JP2003164246A - 蚊を誘引するための微生物媒介方法およびその装置 - Google Patents
蚊を誘引するための微生物媒介方法およびその装置Info
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Abstract
度および匂いに似たものを発生させるための装置および
方法を提供する。 【解決手段】 微生物の培養および餌の蒸発のための適
当な熱勾配を発生させるため、制御された加熱アッセン
ブリーが使用される。蚊用餌の解放を促進するために餌
解放ユニットが使用される。この餌は少なくとも酵母発
酵物と微生物培養物とを含む。この餌は人体に無毒であ
り、発酵および分解からの天然生成物による蚊誘引物を
発生させる。本発明の装置は、蚊を捕捉するための上部
仕切り室と、餌および加熱アッセンブリーとを収容する
底部仕切り室とを少なくとも有する。この装置は、誘引
された蚊を破壊するための感電死用グリッドと、殺虫用
ウェブと組み合わせることができる。
Description
段に関する。特に、本発明は蚊を制御、破壊するため
の、微生物媒介による蚊誘引方法に関する。
の歴史において昆虫の制御について大きな要望があっ
た。蚊のような有害な昆虫を制御し、マラリア、黄熱病
などの病気の拡散を防止する必要がある。世界中の公の
健康施設において、蚊に関係する病気を除去するための
強力な努力がなされてきたが、蚊の駆除の困難性から、
その努力は全体として成功していない。蚊に関係する病
気を除去するための他に、蚊を駆除する他の理由は、蚊
による噛みつきによる害をなくすことである。従って、
活動的な蚊を誘引し、捕捉し、破壊させることを含む、
効果的な蚊の制御手段について長年に亘る要望があっ
た。
食事として得る。この宿主を特徴づける化学物質の組み
合わせを介して蚊は宿主を見つけ出す。ヒト宿主から発
生する揮発性物質が蚊の誘引物と考えられている。この
揮発性物質は300−400種の化合物を含み、皮膚腺
の分泌物又は皮膚ミクロフローラ、又はその双方から発
散するものである。蚊はその嗅覚機構により90メート
ルもの遠い距離から、この誘引物質を検知することがで
きる。
集団を全体として攻撃したり、蚊の発生源を除去するこ
とでしかなかった。これらの方法は、面倒であり、労力
を要し、毒性の化学薬品の危険量により、環境が破壊さ
れることもしばしばある。その他の試みとして、蚊用ト
ラップを作ることがなされている。蚊をトラップにより
捕捉するため、光、暖気、炭酸ガス、オクテノール、水
蒸気、乳酸が誘引物質として使用されている。
解物および酵母発酵物を誘引物質として使用し、血を食
事とするメスの蚊並びに宿主を求めない蚊をそれぞれ制
御する方法を提供するものである。本発明では、特に効
果的な誘引を達成するため、熱と擬似的誘引物質との組
み合わせを使用する。更に、本発明では、誘引物質解放
機構が組み合わせて用いられ、この誘引物質解放機構は
蚊用餌を周囲に拡散させることを促進する。更に、本発
明は蚊を制御し、捕捉後に蚊を破壊するための蚊の捕捉
方法を提供するものである。
と共に、人体の表面温度および匂いに似せたものを発生
させる方法および装置を提供することである。微生物の
培養および餌の蒸発のための適当な熱勾配を発生させる
ため、制御された加熱アッセンブリーが使用される。こ
の餌の放出は、餌放出ユニットにより更に促進すること
ができる。この餌は少なくとも酵母発酵物と微生物培養
物とを含む。この餌は人体に無毒であり、発酵および分
解からの天然生成物による蚊誘引物を発生させる。本発
明は、誘引された蚊を破壊するための感電死用グリッド
と、殺虫用ウェブと組み合わせることができる。
に、本発明は、屋内外で使用可能な蚊捕捉用携帯用蚊制
御システムを提供するものであって、このシステムは、
