JP2003165465A - 自動車用フェンダーライナ及びタイヤ状態監視システム - Google Patents

自動車用フェンダーライナ及びタイヤ状態監視システム

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JP2003165465A
JP2003165465A JP2001364109A JP2001364109A JP2003165465A JP 2003165465 A JP2003165465 A JP 2003165465A JP 2001364109 A JP2001364109 A JP 2001364109A JP 2001364109 A JP2001364109 A JP 2001364109A JP 2003165465 A JP2003165465 A JP 2003165465A
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tire
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condition monitoring
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雄彦 白木
Hiromi Hiuga
博実 日向
Koichi Ogiso
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    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0433Radio signals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイヤ状態監視システムの機能を確保しつつ、
吸音効果を高く維持することのできる自動車用フェンダ
ーライナを提供する。車室内の高い静粛性を保ちつつ、
タイヤの状態を確実に監視可能なタイヤ状態監視システ
ムを提供する。 【解決手段】このフェンダーライナ30は、タイヤホイ
ールに設けられるとともにタイヤについての情報を送信
する送信機と、その送信された情報を受信する無線受信
機とを有するタイヤ状態監視システムが搭載された自動
車に装着される。フェンダーライナ30は、送信機と無
線受信機との間を仕切るように配設される。フェンダー
ライナ30の大部分を構成する基部31を不織布により
形成する。基部31の一部を切り欠いて切り欠き部を形
成する。基部31に、切り欠き部全体を塞ぐように信号
透過部32を取り付ける。信号透過部32を非吸水性の
材料により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のタイヤハ
ウスの車外側を覆うように設けられる自動車用フェンダ
ーライナに関するものである。また、本発明は、自動車
のタイヤホイール若しくはその周辺に設けられ、タイヤ
についての情報を送信する送信機と、自動車の車体に設
けられ、同送信された情報を受信する無線受信機とを有
するタイヤ状態監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のタイヤハウスに設けられ
るフェンダーライナとして、短繊維からなる不織布によ
り構成されたフェンダーライナが用いられることが増え
てきている。こうした不織布タイプのフェンダーライナ
を採用することで、単に薄板形状の樹脂により形成され
たフェンダーライナを設ける場合と比べて、タイヤが巻
き上げた石による衝撃や、タイヤと路面との間で発生す
るパターンノイズ等が好適に吸収されるようになる。こ
れにより、車室内に伝わる騒音が好適に抑制される。
【0003】その一方で、自動車用のタイヤとしては、
例えばその側部を補強する等して、パンク等で空気が抜
けた際にも最低限の走行性能を確保するようにしたタイ
ヤ、いわゆるランフラットタイヤが提案され、実用され
ている。そして、こうしたランフラットタイヤは、今
後、自動車への装着割合の増加が確実視されている。
【0004】また、通常、こうしたランフラットタイヤ
が装着される自動車には、タイヤの状態を監視するシス
テムが併せて搭載される。このシステムは、例えば自動
車のタイヤホイールに設けられる送信機と、車体に設け
られる無線受信機と、車室内に設けられる表示機とによ
り構成される。そして、タイヤの空気圧や温度等が検出
されるとともに、それら検出された情報が送信機によっ
て電波として送信される。更には、こうして送信された
情報が無線受信機によって受信され、その情報が車室内
に設けられた表示機に表示されるようになっている。す
なわち、こうしたタイヤ状態監視システムによれば、タ
イヤの空気圧の減少等といった情報を運転者に速やかに
知らしめることで、運転者にタイヤ交換や、空気の補充
を促すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した不
織布タイプのフェンダーライナが設けられた自動車に、
これも上述したタイヤ状態監視システムを搭載すると、
以下に記載するような不具合が生じることが分かった。
【0006】すなわち、不織布タイプのフェンダーライ
ナは、例えばタイヤが跳ね上げた水等の水分をその内部
に吸収して保持する保水能力を有している。このため、
上記タイヤ状態監視システムの送信機と無線受信機との
間を仕切るように不織布タイプのフェンダーライナが設
けられた自動車では、送信機から発信された電波がフェ
