JP2010146388A - 非接触型携帯可能電子装置および非接触型icカード - Google Patents
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- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
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Abstract
【課題】消費電流の浪費を低減させて消費電力を小さくし、外部装置から送信される振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量の検出を容易に行なえ、特に高速通信に有効な非接触型携帯可能電子装置および非接触型ICカードを提供する。
【解決手段】非接触型カードリーダ・ライタから送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成して動作し、非接触型カードリーダ・ライタから振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型ICカードにおいて、データの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、データ受信に不要な機能部を機能させないようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】非接触型カードリーダ・ライタから送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成して動作し、非接触型カードリーダ・ライタから振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型ICカードにおいて、データの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、データ受信に不要な機能部を機能させないようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、非接触型カードリーダ・ライタから送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成して動作し、非接触型カードリーダ・ライタから振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型ICカード(無線カードともいわれる)などの非接触型携帯可能電子装置および非接触型ICカードに関する。
一般に、この種の非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタから送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成して動作し、非接触型カードリーダ・ライタから振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なうようになっている。
このような非接触型ICカードでは、非接触型カードリーダ・ライタから非接触型ICカードへ送られる変調データは、変調度が8%〜14%のASK変調(振幅変調)であり、また、データ伝送速度は、106Kbps、212Kbps、424Kbps、848Kbpsである(たとえば、非特許文献1参照)。
非接触型ICカードに搭載されるICチップは、CPU、データの暗号化や復号化を行なうコプロセッサ、メモリなどの複数の機能部を搭載していて、大容量、高機能化に伴い消費電力も増大する傾向にある。また、高速化通信に伴いデータ復調の感度も上げる必要がある。
国際標準化規格 ISO/IEC14443 TypeB 特開2007−104325号公報
国際標準化規格 ISO/IEC14443 TypeB
ICチップの消費電力が増大すると、非接触型ICカードはより多くの電力を非接触型カードリーダ・ライタから受けないと動作できなくなる。
今、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界強度(電力)が一定の場合、消費電力の小さい非接触型ICカードと、消費電力の大きい非接触型ICカードの受信波形を比較してみると、消費電力の大きい非接触型ICカードの方が受信波形の振幅が大きく減少する。
これは、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界強度に対して、非接触型ICカードの消費電力量の割合が大きいからである。
今、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界強度(電力)が一定の場合、消費電力の小さい非接触型ICカードと、消費電力の大きい非接触型ICカードの受信波形を比較してみると、消費電力の大きい非接触型ICカードの方が受信波形の振幅が大きく減少する。
これは、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界強度に対して、非接触型ICカードの消費電力量の割合が大きいからである。
非接触型カードリーダ・ライタからのデータ伝送は、この受信波形に対して8%〜14%の振幅変調をかけて送るため、受信波形の振幅が減少すると、この受信データも減少することになる。よって、非接触型ICカード側ではデータ復調レベルが減少するため、データの復調が難しくなる傾向にある。特に、高速通信に対してより厳しくなってくる。
