JP2003162700A - 半導体装置の動作制御方法、半導体装置動作制御プログラム、半導体装置動作制御プログラムを記録した記録媒体、半導体装置、およびicカード - Google Patents

半導体装置の動作制御方法、半導体装置動作制御プログラム、半導体装置動作制御プログラムを記録した記録媒体、半導体装置、およびicカード

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JP2003162700A
JP2003162700A JP2001361618A JP2001361618A JP2003162700A JP 2003162700 A JP2003162700 A JP 2003162700A JP 2001361618 A JP2001361618 A JP 2001361618A JP 2001361618 A JP2001361618 A JP 2001361618A JP 2003162700 A JP2003162700 A JP 2003162700A
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clock
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Junichi Okamoto
純一 岡本
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理能力を低下させることなく、通信品質を
確保することが可能な半導体装置の動作制御方法を提供
する。 【解決手段】 半導体回路装置における内部動作を制御
するCPU2の動作を規定するクロック周波数の分周設
定を、REQBコマンドの受信、およびATQBコマン
ドの送信などの通信処理が行われている期間において
は、最低速度である1/8分周とする一方、OSやアプ
リケーションのセットアップ期間などにおいては、最高
速度である1/1分周となるように切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電磁波など
を介して非接触で外部の電力供給源から電力を取得する
ICカードなどに用いられる半導体装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック製のカードに、不揮
発性メモリやCPU(CentralProcessi
ng Unit)などからなるICチップなどを埋め込
んだICカードが普及しつつある。このようなICカー
ドは、現在広く利用されている磁気カードと比較して、
より大量のデータを扱うことが可能であること、および
セキュリティに優れていることなどの利点を有してお
り、次世代のカードとして注目を集めている。また、I
Cカードは、現在の磁気カードで行われているような様
々なアプリケーションを実現するだけでなく、技術的な
制限から磁気カードの機能として利用することができな
かったアプリケーションにも広く応用することができる
ことから、急速に普及しつつある。
【0003】ICカードは、接触型と非接触型とに分類
される。接触型ICカードは、その表面に金属製の端子
を設け、この端子を、ICカードに対して情報の読み書
きを行うリーダライタ装置に設けられた端子とを接続す
ることによって、電力の供給およびデータの送受信を行
うものである。非接触型ICカードは、その内部にアン
テナコイルを設け、電磁誘導技術を用いてリーダライタ
装置が発生する磁場の中にアンテナコイルを進入させる
ことによって、電波(例えば、数MHz〜数10MHz
程度のキャリア周波数)を介して電力の供給およびデー
タの送受信を行うものである。非接触型ICカードで
は、アンテナコイルによって受信された電力は、ダイオ
ードブリッジによって整流された後に各機能ブロックに
供給されることになる。
【0004】また、非接触型ICカードは、その通信距
離に応じて、さらに近接型、近傍型などに分類される。
これらは、現在ISO/IEC14443およびISO
/IEC10536においてそれぞれ標準化が進められ
ている。
【0005】非接触型ICカードは、外部装置との接続
端子を持たないので、接続端子の接点部の破損などが生
じる心配がなく、また、リーダライタ装置に対して近づ
けるだけで電力の供給およびデータの送受信を行うこと
が可能となっている。よって、非接触型ICカードは、
メンテナンスコストの低減、取り扱いの容易性、処理の
高速性などの利点を有することになる。したがって、こ
のような非接触型ICカードを、例えば鉄道やバスなど
の乗車券に適用し、非接触型ICカードを改札ゲートに
かざしてデータ処理を行ったり(かざし処理)、改札ゲ
ートに瞬間的に接触させてデータ処理を行ったり(タッ
チ&ゴー処理)する利用方法が考えられている。
【0006】しかしながら、非接触型ICカードは、電
波という媒体を介して電力供給を行うものであることに
より、常時安定した電力を受けることができるとは限ら
ないという性質を有している。また、アンテナから得ら
れる電源電圧は、電力を供給するリーダライタ装置など
の外部装置との距離に左右されることになる。したがっ
て、非接触型ICカードを設計する上で、非接触通信の
品質を確保することや、通信距離を確保することは困難
となっている。
【0007】このような問題に対して、例えば特開平1
1−296627号公報には、電流を検出することによ
って、通信距離を改善する方法が開示されている。この
従来技術以前では、非接触ICカードには消費電流を制
御する回路が設けられていなかったので、非接触ICカ
ードにおける消費電流は常時一定となっていた。これに
より、例えば非接触ICカードとリーダライタ装置との
通信距離が変更されて、送受信アンテナに誘起される電
流量が減少すると、非接触ICカードの全構成要素が動
作付加となるような事態が生じていた。このような課題
に対して、上記従来技術では、送受信アンテナによって
受信された変調波が誘起する電流量を検出し、その電流
値に応じてCPUに供給する動作クロックの周期を制御
する手法がとられている。
【0008】図6に、この従来技術において示されてい
る構成例を示す。この構成例では、リーダライタ装置4
1との間で電力の供給および通信を行う非接触ICカー
ドが示されている。この非接触ICカードは、送受信ア
ンテナ42、電流検出回路43、変調回路44、復調回
路45、整流電圧制御回路46、UART(UniversalAs
ynchronous Receiver Transmitter)47、クロック発振
回路48、CPU49、コ・プロセッサ50、および不
揮発性メモリ51を備えた構成となっている。ここで、
コ・プロセッサ50は、データの暗号化処理に用いられ
る演算部を示している。
【0009】上記の構成において、送受信アンテナ42
において変調波が受信されると、整流電圧制御回路46
によって受信された変調波が整流され、非接触ICカー
ドの全構成要素に供給するための電力が生成される。復
調回路45は、変調波からデータを復調し、これをUA
RT47に出力する。UART47は、CPU49に対
してパラレルデータを出力し、CPU49は、このパラ
レルデータを解析し、コマンドとして理解して動作を行
う。
【0010】このようなシステムにおいて、リーダライ
タ装置41と非接触ICカードとの通信距離が長くなる
と、誘起される電力が減少し、非接触ICカードの全構
成要素に必要な電力の供給が不可能になる場合がある。
そこで、上記の構成では、電流検出回路43によって送
受信アンテナ42に流れる電流値を検出し、その電流値
に応じて、クロック発振回路48がCPU49の動作ク
ロック周波数を増減している。また、電流検出回路34
は、変調波が誘起した電流値を検出し、その電流値に応
じて電力供給手段による電力供給対象が制御されるよう
に構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平11−2
96627号公報に開示されている構成では、電流に応
じて動作クロックを切り替える方式を採用しているが、
この方式は、マイコンシステムなどの比較的安定した電
源電圧の供給が可能なシステムで一般的に用いられてい
る電力節電方法である。しかしながら、非接触で電力を
供給するシステムにおいては、供給される電力は電力源
との距離に大きく依存している。すなわち、電力源との
距離が離れるに従って給電電流が減少し、これに伴っ
て、動作クロックが低速化されることになる。ここで、
動作クロックは、CPUのみならず非接触ICカード内
の全ての構成における動作を規定するクロックであるの
で、電力源との距離が離れると、非接触ICカードの全
パフォーマンスが低下してしまうという問題がある。
【0012】また、プログラムに基づいた処理が行われ
ている最中に、非接触ICカードとリーダライタ装置と
の通信距離が変化した場合には、プログラムの動作処理
中に動作クロックが変更される可能性があることにな
る。この場合、プログラムの処理が誤動作する可能性が
あるという問題がある。
【0013】ここで、非接触ICカードにおける通信距
離および供給電力に関係する課題について詳細に説明す
