔料E−2を嵩高化し、一方、2.0ポ
ンド/トンのSF−26ポリマーによりE−3を嵩高化した。嵩高化後、双方の
顔料懸濁液を濾過し、少なくとも等容積の清浄な水でリンスして、水溶性の塩を
除去した。実施例1で説明され、使用された、6ポンド/トンのSAP分散剤に
より、顔料E−1及びE−2を再分散し、325メッシュのふるいを通し、スプ
レー乾燥した。かくして、この実施例においては、顔料P−1、P−4、E−2
及びE−3はすべてSAP分散剤を使用した。P−4、E−2、E−3及び前出
のコントロールP−1(NUCLAY)顔料の顔料及びスラリーの性質を表5に
示した。E−2及びE−3は双方とも、P−1及びP−4よりも0.3μm以下
のカオリン粒子区分が若干少ない。双方の顔料は、P−1コントロール及びP−
4顔料よりも顕著に低い固形分にメークダウンされた。
【0087】
【表5】
【0088】 実施例1で述べられた総称的なLWCコーティング調合物において、顔料P−1
、E−2、及びE−3を57パーセントの全固形分のコーティングカラーに調合
した。CLCコーター(高速パイロットバッチコーター)を用いて、28ポンド
の重量ベースストックにこのカラーを塗布した。コート重量は5.5ポンド/3
300平方フィートであった。コートされたシートのコンディショニングは実施
例1のそれと同じであった。NUCLAYコントロールに対して54の光沢目標
を得るように、カレンダー条件を選んだ。表6に下記されたような等しいカレン
ダー条件に基づきコートされたシートの性質を表6に示した。
【0089】
【表6】
【0090】 ポリ(DADMAC)により嵩高化された顔料のE−2は、コントロールP−1
よりも良好な印刷性及び平滑性を与えた。脂肪族2級アミンのエピクロロヒドリ
ンとのコポリマーのE−3、は、ポリ(DADMAC)により嵩高化された顔料
のE−2よりも顕著に良好な印刷性、平滑性及び隠蔽性を与えた。
【0091】 別に、100%の含水カオリン粘土(すなわち、仮焼粘土なし)、6.0部の
スチレン/ブタジエン(SBR)ラテックス及び0.5部のステアリン酸カルシ
ウムを含有する総称的なLWCコーティング調合物において、58.0パーセン
ト全固形分で、P−1及びP−4をコーティングカラーとした。市販のLWCの
ベースストックのワイヤサイドに5.5ポンド/3300平方フィートでこのカ
ラーをコートした。コートされたシートの性質を表7に示す。
【0092】
【表7】
【0093】 P−4は、P−1に比べて良好な平滑性、鮮明性及び若干改良された隠蔽性を与
えたが、ヘリオ印刷性はヘリオ試験の変動性内で改良されず、これは、表6にP
−1に比べてE−2及びE−3により示された顕著な改良と対照的であった。
【0094】 本発明の原理、好ましい実施の形態、及び操作モードが前出の明細書で記述さ
れた。しかしながら、開示された特別な形は制約的というよりも例示的であると
見なされるので、ここで保護を意図している本発明はこれらに限定されたもので
ないと考えられる。当業者により、バリエーション及び変更が本発明の精神を逸
脱することなく行われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH ,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP, KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,L S,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW ,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD, SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,T T,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4J037 AA27 CC21 CC23 CC24 CC25 CC29 DD05 EE21 EE33 EE43 FF09 4L055 AG27 AG80 AG87 AH01 AH02 AH50 AJ04 BE08 EA16 EA30 EA32 FA12 FA15 FA16 GA19