そこで、本発明は、消費電流の浪費を低減させて消費電力を小さくし、外部装置から送信される振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量の検出を容易に行なえ、特に高速通信に有効な非接触型携帯可能電子装置および非接触型ICカードを提供することを目的とする。
本発明の非接触型携帯可能電子装置は、外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成し、この生成した動作電圧を複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型携帯可能電子装置であって、前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部を機能させないように制御する制御手段を具備したことを特徴とする。
また、本発明の非接触型ICカードは、外部装置との間で非接触による通信を行なうためのアンテナ部と、このアンテナ部と電気的に接続され、前記外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧および動作クロックを生成し、この生成した動作電圧および動作クロックを複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なうICチップと、前記アンテナ部および前記ICチップを一体的に収納したカード本体とを具備し、前記ICチップは、前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部への動作クロックの供給を停止させる制御を行なう制御手段を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、消費電流の浪費を低減させて消費電力を小さくし、外部装置から送信される振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量の検出を容易に行なえ、特に高速通信に有効な非接触型携帯可能電子装置および非接触型ICカードを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る非接触型携帯可能電子装置としての非接触型ICカードの構成を概略的に示すものである。この非接触型ICカードは、外部装置としての非接触型カードリーダ・ライタ10との間でデータを送受信するための送受信アンテナ部11、送受信アンテナ部11で受信した非接触型カードリーダ・ライタ10からの電力波を整流回路にて整流、平滑することにより安定化された直流電圧を生成して各機能部(後述する機能部13〜20)に動作電圧として供給する電源生成部12、同じく受信した電力波から動作クロックを生成して各機能部に供給するクロック(CLK)生成部13、受信データを復調する復調部14、送信データを変調する変調部15、送受信データの通信制御や各種割込み処理などを行なうとともに各種データ処理や全体的な制御を行なう制御手段としての制御部16、データを暗号化したり暗号化されたデータを復号化したりする暗号処理部(コプロセッサ)17、OS(オペレーティングシステム)があらかじめ格納されているメモリ部であるROM(リード・オンリ・メモリ)18、アプリケーションプログラムやデータがOSによって読書きが行なわれるメモリ部であるEEPROM(エレクトリカリ・イレーザブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)19、一時的なデータの書込み/読出しが行なわれるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)20、および、暗号処理部17、ROM18、EEPROM19へ供給される動作クロックをオン,オフ制御するスイッチ21を有して構成される。
送受信アンテナ部11は、上記したように、非接触型カードリーダ・ライタ10との間で非接触による通信を行なうためのもので、アンテナコイルLとコンデンサCとでLC共振回路を形成し、非接触型カードリーダ・ライタ10からの電力波(13.56MHz)を効率よく受信可能な共振周波数に同調される。
制御部16は、上記したように、送受信データの通信制御や各種割込み処理などを行なうとともに各種データ処理や全体的な制御を行なうもので、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)を主体に構成されている。
スイッチ21は、上記したように、暗号処理部17、ROM18およびEEPROM19、すなわち、非接触型カードリーダ・ライタ10からのデータ受信に不要な機能部へ供給される動作クロックをオン,オフ制御するもので、たとえば、半導体スイッチング素子により構成されていて、制御部16によりオン,オフ制御される。
送受信アンテナ部11を除く他の各機能部12〜21は、1つのICチップ22で構成され、さらに、このICチップ22と送受信アンテナ部11とが電気的に接続された状態で一体化されてICモジュール23とされ、このICモジュール23が図2に示すようにICカード本体24内に収納(埋設)されている。
ここで、ISO/IEC14443 TypeBにおける通信プロトコルについて説明しておく。
非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタの放射する動作磁界エリアに進入した場合、5ms以内に活性化されてアイドル(Idle)状態となる。