ンダーライナに含まれる水分によって吸収され、この電
波の受信機による受信ができなくなるおそれがある。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、タイヤ状態監視システムの機能を確保しつつ、吸
音効果を高く維持することのできる自動車用フェンダー
ライナを提供することにある。
【0008】また、本発明は、車室内の高い静粛性を保
ちつつ、タイヤの状態を確実に監視可能なタイヤ状態監
視システムを提供することをその目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、タイヤホイール若し
くはその周辺に設けられるとともにタイヤについての情
報を送信する送信機と、その送信された情報を受信する
無線受信機とを有するタイヤ状態監視システムが搭載さ
れた自動車に装着され、前記送信機と前記無線受信機と
の間を仕切るように配設されるフェンダーライナにおい
て、全体が不織布で構成され、その一部に、前記送信機
が送信した信号を透過する信号透過手段を有することを
その要旨とするものである。
【0010】この本願請求項1に記載の発明では、送信
機と受信機とを、信号透過手段を介した信号の送受信が
可能なようにそれぞれ配設することで、たとえフェンダ
ーライナが水分を含んだ場合であっても、信号透過手段
により、上記信号の送受信性能が確保される。従って、
タイヤ状態監視システムの機能が確保される。しかも、
こうした信号透過手段が形成されるとはいえ、フェンダ
ーライナにおいて、同信号透過手段が形成された部分以
外の部分は不織布で形成される。このため、その吸音効
果が高く維持される。
【0011】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の自動車用フェンダーライナにおいて、
前記信号透過手段は、前記フェンダーライナに設けられ
る切り欠き部と、非吸水性の成形物からなり、前記切り
欠き部を塞ぐように設けられる信号透過部とからなるこ
とをその要旨とするものである。
【0012】この本願請求項2に記載の発明では、前記
請求項1に記載の発明の作用に加えて、フェンダーライ
ナにおいて送信機から送信された信号を透過させる部
分、すなわち信号透過部に水分が吸収されて保持される
ことが好適に抑制される。このため、水分に起因するタ
イヤ状態監視システムの機能の低下が好適に抑制され
る。
【0013】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項2に記載の自動車用フェンダーライナにおいて、
前記信号透過部は、撥水性を有することをその要旨とす
るものである。
【0014】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項2に記載の発明の作用に加えて、信号透過部に水
分が付着することが好適に抑制される。このため、こう
した付着水分によるタイヤ状態監視システムの機能の低
下についてもこれが好適に抑制される。
【0015】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項2または請求項3に記載の自動車用フェンダーラ
イナにおいて、前記信号透過部は、絶縁材料により形成
されることをその要旨とするものである。
【0016】通常、タイヤ状態監視システムでは、上記
送信機として、電波を発信するものが用いられる。そし
て、この電波は、導電性の物質により反射されることが
よく知られている。ここで、前記本願請求項4に記載の
発明では、前記請求項2または請求項3に記載の発明の
作用に加えて、送信機として電波を発信するものが用い
られる場合であっても、信号透過部の材質に起因するタ
イヤ状態監視システムの機能の低下が好適に抑制され
る。
【0017】また、本願請求項5に記載の発明は、前記
請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の自動車用
フェンダーライナにおいて、前記フェンダーライナと前
記信号透過部とは、同じ材料により形成されることをそ
の要旨とするものである。
【0018】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の発明の作
用に加えて、フェンダーライナのリサイクルに際し、不
織布の部分から信号透過部を取り外すといった煩雑な作
業を必要としない。このため、優れたリサイクル性が発
揮される。
【0019】また、本願請求項6に記載の発明は、自動
車のタイヤホイール若しくはその周辺に設けられるとと
もにタイヤについての情報を送信する送信機と、その送
信された情報を受信する無線受信機とを有するタイヤ状
態監視システムにおいて、前記送信機及び前記無線受信
機との間の信号伝送路を、前記自動車における前記タイ
ヤとの対向面に設けられる不織布からなるフェンダーラ
イナを回避するように設けたことをその要旨とするもの
である。
【0020】この本願請求項6に記載の発明では、送信
機と前記無線受信機との間での信号の送受信が、送信機
から送信される信号をフェンダーライナを通過させるこ
となく行われる。このため、不織布タイプのフェンダー
ライナが設けられた自動車にタイヤ状態監視システムが
搭載され、更に、そのフェンダーライナが水分を吸収し
た際にも、同システムの機能が好適に発揮される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0022】なお、図1には本実施の形態のフェンダー
