JP2003164451A - ビーム合成方法及びシステム - Google Patents

ビーム合成方法及びシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モーション・アーティファクトを低減した合
成画像フレーム(190)を作成する。 【解決手段】 被検体の構造内へ超音波を送出し、該構
造の画像平面(121)内の少なくとも1つのサンプル
・ボリューム位置(150)について、該構造から後方
散乱された超音波に応答して一組の受信ビーム(151
〜155)を形成し、該一組の受信ビームがサンプル・
ボリューム位置(150)で交差するようにする。画像
平面(121)内の少なくとも1つのサンプル・ボリュ
ーム位置(150)に対応する合成データ値(211)
を、対応する一組の受信ビーム(151〜155)に基
づいて作成する。少なくとも1つの合成データ値(21
1)から合成画像フレーム(190)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の特定の実施形態は、
例えば人体の被検体内の組織構造を撮像するための医学
診断用超音波システムに関するものである。より具体的
に述べると、本発明の特定の実施形態は、画像平面内の
交差する走査線に沿った複数の超音波ビームから組織構
造の合成画像フレームを作成する方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【発明の背景】異なるデータ・フレームからサンプリン
グされた情報を組み合わせる合成技術を用いる超音波シ
ステムが提案されている。例えば、合成技術は複数のデ
ータ・フレームからの復調データを合算又は平均化する
ことを含んでいる。幾つかの相次ぐフレームのデータが
サンプリングされ、各フレームのデータは典型的にはそ
れぞれ異なるステアリング角度で収集される。ステアリ
ング角度は、超音波ビームが超音波トランスデューサの
表面に対して走査平面内に作る角度である。これらのフ
レームのデータは合成されて(組み合わされて)、表示
のための1つの画像フレームを生成する。
【0003】データ・フレームの各々がそれぞれ異なる
ステアリング角度で収集されるので、且つ任意の一サン
プル・ボリュームからの反射を複数のステアリング角度
により異なる向きで見ることになるので、走査平面内の
1つのサンプル・ボリューム位置当り一層多くの情報が
効果的に収集される。これは、人が建物を実質的に異な
る向き又は角度で見ることに類似する。各々の向きにお
いて、人は建物の異なる特徴を見ることができる。ま
た、場合によっては、建物が遮られて、何も見ることが
できない向きもある。うまくいけば、他の向きでは建物
を妥当に観察しうる。
【0004】同様に、走査平面内での組織のサンプル・
ボリュームについて、超音波の反射は各々の向きで異な
っていて、異なる振幅及び位相情報を超音波システムへ
提供する。結果として、1つのステアリング角度で形成
されたフレームよりも一層多い組織細部を持つ画像フレ
ームが提供される。
【0005】しかし残念なことに、得られた合成画像フ
レームは、サンプリングされたデータの相次ぐフレーム
相互の間の時間遅延中に生じた組織の動き(モーショ
ン)により台無しになることがある。各フレームのデー
タは、走査平面内の組織の複数のサンプル・ボリューム
から収集されたデータで構成される。1つのデータ・フ
レームと次のデータ・フレームとの間に(超音波トラン
スデューサに対して被検体が動くことにより)組織の動
きが生じると、任意のサンプル・ボリュームから収集さ
れたデータは別のフレームと比べて一フレーム内の異な
る位置に現れることがある。データ・フレームの合成の
際、組織内の相異なるサンプル・ボリュームを表す位置
からのデータが、組織の動きに起因して互いに組み合わ
されることがある。この動きに起因するモーション・ア
ーティファクトにより、ぼやけたサンプル・ボリューム
として現れる合成画像が生じることがあり、従って詳細
な組織情報が失われる。画像内のサンプル・ボリューム
はそれぞれの鮮明さを失う。従って、モーション・アー
ティファクトの無い合成画像では見ることのできた組織
の細部が失われることになる。そこで、合成を行う前に
フレーム間動き補償技術を採用して、モーション・アー
ティファクトを低減する試みがなされている。しかしな
がら、これまで提案されたフレーム間動き補償技術は時
間がかかり、従ってフレーム速度(rate)を低下させ、ま
た、場合によってはフレーム間動きを充分に補償してい
ない。
【0006】従来の合成及び走査技術は以下の特許の明
細書に開示されている。Fehr等に付与された
【特許文献1】米国特許第4649927号は、物体の
走査をオーバーラップさせることによって合成超音波画
像を生成する方法及び装置を対象としている。Yamaguch
i 等に付与された
【特許文献2】米国特許第4319489号は、標準の
リニア走査及び傾斜リニア走査により得られた画像を組
み合わせることを対象としている。Jago等に付与された
【特許文献3】米国特許第6117081号は、空間的
に合成すべき整合不良の画像を補正することを対象とし
ている。Rocha 等に付与された
【特許文献4】米国特許第4159462号は、セクタ
走査をオーバーラップさせて実行することを対象として
いる。
【0007】従って、画像品質を向上させ、且つ動き補
償を行う必要もなくモーション・アーティファクトを低
減させた合成画像フレームを作成する方策が必要とされ
ている。また、実時間で腹部の走査を行うのに用い得る
フレーム速度で、アーティファクトの低減した合成画像
を作成することも必要とされている。
【0008】
【発明の概要】本発明の一実施形態では、被検体内の構
造を撮像して、モーション・アーティファクトを低減し
た合成画像フレームを作成する超音波システムを提供す
る。本システムは、被検体の構造内へ超音波を送出し、
次いで、該構造の画像平面内の少なくとも1つのサンプ
ル・ボリューム位置について、該構造から後方散乱され
た超音波に応答して一組の受信ビームを形成して、該一
組の受信ビームが前記サンプル・ボリューム位置で交差
するようにする。画像平面内の少なくとも1つのサンプ
ル・ボリューム位置に対応する合成データ値を、対応す
る一組の受信ビームに基づいて作成する。少なくとも1
つの合成データ値から合成画像フレームを形成する。
【0009】また、複数のサンプル・ボリューム位置で
超音波機械によってサンプリングされたデータ値を合成
する装置が提供される。ここで本書で用いる用語「合成
(compounding) 」は、多数のデータ値をコヒーレントに
又は非コヒーレントに組み合わせて、新しい1つのデー
タを生成することを意味する。本装置はビームフォーマ
及びトランスデューサ・アレイを含み、これは、トラン
スデューサ・アレイの表面近くの同じ点から始まる複数
のビームを異なるステアリング角度で作成する。ビーム
がトランスデューサ・アレイの横方向寸法に沿った異な