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)層剥離前の2μm以下の粒子サイズ分布に比べて、2
    μm以下の粒子サイズ分布を約5から40パーセントの範囲で増加させる程度で
    カオリン粘土の層剥離度が行われるように、カオリン粘土を層剥離し、 (b)層剥離された粘土から0.3μmより小さい粒子の部分を除去し、 (c)層剥離度、0.3μmより小さい粒子の除去、及び嵩高化剤の添加が調節
    されて、0.3μmに等しいかあるいはそれ以下の粒子を5から30パーセント
    の範囲で含有する顔料を提供するように、嵩高化剤を添加する ステップを含んでなるカオリンをベースとした顔料を製造する方法。
  2. 【請求項2】 層剥離前の2μm以下の粒子サイズ分布に比べて、2μm以
    下の粒子サイズ分布を約10から20パーセントの範囲で増加させる程度でカオ
    リン粘土の層剥離度が行われる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 嵩高化剤がカチオン高分子電解質である請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 粘土の水分を含まない重量の約0.02から約0.2重量パ
    ーセントの範囲の量でカチオン高分子電解質が添加される請求項3に記載の方法
  5. 【請求項5】 高分子電解質が4級アンモニウム塩、脂肪族2級アミンのエ
    ピクロロヒドリンとのコポリマー、4級窒素を含有するポリ(4級アンモニウム
    )ポリエステル塩、ポリアミン及びポリイミンからなる群から選ばれる請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 高分子電解質が4級アンモニウム塩である請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 高分子電解質が約1から4個の炭素原子のアルキル基を含む
    ジアルキル、ジアリル4級アンモニウム塩ポリマーである請求項6に記載の方法
  8. 【請求項8】 アルキル基がメチルである請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 高分子電解質が2級アミンと2官能性エポキシド化合物また
    はその前駆体の反応生成物である請求項4に記載の方法。
  10. 【請求項10】 高分子電解質が1から3個の炭素原子を含有するジアルキ
    ルアミン、2官能性エポキシ化合物またはその前駆体及びアンモニア、1級アミ
    ン、2から6個の炭素原子のアルキレンジアミン、及びポリアミンからなる群か
    ら選ばれる第3の反応物の反応生成物である請求項4に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記2官能性エポキシ化合物がエピハロヒドリンである請
    求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記2官能性エポキシ化合物がエピハロヒドリンである請
    求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記2官能性エポキシ化合物がエピクロロヒドリンである
    請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記2官能性エポキシ化合物がエピクロロヒドリンである
    請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 上記2級アミンがジメチルアミン、ジエチルアミン、また
    はジプロピルアミンであり、上記2官能性エポキシ化合物がエピハロヒドリンで
    ある請求項9に記載の方法。
  16. 【請求項16】 上記2級アミンがジメチルアミンであり、上記エピハロヒ
    ドリンがエピクロロヒドリンである請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 上記第3の反応物がアンモニアまたは1級アミン、エチレ
    ンジアミン及びジエチレントリアミンからなる群から選ばれる少なくとも3官能
    性アミンであり、上記2官能性エポキシ化合物がエピハロヒドリンである請求項
    10に記載の方法。
  18. 【請求項18】 上記第3の反応物がエチレンジアミンであり、上記エピハ
    ロヒドリンがエピクロロヒドリンである請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 0.3μm以下の粒子が5から20パーセントの範囲であ
    る請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 嵩高化剤を添加するステップに先立ち、粘土からグリット
    及び極めて粗いブックレット(booklet)不純物を除去して、70から9
    5%の2μm以下の粒子サイズ分布を有する粘土スラリーを得るステップを更に
    含んでなる請求項1から19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項1から19のいずれかに記載の方法により製造され
    た製品。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の方法により製造された製品。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の製品のいずれかを含み、上記製品が紙
    コーティング、紙フィラー、または双方として存在する紙。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の製品のいずれかを含み、上記製品が紙
    コーティング、紙フィラー、または双方として存在する紙。
JP2000579686A 1998-11-03 1999-10-27 改良された高嵩高化粘土の組成物及び製造方法 Pending JP2002528624A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US18487598A 1998-11-03 1998-11-03
US09/184,875 1998-11-03
PCT/US1999/025208 WO2000026306A1 (en) 1998-11-03 1999-10-27 Composition and method of making improved high bulking clays

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002528624A true JP2002528624A (ja) 2002-09-03

Family

ID=22678719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000579686A Pending JP2002528624A (ja) 1998-11-03 1999-10-27 改良された高嵩高化粘土の組成物及び製造方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1042409A1 (ja)
JP (1) JP2002528624A (ja)
KR (1) KR20010033837A (ja)
CN (1) CN1289356A (ja)
AU (1) AU1326100A (ja)
BR (1) BR9906718A (ja)
CA (1) CA2316998A1 (ja)
ID (1) ID26566A (ja)
WO (1) WO2000026306A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166195A (ja) * 2001-11-27 2003-06-13 Japan Pmc Corp 填料改質剤、その填料改質剤を含有する填料及びその填料を使用する製紙方法
JP2008070188A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Miura Co Ltd 鉄の定量方法
JP2008070121A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Miura Co Ltd 鉄の定量方法
JP2008523167A (ja) * 2004-11-08 2008-07-03 アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. 水性分散液の形態の顔料組成物
KR101286439B1 (ko) 2005-05-20 2013-07-18 사빅 이노베이티브 플라스틱스 아이피 비.브이. 투명한 조성물, 이의 제조 방법 및 이로부터 유도된 제품