複数のチャンネルを含み、該チャンネルが蚊を導入、捕
捉させるため内側に開口するようにした上部仕切り室
と;底部仕切り室と;該上部仕切り室と底部仕切り室と
を接続するための蝶ネジ式容器とを具備してなる。この
蝶ネジ式容器は、少なくとも上部蝶ネジと、下部蝶ネジ
と、該上部蝶ネジと、下部蝶ネジとの間に設けられたグ
リッドとを具備してなる。この蚊制御システムは更に、
少なくとも酵母発酵物を収容した第1のボトルを保持す
る第1の固定具と、少なくとも微生物培養物を収容した
第2のボトルを保持する第2の固定具と、該微生物培養
物および酵母発酵物のため熱を発生させるための制御可
能な加熱手段とを具備してなる。
に、本発明は、周囲への餌の解放を促進するための餌解
放ユニットを含む。この餌解放ユニットは、餌を周囲に
細かな液滴(霧)として拡散させるスプレー機構を利用
するものである。従って、餌の或る空間における拡散速
度および蒸発速度が増加し、蚊用餌の効率を高め、蚊を
誘引する有効距離を増大させる。この餌解放ユニット
は、スプレーノズルと、ポンプとを有する。スプレーノ
ズルは、内部チューブと、外部チューブとを有する。外
部チューブはサイホンのように作用し、液体をスプレー
ノズルの外から吸引し、スプレーノズルの上部に液体を
上昇させる。ポンプによって空気又はガスが外部チュー
ブ内に導入され、内部チューブの頂部孔から高速で噴射
される。従って、液状の餌は細かな液滴(霧)として拡
散され、それにより餌の拡散および蒸発が促進される。
なお、以上および以下の記載は、単なる例示に過ぎず、
特許請求の範囲をより詳細に説明するためのものであ
る。
すくするためのものであり、明細書の一部を構成する。
図1は、本発明の好ましい1例に係わる装置を示す模式
図である。図2Aは、本発明の好ましい1例に係わる装
置の斜視図まであり、図2Bは、図2Aの装置の要部分
解斜視図である。また、図3は、本発明の好ましい他の
例に係わる装置における餌放出ユニットを示す模式図で
ある。
チーズおよび足の匂いとして放出するメタンチオールを
発生させることが知られている。これら微生物は呼吸か
らのヒトの匂いを生成させる原因となっていると思われ
る。ヒト宿主において揮発性誘引物質を生成するのに関
与する直接的微生物についての証拠が、汗の培養により
誘引物質が高められることから実証されている。従っ
て、これらの微生物を識別することは有益であり、ヒト
の匂いに似せるためにこれらの微生物が、吸血蚊を誘引
する手段として使用される。
であり、多くの種類のメスの蚊は血を食する前に、糖質
ミールを取る。宿主を探す過程において、糖はエネルギ
ー源を思われ、エネルギー保存における最初の違いは、
宿主の揮発性物質への応答にも影響を与える。炭酸ガス
が蚊の種類に関係なく誘引物質であることが、投与量依
存応答において報告されている。本発明においては、蚊
誘引物質は、ヒト宿主の揮発性物質に似せたヒト匂いシ
ミュレータと、糖源と、炭酸ガス供給源とを含む。ヒト
匂いシミュレータは特定のバクテリア分解物により供給
され、定常的に増大する炭酸ガス濃度および匂いをつけ
た糖ミールは培養基として用いる果汁を用い酵母の発酵
によって供給することができる。
行った。 蚊: Aedes aegypti を23ないし25
℃に保持し、相対湿度60−80%、12時間の明るい
場所/12時間の暗い場所の条件下で検査を行った。成
虫を30センチ立方のガーゼで覆われた籠の中に収容
し、10%(v/v)糖溶液で飼育した。生物検定にお
いて、4−8日齢のメスの蚊で血を与えていないもの
を、2ポート嗅覚計内に開放させた。この嗅覚計はフラ
イトチャンバー(1.6m x 0.6m x 0.6
m)からなり、その中に蚊を解放させた。部屋からの空
気は炭によりろ過させ、2個の蒸留水ボトル、2ポート