る。上記したように、近接型の非接触ICカードの通信
方式は、ISO14443typeB規格(ASK10
%)で規格化されており、いわゆる低深度変調による変
調方式が採用されている。ここで、低深度変調とは、通
信に使用される信号の変調率が例えば10%程度の低い
値となっている変調方式のことである。上記の変調率
は、通信に使用される信号の最大幅Amaxおよび最小
幅Aminに基づいて、 変調率=(Amax−Amin)/(Amax+Ami
n) という式によって定義される。
【0014】一般的に、低深度変調は、信号の振幅幅が
小さく、搬送波自身に大きな振幅を確保する必要がない
ので、消費電流の点では有利な通信であるといえる。し
かしながら、低深度変調においては、信号の振幅幅が小
さいことによって、電圧の変動に対して敏感となり、C
PU動作などによる僅かな電圧変動が通信品質に影響を
与えることになる。このため、整流された電圧は、通常
レギュレータなどによって定電圧化し、CPU動作など
の電力消費による電圧変動が生じても定電圧が保持され
るように設計されている。
【0015】しかしながら、供給電力に対してCPU動
作時の電力消費が顕著になり、これによる電圧低下が定
電圧回路による補正可能な範囲を超えてくると、通信に
影響を与えるようになる。すなわち、非接触ICカード
とリーダライタ装置との距離が離れてくると、過度に供
給電圧能力が低下し、この結果、通信品質を低下させる
原因となるという問題が生じることになる。
【0016】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、処理能力を低下させること
なく、通信品質を確保することが可能な半導体装置の動
作制御方法、半導体装置動作制御プログラム、半導体装
置動作制御プログラムを記録した記録媒体、半導体装
置、およびICカードを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る半導体装置の動作制御方法は、非接
触によって外部装置から電力供給するとともに、該外部
装置との間で非接触によるデータ通信を行う半導体装置
の動作制御方法であって、上記半導体装置が動作してい
る期間において、上記半導体装置における内部動作を制
御する制御手段の動作を規定するクロック周波数を、少
なくとも、通信処理が行われている第1の期間の方が、
通信処理が行われていない第2の期間よりも低い値とな
るように切り換えることを特徴としている。
【0018】非接触によって外部装置との間で通信処理
を行う際には、半導体装置内での内部電源の電圧レベル
がある程度高くなっている方が、通信可能距離を確実に
確保することができ、通信品質を向上させることが可能
となる。ここで、上記の方法では、まず、通信処理が行
われている期間と、通信処理が行われていない期間とを
区別し、これらの期間の間で、制御手段の動作を規定す
るクロック周波数を切り換えるような動作制御が行われ
ている。すなわち、通信処理が行われている期間でクロ
ック周波数を低くすれば、制御手段における消費電流が
減少することになり、制御手段の電流消費による内部電
源の電圧レベルの低下の程度を抑制することができる。
【0019】また、通信処理が行われていない期間で
は、例えば制御手段によって何らかの処理動作が行われ
ていることが考えられるので、クロック周波数を高くす
ることによって、制御手段による処理能力を向上させる
ことができる。したがって、上記の方法によれば、半導
体装置における処理能力を低下させることなく、通信時
における通信品質を高い状態に保つことが可能となる。
【0020】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記第1の期間が、上記
半導体装置と上記外部装置との間で相互に通信相手を認
識する相互認識通信期間を含んでいる方法としてもよ
い。
【0021】上記の方法では、クロック周波数を低くす
る期間である第1の期間として、半導体装置と外部装置
との間で相互に通信相手を認識する相互認識通信期間を
設定している。この期間において、通信品質が劣化する
などの不具合が生じると、的確に通信相手を認識するこ
とができなくなる。この場合、通信相手の認識に必要以
上の時間がかかることによって、非接触通信処理におけ
る処理時間が長くなり、操作性の低下を招くことにな
る。これに対して、上記の方法のように、相互認識通信
期間では、制御手段の動作を規定するクロック周波数を
低くすることによって、通信品質を確保することによっ
て、上記のような問題が発生することを抑制することが
可能となる。
【0022】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記第1の期間が、デー
タの送受信を行うデータ送受信期間を含んでいる方法と
してもよい。
【0023】上記の方法では、クロック周波数を低くす
る期間である第1の期間として、データの送受信を行う
期間を設定している。この期間において、通信品質が劣
化するなどの不具合が生じると、的確なデータ通信を行
うことができなくなる。この場合、例えばデータの再送
処理などが繰り返されることによって、非接触通信処理
における処理時間が長くなり、操作性の低下を招くこと
になる。これに対して、上記の方法のように、データ送
受信期間では、制御手段の動作を規定するクロック周波
数を低くすることによって、通信品質を確保することに
よって、上記のような問題が発生することを抑制するこ
とが可能となる。
【0024】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記半導体装置における
パワーオンリセット期間、および/またはウォーミング
アップ期間における上記クロック周波数を、上記第2の
期間における上記クロック周波数よりも低い値となるよ
うに切り換える方法としてもよい。
【0025】上記の方法では、クロック周波数を低くす
る期間として、さらにパワーオンリセット期間、および
/またはウォーミングアップ期間を設定している。パワ
ーオンリセット期間において動作するパワーオンリセッ
ト回路は、クロック周波数の影響を受けることがない回
路であるので、クロック周波数を低くしても問題なく動
作を行うことが可能である。また、ウォーミングアップ
期間では、例えばウォーミングアップカウンタやモード
切り換えスイッチなどが動作するのみであり、制御手段
は動作する必要はないので、クロック周波数を低くして
も、処理能力はほとんど変化しないものとなる。
【0026】したがって、この期間においてクロック周
波数を低速化することによって制御手段における消費電
流を低減することが可能となり、これによって制御手段
の動作に関わる電力の負荷を減らすことによって電源の
立ち上がりを早くすることが可能となる。すなわち、上
記のような方法によれば、電源の立ち上がりが早くなる
ことによって、パワーオンリセット期間、および/また
はウォーミングアップ期間の短縮を図ることが可能とな
り、半導体装置における処理時間の短縮が可能となる。
【0027】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記半導体装置が備える
不揮発性メモリ部に対して情報の書き込み処理および/
または消去処理を行う期間における上記クロック周波数
を、上記第2の期間における上記クロック周波数よりも
低い値となるように切り換える方法としてもよい。
【0028】上記の方法では、クロック周波数を低くす
る期間として、さらに不揮発性メモリ部に対して情報の
書き込み処理および/または消去処理を行う期間を設定
している。不揮発性メモリ部に対する情報の書き込み処
理および消去処理は、電流の消費量が極めて大きいもの
となる。よって、これらの処理が開始されると、消費電
流の増大によって、内部電源の電圧レベルがある程度低
下することになる。一方、不揮発性メモリ部に対するデ
ータの書き込み処理および消去処理が行われている最中
では、制御手段によって行われる処理は比較的少ない状
態となる。
【0029】すなわち、上記の方法のように制御すれ
ば、制御手段における消費電流が低減されることによっ
て、内部電源の電圧レベルの低下を抑制することが可能
となる。したがって、不揮発性メモリ部における書き込
み処理および消去処理を行うことによる電流消費の増大
によって、内部電源の電圧レベルが著しく低下し、これ
による動作異常の発生を抑制することが可能となる。ま
た、このような制御によるパフォーマンスの低下もほと
んど発生しない。
【0030】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記相互認識通信期間
が、上記外部装置からの準備要求コマンドを受信する受
信期間と、上記外部装置に対してのリクエスト応答コマ
ンドを送信する送信期間とを含んでおり、上記受信期間
中において、受信した信号を復調する処理を行う復調回
路を動作させる一方、上記送信期間では、上記復調回路
の動作を停止させる方法としてもよい。
【0031】上記の方法では、準備要求コマンドの受信
期間では復調回路を動作させる一方、リクエスト応答コ