非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタの放射する動作磁界エリアに進入した場合、5ms以内に活性化されてアイドル(Idle)状態となる。
非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタから初期応答REQB(Request Command TypeB)、あるいは、WUPB(Wake Up command TypeB)のコマンドを正常に受信すると、ATQB(Answer To Request command TypeB)のレスポンスを非接触型カードリーダ・ライタに送信する。
REQBコマンドおよびWUPBコマンドは、非接触型カードリーダ・ライタの動作磁界内にISO/IEC14443 TypeBの非接触型ICカードが存在するかどうかを検出するために使用される。
次に、非接触型カードリーダ・ライタは、非接触型ICカードを選択するためにATTRIBコマンドを送信し、Answer To ATTRIBをレスポンスとして受信する。以降、非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタからの各コマンドに対する処理へ移行する。
非接触型カードリーダ・ライタからのデータ伝送は、搬送波(13.56MHz)に対して8〜14%の範囲内で振幅変調をかけ、NRZ符号化で非接触型ICカードに送信され、非接触型ICカードからのレスポンスは、搬送波の1/16に相当するに副搬送波(847.5KHz)を用いて位相変調、NRZ符号化で非接触型カードリーダ・ライタに対して送信される。
次に、非接触型ICカードの受信波形について図3〜図5を参照して説明する。
図3は、理想的な受信波形を示している。非接触型カードリーダ・ライタから非接触型ICカードへのデータ伝送は、先に説明したように、搬送波(13.56MHz)に対して8〜14%の範囲内でASK変調(振幅変調)をかけ、NRZ符号化で非接触型ICカードに送信される。
図3は、理想的な受信波形を示している。非接触型カードリーダ・ライタから非接触型ICカードへのデータ伝送は、先に説明したように、搬送波(13.56MHz)に対して8〜14%の範囲内でASK変調(振幅変調)をかけ、NRZ符号化で非接触型ICカードに送信される。
非接触型カードリーダ・ライタが放射する電力波形は、図3(b)に示すような波形であるが、これは非接触型カードリーダ・ライタの放射する動作磁界エリアには非接触型ICカードが存在しない場合である。
この非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界エリアに非接触型ICカードが進入した場合において、非接触型ICカード内部の消費電力が小さい場合は、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界エリアに対して影響が小さいため、非接触型カードリーダ・ライタからの送信波形は、図3(c)に示すように波形の振幅の減少は少ない。したがって、変調レベルの振幅減少も少なくなる。
次に、非接触型ICカード内部の消費電力が大きい場合は、非接触型カードリーダ・ライタが放射する動作磁界エリアに対して影響が大きいため、非接触型カードリーダ・ライタからの送信波形は、図3(d)に示すように波形の振幅の減少は大きくなり、変調レベルの振幅減少も大きくなる。
非接触型ICカードは、この変調レベルの振幅を包絡線検波、2値化処理を行ない、データとして再生(復調)するため、データ自身の振幅が小さいとノイズに対する影響(S/N比が悪化)も受け易く、また増幅回路やフィルタ回路など、複雑な回路構成になってしまう。
また、図3に示した波形は、非接触型カードリーダ・ライタからの送信データ(図3(a)参照)のオン,オフに対して波形は敏速に追従しているが、実際では図4、図5に示すように、非接触型カードリーダ・ライタからの送信データのオンからオフへの切換わり、あるいは、オフからオンへの切換わりでの立上がり、立下りの傾きは鈍ってしまう。これは、スイッチングトランジスタのオン抵抗や、寄生容量などにより、1/CRの時定数が影響するからである。
図4は、非接触型カードリーダ・ライタからの送信データの伝送速度が遅い場合である。この場合は、非接触型カードリーダ・ライタからの搬送波(13.56MHz)が32周期ごとに送信データ(図4(a)参照)が切換わっているので、伝送速度は
13.56MHz/32=423.75Kbps
である。
13.56MHz/32=423.75Kbps
である。
非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタから図4(b)あるいは図4(d)に示すような送信波形を受信し、包絡線検波を行なうことで、図4(c)あるいは図4(e)に示すようになり、2値化処理を行ない、デジタル信号に変換して復調部によりデータ復調が行なわれる。
図5は、非接触型カードリーダ・ライタからの送信データの伝送速度が速い場合である。この場合は、非接触型カードリーダ・ライタからの搬送波(13.56MHz)が16周期ごとに送信データ(図5(a)参照)が切換わっているので、伝送速度は
13.56MHz/16=847.5Kbps
である。
13.56MHz/16=847.5Kbps
である。
非接触型ICカードは、非接触型カードリーダ・ライタから図5(b)あるいは図5(d)に示すような送信波形を受信し、包絡線検波を行なうことで、図5(c)あるいは図5(e)に示すようになり、2値化処理を行ない、デジタル信号に変換して復調部によりデータ復調が行なわれる。