体(直径が5センチ、30センチ互いに離間させたも
の)の1つを介して通過させ、ついで、上記フライトチ
ャンバーに導入させた。匂い源は上記ポートに配置指
せ、その温度を循環水システムによって30℃に維持さ
せた。一方、室温は23−25℃に維持させた。生体検
定の観察時間は、蚊の放出後15分で行った。嗅覚計の
全ての部分を一連のテスト相互間において、75%アル
コールで洗浄し、強風を20分間吹き付けた。更に、未
知の源からの偏った直接的応答の影響を打ち消すため、
各テストの後、処置および対照の位置をポート間で交互
させた。
Brevibacterium epidermidi
s (BE)およびB. linens (BL)の菌
株をDeutsche Sammlung von M
ikrooranismen およびZellkult
uren GmbH,Braunschweig,ドイ
ツ国、Food Industry Research
& Development Institute,
Hsinchu, 台湾から入手し、生体検定に使用
した。バクテリアは3つの異なる培基:TSB, M
B, NBで培養させた。この3種の培基の成分は、T
SB(トリプトン15g+ソイトン5g+NaCl5g
/L;pH=7.3);MB(ミルク粉50g+ペプト
ン2.5g+NaCl5g/L;pH=7.2);NB
(ペプトン5g+牛肉抽出物1.5g+イースト抽出物
1.5g+NaCl5g/L;pH=7.4)であっ
た。これらは30℃、200rpmで2日間攪拌した。
蚊誘引の最も効率化のため、バクテリアおよび培基の異
なる組み合わせを検査するため、異なる組み合わせから
の2日齢バクテリア培基の4mLを臭覚計でテストし
た。
ずれにおいても、殆どの菌株は成長した。しかし、BE
9585菌株は成長せず、誘引作用が認められなかっ
た。これらの内、BE9586菌株のみが、これら全て
の培基で誘引作用が認められ、NB培基で培養されたも
のが最大の誘引率を示した。一般に、加熱手段を設けな
い場合は、誘引作用は30%を超えることはなかった。
基 a: 蚊誘引の程度、百分率でほぼ測定された。 “−”は誘引を示さないもの、“+”=10%、“+
+”=20%、“+++”=30%。b :入手不能
吸引作用を更に特定するため、バクテリア培養物を遠心
分離し、上澄み液を臭覚計で検査した。表2に示すよう
に、成虫メス蚊の86.7%ものものがバクテリア培養
物上澄み液に誘引された。この誘引率はNB培基単独よ
りも約20%高く、匂い源なしのブランク溶液のものよ
りも25%高かった。これはバクテリア培養物の分解に
より放出された揮発成分が成虫メス蚊をとりわけ誘引し
得ることを示している。この検査において、加熱自体は
61.7%の誘引を示し、これは先の非加熱匂い源のも
のよりも高かった。更に、加熱装置は、バクテリア分解
物の良好な蒸発に寄与するものである。
たバクテリア培養物上澄み液。b :バクテリアを成長させるための培基。c :匂い源を臭覚計のポートに置かない。d :誘引された成虫メス蚊の数/30x100%。 この検査においては3回の繰り返しが行われた。各繰り
返しにおいて、30匹の蚊の新規なバッチがフライトチ
ャンバーに放たれた。
を示す模式図である。図1において、装置100は上部
仕切り室102と、底部仕切り室104に分割され、蝶
ネジ容器106により接続されている。シールド108
が上部仕切り室102の頂部に支持手段、例えば延長壁
部を備えた支持ストックにより接続され、蚊を通過チャ
ンネルに導くようにしている。シールド108は、約1
−2センチ離して上部仕切り室102から分離されてい
る。シールド108の下において、上部仕切り室102
の頂部は複数の通過チャンネル110を含み、これらは
上部仕切り室102の内部空間に向けて開放されてい
る。この通過チャンネル110は蚊が通過可能な大きさ