マンドの送信期間では復調回路の動作を停止させる制御
を行っている。このような制御によれば、復調動作が必
要なときにのみ復調回路が動作することになるので、例
えば送信期間中において、何らかの要因によって内部電
源の電圧レベルが変動し、これによって復調回路に対し
てノイズが入力された場合でも、復調回路の動作は停止
されているので、復調回路から不要な出力が行われるこ
とを防止することができる。このような復調回路からの
不要な出力は、例えば復調回路からの出力に基づいて動
作する制御手段の誤動作を招くことになるので、上記の
ようにノイズの影響を防止することによって、半導体装
置の誤動作を防止することができる。
【0032】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記の方法において、上記データ送受信期間
が、上記外部装置からデータを受信する受信期間と、上
記外部装置に対してデータを送信する送信期間とを含ん
でおり、上記受信期間中において、受信した信号を復調
する処理を行う復調回路を動作させる一方、上記送信期
間では、上記復調回路の動作を停止させる方法としても
よい。
【0033】上記の方法では、データの受信期間では復
調回路を動作させる一方、データの送信期間では復調回
路の動作を停止させる制御を行っている。このような制
御によれば、復調動作が必要なときにのみ復調回路が動
作することになるので、上記と同様に、ノイズの影響を
防止することによって、半導体装置の誤動作を防止する
ことができる。
【0034】また、本発明に係る半導体装置動作制御プ
ログラムは、上記の半導体装置の動作制御方法をコンピ
ュータに実行させることを特徴としている。
【0035】上記プログラムを半導体装置が備えるコン
ピュータシステムにロードすることによって、上記半導
体装置の動作制御方法を実現することが可能となる。
【0036】また、本発明に係る半導体装置動作制御プ
ログラムを記録した記録媒体は、上記の半導体装置の動
作制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録していることを特徴としている。
【0037】上記記録媒体に記録されたプログラムを半
導体装置が備えるコンピュータシステムにロードするこ
とによって、上記半導体装置の動作制御方法を実現する
ことが可能となる。
【0038】また、本発明に係る半導体装置は、非接触
によって外部装置から電力供給するとともに、該外部装
置との間で非接触によるデータ通信を行う半導体装置で
あって、上記半導体装置における内部動作を制御する制
御手段を備え、上記制御手段が、上記の半導体装置の動
作制御方法を実行することを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、上記した半導体装置
の動作制御方法を制御手段が実行するので、上記した動
作制御方法による作用効果が実現された半導体装置を提
供することができる。すなわち、処理能力を低下させる
ことなく、通信時における通信品質を高い状態に保つこ
とが可能な半導体装置を提供することができる。
【0040】また、本発明に係る半導体装置は、上記の
構成において、上記外部装置から受信した信号に基づい
て、上記クロック周波数を規定するクロック信号を生成
するクロック信号生成手段と、上記クロック信号生成手
段によって生成されるクロック信号のクロック周波数を
切り換えるクロック切換手段とをさらに備え、上記制御
手段が、上記クロック切換手段に対して指示を行うこと
によって、上記クロック周波数の変更を行う構成として
もよい。
【0041】上記の構成によれば、クロック信号は、外
部装置から受信した信号に基づいてクロック信号生成手
段によって生成され、クロック周波数の切換は、クロッ
ク切換手段によって行われることになる。このようなク
ロック信号生成手段およびクロック切換手段自体は、比
較的入手が容易であるので、本発明の動作制御方法を容
易に実現することが可能となる。
【0042】また、本発明に係る半導体装置は、上記の
構成において、上記外部装置から受信した信号を復調す
る処理を行う復調回路と、上記復調回路の動作を制御す
る復調回路制御手段とを備え、上記復調回路制御手段
が、上記外部装置から復調処理が必要な信号を受信して
いるときにのみ上記復調回路が動作するように制御を行
う構成としてもよい。
【0043】上記の構成によれば、復調回路制御手段に
よる制御によって、外部装置から復調処理が必要な信号
の受信期間にのみ、復調回路が動作する一方、それ以外
の期間では、復調回路の動作が停止する。このような制
御によれば、復調動作が必要なときにのみ復調回路が動
作することになるので、例えば送信期間中において、何
らかの要因によって内部電源の電圧レベルが変動し、こ
れによって復調回路に対してノイズが入力された場合で
も、復調回路の動作は停止されているので、復調回路か
ら不要な出力が行われることを防止することができる。
このような復調回路からの不要な出力は、例えば復調回
路からの出力に基づいて動作する制御手段の誤動作を招
くことになるので、上記のようにノイズの影響を防止す
ることによって、半導体装置の誤動作を防止することが
できる。
【0044】また、本発明に係るICカードは、上記の
半導体装置を備えたことを特徴としている。
【0045】上記のような半導体装置をICカードに適
用することによって、例えば、外部の電力供給源からの
距離に応じて電力供給の程度が変化する非接触型ICカ
ードにおいても、処理能力を低下させることなく、通信
時における通信品質を高い状態に保つことが可能とな
る。したがって、使い勝手がよく、応用範囲が広いIC
カードを実現することができる。
【0046】また、例えば、上記のような非接触型IC
カードに、接触型の端子を設けるなどをすれば、非接触
型および接触型を兼用したICカードを実現することも
可能である。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図5に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0048】図3は、本実施形態に係る半導体回路装置
の概略構成を示すブロック図である。この半導体回路装
置は、非接触ICカードに内蔵されるものである。
【0049】この半導体回路装置は、電磁波を用いた通
信を行うRF(Radio Frequency)部1
A、各種論理演算を行う論理回路を複数備えたロジック
部1B、不揮発性メモリ部8、電圧制御回路部9などを
備えた構成となっている。ロジック部1Bは、データ処
理用のCPU(Central Processing
Unit)(制御手段)2、暗号を高速処理するため
のセキュリティ用プロセッサ3、演算処理における作業
領域としてのワークRAM(Random Acces
s Memory)4、起動時に用いられるブートRO
M(ReadOnly Memory)5、プロトコル
制御回路6、リセット回路7、クロック切換レジスタ
(クロック切換手段)10、復調制御回路レジスタであ
るRECEN(復調回路制御手段)11、および動作ク
ロック生成ブロックであるCG(クロック信号生成手
段)12、などを備えた構成となっている。
【0050】また、RF部1Aは、電磁誘導を起動させ
るアンテナコイル13、アンテナコイル13の接続端子
およびショットキーダイオードなどから構成される整流
回路14、変調回路15、復調回路16、クロック抽出
回路17、およびパワーオンリセット回路18を備えた
構成となっている。
【0051】まず、上記の構成における動作の概要を説
明する。リーダライタ装置から送信されたキャリア波
は、給電に最適に構成されたアンテナコイル13によっ
て受信される。アンテナコイル13における電磁誘導に
よって生じた電力は、整流回路14によって整流され
る。整流回路14によって全波整流された電源電圧であ
るVCC電源は、電圧制御回路部9に入力され、この電
圧制御回路部9において各ブロックに最適な電圧が生成
され、各ブロックに供給される。また、整流回路14か
らの搬送波形がクロック抽出回路17によって抽出さ
れ、クロック信号が生成される。
【0052】さらに、変調回路15および復調回路16
によって、振幅変調により双方向でデータ通信が行われ
る。受信した信号は、復調回路16によって復調信号に
変換されてプロトコル制御回路6に入力され、CPU2
によって処理される。またCPU2において送信信号が
生成されると、この送信信号がプロトコル制御回路6か
ら変調回路15に入力され、変調回路15において送信
に適した信号に変換された後に、アンテナコイル13か
ら送信される。プロトコル制御回路6は、詳細は後述す
るが、初期応答の処理、および非接触で通信するデータ
を適切なデータ転送フォーマットへ変換する処理などを
ハードウェアで実行する回路である。
【0053】なお、本実施形態において用いられる非接
触ICカード、およびこの非接触ICカードに対応した
リーダライタ装置は、ISO/IEC14443typ
eB規格に準拠するものとしている。また、RF部1A
は、リーダライタ装置が送信する13.56MHzのキ
ャリア波を受信し、変調回路15および復調回路16