る点から始まるようにビームの形成を繰り返すことによ
って、1つのデータ・フレームが形成される。本装置は
更にデータ合成モジュールを含み、このモジュールは、
交差するビームからのデータ値を適応重み付け及びフィ
ルタ処理して、走査した画像平面内の一サンプル・ボリ
ュームに対応する合成データ値を生成する。換言する
と、1つのデータ・フレームに収集されたデータのみを
使用して合成画像が作成される。1つの合成画像フレー
ムが1つのデータ・フレームから形成される。所与のサ
ンプル・ボリュームについての交差するビームが、有意
なモーション・アーティファクトを生じないように時間
的に充分接近してサンプリングされるので、動き補償は
必要とされない。本装置は被検体内の構造の実時間撮像
のために少なくとも毎秒4フレームのフレーム速度で複
数の合成画像フレームを作成する。
【0010】更に、画像平面内の複数のサンプル・ボリ
ューム位置で超音波機械によってサンプリングされたデ
ータ値を合成する方法が提供される。本方法は、画像平
面の頂部の同じ点から始まる一組の複数のビームを異な
るステアリング角度で作成する工程を含む。画像平面の
横方向寸法に沿った異なる点について本方法を繰り返す
ことによって、1つのデータ・フレームを形成する。本
方法は更に、交差するビームからのデータ値を適応重み
付け及びフィルタ処理して、走査する画像平面内の一サ
ンプル・ボリュームに対応する合成データ値を生成する
データ合成工程を含んでいる。換言すると、1つのデー
タ・フレームに収集されたデータのみを使用して合成画
像を作成する。1つの合成画像フレームが1つのデータ
・フレームから形成される。所与のサンプル・ボリュー
ムについての交差するビームが有意なモーション・アー
ティファクトを生じないように時間的に充分接近してサ
ンプリングされるので、動き補償は必要とされない。
【0011】本発明の特定の実施形態では、動き補償を
行う必要もなくモーション・アーティファクトを低減さ
せた合成画像フレームを作成する方策を提供する。ま
た、腹部の実時間走査を行うのに用い得るフレーム速度
で、アーティファクトの低減した合成画像を作成するこ
とも達成される。
【0012】
【発明の詳しい説明】上記の発明の概要並びに以下の特
定の実施形態についての詳しい説明は、添付の図面を参
照すればよりよく理解されよう。しかしながら、本発明
が図面に示した具体的な構成に制限されないことは勿論
である。
【0013】図1は、超音波システム5の簡略ブロック
図であって、本発明の一実施形態に従ってビーム合成す
るために使用される主要な素子を示している。超音波シ
ステム5の図示の素子は、フロントエンド10、処理ア
ーキテクチャ70、及び表示アーキテクチャ120であ
る。フロントエンド10は、(複数のトランスデューサ
・アレイ素子25を含む)トランスデューサ・アレイ2
0と、送信/受信スイッチング回路30と、送信器40
と、受信器50と、ビームフォーマ60とを有する。処
理アーキテクチャ70は、制御処理モジュール80と、
復調モジュール90と、走査変換モジュール100と、
データ合成モジュール110とを有する。
【0014】これらのアーキテクチャ及びモジュール
は、ディジタル信号処理装置を備えた回路板のような専
用のハードウエア素子であってもよく、或いは、市販の
規格品のPCのような汎用コンピュータ又はプロセッサ
で実行するソフトウエアであってもよい。様々なアーキ
テクチャ及びモジュールを本発明の様々な実施形態に従
って組み合わせたり分離したりしてもよい。
【0015】フロントエンド10において、トランスデ
ューサ・アレイ20は送信/受信(T/R)スイッチン
グ回路30に接続されている。T/Rスイッチング回路
30は送信器40の出力及び受信器50の入力に接続さ
れている。受信器50の出力がビームフォーマ60に入
力される。ビームフォーマ60は更に送信器40の入力
に接続されると共に、処理アーキテクチャ70内の制御
処理モジュール80及び復調モジュール90の入力に接
続されている。
【0016】図2は、図1の処理アーキテクチャ70の
より詳細な簡略ブロック回路図である。この詳しい実施
形態は、制御処理モジュール80と、復調モジュール9
0と、直接メモリ・アクセス(DMA)インターフェー
ス91と、データ・メモリ・モジュール95と、走査変
換モジュール100と、データ合成モジュール110
と、直接メモリ・アクセス(DMA)インターフェース
112と、フレーム・メモリ・モジュール115とで構
成されている。
【0017】処理アーキテクチャ70において、DMA
インターフェース91は復調モジュール90の出力とデ
ータ・メモリ・モジュール95の入力との間に接続され
ている。データ・メモリ・モジュール95の出力は走査
変換モジュール100の入力に接続されている。走査変
換モジュール100の出力はデータ合成モジュール11
0の入力に接続されている。制御処理モジュール80は
データ合成モジュール110に接続されている。DMA
インターフェース112はデータ合成モジュール110
の出力とフレーム・メモリ・モジュール115の入力と
の間に接続されている。フレーム・メモリ・モジュール
115の出力は表示アーキテクチャ120の入力に接続
されている。
【0018】被検体から一フレームのデータをサンプリ
ングすべきとき、トランスデューサ・アレイ20を使用
して、被検体へ超音波を送出する。トランスデューサ・
アレイ20は、多数の個別のトランスデューサ素子25
よりなるリニア・アレイ又は湾曲形アレイとすることが
できる。各々のトランスデューサ素子25は、送信器4
0からの信号に応答して超音波を発生することができ
る。更に、トランスデューサ素子相互間の超音波の位相
関係を制御することもできる。その結果得られる超音波
エネルギ・ビーム(例えば、図3中の151)が、トラ
ンスデューサ・アレイ20の表面143上の一点(例え
ば、132)から事実上始まり且つトランスデューサ・
アレイ20の表面143に直角な方向149に対して或
る特定の角度(例えば、144)で被検体の組織内へ送
出される。典型的には、超音波ビーム(例えば、15
1)を送信するために多数の素子25が使用される。多
数の素子25から送出される超音波相互間の位相関係
が、送信ビーム(例えば、151)のステアリング角度
(例えば、144)を決定する。送信のために使用され
る素子25の数は、アポダイゼーションのような他の因
子と共に、組織構造内のその長さに沿った超音波ビーム
(例えば、151)の形状を決定する。
【0019】トランスデューサ・アレイ20で走査する
とき、被検体内の走査平面121(図3参照)からデー
タが収集されて、超音波システム5内にデータ・フレー
ム170(図6参照)を生成する。データ・フレーム1
70は、走査平面121内の異なる走査線(例えば、1
22〜131)に沿っている受信した超音波ビーム17
1のデータから作られる。超音波ビーム171は、所定
の系列(シーケンス)に従って走査平面121内の異な