の開口部を有するが、入ってくる蚊が逃げないように内
側に開口している。上部仕切り室102を蝶ネジ容器1
06に嵌入させたのち、第1のボトル120が上部仕切
り室102の内部および蝶ネジ容器106のグリッド1
12上に配置される。この第1のボトル120は、少な
くとも匂いシミュレータと、炭酸ガス供給用の供給源な
らびに糖源とを有する。好ましくは、このヒト匂いシミ
ュレータと、炭酸ガス供給源は培地を備えた酵母の発酵
により提供される。この培地は糖源として役立つ果汁で
あってもよい。
は、時間制御手段と、温度制御手段とを少なくとも備え
た適当な加熱アッセンブリー114を含む。この時間制
御手段は、使用者のスケジュールに基づく適用時間をセ
ットアップする。温度制御手段は、特定の温度(セット
アップ温度)まで加熱し、その温度に維持させるもの
で、例えば、少なくとも1つの金属ヒータ116を有す
る。この金属ヒータ116はロジック回路により制御さ
れる。調整可能な加熱アッセンブリー114は使用者の
セットアップにより制御され、バクテリアの培養および
バクテリア分解物の蒸発のための規則的な熱勾配を発生
させる。第2のボトル122が底部仕切り室104の内
部および底部に配置される。この第2のボトル122
は、宿主匂いシミュレータ、例えばバクテリア分解物を
有する。培地で特定の微生物(バクテリア)を培養する
ことにより、代謝生成物が発生し、培地を分解し、バク
テリア分解物を生成させる。好ましくは、先に使用され
たコリネバクテリア菌株および培養条件が用いられる。
例えば、NB(ペプトン5g+牛肉抽出物1.5g+イ
ースト抽出物1.5g+NaCl5g/L;pH=7.
4)で生育されたBE9586菌株がバクテリア分解物
を生成させるのに使用される。ヒータ116は底部仕切
り室104の内側および第2のボトル122の上に設け
られ、底部仕切り室104を加熱し、第2のボトル12
2内の微生物培養のための熱を供給する。逆漏斗118
が用いられ、ヒータ116により供給された熱を底部仕
切り室104内に集め、上部仕切り室102に熱を移動
させ、酵母発酵のための熱を供給する。その結果、2つ
の仕切り室に2つの異なる熱領域が形成される。上部仕
切り室102および底部仕切り室104の熱領域はそれ
ぞれ約30℃および37℃であることが好ましい。この
2つの仕切り室の熱領域の維持により、微生物の培養お
よびバクテリア培地で生成する誘引物質の発生のための
熱が供給される。更に、この熱領域の維持は体温に似せ
させ、蚊を誘引するための誘引媒体として作用する。
匂いシミュレータと組み合わせたときの熱の作用の実験
によれば、熱の蒸発と併用されたバクテリア分解物によ
り蚊の60%を誘引することができ、これは酵母の発酵
により60分間で誘引された蚊の44%よりも大きいも
のであった。更に、バクテリアの分解、酵母の発酵、熱
の蒸発の組み合わせにより相乗効果が生じ、臭覚計での
12時間の培養により捕捉された蚊は85%に達した。
バクテリア分解物を蚊の餌として或る時間、使用したと
ころ、他の餌の場合と比較して、より多くの蚊を誘引す
ることができたが、これは蚊の宿主探求行動における匂
いの圧倒的影響によるものと思われる。
置の斜視図;図2Bは図2Aの装置の要部分解斜視図で
あり、図2Bは図2Aの装置の要部分解斜視図である。
図2Aを参照すると、装置200には上部仕切り室20
2と、底部仕切り室204とが設けられ、蝶ネジ容器2
06により接続されている。図2Bを参照すると、装置
200が部分的に分解した斜視図として示され、装置の
詳細が図示されている。第1のボトル220はグリッド
固定具224の上に装着されている。蝶ネジ容器206
は、上部蝶ネジ部226と、底部蝶ネジ部228とを具
備し、上部仕切り室202および底部仕切り室204を