は、ASK(Amplitude Shift Key
ing)10%振幅変調によってキャリア波に重畳され
たデータを変復調するものとしている。
【0054】また、動作クロック生成ブロックとしての
CG12は、クロック抽出回路17で抽出されたクロッ
クを発振源として動作クロックを生成している。このC
G12は、クロック切換レジスタ10において設定され
ているクロック周波数の分周設定に基づいて動作クロッ
クを生成している。
【0055】クロック切換レジスタ10は、上記のよう
に、クロック周波数の分周設定の値を格納するレジスタ
である。このクロック切換レジスタ10に格納される値
は、CPU2からの指示によって変更可能となってい
る。本実施形態では、クロック抽出回路17によって抽
出されたクロック周波数に対して、1/1、1/2、1
/4、1/8分周の切り換えが可能となるように、クロ
ック切換レジスタ10が設定されている。
【0056】また、復調制御回路レジスタとしてのRE
CEN11は、復調回路16の動作を制御する値を格納
するレジスタである。例えば、RECEN11のレジス
タにおける所定の1ビットに“1”データを書き込むこ
とによって復調回路を動作させ、“0”データを書き込
むことによって復調回路の動作を停止させるように制御
することが可能となっている。このRECEN11に格
納させる値は、CPU2からの指示によって変更可能と
なっている。
【0057】また、不揮発性メモリ部8は、例えばEE
PROM(electrically erasable/programmable read o
nly memory)などによって構成されるメモリである。な
お、この不揮発性メモリ部8としては、EEPROMに
限定されるものではなく、不揮発性のメモリであればど
のようなメモリを用いてもよい。
【0058】以上のように、本実施形態における半導体
回路装置は、CPU2によって、クロック切換レジスタ
10およびRECEN11に格納されている値を適切な
値に設定することによって、動作クロックの切り換え
と、復調回路16の動作の制御を行うことが可能となっ
ている。
【0059】次に、本実施形態における半導体回路装置
の制御方法について説明する。まず最初に、ISO14
443規格に規定されている非接触通信におけるデータ
転送フォーマットについて図4(a)および図4(b)
を参照しながら説明する。
【0060】非接触通信におけるデータ転送フォーマッ
トは、図4(a)に示すように、SOF(スタートファ
イル)、キャラクタデータ、およびEOF(エンドファ
イル)の3つのデータ転送領域によって構成されたもの
となっている。SOFは、10〜11etuの期間から
なる論理レベルがLとなるデータ転送領域である。な
お、1etuは、1bitデータを転送するのに必要と
される時間を示している。このSOFを受信することに
よって、非接触ICカードあるいはリーダライタ装置
は、データの送信が開始されたことを認識する。EOF
は、SOFと同様に、10〜11etuの期間からなる
論理レベルがLとなるデータ転送領域である。このEO
Fを受信することによって、非接触ICカードあるいは
リーダライタ装置は、データの送信が終了したことを認
識する。
【0061】キャラクタデータは、例えばコマンドや各
種データによって構成されるデータ転送領域である。こ
のキャラクタデータ内には、図4(b)に示すように、
スタートビットから始まる8ビットデータ、およびスト
ップビットからなるバイトデータが複数含まれている。
【0062】次に、半導体回路装置における初期応答動
作について図5を参照しながら説明する。図5は、IS
O14443typeBに規定されている初期応答動作
の処理の流れを示すフローチャートである。この初期応
答では、上記したデータ通信フォーマットに則ったデー
タ通信が行われる。
【0063】まず、ステップ1(以降、S1のように称
する)は、半導体回路装置の電源がOFFとなっている
状態を示している。その後、電源が立ち上がると、S2
において、半導体回路装置は、REQBコマンドまたは
WAITコマンドの受信の待機状態となる。REQBコ
マンドおよびWAITコマンドは、リーダライタ装置か
ら、非接触ICカードに対して、初期応答時および通常
通信時におけるデータ通信の準備を要求するコマンドで
ある。このREQBコマンドおよびWAITコマンド
は、アプリケーションID(AFI)属性情報パラメー
タ(PARM)および巡回冗長検査符号(CRC)など
の情報を含んでいる。
【0064】ここで、電源の立ち上がりからREQBコ
マンドの送信までに要する時間は、非接触ICカードの
電源検出パワーオンリセットにかかる時間や、電源立ち
上がりシーケンスにおけるモード判別などに依存してい
る。
【0065】準備要求コマンドであるREQBコマンド
を受信すると、まずS3において、REQBコマンドに
含まれるアプリケーションID(AFI)が一致するか
の確認が行われる。ここで、AFIが一致しないと判断
されると(S3においてNO)、半導体回路装置が対応
していないREQBコマンドが受信されたものと判断さ
れ、S2に戻って、再びREQBコマンドまたはWAI
Tコマンドの受信の待機状態となる。
【0066】一方、AFIが一致していると判断される
と(S3においてYES)、次にS4において、REQ
Bコマンドに含まれる属性情報(PARM)から、リー
ダライタ装置に同時に挿入可能なICカードの枚数の上
限値Nの判定が行われる。本実施形態では、N=1であ
るか否かが判定されている。ここで、N=1でないと判
断された場合(S4においてNO)、他のICカードに
よる通信との衝突を防止するために、S5において通信
の衝突防止などのその他の処理が行われ、その後S6か
らの処理が行われる。
【0067】一方、N=1であると判断された場合(S
4においてYES)、S6において、リーダライタ装置
に対してATQBコマンドの送信が行われる。ATQB
コマンドは、REQBコマンドに対するリクエスト応答
信号であり、擬似ID(PUPI)、アプリケーション
情報(Application data)、プロトコル情報(Protocolinf
o)CRCなどを含んでいる。
【0068】ATQBコマンドの送信が行われ、リーダ
ライタ装置がこれを受信すると、S7において、識別
子、上位階層情報などを含んだATTRIBコマンドの
送信が行われ、以降、半導体回路装置とリーダライタ装
置との間で通信が確立される。
【0069】次に、プロトコル制御回路6における処理
について説明する。REQBコマンドの受信からATQ
Bコマンドの送信までにかかる所要時間は、ISO14
443typeB規格によって規定されており、256
/fs(fs=13.56/16MHzであり、サブキ
ャリア周波数を示している)である。この期間内にAT
QBコマンドの返信がなければ、初期応答確認が成立し
なくなる。したがって、この処理を所定期間内にソフト
ウェアで処理する場合には、CPU2の高速化が必要と
なる。
【0070】ところが、非接触通信では、リーダライタ
装置から電磁誘導による給電を行うために、大容量メモ
リが消費するような大電力の駆動を行うことはできず、
小容量で、幾分不安定な電源供給となっている。すなわ
ち、非接触ICカードにおいては、低消費電流化が望ま
れており、消費電流の大きい高速なCPU2を利用する
ことは困難となっている。このような理由により、非接
触通信における電流消費の負担を軽くするために、プロ
トコル制御回路はハードウェアによって初期応答処理を
行う構成となっている。
【0071】次に、本実施形態における、初期応答から
変復調通信を行うまでの動作について、図1に示すタイ
ミングチャートに基づいて説明する。同図に示すよう
に、初期応答から変復調通信を行うまでの期間を(1)
〜(8)の8つの期間に分割する。(1)の期間は電源
立ち上がり期間、(2)の期間はCPU2のウォーミン
グアップ(WUP)期間、(3)の期間は不揮発性メモ
リ部8に格納されているOS(Operating System)のプロ
グラムが読み出されて起動処理を行っている期間、
(4)の期間はプロトコル制御回路6の起動期間、
(5)の期間はREQBコマンドの受信期間、(6)の
期間はATQBコマンドの送信期間、(7)の期間はデ
ータ通信の準備期間、(8)の期間は通常データの通信
期間をそれぞれ示している。以下に、上記の各期間にお
ける処理の詳細について説明する。
【0072】(1)の期間では、パワーオンリセット回
路18などによって受信している電源電圧が検出され、
所定の電圧(VCC電圧)にまで到達するまでの処理が
行われる。この(1)の期間によって、初期リセット期
間が確保される。
【0073】(2)の期間では、システムの立ち上げの
ためのウォーミングアップ処理が行われている。この期
間内において、テストモードの選択や非接触モードの選
択などが行われる。
【0074】ここで、(1)の期間および(2)の期間
において、CPU2は、クロック切換レジスタ10に格
納されているクロック周波数の分周設定を所定の値に設
定することによって、クロック周波数を所定の値に設定
している。本実施形態では、(1)の期間および(2)