ライナ及びタイヤ状態監視システムが装着された自動車
の前部の側面構造を、図2は同フェンダーライナの斜視
構造を、図3には図2の3−3線に沿った断面構造をそ
れぞれ示している。
【0023】図1に示すように、本実施の形態にかかる
自動車10には、タイヤ11の状態を監視するタイヤ状
態監視システム20と、同自動車10のタイヤハウスの
車外側を覆うフェンダーライナ30とが設けられてい
る。なお、上記自動車10に装着されるタイヤ11とし
ては、ランフラットタイヤが用いられている。
【0024】以下では先ず、上記タイヤ状態監視システ
ム20の具体的な構成を詳細に説明する。このタイヤ状
態監視システム20は、自動車10のタイヤホイール1
2に設けられる送信機21や、車体13に設けられる無
線受信機22、車室内に設けられる表示機(図示略)等
により構成されている。そして、タイヤ11の空気圧や
温度等が検出されるとともに、それら検出された情報が
送信機21によって電波として送信される。この送信さ
れた情報は、無線受信機22によって受信され、更には
その受信された情報が上記表示機に表示されるようにな
っている。
【0025】次に、上記フェンダーライナ30の具体的
な構成を、図2及び図3に基づいて詳細に説明する。図
2に示すように、このフェンダーライナ30は、その大
部分が、短繊維からなる不織布がプレス成形されて形成
された基部31により構成される。この短繊維として
は、天然繊維及び化学繊維の何れも使用可能であるが、
ナイロン等のポリアミド(PA)繊維、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)等のポリエステル繊維等といっ
た合成繊維を用いることが好ましい。特に、ポリアミド
繊維は、入手容易であるうえ、エアバッグ等の廃材を再
利用して使用することができるといった利点がある。
【0026】また、このフェンダーライナ30は、上記
タイヤ状態監視システム20の送信機21と無線受信機
22との間を仕切る位置に配設されている。そして、本
実施の形態では、フェンダーライナ30にあって上記電
波の伝送路に対応する部分に、同電波を好適に透過させ
る材料からなる信号透過部32を取り付けるようにして
いる。具体的には、この信号透過部32は、上記基部3
1にその一部が切り欠かれてなる切り欠き部33(図
3)が設けられるとともに、この切り欠き部33全体を
塞ぐように取り付けられている。
【0027】この信号透過部32の取付構造の一例を、
以下に記載する。図3に示すように、この信号透過部3
2は、詳しくは、車外側、すなわちタイヤ11に対向す
る側に配設される外板35と、この外板35の車体13
側全体を覆うように且つ同外板35に沿うように設けら
れる内板34とにより構成される。
【0028】上記外板35には、複数の係止突起35a
が突出形成されている。また、上記内板34にあって、
外板35の係止突起35aに対応する位置には、それぞ
れ係止孔34aが形成されている。更に、上記基部31
の切り欠き部33の周縁には、上記複数の係止突起35
a及び複数の係止孔34aに対応する位置に、それぞれ
貫通孔31aが形成されている。
【0029】そして、上記基部31の貫通孔31aに外
板35の係止突起35aを挿通し、更にこの係止突起3
5aに内板34の係止孔34aを係合させる。これによ
り、内板34及び外板35が、それら各板34,35間
に基部31の周縁を挟み込むようにして、同基部31に
支持される。なお、これら内板34及び外板35は、そ
の取付状態において、上記基部31を挟み込んでいる部
分以外の部分が互いに密着するようになっている。すな
わち、これら内板34及び外板35間に水分がほとんど
入り込まない構造になっている。
【0030】なお、上記内板34及び外板35からなる
信号透過部32を形成する材料としては、吸音性や耐衝
撃性に優れた材料であって、非吸水性の材料であり、且
つ絶縁材料を用いることが望ましい。こうした材料とし
て、具体的には、オレフィン系熱可塑性樹脂(TPO)
や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリアミド(PA)等が挙げられる。
また、上記内板34及び外板35は、必要な強度が保た
れることを条件として、その厚さをできるだけ薄く(例
えば、厚さT=1.5mm〜2.0mm程度に)形成す
ることが望ましい。
【0031】以上のように構成されたフェンダーライナ
30では、たとえ不織布からなる基部31が水分を含ん
だ場合であっても、非吸水性の材料からなる信号透過部
32は、水分をほとんど吸収保持しない。このため、送
信機21から発信された電波が、信号透過部32を通じ
て、フェンダーライナ30を通過する。すなわち、不織
布からなる基部31が水分を含んだ場合にも、信号透過
部32をその伝送路として、送信機21と無線受信機2
2との間での信号の送受信性能を確保することができ
る。
【0032】従って、本実施の形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)このフェンダーライナ30では、信号透過部32
を伝送路として、不織布からなる基部31が水分を含ん
だ場合にも、送信機21と無線受信機22との間での信
号の送受信性能を確保することができる。従って、タイ
ヤ状態監視システム20の機能を確保することができ