図4、図5から、[図4(c)、図4(e)]と[図5(c)、図5(e)]とを比較すると、明らかに[図4(e)、図5(e)]の検波後の波形振幅が小さく、また伝送速度が速い方が非接触型カードリーダ・ライタからの送信データのオン,オフ期間が短いために、時定数による影響(緩やかな立上がり、立下り)により送信データの変化がわかりにくい。
したがって、送信データの振幅が小さいとノイズによる影響も受け易く、増幅、フィルタリングと複雑な処理を行なわないとデータ復調が困難であるため、非接触型ICカードの消費電流が小さい方が安定的なデータ受信には有利であるといえる。
そこで、第1の実施の形態では、非接触型カードリーダ・ライタ10から送信されるデータを非接触型ICカードが受信するタイミングに合わせて非接触型ICカード内部でデータ受信に不要な機能部を切り離すことにより、無駄な消費電流の浪費を低減させ、非接触型ICカードとしては消費電力を小さくするように制御するものでものであり、以下、それについて説明する。
たとえば、通常はスイッチ21をオン状態に設定しておくことで、各機能部に対し動作クロックを常に供給しているが、非接触型カードリーダ・ライタ10からの送信データを非接触型ICカードが受信を開始する寸前から受信完了までの期間に、スイッチ21をオフ状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部への動作クロックの供給を停止する。
非接触型カードリーダ・ライタ10から受信した送信データは復調部15によりデータとして再生され、図示しない受信バッファを介してRAM20へ格納される。RAM20への受信データの格納が完了した後、スイッチ21をオン状態に設定することで、供給を停止していた機能部への動作クロックの供給を開始し、受信したデータの内容に基づく所定の処理を開始する。
非接触型ICカードが送信データの受信に関わらない機能部とは、前述したように、たとえば、暗号処理部17、ROM18およびEEPROM19などである。
非接触型カードリーダ・ライタ10からの送信データの受信待ち状態では、受信に不要な機能部への動作クロックの供給は停止させておき、非接触型カードリーダ・ライタ10からのデータ受信が完了したタイミング、たとえば、データ最後のEOF(End Of Frame)を検知した後、所定の時間経過後に動作クロックの供給を再開させればよい。
以下、具体例について図6に示すシーケンスを参照して説明する。
まず、通常はスイッチ21がオン状態に設定されているものとする。この状態で、非接触型カードリーダ・ライタ10から電力の供給が開始され、非接触型ICカードが活性化されると、各機能部への動作クロックの供給が開始され、ハードウェアの自己診断後にスイッチ21をオフ状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部、この例では暗号処理部17、ROM18およびEEPROM19への動作クロックの供給を停止する。
まず、通常はスイッチ21がオン状態に設定されているものとする。この状態で、非接触型カードリーダ・ライタ10から電力の供給が開始され、非接触型ICカードが活性化されると、各機能部への動作クロックの供給が開始され、ハードウェアの自己診断後にスイッチ21をオフ状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部、この例では暗号処理部17、ROM18およびEEPROM19への動作クロックの供給を停止する。
ここで、ハードウェアの自己診断とは、たとえば、制御部16内のCPUの初期化(ポート、レジスタ、タイマ等の初期化)、ROM18のチェック(指定範囲のROMコードを読出して内容確認)、RAM20のチェック(グローバル領域で使用するエリアに対して書込み、読出しを行なう)などが考えられる。
次に、非接触型カードリーダ・ライタ10から所定の処理コマンドが送信され、非接触型ICカードがそれを受信すると、受信したコマンドデータは復調部15によりデータとして再生(復調)され、図示しない受信バッファを介してRAM20へ格納される。
コマンドデータのEOFを検知すると、その時点から所定の時間経過後にスイッチ21をオン状態に設定することで、供給を停止していた機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックの供給を開始し、受信したデータの内容に基づく所定のデータ処理を実行し、レスポンスを非接触型カードリーダ・ライタ10へ送信する。
非接触型ICカードは、レスポンスを非接触型カードリーダ・ライタ10へ送信すると、スイッチ21をオフ状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックの供給を停止し、受信待機状態となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る非接触型携帯可能電子装置としての非接触型ICカードの構成を概略的に示すものである。第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、スイッチ21が動作クロックの周波数を1/Nに分周する分周器25に置き換わった点にあり、その外は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7は、第2の実施の形態に係る非接触型携帯可能電子装置としての非接触型ICカードの構成を概略的に示すものである。第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は、スイッチ21が動作クロックの周波数を1/Nに分周する分周器25に置き換わった点にあり、その外は前述した第1の実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態では、非接触型カードリーダ・ライタ10から送信されるデータを非接触型ICカードが受信するタイミングに合わせて非接触型ICカード内部でデータ受信に不要な機能部への動作クロックを1/Nに分周して低速モードで供給すことにより、無駄な消費電流の浪費を低減させ、非接触型ICカードとしては消費電力を小さくするように制御するものでものであり、以下、それについて説明する。