の期間では、クロック周波数の分周設定を最低速である
1/8に設定している。これは、これらの期間におい
て、クロック周波数を最低速に設定しても、電圧検出動
作、ウォーミングアップ動作、モード選択動作に対する
影響はなく、パフォーマンスを低下させることもないか
らである。
【0075】詳しく説明すると、電圧検出動作を行うパ
ワーオンリセット回路18は、クロック周波数の影響を
受けることがない回路であるので、最低クロックでも問
題なく動作を行うことが可能である。また、ウォーミン
グアップ動作およびモード選択動作は、ウォーミングア
ップカウンタ(図示せず)やモード切り換えスイッチ
(図示せず)などが動作するのみであり、CPU2は動
作する必要はないので、クロックを最低にしても、処理
能力はほとんど変化しないものとなる。
【0076】なお、このときのCPU2における消費電
流は、実測で数mA程度となる。すなわち、この期間で
は、クロック周波数を低速化することによってCPU2
における消費電流が低減することになり、これによって
CPU2の動作に関わる電力の負荷を減らすことによっ
て電源の立ち上がりを早くすることが可能となってい
る。
【0077】なお、本実施形態では、(1)および
(2)の期間では、クロック周波数の分周設定を1/8
に設定しているが、これに限定されるものではなく、C
PU2の性能や処理内容などに応じて、パフォーマンス
を低下させない範囲で最低限の値に設定すればよい。一
例としては、これらの期間におけるクロック周波数の分
周設定を、1/8〜1/4の間に設定すればよい。
【0078】(2)の期間では、CPU2は、ブートR
OM5に記憶されているプログラムを読み出すことによ
って処理を行っている。しかしながら、(3)の期間以
降では、不揮発性メモリ部8に記憶されているOSプロ
グラムの読み出し、およびこのOSに基づく処理が行わ
れることになる。ここで、本実施形態では、(3)の期
間に移行した際に、CPU2からの指示によって、クロ
ック切換レジスタ10に格納されているクロック周波数
の分周設定が、最高速である1/1に切り換えられる。
これは、CPU2の動作クロックを最高にすることによ
って、OSの読み出しおよび起動処理を高速化し、
(3)の期間を短くすることを目的としている。
【0079】なお、(3)の期間では、クロック周波数
を最高にすることによって電圧の降下が生じている。電
圧の降下の度合いは、リーダライタ装置の磁場の強度
や、リーダライタ装置と非接触ICカードとの距離など
のシステム環境に依存するものであるが、具体的には、
CPU2における消費電流は数10mA程度となり、定
格電圧が5Vである場合、(3)の期間では、内部電源
の電圧が約4.6V程度に降下している。しかしなが
ら、この期間では通信処理は行われないので、電圧降下
による通信可能距離の低下などの問題が生じていても、
動作に支障が生じることはない。また、不揮発性メモリ
部8からのOSプログラムの読み出し動作、およびOS
の起動動作に関しても、上記のような程度の電圧降下で
あれば、十分に動作が可能である。
【0080】なお、本実施形態では、(3)の期間で
は、クロック周波数の分周設定を1/1に設定している
が、これに限定されるものではなく、CPU2の性能や
処理内容などに応じて、OSの読み出しおよび起動処理
を高速化することが可能となる範囲での値に設定すれば
よい。一例としては、この期間におけるクロック周波数
の分周設定を、1/2〜1/1の間に設定すればよい。
【0081】次に、(4)の通信準備期間に移行する。
本実施形態では、この通信準備期間として50μsの期
間を設けている。この期間は、通信開始のための各種設
定動作が完了するには十分な時間となるように設定して
いる。したがって、CPU2を高速に動作させなくて
も、上記各種設定動作を通信準備期間内で完了すること
が可能となっている。よって、本実施形態では、(4)
の期間に移行した際に、CPU2からの指示によって、
クロック切換レジスタ10に格納されているクロック周
波数の分周設定が、最低速である1/8に切り換えられ
る。
【0082】このように、クロック周波数が最低速に切
り換えられることによって、CPU2における消費電流
が減少することになり、内部電源の電圧が定格電圧であ
る5Vに復帰する。
【0083】なお、本実施形態では、(4)の期間で
は、クロック周波数の分周設定を1/8に設定している
が、これに限定されるものではなく、CPU2の性能や
処理内容などに応じて、上記各種設定動作を通信準備期
間内で完了することが可能となる範囲で最低限の値に設
定すればよい。一例としては、これらの期間におけるク
ロック周波数の分周設定を、1/8〜1/4の間に設定
すればよい。
【0084】次に、(5)のREQBコマンドの受信お
よび復調を行う期間から、(6)のATQBコマンドの
変調および送信を行う期間に移行する。(5)の期間で
は、REQBコマンドの受信が行われ、このREQBコ
マンドに含まれるアプリケーション情報の確認や、リー
ダライタ装置に挿入可能なICカードの枚数の上限値の
確認などが行われる。そして、(6)の期間において、
ATQBコマンドの送信処理が行われる。これらの処理
については前述したとおりである。
【0085】以上の(5)および(6)の期間での処理
は、プロトコル制御回路6によって行われることにな
る。プロトコル制御回路6は、前記したように、このよ
うな初期応答処理をハードウェアによって実行する構成
となっている。したがって、この期間では、CPU2が
高速に処理を行う必要はない。よって、本実施形態で
は、(5)および(6)の期間では、クロック周波数の
分周設定が、最低速である1/8の状態が維持される。
ここで、プロトコル制御回路6は、クロック抽出回路1
7によって抽出されたクロック信号に基づいて、ボーレ
ートジェネレータ(図示せず)によって生成されたクロ
ック信号に同期して動作しており、CPU2の動作クロ
ックとは独立して動作している。
【0086】なお、本実施形態では、(5)および
(6)の期間では、クロック周波数の分周設定を1/8
に設定しているが、これに限定されるものではなく、C
PU2の性能や処理内容などに応じて、初期応答処理に
不具合が生じない範囲で最低限の値に設定すればよい。
一例としては、これらの期間におけるクロック周波数の
分周設定を、1/8〜1/4の間に設定すればよい。
【0087】この(5)の期間では、CPU2による消
費電流は数mA程度となっており、例えば(3)の期間
のように、クロック周波数を最高速に設定している期間
での消費電流である数10mAと比較すると、大幅に消
費電流が低減されていることになる。また、(5)の期
間における内部電源の電圧レベルは、実測で約5.0V
程度となり、定格電圧が維持されることになる。すなわ
ち、電圧の降下がほとんど生じないので、通信可能距離
を確実に確保することが可能となり、ある程度通信距離
が変動しても問題なく通信を行うことが可能となる。ま
た、逆に言えば、通信距離が遠くなることによって電力
供給能力が低下したとしても、CPU2における消費電
流が小さいことにより、内部電源の電圧降下を最小限に
抑えることが可能となり、電圧が著しく低下することに
よる動作上の不具合の発生を抑制することが可能とな
る。
【0088】ここで、内部電源の電圧の降下に伴う弊害
について詳しく説明する。電圧制御回路部9の内部にあ
る定電圧回路による電圧補正値(クランプ電圧)は、整
流回路14の出力であるVCC電源の電圧とクランプ用
抵抗(図示せず)によって決定される。通信距離が離れ
てくると、電力供給能力が低下してくるために、CPU
2の消費電流が電源電圧に与える影響が大きくなってく
る。
【0089】ここで、クロック周波数を最高速に設定す
る場合、CPU2での消費電流は数10mAとなり、内
部電源の電圧レベルは約4.6V程度となる。すなわ
ち、CPU2での消費電流が大きい状態の場合、電源電
圧の降下を助長することになる。この結果、内部電源の
電圧レベルが定電圧回路のクランプ電圧をも下回ってし
まうと、通信に影響が及ぶことになり、通信品質が劣化
することになる。
【0090】したがって、本実施形態では、上記のよう
に、通信動作を行う際には、クロック周波数を低い値
(1/8分周)に設定することによってCPU2による
消費電流を低減させることによって、内部電源の電圧レ
ベルの低下を抑制し、通信能力の低下を抑制している。
【0091】なお、(6)の期間では、非接触ICカー
ド側からリーダライタ装置に向けてATQBコマンドの
送信が行われている。この際には、変調回路15によっ
て、例えばBPSK変調によるコマンドの変調処理が行
われ、アンテナ13から電波の送信が行われることにな
る。BPSK変調とは、パルス波の位相の変化によって
情報を表現する変調方式である。なお、変調方式として
は、他にAM変調などを用いてもよい。このような送信
処理は、受信処理に比べて消費電流が若干大きくなり、
これに伴って内部電源の電圧レベルが若干降下した状態
で変動することになる。
【0092】しかしながら、この電圧降下に関しては、
次の2点により問題は少ないものとなっている。すなわ
ち、この電圧降下の程度は、例えばCPU2の動作クロ