る走査線(例えば、図3中の122〜131)に沿っ
て、異なる時間に送信し受信される。ビーム171はト
ランスデューサ・アレイ20の表面143に沿った異な
る点(例えば、図3中の132〜142)から始まり、
且つトランスデューサ・アレイ20の表面143に直角
な方向149に対して走査平面121内に異なるステア
リング角度(例えば、図3中の144〜148)を形成
する。
【0020】図3は幾つかの走査線122〜131を示
しており、これらの走査線に沿って超音波ビーム171
が走査平面121内に様々なステアリング角度144〜
148で送信される。全てのビームはトランスデューサ
・アレイ20の表面143上の点から始まる。例えば、
走査平面121内の特定のサンプル・ボリューム位置1
50からのデータを5つの異なるステアリング角度14
4〜148でサンプリングするため、5本の別々のビー
ム151〜155が点132〜136から走査線122
〜126に沿って送信されて受信される。これらの一系
列の5本のビーム151〜155はサンプル・ボリュー
ム位置150で交差する。送受信される一系列の5本の
ビーム151〜155が沿う5本の走査線122〜12
6は、系列番号mと該系列m内のビーム番号nとにより
(m,n)として識別される。5本の走査線122〜1
26は図3に(m,1)〜(m,5)として表されてい
る。隣接のサンプル・ボリューム位置156について
は、(m+1,1)〜(m+1,5)として表されてい
る別の一系列の5本のビーム157〜161が走査平面
121内のサンプル・ボリューム位置156で交差す
る。系列m+1に対応する走査線127〜131に沿っ
た5本のビーム157〜161の各々が、トランスデュ
ーサ・アレイ20の表面143上の点137〜142か
ら始まり、且つ系列mについての対応する点132〜1
36から距離(d)162だけずれている。
【0021】任意の完全な一系列mの受信ビーム(例え
ば、151〜155)は走査平面121内の1つのサン
プル・ボリューム位置(例えば、150)にだけ寄与す
る。しかしながら、全ての受信ビームは、サンプル・ボ
リューム位置相互の間で共有される。1つの完全なデー
タ・フレーム170についてのデータを作成するため
に、多数の超音波ビーム171を多数の走査線(例え
ば、121〜131)に沿って送信し受信して、本例で
は、走査平面121内の悉くのサンプル・ボリューム位
置(例えば、150)について5本の交差するビームが
存在するようにしなければならない。
【0022】例えば、画像フレーム190(図6参照)
が走査平面121を横切る200本の得られた垂直な合
成データ線186で構成され、且つ受信ビーム171の
各々が走査平面121の全体の深さ400にわたって各
深さ(例えば、163)についてのデータに寄与する場
合、未合成のデータ・フレーム170が(各々のサンプ
ル・ボリューム位置が一系列5本の交差するビームを必
要とすると仮定して)5×200=1000本の交差す
る受信ビーム171のデータで構成される。
【0023】走査線(例えば、122)に沿って送信超
音波ビーム(例えば、151)を作成するため、制御処
理モジュール80がビームフォーマ60に指令データを
送る。該指令データに応じて、ビームフォーマは、トラ
ンスデューサ・アレイ20の表面143の或る特定の点
(例えば、132)から或る特定のステアリング角度
(例えば、144)で始まる或る特定の形状のビーム
(例えば、151)を生成するための送信パラメータを
作成する。送信パラメータはビームフォーマ60から送
信器40へ送られる。送信器40は送信パラメータを使
用して、T/Rスイッチング回路30を介してトランス
デューサ・アレイ20へ送るべき送信信号を適切に符号
化する。送信信号は互いに対して或る特定のレベル及び
位相に設定されて、トランスデューサ・アレイ20の個
々のトランスデューサ素子25へ供給される。送信信号
はトランスデューサ・アレイ20のトランスデューサ素
子25を励起して、同じ位相及びレベル関係で超音波を
送出させる。このようにして、トランスデューサ・アレ
イ20が例えば超音波用ジェルを使用して被検体に音響
結合されているとき、超音波エネルギの送信ビーム(例
えば、151)が走査平面121内の被検体の組織構造
内に形成される。このプロセスは電子走査として知られ
ている。
【0024】トランスデューサ・アレイ20は二方向ト
ランスデューサである。一旦超音波が被検体内へ送信さ
れると、超音波は構造内の組織サンプル・ボリューム
(例えば、150)から後方散乱される。後方散乱した
波は、それらが組織内をトランスデューサ・アレイ20
の表面143まで戻る距離及び角度に応じて、異なる時
点にトランスデューサ・アレイ20に到達する。トラン
スデューサ・アレイ20のトランスデューサ素子25は
これらの後方散乱波に応答して、これらの後方散乱波の
超音波エネルギを受信電気信号へ変換する。
【0025】受信電気信号はT/Rスイッチング回路3
0を介して受信器50に通される。受信器50は受信信
号を増幅しディジタル化し、また利得補償のような他の
機能を行う。ディジタル化された受信信号は、各々のト
ランスデューサ素子25によって様々な時点に受信され
た後方散乱波に対応していて、後方散乱波の振幅及び位
相情報を保持している。
【0026】ディジタル化された受信信号はビームフォ
ーマ60へ送られる。制御処理モジュール80がビーム
フォーマ60に指令データを送る。ビームフォーマ60
はこの指令データを使用して、トランスデューサ・アレ
イ20の表面143上の点(例えば、132)からステ
アリング角度(例えば、144)で始まる受信ビーム
(例えば、151)を形成する。これらの点及び角度
は、典型的には前に走査線(例えば、122)に沿って
送信した超音波ビーム(例えば、151)の点及びステ
アリング角度に対応する。ビームフォーマ60は、制御
処理モジュール80からの指令データの命令に従って、
適切な受信信号に作用して時間遅延及び集束を実行し、
被検体の組織構造内の一走査線(例えば、122)に沿
ったサンプル・ボリューム(例えば、サブセット20
1)に対応する受信ビーム(例えば、151)信号を生
成する。様々なトランスデューサ素子25からの受信信
号の位相、振幅及びタイミング情報が、受信ビーム(例
えば、151)信号を生成するために使用される。
【0027】受信ビーム(例えば、151)信号はディ
ジタル・インターフェース117を介して処理アーキテ
クチャ70へ送られる。復調モジュール90が受信ビー
ム(例えば、151)信号について復調を行って、受信
ビーム(例えば、151)に対応する走査線(例えば、
122)の長さに沿ったサンプル・ボリューム(例え
ば、図3のサブセット201)に対応する対になったI
及びQ復調データ値(例えば、図4のサブセット191
〜200)を生成する。I及びQ復調データ値は受信信
号の位相及び振幅情報を保持している。所与のサンプル
・ボリューム位置(例えば、150)についてのI及び
Qデータ対から振幅情報を抽出することは、演算(I2