たとえば、通常は分周器25をオフ状態に設定しておくことで、各機能部に対し分周してない動作クロックを常に供給しているが、非接触型カードリーダ・ライタ10からの送信データを非接触型ICカードが受信を開始する寸前から受信完了までの期間に、分周器25をオン状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部への動作クロックを1/Nに分周して低速モードで供給する。
非接触型カードリーダ・ライタ10から受信した送信データは復調部15によりデータとして再生され、図示しない受信バッファを介してRAM20へ格納される。RAM20への受信データの格納が完了した後、分周器25をオフ状態に設定することで、通常速度で動作クロックの供給を開始し、受信したデータの内容に基づく所定の処理を開始する。
非接触型カードリーダ・ライタ10からの送信データの受信待ち状態では、データ受信に不要な機能部への動作クロックを低速モードで動作させておき、非接触型カードリーダ・ライタ10からのデータ受信が完了したタイミング、たとえば、データ最後のEOFを検知した後、所定の時間経過後に動作クロックを通常速度へ戻して供給させればよい。
以下、具体例について図8に示すシーケンスを参照して説明する。
まず、通常は分周器25がオフ状態に設定されているものとする。この状態で、非接触型カードリーダ・ライタ10から電力の供給が開始され、非接触型ICカードが活性化されると、各機能部への動作クロックの供給が通常速度で開始され、ハードウェアの自己診断後に分周器25をオン状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックを1/Nに分周して低速モードで供給する。
まず、通常は分周器25がオフ状態に設定されているものとする。この状態で、非接触型カードリーダ・ライタ10から電力の供給が開始され、非接触型ICカードが活性化されると、各機能部への動作クロックの供給が通常速度で開始され、ハードウェアの自己診断後に分周器25をオン状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックを1/Nに分周して低速モードで供給する。
次に、非接触型カードリーダ・ライタ10から所定の処理コマンドが送信され、非接触型ICカードがそれを受信すると、受信したコマンドデータは復調部15によりデータとして再生(復調)され、図示しない受信バッファを介してRAM20へ格納される。
コマンドデータのEOFを検知すると、その時点から所定の時間経過後に分周器25をオフ状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックを通常速度へ戻して供給し、受信したデータの内容に基づく所定のデータ処理を実行し、レスポンスを非接触型カードリーダ・ライタ10へ送信する。
非接触型ICカードは、レスポンスを非接触型カードリーダ・ライタ10へ送信すると、分周器25をオン状態に設定することで、データ受信処理に関わらない機能部(暗号処理部17、ROM18、EEPROM19)への動作クロックを1/Nに分周して低速モードで供給し、受信待機状態となる。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、非接触型ICカード側のデータ受信に不要なハードウェア機能部への動作クロックの供給を停止、あるいは、動作クロックを1/Nに分周して低速モードで動作させることにより、非接触型ICカードの消費電力を軽減させて非接触型カードリーダ・ライタからのデータ信号レベルを大きくする。これにより、非接触型ICカードはデータ受信感度が上がるため、非接触型カードリーダ・ライタから送信される振幅変調されたデータ波形から変化量の検出を容易に行なえ、より安定的なデータ復調に極めて有効であり、特に高速通信に有効である。
なお、前記実施の形態では、非接触型ICカードに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、非接触型ICカード機能を搭載した携帯電話機など、他の非接触型携帯可能電子装置にも同様に適用可能である。
10…非接触型カードリーダ・ライタ(外部装置)、11…送受信アンテナ部、12…電源生成部、13…クロック(CLK)生成部、14…復調部、15…変調部、16…制御部(制御手段)、17…暗号処理部(コプロセッサ)、18…ROM(メモリ部)、19…EEPROM(メモリ部)、20…RAM、21…スイッチ、22…ICチップ、23…ICモジュール、24…ICカード本体、25…分周器。
Claims (6)
- 外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧を生成し、この生成した動作電圧を複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型携帯可能電子装置であって、