ックを最高速にする場合の電圧降下の程度と比較して僅
かなものであり、半導体装置回路内での動作に支障をき
たすほどではないものである。また、この電圧降下によ
って、非接触ICカードから送信する電波の強度が若干
低下したとしても、受信側のリーダライタ装置は、安定
した電力供給が行われる環境であるので、リーダライタ
装置における多少の受信電波強度の低下は、ゲインの変
更などによって補償することが可能である。
【0093】また、(5)の期間が開始されるタイミン
グで、CPU2は、復調制御回路レジスタとしてのRE
CEN11の所定のビットを“1”に設定する指示を行
う。これにより、ON状態を示すRECEN信号が復調
回路16に入力され、復調回路16が復調動作を開始
し、受信したREQBコマンドの内容がCPU2に対し
て送られる。また、(5)の期間が終了するタイミング
で、CPU2は、RECEN11の所定のビットを
“0”に設定する指示を行う。これにより、OFF状態
を示すRECEN信号が復調回路16に入力され、復調
回路16が復調動作を停止する。以上のような制御によ
れば、復調動作が必要なときにのみ復調回路16が動作
することになるので、復調回路16が復調動作を停止し
ているときには、復調回路16からの出力信号を例えば
“H”レベルに固定することによって、プロトコル制御
回路6に対して不要なノイズが入力されることを防止す
ることができる。
【0094】このノイズに関して詳しく説明すると、
(3)の期間から(4)の期間に移行する際には、クロ
ック周波数が変更されることによって、内部電源の電圧
値が瞬間的に変化することになる。この電圧の変動時に
は、リンギングノイズと呼ばれる不要なノイズが発生す
ることになる。このノイズが発生している際に復調回路
が動作していると、受信したコマンドとは関係のない無
意味な信号が復調回路から出力されることになり、CP
U2が誤動作する要因となる。また、クロック周波数が
変更された直後から例えばREQBコマンドの受信処理
が開始されると、ノイズの影響によって、受信したコマ
ンドの情報が正確にCPU2に伝達されないことにな
る。すなわち、上記のように、クロック周波数が変更さ
れた直後から所定の期間を、ノイズ発生に対する緩衝期
間として設定し、この緩衝期間では、RECEN11か
らの指示によって復調回路16の動作を停止させる構成
とすることによって、ノイズ発生に伴う上記のような問
題を解消することが可能となる。さらに、復調回路16
が動作する必要がない期間は、全てRECEN11から
の指示によって復調回路16の動作を停止させる構成と
することによって、クロック周波数変更時以外に発生す
るノイズによる悪影響をも抑制することが可能となる。
【0095】次に、(7)のデータ通信の準備期間に移
行する。この期間では、実際のデータ通信を行うための
準備として、CPU2が不揮発性メモリ部8からデータ
通信を行うためのアプリケーションプログラムを読み出
し、起動処理が行われる。この期間では、CPU2は、
クロック切換レジスタ10に格納されているクロック周
波数の分周設定を1/1に設定し、クロック周波数を最
高速に上げている。クロック周波数を最高速に上げるこ
とによって、内部電源の電圧レベルは定格電圧から若干
低下することになるが、この期間では通信処理は行われ
ないので、この電圧レベルの低下による上記したような
問題は生じないことになる。
【0096】なお、本実施形態では、(7)の期間で
は、クロック周波数の分周設定を1/1に設定している
が、これに限定されるものではなく、CPU2の性能や
処理内容などに応じて、アプリケーションプログラムの
読み出しおよび起動処理を高速化することが可能となる
範囲での値に設定すればよい。一例としては、この期間
におけるクロック周波数の分周設定を、1/2〜1/1
の間に設定すればよい。
【0097】次に、(8)のデータ通信の実行期間に移
行する。この期間が開始されると、CPU2は、クロッ
ク切換レジスタ10に格納されているクロック周波数の
分周設定を1/8に設定し、クロック周波数を最低速に
している。これは、この期間では通信処理が行われるの
で、クロック周波数を低下させることによってCPU2
における消費電流を低減し、上記したような電圧降下の
問題を抑制することを目的としている。
【0098】そして、(8)の期間の最初に、通信開始
のための各種設定動作を行うための通信準備期間として
50μsの期間を設け、この通信準備期間が経過した後
に、実際のデータ通信が行われる。この通信準備期間
は、前期した(4)の期間と同様の目的で設けられる期
間である。
【0099】なお、本実施形態では、(8)の期間で
は、クロック周波数の分周設定を1/8に設定している
が、これに限定されるものではなく、CPU2の性能や
処理内容などに応じて、データ通信処理に不具合が生じ
ない範囲で最低限の値に設定すればよい。一例として
は、これらの期間におけるクロック周波数の分周設定
を、1/8〜1/4の間に設定すればよい。
【0100】なお、図示はしていないが、(8)の期間
においても、(4)〜(6)の期間と同様に、復調動作
が必要とされる期間のみ、RECEN信号がONとなる
ように、CPU2がRECEN11に格納されている値
を変更するようにしている。
【0101】次に、(8)のデータ通信の実行期間にお
ける処理の詳細について、図2に示すタイミングチャー
トに基づいて説明する。同図に示すように、データ通信
の実行期間を(11)〜(15)の5つの期間に分割す
る。(11)の期間はコマンドの受信待ちの期間、(1
2)の期間はコマンドを受信している期間、(13)の
期間は不揮発性メモリ部8に対する書き込み、消去処理
を行っている期間、(14)の期間はコマンドを送信し
ている期間、(15)の期間は、コマンドの受信待ち状
態に再び戻っている期間をそれぞれ示している。以下
に、上記の各期間における処理の詳細について説明す
る。
【0102】(11)の期間は、通信準備が完了し、リ
ーダライタ装置からコマンドが送信されてくることを待
機している期間となっている。図2に示す例では、この
コマンド受信待ち期間では、CPU2は、クロック切換
レジスタ10に格納されているクロック周波数の分周設
定を1/4に設定している。
【0103】そして、コマンドの受信が開始されると
(12)の期間に移行し、この期間中でコマンドの受信
が行われる。このコマンドの受信が行われている期間に
おいても、クロック周波数は変更されずに、分周設定が
1/4の状態が維持される。
【0104】なお、図1に示した例では、データ通信が
行われる期間では、クロック周波数の分周設定が1/8
に設定されている例を示したが、図2に示す例では、こ
れを1/4に設定していることになる。これは、後述す
る(13)の期間において、さらにクロック周波数を低
くする制御を行うことを目的としているものである。す
なわち、(11)の期間におけるクロック周波数は、C
PU2の性能や処理内容などに応じて、データ通信処理
に不具合が生じない範囲で、最高速のクロック周波数よ
りも小さく、最低速のクロック周波数よりも大きい値に
設定すればよいことになる。
【0105】コマンドの受信処理が終了すると、(1
3)の期間におけるメモリ処理が開始される。この期間
では、受信したコマンドの内容に応じて、不揮発性メモ
リ部8にデータを書き込んだり、記憶されているデータ
を消去したりする処理が行われることになる。
【0106】不揮発性メモリ部8に対するデータの書き
込み処理および消去処理は、電流の消費量が極めて大き
いものとなる。よって、これらの処理が開始されると、
消費電流の増大によって、内部電源の電圧レベルがある
程度低下することになる。一方、不揮発性メモリ部8に
対するデータの書き込み処理および消去処理が行われて
いる最中では、CPU2によって行われる処理は比較的
少ない状態となる。
【0107】これらに基づいて、(13)の期間中で
は、CPU2は、クロック切換レジスタ10に格納され
ているクロック周波数の分周設定を、最低値である1/
8に設定する。これにより、CPU2における消費電流
が低減されることによって、内部電源の電圧レベルの低
下を最小限に抑制することが可能となる。したがって、
不揮発性メモリ部8における書き込み処理および消去処
理を行うことによる電流消費の増大によって、内部電源
の電圧レベルが著しく低下し、これによる動作異常の発
生を抑制することが可能となる。
【0108】なお、この例では、不揮発性メモリ部8に
おける書き込み処理および消去処理を行う際に、クロッ
ク周波数の分周設定を1/8に設定しているが、これに
限定されるものではなく、CPU2の性能や処理内容、
および不揮発性メモリ部8における消費電流量などに応
じて、メモリ処理に不具合が生じない範囲で最低限の値
に設定すればよい。一例としては、これらの期間におけ
るクロック周波数の分周設定を、1/8〜1/4の間に
設定すればよい。
【0109】次に、(14)の期間においてコマンドの
送信処理が行われる。この期間では、不揮発性メモリ部
8に記憶されているデータの読み出し処理、CPU2に
よるコマンドの生成処理、および変調回路15による変