る。しかも、フェンダーライナ30において、こうした
信号透過部32が形成された部分以外の部分は不織布か
らなる基部31により構成される。このため、その吸音
効果を高く維持することができる。
【0033】(2)このフェンダーライナ30では、そ
の信号透過部32が絶縁材料により形成される。このた
め、送信機21から発信された電波が、信号透過部32
が有する導電性に起因して同信号透過部32に反射され
ることを抑制することができる。従って、信号透過部3
2の材質に起因するタイヤ状態監視システム20の機能
の低下を好適に抑制することができる。
【0034】(3)このフェンダーライナ30によれ
ば、その基部31と信号透過部32とを、同じ材料によ
り形成することで、フェンダーライナ30のリサイクル
に際し、基部31から信号透過部32を取り外すといっ
た煩雑な作業を必要としない。このため、優れたリサイ
クル性を発揮させることができる。
【0035】(変形例)なお、本実施の形態は、以下の
ように変更して実施してもよい。 ・上記実施の形態において、内板34と外板35とを共
に、耐衝撃性及び吸音性に優れた材料で形成する必要は
ない。例えば、外板35を耐衝撃性に優れた材料で形成
するとともに、内板34を吸音性に優れた材料で形成す
るといった構成でも、信号透過部32に求められる所望
の耐衝撃性と吸音性とを共に満たすことができる。こう
した構成によれば、信号透過部32の形成に用いる材料
についての自由度が高められる。
【0036】また、外板35によって所望の耐衝撃性や
吸音性が満たされるのであれば、任意の材料を用いて内
板34を形成することができる。こうした構成によれ
ば、特に、内板34を形成する材料として、例えばリサ
イクル材や廃材等といった廉価な材料を用いることが可
能になり、その製造コストの低減が可能になる。この場
合、信号透過部32の強度や取付の容易性が確保される
のであれば、図4に示すように、内板34を、係止孔3
4aが形成されている部分の周縁のみにより構成するよ
うにしてもよい。
【0037】・上記実施の形態では、信号透過部32を
基部31に取り付けるための構成として、内板34に係
止孔34aを形成するとともに、外板35に係止突起3
5aを形成するようにした。これとは逆に、内板34に
係止突起を形成するとともに、外板35に係止孔を形成
するようにしてもよい。
【0038】・上記実施の形態において、信号透過部3
2の取付構造に用いる手法としては、例えば基部31に
信号透過部32を接着する、あるいは溶着させる等、任
意の手法を適用することができる。
【0039】・上記実施の形態では、信号透過部32
を、内板34と外板35とにより構成するようにした
が、これに限定されるものではない。所望の耐衝撃性能
及び吸音性能が満足されるのであれば、これら内板34
及び外板35のうちの一方を省略することができる。
【0040】・上記実施の形態において、信号透過部3
2の表面に撥水加工を施したり、同信号透過部32を前
述した各特性に加えて撥水性を有する材料で形成する
等、同信号透過部32に撥水性を付与するようにしても
よい。こうした構成によれば、信号透過部32への水分
の付着が好適に抑制される。このため、送信機21から
発信された電波が、信号透過部32に付着した水分によ
り吸収されることを好適に抑制することができ、ひいて
はタイヤ状態監視システム20の機能の低下を好適に抑
制することができる。
【0041】・上記実施の形態では、フェンダーライナ
30に非吸水性の材料からなる信号透過部32を設ける
とともに、同信号透過部32を信号の伝送路とすること
で、送信機21と無線受信機22との間での信号の送受
信性能を確保するようにした。これに代えて、例えば、
図5に示すように、信号透過部32を省略するととも
に、無線受信機22をフェンダーライナ40から車外側
に突出するように配設するようにしてもよい。
【0042】また、これに代えて、同じく信号透過部3
2を省略するとともに、信号の伝送路がフェンダーライ
ナ30,40を間に介さない位置になるように無線受信
機22を配設してもよい。この場合には、送信機21か
ら発信された信号を反射する反射板を新たに設けること
で、上記信号の伝送路の設定についての自由度を高める
こともできる。
【0043】これら構成のように、送信機21と無線受
信機22との間の信号伝送路を、フェンダーライナ3
0,40を回避するように設定することで、これら送信
機21と無線受信機22との間での信号の送受信を、同
信号をフェンダーライナ30,40を通過させることな
く行うことができる。このため、不織布タイプのフェン
ダーライナ30,40が設けられた自動車10にタイヤ
状態監視システム20が搭載され、更に、そのフェンダ
ーライナ30,40が水分を吸収した際にも、同システ
ム20の機能を好適に発揮させることができる。
【0044】・上記実施の形態では、本発明をランフラ
ットタイヤが装着された自動車10に適用するようにし
たが、これに限定されるものではない。本発明は、少な
くともフェンダーライナ30,40が装着されるととも
に、例えばタイヤ11の温度等のタイヤ状態を監視する
タイヤ状態監視システム20が搭載された自動車10で
あれば、ランフラットタイヤ以外のタイヤ11が装着さ
れた自動車にも適用可能である。
【0045】・また、上記実施の形態では、本発明を、
タイヤ11についての情報を電波として発信する送信機
21を備えた自動車10に適用するようにしたが、これ
に限定されるものではない。要は、タイヤ11について