それぞれ嵌合させると共に、上部蝶ネジ部226と、底
部蝶ネジ部228との間にグリッド212を嵌合させて
いる。第1のO−リング230と第2のO−リング23
2が、上部仕切り室202と、底部仕切り室204とを
蝶ネジ容器でそれぞれシールするのに用いられている。
グリッド固定具224はグリッド212上に配置され、
上部仕切り室202を蝶ネジ容器206と嵌合させたの
ち、第1のボトル220が上部仕切り室202内に配置
されるようになっている。なお、収集ウェブ234をグ
リッド固定具224とグリッド212との間に配置さ
せ、死んだ蚊を収集するようにしてもよい。この収集ウ
ェブ234は粘着物質を含んでもよく、これにより蚊又
は殺虫剤を捕捉し、蚊を死亡させることもできる。更
に、電気的グリッドを上部仕切り室202に設け、蚊を
殺すようにしてもよい。
脱可能なアンダーキャリッジ238を備えたボトル固定
具236を含んでいてもよい。第2のボトル222はボ
トル固定具236内に固定されている。着脱可能なアン
ダーキャリッジ238はボトル固定具236から取外す
ことができ、第2のボトル222を際充填したり、洗浄
したりすることができる。ヒータ216および逆漏斗2
18はボトル固定具236の上に配置される。逆漏斗2
18はグリッド212の中央に面して狭い開口部を有
し、底部仕切り室204に面して広い開口部を有する。
それにより、チャンバーからあつめられた熱をグリッド
212を介して上部仕切り室202に移動させることが
できる。
例として、上記装置に更に、蚊用餌の放出、蒸発を促進
させるための餌放出手段を含めることができる。この餌
放出手段は、例えば、餌を細かな液滴として(例えば、
約5−50ミクロン)周囲に拡散させるためのスプレー
機構を利用するものである。それにより、或る空間での
餌の拡散速度および蒸発速度が高められ、餌の効率を向
上させ、蚊を誘引する有効距離を増大させる。
ニットが図3に他の好ましい例として模式図で示されて
いる。図3において、餌放出(餌スプレー)ユニット3
00は上記装置(図3で303として示す)の内部に、
上部仕切り室の内部に、底部仕切り室の内部に、第2の
ボトルの内部に、あるいは上部仕切り室と底部仕切り室
との間に配置される。更に、餌放出ユニット300を電
気的グリッドを結合させてもよい。
らなるスプレーノズル302と、小さなエアポンプ30
4とからなる。エアポンプ304は、エアカートリッジ
又は他の同様の機能の機構で置換してもよい。スプレー
ノズル302は、外側チューブ306と、内側チューブ
308とを具備し、これらは入れ子式になっている。
して空気をスプレーノズル302の内側チューブ308
に加圧、導入するものである。外側チューブ306が蚊
用餌(液状)内に挿入されるので、裂け目310が外側
チューブ306の底に形成され、液状餌がサイホンの作
用により、スプレーノズル302のキャップ312に達
する。内側チューブ308に圧入された空気は小孔31
4を介して高速で噴射され、餌を非常に小さな液滴とし
て放出させる(図3に矢線で示す)。この液滴は平均径
が約5−50ミクロンであり、従って、揮発性で、拡散
が容易な霧状になる。
散されるのを防止するための外側シェルを有する。それ
により、微細な液滴のみが周囲に拡散されることにな
る。従って、各液滴は急速、かつ、容易に蒸発し、餌の
効率を高め、蚊を誘引する有効距離を増大させる。
として外部に拡散させるから、或る空間での餌の拡散速
度および蒸発速度が高められ、蚊を誘引する有効距離を
増大させ、蚊用餌の効率を最大限に向上させることがで
きる。
ニットの効果を試験するため、蚊、Aedes aeg
ypti種に対し3.5m x3.5m x 3mの部
屋で実験を行った。その結果、蚊の捕捉率が30%(餌
放出ユニットを有しない場合)から、90%(餌放出ユ