調処理などが行われる。ここで、不揮発性メモリ部8か
らの読み出し処理は、上記の書き込み処理および消去処
理と比較して、消費する電流量は小さいものとなってい
る。したがって、この期間でのクロック周波数は、(1
3)の期間でのクロック周波数よりも高い値、具体的に
は、クロック周波数の分周設定を1/4に設定してい
る。
【0110】なお、この(14)の期間で行われるコマ
ンドの送信処理は、受信処理に比べて消費電流が若干大
きくなり、これに伴って内部電源の電圧レベルが若干降
下した状態で変動することになる。しかしながら、前記
したように、この電圧降下による問題は少ないものとな
っている。
【0111】そして、コマンドの送信処理が終了する
と、(15)の期間において、前記した(4)の期間と
同様の通信準備期間が経過した後に、再びリーダライタ
装置からのコマンドの受信待ち状態に移行する。このコ
マンドの受信待機期間では、クロック周波数は変更され
ずに、分周設定が1/4の状態が維持される。
【0112】なお、図2に示す例では、クロック周波数
の分周設定を、(11)〜(12)および(14)〜
(15)の期間において1/4とし、(13)の期間に
おいて1/8としているが、上記したように、これらの
値はあくまで一例であり、各期間での電圧の降下の度合
いなどに応じて適宜設定すればよい。例えば、条件によ
っては、全ての期間のクロック周波数の分周設定を同じ
値、例えば1/8とすることも考えられる。
【0113】以上のように、本実施形態における半導体
回路装置によれば、通信処理が行われる期間において
は、クロック周波数を低速にすることによって消費電流
の低減を行い、通信に必要な内部電源の電圧レベルを確
保するとともに、通信品質の確保も図っている。また、
通信処理が行われていない期間においては、クロック周
波数を高速にすることによって、CPU2によるデータ
処理やコマンド処理などの処理能力を高い状態にするこ
とが可能となっている。
【0114】このように、本実施形態に係る半導体回路
装置は、非接触通信において、通信距離を拡大すること
が可能となり、利便性の向上や応用範囲の拡大などの効
果を奏することになる。よって、本半導体回路装置は、
非接触ICカード、あるいは非接触型と接触型とを兼用
するICカードに好適に用いることができる。
【0115】以上説明した半導体回路装置における動作
制御方法は、例えば不揮発性メモリ部8に記憶されるプ
ログラムによって実現されるが、不揮発性メモリ部8に
限定されるものではなく、何らかのメモリ手段に記憶さ
れていればよい。また、このプログラムを、外部から通
信手段によって不揮発性メモリ部8に記憶させるような
形態も考えられる。この場合の外部としては、何らかの
記録媒体に記録された上記プログラムを記録した記録媒
体でもよいし、いわゆる通信ネットワークを介して接続
される外部のコンピュータであってもよい。
【0116】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半導体装置
の動作制御方法は、半導体装置が動作している期間にお
いて、上記半導体装置における内部動作を制御する制御
手段の動作を規定するクロック周波数を、少なくとも、
通信処理が行われている第1の期間の方が、通信処理が
行われていない第2の期間よりも低い値となるように切
り換えることを構成である。
【0117】これにより、通信処理が行われている期間
でクロック周波数を低くすることによって、制御手段に
おける消費電流が減少することになり、制御手段の電流
消費による内部電源の電圧レベルの低下の程度を抑制す
ることができるという効果を奏する。また、通信処理が
行われていない期間では、例えば制御手段によって何ら
かの処理動作が行われていることが考えられるので、ク
ロック周波数を高くすることによって、制御手段による
処理能力を向上させることができるという効果を奏す
る。すなわち、半導体装置における処理能力を低下させ
ることなく、通信時における通信品質を高い状態に保つ
ことが可能となるという効果を奏する。
【0118】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記第1の期間が、上記半導体装置と上記外部
装置との間で相互に通信相手を認識する相互認識通信期
間を含んでいる方法としてもよい。
【0119】これにより、上記の方法による効果に加え
て、相互認識通信期間では、制御手段の動作を規定する
クロック周波数を低くすることによって、通信品質を確
保することによって、上記のような問題が発生すること
を抑制することが可能となるという効果を奏する。
【0120】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記第1の期間が、データの送受信を行うデー
タ送受信期間を含んでいる方法としてもよい。
【0121】これにより、上記の方法による効果に加え
て、通信品質を確保することによって、通信品質が劣化
するなどの不具合が生じることによって、非接触通信処
理における処理時間が長くなり、操作性の低下を招くと
いう問題が発生することを抑制することが可能となると
いう効果を奏する。
【0122】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記半導体装置におけるパワーオンリセット期
間、および/またはウォーミングアップ期間における上
記クロック周波数を、上記第2の期間における上記クロ
ック周波数よりも低い値となるように切り換える方法と
してもよい。
【0123】これにより、上記の方法による効果に加え
て、電源の立ち上がりが早くなることによって、パワー
オンリセット期間、および/またはウォーミングアップ
期間の短縮を図ることが可能となり、半導体装置におけ
る処理時間の短縮が可能となるという効果を奏する。
【0124】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記半導体装置が備える不揮発性メモリ部に対
して情報の書き込み処理および/または消去処理を行う
期間における上記クロック周波数を、上記第2の期間に
おける上記クロック周波数よりも低い値となるように切
り換える方法としてもよい。
【0125】これにより、上記の方法による効果に加え
て、不揮発性メモリ部における書き込み処理および消去
処理を行うことによる電流消費の増大によって、内部電
源の電圧レベルが著しく低下し、これによる動作異常の
発生を抑制することが可能となるという効果を奏する。
また、このような制御によるパフォーマンスの低下もほ
とんど発生しない。
【0126】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記相互認識通信期間が、上記外部装置からの
準備要求コマンドを受信する受信期間と、上記外部装置
に対してのリクエスト応答コマンドを送信する送信期間
とを含んでおり、上記受信期間中において、受信した信
号を復調する処理を行う復調回路を動作させる一方、上
記送信期間では、上記復調回路の動作を停止させる方法
としてもよい。
【0127】これにより、上記の方法による効果に加え
て、例えば送信期間中において、何らかの要因によって
内部電源の電圧レベルが変動し、これによって復調回路
に対してノイズが入力された場合でも、復調回路の動作
は停止されているので、復調回路から不要な出力が行わ
れることを防止することができるという効果を奏する。
【0128】また、本発明に係る半導体装置の動作制御
方法は、上記データ送受信期間が、上記外部装置からデ
ータを受信する受信期間と、上記外部装置に対してデー
タを送信する送信期間とを含んでおり、上記受信期間中
において、受信した信号を復調する処理を行う復調回路
を動作させる一方、上記送信期間では、上記復調回路の
動作を停止させる方法としてもよい。
【0129】これにより、上記の方法による効果に加え
て、上記と同様に、ノイズの影響を防止することによっ
て、半導体装置の誤動作を防止することができるという
効果を奏する。
【0130】また、本発明に係る半導体装置動作制御プ
ログラムは、上記の半導体装置の動作制御方法をコンピ
ュータに実行させるものである。
【0131】これにより、上記プログラムを半導体装置
が備えるコンピュータシステムにロードすることによっ
て、上記半導体装置の動作制御方法を実現することが可
能となるという効果を奏する。
【0132】また、本発明に係る半導体装置動作制御プ
ログラムを記録した記録媒体は、上記の半導体装置の動
作制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
録している構成である。
【0133】これにより、上記記録媒体に記録されたプ
ログラムを半導体装置が備えるコンピュータシステムに
ロードすることによって、上記半導体装置の動作制御方
法を実現することが可能となるという効果を奏する。
【0134】また、本発明に係る半導体装置は、半導体
装置における内部動作を制御する制御手段を備え、上記
制御手段が、上記の半導体装置の動作制御方法を実行す
る構成である。
【0135】これにより、処理能力を低下させることな
く、通信時における通信品質を高い状態に保つことが可