+Q2 1/2 を行うことと数学的に等価である。こうし
て、1つの振幅データ値が得られる(例えば、図4のサ
ブセット191)。一旦振幅検出をデータについて行う
と、位相情報が失われ、そこで元のI及びQデータは廃
棄される。振幅検出は、復調機能の一部として復調モジ
ュール90によって行われる。走査変換及び合成のよう
なその後の処理は、位相情報が使用されないので、コヒ
ーレントではない。
【0028】随意選択により、I及びQ復調データは保
持して(何ら振幅検出を復調モジュール90によって行
わずに)、走査変換及び合成のようなその後の処理に使
用することができる。これはデータのコヒーレントな合
成に対応する。
【0029】復調データ(例えば、サブセット191〜
200)はDMAインターフェース91を介してデータ
・メモリ・モジュール95へ転送される。DMAインタ
ーフェース91は復調モジュール90とデータ・メモリ
・モジュール95との間のデータ転送を制御する。DM
Aインターフェース91は、特定の受信ビーム(例え
ば、151)についての復調データ(例えば、サブセッ
ト191〜200)を書き込むべきデータ・メモリ位置
の開始アドレスを持つ。復調モジュール90とデータ・
メモリ・モジュール95との間で必要とされているハン
ドシェイクは何ら必要ではない。従って、復調データ
(例えば、サブセット191〜200)が復調モジュー
ル90から利用可能であるとき、DMAインターフェー
ス91は復調データ(例えば、サブセット191〜20
0)をデータ・メモリ・モジュール95へ、ハンドシェ
イクによる遅延を何ら生じることなく、素早く転送する
ことができる。
【0030】データ・メモリ・モジュール95内の復調
データ(例えば、サブセット191〜200)は走査系
列の形式で(すなわち、サンプルが収集される順序で)
記憶される。例えば、図4を参照して説明すると、特定
のビーム系列番号m及びビーム番号n(例えば、(m,
2))に対応する特定の受信ビーム(例えば、151)
の長さに沿ったN個のサンプル・ボリューム位置201
(図3参照)についてのサブセットの復調データ191
〜200は、データ・メモリ・モジュール95の一部分
内の相次ぐN個のメモリ位置202に記憶させることが
できる。
【0031】データ・メモリ・モジュール95内の縦列
203はビーム系列mの内のビーム番号n(例えば、
(m,2))に対応する。しかしながら、受信ビーム
(例えば、151)は、トランスデューサ・アレイ20
の一端から4分の1の所の点(例えば、132)から始
まり且つステアリング角度(例えば、144)で走査平
面121を横切る走査線(例えば、122)に対応する
ことがある。復調データ191〜200が表示の際に画
像平面209(図6)内の正しい位置に寄与するように
するために、データ191〜200は画像座標形式に変
換又は移動しなければならない。
【0032】この移動は走査変換モジュール100によ
って行われ、図5に例示している。N個のサンプル・ボ
リューム位置201に対応するデータ191〜200
が、画像平面205内の適切なN個の位置204に対応
するように走査変換されている。表示アーキテクチャ1
20によって処理されて表示される最終的な合成フレー
ムのデータは、直交座標(画像座標形式)の2次元画像
フレーム190である。走査変換モジュール100は、
特定の走査系列形式になっている復調データ(例えば、
サブセット191〜200)を取り上げて、それを直交
座標系に変換するようにプログラムされている。各々の
特定の受信ビーム(例えば、151)について、走査変
換モジュールはビームの向きを見分ける。走査変換モジ
ュールは、画像平面205内の近隣のサンプル・ボリュ
ーム(例えば、150及び156)の相互の間のデータ
を補間して、画像座標形式における走査変換したデータ
・サンプル(例えば、図5のサブセット191〜20
0)を作成するように、具現化される。
【0033】走査変換したデータ(例えば、図5のサブ
セット191〜200及びサブセット206〜209)
はデータ合成モジュール110へ送られる。データ合成
モジュール110は、1つのサンプル・ボリューム位置
(例えば、150)又は画像平面205内の画像点(例
えば、図6の210)に対応する複数の走査変換したデ
ータ値(例えば、図4の195、206、207、20
8及び209)を組み合わせて、1つの合成データ値2
11を作成する(図5及び図6の場合、合成データ値2
11は、例えば、データ値195、206、207、2
08及び209の関数である)。データ合成機能を実行
するために適応フィルタ処理技術が用いられる。これに
ついて以下に詳しく説明する。
【0034】走査変換したデータ(例えば、サブセット
195、206、207、208及び209)がデータ
合成モジュール110によって合成されたとき、DMA
インターフェース112が合成データをフレーム・メモ
リ・モジュール115に記憶させる。DMAインターフ
ェース112はデータ合成モジュール110とフレーム
・メモリ・モジュール115との間のデータ転送を制御
する。DMAインターフェース112は、特定の垂直画
像線(例えば、図5及び図6の212)についての合成
データを記憶すべきフレーム・メモリ位置の開始アドレ
スを持つ。データ合成モジュール110とフレーム・メ
モリ・モジュール115との間でのハンドシェイクは必
要とされない。従って、合成データがデータ合成モジュ
ール110から利用可能であるとき、DMAインターフ
ェース112は合成データをフレーム・メモリ・モジュ
ール115へ、ハンドシェイクによる遅延を何ら生じる
ことなく、素早く転送することができる。
【0035】随意選択により、フレーム・メモリ・モジ
ュール115はメモリの2つのバッファを含むことがで
きる。一方のバッファがDMAインターフェース112
によって書き込まれている間に、他方のバッファは、フ
レームをオペレータに対して表示できるように表示アー
キテクチャ120によって読み出される。一旦この第2
のバッファが表示のために読み出されると、この第2の
バッファにはDMAインターフェース112によって次
に来るフレームの合成データが再び書き込まれ、その間
に前に書き込まれた第1のバッファが表示のために読み
出される。これらのフレーム・メモリ・バッファの動作
は書き込みと読み出しとを交互に交代して行う。従っ
て、2つのメモリ・バッファは適切なフレーム速度を維
持する。
【0036】表示アーキテクチャ120は、任意の空間
的又は時間的フィルタ処理を行う機能、グレースケール
又はカラーを合成データに適用する機能、及び陰極線管
モニタ等による表示のためにディジタル・データをアナ
ログ・データに変換する機能を提供するための様々な素
子を有している。
【0037】サンプル・ボリューム位置(例えば、15
0)についてモーション・アーティファクトがほとんど
無い1つの合成データ値(例えば、211)を形成する
ために、一系列の交差する受信ビーム(例えば、151