前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部を機能させないように制御する制御手段を具備したことを特徴とする非接触型携帯可能電子装置。 - 外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧および動作クロックを生成し、この生成した動作電圧および動作クロックを複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型携帯可能電子装置であって、
前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部への動作クロックの供給を停止させる制御を行なう制御手段を具備したことを特徴とする非接触型携帯可能電子装置。 - 外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧および動作クロックを生成し、この生成した動作電圧および動作クロックを複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なう非接触型携帯可能電子装置であって、
前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部に供給する動作クロックの周波数を所定値まで低下させて当該機能部を低速動作させるように制御する制御手段を具備したことを特徴とする非接触型携帯可能電子装置。 - 前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部とは、データを暗号化したり暗号化されたデータを復号化したりする暗号処理部およびデータの書込みや読出しが行なわれるメモリ部のうち少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の非接触型携帯可能電子装置。
- 外部装置との間で非接触による通信を行なうためのアンテナ部と、
このアンテナ部と電気的に接続され、前記外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧および動作クロックを生成し、この生成した動作電圧および動作クロックを複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なうICチップと、
前記アンテナ部および前記ICチップを一体的に収納したカード本体とを具備し、
前記ICチップは、前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部への動作クロックの供給を停止させる制御を行なう制御手段を具備したことを特徴とする非接触型ICカード。 - 外部装置との間で非接触による通信を行なうためのアンテナ部と、
このアンテナ部と電気的に接続され、前記外部装置から送信される電磁波を受信し、この受信した電磁波により動作電圧および動作クロックを生成し、この生成した動作電圧および動作クロックを複数の機能部に供給することにより動作するもので、前記外部装置から搬送波に対して所定の割合で振幅を変化させる振幅変調方式により送信されるデータを受信し、この受信した振幅変調されたデータ波形から振幅の変化量を検出することにより受信データを復調し各種データ処理を行なうICチップと、
前記アンテナ部および前記ICチップを一体的に収納したカード本体とを具備し、
前記ICチップは、前記外部装置から送信されるデータの受信を開始する時点から受信を完了するまでの期間において、前記複数の機能部の中でデータ受信に不要な機能部に供給する動作クロックの周波数を所定値まで低下させて当該機能部を低速動作させるように制御する制御手段を具備したことを特徴とする非接触型ICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008324326A JP2010146388A (ja) | 2008-12-19 | 2008-12-19 | 非接触型携帯可能電子装置および非接触型icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008324326A JP2010146388A (ja) | 2008-12-19 | 2008-12-19 | 非接触型携帯可能電子装置および非接触型icカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010146388A true JP2010146388A (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=42566747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008324326A Withdrawn JP2010146388A (ja) | 2008-12-19 | 2008-12-19 | 非接触型携帯可能電子装置および非接触型icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010146388A (ja) |
-
2008
- 2008-12-19 JP JP2008324326A patent/JP2010146388A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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