の情報を発信する送信機21を有し、フェンダーライナ
30,40の内部に吸収されるとともに保持された水分
に、この送信機21から発信された信号が吸収されてし
まうおそれがある自動車10であれば、本発明は適用可
能である。なお、送信機21から送信される信号とし
て、例えば光波や超音波等、電波以外の信号が用いられ
る場合には、信号透過部32を必ずしも絶縁材料により
形成する必要はない。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、タイヤ状態監視システムの機能を確
保しつつ、吸音効果を高く維持することができる。
【0047】また、本願請求項2に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、水分に
起因するタイヤ状態監視システムの機能の低下を好適に
抑制することができる。
【0048】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、信号透
過部に付着する水分によるタイヤ状態監視システムの機
能の低下を好適に抑制することができる。
【0049】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項2または請求項3に記載の発明の効果に
加えて、送信機として電波を発信するものが用いられる
場合であっても、信号透過部の材質に起因するタイヤ状
態監視システムの機能の低下を好適に抑制することがで
きる。
【0050】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項2〜請求項4のうち何れか一項に記載の
発明の効果に加えて、優れたリサイクル性を発揮させる
ことができる。
【0051】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、不織布タイプのフェンダーライナが設けられた自動
車にタイヤ状態監視システムが搭載され、更に、そのフ
ェンダーライナが水分を吸収した際にも、同システムの
機能を好適に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の一実施の形態の概略構成図。
【図2】同実施の形態のフェンダーライナの斜視図。
【図3】図2の3−3線での拡大断面図。
【図4】変形例の信号透過部の取付構造を示す拡大部分
断面図。
【図5】変形例のフェンダーライナの斜視図。
【符号の説明】
10…自動車、11…タイヤ、12…タイヤホイール、
20…タイヤ状態監視システム、21…送信機、22…
無線受信機、30,40…フェンダーライナ、32…信
号透過部、33…切り欠き部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日向 博実 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 小木曽 浩一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA12 BB03 CC60 DD20 EE40 FF34 FF38 GG11 3D003 AA07 BB01 CA63

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤホイール若しくはその周辺に設けら
    れるとともにタイヤについての情報を送信する送信機
    と、その送信された情報を受信する無線受信機とを有す
    るタイヤ状態監視システムが搭載された自動車に装着さ
    れ、前記送信機と前記無線受信機との間を仕切るように
    配設されるフェンダーライナにおいて、 全体が不織布で構成され、その一部に、前記送信機が送
    信した信号を透過する信号透過手段を有することを特徴
    とする自動車用フェンダーライナ。
  2. 【請求項2】前記信号透過手段は、前記フェンダーライ
    ナに設けられる切り欠き部と、非吸水性の成形物からな
    り、前記切り欠き部を塞ぐように設けられる信号透過部
    とからなることを特徴とする請求項1に記載の自動車用
    フェンダーライナ。
  3. 【請求項3】前記信号透過部は、撥水性を有することを
    特徴とする請求項2に記載の自動車用フェンダーライ
    ナ。
  4. 【請求項4】前記信号透過部は、絶縁材料により形成さ
    れることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    自動車用フェンダーライナ。
  5. 【請求項5】前記フェンダーライナと前記信号透過部と
    は、同じ材料により形成されることを特徴とする請求項
    2〜請求項4のうち何れか一項に記載の自動車用フェン
    ダーライナ。
  6. 【請求項6】自動車のタイヤホイール若しくはその周辺
    に設けられるとともにタイヤについての情報を送信する
    送信機と、その送信された情報を受信する無線受信機と
    を有するタイヤ状態監視システムにおいて、 前記送信機及び前記無線受信機との間の信号伝送路を、
    前記自動車における前記タイヤとの対向面に設けられる
    不織布からなるフェンダーライナを回避するように設け
    たことを特徴とするタイヤ状態監視システム。
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