〜155)が、前に述べたように、撮像すべき走査平面
121内のサンプル・ボリューム位置(例えば、15
0)について所定の時間間隔内に形成される。
【0038】図3を参照して説明すると、特定のサンプ
ル・ボリューム位置150が走査線122〜126の交
差する点として示されている。ここで、一系列の5本の
受信ビーム(m,1)〜(m,5)すなわち151〜1
55は、それらが走査平面121内の1つのサンプル・
ボリューム位置150で交差するように形成される。各
々の受信ビーム151〜155はトランスデューサ・ア
レイ20の面143に沿った異なる点132〜136か
ら始まり且つ異なるステアリング角度144〜148を
持つ。このようにして、サンプル・ボリューム位置15
0(交差点)はトランスデューサ・アレイ20によって
5つの異なる角度144〜148から事実上観測され
る。従って、典型的に1つのデータ・フレーム内の一サ
ンプル・ボリューム位置について収集されていた情報の
5倍の情報が、サンプル・ボリューム位置150につい
て収集されることになる。
【0039】特定のサンプル・ボリューム位置150に
ついて、5つの対応するデータ・サンプル(例えば、図
4の195及び206〜209)、すなわち、各々の交
差するビーム151〜155について1つずつのデータ
・サンプルが、前に述べたように復調モジュール90に
よって復調され且つ走査変換モジュール100によって
走査変換される。その結果の5つの走査変換したサンプ
ル(例えば、図5の195及び206〜209)がデー
タ合成モジュール110において合成される。データ合
成モジュール110は、5つの走査変換したサンプル
(例えば、図5の195及び206〜209)を下記の
式に従って適応重み付け及びフィルタ処理することによ
って、該サンプルを組み合わせる。
【0040】
【数1】
【0041】上式において、gはサンプル・ボリューム
位置(例えば、150)について得られた合成データ値
である。gi はサンプル・ボリューム位置(例えば、1
50)についてi番目の受信ビームについての走査変換
したデータ値である。pi(gi)及びpk(gk)は、そ
れぞれのgi 及びpi とそれぞれの受信ビームi及びk
との関数である[0,1]の間の値を持つ重み係数であ
る。また、Nは異なるビーム及びステアリング角度の数
であり、図3の例では5である。
【0042】式1により、得られた合成データ値gは、
所与のサンプル・ボリューム位置(例えば、150)に
ついての異なるサンプルの復調値(例えば、195及び
206〜209)及び対応するステアリング角度(例え
ば、144〜148)に従って、重み付けすることがで
きる。従って、用途に基づいて所望の画像品質を達成す
る際の融通性が向上し、これは合成作用を適応性にす
る。重み係数は、ユーザによって選択された用途に応じ
て制御処理モジュール80からデータ合成モジュール1
10へダウンロードすることができる。また、どの組の
係数を使用すべきかを決定するために他の判断基準を使
用することができる。
【0043】次に、1つのデータ・フレームからモーシ
ョン・アーティファクトを低減させた1つの合成画像フ
レーム(Fj )190を形成する方法に関連して図6及
び図7について説明する。一系列のN本の交差する受信
ビーム(例えば、151〜155)が、撮像すべき走査
平面121内の各々のサンプル・ボリューム位置(例え
ば、150)について形成される。
【0044】図7は、1つの合成画像フレーム(Fj
190、及びその後の合成画像フレームFj+1
j+2 ,...Fj+m を生成するビーム合成方法300
を例示している。該方法の工程310では、走査線に沿
って超音波を対象物内へ送出して、工程320において
トランスデューサ・アレイ20の表面143上の位置p
i (例えば、図3の132)から始まる一組のN本の受
信ビーム(172)が形成されるようにする。該一組1
72の中の各々の受信ビームはそれぞれの予め定められ
たステアリング角度Sn (例えば、144〜148)を
持つ。
【0045】工程330で、一組の受信ビーム172は
復調モジュール90によって復調され、その結果得られ
るデータ値(例えば、サブセット191〜200)はデ
ータ・メモリ・モジュール95に記憶される。工程34
0で、iを増分して、トランスデューサ・アレイ20の
表面143に沿った次の位置pi+1 (例えば、図3の1
37)に関して走査が実行できるようにする。ビーム合
成方法300は、工程350で、画像フレーム(Fj
190のためにトランスデューサ・アレイ20の表面1
43に沿った全ての位置pi が走査されたどうか決定す
るための検査を行う。全ての位置が走査されていない場
合、処理は工程310に戻って、トランスデューサ・ア
レイの表面に沿った次の位置pi+1 について送信及びデ
ータ収集を行う。全ての必要なビーム系列mを送信し受
信して、1つの画像フレーム(F j )190を形成する
のに充分なデータを収集するまで、工程310〜350
が繰り返される。
【0046】図6は、図7の方法において実行されてい
る動作を図形で示している。参照番号170は、受信ビ
ームについての全ての生の復調データがデータ・メモリ
・モジュール95に記憶されていることを表す。前に述
べたように、画像フレーム(Fj )190を形成するた
めに200本の垂直な合成画像データ線186が必要と
され、且つ各々のサンプル・ボリューム位置(例えば、
150)についてN=5本の交差する受信ビーム(例え
ば、151〜155)が必要とされている場合、合成画
像フレーム190を形成するために様々なステアリング
角度(例えば、144〜148)の1000本の受信ビ
ーム171を作成すべきである。
【0047】トランスデューサ・アレイ20の表面14
3に沿った全ての位置pi が走査された場合、図7の方
法は工程370へ進み、そこでデータ・メモリ・モジュ
ール95に記憶されている画像フレーム(Fj )190
用の復調データ(例えば、サブセット191〜200)
が、前に述べたように走査変換される。走査変換は合成
動作の前に行われるので、単に一続きの走査線から形成
された画像について走査変換した場合よりも多量のデー
タ、すなわちN倍のデータが走査変換される。画像フレ
ームFj はまた工程360でFj+1 に増分されて、次の
画像フレームについての送信及びデータの収集を開始す
る。
【0048】工程370で走査変換したデータ(例え
ば、サブセット195及び206〜209)はデータ合
成モジュール110へ送られて、工程380で、前に述
べたように式1に基づいてN本の受信ビーム(例えば、
151〜155)の交差点に対応する各々のサンプル・
ボリューム位置(例えば、150)について合成され
る。(式1について定義されたような)重み係数は、オ
ペレータによって選択された用途に応じて制御処理モジ
ュール80からデータ合成モジュール110へダウンロ
ードされる。図6は、N個の異なるステアリング角度
(例えば、144〜148)から収集された全てのデー