ニットを有する場合)に増大させることができた。
餌の拡散を増大させ、蚊の誘引を向上させ、それにより
蚊の捕捉率を増大させることができる。更に、上述の蚊
放出手段によるスプレー機構に代えて、気泡放出機構を
使用し、蚊用餌の拡散を助けるようにしてもよい。溶液
を有する特定の発泡剤間の化学的反応を介して、ガス、
例えば炭酸ガスなど発生させ、周囲への餌の吹き付けを
生じさせるようにしてもよい。従って、餌の放出が向上
し、蚊の誘引を更に強化させることができる。この気泡
吹き付け機構の1つの利点は、電力を必要としないか
ら、殺虫剤又は粘着剤との組み合わせで屋外での使用に
適している。
本発明の構成に対し種々の変更、改良が可能であること
は当業者に自明であろう。上記記載に鑑み、本発明はそ
のような変更、改良も特許請求の範囲およびその均等物
に含まれる限り、本発明により包含されることを意図し
ている。
図。
斜視図;図2Bは図2Aの装置の要部分解斜視図。
餌放出ユニットを示す模式図。
Claims (3)
- 【請求項1】 屋内外で使用可能な蚊捕捉用携帯用蚊制
御システムであって、 複数のチャンネルを含み、該チャンネルが蚊を導入、捕
捉させるため内側に開口するようにした上部仕切り室
と;底部仕切り室と;該上部仕切り室と底部仕切り室と
を接続するための蝶ネジ式容器であって、少なくとも上
部蝶ネジと、下部蝶ネジと、該上部蝶ネジと、下部蝶ネ
ジとの間に設けられたグリッドとを具備してなるもの
と;第1のボトルを保持する第1の固定具であって、該
第1のボトルが少なくとも第1の蚊用餌を収容し、該第
1の蚊用餌が少なくとも酵母発酵物を含むものと;第2
のボトルを保持する第2の固定具であって、該第2のボ
トルが少なくとも第2の蚊用餌を収容し、該第2の蚊用
餌が少なくとも微生物培養物を含むものと;該微生物培
養物および酵母発酵物のため熱を発生させるための制御
可能な加熱手段と;該第1の蚊用餌および第2の蚊用餌
の解放を助けるための餌解放ユニットであってスプレー
ノズルと、ポンプとを有するものと;を具備してなるシ
ステム。 - 【請求項2】 蚊を捕捉することにより蚊を制御するた
めの方法であって、該方法が:少なくとも蚊を導入させ
る手段と、蚊を捕捉するための手段とを具備する蚊用ト
ラップを提供すること;蚊を誘引するための蚊用餌であ
って、少なくとも酵母発酵物と微生物培養物とを含むも
のを用意すること;該蚊用トラップ内に該蚊用餌を収容
し、該蚊用餌により誘引された蚊が該蚊用トラップによ
り捕捉されるようにすること;該蚊用餌の解放を促進す
るための餌解放手段であって、該蚊用餌の拡散を促進す
るため空気を吹き付けるようにしたものを提供するこ
と;該蚊用餌を培養するための熱を提供し、熱により蚊
用餌からの匂いの発散を助け、該熱が体温に似せた物
で、蚊の誘引要素として作用するようにすること;を具
備してなる方法。 - 【請求項3】 蚊を誘引するための方法であって、該方
法が:蚊を誘引するための蚊用餌であって、少なくとも
酵母発酵物と微生物培養物とを含むものを用意するこ
と;酵母発酵物と微生物培養物とを培養するとともに、
該蚊用餌を蒸発させ蚊誘引物を放出させる熱を提供する
ことであって、該蚊誘引物が酵母発酵物とヒトに似せた
微生物培養物とからの匂いの組み合わせを少なくとも含
み、該熱が体温に似せた物で、蚊の誘引要素として作用
するようにすること;該蚊用餌の解放を促進するための
餌解放手段であって、該蚊用餌の拡散を促進するため空
気を吹き付けるようにしたものを提供すること;を具備
してなる方法。
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---|---|---|---|
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