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001063049A2 (en) * 2000-02-23 2001-08-30 Engelhard Corporation High opacity kaolin pigments and preparation thereof
US20020161097A1 (en) * 2001-02-23 2002-10-31 John Hen Pigment for rotogravure paper

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4381948A (en) * 1979-07-26 1983-05-03 Anglo-American Clays Corporation Anhydrous kaolin clay pigment and method of preparation
US4738726A (en) * 1985-05-06 1988-04-19 Engelhard Corporation Treatment of clays with cationic polymers to prepare high bulking pigments
US4772332A (en) * 1987-04-21 1988-09-20 Engelhard Corporation Use of mixture of high molecular weight sulfonates as auxiliary dispersant for structured kaolins
US4943324A (en) * 1988-05-23 1990-07-24 Georgia Kaolin Company, Inc. High performance paper filler and method of producing same
US5645635A (en) * 1995-02-07 1997-07-08 Engelhard Corporation Delaminated kaolin pigments, their preparation and use in paper filling applications
US5676746A (en) * 1995-04-11 1997-10-14 Columbia River Carbonates Agglomerates for use in making cellulosic products
US5676748A (en) * 1995-12-29 1997-10-14 Columbia River Carbonates Bulking and opacifying fillers for paper and paper board

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166195A (ja) * 2001-11-27 2003-06-13 Japan Pmc Corp 填料改質剤、その填料改質剤を含有する填料及びその填料を使用する製紙方法
JP2008523167A (ja) * 2004-11-08 2008-07-03 アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. 水性分散液の形態の顔料組成物
KR101286439B1 (ko) 2005-05-20 2013-07-18 사빅 이노베이티브 플라스틱스 아이피 비.브이. 투명한 조성물, 이의 제조 방법 및 이로부터 유도된 제품
JP2008070121A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Miura Co Ltd 鉄の定量方法
JP2008070188A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Miura Co Ltd 鉄の定量方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU1326100A (en) 2000-05-22
WO2000026306A1 (en) 2000-05-11
KR20010033837A (ko) 2001-04-25
EP1042409A1 (en) 2000-10-11
BR9906718A (pt) 2000-10-17
CA2316998A1 (en) 2000-05-11
ID26566A (id) 2001-01-18
CN1289356A (zh) 2001-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5085707A (en) Defined and delaminated kaolin product
US4772332A (en) Use of mixture of high molecular weight sulfonates as auxiliary dispersant for structured kaolins
KR101307943B1 (ko) 특정한 경사도 인자를 갖는 gcc형과 pcc형의공연마된 탄산칼슘 물질의 제조 방법, 수득된 생성물 및이의 용도
JP5111720B2 (ja) 高度板状クレーならびに紙塗被およびてん料配合におけるその使用、その製造方法、ならびに向上した明度を有する紙製品
FI91177C (fi) Menetelmä savien käsittelemiseksi kationisillla polymeereillä suurivolyymisten pigmenttien valmistamiseksi ja näin saatu pigmentti
AU659815B2 (en) Aggregated composite mineral pigments
US6402826B1 (en) Kaolin clay pigment for paper coating and method for producing same
JP2591756B2 (ja) 熱安定化された水性スラリー
US5236989A (en) Aggregated composite mineral pigments
JPH09202617A (ja) 紙コーティング顔料、その製造方法及びその使用
AU2002323615A1 (en) Hyperplaty clays and their use in paper coating and filling, methods for making same, and paper products having improved brightness
JP2009508792A (ja) Gccおよびpccタイプの非常に微細な共粉砕炭酸カルシウム材料の製造方法、得られた製品およびこれらの使用
US5537934A (en) Cationically stabilized slurries of calcined kaolin clay
JP2002528624A (ja) 改良された高嵩高化粘土の組成物及び製造方法
US6514333B1 (en) Preparation and use of high brightness kaolin pigments
EP0325852B1 (en) Kaolin slurry, its preparation, and dispersant therefor
EP1585860B1 (en) Kaolin clay - calcium carbonate pigment mixture comprising a lignosulfonate free dispersant
EP1132520A1 (en) A paper or paper board coating composition containing a structured clay pigment
WO2001063049A2 (en) High opacity kaolin pigments and preparation thereof
US20020161097A1 (en) Pigment for rotogravure paper
WO1999015596A1 (en) High opacity kaolin pigment compositions of improved rheology
AU640795B2 (en) Method for improving the rheology of calcined kaolin clay products