タ180が合成されることを図形で例示している。合成
データ値(例えば、211)はフレーム・メモリ・モジ
ュール115に記憶され且つ表示のために表示アーキテ
クチャ120へ出力される(工程390)。このように
して、被検体内の走査平面121の実時間撮像が達成さ
れる。図7の方法により、腹部撮像用途のために9〜1
2Hzのフレーム速度を達成することができる。
【0049】一例として、所望の合成画像フレーム(F
i )190が、トランスデューサ・アレイ20の表面1
43に沿った200個のサンプル起点pi (例えば、一
サブセットは132〜142である)に対応する200
本の垂直合成データ線186を含んでいる場合、各々の
点pi (例えば、図3の132)についてN=5本の受
信ビーム(例えば、172)が形成される。このため、
1つの合成画像フレーム190を作成するために200
×5=1000本の受信ビームのデータ170を形成す
る必要がある。所与のサンプル・ボリューム位置(例え
ば、150)で交差するN本のビーム(例えば、151
〜155)は、互いに対して、そのサンプル・ボリュー
ム位置(例えば、150)における如何なるモーション
・アーティファクトも問題にならないようにするほどの
充分短い時間で形成される。オペレータが見て分かるよ
うに、合成画像190では、合成を行わなかった同様な
画像に比べて、画像品質がかなり向上する(例えば、コ
ントラスト分解能が改善される)。本方法300のサン
プリングにおいて本質的に動きの影響が排除されるの
で、動き補償の工程は何ら必要ではない。合成画像フレ
ーム190は、1つのデータ・フレーム170について
収集されたデータから形成される。
【0050】本例を更に説明すると、フレーム速度が1
0Hzである場合、1つのフレームの合成データを作成
する時間は0.1秒である。画像を形成するために10
00本の受信ビームの内の任意の1本を作成するための
時間は、平均で100マイクロ秒である。組織内での音
速が13マイクロ秒あたり約1cmであると仮定する
と、これは約7.7cmの深さ400まで撮像すること
に対応する。1つのサンプル・ボリューム位置について
5本の交差するビームを生成するための最小時間は、約
500マイクロ秒である。500マイクロ秒の時間間隔
では、該サンプル・ボリューム位置についてどのような
モーション・アーティファクトも無視できる程度であ
る。
【0051】1つのサンプル・ボリューム位置について
5本の交差するビームを生成するための最大時間は、フ
レーム間の時間間隔、すなわち、10Hzのフレーム速
度では0.1秒であり、これは画像品質を劣化させるよ
うなより有意量のモーション・アーティファクトを生じ
させるおそれがある。データ170をトランスデューサ
・アレイ20の表面143にわたって順々に収集すると
き、10Hzのフレーム速度で約7.7cmの深さ40
0まで撮像する場合、1つのサンプル・ボリューム位置
(例えば、150)について5本の交差するビーム(例
えば、151〜155)を生成するための典型的な時間
は30ミリ秒程度であり、これは、合成を行わなかった
場合に比べて、画像品質をかなり向上させる(例えば、
コントラスト分解能が改善される)。
【0052】随意選択により、ビーム合成を走査変換の
前に行ってもよい。その場合、1つの合成画像フレーム
の形成のために走査変換すべきデータの量が最少にな
る。しかしながら、画像品質の改善は、合成を行う前は
サンプル・ボリューム位置が適正に整列していないの
で、合成の前に走査変換を行う場合と同程度までの改善
が得られないことがある。また、厳格に式1を使用する
代わりに、データを合成する他の方法や変形も実行する
ことができる。
【0053】随意選択により、データ・メモリ・モジュ
ールからのデータは、1つのフレームについての全ての
データがデータ・メモリ・モジュール内に収集されてし
まう前に、走査変換モジュール及びデータ合成モジュー
ルによって処理し始めることが可能である。パイプライ
ン式のデータ転送方法を設けて、フレーム速度を増大さ
せることもできる。また、N本のビームより成る系列を
相次いで作成することを、トランスデューサ・アレイの
表面にわたって順々に行う必要はない。トランスデュー
サ・アレイの表面上の或る特定の複数の点を飛び越し
て、ビームの複数の系列を不規則な順序で作成し、次い
で飛び越した位置へ戻す方がより一層効果的で効率的で
あることがある。モーション・アーティファクトの低減
及びフレーム速度の増大を更に達成することができる。
【0054】要約すると、様々な利点及び特徴の中で、
とりわけ、有意なモーション・アーティファクトのない
改善された画像品質が挙げられる。これらの結果を達成
するために動き補償を行う必要はない。動き補償は、こ
のサンプリング及び合成方法に本来備わっているもので
ある。
【0055】本発明を一実施形態に関連して説明した
が、本発明がその一実施形態に制限されないことは勿論
である。対照的に、本発明は、特許請求の範囲に記載の
精神及び範囲内にある全ての代替、変更及び等価なもの
を包含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に従って形成された超音波
システムの簡略ブロック回路図である。
【図2】図1中の処理アーキテクチャのより詳細な簡略
ブロック回路図である。
【図3】本発明の一実施形態に従って使用される走査技
術を示す略図である。
【図4】データの各々のビームについて受け取るために
データをデータ・メモリに記憶させるための方法を例示
する略図である。
【図5】データ・メモリに記憶されたデータを、画像平
面表現内の位置への走査変換の際に移動させるための方
法を例示する略図である。
【図6】本発明の一実施形態に従ってビーム・データを
記憶し、走査変換し、合成する方法の図形表現図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態に従って相次ぐ合成画像フ
レームを形成するために用いられる方法を例示するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
5 超音波システム 20 トランスデューサ・アレイ 25 トランスデューサ素子 121 走査平面 122〜129 走査線 144〜148 ステアリング角度 132〜142 トランスデューサ・アレイの表面に沿
った点 143 トランスデューサ・アレイの表面 149 直角な方向 150、156 サンプル・ボリューム位置 151〜155 一系列の超音波ビーム 157〜161 別の一系列のビーム 163 深さ 170 データ・フレーム 171 超音波ビーム 172 受信ビーム 180 データ 186 垂直な合成画像データ線 190 合成画像フレーム 191〜200 復調データ 201 サンプル・ボリューム 202 メモリ位置 203 縦列 204 位置 205 画像平面 206〜209 データ 210 画像点 211 合成データ値 212 垂直画像線 400 全体の深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ・シュタインバッハー オーストリア、ヴォックラマルクト・ 4870、シュタインベルク・6番 Fターム(参考) 4C301 BB12 BB14 BB23 BB24 CC01 EE04 EE07 HH13 HH14 JB06 JB29 JB35 JB42 JC06 JC07 JC14 LL02 5B057 AA07 BA05 BA12 BA23 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CE08