能な半導体装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0136】また、本発明に係る半導体装置は、上記外
部装置から受信した信号に基づいて、上記クロック周波
数を規定するクロック信号を生成するクロック信号生成
手段と、上記クロック信号生成手段によって生成される
クロック信号のクロック周波数を切り換えるクロック切
換手段とをさらに備え、上記制御手段が、上記クロック
切換手段に対して指示を行うことによって、上記クロッ
ク周波数の変更を行う構成としてもよい。
【0137】これにより、上記の構成による効果に加え
て、上記のようなクロック信号生成手段およびクロック
切換手段自体は、比較的入手が容易であるので、本発明
の動作制御方法を容易に実現することが可能となるとい
う効果を奏する。
【0138】また、本発明に係る半導体装置は、上記外
部装置から受信した信号を復調する処理を行う復調回路
と、上記復調回路の動作を制御する復調回路制御手段と
を備え、上記復調回路制御手段が、上記外部装置から復
調処理が必要な信号を受信しているときにのみ上記復調
回路が動作するように制御を行う構成としてもよい。
【0139】これにより、上記の構成による効果に加え
て、復調動作が必要なときにのみ復調回路が動作するこ
とになるので、例えば送信期間中において、何らかの要
因によって内部電源の電圧レベルが変動し、これによっ
て復調回路に対してノイズが入力された場合でも、復調
回路の動作は停止されているので、復調回路から不要な
出力が行われることを防止することができるという効果
を奏する。
【0140】また、本発明に係るICカードは、上記の
半導体装置を備えた構成である。
【0141】これにより、使い勝手がよく、応用範囲が
広いICカードを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体回路装置にお
ける、初期応答から変復調通信を行うまでの動作を示す
タイミングチャートである。
【図2】上記半導体回路装置における、データ通信の実
行期間における処理を示すタイミングチャートである。
【図3】本実施形態に係る半導体回路装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図4】同図(a)は、ISO14443規格に規定さ
れている非接触通信におけるデータ転送の概略を示すデ
ータ転送波形図であり、同図(b)は、上記データ転送
におけるキャラクタデータの転送で用いられる1byt
eデータの概略を示すデータ転送波形図である。
【図5】ISO14443typeBに規定されている
初期応答動作の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図6】従来の非接触ICカードおよびリーダライタの
構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1A RF部 1B ロジック部 2 CPU(制御手段) 6 プロトコル制御部 8 不揮発性メモリ部 9 電圧制御回路部 10 クロック切換レジスタ(クロック切換手段) 11 RECEN(復調回路制御手段) 12 CG(クロック信号生成手段) 13 アンテナコイル 14 整流回路 15 変調回路 16 復調回路 17 クロック抽出回路 18 パワーオンリセット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 佳寛 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B035 AA11 BB09 CA12 CA23 5B058 CA15 CA22 KA02 KA04 KA21 YA20 5K012 AB05 AC08 AC10 AE13 BA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触によって外部装置から電力供給する
    とともに、該外部装置との間で非接触によるデータ通信
    を行う半導体装置の動作制御方法であって、 上記半導体装置が動作している期間において、上記半導
    体装置における内部動作を制御する制御手段の動作を規
    定するクロック周波数を、少なくとも、通信処理が行わ
    れている第1の期間の方が、通信処理が行われていない
    第2の期間よりも低い値となるように切り換えることを
    特徴とする半導体装置の動作制御方法。
  2. 【請求項2】上記第1の期間が、上記半導体装置と上記
    外部装置との間で相互に通信相手を認識する相互認識通
    信期間を含んでいることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の動作制御方法。
  3. 【請求項3】上記第1の期間が、データの送受信を行う
    データ送受信期間を含んでいることを特徴とする請求項
    1または2記載の半導体装置の動作制御方法。
  4. 【請求項4】上記半導体装置におけるパワーオンリセッ
    ト期間、および/またはウォーミングアップ期間におけ
    る上記クロック周波数を、上記第2の期間における上記
    クロック周波数よりも低い値となるように切り換えるこ
    とを特徴とする請求項1、2、または3記載の半導体装
    置の動作制御方法。
  5. 【請求項5】上記半導体装置が備える不揮発性メモリ部
    に対して情報の書き込み処理および/または消去処理を
    行う期間における上記クロック周波数を、上記第2の期
    間における上記クロック周波数よりも低い値となるよう
    に切り換えることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか一項に記載の半導体装置の動作制御方法。
  6. 【請求項6】上記相互認識通信期間が、上記外部装置か
    らの準備要求コマンドを受信する受信期間と、上記外部
    装置に対してのリクエスト応答コマンドを送信する送信
    期間とを含んでおり、上記受信期間中において、受信し
    た信号を復調する処理を行う復調回路を動作させる一
    方、上記送信期間では、上記復調回路の動作を停止させ
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の動作制
    御方法。
  7. 【請求項7】上記データ送受信期間が、上記外部装置か
    らデータを受信する受信期間と、上記外部装置に対して
    データを送信する送信期間とを含んでおり、上記受信期
    間中において、受信した信号を復調する処理を行う復調
    回路を動作させる一方、上記送信期間では、上記復調回
    路の動作を停止させることを特徴とする請求項3記載の
    半導体装置の動作制御方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれか一項に記載の
    半導体装置の動作制御方法をコンピュータに実行させる
    半導体装置動作制御プログラム。
  9. 【請求項9】請求項1ないし7のいずれか一項に記載の
    半導体装置の動作制御方法をコンピュータに実行させる
    半導体装置動作制御プログラムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】非接触によって外部装置から電力供給す
    るとともに、該外部装置との間で非接触によるデータ通
    信を行う半導体装置であって、 上記半導体装置における内部動作を制御する制御手段を
    備え、 上記制御手段が、請求項1ないし7のいずれか一項に記
    載の半導体装置の動作制御方法を実行することを特徴と
    する半導体装置。
  11. 【請求項11】上記外部装置から受信した信号に基づい
    て、上記クロック周波数を規定するクロック信号を生成
    するクロック信号生成手段と、上記クロック信号生成手
    段によって生成されるクロック信号のクロック周波数を
    切り換えるクロック切換手段とをさらに備え、 上記制御手段が、上記クロック切換手段に対して指示を
    行うことによって、上記クロック周波数の変更を行うこ
    とを特徴とする請求項10記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】上記外部装置から受信した信号を復調す
    る処理を行う復調回路と、上記復調回路の動作を制御す
    る復調回路制御手段とを備え、 上記復調回路制御手段が、上記外部装置から復調処理が
    必要な信号を受信しているときにのみ上記復調回路が動
    作するように制御を行うことを特徴とする請求項10ま
    たは11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項10ないし12のいずれか一項に
    記載の半導体装置を備えたことを特徴とするICカー
    ド。
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