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内の構造を撮像する超音波システ
    ム(5)において、モーション・アーティファクトを低
    減した合成画像フレーム(190)を作成する装置であ
    って、 時間的に分布した超音波を前記構造内へ送出し、且つ前
    記構造の画像平面(121)内の少なくとも1つのサン
    プル・ボリューム位置(150)について、前記構造か
    ら後方散乱された超音波に応答して時間的に別々の一組
    の受信ビーム(151〜155)を時間につれて形成す
    るフロントエンド(10)であって、前記一組の受信ビ
    ーム(151〜155)が前記サンプル・ボリューム位
    置(150)で交差するようにするフロントエンド(1
    0)と、 前記一組の受信ビーム(151〜155)を受け取っ
    て、前記一組の受信ビーム(151〜155)に基づい
    て前記画像平面(121)内の前記少なくとも1つのサ
    ンプル・ボリューム位置(150)に対応する合成デー
    タ値(211)を作成し、更に少なくとも1つの前記合
    成データ値(211)から合成画像フレーム(190)
    を形成する処理モジュール(70)と、有している当該
    装置。
  2. 【請求項2】 前記一組の受信ビーム(151〜15
    5)は、共通の画像平面内に配置され且つ一系列の送信
    超音波から得られた少なくとも3本の交差する受信ビー
    ムを含んでいる、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記処理モジュール(70)は、前記少
    なくとも1つのサンプル・ボリューム位置(150)に
    対応する前記一組の受信ビーム(151〜155)から
    一組の復調データ値を作成する、請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記処理モジュール(70)は、前記少
    なくとも1つのサンプル・ボリューム位置(150)に
    対応する前記一組の受信ビーム(151〜155)から
    一組の走査変換したデータ値を作成する、請求項1記載
    の装置。
  5. 【請求項5】 前記処理モジュール(70)は、前記少
    なくとも1つのサンプル・ボリューム位置(150)に
    対応する前記少なくとも1つの前記合成データ値(21
    1)から一組の走査変換したデータ値を作成する、請求
    項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記処理モジュール(70)は、振幅及
    びステアリング角度(144〜148)の関数として一
    組の走査変換した信号の要素を重み付けすることによっ
    て部分的に前記一組の走査変換した信号を適応フィルタ
    処理して、前記少なくとも1つのサンプル・ボリューム
    位置(150)に対応する前記合成データ値(211)
    を作成する、請求項1記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記処理モジュール(70)は、振幅及
    びステアリング角度(144〜148)の関数として一
    組の復調信号の要素を重み付けすることによって部分的
    に前記一組の復調信号を適応フィルタ処理して、前記少
    なくとも1つのサンプル・ボリューム位置(150)に
    対応する前記合成データ値(211)を作成する、請求
    項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 第1(151)及び第2(152)の受
    信ビームがトランスデューサ(143)上の第1(13
    2)及び第2(133)の位置から異なる時点に始ま
    り、前記の一組の受信ビームを時間につれて形成するこ
    とが、前記一組の受信ビーム(151〜155)の中に
    前記第1(151)及び第2(152)の受信ビームを
    含んでいる、請求項1記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記の一組の受信ビームを時間につれて
    形成することが、異なる時間に後方散乱された第1及び
    第2の超音波に応答して形成された第1(151)及び
    第2(152)の受信ビームを前記一組の受信ビーム
    (151〜155)の中に含んでいる、請求項1記載の
    装置。
  10. 【請求項10】 別々の第1(122)及び第2(12
    3)の走査の際に、第1(151)及び第2(152)
    の受信ビームがトランスデューサ(143)に対して第
    1(144)及び第2(145)のステアリング角度で
    それぞれ形成される、請求項1記載の装置。
  11. 【請求項11】 被検体内の構造を撮像する超音波シス
    テム(5)において、モーション・アーティファクトを
    低減した合成画像フレーム(190)を作成する方法
    (300)であって、 一連の走査(122〜126)の際に、前記構造内へ超
    音波を送信する工程と、 前記構造の画像平面(121)内の少なくとも1つのサ
    ンプル・ボリューム位置(150)について、前記構造
    から後方散乱された超音波に応答して時間的に別々の一
    組の受信ビーム(151〜155)を一連の走査(12
    2〜126)につれて形成する工程であって、前記一組
    の受信ビーム(151〜155)が前記サンプル・ボリ
    ューム位置(150)で交差するようにする工程と、 前記一組の受信ビーム(151〜155)に基づいて前
    記画像平面(121)内の前記サンプル・ボリューム位
    置(150)に対応する合成データ値(211)を作成
    する工程と、 少なくとも1つの前記合成データ値(211)から合成
    画像フレーム(190)を形成する工程と、を含んでい
    る当該方法。
  12. 【請求項12】 前記被検体内の前記構造の実時間撮像
    のために少なくとも毎秒4フレームのフレーム速度で複
    数の合成画像フレームを作成する工程を更に含んでいる
    請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記一組の受信ビーム(151〜15
    5)は共通の画像平面(121)内に配列された少なく
    とも3本の交差する受信ビームを有している、請求項1
    1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも1つのサンプル・ボリ
    ューム位置(150)に対応する前記一組の受信ビーム
    (151〜155)から一組の復調データ値を作成する
    工程を更に含んでいる請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つのサンプル・ボリ
    ューム位置(150)に対応する前記一組の受信ビーム
    (151〜155)から一組の走査変換したデータ値を
    作成する工程を更に含んでいる請求項11記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つのサンプル・ボリ
    ューム位置(150)に対応する前記少なくとも1つの
    前記合成データ値(211)から走査変換したデータ値
    を作成する工程を更に含んでいる請求項11記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記一組の受信ビーム(151〜15
    5)に関連したデータ値を、振幅及びステアリング角度
    (144〜148)の関数として前記データ値の要素を
    重み付けすることに基づいて適応フィルタ処理して、前
    記少なくとも1つのサンプル・ボリューム位置(15
    0)に対応する前記合成データ値(211)を作成する
    工程を更に含んでいる請求項11記載の方法。
  18. 【請求項18】 トランスデューサ(143)上の第1
    (132)及び第2(133)の位置から異なる時点に
    始まる第1(151)及び第2(152)の受信ビーム
    を形成する工程を更に含んでおり、前記の一組の受信ビ
    ームを形成する工程が、前記一組の受信ビーム(151
    〜155)の中に前記第1(151)及び第2(15
    2)の受信ビームを含んでいる、請求項11記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記の一組の受信ビームを形成する工
    程が、異なる時間に後方散乱された第1及び第2の超音
    波に応答して形成された第1(151)及び第2(15
    2)の受信ビームを前記一組の受信ビーム(151〜1
    55)の中に含んでいる、請求項11記載の方法。
  20. 【請求項20】 別々の第1(122)及び第2(12
    3)の走査の際に、トランスデューサ(143)に対し
    て第1(144)及び第2(145)のステアリング角
    度で第1(151)及び第2(152)の受信ビームを
    それぞれ形成する工程を更に含んでいる請求項11記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 超音波信号を送信し受信するトランス
    デューサ(20)と、 画像平面(121)内の少なくとも2本の走査線(12
    2,123)に沿った前記超音波信号を表すデータ・サ
    ンプルを導き出すビームフォーマ(60)であって、前
    記走査線(122,123)が前記画像平面(121)
    内のサンプル点(150)で互いに交差するようにする
    ビームフォーマ(60)と、 前記少なくとも2本の走査線(122,123)に沿っ
    て前記ビームフォーマ(60)によって導き出された前
    記データ・サンプルから合成データ値(211)を生成
    するデータ合成モジュール(110)と、 少なくとも1つの前記合成データ値(211)に基づい
    て前記画像平面(121)に対応する合成画像フレーム
    (190)を生成する表示サブシステム(120)と、
    を有している医学診断用超音波システム(5)。
  22. 【請求項22】 複数の合成画像フレームが、被検体内
    の構造の実時間撮像のために少なくとも毎秒4フレーム
    のフレーム速度で作成される、請求項21記載の超音波
    システム(5)。
  23. 【請求項23】 走査変換したデータを作成する走査変
    換モジュール(100)を更に含んでいる請求項21記
    載の超音波システム(5)。
  24. 【請求項24】 前記データ・サンプルは前記画像平面
    (121)内の前記サンプル点(210)に対応する復
    調データ値である、請求項21記載の超音波システム
    (5)。
  25. 【請求項25】 前記データ・サンプルは前記画像平面
    (121)内の前記サンプル点(210)に対応する走
    査変換したデータ値である、請求項21記載の超音波シ
    ステム(5)。
  26. 【請求項26】 前記合成データ値(211)は前記画
    像平面(121)内の前記サンプル点(210)に対応
    する走査変換したデータ値である、請求項21記載の超
    音波システム(5)。
  27. 【請求項27】 前記データ合成モジュール(110)
    は、振幅及びステアリング角度(144〜148)の関
    数として前記データ・サンプルを重み付けすることによ
    って部分的に前記データ・サンプルを適応フィルタ処理
    して、前記画像平面(121)内の前記サンプル点(2
    10)に対応する前記合成データ値(211)を作成す
    る、請求項21記載の超音波システム(5)。
  28. 【請求項28】 第1(151)及び第2(152)の
    受信ビーム信号が前記トランスデューサ(143)上の
    第1(132)及び第2(133)の位置から異なる時
    点に始まり、前記のデータ・サンプルを導き出すこと
    が、前記超音波信号内に前記第1(151)及び第2
    (152)の受信ビーム信号を含んでいる、請求項21
    記載の超音波システム(5)。
  29. 【請求項29】 前記のデータ・サンプルを導き出すこ
    とが、異なる時間に後方散乱された第1及び第2の超音
    波に応答して形成された第1(151)及び第2(15
    2)の受信ビーム信号を前記超音波信号内に含んでい
    る、請求項21記載の超音波システム(5)。
  30. 【請求項30】 別々の第1(122)及び第2(12
    3)の走査の際に、第1(151)及び第2(152)
    の受信ビームが前記トランスデューサ(143)に対し
    て第1(144)及び第2(145)のステアリング角
    度でそれぞれ形成される、請求項21記載の超音波シス
    テム(5)。
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